JP2019504326A - マルチパス誤差を検出するための飛行時間型距離測定装置及び方法 - Google Patents

マルチパス誤差を検出するための飛行時間型距離測定装置及び方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、飛行時間型距離測定装置に関する。光源(24)は、各々、部分領域(R1、R2)のそれぞれ1つを照射する複数の発光部(70、72)を含む。受光部(26)は、発光部(70、72)のそれぞれに対応する複数の受光部(74、76)を含む。第1のコントローラ(28)は、(i)基本周波数のN次高調波成分を含む放射光を放射するように第1発光部(70)を制御し、および、(ii)M次高調波成分を含む放射光を放射するように第2発光部(72)を制御する。第2のコントローラ(30)は、第1発光部(70)に対応する特定の受光部(74)を、N次、M次高調波成分に感応できるように制御する。マルチパス検出器(82)は、特定の受光部(74)がN次およびM次成分の両方を感知するときにマルチパス誤差の発生を検出する。
【選択図】図1

Description

本開示は、マルチパス誤差を検出するための飛行時間型距離測定装置及び方法に関する。
ある光景内の物体までの距離を測定する方法として、飛行時間型(TOF)技術が開発された。このようなTOF技術は、自動車産業、ヒューマンインターフェース、ゲーム、ロボット工学などのような、多様な分野で使用することができる。一般的に、TOF技術は、光源から放射された変調光で光景を照らし、その光景内の物体によって反射された反射光を観測することによって機能する。放射光と反射光との位相差を測定することによって、物体までの距離が算出される(例えば、特許文献1−4参照)。
そのような従来のTOF技術を使用する距離測定装置において、マルチパス干渉が、測定される距離の精度に影響を及ぼすことがある。マルチパス干渉は、放射光が、互いに異なる経路の長さを有する複数の経路に沿って進み、その後、単一の受光器によって積算光として感知されたときに生じる。異なる経路の長さに沿った光の位相は互いに異なるが、従来の距離測定装置は、積算光の混合された位相に基づいて距離を算出する。それゆえ、算出された距離は、マルチパス干渉によって生じる誤差値を含む可能性がある。
特許文献5は、受光器の露光量に基づいてマルチパス誤差を検出する技術を提示する。特許文献5では、発光器が所定の領域を照らすように光を放射する。その領域は、複数の部分領域に分割され、コントローラは、各部分領域の放射光量を変化させるように発光器を制御するよう構成され、それにより、異なるタイミングで異なる発光パターンを発光させる。コントローラは、各部分領域に対する、受光器で受光した露光量を算出し、算出された露光量に基づいてマルチパス誤差を検出する。具体的には、コントローラは、第1のタイミングで、第1の発光パターンに対する受光器での露光量を算出し、次に、コントローラは、第2のタイミングで、第2の発光パターンに対する受光器での露光量を算出する。第1のタイミングで算出された露光量と第2のタイミングで算出された露光量との差異に基づいて、コントローラは、マルチパス誤差が生じているか判定する。
しかしながら、特許文献5による技術でマルチパス誤差を検出するには、2つの異なる発光パターン(つまり、第1のタイミングと第2のタイミングでの)に対する露光量が算出されなければならない。従って、特許文献5の方法によると、露光量の逐次計算による時間遅れが、必然的に発生する。その時間遅れのため、マルチパス誤差の検出精度が悪化する可能性がある。例えば、第1のタイミングの間、マルチパス干渉が発生していたが、第2のタイミング前にマルチパスが解消された場合、コントローラは、マルチパス誤差を正しく検出することができないかもしれず、それは、算出される物体との距離の精度に影響を及ぼすことがある。
特許第5579893号公報 特開2010−96730号公報 特許第5585903号公報 特開2010−25906号公報 国際公開2014/97539号
この欄は、開示の概要を提供するが、その全範囲またはその全特徴の包括的な開示ではない。
本開示の目的は、時間遅れなく、マルチパス誤差を検出することができる、マルチパス誤差を検出するための飛行時間型距離測定装置及び方法を提供することにある。
本開示の第1の態様では、飛行時間型距離測定装置は、所定の領域を照射するため、放射光として、光を放射する光源と、所定の領域内の物体によって反射された放射光を、反射光として検出する受光器と、光源を制御する第1のコントローラと、受光器を制御する第2のコントローラと、受光器によって検出された反射光に基づいて物体までの距離を計算する計算器と、マルチパス誤差の発生を検出するマルチパス検出器と、を含む。所定の領域は、複数の部分領域に分割される。光源は、複数の発光部を含み、複数の発光部の各々は、複数の部分領域のそれぞれ1つを照射する。受光器は、複数の発光部のそれぞれに対応する複数の受光部を含み、複数の受光部の各々は、対応する発光部によって照射された部分領域から反射された反射光を感知するため、互いに離間されている。第1のコントローラは、(i)基本周波数のN次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第1発光部を制御し、および、(ii)基本周波数のM次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第2発光部を制御し、N及びMは異なる正の整数である。第2のコントローラは、複数の発光部の第1発光部に対応する、複数の受光部のうちの特定の受光部を、N次高調波成分およびM次高調波成分に感応できるように制御する。マルチパス検出器は、特定の受光部がN次成分とM次成分の両方を感知するときにマルチパス誤差の発生を検出する。
本開示の第1の態様によれば、第1のコントローラは、M次高調波成分を含む放射光を放射するように、第2発光部を制御し、第2のコントローラは、N次高調波成分とM次高調波成分とに感応できるように、特定受光部を制御する。マルチパス検出器は、特定の受光部がN次成分とM次成分の両方を感知するときにマルチパス誤差の発生を検出する。従って、時間遅れ発生させることなく、マルチパス誤差の発生を検出することができる。
