JP2020006900A - 車体前部構造 - Google Patents

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Koji Tokuyama
浩二 徳山
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Abstract

【課題】車体前部に流入した走行風を車両後方側へ向けて効率的に流下させると共にロアバンパリインフォースの組付性を向上させることができる車体前部構造を提供する。【解決手段】車体前部構造として、車体10前部の車幅方向外側の両側で車両前後方向に延在された側部骨格部材46の前端に連結されたロアバンパリインフォースメント(以下、第2バンパRFと称する。)40と、第2バンパRF40の車両後方側に配置されたラジエータ68と、車体10前部の車両下方側かつ側部骨格部材46の車幅方向内側に、第2バンパRF40の車両後方側の上部からラジエータ68の車両下方側にかけて延在されると共にラジエータ68の車両下方側で後端部が車体10前部に固定され、前端部の車両下方側に第2バンパRF40の車両後方側の上部に係合される係止部86が設けられたカバー部材80と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車体前部構造に関する。
下記特許文献1には、ラジエータの車幅方向外側にラジエータの前端よりも車両前方側に張り出した側壁を備えたラジエータの被覆部材が設けられた車体前部構造が開示されている。これにより、ラジエータサポートサイドメンバ等の車体構造部材と被覆部材との隙間からラジエータの車両前方側への熱気の回り込みを抑制することができる。
特開2005−096684号公報
しかしながら、特許文献1に記載された車体前部構造では、フロントグリルから車内に流入した走行風が、車両下側から流出することを抑制又は防止して効率的にラジエータに流入させるための整流手段は設けられていない。また、車体前部にこのような整流手段を設ける場合は、ロアグリルから流入する走行風の流路の一部を構成するロアバンパリインフォースの車体前部への組付性を向上することが望ましい。以上のことから、車両前端から流入した走行風を車両後方側へ向けて効率的に流下させると共にロアバンパリインフォースの組付性を向上させることができる車体前部構造を構成する観点で改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、車体前部に流入した走行風を車両後方側へ向けて効率的に流下させると共にロアバンパリインフォースの組付性を向上させることができる車体前部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の車体前部構造は、車体前部の車両下方側かつ車幅方向外側に配置され、車両前後方向に延在する左右一対の側部骨格部材と、車幅方向を長手方向とされ、前記左右一対の側部骨格部材の車両前方側で前記長手方向に沿って延在されると共に前記左右一対の側部骨格部材の前端に連結されたロアバンパリインフォースメントと、前記ロアバンパリインフォースメントの車両後方側かつ前記左右一対の側部骨格部材の車幅方向内側に配置されたラジエータと、前記車体前部の車両下方側かつ前記左右一対の側部骨格部材の車幅方向内側に、前記ロアバンパリインフォースメントにおける車両後方側の上部から前記ラジエータの車両下方側にかけて延在されると共に前記ラジエータの車両下方側で後端部が前記車体前部に固定され、前端部の車両下方側に前記ロアバンパリインフォースメントにおける車両後方側の上部に係合される係止部が設けられたカバー部材と、を備える。
請求項1に記載の車体前部構造によれば、車体前部の車両下方側かつ左右一対の側部骨格部材の車幅方向内側には、バンパリインフォースメントの車両後方側の上部からラジエータの車両下方側にかけて延在されると共にラジエータの車両下方側で車体に固定されたカバー部材が備えられている。このため、フロントグリル等の車両前端から車体内部に流入した走行風は、バンパリインフォースメントからラジエータまでの間で車両下側から流出することが抑制又は防止される。これにより、車両前端から流入した走行風を効率的に車両後方側へ流下させると共にラジエータに流入させることができる。さらに、車両前端から流入した走行風が車両下側へ流出することを抑制又は防止することにより、フロントバンパカバーの下端部と路面との間から車両床下へ流入した走行風の流れを撹乱しない。このため、車両床下の整流効果も向上させることができる。
請求項1に記載の車体前部構造によれば、左右一対の側部骨格部材の前端に組み付けられたバンパリインフォースメントの車両後方側の上部は、後端部が車体前部に固定されたカバー部材の前端部の車両下方側に形成された係止部に係合される。このため、カバー部材に係合されたバンパリインフォースメントは、例えば、ボルト締結等により固定される前の仮止め状態において、側部骨格部材に対してずれたり又は傾いたりすることが防止又は抑制される。これにより、バンパリインフォースメントを側部骨格部材に組み付ける際の組付性を向上することができる。
