JP2019524684A - ジアゼピノン誘導体及びb型肝炎感染症の治療におけるその使用 - Google Patents

ジアゼピノン誘導体及びb型肝炎感染症の治療におけるその使用 Download PDF

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Abstract

本明細書では、それを必要とする対象におけるHBV感染の治療に有用な式(I)及び(V)の化合物、その医薬組成物、及び対象においてHBV感染を阻害、抑制、又は予防する方法が提供される。【化1】

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2016年6月29日出願の米国特許仮出願第62/356,489号、及び2017年5月26日出願の同第62/511,573号の利益を主張するものであり、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
慢性肝炎B型ウイルス(HBV)への感染は重要な世界的健康問題であり、世界人口の5%以上が感染している(世界中で3億5千万人以上、米国内では125万人の患者)。
予防的なHBVワクチンが存在するものの、慢性HBV感染の負担は、発展途上国の大部分では治療選択肢が最適とは言えず、また新たな感染の割合が依然高いことから、重要な未解決の世界的な医療上の問題であり続けている。現在の治療により治癒することなく、2種類の薬剤(インターフェロンアルファ及びヌクレオシド類似体/ウイルスポリメラーゼ阻害剤)のみに限定される;薬剤耐性、低い有効性、忍容性の問題によりその影響は限定される。HBVの治癒率が低いのは、少なくとも一部では、単一の抗ウイルス剤によりウイルス産生を完全に抑制することが困難であるとの事実に起因する。しかしながら、HBV DNAの持続的な抑制は、肝臓疾患の進行を遅らせ、肝細胞癌の防止につながる。HBV感染患者の現在の治療目標は、血清中のHBVのDNAを低いレベル、又は検出不能なレベルにまで低減させ、最終的には肝硬変及び肝細胞癌の発症を低下又は防止することにある。
HBVカプシドタンパク質は、ウイルスのライフサイクルの間に必須の機能を果たす。HBVカプシド/コアタンパク質は、細胞内通過の間にウイルスゲノムを保護する準安定性ウイルス粒子又はタンパク質殻を形成し、また、ゲノムカプシド形成、ゲノム複製、並びにビリオンの形態形成及び排出を含むウイルス複製プロセスにおいて中心的な役割を果たす。カプシド構造は、また、ウイルス侵入後に脱殻を可能にする環境合図に応答する。一貫して、カプシドのアセンブリ及び分解の適切なタイミング、適切なカプシドの安定性及びコアタンパク質の機能が、ウイルスの感染性に決定的であることが見出されている。
当該技術分野では、ウイルス産生の抑制を増加させることができ、HBV感染を治療、寛解、又は予防することができる治療剤が必要とされている。単独療法として、又は他のHBV治療若しくは補助的治療との併用で、HBV感染患者にそのような治療剤を投与することにより、ウイルス量の大幅な減少、予後の改善、疾患進行の減少、及びセロコンバージョン率の向上がもたらされる。
本明細書では、HBV感染の治療を要する対象のHBV感染を治療するうえで有用な化合物である。
したがって、ある態様では、本明細書で提供されるのは、式I:
Figure 2019524684
[式中、
Aは、CH又はC=Oであり、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OH、又はC〜C−ハロアルキルであり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、又は
2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキル(cyloalkyl)は、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、(CR−C〜C−ヘテロアリール、(CR−C〜C12−アリール、(CR−C〜C−シクロアルキル、及び(CR−C〜C−ヘテロシクロアルキルから選択され、このとき、ヘテロアリール、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから選択され、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C(O)C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、それぞれの出現部位で、H及びC〜C−アルキルから独立して選択され、
mは、0、1、2、3、又は4であり、
nは、0、1、2、3、又は4であり、
pは、0、1、2、3、又は4であり、
qは、0又は1であり、
Figure 2019524684
線は、任意に二重結合であってもよいことを示す。]の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩であり、
Aは、CH又はC=Oであり、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OH、又はC〜C−ハロアルキルであり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、(CR−C〜C−ヘテロアリール、(CR−C〜C12−アリール、(CR−C〜C−シクロアルキル、及び(CR−C〜C−ヘテロシクロアルキルから選択され、このとき、ヘテロアリール、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから選択され、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、及び
〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、それぞれの出現部位で、H及びC〜C−アルキルから独立して選択され、
mは、0、1、2、3、又は4であり、
nは、0、1、2、3、又は4であり、
pは、0、1、2、3、又は4であり、
qは、0又は1であり、
Figure 2019524684
線は、任意に二重結合であってもよいことを示す。
ある実施形態では、式Iの化合物は、式II:
Figure 2019524684
の構造を有する、又はその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態では、式I又は式IIの化合物は、式III:
Figure 2019524684
の構造を有する、又はその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態では、本明細書で提供されるのは、式V:
Figure 2019524684
[式中、
Aは、CH又はC=Oであり、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OH、又はC〜C−ハロアルキルであり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、又は
2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、(CR−C〜C−ヘテロアリール、(CR−C〜C12−アリール、(CR−C〜C−シクロアルキル、及び(CR−C〜C−ヘテロシクロアルキルから選択され、このとき、ヘテロアリール、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから選択され、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C(O)C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、それぞれの出現部位で、H及びC〜C−アルキルから独立して選択され、
mは、0、1、2、3、又は4であり、
nは、0、1、2、3、又は4であり、
pは、0、1、2、3、又は4であり、
Figure 2019524684
線は、任意に二重結合であってもよいことを示す。]の構造を有する、又はその薬学的に許容される塩である。
別の態様では、本明細書で提供されるのは、式I、II、III、IV、若しくはVの化合物又はそれらの薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される担体と共に含む、医薬組成物である。
別の態様では、本明細書で提供されるのは、開示される化合物と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物である。
別の態様では、治療有効量の式I、II、III、IV、若しくはVの化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV感染の治療を必要とする個体においてHBV感染を治療する方法を本明細書において提供する。
別の態様では、治療有効量の式I、II、III、IV、若しくはVの化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV DNA含有粒子又はHBV RNA含有粒子の形成又は存在を阻害又は低減させる必要のある個体においてHBV DNA含有粒子又はHBV RNA含有粒子の形成又は存在を阻害又は低減させる方法を本明細書において提供する。
ある実施形態では、本明細書で提供される方法のうち任意のものは、HBVポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、カプシドアセンブリ調節因子、逆転写酵素阻害剤、シクロフィリン/TNF阻害剤、TLRアゴニスト、HBVワクチン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、少なくとも1つの追加の治療剤を個体に投与することを更に含んでよい。
化合物151とも称される、中間体16のジp−ニトロ安息香酸アナログのX線結晶構造を示す。
化合物、例えば、対象におけるHBV感染の治療及び予防において有用な式I、II、III、IV若しくはVの化合物又はその薬学的に許容される塩を本明細書において提供する。
いかなる特定の作用機序にも束縛されるものではないが、これらの化合物は、HBV集合と、HBVの複製や感染粒子の発生に必要なその他HBVコアタンパク質の機能を調節又は破壊すると考えられている。追加的又は代替的に、化合物はHBVのカプシドアセンブリを破壊し、感染性や複製能が大きく低下した欠陥ウイルス粒子の産生を誘発できる。換言すれば、本明細書に提供される化合物は、通常のウイルスカプシドアセンブリ若しくは分解の調節(例えば、促進、遅延、阻害、破壊、若しくは低下)、カプシドの結合、並びに/又は、細胞ポリタンパク質及び前駆体の代謝変化による、カプシドアセンブリ調節因子として作用できる。カプシドタンパク質が成熟しているとき、又は、ウイルスの感染性がある間にこの調節が起こり得る。開示される化合物は、感染細胞のHBV cccDNAの活性若しくは特性、又は、HBV RNA粒子の発生若しくは放出を調節する方法において使用できる。
一実施形態では、本明細書に記載される化合物は単独療法に適しており、天然又は自然のHBV株に対して、及び現在知られている薬剤に耐性を有するHBV株に対して、効果的である。別の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、併用療法に適している。
定義
以下に記載されているのは、本発明を説明するために用いられる種々の用語の定義である。これらの定義は、特定の場合において個別に又はより大きな群の一部として別途限定されない限り、本明細書及び特許請求の範囲を通して使用される用語に適用される。
別途定義されない限り、本明細書で使用される技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野における当業者により一般的に理解される意味と同じ意味を一般的に有する。一般的に、本明細書で使用される命名法、並びに細胞培養、分子遺伝学、有機化学、及びペプチド化学における実験手順は、当該技術分野では周知のものであり、一般的に用いられているものである。
本明細書で使用するところの冠詞「a」及び「an」は、1乃至複数(すなわち少なくとも1つ)の冠詞の文法上の目的語を指す。例として「an element」とは、1つの要素又は複数の要素を意味する。更に、「including(含む)」なる用語、並びに「include(含む)」、「includes(含む)」、及び「含んだ(included)といった他の形の使用は限定的なものではない。
本明細書で使用するところの「約」なる用語は、当業者には理解されるものであり、この用語が用いられる文脈によってある程度異なる。量、時間的な持続時間などの測定可能な値を指す際に本明細書において使用する場合、用語「約」は、特定値から±20%又は±10%(±5%、±1%、及び±0.1%を含む)の変動を包含することを意味し、そのような変動は、開示された方法を実施するのに適切であるようにする。
本明細書において使用する用語「カプシドアセンブリ調節因子」は、(例、成熟の間での)正常なカプシドアセンブリ又は(例、感染の間での)正常なカプシド分解を破壊又は促進又は阻害又は妨害又は遅延又は低減又は修飾する、あるいはカプシドの安定性を乱し、それにより異常なカプシド形態及び機能を誘導する化合物を指す。一実施形態では、カプシドアセンブリ調節因子は、カプシドのアセンブリ又は分解を促進させ、それにより異常なカプシド形態を誘導する。別の実施形態では、カプシドアセンブリ調節因子は、主要カプシドアセンブリタンパク質(CA)と相互作用し(例、活性部位で結合し、アロステリック部位で結合し、折り畳みなどを修飾又は妨害する)、それによりカプシドのアセンブリ又は分解を破壊する。更に別の実施形態では、カプシドアセンブリ調節因子は、CAの構造又は機能(例、アセンブリ、分解、基質への結合、適したコンフォメーションへの折り畳みなどのCAの能力)において撹乱を起こし、ウイルスの感染性を減弱させ、つまりウイルスに致死的である。
本明細書において使用する用語「治療」又は「治療する」は、治療剤、すなわち、(単独で又は別の医薬品との併用での)開示される化合物の適用又は投与、あるいは、HBV感染、HBV感染症の症状、又はHBV感染を発症する可能性がある患者から単離された組織又は細胞株への治療薬の(例、診断又は生体外適用のための)適用又は投与として定義し、HBV感染、HBV感染の症状、又はHBV感染を発症する可能性を治癒する、治す、緩和する、軽減させる、変化させる、矯正する、寛解させる、改善させる、又は影響を及ぼすことを目的とする。かかる処置は、医薬ゲノミクスの分野より得られる知識に基づいて具体的に調整又は変更されてもよい。
本明細書で使用するところの「予防する」又は「予防」なる用語は、疾患若しくは病気の発症が生じていない場合には疾患若しくは病気の発症がまったくないことを、又は既に疾患若しくは病気の発症があった場合には更なる疾患若しくは病気の発症がないことを意味する。疾患又は病気に伴う症状の一部又は全てを予防する個人の能力も考慮される。
本明細書で使用するとき、用語「患者」、「個体」、又は「対象」は、ヒト又は非ヒト哺乳動物を指す。非ヒト哺乳動物としては、例えば、ヒツジ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、及びネズミ科の哺乳動物などの家畜及び愛玩動物が挙げられる。好ましくは、患者、対象、又は個体は、ヒトである。
本明細書で使用するとき、用語「有効量」、「医薬有効量」、及び「治療有効量」は、無毒性であるが所望の生物学的結果をもたらすうえで充分な薬剤の量のことを指す。そのような結果は、病気の徴候、症状、又は原因の低減若しくは緩和、又は生物学的な系の他のあらゆる望ましい変化であってよい。いずれの個別のケースにおける適当な治療量も、当業者によって通常の実験を用いて決定することができる。
本明細書で使用するとき、用語「薬学的に許容される」は、化合物の生物活性又は特性を損なわない、比較的無毒性の担体又は希釈剤などの材料を指す(すなわち、かかる材料は、望ましくない生物学的作用を引き起こすことなく、又は、それが含まれる組成物の成分のいずれかと有害な反応をすることなく、個体に投与することができる)。
本明細書において使用するとき、用語「薬学的に許容される塩」は、存在する酸又は塩基部分をその塩形態に変換することにより親化合物が修飾される、開示する化合物の誘導体を指す。薬学的に許容される塩類の例としては、これらに限定されないが、アミンなどの塩基性残基の鉱酸塩又は有機酸塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリ又は有機塩;及びこれらに類するものが挙げられる。本発明の薬学的に許容される塩としては、例えば、無毒性の無機酸又は有機酸から形成された親化合物の、従来の無毒性塩が挙げられる。本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法によって、塩基性又は酸性部分を有する親化合物から合成することができる。一般的に、こうした塩は、これらの化合物の遊離酸又は塩基を、水中若しくは有機溶媒中、又はその両方の混合物中で、化学量論的量の適切な塩基又は酸と反応させることにより、調製することができる。一般的には、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又はアセトニトリルのような非水性媒質が好ましい。適当な塩のリストは、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985,p.1418及びJournal of Pharmaceutical Science,66,2(1977)に見出され、当該文献をそれぞれ、その全容にわたって参照により本明細書に援用するものである。
本明細書で使用するとき、用語「組成物」又は「医薬組成物」は、本発明の範囲内で有用な少なくとも1つの化合物と薬学的に許容される担体との混合物を指す。医薬組成物は、患者又は対象への化合物の投与を容易にする。当該技術分野では、これらに限定されるものではないが、静脈内投与、経口投与、エアロゾル投与、非経口投与、眼内投与、肺内投与、及び局所投与を含む、化合物を投与するための多くの方法が存在している。
本明細書で使用するとき、用語「薬学的に許容される担体」は、本発明の範囲内で有用な化合物を、その目的とする機能を行うことができるように患者の体内で、又は患者に、搬送又は輸送することに関係した、液体若しくは固体充填剤、安定化剤、分散剤、懸濁剤、希釈剤、賦形剤、増粘剤、溶媒、又はカプセル化材料などの薬学的に許容される材料、組成物、又は担体を意味する。典型的には、かかる構築体は、1つの臓器、又は身体の部分から別の臓器、又は身体の部分へと搬送又は輸送される。それぞれの担体は、本発明の範囲内で有用な化合物を含む、製剤の他の成分と適合性を有し、患者に有害ではないという意味において「許容される」ものでなければならない。薬学的に許容される担体として機能し得る材料のいくつかの例としては、ラクトース、グルコース、及びスクロースなどの糖類;コーンスターチ及びジャガイモデンプンなどのデンプン;カルポキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、及び酢酸セルロースなどのセルロース及びその誘導体;粉末トラガカント;麦芽;ゼラチン、タルク;カカオバター及び坐剤ワックスなどの賦形剤;落花生油、綿実油、ベニバナ油、ごま油、オリーブオイル、コーン油、及び大豆油などの油類;プロピレングリコールなどのグリコール;グリセリン、ソルビトール、マンニトール、及びポリエチレングリコールなどのポリオール;オレイン酸エチル、及びラウリン酸エチルなどのエステル;寒天;水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;界面活性剤;アルギン酸;パイロジェンフリー水;等張生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール;リン酸緩衝液;及び医薬製剤に用いられる他の無毒性適合性物質が挙げられる。
本明細書で使用するとき、「薬学的に許容される担体」には、本発明の範囲内で有用な化合物の活性と適合性を有し、患者に対して生理学的に許容されるあらゆるコーティング、抗細菌及び抗真菌剤、並びに吸収遅延剤なども含まれる。補助的活性化合物を本組成物に添加することもできる。「薬学的に許容される担体」は、本発明内で有用な化合物の薬学的に許容される塩も更に含むことができる。本発明を実施するうえで用いられる医薬組成物に含まれ得る他の更なる成分は当該技術分野において既知であり、例えば、その全体を参照により本明細書に組み込む、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Genaro,Ed.,Mack Publishing Co.,1985,Easton,PA)に記載されている。
本明細書で使用するとき、用語「アルキル」は、それ自体、又は別の置換基の一部として、特に明記しない限り、指定された数の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖炭化水素を意味し(すなわち、C〜C−アルキルは、存在しないか、1〜6個の炭素原子を有するアルキルを意味する)、直鎖及び分枝鎖を含む。例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、及びヘキシルが挙げられる。C〜C−アルキルの他の例としては、エチル、メチル、イソプロピル、イソブチル、n−ペンチル、及びn−ヘキシルが挙げられる。
本明細書において使用する用語「アルケニル」は、少なくとも2つの炭素原子及び少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む炭化水素部分から誘導される一価の基を表す。二重結合は、別の基への付着点でありうる、又はない場合もある。アルケニル基(例、C〜C−アルケニル)としては、例えば、エテニル、プロペニル、プロパ−1−エン−2−イル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イル、ヘプテニル、オクテニルなどが挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、単独で、又は別の置換基の一部として、特に明記しない限り、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素原子、好ましくはフッ素、塩素、又は臭素、より好ましくはフッ素又は塩素を意味する。
本明細書において使用する用語「ハロアルキル」は、アルキル炭素原子のいずれか1つ以上が上で定義するとおりハロで置換されているアルキルラジカルを指す。ハロアルキルは、モノハロアルキル、ジハロアルキル、及びポリハロアルキル基を包含する。用語「ハロアルキル」としては、これに限定されるものではないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、及びペンタフルオロエチルが挙げられる。
本明細書で使用するところの「シクロアルキル」なる用語は、環を構成する原子のそれぞれ(すなわち骨格原子)が炭素原子である単環式又は多環式の非芳香族ラジカルを指す。一実施形態では、シクロアルキル基は飽和又は部分飽和している。別の実施形態では、シクロアルキル基は芳香族環と融合している。シクロアルキル基としては、3〜10の環原子を有する基(C〜C10シクロアルキル)、3〜8の環原子を有する基(C〜Cシクロアルキル)、3〜7個の環原子を有する基(C〜Cシクロアルキル)、及び3〜6個の環原子を有する基(C〜Cシクロアルキル)が挙げられる。単環式シクロアルキルとしては、これらに限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルが挙げられる。二環式シクロアルキルとしては、これらに限定されるものではないが、テトラヒドロナフチル、インダニル、及びテトラヒドロペンタレンが挙げられる。多環式シクロアルキルとしては、アダマンチン及びノルボルナンが挙げられる。用語、シクロアルキルとして不飽和非芳香族環状基が挙げられ、少なくとも1つの炭素炭素二重結合、又は1つの炭素炭素三重結合を含む。
本明細書において使用する用語「ヘテロシクロアルキル」又は「ヘテロシクリル」は、O、S、及びNよりそれぞれ選択される1〜4個の環ヘテロ原子を含むヘテロ脂環式基を指す。一実施形態では、各ヘテロシクリル基は、かかる基の環が2つの隣接するO又はS原子を含まないとの条件で、その環系中に3〜10個の原子を有する。複素環置換基は、炭素原子の数により代替的に定義してもよく、例えば、C〜Cヘテロシクリルは、ヘテロ原子の数を含まずに複素環基に含まれる炭素原子の数を示す。例えば、C〜Cヘテロシクリルは、追加の1〜4のヘテロ原子を含む。好ましくは、ヘテロシクリル基は3個未満のヘテロ原子を有する。より好ましくは、ヘテロシクリル基は1〜2個のヘテロ原子を有する。別の実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、芳香族環と融合している。一実施形態では、窒素及び硫黄ヘテロ原子は、場合により酸化されてよく、窒素原子は場合により四級化されてよい。ヘテロ環系は、特に断らない限り、安定した構造を与えるいずれのヘテロ原子又は炭素原子に結合してもよい。
3員ヘテロシクリル基の例としては、これに限定されるものではないが、アジリジンが挙げられる。4員のヘテロシクロアルキル基の例としては、これに限定されるものではないが、アゼチジン及びβラクタムが挙げられる。5員ヘテロシクリル基の例としては、これに限定されるものではないが、ピロリジン、オキサゾリジン、及びチアゾリジンジオンが挙げられる。6員のヘテロシクロアルキル基の例としては、これに限定されるものではないが、ピペリジン、モルホリン、及びピペラジンが挙げられる。
ヘテロシクリル基のその他非限定例としては、単環式基、例えばアジリジン、オキシラン、チイラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ピロリジン、ピロリン、ピラゾリジン、イミダゾリン、ジオキソラン、スルホラン、2,3−ジヒドロフラン、2,5−ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チオファン、ピペリジン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、1,4−ジヒドロピリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラン、2,3−ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、ホモピペラジン、ホモピペリジン、1,3−ジオキセパン、4,7−ジヒドロ−1,3−ジオキセピン、及びヘキサメチレンオキシドが挙げられる。
本明細書において使用する用語「芳香族」は、1つ以上の多価不飽和環を伴い、芳香族性を有する、すなわち(4n+2)非局在化π(pi)電子(nは整数である)を有する炭素環又は複素環を指す。
本明細書において使用する用語「アリール」は、単独で又は他の用語と組み合わせで用いるが、特に明記しない限り、1つ以上の環(典型的には1、2、又は3環)を含む炭素環芳香族系を意味し、ペンダント様式で一緒に付着させてもよく(ビフェニルなど)、又は融合させてもよい(ナフタレンなど)。アリール基の例としては、フェニル、アントラシル、及びナフチルが挙げられる。好ましい例は、フェニル(例えば、C−アリール)及びビフェニル(例えば、C12−アリール)である。一部の実施形態では、アリール基は6〜16の炭素原子を有する。一部の実施形態では、アリール基は6〜12の炭素原子を有する(例、C〜C12アリール)。一部の実施形態では、アリール基は6個の炭素原子を有する(例、Cアリール)。
本明細書で使用するところの「ヘテロアリール」又は「ヘテロ芳香族」なる用語は、芳香族特性を有するヘテロ環のことを指す。ヘテロアリール置換基は、炭素原子の数により定義してもよく、例えば、C〜C−ヘテロアリールは、ヘテロ原子の数を含まずにヘテロアリール基に含まれる炭素原子の数を示す。例えば、C〜Cヘテロアリールは追加の1〜4個のヘテロ原子を含む。好ましくは、ヘテロアリール基は3個未満のヘテロ原子を有する。より好ましくは、ヘテロアリール基は1〜2個のヘテロ原子を有する。多環式ヘテロアリールは、部分飽和した1個以上の環を含むことができる。ヘテロアリールの非限定的例としては、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル(例えば、2−及び4−ピリミジニルを含む)、ピリダジニル、チエニル、フリル、ピロリル(例えば、2−ピロリルを含む)、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル(例えば、3−及び5−ピラゾリルを含む)、イソチアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、及び1,3,4−オキサジアゾリルが挙げられる。
多環式複素環及びヘテロアリールの非限定的な例としては、インドリル(例、3、4、5、6、及び7インドリルを含む)、インドリニル、キノリル、テトラヒドロキノリル、イソキノリル(例、1及び5イソキノリルを含む)、1,2,3,4テトラヒドロイソキノリル、シンノリニル、キノキサリニル(例、2及び5キノキサリニルを含む)、キナゾリニル、フタラジニル、1,8ナフチリジニル、1,4ベンゾジオキサニル、クマリン、ジヒドロクマリン、1,5ナフチリジニル、ベンゾフリル(例、3、4、5、6、及び7ベンゾフリルを含む)、2,3ジヒドロベンゾフリル、1,2ベンズイソオキサゾリル、ベンゾチエニル(例、3、4、5、6、及び7ベンゾチエニルを含む)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル(例、2ベンゾチアゾリル及び5ベンゾチアゾリルを含む)、プリニル、ベンゾイミダゾリル(例、2ベンズイミダゾリルを含む)、ベンゾトリアゾリル、チオキサンチニル、カルバゾリル、カルボリニル、アクリジニル、ピロリジジニル、及びキノリジジニルが挙げられる。
本明細書において使用するとき、用語「置換された」は、原子又は原子群が、別の基に付着した置換基として水素を置換していることを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「〜から選択される」(例えば、「Rは、A、B及びCから選択される」)は、用語「〜からなる群から選択される」(例えば、「Rは、A、B及びCからなる群から選択される」)と同等であると理解される。
化合物
本明細書で提供されるのは、式I:
Figure 2019524684
の構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
実施形態では、Aは、CH又はC=Oである。実施形態では、Aは、CHである。別の実施形態では、Aは、C=Oである。
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OH、又はC〜C−ハロアルキルであってよい。実施形態では、RはHである。実施形態では、Rは、C〜C−アルキルである。特定の実施形態では、Rは、−CHである。実施形態では、Rは、C〜C−アルケニルである。実施形態では、Rは、C〜C−アルキル−OHである。実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルである。
実施形態では、0、1、2、3、又は4つのR置換基があってよく、mは、0、1、2、3、又は4である。
各Rは、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択されてよく、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、又は
2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換される。
ある実施形態では、mは0であり、R置換はない。ある実施形態では、mは1であり、R置換は1つある。ある実施形態では、mは2であり、R置換は2つある。ある実施形態では、mは3であり、R置換は3つある。ある実施形態では、mは4であり、R置換は4つある。
ある実施形態では、少なくとも1つのRは−OHである。ある実施形態では、少なくとも1つのRはハロである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキレンである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−ORである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−N(Rである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−SRである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−S(O)Rである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−S(O)である。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−C(O)ORである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−OC(O)Rである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−OC(O)ORである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−OC(O)N(Rである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−C(O)N(Rである。ある実施形態では、2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換される。
ある実施形態では、Rは、1、2又は3つの基で置換される。Rが、アルキル、アルキレン、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルとしてそれぞれ発生するとき、−OH又はハロで任意に置換されてよい。例えば、Rはアルキルであってよく、このアルキルは−OHで置換され、又は、Rはアルキルであってよく、このアルキルは少なくとも1つのフッ素原子で置換される。特定の実施形態では、Rは、CHOHであってよい。Rはアルキレンであってよく、このアルキレン基は−OHで置換され、又は、Rはアルキレンであってよく、このアルキレン基は少なくとも1つのフッ素原子で置換される。Rはシクロアルキルであってよく、このシクロアルキルは−OHで置換され、又は、Rはシクロアルキルであってよく、このシクロアルキルは少なくとも1つのフッ素原子で置換される。Rはヘテロシクロアルキルであってよく、このヘテロシクロアルキルは−OHで置換され、又は、Rはヘテロシクロアルキルであってよく、このヘテロシクロアルキルは少なくとも1つのフッ素原子で置換される。ある実施形態では、2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、少なくとも1つの−OHで置換される。ある実施形態では、2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、少なくとも1つの−ハロゲンで置換される。
ある実施形態では、Rは、1、2、又は3つのハロ基で任意に置換されている、C〜C−アルキルであってよい。ある実施形態では、Rは、C〜C−アルキル−ORであってよく、このときRは、C〜C−ハロアルキルである。ある実施形態では、Rは、(CH1〜2−O−C〜C−アルキルであってよく、このときC〜C−アルキルは、1、2、又は3つのハロ基で任意に置換されている。ある実施形態では、mは1又は2である。
実施形態では、0、1、2、3、又は4つのR置換基があってよく、nは、0、1、2、3、又は4である。ある実施形態では、nは0であり、R置換はない。ある実施形態では、nは1であり、R置換は1つある。ある実施形態では、nは2であり、R置換は2つある。ある実施形態では、nは3であり、R置換は3つある。ある実施形態では、nは4であり、R置換は4つある。
各Rは、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択されてよい。ある実施形態では、少なくとも1つのRは−OHである。ある実施形態では、少なくとも1つのRはハロである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−ハロアルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、−O−C〜C−アルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−OHである。
は、(CR−C〜C−ヘテロアリール、(CR−C〜C12−アリール、(CR−C〜C−シクロアルキル、及び(CR−C〜C−ヘテロシクロアルキルから選択され、このとき、ヘテロアリール、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換される。ある実施形態では、Rは、(CR−C〜C−ヘテロアリールであり、これは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換される。ある実施形態では、Rは、(CR−C〜C12−アリールであり、これは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換される。ある実施形態では、Rは、(CR−C〜C−シクロアルキルであり、これは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換される。ある実施形態では、Rは、(CR−C〜C−ヘテロシクロアルキルであり、これは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され。ある実施形態では、Rは、フェニル又はピリジルであり、かかるフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換される。特定の実施形態では、Rはフェニルであり、このときフェニルは、ハロ、−CN、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で置換される。別の特定の実施形態では、Rはピリジルであり、このときピリジルは、ハロ、−CN、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で置換される。
は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから選択されてよい。特定の実施形態では、RはHである。
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択されてよい。特定の実施形態では、Rは、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから選択される。
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C(O)C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択されてよい。特定の実施形態では、Rは、それぞれの出現部位で、H及びC〜C−アルキルから独立して選択される。別の実施形態では、Rは、それぞれの出現部位で、C〜C−ハロアルキル、及びC(O)C〜C−アルキルから独立して選択される。
は、H及びC〜C−アルキルから選択されてよい。
は、H及びC〜C−アルキルから選択されてよい。
は、H、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択されてよい。
は、H及びC〜C−アルキルから独立して選択されてよい。
mは、0、1、2、3、又は4であってよい。
nは、0、1、2、3、又は4であってよい。
pは、0、1、2、3、又は4であってよい。
qは、0、又は1であってよい。
Figure 2019524684
線は、任意に二重結合であってもよいことを示す。
実施形態では、Aは、CH又はC=Oである。実施形態では、Aは、CHである。別の実施形態では、Aは、C=Oである。
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OH、又はC〜C−ハロアルキルであってよい。実施形態では、RはHである。実施形態では、Rは、C〜C−アルキルである。実施形態では、Rは、C〜C−アルケニルである。実施形態では、Rは、C〜C−アルキル−OHである。実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルである。
実施形態では、0、1、2、3、又は4つのR置換基があってよく、mは、0、1、2、3、又は4である。
各Rは、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、C〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、又はC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択されてよい。ある実施形態では、mは0であり、R置換はない。ある実施形態では、mは1であり、R置換は1つある。ある実施形態では、mは2であり、R置換は2つある。ある実施形態では、mは3であり、R置換は3つある。ある実施形態では、mは4であり、R置換は4つある。
ある実施形態では、少なくとも1つのRは−OHである。ある実施形態では、少なくとも1つのRはハロである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキレンである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−ORである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−N(Rである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−SRである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−S(O)Rである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−S(O)である。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−C(O)ORである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−OC(O)Rである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−OC(O)ORである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−OC(O)N(Rである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−C(O)N(Rである。
ある実施形態では、Rは、1、2又は3つの基で置換される。Rが、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルとしてそれぞれ発生するとき、−OH又はハロで任意に置換されてよい。例えば、Rはアルキルであってよく、このアルキルは−OHで置換され、又は、Rはアルキルであってよく、このアルキルは少なくとも1つのフッ素原子で置換される。Rはシクロアルキルであってよく、このシクロアルキルは−OHで置換され、又は、Rはシクロアルキルであってよく、このシクロアルキルは少なくとも1つのフッ素原子で置換される。Rはヘテロシクロアルキルであってよく、このヘテロシクロアルキルは−OHで置換され、又は、Rはヘテロシクロアルキルであってよく、このヘテロシクロアルキルは少なくとも1つのフッ素原子で置換される。
実施形態では、0、1、2、3、又は4つのR置換基があってよく、nは、0、1、2、3、又は4である。ある実施形態では、nは0であり、R置換はない。ある実施形態では、nは1であり、R置換は1つある。ある実施形態では、nは2であり、R置換は2つある。ある実施形態では、nは3であり、R置換は3つある。ある実施形態では、nは4であり、R置換は4つある。
各Rは、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択されてよい。ある実施形態では、少なくとも1つのRは−OHである。ある実施形態では、少なくとも1つのRはハロである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−ハロアルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、−O−C〜C−アルキルである。ある実施形態では、少なくとも1つのRは、C〜C−アルキル−OHである。
は、(CR−C〜C−ヘテロアリール、(CR−C〜C12−アリール、(CR−C〜C−シクロアルキル、及び(CR−C〜C−ヘテロシクロアルキルから選択され、このとき、ヘテロアリール、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換される。ある実施形態では、Rは、(CR−C〜C−ヘテロアリールであり、これは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換される。ある実施形態では、Rは、(CR−C〜C12−アリールであり、これは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換される。ある実施形態では、Rは、(CR−C〜C−シクロアルキルであり、これは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換される。ある実施形態では、Rは、(CR−C〜C−ヘテロシクロアルキルであり、これは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され。ある実施形態では、Rは、フェニル又はピリジルであり、かかるフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換される。特定の実施形態では、Rはフェニルであり、このときフェニルは、ハロ、−CN、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で置換される。別の特定の実施形態では、Rはピリジルであり、このときピリジルは、ハロ、−CN、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で置換される。
は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから選択されてよい。特定の実施形態では、RはHである。
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択されてよい。特定の実施形態では、Rは、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから選択される。
は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択されてよい。特定の実施形態では、Rは、それぞれの出現部位で、H及びC〜C−アルキルから独立して選択される。
は、H及びC〜C−アルキルから選択されてよい。
は、H及びC〜C−アルキルから選択されてよい。
は、H、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択されてよい。
は、H及びC〜C−アルキルから独立して選択されてよい。
mは、0、1、2、3、又は4であってよい。
nは、0、1、2、3、又は4であってよい。
pは、0、1、2、3、又は4であってよい。
qは、0、又は1であってよい。
Figure 2019524684
線は、任意に二重結合であってもよいことを示す。
式Iの化合物の実施形態では、AはC=Oである。
式Iの化合物の別の実施形態では、AはCHである。式Iの化合物の実施形態では、qは1である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Rは、H、C〜C−アルキル、又はC〜C−ハロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルである。別の特定の実施形態では、Rは、−CH又は−CHCHFである。より特定の実施形態では、Rは−CHである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Rは、フェニル又はピリジルであり、かかるフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、RはHである。
式Iの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキル−ORであり、このときアルキルはハロで置換されており、RはH又はC〜C−ハロアルキルであり、RはC〜C−アルキルであり、Rは、ハロ及び−CNからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で置換されているフェニルであり、Rは、Hであり、mは1であり、nは1である。
式Iの別の特定の実施形態では、Rはメチルであり、Rは、−CHF又はCH−O−CHCHFであり、Rはメチルであり、Rは、F及び−CNからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で置換されているフェニルであり、Rは、Hであり、mは1であり、nは1である。
式Iの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは−CHFであり、Rはフェニル又はピリジルであり、このときフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから独立して選択される、1〜3つの基で置換され、RはHであり、nは0である。
式Iの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは−CHOCHCHFであり、Rはフェニル又はピリジルであり、このときフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから独立して選択される、1〜3つの基で置換され、RはHであり、nは1であり、RはC〜C−アルキルである。
別の実施形態では、式Iの化合物は、式II:
Figure 2019524684
の構造を有する、又はその薬学的に許容される塩である。
式IIの化合物の一実施形態では、Rは、H、C〜C−アルキル、又はC〜C−ハロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルである。別の特定の実施形態では、Rは、−CH又は−CHCHFである。より特定の実施形態では、Rは−CHである。
式IIの化合物の別の実施形態では、Rは、フェニル又はピリジルであり、かかるフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、RはHである。
別の実施形態では、式I又は式IIの化合物は、式III:
Figure 2019524684
[式中、mは、0、1、又は2である。]の構造を有する、又はそれらの薬学的に許容される塩である。
式IIIの化合物の一実施形態では、Rは、H、C〜C−アルキル、又はC〜C−ハロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルである。別の特定の実施形態では、Rは、−CH又は−CHCHFである。より特定の実施形態では、Rは−CHである。
式IIIの化合物の別の実施形態では、Rは、フェニル又はピリジルであり、かかるフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、RはHである。
別の実施形態では、本明細書で提供されるのは、式V:
Figure 2019524684
[式中、
Aは、CH又はC=Oであり、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OH、又はC〜C−ハロアルキルであり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択されてよく、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、又は
2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、(CR−C〜C−ヘテロアリール、(CR−C〜C12−アリール、(CR−C〜C−シクロアルキル、及び(CR−C〜C−ヘテロシクロアルキルから選択され、このとき、ヘテロアリール、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから選択され、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C(O)C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、それぞれの出現部位で、H及びC〜C−アルキルから独立して選択され、
mは、0、1、2、3、又は4であり、
nは、0、1、2、3、又は4であり、
pは、0、1、2、3、又は4であり、
Figure 2019524684
線は、任意に二重結合であってもよいことを示す。]の構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
式Vの化合物の一実施形態では、AはC=Oである。別の実施形態では、Rは、H又はC〜C−アルキルである。別の実施形態では、Rは、−CHである。更なる実施形態では、mは0である。
式Vの化合物の別の実施形態では、Rは、(CR−C〜C−ヘテロアリール、又は(CR−C−アリールであり、このとき、ヘテロアリール及びアリールは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、H又はC〜C−アルキルであり、
は、H又はC〜C−アルキルであり、
pは、0又は1である。
式Vの化合物の更なる実施形態では、AはC=Oであり、
は、−CHであり、
は、(CR−C〜C12−アリールであり、このときアリールは、ハロ、−CN、及びC〜C−アルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、Hであり、
mは0であり、
nは0であり、
pは0である。
式I、II、III、又はVのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、mは、0、1、又は2であり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で任意に置換されており、又は
2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換される。
式I、II、III、又はVのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、mは、1、又は2であり、
は、それぞれの出現部位で、−CHN(H)(C(O)−CH)、−CHN(H)CHCHF、CHN(H)CHCF、又はCH(OH)CH=CHから独立して選択され、又は、2つのR基は、−OHで置換されるスピロ−シクロブチルを共に形成する。
式I、II、III、又はVのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、mは、0、1、又は2であり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で任意に置換されている。
式I、II、III、又はVのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、mは、1、又は2であり、
は、それぞれの出現部位で、=CH、−CHOH、−OH、−F、−CH
−CHF、−OCH、−OCHCH、−OCHCHF、−NH、−N(CH、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、−SCH、−S(O)CH、−S(O)CH、−CHC(O)OCH、−CHCHOH、−C(O)OH、
−C(O)OCH、−C(O)OCHCH、−C(O)NHCH、−C(O)N(CH、−C(OH)(CH、−CH(OH)CH、−CH(OH)CHCH、及び−CH(OH)−シクロプロピルから独立して選択され、このとき、モルホリニル、アゼチジニル、及びピロリジニルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で任意に置換されている。式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、mは、0、1、又は2であり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で任意に置換されている。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、mは、1、又は2であり、
は、それぞれの出現部位で、=CH、−CHOH、−OH、−F、−CH
−CHF、−OCH、−OCHCH、−OCHCHF、−NH、−N(CH、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、−SCH、−S(O)CH、−S(O)CH、−CHC(O)OCH、−CHCHOH、−C(O)OH、
−C(O)OCH、−C(O)OCHCH、−C(O)NHCH、−C(O)N(CH、−C(OH)(CH、−CH(OH)CH、−CH(OH)CHCH、及び−CH(OH)−シクロプロピルから独立して選択され、このとき、モルホリニル、アゼチジニル、及びピロリジニルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で任意に置換されている。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、nは、0、1、又は2であり、Rは、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、及びC〜C−アルキルから選択される。
式Vのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、nは、0、1、又は2であり、Rは、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、及びC〜C−アルキルから選択される。
式I、II、III、又はVのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、Rは、(CR−C〜C−ヘテロアリール、又は(CR−C−アリールであり、このとき、ヘテロアリール及びアリールは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、H又はC〜C−アルキルであり、
は、H又はC〜C−アルキルであり、
pは、0又は1である。
式I、II、III、又はVのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、Rは、C〜C−ヘテロアリール、又はC−アリールであり、このうち任意のものが、ハロ、−CN、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換されている。
式I、II、III、又はVのうちいずれか1つの化合物の更なる実施形態では、Rは、フェニル又はピリジニルであり、このうち任意のものが、ハロ、−CN、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換されている。
式I、II、III、又はVのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、Rは、次のものからなる群から選択される。
Figure 2019524684
式I、II、III、又はVのうちいずれか1つの化合物の別の実施形態では、Rは、次のものからなる群から選択される。
Figure 2019524684
式I、II、III、又はVのうちいずれか1つの化合物の別の実施形態では、Rは、次のものである。
Figure 2019524684
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、Rは、(CR−C〜C−ヘテロアリール、又は(CR−C−アリールであり、このとき、ヘテロアリール及びアリールは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、H又はC〜C−アルキルであり、
は、H又はC〜C−アルキルであり、
pは、0又は1である。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、Rは、C〜C−ヘテロアリール、又はC−アリールであり、このうち任意のものが、ハロ、−CN、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換されている。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の更なる実施形態では、Rは、フェニル又はピリジニルであり、このうち任意のものが、ハロ、−CN、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換されている。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、Rは、次のものからなる群から選択される。
Figure 2019524684
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の別の実施形態では、Rは、次のものからなる群から選択される。
Figure 2019524684
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、Rは、H、又はC〜C−アルキルである。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、RはHである。
式Vのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、Rは、H、又はC〜C−アルキルである。
式Vのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、RはHである。式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、
AはC=Oであり、
は、C〜C−アルキルであり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、又は
2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、(CR−C〜C12−アリールであり、このときアリールは、ハロ、−CN、及びC〜C−アルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、Hであり、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C(O)C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
mは、0、1、又は2であり、
nは、0であり、
pは、0であり、
qは、1である。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の別の実施形態では、
AはC=Oであり、
は、C〜C−アルキルであり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、又は
2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、(CR−C〜C12−アリールであり、このときアリールは、ハロ、−CN、及びC〜C−アルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、Hであり、
は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C(O)C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、C〜C−アルキルであり、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
mは、0、1、又は2であり、
nは、0であり、
pは、0であり、
qは、1である。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、
AはC=Oであり、
は、C〜C−アルキルであり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、(CR−C〜C12−アリールであり、このときアリールは、ハロ、−CN、及びC〜C−アルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、Hであり、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、及び
〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
mは、0、1、又は2であり、
nは、0であり、
pは、0であり、
qは、1である。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の別の実施形態では、
AはC=Oであり、
は、C〜C−アルキルであり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、(CR−C〜C12−アリールであり、このときアリールは、ハロ、−CN、及びC〜C−アルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、Hであり、
は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、及びC〜C−アルキルから独立して選択され、
は、C〜C−アルキルであり、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
mは、0、1、又は2であり、
nは、0であり、
pは、0であり、
qは、1である。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の実施形態では、
AはC=Oであり、
は、C〜C−アルキルであり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、(CR−C〜C12−アリールであり、このときアリールは、ハロ、−CN、及びC〜C−アルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、Hであり、
は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、及び
〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
mは、0、1、又は2であり、
nは、0であり、
pは、0であり、
qは、1である。
式I、II、又はIIIのうちいずれか1つの化合物の別の実施形態では、
AはC=Oであり、
は、C〜C−アルキルであり、
は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
は、(CR−C〜C12−アリールであり、このときアリールは、ハロ、−CN、及びC〜C−アルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
は、Hであり、
は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから選択され、
は、それぞれの出現部位で、H、及びC〜C−アルキルから独立して選択され、
は、C〜C−アルキルであり、
は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
mは、0、1、又は2であり、
nは、0であり、
pは、0であり、
qは、1である。
別の実施形態では、式IIIの化合物は、式IV:
Figure 2019524684
[式中、
mは、1又は2であり、
は、それぞれの出現部位で、−CHN(H)(C(O)−CH)、−CHN(H)CHCHF、CHN(H)CHCF、及びCH(OH)CH=CHから独立して選択され、又は、2つのR基は、−OHで置換されるスピロ−シクロブチルを共に形成する。]の構造を有する。別の実施形態では、Rは、それぞれの出現部位で、=CH、−CHOH、−OH、−F、−CH、−CHF、−OCH、−OCHCH、−OCHCHF、−NH、−N(CH、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、−SCH、−S(O)CH、−S(O)CH、−CHC(O)OCH、−CHCHOH、−C(O)OH、−C(O)OCH、−C(O)OCHCH、−C(O)NHCH、−C(O)N(CH、−C(OH)(CH、−CH(OH)CH、−CH(OH)CHCH、及び−CH(OH)−シクロプロピルから独立して選択され、このとき、モルホリニル、アゼチジニル、及びピロリジニルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で任意に置換されている。
式IVの別の実施形態では、
mは、1又は2であり、
は、それぞれの出現部位で、=CH、−CHOH、−OH、−F、−CH
−CHF、−OCH、−OCHCH、−OCHCHF、−NH、−N(CH、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、−SCH、−S(O)CH、−S(O)CH、−CHC(O)OCH、−CHCHOH、−C(O)OH、
−C(O)OCH、−C(O)OCHCH、−C(O)NHCH、−C(O)N(CH、−C(OH)(CH、−CH(OH)CH、−CH(OH)CHCH、及び−CH(OH)−シクロプロピルから独立して選択され、このとき、モルホリニル、アゼチジニル、及びピロリジニルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で任意に置換されている。
本明細書で提供されるのは、次の実施形態による化合物である。
式Iの一実施形態では、AはC=Oであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、少なくとも1つのハロで置換される、(CR−C〜C12−アリールであり、Rは、Hであり、nは、0であり、pは、0であり、mは、1又は2であり、各Rは、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、C〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、又はC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択される。かかる実施形態では、Rが、アルキル、アルキレン、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルである場合、Rは、−OH又はハロで置換されてよい。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(H)(C(O)CH)であり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(H)(CHCHF)であり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(H)(CHCHF)であり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(H)(CHCF)であり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(H)(CHCF)であり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CH=CHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CH=CHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CH=CHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(H)(CHCHF)であり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜3個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(H)(CHCHF)であり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜3個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(H)(CHCHF)であり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜3個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(H)(CHCHF)であり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜3個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(H)(CHCHF)であり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、2つのR基は、−OHで置換されるスピロ−シクロブチルを共に形成し、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、2であり、nは、0である。
式Iの一実施形態では、AはC=Oであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、少なくとも1つのハロで置換される、(CR−C〜C12−アリールであり、Rは、Hであり、nは、0であり、pは、0であり、mは、1又は2であり、各Rは、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、C〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、又はC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択される。かかる実施形態では、Rが、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルである場合、Rは、−OH又はハロで置換されてよい。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CH−シクロプロピルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、−CHOHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−N(H)(C〜C−アルキル)であり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの更に別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rの一例は、C〜C−アルキルであり、Rの別の例は、−C(O)OCHCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、2であり、nは、0である。
式IIIの更に別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rの一例は、C〜C−アルキルであり、Rの別の例は、−CHOHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、2であり、nは、0である。
式IIIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、2つのフッ素基で置換されるC〜C−ヘテロシクロアルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、C〜C−ヘテロシクロアルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH〜C〜C−ヘテロシクロアルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、2つのフッ素基で置換される−CH−C〜C−ヘテロシクロアルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHN(C〜C−アルキル)(C〜C−アルキル)であり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHNHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの更に別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rの一例は、−CHCHFであり、Rの別の例は、−CHOHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、2であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHFであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHFFであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−C(O)OCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−C(O)N(C〜C−アルキル)(C〜C−アルキル)であり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIの更に別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHOHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rの一例は、C〜C−アルキルであり、Rの別の例は、−CHOHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、2であり、nは、0である。
式IIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rの一例は、C〜C−アルキルであり、Rの別の例は、−C(O)OHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、2であり、nは、0である。
式IIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−C(O)OHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキル−ORであり、このときアルキルはハロで置換されており、RはH又はC〜C−ハロアルキルであり、RはC〜C−アルキルであり、Rは、ハロ及び−CNからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で置換されているフェニルであり、Rは、Hであり、mは1であり、nは1である。
式IIの別の特定の実施形態では、Rはメチルであり、Rは、−CHF又はCH−O−CHCHFであり、Rはメチルであり、Rは、F及び−CNからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で置換されているフェニルであり、Rは、Hであり、mは1であり、nは1である。
式IIの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは−CHFであり、Rはフェニル又はピリジルであり、このときフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから独立して選択される、1〜3つの基で置換され、RはHであり、nは0である。
式IIの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは−CHOCHCHFであり、Rはフェニル又はピリジルであり、このときフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから独立して選択される、1〜3つの基で置換され、RはHであり、nは1であり、RはC〜C−アルキルである。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、2つのフッ素基で置換される−CH−C〜C−ヘテロシクロアルキルであり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHNHであり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−N(H)(C〜C−アルキル)であり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHであり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、2つのフッ素基で置換される−CH−C〜C−ヘテロシクロアルキルであり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHNHであり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHであり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHFであり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜3個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの更なる実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHであり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜3個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHであり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜3個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHであり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHであり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜3個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHであり、Rは、1〜3個のフッ素基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)CHCHであり、Rは、1〜4個のフッ素基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキル−OHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素、臭素、及び塩素から独立して選択される1〜3個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるピリジンであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びMeから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜3個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rの一例は、メチルであり、Rの別の例は、フッ素であり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、2であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、メチルであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、CHOHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、CHOHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜3個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、CHOHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜3個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、CHOHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、CHOHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、CHOHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜3個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、CHOHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜3個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、CHOHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、CH(OH)CHCHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びCFから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、CH(OH)CHCHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、CH(OH)CHCHであり、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、1である。より特定の実施形態では、Rは(R)−メチルである。
式IIIの一実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素であり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、=CHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHOHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rの一例は、−OHであり、Rの別の例は、−CHOHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、2であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−OHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rの両方の例は、フッ素であり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、2であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素であり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素であり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素であり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるピリジルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素であり、Rは、フッ素及びCNから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素であり、Rは、フッ素及び−CHから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素であり、Rは、フッ素及び−CFから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素であり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜3個のハロゲン原子で置換されるピリジルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素であり、Rは、フッ素及び臭素から独立して選択される1〜3個のハロゲン原子で置換されるピリジルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−OCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−OCHCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−OCHCHFであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−NHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−N(CHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、モルホリン−1−イルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、アゼチジン−1−イルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、ピロリジン−1−イルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−SCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−S(O)CHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−S(O)CHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHC(O)OCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−C(O)OCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−C(OH)(CHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−C(O)NHCHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−C(O)N(CHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CH(OH)−シクロプロピルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHFであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの特定の実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHFであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の実施形態では、Rは、C〜C−ハロアルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、0である。
式Iの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、0であり、qは、0である。
式IIの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、−CHであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、1であり、nは、0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキル−ORであり、このときアルキルはハロで置換されており、RはH又はC〜C−ハロアルキルであり、RはC〜C−アルキルであり、Rは、ハロ及び−CNからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で置換されているフェニルであり、Rは、Hであり、mは1であり、nは1である。
式IIIの別の特定の実施形態では、Rはメチルであり、Rは、−CHF又はCH−O−CHCHFであり、Rはメチルであり、Rは、F及び−CNからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で置換されているフェニルであり、Rは、Hであり、mは1であり、nは1である。
式IIIの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは−CHFであり、Rはフェニル又はピリジルであり、このときフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから独立して選択される、1〜3つの基で置換され、RはHであり、nは0である。
式IIIの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは−CHOCHCHFであり、Rはフェニル又はピリジルであり、このときフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから独立して選択される、1〜3つの基で置換され、RはHであり、nは1であり、RはC〜C−アルキルである。
式Vの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、Hであり、mは、0であり、nは、0である。
式Vの実施形態では、Rは、C〜C−アルキルであり、Rは、フッ素及び塩素から独立して選択される1〜2個のハロゲン原子で置換されるフェニルであり、Rは、H、mは、0であり、nは、0であり、−−−−は、二重結合である。
式Vの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキル−ORであり、このときアルキルはハロで置換されており、RはH又はC〜C−ハロアルキルであり、RはC〜C−アルキルであり、Rは、ハロ及び−CNからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で置換されているフェニルであり、Rは、Hであり、mは1であり、nは1である。
式Vの別の特定の実施形態では、Rはメチルであり、Rは、−CHF又はCH−O−CHCHFであり、Rはメチルであり、Rは、F及び−CNからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で置換されているフェニルであり、Rは、Hであり、mは1であり、nは1である。
式Vの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは−CHFであり、Rはフェニル又はピリジルであり、このときフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから独立して選択される、1〜3つの基で置換され、RはHであり、nは0である。
式Vの別の特定の実施形態では、RはC〜C−アルキルであり、Rは−CHOCHCHFであり、Rはフェニル又はピリジルであり、このときフェニル又はピリジルは、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから独立して選択される、1〜3つの基で置換され、RはHであり、nは1であり、RはC〜C−アルキルである。
式I、II、III及びIVのある実施形態を以下の表1に示す。
開示される化合物。
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
実施形態では、式I、II、III及びIVの化合物は、次のもの、
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のエナンチオマー又はジアステレオマー。
及びその薬学的に許容される塩から選択される。
式I、II、III及びIVのある実施形態を以下の表2に示す。
開示される化合物。
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
実施形態では、式I、II、III及びIVの化合物は、次のもの、
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のエナンチオマー又はジアステレオマー。
及びその薬学的に許容される塩から選択される。
式I、II、III及びIVのある実施形態を以下の表3に示す。
開示される化合物。
Figure 2019524684
Figure 2019524684
実施形態では、式I、II、III、及びIVの化合物は、次のもの、
Figure 2019524684
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のエナンチオマー又はジアステレオマー。
及びその薬学的に許容される塩から選択される。
式I、II、III及びIVのある実施形態を以下の表4に示す。
開示される化合物。
Figure 2019524684
Figure 2019524684
実施形態では、式I、II、III、及びIVの化合物は、次のもの、
Figure 2019524684
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のエナンチオマー又はジアステレオマー。
及びその薬学的に許容される塩から選択される。
開示される化合物は、1つ以上の立体中心を持ち得るが、各立体中心は、R又はS立体配置のいずれかにおいて独立して存在し得る。一実施形態では、本明細書に記載の化合物は、光学活性体又はラセミ体で存在する。本明細書に記載の化合物は、本明細書に記載の治療的に有用な特性を持つラセミ体、光学活性体、位置異性体、及び立体異性体、又はそれらの組み合わせを含むことを理解すべきである。
光学活性体の調製は、非限定的な例として、再結晶技術によるラセミ体の分解、光学活性出発材料からの合成、キラル合成、又はキラル固定相を使用したクロマトグラフィー分離を含む、任意の適切な方法で達成される。一実施形態では、1つ以上の異性体の混合物が、本明細書に記載の開示される化合物として利用される。別の実施形態では、本明細書に記載の化合物は、1つ以上のキラル中心を含む。これらの化合物は、立体選択的合成、エナンチオ選択的合成、又はエナンチオマー若しくはジアステレオマーの混合物の分離を含む任意の手段により調製される。化合物及びその異性体の分解は、非限定的な例として、化学プロセス、酵素プロセス、分別結晶化、蒸留、及びクロマトグラフィーを含む任意の手段により達成される。
同じ分子式を有するが、性質又はその原子の結合の配列又は空間におけるその原子の配置が異なる化合物を、「異性体」と呼ぶことも、理解される。空間におけるその原子の配置において異なる異性体を、「立体異性体」、例えば、ジアステレオマー、鏡像異性体、及びアトロプ異性体、と呼ぶ。
互いの鏡像ではない立体異性体を、「ジアステレオマー」と呼び、互いの重ね合わせられない鏡像である立体異性体を、「鏡像異性体」と呼ぶ。化合物が不斉中心を有するとき、例えば、4つの異なる基に結合している場合、1対の鏡像異性体が可能である。鏡像異性体は、その不斉中心の絶対配置を特徴とすることができ、カーン・プレログのR−及びS−順位則によって記述されるか、又は分子が偏光面を回転させる様式によって、右旋性若しくは左旋性(すなわち、それぞれ(+)又は(−)異性体)として指定される。キラル化合物は、個々の鏡像異性体又はその混合物のいずれかとして、存在し得る。等比率の鏡像異性体を含有する混合物を、「ラセミ混合物」と呼ぶ。
特に指示しない限り、明細書及び特許請求の範囲における特定の化合物の記載又は命名は、ラセミ体又は他のもののその個々の鏡像異性体及び混合物の両方を含むことを意図する。本開示内で、本明細書に記載のいずれかの構造中の炭素、酸素又は窒素原子上に現れる任意の空の原子価は、水素原子の存在を示す。キラル中心が構造中に存在し、その中心について特定の立体化学は示されていない場合、両方の鏡像異性体は、別々に又は混合物として、その構造によって包含される。立体化学の判定及び立体異性体の分離の方法は、当該技術分野で周知である。
実施形態では、開示される化合物は互変異性体として存在し得る。全ての互変異性体は、本明細書に提示する化合物の範囲内に含まれる。
本明細書に記載の化合物は、また、1つ以上の原子が、同じ原子番号を有するが、通常天然に見出される原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数で置き換えられる同位体標識化合物を含む。本明細書に記載の化合物に含めるのに適した同位体の例は、H、H、11C、13C、14C、36Cl、18F、123I、125I、13N、15N、15O、17O、18O、32P、及び35Sが含むが、これらに限定されない。一実施形態では、同位体標識化合物は、薬物又は基質組織分布試験において有用である。別の実施形態では、重水素などのより重い同位体による置換によって、より大きな代謝安定性(例えば、インビボ半減期の増加又は用量要件の低減)がもたらされる。
更に別の実施形態において、陽電子放出同位体、例えば11C、18F、15O、及び13Nなどによる置換は、基質受容体占有率を検証するための陽電子放射トポグラフィー(PET)試験において有用である。同位体標識化合物は、任意の適切な方法により、又は別途用いられる非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用するプロセスにより調製される。
一実施形態では、本明細書に記載の化合物は、発色団若しくは蛍光部分、生物発光標識、又は化学発光標識の使用を含むが、これらに限定されない他の手段により標識される。
本明細書に記載される化合物、及び異なる置換基を有する他の関連化合物は、本明細書に記載される方法及び材料を用い、また、例えば、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,Volumes 1〜17(John Wiley and Sons,1991);Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds,Volumes 1〜5 and Supplementals(Elsevier Science Publishers,1989);Organic Reactions,Volumes 1〜40(John Wiley and Sons,1991),Larock’s Comprehensive Organic Transformations(VCH Publishers Inc.,1989),March,Advanced Organic Chemistry 4th Ed.,(Wiley 1992);Carey and Sundberg,Advanced Organic Chemistry 4th Ed.,Vols.A and B(Plenum 2000,2001),及びGreen and Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis 3rd Ed.,(Wiley 1999)(これらの全ては当該開示のため参照することにより組み込まれる)に述べられるようにして合成される。本明細書に記載の化合物の一般的な調製方法は、本明細書に提供する式で見出される種々の部分の導入のための適切な試薬及び条件の使用により改変される。
本明細書に記載の化合物は、商業的供給源から入手可能である、又は本明細書に記載の手順を使用して調製される化合物から開始する任意の適切な手順を使用して合成される。
使用方法
本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を個体に投与することを含む、HBV感染の治療を要する個体におけるその方法である。
本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を個体に投与することを含む、HBV感染の根絶を要する個体におけるその方法である。
本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を個体に投与することを含む、HBV感染に関連するHBVウイルス量の減少を要する個体におけるその方法である。
更に、本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を個体に投与することを含む、HBV感染の再発の減少を要する個体におけるその方法である。
本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を個体に投与することを含む、HBV DNA含有粒子又はHBV RNA含有粒子の形成又は存在を阻害又は低減させる必要のある個体におけるその方法である。
