JP2019531596A - 高速低電力スピン軌道トルク(sot)支援スピントランスファートルク磁気ランダムアクセスメモリ(stt−mram)ビットセルアレイ - Google Patents

高速低電力スピン軌道トルク(sot)支援スピントランスファートルク磁気ランダムアクセスメモリ(stt−mram)ビットセルアレイ Download PDF

Info

Publication number
JP2019531596A
JP2019531596A JP2019510435A JP2019510435A JP2019531596A JP 2019531596 A JP2019531596 A JP 2019531596A JP 2019510435 A JP2019510435 A JP 2019510435A JP 2019510435 A JP2019510435 A JP 2019510435A JP 2019531596 A JP2019531596 A JP 2019531596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
spin
stt
current
conductive material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019510435A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019531596A5 (ja
JP6727410B2 (ja
Inventor
ジミー・ジアナン・カン
チャンド・パク
ペイユアン・ワン
スンリュル・キム
スン・ヒョク・カン
Original Assignee
クアルコム,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by クアルコム,インコーポレイテッド filed Critical クアルコム,インコーポレイテッド
Publication of JP2019531596A publication Critical patent/JP2019531596A/ja
Publication of JP2019531596A5 publication Critical patent/JP2019531596A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6727410B2 publication Critical patent/JP6727410B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1675Writing or programming circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/161Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect details concerning the memory cell structure, e.g. the layers of the ferromagnetic memory cell
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1659Cell access
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

いくつかのビットセルを含む磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)アレイについて、記載する。ビットセルの各々は、参照層、参照層を支持するバリア層、およびバリア層を支持するフリー層を含む垂直磁気トンネル接合(pMTJ)を含み得る。スピンホール導電性材料層が、フリー層を支持し得る。ドライバが、スピンホール導電性材料層からの増大スピントランスファートルク(STT)電流およびスピンホール効果を使って、ビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするように動作可能であり得る。増大STT電流は、参照層およびスピンホール導電性材料層からスピン電流が生成されるように、スピンホール導電性材料層およびpMTJを通して駆動され得る。

