JP2019517602A - 向上した光学特性を有するコポリカーボネート組成物、それらから形成された物品、及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
の第2のカーボネート単位を含むコポリカーボネート、
任意のビスフェノールAホモポリカーボネート、並びに2から40ppmの、以下の式
の有機スルホン酸系安定化剤
を含み、第2のカーボネート単位は、コポリカーボネート及びビスフェノールAホモポリカーボネートのモルの合計に対して、20から49mol%、好ましくは30から40mol%の量で存在し、熱可塑性組成物は、ISO 306に従って測定した、160℃以上のビカットB120、及び355℃の温度において10分間の滞留時間で成形した厚さ2.5mmのプラックにおいて、ASTM D1925に従って測定した、12未満、好ましくは8未満、より好ましくは6未満の黄色度指数を有する。
の第2のカーボネート単位を含む、高熱コポリカーボネートである。
例えば、第2のカーボネート単位は、式(1a)
のものであってもよい。
ある実施態様においては、R5は、水素又はフェニルであり、好ましくはフェニルである。R5がフェニルであるカーボネート単位(1a)は、2-フェニル-3,3'-ビス(4-ヒドロキシフェニル)フタルイミジン(3,3-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-2-フェニルイソインドリン-1-オン、又はN-フェニルフェノールフタレイン、又は「PPPBP」としても公知である)
から誘導することができる。ビスフェノールAカーボネート単位は、式(2)を有する。
又はこれらの組み合わせを有する。
又はこれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施態様においては、第3のカーボネート単位は、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチル-シクロヘキサンカーボネート単位、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)シクロヘキサン、又はこれらの組み合わせである。好ましくは、第3のカーボネート単位は、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチル-シクロヘキサン(BPA TMC)カーボネート単位である。
であり得る。好ましくは、エチレン性不飽和基、及びスルホン酸又はエステル基は、フェニル環のパラ位に位置する。
の化合物もまた有用である。この種の二官能性又は多官能性芳香族リン含有化合物としては、それぞれ、レゾルシノールテトラフェニルジホスフェート(RDP)、ヒドロキノンのビス(ジフェニル)ホスフェート及びビスフェノールAのビス(ジフェニル)ホスフェート、それらのオリゴマー及びポリマー対応物、並びに同類のものが挙げられる。
の酸エステルを包括する。一部の実施態様においては、R16、R17、R18、及びR19は、それぞれ独立して、C1〜4アルキル、ナフチル、フェニル(C1〜4)アルキレン、又は任意にC1〜4アルキルによって置換されているアリール基である。特定のアリール部分は、クレシル、フェニル、キシレニル、プロピルフェニル、又はブチルフェニルである。一部の実施態様においては、式(9)中のXは、ジフェノールに由来する、単核又は多核芳香族C6〜30部分である。更に、式(9)において、nは、それぞれ独立して、0又は1であり、一部の実施態様においては、nは1に等しい。また、式(9)において、qは、0.5から30、0.8から15、1から5、又は1から2である。特に、Xは、以下
の化合物である。この種の特定の芳香族有機リン化合物は、BPADPとしても公知である、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)であり、R16、R17、R18、及びR19は、それぞれフェニルであり、各nは、1であり、qは、1から5、1から2、又は1である。