本開示の第2の態様では、飛行時間型距離測定装置は、所定の領域を照射するため、放射光として、光を放射する光源と、所定の領域内の物体によって反射された放射光を、反射光として検出する受光器と、光源を制御する第1のコントローラと、受光器を制御する第2のコントローラと、受光器によって検出された反射光に基づいて物体までの距離を計算する計算器と、マルチパス誤差の発生を検出するマルチパス検出器と、を含む。所定の領域は、複数の部分領域に分割される。光源は、複数の発光部を含み、複数の発光部の各々は、複数の部分領域のそれぞれ1つを照射する。受光器は、複数の発光部のそれぞれに対応する複数の受光部を含み、複数の受光部の各々は、対応する発光部によって照射された部分領域から反射された反射光を感知するため、互いに離間されている。第1のコントローラは、第1のタイミングで、(i)基本周波数のN次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第1発光部を制御し、および、(ii)基本周波数のM次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第2発光部を制御し、N及びMは異なる正の整数であり、そして、第2のタイミングで、(i)基本周波数のN次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、第2発光部を制御し、および、(ii)基本周波数のM次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、第1発光部を制御する。第2のコントローラは、第1のタイミングで、第1発光部に対応する、複数の受光部のうちの第1受光部を、N次高調波成分およびM次高調波成分に感応できるように制御し、第2のタイミングで、第2発光部に対応する、複数の受光部のうちの第2受光部を、N次高調波成分およびM次高調波成分に感応できるように制御する。マルチパス検出器は、(i)第1受光部が、第1のタイミングで、N次成分とM次成分の両方を感知するか、または、(ii)第2受光部が、第2のタイミングで、N次成分とM次成分の両方を感知するときにマルチパス誤差の発生を検出する。
本開示の第2の態様によれば、第2のコントローラは、第1のタイミングで、N次高調波成分とM次高調波成分とに感応するように、第1受光部を制御する。マルチパス検出器は、第1受光部が、第1のタイミングで、N次成分とM次成分の両方を感知するときにマルチパス誤差の発生を検出する。従って、時間遅れ発生させることなく、第1のタイミングでマルチパス誤差の発生を検出することができる。同様に、第2のコントローラは、第2のタイミングで、N次高調波成分とM次高調波成分とに感応できるように、第2受光部を制御する。マルチパス検出器は、第2受光部が、第2のタイミングで、N次高調波成分とM次高調波成分の両方を感知するときにマルチパス誤差の発生を検出する。従って、時間遅れ発生させることなく、第2のタイミングでマルチパス誤差の発生を検出することができる。
さらなる適用可能分野は、本明細書の説明から明らかとなろう。本概要の説明および具体例は単に例示の目的を意図しており、本開示の範囲を限定することを意図していない。
本開示は、さらなる目的、特徴および利点と共に、以下の説明、添付の特許請求の範囲および添付図面から最もよく理解されるであろう。
第1実施形態に係る飛行時間型距離測定装置の概略図である。 第1実施形態に係る飛行時間型距離測定装置のブロック図である。 第1実施形態に係る第1受光部と第2受光部の平面図である。 第1実施形態に係る画素センサの平面図である。 第1実施形態に係る画素センサの模式図である。 制御信号の信号シーケンスの一例である。 差動信号シーケンスの一例である。 第1実施形態に係り、25%のデューティサイクルでの放射光である。 基本成分、2次高調波成分、3次高調波成分の振幅とデューティサイクルとの関係を示すグラフである。 第1実施形態に係り、制御信号と反射光の2次高調波成分の一例である。 画素センサが第3の状態にあるときの1つの画素センサの概略図である。 (a)は第1制御信号の差動シーケンスであり、(b)は第2制御信号の差動シーケンスである。 第1実施形態に係る処理ユニットのブロック図である。 第2の実施形態に係り、画素センサが第3状態にあるときの1つの画素センサの概略図である。 第3実施形態に係り、(a)は、第1制御信号の差動シーケンスであり、(b)は第2制御信号の差動シーケンスである。 第4実施形態に係り、(a)は、第1の部分領域がターゲット領域である場合の飛行時間型距離測定装置の概略図であり、(b)は、第2の部分領域がターゲット領域である場合の飛行時間型距離測定装置の概略図である。 第4実施形態に係り、(a)は、第1のタイミングにおける第1制御信号と第2制御信号の差動シーケンスであり、(b)は、第2のタイミングにおける第1制御信号と第2制御信号の差動シーケンスである。 第5実施形態に係る飛行時間型距離測定装置の概略図である。 第5実施形態に係り、(a)は第1制御信号の差動シーケンス、(b)は第2制御信号の差動シーケンス、(c)は第3制御信号の差動シーケンスである。
以下、図面を参照しながら、本開示の複数の実施形態について説明する。なお、実施形態において、先の実施形態で説明した事項に対応する部分には同一の符号を付し、その部分の重複する説明は省略する。一実施形態において構成の一部のみが記載されている場合、他の先の実施形態を構成の他の部分に適用することができる。部品を組み合わせることができると明示的に記載されていなくても、部品を組み合わせることができる。組み合わせに害がない限り、実施形態を組み合わせることができると明示的に記載されていなくても、実施形態は部分的に組み合わせてもよい。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る飛行時間型距離測定装置及びマルチパス誤差検出方法について、添付の図面を参照して説明する。この実施形態および他の実施形態では、飛行時間型距離測定装置(以下、総称して「TOF装置」と呼ぶ)は、車両から対象物(すなわち、TOF装置から対象物)までの距離を計算するために車両において使用されるが、TOF装置の使用は車両に限定されない。例えば、TOF装置は、ヒューマンインタフェースデバイス、ゲームコンソール、ロボットなどに使用することができる。TOF装置のための「対象物」は、歩行者78、他の車両、道路上の障害物、建物などを含むことができる。
(概略構成)
図1は、第1実施形態に係るTOF装置20を概略的に示し、図2は、TOF装置20のブロック図を示す。TOF装置20は、クロック発生器22、光源24、受光器26、発光コントローラ(第1のコントローラ)28、受光器コントローラ(第2のコントローラ)30、コモンモードチョーク32、差動増幅器34、A/D変換器36と、処理ユニット38を有する。本実施形態において、光源24は、第1発光部(発光部)70と第2発光部(発光部)72とを含み、受光器26は、第1受光部(受光部、特定受光部)74と、第2受光部(受光部)76とを含む。
クロック発生器22は、発光コントローラ28と受光器コントローラ30の両方にクロック信号を生成して出力し、光源24と受光器26との間の同期を確立する。発光コントローラ28および受光器コントローラ30は、クロック発生器22からのクロック信号を受信し、互いに同期して動作させるべく、それぞれ、光源24および受光器26に様々な信号を生成して出力する。