特定の態様では、本明細書に記載される方法及び/又は組成物は、HBV関連粒子の形成又は存在を、in vitro又はin vivo(例えば、細胞内、組織内、器官内(例えば、肝内)、生命体内など)で阻害又は低減させるのに有効である。HBV関連粒子は、HBV DNA(すなわち、線状及び/又は共有結合閉環状DNA(cccDNA))及び/又はHBV RNA(すなわち、プレゲノムRNA及び/又はサブゲノムRNA)を含み得る。したがって、HBV関連粒子として、HBV DNA含有粒子又はHBV RNA含有粒子が挙げられる。
本明細書で使用するとき、「HBV関連粒子」は、感染性HBVビリオン(すなわち、デーン粒子)及び非感染性HBVサブウイルス粒子(すなわち、HBV管状粒子及び/又はHBV小型球形粒子)の両方を指す。HBVビリオンは、表面タンパク質を含む外殻、コアタンパク質を含むヌクレオカプシド、少なくとも1つのポリメラーゼタンパク質、及びHBVゲノムを含む。HBV管状粒子及びHBV小型球形粒子は、HBV表面タンパク質を含むが、コアタンパク質、ポリメラーゼ及びHBVゲノムを欠いている。HBV管状粒子及びHBV小型球形粒子は、合わせて、表面抗原(HBsAg)粒子としても知られている。HBV小型球形粒子は、中型及び小型のHBV表面タンパク質を含む。HBV管状粒子も、中型、小型、及び大型のHBV表面タンパク質を含む。HBVサブウイルス粒子は、非粒子状の分泌性HBeAgを含む場合があり、HBVの複製活性のマーカーの働きをする。
本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を個体に投与することを含む、HBV感染の生理的悪影響の低減を要する個体におけるその方法である。
本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を個体に投与することを含む、HBV感染の低下、遅延、又は阻害を要する個体におけるその方法である。
本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を個体に投与することを含む、HBV感染による肝傷害の回復を要する個体におけるその方法である。
本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を個体に投与することを含む、HBV感染に対する長期抗ウイルス療法による生理的影響の低減を要する個体におけるその方法である。
本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を個体に投与することを含む、HBV感染の予防的治療を要する個体におけるその方法である。
一実施形態では、個体は、HBV薬物の他の治療クラス(例、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、文献記載のカプシドアセンブリ調節因子、異なる若しくは未知の機構の抗ウイルス化合物など、又はそれらの組み合わせ)に難治性である。別の実施形態では、開示される方法は、HBV感染症を患う個体においてウイルス量を、HBV薬物の他の治療クラスが個体においてウイルス量を低減する程度と比較し、より大きな程度又はより速い速度で低減させる。
一実施形態では、開示される化合物又はその薬学的に許容される塩の投与は、HBV感染の予防的治療を必要とする個体におけるHBV感染の予防的治療において同様の結果を達成するために要求とされる少なくとも1つの追加の治療剤単独の投与と比較し、より低い用量又は頻度で少なくとも1つの追加の治療剤の投与を可能にする。
一実施形態では、開示される化合物又はその薬学的に許容される塩の投与により、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、異なるカプシドアセンブリ調節因子、異なる又は未知の機構の抗ウイルス化合物、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される化合物の投与と比較し、個体におけるウイルス量がより大きな程度まで又はより速い速度で低減する。
一実施形態では、開示される方法により、HBV感染を患う個体においてHBVウイルス量が低減するため、より低用量又は併用療法の様々なレジメンを使用することが可能になる。
一実施形態では、開示される方法は、HBV薬物の他のクラスと比較し、HBVウイルス変異又はHBVウイルス耐性の発生率を低下させ、それにより長期療法が可能になり、治療レジメンの変更の必要性が最小限に抑えられる。
一実施形態では、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与により、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、異なるカプシドアセンブリ調節因子、異なる又は未知の機構の抗ウイルス化合物、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される化合物の投与よりも、ウイルス変異又はウイルス耐性の発生率が低くなる。
一実施形態では、開示される方法は、HBV感染から非HBV感染へ、つまり、検出可能なHBVウイルス量から検出不可能なHBVウイルス量へのセロコンバージョン率を、既存の治療レジメンよりも上昇させる。本明細書で使用するとき、「セロコンバージョン」は、HBV抗体が生じ、検出可能になる間の時間を指す。
一実施形態では、開示される方法により、正常な健康が増強若しくは正常化若しくは回復され、正常な健康状態の完全な回復を誘発し、寿命を回復させ、又は、ウイルス感染の消散を必要とする個体においてウイルス感染を消散させる。
一実施形態では、開示される方法により、HBV感染細胞から放出されるHBV RNA粒子の数が消去又は低減させるため、開示される開示される化合物の治療効果が増強、延長、又は増加される。
一実施形態では、開示される方法により、HBVに感染した個体からHBVが根絶され、それにより長期若しくは生涯にわたる治療の必要性がなくなる、又は治療期間が短縮される、又は他の抗ウイルス剤の投与量の低減が可能になる。
別の実施形態では、開示される方法は、対象のHBVウイルス量のモニタリング又は検出を更に含み、この方法は、一定期間実施される。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、治療有効量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV感染を治療する必要のある個体においてHBV感染を治療する方法である。
別の実施形態では、治療有効量の式IIの化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV感染を治療する必要のある個体においてHBV感染を治療する方法を本明細書において提供する。
別の実施形態では、治療有効量の式IIIの化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV感染を治療する必要のある個体においてHBV感染を治療する方法を本明細書において提供する。
別の実施形態では、治療有効量の式IVの化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV感染を治療する必要のある個体においてHBV感染を治療する方法を本明細書において提供する。
別の実施形態では、治療有効量の式Vの化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV感染を治療する必要のある個体においてHBV感染を治療する方法を本明細書において提供する。
別の実施形態では、治療有効量の表1の化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV感染を治療する必要のある個体においてHBV感染を治療する方法を本明細書において提供する。
別の実施形態では、治療有効量の表2の化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV感染を治療する必要のある個体においてHBV感染を治療する方法を本明細書において提供する。
別の実施形態では、治療有効量の表3の化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV感染を治療する必要のある個体においてHBV感染を治療する方法を本明細書において提供する。
別の実施形態では、治療有効量の表4の化合物又はその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む、HBV感染を治療する必要のある個体においてHBV感染を治療する方法を本明細書において提供する。
本明細書に提供される方法のうち任意のものは、対象のHBVウイルス量のモニタリング又は検出を更に含むことができ、この方法は、一定期間、例えばHBVウイルスが検出不可となるまで実施される。
併用療法
開示される化合物は、HBV感染症の治療に有用な1種以上の追加の化合物と併用するのに有用であり得る。これらの追加の化合物は、開示される化合物、及び/又はHBV感染症の症状又は効果を治療、予防、若しくは低減することが公知である化合物を含み得る。そのような化合物としては、限定しないが、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、文献記載のカプシドアセンブリ調節因子、逆転写酵素阻害剤、免疫調節因子、TLR−アゴニスト、及びHBVのライフサイクルに影響を及ぼす、又はHBV感染症の転帰に影響を及ぼす、異なる又は未知の機構を伴う他の薬剤が挙げられる。
非限定的な例では、開示される化合物は、次のものを含む群から選択される1つ以上の薬物(又はその塩)と併用され得る:
ラミブジン(3TC、Zeffix、Heptovir、Epivir、及びEpivir−HBV)、エンテカビル(Baraclude、Entavir)、アデフォビルジピボキシル(Hepsara、Preveon、bis−POM PMEA)、テノホビルジソプロキシルフマレート(Viread、TDF又はPMPA)を含むがこれらに限定されないHBV逆転写酵素阻害剤、並びにDNA及びRNAポリメラーゼ阻害剤;
インターフェロンアルファ(IFN−α)、インターフェロンベータ(IFN−β)、インターフェロンラムダ(IFN−λ)、及びインターフェロンガンマ(IFN−γ)を含むがこれらに限定されないインターフェロン;
ウイルス侵入阻害剤;
ウイルス成熟阻害剤;
限定するものではないが、BAY 41−4109などの文献記載のカプシドアセンブリ調節因子;
逆転写酵素阻害剤;
TLR−アゴニストなどの免疫調節因子;及び
限定されるものではないが、AT−61((E)−N−(1−クロロ−3−オキソ−1−フェニル−3−(ピペリジン−1−イル)プロパ−1−エン−2−イル)ベンズアミド)、AT−130((E)−N−(1−ブロモ−1−(2−メトキシフェニル)−3−オキソ−3−(ピペリジン−1−イル)プロパ−1−エン−2−イル)−4−ニトロベンズアミド)及び類似の類似体などの異なる又は未知の機構の薬剤。
一実施形態では、追加の治療剤はインターフェロンである。用語「インターフェロン」又は「IFN」は、ウイルス複製及び細胞増殖を阻害し、免疫応答を調節する、高度に相同な種特異的タンパク質のファミリーの任意のメンバーを指す。ヒトインターフェロンは、インターフェロンアルファ(IFN−α)、インターフェロンベータ(IFN−β)、及びインターフェロンオメガ(IFN−ω)を含むI型、インターフェロンガンマ(IFN−γ)を含むII型、並びにインターフェロンラムダ(IFN−λ)を含むIII型の3つに分類される。開発され、市販されている組換え型のインターフェロンは、本明細書で使用する用語「インターフェロン」により包含される。化学修飾インターフェロン又は変異インターフェロンなどのインターフェロンのサブタイプも、本明細書で使用する用語「インターフェロン」に包含される。化学修飾インターフェロンとしては、ペグ化インターフェロン及びグリコシル化インターフェロンを挙げてよい。インターフェロンの例としては、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ2b、インターフェロンアルファn1、インターフェロン−ベータ1a、インターフェロンベータ1b、インターフェロンラムダ1、インターフェロンラムダ2、及びインターフェロンラムダ3も挙げられるが、これらに限定されない。ペグ化インターフェロンの例としては、ペグ化インターフェロンアルファ2a及びペグ化インターフェロンアルファ2bが挙げられる。
したがって、一実施形態では、式I、II、III、IV又はVの化合物は、インターフェロンアルファ(IFN−α)、インターフェロンベータ(IFN−β)、インターフェロンラムダ(IFN−λ)、及びインターフェロンガンマ(IFN−γ)からなる群から選択されるインターフェロンと併用投与することができる。特定の一実施形態では、インターフェロンは、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ2b、又はインターフェロンアルファn1である。別の特定の実施形態では、インターフェロンアルファ2a又はインターフェロンアルファ2bはペグ化されている。好ましい実施形態では、インターフェロンアルファ2aはペグ化インターフェロンアルファ2a(PEGASYS)である。別の実施形態では、追加の治療剤は、インターフェロンクラスに属する生物学的薬剤を含む、免疫調節療法又は免疫刺激剤療法から選択される。
更に、追加の治療剤は、他の必須ウイルスタンパク質又はHBV複製若しくは持続に要求される宿主タンパク質の機能を破壊する薬剤を含む、異なる又は未知の機構の薬剤であり得る。
別の実施形態では、追加の治療剤は、ウイルスの侵入若しくは成熟をブロックする、又はヌクレオシド若しくはヌクレオチド若しくは非ヌクレオシ(チ)ドポリメラーゼ阻害剤などのHBVポリメラーゼを標的とする抗ウイルス剤である。併用療法の更なる実施形態では、逆転写酵素阻害剤又はDNA若しくはRNAポリメラーゼ阻害剤は、ジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、ddA、スタブジン、ラミブジン、アバカビル、エムトリシタビン、エンテカビル、アプリシタビン、アテビラピン、リバビリン、アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、バルガンシクロビル、テノホビル、アデフォビル、PMPA、シドフォビル、エファビレンツ、ネビラピン、デラビルジン、又はエトラビリンである。
一実施形態では、追加の治療剤は、無関係のウイルスに対して免疫応答の誘導をもたらす、自然の限定された免疫応答を誘導する免疫調節剤である。換言すれば、免疫調節因子は、抗原提示細胞の成熟、T細胞の増殖、及びサイトカイン放出(例、とりわけIL−12、IL−18、IFNアルファ、ベータ、及びガンマ並びにTNFアルファ)に影響を及ぼし得る。
更なる実施形態では、追加の治療剤は、TLR調節因子又はTLRアゴニスト、例えばTLR−7アゴニスト若しくはTLR−9アゴニストなどである。併用療法の更なる実施形態において、TLR−7アゴニストは、SM360320(9−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−エトキシ)アデニン)及びAZD8848(メチル[3−({[3−(6−アミノ−2−ブトキシ−8−オキソ−7,8−ジヒドロ−9H−プリン−9−イル)プロピル][3−(4−モルホリニル)プロピル]アミノ}メチル)フェニル]アセテート)からなる群から選択される。
本明細書で提供する方法のいずれかにおいて、方法は、少なくとも1つのHBVワクチン、ヌクレオシドHBV阻害剤、インターフェロン、又はそれらの任意の組み合わせを個体に投与することを更に含み得る。一実施形態では、HBVワクチンは、RECOMBIVAX HB、ENGERIX−B、ELVAC B、GENEVAC−B、又はSHANVAC Bのうちの少なくとも1つである。
一実施形態では、本明細書に記載の方法は、ヌクレオチド/ヌクレオシド類似体、侵入阻害剤、融合阻害剤、及びこれらの又は他の抗ウイルス機構の任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの追加の治療剤を投与する工程を更に含む。
別の態様では、治療有効量の開示される化合物を単独で、又は逆転写酵素阻害剤と組み合わせて個体に投与すること;及び、個体に治療有効量のHBVワクチンを更に投与することにより、HBVウイルス量を低下させることを含む、必要のある個体においてHBV感染症を治療する方法を本明細書で提供する。逆転写酵素阻害剤は、ジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、ddA、スタブジン、ラミブジン、アバカビル、エムトリシタビン、エンテカビル、アプリシタビン、アテビラピン、リバビリン、アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、バルガンシクロビル、テノホビル、アデフォビル、PMPA、シドフォビル、エファビレンツ、ネビラピン、デラビルジン、又はエトラビリンのうち少なくとも1つであり得る。
別の態様では、本明細書で提供されるのは、治療有効量の開示される化合物を単独で、又は、HBV核酸を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド若しくはRNA干渉剤と組み合わせて個体に投与すること、及び、治療有効量のHBVワクチンを個体に更に投与することによる、HBVウイルス量を低下させることを含む、HBV感染の治療を要する個体におけるその方法である。アンチセンスオリゴヌクレオチド又はRNA干渉剤は、ウイルスゲノムの複製、ウイルスRNAの転写、又はウイルスタンパク質の翻訳を阻害するため、標的のHBV核酸に対する十分な相補性を有する。
別の実施形態では、開示される化合物と少なくとも1種類の更なる治療薬とは同時配合される。更なる別の実施形態では、開示される化合物と少なくとも1種類の更なる治療薬とは同時投与される。本明細書に記載される任意の併用療法では、相乗効果を、例えば、Sigmoid−Emax式(Holford & Scheiner,19981,Clin.Pharmacokinet.6:429〜453)、Loeweの相加性式(Loewe & Muischnek,1926,Arch.Exp.Pathol Pharmacol.114:313〜326)及びmedian−effect式(Chou & Talalay,1984,Adv.Enzyme Regul.22:27〜55)などの適切な方法を使用して、計算することができる。上記に挙げた各式に実験データを代入し、対応するグラフを生成して、薬物併用の効果を評価する助けとすることができる。上記の方程式と関連付けられる対応するグラフは、それぞれ濃度−効果曲線、アイソボログラム曲線、及び組み合わせ指標曲線である。
本明細書において提供する併用療法を施行する方法のいずれかの実施形態では、この方法は、対象のHBVウイルス量のモニタリング又は検出を更に含むことができ、方法は、一定期間、例えばHBVウイルスが検出不可となるまで実施される。
投与/投与量/製剤
別の態様では、本明細書で提供されるのは、少なくとも1つの開示される化合物又はその薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される担体と共に含む、医薬組成物である。
本発明の医薬組成物中の活性成分の実際の投与量レベルは、患者に毒性のないように、特定の患者、組成、及び投与様式について所望の治療応答を達成するのに有効である量の活性成分を得るように変動し得る。
特に、選択された投与量レベルは、用いられる特定の化合物の活性、投与時間、化合物の排泄速度、治療期間、化合物と併用される他の薬物、化合物、又は物質、治療される患者の年齢、性別、体重、状態、全般的な健康状態、及び以前の病歴、並びに医学分野で周知の同様の要因などの種々の因子に依存する。
当該技術分野における通常の技術を有する医師、例えば、医師又は獣医師は、要求される医薬組成物の有効量を容易に決定し、処方し得る。例えば、医師又は獣医師は、所望の治療効果を達成するために要求されるレベルより低いレベルで開示される化合物を投与するため医薬組成物の投与を開始し、所望の効果が達成されるまで投与量を徐々に増加させることができる。
特定の実施形態では、投与の容易及び投与量の均一性のために、化合物を投薬単位形態で処方することが特に有利である。本明細書で使用する投与単位形態とは、治療される患者のための単位投与量として適した物理的に異なる単位を指し、各単位には、要求される医薬賦形剤と関連して所望の治療効果を生じるように計算された開示される化合物の所定量が含まれる。本発明の投薬単位形態は、(a)開示される化合物の独特の特徴及び達成すべき特定の治療効果、並びに(b)患者におけるHBV感染の治療のためのかかる開示される化合物の配合/製剤化の技術に固有の制限により定められ、直接的に依存している。
一実施形態では、本発明の組成物は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤又は担体を使用して製剤化される。一実施形態では、本発明の医薬組成物は、治療有効量の開示される化合物及び薬学的に許容される担体を含む。
一部の実施形態では、開示される化合物の用量は、約1mg〜約2,500mgである。一部の実施形態では、本明細書に記載の組成物中で使用される開示される化合物の用量は、約10,000mg未満、約8,000mg未満、又は約6,000mg未満、又は約5,000mg未満、又は約3,000未満、又は約2,000mg未満、又は約1,000mg未満、又は約500mg未満、又は約200mg未満、又は約50mg未満であり得る。同様に、一部の実施形態では、本明細書に記載の第2の化合物(すなわち、HBV治療のための別の薬剤)の用量は、約1,000mg未満、又は約800mg未満、又は約600mg未満、又は約500未満、又は約400mg未満、又は約300mg未満、又は約200mg未満、又は約100mg未満、又は約50mg未満、又は約40mg未満、又は約30mg未満、又は約25mg未満、又は約20mg未満、又は約15mg未満、又は約10mg未満、又は約5mg未満、又は約2mg未満、又は約1mg未満、又は約0.5mg未満、並びにその任意の及び全ての全体的又は部分的な増分を含む。
一実施形態では、本発明は、治療有効量の開示される化合物を、単独で、又は第2の医薬品と組み合わせて保持する容器;及び、患者におけるHBV感染の1つ以上の症状を治療、予防、又は低減するための化合物の使用説明書を含む包装された医薬組成物を目的とする。
本発明の組成物のいずれかの投与経路としては、経口、経鼻、直腸、膣内、非経口、頬側、舌下、又は局所が挙げられる。本発明での使用のための化合物は、任意の適切な経路、経口又は非経口、例えば経皮、経粘膜(例、舌下、舌、(経)頬、(経)尿道、膣(例、経膣及び膣周囲)、鼻(内)及び(経)直腸)、膀胱内、肺内、十二指腸内、胃内、髄腔内、皮下、筋肉内、皮内、動脈内、静脈内、気管支内、吸入、及び局所投与などによる投与のために製剤化され得る。
適した組成物及び剤形は、例えば、錠剤、カプセル、カプレット、ピル、ゲルキャップ、トローチ、分散液、懸濁液、溶液、シロップ、顆粒、ビーズ、経皮パッチ、ゲル、粉末、ペレット、マグマ剤、ロゼンジ剤、クリーム剤、ペースト、軟膏、ローション、ディスク、坐剤、鼻又は経口投与用の液体スプレー、吸入用の乾燥粉末又はエアロゾル化製剤、膀胱内投与用のための組成物及び製剤などが挙げられるが、これらに限定されない。本発明において有用であり得る製剤及び組成物は、本明細書に記載の特定の製剤及び組成物に限定されないことを理解すべきである。
経口適用のために特に適しているのは、錠剤、糖衣錠、液体、滴剤、坐剤、又はカプセル、カプレット及びゲルキャップである。経口使用が意図される組成物は、当該分野で公知の任意の方法に従って調製することができ、そのような組成物は、錠剤の製造に適した不活性で非毒性の医薬的賦形剤からなる群から選択される1つ以上の薬剤を含みうる。そのような賦形剤としては、例えば、乳糖などの不活性希釈剤;コーンスターチなどの造粒剤及び崩壊剤;デンプンなどの結合剤;及びステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤が挙げられる。錠剤はコーティングされていなくてもよく、又はそれらは、エレガンス若しくは活性成分の放出を遅延させるための公知の技術によりコーティングされてもよい。経口使用のための製剤は、活性成分が不活性希釈剤と混合された硬質ゼラチンカプセルとして提供されてもよい。
非経口投与のため、開示される化合物を、注射又は注入、例えば、静脈内、筋肉内又は皮下注射又は注入、あるいはボーラス用量での投与又は連続注入のために製剤化してもよい。懸濁剤、安定剤又は分散剤などの他の処方剤を任意に含む、油性又は水性賦形剤中の懸濁剤、溶液、又はエマルジョンを使用してもよい。
当業者は、常用の実験だけを使用し、本明細書に記載の特定の手順、実施形態、特許請求の範囲、及び実施例に対する多数の等価物を認識する、又は確認することがきできるであろう。そのような等価物は、本発明の範囲内であり、添付の特許請求の範囲の対象となると見なされた。例えば、当技術分野において認知された代替法を用いて、日常的な実験だけを使用し、反応条件(反応時間、反応サイズ/容積、及び実験試薬、例えば溶媒、触媒など、圧力、大気条件、例えば窒素雰囲気、及び還元剤/酸化剤などを含むが、これらに限定されない)における改変が本出願の範囲内であることを理解すべきである。
本明細書において値及び範囲が提供される場合、これらの値及び範囲に包含される全ての値及び範囲が、本発明の範囲内に包含されることが意図されることを理解されたい。更に、これらの範囲内にある全ての値並びに値の範囲の上限又は下限も本願により包含される。
以下の実施例は、本発明の態様を更に例示する。しかしながら、これらの実施例は、いかなる意味においても本明細書に記載される本発明の教示又は開示の限定となるものではない。
次に、本発明の方法において有用な例示的な化合物を、以下のそれらの一般的調製についての例示的な合成スキーム及び以下の具体例を参照することによって説明する。本明細書における様々な化合物を得るために、適宜保護を行って又は行わずに、最終的に望ましい置換基を反応スキームを通して担持させて所望の生成物が生成されるように、出発物質材料を好適に選択してもよいことを当業者は理解するであろう。代替的に、最終的に所望される置換基の代わりに、反応スキームを通して担持され、かつ適宜、所望される置換基で置換されてもよい、好適な基を用いることが必要であるか又は望ましい場合もある。特に明記されない限り、変数は、式(I)を参照して上で定義したとおりである。反応は、溶媒の融点と還流温度との間、好ましくは0℃と溶媒の還流温度との間で実施することができる。反応は、従来の加熱又はマイクロ波加熱を用いて加熱されてもよい。反応は、密閉圧力容器内で溶媒の通常の還流温度より高い温度で実施されてもよい。
本明細書で使用される略語及び頭字語は以下のとおりである。
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
調製例
次に、本発明の方法において有用な例示的な化合物を、以下のその一般的調製についての例示的な合成スキーム及び以下の具体例を参照することによって説明する。
Figure 2019524684
スキーム1によって、市販の又は合成により入手可能な式(Xa)の化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、PGは、BOC、Bnなどの好適な窒素保護基である)を、エチルプロポ−2−エノエート、エチル2−(ブロモメチル)プロポ−2−エノエートなどのアルキル化剤でアルキル化すると、式(XI)の化合物(式中、Rは、C2〜6アルキレンであり、COEtで任意に置換される)がもたらされる。式(Xa)の化合物(式中、Rは、CH又はCHCHFであり、PGはBOCである)を、当業者にとって既知の条件下、例えば、NaH、CsCO、KCOなどの塩基の存在下又は非存在下において、THF、DMFなどの好適な溶媒中で、エチル2−(ブロモメチル)プロポ−2−エノエートなどのアルキル化剤を用いて、0℃〜80℃の範囲の温度にて、12〜24時間の反応によりアルキル化すると、式(XI)の化合物(式中、Rは、CH(C=CH)COEtである)がもたらされる。別の方法では、式(Xb)の化合物を、まず前述の条件下でアルキル化した後、好適な窒素保護基で保護して、式(XI)の化合物をもたらす。例えば、式(Xb)の化合物(式中、Rは、C1〜6アルキルである)を、5−メチレン−1,3,2−ジオキサチアン2−オキシドなどのアルキル化剤を用いて、THFなどの溶媒中で、約50〜80℃にてアルキル化し、続いて、ジ−tert−ブチルジカルボネートで保護すると、式(XI)の化合物(式中、Rは、CH(C=CH)CHOHであり、PGはBOCである)がもたらされる。
当業者に既知の条件を利用する窒素保護基の脱保護により、式(XII)の化合物がもたらされる。例えば、BOC保護基を、DCMなどの好適な溶媒中でTFA、HClなどの酸によって除去する。
Figure 2019524684
スキーム2によって、市販の又は合成により入手可能な式(XIII)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルである)を、式(XII)の化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHCHOH、CH(CH)CHCHOH、CH(C=CH)COEt、CHCH(C=CH)CHOH、CHCHCH(OPG)COMe、CHCH(CHOH)CH(OTBDPS)CH=CH、CHC(CHOH)(CHCH(OBn)CH)、CH2CH2CH(OH)COMe、CHC(Me)CHOH、CH(CHOTBS)(CHOCHCH=CH)などである)と、アミド結合形成条件下で結合させると、式(XIV)の化合物がもたらされる。例えば、式(XIII)の酸化合物を、式(XII)のアミンと、HOBt/EDAC、CDI、PyBOP、HATU、HOAT、無水プロピルホスホン酸(TP)などの脱水剤、DIPEA、TEAなどの好適に選択された塩基の存在下、トルエン、MeCN、EtOAc、DMF、THF、DCM又はこれらの混合物などの溶媒中で反応させて、式(XIV)の化合物を得る。
式(XIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CH(C=CH)COEtである)を、DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン)などの塩基と共に、ACNなどの溶媒中で、約40〜60℃の温度で1〜3時間反応させると、式(XVa)の化合物がもたらされる。
式(XIV)の化合物を光延条件下で環化すると、式(XVb)の化合物(式中、Rは、H、(XVc)、及び(XVd)である)がもたらされる。例えば、式(XIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHCHOHである)を、トリフェニルホスファン、トリブチルホスファンなどの三置換ホスファン、及び、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)などのアゾジカルボキシレートと共に、THFなどの好適な溶媒中で、70〜100℃の温度にて10〜16時間反応させると、式(XVb)の化合物(式中、R及びRは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルである)がもたらされる。
式(XIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CH2CH2CH(OH)COMeである)を、TEAなどの塩基、及びMsClなどのスルホニルと共に、DCMなどの溶媒中で、約0℃の温度にて1〜3時間反応させる。これに続き、THFなどの溶媒中でNaHなどの塩基と反応させると、式(XVe)の化合物がもたらされる。
式(XIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHC(CHOH)(CHCH(OBn)CH)である)を、TEAなどの塩基、及びMsClなどのスルホニルと、DCMなどの溶媒中で、約0℃の温度にて1〜3時間反応させる。これに続き、THFなどの溶媒中でNaHなどの塩基と反応させると、式(XVf)の化合物がもたらされる。
式(XIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHCH(CHOH)CH(OTBDPS)CH=CHである)を、TEAなどの塩基、及びMsClなどのスルホニルと、DCMなどの溶媒中で、約0℃の温度にて1〜3時間反応させる。これに続き、THFなどの溶媒中でNaHなどの塩基と反応させると、式(XVg)の化合物がもたらされる。
式(XIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHCH(C=CH)CHOHである)を、TEAなどの塩基、及びMsClなどのスルホニルと、DCMなどの溶媒中で、約0℃の温度にて1〜3時間反応させる。これに続き、DMFなどの溶媒中のカリウムtert−ブトキシドなどの塩基と反応させる。続いて、パラジウム炭素などの還元剤により、水素ガス存在下、メタノールなどの溶媒中で、約30℃の温度にて約15〜45分間反応させると、式(XVh)の化合物がもたらされる。
式(XIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHC(Me)CHOHである)を、TEAなどの塩基、及びMsClなどのスルホニルと、DCMなどの溶媒中で、約0℃の温度にて1〜3時間反応させる。これに続き、THFなどの溶媒中で水素化ナトリウムなどの塩基と反応させると、式(XVi)の化合物がもたらされる。
式(XVb)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHOHであり)を、3工程で調製する。まず、式(XIV)の化合物(式中、Rは、CH(CHOTBS)(CHOCHCH=CH)である)を、TBAFなどの好適な試薬を用いて、THFなどの溶媒中で脱保護すると、式(XIV)の化合物(式中、Rは、CH(CHOH)(CHOCHCH=CH)である)がもたらされる。次に、上記光延条件下で環化する。続いて、酸化オスミウムなどの好適な試薬を、過ヨウ素酸ナトリウム及びNMOと共に、THFなどの溶媒中で用いてアリル基を除去すると、式(XVb)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHOHである)がもたらされる。
式(XVb)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHOHである)を、DASTなどのフッ素化試薬と、DCMなどの溶媒中で反応させると、式(XVb)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHFである)がもたらされる。
式(XVb)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHOHである)を、CFHCHOTfなどのアルキル化試薬と、水素化ナトリウムなどの塩基を用いて、THFなどの溶媒中で反応させると、式(XVb)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHOCHCHFである)がもたらされる。
Figure 2019524684
スキーム3によって、式(XVd)の化合物を、当業者にとって既知の酸化条件、例えば、OsO及びNaIOを用いて酸化する。
式(XVI)の化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、H又はC1〜6アルキルである)を、NaBHなどの還元剤によって、MeOH、THFなどの好適な溶媒中で還元すると、式(XVII)の化合物(式中、Rは、OHであり、mは、1である)がもたらされる。
式(XVII)の化合物(式中、Rは、OHであり、mは、1である)を、C1〜6アルキルハライド又はC1〜6ハロアルキルハライドなどのアルキル化剤、NaHなどの塩基によって、THF、DMFなどの好適な溶媒中でアルキル化すると、式(XVII)の化合物(式中、Rは、OC1〜6アルキル又はO−C1〜6ハロアルキルであり、mは、1である)がもたらされる。
式(XVII)の化合物(式中、Rは、OHであり、mは、1である)を、DAST、XtalFluor(登録商標)、Deoxo−Fluor(登録商標)などのフッ素化剤によって、DCMなどの好適な溶媒中で、−78℃〜50℃の範囲の温度にて、2〜16時間フッ素化すると、式(XVII)の化合物(式中、Rは、Fであり、mは、1である)がもたらされる。
式(XVII)の化合物(式中、Rは、S−C1〜6アルキルであり、mは、1である)を、式(XVII)の化合物(式中、Rは、OHであり、mは、1である)から3工程で調製する。第1工程では、式(XVII)の化合物(式中、Rは、OHである)を、塩化メシル、TEAなどの塩基によって、DCMなどの溶媒中でメシル化し、式(XVII)の化合物(式中、Rは、O−SOCHである)をもたらす。続いて、メシル化した式(XVII)の化合物を、ナトリウムメタンチオレートによって、DMFなどの溶媒中で、0℃〜20℃の範囲の温度にて反応させ、式(XVII)の化合物(式中、Rは、S(C=O)CH)をもたらす。式(XVII)の化合物(式中、Rは、S(C=O)CHである)を、KCOなどの塩基、及びMeIなどのC1〜6アルキルハライドと反応させると、式(XVII)の化合物(式中、Rは、S−C1〜6アルキルである)がもたらされる。
式(XVI)のカルボニル化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、H又はC1〜6アルキルである)を、DAST、XtalFluor(登録商標)、Deoxo−Fluor(登録商標)などのフッ素化剤によって、DCMなどの好適な溶媒中で、−78℃〜50℃の範囲の温度にて2〜16時間フッ素化すると、式(XVII)の化合物(式中、Rは、Fであり、mは、2である)がもたらされる。
式(XVI)のカルボニル化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、H又はC1〜6アルキルである)を、式N(C1〜6アルキル)1〜2のアルキルアミン、例えばNH(CH、又は、モルホリン、アゼチジン、ジフルオロアゼチジン、ピロリジンなどの任意に置換されたC〜C−ヘテロシクロアルキルと、還元的アミノ化条件化で反応すると、式(XVII)の化合物(式中、Rは、任意に置換されたC〜C−ヘテロシクロアルキル、又はN(C1〜6アルキル))がもたらされる。例えば、式(XVI)のカルボニル化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、H又はC1〜6アルキルである)を、NH(CH、NaCNBH、NaBH、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤によって、分子ふるいなどの脱水剤の存在下又は非存在下にて、HOAc又はNaOAcの存在下又は非存在下にて、DCM、THF、DCEなどの好適な溶媒中で反応させると、式(XVI)の化合物(式中、Rは、N(CHである)がもたらされる。
式(XVII)の化合物(式中、Rは、CHCO1〜6アルキルである)を、式(XVI)のカルボニル化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、H又はC1〜6アルキルであり)から2工程で調製する。第1工程では、式(XVI)のカルボニル化合物を、メチル2−ジメトキシホスホリルアセテート、カリウム2−メチルプロパン−2−オレートなどの塩基と、THFなどの溶媒中で、0℃〜20℃の範囲の温度にて反応する。第2工程では、水素付加条件、例えば、Pd/C及びH下で、EtOH、MeOHなどの溶媒中でのアルケンの還元により、式(XVII)の化合物(式中、Rは、CHCOCHである)がもたらされる。
式(XVII)の化合物(式中、Rは、CHN(C1〜6アルキル)1〜2である)例えば、NH(CH、CHN(C1〜6ハロアルキル)1〜2、又は任意に置換されたCH〜C−ヘテロシクロアルキル、例えばモルホリン、アゼチジン、ジフルオロアゼチジン、ピロリジンなどを、式(XVI)のカルボニル化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、H又はC1〜6アルキルである)から3工程で調製する。第1工程では、式(XVI)のカルボニル化合物を、ウィルキンソン触媒及びカテコールボランなどのヒドロホウ素化試薬、水素化ナトリウムなどの塩基と共に、過酸化水素などの溶媒中で、−30℃〜20℃の範囲の温度にて反応させる。第2工程では、式(XVII)の化合物(式中、Rは、CHOHである)を、塩化メシル、TEAなどの塩基によって、DCMなどの溶媒中でメシルかし、式(XVII)の化合物(式中、Rは、CHO−SOCHである)をもたらす。続いて、メシル化した式(XVII)の化合物を、C〜C−ヘテロシクロアルキルによって、DMSOなどの溶媒中で、80℃〜90℃の範囲の温度にて反応させ、式(XVII)の化合物(式中、Rは、CHN(C1〜6アルキル)1〜2である)、例えば、NH(CH、CHN(C1〜6ハロアルキル)1〜2、又は、任意に置換されたCH〜C−ヘテロシクロアルキル、例えばモルホリン、アゼチジン、ジフルオロアゼチジン、ピロリジンなどをもたらす。
式(XVII)の化合物(式中、Rは、F、及びC1〜6アルキルであり、mは、2である)を、式(XVII)の化合物(式中、Rは、OH、及びC1〜6アルキルであり、mは、2である)から、DAST、XtalFluor(登録商標)、Deoxo−Fluor(登録商標)などのフッ素化剤によって、DCMなどの好適な溶媒中で、−78℃〜50℃の範囲の温度にて2〜16時間調製し、式(XVII)の化合物(式中、Rは、F及びC1〜6アルキルであり、mは、2である)をもたらす。
式(XVII)の化合物(式中、Rは、CHN(C1〜6ハロアルキル)(COC1〜6ハロアルキル)であり、mは、1である)を、式(XVII)の化合物(式中、Rは、CHN(C1〜6ハロアルキル)Hである)から、トリフルオロ酢酸無水物などのアシル化試薬、トリエチルアミンなどの塩基と共に、DCMなどの溶媒中で、0℃〜20℃の範囲の温度にて2〜4時間反応することにより調製し、式(XVII)の化合物(式中、Rは、CHN(C1〜6ハロアルキル)(COC1〜6ハロアルキル)であり、mは、1である)をもたらす。
Figure 2019524684
スキーム4によって、市販の又は合成により入手可能なアルキルハライド(式中、Xは、ハライドであり、Gは、CHC(CHCl)=CH、CHCHCHN(H)(Boc)、及びCHCHCH(NHCbz)COMeなどである)を、式(XVIII)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルである)と、カップリング条件下で結合させると、式(XIX)の化合物がもたらされる。例えば、式(XVIII)の化合物を、アルキルハライド、炭酸カリウムなどの好適に選択された塩基と、DMF又はTHFなどの溶媒中で反応させ、式(XIX)の化合物を得る。
式(XIX)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルである)を、まず、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルアミン、例えばメチルアミンと、EtOHなどの溶媒中で、約80℃の温度にて16時間反応させ、式(XVd)の化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルである)をもたらす。
式(XXa)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルである)を、3工程で作製する。最初に、式(XIX)の化合物(式中、Gは、CHCHCHN(H)(Boc)である)を、DCM中TFAなどの好適な条件を用いて、BOC保護基を全体的に脱保護する。次に、炭酸カリウムなどの好適な塩基をEtOHなどの溶媒中で用いる、アミド結合の形成による環化を行い、無水物で再保護して、式(XXa)の化合物(式中、Rは、Hである)を形成する。続いて、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルハライドを、NaHなどの塩基をTHFなどの溶媒中で用いて反応し、式(XXa)の化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルである)をもたらす。
式(XXb)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルである)を、4工程で作製する。最初に、式(XIX)の化合物(式中、Gは、CHCHCH(NHCbz)COMeである)を、Pd/Cなどの好適な脱保護条件を、Hの存在下でMeOHなどの溶媒中で用いて、Cbz保護基を脱保護する。次に、ナトリウムメトキシドなどの塩基と、メタノールなどの溶媒を用いて、アミド結合の形成、及び続く加水分解により環化する。続いて、NaHなどの塩基、ヨウ化メチルなどのアルキルハライド、及びDMFなどの溶媒を用いて、カルボン酸のエステル化を行う。最後に、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルハライドを、NaHなどの塩基をTHFなどの溶媒中で用いて反応し、式(XXb)の化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルである)をもたらす。
Figure 2019524684
スキーム5によって、式(XXI)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、任意に置換されたアリール環である)を、2工程で調製できる。例えば、Boc保護基を、式(XXIa)の化合物から、DCM中トリフルオロ酢酸などの好適な条件を用いて除去できる。次に、得られる生成物を、N−アリール−フェニルカルバメートなどのアリールカルバメート、TEAなどの塩基、及びDCMなどの溶媒と反応させ、式(XXI)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、任意に置換されたアリール環である)をもたらすことができる。このとき、式(XXIa)の化合物は、式(XXb)、式(XVa)、又は式(XVe)の化合物である。
Figure 2019524684
スキーム6によって、式(XXI)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、4−フルオロ−2−クロロ−ベンゼンである)を、メチルマグネシウムブロミドなどのグリニャール試薬と、THFなどの溶媒中で反応させると、式(XXII)の化合物(式中、Rは、任意に置換されたC1〜6アルキルであり、mは、1である)がもたらされる。
式(XXI)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、4−フルオロ−2−クロロ−ベンゼンである)を、式N(C1〜6アルキル)1〜2のアルキルアミン、例えばNH(CHと、DMFなどの溶媒中で、DIPEAなどの塩基、及びHATUなどのカップリング剤と共に反応させると、式(XXII)の化合物(式中、Rは、CON(C1〜6アルキル)1〜2であり、mは、1である)がもたらされる。
式(XXII)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、4−フルオロ−2−クロロ−ベンゼンであり、Rは、CH(OH)C1〜6アルキル又はCH(OH)C3〜6シクロアルキルであり、mは、1である)を、式(XXI)の化合物から4工程で調製した。まず、式(XXI)の化合物を、水素化ナトリウムなどの塩基を用いて、水、MeOH、又はこれらの混合物などの溶媒中で加水分解すると、式(XXII)の化合物(式中、Rは、COOHである)がもたらされた。次に、MeNHOMeなどのアルキルアルコキシアミド、HATUなどのカップリング試薬、DIPEAなどの塩基、及びDMFなどの溶媒と反応させ、式(XXII)の化合物(式中、Rは、Weinrebアミドである)をもたらす。続いて、メチルマグネシウムブロミド、エチルマグネシウムブロミド又はシクロプロピルマグネシウムブロミドなどのグリニャール、及びTHFなどの溶媒と反応させ、式(XXII)の化合物(式中、Rは、C=OMeである)をもたらす。最後に、NaBHなどの還元試薬、及びEtOHなどの溶媒と反応させ、式(XXII)の化合物(式中、Rは、CH(OH)C1〜6アルキル又はCH(OH)C3〜6シクロアルキルであり、mは、1である)をもたらす。
式(XXII)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、4−フルオロ−2−クロロ−ベンゼンであり、Rは、CHFであり、mは、1である)を、式(XXI)の化合物から3工程で調製した。まず、式(XXI)の化合物を、LiAlHなどの還元試薬を用いて、THFなどの溶媒中で還元し、式(XXII)の化合物(式中、Rは、CHOHである)をもたらした。次に、DMPなどのオキシダントと、DCMなどの溶媒中で反応させると、式(XXII)の化合物(式中、Rは、CHOである)がもたらされる。続いて、DASTなどのフッ素化剤と、DCMなどの溶媒中で反応させると、式(XXII)の化合物(式中、Rは、CHFであり、mは、1である)がもたらされる。
Figure 2019524684
スキーム7によって、式(XXIII)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、任意に置換されたアリール環である)を、2工程で調製できる。例えば、Boc保護基を、式(XXIIIa)の化合物から、DCM中トリフルオロ酢酸などの好適な条件を用いて除去できる。次に、得られる生成物を、N−アリール−フェニルカルバメートなどのアリールカルバメート、TEAなどの塩基、及びDCMなどの溶媒と反応させ、式(XXIII)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、任意に置換されたアリール環である)をもたらすことができる。ここで、式(XXIIIa)の化合物をスキーム3に記載されるように調製する。
Figure 2019524684
スキーム8によって、式(XXIII)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、4−フルオロ−2−クロロ−ベンゼンである)を、(BuSn)O及びブロミド、又はm−CPBAなどのオキシダントと、DCMなどの溶媒中で反応させ、式(XXIV)の化合物(式中、Rは、スルホネート又はスルホキシドであり、mは、1である)をもたらす。
Figure 2019524684
スキーム9によって、式(XXV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、任意に置換されたアリール環である)を、2工程で調製できる。例えば、Boc保護基を、式(XXVa)の化合物から、DCM中トリフルオロ酢酸などの好適な条件を用いて除去できる。次に、得られる生成物を、N−アリール−フェニルカルバメートなどのアリールカルバメート、TEAなどの塩基、及びDCMなどの溶媒と反応させ、式(XXV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、任意に置換されたアリール環である)をもたらすことができる。ここで、式(XXVa)の化合物をスキーム3に記載されるように調製する。
Figure 2019524684
スキーム10によって、式(XXIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、4−フルオロ−2−クロロ−ベンゼンであり、Rは、N(C1〜6アルキル)0〜2であり、mは、1である)を、式(XXV)の化合物から3工程で調製した。まず、式(XXV)の化合物(式中、nは、0である)を、MSClなどのスルホン化試薬と、TEAなどの塩基をDCMなどの溶媒中で用いて反応させ、式(XXIV)の化合物(式中、Rは、OMsである)をもたらした。次に、アジ化ナトリウムなどの求核性アジドと、DMFなどの溶媒通で反応させると、式(XXIV)の化合物(式中、Rは、Nである)がもたらされる。続いて、塩化亜鉛/アンモニウム又はPd/C及び水素などの還元剤と、MeOH、EtOH、水、又は任意の混合物などの溶媒中で反応させると、式(XXII)の化合物(式中、Rは、N(C1〜6アルキル)0〜2であり、mは、1である)がもたらされる。
式(XXIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Arは、4−フルオロ−2−クロロ−ベンゼンであり、Rは、N(C1〜6アルキル)0〜2であり、mは、1である)を、式(XXV)の化合物から3工程で調製した。まず、式(XXV)の化合物(式中、nは、1である)を、MSClなどのスルホン化試薬と、TEAなどの塩基をDCMなどの溶媒中で用いて反応させ、式(XXIV)の化合物(式中、Rは、CHOMsである)をもたらした。次に、アジ化ナトリウムなどの求核性アジドと、DMFなどの溶媒通で反応させると、式(XXIV)の化合物(式中、Rは、CHである)がもたらされる。続いて、塩化亜鉛/アンモニウム又はPd/C及び水素などの還元剤と、MeOH、EtOH、水、又は任意の混合物などの溶媒中で反応させると、式(XXIV)の化合物(式中、Rは、CHN(C1〜6アルキル)0〜2であり、mは、1である)がもたらされる。
Figure 2019524684
スキーム11によって、式(XXVIII)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル−OHである)が、式(XXVII)の化合物から2工程で調製された。まず、式(XXVII)の化合物を、BrCHCOOMeなどの末端エステルを有するアルキル化試薬と、NaHなどの塩基をTHFなどの溶媒中で用いて反応させ、式(XXVI)の化合物(式中、Rは、C〜Cアルキルエステルである)をもたらした。次に、メチルマグネシウムブロミドなどのグリニャールとTHFなどの溶媒中で反応させると、式(XXVI)の化合物(式中、Rは、C〜Cアルキル−OHである)がもたらされる。
式(XXVIII)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル−OHである)が、式(XXVII)の化合物から2工程で調製された。まず、式(XXVII)の化合物を、BrCHCOOMeなどの末端エステルを有するアルキル化試薬と、NaHなどの塩基をTHFなどの溶媒中で用いて反応させ、式(XXVI)の化合物(式中、Rは、C〜Cアルキルエステルである)をもたらした。次に、LiAlHなどの還元試薬とTHFなどの溶媒中で反応させると、式(XXVI)の化合物(式中、Rは、C〜Cアルキル−OHである)がもたらされる。
Figure 2019524684
スキーム12によって、式(XXIX)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルである)を、LDAなどの強塩基、MeI又はCHFCHOTfなどのアルキル化剤と、THFなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキル及びCOOアルキルであり、mは、2である)がもたらされる。
式(XXX)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CH(OH)Etであり、mは、1である)を、式(XXIX)の化合物から5工程で調製した。まず、式(XXIX)の化合物を、MeOH/水中NaOHなどの好適な条件を用いて加水分解し、式(XXX)の化合物(式中、R2は、COOHである)をもたらした。次に、MeNHOMeなどのアルキルアルコキシアミド、HATUなどのカップリング試薬、DIPEAなどの塩基、及びDMFなどの溶媒と反応させ、式(XXX)の化合物(式中、Rは、Weinrebアミドである)をもたらす。続いて、ビニルマグネシウムブロミドなどのグリニャールとTHFなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、C(O)CH=CHである)がもたらされる。更に、NaBH/CeClなどの還元試薬とMeOHなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、CH(OH)CH=CHである)がもたらされる。最後に、Pd/Cなどの還元試薬とMeOHなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、CH(OH)CHCHであり、mは、1である)がもたらされる。
式(XXX)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CH(OH)C1〜6アルキルであり、mは、1である)を、式(XXX)の化合物(式中、Rは、Weinrebアミドである)から2工程で調製した。まず、C1〜6アルキルグリニャール、例えばn−プロピルマグネシウムブロミドと、THFなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、C(O)C1〜6アルキルである)がもたらされる。次に、NaBHなどの還元試薬とMeOHなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、CH(OH)C1〜6アルキルである)がもたらされる。
式(XXX)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CH(OH)CH−シクロプロピルであり、mは、1である)を、式(XXX)の化合物(式中、Rは、Weinrebアミドである)から3工程で調製した。まず、アリルマグネシウムブロミドなどのグリニャールとTHFなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、C(O)CHCH=CHである)がもたらされる。次に、NaBHなどの還元試薬とMeOHなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、CH(OH)CHCH=CH)がもたらされる。続いて、ICHClなどのアルキルハライド、ジエチル亜鉛などの亜鉛酸塩とDCMなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、CH(OH)CH−シクロプロピルである)がもたらされる。
式(XXX)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHOH及びFであり、mは、2である)を、式(XXIX)の化合物から2工程で調製した。まず、LDAを有するNFSIなどのフッ素化試薬と、THFなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、C(O)C1〜6アルキル及びFであり、mは、2である)がもたらされる。次に、LiBHなどの還元試薬とTHFなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、CHOH及びFであり、mは、2である)がもたらされる。
式(XXX)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、CHOC1〜6ハロアルキルであり、mは、1である)を、式(XXX)の化合物(式中、Rは、Weinrebアミドである)から2工程で調製した。まず、NaBHなどの還元剤とTHFなどの溶媒中で反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、CHOHである)がもたらされる。次に、CHFCHOTfなどのアルキル化試薬と共に、好適なNaHなどの塩基をTHFなどの溶媒中で用いて反応させると、式(XXX)の化合物(式中、Rは、CHOC1〜6ハロアルキルである)がもたらされる。
Figure 2019524684
スキーム13によって、式(XXXI)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルである)を、LiBHなどの還元剤とTHFなどの溶媒中で反応させると、式(XXXII)の化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキル及びCHOHであり、mは、2である)がもたらされる。
式(XXXI)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルである)を、MeOH/水中NaOHなどの好適な条件を用いて加水分解すると、式(XXXII)の化合物(式中、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキル及びCOOHであり、mは、2である)がもたらされる。
Figure 2019524684
スキーム13によって、式(XVf)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルである)を、DASTなどのフッ素化剤とDCMなどの溶媒中で反応させると、式(XXXV)の化合物(式中、Rは、Fであり、mは、1である)がもたらされる。
式(XXXV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、C1〜6アルキル又はC1〜6ハロアルキルであり、Rは、F及びFであり、mは、2である)を、2工程で調製する。まず、式(XVf)の化合物を、DMPなどの好適な試薬を用いてDCMなどの溶媒中で酸化すると、式(XXXV)の化合物(式中、Rは、=Oである)がもたらされる。次に、DASTなどのフッ素化剤とDCMなどの溶媒中で反応させると、式(XXXV)の化合物(式中、Rは、F及びFであり、mは、2である)がもたらされる。
Figure 2019524684
スキーム15によって、式(XXXIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、上記スキームに記載されるとおりであり、Rは、上記スキームに記載されるとおりであり、Arは、任意に置換されたアリール環であり、mは、0、1、又は2である)を、2工程で調製する。まず、DCM中トリフルオロ酢酸などの好適な条件を用いて、式(XXXIII)の化合物からBoc保護基を除去する。次に、N−アリール−フェニルカルバメートなどのアリールカルバメート、TEAなどの塩基、及びDCMなどの溶媒との反応により、式(XXXIV)の化合物(式中、Rは、H又はC1〜6アルキルであり、Rは、上記スキームに記載されるとおりであり、Rは、上記スキームに記載されるとおりであり、Arは、任意に置換されたアリール環であり、mは、0、1、又は2である)がもたらされる。
中間体1.tert−ブチル10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
方法A:
工程1.5−メチレン−1,3,2−ジオキサチアン2−オキシド。2−メチレンプロパン−1,3−ジオール(5.00g、56.75mmol、4.63mL、1.00当量)のCCl(50.00mL)溶液に、SOCl(10.13g、85.13mmol、6.18mL、1.50当量)のCCl(10.00mL)溶液を、0℃、N下で加え、混合物を、0℃で45分間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、5−メチレン−1,3,2−ジオキサチアン2−オキシド(6.90g、51.43mmol、収率90.63%)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。H NMR(400MHz、CDCl)δ 5.36〜5.39(m,2H)、5.16(s,2H)、4.22〜4.28(m,2H)。
工程2.2−((メチルアミノ)メチル)プロポ−2−エン−1−オール。5−メチレン−1,3,2−ジオキサチアン2−オキシド(1.00g、7.45mmol、1.00当量)及びメタンアミン(2M、11.18mL、3.00当量)のTHF(2.00mL)溶液を、70℃で16時間加熱した。TLC(DCM/MeOH=20/1)は、出発材料が完全に消費され、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮し、標題化合物(750.00mg、7.41mmol、収率99.46%)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程3.tert−ブチル(2−(ヒドロキシメチル)アリル)(メチル)カルバメート。2−(メチルアミノメチル)プロポ−2−エン−1−オール(750.00mg、7.41mmol、1.00当量)のジオキサン(5.00mL)/HO(5.00mL)溶液に、BocO(1.94g、8.89mmol、2.04mL、1.20当量)及びNaHCO(622.40mg、7.41mmol、1.00当量)を加えた。混合物を30℃で16時間撹拌した。混合物をEA(50mL)で希釈し、ブライン(50mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して濃縮し、黄色油を得て、これをシリカゲルカラムで精製して、標題化合物(710.00mg、3.53mmol、収率47.61%)を黄色油として得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ 5.10(s,1H)、4.97(s,1H)、3.91〜4.10(m,4H)、2.81(s,3H)、1.50(s,9H)。
工程4.2−((メチルアミノ)メチル)プロポ−2−エン−1−オール塩酸塩。tert−ブチルN−[2−(ヒドロキシメチル)アリル]−N−メチル−カルバメート(710.00mg、3.53mmol、1.00当量)のジオキサン(3.00mL)溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5.00mL、5.67当量)を加え、混合物を15℃で1時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=2/1)は、出発材料が完全に消費され、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(480.00mg、3.49mmol、収率98.81%、HCl)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。H NMR(400MHz、CDOD)δ 5.46(s,1H)、5.32(s,1H)、4.20(s,2H)、3.71(s,2H)、2.73(s,3H)。
工程5.tert−ブチル3−((2−(ヒドロキシメチル)アリル)(メチル)カルバモイル)−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−カルボキシレート。5−tert−ブトキシカルボニル−1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(550.00mg、2.06mmol、1.00当量)、DIPEA(798.70mg、6.18mmol、1.08mL、3.00当量)、HATU(939.93mg、2.47mmol、1.20当量)及び2−(メチルアミノメチル)プロポ−2−エン−1−オール(425.21mg、3.09mmol、1.50当量、HCl)のDMF(6.00mL)中混合物を、80℃で16時間加熱した。混合物をEtOAc(80mL)で希釈し、ブライン(80mL×3)で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して黄色油を得た。黄色油をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(390.00mg、1.11mmol、収率54.03%)を黄色固体として得た。LCMS:351[M+1]。
工程6.tert−ブチル10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキシレート。tert−ブチル3−[2−(ヒドロキシメチル)アリル−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(200.00mg、570.76μmol、1.00当量)及びトリフェニルホスファン(194.62mg、741.99μmol、1.30当量)のTHF(3.00mL)溶液に、DIAD(150.04mg、741.99μmol、144.27μL、1.30当量)を加え、混合物を30℃で4時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、HCl(1M、50mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して油を得た。この油をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物を不純生成物(320.00mg、未精製、PhPO含有)である黄色油として得た。LCMS:355[M+23]。
方法B:
工程1.5−tert−ブチル3−エチル2−(2−(クロロメチル)アリル)−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5(4H)−ジカルボキシレート。3−クロロ−2−(クロロメチル)プロポ−1−エン(7.62g、60.95mmol、7.05mL、3.00当量)のDMF(100.00mL)溶液に、5−tert−ブチル3−エチル2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(6.00g、20.32mmol、1.00当量)及びKCO(3.65g、26.41mmol、1.30当量)を加えた。混合物を25℃で6時間撹拌した後、75℃で16時間加熱した。TLCは、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物をEtOAc(80mL)で希釈し、HCl(1M、80mL)及びブライン(80mL×2)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黄色油を得た。この油をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(2.90g、7.55mmol、収率37.18%)を無色油として得た。
工程2.tert−ブチル10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキシレート。5−tert−ブチル3−エチル2−(2−(クロロメチル)アリル)−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5(4H)−ジカルボキシレート(1.00g、2.61mmol、1.00当量)及びメタンアミン(7.5M、40.00mL、純度33%、114.94当量)のEtOH(30.00mL)溶液を、封止管内で16時間、80℃で加熱した。混合物を真空下で濃縮して黄色油を得た。黄色油をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(560.00mg、1.68mmol、収率64.37%)を黄色油として得た。LCMS:333[M+1]。
中間体2.tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキシレート。
Figure 2019524684
tert−ブチル10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(150.00mg、451.26μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)及びHO(1.50mL)溶液に、OsO(5.74mg、22.56μmol、1.17μL、0.05当量)及びNaIO(386.08mg、1.81mmol、100.02μL、4.00当量)を0℃で加えた。混合物を15℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、ブライン(40mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黄色油を得た。黄色油をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(102.00mg、305.05μmol、収率67.60%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 5.01(s,2H)、4.67(s,2H)、4.05(s,2H)、3.73(s,2H)、3.20(s,3H)、2.76(s,2H)、1.49(s,9H)。
中間体3:tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキシレート。
Figure 2019524684
tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(60.00mg、179.44μmol、1.00当量)(60.00mg、179.44μmol、1.00当量)のMeOH(4.00mL)溶液に、NaBH(13.58mg、358.88μmol、2.00当量)を加えた。混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物をブライン(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)及びDCM(30mL)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(51.00mg、136.45μmol、収率76.04%、純度90%)を黄色固体として得て、これを次工程に直接用いた。LCMS:337[M+1]。
中間体4:tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.5−tert−ブチル3−エチル2−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル)−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5(4H)−ジカルボキシレート。O5−tert−ブチルO3−エチル2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(500.00mg、1.69mmol、1.00当量)のTHF(5.00mL)溶液に、tert−ブチルN−(3−ブロモプロピル)カルバメート(482.91mg、2.03mmol、1.20当量)に続いて、DBU(385.93mg、2.54mmol、382.11μL、1.50当量)を加えた。この混合物を50℃で16時間加熱した。TLC(PE:EA=1:1)は、出発材料が消費され、2つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物をEA(100mL×2)及びHO(50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EA=20%〜50%)により精製し、標題化合物(400.00mg、875.06μmol、収率51.78%、純度99%)を無色油として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ=4.97(brs,1H)、4.49〜4.65(m,4H)、4.34(q,J=7.0Hz,2H)、3.69(brs,2H)、3.08(d,J=5.9Hz,2H)、2.74(brs,2H)、1.99(quin,J=6.3Hz,2H)、1.49(s,9H)、1.44(s,9H)、1.39(t,J=7.2Hz,4H)。
工程2.エチル2−(3−アミノプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボキシレート。
O5−tert−ブチルO3−エチル2−[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(400.00mg、883.90μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(6.16g、54.02mmol、4.00mL、61.12当量)を加えた。混合物を10℃で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(430.00mg、未精製を褐色油として得た。
工程3.tert−ブチル11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。エチル2−(3−アミノプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボキシレート(400.00mg、832.71μmol、1.00当量のEtOH(50.00mL)溶液に、KCO(460.35mg、3.33mmol、4.00当量)を加えた。混合物を70〜80℃で32時間撹拌した。混合物を10℃に冷却し、BocO(363.48mg、1.67mmol、382.61μL、2.00当量)を加えた。混合物を10℃で1時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1)は、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(50mL×2)及びHO(20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH=0%〜7%)により精製し、標題化合物(155.00mg、505.94μmol、収率60.76%)を白色固体として得た。
工程4.tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(100.00mg、326.41μmol、1.00当量)のTHF(2.00mL)溶液に、NaH(19.58mg、489.61μmol、純度60%、1.50当量)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。CHI(69.50mg、489.61μmol、30.48μL、1.50当量)を加えた。混合物を10℃で1時間撹拌した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物をHO(10mL)中に注ぎ、EtOAcで抽出した(10mL×2)。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、標題化合物(90.00mg、未精製)を無色油として得た。
中間体5:tert−ブチル11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.5−tert−ブチル3−エチル2−[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート。O5−tert−ブチルO3−エチル2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(2.00g、6.77mmol、1.00当量)のTHF(20.00mL)溶液に、tert−ブチルN−(3−ブロモプロピル)カルバメート(1.93g、8.12mmol、1.20当量)に続いて、DBU(1.55g、10.16mmol、1.53mL、1.50当量)を加え、この反応混合物を50℃で16時間撹拌した。いくつかの新しいピークがLCMS上に示され、約30%の所望の生成物が検出された。反応混合物をEtOAc(150mL)で希釈して、水(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物(1.70g、3.76mmol、収率55.49%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ=4.94(brs,1H)4.54〜4.85(m,4H)4.30〜4.35(m,2H)3.67(br s,2H)3.06〜3.08(br d,J=5.90Hz,2H)2.72(br s,2H)1.94〜2.01(m,J=6.43Hz,2H)1.47(s,9H)1.42(s,9H)1.36〜1.39(t,J=7.15Hz,3H)。LCMS:453[M+1]。
工程2.エチル2−(3−アミノプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボキシレート。O5−tert−ブチルO3−エチル2−[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(1.70g、3.76mmol、1.00当量)のジオキサン(10.00mL)溶液に、HCl/ジオキサン(4M、20.00mL、21.28当量)を加えた。この反応混合物を20℃で2時間撹拌した。TLCは、化合物3が完全に消費され、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、標題化合物(1.10g、未精製を白色固体として得た。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ=4.65〜4.68(t,J=6.65Hz,2H)4.38〜4.44(m,4H)3.53〜3.56(t,J=6.27Hz,2H)3.03〜3.07(t,J=6.21Hz,2H)2.94〜2.98(br t,J=7.65Hz,2H)2.17〜2.24(m,2H)1.39〜1.42(t,J=7.09Hz,3H)
工程3.tert−ブチル11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。エチル2−(3−アミノプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボキシレート(900.00mg、2.77mmol、1.00当量)のEtOH(10.00mL)溶液に、NaOMe(597.95mg、11.07mmol、4.00当量)をN下で加えた。この反応混合物を20℃で3時間撹拌した。LCMSは、化合物4が完全に消費されたことを示した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。残渣に、THF(10.00mL)に続き、NaHCO(697.44mg、8.30mmol、322.89μL、3.00当量)のHO(2.00mL)及び(Boc)O(905.94mg、4.15mmol、953.62μL、1.50当量)溶液を加えた。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈して、水(30mL×2)で洗浄し、有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物(600.00mg、1.96mmol、収率70.70%)を白色固体として得た。LCMS:329[M+23]。
中間体6:tert−ブチル9−メチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル3−[2−ヒドロキシエチル(メチル)カルバモイル]−1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。5−tert−ブトキシカルボニル−1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(1.00g、3.74mmol、1.00当量)及び2−(メチルアミノ)エタノール(1.41g、18.71mmol、1.49mL、5.00当量)のDMF(5.00mL)中混合物に、HATU(2.13g、5.61mmol、1.50当量)及びDIPEA(7.25g、56.12mmol、9.80mL、15.00当量)を、N下で一度に加えた。混合物を80℃で10時間撹拌した。LCMS及びTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。この混合物を水(50mL)に注いだ。水相を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1、ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製し、標題化合物(750.00mg、2.31mmol、収率61.82%、純度100%)を白色固体として得た。LCMS:325[M+1]。
工程2.tert−ブチル9−メチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−2−カルボキシレート。tert−ブチル3−[2−ヒドロキシエチル(メチル)カルバモイル]−1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(100.00mg、308.29μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)中混合物に、トリブチルホスファン(81.09mg、400.78μmol、98.88μL、1.30当量)及びDIAD(81.04mg、400.78μmol、77.92μL、1.30当量)をN下で加えた。混合物を80℃で4時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(10mL)中に注ぎ、2分間攪拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製し、標題化合物(70.00mg、228.49μmol、収率74.12%)を黄色固体として得た。LCMS:307[M+1]。
中間体7:3−(メチルアミノ)ブタン−1−オール。
Figure 2019524684
工程1.N−(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピル)ホルムアミド。3−アミノブタン−1−オール(5.00g、56.09mmol、1.00当量)及び酢酸エチル(9.88g、112.18mmol、10.98mL、2.00当量)のEtOH(30.00mL)中混合物に、ギ酸エチル(9.88g、112.18mmol、10.98mL、2.00当量)をN下で一度に加えた。混合物を80℃で12時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(6.00g、51.22mmol、収率91.31%)を黄色油として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.17(s,1H)、5.75〜5.97(m,1H)、4.13〜4.43(m,1H)、3.53〜3.68(m,2H)、3.27(br s,1H)、1.74〜1.97(m,1H)、1.34〜1.52(m,1H)、1.15〜1.31(m,3H)。
工程2.3−(メチルアミノ)ブタン−1−オール。N−(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピル)ホルムアミド(2.00g、17.07mmol、1.00当量)のTHF(10.00mL)中混合物に、LiAlH(1.30g、34.14mmol、2.00当量)を、−10℃、N下で一度に加えた。混合物を−10℃で30分間撹拌した後、20℃に加熱し、12時間撹拌した後、80℃に加熱し、3時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を、1.3mLのHOに続き、1.3mLのNaOH(15%)及び3.9mLのHOでクエンチした。混合物を無水MgSOで乾燥し、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(1.20g、11.63mmol、収率68.15%)を黄色油として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 3.71〜3.93(m,2H)、2.83(ddd,J=3.30、6.39,8.28Hz,1H)、2.43(s,3H)、1.66〜1.74(m,1H)、1.53(s,1H)、1.15(d,J=6.36Hz,3H)。
中間体8:tert−ブチル9,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル3−[(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピル)−メチル−カルバモイル]−1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。5−tert−ブトキシカルボニル−1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(500.00mg、1.87mmol、1.00当量)及び3−(メチルアミノ)ブタン−1−オール(中間体7、771.92mg、7.48mmol、4.00当量)のDMF(5.00mL)中混合物に、HATU(1.07g、2.81mmol、1.50当量)及びDIPEA(3.63g、28.06mmol、4.90mL、15.00当量)を、N下で一度に加えた。混合物を80℃で10時間撹拌した。LCMS及びTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、所望の生成物が検出されたことを示した。この混合物を水(10mL)に注いだ。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1、ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製し、標題化合物(300.00mg、510.74μmol、収率27.31%、純度60%)を黄色固体として得た。LCMS:353[M+1]。
工程2.tert−ブチル9,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル3−[(3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピル)−メチル−カルバモイル]−1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(300.00mg、851.23μmol、1.00当量)のTHF(10.00mL)中混合物に、トリブチルホスファン(223.89mg、1.11mmol、273.03μL、1.30当量)及びDIAD(223.77mg、1.11mmol、215.16μL、1.30当量)を、N下で一度に加えた。混合物を80℃で12時間撹拌した。LCMS及びTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を水(10mL)中に注ぎ、2分間攪拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)により精製し、標題化合物(66.00mg、197.36μmol、収率23.19%)を黄色固体として得た。LCMS:335[M+1]。
中間体9:2−tert−ブチル8−メチル8−メトキシ−9−メチル−10−オキソ−1,3,4,7−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2,8−ジカルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル3−[ヒドロキシ(メチル)カルバモイル]−1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。Na(7.78g、338.60mmol、8.02mL、10.00当量)を、MeOH(100.00mL)に0℃にて少しずつ加え、混合物を15℃で0.5時間、N下で撹拌した。次に、N−メチルヒドロキシルアミン(8.48g、101.58mmol、3.00当量、HCl)を混合物に加え、この混合物を15℃にて0.5時間、N下で撹拌した。次に、5−tert−ブチル3−エチル1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(中間体30、10.00g、33.86mmol、1.00当量)を加え、この混合物を70℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。TLC(PE/EA=1/1)は、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが主に検出されたことを示した。混合物を氷水(300mL)に注ぎ、5分間撹拌した。続いて、混合物を濃縮し、MeOHを除去した。水相のpHをHCl(1N、水溶液)で6に調整したのち、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(300mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮し、黄色固体として標題化合物(8.00g、27.00mmol、収率79.73%)を得た。LCMS:297[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ=4.62(brs,2H)3.70(t,J=5.52Hz,2H)3.31〜3.58(m,3H)2.74(s,2H)1.48(s,9H)。
工程2.tert−ブチル4−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1−オキソ−5,8,9,11−テトラヒドロ−4H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−d][1,2,5]オキサジアゼピン−10−カルボキシレート。tert−ブチル3−[ヒドロキシ(メチル)カルバモイル]−1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(8.00g、27.00mmol、1.00当量)、3−ブロモオキセタン(4.07g、29.70mmol、1.10当量)、TBAI(997.22mg、2.70mmol、0.10当量)及びCsCO(13.19g、40.50mmol、1.50当量)のDMF(80.00mL)中混合物を脱ガスして、Nで3回パージし、続いて、この混合物を70℃にて3時間、N雰囲気下で撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1)は、出発材料が完全に消費され、標題化合物が主であったことを示した。混合物を水(200mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(300mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO、PE/EA=100/1〜1/2)によって精製し、黄色固体として標題化合物(4.50g、12.39mmol、収率45.88%、純度97%)を得た。LCMS:353[M+1]。H NMR(400MHz、CDClCDCl)δ=4.62(brs,2H)4.53(brs,2H)4.32〜4.42(m,1H)3.57〜3.88(m,4H)3.29(br.s.,3H)2.68〜2.79(m,2H)1.41〜1.53(m,9H)。
工程3.10−tert−ブトキシカルボニル−2−メチル−1−オキソ−5,8,9,11−テトラヒドロ−4H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−d][1,2,5]オキサジアゼピン−4−カルボン酸。tert−ブチル4−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1−オキソ−5,8,9,11−テトラヒドロ−4H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−d][1,2,5]オキサジアゼピン−10−カルボキシレート(1.00g、2.84mmol、1.00当量)及びNMO(2.50g、21.30mmol、2.25mL、7.50当量)のMeCN(30.00mL)中混合物に、TPAP(199.61mg、568.00μmol、0.20当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(1.04g、未精製)を黒褐色固体として得た。LCMS:367[M+1]。
工程4.2−tert−ブチル8−メチル8−メトキシ−9−メチル−10−オキソ−1,3,4,7−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2,8−ジカルボキシレート。10−tert−ブトキシカルボニル−2−メチル−1−オキソ−5,8,9,11−テトラヒドロ−4H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−d][1,2,5]オキサジアゼピン−4−カルボン酸(1.04g、未精製、2.84mmol、1.00当量)及びKCO(1.18g、8.52mmol、3.00当量)のMeCN(20.00mL)中混合物に、MeI(1.21g、8.52mmol、530.70μL、3.00当量)を、25℃、N下で一度に加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。LCMSは反応物が反応しなかったことを示した。出発材料を回収し、反応混合物をHCl(1N、水溶液)でpH=3に中和した後、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥させ、濾過して、乾燥するまで濃縮した。再び反応を行った。回収した出発材料及びKCO(1.18g、8.52mmol、3.00当量)のMeCN(20.00mL)中溶液に、MeI(1.21g、8.52mmol、530.70μL、3.00当量)を、25℃、N下で一度に加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。LCMS及びTLC(EA/PE=2/1)により、反応が完了し、50%の標題の化合物が検出されたことが示された。残渣を水(20mL)中に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=10/1、2/1)で精製し、標題化合物(200.00mg、507.07μmol、収率17.85%、純度100%)を黄色油として得た。LCMS:395[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)4.64〜4.80(m,3H)、4.51〜4.62(m,1H)、3.88(s,3H)、3.60〜3.79(m,2H)、3.38(s,3H)、3.05(s,3H)、2.78(br.s.,2H)、1.49(s,9H)。
中間体10:メチル9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−8−カルボキシレート
Figure 2019524684
2−tert−ブチル8−メチル8−メトキシ−9−メチル−10−オキソ−1,3,4,7−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2,8−ジカルボキシレート(20.00mg、50.71μmol、1.00当量)のHCl/ジオキサン(4M、20.00mL、1577.60当量)中混合物を、20℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。残渣を真空下で濃縮し、標題化合物をHCl塩(15.15mg、50.71μmol、収率100.00%)で黄色固体として得た。LCMS:263[M+1]。
中間体11:tert−ブチル8−[メトキシ(メチル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
2−tert−ブトキシカルボニル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボン酸(500.00mg、1.37mmol、1.00当量)及びN−メトキシメタンアミン塩酸塩(534.52mg、5.48mmol、4.00当量)のTHF(10.00mL)中混合物に、TP(1.74g、2.74mmol、1.63mL、純度50%、2.00当量)及びTEA(2.08g、20.55mmol、2.85mL、15.00当量)を、N下で一度に加えた。混合物を30℃で12時間撹拌した。LCMS及びTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(15mL)に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1〜20:1)で精製し、標題化合物(510.00mg、1.24mmol、収率90.45%、純度99%)を白色固体として得た。
LCMS[M+1]:408。
中間体12:tert−ブチル(3R)−3−メチル−11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.5−tert−ブチル3−エチル(6R)−2−[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート。5−tert−ブチル3−エチル(6R)−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(4.50g、14.55mmol、1.00当量)のTHF(50.00mL)溶液に、tert−ブチルN−(3−ブロモプロピル)カルバメート(4.16g、17.46mmol、1.20当量)に続き、DBU(3.32g、21.83mmol、3.29mL、1.50当量)を加えた。この混合物を60℃で16時間加熱した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、出発材料が消費され、2つの新たな主要スポットが現れたことを示した。混合物をEA(200mL×2)及びHO(50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc=20%〜50%)で精製し、標題化合物(4.50g、9.64mmol、収率66.29%)を無色油として得た。
工程2.エチル(6R)−2−(3−アミノプロピル)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボキシレート。5−tert−ブチル3−エチル(6R)−2−[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(4.50g、9.64mmol、1.00当量)を、HCl/ジオキサン(4M、50.00mL、20.75当量)に溶解した。混合物を20℃で2時間撹拌した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物をHCl塩(3.30g、未精製)で白色固体として得た。
工程3.tert−ブチル(3R)−3−メチル−11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。エチル(6R)−2−(3−アミノプロピル)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボキシレート(3.27g、9.64mmol、1.00当量)のMeOH(4.00mL)溶液に、CHONa(2.08g、38.55mmol、4.00当量)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をTHF(8.00mL)及びHO(4.00mL)に溶解した。NaHCO(1.62g、19.28mmol、749.76μL、2.00当量)及びBocO(2.52g、11.57mmol、2.66mL、1.20当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物を飽和NHCl(100mL)で希釈し、EtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=50%〜100%)で精製し、標題化合物(2.40g、7.49mmol、収率77.71%)を白色固体として得た。
中間体13:2−(tert−ブチル)9−メチル11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.3−アミノテトラヒドロフラン−2−オン。2−アミノ−4−ヒドロキシ−ブタン酸(5.50g、46.17mmol、1.00当量)のHO(50.00mL)溶液に、HCl(12M、50.02mL、13.00当量)を加え、混合物を120℃で3時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応物が消費されたことを示した。混合物を濃縮して残渣を得て、溶媒のほとんどをエタノールと共沸させて除去した。結晶形成後、溶液を氷上で冷却した。得られた固体濾過し、冷エタノール(20mL)で3回リンスした。濾液を濃縮して冷却すると、追加のホモセリンラクトンが生成した。このプロセスを更に2回繰り返し、標題化合物をHCl塩(4.20g、30.53mmol、収率66.13%)で白色固体として得た。
H NMR(400MHz、d−DMSO)δ 4.52〜4.63(m,1H)、4.32〜4.49(m,2H)、2.68〜2.84(m,1H)、2.31〜2.46(m,1H)。
工程2.2−アミノ−4−ブロモ−ブタン酸。3−アミノテトラヒドロフラン−2−オン(4.00g、29.08mmol、1.00当量)のHBr(103.67g、615.00mmol、69.57mL、純度48%、21.15当量)中混合物を、100℃で6時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を濾過して固体を得て、これをメチル三級ブチルエーテル(50mL)で洗浄して、標題化合物(6.30g、23.96mmol、収率82.40%、HBr)を赤色固体として得た。
工程3.メチル2−アミノ−4−ブロモ−ブタノアート。2−アミノ−4−ブロモ−ブタン酸(6.30g、23.96mmol、1.00当量、HBr)のMeOH(50.00mL)溶液に、SOCl(5.70g、47.92mmol、3.48mL、2.00当量)を0℃で加え、混合物を20℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(6.30g、22.75mmol、収率94.94%、HBr)を赤色固体として得た。H NMR(400MHz、重水)δ 4.34(t,J=6.65Hz,1H)、3.84(s,3H)、3.54〜3.68(m,2H)、2.58(qd,J=6.53,15.29Hz,1H)、2.29〜2.47(m,1H)。