を使用することができる。前述の基において、これらの基の少なくとも1個の水素原子が、N、S、O、若しくはF原子を有する基、又はアミノ基で置換されていてもよい。例えば、各Rwは、置換されている若しくは非置換のフェノキシ、アミノ、又はポリオキシアルキレン基であってもよい。任意の所与のRwが、別のホスファゼン基に対して更に架橋されていてもよい。例示的な架橋としては、ビスフェノール基、例えばビスフェノールA基が挙げられる。例としては、フェノキシシクロトリホスファゼン、オクタフェノキシシクロテトラホスファゼン、デカフェノキシシクロペンタホスファゼン、及び同類のものが挙げられる。異なるホスファゼンの組み合わせを使用することができる。いくつかのホスファゼン及びそれらの合成については、H. R. Allcook、「Phosphorus-Nitrogen Compounds」、Academic Press (1972年)及びJ. E. Markら、「Inorganic Polymers」、Prentice-Hall International, Inc. (1992年)に記載されている。
を有するものを挙げることができる。ある実施態様においては、少なくとも1個のRがフェニルであり得る。環状シロキサンの例としては、限定されるものではないが、環状フェニル含有シロキサン、オクタフェニルシクロテトラシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリメチルトリフェニルシクロトリシロキサン、及びテトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサンが挙げられる。オクタフェニルシクロテトラシロキサンが特に言及される。
なおも他の物品としては、科学装置若しくは医療機器(例えば、シリンジ、血液フィルターハウジング、血液バッグ、溶液バッグ、静脈用コネクター、透析機器、カテーテル、医療用収納トレイ、医療器械、医療用チューブ、心臓ペースメーカー、細動除去器、カニューレ、埋め込み型人工補綴、心臓補助装置、心臓弁、人工血管、体外装置、人工臓器、ペースメーカーリード、細動除去リード、血液ポンプ、バルーンポンプ、動静脈シャント、細胞をカプセル化するための膜、創傷被覆材、人工関節、整形外科用インプラント、ペトリ皿、フェイスシールド、人工呼吸器、センサー)の部品、電子デバイス、例えば手持ち式電子デバイス、タブレット、コンピューター、モニター、コピー機等の事務機器、ヒューズ、分析装置、若しくはセンサー等の部品(例えば、前述のうちのいずれかのためのハウジング、電気コネクター)、光起電力デバイスの部品、安全装置(例えば、バイザー、安全ゴーグル、フェイスシールド、耐火シールド、ヘルメット、人工呼吸器、膝当て、肘当て、又は他の身体保護用パッド)の部品、液晶ディスプレイスクリーン若しくは有機発光ダイオードディスプレイスクリーン等のディスプレイスクリーンの部品、皿の部品、ウォータークッカー等のヒーターの部品、例えばチョコレート等の食材用の鋳型の部品、鉱石採掘スクリーン等のスクリーンの部品、ベルトコンベア等のコンベアの部品、動物ケージ等のエンクロージャの部品、建築物、乗物、若しくは器械、例えばポンプ、電子レンジ、食器洗浄機、若しくはストーブ等の構造部品、包装材の部品、ガスバリアの部品、カプセル材の部品、ラベルの部品、ガスバリアの部品、防曇アセンブリの部品、又は反射防止アセンブリの部品が挙げられる。
組成物は、以下の通りに作製した。一次ポリマー粉末のうちの1種を担体として使用して、すべての固形物をオフラインで濃縮物としてドライブレンドし、重量測定供給機を介して、押出機の供給スロートへと飢餓供給した。残りのポリマーも、重量測定供給機を介して、押出機の供給スロートへと飢餓供給した。液体添加剤が存在する場合、液体注入システムを使用して、真空にする前に供給した。当業者であれば、方法が、これらの加工工程又は加工設備に限定されるものではないということを認識するであろう。
黄色度指数(YI)は、ASTM D1925に従って、MacBeth ColorEye7000Aからの透過スペクトルから計算した。実施例において特定されるように、厚さ1mm又は2.5mmの部品を使用した。