Description

本開示のいくつかの態様は概して、磁気トンネリング接合(MTJ)デバイスに関し、より詳細には、プロセスフレンドリーな高速低電力スピン軌道トルク(SOT)支援スピントランスファートルク磁気ランダムアクセスメモリ(STT−MRAM)ビットセルアレイに関する。
従来のランダムアクセスメモリ(RAM)チップ技術と異なり、磁気RAM(MRAM)では、データは記憶要素の磁化によって記憶される。記憶要素の基本構造は、薄いトンネリング障壁によって分離された金属強磁性層からなる。強磁性層のうちの1つ(たとえば、障壁の下の強磁性層)が、特定の方向に固定されている磁化を有し、一般に、ピンド層と呼ばれる。他の強磁性層(たとえば、トンネリング障壁の上の強磁性層)は、「1」または「0」のいずれかを表すように変えられ得る磁化方向を有し、一般に、フリー層と呼ばれる。
たとえば、フリー層の磁化が固定層の磁化と反平行であるとき、「1」が表され得る。さらに、フリー層の磁化が固定層の磁化と平行であるとき、「0」が表され得、またはその逆も同様である。固定層、トンネリング層、およびフリー層を有する1つのそのようなデバイスが、磁気トンネル接合(MTJ)である。MTJの電気抵抗は、フリー層の磁化および固定層の磁化が、互いに平行であるのか、それとも反平行であるのかに依存する。MRAMなどのメモリデバイスは、個別にアドレス可能なMTJのアレイから構築される。
従来のMRAMにデータを書き込むために、臨界スイッチング電流を超える書込み電流がMTJを通って印加される。臨界スイッチング電流を超える書込み電流を印加することが、フリー層の磁化の方向を変化させる。書込み電流が第1の方向に流れるとき、MTJは、第1の状態に置かれるか、または第1の状態にとどまることができ、第1の状態では、そのフリー層の磁化方向および固定層の磁化方向が、平行な向きに揃う。書込み電流が第1の方向と反対の第2の方向に流れるとき、MTJは、第2の状態に置かれるか、または第2の状態にとどまることができ、第2の状態では、そのフリー層の磁化および固定層の磁化が、反平行の向きにある。
従来のMRAMにおいてデータを読み取るために、MTJにデータを書き込むために使用される同じ電流経路を介して、読取り電流がMTJを通って流れ得る。MTJのフリー層および固定層の磁化が互いに平行に向いている場合、MTJは平行の抵抗値を示す。平行の抵抗値は、フリー層および固定層の磁化が反平行の向きにあればMTJが示すことになる(反平行の)抵抗値と異なる。従来のMRAMでは、2つの異なる状態は、MRAMのビットセルの中のMTJの2つの異なる抵抗値によって定義される。2つの異なる抵抗値は、MTJによって論理「0」の値が記憶されているのか、それとも論理「1」の値が記憶されているのかを示す。
スピントランスファートルク磁気ランダムアクセスメモリ(STT−MRAM)は、不揮発性という利点を有する新興の不揮発性メモリである。詳細には、論理回路を埋め込まれたSTT−MRAMは、オフチップのダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)と同等か、またはそれよりも高速に動作する。さらに、STT−MRAMは、埋込みスタティックランダムアクセスメモリ(eSRAM)よりもチップサイズが小さく、FLASHと比較して読取り/書込みの耐久性にはほぼ制限がなく、アレイ漏れ電流が小さい。
具体的には、スピントランスファートルク(STT)効率および保持は、埋込みSTT−MRAM用のMTJの設計における指定されたパラメータである。その結果、垂直STT−MRAMは、次世代埋込み不揮発性メモリを提供するための主要候補になっている。STT−MRAMは、低電力MCU(メモリ制御ユニット)またはIoT(モノのインターネット)アプリケーション用のユニファイドメモリとして使用するための有望な候補であるが、STT−MRAMは依然として、キャッシュ置換えメモリ(たとえば、低レベルキャッシュ(LLC)またはそれ以外)として働くのに十分に高速/低電力ではない。具体的には、STT−MRAMの書込み速度および電力は、サブナノ秒範囲内の書込み時間を呈する従来のスタティックRAM(SRAM)と置き換わるには不十分である。
いくつかのビットセルを含み得る磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)アレイについて、記載する。ビットセルの各々は、参照層、参照層を支持するバリア層、およびバリア層を支持するフリー層を含む垂直磁気トンネル接合(pMTJ)を含み得る。スピンホール導電性材料層が、フリー層を支持し得る。ドライバが、スピンホール導電性材料層からの増大スピントランスファートルク(STT)電流およびスピンホール効果を使って、ビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするように動作可能であり得る。増大STT電流は、参照層およびスピンホール導電性材料層からスピン電流が生成されるように、スピンホール導電性材料層およびpMTJを通して駆動され得る。
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)アレイ中にメモリを格納する方法は、スピンホール導電性材料および垂直磁気トンネル接合(pMTJ)を通して、増大スピントランスファートルク(STT)電流を駆動するステップを含み得る。これは、pMTJの参照層およびスピンホール導電性材料からスピン電流を生成することができる。この方法は、スピンホール導電性材料からの増大STT電流およびスピンホール効果を使って、ビットセルの状態をセットするステップをさらに含み得る。
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)アレイは、いくつかのビットセルを含み得る。ビットセルの各々は、参照層、参照層を支持するバリア層、およびバリア層を支持するフリー層を含む垂直磁気トンネル接合(pMTJ)を含み得る。スピンホール導電性材料層が、フリー層を支持し得る。MRAMアレイは、スピンホール導電性材料層からの増大スピントランスファートルク(STT)電流およびスピンホール効果を使って、ビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするための手段も含み得る。増大STT電流は、参照層およびスピンホール導電性材料層からスピン電流が生成され得るように、スピンホール導電性材料層およびpMTJを通して駆動され得る。
上記では、後続の詳細な説明をより良く理解することができるように、本開示の特徴および技術的利点について、かなり大まかに概説してきた。本開示の追加の特徴および利点について以下において説明する。本開示が、本開示と同じ目的を果たすための他の構造を変更または設計するための基礎として容易に利用できることを、当業者には諒解されたい。そのような同等な構成が、添付の特許請求の範囲に記載されるような本開示の教示から逸脱しないことも、当業者には理解されたい。本開示の構成と動作方法の両方に関して本開示の特徴になると考えられる新規の特徴が、さらなる目的および利点とともに、以下の説明を添付の図と併せて検討することからより十分に理解されるであろう。しかしながら、図の各々は、例示および説明のみの目的で提供されたものであり、本開示の限度を定めるものではないことを明確に理解されたい。
本開示のより完全な理解が得られるように、ここで、添付の図面と併せて以下の説明が参照される。
アクセストランジスタに接続された磁気トンネル接合(MTJ)デバイスの図である。 MTJを含む従来の磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)セルの概念図である。 従来の垂直磁気トンネル接合(pMTJ)スタック構造を示す断面図である。 本開示の態様によるスピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセルを示す図である。 本開示の態様によるスピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセルアレイを示す図である。 本開示の態様によるスピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセルを示す図である。 本開示の態様によるスピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセルアレイを示す図である。 本開示の態様による、スピン軌道トルク(SOT)支援スピントランスファートルク(STT)磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)ビットセルを実装するための半導体デバイスの断面図である。 本開示の態様による、スピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセルアレイを使ってメモリを格納する方法を示すプロセスフロー図である。 本開示の構成が有利に利用され得る例示的なワイヤレス通信システムを示すブロック図である。 本開示の一態様による半導体構成要素の回路設計、レイアウト設計、および論理設計に使用される設計用ワークステーションを示すブロック図である。
添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成の説明として意図され、記載される概念が実践され得る唯一の構成を表すことは意図されない。詳細な説明は、様々な概念を完全に理解できるようにすることを目的とした具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念は、これらの特定の詳細なしに実践され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、よく知られている構造および構成要素は、そのような概念を不明瞭にすることを避けるためにブロック図の形で示される。本明細書において説明されるときに、「および/または」という用語の使用は、「包含的論理和」を表すことが意図されており、「または」という用語の使用は、「排他的論理和」を表すことが意図されている。
スピントランスファートルク磁気ランダムアクセスメモリ(STT−MRAM)は、不揮発性という利点を有する新興の不揮発性メモリである。詳細には、論理回路を埋め込まれたSTT−MRAMは、オフチップのダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)と同等か、またはそれよりも高速に動作する。さらに、STT−MRAMは、埋込みスタティックランダムアクセスメモリ(eSRAM)よりもチップサイズが小さく、FLASHと比較して読取り/書込みの耐久性にはほぼ制限がなく、アレイ漏れ電流が小さい。具体的には、STT−MRAMは、抵抗性RAM(RRAM(登録商標))、強誘電体RAM(FRAM(登録商標))、eFlashなどのような、他の不揮発性メモリ選択肢に対して、高速であり、不揮発性である。
スピントランスファートルク(STT)効率および保持は、垂直MTJ(pMTJ)がメモリセルとして使われるときに向上される、埋込みSTT−MRAM用の設計パラメータである。その結果、垂直STT−MRAMは、次世代埋込み不揮発性メモリを提供するための主要候補になっている。垂直STT−MRAMは、低電力MCU(メモリ制御ユニット)またはIoT(モノのインターネット)アプリケーション用のユニファイドメモリとして使用するための有望な候補であるが、垂直STT−MRAMは依然として、キャッシュ置換えメモリ(たとえば、低レベルキャッシュ(LLC)またはそれ以外)として働くのに十分に高速/低電力ではない。具体的には、垂直STT−MRAMの書込み速度は依然として、サブナノ秒範囲内の書込み時間を呈する従来のスタティックRAM(SRAM)と置き換わるには不十分である。したがって、読取り性能、耐久性、または保持など、他のプロパティを低下することなく、pMTJの切替え/書込みを改善する必要がある。
本開示の様々な態様は、スピン軌道トルク(SOT)支援垂直STT−MRAMのための技法を提供する。MTJにアクセスするためのプロセスフローは、基板工程(FEOL)プロセス、中間工程(MOL)プロセス、および配線工程(BEOL)プロセスを含み得る。「層」という用語は、膜を含み、別段述べられていない限り、垂直厚または水平厚を示すものと解釈されるべきではないことが理解されよう。本明細書において説明されるように、「基板」という用語は、ダイシングされたウエハの基板を指す場合があるか、または、ダイシングされていないウエハの基板を指す場合がある。同様に、ウエハおよびダイという用語は、入れ換えることによって信頼性が失われない限り、互換的に使用することができる。
説明するように、配線工程相互接続層は、集積回路の基板工程能動デバイスに電気的に結合するための導電相互接続層(たとえば、金属1(M1)、金属2(M2)、金属3(M3)など)を指すことがある。配線工程相互接続層は、たとえば、集積回路の酸化物拡散(OD)層にM1を接続するために中間工程相互接続層に電気的に結合してよい。配線工程第1ビア(V2)は、配線工程相互接続層のM3または他の金属にM2を接続してよい。基板工程プロセスは、トランジスタ、キャパシタ、ダイオードなどの能動デバイスを形成するプロセスステップのセットを含み得る。基板工程プロセスは、イオン注入、アニール、酸化、CVD(化学気層堆積)またはALD(原子層堆積)、エッチング、CMP(化学機械研磨)、エピタキシーを含む。
中間工程プロセスは、配線工程相互接続部(たとえば、M1...M8)へのトランジスタの接続を可能にするプロセスステップのセットを含み得る。これらのステップは、シリサイド化およびコンタクト形成ならびに応力導入を含む。配線工程プロセスは、独立トランジスタを結びつける相互接続部を形成し、回路を形成するプロセスステップのセットを含み得る。現在、銅およびアルミニウムが、相互接続部を形成するのに使われているが、技術のさらなる開発とともに、他の導電性材料を使うことができる。
本開示の態様は、読取り性能、耐久性、または保持など、他のプロパティを低下することなく、MTJの切替え/書込みを改善することを対象とする。本開示の一態様は、切替えエネルギーを削減すると同時に、スイッチ速度および耐久性を増すためのスピン軌道トルク(SOT)支援MRAM切替えを対象とする。本開示の本態様では、スピントランスファートルク(STT)電流(ISTT)が、SOT支援MRAMの状態を選択するために依拠される。
ビットセルアレイはビットセルを含むことができ、各ビットセルは磁気トンネル接合(MTJ)を含む。MTJは、参照層、参照層を支持するバリア層、およびバリア層を支持するフリー層を含み得る。さらに、メモリセルは、MTJのフリー層を支持するスピンホール導電性材料層を含み得る。MRAMアレイは、スピントランスファートルク(STT)電流(ISTT)を使って、ビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするように動作可能なドライバも含み得る。本開示の態様では、MTJ抵抗(RMTJ)およびスピンホール効果抵抗(RSHE)は、書込み値をセットするように、MTJを通るようにSTT電流(ISTT)を方向付けるように調整される。これは、STT電流ISTTに従ってMTJ抵抗を調整することによって(たとえば、抵抗アレイ積(RA)またはサイズを使って)実施され得る。