発光コントローラ28がクロック発生器22からのクロック信号を受信すると、発光コントローラ28は、発光制御信号として方形波を光源24に出力する。この実施形態では、光源24は、発光制御信号に対応する方形波(すなわち、振幅変調波形)を持つ光を、放射光として放射する。つまり、放射される光は、放射制御信号と同じ波形を有する。しかしながら、光源24は、正弦波形、三角波形、または擬似ランダムパターンを有する波形を持つ光を放射してもよい。
第1発光部70および第2発光部72は、発光ダイオード(LED)である。もしくは、光源24として、赤外光を発するレーザダイオード(LD)が用いられてもよい。光源24は、所定の領域を照射するように、所定の領域に向けて赤外光を照射する。この実施形態では、所定の領域は、第1部分領域R1と第2部分領域R2とに分割される。第1部分領域R1と第2部分領域R2とは、互いに重ならないように設定される。第1発光部70は、第1部分領域R1のみを照射するように構成され、第2発光部72は、第2部分領域R2のみを照射するように構成される。
本実施形態では、発光コントローラ28は、基本周波数(例えば、10MHz)における基本成分(1次高調波成分(N=1、奇数))を含む放射光を発するように第1発光部70を制御する。これに対して、発光コントローラ28は、基本周波数の2倍(例えば、20MHz)で、基本周波数の基本成分と2次高調波成分(M=2、偶数)を含む放射光を発するように第2発光部72を制御する。
受光器コントローラ30は、複数の制御信号Dを生成して受光器26に出力し、受光器26の受光パターン(露光パターン)を制御する。具体的には、受光器コントローラ30は、複数の第1制御信号(特定制御信号)D1および複数の第2制御信号D2として制御信号Dを出力する。ここで、複数の第1制御信号D1は、第1受光部74に出力され、第1受光部74を反射光の基本成分と2次高調波成分とに同時に感応できるように制御する。さらに、受光器コントローラ30は、複数の第2制御信号D2を第2受光部76に出力し、第2受光部76を反射光の基本成分と2次高調波成分とに同時に感応できるように制御する。
受光器26は、所定の領域内において、図1に示す歩行者78や他の車両80などの物体によって反射された放射光を反射光として検出する。図3に示すように、第1受光部74と第2受光部76は、単一の基板82上に配置され、互いに離間している。第1受光部74が第1発光部70に対応し、第2受光部76が第2発光部72に対応する。換言すれば、第1受光部74は第1発光部70と対をなし、第2受光部76は第2発光部72と対をなす。
第1受光部74と第1発光部70との対は、第1受光部74が、第1発光部70によって照射される第1部分領域R1から反射される反射光のみを感知する光学的関係を確立するように構成される。言い換えれば、第1受光部74は、第2発光部72によって照射される第2部分領域R2から直接に反射される反射光を感知しない。同様に、第2受光部76と第2発光部72との対は、第2受光部76が、第2発光部72によって照射される第2部分領域R2から反射された反射光のみを感知する光学的関係を確立するように構成される。すなわち、第2受光部76は、第1発光部70によって照射された第1部分領域R1から直接に反射された反射光を感知しない。
第1発光部70から放射された放射光が、図1に実線で示すように、マルチパス干渉なしで第1部分領域R1の歩行者78に直接到達すると、歩行者78によって反射された反射光は第1受光部74のみで感知され、第2受光部76が第1部分領域R1からの反射光を感知することはできない。しかしながら、第2部分領域R2に他の車両80が進入した場合に、第2発光部72から放射された光が他の車両80によって第1部分領域R1に向けて反射され、そして、反射光がさらに歩行者78によって反射されたならば、図1の破線で示すように、マルチパス干渉が発生する。この場合、第1受光部74は、第1発光部70から放射された反射光に加えて、マルチパス干渉により第2発光部72から放射された反射光も感知する。換言すれば、後述するように、第1受光部74を基本成分および2次高調波成分に感応できるように制御することにより、マルチパス干渉を検出することができる。
第1受光部74および第2受光部76は、規則的なアレイ状に配列された複数の感知ユニット40によって形成される。具体的には、第1受光部74は、第1グループの感知ユニット40を含み、第2受光部76は、第2グループの感知ユニット40を含む。さらに、図4に示すように、各感知ユニット40は、6つの個別の画素センサ80から形成される。言い換えれば、第1受光部74は、第1グループの個別の画素センサ80(以下、「第1画素センサ」)から物理的に形成され、同様に、第2受光部76は、第2グループの個別の画素センサ80(以下、「第2画素センサ」)から物理的に形成される。以下の説明では、第1受光部74および第2受光部76のそれぞれにおける特定の感知ユニット40に焦点を当てる。具体的には、第1受光部74の特定の感知ユニット40を形成する6つの画素センサ80を第1画素センサ(特定受光素子)A1〜F1と称する。同様に、第2受光部76の特定の感知ユニット40を構成する6つの画素センサ80を、第2画素センサA2〜F2と称する。
受光器コントローラ30は、各感知ユニット40を単一のユニットとして制御する。受光器コントローラ30は、各々の第1制御信号D1を配線CTL1〜CTL6を介して第1画素センサA1〜F1のそれぞれに出力する。同様に、受光器コントローラ30は、各々の第2制御信号D2を第2画素センサA2〜F2のそれぞれに出力する。以下に説明するように、各制御信号Dは、一対の通常の相補ゲート信号TG1、TG2を含む差動信号である。
画素センサ80は、CMOS(相補型金属酸化物半導体)技術またはCCD(電荷結合素子)技術、またはこれらの技術の組み合わせを用いたイメージセンサである。図5に示すように、各画素センサ80は、PD(フォトダイオード、光素子)42と、第1キャパシタ44と、第2キャパシタ46と、第1スイッチ48と、第2スイッチ50とを含む。第1スイッチ48および第2スイッチ50は、MOSトランジスタまたはトランスファゲートなどのMOS型デバイスまたは電荷結合素子(CCD)である。第1キャパシタ44および第2キャパシタ46は、MOS、CCDまたはMIM(金属−絶縁体−金属)などの容量性素子である。第1キャパシタ44は、第1スイッチ48に電気的に接続され、第1スイッチ48は、PD42に電気的に接続される。したがって、第1キャパシタ44は、第1スイッチ48を介してPD42に電気的に接続されている。同様に、第2キャパシタ46は、第2スイッチ50に電気的に接続され、第2スイッチ50は、PD42に電気的に接続される。したがって、第2キャパシタ46は、第2スイッチ50を介してPD42に電気的に接続されている。