実施例1〜14は、99.4から99.5%の純度を有するBPAを使用して生成されたポリマーに基づくPPPBP-BPAコポリカーボネート/BPAホモポリカーボネートブレンドの、紫外線安定化剤を伴う場合及び伴わない場合の、異なる条件下でこれらのブレンドを成形した後での色に対するトシル酸ブチルの添加の効果について実証している。配合組成及び結果が、Table 2(表2)及びTable 3(表3)に示されており、Table 2(表2)の配合組成が、いかなる紫外線安定化剤も含有していない一方で、Table 3(表3)の配合組成は、紫外線安定化剤を含有している。すべてのYI測定を、Table 2(表2)に特定されているような条件によって成形された、厚さ2.5mmのプラックにおいて実施した。
実施例15〜19は、トシル酸ブチル、H3PO3、又はクエン酸を含有する高純度PPPBP-BPAコポリカーボネート/BPAホモポリカーボネートブレンドの、様々な加工条件下で試料を厚さ2.5mmに成形した後での色安定性について比較している。配合組成及び結果が、Table 4(表4)に示されている。
実施例20〜35は、様々なBPA純度(STD=純度99.4〜99.5%、HP=純度99.7%)を有する、PPPBP-BPAコポリカーボネート及びBPAホモポリカーボネートのブレンドの、様々な加工条件下で試料を成形した後での色に対するトシル酸ブチルの効果について例証している。配合組成及び結果が、Table 5(表5)及びTable 6(表6)に示されている。
実施例36〜47は、高純度BPA(純度99.7%)に由来するPPPBP-BPAコポリカーボネートの、紫外線安定化剤を伴わない場合の、異なる条件下で試料を成形した後での色に対する、異なる添加量のトシル酸ブチルの効果について例証している。配合組成及び結果が、Table 7(表7)に示されている。
実施例48〜60は、高純度BPA(純度99.7%)に由来するPPPBP-BPAコポリカーボネートの、紫外線安定化剤を伴う場合の、異なる条件下で試料を成形した後での色に対する、異なる添加量のトシル酸ブチルの効果について例証している。配合組成及び結果が、Table 8(表8)に示されている。
実施例62〜67は、標準的純度のBPAに由来するPPPBP-BPAコポリカーボネートの、紫外線安定化剤を伴わない場合の、異なる条件下で試料を成形した後での色に対する、異なる添加量のトシル酸ブチルの効果について例証している。配合組成及び結果が、Table 9(表9)に示されている。
実施例68〜42は、トシル酸ブチルを含有するか、又はH3PO3安定化剤を含有するか、又はトシル酸ブチルもH3PO3安定化剤も含有しない、PPPBP-BPAコポリカーボネート/BPAホモポリカーボネートブレンドの、オートクレーブ処理後の色安定性について比較している。配合組成及び結果が、Table 10(表10)に示されている。
実施例73〜74は、45mol%のPPPBPカーボネート単位を有するPPPBP-BPAコポリカーボネート組成物の色安定性に対する、トシル酸ブチル添加量の効果について比較している。結果が、Table 11(表11)に要約されている。
実施例77〜84は、高純度PPPBP-BPA、トシル酸ブチル、及び任意に高純度BPAホモポリカーボネートを含有する組成物の様々な特性について例証している。配合組成及び結果が、Table 12(表12)に示されている。また、約0.0002質量%の染料パッケージも存在した。
実施例85〜101は、355℃で5分間又は10分間試料を成形した後の、任意にBPAホモポリカーボネートとブレンドされたPPPBP-BPAコポリカーボネートの色に対する、異なる有機スルホン酸系安定化剤の効果について例証している。これらの実施例に関して、使用された成形条件は、JSW社製のJ85AD(85トン)成形機を使用する、140℃で5時間の試料乾燥時間であった。YIは、上に記載されたように、MacBeth ColorEye7000Aを使用して、3.2mmの着色プラックにおいて決定した(ASTM D1925)。スクリーニングした有機スルホン酸系安定化剤が、Table 13(表13)に示されている。
R7が、C6〜12アリール、C7〜24アルキルアリーレン、又はC2〜14エチレン性不飽和芳香族スルホン酸若しくはそのエステルに由来するポリマー単位であり、R8が、水素、C1〜24アルキル、又は式-S(=O)2-R7(式中、R7は、C6〜12アリール又はC7〜24アルキルアリーレンである)の基であるか、或いは
