JP2020001537A - 計器 - Google Patents
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Abstract
Description
車両に搭載され、フラッシャを作動させるためのスイッチが操作によってオフ状態からオン状態となったことに応じて、前記フラッシャの作動を報知するための光源を点灯させる計器であって、
前記光源の点灯を制御する制御部と、
前記車両に搭載されたバッテリからの電力に基づいて前記制御部に電源を供給する電源回路と、
前記バッテリと前記電源回路のイネーブル端子とが通電される通電状態と、前記バッテリと前記イネーブル端子とが非通電となる非通電状態とを切り替える通電状態切替手段と、を備え、
前記通電状態切替手段は、前記スイッチがオフ状態からオン状態となったことに応じて、前記非通電状態から前記通電状態へと切り替えることで前記電源回路を起動させ、
前記電源回路は、起動したことに応じて、前記制御部への前記電源の供給を開始する。
例えば、これらの各部は、合成樹脂材からなる筐体に収納された回路基板に実装されている。筐体は、防水や防塵を考慮して最小限の通気孔が設けられた機密性の高い構造である。
トランジスタ21は、pnp型であり、ベースが抵抗22を介してSW状態判定回路30と接続されている。トランジスタ21のエミッタは信号線L1と接続され、トランジスタ21のコレクタは電源IC10のイネーブル端子ENと接続されている。また、トランジスタ21には抵抗23がベース−エミッタ間と並列に接続されている。なお、抵抗22、23としては、回路基板に実装される一般的な抵抗素子を適用できる。後述の各種抵抗も同様である。
トランジスタ31は、npn型であり、ベースが抵抗34を介してツェナーダイオード32のアノードに接続されている。トランジスタ31のエミッタは接地端子33と接続され、トランジスタ31のコレクタは通電状態切替回路20の抵抗22と接続されている。当該抵抗22とトランジスタ31のコレクタとを接続する信号線は、ダイオードD1を介して制御部60と接続される信号線L2と接続点Cで接続されている。ダイオードD1はカソードが接続点Cに、アノードが制御部60に接続されている。信号線L2には、抵抗35を介して電源電圧Vccが印加される。また、トランジスタ31には抵抗36がベース−エミッタ間と並列に接続されている。また、ツェナーダイオード32のカソードは、リーク電流制御回路40と接続されている。
一方、リーク電流制御回路40からの印加電圧がツェナーダイオード32のツェナー電圧を超えた場合は、トランジスタ31はオン状態とされる。トランジスタ31がオン状態の場合、トランジスタ21のベース電流はトランジスタ31を介して接地端子33に流れる為、pnp型のトランジスタ21はオン状態となる。また、オン状態の場合はリーク電流制御回路40がプルダウン回路となり、制御部60に電圧が印加されず、制御部60が取得する状態信号はローレベルを示す。
トランジスタ41は、npn型であり、ベースが抵抗43を介して信号線L3に接続されるとともに、発熱対策回路50(詳しくは、後述のトランジスタ51のコレクタ)と接続されている。トランジスタ41のエミッタは接地端子42と接続され、トランジスタ41のコレクタは抵抗44を介して信号線L3に接続されている。信号線L3は、ダイオードD2を介してハザードSW1と接続されている。ダイオードD2はカソードが信号線L3に、アノードがハザードSW1に接続されている。また、トランジスタ41には抵抗45がベース−エミッタ間と並列に接続されている。
一方、ハザードSW1がオフ状態であってもリーク電流が発生すると、リーク電流が信号線L3に流れ、抵抗43を通ってトランジスタ41をオン状態とする。オン状態のトランジスタ41によりリーク電流制御回路40はプルダウン回路となるが、この場合、当該プルダウン回路とリーク抵抗3で分圧回路が形成され、リーク電流がリーク抵抗3を通った分、バッテリ2からの電圧が低下したリーク時電圧がツェナーダイオード32に印加される。ツェナーダイオード32は、このリーク時電圧よりもツェナー電圧が高いものが選定されており、リーク時電圧が印加されても電流をトランジスタ31へと通さず、SW状態判定回路30(トランジスタ31)はオフ状態のままとなる。
ハザードSW1がオフ状態の場合、リーク電流制御回路40、SW状態判定回路30、及び通電状態切替回路20の全てがオフ状態であるため、電源IC10は起動せず、制御部60も起動しない。したがって、計器100の暗電流を低減することができる。
ハザードSW1がオン状態になると、リーク電流制御回路40、SW状態判定回路30、及び通電状態切替回路20の全てがオン状態となり、電源IC10が起動し、制御部60も起動する。これにより、後述のように、イグニッションがオフの場合であっても非常点滅表示灯の作動状態を報知することが可能となる。
ハザードSW1がオフ状態の場合であってもリーク電流が発生すると、リーク電流制御回路40はオン状態となる。しかしながら、リーク電流発生に応じてSW状態判定回路30に入力される電圧は、ツェナーダイオード32のツェナー電圧以下となるため、SW状態判定回路30はオフ状態を維持する。SW状態判定回路30がオフ状態では、通電状態切替回路20もオフ状態となり、電源IC10は起動せず、制御部60も起動しない。したがって、リーク電流発生時の誤作動を防止しつつ、計器100の暗電流を低減することができる。
