JP2019528724A - 超音波電子タバコ用の霧化器 - Google Patents

超音波電子タバコ用の霧化器 Download PDF

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Abstract

霧化シートとオイル案内手段とが設けられた霧化器ハウジングを含み、前記オイル案内手段が霧化器ハウジング内のオイル貯蔵室と連通している超音波電子タバコ用の霧化器において、霧化器ハウジング内にヒータがさらに設けられ、前記霧化シートとヒータはいずれもオイル案内手段と接触し、前記ヒータと霧化シートの霧化面はいずれも気流通路と連通し、前記ヒータの正極と負極はそれぞれ電源の両端に接続されている超音波電子タバコ用の霧化器を開示した。本発明に係るヒータによれば、タバコオイルをその霧化温度に近いものに迅速に昇温させることができる上に、一部の熱を霧化シートへ伝達してそれを迅速に動き出させタバコオイルの霧化を行うこともでき、霧化開始までの時間が短縮し、霧化効率が高く、煙量が大きく、霧化器がほてることがなく省エネルギのものとなり、利用者が吸い込み始めてから大きな煙量となり、霧化器ハウジングの温度が低く、口当たりがより自然である。【選択図】図1

Description

本発明は電子タバコの技術分野に関し、特に超音波電子タバコ用の霧化器に関する。
従来の超音波電子タバコ用の霧化器としては、霧化器ハウジングと、霧化器ハウジングの側壁の頂端と繋がる吸込みノズルと、霧化器ハウジング内にある霧化シートやオイル案内手段やオイル貯蔵室とを含み、オイル案内手段はオイル貯蔵室と連通して霧化シートの一面と接触し、霧化のためにタバコオイルを霧化シートの表面にガイドするものが知られている。
従来の超音波電子タバコ用の霧化器には以下のような短所がある。
第一は、霧化シートが常温から作動温度まで一定の時間をかけて昇温するものであり、即ち、電源投入後に霧化シートが直ちにタバコオイルを霧化させて煙を発生させることができないため、電子タバコの使用開始直後の煙量が十分とならず、最初の数口では煙を吸い込めない、又は少量だけ吸い込まれ、ユーザの使用感が良くないという点である。
第二は、霧化器ハウジング内のキャビティの数が少ないとともに体積が小さいという不合理な構造設計のため、霧化シートの作動による高温が霧化器ハウジングに伝達されやすく、その表面がほてるようになり、ユーザが快適に把持することができないという点である。
従来の電子タバコ用の霧化器は使用開始直後の煙量が十分ではなく、また霧化器ハウジングがほてりやすく、ユーザの使用感が良くないものであった。本発明は上記した従来技術の問題点に対して、霧化速度が早く、使用当初から大きな煙量になり、霧化器ハウジングの温度が低く、ユーザが快適に吸い込むことができる改良された超音波電子タバコ用の霧化器を提供することを目的としている。
上記の技術的課題を解決するため、本発明は以下の態様となる。
霧化シートとオイル案内手段とが設けられた霧化器ハウジングを含み、前記オイル案内手段は霧化器ハウジング内のオイル貯蔵室と連通している超音波電子タバコ用の霧化器において、霧化器ハウジング内にヒータがさらに設けられ、前記霧化シートとヒータはいずれもオイル案内手段と接触し、前記ヒータと霧化シートの霧化面はいずれも気流通路と連通し、前記ヒータの正極と負極はそれぞれ電源の両端に接続されていることを特徴とする超音波電子タバコ用の霧化器。
上記構造によれば、ヒータは補助加熱手段とされ、霧化綿におけるタバコオイルを補助的に加熱、又は霧化シートを加熱可能になるため、タバコオイルの昇温速度や霧化シートの作動温度の上昇速度を速め、電子タバコ作動の最初からタバコオイルを霧化させて煙を発生させることができ、従来技術による霧化シートが動き出す直後に煙を発生できないという問題が解決され、ユーザの使用感が良くなっている。それとともに、ヒータは煙が生じるまでにタバコオイルを直接加熱でき、煙量を大きくしている。なお、霧化綿におけるタバコオイルの温度が高いため、タバコオイルの流れ速度が早くなり、霧化の際に十分なタバコオイルの供給が保証され、オイル供給の不足に起因する空焚き問題が回避されている。
好ましい態様としては、前記オイル案内手段は霧化シートの一面と接触する霧化綿を含み、前記霧化シートと霧化綿はいずれも霧化コアホルダに架設固定され、前記霧化綿は前記ヒータと前記霧化シートとの間に挟まれるように設けられている。