以上説明したように、本発明に係る車体前部構造は、車体前部に流入した走行風を車両後方側へ向けて効率的に流下させると共にロアバンパリインフォースの組付性を向上させることができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る車体前部構造を設けた車体前部を車両前方側から見た斜視図である。 図1に示される車体前部構造を図1のA−A線に沿って切断した状態を示す縦断面図である。 図1に示される車体前部構造を図2のB−B線に沿って切断した状態を示す平面図である。 本実施形態に係るバンパリインフォースメントを図1のC−C線に沿って切断した状態を示す断面図である。 図2に示されるD線矢視部分を車幅方向外側から見た断面図である。 本実施形態の変形例に係る車体前部構造を図2のB−B線に沿って切断した状態を示す平面図である。 対比例に係るバンパリインフォースメントを図1のA−A線に沿って切断した状態を示す断面図である。 対比例に係るバンパリインフォースメントを図1のC−C線に沿って切断した状態を示す断面図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の実施形態に係る車体前部構造について説明する。なお、以下の図において、矢印FRは車両前方側を示し、矢印INは車幅方向内側を示し、矢印UPは車両上方側を示している。
図1には、本実施形態に係る車体前部構造が適用された車両10の車体前部12を車両前方側から見た斜視図が示されている。車体前部12には、ラジエータグリルとしてのアッパグリル14とロアグリル16が、車両10の意匠面を形成するバンパカバー20と一体に形成されている。アッパグリル14は、エンジンフード18の前端部の車体下方側に配置され、ロアグリル16は、アッパグリル14の車両下方側に配置されている。アッパグリル14とロアグリル16は、車両正面視で車両幅方向を長手方向とした略矩形状に形成され、車幅方向の中心の位置が車両10の車幅方向中心と同一となるように配置されている。また、アッパグリル14及びロアグリル16には、エンジンルーム22内に外気を流入させるためのアッパグリル開口部24及びロアグリル開口部26が設けられている。
図2には、車体前部12を車幅方向略中央部で車両前後方向かつ車両上下方向に沿って切断した縦断面図が示されている。アッパグリル14(図1参照)の車両下方側には、車幅方向に沿って延在されたバンパリインフォースメントとしての第1バンパリインフォースメント30(以下、第1バンパRF30と称する。)が配設されている。第1バンパRF30は、車幅方向中心部の部位が車幅方向に沿って略直線状に延在されており、車幅方向外側の部位は、車幅方向外側へ向かうにつれて車両後方側へ向けて湾曲されている。
第1バンパRF30は、例えばアルミニウム系等の金属材料により形成されており、車両上下方向かつ車両前後方向に沿って切断された断面が、車両側面視で中空状かつ略矩形閉断面状に形成されている。
第1バンパRF30の車幅方向両外側の車両後方側には、車体前部の側部骨格部材としての左右一対の第1クラッシュボックス(図示省略)が車両前後方向に沿って延在されている。第1バンパRF30の車幅方向両外側の後端部は、例えば、ボルト締結等により第1クラッシュボックスの前端部に固定されている。また、第1クラッシュボックスの車両後方側には、車体前部の側部骨格部材としての左右一対のフロントサイドメンバ(図示省略)が車両前後方向に沿って延在されている。フロントサイドメンバは、車両上下方向かつ車幅方向に沿って切断された断面が車両正面視で略矩形閉断面状に形成された骨格部材とされている。左右一対の第1クラッシュボックスの後端部は、例えば、ボルト締結等により左右一対のフロントサイドメンバの前端部に固定されている。
第1クラッシュボックスは、フロントサイドメンバと比べて車両前後方向に沿った圧縮荷重に対する剛性が低くなるように形成されている。このため、第1クラッシュボックスは、例えば、車両10が前面衝突した際には、フロントサイドメンバが変形するよりも先に変形し衝突エネルギを吸収できるように構成されている。
なお、ここでは、左右一対のフロントサイドメンバの前端部に左右一対の第1クラッシュボックスが固定されているとして説明したが、これに限らず、フロントサイドメンバの前端部に、フロントサイドメンバの車両後方側の部分よりも圧縮荷重に対する剛性が低いエネルギ吸収部がフロントサイドメンバと一体的に形成されてもよい。
第1バンパRF30の前端面には、発泡体等により構成された緩衝材としての第1アブソーバ32が取り付けられている。第1アブソーバ32は、第1アブソーバ32の車両前方側で車両10の意匠面を形成するバンパカバー20の形状に合わせて車両前方側の形状が形成されている。
