JP2019526720A5 - - Google Patents

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本明細書に記載の方法の一態様において、穏やかな非慣例的条件、すなわち、通常より低い比エネルギー条件(kWh/h)下で熱機械的高濃度ディスク精製デバイス(プロセス)を使用することによって達成される。本明細書において使用されるディスクリファイナーは、同時開放し;脱絡み合いし;フィブリル化し;いずれかの化学薬品をインプット繊維中に混合し;種々の繊維をブレンドし、繊維を補助剤とブレンドし;かつ発生した摩擦熱が、湿潤繊維からいくらかの水分を蒸発させる、エネルギー効率の良い方法である、大きく開いたプレート間隙(すなわち、回転ディスク間の間隔)を有するようにも整列される。化学薬品の添加は、いずれの角化、繊維およびフィブリル要素の自己粘着を克服し、かつ変換された前分散繊維状材料に所望の機能性を付与するように意図される。ディスクリファイナーの外側は、高レベルの分離繊維およびいくらかの緩やかに絡み合った繊維状材料または結節を有し、かつ一般的な製紙分散技術を使用して水中に容易に分散可能である開放半乾燥繊維状材料である。開放繊維性材料は、繊維およびそれらの緩やかな繊維の絡み合いを分離するために十分な速度で空気撹拌し、その後、エアレイおよび穏やかな乾燥技術によってそれらを所望の乾燥レベルの圧縮ベイル、不織ウェブ(マットもしくはロール)またはダイスドウェブペレットと形成することによってインラインでさらに加工される。乾燥形態、水および疎水性組成物中で分散可能となる能力を有する前分散半乾燥または乾燥繊維を製造するための本明細書に記載の方法およびプロセスを使用することは、我々の知る限り、以前実行されておらず、そして我々のアプローチと対立し得る従来技術、または公開文献において入手可能な開示された報告はない。
一態様によると、パルプを前分散パルプ繊維性材料に変換する方法であって、20〜97重量%の固体含有量の高濃度のパルプを提供すること;処理化学薬品を提供すること;および1回通過あたり50〜400kWh/tの比エネルギーにおいて、少なくとも1つのディスクリファイナーを含む多段階リファイナーシステム中でパルプおよび処理化学薬品を分散させることを含み、少なくとも1つのディスクリファイナーが、0.5〜3.5mmの間隙を画定するディスクリファイナープレートクリアランスを有し、前分散パルプ繊維性材料が、30〜99重量%の固体含有量の製品濃度を有する方法が提供される。
別の態様によると、比エネルギーが、1回通過あたり50〜100kWh/t未満であり、かつ間隙が、2.5mmより大きく、3.5mmまでである、本明細書に記載の方法が提供される。
別の態様によると、比エネルギーが、1回通過あたり100〜200kWh/t未満であり、かつ間隙が、2.0mmより大きく、2.5mmまでである、本明細書に記載の方法が提供される。
別の態様によると、比エネルギーが、1回通過あたり200〜400kWh/tであり、かつ間隙が、1.5mm〜2.0mmである、本明細書に記載の方法が提供される。
別の態様によると、高濃度パルプを前分散繊維性材料へと変換するための多段階リファイナーシステムであって、0.5〜3.5mmの間隙を画定し、かつ1回通過あたり50〜400kWh/tの比エネルギーを付与するディスクリファイナープレートクリアランスを含む少なくとも1つのディスクリファイナーを含み、高濃度パルプが、20〜97重量%の固体含有量であり、前分散材料が、30〜99重量%の固体含有量の製品濃度でリファイナーシステムから出る、リファイナーシステムが提供される。
別の態様によると、比エネルギーが、1回通過あたり50〜100kWh/t未満であり、かつ間隙が、2.5mmより大きく、3.5mmまでである、本明細書に記載のリファイナーシステムが提供される。
別の態様によると、比エネルギーが、1回通過あたり100〜200kWh/t未満であり、かつ間隙が、2.0mmより大きく、2.5mmまでである、本明細書に記載のリファイナーシステムが提供される。
別の態様によると、比エネルギーが、1回通過あたり200〜400kWh/tであり、かつ間隙が、1.5mm〜2.0mmである、本明細書に記載のリファイナーシステムが提供される。
他の記載と重複するが、本発明の一態様を以下に示す。
[発明1]
パルプを前分散パルプ繊維性材料に変換する方法であって、
20〜97重量%の固体含有量の高濃度のパルプを提供すること;
処理化学薬品を提供すること;および
1回通過あたり50〜400kWh/tの比エネルギーにおいて、少なくとも1つのディスクリファイナーを含む多段階リファイナーシステム中で前記パルプおよび前記処理化学薬品を分散させること
を含み、
前記少なくとも1つのディスクリファイナーが、0.5〜3.5mmの間隙を画定するディスクリファイナープレートクリアランスを有し、
前記前分散パルプ繊維性材料が、30〜99重量%の固体含有量の製品濃度を有する、方法。
[発明2]
前記前分散パルプ繊維性材料が、70〜100%の個別化繊維であり、かつ繊維表面フィブリル化を含む、発明1に記載の方法。
[発明3]
前記リファイナー中で前記パルプを分散する間に、前記比エネルギーによって水が蒸発し、水の少なくともいくらかが前記処理化学薬品と置き換えられるため、濃度が増加する、発明1または2に記載の方法。
[発明4]
前記濃度が、30〜60重量%の固体含有量である、発明1〜3のいずれか一項に記載の方法。
[発明5]
前記製品濃度が、50〜80重量%の固体含有量である、発明4に記載の方法。