PD42は、反射光に曝されている間、電気を生成する。受光器コントローラ30から受信した制御信号Dは、第1スイッチ48及び第2スイッチ50のオン/オフ状態を制御して画素センサ80を動作させる。前述したように、制御信号Dは、通常は相補的な一対のゲート信号TG1、TG2を含む。例えば、第1スイッチ48がオンし、第2スイッチ50がオフしたとき、第1キャパシタ44は、PD42から生成された電荷を蓄積する。一方、第1スイッチ48がオフし、第2スイッチ50がオンしたとき、第2キャパシタ46は、PD42から生成された電荷を蓄積する。本実施形態では、2つのスイッチ/キャパシタ対(すなわち、第1スイッチ48と第1キャパシタ44、および、第2スイッチ50と第2キャパシタ46)を用いているが、3つ以上のスイッチ/キャパシタ対を用いてもよい。第1キャパシタ44に蓄積された電荷と第2キャパシタ46に蓄積された電荷は、アナログデータとしてコモンモードチョーク32に別々に出力される。
コモンモードチョーク32は、画素センサ80から出力されたデータからコモンモード(CM)成分を除去することによって光の飽和を回避するために使用される。CM成分は、光の飽和が生じたとき、すなわち、光景内に十分に高い背景光が存在する場合に生成される。CM成分を除去した後、第1キャパシタ44に対応するデータと第2キャパシタ46に対応するデータとが、差動増幅器34に入力される。差動増幅器34は、各電荷データの差分値をA/D変換器36に出力する。すなわち、差動増幅器34からは、第1キャパシタ44に蓄積された電荷に対応するデータと、第2キャパシタ46に蓄積された電荷に対応するデータとの差分値が出力される。
A/D変換器36は、差動増幅器34からのアナログデータをデジタルデータに変換し、そのデジタルデータを処理ユニット38に出力する。処理ユニット38は、CPU、ROM、RAM等を含み、ROMに格納されたプログラムを実行することにより、各種処理を実行する。特に、処理ユニット38は、A/D変換器36から出力されたデジタルデータに基づいて物体までの距離を算出する。さらに、処理ユニット38は、デジタルデータ(つまり、反射光)に基づいて、マルチパス誤差の発生を検出する。
(1次高調波成分と2次高調波成分の同時検出)
次に、TOF技術の距離算出の仕組みについて詳細に説明する。理解を容易にするために、まず、基本的なTOF距離センサの実施形態を参照して説明する。
(TOF計測の一般原理)
図6は、放射光が50%のデューティサイクルを持ち、2つの画素センサ(以下、「第1画素センサ」、「第2画素センサ」)80が、互いに位相の異なるゲート信号TG1、TG2によって制御される、信号シーケンス(変調周期:Tm、露光期間:Tw)の一例を示す。図6に示すように、第1画素センサ80が、第1ゲート信号対TG1−1、TG2−1によって制御され、第2画素センサ80が、第2ゲート信号対TG1−2、TG2−2によって制御される。換言すると、このモデルでは4回のサンプリングが実行される。光源24からの放射光の波形(放射光波形52)は、ゲート信号TG1、TG2と同期した方形である。
反射光の波形(反射光波形54)は、放射光波形52に対して時間差を有するため、反射光波形54は、放射光波形52に対して位相差φの位相遅れを持つ波形として検知される。第1ゲート信号対TG1−1、TG2−1は互いに180°の位相差を有し、第2ゲート信号対TG1−2、TG2−2は互いに180°の位相差を有する。さらに、第1ゲート信号対TG1−1、TG2−1と第2ゲート信号対TG1−2、TG2−2とは、互いに90°の位相差を有する。
この例では、ゲート信号TG1−1、TG2−1が第1画素センサ80に数千〜数十万サイクルにわたって出力される。ゲート信号TG1−2、TG2−2も第2画素センサ80に数千〜数十万サイクル出力される。第1ゲート信号対TG1−1、TG2−1によって生成された電荷はデータQ1、Q2として取得され、第2ゲート信号対TG1−2、TG2−2によって生成された電荷はデータQ3、Q4として取得される。具体的には、データは、電荷電圧変換を介して、電荷の変換値となる電圧値である。そして、4回のサンプリングにより得られたデータQ1〜Q4と離散フーリエ変換(DFT)を用いる数式(1)により位相差φの推定値θを算出することができる。
(数1) θ=tan-1((Q1-Q3)/(Q2-Q4))
数式(1)は、4回のサンプリングを行った場合の式であるが、数式(1)は、数式(2)に示すように、N個の位相(N回のサンプリング)について一般化できる。
(数2) θ=tan-1((ΣQk* sin(2π/N*k)/(ΣQk*cos(2π/N*k)))
その後、θと光の速度との関係に基づき、物体までの距離を算出することができる。
(差動信号シーケンスの一般的説明)
第1ゲート信号対TG1−1、TG2−1および第2ゲート信号対TG1−2、TG2−2は、図7に示すように、それぞれの差動信号D1、D2で表すことができる。なお、差動信号D1、D2は、一対のゲート信号TG1、TG2の状態を示す架空の信号である。 前述したように、ゲート信号TG1、TG2は通常は相補形である。従って、図7に示すように、第1ゲート信号TG1が“H”で第2ゲート信号TG2が“L”のとき、差動信号D1、D2は“1”の値を有する。換言すれば、差動信号D1、D2が「1」の値を持つとき、第1スイッチ48および第2スイッチ50のオン/オフ状態は、第1スイッチ48がオンであり、第2スイッチ50がオフである第1状態となる。
一方、差動信号D1、D2は、第1ゲート信号が“L”で第2ゲート信号が“H”のときに“−1”の値を有する。換言すれば、差動信号D1、D2が「−1」の値を持つとき、第1スイッチ48および第2スイッチ50のオン/オフ状態は、第1スイッチ48がオフであり、第2スイッチ50がオンである第2状態となる。したがって、一対のゲート信号TG1、TG2の状態(つまり、第1および第2スイッチ48、50のオン/オフ状態)は、通常「1」か「−1」のいずれかである差動信号(制御信号D)によって表すことができる。
(本実施形態における放射光)
先に説明したように、第1受光部74が基本成分とその2次高調波成分を感知したとき、マルチパス誤差を検出することができる。基本成分と2次高調波成分の両方の反射光を同時に検出するために、(i)第2発光部72が、50%より低いデューティサイクルで、基本成分とその2次高調波成分とを含む放射光を放射するように制御される、そして、(ii)第1受光部74が基本成分だけでなく2次高調波成分も同時に感知するように、第1制御信号D1が生成される。さらに、マルチパス干渉が生じていない場合に、第1受光部74によって反射光の基本成分のみを検知するために、第1発光部70は、50%のデューティサイクルで、基本成分を含む放射光を放射するように制御される。