第1バンパRF30の車両下方側及びロアグリル16の車両下方側には、車幅方向に沿って延在されたロアバンパリインフォースメントとしての第2バンパリインフォースメント40(以下、第2バンパRF40と称する。)が配設されている。図3に示されるように、第2バンパRF40は、車幅方向中央部で車幅方向に沿って略直線状に延在されたRF中央部42と、RF中央部42の車幅方向両端部から車幅方向外側かつ車両後方側へ向けて湾曲されたRFサイド部44と、を含んで構成されている。
図2に示されるように、第2バンパRF40は、例えばアルミニウム系等の金属材料により、車両上下方向かつ車両前後方向に沿って切断された断面が車両側面視で中空状かつ閉断面状に形成されている。略同一の車両前後方向位置で、第2バンパRF40の車両上方側と車両下方側で車両前後方向に延在する上壁部40Aと下壁部40Bの前端側及び後端側に前壁部40C及び後端部としての後壁部40Dが形成されている。前壁部40C及び後壁部40Dの上端部は、上壁部40Aの上面40A1よりも車両上方側に位置し、上壁部40Aよりも車両上方側へ突出されている。また、前壁部40C及び後壁部40Dの下端部は、下壁部40Bの下面40B1よりも車両下方側に位置し、下壁部40Bよりも車両下方側へ突出されている。これらのうち、後壁部40Dの上面40A1よりも車両上方側の部分を張出部52と称す。張出部52の車両前方側は、その上端から上壁部40Aの上面40A1にかけて車両下方側かつ車両前方側へ向けて傾斜する傾斜部52Aが形成されている。
図3に示されるように、RFサイド部44の車両後方側には、車体前部の側部骨格部材としての左右一対の第2クラッシュボックス46が車両前後方向に沿って延在されている。RFサイド部44の後端部は、図4に示されるように、第2クラッシュボックス46の前端部にボルト締結により固定されている。
第2バンパRF40は、第2クラッシュボックス46に仮止めされた後にボルト締結により固定される。このため、RFサイド部44の第2クラッシュボックス46の車両前方側に位置する部分には、車両前方側へ向けて開放されたクラッシュボックス取付部54が形成されている。
第2バンパRF40のクラッシュボックス取付部54の後壁部40Dには、第2クラッシュボックス46の前端部に取り付けられたボルト48を挿入するためのボルト挿通孔45が車両前後方向に沿って貫通形成されている。また、クラッシュボックス取付部54の前壁部40Cのボルト48と同軸上には、ボルト48にナット(図示省略)を螺合することにより第2バンパRF40を第2クラッシュボックス46にボルト締結できるように、孔部40C1が形成されている。このため、クラッシュボックス取付部54は、車両上下方向かつ車両前後方向に沿って切断された断面が車両側面視で略U字状に形成されている。
左右一対の第2クラッシュボックス46の車両後方側には、車体前部の側部骨格部材としての左右一対のロアメンバ(図示省略)が車両前後方向に沿って延在されている。ロアメンバは、車両上下方向かつ車幅方向に沿って切断された断面が車両正面視で略矩形閉断面状に形成された骨格部材とされている。左右一対の第2クラッシュボックス46の後端部は、例えば、ボルト締結等により左右一対のフロントサイドメンバの前端部に固定されている。
左右一対の第2クラッシュボックス46は、ロアメンバと比べて車両前後方向に沿った圧縮荷重に対する剛性が低くなるように形成されている。このため、第2クラッシュボックス46は、例えば、車両10が前面衝突した際には、ロアメンバが変形するよりも先に変形し衝突エネルギを吸収できるように構成されている。
なお、ここでは、左右一対のロアメンバの前端部に左右一対の第2クラッシュボックス46が固定されているとして説明したが、これに限らず、ロアメンバの前端部に、ロアメンバの車両後方側の部分よりも圧縮荷重に対する剛性が低いエネルギ吸収部がロアメンバと一体的に形成されてもよい。
図2に示されるように、第2バンパRF40の前端面には、発泡体等により構成された緩衝材としての第2アブソーバ50が取り付けられている。第2アブソーバ50は、第2アブソーバ50の車両前方側で車両10の意匠面を形成するバンパカバー20の形状に合わせて車両前方側の形状が形成されている。
なお、ここでは、第1バンパRF30と第2バンパRF40は、アルミニウム系等の金属材料により形成されているとして説明したが、これに限らず、炭素繊維強化樹脂等の他の材料により第1バンパRFと第2バンパRFが形成されてもよい。
ロアグリル16の車両後方側には、グリルシャッタ装置60が設けられている。グリルシャッタ装置60は、車両前後方向に開放された図示しないフレーム枠と、フレーム枠の内側に車幅方向に沿って取り付けられた軸部62と、軸部62に取り付けられ略板状に形成された複数のシャッタ64により構成されている。フレーム枠の開口は、ロアグリル開口部26の形状に合わせて形成されている。