図1は、アクセストランジスタ102に結合された磁気トンネル接合(MTJ)140を含むメモリデバイスのメモリセル100を示す。メモリデバイスは、個別にアドレス可能なMTJのアレイから構築される磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)デバイスであってよい。MTJスタックは、フリー層、固定層、およびそれらの間のトンネルバリア層、ならびに1つまたは複数の強磁性(または反強磁性)層を含んでよい。典型的に、MTJ140のフリー層130は、ビット線132に結合される。アクセストランジスタ102は、MTJ140の固定層110と固定電位ノード108との間に結合される。トンネルバリア層120は、固定層110とフリー層130との間に結合される。アクセストランジスタ102は、ワード線106に結合されたゲート104を含む。
合成反強磁性材料が、固定層110およびフリー層130を形成し得る。たとえば、固定層110は、コバルト鉄ホウ素(CoFeB)層、ルテニウム(Ru)層、およびコバルト鉄(CoFe)層を含む複数の材料層を含み得る。さらに、フリー層130も、コバルト鉄ホウ素(CoFeB)層、ルテニウム(Ru)層、およびコバルト鉄(CoFe)層を含む複数の材料層を含み得る。さらに、トンネルバリア層120は、酸化マグネシウム(MgO)であってよい。
図2は、従来のSTT−MRAMビットセル200を示す。STT−MRAMビットセル200は、磁気トンネル接合(MTJ)記憶素子240、トランジスタ202、ビット線232、およびワード線206を含む。たとえば、MTJ記憶素子240は、その各々が磁場または磁気偏極を保持することができる、少なくとも2つの反強磁性層(ピンド層およびフリー層)から形成され、薄い非磁性の絶縁層(トンネリング障壁)によって隔てられている。2つの強磁性層からの電子は、強磁性層に印加されるバイアス電圧のもとでのトンネル効果により、トンネリング障壁を透過することができる。フリー層の磁気偏極は、ピンド層およびフリー層の極性が、実質的に揃うか、または反対になるかのいずれかとなるように反転され得る。MTJを通る電気経路の抵抗値は、ピンド層およびフリー層の偏極の整合に応じて変化する。抵抗値のこの変化は、ビットセル200をプログラムするとともにビットセル200を読み取ることができる。STT−MRAMビットセル200および周辺回路はまた、ソース線204、センス増幅器236、読取り/書込み回路238、およびビット線基準234を含む。
磁気ランダムアクセスメモリ
MRAMの磁気トンネル接合(MTJ)を形成する材料は、一般に、高いトンネル磁気抵抗(TMR)、高い垂直磁気異方性(PMA)、および良好なデータ保持を示す。MTJ構造体は、垂直な方位に作られてよく、垂直磁気トンネル接合(pMTJ)デバイスと呼ばれる。誘電体バリア層(たとえば、酸化マグネシウム(MgO))を含む材料(たとえば、コバルト鉄ボロン(CoFeB)材料)のスタックが、pMTJ構造体中で利用され得る。材料(たとえば、CoFeB/MgO/CoFeB)のスタックを含むpMTJ構造体が、MRAM構造体のために検討されてきた。
図3は、従来の垂直磁気トンネル接合(pMTJ)構造の断面図を示す。典型的には、図3のpMTJ構造体340として示されるMTJ構造体300が、基板302上に形成される。MTJ構造体300は、シリコン基板などの半導体基板、または任意の他の代替の適切な基板材料上に形成され得る。MTJ構造体300は、第1の電極層304、シード層306、および固定層310を含み得る。固定層310は、第1の合成反強磁性(SAF)層312、SAF結合層314、および第2のSAF層316を含む。MTJ構造体300は、バリア層320、フリー層330、キャップ層350(キャッピング層としても知られている)、および第2の電極308も含む。MTJ構造体300は、半導体メモリデバイス(たとえば、MRAM)などの様々なタイプのデバイスの一部であってよい。
この構成では、第1の電極304および第2の電極308は、導電性材料(たとえば、タンタル(Ta))を含む。他の構成では、第1の電極304および/または第2の電極308は、限定はしないが、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、アルミニウム(Al)、または他の同様の導電性材料を含む、他の適切な材料を含み得る。第1の電極304および第2の電極308は、MTJ構造体300内で様々な材料を利用し得る。
シード層306は、第1の電極304上に形成される。シード層306は、第1のSAF層312に機械的結晶性基板を提供し得る。シード層306は、シード層306に、限定はしないが、ニッケルクロム(NiCr)、ニッケル鉄(NiFe)、NiFeCr、または他の適切な材料を含む複合材料であり得る。シード層306が成長するか、またはさもなければ第1の電極304に結合されるとき、滑らかで高密度の結晶構造体がシード層306をもたらす。この構成では、シード層306は、特定の結晶方位に従ってMTJ構造体300内に後で形成される層の成長を促進させる。シード層306の結晶構造体は、ミラー指数表記方法内の任意の結晶方位になるように選択され得るが、(111)結晶方位にあるように選択されることが多い。
第1のSAF層312は、シード層306上に形成される。第1のSAF層312は、本明細書では第1の反平行ピンド層(AP1)と呼ばれる場合がある、シード層306上に形成された材料の多層スタックを含む。第1のSAF層312中の材料多層スタックは、第1のSAF層312内に反強磁性モーメントを生成するための反強磁性材料または材料の組合せであり得る。第1のSAF層312を形成する材料多層スタックは、限定はしないが、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、もしくはパラジウム(Pd)などの他の材料と組み合わせたコバルト、または他の同様の強磁性材料を含む。
SAF結合層314は、第1のSAF層312上に形成され、第1のSAF層312と第2のSAF層316との間の磁気結合を促進する。第2のSAF層316は、第1のSAF層312と反平行の磁気方位を有する。SAF結合層314は、限定はしないが、ルテニウム(Ru)、タンタル(Ta)、ガドリニウム(Gd)、白金(Pt)、ハフニウム(Hf)、オスミウム(Os)、ロジウム(Rh)、ニオブ(Nb)、テルビウム(Tb)、または他の同様の材料を含む、この結合に役立つ材料を含む。SAF結合層314は、第1のSAF層312および第2のSAF層316に機械的なおよび/または結晶性の構造的支持を提供するための材料を含む場合もある。
第2のSAF層316は、SAF結合層314上に形成される。第2のSAF層316は、第1のSAF層312と同様の材料を有し得るが、他の材料を含み得る。第1のSAF層312と、SAF結合層314と、第2のSAF層316との組合せは、MTJ構造体300内の「ピンド層」としばしば呼ばれるSAF参照層を含む固定層310を形成する。固定層310は、反強磁性結合を介してSAF参照層(たとえば、312、314、316)の磁化方向を固定するか、またはピン留めする。本明細書において記載するように、第2のSAF層316は、第2の反平行ピンド層(AP2)と呼ばれ得る。この配置では、第1のSAF層312は、固定層310を形成するように、SAF結合層314によって第2の反平行ピンド層(AP2)から分離される第1の反平行ピンド層(AP1)と呼ばれ得る。固定層310は、コバルト鉄ボロン(CoFeB)膜を含み得る。固定層310は、CoFeTa、NiFe、Co、CoFe、CoPt、CoPd、FePt、またはNi、Co、およびFeの任意の合金などの他の強磁性材料層または多層を含む場合もある。
バリア層320に当接する、固定層310のTMR拡張層が、バリア層320向けの結晶方位を提供する、CoFeBなどの材料で形成され得る。シード層306と同様に、固定層310中の材料は、特定の結晶方位に成長するように後続の層にテンプレートを提供する。この方位は、ミラー指数システム内の任意の方向にあり得るが、(100)(または(001))結晶方位にあることが多い。
バリア層320(トンネルバリア層とも呼ばれる)は、固定層310上に形成される。バリア層320は、固定層310とフリー層330との間を進む電子にトンネル障壁を提供する。酸化マグネシウム(MgO)を含み得るバリア層320は、固定層310上に形成され、結晶構造体を有し得る。バリア層320の結晶構造体は、(100)方向にあり得る。バリア層320は、酸化アルミニウム(AlO)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミニウムオキシナイトライド(AlON)、または他の非磁性もしくは誘電性の材料など、他の要素または他の材料を含み得る。バリア層320の厚さは、MTJ構造体300にバイアス電圧が印加されるとき、電子が固定層310からバリア層320を通ってフリー層330までトンネリングすることができるように選択される。
コバルト鉄ボロン(CoFeB)であり得るフリー層330は、バリア層320上に形成される。フリー層330は、バリア層320上に最初に堆積されるときは、アモルファス構造体である。すなわち、フリー層330は、バリア層320上に最初に堆積されるときは、結晶構造体を有しない。フリー層330は、固定層310と同様の反強磁性材料を含み得る反強磁性層もしくは多層材料であってよく、または様々な材料を含み得る。
この構成では、フリー層330は、特定の磁気方位に固定もピン留めもされない反強磁性材料を含む。フリー層330の磁化方位は、固定層310のピン留めされた磁化に対して平行な方向または反平行な方向になるように回転することができる。トンネル電流が、固定層310およびフリー層330の相対磁化方向に応じてバリア層320を通して垂直に流れる。
キャップ層350は、フリー層330上に形成される。キャップ層350は、誘電体層、または他の絶縁層であってよい。キャップ層350は、MTJ構造体300を一方の方位(たとえば、平行)から他方(たとえば、反平行)に切り替え、垂直磁気異方性を向上する切替え電流密度を低減するのを助ける。キャッピング層とも呼ばれ得るキャップ層350は、たとえば、アモルファス酸化アルミニウム(AlOx)またはアモルファス酸化ハフニウム(HfOx)などの酸化物であり得る。キャップ層350は、本開示の範囲から逸脱することなく、酸化マグネシウム(MgO)または他の誘電体材料などの他の材料である場合もある。
第2の電極308は、キャップ層350上に形成される。一構成では、第2の電極308は、タンタルを含む。代替的には、第2の電極308は、MTJ構造体300を他のデバイスまたは回路の一部分に電気接続するために任意の他の適切な導電性材料を含む。キャップ層350上の第2の電極308の形成により、MTJ構造体300が完成する。
本開示の態様は、読取り性能、耐久性、または保持など、他のプロパティを低下することなく、MTJの切替え/書込みを改善することを対象とする。本開示の一態様は、切替えエネルギーを削減すると同時に、スイッチ速度および耐久性を増すためのスピン軌道トルク(SOT)支援MRAM切替えを対象とする。本開示の本態様では、スピントランスファートルク(STT)電流(たとえば、ISTT)が、SOT支援MRAMの状態を選択するために依拠される。さらに、上部ピンドMTJが、図3で上述された下部ピンドMTJの代わりに使われる。上部ピンドMTJ中で、フリー層は、上部ではなく下部にあり、これは、図3のMTJスタックを反転することによって遂行され得る。
スピンホール効果(SHE)は、従来のホール効果に類似したスピントロニックである。たとえば、スピンホール効果に起因するスピン軌道トルク(SOT)は、電荷の結合、およびスピン軌道相互作用によるスピン電流から発生し得る。スピンホール効果により、スピンホール金属(SHM)を流れる電荷電流が、スピン軌道相互作用による、界面におけるスピン蓄積(たとえば、空間分離)を生じる。この現象は、電子がそれらのスピン標識に従って分離される電子散乱機構による。
スピン軌道トルクは、面内MTJの状態を切り替えるためのスピントルクとして使われ得るスピン偏光電流を生成するための効率的な手段を提供し得る。ただし、面内MTJは、実質的に、垂直MTJ(pMTJ)よりも悪い保持、温度コーナー性能、およびスケーラビリティを呈する。残念ながら、スピン軌道トルクは、pMTJ用に状態(たとえば、平行/反平行)を安全に切り替えることができない。つまり、pMTJの状態の反転は、スピン軌道トルクを使って実施されるとき、非決定性であり、というのは、pMTJの平行/反平行状態は、面内スピン軌道トルクによって決定的には影響されないからである。
本開示の態様によると、スピン軌道トルク支援STT−MRAM設計は、状態(たとえば、平行/反平行)を選択するのに垂直STTに依拠しながら、スピン軌道トルクの高速反転速度を利用する。この設計は、外部場に対する優れた保持および耐性のためのpMTJ(たとえば、上部ピンドpMTJ)を含む。さらに、この技法は、改善した耐久性(たとえば、Vbarrierの5〜10倍の低減)のために、バリア層(たとえば、酸化マグネシウム(MgO))にわたるより低い電圧を伴う。さらに、この技法は、大規模バイアス読取り(たとえば、VreadがVwriteよりも大きくてよい)を可能にすることによって、読取り速度を向上する。
図4は、本開示の態様による1トランジスタ2ダイオード(1T2D)スピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセル400を示す。ビットセル400(たとえば、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)メモリセル)は、磁気トンネル接合(MTJ)410(たとえば、垂直MTJ(pMTJ))を含み得る。MTJ410は、参照層412(たとえば、固定層)、参照層412を支持するバリア層414、およびバリア層414を支持するフリー層416を含み得る。さらに、ビットセル400は、MTJ410のフリー層416を支持するスピンホール導電性材料(SHM)層420を含み得る。SHM層420は、白金(Pt)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、または他の知られているスピンホール金属であってよい。さらに、バリア層414は、酸化マグネシウム(MgO)、または他の知られているバリア層材料であってよい。
本開示の態様では、ビットセル400は、SHM層420に結合された第1のダイオード430および第2のダイオード432を含む。第1のダイオード430はビット線(BL)に結合されてよく、第2のダイオード432はビット線バー(BLB)に結合されてよい。参照層412もBLBに結合されてよい。第1のダイオード430および第2のダイオード432は、他のビットセルの間のクロス結合を防止するための逆バイアスを提供し得る。SHM層420はさらに、トランジスタ440(たとえば、NMOSまたは絶縁トランジスタ)に結合され得る。トランジスタ440のゲートは、読取りワード線(RWL)に結合されてよい。トランジスタ440は、ソース線(SL)にさらに結合されてよい。
トランジスタ440のバイアスは、より多くの、またはより少ない電流がSHM層420にわたって、および/またはMTJ410にわたって流れるのを誘導するように変えられてよい。たとえば、MTJ抵抗(RMTJ)およびスピンホール効果抵抗(RSHE)が、書込み値をセットするように、MTJ410を通してSTT電流(ISTT)を方向付けるように調整され得る。これは、STT電流ISTTに従ってRMTJの抵抗面積積(resistance area product)(RA)を調整することによって実施され得る。RMTJはまた、MTJ410の寸法を変えることによって調整され得る。さらに、RSHEは、SHM層420の材料およびSHM層420の寸法を変えることによって調整され得る。たとえば、SHM層420の幅を増大すると、RSHEを下げることになる。代替として、バリア層414にわたる抵抗は、同じ効果をもたらすように変えられてよい。