さらには、前記霧化器ハウジングの側壁の一端は吸込みノズルと繋がり、前記霧化コアホルダ内には取外し可能に接続されたワッシャと圧着リングが設けられ、前記霧化綿は薄片状構造となり、前記霧化シートは電子タバコの長手方向に平行に設けられ、前記霧化シートは前記ワッシャ内に固定され、前記霧化綿の一端はワッシャと圧着リングとの間に設けられ、霧化綿の他端はオイルカップ内に伸び、前記圧着リングには前記ヒータと当接する凸部が設けられ、前記圧着リングと霧化綿との間には吸込みノズルと連通する第一キャビティが形成され、前記圧着リングにおける霧化シートから離れた側壁には外部と連通する電子タバコの長手方向に平行な気流通過溝が設けられ、前記圧着リングにおける霧化シートの吸込みノズルから離れた端に対応する位置に気流通過孔が開口され、前記気流通過孔は前記気流通過溝と第一キャビティを連通させている。
気流通過溝が設けられているため、霧化コアを霧化器ハウジングに置いて使用すると、圧着リングと霧化器ハウジングの側壁との間には断熱のための第三キャビティが形成されるようになり、霧化シートの作動による温度が圧着リングを介して霧化器ハウジングに伝達しにくくなり、霧化器ハウジングの表面の作動温度が低下した。気流通過溝が吸込みノズルと連通しているため、内部の熱は直ちに気流により放出することも可能になり、霧化器ハウジングの表面の作動温度がより一層低下した。
さらには、前記霧化コアホルダの外側壁に凹部が設けられている。
上記構造によれば、霧化コアを霧化器ハウジングに置いて使用すると、霧化コアホルダと霧化器ハウジングの側壁との間には断熱のための第四キャビティが形成されるようになり、霧化シートの作動による温度が霧化コアホルダを介して霧化器ハウジングに伝達しにくくなり、霧化器ハウジングの表面の作動温度が低下した。
さらには、前記霧化シートと前記ワッシャとの間に第二キャビティが設けられている。
第二キャビティを設けることによって、霧化シートの作動による温度がワッシャや霧化コアホルダを介して霧化器ハウジングに伝達しにくくなり、霧化器ハウジングの表面の作動温度が低下した。
さらには、前記霧化コアホルダにおける吸込みノズルから離れた端には前記オイルカップを置くためのオイルカップ設置室が設けられている。
上記構造によれば、オイルカップが霧化コアホルダ内に嵌め込まれて一体化構造が形成され、生産と組立ての利便性が図られている。
好ましい態様としては、前記ヒータは霧化綿における霧化シートの中心エリアに直面する箇所と接触し、あるいは、前記ヒータは霧化綿におけるオイルカップに近い箇所と接触している。
ヒータは霧化綿におけるオイルカップに近い箇所と接触し、即ち、霧化綿のオイルカップから伸びた手前の位置と接触すると、より多くのタバコオイルを一層速く流すことが可能になる。
好ましい態様としては、前記ヒータは電熱板又はコイル状の電熱線である。
さらには、前記霧化コアホルダに配線溝が設けられている。
生産の際、電線を配線溝に配線することによって、電線を破って短絡事象が発生するのを回避している。また、配線溝が霧化コアホルダに嵌め込まれて一体化構造が形成されているため、生産と組立ての利便性が図られている。
さらには、前記吸込みノズル内にガスケットが設けられている。
吸込みノズル内にガスケットを嵌め込むことによって、給気通路と排気通路の作動時のブローバイ事象が回避されている。
他の好ましい態様としては、前記ヒータは前記霧化シートの表面に設けられ、且つ霧化シートと接触している。
好ましい態様としては、前記霧化シート、ヒータ、オイル貯蔵室は霧化気体の流出方向にこの順に配列されている。
オイル貯蔵室を霧化シートの上方に設けることによって、オイル貯蔵室内のタバコオイルをオイル案内手段に流すことがより容易になる。
好ましい態様としては、前記気流通路は前記オイル貯蔵室内に設けられた給気管と前記給気管内に設けられた排気管とを含み、前記給気管の内壁と前記排気管の外壁との間に給気通路が設けられ、前記排気管の底端は前記ヒータの上面と連通し、前記排気管の頂端は吸込みノズルソケットと固接され、前記排気管は前記吸込みノズルソケットにおける吸込みノズルと連通し、前記吸込みノズルソケットに給気孔が開口され、前記給気通路は前記給気孔と連通している。
気流通路によれば、外部空気が給気口から給気通路に入り、そして給気通路の底端において霧化シートにて霧化した煙と混合し、排気管及び吸込みノズルを介してユーザの口に入ることが可能になり、構造が簡単で、作製しやすいものとなる。