工程4.メチル2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−ブロモ−ブタノアート。メチル2−アミノ−4−ブロモ−ブタノアート(6.30g、22.75mmol、1.00当量、HBr)のHO(50.00mL)溶液に、NaHCO(4.78g、56.87mmol、2.21mL、2.50当量)及びCbzCl(4.66g、27.30mmol、3.88mL、1.20当量)を0℃で加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物を石油エーテル(30mL)と共に粉砕して、標題化合物(3.60g、10.79mmol、収率47.45%、純度99%)を白色固体として得た。
工程5.5−tert−ブチル3−エチル2−[3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メトキシ−4−オキソ−ブチル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート。5−tert−ブチル3−エチル2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(3.60g、12.19mmol、1.00当量)及びメチル2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−ブロモ−ブタノアート(4.31g、13.04mmol、1.07当量)のTHF(50.00mL)溶液に、DBU(5.57g、36.57mmol、5.51mL、3.00当量)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(20mL)中に注ぎ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出して、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて真空下で濃縮した。粗生成物を分取TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製し、標題化合物(3.60g、6.28mmol、収率51.52%、純度95%)を無色油として得た。
工程6.5−tert−ブチル3−エチル2−(3−アミノ−4−メトキシ−4−オキソ−ブチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート。5−tert−ブチル3−エチル2−[3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メトキシ−4−オキソ−ブチル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(3.60g、6.61mmol、1.00当量)のMeOH(40.00mL)溶液に、Pd/C(700.00mg、6.61mmol、純度10%、1.00当量)を加えた。混合物をH(0.10MPa(15Psi))下、20℃にて2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(2.60g、6.33mmol、収率95.83%)を無色油として得た。
工程7.2−tert−ブトキシカルボニル−11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボン酸。5−tert−ブチル3−エチル2−(3−アミノ−4−メトキシ−4−オキソ−ブチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(2.60g、6.33mmol、1.00当量)のMeOH(3.00mL)溶液に、NaOMe(631.72mg、11.69mmol、3.00当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。溶媒を蒸発させて残渣を得て、これをHCl水溶液(0.5M、50mL)中に注ぎ、DCM(30mL×4)で抽出し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて真空下で濃縮し、標題化合物(1.10g、3.14mmol、収率80.50%)を黄色固体として得た。
工程8.2−tert−ブチル9−メチル11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレート。2−tert−ブトキシカルボニル−11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボン酸(1.10g、3.14mmol、1.00当量)のDMF(20.00mL)溶液に、KCO(650.87mg、4.71mmol、1.50当量)及びMeI(1.34g、9.42mmol、586.44μL、3.00当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を水(100mL)中に注ぎ、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層をブライン(30mL×2)で洗浄して、無水NaSOで乾燥させて真空下で濃縮し、標題化合物(1.10g、3.02mmol、収率96.18%)を無色油として得た。
中間体14:2−tert−ブチル8−エチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.エチル2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]プロポ−2−エノエート。tert−ブチルN−メチルカルバメート(200.00mg、1.52mmol、1.00当量)のTHF(5.00mL)中混合物に、NaH(91.20mg、2.28mmol、純度60%、1.50当量)を、0℃にて0.5時間、N下で加えた後、エチル2−(ブロモメチル)プロポ−2−エノエート(352.10mg、1.82mmol、1.20当量)を、混合物に0℃で滴下して加え、この混合物を15℃で2時間、N雰囲気下で撹拌した。TLC(PE/EA、10/1)は、出発物質が完全に消費され、2つの新たなスポットが現れた。混合物を氷水(10mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜5/1)で精製し、標題化合物(112.00mg、460.34μmol、収率30.29%)を無色油として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 6.28(s,1H)、5.55(s,1H)、4.23(q,J=7.1Hz,2H)、4.07(br s,2H)、2.88(br s,3H)、1.45(br s,9H)、1.31(br s,3H)。
工程2.エチル2−(メチルアミノメチル)プロポ−2−エノエート。エチル2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]プロポ−2−エノエート(112.00mg、460.34μmol、1.00当量)のジオキサン(1.00mL)中混合物に、HCl/ジオキサン(4M、5.00mL、43.45当量)を加えた後、混合物を15℃で0.5時間撹拌した。TLC(PE/EA=10/1)は、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが主であったことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(82.50mg、459.25μmol、収率99.76%、HCl)を白色固体として得て、これを次工程に直接用いた。
工程3.tert−ブチル3−[2−エトキシカルボニルアリル(メチル)カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。5−tert−ブトキシカルボニル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(80.00mg、299.31μmol、1.00当量)、エチル2−(メチルアミノメチル)プロポ−2−エノエート(59.14mg、329.24μmol、1.10当量、HCl)、TP(285.70mg、897.93μmol、267.01μL、3.00当量)及びTEA(151.44mg、1.50mmol、207.45μL、5.00当量)のTHF(3.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を15℃で16時間、N雰囲気下で撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1)は、出発物質が完全に消費され、新たなスポットが現れた。混合物を水(10mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製し、標題化合物(46.00mg、105.49μmol、収率35.24%、純度90%)を白色固体として得た。LCMS:393[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 6.35(s,1H)、5.67(br s,1H)、4.63(s,4H)、4.18〜4.30(m,2H)、3.71(br s,2H)、2.91〜3.47(m,3H)、2.74(br t,J=5.4Hz,2H)、1.48(s,9H)、1.31(t,J=7.2Hz,3H)。
工程4.tert−ブチル8−エチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート。tert−ブチル3−[2−エトキシカルボニルアリル(メチル)カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(36.00mg、91.73μmol、1.00当量)、DBU(6.98mg、45.87μmol、6.91μL、0.50当量)のMeCN(1.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を50℃で2時間、N雰囲気下で撹拌した。TLC(DCM/MeOH=20/1)は、出発材料が完全に消費され、標題化合物が主であったことを示した。混合物を水(5mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(3mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(5mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)で精製し、標題化合物(20.00mg、50.96μmol、収率55.56%)を白色固体として得た。LCMS:393[M+1]
中間体15:tert−ブチル(3R)−3,10−ジメチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート
Figure 2019524684
工程1.5−tert−ブチル3−エチル(6R)−2−[2−(クロロメチル)アリル]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート。5−tert−ブチル3−エチル(6R)−6−メチル−1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(15.00g、48.49mmol、1.00当量)のDMF(4.00mL)溶液に、CsCO(23.70g、72.73mmol、1.50当量)に続き、3−クロロ−2−(クロロメチル)プロポ−1−エン(12.12g、96.97mmol、11.22mL、2.00当量)を加えた。この混合物を50℃で16時間加熱した。TLC(PE:EtOAc=4:1)は、4つのスポットが現れたことを示した。混合物をHO(300mL)で希釈し、EtOAc(500mL×2)で抽出した。合わせた有機層をHO(300mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc=0%〜30%)で精製し、標題化合物(7.00g、17.59mmol、収率36.28%)を無色油として得た。
工程2.tert−ブチル(3R)−3,10−ジメチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート及び副生成物のtert−ブチル(6R)−6−メチル−2−[2−(メチルアミノメチル)アリル]−3−(メチルカルバモイル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。5−tert−ブチル3−エチル(6R)−2−[2−(クロロメチル)アリル]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(7.00g、17.59mmol、1.00当量)のEtOH(28.00mL)溶液に、メタンアミン(54.63g、527.70mmol、120.00mL、30.00当量、30% EtOH溶液)を加えた。混合物を80℃で16時間、封止管内で加熱した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、出発材料が完全に消費され、2つの新たなスポットが主に形成されたことを示した。混合物を考慮し、カラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=10/1〜1/1)で精製して、標題化合物(3.00g、6.36mmol、収率36.15%、純度80%)を黄色ゴムとして得た。
中間体16:tert−ブチル(3R)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート、tert−ブチル(3R)−8−ヒドロキシ−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体17)、及びtert−ブチル(3R)−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体18)。tert−ブチル(3R)−3,10−ジメチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体15、3.20g、9.24mmol、1.00当量)のTHF(50.00mL)溶液に、BH・DMS(10M、3.70mL、4.00当量)を、0℃、N下で加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:2は、出発材料が消費されたことを示した。NaOH(2.59g、64.68mmol、7.00当量)のHO(10.00mL)溶液を−30℃で滴下して加えた後、H(6.28g、55.44mmol、5.32mL、純度30%、6.00当量)をゆっくりと加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LC−MSは、8%のtert−ブチル(3R)−3,10−ジメチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートが依然として残存しており、〜54%のtert−ブチル(3R)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート及び〜17%のtert−ブチル(3R)−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートが検出されたことを示した。混合物を酢酸エチル(30mL×3)及びHO(20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×1)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50/1〜1/5、プレート1)の後、分取TLCで精製し、tert−ブチル(3R)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(2.00g、5.48mmol、収率59.27%、純度99.8%)を灰白色ゴムとして、tert−ブチル(3R)−8−ヒドロキシ−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(150.00mg、382.78μmol、収率4.14%、純度93%)を灰白色ゴムとして、及びtert−ブチル(3R)−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(250.00mg、645.74μmol、収率6.99%、純度90%)を灰白色ゴムとして得た。
中間体17:tert−ブチル(3R)−8−ヒドロキシ−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
中間体16(150.00mg、382.78μmol、収率4.14%、純度93%)から灰白色ゴムとして単離した。
中間体18:tert−ブチル(3R)−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
中間体16(250.00mg、645.74μmol、収率6.99%、純度90%)から灰白色ゴムとして単離した。
中間体19:エチル2−[(2,2−ジフルオロエチルアミノ)メチル]プロポ−2−エノエート。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチルN−(2,2−ジフルオロエチル)カルバメート。2,2−ジフルオロエタンアミン(10.00g、123.37mmol、1.00当量)及びEtN(24.97g、246.74mmol、34.21mL、2.00当量)のDCM(100.00mL)中混合物に、BocO(29.62g、135.71mmol、31.18mL、1.10当量)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは、出発材料がなく、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物をDCM(150mL)で希釈し、ブライン(150mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(17.90g、98.80mmol、収率80.08%)を無色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 5.55〜6.02(m,1H)、4.58〜4.88(m,1H)、3.26〜3.58(m,2H)、1.38(s,9H)。
工程2.エチル2−[[tert−ブトキシカルボニル(2,2−ジフルオロエチル)アミノ]メチル]プロポ−2−エノエート。tert−ブチルN−(2,2−ジフルオロエチル)カルバメート(2.00g、11.04mmol、1.00当量)のTHF(30.00mL)溶液に、NaH(574.08mg、14.35mmol、純度60%、1.30当量)を、0℃、N下で加えた後、エチル2−(ブロモメチル)プロポ−2−エノエート(3.20g、16.56mmol、1.50当量)を0.5時間後に加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、所望の生成物が主に検出されたことを示した。混合物をHO(100mL)でクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機相を真空下で濃縮し、これをシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(2.30g、7.14mmol、収率64.64%、純度91%)を無色油として得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 6.30〜6.32(m,1H)、5.70〜6.15(m,1H)、5.30〜5.60(m,1H)、4.14〜4.27(m,4H)、3.55〜3.59(m,2H)、1.44〜1.48(m,9H)、1.28〜1.34(m,3H)。
工程3.エチル2−[(2,2−ジフルオロエチルアミノ)メチル]プロポ−2−エノエート。エチル2−[[tert−ブトキシカルボニル(2,2−ジフルオロエチル)アミノ]メチル]プロポ−2−エノエート(600.00mg、2.05mmol、1.00当量)のHCl/ジオキサン(4M、6.00mL、11.71当量)溶液を、25℃で2時間撹拌した。TLCは、出発材料がなく、1つの新たな主要スポットが検出されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物をHCl塩(469.00mg、2.04mmol、収率99.62%)で無色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 10.08〜10.26(m,1H)、6.60(m,1H)、6.31(m,2H)、4.24(m,2H)、3.91〜4.01(m,2H)、3.28〜3.45(m,2H)、1.28(t,J=7.2Hz,3H)。
中間体20:2−tert−ブチル8−エチル(3R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(6R)−3−[2,2−ジフルオロエチル(2−エトキシカルボニルアリル)カルバモイル]−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。エチル2−[(2,2−ジフルオロエチルアミノ)メチル]プロポ−2−エノエート(中間体19、456.54mg、1.99mmol、1.40当量)、(6R)−5−tert−ブトキシカルボニル−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(400.00mg、1.42mmol、1.00当量)、TP(904.85mg、2.84mmol、845.66μL、2.00当量)及びEtN(719.42mg、7.11mmol、985.51μL、5.00当量)のTHF(10.00mL)中混合物を、70℃で16時間加熱した。混合物をEtOAc(60mL)で希釈し、HCl(1M、60mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これを分取HPLC(FA)で精製して、標題化合物(165.00mg、339.77μmol、収率23.93%、純度94%)を無色油として得た。LCMS:457[M+1]。
工程2.2−tert−ブチル8−エチル(3R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート。tert−ブチル(6R)−3−[2,2−ジフルオロエチル(2−エトキシカルボニルアリル)カルバモイル]−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(165.00mg、361.46μmol、1.00当量)のMeCN(6.00mL)溶液に、DBU(27.51mg、180.73μmol、27.24μL、0.50当量)を加え、混合物を50℃で2時間加熱した。TLCは、出発材料がなく、主要な所望の生成物を示した。混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、ブライン(30mL)で洗浄した。有機相を真空下で濃縮し、これを分取TLCで精製して、標題化合物(103.00mg、218.87μmol、収率60.55%、純度97%)を無色油として得た。
LCMS:457[M+1]。
中間体21:(2S,3R)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−((メチルアミノ)メチル)ペンタ−4−エン−1−オール。
Figure 2019524684
工程1.エチル3−[ベンジル(メチル)アミノ]プロパノアート。N−メチル−1−フェニル−メタンアミン(50.00g、412.61mmol、53.19mL、1.00当量)のEtOH(200.00mL)溶液に、エチルプロポ−2−エノエート(49.57g、495.13mmol、53.88mL、1.20当量)をNで加え、反応混合物を20℃で16時間撹拌した。TLCは、N−メチル−1−フェニル−メタンアミンが完全に消費され、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、標題化合物(87.00mg、未精製)を黄色油として得て、次工程で直接使用した。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.21〜7.35(m,5H)、4.15(q,J=7.17Hz,2H)、3.52(s,2H)、2.72〜2.80(m,2H)、2.48〜2.56(m,2H)、2.22(s,3H)、1.26(t,J=7.15Hz,3H)。
工程2.エチル3−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノアート。エチル3−[ベンジル(メチル)アミノ]プロパノアート(33.00g、149.12mmol、1.00当量)及び(Boc)O(32.55g、149.12mmol、34.26mL、1.00当量)のEtOH(200.00mL)中混合物に、Pd/C(3.50g、純度10%)をN下で加え、懸濁液を真空下で脱ガスし、Hを3回パージして、この混合物を、H(0.3MPa(50psi))下、40℃にて16時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物(24.00g、103.77mmol、収率69.59%)を黄色油として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ=4.12(q,J=7.15Hz,2H)、3.48(brs,2H)、2.85(s,3H)、2.52(t,J=6.78Hz,2H)、1.44(s,9H)、1.21〜1.29(m,3H)。
工程3.エチル2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−ヒドロキシ−ペンタ−4−エノエート。エチル3−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノアート(25.00g、108.09mmol、1.00当量)のTHF(200.00mL)溶液に、LDA(1M、162.14mL、1.50当量)を、−78℃、N下で滴下して加え、反応混合物を−78℃で30分間撹拌した後、プロポ−2−エナール(7.88g、140.52mmol、9.38mL、1.30当量)のTHF(20.00mL)溶液を滴下して加え、反応混合物を25℃で更に2時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費され、複数の新たなスポットが形成されたことを示した。反応を、NHCl水溶液(200mL)に加えた後、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物(18.00g、62.64mmol、収率57.95%)を黄色油として得た。
工程4.エチル2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−ペンタ−4−エノエート。エチル2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−ヒドロキシ−ペンタ−4−エノエート(25.50g、88.74mmol、1.00当量)のDCM(200.00mL)中混合物に、イミダゾール(6.65g、97.62mmol、1.10当量)、DMAP(1.08g、8.87mmol、0.10当量)及びTBDPSCl(26.83g、97.62mmol、25.08mL、1.10当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を30℃で12時間撹拌した。TLCは、出発材料の30%が残存していたことを示した。次に、TBDPSCl(24.39g、88.74mmol、22.80mL、1.00当量)を加え、30℃で更に12時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。この混合物を水(200mL)に注いだ。水相をDCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(100mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物(49.00g、未精製)を黄色油として得た。
工程5.tert−ブチル((2S,3S)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−(ヒドロキシメチル)ペンタ−4−エン−1−イル)(メチル)カルバメート及びtert−ブチル((2S,3R)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−(ヒドロキシメチル)ペンタ−4−エン−1−イル)(メチル)カルバメート。エチル2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]−3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−ペンタ−4−エノエート(17.00g、32.33mmol、1.00当量)のTHF(200.00mL)中混合物に、LiBH(4.22g、193.98mmol、6.00当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を30℃で60時間撹拌した。TLCは、反応が完了し、2つのスポットが検出されたことを示した。この混合物を水(300mL)に注いだ。水相をDCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、tert−ブチル((2S,3S)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−(ヒドロキシメチル)ペンタ−4−エン−1−イル)(メチル)カルバメート(3.88g、8.02mmol、収率24.81%)を黄色油として、及びtert−ブチル((2S,3R)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−(ヒドロキシメチル)ペンタ−4−エン−1−イル)(メチル)カルバメート(940.00mg、1.94mmol、収率6.01%)を黄色油として得た。
工程6.(2S,3R)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−((メチルアミノ)メチル)ペンタ−4−エン−1−オール。tert−ブチル((2S,3R)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−(ヒドロキシメチル)ペンタ−4−エン−1−イル)(メチル)カルバメート(1.35g、2.79mmol、1.00当量)のDCM(10.00mL)溶液に、TFA(7.70g、67.53mmol、5.00mL、24.21当量)を加え、反応混合物を25℃で30分間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、標題化合物(1.35g、未精製、TFA)を黄色油として得て、次工程で直接使用した。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ=7.62〜7.71(m,4H)、7.36〜7.48(m,6H)、5.83(ddd,J=7.34,10.30、17.33Hz,1H)、4.97〜5.08(m,2H)、4.22(dd,J=4.89,7.09Hz,1H)、3.82(dd,J=3.55,10.27Hz,1H)、3.60(t,J=9.90Hz,1H)、3.13〜3.20(m,1H)、2.97〜3.06(m,1H)、2.60(s,3H)、2.04〜2.14(m,1H)、1.07(s,9H)。
中間体22:tert−ブチル(8Z)−11−メチル−12−オキソ−3,4,7,10−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.5−tert−ブチル3−エチル2−アリル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート。
5−tert−ブチルO3−エチル2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(20.00g、67.72mmol、1.00当量)及び3−ブロモプロポ−1−エン(12.29g、101.58mmol、1.50当量)のDMF(200.00mL)溶液に、CsCO(55.16g、169.30mmol、2.50当量)を加えた。次に、混合物を25℃で16時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=3:1)は、反応物質である5−tert−ブチルO3−エチル2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレートが完全に消費され、2つの新たなスポットが形成されたことを示した。混合物を100mLの水で希釈し、EtOAcで抽出した(100mL×3)。有機相をブライン(100mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50/1〜3/1)で精製し、標題化合物(13.50g、40.25mmol、収率59.44%)を白色固体として得た。
工程2.2−アリル−5−tert−ブトキシカルボニル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸。5−tert−ブチル3−エチル2−アリル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(640.00mg、1.91mmol、1.00当量)のTHF(20.00mL)及びHO(4.00mL)溶液に、NaOH(152.65mg、3.82mmol、2.00当量)を25℃で加えた。次に、混合物を50℃で更に16時間加熱した。TLC(EtOAc:MeOH=10:1)は、反応物質である5−tert−ブチル3−エチル2−アリル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレートが残存し、1つの新たなスポットが形成したことを示した。続いて、2mLのMeOHを加え、得られた混合物を更に50℃で3時間撹拌した。TLC(EtOAc:MeOH=10:1)は、反応物質である5−tert−ブチル3−エチル2−アリル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレートが完全に消費され、1つの主要な新たなスポットが形成したことを示した。混合物を30mLの水で希釈して、真空下で濃縮し、有機溶媒を除去した。続いて、HCl(3N)を加えることによって、水相のpHを5に調整した。水相をEtOAc(30mL×4)で抽出し、有機相をブライン(30mL×1)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮した。標題化合物(590.00mg、未精製)を白色固体として得た。
工程3.tert−ブチル2−アリル−3−[アリル(メチル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。2−アリル−5−tert−ブトキシカルボニル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(590.00mg、1.92mmol、1.00当量)及びN−メチルプロポ−2−エン−1−アミン(204.79mg、2.88mmol、273.06μL、1.50当量)のDMF(10.00mL)溶液に、PYBOP(1.10g、2.11mmol、1.10当量)、HOBt(285.33mg、2.11mmol、1.10当量)及びDIPEA(1.49g、11.52mmol、2.01mL、6.00当量)を、25℃で1時間撹拌しながら加えた。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、反応物質である2−アリル−5−tert−ブトキシカルボニル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸が完全に消費され、1つの新たなスポットが形成したことを示した。LCMSは、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を30mLの水で希釈し、EtOAcで抽出した(30mL×4)。有機相を回収し、ブライン(20mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=30/1〜1/1)で精製し、標題化合物(650.00mg、1.80mmol、93.収率76%)を無色油として得た。
工程4.tert−ブチル(8Z)−11−メチル−12−オキソ−3,4,7,10−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート。tert−ブチル2−アリル−3−[アリル(メチル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(275.00mg、762.94μmol、1.00当量)のDCE(480.00mL)溶液に、[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)イミダゾリジン−2−イリデン]−ジクロロ−[(2−イソプロポキシフェニル)メチレン]ルテニウム(95.61mg、152.59μmol、0.20当量)を、N下で一度に加えた後、混合物を85℃で16時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:3)は、反応物質5が依然として残存し、2つの新たなスポットが形成したことを示した。混合物を真空濃縮した。2つの並行バッチを合わせた600mgの残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50/1〜1/3)で精製し、標題化合物(180.00mg、541.52μmol、収率35.49%)を黄色油として得た。
中間体23:tert−ブチル11−メチル−12−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
tert−ブチル(8Z)−11−メチル−12−オキソ−3,4,7,10−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(中間体22、60.00mg、180.51μmol、1.00当量)のMeOH(5.00mL)溶液に、Pd/C(50.00mg、10.00μL、純度10%)を、N下で加えた。懸濁液を減圧下で脱気し、Hで数回パージした。混合物を、H(0.10MPa(15psi))下で、25℃にて2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:3)は、反応物質6が完全に消費され、1つの主要な新スポットが形成したことを示した。混合物を10mLのMeOHで希釈し、濾過して真空下で濃縮して、標題化合物(61.00mg、未精製)黄色油として得て、これを更に精製せずに直接用いた。
中間体24:tert−ブチル3’−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−スピロ[3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8,1’−シクロブタン]−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.[3−ベンジルオキシ−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル]メタノール。LAH(1.55g、40.80mmol、2.50当量)のTHF(50.00mL)懸濁液に、ジエチル3−ベンジルオキシシクロブタン−1,1−ジカルボキシレート(5.00g、16.32mmol、1.00当量)のTHF(20.00mL)溶液を、−40℃で滴下して加えた。得られた溶液を20℃で3時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、出発材料が消費され、1つの主要なスポットが形成したことを示した。混合物をTHF(300mL)で希釈し、HO(1.5mL)、15% NaOH(1.5mL)及びHO(4.5mL)によってクエンチして、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、標題化合物(3.30g、未精製)を白色固体として得た。
工程2.2−(ベンジルオキシ)−6,8−ジオキサ−7−チアスピロ[3.5]ノナン7−オキシド。[3−ベンジルオキシ−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル]メタノール(3.30g、14.85mmol、1.00当量)のDCM(90.00mL)溶液に、TEA(3.31g、32.67mmol、4.53mL、2.20当量)に続き、SOCl(2.12g、17.82mmol、1.29mL、1.20当量)を−10℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、出発材料が消費されたことを示し、TLC(PE:EtOAc=10:1)は、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物をHO(50mL)で希釈し、DCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=100:1)で精製し、標題化合物(3.20g、11.93mmol、収率80.31%)を無色油として得た。
工程3.2−ベンジルオキシ−6,8−ジオキサ−7チアスピロ[3.5]ノナン7,7−ジオキシド。2−ベンジルオキシ−6,8−ジオキサ−7チアスピロ[3.5]ノナン7−オキシド(2.50g、9.32mmol、1.00当量)を、HO(7.50mL)、MeCN(5.00mL)及びCCl(5.00mL)に溶解した。RuCl3・O(210.04mg、931.69μmol、0.10当量)を混合物に加えた後、NaIO(3.99g、18.63mmol、1.03mL、2.00当量)を加えた。次に反応混合物を20℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=5:1)は、出発材料が消費され、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物を飽和NaHCO(80mL)で希釈し、EtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10%〜30%)で精製し、標題化合物(2.40g、8.44mmol、収率90.57%)を白色固体として得た。
工程4.[3−ベンジルオキシ−1−(メチルアミノメチル)シクロブチル]メチル硫酸。2−ベンジルオキシ−6,8−ジオキサ−7チアスピロ[3.5]ノナン7,7−ジオキシド(1.00g、3.52mmol、1.00当量)のMeCN(2.00mL)溶液に、CHNH(THF中2M、26.40mL、15.00当量)を加えた。この混合物を65℃で16時間加熱した。3つのピークがLCMSで見られ、40%の所望の生成物が検出された。混合物を真空下で濃縮し、残渣をメチルtert−ブチル(50mL)で洗浄して、標題化合物(1.10g、未精製)を白色固体として得た。
工程5.tert−ブチルN−[[3−ベンジルオキシ−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル]メチル]−N−メチル−カルバメート。[3−ベンジルオキシ−1−(メチルアミノメチル)シクロブチル]メチル硫酸(1.10g、3.49mmol、1.00当量)のTHF(5.00mL)溶液に、HSO(68.42mg、697.57μmol、37.18μL、0.20当量)を加えた。この混合物を50℃で6時間加熱した。LCMSは、出発材料が残存していたことを示した。混合物を70℃で更に32時間撹拌した。LCMSは、わずかな出発材料が残存していたことを示した。混合物のpHを、飽和NaHCOで11に調整し、BocO(761.22mg、3.49mmol、801.29μL、1.00当量)を加えた。混合物を20℃で30分間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=3:1)は、2つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物をHO(50mL)で希釈し、EtOAc(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc=0%〜20%)により精製し、標題化合物(519.00mg、1.38mmol、収率39.46%、純度89%)を無色油として得た。
工程6.(3−(ベンジルオキシ)−1−((メチルアミノ)メチル)シクロブチル)メタノール。tert−ブチルN−[[3−ベンジルオキシ−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル]メチル]−N−メチル−カルバメート(519.00mg、1.55mmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、TFA(3.00mL)を加えた。混合物を20℃で0.5時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=5:1)は出発材料が消費されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(600.00mg、未精製、TFA)を褐色油として得た。
工程7.tert−ブチル3−[[3−ベンジルオキシ−1−(ヒドロキシメチルシクロブチル]メチル−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。5−tert−ブトキシカルボニル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(400.00mg、1.50mmol、1.00当量)及び[3−ベンジルオキシ−1−(メチルアミノメチル)シクロブチル]メタノール(524.01mg、1.50mmol、1.00当量、TFA)のDMF(5.00mL)溶液に、PYBOP(780.58mg、1.50mmol、1.00当量)、HOBt(202.68mg、1.50mmol、1.00当量)に続き、DIEA(969.30mg、7.50mmol、1.31mL、5.00当量)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物をEtOAc(80mL×3)及びHO(50mL)で抽出した。合わせた有機層をHO(80mL×2)、1N HCl(50mL)及び飽和NaHCO(50mL)で洗浄した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc=30%〜50%)により精製し、標題化合物(300.00mg、433.36μmol、収率28.89%、純度70%)を無色油として得た。
工程8.tert−ブチル−3−[[3−ベンジルオキシ−1−(メチルスルホニルオキシ−メチル)シクロブチル]メチル−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。tert−ブチル3−[[3−ベンジルオキシ−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル]メチル−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(200.00mg、288.90μmol、1.00当量)のDCM(1.00mL)溶液に、ピリジン(114.26mg、1.44mmol、116.59μL、5.00当量)に続き、MsCl(49.64mg、433.35μmol、33.54μL、1.50当量)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、出発材料が残存し、2つの新たな主要スポットが現れたことを示した。別のバッチのMsCl(49.64mg、433.35μmol、33.54μL、1.50当量)を加え、混合物を20℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、少量の出発材料が残存し、2つの新たな主要スポットが現れたことを示した。混合物をDCM(30mL×2)及びHO(20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和CuSO(20mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EtOAc=1:1)で精製し、標題化合物(60.00mg、106.63μmol、収率36.91%)を無色油として得た。
工程9.tert−ブチル3’−ベンジルオキシ−10−メチル−11−オキソ−スピロ[3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8,1’−シクロブタン]−2−カルボキシレート。tert−ブチル3−[[3−ベンジルオキシ−1−(メチルスルホニルオキシメチル)シクロブチル]メチル−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(60.00mg、106.63μmol、1.00当量)のTHF(1.00mL)溶液に、NaH(8.53mg、213.27μmol、純度60%、2.00当量)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間撹拌した。LCMSは、出発材料の22%が残存していたことを示した。混合物を20℃で更に2時間撹拌した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物を飽和NHCl(10mL)でクエンチし、EtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EtOAc=1:1)で精製し、標題化合物(27.00mg、57.87μmol、収率54.27%)を無色油として得た。
工程10.tert−ブチル3’−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−スピロ[3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8,1’−シクロブタン]−2−カルボキシレート。tert−ブチル3’−ベンジルオキシ−10−メチル−11−オキソ−スピロ[3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8,1’−シクロブタン]−2−カルボキシレート(27.00mg、57.87μmol、1.00当量)のMeOH(10.00mL)溶液に、Pd−C(10%、5mg)をN下で加えた。懸濁液を減圧下で脱気し、Hで数回パージした。混合物を、H(0.1MPa(20psi))下で、40℃にて16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物をMeOH(30mL)で希釈し、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(30.00mg、未精製)を褐色油として得た。
中間体25:メチル2−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−4−(メチルアミノ)ブタノアート。
Figure 2019524684
工程1.4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ−ブタン酸。4−アミノ−2−ヒドロキシ−ブタン酸(10.00g、83.95mmol、1.00当量)のHO(75.00mL)溶液に、KCO(11.60g、83.95mmol、1.00当量)に続き、BocO(18.32g、83.95mmol、19.29mL、1.00当量)のジオキサン(50.00mL)溶液を0℃で滴下して加えた。得られた溶液を20℃で16分間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物をHO(80mL)で希釈し、100mLのDCMで洗浄して、残ったBocOを除去した。1Nの塩酸を用いて水層のpHを4〜5に調整し、得られた溶液を4×100mLのEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、真空下で濃縮して、標題化合物(16.00g、72.98mmol、収率86.94%)を無色油として得た。
工程2.メチル4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ−ブタノアート。4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ−ブタン酸(5.00g、22.81mmol、1.00当量)のDMF(50.00mL)溶液に、CsCO(8.92g、27.37mmol、1.20当量)及びCHI(3.24g、22.81mmol、1.42mL、1.00当量)を0℃で滴下して加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、出発材料が消費され、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物をHO(100mL)で希釈し、EtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をHO(200mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=30%〜50%)で精製し、標題化合物(5.50g、未精製)を無色油として得た。
工程3.メチル4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−ブタノアート。メチル4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ−ブタノアート(5.00g、21.44mmol、1.00当量)のDCM(50.00mL)溶液に、イミダゾール(2.19g、32.16mmol、1.50当量)に続き、TBDPSCl(5.89g、21.44mmol、5.50mL、1.00当量)及びDMAP(261.88mg、2.14mmol、0.10当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、出発材料が残存していたことを示し、TLC(PE:EtOAc=10:1)は、2つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物をHO(50mL)で希釈し、DCM(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をHO(20mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc=0%〜10%)で精製し、標題化合物(6.50g、13.78mmol、収率64.28%)を無色油として得た。
工程4.メチル4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]−2−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−ブタノアート。メチル4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−ブタノアート(4.40g、9.33mmol、1.00当量)のDMF(50.00mL)溶液に、AgO(10.81g、46.65mmol、5.00当量)に続き、CHI(6.62g、46.65mmol、2.90mL、5.00当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=10:1)は、出発材料が残存していたことを示し、追加のAgO(2.0g)及びCHI(3mL)を加え、混合物を20℃で更に120時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=10:1)は、少量の出発材料が残存し、2つの主要スポットが現れたことを示した。混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、濾過した。濾液をHO(100mL)で希釈し、有機層を分離した。有機層をHO(200mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc=0%〜10%)で精製し、標題化合物(3.20g、6.59mmol、収率70.62%)を無色油として得た。
工程5.メチル2−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−4−(メチルアミノ)ブタノアート。メチル4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]−2−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−ブタノアート(1.30g、2.68mmol、1.00当量)のDCM(10.00mL)溶液に、TFA(5.00mL)を0℃で加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=10:1)は出発物が消費されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(280g、未精製、TFA)を褐色油として得た。
中間体26:2−(tert−ブトキシカルボニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル3−[[3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−4−メトキシ−4−オキソ−ブチル]−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。5−tert−ブトキシカルボニル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(800.00mg、2.99mmol、1.00当量)及びメチル2−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−4−(メチルアミノ)ブタノアート(中間体25、2.99g、5.98mmol、2.00当量、TFA)のDMF(10.00mL)溶液に、PYBOP(1.71g、3.29mmol、1.10当量)、HOBt(444.41mg、3.29mmol、1.10当量)に続き、DIEA(1.93g、14.95mmol、2.61mL、5.00当量)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物をEtOAc(50mL×3)及びHO(50mL)で抽出した。合わせた有機層をHO(50mL×3)、1N HCl(50mL)、及び飽和NaHCO(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=20%〜100%)で再精製し、標題化合物(1.60g、2.52mmol、収率84.29%)を白色固体として得た。
工程2.tert−ブチル3−[(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−4−オキソ−ブチル)−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。tert−ブチル3−[[3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−4−メトキシ−4−オキソ−ブト−イル]−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(1.40g、2.21mmol、1.00当量)のTHF(14.00mL)溶液に、TBAF(2M、2.21mL、2.00当量)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:2)は、出発材料が消費され、2つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物をDCM(50mL×2)及びHO(30mL)で抽出した。合わせた有機層をHO(30mL×2)、1N HCl(30mL)、及び飽和NaHCO(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させて、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、標題化合物(1.5g、未精製)を白色固体として得た。
工程3.tert−ブチル3−[(4−メトキシ−3−メチルスルホニルオキシ−4−オキソ−ブチル)−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート及びtert−ブチル3−[(4−メトキシ−3−メチルスルホニルオキシ−4−オキソ−ブチル)−メチル−カルバモイル]−2−メチルスルホニル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。tert−ブチル3−[(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−4−オキソ−ブチル)−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(150.00mg、378.37μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、Py(29.93mg、378.37μmol、30.54μL、1.00当量)に続き、MsCl(43.34mg、378.37μmol、29.28μL、1.00当量)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、出発材料が残存し、2つの新たなスポットが現れたことを示した。追加のMsCl(43.34mg、378.37μmol、29.28μL、1.00当量)を加え、混合物を20℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、出発材料が消費され、2つの新たなスポットが現れたことを示した。混合物をDCM(20mL×2)及びHO(20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和CuSO(10mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EtOAc=0:1)で精製し、tert−ブチル3−[(4−メトキシ−3−メチルスルホニルオキシ−4−オキソ−ブチル)−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(20.00mg、42.15μmol、収率11.14%)を白色固体として、tert−ブチル3−[(4−メトキシ−3−メチルスルホニルオキシ−4−オキソ−ブチル)−メチル−カルバモイル]−2−メチルスルホニル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(150.00mg、271.43μmol、収率71.74%)を白色固体として得た。
工程4.2−(tert−ブトキシカルボニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸。tert−ブチル3−[(4−メトキシ−3−メチルスルホニルオキシ−4−オキソ−ブチル)−メチル−カルバモイル]−2−メチルスルホニル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(150.00mg、271.43μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)溶液に、NaH(21.71mg、542.87μmol、純度60%、2.00当量)を加えた。混合物を0℃で0.5時間撹拌した。LCMSは、出発材料及び2−(tert−ブトキシカルボニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸を1つのピークで示した。混合物を20℃で更に3時間撹拌した。LCMSは、わずかな出発材料が残存していたことを示した。追加のNaH(21.71mg、542.87μmol、純度60%、2.00当量)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは、57%の2−(tert−ブトキシカルボニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸と、22%の未知の化合物を示した。混合物をHO(5mL)で希釈して、真空下で濃縮し、標題化合物の粗生成物混合物(116.00mg、未精製)を褐色油として得た。
中間体27:tert−ブチル8−(1−ヒドロキシアリル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−プロポ−2−エノイル−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(3.70g、9.88mmol、1.00当量)のMeOH(100.00mL)混合物に、CeCl(4.87g、19.76mmol、1.24mL、2.00当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を0℃で15分間撹拌した後、NaBH(1.50g、39.52mmol、4.00当量)を混合物に加えた。混合物を30℃まで加熱し、2時間撹拌した。LCMS及びTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(20mL)に注ぎ、減圧下で濃縮した。水相を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100/1〜20:1)で精製し、標題化合物(2.70g、6.74mmol、収率68.24%、純度94%)を黄色固体として得て、これを、SFC(分析法:IC−3S_3_5_40_3MLカラム:Chiralpak IC−3 100×4.6mm I.D.、3um移動相:メタノール(0.05% DEA)、5%〜40%のCO中流量:3mL/分波長:220nm、分離法:機器:SFC 80;カラム:IC−10um;移動相:AとしてCO、BとしてMeOH(0.1% NHO);勾配:B35%;流量:60mL/分;背圧:10MPa(100bar);カラム温度:35℃:波長:220nm)で分離し、4つの異性体である、tert−ブチル(S)−8−((S)−1−ヒドロキシアリル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートを650mg、tert−ブチル(R)−8−((S)−1−ヒドロキシアリル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートを640mg、tert−ブチル(S)−8−((R)−1−ヒドロキシアリル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートを650mg、tert−ブチル(R)−8−((R)−1−ヒドロキシアリル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートを650mg得た。
純粋ではあるが、未知の立体異性体。
中間体28:tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシアリル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−(1−ヒドロキシアリル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体27、1.00g、2.66mmol、1.00当量)のTHF(15.00mL)溶液に、NaH(425.60mg、10.64mmol、純度60%、4.00当量)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した後、BnBr(682.41mg、3.99mmol、473.90μL、1.50当量)を加えた。混合物を40℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、出発材料が消費され、1つの新たなスポットが現れたことを示した。混合物をHO(50mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=2:1〜1:1)で精製し、標題化合物(700.00mg、1.47mmol、収率55.44%、純度98.3%)を白色固体として得た。
工程2.tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシアリル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(350.00mg、750.16μmol、1.00当量)及びクロロロジウムトリフェニルホスファン(69.41mg、75.02μmol、0.10当量)のTHF(8.00mL)溶液に、1,3,2−ベンゾジオキサボロール(1M、3.75mL、5.00当量)を0℃で加えた。混合物を10℃で3時間撹拌した。NaOH(210.04mg、5.25mmol、7.00当量)のHO(4.00mL)溶液を、−3℃で滴下して加えた。続いて、H(2.38g、20.97mmol、2.02mL、純度30%、27.96当量)をゆっくりと加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、出発材料が消費され、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物をDCM(90mL×3)及びHO(20mL)で抽出した。有機層を20% NaOH(80mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=50%〜100%の後、EtOAc:MeOH:10%)により精製し、標題化合物(272.00mg、516.40μmol、収率68.84%、純度92%)を褐色油として得た。
中間体29:ラセミ体tert−ブチル8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
Figure 2019524684
tert−ブチル10−メチル−8−(メチルスルホニルオキシメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(150.00mg、350.06μmol、1.00当量)、2,2−ジフルオロエタンアミン(567.51mg、7.00mmol、20.00当量)のDMSO(5.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を88℃で16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜1:3)によって精製し、黄色固体として標題化合物(82.00mg、176.51μmol、収率50.42%、純度89%)を得た。LCMS:414[M+1]。
中間体30:5−tert−ブチル3−エチル1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル3−(2−エトキシ−2−オキソ−アセチル)−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボキシレート。LiHMDS(1M、652.44mL、1.30当量)に、tert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(100.00g、501.88mmol、1.00当量)のTHF(1.00L)中溶液を、−78℃、N下にて滴下して加えた。反応混合物を−78℃、N下で30分間撹拌した。次に、シュウ酸ジエチル(95.35g、652.44mmol、1.30当量)を滴下して加えた。添加後、反応混合物を30分かけて15℃に加温し、15℃で更に2時間撹拌した。TLC(PE/EA=3/1、Rf=0.2)は反応が完了したことを示した。反応を、NHCl飽和水溶液(1.5L)でクエンチした後、希塩酸で中和し、水層をEtOAc(800mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、黄色油として標題化合物(165.00g、未精製)を得て、次工程に直接用いた。
工程2.5−tert−ブチル3−エチル1,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート。tert−ブチル3−(2−エトキシ−2−オキソ−アセチル)−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボキシレート(165.00g、551.25mmol、1.00当量)及びNHNH・HO(35.71g、606.37mmol、1.10当量)のAcOH(1.00L)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした。次に、混合物をN雰囲気下、80℃で1時間撹拌した。TLC(PE/EA=1/1、Rf=0.4)及びLCMSは、反応が完了したことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。この残渣をEtOAc(800mL)中に溶解し、NaCO(1N、1.2L)で洗浄した。水相を酢酸エチル(800mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(1L×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮し、黄色固体として標題化合物(130.00g、440.19mmol、収率79.85%)を得た。LCMS:296[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ=4.57〜4.65(m,2H)、4.36(d,J=7.03Hz,2H)、3.67〜3.74(m,2H)、2.75(t,J=5.65Hz,2H)、1.49(s,9H)、1.36〜1.40(m,3H)。
化合物001:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.10−メチル−8−メチレン−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11(2H)−オン。tert−ブチル10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体1、340.00mg、1.02mmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、26.48当量)をN下で加え、混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物をTFA塩(446.00mg、未精製)として得て、これを次工程に直接用いた。
工程2:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
10−メチル−8−メチレン−1,2,3,4,7,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(446.00mg、515.16μmol、1.00当量、TFA)、EtN(260.65mg、2.58mmol、357.05μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(136.86mg、515.16μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)中混合物を、10℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黄色油を得た。この油をシリカゲル、及び分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(39.00mg、96.28μmol、収率18.69%、純度99.7%)を白色固体として得た。LCMS:404/406[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.60(dd,J=2.69,6.48Hz,1H)、7.18〜7.23(m,1H)、7.03〜7.11(m,1H)、6.55(s,1H)、5.18(d,J=10.39Hz,2H)、5.02(s,2H)、4.70(s,2H)、3.98(s,2H)、3.87(t,J=5.75Hz,2H)、3.19(s,3H)、2.86(t,J=5.81Hz,2H)。
化合物002:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(化合物001;50.00mg、123.81μmol、1.00当量)及びクロロロジウムトリフェニルホスファン(4.58mg、4.95μmol、0.04当量)のTHF(3.00mL)溶液に、1,3,2−ベンゾジオキサボロール(1M、371.43μL、3.00当量)を0℃、N下で加えた。混合物を0℃で3時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=15:1)は、出発材料がほぼ完全に消費されたことを示した。NaOH(34.67mg、866.67μmol、7.00当量)のHO(1.50mL)溶液を、−30℃で滴下して加えた。続いて、H(393.01mg、3.47mmol、333.06μL、純度30%、28.00当量)をゆっくりと加えた。混合物を10℃で16時間撹拌した。LCMSは、出発物質/所望の生成物=1/3を示した。混合物を飽和NaHCO(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で抽出した。有機相をNaOH(15%、30mL×3)及びブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させて、濾過して真空下で濃縮し、褐色油を得た。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(10.00mg、23.49μmol、収率18.97%、純度99.1%)を白色固体として得た。LCMS:422/424[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.14〜7.24(m,1H)、7.00〜7.11(m,1H)、6.52(s,1H)、4.67(s,2H)、4.41(dd,J=7.09,14.31Hz,1H)、4.20(dd,J=5.56,14.24Hz,1H)、3.77〜3.94(m,2H)、3.62〜3.77(m,2H)、3.43〜3.54(m,1H)、3.32〜3.43(m,1H)、3.19(s,3H)、2.84(t,J=5.75Hz,2H)、2.61〜2.77(m,1H)、1.75(br.s,1H)。
化合物003:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−ヒドロキシ−8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.10−メチル−8−メチレン−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11(2H)−オンtert−ブチル10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体1、312.00mg、938.63μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(4.62g、40.52mmol、3.00mL、43.17当量)をN下で加え、混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(325.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得て、次工程で直接用いた。
工程2.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド10−メチル−8−メチレン−1,2,3,4,7,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(325.00mg、938.49μmol、1.00当量、TFA)、EtN(474.83mg、4.69mmol、650.45μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(249.33mg、938.49μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)中混合物を、10℃で16時間撹拌した。LCMSは、出発物質/所望の生成物=2/1を示した。混合物を30℃で更に16時間加熱した。LCMSは、出発物質/所望の生成物=1/2を示した。混合物を40℃で更に16時間加熱した。TLC(DCM/MeOH=8/1)は、出発材料が完全に消費されたことを示した。混合物をDCM(60mL)で希釈し、HCl(1M、60mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黄色油を得た。この油をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(320.00mg、792.39μmol、収率84.43%)を黄色固体として得た。LCMS:404/406[M+1]。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−ヒドロキシ−8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(50.00mg、123.81μmol、1.00当量)のアセトン(3.00mL)及びHO(1.50mL)溶液に、KOsO.2HO(2.28mg、6.19μmol、0.05当量)及びNMO(58.02mg、495.24μmol、52.27μL、4.00当量)を0℃で加えた。混合物を10℃で16時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO(40mL)でクエンチし、EtOAc(40mL)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黒色油を得た。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(26.00mg、59.38μmol、収率47.96%、純度100%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.57(dd,J=2.69,6.48Hz,1H)、7.14〜7.22(m,1H)、7.02〜7.10(m,1H)、6.56(s,1H)、4.67(d,J=4.52Hz,2H)、4.31〜4.41(m,1H)、4.18〜4.29(m,1H)、3.84(d,J=7.95Hz,2H)、3.67〜3.74(m,1H)、3.58〜3.66(m,1H)、3.34〜3.45(m,1H)、3.26〜3.34(m,1H)、3.22(s,3H)、3.02(br.s.,1H)、2.83(t,J=5.81Hz,2H)、2.32〜2.50(m,1H)。LCMS:438/440[M+1]。
化合物004:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.8−ヒドロキシ−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体3、49.00mg、145.66μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、185.45当量)を加え、混合物を15℃、N下で1時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、所望の生成物(51.00mg、145.59μmol、収率99.95%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程2.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−ヒドロキシ−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(51.00mg、145.59μmol、1.00当量、TFA)、EtN(73.66mg、727.95μmol、100.90μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(38.68mg、145.59μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)中混合物を、10℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(40mL)で希釈し、HCl(1M、40mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黄色油を得た。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(35.00mg、84.10μmol、収率57.77%、純度98%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.15〜7.22(m,1H)、7.02〜7.10(m,1H)、6.51(s,1H)、4.68(d,J=2.69Hz,2H)、4.53〜4.64(m,2H)、4.26(d,J=9.17Hz,1H)、3.85(t,J=5.81Hz,2H)、3.59(dd,J=4.10、15.22Hz,1H)、3.35(dd,J=5.44,15.22Hz,1H)、3.22(s,3H)、2.85(t,J=5.75Hz,2H)、2.10(br.s.,1H)。LCMS:408/410[M+1]。
化合物005:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8,8−ジフルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8,8−ジフルオロ−10−メチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキシレートtert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体2、80.00mg、239.26μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)溶液に、DAST(115.70mg、717.78μmol、94.84μL、3.00当量)を−30℃で加えた。混合物を15℃で16時間撹拌した。混合物をブライン(30mL)で希釈し、DCM(30mL×2)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黄色油を得た。この油を分取TLCで精製し、標題化合物(60.00mg、153.21μmol、収率64.04%、純度91%)を黄色固体として得た。LCMS:379[M+23]。
工程2.8,8−ジフルオロ−10−メチル−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11(2H)−オン。tert−ブチル8,8−ジフルオロ−10−メチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(60.00mg、168.36μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、160.45当量)を加え、混合物を15℃、N下で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(62.00mg、150.70μmol、収率89.51%、純度90%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。LCMS:257[M+1]。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8,8−ジフルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド8,8−ジフルオロ−10−メチル−1,2,3,4,7,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(62.00mg、167.45μmol、1.00当量、TFA)、EtN(84.72mg、837.23μmol、116.05μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(44.49mg、167.45μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)中混合物を、15℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(40mL)で希釈し、HCl(1M、40mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黄色油を得た。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(37.00mg、86.31μmol、収率51.55%、純度99.8%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.57,6.48Hz,1H)、7.16〜7.24(m,1H)、7.03〜7.12(m,1H)、6.46(s,1H)、4.60〜4.80(m,4H)、3.86(t,J=5.75Hz,2H)、3.72(t,J=12.29Hz,2H)、3.25(s,3H)、2.88(t,J=5.81Hz,2H)。LCMS:428/430[M+1]。
化合物006:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
工程1.tert−ブチル8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキシレート。tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体3、80.00mg、237.82μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)溶液に、DAST(153.34mg、951.28μmol、125.69μL、4.00当量)を−30℃で加えた。混合物を15℃で16時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物をブライン(30mL)で希釈し、DCM(30mL×2)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黄色油を得た。この油を分取TLCで精製し、標題化合物(56.00mg、162.18μmol、収率68.20%、純度98%)を黄色固体として得た。LCMS:361[M+23]。
工程2.8−フルオロ−10−メチル−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11(2H)−オン。tert−ブチル8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(56.00mg、165.49μmol、1.00当量)のDCM(1.00mL)溶液に、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、81.61当量)を加え、混合物を15℃、N下で1時間撹拌した。TLCは、反応物質が完全に消費され、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、8−フルオロ−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(59.00mg、150.73μmol、収率91.08%、純度90%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。LCMS:239[M+1]。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−フルオロ−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(59.00mg、167.48μmol、1.00当量、TFA)、EtN(84.74mg、837.40μmol、116.08μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(44.49mg、167.48μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)中混合物を、15℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、黄色油を得て、これを分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(41.00mg、99.04μmol、収率59.14%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS[M+1]:410。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.17〜7.23(m,1H)、7.02〜7.10(m,1H)、6.63(s,1H)、4.64〜4.85(m,2H)、4.34〜4.62(m,4H)、3.95〜4.08(m,1H)、3.86(q,J=5.42Hz,2H)、3.22(s,3H)、2.87(br t,J=5.69Hz,2H)。
化合物007、008、009、010、011、012、及び013を、化合物006と同様の方法で調製した。
Figure 2019524684
化合物007:N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
LCMS[M+1]:454。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.71〜7.73(m,1H)7.27〜7.29(m,1H)7.04(t,J=8.4Hz,1H)6.71(s,1H)4.66〜4.81(m,2H)4.38〜4.52(m,4H)3.87〜3.89(m,1H)3.83〜3.86(m,2H)3.21(s,3H)2.85〜2.88(m,2H)
化合物008:N−(2−ブロモ−3−フルオロピリジン−4−イル)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
LCMS[M+1]:455。H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.15(t,J=5.4Hz,1H)8.06(d,J=5.6Hz,1H)7.06〜7.07(m,1H)4.79〜4.87(m,2H)4.37〜4.51(m,4H)3.87〜3.89(m,1H)3.84〜3.86(m,2H)3.21(s,3H)2.90(t,J=5.6Hz,2H)。
化合物009:N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
LCMS[M+1]:401。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.77〜7.80(m,1H)7.61〜7.62(m,1H)7.13(t,J=8.6Hz,1H)6.99(s,1H)4.82(d,J=16Hz,1H)4.68(d,J=15.6Hz,1H)4.46〜4.51(m,4H)3.81〜3.90(m,2H)3.21(s,3H)2.85〜2.88(m,2H)。
化合物010:8−フルオロ−N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
LCMS[M+1]:390。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.24〜7.25(m,1H)7.10〜7.13(m,1H)6.92(t,J=9.0Hz,1H)4.67〜4.80(m,2H)4.38〜4.52(m,4H)3.86〜3.87(m,1H)3.84〜3.85(m,1H)3.21(s,3H)2.85〜2.88(m,2H)2.25(s,3H)。
化合物011:8−フルオロ−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
LCMS[M+1]:444。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.68〜7.70(m,1H)7.59〜7.61(m,1H)7.13(t,J=9.4Hz,1H)6.8(s,1H)4.82(d,J=15.6Hz,1H)4.70(d,J=16Hz,1H)4.39〜4.52(m,4H)3.90〜3.92(m,1H)3.84〜3.89(m,2H)3.22(s,3H)2.87(t,J=5.4Hz,2H)。
化合物012:N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
LCMS[M+1]:428。H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.17(t,J=8.0Hz,1H)6.95(t,J=5.6Hz,1H)6.6(s,1H)4.75〜4.83(m,2H)4.46〜4.50(m,4H)3.90〜4.00(m,1H)3.83〜3.89(m,2H)3.21(s,3H)2.87〜2.90(m,2H)。
化合物013:N−(5−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
LCMS[M+1]:472。H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.31(t,J=7.8Hz,1H)6.91〜6.96(m,1H)6.61(s,1H)4.71〜4.83(m,2H)4.46〜4.51(m,4H)3.87〜3.88(m,1H)3.84〜3.86(m,2H)3.21(s,3H)2.88(t,J=5.6Hz,2H)。
化合物014:N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル3−[メチル−[2−(メチルスルホニルオキシメチル)アリル]カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。tert−ブチル3−[2−(ヒドロキシメチル)アリル−メチル−カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(100.00mg、285.38μmol、1.00当量)及びEtN(57.76mg、570.76μmol、79.12μL、2.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、MsCl(49.04mg、428.07μmol、33.14μL、1.50当量)のDCM(1.00mL)溶液を、0℃、N下で加え、混合物を更に1時間撹拌した。混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、ブライン(30mL×2)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(120.00mg、未精製)を得て、これを次工程に直接用いた。
工程2.tert−ブチル8,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(9H)−カルボキシレート及びtert−ブチル8,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキシレート。tert−ブチル3−[メチル−[2−(メチルスルホニルオキシメチル)アリル]カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(40.00mg、93.35μmol、1.00当量)のDMF(2.00mL)溶液に、t−BuOK(15.71mg、140.03μmol、1.50当量)を加え、混合物を50℃で16時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。LCMSは、所望のMsを有する2つのピークを示した。混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して油を得た。この油を分取HPLC(FA)で精製し、tert−ブチル8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(8.00mg、24.07μmol、収率25.78%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 5.89(s,1H)、4.63〜4.65(m,4H)、3.70(s,2H)、3.22(s,3H)、2.73(s,2H)、1.94(s,3H)、1.48(s,9H)及びtert−ブチル8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,9−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(8.00mg、24.07μmol、収率25.78%)(8.00mg)。H NMR(400MHz、CDCl)δ 5.91(s,1H)、4.64〜4.66(m,4H)、3.72(s,2H)、3.24(s,3H)、2.75(s,2H)、1.96(s,3H)、1.49(s,9H)。
工程3.tert−ブチル8,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキシレート。tert−ブチル8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,9−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(3.00mg、9.03μmol、0.11当量)、tert−ブチル8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(27.00mg、81.23μmol、1.00当量)のMeOH(5.00mL)中混合物に、Pd/C(10.00mg、4.51μmol、0.10当量)をN下で加えた。懸濁液を減圧下で脱気し、Hで数回パージした。混合物をH(0.3MPa(50psi))下で、25℃にて16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。反応混合物をDCM/MeOH=1/1(50mL)で希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、標題化合物(15.00mg、44.86μmol、収率99.40%)を白色固体として得て、これを次工程に直接用いた。H NMR(400MHz、CDCl)δ 4.61(br.s.,2H)4.37(dd,J=14.05,6.78Hz,1H)3.95(dd,J=13.99,5.58Hz,1H)3.60〜3.81(m,2H)3.33〜3.46(m,1H)3.17(s,3H)3.03〜3.12(m,1H)2.75(br.s.,2H)2.52〜2.66(m,1H)1.44〜1.54(m,9H)1.10(d,J=6.78Hz,3H)。LCMS:335[M+1]。
工程4.8,10−ジメチル−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11(2H)−オン。tert−ブチル8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(38.00mg、113.63μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)中混合物に、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、118.86当量)を加えた後、混合物を10℃で1時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが現れたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物をTFA塩(39.58mg、113.63μmol、収率100.00%)で黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程5.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8,10−ジメチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(39.58mg、113.63μmol、1.00当量、TFA)、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(45.28mg、170.45μmol、1.50当量)、TEA(23.00mg、227.26μmol、31.51μL、2.00当量)のDCM(3.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、30℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(5mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相をDCM(3mL×3)により抽出した。合わせた有機相をブライン(5mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(15.00mg、36.59μmol、収率32.20%、純度99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.56〜7.61(m,1H)7.16〜7.23(m,1H)7.01〜7.09(m,1H)6.60(s,1H)4.67(s,2H)4.37〜4.48(m,1H)3.99(dd,J=14.06,5.87Hz,1H)3.79〜3.92(m,2H)3.39〜3.47(m,1H)3.19(s,3H)3.13(s,1H)2.84(s,2H)2.57〜2.69(m,1H)1.13(d,J=6.85Hz,3H)。LCMS:406[M+1]。