R7が、C7〜10アルキルアリーレン、又はC2〜14エチレン性不飽和芳香族スルホン酸に由来するポリマー単位であり、R8が、水素、C1〜25アルキル、又は式-S(=O)2-R7(式中、R7は、C7〜10アルキルアリーレンである)の基であるか、或いは
R7が、C2〜14エチレン性不飽和芳香族スルホン酸、好ましくはp-スチレンスルホン酸又はパラ-メチルスチレンスルホン酸に由来するポリマー単位であるか、或いは
R7が、C7〜12アルキルアリーレンスルホン酸、好ましくはp-トルエンスルホン酸のC1〜10アルキルエステルであり、より好ましくはトシル酸ブチルであるか、或いは
R7が、式-S(=O)2-R1(式中、R7は、C6〜12アリール又はC7〜24アルキルアリーレンであり、好ましくはC7〜10アルキルアリーレンである)の基である、
実施態様1から11のいずれか1つ又は複数に記載の熱可塑性組成物。
R7が、C11〜24アルキルアリーレンスルホン酸であり、R7が、水素である。
Claims (22)
- ビスフェノールAカーボネート単位及び以下の式
Ra及びRbは、それぞれ独立して、C1〜12アルキル、C1〜12アルケニル、C3〜8シクロアルキル、又はC1〜12アルコキシであり、
各R3は、独立して、C1〜6アルキルであり、
R4は、水素、C2〜6アルキル、又は任意に1から5個のC1〜6アルキル基で置換されているフェニルであり、
p、q、及びjは、それぞれ独立して、0から4である)
の第2のカーボネート単位を含むコポリカーボネート、
任意のビスフェノールAホモポリカーボネート、並びに
2から40ppmの、以下の式
各R7は、独立して、C1〜30アルキル、C6〜30アリール、C7〜30アルキルアリーレン、C7〜30アリールアルキレン、又はC2〜32エチレン性不飽和芳香族スルホン酸若しくはそのエステルに由来するポリマー単位であり、
R8は水素であるか、又はR8はC1〜30アルキルであるか、又はR8は式-S(=O)2-R7の基である)
の有機スルホン酸系安定化剤
を含む熱可塑性組成物であって、
前記第2のカーボネート単位が、前記コポリカーボネート及び前記ビスフェノールAホモポリカーボネートのモルの合計に対して、20から49mol%、好ましくは30から40mol%の量で存在し、
前記熱可塑性組成物が、ISO 306に従って測定した、160℃以上のビカットB120、及び355℃の温度において10分間の滞留時間で成形した厚さ2.5mmのプラックにおいて、ASTM D1925に従って測定した、12未満、好ましくは8未満、より好ましくは6未満の黄色度指数を有する、
熱可塑性組成物。 - 前記コポリカーボネートが、それぞれ前記コポリカーボネート中のカーボネート単位の総数に対して、15から90モルパーセントの前記ビスフェノールAカーボネート単位及び10から85モルパーセントの前記第2のカーボネート単位を含む、請求項1又は2のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。
- 前記コポリカーボネートが、それぞれ前記コポリカーボネート中のカーボネート単位の総数に対して、50から90モルパーセントの前記ビスフェノールAカーボネート単位及び10から50モルパーセントの前記第2のカーボネート単位を含み、15モルパーセント未満の前記第2のカーボネート単位が、別の第2のカーボネート単位に直接結合している、請求項1から3のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。
- 前記コポリカーボネートが、少なくとも5モルパーセントの、前記ビスフェノールAカーボネート単位及び前記第2のカーボネート単位とは異なる第3のカーボネート単位を更に含み、前記第3のカーボネート単位が、以下の式
Rc及びRdは、それぞれ独立して、C1〜12アルキル、C1〜12アルケニル、C3〜8シクロアルキル、又はC1〜12アルコキシであり、
各R6は、独立して、C1〜3アルキル又はフェニルであり、
Xaは、C6〜12多環式アリール、C3〜18モノ若しくはポリシクロアルキレン、C3〜18モノ若しくはポリシクロアルキリデン、-(Q1)x-G-(Q2)y-基[式中、Q1及びQ2は、それぞれ独立して、C1〜3アルキレンであり、Gは、C3〜10シクロアルキレンであり、xは、0又は1であり、yは、1である]、又は-C(P1)(P2)-[式中、P1は、C1〜12アルキルであり、P2は、C6〜12アリールである]であり、