さらには、前記オイル案内手段は前記ヒータの上面と接触し、前記給気管の底端はタバコオイル通過量を制御するための調節機構を介して前記オイル案内手段の上面と当接(即ち、圧力をかけた状態での接触)し、前記排気管の底端に給気切欠きが設けられ、前記排気管内に排気通路が設けられ、前記給気通路は前記排気通路と前記給気切欠きを介して連通している。
上記構造によれば、外部空気が迅速に排気管に入って煙を持ち去ることができ、煙が給気通路に流れ込んで煙の口当たりに影響する、又はオイルが凝縮して溜まる事象が回避されている。
好ましい態様としては、前記調節機構は弾性調節スリーブとトップシートとを含み、前記弾性調節スリーブの上端は前記給気管と前記オイル貯蔵室との間に設けられ、且つ前記給気管の底端は前記弾性調節スリーブと接触し、前記弾性調節スリーブの上端には前記オイル案内手段と連通する少なくとも一つの給液孔が設けられ、前記霧化シート、ヒータ、オイル案内手段はいずれも前記弾性調節スリーブの下端内部に設けられ、前記トップシートの内壁は前記給気管と螺合されている。
トップシートによれば、給気管を回転しそれに軸方向の変位を生じさせて弾性調節スリーブを圧縮することで、給気管底部によるオイル案内手段に対する圧着力を制御し、タバコオイルの通過量を制御でき、過剰のタバコオイルが霧化シートの表面に溜まって霧化効果に影響することが防止されている。それとともに、弾性調節スリーブによれば、霧化中に発生する高温が給気管に伝達されるのを緩和、又は遮断可能になり、給気管から熱が霧化器ハウジングに伝達されることが防止され、霧化器がほてる事象が回避されている。
好ましい態様としては、前記オイル案内手段は多孔質材を含み、前記多孔質材の上面は前記給液孔を覆い、又は充填し、前記オイル貯蔵室と弾性調節スリーブはいずれも霧化器ハウジング内に設けられている。
弾性調節スリーブによれば、霧化シートを封止して固定することができ、タバコオイルの漏れが防止されるとともに、霧化シートが係止されすぎて振動できなくなる事象をも防止できる。
好ましい態様としては、前記ヒータは前記霧化シートの上面に嵌め込まれたフィラメント又は発熱シートであり、あるいは、前記ヒータは前記霧化シートの上面に積層されたメッシュ状のフィラメントである。
ヒータと霧化シートは一体化構造であってもよいし、積層構造であってもよく、簡単に作製できるものである。
さらには、前記霧化シートの下面は複数の弾性エジェクタピンと接触し、前記弾性エジェクタピンは霧化台座に固接され、前記弾性調節スリーブの下端は前記霧化台座内に設けられている。
弾性エジェクタピンによれば、霧化器内部での電気的接続がより安定的且つ確実になり、電線で電気を伝導するのに対して、霧化シートの作動による高温によりパッドが溶融し電線が抜けて開回路になる事象が発生するのを回避することができる。
さらには、前記吸込みノズルソケットには前記給気孔の気流量の大きさを調節するための調節装置が設けられている。
調節装置によれば、給気口の給気量の大きさを調節でき、霧化気体の口当たりを改善することができる。
さらには、前記オイル貯蔵室にオイル注入口が設けられている。
オイル注入口によれば、オイル貯蔵室内のタバコオイルがなくなる時にタバコオイルを補足することが簡単になる。
本発明に係るヒータは従来技術に比べて、タバコオイルをその霧化温度に近いものに迅速に昇温させることができる上に、一部の熱を霧化シートへ伝達してそれを迅速に動き出させタバコオイルの霧化を行うこともでき、霧化開始までの時間が短縮し、霧化効率が高く、煙量が大きく、霧化器がほてることがなく省エネルギのものとなり、ユーザが吸い込み始めてから大きな煙量となり、霧化器ハウジングの温度が低く、口当たりがより自然で、焦げ臭さが生じることがなく、オイル案内綿・繊維等のオイル案内材が加熱されることによる有害物質もなく、構造が簡単で巧妙でありながら、製造及び使用しやすいものとなっている。本発明は霧化シートに微細孔を設けて霧化した煙を吐出する必要がないため、気体の霧化の際に大きな液体分子により微細孔が詰まって霧化した煙を吐出できなくなることがなく、霧化器からのタバコオイルの漏れをより良好に防止可能になる。