[発明6]
前記濃度が、40〜70重量%の固体含有量である、発明1〜3のいずれか一項に記載の方法。
[発明7]
前記製品濃度が、60〜80重量%の固体含有量である、発明6に記載の方法。
[発明8]
前記濃度が、30〜50重量%の固体含有量である、発明1〜5のいずれか一項に記載の方法。
[発明9]
前記製品濃度が、60〜75重量%の固体含有量である、発明8に記載の方法。
[発明10]
前記多段階リファイナーシステム後の比エネルギーの合計が、パルプ繊維に適用される前記リファイナーシステムでの1回通過あたりの前記比エネルギーの合計であり、かつ50〜2000kWh/tである、発明1および9に記載の方法。
[発明11]
前記比エネルギーが、1回通過あたり50〜100kWh/t未満であり、かつ前記間隙が、2.5mmより大きく、3.5mmまでである、発明1〜10のいずれか一項に記載の方法。
[発明12]
前記比エネルギーが、1回通過あたり100〜200kWh/t未満であり、かつ前記間隙が、2.0mmより大きく、2.5mmまでである、発明1〜10のいずれか一項に記載の方法。
[発明13]
前記比エネルギーが、1回通過あたり200〜400kWh/tであり、かつ前記間隙が、1.5mm〜2.0mmである、発明1〜10のいずれか一項に記載の方法。
[発明14]
前記パルプ繊維が、未精製または精製クラフトパルプ、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミ−サーモメカニカルパルプ(CTMP)、セルロースフィラメント、その混合物、または非木材植物繊維および合成繊維との混合物である、発明1〜13のいずれか一項に記載の方法。
[発明15]
前記パルプが、0.1〜10mmの長さ、0.02〜40ミクロンの直径および5〜2000の相当平均アスペクト比を有する繊維を含む、発明14に記載の方法。
[発明16]
前記相当平均アスペクト比が10〜500である、発明15に記載の方法。
[発明17]
前記方法が連続プロセスである、発明1〜16のいずれか一項に記載の方法。
[発明18]
前記方法が半連続プロセスである、発明1〜16のいずれか一項に記載の方法。
[発明19]
前記方法がバッチプロセスである、発明1〜16のいずれか一項に記載の方法。
[発明20]
前記処理化学薬品が、単独で、または水と混合されて、前記精製システム中のパルプ繊維および繊維性材料に導入される、発明1〜19のいずれか一項に記載の方法。
[発明21]
前記処理化学薬品が、可塑剤、潤滑剤、界面活性剤、固定剤、アルカリおよび酸、セルロース反応性機能性化学薬品、セルロース架橋化学薬品、疎水性試薬、疎水性物質、有機および無機(鉱物)粒子、発泡または充てん剤、耐油性試薬、吸収性微粒子、染料、防腐剤、漂白剤、燃焼抑制剤、天然ポリマー、合成ポリマー、ラテックス、熱硬化性樹脂、リグニンおよびその組合せからなる群から選択される、発明1〜20のいずれか一項に記載の方法。
[発明22]
前記多段階リファイナーシステムが、3つのディスクリファイナーを含み、かつ前記リファイナー処理化学薬品が、前記3つのディスクリファイナーのそれぞれの上流に添加される、発明1〜21のいずれか一項に記載の方法。
[発明23]
前記3つのディスクリファイナーのそれぞれの上流に添加された前記処理化学薬品が、同一であるか、または異なる処理化学薬品である、発明22に記載の方法。
[発明24]
前記可塑剤が、ポリヒドロキシ化合物からなる群から選択される、発明21に記載の方法。
[発明25]
前記ポリヒドロキシ化合物が、多官能性アルコールまたはポリオールである、発明24に記載の方法。
[発明26]
前記多官能性アルコールまたはポリオールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリンおよびその組合せからなる群から選択される、発明25に記載の方法。
[発明27]
フタラート、シトレート、セバケート、アジパート、ホスフェートおよびその組合せからなる群から選択される鉱油および潤滑油をさらに含む、発明21に記載の方法。
[発明28]
前記界面活性剤が、Triton(商標)X100(イソ−オクチルフェノキシポリエトキシエタノール)、ナトリウムドデシル(エステル)スルフェート、テトラデシルホスホン酸のジメチルエーテル、ポリエトキシル化オクチルフェノール、グリセロールジエステル(ジグリセリド)、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、リグニンスルホンエステル、脂肪アルコールエトキシレートおよびアルキルフェノールエトキシレートならびにその組合せである、発明21に記載の方法。
[発明29]
前記処理化学薬品が、単独で、または他の化学薬品と組み合わせて使用される、アルキレンカーボネートからなる群から選択される二極性非プロトン性液体である、発明21に記載の方法。
[発明30]
前記他の化学薬品が、トリアセチン、1,4−シクロヘキサンジメタノールおよびジメチロールエチレン尿素の少なくとも1種である、発明29に記載の方法。
[発明31]
前記アルキレンカーボネートが、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、炭酸ブチレン、炭酸グリセロールおよびその組合せからなる群から選択される、発明29に記載の方法。
[発明32]
前記処理化学薬品が、水溶性親水性直鎖または分枝ポリマーである、発明21に記載の方法。
[発明33]