シャッタ64は、軸部62を中心に図示しない駆動装置によってそれぞれ回動可能とされている。このため、図2に示されるように、シャッタ64をそれぞれ略車両水平方向に沿うように回動させるとグリルシャッタ装置60は開状態となりグリルシャッタ装置60の車両後方側に設けられた後述するラジエータ68へ走行風W1を流入させることが可能となる。一方、シャッタ64をそれぞれ略車両上下方向に沿うように回動させるとグリルシャッタ装置60は閉状態となりラジエータ68への走行風W1の流入が遮断される。
グリルシャッタ装置60の車両後方側かつ左右一対の第2クラッシュボックス46の車幅方向内側に、熱交換器であるコンデンサ66とラジエータ68とが配置されている。コンデンサ66とラジエータ68は、上端部、下端部及び車幅方向両端部をラジエータサポート70により支持されている。ラジエータサポート70の下部を構成するラジエータサポートロア72の車幅方向両端部は、車幅方向両側の第2クラッシュボックス46の上面に架設されており、コンデンサ66とラジエータ68の下端部は、ラジエータサポートロア72の上面に配置されている。
グリルシャッタ装置60の車両下方側かつ左右一対の第2クラッシュボックス46の車幅方向内側に、第2バンパRF40の車両後方側の上部からラジエータサポートロア72の車両下方側にかけて延在された樹脂製のカバー部材80が配置されている。
カバー部材80の後端部には、カバー部材80の板厚方向に沿って後端部挿通孔82が貫通形成されている。ラジエータサポートロア72の車両下方側に接合されたウェルドナット74とカバー部材80の後端部が後端部挿通孔82を介してボルト締結されることにより、カバー部材80は車体前部12に固定されている。
図5に示されるように、カバー部材80の車両前方側には、車両水平方向に沿って車両前後方向かつ車幅方向に延在された前側水平部84が形成されている。前側水平部84は、第2バンパRF40から車両後方側へ所定の長さ離れた位置から第2バンパRF40の後壁部40Dの車両前方側まで車両水平方向に沿って延在されている。
前側水平部84の前部には、車両下方側へ向けて突出され車両側面視で略楔状に形成された係止部86が形成されている。係止部86は、第2バンパRF40が第2クラッシュボックス46に組付けられた際に、第2バンパRF40の張出部52の車両前方側に位置するように形成されている。これにより、係止部86は、係止部86の後部が張出部52の傾斜部52Aに当接した状態で、張出部52に係合されている。
なお、ここでは、係止部86は車両側面視で楔状に形成されているとして説明したが、これに限らず、第2バンパRF40の張出部52に係合できる程度に車両下方側へ突出された略板状に形成されてもよい。
(作用並びに効果)
次に、図7及び図8に示される対比例との比較を通じて本実施形態の作用並びに効果について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、対比例に係る車体前部構造によれば、カバー部材90は、第2バンパRF40の車両後方側にしか配置されていないため、第2バンパRF40の後壁部40Dとカバー部材90の先端部との間には隙間92が形成される。このため、ロアグリル16から車体内部に流入した走行風W1の一部は、走行風W3として第2バンパRF40の車両後方側から隙間92を通過して車両下方側へ流出する。車両下方側へ流出した走行風W3は、フロントバンパカバー20の下端部と路面との間から流入した床下走行風W2(図2参照)に衝突して床下走行風W2の流れを撹乱する。これにより、車両10の空力性能が低下する。
また、図8に示されるように、対比例に係る車体前部構造によれば、カバー部材90は、第2バンパRF40の車両後方側にだけ設けられており、第2バンパRF40と係合されていない。このため、第2クラッシュボックス46の前端部に取り付けられたボルト48に差し込まれただけの状態では、第2クラッシュボックス46に対してずれたり又は傾いたりする(図8中の二点鎖線)。これにより、ボルト締結の際には第2バンパRF40を支持する必要が生じるため、組付性が低下すると共に作業工数が増加する。
本実施形態の車体前部構造によれば、左右一対の第2クラッシュボックス46の車幅方向内側に、第2バンパRF40の車両後方側の上部からラジエータ68の車両下方側にかけて延在されると共にラジエータ68の車両下方側で車体に固定されたカバー部材80が設けられている。このため、ロアグリル16から車体内部に流入した走行風W1は、第2バンパRF40からラジエータ68までの間で、車両下側から流出することなく車両後方側へ流下すると共にラジエータ68に流入する。また、車両下側から流出しないため、床下走行風W2の流れを撹乱しない。これにより、車体前部12に流入した走行風W1をラジエータ68及び車両後方側へ向けて効率的に流下させることができる。
