JP2019505232A - 低温検体キャリヤおよび関連する方法 - Google Patents

低温検体キャリヤおよび関連する方法 Download PDF

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Abstract

検体キャリヤは、外部シーリング表面と上に検体を保有することができる支持表面とを規定する細長部材であって、第一熱膨張係数を有する第一材料を含む細長部材を含む。検体キャリヤは、細長部材の一部分上を通された場合に検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、細長部材の一部分上を通されるように構成されたキャップをさらに含み、キャップは、外部シーリング表面と相補的に形成された内部シーリング表面を規定し、且つ第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む。細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、キャップの内部シーリング表面が細長部材の外部シーリング表面を圧迫して密封シールを形成する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その内容全部が参照により本明細書に組み入れられる、2015年12月7日に提出された米国特許仮出願第62/263,894号および2016年2月8日に提出された米国特許仮出願第62/292,620号に対する優先権を主張する。
技術分野
本開示は低温検体キャリヤおよび関連する方法に関する。
背景
凍結保存デバイスなどの低温検体キャリヤは、生殖補助医療(ART)の分野において、生きている生殖細胞(例えば、卵母細胞、胚、および胚盤胞)を保管および保存するために用いられる。凍結保存とは、零下温度まで冷却することによって細胞を長期間にわたって保存するプロセスを指す。例えば、凍結保存デバイスは、物質が氷晶形成を伴わずに液相から固相(例えばガラス)に急速に転移する現象であるガラス化が生じている細胞を、収容および支持することができる。
凍結保存デバイスを用いた生殖細胞をガラス化する段階は、細胞をガラス化培地に浸漬する段階、および、ある体積のガラス化培地中に懸濁された細胞を凍結保存デバイスの支持部材上にロードする段階を含む。次に、支持部材は、キャップされて冷媒(例えば液体窒素)の容器中に沈められてもよく、これにより、支持部材上にロードされた細胞は急速に冷えて、細胞内で氷晶が形成されうる前にガラス状態になる。凍結保存デバイスは、細胞を生殖医療手技に用いる準備ができるまで、冷媒中で保管することができる。準備ができた時は、凍結保存デバイスを冷媒から取り出しそして細胞へのアクセスを提供するため支持部材のキャップを外すという、標準的な加温プロトコルによって、生育可能状態で保存されていた細胞を解凍してもよい。
概要
全体として、本開示は、異種コンポーネント材料(dissimilar component material)、シーリングリング、およびテーパー干渉(tapered interference)など、さまざまなシーリング機構を介してシーリング可能な低温検体キャリヤ、ならびに、それに関連する方法に関する。そのような検体キャリヤは、生きている検体を長期間にわたって生育可能状態で保存するために用いられてもよい。
1つの局面において、検体キャリヤは、外部シーリング表面と上に検体を保有することができる支持表面とを規定する細長部材であって、第一熱膨張係数を有する第一材料を含む細長部材を含む。検体キャリヤは、細長部材の一部分上を通された場合に検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、細長部材の一部分上を通されるように構成されたキャップであって、外部シーリング表面に対し相補的に形成された内部シーリング表面を規定し、且つ第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む、キャップを、細長部材の一部分がキャップで覆われて細長部材の一部分とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、キャップの内部シーリング表面が細長部材の外部シーリング表面を圧迫して内部シーリング表面と外部シーリング表面との間で形成される境界部に沿って密封シールを形成するように含む。
本発明の態様は以下の機構のうち1つまたは複数を提供してもよい。
いくつかの態様において、キャップは、キャップが細長部材の一部分上を通された場合に検体を囲むキャップ領域を形成する内部チャネルをさらに規定し、内部シーリング表面が内部チャネルの一部を形成する。
特定の態様において、キャップは、第一温度である周囲環境中で細長部材の一部分上を通されるように構成され、且つ冷却物質の温度は第一温度より低い第二温度である。
いくつかの態様において、細長部材およびキャップは、第一温度において、外部シーリング表面と内部シーリング表面との間で形成される境界部が干渉フィット(interference fit)となるように構成されている。
特定の態様において、外部シーリング表面および内部シーリング表面は円錐台の形状を有する。
いくつかの態様において、第一熱膨張係数および第二熱膨張係数は、それぞれ第一材料および第二材料の寸法単位に依存しない。
特定の態様において、第一材料は透明または半透明の材料である。
いくつかの態様において、密封シールは、キャップが細長部材の一部分上を通されて細長部材の一部分とキャップとがともに冷却物質中に配置された場合に、検体を囲むキャップ領域に約45 nm程度の小ささの有機体および微粒子が入ることを防ぐ。
特定の態様において、細長部材は、細長部材の取扱い用に構成されたシャフトを含む。
いくつかの態様において、シャフトは複数の表面ファセットを含む。
特定の態様において、シャフトは、検体キャリヤのユーザーに触覚フィードバックを提供する凹部を規定する。
いくつかの態様において、キャップは、検体キャリヤのユーザーに触覚フィードバックを提供する丸端を含む。
特定の態様において、細長部材は、支持表面を遮蔽する垂直壁を規定する。
いくつかの態様において、検体は1つまたは複数の生殖細胞を含む。
特定の態様において、冷却物質はガラス化培地である。
いくつかの態様において、冷却物質は液体窒素である。
特定の態様において、キャップは、第二材料を囲む第三材料をさらに含み、第三材料が、第二熱膨張係数より大きい第三熱膨張係数を有する。
いくつかの態様において、第二材料および第三材料は、第二熱膨張係数より大きく且つ第三熱膨張係数より小さい集合的な熱膨張係数をともに提供する。
特定の態様において、検体キャリヤは、少なくとも40年の期間にわたって冷却物質中で検体を生育可能状態で保存するように構成されている。
別の局面において、検体を保存する方法は、外部シーリング表面を規定する細長部材の支持表面上に検体を置く段階を含む。同方法は、検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、キャップに細長部材の一部分上を通らせる段階であって、キャップが、細長部材の外部シーリング表面に対し相補的に形成された内部シーリング表面を規定する、段階をさらに含む。同方法は、細長部材の外部シーリング表面とキャップの内部シーリング表面との間に境界部を形成する段階、ならびに外部シーリング表面と内部シーリング表面との間で形成される境界部に沿ってキャップの内部シーリング表面が細長部材の外部シーリング表面を圧迫するように、細長部材の前記一部分を検体およびキャップとともに冷却物質中に留置する段階をさらに含む。
本発明の態様は以下の機構のうち1つまたは複数を提供してもよい。
いくつかの態様において、細長部材は第一熱膨張係数を有する第一材料を含み、キャップは第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む。
特定の態様において、第一熱膨張係数および第二熱膨張係数は、それぞれ第一材料および第二材料の寸法単位に依存しない。
いくつかの態様において、キャップは、キャップが細長部材の一部分上を通された場合に検体を囲むキャップ領域を形成する内部チャネルをさらに規定し、内部シーリング表面が内部チャネルの一部を形成する。
特定の態様において、方法は、第一温度である周囲環境中でキャップに細長部材の一部分上を通らせる段階をさらに含み、冷却物質の温度は第一温度より低い第二温度である。
いくつかの態様において、第一温度において、外部シーリング表面と内部シーリング表面との間で形成される境界部は干渉フィットである。
特定の態様において、外部シーリング表面と内部シーリング表面との間で形成される境界部に沿って形成されるシールは、キャップが細長部材の一部分上を通されて細長部材の一部分とキャップとがともに冷却物質中に配置された場合に、検体を囲むキャップ領域に約45 nm程度の小ささの有機体および微粒子が入ることを防ぐように適合する。
いくつかの態様において、検体は1つまたは複数の生殖細胞を含む。
特定の態様において、冷却物質はガラス化培地である。
いくつかの態様において、冷却物質は液体窒素である。
特定の態様において、方法は、冷却物質中でキャップ領域内に封入された検体を少なくとも40年間保管する段階をさらに含む。
別の局面において、検体キャリヤは、外部シーリング表面と上に検体を保有することができる支持表面とを規定する細長部材、ならびに細長部材の外部シーリング表面上を通された場合に検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、外部シーリング表面上を通されるように構成されたキャップを含み;キャップは、細長部材の外部シーリング表面を受容するようにサイズ決定された内部シーリング表面を規定し;キャップは、内部シーリング表面に沿って位置決めされ且つキャップの開口端から間隔を空けて配置されたシーリング機構を含み、シーリング機構は、キャップが外部シーリング表面上を通された場合にキャップと細長部材との間に密封シールを提供するために、細長部材の外部シーリング表面を係合するように構成され;且つキャップは、細長部材上にキャップを保持するために、内部シーリング表面に沿って位置決めされ且つ細長部材の外部シーリング表面を係合するように構成された保持機構を含む。
いくつかの態様において、シーリング機構は円周リングである。
特定の態様において、シーリング機構はテーパー壁である。
いくつかの態様において、密封シールは、シーリング機構と外部シーリング表面との間の干渉フィットによって提供される。
特定の態様において、保持機構は円周リングである。
いくつかの態様において、保持機構はテーパー壁である。
特定の態様において、テーパー壁の一部分は、外部シーリング表面がキャップで覆われて細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、細長部材の外部シーリング表面に沿って位置決めされた関連保持機構に対して畳むように構成されている。
いくつかの態様において、関連保持機構は円周リリーフ部である。
特定の態様において、キャップは、テーパー壁の一部分に沿って位置決めされた追加的シーリング機構をさらに含み、追加的シーリング機構が、細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合にキャップと細長部材との間に追加的シールを提供するために、細長部材の外部シーリング表面を係合するように構成されている。
いくつかの態様において、追加的シーリング機構は、キャップの追加的シーリング機構が外部シーリング表面のテーパー部分上を通された際に触覚フィードバックおよび/または可聴フィードバックを提供するように構成された円周リングである。
特定の態様において、保持機構は、キャップが細長部材の外部シーリング表面上を通された場合に、外部シーリング表面に沿って位置決めされた相補的保持機構を受けるように構成された凹部である。
いくつかの態様において、相補的保持機構は円周リングである。
特定の態様において、シーリング機構と保持機構とは同じ機構である。
いくつかの態様において、外部シーリング表面の少なくとも一部分がテーパー壁を含む。
特定の態様において、キャップは、内部シーリング表面に沿っており且つキャップの開口端から伸びている円周リリーフ部を規定する。
いくつかの態様において、キャップは、内部シーリング表面の中心部分に沿った円周リリーフ部を規定する。
特定の態様において、外部シーリング表面は、キャップが外部シーリング表面上を通された場合に円周ステップと円周リリーフ部とによって規定されるギャップを形成するように構成された円周ステップを規定する。
いくつかの態様において、外部シーリング表面がキャップで覆われて細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、キャップの内部シーリング表面が細長部材の外部シーリング表面を圧迫してキャップと細長部材との間の密封シールを締め付けるように、細長部材は、第一熱膨張係数を有する第一材料を含み、且つキャップは、第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む。
特定の態様において、キャップは、第一温度である周囲環境中で外部シーリング表面上を通されるように構成され、且つ冷却物質の温度は第一温度より低い第二温度である。
いくつかの態様において、キャップは、第二材料を囲む第三材料であって、第二熱膨張係数より大きい第三熱膨張係数を有する第三材料をさらに含む。
特定の態様において、第二材料および第三材料は、第二熱膨張係数より大きく且つ第三熱膨張係数より小さい集合的な熱膨張係数をともに提供する。
いくつかの態様において、密封シールは、キャップが細長部材の外部シーリング表面上を通された場合に、検体を囲むキャップ領域に約45 nm程度の小ささの有機体および微粒子が入ることを防ぐ。
特定の態様において、細長部材は、細長部材の取扱い用に構成されたシャフトを含む。
いくつかの態様において、シャフトは複数の表面ファセットを含む。
特定の態様において、検体は1つまたは複数の生殖細胞を含む。
いくつかの態様において、冷却物質はガラス化培地である。
特定の態様において、冷却物質は液体窒素である。
いくつかの態様において、検体キャリヤは、少なくとも40年の期間にわたって冷却物質中で検体を生育可能状態で保存するように構成されている。
特定の態様において、キャップは、検体キャリヤのユーザーに触覚フィードバックを提供する丸端を含む。
いくつかの態様において、細長部材は、支持表面を遮蔽する垂直壁を規定する。
いくつかの態様において、シーリング機構は、キャップの開口端から少なくとも約0.5 mmの間隔を空けて配置される。
特定の態様において、シーリング機構は、キャップの開口端から約0.5 mm〜約7.0 mmの間隔を空けて配置される。
別の局面において、検体を保存する方法は、細長部材の支持表面上に検体を置く段階、および検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、キャップの内部シーリング表面に細長部材の外部シーリング表面上を通らせる段階を含む。同方法は、細長部材の外部シーリング表面に沿って位置決めされたシーリング機構とキャップの内部シーリング表面との間に密封シールを形成する段階であって、シーリング機構がキャップの開口端から間隔を空けて配置される、段階をさらに含む。同方法は、キャップの内部シーリング表面に沿って位置決めされた保持機構で、キャップを細長部材の外部シーリング表面上に保持する段階をさらに含む。
いくつかの態様において、シーリング機構は円周リングである。
特定の態様において、シーリング機構はテーパー壁である。
いくつかの態様において、方法は、シーリング機構と外部シーリング表面との間に干渉フィットを形成する段階をさらに含む。
特定の態様において、保持機構は円周リングである。
いくつかの態様において、保持機構はテーパー壁である。
特定の態様において、方法は、細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、細長部材の外部シーリング表面に沿って位置決めされた関連保持機構に対してテーパー壁の一部分を畳む段階をさらに含む。