前記水溶性親水性直鎖または分枝ポリマーが、でんぷん、アルギネート、ヘミセルロース、キシラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびその組合せからなる群から選択される多糖である、発明32に記載の方法。
[発明34]
前記処理化学薬品が、サイズ化学薬品溶液または乳濁液、脱結合化学薬品および軟化化学薬品の少なくとも1種である、発明1〜20のいずれか一項に記載の方法。
[発明35]
前記サイズ化学薬品が、アルキルケテン二量体(AKD)、アルケニル無水コハク酸(ASA)、ロジン、スチレン無水マレイン酸(SMA)およびスチレンアクリル酸(SAA)、脂肪酸、Quilon(商標)CおよびQuilon(商標)Hからなる群から選択される、発明34に記載の方法。
[発明36]
前記サイズ化学薬品のアルキルケテン二量体(AKD)、アルケニル無水コハク酸(ASA)、ロジン、スチレン無水マレイン酸(SMA)、スチレンアクリル酸(SAA)が、純粋な化学薬品の溶液として、またはでんぷんもしくは合成ポリマーで前もって乳化された状態で導入される、発明35に記載の方法。
[発明37]
前記脱結合化学薬品および軟化化学薬品が、Arquad(商標)2HT−75(ジ(水素化獣脂)ジメチルアンモニウムクロリド)、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、メチルトリオクチルアンモニウムクロリド、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリドおよびヘキサメチルジシラザン(HMDS)の少なくとも1種である、発明34に記載の方法。
[発明38]
前記処理化学薬品が、エチルアクリル酸(EAA);DowからのHYPOD(商標)ウォーターボーンポリオレフィン(エチレンコポリマーおよびプロピレンコポリマー)、水ベースのポリウレタン分散体、ラテックス、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテートおよびその組合せからなる群から選択される高分子量ポリマーである、発明1〜20のいずれか一項に記載の方法。
[発明39]
前記カップリング剤が、無水マレイン酸、マレイン化ポリマー、シラン、ジルコネート、チタネートおよびその組合せからなる群から選択される、発明21に記載の方法。
[発明40]
前記シランが、ROが加水分解性の基であり、かつRが、メトキシ、エトキシまたはアセトキシであり、かつXが、有機官能基、アミノ、メタクリルオキシまたはエポキシ基である、(RO) SiCH CH CH −Xの構造を含む、発明39に記載の方法。
[発明41]
前記架橋剤が、グリオキサール、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒト、クエン酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸およびその組合せからなる群から選択されるいずれかである、発明21に記載の方法。
[発明42]
前記熱硬化性樹脂が、アクリル樹脂(Acrodur(商標)またはAQUASET(商標))、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド、メラミン尿素ホルムアルデヒド、フェノールホルムアルデヒド(ResolまたはNovolac)およびエポキシ樹脂である、発明21に記載の方法。
[発明43]
前記ポリマーが、キトサン、ホモポリマーポリビニルアミン(PVAm)、コポリマーPVAm、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド(polyDADMAC)、カチオン性セルロース、カチオン性でんぷん、カチオン性グアーガムおよびその組合せからなる群から選択されるカチオン性または両性ポリマーである、発明21に記載の方法。
[発明44]
前記漂白化学薬品が、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウムの群から選択される還元剤、ならびにアルカリ過酸化水素、過炭酸塩および過ホウ酸ナトリウムから選択される酸化剤である、発明21に記載の方法。
[発明45]
前記有機および無機(鉱物)粒子が、でんぷん、木粉、カーボンブラック、リグニン、炭酸カルシウム、カオリン(チャイナクレー)、タルク、二酸化チタン、シリケート、ケイ酸マグネシウム(タルク)、硫酸カルシウム(石膏)、雲母、ケイ酸カルシウム、硫酸バリウムおよびその組合せからなる群から選択される、発明21に記載の方法。
[発明46]
前記有機および無機粒子の量が、パルプ繊維の重量に基づき、0.1〜80重量%である、発明45に記載の方法。
[発明47]
発明1〜46のいずれか一項に記載の方法によって製造され、バッチまたはインライン空気撹拌およびエアレイド形成によって圧縮ベイルに、または穏やかな乾燥技術を使用して、エアレイによって所望の乾燥レベルの圧縮不織ウェブもしくはダイスドウェブペレットへとさらに加工される、前分散繊維性材料。
[発明48]
ベイル、ウェブまたはウェブペレットの前分散繊維性材料にさらに変換され、かつ水および水性組成物中で、または疎水性組成物中で、機械的作用によって乾燥粒子中に分散可能である、発明46に記載の材料。
[発明49]
前記疎水性組成物が、熱硬化性樹脂および熱可塑性ポリマーの少なくとも1種である、発明48に記載の材料。
[発明50]