m及びnは、それぞれ独立して、0から4である)
の単位又はこれらの組み合わせを含む、請求項1から4のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。 - 前記コポリカーボネートが、それぞれ前記コポリカーボネート中のカーボネート単位の総数に対して、15から70モルパーセントの前記ビスフェノールAカーボネート単位、5から50モルパーセントの前記第2のカーボネート単位、及び5から50モルパーセントの前記第3のカーボネート単位を含む、請求項5に記載の熱可塑性組成物。
- 前記コポリカーボネートが、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、塩素、臭素、フッ素、亜硝酸、硝酸、亜リン酸、リン酸、硫酸、ギ酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、トリメチルアンモニウム、及びトリエチルアンモニウムのイオンのそれぞれを、イオンクロマトグラフィーによって測定して2質量ppm未満含み、
好ましくは、前記熱可塑性組成物が、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、塩素、臭素、フッ素、亜硝酸、硝酸、亜リン酸、リン酸、硫酸、ギ酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、トリメチルアンモニウム、及びトリエチルアンモニウムのイオンのそれぞれを、イオンクロマトグラフィーによって測定して2質量ppm未満含む、
請求項1から6のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。 - 前記有機スルホン酸系安定化剤において、各R7が、独立して、C6〜12アリール、C7〜24アルキルアリーレン、又はC2〜14エチレン性不飽和芳香族スルホン酸若しくはそのC1〜30アルキルエステルに由来するポリマー単位であり、R8が、水素、C1〜24アルキル、又は式-S(=O)2-R7(式中、R7は、C6〜12アリール又はC7〜24アルキルアリーレンである)の基である、請求項1から7のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。
- 前記有機スルホン酸系安定化剤において、
R7が、C6〜12アリール、C7〜24アルキルアリーレン、又はC2〜14エチレン性不飽和芳香族スルホン酸若しくはそのエステルに由来するポリマー単位であり、R8が、水素、C1〜24アルキル、又は式-S(=O)2-R7(式中、R7は、C6〜12アリール又はC7〜24アルキルアリーレンである)の基であるか、或いは
R7が、C7〜10アルキルアリーレン、又はC2〜14エチレン性不飽和芳香族スルホン酸に由来するポリマー単位であり、R8が、水素、C1〜25アルキル、又は式-S(=O)2-R7(式中、R7は、C7〜10アルキルアリーレンである)の基であるか、或いは
R7が、C2〜14エチレン性不飽和芳香族スルホン酸、好ましくはp-スチレンスルホン酸又はパラ-メチルスチレンスルホン酸に由来するポリマー単位であるか、或いは
R7が、C7〜12アルキルアリーレンスルホン酸、好ましくはp-トルエンスルホン酸のC1〜10アルキルエステルであり、より好ましくはトシル酸ブチルであるか、或いは
R7が、式-S(=O)2-R1(式中、R7は、C6〜12アリール又はC7〜24アルキルアリーレンであり、好ましくはC7〜10アルキルアリーレンである)の基であるか、或いは
R7が、C11〜24アルキルアリーレンスルホン酸であり、R7が、水素である、
請求項1から8のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。 - 前記安定化剤が、前記熱可塑性組成物の総質量に対して、2ppmから20ppm、好ましくは4ppmから15ppmの量で存在する、請求項1から9のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。