いくつかの態様において、方法は、細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、テーパー壁の一部分に沿って位置決めされた追加的シーリング機構と細長部材の外部シーリング表面との間に追加的シールを形成する段階をさらに含む。
特定の態様において、追加的シーリング機構は、キャップの追加的シーリング機構が外部シーリング表面のテーパー部分上を通された際に触覚フィードバックおよび可聴フィードバックを提供するように構成された円周リングである。
いくつかの態様において、保持機構は、キャップが細長部材の外部シーリング表面上を通された場合に、外部シーリング表面に沿って位置決めされた相補的保持機構を受けるように構成された凹部である。
特定の態様において、相補的保持機構は円周リングである。
いくつかの態様において、シーリング機構と保持機構とは同じ機構である。
特定の態様において、方法は、細長部材を検体およびキャップとともに冷却物質中に留置する段階をさらに含む。
いくつかの態様において、細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合にキャップの内部シーリング表面が細長部材の外部シーリング表面を圧迫するように、細長部材は、第一熱膨張係数を有する第一材料を含み、且つキャップは、第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む。
特定の態様において、キャップは、第二材料を囲み且つ第二熱膨張係数より大きい第三熱膨張係数を有する第三材料を、第二材料および第三材料がともに第二熱膨張係数より大きく且つ第三熱膨張係数より小さい集合的な熱膨張係数を提供するようにさらに含む。
いくつかの態様において、方法は、第一温度である周囲環境中でキャップに細長部材の外部シーリング表面上を通らせる段階をさらに含み、冷却物質の温度は第一温度より低い第二温度である。
特定の態様において、冷却物質はガラス化培地である。
いくつかの態様において、冷却物質は液体窒素である。
特定の態様において、方法は、冷却物質中でキャップ領域内に封入された検体を少なくとも40年間保管する段階をさらに含む。
いくつかの態様において、検体は1つまたは複数の生殖細胞を含む。
いくつかの態様において、シーリング機構は、キャップの開口端から少なくとも約0.5 mmの間隔を空けて配置される。
特定の態様において、シーリング機構は、キャップの開口端から約0.5 mm〜約7.0 mmの間隔を空けて配置される。
本発明の態様は以下の利点のうち1つまたは複数を提供してもよい。
いくつかの態様において、細長部材が冷却物質中に液浸されたままキャップ装着状態(capped state)にある場合、外部シーリング表面と内部シーリング表面との間の境界部に密封シール(例えば気密シール)が形成されるように、キャップの内部シーリング表面が細長部材の外部シーリング表面に対して縮み、これにより、キャップ領域の閉鎖(例えば締め付け)の程度が増大して、締まった密接なフィット(または、いくつかの場合において、より締まった密接なフィット)が境界部に沿って形成される。シールの密封性は、約45 nm程度の小さいサイズである微粒子および有機体(例えばHIVまたはB型肝炎ウイルス)がシールを通り抜けること、ひいてはそれらがキャップ領域に入ることそしてその中に含有されている検体を汚染することを防止する、充分な密封性である。境界部に沿って提供されるシールは、同じ寸法で互いに境界を接する、同じ材料で形成されたキャップおよび細長部材について他の場合に実現される密封性より、大きい密封性を有する。境界部に沿った密封シールは、検体キャリヤが冷却物質中に液浸されたままである限り、インタクトなままである。
いくつかの態様において、内部シーリング機構(例えば、1つもしくは複数の円周シーリングリング、またはテーパー壁)を備えたキャップを含む検体キャリヤが、スティック部材の先端部に押し付けられた場合、キャップのシーリング機構と先端部の外部シーリング表面との間の境界部に沿って形成される干渉フィットによって、内部シーリング機構の領域においてキャップのわずかな膨張が生じ、その膨張は、キャップ全体の延伸は伴わずに、内部シーリング機構の領域においてキャップに局所的な摩擦力がかかるように生じる。キャップの開口端から充分離れた距離に内部シーリング機構を提供することにより、そのようなシーリング機構がそのようなキャップの開口端により近く位置している場合に生じうる応力誘起性の破壊を、有利に回避できる。さらに、境界部に沿って形成される干渉フィットは、キャップの内部チャネルの汚染を防ぐ密封シーリングと、スティック部材上におけるキャップの保持という、二重の機能性を提供してもよい。
いくつかの態様において、キャップの内部チャネルに沿って、1つまたは複数の追加的シーリングリングの前方に1つのシーリングリングを直列留置することにより、後方のシーリングリングを通り抜けてしまう微粒子および有機体の通過を防ぐことができる、程度が一段または複数段高まったシーリングが提供される。いくつかの態様において、シーリングリングを作る材料の弾性が増大すると、キャップを先端部に押し付けた際に生じる弾性変形が増大し、このことは、シーリングリング部で形成される境界部における摩擦を大きくし、シールの締め付けを強め、そして、スティック部材上におけるキャップの保持を向上させる。
いくつかの態様において、検体キャリヤは、互いから隔離されたシーリング構造(例えば、テーパーした壁と壁との境界部)と保持機構(例えば、スナップリングおよび関連する凹部)とを有利に含む。そのような態様において、キャップのテーパー壁とスティック部材の先端部との間で形成される干渉フィットが、キャップの内部チャネルの汚染を防ぐ密封シールを提供し、一方、スティック部材の先端部上のスナップリングと、キャップのテーパー壁内の凹部とが、キャップをスティック部材上に保持する確実固定機構(securement feature)をともに提供する。さらに、キャップが先端部上を通された場合、凹部内へのスナップリングの着座が、キャップがスティック部材に適切に確実固定されたことを示す触覚フィードバックおよび/または可聴フィードバックをユーザーに提供してもよい。
いくつかの態様において、検体キャリヤは、保持能力を提供するリリーフエリアをスティック部材の先端部上に含んでいてもよい。例えば、いくつかの態様において、スティック部材の先端部の外部シーリング表面が、外部シーリング表面のテーパー部分の後方に位置決めされた円周リリーフ部を規定してもよく、そして、関連するキャップのテーパー壁が、キャップが先端部上にいっぱいまで通された場合に外部シーリング表面のテーパー部分と干渉するように形成される。検体キャリヤが低温物質中に浸漬されている場合、キャップのテーパー壁の後部は、弛緩して(例えば畳まれて)、先端部の円周リリーフ部とキャップの壁との間に形成されたギャップに入り込み、これによりキャップをスティック部材上に保持する。ゆえに、テーパー壁の後部と円周リリーフ部とは、キャップをスティック部材上にさらに保持する確実固定機構をともに提供し、一方、キャップのテーパー壁の前方部分と先端部との間の干渉フィットは、キャップの内部チャネルの汚染を防ぐ密封シールを提供する。
いくつかの態様において、検体キャリヤは、シーリングリングを備えたキャップと、リリーフエリアを備えたスティック部材との両方を含む。そのような検体キャリヤのキャップがスティック部材の先端部上を通されると、シーリングリングが、先端部の外部シーリング表面のテーパー部分に沿って通過し、外部シーリング表面上に形成された後方リリーフ部に入る際に、触覚フィードバックおよび/または可聴フィードバックをユーザーに提供する。フィードバックは、キャップが少なくとも最小距離にわたってスティック部材の先端部上を通されたことをユーザーに示す。キャップの壁の後部と、先端部の後方リリーフ部とは、キャップをスティック部材上に保持する確実固定機構をともに提供する。すなわち、検体キャリヤが低温物質中に浸漬されている場合、キャップの壁の後部は、弛緩して(例えば畳まれて)、リリーフ部によって形成されたギャップに入り込み、これによりキャップをスティック部材上に保持する。
いくつかの態様において、検体キャリヤのキャップの開口端から内向きに伸びているリリーフ部が、キャップと先端部との間に生じうる過剰な摩擦力の生成を回避する役割を果たし、これにより、キャップの開口端の近くにもたらされうる応力破壊の生成または伝播を低減する。いくつかの態様において、キャップは、キャップの壁とスティック部材の先端部の外部シーリング表面との間で形成される前方の摩擦力を軽減する、キャップの壁の中心部分に沿って位置決めされたリリーフ部を規定する。
キャップを作る1つまたは複数の材料の熱膨張係数(CTE)が、先端部を作る材料のCTEより大きくされる態様において、低温物質中に液浸した場合に境界部が動的になるように、キャップのシーリング構造(例えば、1つもしくは複数のシーリングリング、またはテーパー壁)は先端部の外部シーリング表面に対して動く(例えば縮む)。この様式において、境界部において形成される干渉フィットによって提供されるシーリングが、温度作用によってさらになお締め付けられてもよい。いくつかの態様において、キャップの壁は、先端部を作る材料のCTEより大きい集合的CTEを提供する、異なるそれぞれの材料で作られた2つまたはそれ以上の層を含んでいてもよい。そのような態様において、キャップの1つまたは複数の外層が、先端部に対するキャップの1つまたは複数の内層の挙動を強制してもよく、これにより、先端部の外部シーリング表面とキャップの壁の最内層との間により締まった閉鎖が提供される。
他の局面、機構、および利点は、以下の説明、添付の図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
キャップ装着状態にある検体キャリヤの斜視図である。 キャップ取外し状態(uncapped state)にある図1の検体キャリヤの斜視図である。 図1の検体キャリヤの先端部の拡大斜視図である。 スティックがキャップ装着状態にある、図1の検体キャリヤの、比較的高温における断面斜視図である。 スティックがキャップ装着状態にある、図1の検体キャリヤが、低温物質中に液浸されている場合の斜視図である。 スティックがキャップ装着状態にある、多層キャップを含む検体キャリヤが、低温物質中に液浸されている場合の断面斜視図である。 平らな長方形のローディング表面を含む先端部を備えた検体キャリヤの斜視図である。 ローディング用プラットフォームを規定するローディング表面を含む先端部を備えた検体キャリヤの斜視図である。 ローディング用ポケットを含む先端部を備えた検体キャリヤの斜視図である。 キャップ装着状態にある、2つのシーリングリングを含む検体キャリヤの、比較的高温における断面図である。 キャップ装着状態にある、4つのシーリングリングを含む検体キャリヤの、比較的高温における断面図である。 キャップ装着状態にある、テーパー対テーパーの(taper-to-taper)干渉フィットを含む検体キャリヤの、比較的高温における断面図である。 キャップ装着状態にある、テーパー対テーパーの干渉フィットと別個の保持リングとを含む検体キャリヤの、比較的高温における断面図である。 キャップ装着状態にある、テーパー対テーパーの干渉フィットと別個の保持リリーフエリアとを含む検体キャリヤの、比較的高温における断面図である。 キャップ装着状態にある、図14の検体キャリヤが、低温物質中に液浸されている場合の断面図である。 キャップ装着状態にある、2つのシーリングリングと別個の保持リリーフエリアとを含む検体キャリヤの、比較的高温における断面図である。 キャップ装着状態にある、図16の検体キャリヤが、低温物質中に液浸されている場合の断面図である。
詳細な説明
図1に、低温物質中での液浸および保管に適合した検体キャリヤ100を示す。検体キャリヤ100は、さまざまな検体(例えば細胞試料および組織試料)を、使用が望まれる時まで(例えば最長約40年の期間にわたって)、生育可能且つガラス化された状態で低温物質中に収容および保管するように構成された凍結保存デバイスである。検体は、卵母細胞、胚(例えば卵割期の胚)、および胚盤胞など生殖性の検体、または、T-細胞など他の試料を含んでいてもよい。そのような検体は、哺乳類の試料であってもよく、または非哺乳類の試料であってもよい。低温物質(例えば液体窒素または低温の血漿)は、検体をガラス化状態に維持し、そして温度が約-80℃〜約-200℃(例えば約-196℃)である。
図1および図2を参照すると、検体キャリヤ100は、スティック部材102(それぞれ、キャップ装着状態およびキャップ取外し状態で示されている)と、スティック部材102の一部分上を通されうるキャップ104とを含む。スティック部材102は、それによりスティック102を取扱うことができるシャフト106と、シャフト106から伸びている先端部108とを含む。
シャフト106は、スティック部材102が表面上で転がることを防ぐ六角形のファセット110によって規定された表面を有する。したがって、シャフト106は六角形の断面形状を有する。シャフト106は、検体キャリヤ100が検体キャリヤ100の適切な端で取扱われていることを示す触覚フィードバックを提供する、平らで細長い凹部112を規定する。凹部112は、検体キャリヤ100が低温物質中に液浸されている場合または保管容器から取り出された場合に検体キャリヤ100が正しく配向していることを示す、視覚的指標もさらに提供する。凹部112はまた、情報(例えば、患者識別情報、検体識別情報、日付、または他の情報)を記入またはその他印刷できる表面も提供する。凹部112の表面のテクスチャー(例えば、軽いつや消しまたはマット仕上げ)は、記入および印刷、記入および印刷内容の可読性、ならびに、凹部112上のインクの保持を容易にする。シャフト106の端部114の表面にマーキングもまた印刷されていてもよい。そのようなマーキングが、患者識別情報、検体識別情報、日付、または他の情報などの情報を示してもよい。シャフト106は、典型的に、長さが約40 mm〜約200 mm(例えば約130 mm)であり、最大幅が約2.5 mm〜約6 mm(例えば約2.7 mm)である。シャフト106は射出成型加工または注型加工を介して製造されてもよい。シャフト106は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、およびポリカーボネートなどのポリマーを非限定的に含む、低温物質に耐えられる1つまたは複数の材料で作られる。
図3にスティック部材102の先端部108の拡大図を示す。先端部108は、(例えば周囲温度において)キャップ104の中にスライドされて先端部108とキャップ104との間に境界部を形成する、概ね円錐形の部材として形成される。先端部108は、キャップ104とともに境界部を形成するように構成された外部シーリング表面116と、外部シーリング表面116から伸びている先端延長部118とを規定する。外部シーリング表面116は概ね円錐台の形状を有する。先端延長部118は、上に検体を置くことができるローディング表面120(例えば支持表面)と、ローディング表面120を保護する(例えば遮蔽する)垂直壁122とを規定する。ローディング表面120は、垂直壁122から先端部108の端134まで伸びる凹面として形成される。ローディング表面120は、1つまたは2つの細胞(例えば生殖細胞)をホールドするようサイズ決定される。先端部108はまた、細胞がローディング表面120上で支持されている場合に顕微鏡下で細胞を容易に見ることができるように、透明または半透明である。
先端部108のローディング表面120は、典型的に、長さが約2 mm〜約20 mm(例えば約16.5 mm)、幅が約0.5 mm〜約2 mm(例えば約1.1 mm)であり、これにより、典型的に幅が約0.05 mm〜約0.16 mmの範囲である細胞の留置を容易にする。ローディング表面120の厚さは、検体キャリヤ100が低温物質中に液浸された場合は細胞の冷却速度が最大となり、且つ検体キャリヤ100が低温物質から取り出された場合は加温速度が最大となるよう設計される。先端部108の外部シーリング表面116は、典型的に、長さが約4 mm〜約10 mm(例えば約6.5 mm)、最大直径が約1.5 mm〜約5 mm(例えば約2.2 mm)、最小直径が約1.5 mm〜約5 mm(例えば約2.0 mm)である。先端部108は、典型的に、全長が約25 mm〜約50 mm(例えば約30 mm)である。先端部108は注型加工または射出成型加工を介して(例えば、シャフト106および先端部108の両方が一体のコンポーネントとして製造される単一の射出成型加工を介して、または、先端部108がスティック部材102のサブコンポーネントとして後でシャフト106に接合される、別々の射出成型加工を介して)製造されてもよい。先端部108は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、およびポリカーボネートなどのポリマーを非限定的に含む、低温物質に耐えられる1つまたは複数の材料で作られる。いくつかの態様において、その1つまたは複数の材料は半透明または透明である。先端部108およびシャフト106は、先端部108およびシャフト106の製造に用いられるプロセスに応じて、同じ材料で作られてもよく、または異なる材料で作られてもよい。