本発明の実施例1の正面断面図である。 図1の分解図の左半分である。 図1の分解図の右上部である。 図1の分解図の右下部である。 図1の外観図である。 図5から霧化器ハウジングを外した構造模式図である。 本発明の実施例2の正面断面図である。 本発明の実施例3の構造模式図である。 本発明の実施例3の気流方向の模式図である。 図9における局所Aの拡大図である。 図8における霧化シートの構造模式図である。 本発明の実施例3の霧化部分の分解図である。 本発明の実施例3の霧化シートとヒータの他の構造模式図である。 本発明の実施例3の霧化シートとヒータのさらに他の構造模式図である。 本発明の実施例3の霧化シートとヒータのさらに他の構造模式図である。
図1から図6に示されるように、実施例1に係る超音波電子タバコ用の霧化器は霧化シート2とオイル案内手段とが設けられた霧化器ハウジング10を含み、前記オイル案内手段が霧化器ハウジング10内のオイル貯蔵室26と連通しているものであって、霧化器ハウジング10にヒータ4がさらに設けられ、前記霧化シート2とヒータ4はいずれもオイル案内手段と接触し、前記ヒータ4と霧化シート2の霧化面はいずれも気流通路と連通し、前記ヒータ4の正極と負極はそれぞれ電源(電源そのものは図面に示されていないが、当業者による本発明に対する理解や実施に影響しない)の両端に接続されている。
前記オイル案内手段は霧化シート2の一面と接触する霧化綿3を含み、前記霧化シート2と霧化綿3はいずれも霧化コアホルダ8に架設固定され、前記霧化綿3は前記ヒータ4と前記霧化シート2との間に挟まれるように設けられている。
前記霧化器ハウジング10の側壁の一端は吸込みノズル1と繋がり、前記霧化器ハウジング10内には超音波電子タバコ用の霧化コアが設けられている。
前記霧化シート2は中実の圧電セラミックシートである。霧化コアホルダ8には、霧化シート2の正極・負極にそれぞれ接触して、霧化に必要な電気エネルギの供給を保証する導電端子11と導電接触板12が設けられている。
前記霧化コアホルダ8内には取外し可能に接続されたワッシャ5と圧着リング6が設けられ、前記霧化綿3は薄片状構造となり、前記霧化シート2は電子タバコの長手方向に平行となるように設けられ、前記霧化シート2は前記ワッシャ5内に固定され、前記霧化綿3の一端はワッシャ5と圧着リング6との間に設けられ、霧化綿3の他端はオイルカップ7に向かって伸びている。図1における点線矢印で示される方向はタバコオイルの流れ方向である。オイルカップ7の側壁と霧化綿3との間にオイル案内ガスケット13が設けられている。霧化綿3は多孔質構造及び親油性材であり、底部にあるオイルカップ7内のタバコオイルを霧化シート2の表面に伝達して霧化に供し、霧化する必要のある量のタバコオイルを効果的に霧化シート2へ提供している。前記圧着リング6には前記ヒータ4と当接する凸部61が設けられ、前記圧着リング6と霧化綿3との間には吸込みノズル1と連通する第一キャビティIが形成され、前記圧着リング6における霧化シート2から離れた側壁には外部と連通する電子タバコの長手方向に平行な気流通過溝62が設けられ、前記霧化器ハウジング10の側壁における吸込みノズル1に近い端に給気孔14が設けられ、前記霧化コアホルダ8における吸込みノズル1に近い端に給気溝15が設けられ、前記給気孔14は給気溝15を介して気流通過溝62と連通している。前記圧着リング6における霧化シート2の吸込みノズル1から離れた端に対応する位置に気流通過孔63が開口され、前記気流通過孔63は前記気流通過溝62と第一キャビティIを連通させている。そのうち、図1における実線矢印で示される方向や図6における矢印で示される方向は気流の流れ方向である。
ヒータ4の正極は圧着リング6における第一貫通孔64を貫通して電源の一端と繋がり、ヒータ4の負極は圧着リング6における第二貫通孔65を貫通して電源の他端と繋がっている。
前記霧化コアホルダ8の外側壁に凹部81が設けられている。
前記霧化シート2と前記ワッシャ5との間に第二キャビティIIが設けられている。
圧着リング6と霧化器ハウジング10の内側壁との間に第三キャビティIIIが形成され、霧化コアホルダと霧化器ハウジング10の内側壁との間に第四キャビティIVが形成されている。
前記霧化コアホルダ8における吸込みノズル1から離れた端には前記オイルカップ7を置くためのオイルカップ設置室82が設けられている。
前記ヒータ4は霧化綿3における霧化シート2の中心エリアに直面する箇所と接触している。
前記ヒータ4はコイル状の電熱線である。
前記霧化コアホルダ8に配線溝83が設けられている。前記圧着リング6にも配線溝83が設けられている。
前記吸込みノズル1にガスケット9が設けられている。