- 高速液体クロマトグラフィーによって測定された、99.6%以上又は99.7%以上のビスフェノールA純度を有する、請求項1から10のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。
- 前記ポリカーボネートホモポリマーが、前記熱可塑性組成物の総質量に対して、10から90質量%、好ましくは10から65質量%、より好ましくは15質量%から50質量%、最も好ましくは20から45質量%の量で存在する、請求項1から11のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。
- ビスフェノールAカーボネート単位及び以下の式
の第2のカーボネート単位を含むコポリカーボネート、
任意のビスフェノールAホモポリカーボネート、並びに
2から20ppm又は4から10ppmの、p-トルエンスルホン酸のC1〜30アルキルエステルを含み、より好ましくはトシル酸ブチルを含む、有機スルホン酸系安定化剤
を含み、
前記コポリカーボネート及び前記ビスフェノールAホモポリカーボネートの合計モル数に対して、25mol%から49mol%又は30から40mol%の第2のカーボネート単位を有する、
請求項1から12のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。 - 前記熱可塑性組成物の総質量に対して、
60から70質量%の、ビスフェノールAカーボネート単位及び以下の式
の第2のカーボネート単位を含むコポリカーボネート、
25から40質量%のビスフェノールAホモポリカーボネート、並びに
2から20ppm、又は4から10ppm、又は4から8ppmの、p-トルエンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸のC1〜30アルキルエステル、又はこれらの組み合わせを含み、より好ましくはトシル酸ブチルを含む、有機スルホン酸系安定化剤
を含み、
前記コポリカーボネート及び前記ビスフェノールAホモポリカーボネートのモルの合計に対して、25mol%から49mol%又は30から40mol%の第2のカーボネート単位を有する、
請求項1から12のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。 - 前記熱可塑性組成物の総質量に対して、
96から99.9質量%の、ビスフェノールAカーボネート単位及び以下の式
の第2のカーボネート単位を含むコポリカーボネート、
並びに
2から20ppm、又は4から10ppm、又は4から8ppmの、p-トルエンスルホン酸のC1〜30アルキルエステルを含み、より好ましくはトシル酸ブチルを含む、有機スルホン酸系安定化剤
を含み、
前記コポリカーボネートのモルに対して、25mol%から49mol%又は30から40mol%の第2のカーボネート単位を有する、
請求項1から12のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。 - 以下:
0.45MPaにおいてスパン64mmで、80×10×4mmのバーにおいて、ISO 75/Bfに従って測定した場合の、160℃以上の加熱たわみ温度、
厚さ1.0mmの成形プラックにおいて、ASTM D1003-00に従ってそれぞれ測定した、1.5%未満又は1.0%未満のヘイズ、及び86%超又は88%超の全透過率、
厚さ3.0mmの成形プラックにおいて、ASTM D1003-00に従ってそれぞれ測定した、1.5未満又は1.0未満のヘイズ、及び84%超又は86%超の全透過率、
厚さ1mmの成形プラックにおいて、15cmの積分球が装着されたPerkin Elmer 950分光計で測定した、75%超、又は80%超、又は85%超の波長400nmでの透過率、
厚さ1mmの成形プラックにおいて、15cmの積分球が装着されたPerkin Elmer 950分光計で測定した、85%超、又は87%超、又は88%超の波長550nmでの透過率、
厚さ1mmの成形プラックにおいて、15cmの積分球が装着されたPerkin Elmer 950分光計で測定した、88%超、又は89%超、又は90%超の波長940nmでの透過率、