再び図1および図2を参照すると、キャップ104は、先端部108上を通されて先端部108とキャップ104との間に境界部を形成するようにサイズ決定される。キャップ104は、内面126によって規定される概ね円錐形の内部チャネル124を形成する。内面126は、先端部108の外部シーリング表面116と境界を接するように構成された内部シーリング表面128を含む。したがって、内部シーリング表面128は概ね円錐台の形状を有する。キャップ104の丸端130は、キャップ104をスティック部材102と触覚的に区別する触覚フィードバックを提供する。キャップ104の内部シーリング表面128は、典型的に、長さ、最大直径、および最小直径が、先端部108の外部シーリング表面116の長さ、最大直径、および最小直径とそれぞれほぼ等しい。いくつかの態様において、内部シーリング表面128は、長さが外部シーリング表面116の長さより長く、最大直径が外部シーリング表面116の最大直径より大きく、最小直径が外部シーリング表面116の最小直径より小さい。キャップ104の内部チャネル124は、長さがスティック部材102の先端部108の長さとほぼ等しく、最大直径が外部シーリング表面116および内部シーリング表面128の最大直径とほぼ等しく、最小直径が約1 mm〜約4 mm(例えば約1 mm)である。キャップ104は典型的に全長が約25 mm〜約55 mm(例えば約45 mm)である。
上述のように、キャップ104は、室温において、(例えば検体がロードされた)先端部108の上を通されて、キャップ104の内部シーリング表面128と先端部108の外部シーリング表面116との間に境界部を提供してもよい。境界部は、キャップ104が先端部108上を通される程度に応じて、そして、キャップ104および先端部108のテーパーした幾何学形状に従って、異なる水準の閉鎖を提供してもよい。例えば、内部シーリング表面128の遠位端が外部シーリング表面116の遠位端より遠位にとどまる程度までキャップ104が先端部108上を通された場合、境界部は、外部シーリング表面116および内部シーリング表面128が重なるエリアに沿って、外部シーリング表面116および内部シーリング表面128の間にクリアランス(例えば小さなギャップ)を提供する。外部シーリング表面116および内部シーリング表面128の対応する端が実質的にアライメントされる程度までキャップ104が先端部108上を通された場合、境界部は、キャップ104をスティック部材102に摩擦式、解放可能式に確実固定する干渉フィット(例えば軽いプレス嵌め)を提供する。いくつかの例において、内部シーリング表面128の遠位端が外部シーリング表面116の遠位端より近位になる程度までキャップ104が先端部108上を通され、これにより、外部シーリング表面116および内部シーリング表面128が重なるエリアに沿って、キャップ104をスティック部材102に摩擦式、解放可能式に確実固定する密接なフィット(例えば強いプレス嵌め)が提供される。
検体キャリヤ100の温度が変化した場合(例えば、検体キャリヤ100が加温または冷却された場合)、検体キャリヤ100の各コンポーネントには、コンポーネントの元の寸法と温度の変化とに比例する量の寸法変化が生じる。例えば、検体キャリヤ100が冷却された場合(例えば低温物質中に液浸された場合)は、キャップ104およびスティック部材102が収縮し(例えば縮み)、一方、検体キャリヤ100が加温された場合(例えば低温物質から取り出されて解凍する場合)は、キャップ104およびスティック部材102が膨張する。この効果は、物体のサイズが温度の変化に伴ってどのように変化するかを規定する熱膨張係数(CTE)によって説明できる。CTEは、式1に示されるように、一定圧力における、温度の単位(例えば度)変化あたりの、1つまたは複数の寸法の分数変化率として定義され、式1において、αはCTEであり;Dは、元の長さ(1次元の長さCTEの場合)、元の面積(2次元の面積CTEの場合)、または元の体積(3次元の体積CTEの場合)であり;ΔDはDの変化であり;ΔTは温度の変化であり;pは一定圧力を示す。
Figure 2019505232
いくつかの場合において、材料のCTEは絶対温度の関数として変動する。しかし、分析を単純にする目的で、CTEは一定値であると仮定されることが多い。
図4に、スティック102がキャップ装着状態にある検体キャリヤ100の、比較的高温(例えば約25℃の室温)における断面斜視図を示す。比較的高温において、キャップ104は典型的に、外部シーリング表面116および内部シーリング表面128の間の境界部132が上述のように干渉フィットを提供する程度まで、スティック102上を通される。検体キャリヤ100が低温物質(例えば約-196℃の温度の液体窒素)中に液浸された場合、キャップ104の温度変化あたりの収縮の程度が先端部108より大きく(例えば、より速い速度で収縮し)、これによってキャップ104の内部シーリング表面128が先端部108の外部シーリング表面116に対して縮む(例えば圧迫する)ように、キャップ104は、先端部108を作る材料のCTEより大きなCTEを有する材料で作られる。例示的な検体キャリヤ100の場合、キャップ104および先端部108が、それぞれの材料の寸法単位(例えば長さ、面積、または体積)に依存しないCTEに関して説明されうるように、キャップ104および先端部108を作る材料は、熱膨張に関して3つの全次元において実質的に同じ挙動をする。いくつかの態様において、キャップ104を作る材料のCTEは約[100 x 10-6]/℃〜約[200 x 10-6]/℃(例えば約[150 x 10-6]/℃)であり、先端部108を作る材料のCTEは約[50 x 10-6]/℃〜約[80 x 10-6]/℃(例えば約[70 x 10-6]/℃)である。
図5に、スティック102がキャップ装着状態にある検体キャリヤ100が、低温物質中に液浸されている場合の断面図を示す。低温物質中において、外部シーリング表面116および内部シーリング表面128の間の境界部132に密封シール(例えば気密シール)が形成されるように、キャップ104の内部シーリング表面128が先端部108の外部シーリング表面116に対して縮み、これにより、閉鎖(例えば締め付け)の程度が増大して、締まった密接なフィット(または、いくつかの場合において、より締まった密接なフィット)が境界部132に沿って形成される。シールの密封性(例えば、シールが、空気がシールを通り抜けることを防止できる程度)は、約45 nm程度の小さいサイズである微粒子および有機体(例えばHIVおよびB型肝炎ウイルス)がシールを通り抜けること、ひいてはそれらがキャップ104の内部チャネル124に入ることそしてその中に含有されている検体を汚染することを防止する、充分な密封性である。いくつかの例において、シールは、空気の漏れ率が 10-5 atm cc/秒 未満である場合に密封性として定義される。境界部132に沿って提供されるシールは、先端部108およびキャップ104と幾何学形状が同じでありそして同一材料で形成されている先端部とキャップとを含む検体キャリヤと比較して、密封性が高い。境界部132に沿った密封シールは、検体キャリヤ100が低温物質中に液浸されたままである限り、インタクトなままである。
(例えば検体を生殖医療手技に用いるため)検体キャリヤ100を低温物質から取り出すと、検体キャリヤ100のコンポーネントが経時的に応力緩和する。したがって、外部シーリング表面116および内部シーリング表面128の間の境界部132が緩むようにキャップ104と先端部108とが膨張し、これにより、内部チャネル124の閉鎖の水準が低下し、密封シールが解放される。
検体キャリヤ100は、細胞および組織の検体に対して非毒性である、無菌の単回使用デバイスである。検体キャリヤ100は個別にパッケージングされてもよく、そして、検体キャリヤ100の保証貯蔵寿命の間、検体キャリヤ100およびパッケージングがいずれも無菌性を保つ。検体キャリヤ100は典型的に全長が(例えばキャップ装着状態において)約12 cm〜約14 cm(例えば,約13 cm)であり、このことは、標準的な保管容器およびARTプロトコルにおいて用いられる他の標準的な設備の中に検体キャリヤ100が納まることを可能にする。
検体キャリヤ100を用いて生殖細胞をガラス化するため、細胞はまず平衡培地中に浸漬され、次に、高濃度の凍結保護物質を含有するガラス化培地中に浸漬される。凍結保護物質が細胞中に浸透すると、細胞中の水分が置換され、これにより、細胞が脱水されて細胞内の粘稠度が増大する。次に、マイクロピペットを用いて、1つまたは2つの細胞が、最小限の適切な体積のガラス化培地中に懸濁された状態で、検体キャリヤ100のローディング表面120上にロードされる。スティック部材102がキャップ104の内部にスライドされ、これにより、キャップ104の内部チャネル124を閉鎖するため、キャップ104の内部シーリング表面128と先端部108の内部シーリング表面116との間に境界部132が提供される。次に、検体キャリヤ100は、キャップ装着状態で低温物質(例えば冷却物質)の容器中に沈められ、これにより、細胞は急速に冷えて、細胞内で氷晶が形成されうる前にガラス状態になり、生育可能状態で保存できる。検体キャリヤ100は、細胞を生殖医療手技に用いる準備ができるまで、低温物質中で保管することができる。準備ができた時は、検体キャリヤ100を低温物質から取り出してもよい。続いて、検体キャリヤ100のスティック部材102のキャップを外しそして細胞を1つまたは複数の加温溶液に曝露するという、標準的な加温プロトコルによって、細胞を解凍してもよい。
以上に特定の態様を説明したが、他の態様も可能である。
例えば、検体キャリヤ100は、1つの材料で形成されたキャップ104を含むものとして説明したが、検体キャリヤは、先端部を作る材料のCTEより大きい集合的CTEを提供する2つまたはそれ以上の材料で形成されたキャップを有していてもよい。いくつかの態様において、図6に示すように、検体キャリヤ200がスティック部材102とキャップ204とを含む。キャップ204は、サイズおよび形状が検体キャリヤ100のキャップ104と実質的に同様であるが、異なる点として、キャップ204は2つの異なる材料で作られている。キャップ204は、第一材料で作られた外層250と、第二材料で作られた内層252とを含む。外層250および内層252は、ポリマー(例えば、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、およびポリスルホン)、複合材料、セラミック、ならびに金属(例えばスチールまたはチタン)を非限定的に含む、1つまたは複数の材料で作られてもよい。
内層252は、キャップ204が先端部108上を通された場合に先端部108の外部シーリング表面116とともに境界部232を形成する、(例えば、サイズおよび形状がキャップ104の内部シーリング表面128と実質的に同じである)内部シーリング表面228を有する。外層250の第一材料は、内層252を作る第二材料のCTEより大きいCTEを有し、そして、第二材料のCTEは先端部108を作る材料のCTEより大きい。ゆえに、キャップ204の第一材料および第二材料によって提供される集合的CTE(例えば、外層250および内層252の間の境界部254における挙動を説明する集合的CTE)は、先端部108を作る材料のCTEより大きい。
検体キャリヤ200が低温物質中に液浸された場合、外層250は内層252より速い速度で収縮し、これにより外層250は内層252に対して縮み(例えば圧迫し)、そして、内層252は先端部108より速い速度で収縮し、これにより内部シーリング表面228は先端部108の外部シーリング表面116に対して縮む(例えば圧迫する)。この様式において、キャップ204の外層250は、先端部108に対する内層252の挙動を強制し、これにより、検体キャリヤ200の内層252を形成する材料と同じ材料でキャップ104が作られた場合の検体キャリヤ100のキャップ104と先端部108との間に形成されるシールと比較して、より締まった閉鎖(例えば、より密封性の高いシール)を、先端部108の外部シーリング表面116と内層252の内部シーリング表面228との間に提供する。
検体キャリヤ100は、凹状のローディング表面120を備えた先端部108を含むものとして説明したが、いくつかの態様において、検体キャリヤは、先端部108のものとは異なる機構的幾何学形状を含む先端部を有していてもよい。例えば、図7に示すように、検体キャリヤ300は、検体キャリヤ100の先端部108と機能およびサイズが実質的に同様であり構築も同様である先端部308を有するスティック部材302を含むが、異なる点として、先端部308は平らな長方形のローディング表面を含む。具体的には、先端部308は、先端部108の外部シーリング表面116と幾何学形状が等価である外部シーリング表面316と、外部シーリング表面316から伸びている先端延長部318とを規定する。先端延長部318は、上に検体を置くことができるローディング表面320と、ローディング表面320を保護する(例えば遮蔽する)垂直壁322とを規定する。ローディング表面320は、垂直壁322から先端部308の端部フランジ334まで伸びる平らなチャネルとして形成される。端部フランジ334は、ローディング表面320に追加的保護を提供するように、およびローディング中にピペットのカニューレを支持するための構造を提供するように構成されている。先端部108のローディング表面120と同様、ローディング表面320は1つまたは2つの細胞をホールドするようサイズ決定される。先端部308は、検体キャリヤ100の先端部108に関して上述したような技法および材料を用いて製造されてもよい。
いくつかの態様において、図8に示すように、検体キャリヤ400は、検体キャリヤ100, 300の先端部108, 308と機能およびサイズが実質的に同様であり構築も同様である先端部408を有するスティック部材402を含むが、異なる点として、先端部408はローディング用プラットフォームをさらに規定するローディング表面を含む。例えば、先端部408は、先端部108の外部シーリング表面116と幾何学形状が等価である外部シーリング表面416と、外部シーリング表面416から伸びている先端延長部418とを規定する。先端延長部418は、検体を置いてもよい場所を示すローディング用プラットフォーム458をさらに規定するローディング表面420を規定する。ローディング用プラットフォーム458は凸状の端領域460を含む。ローディング用プラットフォーム458は、位置の特定性がより高い状態で、ローディング表面420上への細胞の留置をガイドするように構成されている。いくつかの態様において、ローディング用プラットフォーム458は、先端延長部418の熱質量を低下させてもよい。いくつかの態様において、ローディング用プラットフォーム458はまた、周囲のローディング表面420より薄いかまたは光透過性が高い領域を提供してもよい。先端延長部418は、ローディング表面420を保護する(例えば遮蔽する)垂直壁422をさらに規定する。ローディング表面420は、垂直壁422から先端部408の端434まで伸びる平らな長方形の表面として形成される。先端部108, 308のローディング表面120, 320と同様、ローディング表面420は1つまたは2つの細胞をホールドするようサイズ決定される。先端部408は、検体キャリヤ100の先端部108に関して上述したような技法および材料を用いて製造されてもよい。