霧化器ハウジング10におけるオイルカップ7の側辺に対応する位置にはオイルカップ7内へオイルを注入するオイル注入口16が設けられ、オイル注入プラグ17はシールリング18を貫通して前記オイル注入口16を塞ぐ。前記オイルカップ7の一方の側面にオイルカップカバー19が設けられ、前記霧化器ハウジング10におけるオイルカップカバー19に対応する位置にタバコオイル観察窓20が開口している。
図7において本発明の他の実施例が示されており、実施例2は実施例1の構造に似ているが、電熱板である前記ヒータ4が霧化綿3のオイルカップに近い箇所と接触している点で異なっている。図7における矢印で示される方向は気流の流れ方向である。実施例2における実施例1と同じ構造について言及しないが、当業者による本発明に対する理解や実施には影響しない。
図8、9、11に示されるように、実施例3に係る超音波電子タバコ用の霧化器は圧電セラミック層29を含む霧化シート2と、ヒータ4とを含み、前記圧電セラミック層29の上下面はそれぞれ第一導電層2A(銀層)と第二導電層2B(銀層)と接触し、前記第一導電層2Aはヒータ4と接触し、ヒータ4はタバコオイルをヒータ4に導入するためのオイル案内手段と接触し、前記オイル案内手段はオイル貯蔵室26と連通し、前記第一導電層2Aの上面は気流通路と連通しており、あるいは、圧電セラミック層の両面に導電体を印刷して中実構造である上記霧化シートを形成するようにしてもよい。
前記霧化シート2、ヒータ4、オイル貯蔵室26は霧化気体の流出方向にこの順に配列されており、オイル貯蔵室26内のタバコオイルが自身の重力でオイル案内手段に流れ込むことになる。
気流通路は給気管31と前記給気管31内に設けられた排気管32とを含み、前記給気管31の内壁と前記排気管32の外壁との間に給気通路33が設けられ、前記給気管31と排気管32は給気通路33を介して連通し、前記排気管32の底端(即ち、霧化シート2に近い端)は前記霧化シート2の上面と連通し、前記の給気管31と排気管32の頂端(即ち、霧化シート2から離れた端)は吸込みノズルソケット35に固接され、且つ前記吸込みノズルソケット35における吸込みノズル1と連通し、前記吸込みノズルソケット35に給気孔14が開口され、前記給気通路33は前記給気孔14と連通している。
前記給気管31の底端はタバコオイル通過量を制御するための調節機構を介して前記オイル案内手段の上面と当接し、前記排気管32の底端に給気切欠き34が設けられ、前記排気管32内に排気通路321が設けられ、前記給気通路33は前記排気通路321と前記給気切欠き34を介して連通している。
吸込みノズルソケット35には前記給気孔14の気流量の大きさを調節するための調節装置27(即ち、給気口に対応する位置に気体調節孔が開口した気体調節リングであり、使用時にそれを回転すれば、その外部と連通する部分の大きさを変更でき、気流量を変更可能になり、気体調節孔を給気口に合わせると、給気量が最も大きくなるもの)が設けられている。
図8と図10に示されるように、オイル案内手段は前記ヒータ4の上面(即ち、吸込みノズルに近い面)と接触し、前記排気管32の底端は前記オイル案内手段の上面(即ち、オイル案内手段の霧化シートから離れた表面)に当接し、且つ、前記排気管32の底端に給気切欠き34が設けられている。前記排気管32内に排気通路321が設けられ、前記給気通路33は前記排気通路321と前記給気切欠き34を介して連通している。
図10に示されるように、排気管32の底端と霧化シート2の上面との間に約0.5〜1.0mmの間隔があり(必要に応じて調整可能)、給気通路33内の気体が塞がれて排気通路321に進入不可能になることが防止され、煙が給気通路33に入って煙の口当たりに影響してしまうことをも防止可能になる。
オイル案内手段は多孔質材37を含み、前記多孔質材37の上面は前記オイル貯蔵室26の底端の給液孔21を覆い又は充填し、多孔質材37及び/又は霧化シート2は弾性調節スリーブ38(シリカゲルスリーブ使用可)内に設けられ、且つ、弾性調節スリーブ38上部(即ち、弾性調節スリーブ38のオイル貯蔵室26に近い端)の外壁は前記オイル貯蔵室26の底端(即ち、吸込みノズルから離れた端)の内壁と密接し、前記オイル貯蔵室26と弾性調節スリーブ38はいずれも霧化器ハウジング10内に設けられている。