参照層412は、バリア層414の面に対して垂直な方位をもつ磁気状態を含み得る。たとえば、磁気状態は、バリア層414の方を指している(たとえば、反平行)か、またはバリア層414から逸れて指している(たとえば、平行)かのどちらかであってよい。参照層412の磁気状態は、平行または反平行のいずれかで固定であってよい。さらに、フリー層416は、参照層412の磁気状態に対して平行または反平行のいずれかである磁気状態を含み得る。いくつかの態様では、フリー層416の磁気状態が、参照層の磁気状態に対して平行それとも反平行であるかによって、ビットセルが「1」それとも「0」を表すかが決定し得る。フリー層416の磁気状態は、参照層412の磁気状態に対して平行から反平行に、またはその反対に変更され得る。
本開示の本態様は、スピントランスファートルク(STT)電流ISTTを使ってビットセル400の状態をセットするように動作可能なドライバ450を含む。参照層412に対して平行または反平行のいずれかになるような、フリー層416の切替えは、SHM層420に電流を印加することによって達成され得る。SHM層420は、スピンホール効果(SHE)によりスピン軌道トルク(SOT)を生成し得る。たとえば、STT電流(ISTT)は、MTJ410の磁気状態を攪拌し、または不安定にするように、フリー層416の面に対して平行なSHM層420を通して印加され得る。SOTは、フリー層416の磁気状態に対して垂直なスピン電流を生成することができ、これにより、フリー層416の磁気状態は、フリー層416の面に対して平行になる。同時に、弱電流が、MTJ410の状態をセットするために、参照層412に対して平行または反平行のいずれかの方向で、MTJ410にわたって印加される。弱電流が、参照層412に対して平行であるか、それとも反平行であるかに依存して、フリー層416の磁気モーメントは、弱電流の方位に従うように上または下回転する。
図5は、本開示の態様による2トランジスタ(2T)スピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセルアレイ500を示す。ビットセルアレイ500は、図4に記載したビットセル400が、ビットセル502A〜502Iのアレイにおいてどのように実装され得るかを示す。ビットセルアレイ500は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)アレイであってよい。
ビットセル502A〜502Iの各々は、磁気トンネル接合(MTJ)510(たとえば、垂直MTJ(pMTJ))を含み得る。MTJ510は、参照層512(たとえば、固定層)、参照層512を支持するバリア層514、およびバリア層514を支持するフリー層516を含み得る。さらに、ビットセルアレイ500は、MTJ510のフリー層516を支持するスピンホール導電性材料(SHM)層520を含み得る。関連バージョンでは、SHM層520は、Pt、Ta、W、または他の知られているスピンホール金属であり得る。関連バージョンでは、バリア層514は、MgO、または他の知られているバリア層材料であり得る。
本開示の態様では、ビットセルアレイ500は、SHM層520に結合された第1のダイオード530および第2のダイオード532を含む。第1のダイオード530はビット線(BL)に結合されてよく、第2のダイオード532はビット線バー(BLB)に結合されてよい。参照層512もBLBに結合されてよい。第1のダイオード530および第2のダイオード532は、ビットセル502A〜502Iの間のクロス結合を防止するための逆バイアスを提供し得る。SHM層520はさらに、トランジスタ540(たとえば、NMOS)に結合され得る。トランジスタ540のゲートは、ワード線(WL)に結合されてよい。トランジスタ540は、ソース線(SL)にさらに結合されてよい。
同じ行に並べられたビットセル502A〜502Iは、共通BLBおよびWLを共有し得る。たとえば、ビットセル502A〜502Cは、BLB<0>およびWL<0>を共有し得る。同じ列に並べられたビットセル502A〜502Iは、共通BLおよびSLを共有し得る。たとえば、ビットセル502A、502D、および502Gは、BL<0>およびSL<0>を共有し得る。3×3ビットセルアレイ500は例示にすぎず、変動寸法のより大きいアレイが認められることが理解されよう。
関連態様では、トランジスタ540のバイアスは、より多くの、またはより少ない電流がSHM層520にわたって、および/またはMTJ510にわたって流れるのを誘導するように変えられる。たとえば、MTJ抵抗(RMTJ)およびスピンホール効果抵抗(RSHE)が、書込み値をセットするように、MTJ510を通してSTT電流(ISTT)を方向付けるように調整され得る。これは、STT電流ISTTに従ってRMTJの抵抗面積積(RA)を調整することによって実施され得る。RMTJはまた、MTJ510の寸法を変えることによって調整され得る。さらに、RSHEは、SHM層520の材料およびSHM層520の寸法を変えることによって調整され得る。たとえば、SHM層520の幅を増大すると、RSHEを下げることになる。代替として、バリア層514にわたる抵抗は、同じ効果をもたらすように変えられてよい。
参照層512は、バリア層514の面に対して垂直な方位をもつ磁気状態を含み得る。たとえば、磁気状態は、バリア層514の方を指している(たとえば、反平行)か、またはバリア層514から逸れて指している(たとえば、平行)かのどちらかであってよい。参照層512の磁気状態は、平行または反平行のいずれかで固定であってよい。さらに、フリー層516は、参照層512の磁気状態に対して平行または反平行のいずれかである磁気状態を含み得る。いくつかの態様では、フリー層516の磁気状態が、参照層の磁気状態に対して平行それとも反平行であるかによって、ビットセルが「1」それとも「0」を表すかが決定し得る。フリー層516の磁気状態は、参照層512の磁気状態に対して平行から反平行に、またはその反対に変更され得る。
参照層512に対して平行または反平行のいずれかになるような、フリー層516の切替えは、SHM層520に電流を印加することによって達成され得る。SHM層520は、スピンホール効果(SHE)によりスピン軌道トルク(SOT)を生成し得る。たとえば、フリー層516の面に対して平行なSHM層520を通して、電流が印加され得る。SOTは、フリー層516の磁気状態に対して垂直なスピントルクを生成することができ、これにより、フリー層516の磁気モーメントは、フリー層516の面に対して平行になる。同時に、弱電流が、参照層512に対して平行または反平行のいずれかの方向で、MTJ510にわたって印加される。弱電流が、参照層512に対して平行であるか、それとも反平行であるかに依存して、フリー層516の磁気モーメントは、弱電流の方位に従うように上または下回転する。
動作において、ビット線(BL)<1>にわたってVwrite信号を印加することによって、ビットセル502B中に「1」が書き込まれ得る。ビット線バー(BLB)<0>およびソース線(SL)<1>は接地されてよく、トランジスタ540をオンに切り替えるように、ワード線(WL)<1>に電流が印加され得る。Vwrite信号は、SHM層520およびMTJ510を通して上方向に移動してよく、破線矢印によって見られるように、フリー層516の磁気モーメントを、「1」を表すように平行方位(たとえば、参照層512に対して平行)に回転させる。トランジスタ540のバイアスおよび/または金属の抵抗率により、MTJ510を通してよりも多くの電流が、SHM層520を通して流れることになる。BL、BLB、SL、およびWLの選択を変えることによって、他のビットセルが書込みを受け得ることが理解されよう。
動作において、BLB<1>にわたってVwrite信号を印加することによって、中心ビットセル502E中に「0」が書き込まれ得る。BL<1>はオフにセットされてよく、SL<1>は接地されてよく、WL<1>は、トランジスタ540をオンに切り替えるためにオンにセットされてよい。Vwrite信号は、MTJ510を通して下方向に、およびSHM層520を通して移動することができ、破線矢印によって見られるように、フリー層516の磁気モーメントを、「0」を表すように、反平行方位(たとえば、参照層512に対して反平行)へ回転させる。トランジスタ540のバイアスおよび/または金属の抵抗率により、MTJ510を通してよりも多くの電流が、SHM層520を通して流れることになる。BL、BLB、SL、およびWLの選択を変えることによって、他のビットセルが書込みを受け得ることが理解されよう。
動作において、ビットセル502Hを読み取ることは、BL<1>にわたってVread信号を印加し、BLB<2>を接地し、SL<1>およびWL<2>をオフにすることによって達成され得る。Vread信号は、参照層512およびフリー層516の磁気モーメントに対して平行または反平行のいずれかで、MTJ510を通して移動して、磁気モーメントが「1」それとも「0」であるかを読み取る。破線矢印は、電流フローを示す。Vread信号は、フリー層516の磁気状態に対して大きな力を加えないので、Vread信号は、Vwrite信号と等しいか、またはそれよりも大きくてもよい。BL、BLB、SL、およびWLの選択を変えることによって、他のビットセルが読取りを受け得ることが理解されよう。さらに、ビットセルアレイ500は、スピントランスファートルク(STT)電流ISTTを使って、ビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするように動作可能な、図4に示すドライバ450も含み得る。
図6は、本開示の態様によるスピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセル600を示す。ビットセル600(たとえば、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)メモリセル)は、磁気トンネル接合(MTJ)610(たとえば、垂直MTJ(pMTJ))を含み得る。MTJ610は、参照層612、参照層612(たとえば、固定層)を支持するバリア層614、およびバリア層614を支持するフリー層616を含み得る。さらに、ビットセル600は、MTJ610のフリー層616を支持するスピンホール導電性材料(SHM)層620を含み得る。関連バージョンでは、SHM層620は、Pt、Ta、W、または他の知られているスピンホール金属であり得る。関連バージョンでは、バリア層614は、MgO、または他の知られているバリア層材料であり得る。
本開示の態様では、ビットセル600は、SHM層620に結合された第1のトランジスタ630(たとえば、NMOS)を含む。第1のトランジスタ630のゲートは、書込みワード線(WWL)に結合されてよい。第1のトランジスタ630は、ビット線(BL)にさらに結合されてよい。SHM層620はさらに、第2のトランジスタ640(たとえば、NMOS)に結合され得る。第2のトランジスタ640のゲートは、読取りワード線(RWL)に結合されてよい。第2のトランジスタ640は、ビット線バー(BLB)にさらに結合されてよい。参照層612もBLBに結合されてよい。第2のトランジスタ640は、他のビットセルの間のクロス結合を防止するための逆バイアスを提供し得る。
関連態様では、第2のトランジスタ640のバイアスは、より多くの、またはより少ない電流がSHM層620にわたって、および/またはMTJ610にわたって流れるのを誘導するように変えられる。たとえば、MTJ抵抗(RMTJ)およびスピンホール効果抵抗(RSHE)が、書込み値をセットするように、MTJ610を通してSTT電流(ISTT)を方向付けるように調整され得る。これは、STT電流(ISTT)に従ってRMTJの抵抗面積積(RA)を調整することによって実施され得る。RMTJはまた、MTJ610の寸法を変えることによって調整され得る。さらに、RSHEは、SHM層620の材料およびSHM層620の寸法を変えることによって調整され得る。たとえば、SHM層620の幅を増大すると、RSHEを下げることになる。代替として、バリア層614にわたる抵抗は、同じ効果をもたらすように変えられてよい。
参照層612は、バリア層614の面に対して垂直な方位をもつ磁気状態を含み得る。たとえば、磁気状態は、バリア層614の方を指している(たとえば、反平行)か、またはバリア層614から逸れて指している(たとえば、平行)かのどちらかであってよい。参照層612の磁気状態も、平行または反平行に固定されてよい。さらに、フリー層616も、参照層612の磁気状態に対して平行または反平行のいずれかである磁気状態を含む。いくつかの態様では、フリー層616の磁気状態が、参照層の磁気状態に対して平行それとも反平行であるかによって、ビットセルが「1」それとも「0」を表すかが決定し得る。フリー層616の磁気状態は、参照層612の磁気状態に対して平行から反平行に、またはその反対に変更され得る。
本開示の本態様は、スピントランスファートルク(STT)電流(ISTT)を使ってビットセル600の状態をセットするように動作可能なドライバ650も含む。参照層612に対して平行または反平行のいずれかになるような、フリー層616の切替えは、SHM層620に電流を印加することによって達成され得る。SHM層620は、スピンホール効果(SHE)によりスピン軌道トルク(SOT)を生成し得る。たとえば、フリー層616の面に対して平行なSHM層620を通して、STT電流(ISTT)も印加され得る。SOTは、フリー層616の磁気状態に対して垂直なスピン電流を生成することができ、これにより、フリー層616の磁気状態は、フリー層616の面に対して平行になる。同時に、弱電流が、参照層612に対して平行または反平行のいずれかの方向で、MTJ610にわたって印加される。弱電流が、参照層612に対して平行であるか、それとも反平行であるかに依存して、フリー層616の磁気モーメントは、弱電流の方位に従うように上または下回転する。
図7は、本開示の態様によるスピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセルアレイ700を示す。ビットセルアレイ700は、図6に記載したビットセル600が、ビットセル702A〜702Iのアレイにおいてどのように実装され得るかを示す。ビットセルアレイ700は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)アレイであってよい。
ビットセル702A〜702Iの各々は、磁気トンネル接合(MTJ)710(たとえば、pMTJ)を含み得る。MTJ710は、参照層712、参照層712(たとえば、固定層)を支持するバリア層714、およびフリー層716を含み得る。さらに、メモリセルは、MTJ710のフリー層716を支持するスピンホール導電性材料(SHM)層720を含み得る。関連バージョンでは、SHM層720は、Pt、Ta、W、または他の知られているスピンホール金属であり得る。関連バージョンでは、バリア層714は、MgO、または他の知られているバリア層材料であり得る。
本開示の態様では、ビットセルアレイ700は、SHM層720に結合された第1のトランジスタ730(たとえば、NMOS)を含む。第1のトランジスタ730のゲートは、書込みワード線(WWL)に結合されてよい。第1のトランジスタ730は、ビット線(BL)にさらに結合されてよい。SHM層720はさらに、第2のトランジスタ740(たとえば、NMOS)に結合され得る。第2のトランジスタ740のゲートは、読取りワード線(RWL)に結合されてよい。第2のトランジスタ740は、ビット線バー(BLB)にさらに結合されてよい。参照層712もBLBに結合されてよい。第2のトランジスタ740は、ビットセル702A〜702Iの間のクロス結合を防止するための逆バイアスを提供し得る。