すなわち、図6の基本的な実施形態で説明した放射光は、50%のデューティサイクルを持つが、本実施形態の発光コントローラ28は、50%未満のデューティサイクルを持つが放射光を放射するように第2発光部72を制御する。例えば、第2発光部72から放射される光は、25%のデューティサイクルを有してもよい。放射光を25%のデューティサイクルを持つように設定することにより、以下に説明するように、2次高調波成分を効果的に感知することができる。図8は、実線で示される本実施形態の25%のデューティサイクルを持つ第2発光部72の放射光56と、破線で示される50%のデューティサイクルを持つ比較放射光58とを示している。
図9は、基本成分、2次高調波成分、および3次高調波成分の振幅とデューティサイクル[%]との関係を示している。図9に示すように、2次高調波成分と3次高調波成分の振幅は、デューティサイクルが50%から減少するにつれて徐々に増加する。特に、2次高調波成分の振幅は、25%のデューティサイクルで最大値を持つ。したがって、本実施形態では、第2発光部72の放射光が25%のデューティサイクルを持つように設定することで、第2受光部76によって2次高調波成分の振幅を感度良く検出することができる(そして、マルチパス干渉が生じた場合には、第1受光部74によっても検出可能となる)。しかしながら、デューティサイクルは25%に限定されないことを理解すべきである。図9に示すように、2次成分と3次成分の振幅は、25%以外のデューティサイクルにおいて正である。例えば、放射光が3次高調波成分を含む場合、デューティサイクルは、例えば、3次高調波成分が最大値を有する約18%に設定されてもよい。
対照的に、第1発光部70は、上述したように、50%のデューティサイクルで基本成分を含む放射光を放出するように制御される。図9に示すように、2次高調波成分は50%のデューティサイクルでは0となり、その一方で、基本成分は50%のデューティサイクルで最大値を有する。したがって、第1発光部70の放射光を50%のデューティサイクルを持つように設定することにより、第1受光部74は、第1発光部70から放射された反射光の基本成分を感度良く感知し、その一方で、マルチパス干渉が存在しないときには、第1受光部74は、第1発光部70から放射される反射光の2次高調波成分を検出することはない。換言すると、第1受光部74は、マルチパス誤差が発生した場合にのみ、25%のデューティサイクルで第2発光部72から放射される反射光の2次高調波成分を感知する。
(本実施形態における制御信号)
本実施形態では、受光器コントローラ30は、複数の画素センサ80のそれぞれに、複数の制御信号Dを各々生成して送信する。なお、以下の説明では、制御信号Dが第1スイッチ48および第2スイッチ50のゲート信号TG1、TG2の差動信号として説明されるが、差動信号は、以前に説明したように、1対の通常の相補ゲート信号TG1、TG2として物理的に実装される代表信号である。図7における説明と同様に、本実施形態では、図10に示すように、制御信号Dが、第1および第2スイッチ48、50のオン/オフ状態を、「1」で示される第1状態と「−1」で示される第2状態とに切り替える。
さらに、受光器コントローラ30は、反射光の基本成分と2次高調波成分とを同時に感知するために、制御信号D(第1制御信号D1及び第2制御信号D2)を、図10に示すように零期間を意味する、「0」の値を持つように生成する。図10に破線で示すように、第1期間と第2期間のみが存在する場合には、第1状態の間(すなわち、Dが「1」のとき)、2次高調波成分の積算値は0となる(つまり、+S+(−S)=0)。同様に、第2状態の間(すなわち、Dが「−1」のとき)、2次高調波成分の積算値も0となる(つまり、−[+S+(−S)]=0)。したがって、零期間が存在しないときには、制御信号Dの第1状態および第2状態それぞれの2次高調波成分の積分値はゼロであるため、2次高調波成分が検出されない。これに対し、図10に実線で示すように、零期間を設定することにより、零期間における2次高調波成分の積算値は考慮されなくなる。この場合、第1状態における2次高調波成分の積算値は「+S」として算出され、その一方で、第2状態における2次高調波成分の積算値は「−S」として算出される。換言すれば、第1状態および第2状態の間の2次高調波成分の積分値は、非ゼロ値として算出される。その結果、制御信号Dに零期間を導入することにより、基本成分に加えて2次高調波成分を感知することが可能となる。
本実施形態では、通常、相補型である第1および第2ゲート信号TG1、TG2が共に「H」となるようにセットされると、制御信号Dが「0」の値(つまり、零期間)を持つ。換言すれば、制御信号Dが値「0」を有するとき、第1スイッチ48および第2スイッチ50のオン/オフ状態は、第1スイッチ48がオンで、第2スイッチ50がオンの第3状態となる。さらに、制御信号Dは、第1状態と第2状態との間に第3状態が生じるように生成される。
具体的には、第3状態(零期間)は、図10に示すように、制御信号Dの1周期内の、1/2πから3/2πの位相(90°〜270°)に挿入される。換言すると、制御信号Dの1周期は、0〜1/2πの位相の第1状態(「1」)、1/2π〜3/2πの位相の第3状態(「0」)、3/2πから2πの位相の第2状態(「−1」)から形成される。
図11に示すように、PD42から発生される電力は、第3状態の間、第1キャパシタ44と第2キャパシタ46に均等に分配される。これにより、第3状態の間(つまり、零期間)、第1キャパシタ44は電荷Qaを蓄積し、第2キャパシタ46はQaに等しい電荷Qbを蓄積する。したがって、第3状態の間に蓄積される電荷Qa、Qbは、コモンモードチョーク32および差動増幅器34を介してキャンセルされる。電荷Qa、Qbをキャンセルすることにより、差動増幅器34から出力されるデータは、2次高調波成分に関連する情報を含むことができる。したがって、反射光が基本成分と2次高調波成分の両方を含んでいれば、基本成分と2次成分とに関連するデータが同時に得られる。なお、第1受光部74は基本成分と2次高調波成分の両方に対して感度を有するように制御されるが、マルチパス干渉がない場合には、第1受光部74は、第1発光部70から放射される反射光の基本成分のみを感知することに注意すべきである。