図8と図10に示されるように、調節機構は弾性調節スリーブ38とトップシート102とを含み、前記弾性調節スリーブ38の上端は前記給気管31と前記オイル貯蔵室26との間に設けられ、且つ、前記給気管31の底端は前記弾性調節スリーブ38と接触し、前記弾性調節スリーブ38の上端には前記オイル案内手段と連通する少なくとも一つの給液孔21が設けられ、前記霧化シート2、ヒータ4、オイル案内手段はいずれも前記弾性調節スリーブ38の下端内部に設けられ、前記トップシート102の内壁は前記給気管31と螺合している。
オイル案内手段は多孔質材37を含み、前記多孔質材37の上面は前記給液孔21を覆い、又は充填し、前記オイル貯蔵室26と弾性調節スリーブ38はいずれも霧化器ハウジング10内に設けられ、霧化器の内部構造部がよりコンパクトになり、タバコオイルの漏れが防止され、霧化シートが係止されすぎて振動できなくなる事象が防止されている。
図8と図12に示されるように、霧化シート2の下面は複数の弾性エジェクタピン101と接触し、前記弾性エジェクタピン101は霧化台座23に固接され、前記弾性調節スリーブ38の下端は前記霧化台座23内に設けられている。弾性エジェクタピン101によれば、霧化器内部での電気的接続がより安定的且つ確実になり、電線で電気を伝導するのに対して、霧化シート2の作動による高温によりパッドが溶融し電線が抜けて開回路になる事象が発生するのを回避することができる。
弾性調節スリーブ8の下部(オイル貯蔵室26から離れた端)の外壁は霧化台座23の内壁と接触し、霧化台座23の外壁は霧化器ハウジング10の内壁と接触し、霧化台座23内には(霧化絶縁リング28により)それと絶縁隔離された霧化電極24が設けられ、霧化台座23は台座22の頂端(霧化シートに近い端)に固接され、台座22の外壁は霧化器ハウジング10の内壁と螺合し、台座22内には(台座絶縁リング30により)それと絶縁隔離されながら霧化電極24と接触する電極リング25が固定されている。
弾性調節スリーブはシリカゲルから作製することができる。
図12に示されるように、ヒータ4は前記霧化シート2の上面に積層されたメッシュ状のフィラメントである。
図13に示されるように、本発明に係るヒータは霧化シート2の上面に嵌め込まれてもよく、フィラメントは蛇行状で霧化シートと一体化構造となり、霧化シートの周縁からフィラメントの両端を引き出してそれぞれ電池の正極・負極に接続している。この構造によれば、加熱面積を大きくして加熱効率と霧化効率を向上しながら、組付けがより簡単且つ便利になる。
図14に示されるように、ヒータはストリップ状に配列されて霧化シートに嵌め込まれた加熱シートであり、霧化シートと一体化構造となり、霧化シートの周縁から加熱シートの両端を引き出してそれぞれ電池の正極・負極に接続している。
図15に示されるように、ヒータはメッシュ状で霧化シートに嵌め込まれたフィラメントであり、霧化シートと一体化構造となり、霧化シートの周縁から加熱シートの両端をそれぞれ電池の正極・負極に接続している。
図8に示されるように、オイル貯蔵室26にガラス製外壁36が採用され、ガラス製外壁36の頂部内側はシリカゲルリングを介して給気管31の頂端の外壁と接触しており、密封性に優れる。
喫煙者がバタコを吸うと、空気は給気孔14から給気通路33に入ってその底部を経て排気管32に入り、それと同時にヒータ4が発熱することでタバコオイルが臨界温度に加熱され、霧化シート2が振動してその表面でタバコオイルが霧化した気体が外部空気と混合して排気管32を介して喫煙者に吸い込まれることになる。
上記では図面に合わせて本発明の実施例について述べたが、本発明は上記した実施の形態に限定されておらず、上記した実施の形態は模式的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の要旨及び特許請求の範囲から逸脱しない限り、当業者は本発明の示唆に基づいて様々な形態で実施することもでき、それらも本発明の範囲に含まれている。
1 吸込みノズル
2 霧化シート
2A 第一導電層
2B 第二導電層
3 霧化綿
4 ヒータ
5 ワッシャ
6 圧着リング
61 凸部
62 気流通過溝
63 気流通過孔
64 第一貫通孔
65 第二貫通孔
7 オイルカップ
8 霧化コアホルダ
81 凹部
82 オイルカップ設置室
83 配線溝
9 ガスケット
10 霧化器ハウジング
11 導電端子
12 導電接触板
13 オイル案内ガスケット
14 給気孔
15 給気溝
16 オイル注入口
17 オイル注入プラグ
18 シールリング
19 オイルカップカバー
20 タバコオイル観察窓
21 給液孔
22 台座
23 霧化台座
24 霧化電極