発明1〜49のいずれか一項に記載の方法によって製造され、紙、板紙、パッケージ、ティッシュおよびタオル;発泡製品、ファイバーボード製品、熱硬化性および熱可塑性複合材料;セメント、コンクリートおよび石膏製品;ならびに石油流出クリーニング、不織マット、おむつまたは衛生用品の吸収性コアへとさらに加工される、前分散繊維性材料。
[発明51]
高濃度パルプを前分散繊維性材料へと変換するための多段階リファイナーシステムであって、
0.5〜3.5mmの間隙を画定し、かつ1回通過あたり50〜400kWh/tの比エネルギーを付与するディスクリファイナープレートクリアランス
を含む少なくとも1つのディスクリファイナー
を含み、
前記高濃度パルプが、20〜97重量%の固体含有量であり、
前記前分散材料が、30〜99重量%の固体含有量の製品濃度で前記リファイナーシステムから出る、リファイナーシステム。
[発明52]
前記比エネルギーが、1回通過あたり50〜100kWh/t未満であり、かつ前記間隙が、2.5mmより大きく、3.5mmまでである、発明51に記載のリファイナーシステム。
[発明53]
前記比エネルギーが、1回通過あたり100〜200kWh/t未満であり、かつ前記間隙が、2.0mmより大きく、2.5mmまでである、発明51に記載のリファイナーシステム。
[発明54]
前記比エネルギーが、1回通過あたり200〜400kWh/tであり、かつ前記間隙が、1.5mm〜2.0mmである、発明51に記載のリファイナーシステム。
本明細書に記載の一実施形態による前分散または分散可能な繊維の製造のためのプロセス図を例示する。 本明細書に記載の一実施形態による高濃度低エネルギーにおける異なる種類のパルプ/繊維のブレンド、開放および最小水分蒸発による前分散のプロセス概略図を例示する。 本明細書に記載の一実施形態による高濃度低エネルギー精製における多段階開放、化学薬品との混合、パルプ繊維のフィブリル化および水分の蒸発によるバッチプロセスのプロセス概略図を例示する。 本明細書に記載の一実施形態による高濃度低エネルギー精製における多段階開放、化学薬品との混合、パルプ繊維のフィブリル化および水分の蒸発によるバッチプロセスのプロセス概略図を例示する。 本明細書に記載の一実施形態による高濃度、高エネルギー精製段階からのフィブリル化繊維の束状構造の反射光顕微鏡法の顕微鏡写真を例示する。 本明細書に記載の一実施形態による高濃度、高エネルギー精製からの絡み合った繊維を示す1つの束状構造の透過光顕微鏡法の顕微鏡写真を例示する。 繊維性材料の試料(A)乾燥させないパルプフレーク、(B)本方法に従って処理されたパルプ、(C)空気分散パルプ繊維の3つの顕微鏡写真を例示する。 本明細書に記載の実施形態による様々なブローライン濃度(アウトプット)に関して適用された精製比エネルギーに対するリファイナー間隙開放のグラフを例示する。 本明細書に記載の一実施形態による予測されたブローライン濃度%実験室ブローライン濃度%の新規三次元モデル/プロットを例示する。特に処理の間の3種の漂白された軟材クラフトパルプがリファイナーを通過する:(+)初期パルプ(未精製)、(▽)前精製HCR1(8,221kWh/t)、(□)前精製HCR2(12,000kWh/t)。 本明細書に記載の方法に従って製造された繊維の3つの写真を例示する。試料A、29%濃度の湿潤塊状軟材クラフトパルプ;本明細書に記載の特定条件下での前分散試料Aが4回通過した後の試料B、および試料Cのパルプまで試料Bのパルプを乾燥させた後の試料C。特に試料A、BおよびCの重量は(乾燥材料に基づき)24gであり、試料の体積の差異は、半乾燥材料までのリファイナー中における試料前分散、それに次いで、乾燥分離繊維へのそれらの空気分散によって引き起こされる。 水離解試料のイメージの3つの顕微鏡写真である:試料Aは、軟材クラフトパルプ(29%固体)であり、試料BおよびCは、それぞれ特定条件下で、リファイナー1回通過(33%固体)および3回通過(39%固体)において前分散される。 実施例3(A、B、C)の水離解試料のBaeur McNett繊維フラクションの棒グラフを例示する:(P0)湿潤クラフトパルプ(29%固体)、ならびに(P1)および(P3)は、本明細書に記載の特定条件下で、リファイナー1回通過(33%固体)および3回通過(39%固体)において前分散された後である。 離解試料のBaeur McNett繊維フラクション(P0−対照、P1、P2およびP3)の棒グラフを例示する:P0(ラップシートから再スラッシュ、39.2%固体)、ならびに本明細書に記載の特定条件下での試料P1、P2およびP3へ前分散されたP0)特に全ての試料は1.2%濃度まで水中で希釈され、そして10分間、標準ブリティッシュ(British)離解機において離解された。 本明細書に記載の方法に従って120および160℃の2つの設定温度においてパイロットフラッシュ乾燥機において1回通過乾燥後のパルプ固体含有量の棒グラフを例示する。 32%の濃度でのパイロット規模ディスクリファイナーから放出後(A)および空気乾燥後(B)の高エネルギーパルプHCR1を示す写真を例示する。試料AおよびBの重量は、24gであった(乾燥材料に基づく)。 高濃度精製漂白軟材クラフトパルプ試料の強度に対する老化時間の影響を示す時間(時間)に対する破断長さ(km)のグラフを例示する。試料の精製エネルギーレベル:A1,844kWh/t、B5,522kWh/tおよびC11,056kWh/t。 一定湿度で14日間老化され、かつ50および90%固体含有量まで空気乾燥された離解高エネルギー精製軟材クラフトパルプ試料から製造されたシートの引張強度の変化の棒グラフを例示する。 