化合物015:N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。Tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体4、40.00mg、124.85μmol、1.00当量)を、TFA(2.46g、21.61mmol、1.60mL、173.09当量)中に溶解し、10℃で1時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1)は出発材料が消費されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を真空下で濃縮し、10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オンをTFA塩(42.00mg、未精製)で無色油として得た。
工程2.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(42.00mg、125.64μmol、1.00当量、TFA)のDCM(3.00mL)溶液に、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(33.38mg、125.64μmol、1.00当量)に続き、TEA(63.57mg、628.20μmol、87.08μL、5.00当量)を加えた。混合物を10℃で16時間撹拌した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピークを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(33.00mg、84.22μmol、収率67.03%、純度100%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ=7.60(dd,J=2.6,6.7Hz,1H)、7.31(ddd,J=2.6,4.1、9.0Hz,1H)、7.11〜7.19(m,1H)、4.70(s,2H)、4.37(t,J=7.0Hz,2H)、3.83(t,J=5.8Hz,2H)、3.45〜3.53(m,2H)、3.17(s,3H)、2.82(t,J=5.8Hz,2H)、2.28〜2.38(m,2H)。
化合物016A:(S)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−メトキシ−10−メチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド。純粋ではあるが、未知の立体化学的構造E1。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−メトキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体3、90.00mg、267.55μmol、1.00当量)のTHF(4.00mL)溶液に、NaH(16.05mg、401.32μmol、純度60%、1.50当量)を0℃で加えた後、MeI(75.95mg、535.09μmol、33.31μL、2.00当量)を0.5時間時間後に加えた。混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物をブライン(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥させて、濾過して真空下で濃縮し、黄色油を得て、これを分取TLCで精製し、標題化合物(70.00mg、184.78μmol、収率69.07%、純度92.5%)を黄色固体として得た。LCMS:373[M+23]。
工程2.8−メトキシ−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−メトキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(70.00mg、199.77μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、135.22当量)を加え、混合物を、15℃、N下で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物をTFA塩(72.00mg、177.87μmol、収率89.04%、純度90%)で黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。LCMS:251[M+1]。
工程3.(S)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−メトキシ−10−メチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド。8−メトキシ−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(77.00mg、211.35μmol、1.00当量、TFA)、EtN(106.93mg、1.06mmol、146.48μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(56.15mg、211.35μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)中混合物を、15℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL×2)で希釈し、HCl(1N、30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黄色油を得た。この油を分取HPLC(FA)で精製し、48mgの所望の生成物を得て、これをSFC(OD−3S_4_40_3MLカラム:Chiralcel OD−3 100×4.6mm I.D.、3um移動相:40%イソプロパノール(0.05% DEA)、CO中流量:3mL/分波長:220nm)で分解し、更に分取HPLC(FA)で精製して、両エナンチオマーである化合物016_E1(17.9mg)及び化合物016_E2(15.4mg)を得た。LCMS:422/424[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.16〜7.23(m,1H)、7.03〜7.10(m,1H)、6.55(s,1H)、4.68(d,J=5.26Hz,2H)、4.57(dd,J=6.24,14.43Hz,1H)、4.29(dd,J=5.93,14.37Hz,1H)、4.08(br t,J=5.01Hz,1H)、3.86(q,J=5.75Hz,2H)、3.40〜3.58(m,5H)、3.21(s,3H)。
化合物016B:(R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−メトキシ−10−メチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド。純粋ではあるが、未知の立体化学的構造E2。
Figure 2019524684
LCMS:422/424[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.16〜7.23(m,1H)、7.03〜7.10(m,1H)、6.55(s,1H)、4.68(d,J=5.26Hz,2H)、4.57(dd,J=6.24,14.43Hz,1H)、4.29(dd,J=5.93,14.37Hz,1H)、4.08(br t,J=5.01Hz,1H)、3.86(q,J=5.75Hz,2H)、3.40〜3.58(m,5H)、3.21(s,3H)。
化合物017:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−エトキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物016と同様の方法で、工程1のMeIの代わりにEtIを用いて調製し、黄色油を得て、これを分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(76.90mg、168.13μmol、収率56.80%、純度95.3%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(dd,J=2.64,6.52Hz,1H)、7.20(ddd,J=2.70、4.08,8.91Hz,1H)、7.02〜7.10(m,1H)、6.60(s,1H)、4.62〜4.76(m,2H)、4.57(dd,J=6.34,14.24Hz,1H)、4.21〜4.34(m,1H)、4.12〜4.21(m,1H)、3.86(t,J=6.27Hz,2H)、3.64(ddt,J=2.13,7.00、13.76Hz,2H)、3.47(dq,J=4.58,15.04Hz,2H)、3.21(s,3H)、2.85(q,J=5.48Hz,2H)、1.27(t,J=6.96Hz,3H)。LCMS:436/438[M+1]。
化合物018:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物016と同様の方法で、工程1のMeIの代わりに2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネートを用いて調製した。
工程1.tert−ブチル−8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(100.00mg、297.27μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)溶液に、NaH(35.67mg、891.82μmol、22.70μL、純度60%、3.00当量)を、0℃で0.5時間、N下で撹拌しながら加えた。続いて、2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(2.97mmol、10.00当量)のDCM(7.4mL)溶液を加えた。混合物を15℃で2時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費され、1つの主要なスポットが形成されたことを示した。混合物を10mLの氷水中に注ぎ、EtOAcで抽出した(10mL×3)。有機層を合わせ、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を別のバッチの反応混合物(50mgの出発材料)と合わせ、分取TLC(PE:EtOAc=1:5)で精製して、標題化合物(140.00mg、349.63μmol、収率78.41%)を灰白色油として得た。
工程2.8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(140.00mg、349.63μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、38.63当量)を15℃で1時間撹拌しながら加えた。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、出発物質が完全に消費され、1つの主要なスポットが形成されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物をTFA塩(200.00mg、未精製)で黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(144.86mg、349.62μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(102.17mg、384.59μmol、1.10当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TEA(283.03mg、2.80mmol、387.71μL、8.00当量)を加えた。混合物を、16時間撹拌しながら15℃に加熱した。LCMSは、反応物質である8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オンが完全に消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物をDCM(10mL)で希釈し、HCl(1%、10mL×2)及びブライン(10mL×1)で洗浄した。有機相を無水NaSOで乾燥させて濾過し、濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(93.60mg、189.64μmol、収率54.24%、純度95.6%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.56(br d,J=5.75Hz,1H)、7.14〜7.21(m,1H)、6.97〜7.09(m,1H)、6.66(br s,1H)、5.73〜6.06(m,1H)、4.53〜4.74(m,3H)、4.22〜4.32(m,2H)、3.70〜3.91(m,4H)、3.39〜3.58(m,2H)、3.19(s,3H)、2.75〜2.89(m,2H)。LCMS[M+1]:472。
化合物019:8−アミノ−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.[2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]メタンスルホネート。N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(化合物004、200.00mg、490.40μmol、1.00当量)及びTEA(297.74mg、2.94mmol、407.87μL、6.00当量)のDCM(5.00mL)中混合物に、MsCl(224.70mg、1.96mmol、151.83μL、4.00当量)を、0℃、N下で加えた後、混合物を15℃で16時間、N雰囲気下で撹拌した。混合物を水(5mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相をDCM(3mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(5mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(200.00mg、391.01μmol、収率79.73%、純度95%)を白色固体として得て、これを次工程に直接用いた。LCMS:486/488[M+1]。
工程2.8−アジド−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。[2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]メタンスルホネート(120.00mg、246.95μmol、1.00当量)のDMF(2.00mL)溶液に、NaN(32.11mg、493.91μmol、17.36μL、2.00当量)を加え、得られた混合物を65℃で32時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、ブライン(20mL×3)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(106.00mg、未精製)を得て、これを次工程に直接用いた。LCMS:433/435[M+1]。
工程3.8−アミノ−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−アジド−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(120.00mg、277.24μmol、1.00当量)、NHCl(37.07mg、693.10μmol、24.23μL、2.50当量)及びZn(27.19mg、415.86μmol、1.50当量)のHO(500.00uL)/EtOH(5.00mL)中混合物を、30℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、黄色固体(59.40mg、144.54μmol、収率52.14%、純度99%)を得た。LCMS:407/409[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.04(s,1H)、7.61(dd,J=2.64,6.53Hz,1H)、7.18〜7.24(m,1H)、7.04〜7.11(m,1H)、6.62(s,1H)、4.69(d,J=3.26Hz,2H)、4.54(dd,J=6.02,14.30Hz,1H)、4.12(dd,J=4.83,14.24Hz,1H)、3.77〜3.92(m,3H)、3.54(dd,J=5.14,14.81Hz,1H)、3.11〜3.27(m,4H)、2.86(t,J=5.83Hz,2H)。
化合物020:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(ジメチルアミノ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−(ジメチルアミノ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。N−メチルメタンアミン(87.79mg、1.08mmol、98.64μL、3.00当量、HCl)のTHF(3.00mL)溶液に、AcONa(88.32mg、1.08mmol、3.00当量)、tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体2、120.00mg、358.88μmol、1.00当量)、テトラエトキシチタン(245.59mg、1.08mmol、223.26μL、3.00当量)及びCHCOOH(pHを6に調整)を加え、混合物を75℃で16時間撹拌した。NaBHCN(22.55mg、358.88μmol、1.00当量)を15℃で加え、混合物を更に2時間撹拌した。混合物をEtOAc(40mL)及びブライン(20mL)で希釈し、濾過した。濾液をブラインで洗浄した(40mL)。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮したものを分取TLCで2回精製し、標題化合物(43.00mg、100.56μmol、収率28.02%、純度85%)を黄色油として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 4.50〜4.60(m,2H)、4.46〜4.48(m,1H)、4.25〜4.30(m,1H)、3.78〜3.82(m,1H)、3.52〜3.56(m,2H)、3.17〜3.35(m,5H)、2.70〜2.80(m,2H)、2.35(s,6H)、1.49(s,9H)。LCMS:364[M+1]。
工程2.8−(ジメチルアミノ)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(ジメチルアミノ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(43.00mg、100.56μmol、1.00当量)のDCM(1.00mL)溶液に、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、134.31当量)を加え、混合物を15℃、N下で1時間撹拌した。TLCは、反応物質が完全に消費され、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(38.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得て、次工程で直接用いた。LCMS:264[M+1]。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(ジメチルアミノ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(ジメチルアミノ)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(38.00mg、100.70μmol、1.00当量、TFA)、EtN(50.95mg、503.50μmol、69.79μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(26.75mg、100.70μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)中混合物を、15℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して黄色油を得た。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(33.00mg、75.12μmol、収率74.60%、純度99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.10(s,1H)、7.60(dd,J=2.69,6.48Hz,1H)、7.19〜7.25(m,1H)、7.02〜7.11(m,1H)、6.71(s,1H)、4.53〜4.80(m,3H)、4.35(dd,J=6.30,14.86Hz,1H)、3.80〜3.93(m,2H)、3.54〜3.65(m,1H)、3.38〜3.50(m,2H)、3.20(s,3H)、2.85(t,J=5.75Hz,2H)、2.42(s,6H)。LCMS:435/437[M+1]。
化合物021:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−モルホリノ−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル10−メチル−8−モルホリノ−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体2、150.00mg、448.60μmol、1.00当量)、モルホリン(78.16mg、897.20μmol、78.95μL、2.00当量)、CHCOOH(26.94mg、448.60μmol、25.66μL、1.00当量)及び4A分子ふるい(250.00mg)のDCE(4.00mL)中混合物を、20℃で3時間撹拌した。NaBHCN(140.95mg、2.24mmol、5.00当量)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、ブライン(30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、油を得て、これを分取TLCで精製し、標題化合物(72.00mg、174.01μmol、収率38.79%、純度98%)を黄色油として得た。LCMS:406[M+1]。
工程2.10−メチル−8−モルホリノ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル10−メチル−8−モルホリノ−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(78.00mg、192.36μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、140.43当量)を加え、混合物を、15℃、N下で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物をTFA塩(80.00mg、190.75μmol、収率99.16%)で黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−モルホリノ−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−メチル−8−モルホリノ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(80.00mg、190.75μmol、1.00当量、TFA)、EtN(96.51mg、953.75μmol、132.21μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(55.74mg、209.83μmol、1.10当量)のDCM(5.00mL)中混合物を、25℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL×2)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(53.00mg、116.02μmol、収率57.68%、純度99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.60(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.18〜7.25(m,1H)、7.03〜7.11(m,1H)、6.62(s,1H)、4.69(d,J=12.23Hz,2H)、4.58(dd,J=3.91,14.67Hz,1H)、4.36(dd,J=6.36,14.67Hz,1H)、3.78〜3.96(m,2H)、3.73(br t,J=4.10Hz,4H)、3.55〜3.65(m,1H)、3.39(br d,J=10.88Hz,2H)、3.20(s,3H)、2.86(t,J=5.75Hz,2H)、2.66〜2.76(m,2H)、2.52〜2.63(m,2H)。LCMS:477/479[M+1]。
化合物022:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩(116.22mg、897.20μmol、2.00当量)及びNaOAc(73.60mg、897.20μmol、2.00当量)のDCE(4.00mL)中混合物を25℃で0.5時間撹拌し、tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体2、150.00mg、448.60μmol、1.00当量)及び4A分子ふるい(250.00mg)を加え、混合物を3時間撹拌した。NaBHCN(140.95mg、2.24mmol、5.00当量)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、ブライン(30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して油を得て、これを分取TLCで精製し、標題化合物(120.00mg、288.73μmol、収率64.36%、純度99%)を黄色油として得た。LCMS:412[M+1]。
工程2.8−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(80.00mg、194.43μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、138.93当量)を加え、混合物を15℃、N下で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(82.00mg、192.78μmol、収率99.15%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(82.00mg、192.78μmol、1.00当量、TFA)、EtN(97.54mg、963.91μmol、133.61μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(56.34mg、212.06μmol、1.10当量)のDCM(5.00mL)中混合物を、22℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL×2)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(50.00mg、102.51μmol、収率53.17%、純度99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(dd,J=2.64,6.53Hz,1H)、7.16〜7.24(m,1H)、7.02〜7.11(m,1H)、6.56(s,1H)、4.68(d,J=1.76Hz,2H)、4.40(dd,J=6.09,14.12Hz,1H)、4.13(dd,J=5.96,14.12Hz,1H)、3.82〜3.93(m,2H)、3.74(br d,J=4.89Hz,4H)、3.36〜3.47(m,1H)、3.20(s,5H)、2.86(br d,J=5.02Hz,2H)、2.03(s,1H)。LCMS:483/485[M+1]。
化合物023:8−(アゼチジン−1−イル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−(アゼチジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。アゼチジン(51.23mg、897.20μmol、60.27μL、2.00当量)及びNaOAc(73.60mg、897.20μmol、2.00当量)のDCE(4.00mL)中混合物を25℃で0.5時間撹拌し、tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体2、150.00mg、448.60μmol、1.00当量)及び4A分子ふるい(250.00mg)を加え、この混合物を3時間撹拌した。NaBHCN(140.95mg、2.24mmol、5.00当量)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(40mL)及びブライン(30mL)で希釈した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。得られた油を分取TLCで精製し、標題化合物(85.00mg、181.11μmol、収率40.37%、純度80%)を黄色油として得た。LCMS:398[M+23]。
工程2.8−(アゼチジン−1−イル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(アゼチジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(106.25mg、226.38μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、119.33当量)を加え、混合物を15℃、N下で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(88.00mg、226.01μmol、収率99.83%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程3.8−(アゼチジン−1−イル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(アゼチジン−1−イル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(88.00mg、226.01μmol、1.00当量、TFA)、EtN(114.35mg、1.13mmol、156.64μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(66.05mg、248.61μmol、1.10当量)のDCM(5.00mL)中混合物を、15℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL×2)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、残渣を得て、これを分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(52.80mg、118.15μmol、収率52.28%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.06(s,1H)、7.60(dd,J=2.69,6.60Hz,1H)、7.17〜7.25(m,1H)、7.03〜7.11(m,1H)、6.64(s,1H)、4.68(s,2H)、4.34〜4.45(m,1H)、4.20〜4.33(m,1H)、3.76〜3.96(m,2H)、3.53(br s,5H)、3.29(br s,2H)、3.19(s,3H)、2.80〜2.89(m,2H)、2.26〜2.30(m,2H)。LCMS:447/449[M+1]。
化合物024:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(ピロリジン−1−イル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−ピロリジン−1−イル−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体2、150.00mg、448.60μmol、1.00当量)、ピロリジン(63.81mg、897.20μmol、75.07μL、2.00当量)、CHCOOH(26.94mg、448.60μmol、25.66μL、1.00当量)及び4A分子ふるい(250.00mg、448.60μmol、1.00当量)のDCE(4.00mL)中混合物を、20℃で3時間撹拌した。NaBHCN(140.95mg、2.24mmol、5.00当量)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、ブライン(60mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して油を得て、これを分取TLCで精製し、標題化合物(138.00mg、350.77μmol、収率78.19%、純度99%)を黄色油として得た。LCMS:390[M+1]。
工程2.10−メチル−8−ピロリジン−1−イル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−ピロリジン−1−イル−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(80.00mg、205.40μmol、1.00当量)のDCM(4.50mL)溶液に、TFA(6.93g、60.78mmol、4.50mL、295.90当量)を加え、混合物を20℃、N下で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(82.86mg、205.40μmol、収率100.00%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(ピロリジン−1−イル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−メチル−8−ピロリジン−1−イル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(82.86mg、205.40μmol、1.00当量、TFA)、EtN(103.92mg、1.03mmol、142.36μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(60.03mg、225.94μmol、1.10当量)のDCM(5.00mL)中混合物を、22℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL×2)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(21.65mg、46.50μmol、収率22.64%、純度99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.56〜7.58(m,1H)、7.18〜7.19(m,1H)、7.02〜7.06(m,1H)、6.71(s,1H)、4.66〜4.72(m,2H)、4.49〜4.55(m,2H)、3.83〜3.88(m,2H)、3.63〜3.65(m,3H)、3.18(s,3H)、2.96〜3.04(m,4H)、2.82〜2.85(m,2H)、1.95〜2.00(m,4H)。LCMS:461/463[M+1]。
化合物025:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−(メチルチオ)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.[2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]メタンスルホネート。N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(化合物004、100.00mg、245.20μmol、1.00当量)、TEA(49.62mg、490.40μmol、67.97μL、2.00当量)のDCM(5.00mL)中混合物に、MsCl(42.13mg、367.80μmol、28.47μL、1.50当量)を0℃、N下で加えた後、混合物を、15℃で16時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発物質/所望の生成物=1/3を示した。続いて、MsCl(14mg、122.6μmol、9.49μL、0.50当量)を混合物に加え、混合物を15℃で4時間撹拌すると、TLCは、出発材料/所望の生成物=1/3を示した。混合物を50℃で2時間撹拌すると、TLCは出発材料/所望の生成物=1/3を示した。混合物を水(5mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(3mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(5mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLCで精製し、標題化合物(82.00mg、162.00μmol、収率66.07%、純度96%)を白色固体として得た。LCMS:486[M+1]
工程2:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−(メチルチオ)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。[2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]メタンスルホネート(50.00mg、102.90μmol、1.00当量)のDMF(2.00mL)中混合物に、ナトリウムメタンチオラート(50.48mg、720.30μmol、45.89μL、7.00当量)を、0℃、N下で加えた後、混合物を15℃にて2時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費され、所望の生成物/副生成物=1/1であることを示した。混合物を氷水(10mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(18.00mg、40.28μmol、収率39.15%、純度98%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.6,6.5Hz,1H)、7.18(s,1H)、7.02〜7.09(m,1H)、6.55(s,1H)、4.64〜4.74(m,3H)、4.22〜4.33(m,1H)、3.81〜3.90(m,2H)、3.69(dd,J=4.5,14.8Hz,1H)、3.36〜3.54(m,2H)、3.23(s,3H)、2.85(br d,J=4.6Hz,2H)、2.24(s,3H)。LCMS:438/440[M+1];及びN−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−3,4,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミドを副生成物として。
化合物026A:N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−8−メチルスルフィニル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド:純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1:
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル−10−メチル−8−メチルスルホニルオキシ−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(220.00mg、654.00μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、メタンスルホニルクロリド(89.90mg、784.80μmol、60.74μL、1.20当量)を加えた。混合物を10℃で4時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、混合が完了したことを示した。混合物を水(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL×3)で抽出して、有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて真空下で濃縮し、標題化合物(200.00mg、482.53μmol、収率73.78%)を無色油として得た。
工程2.tert−ブチル−8−アセチルスルファニル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8−メチルスルホニルオキシ−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(220.00mg、530.79μmol、1.00当量)のDMF(2.00mL)溶液に、アセチルスルファニルカリウム(181.86mg、1.59mmol、3.00当量)を加えた。混合物を80℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を水の追加(10mL)によってクエンチし、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて真空下で濃縮し、残渣を得て、これを分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製し、標題化合物(170.00mg、396.46μmol、収率74.69%、純度92%)を黄色油として得た。
工程3.tert−ブチル10−メチル−8−メチルスルファニル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−アセチルスルファニル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(150.00mg、380.24μmol、1.00当量)のMeOH(2.00mL)溶液に、KCO(157.66mg、1.14mmol、3.00当量)を加えた。混合物を15℃で15分間撹拌している間に、MeI(59.37mg、418.26μmol、26.04μL、1.10当量)を加え、この混合物を15℃で15分間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、残渣を得て、これをDCM(30mL)で洗浄して濾過し、濾液を真空下で濃縮し、標題化合物(132.00mg、356.58μmol、収率93.78%、純度99%)を無色油として得た。
工程4.10−メチル−8−メチルスルファニル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル10−メチル−8−メチルスルファニル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(150.00mg、409.30μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、66.00当量)を加え、混合物を15℃で30分間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮し、標題化合物(140.00mg、368.05μmol、収率89.92%、TFA)を白色固体として得た。
工程5.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−8−メチルスルファニル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−メチル−8−メチルスルファニル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(140.00mg、368.05μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(97.78mg、368.05μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TEA(93.11mg、920.13μmol、127.55μL、2.50当量)を加えた。混合物を15℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。この反応を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、標題化合物(200.00mg、365.36μmol、収率99.27%、純度80%)を白色固体として得た。
工程6.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−8−メチルスルフィニル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミドN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−8−メチルスルファニル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(100.00mg、228.35μmol、1.00当量)及び(BuSn)O(204.18mg、342.53μmol、174.52μL、1.50当量)のDCM(3.00mL)溶液に、Br(54.74mg、342.53μmol、17.66μL、1.50当量)のDCM(500.00uL)溶液を30分間加えた。混合物を15℃で2時間撹拌した。LCMSは反応物質が残存していることを示したため、別のバッチの(BuSn)O(272.24mg、456.70μmol、232.69μL、2.00当量)及びBr(72.99mg、456.70μmol、23.54μL、2.00当量)を順に加えた。混合物を更に2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を飽和KF(10mL)で洗浄し、有機層を真空下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製し、N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−8−メチルスルフィニル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(50.00mg、106.85μmol、収率46.79%、純度97%)を黄色油として得て、そのうち35mgを、SFC(カラム:AS(250mm×30mm、10um);移動相:[Neu−ETOH];勾配時間(分):5.5分、80分)で分離した後、分取HPLCにかけ、2つの異性体、化合物026、D1(ピーク1、14mg)、及び化合物026、D2(ピーク2、18mg)を得た。化合物026、D1:H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.51、6.42Hz,1H)、7.15〜7.24(m,1H)、7.01〜7.11(m,1H)、6.64(s,1H)、4.18〜4.83(m,4H)、3.64〜4.05(m,4H)、3.44〜3.58(m,1H)、3.23(d,J=13.94Hz,3H)、2.84(br d,J=4.77Hz,2H)、2.63〜2.74(m,3H)。
化合物026B:N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−8−メチルスルフィニル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド:純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2:
Figure 2019524684
化合物026、D2:H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.57(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.17〜7.24(m,1H)、7.01〜7.10(m,1H)、6.70(s,1H)、4.18〜4.87(m,4H)、3.64〜4.02(m,4H)、3.42〜3.60(m,1H)、3.23(d,J=13.82Hz,3H)、2.77〜2.91(m,2H)、2.62〜2.74(m,3H)。
化合物027:N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−8−メチルスルホニル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−8−メチルスルファニル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(化合物26、工程5の生成物、50.00mg、114.18μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、m−CPBA(123.15mg、570.88μmol、純度80%、5.00当量)を加えた。得られた溶液を15℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を水(10mL)でクエンチし、有機層を飽和NaHCO(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。混合物を分取HPLCで洗浄し、標題化合物(17.00mg、35.81μmol、収率31.37%、純度99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.57(dd,J=2.70,6.46Hz,1H)、7.16〜7.23(m,1H)、7.02〜7.10(m,1H)、6.66(s,1H)、4.83〜4.93(m,1H)、4.58〜4.79(m,3H)、3.74〜3.98(m,5H)、3.22(s,3H)、2.95(s,3H)、2.84(t,J=5.83Hz,2H)。LCMS:470/472[M+1]。
化合物028:メチル2−(2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−イル)アセテート。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(8E)−8−(2−メトキシ−2−オキソ−エチリデン)−10−メチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。メチル2−ジメトキシホスホリルアセテート(162.85mg、894.22μmol、129.25μL、1.30当量)のTHF(10.00mL)溶液に、カリウム2−メチルプロパン−2−オレート(115.78mg、1.03mmol、1.50当量)を、0℃で10分間加えた。続いて、混合物にtert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(230.00mg、687.86μmol、1.00当量)を加え、混合物を15℃で4時間撹拌した。反応混合物をHO(10mL)でクエンチし、ブライン(40mL)で希釈して、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させて、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(164.00mg、382.25μmol、収率55.57%、純度91%)を黄色油として得た。LCMS:391[M+1]。
工程2.tert−ブチル8−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(8E)−8−(2−メトキシ−2−オキソ−エチリデン)−10−メチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(200mg、512.26μmol、1.00当量)のMeOH(10.00mL)溶液に、Pd/C(50.00mg、純度10%)を加え、混合物を、15℃にてH(0.10MPa(15Psi))下で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標題化合物(195.00mg、472.03μmol、収率92.15%、純度95%)を油として得て、これを次工程に直接用いた。LCMS:393[M+1]。
工程3.メチル2−(10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル)アセテート。tert−ブチル8−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(195.00mg、496.88μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(4.62g、40.52mmol、3.00mL、81.55当量)を加え、混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(190.00mg、448.86μmol、収率90.34%、純度96%、TFA)を得て、これを次工程に直接用いた。
工程4.メチル2−(2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−イル)アセテート。メチル2−(10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル)アセテート(195.00mg、479.87μmol、1.00当量、TFA)、EtN(242.79mg、2.40mmol、332.59μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(127.49mg、479.87μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)中混合物を、15℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL×2)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、所望の生成物(180mg、純度97%)を得て、このうち40mgを更に分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(35.7mg、純度99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.57〜7.59(m,1H)、7.16〜7.27(m,1H)、7.03〜7.07(t,J=8.8Hz,1H)、6.56(s,1H)、4.66〜4.67(m,2H)、4.45〜4.47(m,1H)、4.12〜4.15(m,1H)、3.84〜3.86(m,2H)、3.74(s,3H)、3.46〜3.48(m,1H)、3.18〜3.26(m,4H)、2.95〜3.05(m,1H)、2.82〜2.85(m,2H)、2.39〜2.51(m,2H)。LCMS:464/466[M+1]。
化合物029:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(2−ヒドロキシエチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
メチル2−[2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]アセテート(化合物028、40.00mg、86.23μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)溶液に、LiBH(5.63mg、258.69μmol、3.00当量)を0℃で加え、混合物を15℃で4時間撹拌した。反応混合物を、0℃のHO(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、残渣を得て、これを分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(18.50mg、42.02μmol、収率48.73%、純度99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCN)δ 7.64〜7.66(m,1H)、7.44(s,1H)、7.31〜7.32(m,1H)、7.11〜7.15(t,J=9.0Hz,1H)、4.59(s,2H)、4.34〜4.36(m,1H)、4.06〜4.10(m,1H)、3.73〜3.75(m,2H)、3.59〜3.62(m,2H)、3.36〜3.39(m,1H)、3.08〜3.13(m,4H)、2.73〜2.76(m,2H)、2.55〜2.65(m,1H)、1.52〜1.55(m,2H)。LCMS:436/438[M+1]。
化合物030:エチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.エチル2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]プロポ−2−エノエート。tert−ブチルN−メチルカルバメート(200.00mg、1.52mmol、1.00当量)のTHF(5.00mL)中混合物に、NaH(91.20mg、2.28mmol、純度60%、1.50当量)を、0℃にて0.5時間、N下で加えた後、エチル2−(ブロモメチル)プロポ−2−エノエート(352.10mg、1.82mmol、1.20当量)を、混合物に0℃で滴下して加え、この混合物を15℃で2時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、2つの新たなスポットが現れたことを示した。混合物を氷水(10mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜5/1)で精製し、標題化合物(112.00mg、460.34μmol、収率30.29%)を無色油として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 6.28(s,1H)、5.55(s,1H)、4.23(q,J=7.1Hz,2H)、4.07(br s,2H)、2.88(br s,3H)、1.45(br s,9H)、1.31(br s,3H)。
工程2.エチル2−(メチルアミノメチル)プロポ−2−エノエート。エチル2−[[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]プロポ−2−エノエート(112.00mg、460.34μmol、1.00当量)のジオキサン(1.00mL)中混合物に、HCl/ジオキサン(4M、5.00mL、43.45当量)を加えた後、混合物を15℃で0.5時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが主であったことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(82.50mg、459.25μmol、収率99.76%、HCl)を白色固体として得て、これを次工程に直接用いた。
工程3.tert−ブチル3−[2−エトキシカルボニルアリル(メチル)カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。5−tert−ブトキシカルボニル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(80.00mg、299.31μmol、1.00当量)、エチル2−(メチルアミノメチル)プロポ−2−エノエート(59.14mg、329.24μmol、1.10当量、HCl)、TP(285.70mg、897.93μmol、267.01μL、3.00当量)及びTEA(151.44mg、1.50mmol、207.45μL、5.00当量)のTHF(3.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を15℃で16時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが現れたことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製し、標題化合物(46.00mg、105.49μmol、収率35.24%、純度90%)を白色固体として得た。LCMS:393[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 6.35(s,1H)、5.67(br s,1H)、4.63(s,4H)、4.18〜4.30(m,2H)、3.71(br s,2H)、2.91〜3.47(m,3H)、2.74(br t,J=5.4Hz,2H)、1.48(s,9H)、1.31(t,J=7.2Hz,3H)。
工程4.2−tert−ブチル8−エチル10−メチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2,8(7H)−ジカルボキシレート。tert−ブチル3−[2−エトキシカルボニルアリル(メチル)カルバモイル]−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(36.00mg、91.73μmol、1.00当量)、DBU(6.98mg、45.87μmol、6.91μL、0.50当量)のMeCN(1.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を50℃で2時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(5mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(3mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(5mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)で精製し、標題化合物(20.00mg、50.96μmol、収率55.56%)を白色固体として得た。LCMS:393[M+1]
工程5.エチル10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート。2−tert−ブチル8−エチル10−メチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2,8(7H)−ジカルボキシレート(22.00mg、56.06μmol、1.00当量)のDCM(1.00mL)中混合物に、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、240.93当量)を加えた後、混合物を15℃で1時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが現れたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(22.70mg、55.86μmol、収率99.65%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程6.エチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート。エチル10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート(22.00mg、54.14μmol、1.00当量、TFA)、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(15.82mg、59.55μmol、1.10当量)及びTEA(10.96mg、108.28μmol、15.01μL、2.00当量)のDCM(3.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を15℃で16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(5mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相をDCM(3mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(5mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(15.00mg、32.01μmol、収率59.13%、純度99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.6,6.5Hz,1H)、7.16〜7.22(m,1H)、7.02〜7.09(m,1H)、6.58(s,1H)、4.50〜4.76(m,4H)、4.27(d,J=7.1Hz,2H)、3.73〜3.91(m,3H)、3.58〜3.70(m,1H)、3.33〜3.43(m,1H)、3.19(s,3H)、2.84(br d,J=5.4Hz,2H)、1.33(t,J=7.2Hz,3H)。LCMS:464/466[M+1]。
化合物031:N2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−カルボン酸。エチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート(化合物030、80.00mg、172.45μmol、1.00当量)のMeOH(5.00mL)及びHO(1.00mL)中混合物に、NaOH(10.35mg、258.68μmol、1.50当量)を一度に加えた。混合物を30℃で12時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、pHをHCl(1N)で7に調整した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(28.00mg、63.73μmol、収率36.96%、純度99.2%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.53〜7.59(m,1H)、7.16〜7.23(m,1H)、7.00〜7.10(m,1H)、6.58〜6.67(m,1H)、4.54〜4.79(m,4H)、3.84(br t,J=5.81Hz,3H)、3.58〜3.68(m,1H)、3.39〜3.49(m,1H)、3.20(s,3H)、2.81〜2.91(m,2H)。LCMS:436/438[M+1]。
工程2.N2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキサミド。2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−カルボン酸(70.00mg、160.61μmol、1.00当量)及びメタンアミン(43.38mg、642.44μmol、4.00当量、HCl)のDMF(5.00mL)中混合物に、HATU(91.60mg、240.92μmol、1.50当量)及びDIPEA(311.36mg、2.41mmol、420.76μL、15.00当量)を、N下で一度に加えた。混合物を30℃で12時間撹拌した。LCMSは、反応が完了し、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、N2−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキサミド(25.00mg、53.02μmol、収率33.01%、純度95.2%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.54〜7.63(m,1H)、7.15〜7.22(m,1H)、7.02〜7.10(m,1H)、6.52〜6.58(m,1H)、5.82〜5.91(m,1H)、4.67(s,2H)、4.46〜4.64(m,2H)、3.81〜3.94(m,2H)、3.48〜3.67(m,2H)、3.22(s,3H)、2.87(d,J=4.77Hz,5H)。LCMS:449/451[M+1]。
化合物032:N2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N8,N8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキサミド。
Figure 2019524684
2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−カルボン酸(化合物030、工程1の生成物、70.00mg、160.61μmol、1.00当量)及びN−メチルメタンアミン(65.48mg、803.05μmol、73.57μL、5.00当量、HCl)のDMF(5.00mL)中混合物に、HATU(91.60mg、240.92μmol、1.50当量)及びDIPEA(311.36mg、2.41mmol、420.76μL、15.00当量)を、N2下で一度に加えた。混合物を30℃で12時間撹拌した。LCMSは、反応が完了し、所望の生成物が検出されたことを示した。この混合物を水(10mL)に注いだ。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、N2−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N8,N8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキサミド(30.00mg、63.71μmol、収率39.67%、純度98.3%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.56〜7.63(m,1H)、7.15〜7.22(m,1H)、7.02〜7.10(m,1H)、6.51〜6.60(m,1H)、4.40〜4.80(m,4H)、3.87(s,2H)、3.52〜3.70(m,3H)、3.26(s,3H)、3.15(s,3H)、3.02(s,3H)、2.78〜2.91(m,2H)。LCMS:463/465[M+1]。
化合物033:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−10−メチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド。
Figure 2019524684
MeMgBr(3M、344.90μL、6.00当量)のTHF(3.00mL)中混合物に、エチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート(化合物030、80.00mg、172.45μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)中溶液を、−40℃、N下で一度に加えた。混合物を−40℃で30分間撹拌し、次に15℃に加熱し、2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を飽和NHCl(10mL)中に注ぎ、1分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(45.00mg、98.91μmol、収率57.36%、純度98.89%)を白色固体として得た。LCMS:450/452[M+1]。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.59(dd,J=2.64,6.53Hz,1H)、7.17〜7.22(m,1H)、7.05(t,J=8.78Hz,1H)、6.62(s,1H)、4.69〜4.75(m,1H)、4.52〜4.65(m,2H)、4.33(dd,J=7.22,14.62Hz,1H)、3.86(q,J=5.86Hz,2H)、3.43〜3.58(m,2H)、3.19(s,3H)、2.83(t,J=5.77Hz,2H)、2.36〜2.53(m,1H)、1.62(s,10H)、1.54(br s,1H)、1.31(d,J=8.66Hz,6H)。
化合物034:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(1−ヒドロキシエチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.N2−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N8−メトキシ−N8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキサミド。2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボン酸(化合物030、工程1の生成物、300.00mg、688.33μmol、1.00当量)及びN−メトキシメタンアミン塩酸塩(268.56mg、2.75mmol、4.00当量)のDMF(5.00mL)中混合物に、HATU(392.58mg、1.03mmol、1.50当量)及びDIPEA(1.33g、10.32mmol、1.80mL、15.00当量)を、N下で一度に加えた。混合物を30℃で5時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(15mL)に注ぎ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1、20:1)で精製し、標題化合物(310.00mg、586.47μmol、収率85.20%、純度90.6%)を白色固体として得た。LCMS:479/481[M+1]。
工程2.8−アセチル−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。MeMgBr(3M、1.11mL、20.00当量)のTHF(3.00mL)中混合物に、N2−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N8−メトキシ−N8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキサミド(80.00mg、167.05μmol、1.00当量)のTHF(1.00mL)溶液を、0℃、N下で滴下して加えた。混合物を30℃まで加熱し、14時間撹拌した。TLC(酢酸エチル:メタノール=20:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を、飽和NHCl(20mL)中に注ぎ、酢酸エチル(15mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(酢酸エチル:メタノール=20:1)で精製し、標題化合物(25.00mg、54.16μmol、収率32.42%、純度94%)を黄色固体として得た。LCMS:434/436[M+1]。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(1−ヒドロキシエチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−アセチル−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(25.00mg、57.62μmol、1.00当量)のEtOH(3.00mL)中混合物に、NaBH(3.27mg、86.43μmol、1.50当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。残渣を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(15.00mg、34.31μmol、収率59.55%、純度99.7%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(d,J=6.43Hz,1H)、7.17〜7.25(m,1H)、7.05(t,J=8.90Hz,1H)、6.60(br d,J=4.03Hz,1H)、4.56〜4.73(m,2H)、4.31〜4.44(m,1H)、4.10(dd,J=6.97,14.31Hz,1H)、3.88〜3.92(m,1H)、3.77〜3.88(m,1H)、3.75〜3.95(m,1H)、3.63(dd,J=6.05,14.73Hz,1H)、3.48(dd,J=5.14,14.92Hz,1H)、3.31〜3.38(m,1H)、3.19(d,J=3.67Hz,3H)、2.84(t,J=5.75Hz,2H)、2.36〜2.47(m,1H)、1.61(br s,12H)、1.31(dd,J=6.30、11.80Hz,3H)。LCMS:436/438[M+1]。
化合物035:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−プロパノイル−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。ブロモ(エチル)マグネシウム(3M、1.39mL、20.00当量)のTHF(3.00mL)中混合物に、N2−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N8−メトキシ−N8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキサミド(化合物034、工程1の生成物、100.00mg、208.81μmol、1.00当量)のTHF(2.00mL)溶液を、0℃、N下で滴下して加えた。混合物を30℃まで加熱し、4時間撹拌した。LCMS及びTLC(酢酸エチル:メタノール=20:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(10mL)中に注ぎ、2分間攪拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(酢酸エチル:メタノール=20:1)で精製し、標題化合物(30.00mg、66.98μmol、収率32.08%、純度100%)を黄色固体として得た。LCMS:448/450[M+1]。
工程2.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−プロパノイル−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(30.00mg、66.98μmol、1.00当量)のEtOH(3.00mL)中混合物に、NaBH(3.80mg、100.47μmol、1.50当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。この混合物を水(10mL)に注いだ。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(25.00mg、52.90μmol、収率78.98%、純度95.2%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(dd,J=1.96,6.60Hz,1H)、7.17〜7.25(m,1H)、7.05(t,J=8.80Hz,1H)、6.62(br d,J=3.79Hz,1H)、4.57〜4.73(m,3H)、4.29〜4.44(m,1H)、4.15(br d,J=7.09Hz,1H)、3.79〜3.92(m,2H)、3.64(br dd,J=5.87,15.04Hz,1H)、3.48(br d,J=5.14Hz,1H)、3.37(d,J=7.46Hz,1H)、3.19(d,J=2.08Hz,3H)、2.84(br t,J=5.50Hz,2H)、2.43〜2.53(m,1H)、1.85〜1.99(m,1H)、1.40〜1.57(m,2H)、0.99〜1.07(m,3H)。LCMS:450/452[M+1]。
化合物036:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(シクロプロパンカルボニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。ブロモ(シクロプロピル)マグネシウム(0.5M、7.52mL、15.00当量)のTHF(3.00mL)中混合物に、N2−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N8−メトキシ−N8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキサミド(化合物034、工程1の生成物、120.00mg、250.57μmol、1.00当量)のTHF(2.00mL)溶液を、0℃、N2下で滴下して加えた。混合物を15℃まで加熱し、14時間撹拌した。LCMS及びTLC(酢酸エチル:メタノール=20:1)は、出発材料:所望の生成物=2:3であることを示した。混合物を1N HCl(10mL)中に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(酢酸エチル:メタノール=20:1)で精製し、標題化合物(50.00mg、101.11μmol、収率40.35%、純度93%)を黄色固体として得た。LCMS:460/462[M+1]。
工程2.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(シクロプロパンカルボニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(50.00mg、108.72μmol、1.00当量)のEtOH(3.00mL)中混合物に、NaBH(6.17mg、163.08μmol、1.50当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。残渣を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(46.00mg、98.29μmol、収率90.41%、純度98.7%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(dd,J=2.32,6.48Hz,1bH)、7.15〜7.23(m,1H)、7.05(t,J=8.80Hz,1H)、6.61(br s,1H)、4.59〜4.74(m,3H)、4.44〜4.54(m,1H)、4.24〜4.42(m,1H)、3.78〜3.92(m,2H)、3.60〜3.68(m,1H)、3.45〜3.58(m,1H)、3.33〜3.43(m,1H)、3.19(d,J=5.50Hz,2H)、3.13〜3.25(m,1H)、2.79〜2.90(m,2H)、2.79〜2.91(m,1H)、2.65(br d,J=6.97Hz,1H)、1.74〜1.98(m,1H)、0.90〜1.06(m,1H)、0.57〜0.78(m,2H)、0.40〜0.51(m,1H)、0.32(br dd,J=3.55,7.95Hz,2H)。LCMS:462/464[M+1]。
化合物037:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(ジフルオロメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。エチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート(化合物030、500.00mg、1.08mmol、1.00当量)のTHF(5.00mL)中混合物に、LiAlH(61.48mg、1.62mmol、1.50当量)を、−40℃、N下で一度に加えた。混合物を−40℃で30分間撹拌し、次に0℃に加熱し、2時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を1N HCl(10mL)中に注ぎ、1分間撹拌した。得られたものを酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:1〜20:1)で精製し、標題化合物(330.00mg、775.38μmol、収率71.79%、純度99.12%)を黄色固体として得た。LCMS:422/424[M+1]。
工程2.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−ホルミル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(50.00mg、118.53μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)中混合物に、Dess−Martin(75.41mg、177.79μmol、55.04μL、1.50当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を30℃で12時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、標題化合物(40.00mg、43.83μmol、収率36.97%、純度46%)を黄色固体として得た。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(ジフルオロメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−ホルミル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(40.00mg、95.27μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)中混合物に、DAST(76.78mg、476.35μmol、62.93μL、5.00当量)を、−78℃、N下で一度に加えた。混合物を−78℃で2時間撹拌し、次に20℃に加熱し、12時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を水(10mL)中に注ぎ、2分間攪拌した。水相をDCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(15.00mg、33.58μmol、収率35.24%、純度98.9%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.17〜7.26(m,1H)、7.06(t,J=8.74Hz,1H)、6.57(br s,1H)、5.72〜6.06(m,1H)、4.63〜4.72(m,2H)、4.52(dd,J=7.15,14.49Hz,1H)、4.40(dd,J=6.91、14.61Hz,1H)、3.85(q,J=5.42Hz,2H)、3.55(dq,J=5.81、15.39Hz,2H)、3.19(s,3H)、2.80〜2.97(m,3H)、1.60(br s,11H)。LCMS:442/444[M+1]。
化合物038:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル10−(2,2−ジフルオロエチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体5、100.00mg、326.41μmol、1.00当量)のDMF(3.00mL)溶液に、NaH(19.58mg、489.61μmol、純度60%、1.50当量)を、0℃、N下で加えた。0℃で30分間撹拌後、2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(349.44mg、1.63mmol、5.00当量)を加えた。この反応混合物を15℃で1時間撹拌した。LCMSは、化合物5が完全に消費され、約65%の所望の化合物が検出されたことを示した。この反応を水(30mL)でクエンチした後、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物(64.00mg、172.79μmol、収率52.94%)を黄色油として得た。LCMS:371[M+1]。
工程2.10−(2,2−ジフルオロエチル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル10−(2,2−ジフルオロエチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(62.00mg、167.39μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、80.69当量)を加え、反応混合物を20℃で1時間撹拌した。TLCは、化合物6が完全に消費され、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、標題化合物(64.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得て、これを更に精製せずに次工程で直接用いた。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−(2,2−ジフルオロエチル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(64.00mg、166.54μmol、1.00当量、TFA)のDCM(5.00mL)中混合物に、TEA(67.41mg、666.15μmol、92.34μL、4.00当量)に続き、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(44.24mg、166.54μmol、1.00当量)を加え、反応混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する主ピークが検出されたことを示した。混合物をDCM(50mL×2)及び水(30mL)で抽出し、有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(72.00mg、161.20μmol、収率96.79%、純度98.92%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.55〜7.57(dd,J=6.48,2.69Hz,1H)7.18〜7.20(m,1H)7.03〜7.07(m,1H)6.54(s,1H)5.89〜6.18(m,1H)4.67(s,2H)4.39〜4.43(t,J=6.91Hz,2H)3.83〜3.92(m,4H)3.57〜3.61(t,J=6.24Hz,2H)2.83〜2.86(t,J=5.75Hz,2H)2.32〜2.38(m,J=6.57Hz,2H)。LCMS:442/444[M+1]
化合物039:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.9,10−ジメチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル9,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体8、66.00mg、197.36μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)中混合物に、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、68.44当量)を、N下で一度に加えた。混合物を15℃で2時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(68.74mg、197.35μmol、収率100.00%、TFA)を黄色油として得た。
工程2.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。9,10−ジメチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−11−オン(68.74mg、197.35μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(52.43mg、197.35μmol、1.00当量)のDCM(6.00mL)中混合物に、TEA(199.70mg、1.97mmol、273.56μL、10.00当量)をN下で加えた。混合物を25℃で10時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。残渣を水(10mL)中に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相を、ブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(46.00mg、112.20μmol、収率56.85%、純度98.99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.57〜7.61(m,1H)、7.16〜7.22(m,1H)、7.01〜7.09(m,1H)、6.52〜6.59(m,1H)、4.71(s,2H)、4.44〜4.54(m,1H)、4.31〜4.43(m,1H)、3.84(s,3H)、3.14(s,3H)、2.79〜2.89(m,2H)、2.36〜2.51(m,1H)、2.11〜2.27(m,1H)、1.35(d,J=6.97Hz,3H)。LCMS:406/408[M+1]。
化合物040:メチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−8−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.メチル9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−8−カルボキシレート。2−tert−ブチル8−メチル8−メトキシ−9−メチル−10−オキソ−1,3,4,7−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2,8−ジカルボキシレート(中間体9、20.00mg、50.71μmol、1.00当量)のHCl/ジオキサン(4M、20.00mL、1577.60当量)中混合物を、20℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。残渣を真空下で濃縮し、標題化合物(15.15mg、50.71μmol、収率100.00%、HCl)を黄色固体として得た。LCMS:263[M+1]。
工程2.メチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−8−カルボキシレート。メチル9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−8−カルボキシレート(15.15mg、50.71μmol、1.00当量、HCl)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(13.47mg、50.71μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)中混合物に、TEA(51.32mg、507.15μmol、70.30μL、10.00当量)をN下で加えた。混合物を25℃で10時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。残渣を水(10mL)中に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(15.00mg、32.43μmol、収率63.96%、純度93.8%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)8.20(s,1H)、7.56〜7.63(m,1H)、7.14〜7.24(m,1H)、7.02〜7.12(m,1H)、6.55(s,1H)、4.93(s,2H)、3.95(s,3H)、3.92(s,1H)、3.75(s,3H)、2.97〜3.05(m,1H)。LCMS:434[M+1]。
化合物041:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−9−メチル−10−オキソ−3,4,9,10−テトラヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2(1H)−カルボキサミド。
Figure 2019524684
メチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−9−メチル−10−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−8−カルボキシレート(化合物040、30.00mg、69.15μmol、1.00当量)のTHF(2.00mL)中混合物に、LiBH(2.26mg、103.73μmol、1.50当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次に20℃に加熱し、2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応をNHCl(5mL)でクエンチした。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(18.00mg、44.18μmol、収率63.89%、純度99.6%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、メタノール−d)7.60(s,2H)、7.26〜7.39(m,1H)、7.06〜7.20(m,1H)、4.94(s,2H)、4.56(s,2H)、3.82〜3.93(m,2H)、3.59(s,3H)、2.89〜2.98(m,2H)。LCMS:406[M+1]。
化合物042:2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−8−カルボン酸。
Figure 2019524684
メチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−9−メチル−10−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−8−カルボキシレート(化合物040、36.00mg、82.98μmol、1.00当量)のMeOH(4.00mL)及びHO(1.00mL)中混合物に、NaOH(6.64mg、165.96μmol、2.00当量)を、N下で一度に加えた。混合物を30℃で5時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。残渣のpHを1N HClで7に調整し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(HCl)で精製し、標題化合物(8.00mg、18.77μmol、収率22.62%、純度98.5%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、メタノール−d)7.81〜7.94(m,1H)、7.51〜7.72(m,1H)、7.22〜7.38(m,1H)、7.04〜7.19(m,1H)、4.94(s,2H)、3.82〜3.91(m,2H)、3.67(s,3H)、2.89〜3.01(m,2H)。LCMS:420[M+1]。
化合物043:メチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−8−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.メチル9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−8−カルボキシレート。メチル9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−8−カルボキシレート(中間体10、10.00mg、33.48μmol、1.00当量、HCl)のAcOH(2.00mL)溶液に、Pd/C(4.00mg、33.48μmol、1.00当量)をN下で加えた。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした。混合物を、H(0.3MPa(50psi))下で、40℃にて12時間撹拌した。LCMSは、わずかな所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、フィルターを濃縮すると、標題化合物(10.86mg、未精製、HOAC)が黄色油として得られた。LCMS:265[M+1]。
工程2.メチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−8−カルボキシレート。メチル9−メチル−10−オキソ−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−8−カルボキシレート(15.57mg、41.16μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(10.93mg、41.16μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)中混合物に、TEA(41.65mg、411.58μmol、57.05μL、10.00当量)を、N下で加えた。混合物を25℃で10時間撹拌した。LCMS及びTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。残渣を水(10mL)中に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製し、標題化合物(16.00mg、35.76μmol、収率86.87%、純度97.4%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)7.58〜7.65(m,1H)、7.17〜7.24(m,1H)、7.00〜7.11(m,1H)、6.64〜6.72(m,1H)、4.65〜4.90(m,3H)、4.50〜4.61(m,1H)、4.32〜4.39(m,1H)、3.83〜3.91(m,2H)、3.79(s,3H)、3.17(s,3H)、2.79〜2.90(m,2H)。LCMS:436[M+1]。
化合物044:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−9−メチル−10−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2(1H)−カルボキサミド。
Figure 2019524684
メチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−9−メチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−8−カルボキシレート(化合物043、13.00mg、29.83μmol、1.00当量)のTHF(2.00mL)中混合物に、LiBH(3.25mg、149.14μmol、5.00当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次に20℃に加熱し、2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応をNHCl(5mL)でクエンチし、水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(9.00mg、21.94μmol、収率73.54%、純度99.4%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、メタノール−d)7.55〜7.62(m,1H)、7.26〜7.33(m,1H)、7.08〜7.19(m,1H)、4.75(d,J=2.32Hz,2H)、4.35〜4.56(m,2H)、3.65〜3.93(m,4H)、3.43〜3.53(m,1H)、3.18(s,3H)、2.82(s,2H)。LCMS:408[M+1]。
化合物045:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−メチル−10−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2(1H)−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.9−メチル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−10−オン。