いくつかの態様において、図9に示すように、検体キャリヤ500は、検体キャリヤ100, 300, 400の先端部108, 308, 408と機能およびサイズが実質的に同様であり構築も同様である先端部508を有するスティック部材502を含むが、異なる点として、先端部508は、先端部508の端の近くにローディング用ポケットを含む。例えば、先端部508は、先端部108の外部シーリング表面116と幾何学形状が等価である外部シーリング表面516と、外部シーリング表面516から伸びている先端延長部518とを規定する。先端延長部518は、ローディング表面520と、検体を置いてもよい場所であるローディング用ポケット558とを規定する。ローディング表面520は、垂直壁522から先端部508の端534まで伸びる平らなチャネルとして形成される。先端部508の端534の近くに位置するローディング用ポケット558は、1つまたは2つの細胞をそれぞれ含む1つまたは2つの検体をホールドするようサイズ決定される。先端部508は、検体キャリヤ100の先端部108に関して上述したような技法および材料を用いて製造されてもよい。
検体キャリヤ100, 200, 300, 400, 500は、異種コンポーネント材料によってシール可能であるものとして説明したが、いくつかの態様において、検体キャリヤが、代替的または追加的に他のシーリング機構を含んでいてもよい。例えば、図10に示すように、検体キャリヤ600は円周シーリングリング662, 664を含む。検体キャリヤ600は、上述した検体キャリヤ100のスティック部材102と、外部幾何学形状が検体キャリヤ100のキャップ104と実質的に同様であるキャップ604とを含む。したがって、キャップ604は、構築および機能がキャップ104の丸端130と実質的に同様である丸端を規定する。キャップ604はまた、内面626によって規定される概ね円錐形の内部チャネル624も形成する。内面626は、スティック部材102の先端部108の外部シーリング表面116と境界を接するように構成された内部シーリング表面628を含む。したがって、内部シーリング表面628は概ねテーパーした円錐台の形状を有する。内部シーリング表面628は、密封バリアとしての役割を果たす前方シーリングリング662および後方シーリングリング664を規定する。内部シーリング表面628は、キャップ604の開口端668から軸方向に伸びそして内部シーリング表面628の後方端676も規定する円周リリーフ部666をさらに規定する。
内部チャネル624は、長さおよび最小直径が、上述したキャップ104の内部チャネル124の長さおよび最小直径とほぼ等しい。内部シーリング表面628は、長さおよび最小直径が、上述したキャップ104の内部シーリング表面128の長さおよび最小直径とほぼ等しい。後方端676において内部シーリング表面628の最大直径を規定するリリーフ部666は、典型的に、最大直径が約1.9 mm〜約2.5 mm(例えば約2.2 mm)であり、長さが約0.4 mm〜約1.0 mm(例えば約0.7 mm)である。前方シーリングリング662は、典型的に、曲率半径(すなわち、シーリングリング662の中心円弧に対する曲率半径)が約0.2 mm〜約0.8 mm(例えば約0.5 mm)であり、内部円周直径(すなわち、キャップ604の縦軸を通ってわたる直径)が約1.7 mm〜約2.1 mm(例えば約1.9 mm)であり、そしてキャップ604の開口端668から約3.5 mm〜約6.5 mm(例えば少なくとも約5.0 mm)のところに位置する。後方シーリングリング664は、典型的に、曲率半径(すなわち、シーリングリング664の中心円弧に対する曲率半径)が約0.02 mm〜約0.8 mm(例えば約0.5 mm)であり、内部円周直径(すなわち、キャップ604の縦軸を通ってわたる直径)が約1.8 mm〜約2.4 mm(例えば約2.1 mm)であり、そしてキャップ604の開口端668から約1.0 mm〜約3.0 mm(例えば少なくとも約2.0 mm)のところに位置する。キャップ604は、全長が、上述したキャップ104の全長とほぼ等しい。
キャップ604は、シーリングリング662, 664の各々と先端部108の外部シーリング表面116との間にそれぞれ干渉フィットを形成する境界部670, 672を提供するため、室温において、(例えば検体がローディングされた)スティック部材102の先端部108上を通されて、これに押し付けられてもよい。キャップ604が先端部108に押し付けられた場合、シーリングリング662, 664における干渉フィットが、シーリングリング662, 664の領域においてキャップ604をわずかに膨張させる(例えば、キャップ104が境界部670, 672において先端部108によって放射方向外向きに押される)。したがって、キャップ604全体の延伸は伴わずに、シーリングリング662, 664の領域においてキャップ604に局所的な摩擦力がかかる。キャップ604の開口端668から充分離れた距離(例えば、少なくとも約2.0 mm〜少なくとも約5.0 mm)にシーリングリング662, 664を(そしてひいては、シーリングリング662, 664によって生成される局所的な力を)提供することにより、そのようなリングがそのようなキャップの開口端により近く位置している場合に生じうる応力誘起性の破壊を、低減または防止できる。シーリングリング662, 664と先端部108との間の干渉フィットは、内部チャネル624の汚染を防ぐ密封シールと、キャップ604をスティック部材102上に保持する摩擦性の境界部(例えば確実固定機構)との両方を提供する。
シールの密封性は、約45 nm程度の小さいサイズである微粒子および有機体がシールを通り抜けること、ひいてはそれらがキャップ604の内部チャネル624に入ることそしてその中に含有されている検体を汚染することを防止する、充分な密封性であってもよい。シーリングリング664の前方にシーリングリング662を直列留置することにより、シーリングリング664を通り抜けてしまう微粒子および有機体の通過を防ぐことができる、程度が一段と高まったシーリングが提供される。境界部670, 672に沿って形成される密封シールは、キャップ604がスティック部材102の先端部108に押し付けられたままである限り、インタクトなままである。さらに、リリーフ部666が、キャップ604(例えばキャップ604の開口端668の近く)と先端部108との間に生じうる過剰な摩擦力を低減するかまたはその生成を防ぐ役割を果たし、これにより、キャップ604の開口端668の近くにもたらされうる応力破壊の生成または伝播を低減する。
いくつかの態様において、2つのシーリングリング662, 662は、キャップ604の壁674を作る材料と異なる、同じ材料で作られてもよい。いくつかの態様において、2つのシーリングリング662, 664は、キャップ604の壁674を作る材料と1つが同じであるかまたはいずれも同じでない、2つの異なるそれぞれの材料で作られてもよい。いくつかの態様において、シーリングリング662, 664を作る材料の弾性が増大すると、キャップ604を先端部108に押し付けた際に生じる弾性変形が増大し、このことは、境界部670, 672における摩擦を大きくし、シールの締め付けを強め、そして、スティック部材102上におけるキャップ604の保持を向上させる。
いくつかの態様において、キャップ604とスティック部材102の先端部108とは同じ材料で作られていてもよく、これにより、低温物質中に液浸した場合に、シーリングリング662, 664が先端部108の外部シーリング表面116に対して実質的に動かないよう境界部670, 672が固定されたままとなる、固定式システムが提供される。そのような態様において、検体キャリヤ600のシーリングは、境界部670, 672において形成される干渉フィットによって提供される。
いくつかの態様において、キャップ604の壁674およびシーリングリング662, 664のいずれかが、スティック部材102の先端部108を作る材料と異なる1つまたは複数の材料で作られ、これにより動的システムを提供してもよい。壁674またはシーリングリング662, 664を作る1つまたは複数の材料の熱膨張係数(CTE)が、先端部108を作る材料のCTEより大きくされる、そのような態様において、低温物質中に液浸した場合に境界部670, 672が動的になるように、シーリングリング662, 664は先端部108の外部シーリング表面116に対して動く(例えば縮む)。この様式において、境界部670, 672において形成される干渉フィットによって提供されるシーリングが、キャップ604の壁674およびシーリングリング662, 664のうち1つまたは複数のCTEと先端部108のCTEとの差から生じる温度作用によって、(例えば検体キャリヤ100に関して上述したように)さらになお締め付けられてもよい。いくつかの態様において、キャップ604の壁674およびシーリングリング662, 664を作る1つまたは複数の材料のCTEは、約[100 x 10-6]/℃〜約[200 x 10-6]/℃の範囲に入り(例えば約[150 x 10-6]/℃)、先端部108を作る材料のCTEは、約[50 x 10-6]/℃〜約[80 x 10-6]/℃(例えば約[70 x 10-6]/℃)である。
検体キャリヤ600は、2つのシーリングリング662, 664を備えたキャップ604を含むものとして説明したが、いくつかの態様において、検体キャリヤが、異なる数のシーリングリング(例えば、1つ、3つ、または4つのシーリングリング)を有するキャップを含んでいてもよい。例えば、図11に示すように、検体キャリヤ700は、検体キャリヤ100のスティック部材102と、構築および機能が検体キャリヤ600のキャップ604と実質的に同様であるキャップ704とを含むが、異なる点として、キャップ704は、キャップ704がスティック部材102に押し付けられた場合に先端部108の外部シーリング表面116とともに境界部770, 771, 772, 773に沿って干渉フィットを形成する、4つのシーリングリング762, 763, 764, 765を含む。シーリングリング762, 763, 764, 765を直列留置することにより、後方シーリングリング763, 764, 765のいずれかを通り抜けてしまう微粒子および有機体の通過を防ぐことができる、程度が複数段であるシーリングが提供される。シーリングリング762, 763, 764, 765は、互いの間隔が等しくてもまたは等しくなくてもよい。4つのシーリングリング762, 763, 764, 765によってさらなる数のシールが提供されることを除いて、検体キャリヤ700は構築および機能が検体キャリヤ600と実質的に同様である。したがって、シーリングリング762, 763, 764, 765と先端部108との間の干渉フィットは、キャップ704の内部チャネル724の汚染を防ぐ密封シールと、キャップ704をスティック部材102上に保持する摩擦性の境界部との両方を提供する。
検体キャリヤ600, 700は、シーリングをもたらす円周リング662, 664, 762, 763, 764, 765を備えたキャップを含むものとして説明したが、いくつかの態様において、検体キャリヤは、テーパー壁など、シーリングをもたらす異なる機構を備えたキャップを含む。例えば、図12に示すように、検体キャリヤ800は、検体キャリヤ100のスティック部材102と、スティック部材102の先端部108の外部シーリング表面116と干渉するよう形成されたテーパー壁874を提供するキャップ804とを含む。キャップ804は、外部幾何学形状が上述のキャップ104と実質的に同様であり、したがって、構築および機能がキャップ104の丸端130と実質的に同様である丸端を規定する。キャップ804は、内面826によって規定される、概ね円錐形の内部チャネル824を形成する。内面826は、キャップ804のテーパー壁874に沿って伸びている内部シーリング表面828を含む。したがって、内部シーリング表面828およびテーパー壁874は概ね円錐台の形状を有する。テーパー壁874は、キャップ804がスティック部材102の先端部108に押し付けられた場合にスティック部材102の外部シーリング表面116の一部分と干渉するよう寸法決定される。内部シーリング表面828は、キャップ804の開口端868から軸方向に伸び、したがって内部シーリング表面828の後方端876を規定する、円周リリーフ部866をさらに規定する。
内部チャネル824は、長さおよび最小直径が、上述したキャップ104の内部チャネル124の長さおよび最小直径とほぼ等しい。内部シーリング表面828は、長さが、キャップ104の内部シーリング表面128の長さとほぼ等しい。内部シーリング表面828は典型的に、前方端878において、約1.8 mm〜約2.2 mm(例えば約2.0 mm)の最小直径を有する。後方端876において内部シーリング表面828の最大直径を規定するリリーフ部866は、典型的に、約1.9 mm〜約2.5 mm(例えば約2.2 mm)の最大直径を有する。リリーフ部866は、長さが、キャップ604のリリーフ部666の長さとほぼ等しい。キャップ804は、全長が、キャップ104の全長とほぼ等しい。
キャップ804は、内部シーリング表面828と外部シーリング表面116との間に干渉フィットを形成する境界部870を提供するため、室温において、(例えば検体がローディングされた)スティック部材102の先端部108上を通されて、これに押し付けられてもよい。キャップ804が先端部108上にいっぱいまで通された場合、干渉フィットは、外部シーリング表面116の前方端136から、外部シーリング表面116のおよそ中間点138までにわたる。中間点138において、内部シーリング表面828と外部シーリング表面116との間の干渉は約ゼロまで減少する。干渉フィットは、キャップ804全体の延伸は伴わずに、境界部870に沿った干渉フィットの領域においてキャップ804に局所的な摩擦力がかかるように、その領域においてキャップ804をわずかに膨張させる。キャップ804の開口端868から充分離れた距離(例えば、少なくとも約2 mm〜少なくとも約4 mm)に干渉フィットを提供することにより、そのような干渉がそのようなキャップの開口端により近く位置している場合に生じうる応力誘起性の破壊を、低減または防止できる。テーパー壁874と先端部108との間の干渉フィットは、内部チャネル824の汚染を防ぐ密封シールと、キャップ804をスティック部材102上に保持する確実固定機構との両方を提供する。
シールの密封性は、約45 nm程度の小さいサイズである微粒子および有機体がシールを通り抜けること、ひいてはそれらがキャップ804の内部チャネル824に入ることそしてその中に含有されている検体を汚染することを防止する、充分な密封性であってもよい。境界部870に沿って形成される密封シールは、キャップ804がスティック部材102の先端部108に押し付けられたままである限り、インタクトなままである。さらに、リリーフ部866が、キャップ604のリリーフ部666と実質的に同様に機能し、これにより、キャップ804の開口端868の近くにもたらされうる応力破壊の生成または伝播を低減する。
いくつかの態様において、キャップ804とスティック部材102の先端部108とは同じ材料で作られていてもよく、これにより、低温物質中に液浸した場合に、テーパー壁874が先端部108の外部シーリング表面116に対して実質的に動かないよう境界部870が固定されたままとなる、固定式システムが提供される。そのような態様において、検体キャリヤ800のシーリングは、境界部870において形成される干渉フィットによって提供される。
いくつかの態様において、キャップ804が、スティック部材102の先端部108を作る材料と異なる1つまたは複数の材料で作られ、これにより動的システムを提供してもよい。キャップ804を作る1つまたは複数の材料のCTE(または集合的CTE)が、先端部108を作る材料のCTEより大きくされる態様において、低温物質中に液浸した場合に境界部870が動的になるように、テーパー壁874は先端部108の外部シーリング表面116に対して動く(例えば縮む)。この様式において、境界部870において形成される干渉フィットによって提供されるシーリングが、キャップ804のCTEと先端部108のCTEとの差から生じる温度作用によって、(例えば検体キャリヤ100に関して上述したように)締め付けられてもよい。いくつかの態様において、キャップ804を作る1つまたは複数の材料のCTEは、約[100 x 10-6]/℃〜約[200 x 10-6]/℃(例えば約[150 x 10-6]/℃)であり、先端部108を作る材料のCTEは、約[50 x 10-6]/℃〜約[80 x 10-6]/℃(例えば約[70 x 10-6]/℃)である。