パイロット規模ディスクリファイナーから放出後(A)、本方法の特定条件下で同一リファイナー3回通過時の前分散後(B)およびこの3回通過試料の空気乾燥後(C)の高エネルギー精製パルプHCR1(8,221kWh/t)を示す写真を例示する。試料A、BおよびCの重量は、24gであった(乾燥材料に基づく)。 実施例10の精製パルプHCR1の6つの光学顕微鏡写真イメージを例示する。リファイナー上の通過なし(P0)および前分散半乾燥試料P1〜P5。 精製パルプHCR1(8,221kWh/t)の3つの光学顕微鏡写真を例示する。リファイナー上の通過なしA(P0)、リファイナー前分散B(P6)、およびCは、Waring Blenderでさらに水離解された後のP6に相当する。 分散された高エネルギーパルプHCR1(8,221kWh/t)のBauer−McNettフラクションの重量パーセントの棒グラフを例示する。リファイナー上の通過なしA(P0)、リファイナー上6回通過B(P6)、およびCは、Waring Blenderでさらに水離解された後のP6に相当する。 高エネルギー精製パルプHCR1(8,221kWh/t)の光学顕微鏡写真イメージを例示する。リファイナー上の前分散なしA(P0)、空気乾燥されたP0であるB、および20%炭酸プロピレンで処理され、次いで空気乾燥されたP0であるC。 実施例7の高エネルギー精製パルプHCR1のBaeur−McNettフラクションの棒グラフを例示する。P0−湿潤、P0−空気乾燥、P0−オーブン乾燥、P0−20%炭酸プロピレン(PC)および20%グリセリンで処理、次いで空気乾燥。 試料Aが未処理であり、かつ試料Bが、本明細書に記載の方法に従って1%Quilon Cで処理された、光学顕微鏡写真イメージを例示する。 本明細書に記載の方法に従って選択された化学薬品を用いた高濃度高エネルギー精製BSWKパルプの処理が、個別化された繊維およびフィブリルへの絡み合いパルプの分散を実質的に改善することを示す光学顕微鏡写真を例示する。
高濃度精製は、通常、高エネルギーの適用と組み合わせられ、かつそれは、外部および内部フィブリル化機構による繊維の発達を目標としており、それによって、有意に低い繊維切断における繊維表面積の有意な増加およびパルプ密度の増加が得られる。高濃度精製の目的が繊維を発達させることである場合、適用された比エネルギーは、1回通過あたり800kWh/tより高く、かつリファイナープレートの間の空間、間隙は減少し、プレート保護の設定アラームに従って、リファイナープレート間で非常に狭いか、または0.5mm間隙程度のタイトさである。これによって、精製ゾーン体積の減少がもたらされるであろう。リファイナーから出るパルプは、主に圧搾された絡み合い繊維の束状構造である。これは、図5および図6において例示される。
実施例4:以下の表1は、リファイナー中での数回通過(それぞれの通過で280kWh/tを使用した)前および後の実施例2の漂白軟材クラフトパルプの試料から製造されたシートの水残値(WRV)[Useful Method UM 256(2011)]および物理的特性を示す。それぞれの試料を1.2%固体まで脱イオン水と混合し、次いで、10分間、ブリティッシュ標準規格離解機(British Standard Disintegrator)[TAPPI T−205 & T−218]で離解させた。シートはブリティッシュシート機械(British Sheet Machine)(T205 om−88)上で製造した。濃度がP1からP3まで通過回数とともに増加すると、前分散パルプのろ水度の緩やかな減少およびWRVの緩やかな増加の類似の傾向があった。次いで、濃度がさらに増加すると、P4からP5およびP6まで、ろ水度が増加し始め、そしてWRVは減少し始めた。他の特性の全て、引張強度、嵩および空隙率は、ろ水度および水残値の変化と十分関連する傾向がある。これは、最小比エネルギーレベルおよび広い開放間隙において高濃度精製技術を最適化することによって、効率的な様式で、繊維の長さを有意に変化させることなく、外部フィブリル化形態の前分散半乾燥繊維を製造することが可能になり、したがって、嵩を有意に損なうことなく、高い引張強度および引張エネルギー吸収を有するシートが達成されることを意味する。
実施例8:図15の写真は、(A)精製パルプHCR1の前精製高濃度軟材クラフトパルプ(8,221kWh/t)および(B)空気乾燥させた後の試料を示す。この実施例は、リファイナー中でのいずれの前分散も行わない単純な空気乾燥による水分蒸発において、パルプは高密度固体塊状材料に変化し(B)、そこで繊維は崩壊し、そして互いに自己粘着して、したがって、標準離解機を使用して水中に離解することが非常に困難であることを明らかに実証する。しかしながら、それらは、それらを熱水に含浸させることによって、および/またはアルカリ性までpHを増加させることによって、および高せん断混合機または低濃度から中間濃度リファイナーを使用することによって離解が可能であるが、パルプスラリーはなお絡み合い繊維を含有し得る。非乾燥試料(A)は、標準ブリティッシュ(British)実験室離解機(T205sp−95)を使用して水中に離解可能であるが、パルプスラリーはなお絡み合い繊維を含有するであろう。高せん断混合機または低濃度リファイナーを使用することなどの、いくつかの追加エネルギーは、したがって、大結節のいくつかを分解し、そして意図された用途における完全性能を達成するために必要である。