同じ行に並べられたビットセル702A〜702Iは、共通RWBおよびWWLを共有し得る。たとえば、ビットセル702A〜702Cは、RWL<0>およびWWL<0>を共有し得る。同じ列に並べられたビットセル702A〜702Iは、共通BLおよびBLBを共有し得る。たとえば、ビットセル702A、702D、および702Gは、BL<0>およびBLB<0>を共有し得る。3×3ビットセルアレイ700は例示にすぎず、変動寸法のより大きいアレイが認められることが理解されよう。
関連態様では、第2のトランジスタ740のバイアスは、より多くの、またはより少ない電流がSHM層720にわたって、および/またはMTJ710にわたって流れるのを誘導するように変えられる。たとえば、MTJ抵抗(RMTJ)およびスピンホール効果抵抗(RSHE)が、書込み値をセットするように、MTJ710を通してSTT電流(ISTT)を方向付けるように調整され得る。これは、STT電流(ISTT)に従ってRMTJの抵抗面積積(RA)を調整することによって実施され得る。RMTJはまた、MTJ710の寸法を変えることによって調整され得る。さらに、RSHEは、SHM層720の材料およびSHM層720の寸法を変えることによって調整され得る。たとえば、SHM層720の幅を増大すると、RSHEを下げることになる。代替として、バリア層714にわたる抵抗は、同じ効果をもたらすように変えられてよい。
参照層712は、バリア層714の面に対して垂直な方位をもつ磁気状態を含み得る。たとえば、磁気状態は、バリア層714の方を指している(たとえば、反平行)か、またはバリア層714から逸れて指している(たとえば、平行)かのどちらかであってよい。参照層712の磁気状態も、平行または反平行に固定されてよい。さらに、フリー層716も、参照層712の磁気状態に対して平行または反平行のいずれかである磁気状態を含み得る。いくつかの態様では、フリー層716の磁気状態が、参照層の磁気状態に対して平行それとも反平行であるかによって、ビットセルが「1」それとも「0」を表すかが決定し得る。フリー層716の磁気状態は、参照層712の磁気状態に対して平行から反平行に、またはその反対に変更され得る。
参照層712に対して平行または反平行のいずれかになるような、フリー層716の切替えは、SHM層720に電流を印加することによって達成され得る。SHM層720は、スピンホール効果(SHE)によりスピン軌道トルク(SOT)を生成し得る。たとえば、フリー層716の面に対して平行なSHM層720を通して、電流(たとえば、STT電流)が印加され得る。SOTは、フリー層716の磁気状態に対して垂直なスピン電流を生成することができ、これにより、フリー層716の磁気状態は、フリー層716の面に対して平行になる。同時に、弱電流が、参照層712に対して平行または反平行のいずれかの方向で、MTJ710にわたって印加される。弱電流が、参照層712に対して平行であるか、それとも反平行であるかに依存して、フリー層716の磁気モーメントは、弱電流の方位に従うように上または下回転する。
動作において、ビット線(BL)<1>にわたってVwrite信号を印加することによって、ビットセル702B中に「1」が書き込まれ得る。ビット線バー(BLB)<1>は接地されてよく、書込みワード線(WWL)<0>および読取りワード線(RWL)<0>は、第1のトランジスタ730および第2のトランジスタ740をオンに切り替えるようにオンにされてよい。Vwrite信号は、SHM層720およびMTJ710を通して上方向に移動してよく、破線矢印によって見られるように、フリー層716の磁気モーメントを、「1」を表すように平行方位に回転させる。第2のトランジスタ740のバイアスおよび/または金属の抵抗率により、MTJ710を通してよりも多くの電流が、SHM層720を通して流れることになる。BL、BLB、WWL、およびRWLの選択を変えることによって、他のビットセルが書込みを受け得ることが理解されよう。
動作において、BLB<1>にわたってVwrite信号を印加することによって、中心ビットセル702E中に「0」が書き込まれ得る。BL<1>は接地されてよく、WWL<1>およびRWL<1>は、第1のトランジスタ730および第2のトランジスタ740をオンに切り替えるようにオンにされてよい。Vwrite信号は、MTJ710を通して下方向に、およびSHM層720を通して移動することができ、破線矢印によって見られるように、フリー層716の磁気モーメントを、「0」を表すように、反平行方位へ回転させる。第2のトランジスタ740のバイアスおよび/または金属の抵抗率により、MTJ710を通してよりも多くの電流が、SHM層720を通して流れることになる。BL、BLB、WWL、およびRWLの選択を変えることによって、他のビットセルが書込みを受け得ることが理解されよう。
動作において、ビットセル702Hを読み取ることは、BL<1>にわたってVread信号を印加し、BLB<1>を接地し、WWL<2>をオフにし、RWL<2>をオンにすることによって達成され得る。Vread信号は、参照層712およびフリー層716の磁気モーメントに対して平行または反平行のいずれかで、MTJ710を通して移動して、磁気モーメントが「1」それとも「0」であるかを読み取る。破線矢印は、電流フローを示す。Vread信号は、フリー層716の磁気状態に対して大きな力を加えないので、Vread信号は、Vwrite信号と等しいか、またはそれよりも大きくてもよい。BL、BLB、WWL、およびRWLの選択を変えることによって、他のビットセルが読取りを受け得ることが理解されよう。MRAMアレイは、スピントランスファートルク(STT)電流ISTTを使って、ビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするように動作可能な、図6に示すドライバ650も含み得る。
利点は、より小さいビットセルサイズ、SHM層からのスピントランスファートルク生成に関するより高い効率、および低減された電流による、増大したバリア層耐久性を含む。さらに、決定性切替えは、外部磁界も、複雑な製作ステップ(たとえば、異方性/酸化傾斜)を使うこともなしに遂行され得る。この設計は、外部場に対する優れた保持および耐性のためにpMTJを使う。さらに、この技法は、改善した耐久性(たとえば、Vbarrierの5〜10倍の低減)のために、バリア層(たとえば、酸化マグネシウム(MgO))にわたるより低い電圧を伴う。さらに、この技法は、大規模バイアス読取り(たとえば、VreadがVwriteよりも大きくてよい)を可能にすることによって、読取り速度を向上する。
図8は、本開示の態様による、スピン軌道トルク(SOT)支援スピントランスファートルク(STT)磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)ビットセルを実装するための半導体デバイス800の断面図を示す。半導体デバイス800は、エピタキシャルに並べられるとともにコンタクト層810によって支持される、第1〜第4のビアV1〜V4および第1〜第5の金属層(たとえば、導電性相互接続部)M1〜M5のいくつかの層を含み得る。コンタクト層810は、基板層812(たとえば、シリコン)によって支持することができる。第1〜第4のビアV1〜V4および第1〜第5の金属層M1〜M5は、配線工程(BEOL)プロセスに従って製作され得る。
磁気トンネル接合(MTJ)830(たとえば、pMTJ)が、第4の金属層M4と第5の金属層M5との間に結合されるように、第5のビアV5と同じ層(たとえば、ビット線バー(BLB)STT線)の上に製作され得る。ビット線は、第2の金属層M2においてアクセスされ得る。関連態様では、MTJ830は、配線工程(BEOL)プロセスに従って製作され得る。たとえば、MTJ830は、本開示の範囲から逸脱することなく、第1〜第4のビアV1〜V4のうちのいずれにも対応するどのレベルで製作されてもよい。これらは、例としてのみ与えられるのであって、非限定的である。たとえば、MTJ830は、M1またはM2など、より低い金属レベルで製作されてもよい。
MTJ830は、第4の金属層M4と結合するための、スピンホール金属(SHM)層および下部電極(BE)840によって支持されるフリー層832を含み得る。バリア層834は、フリー層832によって支持することができる。参照層836(たとえば、固定層)は、バリア層834によって支持することができる。ビット線コンタクト(たとえば、MTJ上部電極(TE)層)850が、第5の金属層M5と結合するために参照層836上にあってよい。関連バージョンでは、SHM層840は、言及したスピンホール金属のうちの1つである。さらに、バリア層834は、言及したバリア層材料のうちの1つである。
第1のトランジスタ820および第2のトランジスタ822が、基板工程(FEOL)プロセスに従って、基板層812上に製作され得る。第1のトランジスタ820および第2のトランジスタ822は、それぞれ、第1および第2のゲート850、852を含み得る。第1のトランジスタ820および第2のトランジスタ822は、コンタクト層810(たとえば、タングステン)上に配置されているビット線コンタクト(たとえば、ソース/ドレインコンタクト)854、856、858、および860をさらに含み得る。ビット線コンタクト854、856、858、および860は、第1のトランジスタ820および第2のトランジスタ822を、MTJ830、BL、およびBLBに結合し得る。図8は、縮尺通りには描かれていないことに留意されたい。たとえば、構成要素は、基板層812から第5の金属層M5に向かって規模が増大してよい。さらに、MTJ830は、他の構成要素に対して非常に小さい場合がある。
図9は、本開示の態様による、スピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセルアレイを使ってメモリを格納する方法を示すプロセスフロー図である。方法900は、ブロック902において、スピンホール導電性材料および垂直磁気トンネル接合(pMTJ)を通して増大スピントランスファートルク(STT)電流を駆動して、pMTJの参照層およびスピンホール導電性材料からスピン電流を生成するステップを含む。たとえば、参照層512、712に対して平行または反平行のいずれかとなるような、フリー層516、716の切替えは、スピンホール金属(SHM)層520、720に電流を印加することによって達成され得る。SHM層520、720は、スピンホール効果(SHE)によりスピン軌道トルク(SOT)を生成し得る。
たとえば、フリー層516、716の面に対して平行なSHM層520、720を通して、電流が印加され得る。SOTは、フリー層516、716の磁気状態に対して垂直なスピン電流を生成することができ、これにより、フリー層516、716の磁気状態は、フリー層516、716の面に対して平行になる。同時に、弱電流が、参照層512、712に対して平行または反平行のいずれかの方向で、MTJ510、710にわたって印加される。弱電流が、参照層512、712に対して平行であるか、それとも反平行であるかに依存して、フリー層516、716の磁気モーメントは、弱電流の方位に従うように上または下回転する。
方法900は、ブロック904において、スピンホール導電性材料からの増大STT電流およびスピンホール効果を使って、ビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするステップをさらに含み得る。たとえば、フリー層516、716の磁気状態が平行であるとき、「1」がセットされてよい。フリー層516、716の磁気状態が反平行であるとき、「0」がセットされてよい。
方法900は、参照層上のビット線に接触するステップをさらに含み得る。たとえば、ビット線は、ビットセルアレイ500、700に対して、読取りおよび/または書込み動作において使われ得る。スピンホール導電性材料は、ソース線コンタクトのペアであってよい。たとえば、ソース線コンタクトは、ソース線コンタクトのペアの間に電流を流すことによって、ビットセルアレイ500、700に対して、読取りおよび/または書込み動作において使われ得る。さらに、ビットセルは、1トランジスタ、2ダイオード、および1接合メモリセルであってよい(図4および図5参照)。代替として、ビットセルは、2トランジスタおよび1接合メモリセルであってよい(図6および図7参照)。
関連態様では、方法900は、書込み値をセットするために、増大STT電流を、MTJを通して方向付けるように、MTJ抵抗およびスピンホール効果抵抗を調整するステップをさらに含む。たとえば、書込み動作中、トランジスタ540または第2のトランジスタ740のバイアスは、より多くの、またはより少ない電流を、SHM層520、720にわたって、および/またはMTJ510、710にわたって流れることから誘導するように変えられてよい。たとえば、MTJ抵抗(RMTJ)およびスピンホール効果抵抗(RSHE)が、書込み値をセットするように、MTJ510、710を通してSTT電流(ISTT)を方向付けるように調整され得る。RMTJはまた、MTJ510、710の寸法を変えることによって調整され得る。さらに、RSHEは、SHM層520、720の材料およびSHM層520、720の寸法を変えることによって調整され得る。
関連態様では、方法900は、増大STT電流に従って抵抗面積積を調整するステップをさらに含む。たとえば、バリア層514、714にわたる抵抗は、より多くの、またはより少ない電流が、SHM層520、720にわたって、および/またはMTJ510、710にわたって流れるのを誘導するように変えられてよい。RMTJはまた、MTJ510、710の寸法を変えることによって調整され得る。さらに、RSHEは、SHM層520、720の材料およびSHM層520、720の寸法を変えることによって調整され得る。たとえば、SHM層520、720の幅を増大すると、RSHEを下げることになる。代替として、バリア層514、714にわたる抵抗は、同じ効果をもたらすように変えられてよい。
本開示の態様によると、MRAMアレイはビットセルを含んでよく、各ビットセルはpMTJを含む。pMTJは、参照層、参照層を支持するバリア層、およびバリア層を支持するフリー層を含む。スピンホール導電性材料層が、フリー層を支持し得る。MRAMアレイは、スピンホール導電性材料からの増大スピントランスファートルク(STT)電流およびスピンホール効果を使って、ビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするための手段も含む。状態は、参照層およびスピンホール導電性材料からスピン電流が生成されるように、スピンホール導電性材料およびpMTJを通して増大STT電流を駆動することによってセットされる。駆動手段は、図4および図6に示したようなドライブ450、650であり得る。別の態様では、前述の手段は、前述の手段によって記載される機能を実施するように構成された任意のモジュールまたは任意の装置もしくは材料であってよい。
スピンホール効果(SHE)は、従来のホール効果に類似したスピントロニックである。たとえば、スピンホール効果に起因するスピン軌道トルク(SOT)は、電荷の結合、およびスピン軌道相互作用によるスピン電流から発生し得る。スピンホール効果により、スピンホール金属(SHM)を流れる電荷電流が、スピン軌道相互作用による、界面におけるスピン蓄積(たとえば、空間分離)を生じる。この現象は、電子がそれらのスピン標識に従って分離される電子散乱機構による。