tert−ブチル9−メチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−2−カルボキシレート(中間体6、70.00mg、228.49μmol、1.00当量)のDCM(1.00mL)中混合物に、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、59.11当量)を、N下で一度に加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(73.18mg、228.49μmol、収率100.00%、TFA)を黄色油として得た。
工程2.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−メチル−10−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2(1H)−カルボキサミド。9−メチル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b]ピラジン−10−オン(73.18mg、228.49μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(60.70mg、228.49μmol、1.00当量)のDCM(6.00mL)中混合物に、TEA(231.21mg、2.28mmol、316.73μL、10.00当量)をN下で加えた。混合物を25℃で10時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。残渣を水(10mL)中に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(47.00mg、124.16μmol、収率54.34%、純度99.8%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.56〜7.63(m,1H)、7.14〜7.24(m,1H)、7.01〜7.11(m,1H)、6.61(s,1H)、4.74(s,2H)、4.32〜4.44(m,2H)、3.87(t,J=5.75Hz,2H)、3.74〜3.81(m,2H)、3.14(s,3H)、2.86(t,J=5.75Hz,2H)。LCMS:378/380[M+1]。
化合物046:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体5、180.00mg、587.54μmol、1.00当量)のトルエン(3.00mL)溶液に、Red−Al(登録商標)(503.96mg、1.76mmol、503.96μL、純度70%、3.00当量)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。追加の0.05mLずつのRed−Al(登録商標)(ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム二水素化物)溶液を、30分間毎に4回加えた。TLC(EA:MeOH=10:1)及びLCMSは、tert−ブチル11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートがほぼ消費され、60%の所望の生成物が現れたことを示した。混合物を40% NaOH(5mL)でクエンチし、50mLのDCM:MeOH(10:1)で希釈して、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=0%〜10%)で精製し、標題化合物(100.00mg、249.68μmol、収率42.49%、純度73%)を褐色油として得た。
工程2.tert−ブチル10−メチル−3,4,7,8,9,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(60.00mg、205.21μmol、1.00当量)及びHCHO(166.55mg、2.05mmol、152.80μL、純度37%、10.00当量)のMeOH(5.00mL)溶液に、HOAc(1.23mg、20.52μmol、1.17μL、0.10当量)を加えた。混合物を20℃で0.5時間撹拌した。続いて、NaBHCN(51.58mg、820.85μmol、4.00当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。TLC(EtOAc:MeOH=10:1)は、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(20mL×2)及びHO(10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、標題化合物(62.00mg、未精製)を褐色油として得た。
工程3.10−メチル−1,2,3,4,7,8,9,11−オクタヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−a][1,4]ジアゼピン。tert−ブチル10−メチル−3,4,7,8,9,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(80.00mg、261.10μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)溶液に、TFA(6.16g、54.03mmol、4.00mL、206.92当量)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(EA:MeOH=10:1)は、化合物3が消費されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(85.00mg、未精製、TFA)を褐色油として得た。
工程4.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−メチル−1,2,3,4,7,8,9,11−オクタヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−a][1,4]ジアゼピン(85.00mg、265.37μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(70.50mg、265.37μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(134.26mg、1.33mmol、183.92μL、5.00当量)を加えた。この混合物を20℃で16時間加熱した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピークを示した。混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で、続いて分取TLC(DCM:MeOH=10:1)及び分取HPLC(塩基)で精製し、標題化合物(15.00mg、39.58μmol、収率14.92%、純度99.7%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.46(dd,J=2.69,6.48Hz,1H)、7.07〜7.16(m,1H)、6.90〜7.02(m,1H)、6.34(s,1H)、4.41(s,2H)、4.15〜4.25(m,2H)、3.67(t,J=5.81Hz,2H)、3.57(s,2H)、2.86〜2.99(m,2H)、2.74(t,J=5.75Hz,2H)、2.30(s,3H)、1.82(br t,J=4.95Hz,2H)。LCMS[M+1]:378。
化合物047:N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(2−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−エチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.8−ブト−3−エノイル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。アリル(ブロモ)マグネシウム(1M、2.09mL、2.00当量)のTHF(10.00mL)溶液に、tert−ブチル8−[メトキシ(メチル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体11、500.00mg、1.04mmol、1.00当量)のTHF(10.00mL)溶液を、−30℃にて10分間かけてN下で滴下して加え、1時間撹拌した。TLCは、約35%の出発材料が残存していることを示したため、別のバッチのアリル(ブロモ)マグネシウム(1M、2.09mL、2.00当量)を、混合物に、−30℃で10分間かけて滴下して加え、1時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費され、1つの新たなスポットが検出されたことを示した。反応混合物を0℃で1N HCl(50mL)中に注ぎ、10分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL×1)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物(170.00mg、未精製)を黄色固体として得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
工程2.tert−ブチル8−(1−ヒドロキシブト−3−エニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−ブト−3−エノイル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(300.00mg、772.28μmol、1.00当量)のMeOH(10.00mL)中混合物に、NaBH(58.43mg、1.54mmol、2.00当量)を0℃で一度に加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費され、1つの新たなスポットが形成されたことを示した。反応混合物を濾過して真空下で濃縮した後、HO(20mL)で希釈し、EtOAc(10×3mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させて、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜0:1)で精製し、標題化合物(182.00mg、466.09μmol、収率60.35%)を黄色油として得た。
工程3.tert−ブチル8−(2−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−エチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。ZnEt(1M、1.23mL、12.00当量)のトルエン(8.00mL)中撹拌懸濁液に、CHICl(438.60mg、2.49mmol、24.27当量)を−20℃にてゆっくりと滴下して加えた。得られた混合物を1時間撹拌し、tert−ブチル8−(1−ヒドロキシブト−3−エニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(40.00mg、102.44μmol、1.00当量)のトルエン(2.00mL)溶液を、−20℃で滴下して加えた。得られた混合物を−20℃で12時間攪拌した。TLCは、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを伴う1つの主ピークが検出されたことを示した。反応を0℃まで冷却し、NHCl飽和溶液(25mL)でクエンチして、EtOAc(2×20mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を分取TLC(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=1:10)で精製し、標題化合物(30.00mg、74.17μmol、収率72.40%)を白色固体として得た。
LCMS:405[M+1]。
工程4.8−(2−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−エチル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(2−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−エチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(30.00mg、74.17μmol、1.00当量)のDCM(8.00mL)溶液に、TFA(6.16g、54.03mmol、4.00mL、728.40当量)を加えた。混合物を30℃で1時間撹拌した。TLC及びLCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを伴う1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮し、標題化合物(50.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得た。残渣を更に精製することなく次工程で使用した。
LCMS:305[M+1]。
工程5.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(2−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−エチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(2−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−エチル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(18.00mg、43.02μmol、1.00当量、TFA)及びTEA(21.77mg、215.10μmol、29.82μL、5.00当量)のDCM(8.00mL)溶液に、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(13.71mg、51.62μmol、1.20当量)を、30℃で1時間撹拌しながら加えた。LCMSは、所望のMSを示した。混合物を直接真空下で蒸発させ、分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(2.49mg、5.23μmol、収率12.16%)を白色固体として得た。LCMS:476[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(dd,J=2.57,6.60Hz,1H)、7.15〜7.25(m,1H)、7.00〜7.11(m,1H)、6.60(br d,J=4.40Hz,1H)、4.61〜4.72(m,2.5H)、4.38〜4.39(m,1H)、4.10〜4.16(m,0.5H)、3.81〜3.87(m,3H)、3.48〜3.62(m,1H)、3.35〜3.38(m,1H)、3.18(s,3H)、2.82〜2.84(m,2H)、2.51〜2.53(m,1H)、2.11〜2.13(m,1H)、1.35〜1.42(m,2H)、0.75〜0.81(m,1H)、0.53〜0.61(m,2H)、0.10〜0.216(m,2H)。
化合物048:(3R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−メチル−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R)−10−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R)−3−メチル−11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体12、100.00mg、312.12μmol、1.00当量)のTHF(5.00mL)溶液に、NaH(24.97mg、624.24μmol、純度60%、2.00当量)を、0℃、N2下で0.5時間撹拌しながら加えた。続いて、メチル2−ブロモアセテート(62.07mg、405.76μmol、38.32μL、1.30当量)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:3)は、tert−ブチル(3R)−3−メチル−11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートが完全に消費され、1つの主要な新スポットが形成したことを示した。混合物を10mLの氷水でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機相をブライン(15mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EtOAc=1:3)で精製し、標題化合物(116.00mg、280.29μmol、収率89.80%)を白色固体として得た。
工程2.tert−ブチル(3R)−10−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。MeMgBr(3M、1.02mL、10.00当量)のTHF(5.00mL)中混合物に、tert−ブチル(3R)−10−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(120.00mg、305.77μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)溶液を、0℃、N下で一度に加えた。TLCは、tert−ブチル(3R)−10−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートが完全に消費され、1つの新たなスポットが形成されたことを示した。混合物を0℃で0.5時間撹拌した後、20℃まで加温し、2時間撹拌した。混合物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機相をブライン(20mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLCで精製し、分取HPLC(FA)で更に精製し、標題化合物(40mg、純度93%)を灰白色油として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ=4.76〜5.07(m,2H)、4.29〜4.50(m,2H)、4.07〜4.21(m,1H)、3.64〜3.70(m,1H)、3.47〜3.62(m,3H)、2.92(br dd,J=5.90、15.81Hz,1H)、2.56(br d,J=15.81Hz,2H)、2.25〜2.42(m,2H)、2.15〜2.23(m,1H)、1.47(s,9H)、1.28(d,J=4.64Hz,6H)、1.12(d,J=6.90Hz,3H)。
工程3.(3R)−10−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(3R)−10−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(40.00mg、101.91μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、TFA(770.00mg、6.75mmol、500.00μL、66.27当量)を、25℃で1時間撹拌しながら加えた。LCMSは、tert−ブチル(3R)−10−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートが完全に消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を、真空下で直接蒸発させた。残渣を精製することなく、次工程で使用した。(45.00mg、未精製、TFA)が黄色油として得られ、次工程に使用した。
工程4.(3R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−メチル−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(3R)−10−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(45.00mg、116.73μmol、1.00当量、TFA)及びTEA(67.23mg、664.38μmol、92.10μL、6.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(32.36mg、121.80μmol、1.10当量)を、25℃で16時間撹拌しながら加えた。LCMSは、(3R)−10−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オンが完全に消費され、所望の生成物が検出されたことを示した混合物を、真空下で直接蒸発させた。残渣を分取HPLC(FA)で、続いてSFC(機器:SFC 80;カラム:OD−10um、移動相:AとしてCO、BとしてMeOH(0.1% NHO);勾配:B30%;流量:60mL/分;背圧:10MPa(100bar);カラム温度:35℃波長:220nm)で精製した。標題化合物(19.00mg、40.54μmol、収率36.62%、純度99%)を白色固体として得た。
LCMS:464[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.60(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.18〜7.25(m,1H)、7.00〜7.09(m,1H)、6.61(s,1H)、5.14(quin,J=6.57Hz,1H)、4.79〜4.81(d,J=15.53Hz,1H)、4.37〜4.48(m,3H)、3.55〜3.69(m,4H)、3.00〜3.03(m,1H)、2.64〜2.67(d,J=15.89Hz,1H)、2.32〜2.48(m,2H)、1.32(s,6H)、1.18(d,J=6.85Hz,3H)。
化合物049:(3R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R)−10−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R)−10−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(化合物048、工程1の生成物、50.00mg、127.40μmol、1.00当量)のTHF(5.00mL)溶液に、LiAlH(9.67mg、254.80μmol、2.00当量)を、−78℃、N下で撹拌しながら加えた。混合物を、2時間撹拌しながら0℃に加温した。TLC(PE:EtOAc=1:3)は、tert−ブチル(3R)−10−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートが完全に消費され、1つの主要な新スポットが形成したことを示した。LCMSは、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を20mLの水でクエンチし、EtOAcで抽出した(20mL×3)。有機相をブライン(20mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EtOAc=1:3)で精製した。標題化合物(35.00mg、96.04μmol、収率75.38%)が明黄色油として得られた。
工程2.(3R)−10−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(3R)−10−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(35.00mg、96.04μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(770.00mg、6.75mmol、500.00μL、70.32当量)を、20℃で1時間撹拌しながら加えた。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、tert−ブチル(3R)−10−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートが完全に消費され、1つの新たなスポットが形成されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(40.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程3.(3R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(3R)−10−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(40.00mg、105.72μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(30.90mg、116.29μmol、1.10当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(32.09mg、317.17μmol、43.96μL、3.00当量)を、20℃で16時間撹拌しながら加えた。LCMSは、反応物質が完全に消費され、所望の生成物が55%であったことを示した。混合物を真空下で濃縮し、残渣を分取HPLC(FA)で精製した。標題化合物(17.50mg、38.14μmol、収率36.08%、純度95%)が白色固体として得られた。
LCMS:436[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.60(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.18〜7.25(m,1H)、7.00〜7.09(m,1H)、6.61(s,1H)、5.12〜5.15(m,1H)、4.09〜4.85(m,1H)、4.37〜4.48(m,3H)、3.89〜3.92(m,2H)、3.76〜3.78(m,2H)、3.54〜3.56(m.,2H)、3.00〜3.04(m,1H)、2.65〜2.69(m,1H)、2.34〜2.37(m,2H)、1.17(d,J=6.85Hz,3H)。
化合物050:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−(メチルアミノ)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル10−メチル−8−(メチルアミノ)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキシレート(中間体2、300.00mg、897.21μmol、1.00当量)、メチルアミン(7.5M、239.26μL、2.00当量、EtOH溶液)、CHCOOH(53.88mg、897.21μmol、51.31μL、1.00当量)及び4A分子ふるい(400.00mg)のDCE(8.00mL)中混合物を、20℃で16時間撹拌した。NaBHCN(281.90mg、4.49mmol、5.00当量)を加え、混合物を20℃で3時間撹拌した。混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、ブライン(40mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これをシリカゲルカラムで精製して、標題化合物(120.00mg、309.07μmol、収率34.45%、純度90%)を黄色油として得た。
LCMS:350[M+1]。
工程2.tert−ブチル8−[アリルオキシカルボニル(メチル)アミノ]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8−(メチルアミノ)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(116.00mg、314.80μmol、1.00当量)及びNaHCO(79.34mg、944.40μmol、36.73μL、3.00当量)のTHF(4.00mL)及びHO(1.00mL)溶液に、カルボノクロリド酸アリル(49.33mg、409.24μmol、43.27μL、1.30当量)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、HCl(1M、40mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これを分取TLCで精製して、標題化合物(99.00mg、228.37μmol、収率72.55%)を黄色油として得た。
工程3.アリルN−メチル−N−(10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル)カルバメート。tert−ブチル8−[アリルオキシカルボニル(メチル)アミノ]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(108.00mg、249.13μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、108.43当量)を加え、混合物を25℃、N下で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(111.00mg、248.09μmol、収率99.58%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程4.アリルN−[2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]−N−メチル−カルバメート。アリルN−メチル−N−(10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル)カルバメート(111.00mg、248.09μmol、1.00当量、TFA)、EtN(125.52mg、1.24mmol、171.95μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(72.50mg、272.90μmol、1.10当量)のDCM(5.00mL)中混合物を、25℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL×2)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これを分取TLCで精製して、黄色固体(108.00mg、213.89μmol、収率86.21%)を得た。
LCMS:505/507[M+1]。
工程5.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−(メチルアミノ)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。アリルN−[2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]−N−メチル−カルバメート(98.00mg、194.08μmol、1.00当量)、1,3−ジメチルヘキサヒドロピリミジン−2,4,6−トリオン(151.52mg、970.41μmol、5.00当量)及びPd(PPh(22.43mg、19.41μmol、0.10当量)のTHF(3.00mL)中混合物を、25℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、ブライン(30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これをシリカゲルカラム及び分取HPLC(HCl)で精製して、標題化合物(55.00mg、119.06μmol、収率61.35%、純度99%、HCl)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ 7.60(dd,J=2.57,6.72Hz,1H)、7.24〜7.37(m,1H)、7.15(t,J=8.99Hz,1H)、4.76〜4.88(m,2H)、4.55(s,2H)、4.25〜4.36(m,1H)、3.86〜3.97(m,1H)、3.71〜3.82(m,1H)、3.23(s,5H)、2.83〜2.89(m,1H)、2.82〜2.83(m,1H)、2.77(s,3H)。LCMS:421/423[M+1]。
化合物051:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−11−オキソ−10−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.5−tert−ブチル3−エチル2−[2−[(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)メチル]アリル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート。5−tert−ブチル3−エチル2−[2−(クロロメチル)アリル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(500.00mg、1.30mmol、1.00当量)及び2,2,2−トリフルオロエタンアミン(3.86g、39.00mmol、3.06mL、30.00当量)のEtOH(50.00mL)溶液を、90℃で32時間撹拌した。混合物をEtOAc(120mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(120mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これをシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(460.00mg、1.03mmol、収率79.26%)を黄色油として得た。
LCMS:447[M+1]。
工程2.tert−ブチル8−メチレン−11−オキソ−10−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。5−tert−ブチル3−エチル2−[2−[(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)メチル]アリル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(460.00mg、1.03mmol、1.00当量)のトルエン(10.00mL)溶液に、Al(CH(2M、2.06mL、4.00当量)を−30℃で加え、混合物を60℃で16時間撹拌した。混合物HO(10.00mL)でクエンチした。NaCO(109.20mg、1.03mmol、1.00当量)及びBocO(269.84mg、1.24mmol、284.04μL、1.20当量)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、HCl(1M、50mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これをシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(390.00mg、974.05μmol、収率94.57%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 5.07(br d,J=4.16Hz,2H)、4.91(s,2H)、4.48〜4.59(m,2H)、4.08〜4.20(m,2H)、3.97〜4.05(m,2H)、3.56〜3.73(m,2H)、2.59〜2.75(m,2H)、1.44〜1.50(m,5H)、1.41(s,9H)。LCMS:401[M+1]。
工程3.tert−ブチル8−(ヒドロキシメチル)−11−オキソ−10−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−メチレン−11−オキソ−10−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(150.00mg、374.63μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)溶液に、BH・DMS(10M、149.85μL、4.00当量)を0℃で加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費されたことを示した。H(297.30mg、2.62mmol、251.95μL、純度30%、7.00当量)及びNaOH(74.93mg、1.87mmol、5.00当量)のHO(500.00uL)溶液を−30℃で加え、混合物を20℃で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、飽和NaSO(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これを分取TLCで精製して、標題化合物(86.00mg、199.37μmol、収率53.22%、純度97%)を黄色油として得た。
LCMS:419[M+1]。
工程4.8−(ヒドロキシメチル)−10−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(ヒドロキシメチル)−11−オキソ−10−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(106.00mg、253.34μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、106.63当量)を加え、混合物を、25℃、N下で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(109.00mg、252.13μmol、収率99.52%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程5.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−11−オキソ−10−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(ヒドロキシメチル)−10−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(109.00mg、252.13μmol、1.00当量、TFA)、EtN(127.56mg、1.26mmol、174.74μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(73.68mg、277.34μmol、1.10当量)のDCM(5.00mL)中混合物を、25℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これを分取HPLC(FA)で精製して、標題化合物(56.00mg、113.18μmol、収率44.89%、純度99%)を黄色油として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.17〜7.24(m,1H)、7.03〜7.12(m,1H)、6.56(s,1H)、4.76〜4.92(m,1H)、4.65〜4.72(m,2H)、4.30〜4.49(m,2H)、3.78〜3.95(m,2H)、3.63〜3.76(m,3H)、3.46〜3.61(m,2H)、2.82〜2.92(m,2H)、2.71〜2.81(m,1H)。LCMS:490/492[M+1]。
化合物052:エチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.2−tert−ブチル8−エチル8,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート。2−tert−ブチル8−エチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート(中間体14、200.00mg、509.62μmol、1.00当量)のTHF(6.00mL)溶液に、LDA(1M、1.53mL、3.00当量)を−65℃、N下で加えた後、0.5時間後にMeI(217.01mg、1.53mmol、95.18μL、3.00当量)を加え、混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物をHCl(1M、40mL)でクエンチし、EtOAc(40mL)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLCで精製し、標題化合物(140.00mg、309.99μmol、収率60.83%、純度90%)を黄色油として得た。LCMS:407[M+1]。
工程2.エチル8,10−ジメチル−11−オキソ−1,2,3,4,7,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート。2−tert−ブチル8−エチル8,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート(210.00mg、516.63μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(4.62g、40.52mmol、3.00mL、78.43当量)を加え、混合物を25℃、Nで1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(217.00mg、516.20μmol、収率99.92%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程3.エチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート。エチル8,10−ジメチル−11−オキソ−1,2,3,4,7,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート(217.00mg、516.20μmol、1.00当量、TFA)、EtN(261.17mg、2.58mmol、357.77μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(150.85mg、567.82μmol、1.10当量)のDCM(7.00mL)中混合物を、25℃で16時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、HCl(1M、30mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これを分取HPLC(FA)で精製して、標題化合物(175.00mg、362.51μmol、収率70.23%、純度99%)を白色固体として得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.69,6.48Hz,1H)、7.15〜7.23(m,1H)、7.01〜7.09(m,1H)、6.63(s,1H)、4.70(s,1H)、4.54〜4.65(m,2H)、4.21〜4.32(m,3H)、3.79〜3.91(m,2H)、3.70〜3.78(m,1H)、3.22(d,J=15.04Hz,1H)、3.17(s,3H)、2.79〜2.88(m,2H)、1.31〜1.36(m,6H)。LCMS:478/480[M+1]。
化合物053:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−8,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
エチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−8,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート(化合物052、60.00mg、125.54μmol、1.00当量)のTHF(5.00mL)溶液に、LiBH(8.20mg、376.62μmol、3.00当量)を0℃で加え、混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物をHO(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mL)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(34.00mg、77.22μmol、収率61.51%、純度99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.60(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.20(br d,J=1.34Hz,1H)、7.07(s,1H)、6.62(s,1H)、4.64〜4.74(m,2H)、4.19(s,1H)、4.01(s,1H)、3.87(s,1H)、3.50〜3.66(m,2H)、3.37(d,J=14.79Hz,1H)、3.22(s,3H)、3.03〜3.11(m,1H)、2.85(s,1H)、1.88〜1.97(m,1H)、1.16(s,3H)。LCMS:436/438[M+1]。
化合物054:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。3,3−ジフルオロピロリジン(96.09mg、669.34μmol、1.49当量、HCl)のDCE(4.00mL)溶液に、NaOAc(73.60mg、897.20μmol、2.00当量)を加えた。1時間撹拌後、tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(150.00mg、448.60μmol、1.00当量)及び4A MS(300.00mg)を加えた。混合物を20℃で4時間撹拌した。NaBHCN(112.76mg、1.79mmol、4.00当量)を加えた。続いて、混合物を20℃で12時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を飽和NHCl(20mL)中に注ぎ、DCM(10mL×2)で抽出した。有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて真空下で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(100%酢酸エチル)で精製し、標題化合物(120.00mg、282.04μmol、収率62.87%)を無色油として得た。
LCMS:426[M+1]。
工程2.8−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(90.00mg、211.53μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、127.70当量)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。混合物を濃縮し、標題化合物(90.00mg、204.83μmol、収率96.83%、TFA)を無色油として得て、これを直接使用した。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(90.00mg、204.83μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(55.52mg、209.00μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TEA(62.18mg、614.50μmol、85.18μL、3.00当量)を加えた。混合物を20℃で12時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取HPLCで精製して、標題化合物(57.00mg、113.56μmol、収率55.44%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS:497/499[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.57,6.48Hz,1H)、7.15〜7.22(m,1H)、6.99〜7.09(m,1H)、6.58(s,1H)、4.67(s,2H)、4.31〜4.46(m,2H)、3.79〜3.98(m,2H)、3.44(d,J=5.38Hz,2H)、3.29〜3.31(m,1H)、3.20(s,3H)、2.81〜3.12(m,6H)、2.28〜2.33(m,2H)。
化合物055:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(ピペリジン−1−イル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−(1−ピペリジル)−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(120.00mg、358.88μmol、1.00当量)及びピペリジン(61.12mg、717.76μmol、71.07μL、2.00当量)のDCE(2.00mL)溶液に、HOAc(21.55mg、358.88μmol、20.52μL、1.00当量)、4A MS(300.00mg)を加え、混合物を20℃で3時間撹拌した。NaBHCN(112.76mg、1.79mmol、5.00当量)を加え、混合物を20℃で12時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。混合物を飽和NHCl(20mL)中に注ぎ、酢酸エチル(15mL×2)で抽出した。有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物を分取TLCで精製し、標題化合物(50.00mg、111.52μmol、収率31.07%、純度90%)を無色油として得た。
工程2.10−メチル−8−(1−ピペリジル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−(1−ピペリジル)−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(50.00mg、123.91μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(14.13mg、123.91μmol、9.17μL、1.00当量)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(50.00mg、119.78μmol、収率96.67%、TFA)を無色油として得て、これを精製せずに次工程で用いた。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(ピペリジン−1−イル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−メチル−8−(1−ピペリジル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(50.00mg、119.78μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(31.82mg、119.78μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TEA(36.36mg、359.35μmol、49.81μL、3.00当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLCで精製し、標題化合物(22.00mg、45.86μmol、収率38.28%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS:475/477[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.13(s,1H)、7.58(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.17〜7.24(m,1H)、7.05(t,J=8.80Hz,1H)、6.73(s,1H)、4.67〜4.76(m,2H)、4.58〜4.67(m,1H)、4.35(dd,J=6.54,15.34Hz,1H)、3.87〜3.95(m,1H)、3.67〜3.82(m,3H)、3.54〜3.59(m,1H)、3.18(s,3H)、2.79〜2.93(m,4H)、2.65〜2.78(m,2H)、1.66〜1.80(m,4H)、1.47〜1.64(m,2H)。
化合物056:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(150.00mg、448.60μmol、1.00当量)及び4,4−ジフルオロピペリジン(108.68mg、897.22μmol、2.00当量)のDCE(2.00mL)溶液に、4A MS(300.00mg)及びHOAc(26.94mg、448.60μmol、25.66μL、1.00当量)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。NaBHCN(140.95mg、2.24mmol、5.00当量)を加えた。混合物を20℃で3時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。混合物を飽和NHCl(20mL)内に注ぎ、酢酸エチル(15mL×2)で抽出して、有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて真空下で濃縮した。粗生成物を分取TLCで精製し、標題化合物(53.00mg、114.56μmol、収率25.54%、純度95%)を無色油として得た。
工程2.8−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(53.00mg、120.59μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、224.01当量)を加え、混合物を20℃で1時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(54.00mg、119.10μmol、収率98.76%、TFA)を無色油として得て、これを精製せずに次工程で用いた。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(54.00mg、119.10μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(31.64mg、119.10μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TEA(36.15mg、357.29μmol、49.53μL、3.00当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCで精製し、標題化合物(24.00mg、45.09μmol、収率37.86%、純度96%)を白色固体として得た。LCMS:511/513[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.64,6.53Hz,1H)、7.18〜7.20(m,1H)、7.02〜7.08(m,1H)、6.65(s,1H)、4.51〜4.80(m,3H)、4.28〜4.39(m,1H)、3.76〜3.93(m,2H)、3.47〜3.63(m,2H)、3.28〜3.40(m,1H)、3.18(s,3H)、2.74〜2.89(m,4H)、2.63〜2.67(m,2H)、1.92〜2.10(m,4H)。
化合物057:メチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート。
Figure 2019524684
工程1.2−tert−ブチル9−メチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレート及び2−tert−ブチル9−メチル9,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレート。2−tert−ブチル9−メチル11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレート(中間体13、1.10g、3.02mmol、1.00当量)のDMF(20.00mL)溶液に、NaH(144.90mg、3.62mmol、純度60%、1.20当量)を−30℃で30分間撹拌しながら加え、MeI(557.01mg、3.93mmol、244.30μL、1.30当量)を加えて、混合物を20℃で2時間撹拌した。LCMSは、反応物質が消費され、70%の2−tert−ブチル9−メチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレートと、18%の2−tert−ブチル9−メチル9,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレートが検出されたことを示した。混合物を水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機層をブライン(50mL×3)で洗浄して、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCで精製し、2−tert−ブチル9−メチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレート(680.00mg、1.80mmol、収率59.60%)及び2−tert−ブチル9−メチル9,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレート(120.00mg、305.77μmol、収率10.12%)を無色油として得た。
工程2.メチル−10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート。2−tert−ブチル9−メチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレート(200.00mg、528.51μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(4.62g、40.52mmol、3.00mL、76.67当量)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(200.00mg、509.77μmol、収率96.46%、TFA)を無色油として得た。
工程3.メチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート。メチル10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート(190.00mg、484.29μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(128.66mg、484.29μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(98.01mg、968.57μmol、134.26μL、2.00当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を水(20mL)に注ぎ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機層をブライン(20mL)で洗浄して、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCで精製し、標題化合物(150.00mg、323.43μmol、収率66.79%、純度97%)を白色固体として得た。
LCMS:450/452[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.60(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.18〜7.24(m,1H)、7.00〜7.09(m,1H)、6.64(s,1H)、4.59〜4.80(m,2H)、4.28〜4.47(m,3H)、3.74〜3.95(m,2H)、3.67(s,3H)、3.20(s,3H)、2.88〜2.99(m,1H)、2.81(t,J=5.81Hz,2H)、2.49〜2.65(m,1H)。
化合物058:2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−9−カルボン酸。
Figure 2019524684
メチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート(化合物057,30.00mg、66.69μmol、1.00当量)のMeOH(2.00mL)及びHO(2.00mL)溶液に、NaOH(8.00mg、200.07μmol、3.00当量)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物をHCl(1N)でpH4まで酸性化した。残渣を分取HPLCで精製し、標題化合物(24.00mg、54.52μmol、収率81.74%、純度99%)白色固体として得た。LCMS:436/438[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ 7.56〜7.64(m,1H)、7.25〜7.35(m,1H)、7.13(t,J=8.93Hz,1H)、4.60(br s,2H)、4.37(br d,J=5.01Hz,3H)、3.84〜3.99(m,1H)、3.59〜3.75(m,1H)、3.17(s,3H)、2.93(br d,J=14.43Hz,1H)、2.75(br t,J=5.32Hz,2H)、2.53(br dd,J=5.93,14.61Hz,1H)。
化合物059:N2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N9,N9,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキサミド。
Figure 2019524684
2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボン酸(化合物058,100.00mg、229.44μmol、1.00当量)及びMeNH(187.09mg、2.29mmol、210.21μL、10.00当量、HCl)のDMF(3.00mL)溶液に、DIPEA(593.06mg、4.59mmol、801.43μL、20.00当量)及びHATU(104.69mg、275.33μmol、1.20当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を水(20mL)に注ぎ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機層をブライン(20mL×3)で洗浄して、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製し、標題化合物(50.00mg、106.93μmol、収率46.61%、純度99%)白色固体として得た。LCMS:463/465[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.60(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.18〜7.25(m,1H)、7.04(t,J=8.80Hz,1H)、6.77(s,1H)、4.75(q,J=15.89Hz,2H)、4.61(dd,J=4.52,7.58Hz,1H)、4.51(td,J=4.52,14.31Hz,1H)、4.18(ddd,J=4.71、10.33,14.55Hz,1H)、3.76〜3.94(m,2H)、3.07(s,3H)、3.03(d,J=8.31Hz,6H)、2.75〜2.84(m,2H)、2.50〜2.64(m,2H)。
化合物060:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
メチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート(化合物057、100.00mg、222.29μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)溶液に、LiBH(14.52mg、666.87μmol、3.00当量)を10℃で加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物をHCl水(0.5M)に注ぎ、DCM(20mL×2)で抽出し、有機層をブライン(20mL)で洗浄して、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCで精製し、標題化合物(43.00mg、100.91μmol、収率45.40%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS:422/424[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.57(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.18〜7.25(m,1H)、7.04(t,J=8.80Hz,1H)、6.90(s,1H)、4.66(s,2H)、4.32〜4.52(m,2H)、3.90(td,J=5.61、13.36Hz,1H)、3.69〜3.83(m,4H)、3.21(s,3H)、2.80(t,J=5.75Hz,2H)、2.21〜2.57(m,3H)。
化合物061:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチル)−9,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.2−tert−ブチル9−メチル9,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレート。メチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−9,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート(100.00mg、285.41μmol、1.00当量)のDMF(3.00mL)溶液に、NaH(34.25mg、856.23μmol、純度60%、3.00当量)を、30分間撹拌しながら加え、MeI(202.56mg、1.43mmol、88.84μL、5.00当量)を加えて、混合物を20℃で2時間撹拌した。LCMSは、反応物質が消費され、主要な生成物が検出されたことを示した。混合物を水(10mL)中に注ぎ、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、標題化合物(120.00mg、未精製)を黄色油として得た。
工程2.メチル9,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート。2−tert−ブチル9−メチル9,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,9−ジカルボキシレート(120.00mg、305.77μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(4.62g、40.52mmol、3.00mL、132.52当量)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、メチル9,10−ジメチル−11−オキソ−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート(120.00mg、295.30μmol、収率96.58%、TFA)を無色油として得て、これを精製せずに次工程で用いた。
工程3.メチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−9,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート。メチル9,10−ジメチル−11−オキソ−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート(120.00mg、295.30μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(78.45mg、295.30μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(365.00mg、3.61mmol、500.00μL、12.21当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。反応混合物を、酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)に分配し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機層をブライン(20mL)で洗浄して、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を分取TLCで精製し、標題化合物(90.00mg、188.19μmol、収率63.73%、純度97%)を白色固体として得た。
工程4.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチル)−9,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。メチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−9,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート(45.00mg、97.01μmol、1.00当量)のTHF(2.00mL)溶液に、LiBH(4.23mg、194.02μmol、2.00当量)を0℃で加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは、15%の反応物質が残存したことを示し、LiBH(4.23mg、194.02μmol、2.00当量)を加えて、混合物を20℃で4時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物をHCl水(0.5M)に注ぎ、DCM(20mL×2)で抽出し、有機層をブライン(20mL)で洗浄して、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCで精製し、標題化合物(22.00mg、49.46μmol、収率50.99%、純度98%)を白色固体として得た。LCMS:436/438[M+1]。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.57(dd,J=2.64,6.53Hz,1H)、7.22(ddd,J=2.76,4.08,8.97Hz,1H)、7.00〜7.09(m,1H)、6.79(s,1H)、4.64〜4.75(m,2H)、4.51〜4.59(m,1H)、4.38〜4.47(m,1H)、3.77〜3.92(m,3H)、3.55(d,J=11.29Hz,1H)、3.12(s,3H)、2.80(t,J=5.77Hz,2H)、2.49〜2.63(m,1H)、2.27(ddd,J=2.38,8.28,15.56Hz,2H)、1.44(s,3H)。
化合物062:2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−9,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−9−カルボン酸。
Figure 2019524684
メチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−9,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−9−カルボキシレート(10.00mg、21.56μmol、1.00当量)のMeOH(1.00mL)及びHO(1.00mL)溶液に、NaOH(1.29mg、32.34μmol、1.50当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは、60%の反応物質が残存していることを示し、NaOH(2.59mg、64.67μmol、3.00当量)を加えた。混合物を40℃まで加熱し、40℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。HCl(3M)によって、混合物のpHを3に酸性化した。得られた混合物を分取HPLCで精製し、標題化合物(7.00mg、15.09μmol、収率70.01%、純度97%)を白色固体として得た。LCMS:450/452[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.45(dd,J=2.51、6.27Hz,1H)、7.11〜7.20(m,1H)、7.01〜7.08(m,1H)、6.80(br s,1H)、6.74〜6.86(m,1H)、4.70〜4.75(m,1H)、4.21〜4.45(m,3H)、3.93.396(m,1H)、3.56(br s,1H)、3.17(s,4H)、2.70〜2.92(m,2H)、2.08〜2.23(m,1H)、1.66(s,3H)。
化合物063:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−(モルホリノメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。2−tert−ブチル8−エチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート(中間体14,500.00mg、1.27mmol、1.00当量)のTHF(10.00mL)中混合物に、LiAlH(96.39mg、2.54mmol、2.00当量)を、−40℃、N下で加えた後、混合物を−40℃にて2時間、N雰囲気下で撹拌した。混合物を氷水(20mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機相をHCl(1N、20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜1:2)によって精製し、白色固体として標題化合物(120.00mg、342.46μmol、収率26.97%)を得た。LCMS:351[M+1]。
工程2.tert−ブチル10−メチル−8−(メチルスルホニルオキシメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(100.00mg、285.38μmol、1.00当量)、TEA(144.39mg、1.43mmol、197.79μL、5.00当量)のDCM(3.00mL)中混合物に、MsCl(130.76mg、1.14mmol、88.35μL、4.00当量)を0℃、N下で加えた後、混合物を15℃にて2時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMS及びTLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが現れたことを示した。混合物を氷水(20mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相をDCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(102.00mg、238.04μmol、収率83.41%)を白色固体として得て、これを次工程に直接用いた。LCMS:429[M+1]。
工程3.tert−ブチル10−メチル−8−(モルホリノメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8−(メチルスルホニルオキシメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(100.00mg、233.37μmol、1.00当量)、モルホリン(203.31mg、2.33mmol、205.37μL、10.00当量)のDMSO(2.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、88℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)で精製し、標題化合物(65.00mg、147.19μmol、収率63.07%、純度95%)を白色固体として得た。
LCMS:420[M+1]。
工程4.10−メチル−8−(モルホリノメチル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル10−メチル−8−(モルホリノメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(65.00mg、154.94μmol、1.00当量)、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、87.17当量)のDCM(2.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を20℃にて1時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが現れたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(67.00mg、154.58μmol、収率99.77%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程5.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−8−(モルホリノメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−メチル−8−(モルホリノメチル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(67.00mg、209.77μmol、1.00当量)、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(66.88mg、251.72μmol、1.20当量)、TEA(42.45mg、419.54μmol、58.15μL、2.00当量)のDCM(5.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、20℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、5分間攪拌した。水相をDCM(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(60.00mg、120.99μmol、収率57.68%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS:491/493[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.18〜7.24(m,1H)、7.01〜7.09(m,1H)、6.72(s,1H)、4.67(s,2H)、4.38〜4.47(m,1H)、4.11〜4.20(m,1H)、3.74〜3.92(m,6H)、3.49(m,1H)、3.28(m,1H)、3.17(s,3H)、2.75〜2.91(m,4H)、2.67(m,4H)、2.48〜2.56(m,1H)。
化合物064:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(ピペリジン−1−イルメチル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体1、800.00mg、2.41mmol、1.00当量)、クロロロジウムトリフェニルホスファン(89.19mg、96.40μmol、0.04当量)のTHF(10.00mL)中混合物に、1,3,2−ベンゾジオキサボロール(1M、7.23mL、3.00当量)を0℃、N下で加えた後、混合物を、20℃にて3時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費されたことを示した。水酸化ナトリウム(482.00mg、12.05mmol、5.00当量)のHO(5.00mL)溶液を、−30℃で滴下して加えた後、過酸化水素(1.91g、16.87mmol、1.62mL、純度30%、7.00当量)をゆっくりと加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。TLCは、出発材料がなく、所望の生成物が主であったことを示した。混合物をNaHCO(飽和、40mL)でクエンチし、EtOAc(20mL)で抽出した。有機相をNaOH(15%、40mL×3)及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させて、濾過して真空下で濃縮し、褐色油を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜1/4)で精製し、標題化合物(522.00mg、1.42mmol、収率58.72%、純度95%)を白色固体として得た。
LCMS:351[M+1]。
工程2.tert−ブチル10−メチル−8−(メチルスルホニルオキシメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(500.00mg、1.43mmol、1.00当量)、TEA(723.51mg、7.15mmol、991.11μL、5.00当量)のDCM(10.00mL)中混合物に、MsCl(655.23mg、5.72mmol、442.72μL、4.00当量)を、0℃、N下で加えた後、混合物を、20℃にて2時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが現れたことを示した。混合物を氷水(20mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相をDCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥して、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(550.00mg、1.09mmol、収率76.29%、純度85%)を無色油として得た。
LCMS:429[M+1]。
工程3.tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−(1−ピペリジルメチル)−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8−(メチルスルホニルオキシメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(120.00mg、280.05μmol、1.00当量)、ピペリジン(238.46mg、2.80mmol、277.28μL、10.00当量)のDMSO(2.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、88℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。この混合物を水(10mL)に注いだ。水相を酢酸エチル(5mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製し、標題化合物(60.00mg、143.70μmol、収率51.31%)を白色固体として得た。LCMS:418[M+1]
工程4.10−メチル−8−(1−ピペリジルメチル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−(1−ピペリジルメチル)−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(54.00mg、129.33μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)中混合物に、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、104.43当量)を加えた後、混合物を、20℃にて1時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが現れたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(55.80mg、129.33μmol、収率100.00%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程5.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(ピペリジン−1−イルメチル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−メチル−8−(1−ピペリジルメチル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(55.80mg、129.33μmol、1.00当量、TFA)、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(41.23mg、155.20μmol、1.20当量)、TEA(26.17mg、258.66μmol、35.85μL、2.00当量)のDCM(5.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、20℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、5分間攪拌した。水相をDCM(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(HCl)で精製し、標題化合物(40.00mg、80.98μmol、収率62.62%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS:489/491[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.60(m,1H)、7.18(m,1H)、7.02〜7.10(m,1H)、6.60(br s,1H)、4.57〜4.77(m,2H)、4.48(m,1H)、4.35(m,1H)、3.84(m,3H)、3.68(m,1H)、3.32〜3.58(m,3H)、3.24(m,3H)、2.63〜3.08(m,6H)、2.37(m,2H)、1.81〜2.02(m,3H)、1.48(m,1H)。
化合物065:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−[(ジメチルアミノ)メチル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8−(メチルスルホニルオキシメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(化合物064、工程2の生成物、120.00mg、280.05μmol、1.00当量)、N−メチルメタンアミン(2M、1.40mL、10.00当量)のDMSO(5.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、88℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製し、標題化合物(65.00mg、165.31μmol、収率59.03%、純度96%)を白色固体として得た。LCMS:378[M+1]
工程2.8−[(ジメチルアミノ)メチル]−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−[(ジメチルアミノ)メチル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(55.00mg、145.70μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)中混合物に、TFA(1.69g、14.86mmol、1.10mL、101.97当量)を加えた後、混合物を、20℃にて1時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが現れたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(57.00mg、145.63μmol、収率99.96%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−[(ジメチルアミノ)メチル]−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(57.00mg、145.63μmol、1.00当量、TFA)、フェニルN−(3−アミノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(43.03mg、174.76μmol、1.20当量)、TEA(29.47mg、291.27μmol、40.37μL、2.00当量)のDCM(5.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、20℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相をDCM(5mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(HCl)で精製し、標題化合物(59.00mg、130.11μmol、収率89.34%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS:449/451[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.57〜7.63(m,1H)、7.15〜7.22(m,1H)、7.02〜7.10(m,1H)、6.51〜6.57(m,1H)、4.58〜4.77(m,2H)、4.46〜4.56(m,1H)、4.31(s,1H)、3.84〜3.89(m,3H)、3.47〜3.61(m,1H)、3.25(s,3H)、3.12〜3.20(m,1H)、3.04(m,2H)、2.83〜2.92(m,6H)、2.80〜2.86(m,2H)。
化合物066:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8−(メチルスルホニルオキシメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(化合物064、工程2の生成物、20.00mg、46.67μmol、1.00当量)、3,3−ジフルオロピロリジン(49.99mg、466.74μmol、10.00当量)のDMSO(1.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、88℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発物質/所望の生成物/副生成物=3/2/1を示した。次に、3,3−ジフルオロピロリジン(49.99mg、466.74μmol、10.00当量)を混合物に加え、混合物を90℃で16時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、所望の生成物/副生成物=3/1であることを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(5mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製し、標題化合物(8.00mg、16.20μmol、収率34.71%、純度89%)を白色固体として得た。
LCMS:440[M+1]。
工程2.8−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(8.00mg、18.20μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)中混合物に、TFA(821.32mg、7.20mmol、533.32μL、395.73当量)を加えた後、混合物を20℃で1時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが形成されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(8.25mg、18.20μmol、収率100.00%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(8.25mg、18.20μmol、1.00当量、TFA)、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(5.32mg、20.01μmol、1.10当量)、TEA(3.68mg、36.39μmol、5.04μL、2.00当量)のDCM(3.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、20℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、DCM(5mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(HCl)で精製し、標題化合物8.50mg、16.47μmol、収率90.49%、純度99%)を明黄色固体として得た。LCMS:511/513[M+1]。
H NMR(400MHz、メタノール−d)δ=7.58(dd,J=2.6,6.7Hz,1H)、7.31〜7.25(m,1H)、7.14(s,1H)、4.68(d,J=3.0Hz,2H)、4.56〜4.47(m,1H)、4.36〜4.27(m,1H)、4.04〜3.53(m,7H)、3.35(br s,3H)、3.19(d,J=1.6Hz,3H)、3.09〜2.97(m,1H)、2.82(s,4H)。
化合物067:N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
8−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(化合物066、工程2の生成物、62.00mg、136.74μmol、1.00当量、TFA)、EtN(69.18mg、683.70μmol、94.77μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(42.04mg、164.09μmol、1.20当量)のDCM(6.00mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費され、主要な所望の生成物を示した。混合物を真空下で濃縮し、これを分取HPLC(FA)で精製して、黄色固体(43.00mg、81.46μmol、収率59.57%、純度95%)を得た。LCMS:502[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.78(m,1H)、7.60(m,1H)、7.13(t,J=8.74Hz,1H)、6.93(s,1H)、4.68(s,2H)、4.41(m,1H)、4.13(d,J=5.87Hz,1H)、3.87(m,2H)、3.46(m,1H)、3.26〜3.37(m,1H)、3.18(s,3H)、2.93(m,2H)、2.73〜2.87(m,4H)、2.56〜2.66(m,1H)、2.47〜2.55(m,2H)、2.30(m,2H)。
化合物068:8−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
8−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(化合物066、工程2の生成物、62.00mg、136.74μmol、1.00当量、TFA)、EtN(69.18mg、683.70μmol、94.77μL、5.00当量)及びフェニルN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(49.10mg、164.09μmol、1.20当量)のDCM(6.00mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費され、主要な所望の生成物を示した。混合物を真空下で濃縮し、これを分取HPLC(FA)で精製して、標題化合物(42.00mg、76.37μmol、収率55.85%、純度99%)を黄色固体として得た。LCMS:545[M+1H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.70(m,1H)、7.57〜7.64(m,1H)、7.11〜7.16(m,1H)、6.83(s,1H)、4.71(s,2H)、4.42(m,1H)、4.13(m,1H)、3.89(m,2H)、3.42〜3.54(m,1H)、3.27〜3.39(m,1H)、3.19(s,3H)、2.95(m,2H)、2.86(m,4H)、2.58〜2.69(m,1H)、2.49〜2.56(m,2H)、2.32(m,2H)。
化合物069:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(ピロリジン−1−イルメチル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−(ピロリジン−1−イルメチル)−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8−(メチルスルホニルオキシメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(化合物064、工程2の生成物、150.00mg、350.06μmol、1.00当量)のDMSO(3.00mL)溶液に、ピロリジン(248.96mg、3.50mmol、292.89μL、10.00当量)を加え、混合物を88℃で16時間撹拌した。反応混合物をブライン(40mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機物を、HO(60mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)で精製し、標題化合物(91.00mg、221.01μmol、収率63.13%、純度98%)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
LCMS:404[M+1]。
工程2.10−メチル−8−(ピロリジン−1−イルメチル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−(ピロリジン−1−イルメチル)−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(91.00mg、225.52μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.96g、34.76mmol、2.57mL、154.14当量)を加え、混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を直接蒸発させ、標題化合物(94.14mg、225.53μmol、収率100.00%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
LCMS:304[M+1]。
工程3.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(ピロリジン−1−イルメチル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−メチル−8−(ピロリジン−1−イルメチル)−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(94.14mg、225.53μmol、1.00当量、TFA)及びEtN(114.11mg、1.13mmol、156.31μL、5.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(59.92mg、225.53μmol、1.00当量)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(塩基)で精製し、標題化合物(61.00mg、127.15μmol、収率56.38%、純度99%)白色固体として得た。LCMS:475/477[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58〜7.61(m,1H)、7.17〜7.19(m,1H)、7.03〜7.07(m,1H)、6.61(s,1H)、4.67(s,2H)、4.39〜4.44(m,1H)、4.0〜4.2(m,1H)、3.84〜3.87(m,2H)、3.36〜3.45(m,1H)、3.34〜3.35(m,1H)、3.17(s,3H)、2.82〜2.85(m,2H)、2.65〜2.67(m,1H)、2.48〜2.55(m,6H)、1.79(m,4H)。
化合物070:8−(アミノメチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.8−(アジドメチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。[2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]メチルメタンスルホネート(80.00mg、160.02μmol、1.00当量)のDMF(5.00mL)中混合物に、NaN(20.81mg、320.04μmol、11.25μL、2.00当量)を0℃、N下で加えた後、混合物を、50℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは出発物質/所望の生成物=1/8を示した。続いて、NaN(20.81mg、320.04μmol、11.25μL、2.00当量)を、0℃、N下で混合物に加え、この混合物を50℃で更に16時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、ブライン(20mL×3)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(50.00mg、111.89μmol、収率69.92%)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
LCMS:447[M+1]。
工程3.8−(アミノメチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(アジドメチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(40.00mg、89.51μmol、1.00当量)、NHCl(14.36mg、268.53μmol、9.39μL、3.00当量)及びZn(11.71mg、179.02μmol、2.00当量)のEtOH(5.00mL)及びHO(500.00uL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、30℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を濾過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(32.00mg、74.51μmol、収率83.24%、純度98%)を白色固体として得た。
LCMS:421[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.57〜7.62(m,1H)、7.17〜7.23(m,1H)、7.05(s,1H)、6.60〜6.64(m,1H)、4.67(d,J=2.51Hz,2H)、4.37〜4.47(m,1H)、4.13〜4.25(m,1H)、3.86(d,J=6.90Hz,2H)、3.44(d,J=5.40Hz,1H)、3.38(d,J=7.53Hz,1H)、3.19(s,3H)、2.83(d,J=5.65Hz,4H)、2.43〜2.57(m,1H)。
化合物071:(R)−N−(2−ブロモ−5−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物072と同様の方法で、工程3においてフェニル(2−ブロモ−5−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバメートを用いて調製した。LCMS(M+1):534/536。H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.32(d,J=7.5Hz,1H)、7.35(d,J=8.0Hz,1H)、6.93〜6.98(m,1H)、5.88〜6.24(m,1H)、5.00〜5.09(m,1H)、4.91(s,1H)、4.35〜4.53(m,3H)、3.79〜4.07(m,2H)、3.59(s,2H)、3.00〜3.09(m,1H)、2.66〜2.75(m,1H)、2.36(s,2H)、1.23(d,J=6.9Hz,3H)。