実施例9:BSWKパルプは、(A)1,844kWh/t、(B)5,522kWh/tおよび(C)11,056kWh/tの全エネルギーレベルまでHCR複数回通過において精製された。アウトプット試料の同等固体含有量は、29%、30%および27%であった。3つの試料のそれぞれをいくつかの48g試料に分割し、そして室温(RT)で最大4日の異なる老化期間で密閉プラスチックバッグ中に貯蔵した。老化試料の固体含有量は、密閉ビニールバッグ中に新しい試料を入れるため、一定に維持された。所望の老化期間後、試料を標準ブリティッシュ(British)離解機において離解させた(1.2% Cs、10分)。離解されたパルプを使用して、同一条件下でハンドシートを製造した。図16は、それらの貯蔵期間の水分蒸発を避けるために車両が取られたにもかかわらず、試料が経時的に老化すると、シートの引張強度が、ほぼ直線的に減少したことを示す。4日間の老化後の引張の損失は、精製エネルギーレベルとはほぼ無関係に、25〜30%の範囲であった。リファイナーからのそれらのアウトプットの直後(15分未満の期間)の他の試料も標準ブリティッシュ(British)離解機において離解させた(1.2% Cs、10分)。試料を2部に分割し、1つはハンドシートを製造するためにすぐに使用され、そして他は、20%固体まで濃厚化し、次いで、密閉プラスチックバッグ中で58日間老化させた。この期間の後、パルプを再び離解させ(1.2%Cs、10分)、そしてハンドシートを製造するために使用した。急速離解試料および濃厚化され、かつ老化されたそれらの離解試料の引張強度は、実際には同一値を有した。したがって、高濃度、高エネルギー精製クラフトパルプの即時離解は、離解されたパルプが低濃度で維持されるか、いずれかの濃度まで濃厚化されるか、またはシートに製造される限り、老化の悪影響を排除することができる。この現象は、高濃度精製サーモメカニカルTMPを製造する場合に実施される周知の潜伏除去に類似している。精製TMPの迅速希釈および潜伏チェストにおける混合は、紙の強度を上げるために繊維を直線化するためにすでに必要とされている。これらの結果は、いずれかのエネルギーレベルまで精製された高濃度軟材クラフトパルプが、老化された場合、その強化可能性の有意な値を損失するであろうことを示唆する。この強化値は、低濃度リファイナーなどにおいて、一定期間で高せん断下でのさらなる分散によって回復させることができる。
実施例9:本実施例は実施例8の継続である。RTにおいて密閉プラスチックバッグ中でHCR試料の14日間老化後(A 1,844kWh/t、B 5,522kWh/tおよびC 11,056kWh/t)、それらの初期濃度(29%、30%、27%)の変化が生じずに、それらをそれぞれ50%および90%固体含有量まで空気乾燥させた。空気乾燥させた試料を、次いで、標準ブリティッシュ(British)離解機において離解させ(1.2% Cs、10分)、そして試験のためにハンドシートを製造した。空気乾燥試料の影響は、パルプおよびシート特性の実質的な変化をもたらした。非常に固体材料へと変化したパルプ繊維は、標準離解条件下で水中に十分に分散させることが非常に困難であり、その結果として、シートはより弱く、かつ嵩高くなった(表5)。離解させた空気乾燥試料のスラリーは、特に高エネルギー精製試料BおよびCに関して、多数の絡み合い繊維凝集体を有する。3つのエネルギーレベル試料の引張強度の変化を図17に例示する。湿分損失のない14日間の試料の老化によって引張強度の減少が引き起こされたが、50%および90%濃度までそれらを空気乾燥した場合、引張強度における喪失はより深刻であった。損失はより高等なエネルギー洗練された試料Cのためにいっそう劇的であった。例えば、空気乾燥がAの試料を取る、Bと90%の固体へのCが15分のパルプ老化のみの後に34%、47%と(彼・それ)らの最初の引張接着強さと対照をなすことは測定した72%(彼・それ)らの引張強度に減少を引き起こした。次の例で見せられるように、この悪影響は、大いに精製されたパルプを乾かすことについて、乾燥したパルプのあるいはそれが選択された化学薬品支援を使うのを妨げることによってのせん断混合が(彼・それ)らの乾燥の前に最初のパルプに導入したずぶ濡れの、そして高い熱い水を混ぜることによって、解決されることができる。
実施例10:図18の写真は、それが32%の濃度でパイロット規模リファイナーから放出される場合、および本明細書に記載の方法の特定の条件下で同一リファイナー3回通過においてそれを前分散させた後、および前分散試料の空気乾燥後の高エネルギー精製軟材クラフトHCR1(8,221kWh/t)を示す。写真Aは、最初の放出湿潤試料に相当し、写真Bは、ディスクリファイナー中で前分散された半乾燥試料を表し、そして写真Cは、写真Bの前分散試料の空気乾燥後のものである。この実施例は、リファイナー中での前分散の間の水分蒸発において、高エネルギーパルプは半乾燥材料に変化し、そこで繊維はほぼ脱絡み合いし、そして互いに分離することを明らかに実証する。
実施例11:図19の光学顕微鏡法イメージは、それがパイロット規模ディスクリファイナーから放出される場合、および本方法の特定の条件下で同一リファイナーで異なる回数通過においてそれを前分散させた後の高エネルギー精製パルプHCR1(8,221kWh/t)に相当する。イメージの撮影前に、試料(P0〜P5)を1.2%濃度まで脱イオン水と最初に混合し、次いで、10分間、ブリティッシュ標準規格離解機(British Standard Disintegrator)[TAPPI T−205 & T−218]で離解させた。試料を0.05%濃度までさらに希釈し、そしてガラスプレート上で乾燥させた後、顕微鏡イメージを撮影した。イメージP0は、いずれの前分散の前の最初の湿潤高エネルギー試料に相当し、イメージP1〜P5は、前分散通過1〜5の数に相当する。この実施例は、前分散の間の水分蒸発において、通過回数が1から4まで増加すると、水中でのパルプ離解は改善するが、P4の後、イメージP5から見られるように、離解試料はいくらかの繊維状ネットワークを示し始めることを明らかに実証する。