25 電極リング
26 オイル貯蔵室
27 調節装置
28 霧化絶縁リング
29 圧電セラミック層
30 台座絶縁リング
31 給気管
32 排気管
321 排気通路
33 給気通路
34 給気切欠き
35 吸込みノズルソケット
36 ガラス製外壁
37 多孔質材
38 弾性調節スリーブ
101 弾性エジェクタピン
102 トップシート
I 第一キャビティ
II 第二キャビティ
III 第三キャビティ
IV 第四キャビティ

Claims (20)

  1. 霧化シート(2)とオイル案内手段とが設けられた霧化器ハウジング(10)を含み、前記オイル案内手段は霧化器ハウジング(10)内のオイル貯蔵室(26)と連通している超音波電子タバコ用の霧化器において、霧化器ハウジング(10)内にヒータ(4)がさらに設けられ、前記霧化シート(2)とヒータ(4)はいずれもオイル案内手段と接触し、前記ヒータ(4)と霧化シート(2)の霧化面はいずれも気流通路と連通し、前記ヒータ(4)の正極と負極はそれぞれ電源の両端に接続されていることを特徴とする超音波電子タバコ用の霧化器。
  2. 前記オイル案内手段は霧化シート(2)の一面と接触する霧化綿(3)を含み、前記霧化シート(2)と霧化綿(3)はいずれも霧化コアホルダ(8)に架設固定され、前記霧化綿(3)は前記ヒータ(4)と前記霧化シート(2)との間に挟まれるように設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  3. 前記霧化器ハウジング(10)の側壁の一端は吸込みノズル(1)と繋がり、前記霧化コアホルダ(8)内には取外し可能に接続されたワッシャ(5)と圧着リング(6)が設けられ、前記霧化綿(3)は薄片状構造となり、前記霧化シート(2)は電子タバコの長手方向に平行となるように設けられ、前記霧化シート(2)は前記ワッシャ(5)内に固定され、前記霧化綿(3)の一端はワッシャ(5)と圧着リング(6)との間に設けられ、霧化綿(3)の他端はオイルカップ(7)内に伸び、前記圧着リング(6)には前記ヒータ(4)と当接する凸部(61)が設けられ、前記圧着リング(6)と霧化綿(3)との間には吸込みノズル(1)と連通する第一キャビティ(I)が形成され、前記圧着リング(6)における霧化シート(2)から離れた側壁には外部と連通する電子タバコの長手方向に平行な気流通過溝(62)が設けられ、前記圧着リング(6)における霧化シート(2)の吸込みノズル(1)から離れた端に対応する位置に気流通過孔(63)が開口され、前記気流通過孔(63)は前記気流通過溝(62)と第一キャビティ(I)を連通させていることを特徴とする、請求項2に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  4. 前記霧化コアホルダ(8)の外側壁に凹部(81)が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  5. 前記霧化シート(2)と前記ワッシャ(5)との間に第二キャビティ(II)が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  6. 前記霧化コアホルダ(8)における吸込みノズル(1)から離れた端には前記オイルカップ(7)を置くためのオイルカップ設置室(82)が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  7. 前記ヒータ(4)は霧化綿(3)における霧化シート(2)の中心エリアに直面する箇所と接触し、あるいは、前記ヒータ(4)は霧化綿(3)におけるオイルカップ(7)に近い箇所と接触していることを特徴とする、請求項6に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  8. 前記ヒータ(4)は電熱板又はコイル状の電熱線であることを特徴とする、請求項2に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  9. 前記霧化コアホルダ(8)に配線溝(83)が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  10. 前記吸込みノズル(1)内にガスケット(9)が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  11. 