図12は、6つの第1画素センサA1〜F1(図12(a))の1つの感知ユニット40の差動信号シーケンスと、6つの第2画素センサA2〜F2(図12(b))の1つの感知ユニット40の差動シーケンスを示す。図12に示すように、第1制御信号は、互いに異なる位相を持つ6つの異なるタイプの信号D1〜D1から構成され、第2制御信号は、互いに異なる位相を持つ6つの異なるタイプの信号D2〜D2から構成される。より具体的には、信号D1〜D1は、例えば互いに60°の位相差を有し、信号D2〜D2は、例えば互いに60°の位相差を有する。さらに、第1制御信号D1〜D1と第2制御信号D2〜D2とは、それぞれ同位相である。
受光器コントローラ30は、6つの異なるタイプの信号D1〜D1を6つの第1画素センサA1〜F1へ、6つの異なるタイプの信号D2〜D2を6つの第2画素センサA2〜F2へ、略同時に出力する。信号D1〜D1およびD2〜D2は、数百〜数千サイクルの間、出力される。各画素センサA1〜F1およびA2〜F2は、6つの異なる信号D1〜D1およびD2〜D2のそれぞれを受光する。換言すると、1つの感知ユニット40内の各画素センサA1〜F1、A2〜F2は、異なる位相で制御され、従って、異なる値を持つ電荷データを出力する。なお、受光器コントローラ30は、6つの異なるタイプの信号D1〜D1の同じサブセットを第1受光部74の各感知ユニット40に出力し、6つの異なるタイプの信号D2〜D2の同じサブセットを第2受光部76の各感知ユニット40に出力する。これにより、各感知ユニット40は、別の感知ユニット40と同じ光感知パターンで反射光を感知するように制御される。
(処理ユニットでの演算)
図13に示すように、処理ユニットは、離散フーリエ変換回路(DFT)60、距離計算器66、およびマルチパス検出器82を含む。DFT60は、A/D変換器36から出力されたデータを基本成分および2次成分に分解し、基本成分および2次高調波成分の実部および虚部を算出する。より具体的には、DFT60は、第1制御信号D1〜D1に対応するデータを基本成分と、もしあれば、2次高調波成分とに分解し、それらの実部と虚部を算出する。さらに、DFT60は、第2制御信号D2〜D2に対応するデータを基本成分と2次高調波成分とに分解し、それらの実部と虚部を算出する。DFT60による算出値は、距離計算器66及びマルチパス検出器82に出力される。
距離計算器66は、DFT60による算出値に基づいて、物体までの距離を算出する。具体的には、距離計算器66は、第1制御信号D1〜D1に対応する実部及び虚部に基づいて、基本成分の位相角θ(換言すれば、位相差の推定値)を算出する(数式(2)参照)。そして、距離計算器66は、位相角θに基づいて、(図1の歩行者78のような)第1部分領域R1内の対象物までの距離L1を算出する。より具体的には、距離計算器66は、数式(3)により、位相角θから導出されるL1を算出する。ここで、cは光速、fは基本成分の周波数である。
(数3) L1=(1/2)(c/f1)(θ1/2π)
距離計算器66は、第2部分領域R2について、第2制御信号D2〜D2に対応する実部及び虚部に基づいて、基本成分の第1位相角θ1(換言すれば、位相差の推定値)と、第2高調波成分の第2位相角θ2(換言すれば、位相差の推定値)を算出する(数式(2)参照)。そして、距離計算器66は、第1位相角θ1および第2位相角θ2に基づいて、(他の車両80のような)第2部分領域R2内の物体までの距離L2を算出する。より具体的には、距離計算器66は、数式(4)により、第1位相角θ1から導出されるL2−1を算出する。
(数4) L2-1=(1/2)(c/f1)(θ21/2π)
同様に、距離計算器66は、数式(5)により、第2位相角θ2から導出されるL2−2を算出する。ここで、fは、2次高調波成分の周波数であり、すなわち、f=2fである。
(数5) L2-2=(1/2)(c/f2)(θ22/2π)
=(1/2)(c/2f1)(θ22/2π)
=(1/2)(c/f1)(θ22/2/2π)
そして、距離計算器66は、例えば、L2−1とL2−2を線形に結合する、すなわち線形結合により距離L2を求める。
マルチパス検出器82は、DFT60から出力された計算値に基づいて、マルチパス誤差の発生を検出する。本実施形態では、マルチパス検出器82は、第1部分領域R1内の対象物(つまり、歩行者78)に関してマルチパス誤差が発生したか否かを判定する。換言すると、第1部分領域R1は、マルチパス誤差の発生を検出するためのターゲット領域である。マルチパス検出器82が、DFT60から第1制御信号D1〜D1に対応する基本成分と2次高調波成分の算出値を受信したとき、換言すれば、第1受光部74が基本成分と2次高調波成分を感知したとき、マルチパス検出器82が第1部分領域R1におけるマルチパス誤差の発生を検出する。この場合、数式(3)により算出される距離L1は、マルチパス誤差に起因する誤差値を含んでいる。したがって、処理ユニット38は、距離L1をキャンセルしてもよいし、距離L1を補正してもよい。逆に、DFT60がDFT60から基本成分の計算値のみを受信した場合、マルチパス検出器82は、第1部分領域R1にマルチパス誤差が生じていないと判定する。
上述したように、第1発光部70は、50%のデューティサイクルで基本成分を含む放射光を放射するように制御され、第2発光部72は、25%のデューティサイクルで基本成分と2次高調波成分とを含む放射光を放射するように制御される。制御信号Dは、第1受光部74が基本成分と2次高調波成分を同時に感知できるように、生成される。したがって、図1に示すようにマルチパス干渉が発生した場合、第1受光部74は、第1発光部70から放射された反射光(図1の実線参照)の基本成分と、第2発光部72から放射された反射光(図1の破線参照)の基本成分と2次高調波成分を同時に感知する。これにより、マルチパス検出器82は、時間遅れなくマルチパス誤差の発生を検出することができる。換言すれば、マルチパス誤差がタイムリーに検出されるので、TOF装置20によって算出される距離値の精度を高めることができる。
さらに、第2受光部76は、第2部分領域R2についても、第2発光部72から放射される反射光の基本成分と2次高調波成分とを同時に感知することができる。言い換えれば、第2受光部76は、基本成分と2次成分の両方を時間差なく感知する。したがって、TOF装置20によって算出される第2部分領域R2内の物体の距離値の精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るTOF装置20について説明する。第1実施形態では、制御信号Dの第3状態(すなわち、零期間)は、第1スイッチ48および第2スイッチ50が共にオンの状態として定義される。しかし、第2実施形態では、制御信号Dの第3状態は、図14に示すように、第1スイッチ48および第2スイッチ50が共にオフの状態として定義される。さらに、各画素センサ80は、PD42と放電ターゲット(図示せず)との間に電気的に接続されたサブスイッチ74をさらに含む。