実施例12:図20の光学顕微鏡法イメージは、それがパイロット規模ディスクリファイナーから放出され、次いで水離解される場合の高エネルギーパルプ試料HCR1(8,221kWh/t)、およびリファイナー中での6回通過前分散と、それに次ぐ水離解の後の半乾燥試料に相当する。イメージAおよびBが、それぞれ、いずれの前分散の前およびリファイナー中での6回通過前分散後の初期試料に相当するのに対して、Cは、Waringブレンダー(Waring Pro MX1000R,120VAC 13 ampモーター,最大無負荷速度30,000rpmまで)中で5分間のさらなる水離解後のP6に相当する。離解されたB(P6)試料は、繊維性要素のネットワークを示す。しかしながら、(Waringブレンダー中で5分間混合することによって)B(P6)試料を離解させるための追加のせん断を適用することによって、ネットワーク繊維性要素は分離し、そしてイメージCに見られるように直線化した。図21は、標準Baeur−McNett法(T233 cm82)によって決定される試料A、BおよびCの異なる繊維径フラクションの重量パーセントを示す。この方法は、ここで、リファイナー中での前分散の前および後に加工された試料を比較する効率的な方法として使用される。6回通過前分散後、濃度は有意に増加するため、そしていくらかのセルロース角化およびネットワーク繊維要素の形成のため、微細物フラクションの量は低下し、そして通常、個別化長繊維または繊維凝集体に相当する大きいフラクションが増加した。しかしながら、水離解間にいくらかの追加的せん断を適用すると、これらのネットワーク繊維要素は消滅し、そして図21で見ることができるように、微細物の量は増加した。この微細物フラクションは、リファイナー中での数回の前分散通過の間のいくらかのフィブリル化および放出された微細物のため、P0試料のものよりもわずかに高い。これは、熱水中に材料を含浸させ、次いで、低濃度リファイナーにおけるようないくらかのせん断を適用することによって、前分散された角化繊維は離解可能であることを意味する。
実施例15:化学助剤によって処理された高エネルギー精製パルプHCR1(8,221kWh/t)の乾燥が繊維の径分布に及ぼす影響を調査した。結果を図23に示す。試料には、P0湿潤、P0−実験室前分散および空気乾燥、P0−実験室前分散およびオーブン乾燥、P0−20%炭酸プロピレン、次いで20%グリセリンによる処理、次いで、実験室前分散および空気乾燥が含まれる。全ての試料を1.2%固体まで脱イオン水と最初に混合し、次いで、30,000回転でブリティッシュ標準規格離解機(British Standard Disintegrator)[TAPPI T−205 & T−218]で離解させた。Baeur−McNett結果は、P0の空気乾燥またはオーブン乾燥後、微細物フラクションP200は減少し、そして通常それより長い繊維に相当するフラクション留分(P14およびR14/P24)は増加したことを明らかに示す。しかしながら、同一湿潤P0試料を20%炭酸プロピレンPCまたは20%グリセリンで最初に処理した場合、繊維フラクションは、対照非乾燥P0試料といくらか類似していた。加えて、化学薬品処理は、図23のイメージにおいて見られるように、対照湿潤P0試料中に存在したより微細なフィブリル要素の放出を補助することがわかった。
実施例19:本方法の要素は、高濃度、高エネルギー精製BSWK繊維の良好な水分散を達成する。この実施例において、リファイナーのアウトプット塊状高度精製パルプ(13,541kWh/t)を種々のアニオン性ポリマー、樹脂または界面活性剤、すなわち、カルボキシメチルセルロース、ラテックス、界面活性剤、エチルアクリル酸(EAA)、でんぷん、アルギネートと混合し、次いで水中で離解させた。図25の結果は、対照試料(A)、ならびにアニオン性ラテックス(BASFからのAcronal(商標)504s)(B)およびカルボキシメチルセルロース(C)で処理された試料の顕微鏡法イメージを示す。全て同一条件下で離解された。処理された試料(B)および(C)は、絡み合いが残らない非常に高度に分散した繊維を製造したのに対して、未処理試料は、その繊維がなお凝集し、かつ絡み合いを含有する。これは、追加的混合エネルギーが、処理された半乾燥前分散繊維を効率的に離解させるために必要とされないことを意味する。十分に水分散した処理された繊維は、はるかにより高い強度特性を有する均一シートを製造した。

Claims (20)

  1. パルプを前分散パルプ繊維性材料に変換する方法であって、
    20〜97重量%の固体含有量の高濃度のパルプを提供すること;
    処理化学薬品を提供すること;および
    1回通過あたり50〜400kWh/tの比エネルギーにおいて、少なくとも1つのディスクリファイナーを含む多段階リファイナーシステム中で前記パルプおよび前記処理化学薬品を分散させること
    を含み、
    前記少なくとも1つのディスクリファイナーが、0.5〜3.5mmの間隙を画定するディスクリファイナープレートクリアランスを有し、
    前記前分散パルプ繊維性材料が、30〜99重量%の固体含有量の製品濃度を有する、方法。