トランジスタ51は、npn型であり、ベースが抵抗53を介して制御部60に繋がる信号線L4と接続されている。トランジスタ51のエミッタは接地端子52と接続され、トランジスタ51のコレクタはリーク電流制御回路40の抵抗43に接続されている。また、トランジスタ51には抵抗54がベース−エミッタ間と並列に接続されている。
制御部60は、前述のように、通電状態切替回路20がオン状態になることによって起動された電源IC10から電源電圧Vccが入力されると、電源電圧Vccを一定に保たせるため、オンを示すホールド信号を出力端子(図示せず)から、電源IC10の入力端子(図示せず)へ供給する。その後、スイッチ状態判別処理を開始する。なお、当該処理は、車両のイグニッションがオンとなったことに応じて、制御部60が起動された際にも実行される。
計器100は、光源70の点灯を制御する制御部60と、バッテリ2からの電力に基づいて制御部60に電源を供給する電源IC10(電源回路の一例)と、バッテリ2と電源IC10のイネーブル端子ENとが通電される通電状態と、バッテリ2とイネーブル端子ENとが非通電となる非通電状態とを切り替える通電状態切替回路20(通電状態切替手段の一例)と、を備える。
通電状態切替回路20は、ハザードSW1がオフ状態からオン状態となったことに応じて、非通電状態から通電状態へと切り替えることで電源IC10を起動させ、電源IC10は、起動したことに応じて、制御部60への電源の供給を開始する。
この構成によれば、前述のように、暗電流を低減することができ、イグニッションがオフの場合であっても非常点滅表示灯の作動状態を報知することができる。
(3)具体的には、計器100は、接点電流が供給されることによりSW状態判定回路30に印加される第1電圧よりも、前記リーク電流が供給されることによりSW状態判定回路30に印加される第2電圧を低下させるリーク電流制御回路40(リーク電流制御手段)をさらに備える。そして、SW状態判定回路30は、第1電圧(ツェナーダイオード32のツェナー電圧を超える電圧)が印加されたことに応じて、通電状態切替回路20に非通電状態から通電状態へと切り替えさせ、前記第2電圧(ツェナーダイオード32のツェナー電圧以下の電圧)が印加されても通電状態切替回路20に非通電状態を維持させる。
この構成によれば、前述のように、リーク電流発生時の誤作動を防止しつつ、暗電流を低減することができる。
この構成によれば、抵抗44に流れる電流量を低減できるため、計器100における消費電力や発熱量を低減することができる。
2…バッテリ
3…リーク抵抗
100…計器
10…電源IC(電源回路の一例)
20…通電状態切替回路(通電状態切替手段の一例)
30…スイッチ状態判定回路(通電状態選択手段の一例)
40…リーク電流制御回路(リーク電流制御手段の一例)
50…発熱対策回路
60…制御部
70…光源
Claims (5)
- 車両に搭載され、フラッシャを作動させるためのスイッチが操作によってオフ状態からオン状態となったことに応じて、前記フラッシャの作動を報知するための光源を点灯させる計器であって、
前記光源の点灯を制御する制御部と、
前記車両に搭載されたバッテリからの電力に基づいて前記制御部に電源を供給する電源回路と、
前記バッテリと前記電源回路のイネーブル端子とが通電される通電状態と、前記バッテリと前記イネーブル端子とが非通電となる非通電状態とを切り替える通電状態切替手段と、を備え、
前記通電状態切替手段は、前記スイッチがオフ状態からオン状態となったことに応じて、前記非通電状態から前記通電状態へと切り替えることで前記電源回路を起動させ、
前記電源回路は、起動したことに応じて、前記制御部への前記電源の供給を開始する、
計器。 - 前記スイッチがオフ状態からオン状態となって接点電流が供給されたことに応じて、前記通電状態切替手段に前記非通電状態から前記通電状態へと切り替えさせ、前記スイッチがオフ状態の場合には、リーク電流が供給されても前記通電状態切替手段に前記非通電状態を維持させる通電状態選択手段を備える、
請求項1に記載の計器。 - 前記接点電流が供給されることにより前記通電状態選択手段に印加される第1電圧よりも、前記リーク電流が供給されることにより前記通電状態選択手段に印加される第2電圧を低下させるリーク電流制御手段を備え、
前記通電状態選択手段は、前記第1電圧が印加されたことに応じて、前記通電状態切替手段に前記非通電状態から前記通電状態へと切り替えさせ、前記第2電圧が印加されても前記通電状態切替手段に前記非通電状態を維持させる、
請求項2に記載の計器。 - 前記リーク電流制御手段は、前記接点電流を流す抵抗体を有し、
前記制御部は、前記抵抗体への通電を間欠制御するとともに、前記接点電流に基づいて前記光源の点灯を制御する、
請求項3に記載の計器。 - 前記車両は、オートバイクであり、
前記フラッシャは、非常点滅表示灯である、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の計器。
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2018
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