サブスイッチ74は、第1状態(つまり、「1」)と第2状態(つまり、「−1」)の間、オフとなり、第3状態(つまり、「0」)の間、オンとなるように、受光器コントローラ30から出力されるサブゲート信号TG3によってサブスイッチ74が制御される。これにより、第3状態の間に発生した電気(Qc)は、第1キャパシタ44及び第2キャパシタ46に蓄えられることなく、サブスイッチ74を介して放電される。したがって、画素センサ80からは第3状態の間の電気が出力されないので、第3状態の間に生成された電気に関連するデータは処理ユニットで使用されない。その結果、第1実施形態と同様に、基本成分と2次高調波成分とを同時に感知することができる。
(第3実施形態)
第1実施形態では、第2受光部76が、反射光の基本成分と2次成分の両方に対して感度を有するように制御される。換言すると、第2制御信号D2は第3状態を持つ。しかしながら、第1部分領域R1におけるマルチパス誤差を検出する目的のために、第2受光器は、必ずしも第2発光部72から放射される反射光の2次高調波成分を検出する必要はない。上記を鑑みて、第3実施形態に係る第2受光部76は、基本成分のみを感知するように制御される。具体的には、図15に示すように、第2制御信号D2〜D2は、第1状態「1」及び第2状態「−1」を有するが、第3状態「0」を有さない(図15(b)参照)。対照的に、第1受光部74は、基本成分および2次高調波成分に感応するように制御される。したがって、第1の実施形態と同様に、第1制御信号D1〜D1は、第1〜第3状態「1」、「−1」、「0」を有する(図15(a)参照)。
第3実施形態では、第2発光部72は、基本成分と2次高調波成分を含む放射光を放射するが、第2受光部76は、反射光の基本成分のみを感知する。したがって、処理ユニットは、反射光の基本成分に基づいて距離値L2を算出する。その結果、第2受光部76についてのS/N(信号雑音比)を向上することができる。
上記実施形態では、第2発光部72は、基本成分と2次高調波成分を含む放射光を放射し、第1受光部74が基本成分と2次高調波成分を感知したとき、マルチパス検出器82は、マルチパス誤差の発生を検出する。しかしながら、第2発光部72は第1発光部70の放射光とは異なる次数の高調波成分を含む放射光を放射する限り、第2発光部72は、別の高調波成分を含む反射光を放射してもよい。例えば、第2発光部72は、基本成分と3次高調波成分(M=3、奇数)とを含む放射光を放射するように制御され、第1発光部70は、基本成分を含む放射光を放射するように制御されてもよい。第1受光部74は、基本成分及び3次高調波成分に感応するように制御することができる。この場合、3次高調波成分は奇数次であるので、第2発光部24は、50%のデューティサイクルで放射光を放射するように制御される(図9参照)。さらに、第1制御信号は、第1受光部74が3次高調波成分を検出できるように、第3状態を有さない。第1受光部74が基本成分と3次高調波成分の両方を感知すると、マルチパス検出器82はマルチパス誤差の発生を検出することができる。
(第4実施形態)
上述の実施形態では、TOF装置20は、第1部分領域R1内の対象物に対するマルチパス誤差の発生を検出した。すなわち、マルチパス誤差のターゲット領域を第1部分領域R1とした。第4実施形態では、TOF装置20は、第1部分領域R1と第2部分領域R2との間でターゲット領域を切り替えるように構成されている。例えば、TOF装置20は、図16(a)に示すように、第1タイミングでターゲット領域を第1部分領域R1に設定し、次に、図16(b)に示すように、第2タイミングでターゲット領域を第2部分領域R2に設定する。第1タイミングでは、発光コントローラ28は、第1発光部70が基本成分を含む放射光を放射するように制御し、第2発光部72が基本成分および2次高調波成分を含む放射光を放射するように制御する。また、受光器コントローラ30は、第1タイミング及び第2タイミングのそれぞれにおいて、第1受光部74および第2受光部76を、基本成分及び2次高調波成分に同時に感応するように制御する。
図17は、本実施形態に係るサンプリングシーケンスを示す。図17に示すように、第1画素センサA1〜F1の第1制御信号D1〜D1と、第2画素センサA2〜F2の第2制御信号D2〜D2は、第1実施形態と同様である。言い換えれば、第1受光部74および第2受光部76の両方が、基本成分および2次高調波成分の両方に感応するように制御される。第1タイミングでは、第1実施形態と同様に、第1発光部70からの放射光は50%のデューティサイクルを有し、第2発光部72からの放出光は25%のデューティサイクルを有する。しかし、第2タイミングでは、第1発光部70からの放射光は25%のデューティサイクルを有し、第2発光部72からの放射光は50%のデューティサイクルを有する。
第4実施形態では、図16(a)に示すように、マルチパス検出器82は、第1タイミングにおいて、第1受光部74が反射光の基本成分と2次高調波成分を検出したとき、第1部分領域R1内の対象物(例えば、歩行者78)までの距離に関してマルチパス誤差の発生を検出する。第2タイミングでは、図16(b)に示すように、マルチパス検出器82は、第2部分領域R2内の対象物(例えば、他の車両80)までの距離に関してマルチパス誤差の発生を検出する。このように、第4実施形態に係るTOF装置20は、第1発光部70と第2発光部72の発光パターンを切り替えるだけで、第1部分領域R1と第2部分領域R2の両方についてマルチパス誤差の発生を検出することができる。
(第4実施形態の変形例)
第4実施形態では、第1受光部74および第2受光部の両方が、第1タイミングおよび第2タイミングのそれぞれにおいて、基本成分および2次高調波成分に感応するように制御される。しかしながら、第1タイミングと第2タイミングとのそれぞれで受光パターン(露光パターン)を変えることができる。例えば、第1タイミングにおいて、第1受光部74は、基本成分及び2次高調波成分の両方に感応するように制御され、第2受光部76は、基本成分のみに感応するように制御されてもよい。そして、第2タイミングでは、第1受光部74は基本成分のみに感度を有するように制御され、第2受光部76は基本成分と2次高調波成分の両方に対して感度を有するように制御されてもよい。
あるいは、第1受光部74を2つのサブ第1受光グループに分割し、第2受光部76を2つのサブ第2受光グループに分割してもよい。1つのサブ第1受光グループは、基本成分のみに感応するように制御され、他のサブ第1受光グループは、基本成分および2次高調波成分の両方に感応するように制御されてもよい。同様に、1つのサブ第2受光グループは、基本成分のみに感応するように制御され、他のサブ第2受光グループは、基本成分および2次高調波成分の両方に対して感応するように制御されてもよい。この場合、受光パターン(露光パターン)を変更することなく、第1発光部70および第2発光部72の発光パターンを変更するだけで、ターゲット領域を切り替えることができる。