本実施形態の車体前部構造によれば、カバー部材80の前側水平部84の前部には、車両下方側へ向けて突出され車両側面視で楔状に形成された係止部86が形成されている。係止部86は、第2クラッシュボックス46の前端部に組み付けられた第2バンパRF40の張出部52の傾斜部52Aに係合されている。このため、第2バンパRF40が、ボルト締結前に第2クラッシュボックス46に対してずれたり又は傾いたりすることが防止又は抑制されると共に作業工数の増加が抑制される。これにより、第2バンパRF40を第2クラッシュボックス46に組み付ける際の組付性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車体前部構造は、車体前部12に流入した走行風W1を車両後方側へ向けて効率的に流下させると共に第2バンパRF40の組付性を向上させることができるという優れた効果を有する。
さらに、本実施形態の車体前部構造によれば、カバー部材80に設けられた係止部86は、第2バンパRF40の張出部52の傾斜部52Aに当接した状態で組み付けられている。また、カバー部材80には、第2バンパRF40から車両後方側へ所定の長さ離れた位置から第2バンパRF40の後壁部40Dの車両前方側まで車両水平方向に沿って延在された前側水平部84が設けられている。車両10の軽衝突時の衝突荷重により第2バンパRF40が車両後方側へ向けて押し出された場合に、係止部80は第2バンパRF40の張出部52に固定されるのではなく当接した状態で係合されているため、第2バンパRF40が車両後方側を拘束しない。このため、第2バンパRF40は、カバー部材80に直接荷重を伝達することなく張出部52が前側水平部84の車両下方側をスライドするのに合わせて車両後方側へ向けてスライドされる。これにより、車両10の軽衝突時にカバー部材80とラジエータサポートロア72を介してラジエータ68に伝達される衝突荷重を緩和することができる。
(第1変形例)
次に、図6を用いて、本実施形態の変形例について説明する。なお、前述した実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、本変形例に係る車体前部構造では、第2バンパRF40の後壁部40Dは、カバー部材80の前側水平部84により、後壁部40Dの車両上方側が覆われている。一方、係止部96は車幅方向に沿って全体に形成されているのではなく、車幅方向に沿って間隔をおいて形成されている。この場合であっても、ロアグリル16から車体内部に流入した走行風W1は、第2バンパRF40からラジエータ68までの間で、車両下側から流出することなく車両後方側へ流下すると共にラジエータ68に流入する。また、車両下側から流出しないため、床下走行風W2の流れを撹乱しない。これにより、車体前部12に流入した走行風W1をラジエータ68及び車両後方側へ向けて効果的に流下させることができる。
本変形例の車体前部構造によれば、カバー部材80の係止部86が車幅方向に沿って間隔をおいて形成されている場合であっても、第2クラッシュボックス46の前端部に組み付けられた第2バンパRF40の張出部52に係止部86を係合させることができる。このため、第2バンパRF40が、ボルト締結前に第2クラッシュボックス46に対してずれたり又は傾いたりすることが抑制されるため作業工数の増加が抑制される。これにより、第2バンパRF40を第2クラッシュボックス46に組み付ける際の組付性を向上させることができる。
なお、ここでは、カバー部材80は、ラジエータサポートロア72の車両下方側にボルト締結されることにより固定されているとして説明したが、これに限らず、カバー部材は、車体前部のラジエータサポートロア以外の部分に固定されてもよい。
12 車体前部
40 第2バンパリインフォースメント(ロアバンパリインフォースメント)
40D 後壁部(後端部)
46 第2クラッシュボックス(側部骨格部材)
68 ラジエータ
80 カバー部材
86 係止部
96 係止部

Claims (1)

  1. 車体前部の車両下方側かつ車幅方向外側に配置され、車両前後方向に延在する左右一対の側部骨格部材と、
    車幅方向を長手方向とされ、前記左右一対の側部骨格部材の車両前方側で前記長手方向に沿って延在されると共に前記左右一対の側部骨格部材の前端に連結されたロアバンパリインフォースメントと、
    前記ロアバンパリインフォースメントの車両後方側かつ前記左右一対の側部骨格部材の車幅方向内側に配置されたラジエータと、
    前記車体前部の車両下方側かつ前記左右一対の側部骨格部材の車幅方向内側に、前記ロアバンパリインフォースメントにおける車両後方側の上部から前記ラジエータの車両下方側にかけて延在されると共に前記ラジエータの車両下方側で後端部が前記車体前部に固定され、前端部の車両下方側に前記ロアバンパリインフォースメントにおける車両後方側の上部に係合される係止部が設けられたカバー部材と、
    を備える車体前部構造。
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