  2. 前記前分散パルプ繊維性材料が、70〜100%の個別化繊維であり、かつ繊維表面フィブリル化を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記リファイナー中で前記パルプを分散する間に、前記比エネルギーによって水が蒸発し、水の少なくともいくらかが前記処理化学薬品と置き換えられるため、濃度が増加する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記多段階リファイナーシステム後の比エネルギーの合計が、前記パルプに適用される前記リファイナーシステムでの1回通過あたりの前記比エネルギーの合計であり、かつ50〜2000kWh/tである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記比エネルギーが、1回通過あたり50〜100kWh/t未満であり、かつ前記間隙が、2.5mmより大きく、3.5mmまでである、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記パルプ、未精製または精製クラフトパルプ、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミ−サーモメカニカルパルプ(CTMP)、セルロースフィラメント、その混合物、または非木材植物繊維および合成繊維との混合物である、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記パルプが、0.1〜10mmの長さ、0.02〜40ミクロンの直径および5〜2000の相当平均アスペクト比を有する繊維を含む、請求項に記載の方法。
  8. 前記方法が連続プロセス、半連続プロセス、又はバッチプロセスである、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記処理化学薬品が、単独で、または水と混合されて、前記精製システム中の前記パルプに導入される、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記処理化学薬品が、可塑剤、潤滑剤、界面活性剤、固定剤、アルカリおよび酸、セルロース反応性機能性化学薬品、セルロース架橋化学薬品、疎水性試薬、疎水性物質、有機および無機(鉱物)粒子、発泡または充てん剤、耐油性試薬、吸収性微粒子、染料、防腐剤、漂白剤、燃焼抑制剤、天然ポリマー、合成ポリマー、ラテックス、熱硬化性樹脂、リグニンおよびその組合せからなる群から選択される、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記多段階リファイナーシステムが、3つのディスクリファイナーを含み、かつ前記リファイナー処理化学薬品が、前記3つのディスクリファイナーのそれぞれの上流に添加される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記3つのディスクリファイナーのそれぞれの上流に添加された前記処理化学薬品が、同一であるか、または異なる処理化学薬品である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記可塑剤が、ポリヒドロキシ化合物からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
  14. 前記処理化学薬品がフタラート、シトレート、セバケート、アジパート、ホスフェートおよびその組合せからなる群から選択される鉱油および潤滑油をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  15. 前記界面活性剤が、Triton(商標)X100(イソ−オクチルフェノキシポリエトキシエタノール)、ナトリウムドデシル(エステル)スルフェート、テトラデシルホスホン酸のジメチルエーテル、ポリエトキシル化オクチルフェノール、グリセロールジエステル(ジグリセリド)、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、リグニンスルホンエステル、脂肪アルコールエトキシレートおよびアルキルフェノールエトキシレートならびにその組合せである、請求項10に記載の方法。
  16. 前記処理化学薬品が、単独で、または他の化学薬品と組み合わせて使用される、アルキレンカーボネートからなる群から選択される二極性非プロトン性液体である、請求項10に記載の方法。
  17. 前記他の化学薬品が、トリアセチン、1,4−シクロヘキサンジメタノールおよびジメチロールエチレン尿素の少なくとも1種である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記アルキレンカーボネートが、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、炭酸ブチレン、炭酸グリセロールおよびその組合せからなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
  19. 前記処理化学薬品が、水溶性親水性直鎖または分枝ポリマーである、請求項10に記載の方法。
  20. 前記処理化学薬品が、サイズ化学薬品溶液または乳濁液、脱結合化学薬品および軟化化学薬品の少なくとも1種である、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
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