検体キャリヤ600, 700, 800は、シーリングと、スティック部材102におけるキャップ604, 704, 804の確実固定との両方をもたらす機構を含むものとして説明したが、いくつかの態様において、検体キャリヤは、互いに隔離されたシーリング機構と確実固定機構とを含む。例えば、図13に示すように、検体キャリヤ900は、互いに間隔を空けて配置された、テーパーしたシーリング構造と保持リングとを含む。検体キャリヤ900はスティック部材902とキャップ904とを含む。
スティック部材902は、上述した検体キャリヤ100のスティック部材102と構築および機能が同様であるが、異なる点として、スティック部材902の先端部908の外部シーリング表面916は、キャップ904を係合するよう形成された、小さな円周ステップ984と円周スナップリング980とを規定する。先端部908は、上述したスティック部材102の先端延長部118と構築および機能が実質的に同様である先端延長部918を含む。外部シーリング表面916は、キャップ904と境界を接するよう形成され、そして、先端部908の円周ステップ984において直径がわずかに増大している概ね円錐台の形状を有する。スナップリング980は外部シーリング表面916の後方端940の近くに位置する。
先端部908の外部シーリング表面916は、典型的に、長さ、最大直径(スナップリング980の直径を除く)、および最小直径が、上述した先端部108の外部シーリング表面116の長さ、最大直径、および最小直径とほぼ等しい。円周ステップ984は、典型的に、直径が約1.8 mm〜約2.4 mm(例えば約2.1 mm)であり、そして外部シーリング表面916の後方端940から約2.0 mm〜約3.0 mm(例えば約2.5 mm)のところに位置する。スナップリング980は、典型的に、曲率半径(すなわち、スナップリング980の中心円弧に対する曲率半径)が約0.1 mm〜約0.4 mm(例えば約0.2 mm)であり、最大円周直径(すなわち、外部シーリング表面916の縦軸に対する直径)が約2.1 mm〜約2.7 mm(例えば約2.4 mm)であり、そして外部シーリング表面916の後方端940から約0.2 mm〜約0.8 mm(例えば約0.5 mm)のところに位置する。先端部908は、全長が、上述した先端部108の全長とほぼ等しい。
先端部908は注型加工または射出成型加工を介して(例えば、スティック部材902のシャフトおよび先端部908の両方が一体のコンポーネントとして製造される単一の射出成型加工を介して、または、先端部908がスティック部材902のサブコンポーネントとして後でシャフトに接合される、別々の射出成型加工を介して)製造されてもよい。先端部908は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、およびポリカーボネートなどのポリマーを非限定的に含む、低温物質に耐えられる1つまたは複数の材料で作られる。いくつかの態様において、その1つまたは複数の材料は半透明または透明である。先端部908とシャフトとは、先端部908とスティック部材902のシャフトとの製造に用いられるプロセスに応じて、同じ材料で作られてもよく、または異なる材料で作られてもよい。
検体キャリヤ900のキャップ904は、上述した検体キャリヤ100のキャップ104と外部幾何学形状が実質的に同様であり、したがって、構築および機能がキャップ104の丸端130と実質的に同様である丸端を規定する。キャップ904は、外部シーリング表面916の一部分と干渉するよう形成されたテーパー壁974を提供する。キャップ904は、内面926によって規定される、概ね円錐形の内部チャネル924を形成する。内面926は、テーパー壁974に沿って伸びている内部シーリング表面928を含む。したがって、内部シーリング表面928およびテーパー壁974は概ね円錐台の形状を有する。内部シーリング表面928は、小さな円周リリーフ部972を規定し、そしてテーパー壁974は、キャップ904が先端部908上にいっぱいまで通された場合に、外部シーリング表面916の前方端936と内部シーリング表面928に沿ったリリーフ部972との間にわたる外部シーリング表面916の一部分と干渉するよう寸法決定される。内部シーリング表面928は、キャップ904の開口端968の近くに位置決めされ、そしてキャップ904が先端部908上にいっぱいまで通された場合に先端部908のスナップリング980を受け入れるようサイズ決定された、円周状の凹部982をさらに規定する。内部シーリング表面928はまた、キャップ904の開口端968から凹部982までにわたる円周リリーフ部966も規定する。
内部チャネル924は、長さおよび最小直径が、上述したキャップ104の内部チャネル124の長さおよび最小直径とほぼ等しい。内部シーリング表面928は、長さが、キャップ104の内部シーリング表面128の長さとほぼ等しい。内部シーリング表面928は典型的に、前方端978において、約2.0 mm〜約2.6 mm(例えば約2.3 mm)の最小直径を有する。内部シーリング表面928の最大直径を規定するリリーフ部966は、典型的に、約2.0 mm〜約2.4 mm(例えば約2.2 mm)の最大直径を有する。リリーフ部972は、典型的に、最大直径が円周ステップ984の最大直径とほぼ等しく、長さが約1.5 mm〜約2.1 mm(例えば約1.8 mm)であり、そしてキャップ904の開口端968から約1.9 mm〜約2.9 mm(例えば約2.4 mm)のところに位置する。凹部982は、曲率半径がスナップリング980の曲率半径とほぼ等しく、最大円周直径がスナップリング980の最大円周直径とほぼ等しく、そして典型的にキャップ904の開口端968から約0.2 mm〜約0.8 mm(例えば約0.5 mm)のところに位置する。リリーフ部966は、典型的に、長さが約0.1 mm〜約0.5 mm(例えば約0.3 mm)である。キャップ904は、全長が、キャップ104の全長とほぼ等しい。
キャップ904は、内部シーリング表面928と外部シーリング表面916との間に干渉フィットを形成する境界部970を提供するため、室温において、(例えば検体がローディングされた)スティック部材902の先端部908上を通されて、これに押し付けられてもよい。キャップ904が先端部908上にいっぱいまで通された場合、干渉フィットは、外部シーリング表面916の前方端936からリリーフ部972までにわたる。この構成において、内部シーリング表面928と外部シーリング表面916との間にギャップが形成され、そしてそれはリリーフ部972から円周ステップ984までにわたる。内部シーリング表面928と外部シーリング表面916との間の干渉は、円周ステップ984からスナップリング980まで約ゼロである。干渉フィットは、キャップ904全体の延伸は伴わずに、境界部970に沿った干渉フィットの領域においてキャップ904に局所的な摩擦力がかかるように、その領域においてキャップ904をわずかに膨張させる。キャップ904の開口端968から充分離れた距離(例えば、少なくとも約4 mm〜少なくとも約5 mm)に干渉フィットを提供することにより、そのような干渉がそのようなキャップの開口端により近く位置している場合に生じうる応力誘起性の破壊が回避される。テーパー壁974と先端部908との間の干渉フィットは、内部チャネル924の汚染を防ぐ密封シールと、キャップ904をスティック部材902上に保持する摩擦性の境界部(例えば確実固定機構)とを提供し、一方で、凹部982とスナップリング980とは、ともに、キャップ904のスティック部材902へのさらなる確実固定を提供する。
さらに、後方のスナップリング980をテーパー壁974から隔離することにより、シールの完全性を損ねることなく、境界部970に沿った密封シーリングが可能となる。先端部908上にスナップリング980を形成する場合に生じる製造上の影響(例えば型割り線)のため、スナップリング980がテーパー壁974により近く位置していると、境界部970に沿って形成されるシールの完全性が損なわれる可能性がある。スナップリング980をテーパー壁974から充分に離すことによって、境界部970に沿って形成される密封シールを損ねることなく、スナップリング980によりさらなる保持を提供することが可能となる。加えて、キャップ904が先端部908上を通された場合、凹部982内へのスナップリング980の着座が、キャップ904がスティック部材902に適切に確実固定されたことを示す触覚フィードバックおよび/または可聴フィードバックをユーザーに提供してもよい。
シールの密封性は、約45 nm程度の小さいサイズである微粒子および有機体がシールを通り抜けること、ひいてはそれらがキャップ904の内部チャネル924に入ることそしてその中に含有されている検体を汚染することを防止する、充分な密封性であってもよい。境界部970に沿って形成される密封シールは、キャップ904がスティック部材902の先端部908に押し付けられたままである限り、インタクトなままである。さらに、リリーフ部966が、キャップ904(例えばキャップ904の開口端968の近く)と先端部908との間に生じうる過剰な摩擦力を低減するかまたはその生成を防ぐ役割を果たし、これにより、キャップ904の開口端968の近くにもたらされうる応力破壊の生成または伝播を低減する。
いくつかの態様において、キャップ904とスティック部材902の先端部908とは同じ材料で作られていてもよく、これにより、低温物質中に液浸した場合に、テーパー壁974が先端部908の外部シーリング表面916に対して実質的に動かないよう境界部970が固定されたままとなる、固定式システムが提供される。そのような態様において、検体キャリヤ900のシーリングは、境界部970において形成される干渉フィットによって提供される。いくつかの態様において、キャップ904が、先端部908を作る材料と異なる1つまたは複数の材料で作られ、これにより動的システムを提供してもよい。キャップ904を作る1つまたは複数の材料のCTE(または集合的CTE)が、先端部908を作る材料のCTEより大きくされるそのような態様において、低温物質中に液浸した場合に境界部970が動的になるように、テーパー壁974は外部シーリング表面916に対して動く(例えば縮む)。この様式において、境界部970において形成される干渉フィットによって提供されるシーリングが、キャップ904のCTEと先端部908のCTEとの差から生じる温度作用によって、(例えば検体キャリヤ100に関して上述したように)締め付けられてもよい。いくつかの態様において、キャップ904を作る1つまたは複数の材料のCTEは、約[100 x 10-6]/℃〜約[200 x 10-6]/℃(例えば約[150 x 10-6]/℃)であり、先端部908を作る材料のCTEは、約[50 x 10-6]/℃〜約[80 x 10-6]/℃(例えば約[70 x 10-6]/℃)である。
検体キャリヤ600, 700, 800, 900は、キャップ604, 704, 804, 904上にリリーフエリア666, 766, 866, 966, 972を含むものとして説明したが、いくつかの態様において、検体キャリヤは、スティック部材の先端部にリリーフエリアを含んでいてもよい。例えば、図14に示すように、検体キャリヤ1000は、保持能力を提供するリリーフエリアを備えた先端部を含む。検体キャリヤ1000はスティック部材1002とキャップ1004とを含む。
スティック部材1002は、上述した検体キャリヤ100のスティック部材102と構築および機能が同様であるが、異なる点として、スティック部材1002の先端部1008の外部シーリング表面1016は、外部シーリング表面1016のテーパー部分1038の後方に位置決めされた円周リリーフ部1084を規定する。先端部1008は、上述したスティック部材102の先端延長部118と構築および機能が実質的に同様である先端延長部1018を含む。外部シーリング表面1016は、キャップ1004と境界を接するよう形成され、そして、リリーフ部1084に沿って直径がわずかに減少している概ね円錐台の形状を有する。先端部1008の外部シーリング表面1016は、長さおよび最小直径が、先端部108の外部シーリング表面116の長さおよび最小直径とほぼ等しい。外部シーリング表面1016は、典型的に、約1.5 mm〜約5.0 mm(例えば約2.0 mm)の最大直径を有し、そして、外部シーリング表面1016の後方端1040から約4.0 mm〜約10.0 mm(例えば約6.5 mm)にわたる。先端部1008は、全長が、上述した先端部108の全長とほぼ等しい。
先端部1008は注型加工または射出成型加工を介して(例えば、スティック部材1002のシャフトおよび先端部1008の両方が一体のコンポーネントとして製造される単一の射出成型加工を介して、または、先端部1008がスティック部材1002のサブコンポーネントとして後でシャフトに接合される、別々の射出成型加工を介して)製造されてもよい。先端部1008は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、およびポリカーボネートなどのポリマーを非限定的に含む、低温物質に耐えられる1つまたは複数の材料で作られる。いくつかの態様において、その1つまたは複数の材料は半透明または透明である。先端部1008とシャフトとは、先端部1008とスティック部材1002のシャフトとの製造に用いられるプロセスに応じて、同じ材料で作られてもよく、または異なる材料で作られてもよい。
検体キャリヤ1000のキャップ1004は、上述した検体キャリヤ100のキャップ104と外部幾何学形状が実質的に同様であり、したがって、構築および機能がキャップ104の丸端130と実質的に同様である丸端を規定する。キャップ1004は、外部シーリング表面1016の一部分と干渉するよう形成されたテーパー壁1074を提供する。キャップ1004は、内面1026によって規定される、概ね円錐形の内部チャネル1024を形成する。内面1026は、テーパー壁1074に沿って伸びている内部シーリング表面1028を含む。したがって、内部シーリング表面1028およびテーパー壁1074は概ね円錐台の形状を有する。テーパー壁1074は、キャップ1004が先端部1008上にいっぱいまで通された場合に、外部シーリング表面1016の前方端1036とリリーフ部1084との間にわたる外部シーリング表面1016の一部分と干渉するよう寸法決定される。内部シーリング表面1028はまた、キャップ1004の開口端1068から伸びている円周リリーフ部1066も規定する。
内部チャネル1024は、長さおよび最小直径が、上述したキャップ104の内部チャネル124の長さおよび最小直径とほぼ等しい。内部シーリング表面1028は、長さが、キャップ104の内部シーリング表面128の長さとほぼ等しい。内部シーリング表面1028は、前方端1078において、約1.8 mm〜約2.2 mm(例えば約2.0 mm)の最小直径を有する。内部シーリング表面1028の最大直径を後方端1076において規定するリリーフ部1066は、約1.9 mm〜約2.5 mm(例えば約2.0 mm)の最大直径を有する。リリーフ部1066は、典型的に、長さが約0.4 mm〜約1.0 mm(例えば約0.7 mm)である。キャップ1004は、全長が、キャップ104の全長とほぼ等しい。
図14に示すように、キャップ1004は、内部シーリング表面1028と外部シーリング表面1016との間に干渉フィットを形成する境界部1070を提供するため、室温において、(例えば検体がローディングされた)スティック部材1002の先端部1008上を通されて、これに押し付けられてもよい。キャップ1004が先端部1008上にいっぱいまで通された場合、干渉フィットは、外部シーリング表面1016の前方端1036からリリーフ部1084までにわたる。この構成において、内部シーリング表面1028と外部シーリング表面1016との間にギャップが形成され、そしてそれはリリーフ部1084からキャップ1004の開口端1068までにわたる。干渉フィットは、キャップ1004全体の延伸は伴わずに、境界部1070に沿った干渉フィットの領域においてキャップ1004に局所的な摩擦力がかかるように、その領域においてキャップ1004をわずかに膨張させる。キャップ1004の開口端1068から充分離れた距離(例えば、少なくとも約1.0 mm〜少なくとも約3.0 mm)に干渉フィットを提供することにより、そのような干渉がそのようなキャップの開口端により近く位置している場合に生じうる応力誘起性の破壊を低減または防止できる。