厚さ1mmの成形プラックにおいて、ISO 489に従って測定した、1.59超若しくは1.60超の587.6nmでの屈折率、又は1.57超若しくは1.58超の940nmでの屈折率、
厚さ1mmの成形プラックにおいて、ISO 489に従って測定した、32未満又は30未満のアッベ数、
330℃/2.16Kgにおいて360秒間のドウェルで、ISO 1133に従って測定した、10cc超/分のメルトボリュームフローレート、
ISO 3167タイプAに従う多目的試験片を使用して、23℃で、ISO 180/1Aに従って測定した場合の、少なくとも6kJ/m2又は少なくとも8kJ/m2のアイゾットノッチ付き衝撃エネルギー、
23℃で、ASTM D256に従って測定した場合の、少なくとも70J/m又は少なくとも88J/mのアイゾットノッチ付き衝撃エネルギー、
厚さ2.5mmの成形プラックにおいて、155℃での500時間の熱老化後の、ASTM D1925によって測定した場合の、10未満又は8未満の黄色度指数の増加、
厚さ1.0mmの成形プラックにおいて、155℃での1000時間の熱老化中の、ASTM D1925によって測定した場合の、10未満又は8未満の黄色度指数の増加、
厚さ1.0mmの成形プラックにおいて、140℃での1500時間の熱老化中の、ASTM D1925によって測定した場合の、6未満又は5未満の黄色度指数の増加、
厚さ2.5mmの成形プラックにおいて、オートクレーブにおける121℃での100時間のハイドロエージング後の、ASTM D1925によって測定した場合の、0.5未満又は0.3未満の黄色度指数の増加、
厚さ2.5mm以上での、UL94-V0等級、或いは
厚さ0.8mmから1.5mmでの、UL94-V2等級
の特性のうちの1つ又は複数を有する、請求項1から15のいずれか一項又は複数項に記載の熱可塑性組成物。 - 前記コポリカーボネートが、200ppm未満のヒドロキシル末端基含量を有し、前記任意のビスフェノールAホモポリカーボネートが、150ppm未満のヒドロキシル末端基含量を有する、請求項1から16のいずれか一項又は複数項に記載の組成物。
- 燃焼及び電量的検出に基づく全硫黄分析によってそれぞれ測定した場合、前記任意のビスフェノールAホモポリカーボネートが、2ppm未満の硫黄含量を有するか、或いは前記コポリカーボネート、前記任意のビスフェノールAホモポリカーボネート、又は両方が、2ppm未満の硫黄含量を有するビスフェノールAに由来するか、或いは前記任意のビスフェノールAホモポリカーボネート、請求項1から17のいずれか一項又は複数項に記載の組成物。
- 請求項1から18のいずれか一項又は複数項に記載のコポリマー又は組成物を含む物品であって、成形物品、熱成形物品、押出層、多層物品の層、塗装物品用の基材、又は金属化物品用の基材である、物品。
- オーバーモールド、鉛フリーはんだ付け、ウェーブはんだ付け、低温はんだ付け、ウェーブはんだ付け、高温硬化によるコーティング、又はこれらの組み合わせを含む二次加工に供された場合に、有意な部分歪み又は変色を有さない、請求項19に記載の物品。
- レンズ、光ガイド、導波管、コリメーター、光ファイバー、窓、ドア、バイザー、ディスプレイスクリーン、電子デバイス、科学装置若しくは医療機器、安全シールド、耐火シールド、ワイヤー若しくはケーブルのシース材、鋳型、皿、トレイ、スクリーン、エンクロージャ、板ガラス、梱包材、ガスバリア、防曇層、又は反射防止層である、請求項19又は20のいずれか一項又は複数項に記載の物品。
- レンズを含むデバイス、光ガイドを含むデバイス、導波管を含むデバイス、コリメーターを含むデバイス、光ファイバーを含むデバイス、照明素子を含むデバイス、窓を含むデバイス、ドアを含むデバイスの部品であるか、或いは乗物、建築物、又は器械の構造部品であるか、或いは医療機器の部品、ディスプレイスクリーンの部品、電子デバイスの部品、安全装置の部品、スクリーンの部品、コンベアの部品、鋳型の部品、皿の部品、エンクロージャの部品、包装材の部品、ガスバリアの部品、カプセル材の部品、ラベルの部品、ガスバリアの部品、防曇アセンブリの部品、又は反射防止アセンブリの部品である、請求項19から21のいずれか一項又は複数項に記載の物品。
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