化合物072:(3R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R)−3−メチル−11−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(700.00mg、2.18mmol、1.00当量)のDMF(7.00mL)溶液に、NaH(261.60mg、6.54mmol、純度60%、3.00当量)を−10℃で加えた。混合物を−10℃で30分間撹拌した。次に、2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(1.40g、6.54mmol、3.00当量)のDMF(800.00uL)溶液を、−10℃で滴下して加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物を氷水(50mL)内に追加し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をHO(50mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=30%〜50%)で精製し、標題化合物(800.00mg、2.08mmol、収率95.41%)を無色油として得た。
工程2.(3R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(3R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(350.00mg、910.46μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、TFA(7.70g、67.53mmol、5.00mL、74.17当量)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、出発材料が消費されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(380.00mg、未精製、TFA)を褐色油として得た。
工程3.(3R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(3R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(55.00mg、138.08μmol、1.00当量、TFA)及びEtN(69.86mg、690.40μmol、95.70μL、5.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(36.68mg、138.08μmol、1.00当量)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を直接蒸発させた。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(31.70mg、69.33μmol、収率50.21%、純度99.7%)を白色固体として得た。LCMS[M+1]:456
化合物073、074、075、076、077、078、及び071を、化合物072と同様の方法で調製した。
Figure 2019524684
化合物073:(R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物072と同様の方法で、工程3においてフェニル(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバメートを用いて調製した。LCMS[M+1]:489。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.65〜7.71(m,1H)、7.56〜7.63(m,1H)、7.13(s,1H)、6.61(s,1H)、6.05(s,1H)、5.13(m,1H)、4.84(m,1H)、4.38〜4.51(m,3H)、3.81〜4.07(m,2H)、3.55〜3.68(m,2H)、3.03(m,1H)、2.68(m,1H)、2.37(m,2H)、1.19(d,J=6.8Hz,3H)。
化合物074:(R)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物072と同様の方法で、工程3においてフェニル(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)カルバメートを用いて調製した。LCMS[M+1]:500/502。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.69〜7.74(m,1H)、7.27〜7.30(m,1H)、7.04(br d,J=2.4Hz,1H)、6.46〜6.58(m,1H)、5.86〜6.24(m,1H)、5.05〜5.18(m,1H)、4.82(m,1H)、4.35〜4.52(m,3H)、3.77〜4.08(m,2H)、3.59〜3.61(m,2H)、2.93〜3.09(m,1H)、2.69(s,1H)、2.36(m,2H)、1.18(dd,J=2.2,6.8Hz,3H)。
化合物075:(R)−N−(2−ブロモ−3−フルオロピリジン−4−イル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物072と同様の方法で、工程3においてフェニル(2−ブロモ−3−フルオロピリジン−4−イル)カルバメートを用いて調製した。LCMS[M+1]:501。H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.14〜8.18(m,1H)、8.06(d,J=5.5Hz,1H)、6.96〜7.07(m,1H)、5.87〜6.23(m,1H)、5.00〜5.10(m,1H)、4.85〜4.96(m,1H)、4.35〜4.56(m,3H)、3.77〜4.09(m,2H)、3.58〜3.63(m,2H)、2.99〜3.10(m,1H)、2.66〜2.77(m,1H)、2.31〜2.44(m,2H)、1.23(d,J=6.9Hz,3H)。
化合物076:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物072と同様の方法で、工程3においてフェニル(3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバメートを用いて調製した。LCMS[M+1]:446。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.78(s,1H)、7.58〜7.65(m,1H)、7.13(s,1H)、6.79〜6.89(m,1H)、5.87〜6.24(m,1H)、5.07〜5.18(m,1H)、4.84〜4.92(m,1H)、4.39〜4.51(m,3H)、3.93(br s,2H)、3.57〜3.68(m,2H)、2.96〜3.08(m,1H)、2.66〜2.77(m,1H)、2.32〜2.44(m,2H)、1.19(d,J=6.9Hz,3H)。
化合物077:(R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物072と同様の方法で、工程3においてフェニル(4−フルオロ−3−メチルフェニル)カルバメートを用いて調製した。LCMS[M+1]:435。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.24〜7.27(m,1H)、7.08〜7.16(m,1H)、6.88〜6.97(m,1H)、6.46(s,1H)、6.05(s,1H)、5.12(s,1H)、4.83〜4.89(m,1H)、4.35〜4.50(m,3H)、3.80〜4.05(m,2H)、3.52〜3.69(m,2H)、2.98〜3.07(m,1H)、2.62〜2.70(m,1H)、2.36(s,2H)、2.25(d,J=1.5Hz,3H)、1.18(d,J=6.9Hz,3H)。
化合物078:(R)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物072と同様の方法で、工程3においてフェニル(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)カルバメートを用いて調製した。LCMS[M+1]:474。H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.19(s,1H)、6.95(dd,J=8.5,10.6Hz,1H)、6.53〜6.59(m,1H)、6.05(s,1H)、5.02〜5.13(m,1H)、4.80〜4.91(m,1H)、4.44(s,3H)、3.78〜4.08(m,2H)、3.49〜3.69(m,2H)、2.99〜3.09(m,1H)、2.71(s,1H)、2.36(br s,2H)、1.21(d,J=6.8Hz,3H)。
化合物079_D1:(3R,8R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R)−8−フルオロ−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R)−8−ヒドロキシ−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体18、65.00mg、178.36μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、BAST(236.76mg、1.07mmol、234.42μL、6.00当量)を、−30℃、N下で加え、混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、出発物質が完全に消費され、2つの主要な新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を10mLで希釈し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。反応2バッチの残渣を合わせ、分取TLC(PE:EtOAc=1:1)で精製し、標題化合物の2つのジアステレオマー、D1:40.00mg、109.16μmol、収率30.60%とD2:35.00mg、95.52μmol、収率26.78%を白色固体として得た。
工程2.(3R)−8−フルオロ−3,8,10−トリメチル−1,2,3,4,7,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン_D1。tert−ブチル(3R)−8−フルオロ−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D1(40.00mg、109.16μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(1.23g、10.80mmol、799.73μL、98.95当量)を、20℃で、1時間撹拌しながら加えた。LC−MSは、反応物質である出発物質が完全に消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を直接真空下で蒸発させ、標題化合物(45.00g、未精製、TFA)を黄色油として得た。
他のジアステレオマーを同様の方法で作製した。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。
工程3.(3R,8R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(3R)−8−フルオロ−3,8,10−トリメチル−1,2,3,4,7,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン_D1(50.00mg、131.46μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(38.42mg、144.61μmol、1.10当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(106.42mg、1.05mmol、145.78μL、8.00当量)を、20℃で16時間加えた。LC−MSは、反応物質が完全に消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を真空下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(33.00mg、75.36μmol、収率57.33%、純度100%)を白色固体として得た。
LCMS:438[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.58(dd,J=2.69,6.48Hz,1H)、7.14〜7.22(m,1H)、7.00〜7.10(m,1H)、6.52(s,1H)、5.10(m,1H)、4.78(d,J=15.65Hz,1H)、4.35〜4.53(m,3H)、3.48(m,1H)、3.37〜3.45(m,1H)、3.18〜3.26(m,3H)、2.94〜3.06(m,1H)、2.68(m,1H)、1.51〜1.59(m,3H)、1.19(d,J=6.85Hz,3H)。
079_D2を同様の方法で調製した。
化合物079_D2:(3R,8S)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物079 D1と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2。LCMS:438[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.60(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.17〜7.23(m,1H)、7.03〜7.09(m,1H)、6.60(s,1H)、5.13(m,1H)、4.88(d,J=15.41Hz,1H)、4.34〜4.54(m,3H)、3.47〜3.58(m,1H)、3.35〜3.46(m,1H)、3.22(s,3H)、3.03(m,1H)、2.66(m,1H)、1.55〜1.62(m,3H)、1.18(d,J=6.85Hz,3H)。
化合物080_D1:(3R,8S)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.(3R)−3,8,10−トリメチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(3R)−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体17、60.00mg、172.20μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(770.00mg、6.75mmol、500.00μL、39.22当量)を、20℃にて1時間撹拌しながら加えた。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、出発材料が完全に消費され、1つの主要なスポットが形成したことを示した。混合物を濃縮し、標題化合物(65.00g、未精製、TFA)を黄色油として得た。
工程2.(3R,8S)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド;純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。(3R)−3,8,10−トリメチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(65.00mg、179.38μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(50.04mg、188.35μmol、1.05当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(145.22mg、1.44mmol、198.93μL、8.00当量)を、20℃にて16時間加えた。LCMSは、反応物質7が完全に消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。残渣を直接蒸発させた。残渣を分取HPLC(FA)で精製した後、SFCによって、2つのジアステレオマー:080_D1(15.50mg、36.92μmol、収率20.58%)を白色固体として、及び080_D2(17.24mg、40.24μmol、収率22.43%、純度98%)を白色固体として得た。
SFC分離条件:機器:SFC 80;カラム:AD−10um;移動相:AとしてCO、BとしてEtOH(0.1% NHO);勾配:B30%;流量:60mL/分;背圧:10MPa(100bar);カラム温度:35℃;波長:220nm。LCMS:420[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.61(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.17〜7.23(m,1H)、7.02〜7.08(m,1H)、6.61(s,1H)、5.14(m,1H)、4.81(d,J=15.28Hz,1H)、4.39〜4.49(m,2H)、3.98〜4.03(m,1H)、3.89〜3.42(m,1H)、3.19(s,3H)、3.13〜3.16(m,1H)、3.02〜3.08(m,1H)、2.61〜2.70(m,2H)、1.17(d,J=6.85Hz,3H)、1.12(d,J=6.72Hz,3H)。
化合物080_D2:(3R,8R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,8,10−トリメチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド。
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物080D1と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2。LCMS:420[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.61(dd,J=2.69,6.60Hz,1H)、7.16〜7.23(m,1H)、7.01〜7.08(m,1H)、6.59(s,1H)、5.14(m,1H)、4.81(d,J=15.41Hz,1H)、4.40〜4.50(m,2H)、3.98(m,1H)、3.45〜3.47(m,1H)、3.20(s,3H)、3.13〜3.16(m,1H)、3.01〜3.08(m,1H)、2.58〜2.69(m,2H)、1.17(dd,J=6.91、12.78Hz,6H)。
化合物081:(3R,8S)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド。
工程1.(3R,S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(3R)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体16、2.00g、4.72mmol、1.00当量)のMeOH(20.00mL)溶液に、HCl/MeOH(4M、10.00mL、8.47当量)を、25℃にて3時間撹拌しながら加えた。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、反応物質であるtert−ブチル(3R)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートが完全に消費されたことを示した。混合物を真空濃縮した。純度92%の残渣を、SFC(分析条件:AD−3S_4_5_40_3MLカラム:Chiralpak AD−3 100×4.6mm I.D.、3um移動相:イソプロパノール(0.05% DEA)、CO中、5%〜40%、流量:3mL/分波長:220nm、分離条件:機器:SFC 80;カラム:AD−5um、移動相:AとしてCO、BとしてIPA(0.1% NHO);勾配:B25%;流量:55mL/分;背圧:10MPa(100bar);カラム温度:35;波長:220nm)によって分離すると、両ジアステレオマーである、(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(520mg)及び(3R,8R)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(670mg)が白色固体として得られた。
工程2.(3R,8S)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド。(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(40.00mg、151.33μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、フェニルN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(54.34mg、181.60μmol、1.20当量)及びEtN(76.57mg、756.65μmol、104.89μL、5.00当量)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(FA)で精製し、白色固体(24.10mg、50.83μmol、収率33.59%、純度99%)を得た。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:470[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.70(m,1H)、7.55〜7.64(m,1H)、7.12(t,J=9.35Hz,1H)、6.82(s,1H)、5.14〜5.17(m,1H)、4.84〜4.88(m,1H)、4.36〜4.49(m,2H)、4.19〜4.23(m,1H)、3.65〜3.77(m,2H)、3.32〜3.54(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,1H)、2.61〜2.77(m,2H)、1.18(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物082、083,084、085、086、087,088、089、及び090を、対応するジアステレオマーから化合物081と同様の方法で調製した。
Figure 2019524684
Figure 2019524684
化合物081_D2:(3R,8R)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−3,4,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2(7H)−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:470[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.69〜7.10(m,1H)、7.59〜7.61(m,1H)、7.12(t,J=9.41Hz,1H)、6.77(s,1H)、5.15(t,J=6.53Hz,1H)、4.80〜4.84(m,1H)、4.36〜4.52(m,2H)、4.25〜4.27(m,1H)、3.64〜3.76(m,2H)、3.32〜3.52(m,2H)、3.20(s,3H)、3.00〜3.04(m,1H)、2.61〜2.78(m,2H)、1.19(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物082_D1:(3R,8S)−N−(2,4−ジフルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:488[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.38(t,J=7.97Hz,1H)、6.99(t,J=10.04Hz,1H)、6.66(br d,J=2.89Hz,1H)、5.10〜5.30(m,1H)、4.84〜4.88(m,1H)、4.39〜4.52(m,2H)、4.16〜4.20(m,1H)、3.67〜3.77(m,2H)、3.33〜3.55(m,2H)、3.20(s,3H)、3.00〜3.04(m,1H)、2.63〜2.76(m,2H)、1.20(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物082_D2:(3R,8R)−N−(2,4−ジフルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:488[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.38(t,J=8.03Hz,1H)、6.99(t,J=10.10Hz,1H)、6.63(s,1H)、5.08〜5.12(m,1H)、4.81〜4.85(m,1H)、4.52(d,J=15.56Hz,1H)、4.22〜4.45(m,2H)、3.60〜3.76(m,2H)、3.30〜3.50(m,2H)、3.20(s,3H)、3.00〜3.05(m,1H)、2.61〜2.79(m,2H)、1.21(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物083_D1:(3R,8S)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:488[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.17〜8.23(m,1H)、6.98(t,J=9.16Hz,1H)、6.67(s,1H)、5.08〜5.10(m,1H)、4.85〜4.89(m,1H)、4.39〜4.53(m,2H)、4.17〜4.19(m,1H)、3.66〜3.78(m,2H)、3.32〜3.55(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,16.06Hz,1H)、2.63〜2.76(m,2H)、1.20(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物083_D2:(3R,8R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:488[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.19〜8.25(m,1H)、6.99(t,J=9.41Hz,1H)、6.61(s,1H)、5.06〜5.09(m,1H)、4.83〜4.86(m,1H)、4.49〜4.51(m,1H)、4.22〜4.44(m,2H)、3.62〜3.74(m,2H)、3.31〜3.50(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,1H)、2.64〜2.77(m,2H)、1.21(d,J=6.85Hz,3H)。
化合物084_D1:(3R,8S)−N−(3−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:498/500[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.89〜7.95(m,1H)、6.94(t,J=7.6Hz,1H)、6.58(s,1H)、5.08〜5.10(m 1H)、4.85〜4.88(m,1H)、4.38〜4.53(m,2H)、4.14〜4.18(m,1H)、3.66〜3.79(m,2H)、3.32〜3.56(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,1H)、2.61〜2.76(m,2H)、1.20(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物084_D2:(3R,8R)−N−(3−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:498/500[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.90〜7.96(m,1H)、6.91〜6.96(m,1H)、6.55(s,1H)、5.02〜5.13(m,1H)、4.82〜4.86(m,1H)、4.49〜4.53(m,1H)、4.22〜4.45(m,2H)、3.62〜3.74(m,2H)、3.30〜3.50(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,1H)、2.63〜2.77(m,2H)、1.21(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物085_D1:(3R,8S)−N−(5−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:498/500[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.23〜8.39(m,1H)、6.93(t,J=7.97Hz,1H)、6.57(s,1H)、5.09〜5.11(m 1H)、4.82〜4.86(m,1H)、4.37〜4.52(m,2H)、4.17〜4.19(m,1H)、3.64〜3.80(m,2H)、3.33〜3.54(m,2H)、3.20(s,3H)、2.98〜3.02(m,1H)、2.63〜2.77(m,2H)、1.20(d,J=6.78Hz,3H)。
化合物085_D2:(3R,8R)−N−(5−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:498/500[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.25〜8.37(m,1H)、6.91〜6.95(m,1H)、6.55(s,1H)、5.09〜5.11(m,1H)、4.79〜4.83(m,1H)、4.48〜4.52(m,1H)、4.20〜4.44(m,2H)、3.63〜3.73(m,2H)、3.29〜3.51(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,1H)、2.62〜2.77(m,2H)、1.20(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物086_D1:(3R,8S)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:480/482[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.73〜7.75(m,1H)、7.24〜7.27(m,1H)、6.95〜7.09(m,1H)、6.65(s,1H)、5.06〜5.20(m,1H)、4.83(d,J=15.18Hz,1H)、4.36〜4.48(m,2H)、4.20〜4.22(m,1H)、3.70〜3.74(m,2H)、3.33〜3.54(m,2H)、3.20(s,3H)、3.00〜3.05(m,1H)、2.58〜2.78(m,2H)、1.18(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物086_D2:(3R,8R)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:480/482[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.72〜7.75(m,1H)、7.25〜7.26(m,1H)、7.04(t,J=8.53Hz,1H)、6.61(s,1H)、5.13〜5.15(m,1H)、4.78〜4.81(m,1H)、4.37〜4.51(m,2H)、4.24〜4.27(m,1H)、3.62〜3.75(m,2H)、3.30〜3.50(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.04(m,1H)、2.59〜2.79(m,2H)、1.18(d,J=6.78Hz,3H)。
化合物087_D1:(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:427[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.79〜7.81(m,1H)、7.59〜7.61(m,1H)、7.07〜7.17(m,1H)、6.93(s,1H)、5.07〜5.19(m,1H)、4.86(d,J=15.43Hz,1H)、4.36〜4.49(m,2H)、4.19〜4.24(m,1H)、3.66〜3.80(m,2H)、3.30〜3.55(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,1H)、2.58〜2.76(m,2H)、1.18(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物087_D2:(3R,8R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:427[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.78〜7.80(m,1H)、7.59〜7.62(m,1H)、7.13(t,J=8.68Hz,1H)、6.88(s,1H)、5.13〜5.15(m,1H)、4.80〜4.85(m,1H)、4.37〜4.53(m,2H)、4.22〜4.25(m,1H)、3.62〜3.76(m,2H)、3.31〜3.53(m,2H)、3.20(s,3H)、3.00〜3.03(m,1H)、2.62〜2.76(m,2H)、1.19(d,J=6.97Hz,3H)。
化合物088_D1:(3R,8S)−N−(3−シアノ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:445[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.23〜8.29(m,1H)、7.01(t,J=7.97Hz,1H)、6.69(s,1H)、5.08(m,1H)、4.86〜4.89(m,1H)、4.38〜4.54(m,2H)、4.18〜4.20(m,1H)、3.65−.78(m,2H)、3.33〜3.55(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.06(m,1H)、2.62〜2.78(m,2H)、1.21(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物088_D2:(3R,8R)−N−(3−シアノ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:445[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.24〜8.30(m,1H)、6.99〜7.27(m,1H)、6.63(s,1H)、5.07〜5.09(m,1H)、4.82〜4.86(m,1H)、4.50〜4.54(m,1H)、4.20〜4.45(m,2H)、3.64〜3.75(m,2H)、3.31〜3.52(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,1H)、2.61〜2.76(m,2H)、1.21(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物089_D1:(3R,8S)−N−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:454/456[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.83〜7.89(m,1H)、6.92〜6.97(m,9.25Hz,1H)、6.58(s,1H)、5.08〜5.10(m,1H)、4.85〜4.89(m,1H)、4.39〜4.54(m,2H)、4.17〜4.19(m,1H)、3.64〜3.78(m,2H)、3.33〜3.56(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,1H)、2.61〜2.76(m,2H)、1.20(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物089_D2:(3R,8R)−N−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:454/456[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.84〜7.90(m,1H)、6.92〜6.97(m,1H)、6.55(s,1H)、5.01〜5.14(m,1H)、4.82〜4.86(m,1H)、4.49〜4.53(m,1H)、4.22〜4.44(m,2H)、3.67〜3.69(m,2H)、3.30〜3.49(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,1H)、2.62〜2.76(m,2H)、1.21(d,J=6.85Hz,3H)。
化合物090_D1:(3R,8S)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:454/456[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.18(t,J=8.09Hz,1H)、6.92〜6.97(m,1H)、6.58(s,1H)、5.08〜5.10(m,1H)、4.83〜4.87(m,1H)、4.38〜4.54(m,2H)、4.17〜4.19(m,1H)、3.65〜3.79(m,2H)、3.32〜3.57(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.04(m,1H)、2.61〜2.74(m,2H)、1.20(d,J=6.78Hz,3H)。
化合物090_D2:(3R,8R)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物081と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマー。LCMS:454/456[M+1]H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.16〜8.20(m,1H)、6.92〜6.97(m,1H)、6.55(s,1H)、5.08〜5.12m,1H)、4.80〜4.84(m,1H)、4.48〜4.52(m,1H)、4.22〜4.43(m,2H)、3.60〜3.75(m,2H)、3.30〜3.50(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01〜3.05(m,1H)、2.62〜2.77(m,2H)、1.20(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物091:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.2−tert−ブチル8−エチル8−(2,2−ジフルオロエチル)−10−メチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート。2−tert−ブチル8−エチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート(中間体14,400.00mg、1.02mmol、1.00当量)のTHF(8.00mL)溶液に、LDA(1M、3.06mL、3.00当量)を−65℃、N下で、0.5時間後に2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(1.09g、5.10mmol、5.00当量)を加え、混合物を25℃で更に5時間撹拌した。LCMSは、〜45%の所望の生成物と、複数のピークを示した。混合物を別のバッチと合わせ、EtOAc(60mL)で希釈し、HCl(1M、60mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これを分取HPLC(FA)で精製して、標題化合物(185.00mg、405.28μmol、収率39.73%)を黄色固体として得た。LCMS:457[M+1]。
工程2.エチル8−(2,2−ジフルオロエチル)−10−メチル−11−オキソ−1,2,3,4,7,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート。2−tert−ブチル8−エチル8−(2,2−ジフルオロエチル)−10−メチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート(215.00mg、471.00μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(4.62g、40.52mmol、3.00mL、86.03当量)を加え、混合物を25℃にて、N下で1時間撹拌した。TLCは、出発材料がなく、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(221.00mg、469.82μmol、収率99.75%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程3.エチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−8−(2,2−ジフルオロエチル)−10−メチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート。エチル8−(2,2−ジフルオロエチル)−10−メチル−11−オキソ−1,2,3,4,7,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート(221.00mg、469.82μmol、1.00当量、TFA)、EtN(237.71mg、2.35mmol、325.63μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(137.30mg、516.80μmol、1.10当量)のDCM(10.00mL)中混合物を、25℃で16時間撹拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費され、主要な所望の生成物を示した。混合物をDCM(40mL)で希釈し、HCl(1M、40mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これをシリカゲルカラムで精製して、標題化合物(195.00mg、361.99μmol、収率77.05%、純度98%)を黄色固体として得た。
LCMS:528[M+1]。
工程4.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。エチル2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−8−(2,2−ジフルオロエチル)−10−メチル−11−オキソ−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート(90.00mg、170.48μmol、1.00当量)のTHF(5.00mL)溶液に、LiBH(11.14mg、511.44μmol、3.00当量)を0℃で加え、混合物を25℃で2時間撹拌した。LCMSは、出発材料が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物をHO(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mL)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これを分取HPLC(FA)で精製して、標題化合物(50.00mg、101.87μmol、収率59.76%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS:486[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.58〜7.61(m,1H)、7.21〜7.28(m,1H)、7.05〜7.09(t,J=8.8Hz,1H)、6.68(s,1H)、6.06〜6.34(m,1H)、4.68〜4.73(m,2H)、4.24〜4.28(m,1H)、4.05〜4.09(m,1H)、3.85〜3.88(m,2H)、3.67〜3.70(m,2H)、3.19〜3.28(m,5H)、2.84〜2.87(m,2H)、2.05〜2.09(m,2H)。
化合物092_D1:(3R,8R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−8−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.エチル(3R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート。2−tert−ブチル8−エチル(3R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート(中間体20、130.00mg、284.79μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(4.62g、40.52mmol、3.00mL、142.28当量)を加え、混合物を25℃、N下で1時間撹拌した。TLCは、出発材料がなく、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(133.00mg、282.74μmol、収率99.28%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程2.エチル(16S)−12−クロロ−26−(2,2−ジフルオロエチル)−11−フルオロ−18,19−ジオキソ−22,23,24,25,26−ペンタアザペンタシクロドコサ−1(11),2(12),9,13(22),14−ペンタエン−17−カルボキシレート。エチル(3R)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート(133.00mg、282.74μmol、1.00当量、TFA)、EtN(143.05mg、1.41mmol、195.96μL、5.00当量)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(90.14mg、339.29μmol、1.20当量)のDCM(10.00mL)中混合物を、25℃で16時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、主要な所望の生成物を示した。混合物をDCM(40mL)で希釈し、HCl(1M、40mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これをシリカゲルカラムで精製して、標題化合物(120.00mg、229.74μmol、収率81.26%、純度98%)を黄色固体として得た。LCMS:528[M+1]。
工程3.(3R,8R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−8−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド;純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。エチル(3R)−2−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボキシレート(30.00mg、56.83μmol、1.00当量)のTHF(2.00mL)溶液に、LiBH(3.71mg、170.48μmol、3.00当量)を0℃で加え、混合物を25℃で2時間撹拌した。LCMSは、出発材料がなく、主要な所望の生成物を示した。混合物をHO(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。別のバッチ(EW645〜046)と合わせた残渣を、分取TLCで精製して10mgの生成物を得て、これをSFC(「AD−3S_3_5_40_3MLカラム:Chiralpak AD−3 100×4.6mm I.D.、3um移動相:メタノール(0.05% DEA)、CO中、5%〜40%流量:3mL/分波長:220nm」)で分離し、その後分取HPLC(FA)を経て、それぞれ24mgの標題化合物を得た。
LCMS:486/488[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.60(m,1H)、7.18〜7.25(m,1H)、7.02〜7.11(m,1H)、6.59(s,1H)、5.91〜6.28(m,1H)、5.13(m,1H)、4.87(m,1H)、4.12〜4.48(m,3H)、3.43〜3.81(m,4H)、3.03(m,1H)、2.58〜2.80(m,1H)、1.18(m,3H)。
化合物092_D2:(3R,8S)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−(2,2−ジフルオロエチル)−8−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
標題化合物を、同様の方法で合成された化合物092_D1と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2。LCMS:486/488[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.59(m,1H)、7.17〜7.25(m,1H)、7.04〜7.12(m,1H)、6.51(s,1H)、5.90〜6.29(m,1H)、5.10(s,1H)、4.79(m,1H)、4.19〜4.54(m,4H)、3.42〜3.76(m,5H)、2.99〜3.09(m,1H)、2.71(s,2H)、1.21(m,3H)。
化合物93:8−(アミノメチル)−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(化合物064、工程1の生成物、200.00mg、570.76μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、47.33当量)を0℃で加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。LCMSは、反応物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を減圧下で濃縮し、標題化合物(207.00mg、568.18μmol、収率99.55%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程2.N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1−オキソ−5,8,9,11−テトラヒドロ−4H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−d][1,2,5]オキサジアゼピン−10−カルボキサミド。4−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−4,5,8,9,10,11−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−d][1,2,5]オキサジアゼピン−1−オン(100.00mg、273.01μmol、1.00当量、TFA)のDCM(3.00mL)溶液に、フェニルN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(98.03mg、327.61μmol、1.20当量)及びEtN(138.13mg、1.37mmol、189.22μL、5.00当量)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、ブライン(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、これを分取TLCで精製し、標題化合物(120.00mg、259.74μmol、収率95.14%、純度99%)を白色固体として得た。
工程3.[2−[[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]メチルメタンスルホネート。N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(120.00mg、263.50μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TEA(133.32mg、1.32mmol、182.63μL、5.00当量)及びMsCl(90.55mg、790.50μmol、61.18μL、3.00当量)を0℃で加え、この混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(20mL)中に注ぎ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて真空下で濃縮し、標題化合物(140.00mg、262.42μmol、収率99.59%)を無色油として得た。
工程4.8−(アジドメチル)−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。[2−[[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]メチルメタンスルホネート(140.00mg、262.42μmol、1.00当量)のDMF(3.00mL)溶液に、NaN3(68.24mg、1.05mmol、4.00当量)を0℃で加え、この混合物を50℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(20mL)の添加によってクエンチした後、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、標題化合物(120.00mg、249.78μmol、収率95.18%)を無色油として得た。
工程5.8−(アミノメチル)−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド及びN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−8−(メチルアミノメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド:8−(アジドメチル)−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(120.00mg、249.78μmol、1.00当量)のMeOH(5.00mL)溶液に、Pd/C(20.00mg、純度10%)を加えた。混合物をH(0.10MPa(15Psi))下、25℃にて3時間撹拌した。TLCは、反応物質が消費されたことを示し、LCMSは、32%の化合物093と39%の化合物094(N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−8−(メチルアミノメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド)を示した。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、これを分取HPLCで精製し、化合物93:8−(アミノメチル)−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(20.00mg、41.81μmol、収率16.74%、純度95%)を白色固体として、化合物94:N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−8−(メチルアミノメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(9.00mg、18.25μmol、収率7.31%、純度95%)を白色固体として得た。LCMS:455[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.69(dd,J=2.63,6.05Hz,1H)、7.56〜7.63(m,1H)、7.12(t,J=9.41Hz,1H)、6.86(s,1H)、4.62〜4.78(m,2H)、4.40〜4.44(m,1H)、4.21〜4.38(m,1H)、3.78〜3.96(m,2H)、3.32〜3.55(m,2H)、3.19(s,3H)、2.71〜2.88(m,4H)、2.38〜2.59(m,1H)。
化合物94:N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−8−(メチルアミノメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
LCMS:469[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.69(dd,J=2.70、6.09Hz,1H)、7.56〜7.64(m,1H)、7.11(t,J=9.35Hz,1H)、6.98(s,1H)、4.57〜4.75(m,2H)、4.40〜4.42(m,1H)、4.13〜4.15(m,1H)、3.78〜3.95(m,2H)、3.30〜3.53(m,2H)、3.17(s,3H)、2.84(t,J=5.77Hz,2H)、2.53〜2.75(m,3H)、2.46(s,3H)。
化合物095:8−(アミノメチル)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−4−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1−オキソ−5,8,9,11−テトラヒドロ−4H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−d][1,2,5]オキサジアゼピン−10−カルボキサミド。4−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−4,5,8,9,10,11−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−d][1,2,5]オキサジアゼピン−1−オン(化合物093、工程1の生成物、100.00mg、273.01μmol、1.00当量、TFA)のDCM(3.00mL)溶液に、フェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(83.94mg、327.61μmol、1.20当量)及びEtN(138.13mg、1.37mmol、189.22μL、5.00当量)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、ブライン(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、残渣を得て、これを分取TLCで精製し、標題化合物(80.00mg、189.19μmol、収率69.30%、純度98%)を白色固体として得た。
工程2.[2−[(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]メチルメタンスルホネート。N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(80.00mg、193.98μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(98.14mg、969.90μmol、134.44μL、5.00当量)及びMsCl(66.66mg、581.94μmol、45.04μL、3.00当量)を加えた。混合物を20℃で4時間撹拌した。TLCは、反応物質が消費され、新たなスポットが検出されたことを示した。混合物を水(10mL)中に注ぎ、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機層をブライン(10mL)で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(95.00mg、193.68μmol、収率99.84%)を白色固体として得た。
工程3.8−(アジドメチル)−N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。[2−[(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル]メチルメタンスルホネート(100.00mg、203.87μmol、1.00当量)のDMF(3.00mL)溶液に、NaN(53.01mg、815.48μmol、4.00当量)を0℃で加えた。混合物を50℃で16時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を水(20mL)の添加によってクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、濾過して減圧下で濃縮し、標題化合物(80.00mg、182.89μmol、収率89.71%)を無色油として得た。
工程4.8−(アミノメチル)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(アジドメチル)−N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(80.00mg、182.89μmol、1.00当量)のEtOH(5.00mL)及びHO(500.00uL)中混合物に、Zn(47.84mg、731.56μmol、4.00当量)及びNHCl(58.70mg、1.10mmol、38.37μL、6.00当量)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を濾過し、濾液を分取HPLCで精製して、白色固体(30.00mg、69.27μmol、収率37.88%、純度95%)を得た。LCMS:412[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.78(dd,J=2.75,5.44Hz,1H)、7.60(ddd,J=2.87,4.52,9.11Hz,1H)、7.13(t,J=8.74Hz,1H)、6.93(s,1H)、4.58〜4.75(m,2H)、4.40〜4.42(m,1H)、4.18〜4.20(m,1H)、3.87(t,J=5.87Hz,2H)、3.31〜3.53(m,2H)、3.13〜3.26(m,3H)、2.72〜2.89(m,4H)、2.39〜2.57(m,1H)。
化合物096_E1:(R)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.2−tert−ブトキシカルボニル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボン酸。2−tert−ブチル8−エチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート(中間体14,4.80g、12.23mmol、1.00当量)のMeOH(20.00mL)及びHO(4.00mL)中混合物に、NaOH(978.47mg、24.46mmol、2.00当量)を一度に加えた。混合物を30℃で5時間撹拌した。LCMS及びTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、MeOHを除去した。残渣を水(10mL)中に注ぎ、1分間撹拌した。水相をDCM(30mL×2)で抽出した。1N HClで水相のpHを3に調整し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄して、無水NaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(4.40g、12.07mmol、収率98.73%、純度100%)を白色固体として得た。LCMS[M+1]:365
工程2.tert−ブチル8−[メトキシ(メチル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。2−tert−ブトキシカルボニル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−カルボン酸(500.00mg、1.37mmol、1.00当量)及びN−メトキシメタンアミン塩酸塩(534.52mg、5.48mmol、4.00当量)のTHF(10.00mL)中混合物に、TP(1.74g、2.74mmol、1.63mL、純度50%、2.00当量)及びTEA(2.08g、20.55mmol、2.85mL、15.00当量)を、N下で一度に加えた。混合物を30℃で12時間撹拌した。LCMS及びTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(15mL)に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1〜20:1)で精製し、標題化合物(510.00mg、1.24mmol、収率90.45%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS[M+1]:408。
工程3.tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−プロポ−2−エノイル−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。ビニルマグネシウムブロミド(1M、4.91mL、5.00当量)のTHF(4.00mL)中混合物に、tert−ブチル8−[メトキシ(メチル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(400.00mg、981.69μmol、1.00当量)のTHF(2.00mL)溶液を、−30℃、N下で滴下して加えた。混合物を0℃まで加熱し、1時間撹拌した。LCMS及びTLC(酢酸エチル)は、反応が完了し、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を1N HCl(30mL)中に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮し、黄色固体として標題化合物(288.00g、769.17μmol、収率78.35%)を得た。LCMS[M+1]:375。
工程4.tert−ブチル8−(1−ヒドロキシアリル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E1〜E4。tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−プロポ−2−エノイル−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(3.70g、9.88mmol、1.00当量)のMeOH(100.00mL)混合物に、CeCl(4.87g、19.76mmol、1.24mL、2.00当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を0℃で15分間撹拌した後、NaBH(1.50g、39.52mmol、4.00当量)を混合物に加えた。混合物を30℃まで加熱し、2時間撹拌した。LCMS及びTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(20mL)に注ぎ、減圧下で濃縮した。水相を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100/1〜20:1)で精製し、ラセミ体の標題化合物(2.70g、6.74mmol、収率68.24%、純度94%)を黄色固体として得て、これを、SFC(分析法:IC−3S_3_5_40_3MLカラム:Chiralpak IC−3 100×4.6mm I.D.、3um移動相:メタノール(0.05% DEA)、5%〜40%のCO中流量:3mL/分波長:220nm。分離法:機器:SFC 80;カラム:IC−10um;移動相:AとしてCO、BとしてMeOH(0.1% NHO);勾配:B 35%;流量:60mL/分;背圧:10MPa(100bar);カラム温度:35℃;波長:220nm)によって分離して、4つの異性体:E1:650mg、E2:640mg、E3:650mg、及びE4:650mgを得た。
工程5.tert−ブチル8−(1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E1。tert−ブチル8−(1−ヒドロキシアリル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(550.00mg、1.46mmol、1.00当量)のMeOH(20.00mL)溶液に、Pd/C(100.00mg)をN下で加えた。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした。混合物を、H下(0.10MPa(15Psi))、30℃にて5時間撹拌し、LCMSは出発材料が完全に消費されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮すると、標題化合物(520.00mg、1.37mmol、収率94.11%)が黄色固体として得られた。LCMS[M+1]:379。
工程6.8−(1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン_E1。tert−ブチル8−(1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(200.00mg、528.46μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)中混合物に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、51.12当量)を、30℃、N下で一度に加えた。混合物を30℃で2時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(207.00mg、527.56μmol、収率99.83%、TFA)を黄色油として得た。
工程7.(R)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。8−(1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(50.00mg、127.43μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(5−クロロ−2,4−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(46.99mg、165.66μmol、1.30当量)のDCM(6.00mL)中混合物に、TEA(128.95mg、1.27mmol、176.64μL、10.00当量)をN下で加えた。混合物を25℃で10時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。残渣を水(10mL)に注いだ。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相を、ブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(40.00mg、84.89μmol、収率66.62%、純度99.3%)を白色固体として得た。LCMS[M+1]:468H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.17(t,J=8.03Hz,1H)、6.94(dd,J=8.47,10.60Hz,1H)、6.59(d,J=2.89Hz,1H)、4.70(s,2H)、4.40〜4.42(m,1H)、4.13〜4.16(m,1H)、3.82〜3.89(m,2H)、3.64〜3.66(m,2H)、3.46〜3.48(m,1H)、3.19(s,3H)、2.85(t,J=5.77Hz,2H)、2.46〜2.47(m,1H)、1.70〜1.77(m,1H)、1.44〜1.55(m,2H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物096、097、098、099、100、101、102、103、104、及び105を、対応するエナンチオマーから別々に、類似の方法によって調製した。
Figure 2019524684
Figure 2019524684
化合物096_E2:(S)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS[M+1]:468H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.18(t,J=8.03Hz,1H)、6.96(dd,J=8.47,10.60Hz,1H)、6.61(s,1H)、4.71(s,2H)、4.40〜4.42(m,1H)、4.14〜4.16(m,1H)、3.83〜3.91(m,2H)、3.62〜3.69(m,2H)、3.47〜3.48(m,1H)、3.20(s,3H)、2.86(t,J=5.71Hz,2H)、2.47〜2.49(m,1H)、1.71〜1.79(m,1H)、1.45〜1.56(m,2H)、1.05(t,J=7.34Hz,3H)。
化合物096_E3:(S)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE3。
LCMS[M+1]:468H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.18(t,J=8.07Hz,1H)、6.96(dd,J=8.50、10.45Hz,1H)、6.63(br d,J=2.69Hz,1H)、4.59〜4.77(m,3H)、4.32(m,1H)、3.79〜3.95(m,2H)、3.49〜3.56(m,1H)、3.36〜3.37(m,2H)、3.20(s,3H)、2.87(t,J=5.81Hz,2H)、2.46〜2.54(m,1H)、1.90〜2.20(m,1H)、1.44〜1.54(m,2H)、1.03(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物096_E4:(R)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE4。
LCMS[M+1]:468H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.18(t,J=8.07Hz,1H)、6.96(dd,J=8.50、10.58Hz,1H)、6.63(s,1H)、4.59〜4.77(m,3H)、4.32(m,1H)、3.79〜3.95(m,2H)、3.50〜3.56(m,1H)、3.36(m,2H)、3.20(s,3H)、2.87(t,J=5.81Hz,2H)、2.46〜2.54(m,1H)、2.03(s,1H)、1.75(br s,1H)、1.66(m,19H)、1.42〜1.55(m,2H)、1.03(t,J=7.34Hz,3H)。
化合物097_E1:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS[M+1]:441。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.80(dd,J=2.76,5.52Hz,1H)、7.60〜7.63(m,1H)、7.14(t,J=8.72Hz,1H)、6.99〜7.04(m,1H)、4.64〜4.75(m,2H)、4.43(m,1H)、4.15(m,1H)、3.81〜3.95(m,2H)、3.66(m,2H)、3.48(m,1H)、3.21(s,3H)、2.85(t,J=5.71Hz,2H)、2.45〜2.53(m,1H)、1.79(m,1H)、1.44〜1.59(m,2H)、1.05(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物097_E2:(S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS[M+1]:441。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.80(dd,J=2.76,5.40Hz,1H)、7.60〜7.63(m,1H)、7.14(t,J=8.72Hz,1H)、6.99(br s,1H)、4.64〜4.75(m,2H)、4.43(dd,J=7.28,14.18Hz,1H)、4.15(m,1H)、3.81〜3.95(m,2H)、3.66(m,2H)、3.48(m,14.87Hz,1H)、3.21(s,3H)、2.85(t,J=5.83Hz,2H)、2.49(m,1H)、1.79(br s,1H)、1.60〜1.71(m,18H)、1.52(m,2H)、1.05(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物097_E3:(S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE3。
LCMS[M+1]:441。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.79(dd,J=2.69,5.38Hz,1H)、7.60〜7.63(m,1H)、7.14(t,J=8.68Hz,1H)、7.04(s,1H)、4.70〜4.79(m,1H)、4.59〜4.69(m,2H)、4.33(m,1H)、3.81〜3.95(m,2H)、3.50〜3.58(m,1H)、3.38(m,2H)、3.20(s,3H)、2.85(t,J=5.81Hz,2H)、2.51(m,1H)、1.97〜2.18(m,1H)、1.46〜1.57(m,1H)、1.45〜1.56(m,1H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物097_E4:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE4。
LCMS[M+1]:441。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.79(dd,J=2.75,5.44Hz,1H)、7.61〜7.63(m,1H)、7.05〜7.17(m,2H)、4.71〜4.79(m,1H)、4.58〜4.67(m,2H)、4.33(m,1H)、3.81〜3.95(m,2H)、3.51〜3.57(m,1H)、3.38(d,J=7.46Hz,2H)、3.20(s,3H)、2.85(t,J=5.81Hz,2H)、2.47〜2.55(m,1H)、2.03(s,1H)、1.62〜1.74(m,1H)、1.45〜1.58(m,2H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物098_E1:(R)−N−(3−シアノ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS[M+1]:459。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.25(dt,J=5.84,9.13Hz,1H)、7.01(ddd,J=1.76,7.97,9.47Hz,1H)、6.73(d,J=2.26Hz,1H)、4.72(d,J=3.51Hz,2H)、4.41(m,1H)、4.14(m,1H)、3.78〜3.95(m,2H)、3.59〜3.71(m,2H)、3.46(m,1H)、3.19(s,3H)、2.85(t,J=5.71Hz,2H)、2.40〜2.54(m,1H)、1.43〜1.59(m,2H)、1.03(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物098_E2:(S)−N−(3−シアノ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS[M+1]:459H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.25(dt,J=5.90、9.10Hz,1H)、7.01(ddd,J=1.69,7.94,9.44Hz,1H)、6.73(d,J=2.01Hz,1H)、4.72(d,J=3.64Hz,2H)、4.41(m,1H)、4.14(m,1H)、3.86(m,2H)、3.57〜3.71(m,2H)、3.46(m,1H)、3.19(s,3H)、2.85(t,J=5.71Hz,2H)、2.37〜2.57(m,1H)、1.51(dt,J=7.40、14.93Hz,2H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物098_E3:(S)−N−(3−シアノ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE3。
LCMS[M+1]:459。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.26(dt,J=5.83,9.13Hz,1H)、7.01(ddd,J=1.76,7.97,9.47Hz,1H)、6.72(d,J=2.26Hz,1H)、4.53〜4.85(m,3H)、4.31(m,1H)、3.77〜3.95(m,2H)、3.52(m,1H)、3.36(m,2H)、3.19(s,3H)、2.86(t,J=5.77Hz,2H)、2.42〜2.56(m,1H)、1.44〜1.58(m,2H)、1.02(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物098_E4:(R)−N−(3−シアノ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE4。
LCMS[M+1]:459。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.18〜8.35(m,1H)、7.02(ddd,J=1.76,8.03,9.54Hz,1H)、6.65〜6.80(m,1H)、4.54〜4.83(m,3H)、4.20〜4.37(m,1H)、3.75〜3.96(m,2H)、3.47〜3.59(m,1H)、3.36(m,2H)、3.19(s,3H)、2.86(s,2H)、2.41〜2.58(m,1H)、1.42〜1.56(m,2H)、1.02(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物099_E1:(R)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS[M+1]:484。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.69(dd,J=2.63,6.05Hz,1H)、7.59(td,J=3.38,9.02Hz,1H)、7.12(t,J=9.35Hz,1H)、6.87(s,1H)、4.60〜4.77(m,2H)、4.41(m,1H)、4.13(m,1H)、3.78〜3.96(m,2H)、3.64(m,2H)、3.47(m,1H)、3.19(s,3H)、2.84(t,J=5.93Hz,2H)、2.40〜2.53(m,1H)、1.72〜1.82(m,1H)、1.46〜1.57(m,2H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物099_E2:(S)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS[M+1]:484。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.69(dd,J=2.75,6.17Hz,1H)、7.56〜7.63(m,1H)、7.12(t,J=9.35Hz,1H)、6.87(s,1H)、4.61〜4.78(m,2H)、4.41(m,1H)、4.13(m,1H)、3.79〜3.96(m,2H)、3.59〜3.71(m,2H)、3.47(m,1H)、3.19(s,3H)、2.84(t,J=5.93Hz,2H)、2.38〜2.54(m,1H)、1.74(br dd,J=3.24,7.27Hz,1H)、1.71〜1.81(m,1H)、1.51(dt,J=7.64,14.95Hz,2H)、1.04(t,J=7.34Hz,3H)。
化合物099_E3:(S)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE3。
LCMS[M+1]:484。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.69(dd,J=2.57,5.87Hz,1H)、7.55〜7.62(m,1H)、7.12(t,J=9.41Hz,1H)、6.86(s,1H)、4.55〜4.80(m,3H)、4.31(m,14.37Hz,1H)、3.82〜3.93(m,2H)、3.48〜3.57(m,1H)、3.36(m,2H)、3.19(s,3H)、2.84(t,J=5.75Hz,2H)、2.39〜2.54(m,1H)、1.95〜2.10(m,1H)、1.45〜1.55(m,2H)、1.02(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物099_E4:(R)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE4。
LCMS[M+1]:484。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.66〜7.72(m,1H)、7.55〜7.63(m,1H)、7.12(s,1H)、6.86(s,1H)、4.55〜4.79(m,3H)、4.24〜4.37(m,1H)、3.87(s,2H)、3.47〜3.59(m,1H)、3.36(d,J=7.46Hz,2H)、3.19(s,3H)、2.80〜2.89(m,2H)、2.44〜2.55(m,1H)、1.99〜2.13(m,1H)、1.44〜1.55(m,2H)、1.02(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物100_E1:(R)−N−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS[M+1]:468H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.86(dt,J=5.56,8.89Hz,1H)、6.90〜7.00(m,1H)、6.60(br s,1H)、4.71(d,J=1.34Hz,2H)、4.41(m,1H)、4.13(m,1H)、3.80〜3.92(m,2H)、3.56〜3.70(m,2H)、3.46(m,1H)、3.19(s,3H)、2.85(t,J=5.62Hz,2H)、2.40〜2.52(m,1H)、1.44〜1.57(m,2H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物101_E1:(R)−N−(3−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS[M+1]:512。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.92(dt,J=5.62,8.93Hz,1H)、6.93(dt,J=2.08,8.62Hz,1H)、6.61(br s,1H)、4.67〜4.76(m,2H)、4.41(m,1H)、4.13(m,1H)、3.80〜3.89(m,1H)、3.58〜3.70(m,2H)、3.46(m,1H)、3.19(s,3H)、2.85(t,J=5.81Hz,2H)、2.46(m,1H)、1.44〜1.57(m,2H)、1.03(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物102_E1:(R)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS[M+1]:494。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.72(dd,J=2.69,6.11Hz,1H)、7.24〜7.27(m,1H)、7.03(t,J=8.56Hz,1H)、6.68(s,1H)、4.60〜4.73(m,2H)、4.41(m,1H)、4.13(m,1H)、3.76〜3.93(m,2H)、3.64(m,2H)、3.46(m,1H)、3.19(s,3H)、2.83(t,J=5.75Hz,2H)、2.41〜2.52(m,1H)、1.76(m,1H)、1.43〜1.57(m,2H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物103_E1:(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS[M+1]:502。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.13〜8.28(m,1H)、6.90〜7.10(m,1H)、6.69(br s,1H)、4.63〜4.80(m,2H)、4.05〜4.47(m,2H)、3.86(m,2H)、3.64(m,2H)、3.39〜3.50(m,1H)、3.19(s,3H)、2.85(br t,J=5.50Hz,2H)、2.40〜2.52(m,1H)、1.44〜1.55(m,2H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物104_E1:(R)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS[M+1]:452。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.14(dd,J=6.09,9.60Hz,2H)、6.74〜6.86(m,1H)、4.58〜4.73(m,2H)、4.41(m,1H)、4.13(m,1H)、3.76〜3.93(m,2H)、3.64(m,2H)、3.46(m,1H)、3.19(s,3H)、2.83(br t,J=5.65Hz,2H)、2.40〜2.53(m,1H)、1.41〜1.57(m,2H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物105_E1:(R)−8−((S)−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−N−(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS[M+1]:470。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.82(m,1H)、6.71(br s,1H)、4.70(d,J=2.57Hz,2H)、4.41(m,1H)、4.13(m,1H)、3.78〜3.92(m,2H)、3.60〜3.67(m,2H)、3.46(m,1H)、3.19(s,3H)、2.85(t,J=5.75Hz,2H)、2.40〜2.52(m,1H)、1.42〜1.57(m,2H)、1.03(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物106:N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(1−ヒドロキシブチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−ブタノイル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。プロピルマグネシウムブロミド(2M、490.85μL、2.00当量)のTHF(3.00mL)中混合物に、tert−ブチル8−[メトキシ(メチル)カルバモイル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(化合物096、工程2の生成物、200.00mg、490.85μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)溶液を、−10℃、N下で滴下して加えた。混合物を0℃まで加熱し、1時間撹拌した。LCMSが、出発材料/所望の生成物=1:2を示した後、ブロモ(プロピル)マグネシウム(2M、1.23mL、5.00当量)を0℃で加え、1時間撹拌した。TLC(酢酸エチル)は、反応が完了し、主に所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を1N HCl(50mL)中に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮し、黄色固体として標題化合物(170.00mg、217.68μmol、収率44.35%、純度50%)を得た。LCMS[M+1]:391。
工程2.tert−ブチル8−(1−ヒドロキシブチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−ブタノイル−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(170.00mg、435.36μmol、1.00当量)のMeOH(5.00mL)中混合物に、NaBH(32.94mg、870.72μmol、2.00当量)を、−10℃、N下で一度に加えた。混合物を−10℃で30分間撹拌し、次に25℃に加熱し、1時間撹拌した。LCMS及びTLC(石油エーテル:酢酸エチル=0:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(10mL)中に注ぎ、2分間攪拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(酢酸エチル)で精製し、標題化合物(75.00mg、185.36μmol、収率42.58%、純度97%)を黄色固体として得た。
LCMS[M+1]:393。
工程3.8−(1−ヒドロキシブチル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(1−ヒドロキシブチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(75.00mg、191.09μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)中混合物に、TFA(1.54g、13.51mmol、1.00mL、70.68当量)を、30℃、N下で一度に加えた。混合物を30℃で2時間撹拌した。TLC(酢酸エチル)は反応が完了したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(77.66mg、191.09μmol、収率100.00%、TFA)を黄色油として得た。
工程4.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(1−ヒドロキシブチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(1−ヒドロキシブチル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(77.66mg、191.09μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(50.77mg、191.09μmol、1.00当量)のDCM(6.00mL)中混合物に、TEA(193.37mg、1.91mmol、264.89μL、10.00当量)を、N下で加えた。混合物を25℃で10時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。残渣を水(10mL)に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相を、ブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)により精製し、標題化合物(49.00mg、105.62μmol、収率55.27%)を白色固体として得た。
LCMS[M+1]:464。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.60(dd,J=2.32,6.36Hz,1H)、7.22(m,1H)、7.01〜7.11(m,1H)、6.73(m,1H)、4.54〜4.78(m,3H)、4.27〜4.48(m,1H)、4.26〜4.50(m,1H)、4.09〜4.22(m,1H)、3.81〜3.95(m,2H)、3.58〜3.79(m,2H)、3.43〜3.51(m,1H)、3.35〜3.42(m,1H)、3.20(s,3H)、2.85(br t,J=5.01Hz,2H)、2.41〜2.53(m,1H)、1.40〜1.55(m,4H)、0.99(q,J=7.05Hz,3H)。
化合物107_D1:(3R,8S)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。
(3R,8S)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(化合物122_D1、45.00mg、90.82μmol、1.00当量)のMeOH(5.00mL)溶液に、Pd/C(5.00mg、純度10%)を、N下で加え、懸濁液を真空下で脱ガスし、Hで3回パージして、混合物を、H(0.10MPa(15Psi))下、20℃にて30分間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(44.00mg、86.68μmol、収率95.44%、純度98%)を白色固体として得た。LCMS(M+1):498。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.69(dd,J=2.75,6.05Hz,1H)、7.55〜7.62(m,1H)、7.13(t,J=9.41Hz,1H)、6.64(s,1H)、5.15(m,1H)、4.80(m,1H)、4.39〜4.54(m,2H)、4.12(m,1H)、3.62〜3.71(m,2H)、3.48(m,1H)、3.20(s,3H)、3.01(m,1H)、2.67(m,1H)、2.41〜2.52(m,1H)、1.45〜1.57(m,2H)、1.19(d,J=6.97Hz,3H)、1.05(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物107〜109_D1及びD2を、化合物107と同様の方法で調製した。
Figure 2019524684
化合物107_D2:(3R,8R)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物107_D1と同様の方法で、化合物122_D2を用いて調製した。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2。
LCMS(M+1):498。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.70(dd,J=2.75,6.17Hz,1H)、7.55〜7.62(m,1H)、7.13(t,J=9.35Hz,1H)、6.66(s,1H)、5.16(br t,J=6.36Hz,1H)、4.84(m,1H)、4.39〜4.49(m,2H)、4.16(m,1H)、3.65(m,2H)、3.48(m,1H)、3.20(s,3H)、3.03(m,1H)、2.65(m,1H)、2.45〜2.55(m,1H)、1.44〜1.56(m,2H)、1.18(d,J=6.85Hz,3H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物108_D1:(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物107_D1と同様の方法で、化合物123_D1を用いて調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。
LCMS(M+1):455。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.79(dd,J=2.81、5.38Hz,1H)、7.59(m,1H)、7.13(t,J=8.74Hz,1H)、6.80(s,1H)、5.14(m,1H)、4.80(m,1H)、4.39〜4.52(m,2H)、4.13(m,1H)、3.61〜3.70(m,2H)、3.48(m,1H)、3.20(s,3H)、3.01(dd,J=5.81、15.83Hz,1H)、2.67(m,1H)、2.43〜2.53(m,1H)、1.44〜1.60(m,2H)、1.19(d,J=6.97Hz,3H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物108_D2:(3R,8R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物107_D1と同様の方法で、化合物123_D2を用いて調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2。
LCMS(M+1):455。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.80(dd,J=2.81、5.50Hz,1H)、7.59(m,1H)、7.13(t,J=8.74Hz,1H)、6.82(s,1H)、5.09〜5.20(m,1H)、4.84(m,1H)、4.39〜4.48(m,2H)、4.15(m,1H)、3.65(m,2H)、3.48(m,1H)、3.20(s,3H)、3.02(m,1H)、2.65(m,1H)、2.45〜2.55(m,1H)、1.43〜1.60(m,2H)、1.18(d,J=6.85Hz,3H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物109_D1:(3R,8S)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物107_D1、化合物124_D1と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。
LCMS(M+1):508/510。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.74(dd,J=2.70,6.09Hz,1H)、7.22〜7.27(m,1H)、7.00〜7.07(m,1H)、6.55(s,1H)、5.08〜5.19(m,1H)、4.78(m,1H)、4.39〜4.51(m,2H)、4.11(m,1H)、3.61〜3.71(m,2H)、3.48(m,1H)、3.20(s,3H)、3.01(m,1H)、2.66(m,1H)、2.41〜2.52(m,1H)、1.42〜1.57(m,2H)、1.18(d,J=6.90Hz,3H)、1.05(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物109_D2:(3R,8R)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシプロピル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
標題化合物を、化合物107_D1、化合物124_D2と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2。
LCMS(M+1):508/510。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.75(dd,J=2.70,6.09Hz,1H)、7.25(m,1H)、7.04(t,J=8.53Hz,1H)、6.61(s,1H)、5.15(m,1H)、4.82(d,J=15.43Hz,1H)、4.38〜4.48(m,2H)、4.15(m,1H)、3.64(m,2H)、3.47(m,1H)、3.19(s,3H)、3.02(m,1H)、2.64(m,1H)、2.45〜2.55(m,1H)、1.44〜1.59(m,2H)、1.17(d,J=6.90Hz,3H)、1.04(t,J=7.40Hz,3H)。
化合物110:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−11−メチル−12−オキソ−3,4,7,8,9,10,11,12−オクタヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゾシン−2(1H)−カルボキサミド
Figure 2019524684