テーパー壁1074と先端部1008との間の干渉フィットは、内部チャネル1024の汚染を低減または防止できる密封シールと、キャップ1004をスティック部材1002に確実固定する摩擦性の境界部(例えば確実固定機構)とを提供し、一方で、テーパー壁1074の後部とリリーフ部1084とは、ともに、キャップ1004をスティック部材1002上に保持するさらなる確実固定を提供する。すなわち、図15に示すように、検体キャリヤ1000が低温物質中に浸漬されている場合、テーパー壁1074の後部は、弛緩して(例えば畳まれて)、リリーフ部1084によって形成されたギャップに入り込み、これによりキャップ1004をスティック部材1002上に保持する。
シールの密封性は、約45 nm程度の小さいサイズである微粒子および有機体がシールを通り抜けること、ひいてはそれらがキャップ1004の内部チャネル1024に入ることそしてその中に含有されている検体を汚染することを防止する、充分な密封性であってもよい。境界部1070に沿って形成される密封シールは、キャップ1004がスティック部材1002の先端部1008に押し付けられたままである限り、インタクトなままである。さらに、リリーフ部1066が、キャップ1004(例えばキャップ1004の開口端1068の近く)と先端部1008との間に生じうる過剰な摩擦力の生成を回避する役割を果たし、これにより、キャップ1004の開口端1068の近くにもたらされうる応力破壊の生成または伝播を低減するかまたは防ぐ。
いくつかの態様において、キャップ1004とスティック部材1002の先端部1008とは同じ材料で作られていてもよく、これにより、低温物質中に液浸した場合に、テーパー壁1074の前方部分が外部シーリング表面1016のテーパー部分1038に対して実質的に動かないよう境界部1070が固定されたままとなる、固定式システムが提供される。そのような態様において、検体キャリヤ1000のシーリングは、境界部1070において形成される干渉フィットによって提供される。いくつかの態様において、キャップ1004が、先端部1008を作る材料と異なる1つまたは複数の材料で作られ、これにより低温物質中に液浸した場合に動的になってもよい。キャップ1004を作る1つまたは複数の材料のCTE(または集合的CTE)が、先端部1008を作る材料のCTEより大きくされるそのような態様において、境界部1070が動的な境界部として提供されるように、テーパー壁1074の前方部分は外部シーリング表面1016のテーパー部分1038に対して動く(例えば縮む)。この様式において、境界部1070において形成される干渉フィットによって提供されるシーリングが、キャップ1004のCTEと先端部1008のCTEとの差から生じる温度作用によって、(例えば検体キャリヤ100に関して上述したように)締め付けられてもよい。いくつかの態様において、キャップ1004を作る1つまたは複数の材料のCTEは、約[100 x 10-6]/℃〜約[200 x 10-6]/℃(例えば約[150 x 10-6]/℃)であり、先端部1008を作る材料のCTEは、約[50 x 10-6]/℃〜約[80 x 10-6]/℃(例えば約[70 x 10-6]/℃)である。
いくつかの態様において、検体キャリヤは、シーリングリングを備えたキャップと、リリーフエリアを備えたスティック部材との両方を含む。例えば、図16に示すように、検体キャリヤ1100は、上述した検体キャリヤ600のキャップ604と、上述した検体キャリヤ1000のスティック部材1002とを含む。
図16に示すように、キャップ604は、前方シーリングリング662と外部シーリング表面1016のテーパー部分1038との間に干渉フィットを形成する境界部1170を提供するため、室温において、(例えば検体がローディングされた)スティック部材1002の先端部1008上を通されて、これに押し付けられてもよい。キャップ604が先端部1008に押し付けられた場合、シーリングリング662における干渉フィットが、シーリングリング662の領域においてキャップ604をわずかに膨張させる(例えば、キャップ104が境界部1170において先端部1008によって放射方向外向きに押される)。したがって、キャップ604全体の延伸は伴わずに、シーリングリング662の領域においてキャップ604に局所的な摩擦力がかかる。キャップ604の開口端668から充分離れた距離(例えば、少なくとも約3.0 mm〜少なくとも約6.0 mm)にシーリングリング662を(そしてひいては、シーリングリング662によって生成される局所的な力を)提供することにより、そのようなリングがそのようなキャップの開口端により近く位置している場合に生じうる応力誘起性の破壊を、低減または防止できる。シーリングリング662と先端部1008との間の干渉フィットは、内部チャネル624の汚染を防ぐ密封シールと、キャップ604をスティック部材1002上に保持する摩擦性の境界部との両方を提供する。
さらに、キャップ604がスティック部材1002の先端部1008上を通された場合、シーリングリング664が外部シーリング表面1016のテーパー部分1038に沿って通過しリリーフ部1084に入る際に、シーリングリング664が触覚フィードバックおよび/または可聴フィードバックをユーザーに提供してもよい。フィードバックは、キャップ604が、スティック部材1002に対して少なくとも特定の距離だけ動いたことをユーザーに示す。壁674の後部とリリーフ部1084とは、ともに、キャップ604をスティック部材1002上に保持するさらなる確実固定を提供する。すなわち、図17に示すように、検体キャリヤ1100が低温物質中に浸漬されている場合、壁674の後部は、弛緩して(例えば畳まれて)、リリーフ部1084によって形成されたギャップに入り込み、これによりキャップ604をスティック部材1002上に保持する。
シールの密封性は、約45 nm程度の小さいサイズである微粒子および有機体がシールを通り抜けること、ひいてはそれらがキャップ604の内部チャネル624に入ることそしてその中に含有されている検体を汚染することを防止する、充分な密封性であってもよい。境界部1170に沿って形成される密封シールは、キャップ604がスティック部材1002の先端部1008に押し付けられたままである限り、インタクトなままである。さらに、リリーフ部666が、キャップ604(例えばキャップ604の開口端668の近く)と先端部1008との間に生じうる過剰な摩擦力の生成を回避する役割を果たし、これにより、キャップ604の開口端668の近くにもたらされうる応力破壊の生成または伝播を低減するかまたは防ぐ。
いくつかの態様において、キャップ604とスティック部材1002の先端部1008とは同じ材料で作られていてもよく、これにより、低温物質中に液浸した場合に、壁674の前方部分が外部シーリング表面1016のテーパー部分1038に対して実質的に動かないよう境界部1170が固定されたままとなる、固定式システムが提供される。そのような態様において、検体キャリヤ1100のシーリングは、境界部1170において形成される干渉フィットによって提供される。
いくつかの態様において、キャップ604が、先端部1008を作る材料と異なる1つまたは複数の材料で作られ、これにより低温物質中に液浸した場合に動的になってもよい。キャップ604を作る1つまたは複数の材料のCTE(または集合的CTE)が、先端部1008を作る材料のCTEより大きくされるそのような態様において、低温物質中に液浸した場合に境界部1170が動的になるように、壁674の前方部分は外部シーリング表面1016のテーパー部分1038に対して動く(例えば縮む)。この様式において、境界部1170において形成される干渉フィットによって提供されるシーリングが、キャップ604のCTEと先端部1008のCTEとの差から生じる温度作用によって、(例えば検体キャリヤ100に関して上述したように)締め付けられてもよい。いくつかの態様において、キャップ604を作る1つまたは複数の材料のCTEは、約[100 x 10-6]/℃〜約[200 x 10-6]/℃(例えば約[150 x 10-6]/℃)であり、先端部1008を作る材料のCTEは、約[50 x 10-6]/℃〜約[80 x 10-6]/℃(例えば約[70 x 10-6]/℃)である。
いくつかの態様において、検体キャリヤ600, 700, 800, 900, 1000, 1100のキャップ604, 704, 804, 904, 1004は、注型加工または射出成型加工を介して製造されてもよい。キャップ604, 704, 804, 904, 1004は、ポリマー(例えば、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、およびポリスルホン)、複合材料、セラミック、ならびに金属(例えばスチールまたはチタン)を非限定的に含む、低温物質に耐えられる1つまたは複数の材料で作られてもよい。
いくつかの態様において、検体キャリヤ200に関して上述したように、キャップ604, 704, 804, 904, 1004の壁674, 774, 874, 974, 1074は、それぞれの先端部108, 908, 1008を作る材料のCTEより大きい集合的CTEを提供する、異なるそれぞれの材料で作られた2つまたはそれ以上の層を含んでいてもよい。そのような態様において、キャップ604, 704, 804, 904, 1004の1つまたは複数の外層が、それぞれの先端部108, 908, 1008に対するキャップ604, 704, 804, 904, 1004の1つまたは複数の内層の挙動を強制してもよく、これにより、先端部108, 908, 1008の外部シーリング表面116, 916, 1016とキャップ604, 704, 804, 904, 1004の壁674, 774, 874, 974, 1074の最内層との間により締まった閉鎖が提供される。
検体キャリヤ100に関して上述したように、検体キャリヤ600, 700, 800, 900, 1000, 1100は、細胞および組織の検体に対して非毒性である、無菌の単回使用デバイスである。検体キャリヤ600, 700, 800, 900, 1000, 1100は個別にパッケージングされてもよく、そして、検体キャリヤ600, 700, 800, 900, 1000, 1100の保証貯蔵寿命の間、検体キャリヤ600, 700, 800, 900, 1000, 1100およびパッケージングがいずれも無菌性を保つ。検体キャリヤ600, 700, 800, 900, 1000, 1100は、標準的な保管容器およびARTプロトコルにおいて用いられる他の標準的な設備の中に納まる;そして、生殖細胞をガラス化しそして最長約40年の期間にわたって保管するために、検体キャリヤ100に関して上述した様式で用いられてもよい。
検体キャリヤ600, 700, 800, 900, 1000, 1100は、スティック部材102, 908, 1008の先端部108, 908, 1008を含むものとして説明したが、他の態様において、検体キャリヤが、キャップ604, 704, 804, 904, 1004のうちいずれか1つを、先端部108, 308, 408, 508のうちいずれか1つを有するスティック部材と組み合わせて含んでいてもよい。
いくつかの態様において、検体キャリヤが、先端部108, 308, 408, 508, 908, 1008のうちいずれか1つと、キャップの複数回使用を防ぐもろい境界部を含む点を除いてキャップ104, 604, 704, 804, 904, 1004のうち任意のものと構築および機能が同様であるキャップとを、含んでいてもよい。キャップをスティック部材に確実固定する前および確実固定する間は、もろい境界部がインタクトなままでもよい。しかし、確実固定されたキャップを取り外すと、もろい境界部が破れるかまたは分離して、単回使用キャップが以前に使用されたことをユーザーに示してもよい。
いくつかの態様において、検体キャリヤ100〜1100のいずれかが、患者識別情報を提供するマーキング(例えばバーコードまたは一連の英数字)を検体キャリヤのコンポーネント(例えばキャップの外面またはスティック部材のシャフト)上に含んでいてもよい。
[本発明1001]
外部シーリング表面と上に検体を保有することができる支持表面とを規定する細長部材であって、第一熱膨張係数を有する第一材料を含む細長部材;ならびに
該細長部材の一部分上を通された場合に該検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、該細長部材の該一部分上を通されるように構成されたキャップであって、該外部シーリング表面に対し相補的に形成された内部シーリング表面を規定し、且つ第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む、キャップ
を、
該細長部材の一部分が該キャップで覆われて該細長部材の一部分と該キャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、該キャップの該内部シーリング表面が該細長部材の該外部シーリング表面を圧迫して該内部シーリング表面と該外部シーリング表面との間で形成される境界部に沿って密封シールを形成する
ように含む、検体キャリヤ。
[本発明1002]
キャップが、細長部材の一部分上を通された場合に検体を囲むキャップ領域を形成する内部チャネルをさらに規定し、内部シーリング表面が該内部チャネルの一部を形成する、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1003]
キャップが、第一温度である周囲環境中で細長部材の一部分上を通されるように構成され、且つ冷却物質の温度が、第一温度より低い第二温度である、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1004]
第一温度において、外部シーリング表面と内部シーリング表面との間で形成される境界部が干渉フィット(interference fit)を含むように、細長部材とキャップとが構成されている、本発明1003の検体キャリヤ。
[本発明1005]
外部シーリング表面および内部シーリング表面が円錐台の形状を有する、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1006]
第一熱膨張係数および第二熱膨張係数が、それぞれ第一材料および第二材料の寸法単位に依存しない、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1007]
第一材料が透明または半透明の材料である、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1008]
密封シールが、キャップが細長部材の一部分上を通されて該細長部材の一部分と該キャップとがともに冷却物質中に配置された場合に、検体を囲むキャップ領域に約45 nm程度の小ささの有機体および微粒子が入ることを防ぐ、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1009]
細長部材が、該細長部材の取扱い用に構成されたシャフトを含む、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1010]
シャフトが、複数の表面ファセットを含む、本発明1009の検体キャリヤ。
[本発明1011]
シャフトが、検体キャリヤのユーザーに触覚フィードバックを提供する凹部を規定する、本発明1009の検体キャリヤ。
[本発明1012]
キャップが、検体キャリヤのユーザーに触覚フィードバックを提供する丸端を含む、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1013]
細長部材が、支持表面を遮蔽する垂直壁を規定する、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1014]