前記ヒータ(4)は前記霧化シート(2)の表面に設けられ、且つ霧化シート(2)と接触していることを特徴とする、請求項1に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  12. 前記霧化シート(2)、ヒータ(4)、オイル貯蔵室(26)は霧化気体の流出方向にこの順に配列されていることを特徴とする、請求項11に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  13. 前記気流通路は前記オイル貯蔵室(26)内に設けられた給気管(31)と前記給気管(31)内に設けられた排気管(32)とを含み、前記給気管(31)の内壁と前記排気管(32)の外壁との間に給気通路(33)が設けられ、前記排気管(32)の底端は前記ヒータ(4)の上面と連通し、前記排気管(32)の頂端は吸込みノズルソケット(35)と固接され、前記排気管(32)は前記吸込みノズルソケット(35)における吸込みノズル(1)と連通し、前記吸込みノズルソケット(35)に給気孔(14)が開口され、前記給気通路(33)は前記給気孔(14)と連通していることを特徴とする、請求項12に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  14. 前記オイル案内手段は前記ヒータ(4)の上面と接触し、前記給気管(31)の底端はタバコオイル通過量を制御するための調節機構を介して前記オイル案内手段の上面と当接し、前記排気管(32)の底端に給気切欠き(34)が設けられ、前記排気管(32)内に排気通路(321)が設けられ、前記給気通路(33)は前記排気通路(321)と前記給気切欠き(34)を介して連通していることを特徴とする、請求項13に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  15. 前記調節機構は弾性調節スリーブ(38)とトップシート(102)とを含み、前記弾性調節スリーブ(38)の上端は前記給気管(31)と前記オイル貯蔵室(26)との間に設けられ、且つ前記給気管(31)の底端は前記弾性調節スリーブ(38)と接触し、前記弾性調節スリーブ(38)の上端には前記オイル案内手段と連通する少なくとも一つの給液孔(21)が設けられ、前記霧化シート(2)、ヒータ(4)、オイル案内手段はいずれも前記弾性調節スリーブ(38)の下端内部に設けられ、前記トップシート(102)の内壁は前記給気管(31)と螺合されていることを特徴とする、請求項14に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  16. 前記オイル案内手段は多孔質材(37)を含み、前記多孔質材(37)の上面は前記給液孔(21)を覆い、又は充填し、前記オイル貯蔵室(26)と弾性調節スリーブ(38)はいずれも霧化器ハウジング(10)内に設けられていることを特徴とする、請求項15に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  17. 前記ヒータ(4)は前記霧化シート(2)の上面に嵌め込まれたフィラメント又は発熱シートであり、あるいは、前記ヒータ(4)は前記霧化シート(2)の上面に積層されたメッシュ状のフィラメントであることを特徴とする、請求項11に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  18. 前記霧化シート(2)の下面は複数の弾性エジェクタピン(101)と接触し、前記弾性エジェクタピン(101)は霧化台座(23)に固接され、前記弾性調節スリーブ(38)の下端は前記霧化台座(23)内に設けられていることを特徴とする、請求項15に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  19. 前記吸込みノズルソケット(35)には前記給気孔(14)の気流量の大きさを調節するための調節装置(27)が設けられていることを特徴とする、請求項13〜18のいずれかに記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
  20. 前記オイル貯蔵室(26)にオイル注入口(16)が設けられていることを特徴とする、請求項19に記載の超音波電子タバコ用の霧化器。
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