工程1.11−メチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−12−オン。tert−ブチル11−メチル−12−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(中間体23、61.00mg、182.41μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、TFA(308.00mg、2.70mmol、200.00μL、14.81当量)を加えた後、混合物を25℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:3)は、化合物7が完全に消費され、1つの新たなスポットが形成したことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(65.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得て、これを更に精製せずに次工程で直接用いた。
工程2.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−11−メチル−12−オキソ−3,4,7,8,9,10,11,12−オクタヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゾシン−2(1H)−カルボキサミド。11−メチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−12−オン(65.00mg、186.61μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(54.53mg、205.27μmol、1.10当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(151.06mg、1.49mmol、206.94μL、8.00当量)を加えた後、混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、11−メチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−12−オンが完全に消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を真空濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(33.32mg、81.61μmol、収率43.73%、純度99.4%)を黄色固体として得た。LCMS:406[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.58(dd,J=2.69,6.60Hz,1H)、7.16〜7.22(m,1H)、7.02〜7.09(m,1H)、6.55(s,1H)、4.60(s,2H)、4.29(br s,2H)、3.85(t,J=5.75Hz,2H)、3.31(br d,J=8.80Hz,2H)、3.14(s,3H)、2.84(t,J=5.81Hz,2H)、1.97(br s,2H)、1.86(br s,2H)。
化合物111:(Z)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−11−メチル−12−オキソ−3,4,7,10,11,12−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゾシン−2(1H)−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.(8Z)−11−メチル−1,2,3,4,7,10−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−12−オン。
tert−ブチル(8Z)−11−メチル−12−オキソ−3,4,7,10−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−2−カルボキシレート(中間体22、50.00mg、150.42μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(329.99mg、2.89mmol、214.28μL、19.24当量)を加えた後、混合物を25℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:3)は、反応物質6が完全に消費され、1つの新たなスポットが形成したことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。標題化合物(55.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得た。
工程2.(Z)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−11−メチル−12−オキソ−3,4,7,10,11,12−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゾシン−2(1H)−カルボキサミド。(8Z)−11−メチル−1,2,3,4,7,10−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−12−オン(55.00mg、158.82μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(46.41mg、174.70μmol、1.10当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(128.57mg、1.27mmol、176.12μL、8.00当量)を加えた後、混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、(8Z)−11−メチル−1,2,3,4,7,10−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゾシン−12−オンが完全に消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を真空濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(25.57mg、62.68μmol、収率39.47%、純度99%)を黄色固体として得た。LCMS:404[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.57(dd,J=2.63,6.54Hz,1H)、7.16〜7.21(m,1H)、7.03〜7.09(m,1H)、6.54(s,1H)、5.91〜6.05(m,2H)、4.89(d,J=3.79Hz,2H)、4.61(s,2H)、3.85(t,J=5.87Hz,2H)、3.80(br d,J=5.38Hz,2H)、3.12(s,3H)、2.85(t,J=5.81Hz,2H)。
化合物112:N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−7−(3,3−ジフルオロ−1−ヒドロキシプロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物116と同様の方法で、工程5においてフェニル(3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバメートを用いて調製した。LCMS:477[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.79(dd,J=2.7,5.4Hz,1H)、7.60(br d,J=9.8Hz,1H)、7.15(t,J=8.6Hz,1H)、6.79(brs,1H)、5.92〜6.28(m,1H)、4.58〜4.80(m,3H)、4.22〜4.49(m,2H)、4.13(brs,1H)、3.84〜3.95(m,3H)、3.63(m,1H)、3.29〜3.50(m,2H)、3.21(d,J=2.6Hz,3H)、2.86(br t,J=5.5Hz,2H)、2.70(brs,1H)、2.56(brd,J=6.2Hz,1H)、2.25(brs,1H)、2.00〜2.13(m,2H)。
化合物113:2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸。
Figure 2019524684
工程1.メチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボキシレート及び2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸。2−(tert−ブトキシカルボニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸(中間体26、116.00mg)のMeOH(2.00mL)溶液に、HCl/MeOH(4M、2.00mL)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1)は、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、残渣(96.00mg、粗生成物、HCl)を褐色油として得た。
工程2.2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸。上記メチル油(95.00mg、301.81μmol、1.00当量、HCl)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(80.18mg、301.81μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(152.70mg、1.51mmol、209.18μL、5.00当量)を加えた。混合物を20℃で5時間撹拌した。いくつかのピークがLCMSに見られ、24%の2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸と、22%のメチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボキシレートが検出されたことを示した。混合物をEtOAc(10mL×2)及びHO(10mL)で抽出した。合わせた有機層を1N HCl(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EtOAc=0:1)及び分取HPLC(FA)で精製し、メチル2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボキシレート(40.00mg、88.92μmol、収率29.46%)を無色油として、2−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸(9.00mg、19.25μmol、収率6.38%、純度93.2%)を白色固体として得た。LCMS:436[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ=7.61(dd,J=2.63,6.66Hz,1H)、7.26〜7.38(m,1H)、7.06〜7.20(m,1H)、5.32(br d,J=9.54Hz,1H)、4.65〜4.73(m,1H)、4.54〜4.80(m,1H)、4.69(brs,3H)、3.71〜3.97(m,2H)、3.54〜3.65(m,1H)、3.52〜3.65(m,1H)、3.37〜3.52(m,1H)、3.36〜3.52(m,1H)、3.66(s,1H)、3.36〜3.53(m,1H)、3.34〜3.70(m,1H)、3.15(brs,1H)、3.08(s,2H)、2.98〜3.00(m,1H)、2.90〜2.99(m,1H)、2.89〜2.99(m,1H)、2.89〜2.99(m,1H)、2.89〜2.99(m,1H)、2.88〜3.00(m,1H)、2.74〜2.86(m,2H)、2.41〜2.60(m,1H)、2.41〜2.60(m,1H)。
化合物114:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2019524684
工程1.メチル10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−7−カルボキシレート。2−(tert−ブトキシカルボニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−7−カルボン酸(中間体26、370.00mg、1.02mmol、1.00当量)のMeOH(10.00mL)溶液に、HCl/MeOH(4M、10.00mL、39.22当量)を加えた。この混合物を45℃で1時間加熱した。TLC(DCM:MeOH=10:1)は、出発材料が消費され、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、メチル10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−7−カルボキシレート(340.00mg、粗生成物、HCl)を褐色固体として得た。
工程2.2−tert−ブチル7−メチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,7−ジカルボキシレート。メチル10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−7−カルボキシレート(240.00mg、762.46μmol、1.00当量、HCl)のDCM(10.00mL)溶液に、TEA(385.77mg、3.81mmol、528.45μL、5.00当量)に続き、BocO(332.81mg、1.52mmol、350.33μL、2.00当量)を加えた。この混合物を20℃で16時間加熱した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物をEtOAc(20mL×3)及びHO(10mL)で抽出した。合わせた有機層を1N HCl(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=70%〜100%)で精製し、標題化合物(160.00mg、422.81μmol、収率55.45%)を無色油として得た。
工程3.tert−ブチル7−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。2−tert−ブチル7−メチル10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2,7−ジカルボキシレート(60.00mg、158.55μmol、1.00当量)のTHF(3.00mL)溶液に、LiBH(13.81mg、634.20μmol、4.00当量)を0℃で加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、出発材料が消費され、3つの新たなスポットが形成したことを示した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物を飽和NHCl(20mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、標題化合物(45.00mg、未精製)を無色油として得た。
工程5.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。tert−ブチル7−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(60.00mg、171.23μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(4.62g、40.52mmol、3.00mL、236.64当量)を加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は出発材料が消費されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、7−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−11−オン(63.00mg、未精製、TFA)を褐色油として得た。
工程6.N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。7−(ヒドロキシメチル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c][1,4]ジアゼピン−11−オン(62.00mg、170.18μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(45.21mg、170.18μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TEA(86.10mg、850.90μmol、117.95μL、5.00当量)を加えた。混合物を20℃で5時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1)は、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物をEtOAc(10mL×2)及びHO(10mL)で抽出した。合わせた有機層を1N HCl(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)で精製し、40mgの生成物を得て、これを別のバッチ(EW619〜1536、15mg、純度80%)と合わせて、分取HPLC(FA)で更に精製し、標題化合物(40.00mg、65.51μmol、収率38.50%、純度98.7%)を無色油として得た。LCMS:422[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ=7.60(dd,J=2.57,6.60Hz,1H)、7.27〜7.35(m,1H)、7.11〜7.19(m,1H)、4.59〜4.73(m,3H)、3.84〜3.94(m,1H)、3.72〜3.83(m,3H)、3.53〜3.63(m,1H)、3.36〜3.46(m,1H)、3.15(s,3H)、2.83(t,J=5.75Hz,2H)、2.40〜2.52(m,1H)、2.23〜2.35(m,1H)。
化合物115:N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(3−フルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3−フルオロ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体28、90.00mg、185.72μmol、1.00当量)のTHF(1.00mL)溶液に、DAST(119.75mg、742.88μmol、98.16μL、4.00当量)を−40℃で加えた。混合物を−40℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:2)は、出発材料が消費され、1つの主要なスポットが現れたことを示した。混合物をDCM(10mL×2)及びHO(10mL)で抽出した。合わせた有機層を、飽和NaHCO(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EtOAc=1:2)で精製し、標題化合物(55.00mg、91.56μmol、収率49.30%、純度81%)を黄色油として得た。
工程2.tert−ブチル8−(3−フルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3−フルオロ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(55.00mg、113.03μmol、1.00当量)のMeOH(10.00mL)溶液に、Pd/C(50.00mg)をN下で加えた。懸濁液を減圧下で脱気し、Hで数回パージした。混合物を、H(0.3MPa(50psi))下で、30℃にて32時間撹拌した。LCMSは、70%の出発材料が依然として残存し、13%の所望の生成物が検出されたことを示した。続いて、混合物を濾過し、濾液にPd/C(50.00mg)をN下で加えた。懸濁液を減圧下で脱気し、Hで数回パージした。混合物を、H(0.3MPa(50psi))下で、30℃にて48時間撹拌した。LCMSは、8%の出発材料が依然として残存し、70%の所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を濾過し、真空下で濃縮した。標題化合物(45.00mg、未精製)を無色油として得た。
工程3.8−(3−フルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(3−フルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(45.00mg、113.50μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(308.00mg、2.70mmol、200.00μL、23.80当量)を、20℃で1時間撹拌しながら加えた。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、反応物質9が完全に消費され、1つの主なスポットが形成したことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。標題化合物(47.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得て、次工程で用いた。
工程4.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(3−フルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(3−フルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(47.00mg、114.53μmol、1.00当量、TFA)及びTEA(69.54mg、687.18μmol、95.26μL、6.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(30.43mg、114.53μmol、1.00当量)を、20℃で16時間撹拌しながら加えた。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(10.00mg、21.16μmol、収率18.47%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS:468[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.59(dd,J=2.64,6.53Hz,1H)、7.15〜7.22(m,1H)、7.03〜7.09(m,1H)、6.56(s,1H)、4.71〜4.84(m,1H)、4.61〜4.71(m,3H)、4.39〜4.61(m,1H)、4.15〜4.39(m,1H)、3.99(br s,1H)、3.79〜4.03(m,3H)、3.30〜3.68(m,2H)、3.19(d,J=4.02Hz,3H)、2.84(t,J=5.65Hz,2H)、2.50〜2.61(m,1H)、2.16〜2.43(m,1H)、1.78〜2.00(m,2H)。
化合物116:N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(3,3−ジフルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3−オキソ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体28、200.00mg、412.72μmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)溶液に、Dess−Martin(525.15mg、1.24mmol、383.32μL、3.00当量)を0℃で加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、出発材料が消費され、1つの主要な新スポットが形成したことを示した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EtOAc=0:1)で精製し、標題化合物(160.00mg、331.56μmol、収率80.34%)を白色固体として得た。
工程2.tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3,3−ジフルオロ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3−オキソ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(116.00mg、227.95μmol、1.00当量)のDCM(1.00mL)溶液に、DAST(146.97mg、911.80μmol、120.47μL、4.00当量)を−40℃で加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は、出発材料が消費され、1つの主要なスポットが形成したことを示した。混合物をDCM(10mL×2)及びHO(10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EtOAc=1:1)で精製し、tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3,3−ジフルオロ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(75.00mg、123.37μmol、収率54.12%、純度83%)を黄色油として得た。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(56.00mg、109.54μmol、収率69.09%、純度98.7%)を黄色油として得た。
工程3.tert−ブチル8−(3,3−ジフルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−(1−ベンジルオキシ−3,3−ジフルオロ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(50.00mg、99.09μmol、1.00当量)のMeOH(15.00mL)溶液に、Pd/C(10.00mg、99.09μmol、純度10%、1.00当量)及びHOAc(595.06ug、9.91μmol、0.57μL、0.10当量)をN下で加えた。懸濁液を減圧下で脱気し、Hで数回パージした。混合物を、H(0.10MPa(15psi))下で、25℃にて24時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は、出発材料が残存していることを示し、この混合物をMeOH(20mL)で希釈して、濾過した。濾液にPd/C(20mg)をN下で加えた。懸濁液を減圧下で脱気し、Hで数回パージした。混合物を、H(0.3MPa(40psi))下で、30℃にて20時間撹拌した。LCMSは、出発材料が残存し、60%の所望の生成物を示した。混合物を、H(0.31MPa(45psi))下、30℃で更に16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物をMeOH(30mL)で希釈し、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、標題化合物(60.00g、未精製)を黄色油として得た。
工程4.8−(3,3−ジフルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−(3,3−ジフルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1、3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(60.00mg、144.77μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、TFA(40.52mmol、3.00mL、279.89当量)を加えた。混合物を20℃で0.5時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=0:1)は出発材料が消費されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(64.00g、未精製、TFA)を黄色油として得た。
工程5.N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−8−(3,3−ジフルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−(3,3−ジフルオロ−1−ヒドロキシ−プロピル)−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(30.00mg、70.04μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(18.61mg、70.04μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、TEA(35.44mg、350.20μmol、48.55μL、5.00当量)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピーク(254nm)が検出されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(14.00mg、28.32μmol、収率40.44%、純度98.3%)を白色固体として得た。LCMS:486[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.79(dd,J=2.7,5.4Hz,1H)、7.60(br d,J=9.8Hz,1H)、7.15(t,J=8.6Hz,1H)、6.79(brs,1H)、5.92〜6.28(m,1H)、4.58〜4.80(m,3H)、4.22〜4.49(m,2H)、4.13(brs,1H)、3.84〜3.95(m,3H)、3.63(m,1H)、3.29〜3.50(m,2H)、3.21(d,J=2.6Hz,3H)、2.86(br t,J=5.5Hz,2H)、2.70(brs,1H)、2.56(br d,J=6.2Hz,1H)、2.25(brs,1H)、2.00〜2.13(m,2H)。
化合物117:8−(アセタミドメチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
8−(アミノメチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(化合物070、30.00mg、71.28μmol、1.00当量)、TEA(10.82mg、106.92μmol、14.82μL、1.50当量)及びAcO(8.73mg、85.54μmol、8.01μL、1.20当量)のDCM(3.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、20℃にて1時間N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、5分間攪拌した。水相をDCM(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(HCl)で精製し、標題化合物(25.00mg、53.47μmol、収率75.01%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS:463/465[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.55〜7.61(m,1H)、7.15〜7.22(m,1H)、7.04〜7.10(m,1H)、6.47(s,1H)、6.12〜6.20(m,1H)、4.67(m,2H)、4.29〜4.45(m,2H)、3.87(m,2H)、3.41(m,2H)、3.19(s,4H)、3.01〜3.13(m,1H)、2.88(m,3H)、2.00(s,3H)。
化合物118:N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.8−[(2,2−ジフルオロエチルアミノ)メチル]−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−[(2,2−ジフルオロエチルアミノ)メチル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体29、80.00mg、193.49μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液を、TFA(6.16g、54.03mmol、4.00mL、279.23当量)に加えた後、混合物を20℃で1時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが形成されたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(104.75mg、193.48μmol、収率100.00%、2TFA)を黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程2.N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−[(2,2−ジフルオロエチルアミノ)メチル]−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(80.00mg、147.77μmol、1.00当量、2TFA)、フェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(34.08mg、132.99μmol、0.90当量)、TEA(29.91mg、295.54μmol、40.97μL、2.00当量)のDCM(3.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、30℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、DCM(5mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、分取HPLC(HCl)に続いて、分取HPLC(塩基)で精製し、標題化合物(51.00mg、106.19μmol、収率71.86%、純度99%)を白色固体として得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.77(dd,J=2.75,5.44Hz,1H)、7.55〜7.62(m,1H)、7.09〜7.16(m,1H)、6.79(s,1H)、5.70〜5.98(m,1H)、4.68(s,2H)、4.36〜4.47(m,1H)、4.17(dd,J=5.62,14.31Hz,1H)、3.80〜3.92(m,2H)、3.42〜3.50(m,1H)、3.30〜3.40(m,1H)、3.18(s,3H)、2.94〜3.07(m,2H)、2.69〜2.87(m,4H)、2.50〜2.62(m,1H)、1.14〜1.31(m,1H)。
化合物118_E1:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
工程1.tert−ブチル8−[[tert−ブトキシカルボニル(2,2−ジフルオロエチル)アミノ]メチル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。ラセミ体tert−ブチル8−[(2,2−ジフルオロエチルアミノ)メチル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体29、1.60g、3.87mmol、1.00当量)、BocO(2.53g、11.61mmol、2.67mL、3.00当量)、TEA(1.37g、13.54mmol、1.88mL、3.50当量)のDCM(20.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、30℃にて72時間、N雰囲気下で撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが形成されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜1:1)で精製し、標題化合物(1.88g、3.51mmol、収率90.81%、純度96%)を黄色固体として得て、これを、SFC(カラム:IC(250mm×30mm、10um);移動相:[0.1% NHO IPA];B%:40%〜40%、4.7分;500分)で分離して、それぞれ930mgの両エナンチオマーを得た。
工程2.8−[(2,2−ジフルオロエチルアミノ)メチル]−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル8−[[tert−ブトキシカルボニル(2,2−ジフルオロエチル)アミノ]メチル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(630.00mg、1.23mmol、1.00当量)のDCM(4.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、21.96当量)を0℃で加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、標題化合物(665.00mg、1.17mmol、収率94.87%、純度95%、2TFA)を黄色油として得て、粗生成物を次工程で直接使用した。
工程3.(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−[(2,2−ジフルオロエチルアミノ)メチル]−10−メチル−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(52.00mg、96.05μmol、1.00当量、2TFA)のDCM(3.00mL)溶液に、フェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(24.61mg、96.05μmol、1.00当量)及びEtN(48.60mg、480.25μmol、66.57μL、5.00当量)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。EW5335−130と合わせた残渣を分取HPLC(HCl)で精製し、標題化合物(37.50mg、71.05μmol、純度97%、HCl)を黄色固体として得た。LCMS:476[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ 7.81(dd,J=2.81,5.62Hz,1H)、7.69(m,1H)、7.27(t,J=8.99Hz,1H)、6.21〜6.52(m,1H)、4.69(s,2H)、4.52(m,1H)、4.33(m,1H)、3.73〜3.94(m,2H)、3.53〜3.72(m,3H)、3.09〜3.26(m,5H)、2.97(br d,J=6.48Hz,1H)、2.77〜2.88(m,2H)。
118/119/127−125_E1、118/119/127−125_E2を、化合物118と同様の手順で調製した。
Figure 2019524684
化合物118_E2:(S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
標題化合物を、化合物118_E1と同様の方法で調製した。純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。LCMS:476[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.77(dd,J=2.76,5.40Hz,1H)、7.61(m,1H)、7.12(t,J=8.72Hz,1H)、7.06(s,1H)、5.65〜6.01(m,1H)、4.61〜4.74(m,2H)、4.40(m,1H)、4.17(m,1H)、3.86(t,J=5.83Hz,2H)、3.30〜3.52(m,2H)、3.17(s,3H)、2.93〜3.07(m,2H)、2.84(t,J=5.77Hz,2H)、2.67〜2.79(m,2H)、2.50〜2.61(m,1H)。
化合物119:8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル8−[[2,2−ジフルオロエチル−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アミノ]メチル]−10−メチル−1−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル8−[(2,2−ジフルオロエチルアミノ)メチル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(中間体29、89.00mg、215.26μmol、1.00当量)、TEA(43.56mg、430.52μmol、59.67μL、2.00当量)のDCM(5.00mL)中混合物に、(2,2,2−トリフルオロアセチル)2,2,2−トリフルオロアセテート(67.82mg、322.89μmol、44.91μL、1.50当量)を、0℃、N下で滴下して加えた。次に、混合物をN雰囲気下、30℃で1時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、DCM(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製し、標題化合物(85.00mg、158.50μmol、収率73.63%、純度95%)を白色固体として得た。LCMS:509[M+1]。
工程2.N−(2,2−ジフルオロエチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−[(10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル)メチル]アセトアミド。tert−ブチル8−[[2,2−ジフルオロエチル−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アミノ]メチル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(85.00mg、166.84μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(2.62g、22.96mmol、1.70mL、137.62当量)を加えた後、混合物を30℃で1時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが現れたことを示した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(87.00mg、166.23μmol、収率99.63%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程3.8−[[2,2−ジフルオロエチル−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アミノ]メチル]−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。N−(2,2−ジフルオロエチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−[(10−メチル−11−オキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8−イル)メチル]アセトアミド(85.00mg、162.41μmol、1.00当量、TFA)、フェニルN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(58.31mg、194.89μmol、1.20当量)、TEA(82.17mg、812.03μmol、112.56μL、5.00当量)のDCM(5.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、30℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、5分間攪拌した。水相をDCM(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc=0/1)で精製し、標題化合物(74.00mg、115.61μmol、収率71.19%、純度96%)を白色固体として得た。
LCMS:614[M+1]。
工程4.8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。8−[[2,2−ジフルオロエチル−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アミノ]メチル]−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド(74.00mg、120.43μmol、1.00当量)、KCO(49.93mg、361.29μmol、3.00当量)のMeOH(5.00mL)及びHO(1.00mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、混合物を、50℃にて1時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望の生成物が主であったことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ、DCM(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(塩基)で精製し、標題化合物(32.00mg、59.25μmol、収率49.20%、純度96%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.66〜7.71(m,1H)、7.56〜7.62(m,1H)、7.09〜7.16(m,1H)、6.75〜6.80(m,1H)、5.67〜6.03(m,1H)、4.69(s,2H)、4.35〜4.47(m,1H)、4.12〜4.23(m,1H)、3.87(m,2H)、3.42〜3.50(m,1H)、3.35〜3.37(d,J=7.28Hz,1H)、3.18(s,3H)、2.95〜3.06(m,2H)、2.68〜2.88(m,4H)、2.50〜2.62(m,1H)、1.11〜1.34(m,1H)。
化合物119_E1:(R)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS:519[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.68(dd,J=2.70、6.09Hz,1H)、7.55〜7.63(m,1H)、7.12(t,J=9.41Hz,1H)、6.87(s,1H)、5.67〜6.01(m,1H)、4.69(d,J=1.51Hz,2H)、4.40(dd,J=6.78,14.31Hz,1H)、4.17(m,1H)、3.81〜3.92(m,2H)、3.30〜3.50(m,2H)、3.12〜3.22(m,3H)、2.94〜3.06(m,2H)、2.84(t,J=5.77Hz,2H)、2.67〜2.80(m,2H)、2.50〜2.63(m,1H)。
化合物119_E2:(S)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS:519[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.68(dd,J=2.70、6.09Hz,1H)、7.54〜7.63(m,1H)、7.12(t,J=9.35Hz,1H)、6.78(s,1H)、5.66〜6.02(m,1H)、4.64〜4.75(m,2H)、4.41(m,1H)、4.17(m,1H)、3.79〜3.93(m,2H)、3.29〜3.50(m,2H)、3.18(s,3H)、3.01(m,2H)、2.84(t,J=5.77Hz,2H)、2.68〜2.80(m,2H)、2.50〜2.61(m,1H)。
化合物120:N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−[(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)メチル]−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8−(メチルスルホニルオキシメチル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(300.00mg、700.12μmol、1.00当量)及び2,2,2−トリフルオロエタンアミン(1.39g、14.00mmol、1.10mL、20.00当量)のDMSO(8.00mL)中混合物を、封止管内で116℃で16時間加熱した。LCMSは、出発材料/所望の生成物:〜1/2を示した。別のバッチの2,2,2−トリフルオロエタンアミン(1.39g、14.00mmol、1.10mL、20.00当量)を加え、混合物を封止管内で116℃で更に16時間加熱した。LCMSは、出発材料がなく、主要な所望の生成物を示した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、ブライン(50mL、3回)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、これを分取TLCで精製して、標題化合物(164.00mg、372.51μmol、収率53.21%、純度98%)を白色固体として得た。LCMS:454[M+23]。
工程2.10−メチル−8−[(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)メチル]−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル10−メチル−11−オキソ−8−[(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)メチル]−1,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(174.00mg、403.29μmol、1.00当量)のDCM(2.00mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、66.98当量)を加え、混合物を30℃で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(228.00mg、407.59μmol、収率101.07%、2TFA)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程3.N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。10−メチル−8−[(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)メチル]−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−11−オン(114.00mg、203.80μmol、1.00当量、2TFA)、EtN(123.74mg、1.22mmol、169.51μL、6.00当量)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(44.39mg、173.23μmol、0.85当量)のDCM(4.00mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費され、主要な所望の生成物を示した。混合物を真空下で濃縮し、これを分取HPLC(塩基)で2回精製して、標題化合物(36.00mg、72.95μmol、収率35.80%)を黄色固体として得た。
LCMS:494[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.79(m,1H)、7.60(m,1H)、7.15(t,J=8.8Hz,1H)、6.83(s,1H)、4.70(s,2H)、4.37〜4.51(m,1H)、4.10〜4.25(m,1H)、3.82〜3.97(m,2H)、3.31〜3.54(m,2H)、3.16〜3.30(m,5H)、2.86(m,4H)、2.50〜2.63(m,1H)、1.32〜1.42(m,1H)。
化合物121:N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−10−メチル−11−オキソ−8−(((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)メチル)−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物120と同様の方法で、工程3においてフェニル(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバメートを用いて調製した。LCMS:537[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.70(m,1H)、7.56〜7.64(m,1H)、7.14(t,J=9.4Hz,1H)、6.78(s,1H)、4.70(s,2H)、4.43(m,1H)、4.17(m,1H)、3.82〜3.98(m,2H)、3.43〜3.55(m,1H)、3.32〜3.43(m,1H)、3.19(s,5H)、2.71〜2.93(m,4H)、2.48〜2.64(m,1H)、1.28〜1.45(m,1H)。
化合物122_D1:(3R,8S)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。
工程1.tert−ブチル(6R)−3−[[(2R,3S)−3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−2−(ヒドロキシメチル)ペンタ−4−エニル]−メチル−カルバモイル]−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。(2S,3R)−3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−2−(メチルアミノメチル)ペンタ−4−エン−1−オール(中間体21、1.35g、2.71mmol、1.00当量、TFA)及び(6R)−5−tert−ブトキシカルボニル−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(763.17mg、2.71mmol、1.00当量)のDMF(8.00mL)中混合物に、PYBOP(1.69g、3.26mmol、1.20当量)、HOBt(439.88mg、3.26mmol、1.20当量)及びDIPEA(1.40g、10.85mmol、1.90mL、4.00当量)を加え、反応混合物を25℃で2時間撹拌した。いくつかの新しいピークがLCMS上に示され、約30%の所望の化合物が検出された。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈して、水(80mL×2)で洗浄し、有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物(1.00g、3.09mmol、収率57.04%)を白色固体として得た。
工程2.tert−ブチル(R)−3−(((2S,3R)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ペンタ−4−エン−1−イル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。tert−ブチル(6R)−3−[[(2R,3S)−3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−2−(ヒドロキシメチル)ペンタ−4−エニル]−メチルカルバモイル]−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(350.00mg、541.05μmol、1.00当量)及びTEA(164.25mg、1.62mmol、225.00μL、3.00当量)のDCM(8.00mL)中混合物に、MsCl(185.93mg、1.62mmol、125.63μL、3.00当量)を、0℃、N下で加え、反応混合物を25℃で30分間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、より低い極性を有する2つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応を水(20mL)でクエンチした後、DCM(50mL×2)で抽出し、合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(700.00mg、未精製)を黄色油として得て、次工程で直接使用した。
工程3.tert−ブチル(3R,8S)−8−((R)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)アリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(6R)−3−[[(2R,3S)−3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−2−(メチルスルホニルオキシメチル)ペンタ−4−エニル]−メチルカルバモイル]−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(700.00mg、965.54μmol、1.00当量)及びtert−ブチル(6R)−3−[[(2R,3S)−3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−2−(メチルスルホニルオキシメチル)ペンタ−4−エニル]−メチル−カルバモイル]−6−メチル−2−メチルスルホニル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(965.54μmol、1.00当量)のDMF(5.00mL)中混合物に、CsCO(629.18mg、1.93mmol、2.00当量)及びTBAI(35.66mg、96.55μmol、0.10当量)を、N下で加え、反応混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈して、水(50mL×2)で洗浄し、有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物(350.00mg、556.55μmol、収率57.64%)を白色固体として得た。
工程4.tert−ブチル(3R,8S)−8−((R)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R,8S)−8−((R)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)アリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(700.00mg、1.11mmol、1.00当量)のTHF(10.00mL)溶液に、TBAF(1M、2.22mL、2.00当量)を加え、反応混合物を25℃で1時間撹拌した。TLCは、出発材料が完全に消費され、より高い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈して、水(50mL×2)で洗浄し、有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物(375.00mg、931.55μmol、収率83.92%、純度97%)を白色固体として得た。
工程5.tert−ブチル(3R,8S)−8−((R)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)アリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D1及びD2。化合物tert−ブチル(3R,8S)−8−((R)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)アリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(500.00mg、純度97%)を、SFCで分離し、両ジアステレオマー(D1:190mg及びD2:190mg)を得た。SFC分離条件:機器:SFC 80;カラム:AD−10um;移動相:AとしてCO、BとしてMeOH(0.1% NHO);勾配:B30%;流量:60mL/分;背圧:10MPa(100bar);カラム温度:35℃;波長:220nm。
D1:H NMR(400MHz、CDCl)δ=5.85(ddd,J=7.15,10.16,17.19Hz,1H)、5.39(d,J=17.19Hz,1H)、5.28〜5.34(m,1H)、4.78〜5.08(m,2H)、4.33(dd,J=7.47,14.24Hz,1H)、4.09〜4.22(m,2H)、4.02(br dd,J=8.66,14.18Hz,1H)、3.56〜3.64(m,1H)、3.46〜3.55(m,1H)、3.19(s,3H)、2.91(br dd,J=5.77,15.69Hz,1H)、2.56(d,J=15.69Hz,1H)、2.42〜2.52(m,1H)、1.48(s,9H)、1.13(d,J=7.03Hz,3H)。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。
D2:H NMR(400MHz、CDCl)δ=5.87(ddd,J=7.09,10.23,17.19Hz,1H)、5.41(d,J=17.19Hz,1H)、5.32(d,J=10.29Hz,1H)、4.79〜5.08(m,2H)、4.25〜4.34(m,1H)、4.10〜4.25(m,3H)、3.40〜3.58(m,2H)、3.18(s,3H)、2.93(dd,J=5.83,15.75Hz,1H)、2.47〜2.59(m,2H)、1.48(s,9H)、1.12(d,J=6.90Hz,3H)。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2。
工程6.(3R,8S)−8−((R)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_D1。tert−ブチル(3R,8S)−8−((R)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)アリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D1(190.00mg、471.98μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、TFA(2.99g、26.20mmol、1.94mL、55.52当量)を加え、反応混合物を25℃で1時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、標題化合物(190.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得て、次工程で直接使用した。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。
工程7.D1:(3R,8S)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(3R,8S)−8−((R)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_D1(63.00mg、155.79μmol、1.00当量、TFA)のDCM(2.00mL)中混合物に、TEA(63.06mg、623.16μmol、86.38μL、4.00当量)に続き、フェニルN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(46.62mg、155.79μmol、1.00当量)を加え、反応混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(56.00mg、111.89μmol、収率71.82%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS(M+1):496。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.69(dd,J=2.69,6.11Hz,1H)、7.56〜7.61(m,1H)、7.13(t,J=9.35Hz,1H)、6.62(s,1H)、5.88(ddd,J=7.15,10.24,17.21Hz,1H)、5.42(d,J=17.12Hz,1H)、5.34(d,J=10.27Hz,1H)、5.15(t,J=6.42Hz,1H)、4.80(d,J=15.16Hz,1H)、4.50(d,J=15.28Hz,1H)、4.36(dd,J=7.46,14.43Hz,1H)、4.10〜4.18(m,2H)、3.49〜3.65(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01(dd,J=5.93,15.71Hz,1H)、2.67(d,J=16.14Hz,1H)、2.49〜2.57(m,1H)、1.79(br s,1H)、1.19(d,J=6.85Hz,3H)。
122〜124_D1及びD2を、化合物122と同様の方法で調製した。
Figure 2019524684
化合物122_D2:(3R,8S)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2。
LCMS(M+1):496。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.70(dd,J=2.69,5.99Hz,1H)、7.56〜7.62(m,1H)、7.13(t,J=9.41Hz,1H)、6.68(br s,1H)、5.88(ddd,J=7.09,10.21、17.18Hz,1H)、5.42(d,J=17.12Hz,1H)、5.34(d,J=10.27Hz,1H)、5.16(quin,J=6.39Hz,1H)、4.84(d,J=15.28Hz,1H)、4.46(d,J=15.16Hz,1H)、4.36(dd,J=7.27,14.37Hz,1H)、4.11〜4.22(m,2H)、3.47〜3.63(m,2H)、3.20(s,3H)、3.03(dd,J=6.05,15.96Hz,1H)、2.66(d,J=15.77Hz,1H)、2.51〜2.61(m,1H)、1.83(br s,1H)、1.18(d,J=6.97Hz,3H)。
化合物123_D1:(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。
LCMS(M+1):453。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.80(dd,J=2.75,5.44Hz,1H)、7.58(ddd,J=2.87,4.49,9.02Hz,1H)、7.13(t,J=8.68Hz,1H)、6.71(s,1H)、5.88(ddd,J=7.15,10.15,17.18Hz,1H)、5.42(d,J=17.12Hz,1H)、5.35(d,J=10.27Hz,1H)、5.14(quin,J=6.66Hz,1H)、4.80(d,J=15.41Hz,1H)、4.49(d,J=15.28Hz,1H)、4.36(dd,J=7.40、14.37Hz,1H)、4.12〜4.19(m,2H)、3.49〜3.65(m,2H)、3.20(s,3H)、3.01(dd,J=5.69,15.96Hz,1H)、2.67(d,J=15.77Hz,1H)、2.49〜2.57(m,1H)、1.81(br s,1H)、1.19(d,J=6.97Hz,3H)。
化合物123_D2:(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2。
LCMS(M+1):453。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.80(dd,J=2.81、5.50Hz,1H)、7.58(ddd,J=2.87,4.55,9.08Hz,1H)、7.13(t,J=8.74Hz,1H)、6.74(s,1H)、5.88(ddd,J=7.03,10.18,17.15Hz,1H)、5.42(d,J=17.12Hz,1H)、5.34(d,J=10.27Hz,1H)、5.14(quin,J=6.30Hz,1H)、4.83(d,J=15.28Hz,1H)、4.45(d,J=15.28Hz,1H)、4.36(dd,J=7.27,14.37Hz,1H)、4.12〜4.22(m,2H)、3.48〜3.63(m,2H)、3.20(s,3H)、3.02(dd,J=5.81、15.71Hz,1H)、2.66(d,J=15.53Hz,1H)、2.52〜2.60(m,1H)、1.82(br s,1H)、1.18(d,J=6.97Hz,3H)。
化合物124_D1:(3R,8S)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−8−((R)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD1。
LCMS(M+1):506/508。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.74(dd,J=2.63,6.05Hz,1H)、7.23〜7.26(m,1H)、7.04(t,J=8.56Hz,1H)、6.52(s,1H)、5.87(ddd,J=7.15,10.24,17.21Hz,1H)、5.42(d,J=17.24Hz,1H)、5.34(d,J=10.39Hz,1H)、5.10〜5.17(m,1H)、4.78(d,J=15.41Hz,1H)、4.48(d,J=15.16Hz,1H)、4.36(dd,J=7.46,14.31Hz,1H)、4.09〜4.18(m,2H)、3.48〜3.65(m,2H)、3.20(s,3H)、3.00(dd,J=5.75,15.53Hz,1H)、2.66(d,J=16.02Hz,1H)、2.48〜2.57(m,1H)、1.79(br s,1H)、1.18(d,J=6.97Hz,3H)。
化合物124_D2:(3R,8S)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−8−((S)−1−ヒドロキシアリル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーD2。
LCMS(M+1):506/508。H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.75(dd,J=2.69,6.11Hz,1H)、7.23〜7.27(m,1H)、7.04(t,J=8.50Hz,1H)、6.53(s,1H)、5.88(ddd,J=7.03,10.15,17.18Hz,1H)、5.42(d,J=17.12Hz,1H)、5.34(d,J=10.27Hz,1H)、5.11〜5.18(m,1H)、4.81(d,J=15.28Hz,1H)、4.45(d,J=15.16Hz,1H)、4.32〜4.39(m,1H)、4.12〜4.23(m,2H)、3.48〜3.62(m,2H)、3.20(s,3H)、3.02(dd,J=5.87,15.89Hz,1H)、2.65(d,J=15.53Hz,1H)、2.51〜2.60(m,1H)、1.81(br s,1H)、1.17(d,J=6.97Hz,3H)。
化合物125_E1:(R)−N−(5−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS:547/549[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.31(t,J=7.95Hz,1H)、6.93(m,1H)、6.58(br d,J=2.81Hz,1H)、5.67〜6.02(m,1H)、4.70(s,2H)、4.12〜4.45(m,2H)、3.74〜3.94(m,2H)、3.28〜3.50(m,2H)、3.18(s,3H)、2.93〜3.06(m,2H)、2.85(t,J=5.75Hz,2H)、2.67〜2.80(m,2H)、2.49〜2.61(m,1H)。
化合物125_E2:(S)−N−(5−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS:547/549[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.32(t,J=7.89Hz,1H)、6.93(dd,J=7.95,10.64Hz,1H)、6.57(br d,J=2.93Hz,1H)、5.67〜6.02(m,1H)、4.70(s,2H)、4.14〜4.45(m,2H)、3.76〜3.93(m,2H)、3.28〜3.49(m,2H)、3.18(s,3H)、2.93〜3.08(m,1H)、2.91〜3.00(m,1H)、2.85(t,J=5.81Hz,2H)、2.75(m,2H)、2.46〜2.60(m,1H)。
化合物126_E1:(R)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS:503/505[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.17(t,J=8.03Hz,1H)、6.94(m,1H)、6.59(br d,J=3.01Hz,1H)、5.65〜6.02(m,1H)、4.70(s,2H)、4.40(m,1H)、4.17(m,1H)、3.76〜3.93(m,2H)、3.28〜3.50(m,2H)、3.18(s,3H)、2.93〜3.08(m,2H)、2.85(t,J=5.77Hz,2H)、2.75(dq,J=7.47,11.94Hz,2H)、2.48〜2.62(m,1H)。
化合物126_E2:(S)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS:503/505[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.16(t,J=8.03Hz,1H)、6.94(dd,J=8.41、10.54Hz,1H)、6.61(br d,J=2.89Hz,1H)、5.67〜6.02(m,1H)、4.70(s,2H)、4.40(m,1H)、4.17(m,1H)、3.77〜3.94(m,2H)、3.28〜3.50(m,2H)、3.17(s,3H)、2.92〜3.06(m,2H)、2.85(t,J=5.77Hz,2H)、2.65〜2.80(m,2H)、2.48〜2.62(m,1H)。
化合物127_E1:(R)−N−(3−シアノ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS:494[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.27(dt,J=5.77,9.16Hz,1H)、6.97〜7.05(m,1H)、6.66(br d,J=2.51Hz,1H)、5.67〜6.02(m,1H)、4.72(s,2H)、4.40(m,1H)、4.17(m,1H)、3.78〜3.94(m,2H)、3.29〜3.50(m,2H)、3.18(s,3H)、2.92〜3.07(m,2H)、2.86(t,J=5.84Hz,2H)、2.67〜2.80(m,2H)、2.50〜2.62(m,1H)。
化合物127_E2:(S)−N−(3−シアノ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS:494[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ 7.76(dt,J=5.99,8.93Hz,1H)、7.17〜7.26(m,1H)、6.21〜6.57(m,1H)、4.72(s,2H)、4.54(m,1H)、4.36(m,1H)、3.76〜3.97(m,2H)、3.54〜3.74(m,3H)、3.08〜3.27(m,5H)、3.00(br s,1H)、2.86(br t,J=5.56Hz,2H)。
化合物128_E1:(R)−N−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS:503/505[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ 7.34(dt,J=5.62,8.74Hz,1H)、7.08(dt,J=1.90、8.83Hz,1H)、6.21〜6.54(m,1H)、4.63〜4.77(m,2H)、4.53(m,1H)、4.34(m,1H)、3.75〜3.95(m,2H)、3.53〜3.72(m,3H)、3.08〜3.27(m,5H)、2.98(br s,1H)、2.84(t,J=5.75Hz,2H)。
化合物128_E2:(S)−N−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS:503/505[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.86(dt,J=5.50、8.93Hz,1H)、6.90〜7.00(m,1H)、6.62(br d,J=2.32Hz,1H)、5.66〜6.01(m,1H)、4.71(s,2H)、4.40(dd,J=6.85,14.31Hz,1H)、4.17(m,1H)、3.74〜3.94(m,2H)、3.26〜3.49(m,2H)、3.06〜3.22(m,3H)、2.91〜3.05(m,2H)、2.85(t,J=5.75Hz,2H)、2.65〜2.80(m,2H)、2.49〜2.59(m,1H)。
化合物129_E1:(R)−N−(3−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS:547/549[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 7.93(dt,J=5.58,8.94Hz,1H)、6.94(m,1H)、6.59(d,J=2.76Hz,1H)、5.66〜6.03(m,1H)、4.71(s,2H)、4.40(m,1H)、4.17(m,1H)、3.77〜3.93(m,2H)、3.28〜3.49(m,2H)、3.18(s,3H)、2.91〜3.08(m,2H)、2.85(t,J=5.77Hz,2H)、2.75(m,2H)、2.49〜2.61(m,1H)。
化合物129_E2:(S)−N−(3−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS:547/549[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.00(s,1H)、7.93(dt,J=5.75,8.86Hz,1H)、6.89〜7.00(m,1H)、6.58(br s,1H)、5.68〜6.02(m,1H)、4.71(s,2H)、4.12〜4.44(m,2H)、3.77〜3.93(m,2H)、3.28〜3.50(m,2H)、3.18(s,3H)、2.95〜3.08(m,2H)、2.85(t,J=5.81Hz,2H)、2.70〜2.82(m,2H)、2.51〜2.63(m,1H)。
化合物130_E1:(R)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS:529/531[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ 7.68〜7.75(m,1H)、7.33(m,1H)、7.11(t,J=8.74Hz,1H)、6.19〜6.52(m,1H)、4.67(d,J=1.96Hz,2H)、4.51(m,1H)、4.33(mz,1H)、3.71〜3.93(m,2H)、3.51〜3.70(m,3H)、3.07〜3.26(m,5H)、2.90〜3.03(m,1H)、2.82(br t,J=5.62Hz,2H)。
化合物130_E2:(S)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS:529/531[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.01(s,1H)、7.72(dd,J=2.64,6.02Hz,1H)、7.23〜7.26(m,1H)、7.00〜7.07(m,1H)、6.52〜6.64(m,1H)、6.58(s,1H)、5.66〜6.05(m,1H)、4.67(s,2H)、4.41(m,1H)、4.18(dd,J=5.40、14.56Hz,1H)、3.77〜3.93(m,2H)、3.26〜3.51(m,2H)、3.18(s,3H)、2.94〜3.09(m,2H)、2.84(t,J=5.71Hz,2H)、2.65〜2.80(m,2H)、2.52〜2.63(m,1H)。
化合物131_E1:(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE1。
LCMS:537[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ 7.68(dt,J=5.62,8.68Hz,1H)、7.14(t,J=9.72Hz,1H)、6.19〜6.52(m,1H)、4.70(d,J=2.32Hz,2H)、4.51(m,1H)、4.33(m,1H)、3.73〜3.95(m,2H)、3.52〜3.70(m,3H)、3.09〜3.27(m,5H)、2.98(br s,1H)、2.83(br t,J=5.75Hz,2H)。
化合物131_E2:(S)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)メチル)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2019524684
純粋ではあるが、未知のジアステレオマーE2。
LCMS:537[M+1]。H NMR(400MHz、CDCl)δ 8.21(dt,J=5.46,8.94Hz,1H)、6.98(t,J=8.85Hz,1H)、6.65(br d,J=3.01Hz,1H)、5.66〜6.01(m,1H)、4.72(s,2H)、4.40(m,1H)、4.17(m,1H)、3.77〜3.95(m,2H)、3.29〜3.49(m,2H)、3.18(s,3H)、3.00(m,2H)、2.86(t,J=5.71Hz,2H)、2.67〜2.80(m,2H)、2.50〜2.60(m,1H)。
化合物132:N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−10’−メチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキサミド。
Figure 2019524684
3’−ヒドロキシ−10−メチル−スピロ[1,2,3,4,7,9−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−b][1,4]ジアゼピン−8,1’−シクロブタン]−11−オン(中間体24、30.00mg、76.85μmol、1.00当量、TFA)のDCM(4.00mL)溶液に、TEA(38.88mg、384.25μmol、53.26μL、5.00当量)に続き、フェニルN−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(20.42mg、76.85μmol、1.00当量)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。LCMSは、所望のMsを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)により精製し、標題化合物(24.00mg、53.58μmol、収率69.73%)を白色固体として得た。LCMS:448[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ=7.60(dd,J=2.63,6.66Hz,1H)、7.27〜7.33(m,1H)、7.09〜7.18(m,1H)、4.68(s,2H)、4.34〜4.42(m,1H)、4.32(s,2H)、3.83(t,J=5.81Hz,2H)、3.41(s,2H)、3.18(s,3H)、2.82(t,J=5.81Hz,2H)、2.38〜2.49(m,2H)、1.87〜1.98(m,2H)。
化合物133_D1:(3R,8R)−8−フルオロ−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド_D1。
Figure 2019524684
工程1.2−(tert−ブチル)8−エチル(3R)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート。LDA(1M、959.45μL、1.30当量)のTHF(2.00mL)溶液に、2−(tert−ブチル)8−エチル(3R)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート(300.00mg、738.04μmol、1.00当量)のTHF(2.00mL)溶液を、−78℃で加えた。混合物を−78度で30分間撹拌した。続いて、NFSI(279.28mg、885.65μmol、1.20当量)のTHF(2.00mL)溶液を、−78℃で加えた。次に、混合物を−78度で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl(10mL)でクエンチし、EtOAc(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA:30%〜50%)で精製し、標題化合物(250.00mg、512.40μmol、収率69.43%、純度87%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ=4.72(dd,J=15.1、17.8Hz,1H)、4.59〜4.42(m,3H)、4.33〜4.21(m,2H)、3.86〜3.73(m,1H)、3.70〜3.49(m,3H)、3.11(s,3H)、2.69(br s,2H)、1.41(s,9H)、1.29(t,J=7.2Hz,3H)。
工程2.tert−ブチル(3R)−8−フルオロ−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D1及びtert−ブチル(3R)−8−フルオロ−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D2。2−(tert−ブチル)8−エチル(3R)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2,8−ジカルボキシレート(230.00mg、541.85μmol、1.00当量)のTHF(6.00mL)溶液に、LiBH(35.40mg、1.63mmol、3.00当量)を、0℃で1時間撹拌しながら加えた。混合物を20mLの飽和NHCl内に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した後、合わせた有機相をブライン(20mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、濾過して真空下で濃縮した。残渣を30mg(パイロット反応)と合わせ、分取TLC(PE:EtOAc=1:2)で精製し、標題化合物の2つのジアステレオマー:45mgのtert−ブチル(3R)−8−フルオロ−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートを無色油として、120mgのtert−ブチル(3R)−8−フルオロ−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D2を白色固体として得た。
工程3.(3R)−8−フルオロ−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_D1及び(3R)−8−フルオロ−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_D2tert−ブチル(3R)−8−フルオロ−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(45.00mg、117.67μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(462.00mg、4.05mmol、300.00μL、34.43当量)を、15℃で1時間撹拌しながら加えた。混合物を真空濃縮した。残渣を精製しなかった。標題化合物(47.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程4.(3R,8R)−8−フルオロ−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド_D1。(3R)−8−フルオロ−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_D1(47.00mg、118.59μmol、1.00当量、TFA)及びフェニルN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(35.48mg、118.59μmol、1.00当量)のDCM(5.00mL)溶液に、TEA(72.00mg、711.54μmol、98.63μL、6.00当量)を、20℃で2時間撹拌しながら加えた。混合物を真空濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(34.00mg、69.76μmol、収率58.82%)を白色固体として得た。LCMS:488[M+1];H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.67(dd,J=2.76,6.15Hz,1H)、7.54〜7.62(m,1H)、7.13(t,J=9.35Hz,1H)、6.55(s,1H)、5.07〜5.17(m,1H)、4.81(d,J=15.56Hz,1H)、4.39〜4.58(m,3H)、3.75〜3.97(m,2H)、3.63(d,J=5.90Hz,1H)、3.59(s,1H)、3.23(s,3H)、3.01(dd,J=5.83,16.12Hz,1H)、2.69(d,J=16.06Hz,1H)、2.01〜2.12(m,1H)、1.20(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物133_D2:(3R,8S)−8−フルオロ−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド_D2。
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物133_D1と同様の方法で調製した。LCMS:488[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ=7.70(dd,J=2.70、6.09Hz,1H)、7.56〜7.64(m,1H)、7.27(s,3H)、7.13(t,J=9.35Hz,1H)、6.74(br s,1H)、5.10〜5.20(m,1H)、4.89(d,J=15.56Hz,1H)、4.40〜4.52(m,3H)、3.77〜3.98(m,2H)、3.64(d,J=2.89Hz,1H)、3.60(s,1H)、3.22(s,3H)、3.03(dd,J=6.02,15.94Hz,1H)、2.67(d,J=16.19Hz,1H)、2.20(br s,1H)、1.18(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物134_D1:(3R,8R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R,8R)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R,8R)−8−(メトキシ(メチル)カルバモイル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(400.00mg、901.56μmol、1当量)のTHF(6mL)及びMeOH(6mL)中混合物に、NaBH(68.21mg、1.80mmol、2当量)を、0℃、N下で一度に加えた。混合物を0℃で3時間撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ、1分間撹拌した。水相をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、ジクロロメタン:メタノール=100/1、20/1)で精製し、標題化合物(328mg、900.01μmol、収率99.83%、純度100%)を黄色固体として得た。LCMS:365[M+1]。
工程2.tert−ブチル(3R,8R)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R,8R)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(100.00mg、274.39μmol、1当量)のTHF(1mL)中混合物に、NaH(21.95mg、548.79μmol、純度60%、2当量)を、−20℃、N下で一度に加えた。混合物を−20℃で30分間撹拌した後、2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(176.25mg、823.18μmol、3当量)を混合物に加えた。混合物を−20℃で2時間撹拌した。混合物を水(15mL)に注ぎ、1分間撹拌した。水相を酢酸エチル(25mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(酢酸エチル:石油エーテル=2/1)で精製し、標題化合物(107mg、249.72μmol、収率91.01%、純度100%)を黄色固体として得た。LCMS:429[M+1]。
工程3.(3R,8R)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(3R,8R)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(160.00mg、373.42μmol、1.00当量)のDCM(2mL)溶液に、TFA(4.39g、38.48mmol、2.85mL、103.04当量)を、N下で加えた。混合物を30℃で2時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(166g、未精製)を黄色油として得た。
工程4.(3R,8R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(3R,8R)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(61.61mg、187.62μmol、1当量、TFA)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(53.42mg、187.62μmol、1当量)のDCM(6.00mL)中混合物に、TEA(189.85mg、1.88mmol、261.15μL、10.00当量)を、N下で加えた。混合物を30℃で10時間撹拌した。残渣を水(10mL)に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製すると、標題化合物(76mg、152.63μmol、収率81.35%、純度98.5%)を白色固体として得た。LCMS:491[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.79(dd,J=2.81,5.50Hz,1H)、7.51〜7.60(m,1H)、7.14(t,J=8.74Hz,1H)、6.60(s,1H)、5.72〜6.08(m,1H)、5.08〜5.19(m,1H)、4.80(d,J=15.41Hz,1H)、4.38〜4.53(m,2H)、4.13(dd,J=6.97,14.31Hz,1H)、3.49〜3.84(m,5H)、3.37(d,J=6.24Hz,1H)、3.18(s,3H)、3.00(d,J=5.99Hz,1H)、2.82(br d,J=6.36Hz,1H)、2.68(d,J=16.26Hz,1H)、1.19(d,J=6.97Hz,3H)。
化合物135D1:(3R,8R)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
(3R,8R)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(61.61mg、187.62μmol、1当量、TFA)及びフェニルN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(56.14mg、187.62μmol、1当量)のDCM(6.00mL)中混合物に、TEA(189.85mg、1.88mmol、261.15μL、10.00当量)を、N下で加えた。混合物を30℃で10時間撹拌した。残渣を水(10mL)に注ぎ、2分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(71mg、133.09μmol、収率70.94%、純度100%)を白色固体として得た。LCMS:534[M+1]H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.68(dd,J=2.75,6.17Hz,1H)、7.55〜7.62(m,1H)、7.13(t,J=9.41Hz,1H)、6.55(s,1H)、5.72〜6.08(m,1H)、5.15(t,J=6.30Hz,1H)、4.81(d,J=15.41Hz,1H)、4.40〜4.53(m,2H)、4.12(dd,J=7.15,14.24Hz,1H)、3.49〜3.82(m,5H)、3.35(dd,J=5.93,14.98Hz,1H)、3.02(dd,J=5.87,15.65Hz,1H)、2.75〜2.87(m,1H)、2.67(d,J=15.89Hz,1H)、1.19(d,J=6.85Hz,3H)。
化合物134D2:(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R,8S)−8−(メトキシ(メチル)カルバモイル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(300mg、711.76μmol、1当量)のTHF(6mL)及びMeOH(6mL)溶液に、NaBH(53.85mg、1.42mmol、2当量)を0℃で加えた。溶液を25℃で16時間撹拌した。溶液を水(30mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製した。標題化合物(230mg、602.71μmol、収率84.68%、純度95.5%)を黄色油として得た。LCMS:365[M+1]。
工程2.tert−ブチル(3R,8S)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(230mg、631.11μmol、1当量)のTHF(10mL)溶液に、NaH(50.49mg、1.26mmol、純度60%、2当量)を−20℃で加えた。溶液を−20℃で30分間撹拌した。続いて、2,2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(405.38mg、1.89mmol、3当量)を加え、この溶液を−15℃で2時間撹拌した。溶液を水(30mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取TLCで精製した。標題化合物(190mg、443.44μmol、収率70.26%)を黄色油として得た。
工程3.(3R,8S)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(3R,8S)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(190mg、443.44μmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、TFA(7.70g、67.53mmol、5.00mL、152.29当量)を加えた。溶液を25℃で30分間撹拌した。この溶液を濃縮した。標題化合物(196mg、未精製、TFA)を黄色油として得た。
工程4.(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(3R,8S)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(98mg、221.53μmol、1当量、TFA)のDCM(2mL)溶液に、TEA(67.25mg、664.59μmol、92.50μL、3当量)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(56.76mg、221.53μmol、1当量)を加えた。溶液を25℃で16時間撹拌した。TEA(67.25mg、664.59μmol、92.50μL、3当量)を加えた。溶液を25℃で16時間撹拌した。この溶液を濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製した。標題化合物(47.37mg、94.32μmol、収率42.58%、純度97.66%)を白色固体として得た。LCMS:491[M+1];H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.79(dd,J=2.81、5.38Hz,1H)、7.60(ddd,J=2.87,4.55,9.08Hz,1H)、7.13(t,J=8.68Hz,1H)、6.86(s,1H)、5.68〜6.07(m,1H)、5.13(quin,J=6.57Hz,1H)、4.84(d,J=15.41Hz,1H)、4.36〜4.52(m,2H)、4.15(dd,J=5.93,14.37Hz,1H)、3.48〜3.83(m,5H)、3.33(dd,J=7.09,15.04Hz,1H)、3.18(s,3H)、3.01(dd,J=5.75,16.02Hz,1H)、2.82(td,J=6.40、12.75Hz,1H)、2.66(d,J=15.89Hz,1H)、1.18(d,J=6.85Hz,3H)。
化合物135_D2:(3R,8S)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
(3R,8S)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(98mg、221.53μmol、1当量、TFA)のDCM(2mL)溶液に、TEA(67.25mg、664.59μmol、92.50μL、3当量)及びフェニルN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(66.29mg、221.53μmol、1当量)を加えた。溶液を25℃で16時間撹拌した。TEA(67.25mg、664.59μmol、92.50μL、3当量)を加えた。溶液を25℃で16時間撹拌した。この溶液を濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製した。標題化合物(68.35mg、122.53μmol、収率55.31%、純度95.63%)を白色固体として得た。LCMS:534[M+1];H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.69(dd,J=2.63,6.05Hz,1H)、7.54〜7.64(m,1H)、7.12(t,J=9.41Hz,1H)、6.81(s,1H)、5.70〜6.08(m,1H)、5.14(quin,J=6.42Hz,1H)、4.84(d,J=15.41Hz,1H)、4.33〜4.53(m,2H)、4.16(dd,J=5.75,14.31Hz,1H)、3.43〜3.88(m,5H)、3.32(dd,J=7.27,14.98Hz,1H)、3.17(s,3H)、3.02(dd,J=5.81、15.83Hz,1H)、2.74〜2.89(m,1H)、2.66(d,J=15.77Hz,1H)、1.17(d,J=6.97Hz,3H)。
化合物136:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8,8−ジフルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(R)−3,10−ジメチル−8,11−ジオキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3,10−ジメチル−8−メチレン−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(370.00mg、1.07mmol、1.00当量)のTHF(10.00mL)及びH2O(5.00mL)溶液に、OsO4(27.20mg、107.00μmol、5.55μL、0.10当量)及びNaIO4(686.59mg、3.21mmol、177.87μL、3.00当量)を0℃で加えた。混合物を15℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(60mL)で希釈し、飽和NaSO(60mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して褐色油を得た。得られた油をシリカゲルカラム(EA/PE=5/1)で精製して、標題化合物(200.00mg、539.61μmol、収率50.43%、純度94%)を得た。