検体が、1つまたは複数の生殖細胞を含む、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1015]
冷却物質がガラス化培地である、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1016]
冷却物質が液体窒素を含む、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1017]
キャップが、第二材料を囲む第三材料をさらに含み、第三材料が、第二熱膨張係数より大きい第三熱膨張係数を有する、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1018]
第二材料および第三材料が、第二熱膨張係数より大きく且つ第三熱膨張係数より小さい集合的な熱膨張係数をともに提供する、本発明1017の検体キャリヤ。
[本発明1019]
少なくとも40年の期間にわたって冷却物質中で検体を生育可能状態で保存するように構成された、本発明1001の検体キャリヤ。
[本発明1020]
検体を保存する方法であって、
外部シーリング表面を規定する細長部材の支持表面上に検体を置く段階;
該検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、キャップに該細長部材の一部分上を通らせる段階であって、該キャップが、該細長部材の該外部シーリング表面に対し相補的に形成された内部シーリング表面を規定する、段階;
該細長部材の該外部シーリング表面と該キャップの該内部シーリング表面との間に境界部を形成する段階;ならびに
該外部シーリング表面と該内部シーリング表面との間で形成される該境界部に沿って該キャップの該内部シーリング表面が該細長部材の該外部シーリング表面を圧迫するように、該細長部材の一部分を該検体および該キャップとともに冷却物質中に留置する段階
を含む、方法。
[本発明1021]
細長部材が、第一熱膨張係数を有する第一材料を含み、且つキャップが、第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む、本発明1020の方法。
[本発明1022]
第一熱膨張係数および第二熱膨張係数が、それぞれ第一材料および第二材料の寸法単位に依存しない、本発明1021の方法。
[本発明1023]
キャップが、細長部材の一部分上を通された場合に検体を囲むキャップ領域を形成する内部チャネルをさらに規定し、内部シーリング表面が該内部チャネルの一部を形成する、本発明1020の方法。
[本発明1024]
第一温度である周囲環境中でキャップに細長部材の一部分上を通らせる段階をさらに含み、冷却物質の温度が、第一温度より低い第二温度である、本発明1020の方法。
[本発明1025]
第一温度において、外部シーリング表面と内部シーリング表面との間で形成される境界部が干渉フィットを含む、本発明1024の方法。
[本発明1026]
外部シーリング表面と内部シーリング表面との間で形成される境界部に沿って形成されるシールが、キャップが細長部材の一部分上を通されて該細長部材の一部分と該キャップとがともに冷却物質中に配置された場合に、検体を囲むキャップ領域に約45 nm程度の小ささの有機体および微粒子が入ることを防ぐように適合している、本発明1020の方法。
[本発明1027]
検体が、1つまたは複数の生殖細胞を含む、本発明1020の方法。
[本発明1028]
冷却物質がガラス化培地である、本発明1020の方法。
[本発明1029]
冷却物質が液体窒素を含む、本発明1020の方法。
[本発明1030]
冷却物質中でキャップ領域内に封入された検体を少なくとも40年間保管する段階をさらに含む、本発明1020の方法。
[本発明1031]
外部シーリング表面と上に検体を保有することができる支持表面とを規定する細長部材;ならびに
該細長部材の該外部シーリング表面上を通された場合に該検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、該外部シーリング表面上を通されるように構成されたキャップ
を含む、検体キャリヤであって、
該キャップが、該細長部材の該外部シーリング表面を受容するようにサイズ決定された内部シーリング表面を規定し、
該キャップが、該内部シーリング表面に沿って位置決めされ且つ該キャップの開口端から間隔を空けて配置されたシーリング機構を含み、該シーリング機構が、該キャップが該外部シーリング表面上を通された場合に該キャップと該細長部材との間に密封シールを提供するために、該細長部材の該外部シーリング表面を係合するように構成され、且つ
該キャップが、該細長部材上に該キャップを保持するために、該内部シーリング表面に沿って位置決めされ且つ該細長部材の該外部シーリング表面を係合するように構成された保持機構を含む、検体キャリヤ。
[本発明1032]
シーリング機構が円周リングを含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1033]
シーリング機構がテーパー壁を含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1034]
密封シールが、シーリング機構と外部シーリング表面との間の干渉フィットによって提供される、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1035]
保持機構が円周リングを含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1036]
保持機構がテーパー壁を含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1037]
テーパー壁の一部分が、外部シーリング表面がキャップで覆われて細長部材と該キャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、該細長部材の該外部シーリング表面に沿って位置決めされた関連保持機構に対して畳まれるように構成されている、本発明1036の検体キャリヤ。
[本発明1038]
関連保持機構が円周リリーフ部を含む、本発明1037の検体キャリヤ。
[本発明1039]
キャップが、テーパー壁の一部分に沿って位置決めされた追加的シーリング機構をさらに含み、該追加的シーリング機構が、細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に該キャップと該細長部材との間に追加的シールを提供するために、該細長部材の外部シーリング表面を係合するように構成されている、本発明1037の検体キャリヤ。
[本発明1040]
追加的シーリング機構が、キャップの追加的シーリング機構が外部シーリング表面のテーパー部分上を通された際に触覚フィードバックおよび/または可聴フィードバックを提供するように構成された円周リングを該含む、本発明1039の検体キャリヤ。
[本発明1041]
保持機構が、キャップが細長部材の外部シーリング表面上を通された場合に、該外部シーリング表面に沿って位置決めされた相補的保持機構を受容するように構成された凹部を含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1042]
相補的保持機構が円周リングを含む、本発明1041の検体キャリヤ。
[本発明1043]
シーリング機構と保持機構とが同じ機構である、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1044]
外部シーリング表面の少なくとも一部分がテーパー壁を含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1045]
キャップが、内部シーリング表面に沿っており且つ該キャップの開口端から伸びている円周リリーフ部を規定する、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1046]
キャップが、内部シーリング表面の中心部分に沿った円周リリーフ部を規定する、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1047]
外部シーリング表面が、キャップが外部シーリング表面上を通された場合に円周ステップと円周リリーフ部とによって規定されるギャップを形成するように構成された円周ステップを規定する、本発明1046の検体キャリヤ。
[本発明1048]
外部シーリング表面がキャップで覆われて細長部材と該キャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、該キャップの内部シーリング表面が該細長部材の該外部シーリング表面を圧迫して該キャップと該細長部材との間の密封シールを締め付けるように、該細長部材が、第一熱膨張係数を有する第一材料を含み、且つ該キャップが、第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1049]
キャップが、第一温度である周囲環境中で外部シーリング表面上を通されるように構成され、且つ冷却物質の温度が第一温度より低い第二温度である、本発明1048の検体キャリヤ。
[本発明1050]
キャップが、第二材料を囲む第三材料をさらに含み、第三材料が、第二熱膨張係数より大きい第三熱膨張係数を有する、本発明1049の検体キャリヤ。
[本発明1051]
第二材料および第三材料が、第二熱膨張係数より大きく且つ第三熱膨張係数より小さい集合的な熱膨張係数をともに提供する、本発明1050の検体キャリヤ。
[本発明1052]
密封シールが、キャップが細長部材の外部シーリング表面上を通された場合に、検体を囲むキャップ領域に約45 nm程度の小ささの有機体および微粒子が入ることを防ぐ、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1053]
細長部材が、該細長部材の取扱い用に構成されたシャフトを含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1054]
シャフトが、複数の表面ファセットを含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1055]
検体が、1つまたは複数の生殖細胞を含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1056]
冷却物質がガラス化培地である、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1057]
冷却物質が液体窒素を含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1058]
少なくとも40年の期間にわたって冷却物質中で検体を生育可能状態で保存するように構成された、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1059]
キャップが、検体キャリヤのユーザーに触覚フィードバックを提供する丸端を含む、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1060]
細長部材が、支持表面を遮蔽する垂直壁を規定する、本発明1031の検体キャリヤ。
[本発明1061]
検体を保存する方法であって、
細長部材の支持表面上に検体を置く段階;
該検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、キャップの内部シーリング表面に該細長部材の外部シーリング表面上を通らせる段階;
該細長部材の該外部シーリング表面に沿って位置決めされたシーリング機構と該キャップの該内部シーリング表面との間に密封シールを形成する段階であって、該シーリング機構が該キャップの開口端から間隔を空けて配置される、段階;および
該キャップの該内部シーリング表面に沿って位置決めされた保持機構で、該キャップを該細長部材の該外部シーリング表面上に保持する段階
を含む、方法。
[本発明1062]
シーリング機構が円周リングを含む、本発明1061の方法。
[本発明1063]
シーリング機構がテーパー壁を含む、本発明1061の方法。
[本発明1064]
シーリング機構と外部シーリング表面との間に干渉フィットを形成する、本発明1061の方法。
[本発明1065]
保持機構が円周リングを含む、本発明1061の方法。
[本発明1066]
保持機構がテーパー壁を含む、本発明1061の方法。
[本発明1067]
細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、該細長部材の外部シーリング表面に沿って位置決めされた関連保持機構に対してテーパー壁の一部分を畳む段階をさらに含む、本発明1066の方法。
[本発明1068]
細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、テーパー壁の一部分に沿って位置決めされた追加的シーリング機構と該細長部材の外部シーリング表面との間に追加的シールを形成する段階をさらに含む、本発明1067の方法。
[本発明1069]
追加的シーリング機構が、キャップの追加的シーリング機構が外部シーリング表面のテーパー部分上を通された際に触覚フィードバックおよび可聴フィードバックを提供するように構成された円周リングを含む、本発明1068の方法。
[本発明1070]
保持機構が、キャップが細長部材の外部シーリング表面上を通された場合に、該外部シーリング表面に沿って位置決めされた相補的保持機構を受容するように構成された凹部を含む、本発明1061の方法。
[本発明1071]
相補的保持機構が円周リングを含む、本発明1070の方法。
[本発明1072]
シーリング機構と保持機構とが同じ機構である、本発明1061の方法。
[本発明1073]
細長部材を検体およびキャップとともに冷却物質中に留置する段階をさらに含む、本発明1061の方法。
[本発明1074]
細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に該キャップの内部シーリング表面が該細長部材の外部シーリング表面を圧迫するように、該細長部材が、第一熱膨張係数を有する第一材料を含み、且つ該キャップが、第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む、本発明1073の方法。
[本発明1075]
キャップが、第二材料を囲み且つ第二熱膨張係数より大きい第三熱膨張係数を有する第三材料を、第二材料および第三材料がともに第二熱膨張係数より大きく且つ第三熱膨張係数より小さい集合的な熱膨張係数を提供するようにさらに含む、本発明1074の方法。
[本発明1076]
第一温度である周囲環境中でキャップに細長部材の外部シーリング表面上を通らせる段階をさらに含み、冷却物質の温度が第一温度より低い第二温度である、本発明1073の方法。
[本発明1077]
冷却物質がガラス化培地である、本発明1073の方法。
[本発明1078]
冷却物質が液体窒素を含む、本発明1073の方法。
[本発明1079]
冷却物質中でキャップ領域内に封入された検体を少なくとも40年間保管する段階をさらに含む、本発明1073の方法。
[本発明1080]
検体が、1つまたは複数の生殖細胞を含む、本発明1061の方法。
他の局面、機構、および利点は、以下の説明、添付の図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。

Claims (80)

  1. 外部シーリング表面と上に検体を保有することができる支持表面とを規定する細長部材であって、第一熱膨張係数を有する第一材料を含む細長部材;ならびに
    該細長部材の一部分上を通された場合に該検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、該細長部材の該一部分上を通されるように構成されたキャップであって、該外部シーリング表面に対し相補的に形成された内部シーリング表面を規定し、且つ第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む、キャップ
    を、