本開示の態様は、読取り性能、耐久性、または保持など、他のプロパティを低下することなく、MTJの切替え/書込みを改善することを対象とする。本開示の一態様は、切替えエネルギーを削減すると同時に、スイッチ速度および耐久性を増すためのスピン軌道トルク(SOT)支援MRAM切替えを対象とする。本開示の本態様では、STT電流(たとえば、ISTT)が、SOT支援MRAMの状態を選択するために依拠される。スピン軌道トルク支援STT−MRAM設計は、状態(たとえば、平行/反平行)を選択するのに垂直STTに依拠しながら、スピン軌道トルクの高速反転速度を利用する。
図10は、本開示の態様が有利に利用され得る例示的ワイヤレス通信システム1000を示すブロック図である。説明のために、図10は、3つのリモートユニット1020、1030、および1050、ならびに2つの基地局1040を示す。ワイヤレス通信システムはより多くのリモートユニットおよび基地局を有し得ることを理解されよう。リモートユニット1020、1030および1050は、開示されたpMTJデバイスを含むICデバイス1025A、1025C、および1025Bを含む。他のデバイスも、基地局、スイッチングデバイス、およびネットワーク機器などの、開示されたpMTJデバイスを含み得ることが認識されよう。図10は、基地局1040からリモートユニット1020、1030、および1050への順方向リンク信号1080と、リモートユニット1020、1030、および1050から基地局1040への逆方向リンク信号1090とを示す。
図10では、リモートユニット1020はモバイル電話として示され、リモートユニット1030はポータブルコンピュータとして示され、リモートユニット1050はワイヤレスローカルループシステム内の固定ロケーションリモートユニットとして示される。たとえば、リモートユニットは、モバイルフォン、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニット、携帯情報端末(PDA)などのポータブルデータユニット、GPS対応デバイス、ナビゲーションデバイス、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、メーター読取り機器などの固定ロケーションデータユニット、またはデータもしくはコンピュータ命令を記憶するかもしくは取り出す通信デバイス、あるいはそれらの組合せであってよい。図10は本開示の態様によるリモートユニットを示すが、本開示はこれらの例示的に示されるユニットに限定されない。本開示の態様は、開示されたpMTJデバイスを含む多くのデバイスにおいて適切に採用され得る。
図11は、上記で開示した垂直磁気トンネル接合(pMTJ)構造体などの、半導体構成要素の回路設計、レイアウト設計、および論理設計のために使用される設計用ワークステーションを示すブロック図である。設計用ワークステーション1100は、オペレーティングシステムソフトウェアと、サポートファイルと、CadenceまたはOrCADなどの設計ソフトウェアとを収容するハードディスク1101を含む。設計用ワークステーション1100はまた、本開示の一態様による垂直磁気トンネル接合構造体などの回路1110または半導体構成要素1112の設計を容易にするために、ディスプレイ1102を含む。記憶媒体1104が、回路1110または半導体構成要素1112の設計を有形に記憶するために設けられる。回路1110または半導体構成要素1112の設計は、GDSIIまたはGERBERなどのファイルフォーマットにおいて記憶媒体1104上に記憶することができる。記憶媒体1104は、CD−ROM、DVD、ハードディスク、フラッシュメモリ、または他の適切なデバイスであり得る。さらに、設計用ワークステーション1100は、記憶媒体1104から入力を受け取るか、または記憶媒体1104に出力を書き込むためのドライブ装置1103を含む。
記憶媒体1104上に記録されたデータは、論理回路構成、フォトリソグラフィマスクのためのパターンデータ、または電子ビームリソグラフィなどのシリアル書込みツールのためのマスクパターンデータを指定し得る。データはさらに、論理シミュレーションに関連したタイミング図やネット回路などの論理検証データを含み得る。記憶媒体1104上にデータを与えることは、半導体ウエハを設計するためのプロセス数を削減することによって、回路1110または半導体構成要素1112の設計を容易にする。
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの実装形態の場合、この方法は、本明細書で説明した機能を実施するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。本明細書で説明される手順を実装する際に、命令を有形に具現する機械可読媒体を使用することができる。たとえば、ソフトウェアコードがメモリに記憶され、プロセッサユニットによって実行され得る。メモリは、プロセッサユニット内またはプロセッサユニットの外部に実装されてよい。本明細書において使用される「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのタイプを指し、特定のタイプのメモリもしくは特定の数のメモリ、またはメモリが格納される媒体のタイプに限定すべきではない。
ファームウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装される場合に、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。例には、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、およびコンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体は、物理的なコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または、所望のプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形で記憶するために使用することができるとともに、コンピュータによってアクセスすることができる他の媒体を含むことができ、本明細書において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)はレーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
コンピュータ可読媒体上のストレージに加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号として提供され得る。たとえば、通信装置は、命令およびデータを表す信号を有するトランシーバを含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲において概説される機能を実装させるように構成される。
本開示およびその利点について詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の技術から逸脱することなく、明細書において様々な変更、置換、および改変を施すことができることを理解されたい。たとえば、「上」および「下」などの関係語が、基板または電子デバイスに関して使用される。当然、基板または電子デバイスが反転される場合、上は下に、下は上になる。加えて、横向きの場合、上および下は、基板または電子デバイスの側面を指すことがある。その上、本出願の範囲は、本明細書で説明するプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法およびステップの特定の構成に限定されることを意図していない。当業者は本開示から容易に理解するであろうが、本明細書に記載の対応する構成とほぼ同じ機能を実施し、またはほぼ同じ結果を達成する、現存し、または後に開発されるプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、およびステップが、本開示に従って利用され得る。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのようなプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、またはステップをそれらの範囲内に含むことを意図する。
さらに、本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は理解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性について明確に例示するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記で概してそれらの機能性に関して説明した。そのような機能性がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途およびシステム全体に課される設計の制約によって決まる。当業者は説明された機能を具体的な適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきでない。
本開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、本明細書で説明する機能を実施するように設計された、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せを用いて、実装または実施され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)としても実装され得る。
本開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはその2つの組合せにおいて直接的に実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体に存在することができる。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること、および記憶媒体に情報を書き込むことができるように、例示的な記憶媒体がプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化されてよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICの中に存在してよい。ASICはユーザ端末の中に存在してよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末の中に存在してよい。
1つまたは複数の例示的な設計では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または任意のそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態で規定されたプログラムコード手段を搬送または格納するために使用することができ、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスできる任意の他の媒体を含むことができる。また、任意の接続も厳密にはコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
上記の説明は、いかなる当業者も本明細書で説明する様々な態様を実践できるようにするために与えられる。これらの態様への様々な修正は当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されるようには意図されておらず、特許請求の範囲の文言と矛盾しないすべての範囲に一致すべきであり、ここで、単数形の要素への参照は、特にそのように述べられていない限り、「唯一無二の」を意味するのではなく、「1つまたは複数の」を意味するように意図されている。その他の形で特に述べられない限り、「いくつかの」という用語は、1つまたは複数を指す。項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一の部材を含む、これらの項目の任意の組合せを指す。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、ならびにa、bおよびcを含むことが意図される。当業者に知られている、または後に知られるようになる、本開示全体にわたって説明する様々な態様の要素の構造的および機能的な均等物のすべては、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるように意図されている。その上、本明細書で開示したものはいずれも、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公に捧げられることを意図するものではない。いかなるクレーム要素も、要素が「のための手段」という句を使用して明確に記載されていない限り、または、方法クレームの場合、要素が「のためのステップ」という句を使用して記載されていない限り、米国特許法第112条第6項の規定に基づいて解釈されるべきではない。
400 1トランジスタ2ダイオード(1T2D)スピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセル、ビットセル
410 磁気トンネル接合(MTJ)
412 参照層
414 バリア層
416 フリー層
420 スピンホール導電性材料(SHM)層
430 第1のダイオード
432 第2のダイオード
450 ドライバ
500 2トランジスタ(2T)スピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセルアレイ、ビットセルアレイ
502 ビットセル
510 磁気トンネル接合(MTJ)
512 参照層
514 バリア層
516 フリー層
520 スピンホール導電性材料(SHM)層
530 第1のダイオード
532 第2のダイオード
540 トランジスタ
600 スピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセル、ビットセル
610 磁気トンネル接合(MTJ)
612 参照層
614 バリア層
616 フリー層
620 スピンホール導電性材料(SHM)層
630 第1のトランジスタ
640 第2のトランジスタ
650 ドライバ
700 スピン軌道トルク(SOT)およびスピントランスファートルク(STT)ビットセルアレイ、ビットセルアレイ
710 磁気トンネル接合(MTJ)
712 参照層
714 バリア層
716 フリー層
720 スピンホール導電性材料(SHM)層
730 第1のトランジスタ
800 半導体デバイス
810 コンタクト層
812 基板層
820 第1のトランジスタ
822 第2のトランジスタ
830 磁気トンネル接合(MTJ)
832 フリー層
834 バリア層
836 参照層
840 スピンホール金属(SHM)層および下部電極(BE)、SHM層
850 ビット線コンタクト、第1のゲート
852 第2のゲート
854 ビット線コンタクト
856 ビット線コンタクト
858 ビット線コンタクト
860 ビット線コンタクト
1000 ワイヤレス通信システム
1020 リモートユニット
1025 ICデバイス
1030 リモートユニット
1040 基地局
1050 リモートユニット
1100 ワークステーション
1101 ハードディスク
1102 ディスプレイ
1103 ドライブ装置
1104 記憶媒体
1110 回路
1112 半導体構成要素