工程2.tert−ブチル(R)−8,8−ジフルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3,10−ジメチル−8,11−ジオキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(80.00mg、229.62μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、DAST(222.08mg、1.38mmol、182.03μL、6.00当量)を、−30℃、N下で撹拌しながらゆっくりと加えた。混合物を、16時間撹拌しながら15℃に加温した。混合物を10mLの水でクエンチし、DCMで抽出した(15mL×3)。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)で精製し、標題化合物(40.00mg、97.19μmol、収率42.33%、純度90%)を無色油として得た。
工程3.(R)−8,8−ジフルオロ−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(R)−8,8−ジフルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(40.00mg、97.19μmol、1.00当量)のDCM(3.00mL)溶液に、TFA(462.00mg、4.05mmol、300.00μL、41.69当量)を15℃で加え、混合物を2時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(40.00mg、未精製、TFA)を黄色油として得て、これを精製せず、次工程で直接用いた。
工程4.(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8,8−ジフルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(R)−8,8−ジフルオロ−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(40.00mg、104.09μmol、1.00当量、TFA)のDCM(2.00mL)溶液に、TEA(63.20mg、624.54μmol、86.58μL、6.00当量)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(32.00mg、124.91μmol、1.20当量)を15℃で加えた後、混合物を16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、分取HPLC(TFA)で2回精製して、標題化合物(18mg、39.96μmol、収率38.39%、純度96%)を白色固体として得た。LCMS:433[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ=7.76(dd,J=2.82,5.33Hz,1H)、7.60(m,1H)、7.15(t,J=8.72Hz,1H)、6.67(s,1H)、5.07〜5.16(m,1H)、4.87(d,J=15.69Hz,1H)、4.72(t,J=12.42Hz,2H)、4.47(d,J=15.69Hz,1H)、3.68〜3.79(m,2H)、3.25(s,3H)、3.04(dd,J=5.58,16.12Hz,1H)、2.72(d,J=15.56Hz,1H)、1.20(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物137_D1:(3R,8R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド_D1。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R)−8−ヒドロキシ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3,10−ジメチル−8,11−ジオキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(120.00mg、344.43μmol、1.00当量)のMeOH(5.00mL)溶液に、NaBH(39.09mg、1.03mmol、3.00当量)を0℃で加えた後、混合物を1時間、N雰囲気下で撹拌しながら15℃に加温した。混合物を氷水(20mL)に注ぎ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)で精製し、標題化合物(78.00mg、222.60μmol、収率64.63%)を無色油として得た。
工程2.tert−ブチル(3R)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D1及びtert−ブチル(3R)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D2。tert−ブチル(3R)−8−ヒドロキシ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(60.00mg、171.23μmol、1.00当量)のDCM(1.00mL)溶液に、DAST(82.80mg、513.68μmol、67.87μL、3.00当量)を、−30℃で滴下して加えた後、混合物を1時間撹拌しながら15℃に加温した。混合物を15℃で更に1時間撹拌し続けた。混合物を10mLの水でクエンチし、DCMで抽出した(15mL×3)。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)での精製に続いて、SFC(SFC分離条件:カラム:IC(250mm×30mm、10um);移動相:[0.1% NHO MEOH];B%:25%〜25%、4.35分;90分間)分離を行い、2つのジアステレオマー:20mgのtert−ブチル(3R)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D1及び18mgのtert−ブチル(3R)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D2を無色油として得た。
工程3.(3R)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_D1。tert−ブチル(3R)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D1(20mg、56.75μmol、1当量)のDCM(1mL)溶液に、TFA(307.99mg、2.70mmol、199.99μL、47.60当量)を15℃で滴下して加え、この混合物を1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(20.79mg、未精製、TFA)を黄色油として得て、これを更に精製せず、次工程で直接用いた。
工程4.(3R,8R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド_D1。(3R)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_D1(20.79mg、56.75μmol、1当量、TFA)及びTEA(34.46mg、340.52μmol、47.40μL、6当量)のDCM(1mL)溶液に、フェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(18.91mg、73.78μmol、1.3当量)を加え、15℃で16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、分取HPLC(FA)で精製して、標題化合物(7.5mg、18.03μmol、収率31.76%、純度99.6%)を白色固体として得た。LCMS:415[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ=7.80(dd,J=2.82,5.46Hz,1H)、7.56(m,1H)、7.15(t,J=8.66Hz,1H)、6.58(s,1H)、5.11〜5.19(m,1H)、4.83(d,J=15.69Hz,1H)、4.36〜4.59(m,5H)、3.97〜4.07(m,1H)、3.23(s,3H)、3.04(dd,J=6.21、16.00Hz,1H)、2.72(d,J=16.19Hz,1H)、1.19(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物137_D2:(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド_D2。
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物246であるtert−ブチル(3R)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D2と類似の方法で調製した。LCMS:415[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ=7.81(dd,J=2.76,5.40Hz,1H)、7.59(m,1H)、7.27(s,2H)、7.15(t,J=8.72Hz,1H)、6.67(s,1H)、5.11〜5.21(m,1H)、4.93(d,J=15.56Hz,1H)、4.36〜4.64(m,5H)、3.95〜4.09(m,1H)、3.23(s,3H)、3.06(dd,J=5.58,15.87Hz,1H)、2.70(d,J=15.81Hz,1H)、1.16(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物138:(3R,8R)−8−フルオロ−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R,8R)−8−ヒドロキシ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。Tert−ブチル(5R)−11−ヒドロキシ−5,13−ジメチル−14−オキソ−4,8,9,13−テトラアザトリシクロ[7.5.0.02,7]テトラデカ−1,7−ジエン−4−カルボキシレート(674mg、1.92mmol、1当量)をSFCで分離して、両ジアステレオマー:tert−ブチル(3R,8R)−8−ヒドロキシ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D1(345mg、936.31μmol、純度95.1%、t=1.66分)及びtert−ブチル(3R,8R)−8−ヒドロキシ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D2(310mg、874.94μmol、収率45.49%、純度98.9%、t=1.89分)を白色固体として得た。SFC分析条件:AD−3S_4_5_40_3ML。カラム:Chiralpak AD−3 100×4.6mm I.D.、3um;移動相:イソプロパノール(0.05% DEA)、CO2中、5%〜40%;流量:3mL/分波長:220nm。SFC分離条件:カラム:AD(250mm×30mm、10um);移動相:[0.1% NHO IPA];B%:20%〜20%、2.3分;150分。
工程2.tert−ブチル(3R,8S)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D1。得られたtert−ブチル(3R,8R)−8−ヒドロキシ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートD1(150.00mg、428.07μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、DAST(207.00mg、1.28mmol、169.67μL、3当量)を−30℃で加えた。混合物を−30℃で2時間撹拌した。混合物をH2O(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(SiO、EA:MeOH=10:1)で精製し、標題化合物(89mg、250.78μmol、収率58.58%、純度99.3%)を黄色油として得て、HPLCで確認した。SFC(IC−3S_3_5_40_3MLカラム:Chiralpak IC−3 100×4.6mm I.D.、3um移動相:メタノール(0.05% DEA)、CO2中、5%〜40%流量:3mL/分波長:220nm)は、得られた生成物が最初のジアステレオマーD1に対応していたことを示した。
工程3.(3R,8S)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_D1。tert−ブチル(3R,8S)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_D1(85.00mg、241.20μmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、TFA(770.00mg、6.75mmol、500.00μL、28.00当量)を加えた。混合物を16℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、標題化合物(89mg、未精製、TFA)黄色油として得て、これを更に精製せず、次工程で直接用いた。
工程4.(3R,8R)−8−フルオロ−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(3R,8S)−8−フルオロ−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_D1(70mg、277.46μmol、1当量、TFA)のDCM(5mL)溶液に、TEA(140.38mg、1.39mmol、193.10μL、5当量)及びフェニルN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(83.02mg、277.46μmol、1当量)を加えた。混合物を16℃で10時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(54mg、118.06μmol、収率42.55%、純度100%)を白色固体として得た。LCMS:458[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.70(dd,J=2.64,6.15Hz,1H)、7.55〜7.62(m,1H)、7.14(t,J=9.35Hz,1H)、6.62(s,1H)、5.17(quin,J=6.84Hz,1H)、4.85(d,J=15.69Hz,1H)、4.31〜4.63(m,5H)、3.93〜4.10(m,1H)、3.23(s,3H)、3.05(dd,J=6.02,15.69Hz,1H)、2.71(d,J=16.19Hz,1H)、1.19(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物139:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3,8,8,10−テトラメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.N−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)ホルムアミド。3−アミノ−2,2−ジメチル−プロパン−1−オール(3.3g、31.99mmol、1当量)のEtOH(60mL)溶液に、HCOOEt(4.73g、63.98mmol、2当量)を加えた。混合物を80℃で6時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(4.1g、未精製)を無色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程2.2,2−ジメチル−3−(メチルアミノ)プロパン−1−オール。N−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピル)ホルムアミド(4g、30.49mmol、1当量)のTHF(50mL)溶液に、−40℃でLAH(1.50g、39.64mmol、1.3当量)を少しずつ加えた。次に、混合物を20℃で16時間加熱した。混合物を、HO(1.5mL)、15% NaOH(1.5mL)及びHO(3mL)によってクエンチした。混合物を濾過し、真空下で濃縮して、標題化合物(3.5g、未精製)を白色固体として得て、これを次工程で直接用いた。
工程3.tert−ブチル(R)−3−((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。(R)−5−(tert−ブトキシカルボニル)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(1.5g、5.33mmol、1当量)及び2,2−ジメチル−3−(メチルアミノ)プロパン−1−オール(812.34mg、6.93mmol、1.3当量)のピリジン(15mL)溶液に、EDCI(1.23g、6.40mmol、1.2当量)を加えた。この混合物を40℃で16時間加熱した。混合物をEA(100mL×3)及びHO(100mL)で抽出した。合わせた有機層を1N HCl(60mL×3)で洗浄し、濾過し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカクロマトグラフィー(PE:EA:50%〜100%)で精製し、標題化合物(1.0g、2.63mmol、収率49.29%)を白色固体として得た。
工程4.tert−ブチル(R)−3−((2,2−ジメチル−3−((メチルスルホニル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3−((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(800mg、2.10mmol、1当量)のDCM(8mL)溶液に、DIEA(815.24mg、6.31mmol、1.10mL、3当量)に続き、MsCl(289.03mg、2.52mmol、195.29μL、1.2当量)を、−10℃でゆっくりと加えた。混合物を10℃で10分間撹拌した。追加のMsCl(240.85mg、2.10mmol、162.74μL、1当量)を加え、混合物を10℃で10分間撹拌した。混合物をHO(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で抽出した。有機層を0.5N HCl(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(1.0g、未精製)を白色固体として得て、次工程で直接使用した。
工程5.tert−ブチル(R)−3,8,8,10−テトラメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3−((2,2−ジメチル−3−((メチルスルホニル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(1.0g、1.86mmol、1当量)のTHF(10mL)溶液に、NaH(149.07mg、3.73mmol、純度60%、2当量)を0℃で加えた。混合物を40℃で16時間撹拌した。この混合物を40℃で更に32時間加熱した。追加のNaH(111.79mg、2.80mmol、純度60%、1.5当量)を加え、混合物を40℃で48時間加熱した。混合物を水(10mL)に注ぎ、EA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA:30%〜50%)で精製し、標題化合物(670mg、1.85mmol、収率99.20%)を白色固体として得た。
工程6.(R)−3,8,8,10−テトラメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(R)−3,8,8,10−テトラメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(160mg、441.42μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2mL、61.19当量)を加えた。混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(172g、未精製、TFA)を褐色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程7.(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3,8,8,10−テトラメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(R)−3,8,8,10−テトラメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(85mg、225.84μmol、1当量、TFA)のDCM(2mL)溶液に、TEA(114.26mg、1.13mmol、157.17μL、5当量)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(57.87mg、225.84μmol、1当量)を加えた。混合物を15℃で16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製すると、標題化合物(51.44mg、118.04μmol、収率52.27%、純度97.4%)を白色固体として得た。
LCMS:425[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ=7.81(dd,J=2.76,5.52Hz,1H)、7.53〜7.61(m,1H)、7.15(t,J=8.72Hz,1H)、6.57(s,1H)、5.14(br t,J=6.90Hz,1H)、4.81(d,J=15.43Hz,1H)、4.51(d,J=15.31Hz,1H)、4.04(s,2H)、3.22(s,3H)、3.00〜3.17(m,3H)、2.70(d,J=15.94Hz,1H)、1.11〜1.24(m,9H)。
化合物140:(R)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3,8,8,10−テトラメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物139と同様の方法で、工程7において、フェニル(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバメートをフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメートの代わりに用いて調製した。LCMS:468[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ=7.70(dd,J=2.57,6.21Hz,1H)、7.56〜7.63(m,1H)、7.15(t,J=9.35Hz,1H)、6.54(s,1H)、5.08〜5.21(m,1H)、4.81(d,J=15.31Hz,1H)、4.52(d,J=15.18Hz,1H)、4.04(s,2H)、3.22(s,3H)、3.11〜3.18(m,1H)、2.99〜3.09(m,2H)、2.70(d,J=16.19Hz,1H)、1.11〜1.23(m,9H)。
化合物141:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(R)−3−(((3−(ベンジルオキシ)−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。[3−ベンジルオキシ−1−(メチルアミノメチル)シクロブチル]メタノール(1.6g、4.58mmol、1当量、TFA)及び(R)−5−(tert−ブトキシカルボニル)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(1.03g、3.66mmol、0.8当量)のピリジン(10mL)中混合物に、EDCI(1.05g、5.50mmol、1.2当量)を加え、反応混合物を40℃で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈して、希HCl(1N、80mL×3)で洗浄し、有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。標題化合物(835mg、純度98%)を黄色固体として得た。
工程2.tert−ブチル(R)−3−(((3−(ベンジルオキシ)−1−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)シクロブチル)メチル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート及びtert−ブチル(R)−3−(((3−(ベンジルオキシ)−1−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)シクロブチル)メチル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−2−(メチルスルホニル)−2,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3−(((3−(ベンジルオキシ)−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(612.24mg、1.20mmol、1.00当量)のDCM(6mL)溶液に、DIEA(466.56mg、3.61mmol、628.78μL、3当量)及びMsCl(206.76mg、1.81mmol、139.71μL、1.5当量)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。追加のMsCl(206.76mg、1.81mmol、139.71μL、1.5当量)を加え、混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物をDCM(30mL×2)及びHO(20mL)で抽出した。合わせた有機層を0.5N HCl(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮した。標題化合物の混合物を褐色油として得るため、次工程で直接用いた。
工程3.tert−ブチル(R)−3−(ベンジルオキシ)−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3−(((3−(ベンジルオキシ)−1−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)シクロブチル)メチル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート及びtert−ブチル(R)−3−(((3−(ベンジルオキシ)−1−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)シクロブチル)メチル)(メチル)カルバモイル)−6−メチル−2−(メチルスルホニル)−2,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(900mg、1.46mmol、1当量)のTHF(10mL)溶液に、NaH(234.15mg、5.85mmol、純度60%、4当量)及びNaI(43.87mg、292.68μmol、0.2当量)を0℃で加えた。混合物を40℃で16時間撹拌した。追加のNaH(234.12mg、5.85mmol、純度60%、4当量)を加え、混合物を40℃で48時間撹拌した。混合物を40℃で16時間撹拌した。混合物を別のバッチと合わせ、HO(40mL)でクエンチして、EA(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣を別のバッチの粗生成物と合わせ、カラムクロマトグラフィー(SiO、PE:EA=30%〜60%)で精製して、全体で350mgの所望の生成物を無色油として得た。
工程4.tert−ブチル(R)−3−ヒドロキシ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3−(ベンジルオキシ)−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート(350mg、728.26μmol、1.00当量)のMeOH(10.00mL)溶液に、Pd/C(50mg、728.26μmol、純度10%、1.00当量)をN下で加えた。懸濁液を減圧下で脱気し、Hで数回パージした。混合物を、H(0.1MPa(20psi))下で、40℃にて3時間撹拌した。混合物を、H(0.1MPa(20psi))下で、40℃にて16時間撹拌した。混合物を、H(0.3MPa(50psi))下で、25℃にて16時間撹拌した。混合物をMeOH(80mL)で希釈して濾過し、真空下で濃縮し、標題化合物(290mg、未精製)を白色固体として得て、これを次工程で直接使用した。
工程5.(R)−3−ヒドロキシ−3’,10’−ジメチル−1’,2’,3’,4’,9’,10’−ヘキサヒドロ−7’H,11’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−11’−オン。tert−ブチル(R)−3−ヒドロキシ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート(55mg、140.85μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、TFA(2.82g、24.76mmol、1.83mL、175.79当量)を加えた。混合物を15℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空濃縮した。標題化合物(60mg、未精製、TFA)を褐色油として得て、次工程で直接用いた。
工程6.(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキサミド。(R)−3−ヒドロキシ−3’,10’−ジメチル−1’,2’,3’,4’,9’,10’−ヘキサヒドロ−7’H,11’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−11’−オン(58mg、143.43μmol、1当量、TFA)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(36.75mg、143.43μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、TEA(72.57mg、717.14μmol、99.82μL、5当量)を加えた。混合物を15℃で30分間撹拌した。混合物を真空濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製した。標題化合物(25.02mg、54.65μmol、収率38.11%、純度98.84%)を白色固体として得た。LCMS:453[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ=7.82(dd,J=2.76,5.65Hz,1H)、7.70(ddd,J=2.76,4.74,9.19Hz,1H)、7.28(t,J=8.97Hz,1H)、4.94〜5.04(m,2H)、4.31〜4.41(m,4H)、3.43(s,2H)、3.19(s,3H)、3.01(dd,J=5.90、15.81Hz,1H)、2.67(d,J=15.94Hz,1H)、2.40〜2.50(m,2H)、1.98(dd,J=7.84,12.11Hz,1H)、1.89(dd,J=7.15,12.67Hz,1H)、1.22(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物142:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−フルオロ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(R)−3−フルオロ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3−ヒドロキシ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート(70mg、179.27μmol、1当量)のDCM(1.5mL)溶液に、DAST(86.69mg、537.81μmol、71.06μL、3当量)を、−40℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を別のバッチの反応粗生成物と合わせた。HO(30mL)で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、100mgの標題化合物を褐色油として得た。
工程2.(R)−3−フルオロ−3’,10’−ジメチル−1’,2’,3’,4’,9’,10’−ヘキサヒドロ−7’H,11’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−11’−オン。tert−ブチル(R)−3−フルオロ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート(80mg、203.84μmol、1当量)のDCM(1.5mL)溶液に、TFA(3.50g、30.71mmol、2.27mL、150.68当量)を加えた。混合物を10℃で1時間撹拌した。混合物を真空濃縮した。標題化合物(85mg、未精製、TFA)を褐色油として得た。
工程3.(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−フルオロ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキサミド。(R)−3−フルオロ−3’,10’−ジメチル−1’,2’,3’,4’,9’,10’−ヘキサヒドロ−7’H,11’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−11’−オン(80mg、196.86μmol、1当量、TFA)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(50.44mg、196.86μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、TEA(99.60mg、984.31μmol、137.01μL、5当量)を加えた。混合物を15℃で30分間撹拌した。混合物を真空濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EA=0:1)で精製し、分取HPLC(FA)で更に精製した。標題化合物(16.53mg、35.97μmol、収率18.27%、純度98.9%)を白色固体として得た。LCMS:455[M+1]。H NMR(400MHz、メタノール−d)δ=7.82(dd,J=2.76,5.65Hz,1H)、7.70(ddd,J=2.76,4.71、9.10Hz,1H)、7.28(t,J=8.97Hz,1H)、5.21(quin,J=6.21Hz,1H)、5.05〜5.24(m,1H)、5.04〜5.12(m,1H)、4.93〜5.04(m,2H)、4.41(d,J=2.01Hz,2H)、4.35(d,J=16.69Hz,1H)、3.44(s,2H)、3.21(s,3H)、3.01(dd,J=5.83,15.75Hz,1H)、2.66(d,J=15.81Hz,1H)、2.42〜2.62(m,2H)、2.22〜2.36(m,2H)、1.23(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物143:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3,3−ジフルオロ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(R)−3’,10’−ジメチル−3,11’−ジオキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3−ヒドロキシ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート(130mg、332.93μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、DMP(282.42mg、665.86μmol、206.14μL、2当量)を加えた。混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を別のバッチと合わせ、DCM(30mL)で希釈して濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA:2:1〜1:2)で精製し、100mgの所望の生成物を白色固体として得た。
工程2.tert−ブチル(R)−3,3−ジフルオロ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート。tert−ブチル(R)−3’,10’−ジメチル−3,11’−ジオキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート(90mg、231.68μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、DAST(186.72mg、1.16mmol、153.05μL、5当量)を−40℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を別のバッチ(EW619〜1976)と合わせ、HO(30mL)で希釈して、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。100mgの粗生成物を褐色油として得て、次工程で直接用いた。
工程3.(R)−3,3−ジフルオロ−3’,10’−ジメチル−1’,2’,3’,4’,9’,10’−ヘキサヒドロ−7’H,11’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−11’−オン。tert−ブチル(R)−3,3−ジフルオロ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキシレート(100mg、243.63μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2mL、110.87当量)を加えた。混合物を20℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(110mg、未精製、TFA)を褐色油として得た。
工程4.(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3,3−ジフルオロ−3’,10’−ジメチル−11’−オキソ−1’,3’,4’,9’,10’,11’−ヘキサヒドロ−2’H,7’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−2’−カルボキサミド。(R)−3,3−ジフルオロ−3’,10’−ジメチル−1’,2’,3’,4’,9’,10’−ヘキサヒドロ−7’H,11’H−スピロ[シクロブタン−1,8’−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン]−11’−オン(100mg、322.23μmol、1当量、TFA)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(82.56mg、322.23μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、TEA(163.03mg、1.61mmol、224.25μL、5当量)を加えた。混合物を15℃で30分間撹拌した。残渣を分取HPLC(FA)で精製した。標題化合物(35.85mg、73.15μmol、収率22.70%、純度96.4%)を白色固体として得た。
LCMS:473[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ=7.79(dd,J=2.75,5.44Hz,1H)、7.59(ddd,J=2.87,4.52,9.11Hz,1H)、7.15(t,J=8.74Hz,1H)、6.69(s,1H)、5.14(quin,J=6.51Hz,1H)、4.84(d,J=15.53Hz,1H)、4.41〜4.52(m,3H)、3.46〜3.58(m,2H)、3.24(s,3H)、3.03(dd,J=5.87,16.02Hz,1H)、2.51〜2.78(m,5H)、1.20(d,J=6.97Hz,3H)。
化合物144_E1:(S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド_E1。
Figure 2019524684
工程1.5−(tert−ブチル)3−エチル2−(2−(クロロメチル)アリル)−2,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート。5−(tert−ブチル)3−エチル2,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(10g、33.86mmol、1当量)のDMF(130mL)溶液に、CsCO(16.55g、50.79mmol、1.5当量)及び3−クロロ−2−(クロロメチル)プロポ−1−エン(21.16g、169.30mmol、19.59mL、5当量)を加えた。溶液を50℃で3時間撹拌した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、濾過した。濾液を0.5N HCl(300mL)に注いだ。この溶液を酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製した。標題化合物(5.3g、13.53mmol、収率39.96%、純度98%)を白色固体として得た。LCMS:384[M+1]。
工程2.tert−ブチル10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。5−(tert−ブチル)3−エチル2−(2−(クロロメチル)アリル)−2,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(5.3g、13.81mmol、1当量)のEtOH(21mL)溶液に、MeNH(42.88g、414.20mmol、30当量、EtOH中30% MeNH)を加えた。混合物を80℃で16時間、封止管内で加熱した。この溶液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製した。標題化合物(2.6g、7.82mmol、収率56.65%)を白色固体として得た。LCMS:333[M+1]。
工程3.tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8−メチレン−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(1.2g、3.61mmol、1当量)のTHF(30mL)及びHO(15mL)溶液に、OsO(275.34mg、1.08mmol、56.19μL、0.3当量)及びNaIO(2.32g、10.83mmol、600.14μL、3当量)を0℃で加えた。混合物を10℃で7時間撹拌した。溶液を、氷冷飽和NaHSO(100mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製した。標題化合物(580mg、1.56mmol、収率43.21%、純度90%)を白色固体として得た。LCMS:353[M+19]。
工程4.tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。tert−ブチル10−メチル−8,11−ジオキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(580mg、1.56mmol、1当量)のMeOH(15mL)溶液に、NaBH(107.62mg、2.84mmol、1.82当量)を0℃で加えた。溶液を0℃で1時間撹拌した。溶液を水(30mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。標題化合物(550mg、未精製)を白色固体として得た。LCMS:337[M+1]。
工程5.tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E1及びtert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E2。ラセミ化合物のtert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(580mg、1.53mmol)を、SFCで分解し、両エナンチオマー:tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E1(200mg、558.29μmol、収率36.38%、純度93.9%、t=3.176分)と、tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E2(250mg、684.48μmol、収率44.60%、純度92.1%、t=3.401分)を白色固体として得た。
SFC分析法:IC−3S_4_5_40_3MLカラム:Chiralpak IC−3 100×4.6mm I.D.、3um移動相:イソプロパノール(0.05% DEA)、CO中、5%〜40%流量:3mL/分波長:254nm。
SFC分離法:カラム:IC(250mm×30mm、10um);移動相:[0.1% NHO IPA];B%:35%〜35%、4.35分;100分。
工程6.tert−ブチル(S)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E1。tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E1(140.00mg、390.80μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、DAST(201.26mg、1.25mmol、164.97μL、3.19当量)を−20℃で加えた。溶液を0℃で0.5時間撹拌した。溶液を氷冷飽和NaHCO(30mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取TLCで精製した。標題化合物(75mg、221.65μmol、収率56.72%)を黄色油として得た。
工程7.(S)−8−フルオロ−10−メチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_E1。tert−ブチル(S)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E1(75.00mg、221.65μmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、TFA(7.70g、67.53mmol、5.00mL、304.68当量)を加えた。溶液を25℃で0.5時間撹拌した。この溶液を濃縮した。標題化合物(80mg、未精製、TFA)を黄色油として得た。
工程8.(S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミドE1。(S)−8−フルオロ−10−メチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン_E1(78mg、1当量、TFA)のDCM(5mL)溶液に、TEA(112.02mg、1.11mmol、154.09μL、5当量)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(56.73mg、221.40μmol、1当量)を加えた。溶液を25℃で16時間撹拌した。この溶液を濃縮した。残渣を分取HPLCで精製した。標題化合物(52.09mg、129.06μmol、純度99.2%)を白色固体として得た。LCMS:401[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.79(dd,J=2.76,5.52Hz,1H)、7.59(ddd,J=2.76,4.52,9.03Hz,1H)、7.14(t,J=8.66Hz,1H)、6.78(s,1H)、4.65〜4.86(m,2H)、4.35〜4.63(m,1H)、3.97〜4.07(m,1H)、3.79〜3.95(m,2H)、3.22(s,3H)、2.88(br t,J=5.71Hz,2H)。
化合物144_E2:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−フルオロ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミドE2。
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物144_E1と同様の方法で、tert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E2をtert−ブチル8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E1の代わりに用いて調製した。LCMS:401[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.78(dd,J=2.76,5.27Hz,1H)、7.56〜7.63(m,1H)、7.14(t,J=8.72Hz,1H)、6.81(s,1H)、4.65〜4.89(m,2H)、4.32〜4.62(m,4H)、4.01(br dd,J=5.21、10.85Hz,1H)、3.77〜3.95(m,2H)、3.22(s,3H)、2.82〜2.94(m,2H)。
化合物145_D1:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(R)−8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート。
NaH(24.97mg、624.28μmol、純度60%、3当量)のTHF(0.6mL)中懸濁液に、tert−ブチル(R)−8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート_E1(70mg、208.09μmol、1当量)のTHF(0.6mL)溶液を−40℃で加え、混合物を−40℃で30分間撹拌した。続いて、2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(133.67mg、624.28μmol、3当量)のTHF(0.4mL)溶液を、−40℃で滴下して加えた。混合物を5℃で1時間撹拌した。混合物を、0℃のHO(20mL)でクエンチし、EA(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて、濾過して真空下で濃縮し、標題化合物(85mg、未精製)を黄色油として得て、これを次工程に直接用いた。
工程2.(R)−8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(R)−8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(120mg、299.69μmol、1当量)のDCM(2mL)溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、90.13当量)を加えた。混合物を15℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(126mg、未精製、TFA)を黄色油として得た。
工程3.(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(R)−8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(125mg、301.69μmol、1当量、TFA)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(77.30mg、301.69μmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、TEA(152.64mg、1.51mmol、209.96μL、5当量)を加えた。混合物を15℃で3時間撹拌した。混合物を真空濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し、標題化合物(65.88mg、140.76μmol、収率46.66%、純度98.8%)を白色固体として得た。LCMS:463[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ=7.78(dd,J=2.76,5.40Hz,1H)、7.60(ddd,J=2.82,4.55,9.07Hz,1H)、7.15(t,J=8.72Hz,1H)、6.79(s,1H)、5.75〜6.08(m,1H)、4.57〜4.78(m,3H)、4.25〜4.35(m,2H)、3.73〜3.95(m,4H)、3.42〜3.60(m,2H)、3.22(s,3H)、2.79〜2.92(m,2H)。
化合物145_D2:(S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
標題化合物を、化合物145_D1と同様の方法で、tert−ブチル(S)−8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(R)−8−ヒドロキシ−10−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレートの代わりに用いて調製した。LCMS:463[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ=7.78(dd,J=2.76,5.52Hz,1H)、7.60(ddd,J=2.76,4.58,9.10Hz,1H)、7.14(t,J=8.72Hz,1H)、6.84(s,1H)、5.75〜6.10(m,1H)、4.55〜4.77(m,3H)、4.25〜4.36(m,2H)、3.72〜3.95(m,4H)、3.43〜3.61(m,2H)、3.22(s,3H)、2.79〜2.93(m,2H)。
化合物146:(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.(R)−3−メチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(R)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(140mg、436.97μmol、1当量)のDCM(10mL)溶液に、TFA(7.70g、67.53mmol、5mL、154.54当量)を加えた。溶液を20℃で1時間撹拌した。TLC(酢酸エチル)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。この溶液を濃縮した。標題化合物(146mg、未精製、TFA)を黄色油として得た。
工程2.(R)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。(R)−3−メチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(73mg、218.37μmol、1当量、TFA)のDCM(5mL)溶液に、TEA(66.29mg、655.11μmol、91.18μL、3当量)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(50.36mg、196.53μmol、0.9当量)を加えた。溶液を20℃で16時間撹拌した。この溶液を濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製した。標題化合物(55mg、143.11μmol、収率65.54%、純度99.5%)を白色固体として得た。LCMS:383[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.81(dd,J=2.76,5.52Hz,1H)、7.63(ddd,J=2.89,4.55,9.13Hz,1H)、7.12(t,J=8.78Hz,1H)、7.02(s,1H)、6.20(br s,1H)、5.15(quin,J=6.40Hz,1H)、4.88(d,J=15.94Hz,1H)、4.42〜4.55(m,3H)、3.43〜3.53(m,2H)、3.02(dd,J=5.83,15.75Hz,1H)、2.67(d,J=15.81Hz,1H)、2.27〜2.38(m,2H)、1.17(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物147:(R)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−メチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキサミド。
Figure 2019524684
(R)−3−メチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(73mg、218.37μmol、1当量、TFA)のDCM(5mL)溶液に、TEA(66.29mg、655.11μmol、91.18μL、3当量)及びフェニルN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(58.81mg、196.53μmol、0.9当量)を加えた。溶液を20℃で16時間撹拌した。この溶液を濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製した。標題化合物(47.8mg、112.02μmol、収率51.30%、純度99.69%)を白色固体として得た。LCMS:426[M+1]。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.71(dd,J=2.70、6.09Hz,1H)、7.55〜7.64(m,1H)、7.12(t,J=9.47Hz,1H)、6.87(s,1H)、6.12(br s,1H)、5.17(quin,J=6.40Hz,1H)、4.88(d,J=15.81Hz,1H)、4.43〜4.56(m,3H)、3.45〜3.53(m,2H)、3.03(dd,J=5.90、15.81Hz,1H)、2.67(d,J=15.81Hz,1H)、2.28〜2.39(m,2H)、1.17(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物148:(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2(1H)−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.(2S)−1−アリルオキシ−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン−2−オール。(2R)−3−アリルオキシプロパン−1、2−ジオール(8g、60.53mmol、1当量)及びImid(6.18g、90.80mmol、1.5当量)のDCM(50mL)溶液に、TBSCl(9.12g、60.53mmol、7.42mL、1当量)を、0℃で1時間撹拌しながら滴下して加えた。混合物を飽和NHCl水溶液(50mL×1)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層をブライン(50mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50/1〜20/1)で精製した。標題化合物(12g、48.70mmol、収率80.45%)を無色液体として得た。
工程2.[(1S)−1−(アリルオキシメチル)−2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−エチル]メタンスルホネート。
(2S)−1−アリルオキシ−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−プロパン−2−オール(12g、48.70mmol、1当量)及びDIEA(18.88g、146.09mmol、25.45mL、3当量)のDCM(80mL)溶液に、MsCl(8.37g、73.05mmol、5.65mL、1.5当量)を、0℃で2時間撹拌しながら加えた。混合物を1N HCl水溶液(100mL×1)でクエンチし、EtOAc(60mL×3)で抽出した。有機層をブライン(60mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、黄色油として標題化合物(15.9g、未精製)を得て、精製せずに次工程に直接用いた。
工程3.(2R)−1−アリルオキシ−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−N−メチル−プロパン−2−アミン。[(1S)−1−(アリルオキシメチル)−2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−エチル]メタンスルホネート(15.9g、49.00mmol、1当量)及びメタンアミン(49.00mmol、30%、50mLのEtOH溶液)の混合物を、80℃で32時間撹拌した。次に、混合物を80℃で更に16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50/1〜10/1)で精製し、標題化合物(8.0g、30.83mmol、収率62.93%)を黄色油として得た。
工程4.tert−ブチル(6R)−3−[[(1R)−1−(アリルオキシメチル)−2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−エチル]−メチル−カルバモイル]−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。(6R)−5−tert−ブトキシカルボニル−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(2g、7.11mmol、1当量)及び(2R)−1−アリルオキシ−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−N−メチル−プロパン−2−アミン(2.21g、8.53mmol、1.2当量)のPy(15mL)溶液に、EDCI(1.64g、8.53mmol、1.2当量)を加えた。溶液を40℃で16時間撹拌した。溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈した。有機相を1N HCl(100mL×3)及びブライン(80mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色固体として標題化合物(1.9g、3.63mmol、収率51.12%)を得た。LCMS:523[M+1]。
工程5.tert−ブチル(6R)−3−[[(1S)−1−(アリルオキシメチル)−2−ヒドロキシ−エチル]−メチル−カルバモイル]−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート。tert−ブチル(6R)−3−[[(1R)−1−(アリルオキシメチル)−2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−エチル]−メチル−カルバモイル]−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(1.9g、3.63mmol、1当量)のTHF(30mL)溶液に、TBAF(1M、4.36mL、1.2当量)を加えた。溶液を25℃で0.5時間撹拌した。溶液を水(30mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(1.23g、3.01mmol、収率82.84%)を得た。
工程6.tert−ブチル(3R,8S)−8−(アリルオキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(6R)−3−[[(1S)−1−(アリルオキシメチル)−2−ヒドロキシ−エチル]−メチル−カルバモイル]−6−メチル−2,4,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボキシレート(1.13g、2.77mmol、1当量)のTHF(60mL)溶液に、トリブチルホスファン(1.68g、8.30mmol、2.05mL、3当量)を加えた。溶液を25℃で15分間撹拌した。続いて、ADDP(2.09g、8.30mmol、3当量)を加えた。溶液を70℃で16時間撹拌した。溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈した。有機相を1N HCl(30mL×3)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物(818mg、2.07mmol、収率74.97%、純度99%)を白色固体として得た。LCMS:391[M+1]。
工程7.tert−ブチル(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレートを与える。tert−ブチル(3R,8S)−8−(アリルオキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレート(900mg、2.30mmol、1当量)、OsO(175.79mg、691.46μmol、35.88μL、0.3当量)、NaIO(2.46g、11.52mmol、638.59μL、5当量)、及びNMO(1.35g、11.52mmol、1.22mL、5当量)のジオキサン(30mL)及びHO(10mL)溶液を、60℃で16時間撹拌した。この混合物を水(30mL)に注いだ。この溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し、所望の生成物(600mg、1.67mmol、収率72.43%、純度97.5%)を白色固体として得て、これはSFCにより86% deであった。生成物をSFCで再精製し(分析条件:OJ−3S_3_5_40_3ML;カラム:Chiralcel OJ−3 100×4.6mm I.D.、3um移動相:メタノール(0.05% DEA)、CO中、5%〜40%流)、分離条件:カラム:OJ(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1% NHO MeOH];B%:15%〜15%、1.8分;90分)、tert−ブチル(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレート(410mg、1.17mmol、収率68.33%)を白色固体として得た。LCMS:351[M+1]。
工程8.(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジメチル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−10−オン。tert−ブチル(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレート(40mg、107.30μmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、TFA(7.70g、67.53mmol、5mL、629.35当量)を加えた。溶液を20℃で0.5時間撹拌した。この溶液を濃縮し、標題化合物(40mg、未精製、TFA)を黄色油として得た。
工程9.(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2(1H)−カルボキサミド。(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジメチル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−10−オン(39mg、1当量、TFA)のDCM(6mL)溶液に、TEA(45.98mg、454.39μmol、63.25μL、5当量)及びフェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(20.96mg、81.80μmol、0.9当量)を加えた。溶液を20℃で16時間撹拌した。この溶液を濃縮した。残渣を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.225% FA)−ACN];B%:18%〜48%、10.5分)で精製した。標題化合物(27.27mg、65.40μmol、純度98.9%)を白色固体として得た。
LCMS:413[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.82(ddd,J=2.76,4.58,9.10Hz,1H)、7.66(dd,J=2.64,5.40Hz,1H)、7.18(t,J=8.78Hz,1H)、6.89(s,1H)、4.99〜5.14(m,1H)、4.45〜4.54(m,1H)、4.31〜4.41(m,1H)、4.03〜4.26(m,3H)、3.74〜3.89(m,2H)、3.26(s,3H)、2.89(dd,J=5.65,15.69Hz,1H)、2.61(d,J=15.81Hz,1H)、1.04(d,J=6.90Hz,3H)。
化合物149:(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(フルオロメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2(1H)−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R,8S)−8−(フルオロメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレート(120mg、342.45μmol、1当量)のDCM(6mL)溶液に、DAST(165.60mg、1.03mmol、135.74μL、3当量)を0℃で加えた。溶液を20℃で0.5時間撹拌した。この溶液を飽和NaHCO(30mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取TLC(SiO、酢酸エチル、Rf=0.51)で精製し、標題化合物(75mg、212.82μmol、収率49.72%)を白色固体として得た。
工程2.(3R,8S)−8−(フルオロメチル)−3,9−ジメチル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−10−オン。tert−ブチル(3R,8S)−8−(フルオロメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレート(70mg、198.64μmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、TFA(7.70g、67.53mmol、5mL、339.97当量)を加えた。溶液を25℃で0.5時間撹拌した。溶液を濃縮し、標題化合物(73mg、未精製、TFA)を黄色油として得た。
工程3.(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−(フルオロメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2(1H)−カルボキサミド。(3R,8S)−8−(フルオロメチル)−3,9−ジメチル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−10−オン(73mg、289.35μmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、フェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(74.14mg、289.35μmol、1当量)及びTEA(146.40mg、1.45mmol、201.37μL、5当量)を加えた。溶液を25℃で16時間撹拌した。LC−混合物を濃縮し、分取HPLCで精製して、標題化合物(46.27mg、111.03μmol、収率38.37%、純度99.44%)を白色固体として得た。LCMS:415[M+1]。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.79(dd,J=2.69,5.38Hz,1H)、7.62(m,1H)、7.13(t,J=8.74Hz,1H)、6.97(s,1H)、5.15(m,1H)、4.87(d,J=15.77Hz,1H)、4.33〜4.62(m,5H)、3.94〜4.09(m,1H)、3.17〜3.29(m,3H)、3.03(dd,J=5.69,15.96Hz,1H)、2.70(d,J=16.02Hz,1H)、1.17(d,J=6.97Hz,3H)。
化合物150:(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2(1H)−カルボキサミド。
Figure 2019524684
工程1.tert−ブチル(3R,8S)−8−(2,2−ジフルオロエトキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレート。tert−ブチル(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレート(100mg、285.38μmol、1当量)のTHF(2mL)溶液に、NaH(22.83mg、570.76μmol、純度60%、2当量)を−20℃で加えた。溶液を−20℃で30分間撹拌した。続いて、2,2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(183.31mg、856.13μmol、3当量)を加え、この溶液を25℃で2時間撹拌した。溶液を水(30mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮し、黄色油として標題化合物(120mg、未精製)を得た。
工程2.(3R,8S)−8−(2,2−ジフルオロエトキシメチル)−3,9−ジメチル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−10−オン。tert−ブチル(3R,8S)−8−(2,2−ジフルオロエトキシメチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−2−カルボキシレート(110mg、265.41μmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、TFA(7.70g、67.53mmol、5mL、254.43当量)を加えた。溶液を25℃で0.5時間撹拌した。溶液を濃縮し、標題化合物(120mg、未精製、TFA)を黄色油として得た。
工程3.(3R,8S)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−8−((2,2−ジフルオロエトキシ)メチル)−3,9−ジメチル−10−オキソ−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2(1H)−カルボキサミド。(3R,8S)−8−(2,2−ジフルオロエトキシメチル)−3,9−ジメチル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリド[2,3]ピラゾロ[2,4−c]ピラジン−10−オン(110mg、349.95μmol、1当量)のDCM(5mL)溶液に、フェニルN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバメート(89.67mg、349.95μmol、1当量)及びTEA(106.23mg、1.05mmol、146.13μL、3当量)を加えた。溶液を25℃で16時間撹拌した。この溶液を濃縮した。残渣を分取HPLCで精製し、標題化合物(80.53mg、165.22μmol、収率47.21%、純度97.75%)を白色固体として得た。LCMS:477[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.80(dd,J=2.51、5.14Hz,1H)、7.54〜7.69(m,1H)、7.13(t,J=8.66Hz,1H)、6.87(s,1H)、5.60〜6.01(m,1H)、5.15(br t,J=6.21Hz,1H)、4.85(br d,J=15.56Hz,1H)、4.49〜4.65(m,2H)、4.33〜4.47(m,1H)、3.83〜3.99(m,1H)、3.46〜3.80(m,4H)、3.19(s,3H)、3.03(br dd,J=5.52,15.81Hz,1H)、2.71(br d,J=16.06Hz,1H)、1.18(br d,J=6.90Hz,3H)。
化合物151:((3R,8S)−3,10−ジメチル−2−(4−ニトロベンゾイル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−イル)メチル4−ニトロベンゾエート。
Figure 2019524684
工程1.(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン。tert−ブチル(3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−カルボキシレート(100.00mg、274.39μmol、1当量)及びTFA(3.08g、27.01mmol、2.00mL、98.44当量)のDCM(4mL)中混合物を、15℃で1時間、N雰囲気下で撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物(103.8mg、274.35μmol、収率99.98%、TFA)を黄色油として得て、これを次工程で直接用いた。
工程2.((3R,8S)−3,10−ジメチル−2−(4−ニトロベンゾイル)−11−オキソ−1,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−2H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−8−イル)メチル4−ニトロベンゾエート。((3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(103mg、272.24μmol、1当量、TFA)、4−ニトロベンゾイルクロリド(325.33mg、1.75mmol、6.44当量)及びTEA(220.38mg、2.18mmol、303.14μL、8当量)のDCM(6mL)中混合物を、15℃で16時間、N雰囲気下で撹拌した。MeOH(6mL)を混合物に加え、30分間撹拌した。混合物を冷NaCO(1N水溶液、20mL×3)で洗浄した。有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、標題化合物(180mg、未精製)を黄色油として得た。
得られた((3R,8S)−8−(ヒドロキシメチル)−3,10−ジメチル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロ−11H−ピリド[4’,3’:3,4]ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−11−オン(180.00mg、未精製)、及び4−ニトロベンゾイルクロリド(80.79mg、435.39μmol、1当量)、TEA(88.11mg、870.77μmol、121.20μL、2当量)、DMAP(2.66mg、21.77μmol、0.05当量)のDCM(5mL)中混合物を脱ガスし、Nで3回パージした後、この混合物を、15℃にて16時間、N雰囲気下で撹拌した。LCMSは、所望の生成物が主に形成したことを示した。混合物を氷水(10mL)に注ぎ、1分間撹拌した。水相をDCM(20mL)により抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製し、標題化合物(85mg、146.57μmol、収率33.66%、純度97%)を白色固体として得た。LCMS:563[M+1]。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 8.32(br d,J=8.78Hz,4H)、8.19(d,J=8.78Hz,2H)、7.60(d,J=8.78Hz,2H)、5.43〜5.71(m,1H)、4.15〜4.59(m,6H)、2.94〜3.53(m,7H)、2.56〜2.82(m,1H)、1.23〜1.35(m,3H)。
実施例1:HBVアセンブリアッセイ
Zlotnick及び共同研究者(Nature Biotechnology 2006,24:358)によって記載された方法に従って開発された、蛍光消光に基づくin vitroアセンブリアッセイを使用して、HBVカプシドアセンブリによる本発明の化合物の干渉を測定することができた。典型的なアッセイでは、変異型HBV C150タンパク質(アミノ酸1−150、C49A、C61A、C107A、150C)をT7 RNAポリメラーゼベースの発現ベクターにクローニングし、大腸菌で発現させ、二量体として均一に精製する。精製したHBVコアタンパク質を脱塩し、BODIPY−FL色素で標識する。
非限定的な実施形態において、アセンブリアッセイは、96ウェルプレート形式で実施される。アセンブリ反応は、50mM Hepes緩衝液、pH7.5及び150mM NaCl中で実施する。化合物をHBV CAタンパク質と15分間プレインキュベートし、会合反応をNaClの添加によって開始する。反応を室温で1時間継続させる。DMSO処理サンプルと化合物処理サンプルとの間での蛍光における変化を記録し、アセンブリの変調について分析する。
実施例2:HBV複製阻害アッセイ
開示される化合物によるHBV複製阻害は、HBVでトランスフェクトした細胞、又はHBVが安定的に組み込まれた細胞、例えばHepG2.2.15細胞(Sells et al.1987)などで測定することができた。この実施例では、HepG2.2.15細胞を、10%ウシ胎児血清(FBS)、ジェネテシン、L−グルタミン、ペニシリン、及びストレプトマイシンを含む細胞培養培地中で維持した。HepG2.2.15細胞は、40,000個細胞/ウェルの密度で96ウェルプレートに播種し、0.5%の最終DMSO濃度で連続希釈した化合物を単独で、又はチェッカーボックス形式で薬物を加えることにより併用で処理した。細胞を化合物と共に3日間インキュベートし、その後、培地を除去し、化合物を含む新鮮培地を細胞に加え、更に3日間インキュベートした。6日目に上清を除去し、37℃で60分間DNアーゼで処理し、続いて75℃で15分間酵素を失活させた。2.5μgのプロテイナーゼKを含む溶解緩衝液(Affymetrix QS0010)中で、50℃で40分間インキュベートすることにより、カプシド化HBV DNAをビリオン及び共有結合したHBVポリメラーゼから放出させた。HBV DNAを0.2M NaOHの添加により変性させ、メーカー推奨条件(Affymetrix)に従って分枝DNA(BDNA)QuantiGeneアッセイキットを使用して検出した。QuickExtraction Solution(Epicentre Biotechnologies)によるカプシド化HBV DNA抽出物の増幅並びにHBV DNAにハイブリダイズすることができるHBV特異的PCRプローブ及び定量化用の蛍光標識プローブを使用したHBV DNAの増幅に基づくqPCRを使用して、HBV DNAレベルの定量化も行った。また、試験化合物を単独又は併用でインキュベートしたHepG2.2.15細胞の細胞生存率を、製造業者のプロトコル(Promega)に従ってCellTitre−Glo試薬を使用して測定した。式E1を使用し、0.5% DMSOで処理したHepG2.2.15細胞からのシグナルに対して標準化することによって、培養培地だけを含むウェルからの平均バックグラウンドシグナルを他の全てのサンプルから差し引き、各化合物濃度での阻害パーセントを算出した。
E1:阻害%=(DMSOave−Xi)/DMSOave×100%
式中、DMSOaveは、DMSOコントロール(0%阻害コントロール)で処理したウェルから算出した平均シグナルであり、Xiは個々のウェルから測定したシグナルである。EC50値(50%の阻害効果を達成した有効濃度)は、Graphpad Prismソフトウェア(San Diego,CA)及び式E2を使用した非線形適合によって決定した。
E2:Y=Ymin+(Ymax−Ymin)/(1+10(LogEC50−X)×HillSlope)
式中、Yはパーセント阻害値を表し、Xは化合物濃度の対数を表す。
選択された開示される化合物は、上記のとおりにHBV複製アッセイ(BDNAアッセイ)でアッセイし、これらの活性化合物の代表的な群を表6に示す。表6は、選択した化合物群におけるBDNAアッセイで得られたEC50値を示す。表6において、「A」は、1<EC50<100を表し;「B」は、100<EC50<500を表し;「C」は、500<EC50<1000を表し;「D」は、EC50>1000を表す。
Figure 2019524684
Figure 2019524684
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Figure 2019524684
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Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
Figure 2019524684
実施例3:中間体16アナログの結晶形
中間体16のp−ニトロ−安息香酸アナログである化合物151の結晶形を、本明細書で説明する。
Figure 2019524684
X線結晶構造を図1に示す。表7には、この中間体の結晶データと構造精密化についても示す。
Figure 2019524684
表8は、中間体の原子座標(×10)及び等価等方性変位パラメータ(A×10)についても示す。
Figure 2019524684
示されるように、中間体16アナログの立体構造は4S,9Rである。したがって、中間体16由来の化合物の立体構造は既知である。
本明細書で引用したそれぞれの及び全ての特許、特許出願、及び刊行物の開示内容が、それらの全体を参照することにより本明細書において援用される。
本発明は、特定の実施形態を参照して開示されているが、本発明の真の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者によって本発明の他の実施形態及び変更が考案され得ることは明らかである。添付の特許請求の範囲は、全てのそのような実施形態及び同等の変更を含むと解釈されることが意図される。

Claims (32)

  1. 式I:
    Figure 2019524684
    [式中、
    Aは、CH又はC=Oであり、
    は、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OH、又はC〜C−ハロアルキルであり、
    は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
    〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、又は
    2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
    は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
    は、(CR−C〜C−ヘテロアリール、(CR−C〜C12−アリール、(CR−C〜C−シクロアルキル、及び(CR−C〜C−ヘテロシクロアルキルから選択され、このとき、ヘテロアリール、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
    は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから選択され、
    は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択され、
    は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C(O)C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
    は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
    は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
    は、それぞれの出現部位で、H、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
    は、それぞれの出現部位で、H及びC〜C−アルキルから独立して選択され、
    mは、0、1、2、3、又は4であり、
    nは、0、1、2、3、又は4であり、
    pは、0、1、2、3、又は4であり、
    qは、0又は1であり、
    Figure 2019524684
    線は、任意に二重結合であってもよいことを示す。]
    の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  2. AがC=Oである、請求項1に記載の化合物。
  3. qが1である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. が、H、C〜C−アルキル、又はC〜C−ハロアルキルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. が、−CH、又は−CHCHFである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 式II:
    Figure 2019524684
    の構造を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  7. 式III:
    Figure 2019524684
    [式中、mが0、1、又は2である。]
    の構造を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  8. mが0、1又は2であり、
    が、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で任意に置換されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. mが1又は2であり、
    が、それぞれの出現部位で、=CH、−CHOH、−OH、−F、−CH
    −CHF、−OCH、−OCHCH、−OCHCHF、−NH、−N(CH、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、−SCH、−S(O)CH、−S(O)CH、−CHC(O)OCH、−CHCHOH、−C(O)OH、
    −C(O)OCH、−C(O)OCHCH、−C(O)NHCH、−C(O)N(CH、−C(OH)(CH、−CH(OH)CH、−CH(OH)CHCH、及び−CH(OH)−シクロプロピルから独立して選択され、このとき、モルホリニル、アゼチジニル、及びピロリジニルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で任意に置換されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. nが0、1、又は2であり、Rが、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、及びC〜C−アルキルから選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. が、(CR−C〜C−ヘテロアリール、又は(CR−C−アリールであり、このとき、ヘテロアリール及びアリールは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
    が、H又はC〜C−アルキルであり、
    が、H又はC〜C−アルキルであり、
    pが0又は1である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. が、C〜C−ヘテロアリール又はC−アリールであり、このうち任意のものが、ハロ、−CN、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. が、フェニル又はピリジニルであり、このうち任意のものが、ハロ、
    −CN、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. が、次のものからなる群から選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物。
    Figure 2019524684
  15. が、H又はC〜C−アルキルである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。
  16. がHである、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物。
  17. AはC=Oであり、
    は、C〜C−アルキルであり、
    は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
    〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
    は、(CR−C〜C12−アリールであり、このときアリールは、ハロ、−CN、及びC〜C−アルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
    は、Hであり、
    は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから選択され、
    は、それぞれの出現部位で、H、及びC〜C−アルキルから独立して選択され、
    は、C〜C−アルキルであり、
    は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
    mは、0、1、又は2であり、
    nは、0であり、
    pは、0であり、
    qは、1である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 式IV:
    Figure 2019524684
    [式中、
    mは、1又は2であり、
    は、それぞれの出現部位で、=CH、−CHOH、−OH、−F、−CH
    −CHF、−OCH、−OCHCH、−OCHCHF、−NH、−N(CH、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、−SCH、−S(O)CH、−S(O)CH、−CHC(O)OCH、−CHCHOH、−C(O)OH、
    −C(O)OCH、−C(O)OCHCH、−C(O)NHCH、−C(O)N(CH、−C(OH)(CH、−CH(OH)CH、−CH(OH)CHCH、−CH(OH)−シクロプロピル、−CHN(H)(C(O)−CH)、−CHN(H)CHCHF、−CHN(H)CHCF、−CH(OH)CH=CH及び、−OHで置換されるスピロ−シクロブチルから独立して選択され、このときモルホリニル、アゼチジニル、及びピロリジニルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1又は2つの基で任意に置換されている。]
    の構造を有する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の化合物。
  19. mは0、1又は2であり、
    は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
    〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、又は
    2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換されている、請求項1に記載の化合物。
  20. mが、1又は2であり、
    が、それぞれの出現部位で、−CHN(H)(C(O)−CH)、−CHN(H)CHCHF、CHN(H)CHCF、CH(OH)CH=CH、及び、OHで置換されるスピロ−シクロブチルから独立して選択される、請求項1又は19に記載の化合物。
  21. AはC=Oであり、
    は、C〜C−アルキルであり、
    は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
    〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、及びC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、又は
    2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
    は、(CR−C〜C12−アリールであり、このときアリールは、ハロ、−CN、及びC〜C−アルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
    は、Hであり、
    は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−ハロアルキルから選択され、
    は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C(O)C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
    は、C〜C−アルキルであり、
    は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
    mは、0、1、又は2であり、
    nは、0であり、
    pは、0であり、
    qは、1である、請求項1及び19〜20のいずれか一項に記載の化合物。
  22. 式V:
    Figure 2019524684
    [式中、
    Aは、CH又はC=Oであり、
    は、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキル−OH、又はC〜C−ハロアルキルであり、
    は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキル−C〜C−ヘテロシクロアルキル、
    〜C−アルキル−OR、C〜C−アルキル−N(R、C〜C−アルキル−SR、C〜C−アルキル−S(O)R、C〜C−アルキル−S(O)、C〜C−アルキル−C(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)R、C〜C−アルキル−OC(O)OR、C〜C−アルキル−OC(O)N(R、又はC〜C−アルキル−C(O)N(Rから独立して選択され、このとき、アルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、又は
    2つのR基は、C〜Cスピロシクロアルキルを共に形成し、このとき、シクロアルキルは、−OH及びハロからそれぞれ独立して選択される、1、2、又は3つの基で任意に置換され、
    は、それぞれの出現部位で、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
    は、(CR−C〜C−ヘテロアリール、(CR−C〜C12−アリール、(CR−C〜C−シクロアルキル、及び(CR−C〜C−ヘテロシクロアルキルから選択され、このとき、ヘテロアリール、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
    は、H、C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから選択され、
    は、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、及びC〜C−アルキル−C〜C−シクロアルキルから選択され、
    は、それぞれの出現部位で、H、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C(O)C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
    は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
    は、H及びC〜C−アルキルから選択され、
    は、それぞれの出現部位で、H、−OH、ハロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHから独立して選択され、
    は、それぞれの出現部位で、H及びC〜C−アルキルから独立して選択され、
    mは、0、1、2、3、又は4であり、
    nは、0、1、2、3、又は4であり、
    pは、0、1、2、3、又は4であり、
    Figure 2019524684
    線は、任意に二重結合であってもよいことを示す。]
    の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  23. AがC=Oである、請求項22に記載の化合物。
  24. が、H又はC〜C−アルキルである、請求項22又は23に記載の化合物。
  25. mが0である、請求項22〜24のいずれか一項に記載の化合物。
  26. が、(CR−C〜C−ヘテロアリール、又は(CR−C−アリールであり、このとき、ヘテロアリール及びアリールは、−OH、ハロ、−CN、−SF、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、−O−C〜C−アルキル、及びC〜C−アルキル−OHからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
    が、H又はC〜C−アルキルであり、
    が、H又はC〜C−アルキルであり、
    pが0又は1である、請求項22〜25のいずれか一項に記載の化合物。
  27. AはC=Oであり、
    は、−CHであり、
    は、(CR−C〜C12−アリールであり、このときアリールは、ハロ、−CN、及びC〜C−アルキルからそれぞれ独立して選択される、1、2、3、又は4つの基で任意に置換され、
    は、Hであり、
    mは0であり、
    nは0であり、
    pは0である、請求項22〜26のいずれか一項に記載の化合物。
  28. 請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
  29. HBV感染の治療の必要性がある個体において、前記治療を行う方法であって、治療有効量の請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物を、前記個体に投与することを含む、前記方法。
  30. HBV DNA含有粒子又はHBV RNA含有粒子の形成の阻害、又はその存在の低減の必要性がある個体において、前記阻害又は低減を行う方法であって、治療有効量の請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物を、前記個体に投与することを含む、前記方法。
  31. HBVポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、カプシドアセンブリ調節因子、逆転写酵素阻害剤、シクロフィリン/TNF阻害剤、TLRアゴニスト、HBVワクチン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、少なくとも1つの追加の治療剤を、前記個体に投与することを更に含む、請求項29又は30に記載の方法。
  32. 請求項1に記載の化合物を調製する方法。
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