    該細長部材の一部分が該キャップで覆われて該細長部材の一部分と該キャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、該キャップの該内部シーリング表面が該細長部材の該外部シーリング表面を圧迫して該内部シーリング表面と該外部シーリング表面との間で形成される境界部に沿って密封シールを形成する
    ように含む、検体キャリヤ。
  2. キャップが、細長部材の一部分上を通された場合に検体を囲むキャップ領域を形成する内部チャネルをさらに規定し、内部シーリング表面が該内部チャネルの一部を形成する、請求項1記載の検体キャリヤ。
  3. キャップが、第一温度である周囲環境中で細長部材の一部分上を通されるように構成され、且つ冷却物質の温度が、第一温度より低い第二温度である、請求項1記載の検体キャリヤ。
  4. 第一温度において、外部シーリング表面と内部シーリング表面との間で形成される境界部が干渉フィット(interference fit)を含むように、細長部材とキャップとが構成されている、請求項3記載の検体キャリヤ。
  5. 外部シーリング表面および内部シーリング表面が円錐台の形状を有する、請求項1記載の検体キャリヤ。
  6. 第一熱膨張係数および第二熱膨張係数が、それぞれ第一材料および第二材料の寸法単位に依存しない、請求項1記載の検体キャリヤ。
  7. 第一材料が透明または半透明の材料である、請求項1記載の検体キャリヤ。
  8. 密封シールが、キャップが細長部材の一部分上を通されて該細長部材の一部分と該キャップとがともに冷却物質中に配置された場合に、検体を囲むキャップ領域に約45 nm程度の小ささの有機体および微粒子が入ることを防ぐ、請求項1記載の検体キャリヤ。
  9. 細長部材が、該細長部材の取扱い用に構成されたシャフトを含む、請求項1記載の検体キャリヤ。
  10. シャフトが、複数の表面ファセットを含む、請求項9記載の検体キャリヤ。
  11. シャフトが、検体キャリヤのユーザーに触覚フィードバックを提供する凹部を規定する、請求項9記載の検体キャリヤ。
  12. キャップが、検体キャリヤのユーザーに触覚フィードバックを提供する丸端を含む、請求項1記載の検体キャリヤ。
  13. 細長部材が、支持表面を遮蔽する垂直壁を規定する、請求項1記載の検体キャリヤ。
  14. 検体が、1つまたは複数の生殖細胞を含む、請求項1記載の検体キャリヤ。
  15. 冷却物質がガラス化培地である、請求項1記載の検体キャリヤ。
  16. 冷却物質が液体窒素を含む、請求項1記載の検体キャリヤ。
  17. キャップが、第二材料を囲む第三材料をさらに含み、第三材料が、第二熱膨張係数より大きい第三熱膨張係数を有する、請求項1記載の検体キャリヤ。
  18. 第二材料および第三材料が、第二熱膨張係数より大きく且つ第三熱膨張係数より小さい集合的な熱膨張係数をともに提供する、請求項17記載の検体キャリヤ。
  19. 少なくとも40年の期間にわたって冷却物質中で検体を生育可能状態で保存するように構成された、請求項1記載の検体キャリヤ。
  20. 検体を保存する方法であって、
    外部シーリング表面を規定する細長部材の支持表面上に検体を置く段階;
    該検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、キャップに該細長部材の一部分上を通らせる段階であって、該キャップが、該細長部材の該外部シーリング表面に対し相補的に形成された内部シーリング表面を規定する、段階;
    該細長部材の該外部シーリング表面と該キャップの該内部シーリング表面との間に境界部を形成する段階;ならびに
    該外部シーリング表面と該内部シーリング表面との間で形成される該境界部に沿って該キャップの該内部シーリング表面が該細長部材の該外部シーリング表面を圧迫するように、該細長部材の一部分を該検体および該キャップとともに冷却物質中に留置する段階
    を含む、方法。
  21. 細長部材が、第一熱膨張係数を有する第一材料を含み、且つキャップが、第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む、請求項20記載の方法。
  22. 第一熱膨張係数および第二熱膨張係数が、それぞれ第一材料および第二材料の寸法単位に依存しない、請求項21記載の方法。
  23. キャップが、細長部材の一部分上を通された場合に検体を囲むキャップ領域を形成する内部チャネルをさらに規定し、内部シーリング表面が該内部チャネルの一部を形成する、請求項20記載の方法。
  24. 第一温度である周囲環境中でキャップに細長部材の一部分上を通らせる段階をさらに含み、冷却物質の温度が、第一温度より低い第二温度である、請求項20記載の方法。
  25. 第一温度において、外部シーリング表面と内部シーリング表面との間で形成される境界部が干渉フィットを含む、請求項24記載の方法。
  26. 外部シーリング表面と内部シーリング表面との間で形成される境界部に沿って形成されるシールが、キャップが細長部材の一部分上を通されて該細長部材の一部分と該キャップとがともに冷却物質中に配置された場合に、検体を囲むキャップ領域に約45 nm程度の小ささの有機体および微粒子が入ることを防ぐように適合している、請求項20記載の方法。
  27. 検体が、1つまたは複数の生殖細胞を含む、請求項20記載の方法。
  28. 冷却物質がガラス化培地である、請求項20記載の方法。
  29. 冷却物質が液体窒素を含む、請求項20記載の方法。
  30. 冷却物質中でキャップ領域内に封入された検体を少なくとも40年間保管する段階をさらに含む、請求項20記載の方法。
  31. 外部シーリング表面と上に検体を保有することができる支持表面とを規定する細長部材;ならびに
    該細長部材の該外部シーリング表面上を通された場合に該検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、該外部シーリング表面上を通されるように構成されたキャップ
    を含む、検体キャリヤであって、
    該キャップが、該細長部材の該外部シーリング表面を受容するようにサイズ決定された内部シーリング表面を規定し、
    該キャップが、該内部シーリング表面に沿って位置決めされ且つ該キャップの開口端から間隔を空けて配置されたシーリング機構を含み、該シーリング機構が、該キャップが該外部シーリング表面上を通された場合に該キャップと該細長部材との間に密封シールを提供するために、該細長部材の該外部シーリング表面を係合するように構成され、且つ
    該キャップが、該細長部材上に該キャップを保持するために、該内部シーリング表面に沿って位置決めされ且つ該細長部材の該外部シーリング表面を係合するように構成された保持機構を含む、検体キャリヤ。
  32. シーリング機構が円周リングを含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  33. シーリング機構がテーパー壁を含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  34. 密封シールが、シーリング機構と外部シーリング表面との間の干渉フィットによって提供される、請求項31記載の検体キャリヤ。
  35. 保持機構が円周リングを含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  36. 保持機構がテーパー壁を含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  37. テーパー壁の一部分が、外部シーリング表面がキャップで覆われて細長部材と該キャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、該細長部材の該外部シーリング表面に沿って位置決めされた関連保持機構に対して畳まれるように構成されている、請求項36記載の検体キャリヤ。
  38. 関連保持機構が円周リリーフ部を含む、請求項37記載の検体キャリヤ。
  39. キャップが、テーパー壁の一部分に沿って位置決めされた追加的シーリング機構をさらに含み、該追加的シーリング機構が、細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に該キャップと該細長部材との間に追加的シールを提供するために、該細長部材の外部シーリング表面を係合するように構成されている、請求項37記載の検体キャリヤ。
  40. 追加的シーリング機構が、キャップの追加的シーリング機構が外部シーリング表面のテーパー部分上を通された際に触覚フィードバックおよび/または可聴フィードバックを提供するように構成された円周リングを該含む、請求項39記載の検体キャリヤ。
  41. 保持機構が、キャップが細長部材の外部シーリング表面上を通された場合に、該外部シーリング表面に沿って位置決めされた相補的保持機構を受容するように構成された凹部を含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  42. 相補的保持機構が円周リングを含む、請求項41記載の検体キャリヤ。
  43. シーリング機構と保持機構とが同じ機構である、請求項31記載の検体キャリヤ。
  44. 外部シーリング表面の少なくとも一部分がテーパー壁を含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  45. キャップが、内部シーリング表面に沿っており且つ該キャップの開口端から伸びている円周リリーフ部を規定する、請求項31記載の検体キャリヤ。
  46. キャップが、内部シーリング表面の中心部分に沿った円周リリーフ部を規定する、請求項31記載の検体キャリヤ。
  47. 外部シーリング表面が、キャップが外部シーリング表面上を通された場合に円周ステップと円周リリーフ部とによって規定されるギャップを形成するように構成された円周ステップを規定する、請求項46記載の検体キャリヤ。
  48. 外部シーリング表面がキャップで覆われて細長部材と該キャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、該キャップの内部シーリング表面が該細長部材の該外部シーリング表面を圧迫して該キャップと該細長部材との間の密封シールを締め付けるように、該細長部材が、第一熱膨張係数を有する第一材料を含み、且つ該キャップが、第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  49. キャップが、第一温度である周囲環境中で外部シーリング表面上を通されるように構成され、且つ冷却物質の温度が第一温度より低い第二温度である、請求項48記載の検体キャリヤ。
  50. キャップが、第二材料を囲む第三材料をさらに含み、第三材料が、第二熱膨張係数より大きい第三熱膨張係数を有する、請求項49記載の検体キャリヤ。
  51. 第二材料および第三材料が、第二熱膨張係数より大きく且つ第三熱膨張係数より小さい集合的な熱膨張係数をともに提供する、請求項50記載の検体キャリヤ。
  52. 密封シールが、キャップが細長部材の外部シーリング表面上を通された場合に、検体を囲むキャップ領域に約45 nm程度の小ささの有機体および微粒子が入ることを防ぐ、請求項31記載の検体キャリヤ。
  53. 細長部材が、該細長部材の取扱い用に構成されたシャフトを含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  54. シャフトが、複数の表面ファセットを含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  55. 検体が、1つまたは複数の生殖細胞を含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  56. 冷却物質がガラス化培地である、請求項31記載の検体キャリヤ。
  57. 冷却物質が液体窒素を含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  58. 少なくとも40年の期間にわたって冷却物質中で検体を生育可能状態で保存するように構成された、請求項31記載の検体キャリヤ。
  59. キャップが、検体キャリヤのユーザーに触覚フィードバックを提供する丸端を含む、請求項31記載の検体キャリヤ。
  60. 細長部材が、支持表面を遮蔽する垂直壁を規定する、請求項31記載の検体キャリヤ。
  61. 検体を保存する方法であって、
    細長部材の支持表面上に検体を置く段階;
    該検体を囲むキャップ領域を閉鎖するために、キャップの内部シーリング表面に該細長部材の外部シーリング表面上を通らせる段階;
    該細長部材の該外部シーリング表面に沿って位置決めされたシーリング機構と該キャップの該内部シーリング表面との間に密封シールを形成する段階であって、該シーリング機構が該キャップの開口端から間隔を空けて配置される、段階;および
    該キャップの該内部シーリング表面に沿って位置決めされた保持機構で、該キャップを該細長部材の該外部シーリング表面上に保持する段階
    を含む、方法。
  62. シーリング機構が円周リングを含む、請求項61記載の方法。
  63. シーリング機構がテーパー壁を含む、請求項61記載の方法。
  64. シーリング機構と外部シーリング表面との間に干渉フィットを形成する、請求項61記載の方法。
  65. 保持機構が円周リングを含む、請求項61記載の方法。
  66. 保持機構がテーパー壁を含む、請求項61記載の方法。
  67. 細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、該細長部材の外部シーリング表面に沿って位置決めされた関連保持機構に対してテーパー壁の一部分を畳む段階をさらに含む、請求項66記載の方法。
  68. 細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に、テーパー壁の一部分に沿って位置決めされた追加的シーリング機構と該細長部材の外部シーリング表面との間に追加的シールを形成する段階をさらに含む、請求項67記載の方法。
  69. 追加的シーリング機構が、キャップの追加的シーリング機構が外部シーリング表面のテーパー部分上を通された際に触覚フィードバックおよび可聴フィードバックを提供するように構成された円周リングを含む、請求項68記載の方法。
  70. 保持機構が、キャップが細長部材の外部シーリング表面上を通された場合に、該外部シーリング表面に沿って位置決めされた相補的保持機構を受容するように構成された凹部を含む、請求項61記載の方法。
  71. 相補的保持機構が円周リングを含む、請求項70記載の方法。
  72. シーリング機構と保持機構とが同じ機構である、請求項61記載の方法。
  73. 細長部材を検体およびキャップとともに冷却物質中に留置する段階をさらに含む、請求項61記載の方法。
  74. 細長部材とキャップとがともに冷却物質中に留置された場合に該キャップの内部シーリング表面が該細長部材の外部シーリング表面を圧迫するように、該細長部材が、第一熱膨張係数を有する第一材料を含み、且つ該キャップが、第一熱膨張係数より大きい第二熱膨張係数を有する第二材料を含む、請求項73記載の方法。
  75. キャップが、第二材料を囲み且つ第二熱膨張係数より大きい第三熱膨張係数を有する第三材料を、第二材料および第三材料がともに第二熱膨張係数より大きく且つ第三熱膨張係数より小さい集合的な熱膨張係数を提供するようにさらに含む、請求項74記載の方法。
  76. 第一温度である周囲環境中でキャップに細長部材の外部シーリング表面上を通らせる段階をさらに含み、冷却物質の温度が第一温度より低い第二温度である、請求項73記載の方法。
  77. 冷却物質がガラス化培地である、請求項73記載の方法。
  78. 冷却物質が液体窒素を含む、請求項73記載の方法。
  79. 冷却物質中でキャップ領域内に封入された検体を少なくとも40年間保管する段階をさらに含む、請求項73記載の方法。
  80. 検体が、1つまたは複数の生殖細胞を含む、請求項61記載の方法。
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