Claims (20)

  1. 磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)アレイであって、
    複数のビットセルであって、前記複数のビットセルの各々は、
    参照層、前記参照層を支持するバリア層、および前記バリア層を支持するフリー層を含む垂直磁気トンネル接合(pMTJ)と、
    前記フリー層を支持するスピンホール導電性材料層とを備える、複数のビットセルと、
    前記参照層および前記スピンホール導電性材料層からスピン電流が生成されるように、前記スピンホール導電性材料層および前記pMTJを通して増大スピントランスファートルク(STT)電流を駆動することによって、前記スピンホール導電性材料層からの前記増大STT電流およびスピンホール効果を使って、前記複数のビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするように動作可能なドライバとを備えるMRAMアレイ。
  2. 前記参照層上にビット線コンタクトをさらに備える、請求項1に記載のMRAMアレイ。
  3. 前記スピンホール導電性材料層上にソース線コンタクトのペアをさらに備える、請求項1に記載のMRAMアレイ。
  4. ソース線コンタクトの前記ペアの間を電流が流れる、請求項3に記載のMRAMアレイ。
  5. 前記複数のビットセルの各々は、1トランジスタ、2ダイオード、および1接合メモリセルを備える、請求項1に記載のMRAMアレイ。
  6. 前記複数のビットセルの各々は、2トランジスタおよび1接合メモリセルを備える、請求項1に記載のMRAMアレイ。
  7. 音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、固定ロケーションデータユニット、モバイルフォン、およびポータブルコンピュータのうちの少なくとも1つに一体化される、請求項1に記載のMRAMアレイ。
  8. 磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)アレイ中にメモリを格納する方法であって、
    スピンホール導電性材料および垂直磁気トンネル接合(pMTJ)を通して増大スピントランスファートルク(STT)電流を駆動して、前記pMTJの参照層および前記スピンホール導電性材料からスピン電流を生成するステップと、
    前記スピンホール導電性材料からの前記増大STT電流およびスピンホール効果を使って、複数のビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするステップとを含む方法。
  9. 前記参照層上でビット線を接触させるステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記スピンホール導電性材料は、ソース線コンタクトのペアを備える、請求項8に記載の方法。
  11. ソース線コンタクトの前記ペアの間に電流を流すステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 書込み値をセットするために、前記増大STT電流を、前記pMTJを通して方向付けるように、MTJ抵抗およびスピンホール効果抵抗を調整するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  13. 前記増大STT電流に従って抵抗面積積を調整するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  14. 音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、固定ロケーションデータユニット、モバイルフォン、およびポータブルコンピュータのうちの少なくとも1つに前記MRAMアレイを組み込むステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  15. 磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)アレイであって、
    複数のビットセルであって、前記複数のビットセルの各々は、
    参照層、前記参照層を支持するバリア層、および前記バリア層を支持するフリー層を含む垂直磁気トンネル接合(pMTJ)と、
    前記フリー層を支持するスピンホール導電性材料層とを備える、複数のビットセルと、
    前記参照層および前記スピンホール導電性材料層からスピン電流が生成されるように、前記スピンホール導電性材料層および前記pMTJを通して増大スピントランスファートルク(STT)電流を駆動することによって、前記スピンホール導電性材料層からの前記増大STT電流およびスピンホール効果を使って、前記複数のビットセルのうちの少なくとも1つの、状態をセットするための手段とを備えるMRAMアレイ。
  16. 前記参照層上にビット線コンタクトをさらに備える、請求項15に記載のMRAMアレイ。
  17. 前記スピンホール導電性材料層上にソース線コンタクトのペアをさらに備える、請求項15に記載のMRAMアレイ。
  18. 前記複数のビットセルのうちの少なくとも1つは、1トランジスタ、2ダイオード、および1接合メモリセルを備える、請求項15に記載のMRAMアレイ。
  19. 前記複数のビットセルのうちの前記少なくとも1つは、2トランジスタおよび1接合メモリセルを備える、請求項15に記載のMRAMアレイ。
  20. 音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、固定ロケーションデータユニット、モバイルフォン、およびポータブルコンピュータのうちの少なくとも1つに一体化される、請求項15に記載のMRAMアレイ。
JP2019510435A 2016-08-25 2017-07-25 高速低電力スピン軌道トルク(sot)支援スピントランスファートルク磁気ランダムアクセスメモリ(stt−mram)ビットセルアレイ Active JP6727410B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/247,791 2016-08-25
US15/247,791 US10381060B2 (en) 2016-08-25 2016-08-25 High-speed, low power spin-orbit torque (SOT) assisted spin-transfer torque magnetic random access memory (STT-MRAM) bit cell array
PCT/US2017/043691 WO2018038849A1 (en) 2016-08-25 2017-07-25 High speed, low power spin-orbit torque (sot) assisted spin-transfer torque magnetic random access memory (stt-mram) bit cell array

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019531596A true JP2019531596A (ja) 2019-10-31
JP2019531596A5 JP2019531596A5 (ja) 2019-12-19
JP6727410B2 JP6727410B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=59501640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019510435A Active JP6727410B2 (ja) 2016-08-25 2017-07-25 高速低電力スピン軌道トルク(sot)支援スピントランスファートルク磁気ランダムアクセスメモリ(stt−mram)ビットセルアレイ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10381060B2 (ja)
EP (1) EP3504711B1 (ja)
JP (1) JP6727410B2 (ja)
KR (1) KR20190040489A (ja)
CN (1) CN109643567A (ja)
BR (1) BR112019003392A2 (ja)
WO (1) WO2018038849A1 (ja)

Families Citing this family (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3382768B1 (en) * 2015-11-27 2020-12-30 TDK Corporation Spin current magnetization reversal element, magnetoresistance effect element, and magnetic memory
US10431734B2 (en) 2017-01-24 2019-10-01 Qualcomm Incorporated Engineered barrier layer interface for high speed spin-transfer torque magnetic random access memory
CN108666339B (zh) * 2017-03-28 2020-11-13 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 磁性随机存储器及其存储单元的制造方法
US10229722B2 (en) * 2017-08-01 2019-03-12 International Business Machines Corporation Three terminal spin hall MRAM
WO2019031226A1 (ja) 2017-08-07 2019-02-14 Tdk株式会社 スピン流磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
US10739186B2 (en) * 2017-11-20 2020-08-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Bi-directional weight cell
US10971229B2 (en) * 2018-04-23 2021-04-06 Arm Limited Method, system and device for integration of volatile and non-volatile memory bitcells
US11165012B2 (en) * 2018-10-29 2021-11-02 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Magnetic device and magnetic random access memory
US11069853B2 (en) * 2018-11-19 2021-07-20 Applied Materials, Inc. Methods for forming structures for MRAM applications
US10726892B2 (en) 2018-12-06 2020-07-28 Sandisk Technologies Llc Metallic magnetic memory devices for cryogenic operation and methods of operating the same
EP3671749B1 (en) * 2018-12-20 2021-08-11 IMEC vzw Stt-assisted sot-mram bit cell
US10971677B2 (en) * 2018-12-27 2021-04-06 Academia Sinica Electrically controlled nanomagnet and spin orbit torque magnetic random access memory including the same
WO2020150451A1 (en) * 2019-01-18 2020-07-23 Everspin Technologies, Inc. Magnetoresistive stack/structure and methods therefor
KR102518015B1 (ko) * 2019-01-31 2023-04-05 삼성전자주식회사 자기 저항 메모리 소자 및 그 제조 방법
CN111640769B (zh) * 2019-03-01 2023-04-18 中电海康集团有限公司 自旋轨道矩磁性存储器单元及磁性存储器
US10762942B1 (en) 2019-03-29 2020-09-01 Honeywell International Inc. Magneto-resistive random access memory cell with spin-dependent diffusion and state transfer
US11469267B2 (en) 2019-05-17 2022-10-11 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. SOT MRAM having dielectric interfacial layer and method forming same
US10916282B2 (en) 2019-06-20 2021-02-09 International Business Machines Corporation Control of switching trajectory in spin orbit torque devices by micromagnetic configuration
CN112186098B (zh) * 2019-07-02 2023-04-07 中电海康集团有限公司 基于自旋轨道矩的磁性存储器件及sot-mram存储单元
KR102657361B1 (ko) 2019-07-05 2024-04-17 삼성전자주식회사 자기 메모리 장치
KR102657583B1 (ko) 2019-07-19 2024-04-15 삼성전자주식회사 가변 저항 메모리 소자
US11289538B2 (en) * 2019-07-30 2022-03-29 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory device and semiconductor die, and method of fabricating memory device
CN112542190A (zh) * 2019-09-23 2021-03-23 中电海康集团有限公司 存储器、存储器的写入方法和读取方法
US11289143B2 (en) * 2019-10-30 2022-03-29 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. SOT-MRAM with shared selector
EP3848933A1 (en) * 2020-01-07 2021-07-14 Antaios Sot mram cell and array comprising a plurality of sot mram cells
US10964367B1 (en) 2020-01-31 2021-03-30 Globalfoundries U.S. Inc. MRAM device comprising random access memory (RAM) and embedded read only memory (ROM)
US11251362B2 (en) 2020-02-18 2022-02-15 International Business Machines Corporation Stacked spin-orbit-torque magnetoresistive random-access memory
CN111489777B (zh) * 2020-04-15 2023-11-10 上海新微技术研发中心有限公司 磁性存储器结构、阵列、读写控制方法及制备方法
US11145347B1 (en) * 2020-05-21 2021-10-12 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory device and memory circuit
US11145676B1 (en) * 2020-05-22 2021-10-12 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory device and multi-level memory cell having ferroelectric storage element and magneto-resistive storage element
US11545201B2 (en) * 2020-06-23 2023-01-03 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory device with unipolar selector
US11283008B1 (en) * 2020-08-31 2022-03-22 Western Digital Technologies, Inc. Apparatus and methods for magnetic memory devices with magnetic assist layer
US11393516B2 (en) 2020-10-19 2022-07-19 Western Digital Technologies, Inc. SOT-based spin torque oscillators for oscillatory neural networks
WO2022094107A1 (en) * 2020-10-29 2022-05-05 The Regents Of The University Of California Spin-orbit rectifier for weak radio frequency energy harvesting
US11342015B1 (en) * 2020-11-24 2022-05-24 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory device and memory circuit
CN112701216B (zh) * 2020-12-28 2024-01-23 西安交通大学 一种磁多层结构及sot-mram
CN112701214B (zh) * 2020-12-28 2023-09-01 西安交通大学 铁电调控人工反铁磁自由层的自旋轨道矩磁随机存储器
WO2022160226A1 (zh) * 2021-01-29 2022-08-04 北京航空航天大学 一种存储阵列、存储器、制备方法及写入方法
US11961544B2 (en) 2021-05-27 2024-04-16 International Business Machines Corporation Spin-orbit torque (SOT) magnetoresistive random-access memory (MRAM) with low resistivity spin hall effect (SHE) write line
US11844284B2 (en) 2021-06-29 2023-12-12 International Business Machines Corporation On-chip integration of a high-efficiency and a high-retention inverted wide-base double magnetic tunnel junction device
WO2023279345A1 (zh) * 2021-07-08 2023-01-12 华为技术有限公司 磁性随机存储器及其数据写入和读取方法、电子设备
US12020736B2 (en) * 2021-08-13 2024-06-25 International Business Machines Corporation Spin-orbit-torque magnetoresistive random-access memory array
US11915734B2 (en) 2021-08-13 2024-02-27 International Business Machines Corporation Spin-orbit-torque magnetoresistive random-access memory with integrated diode
US11793001B2 (en) 2021-08-13 2023-10-17 International Business Machines Corporation Spin-orbit-torque magnetoresistive random-access memory
US12016251B2 (en) 2021-08-25 2024-06-18 International Business Machines Corporation Spin-orbit torque and spin-transfer torque magnetoresistive random-access memory stack
CN113782078B (zh) * 2021-09-18 2023-10-10 北京航空航天大学 一种基于磁隧道结的数据处理方法及装置
US11869561B2 (en) 2021-09-23 2024-01-09 International Business Machines Corporation Spin orbit-torque magnetic random-access memory (SOT-MRAM) with cross-point spin hall effect (SHE) write lines and remote sensing read magnetic tunnel-junction (MTJ)
CN114184833B (zh) * 2021-10-27 2024-08-20 中国科学院微电子研究所 自旋霍尔器件、霍尔电压的获取方法及最大池化的方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090185410A1 (en) * 2008-01-22 2009-07-23 Grandis, Inc. Method and system for providing spin transfer tunneling magnetic memories utilizing unidirectional polarity selection devices
US20100097852A1 (en) * 2008-10-20 2010-04-22 Seagate Technology Llc Mram diode array and access method
JP2014045196A (ja) * 2012-08-26 2014-03-13 Samsung Electronics Co Ltd スイッチングに基づいたスピン軌道相互作用を使用する磁気トンネルリング接合と、磁気トンネルリング接合を利用するメモリを提供するための方法及びシステム
US20150213865A1 (en) * 2014-01-28 2015-07-30 Qualcomm Incorporated High density low power gshe-stt mram
US9300295B1 (en) * 2014-10-30 2016-03-29 Qualcomm Incorporated Elimination of undesirable current paths in GSHE-MTJ based circuits

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140252439A1 (en) * 2013-03-08 2014-09-11 T3Memory, Inc. Mram having spin hall effect writing and method of making the same
US8963222B2 (en) 2013-04-17 2015-02-24 Yimin Guo Spin hall effect magnetic-RAM
CN105229741B (zh) * 2013-06-21 2018-03-30 英特尔公司 Mtj自旋霍尔mram位单元以及阵列
WO2015102739A2 (en) * 2013-10-18 2015-07-09 Cornell University Circuits and devices based on spin hall effect to apply a spin transfer torque with a component perpendicular to the plane of magnetic layers
US9343658B2 (en) 2013-10-30 2016-05-17 The Regents Of The University Of California Magnetic memory bits with perpendicular magnetization switched by current-induced spin-orbit torques
US10008248B2 (en) 2014-07-17 2018-06-26 Cornell University Circuits and devices based on enhanced spin hall effect for efficient spin transfer torque
US9634241B2 (en) 2014-08-06 2017-04-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and system for providing magnetic junctions including Heusler multilayers
US9218864B1 (en) 2014-10-04 2015-12-22 Ge Yi Magnetoresistive random access memory cell and 3D memory cell array
CN105161613A (zh) * 2015-08-18 2015-12-16 北京航空航天大学 一种基于双势垒结构的磁存储器件
CN105280214B (zh) * 2015-09-10 2018-02-27 中国科学院物理研究所 电流驱动型磁随机存取存储器和自旋逻辑器件
US9614002B1 (en) 2016-01-21 2017-04-04 Samsung Electronics Co., Ltd. 0T bi-directional memory cell
US9858975B1 (en) * 2016-08-24 2018-01-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Zero transistor transverse current bi-directional bitcell

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090185410A1 (en) * 2008-01-22 2009-07-23 Grandis, Inc. Method and system for providing spin transfer tunneling magnetic memories utilizing unidirectional polarity selection devices
US20100097852A1 (en) * 2008-10-20 2010-04-22 Seagate Technology Llc Mram diode array and access method
JP2014045196A (ja) * 2012-08-26 2014-03-13 Samsung Electronics Co Ltd スイッチングに基づいたスピン軌道相互作用を使用する磁気トンネルリング接合と、磁気トンネルリング接合を利用するメモリを提供するための方法及びシステム
US20150213865A1 (en) * 2014-01-28 2015-07-30 Qualcomm Incorporated High density low power gshe-stt mram
US9300295B1 (en) * 2014-10-30 2016-03-29 Qualcomm Incorporated Elimination of undesirable current paths in GSHE-MTJ based circuits

Also Published As

Publication number Publication date
EP3504711A1 (en) 2019-07-03
CN109643567A (zh) 2019-04-16
BR112019003392A2 (pt) 2019-05-21
EP3504711B1 (en) 2022-03-16
WO2018038849A1 (en) 2018-03-01
US20180061467A1 (en) 2018-03-01
KR20190040489A (ko) 2019-04-18
US10381060B2 (en) 2019-08-13
JP6727410B2 (ja) 2020-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6727410B2 (ja) 高速低電力スピン軌道トルク(sot)支援スピントランスファートルク磁気ランダムアクセスメモリ(stt−mram)ビットセルアレイ
US10103319B2 (en) Ultrathin perpendicular pinned layer structure for magnetic tunneling junction devices
US7981697B2 (en) Current-confined effect of magnetic nano-current-channel (NCC) for magnetic random access memory (MRAM)
EP2523193B1 (en) An improved high capacity low cost multi-state magnetic memory
US10833254B2 (en) Engineered barrier layer interface for high speed spin-transfer torque magnetic random access memory
JP6194752B2 (ja) 記憶素子、記憶装置、磁気ヘッド
US9960348B2 (en) In-situ annealing to improve the tunneling magneto-resistance of magnetic tunnel junctions
JP2012104825A (ja) スイッチングが改良されたハイブリッド磁気トンネル接合要素を提供するための方法およびシステム
TW201913656A (zh) 記憶體裝置、用於提供所述記憶體裝置的方法以及三維可堆疊記憶體裝置
JP2012235015A (ja) 記憶素子及び記憶装置
WO2014050379A1 (ja) 記憶素子、記憶装置、磁気ヘッド
JP2013033881A (ja) 記憶素子及び記憶装置
KR20130137531A (ko) 자기 터널링 접합 시드, 캡핑 및 스페이서 막 물질들
US20200098409A1 (en) Magnetic random access memory (mram) integration
JP2012054439A (ja) 記憶素子及び記憶装置
US11462681B2 (en) Magnetic storage element, magnetic head, magnetic storage device, electronic apparatus, and method for manufacturing magnetic storage element
JP2017212464A (ja) 記憶素子、記憶装置、磁気ヘッド
CN114005474A (zh) 存储单元、存储器以及数据写入方法
CN114005473A (zh) 存储单元、存储器以及数据写入方法
JP2004055754A (ja) 磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191105

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191105

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20191105

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20191127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6727410

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250