(第5実施形態)
上述した実施形態では、光源24によって照射される所定の領域は、2の部分領域(第1部分領域R1と第2部分領域R2)に分割されている。しかしながら、部分領域の数は変更可能であってもよい。第4実施形態では、図18に示すように、所定領域は、例えば、互いに重ならない3つの部分領域R1、R2、R3に分割されている。TOF装置20は、第1〜第3発光部70、72、86と、第1〜第3受光部74、76、88とを含む。第1発光部70は第1部分領域R1のみを照射し、第2発光部72は第2部分領域R2のみを照射し、第3発光部86は第3部分領域R3のみを照射する。
第1〜第3受光部74、76、88は、基板82上に配置され、互いに離間している。第1発光部70と第1受光部74との対、第2発光部72と第2受光部76との対、および第3発光部86と第3受光部88との対は、それぞれ、光学的な関係を形成している。つまり、第1受光部74は、第1部分領域R1で反射される反射光のみを感知し、第2受光部76は、第2部分領域R2で反射される反射光のみを感知し、第3受光部88は、第3部分領域R3から反射される反射光のみを感知する。
図19(a)に示すように、発光コントローラ28は、50%デューティサイクルにて、
第1発光部70が基本成分を含む出射光を出射するように制御する。受光器コントローラ28は、基本成分と2次高調波成分を同時に感知するように第1受光部74を制御する。すなわち、第1制御信号D1〜D1は、第3状態「0」を有する。これに対して、発光コントローラ28は、図19(b)および図19(c)に示すように、第2発光部72および第3発光部86を、25%のデューティサイクルにて基本成分および2次高調波成分の両方を放射するように制御する。受光器コントローラ30は、第2受光部76および第3受光部88を、基本成分のみを感知するように制御する。すなわち、第2制御信号D2〜D2および第3受光部88の第3制御信号D3〜D3は、第3状態「0」を有さない。
本実施形態では、第1部分領域R1がターゲット領域に設定される。第1受光部74が基本成分及び2次高調波成分を感知したとき、マルチパス検出器82は、第1部分領域R1内の対象物(例えば、歩行者78)までの距離にマルチパス誤差が発生したことを検出する。例えば、第1の他車両80aが第2部分領域R2に進入し、図18(a)に示すように、第1の他車両80aによって反射された反射光によりマルチパス干渉が生じると、第1受光部74は、基本成分と2次高調波成分を感知する。第1受光部74が基本成分と2次高調波成分とを感知したとき、マルチパス検出器82は、マルチパス誤差の発生を検出する。
同様に、第2の他車両80bが第3部分領域R3に進入し、第2の他車両80bによってマルチパス干渉が発生した場合、第1受光部74は、第2の他車両80Bによって反射された反射光の基本成分および2次高調波成分を感知する。この場合も、マルチパス検出器82は、マルチパス誤差の発生を検出する。このように、第5実施形態に係るTOF装置20は、第2部分領域R2または第3部分領域R3を照射する反射光によって、マルチパス誤差の発生を検出することができる。
第5実施形態では、第2および第3発光部72、86が、基本成分と2次高調波成分の両方を含む放射光を放射するように制御され、第1受光部74が基本成分および2次高調波成分を感知したとき、マルチパス検出器82は、マルチパス誤差の発生を検出する。しかしながら、第2及び第3発光部72、86は、例えば基本成分と3次高調波成分を含む放射光を放射するように制御され、第1受光部74が基本成分と3次高調波成分を感知したとき、マルチパス検出器82が、マルチパス誤差の発生を検出してもよい。
さらに、第2発光部72は、例えば、基本成分と2次高調波成分を放射するように制御され、その一方で、第3発光部86は、例えば、基本成分と3次高調波成分を含む放射光を放射するように制御されてもよい。この場合、第1受光部74は、基本成分、2次高調波成分、および3次高調波成分に感応するように制御されてもよい。そして、第1受光部74が基本成分と2次高調波成分を感知すると、マルチパス検出器82は、第2部分領域R2に関連するマルチパス誤差の発生を検出することができる。第1受光部74が基本成分と3次高調波成分を感知すると、マルチパス検出器82は、第3部分領域R3に関連するマルチパス誤差の発生を検出することができる。さらに、第1受光部74が基本成分、2次高調波成分、および3次高調波成分を感知すると、マルチパス検出器82は、第2部分領域R2および第3部分領域R3の両方に関連するマルチパス誤差の発生を検出してもよい。
上記実施形態では、第2発光部72が、基本成分と2次高調波成分とを含む放射光を放射するように制御されるとき、出射光は、25%のデューティ比(すなわち、50%未満)を持つように制御される。しかしながら、デューティサイクルを50%未満に設定することが困難な状況では、第2発光部72からの放射光は、50%より大きいデューティサイクルを持つように制御されてもよい。例えば、デューティサイクルを75%に設定することによって、また、制御信号に第3状態を導入することによって、受光器26により2次高調波成分を感知可能となる。したがって、デューティサイクルを50%未満に設定することが困難な状況があったとしても、2次高調波成分を検出することができる。
上記実施形態では、各感知ユニット40は、6個の画素センサ80で構成されている。しかし、感知ユニット40は、5個の画素センサ80または7個以上の画素センサ80で構成されてもよい。
受光器26は、所定の領域内において、図1に示す歩行者78や他の車両80などの物体によって反射された放射光を反射光として検出する。図3に示すように、第1受光部74と第2受光部76は、単一の基板83上に配置され、互いに離間している。第1受光部74が第1発光部70に対応し、第2受光部76が第2発光部72に対応する。換言すれば、第1受光部74は第1発光部70と対をなし、第2受光部76は第2発光部72と対をなす。
第1受光部74および第2受光部76は、規則的なアレイ状に配列された複数の感知ユニット40によって形成される。具体的には、第1受光部74は、第1グループの感知ユニット40を含み、第2受光部76は、第2グループの感知ユニット40を含む。さらに、図4に示すように、各感知ユニット40は、6つの個別の画素センサ81から形成される。言い換えれば、第1受光部74は、第1グループの個別の画素センサ81(以下、「第1画素センサ」)から物理的に形成され、同様に、第2受光部76は、第2グループの個別の画素センサ81(以下、「第2画素センサ」)から物理的に形成される。以下の説明では、第1受光部74および第2受光部76のそれぞれにおける特定の感知ユニット40に焦点を当てる。具体的には、第1受光部74の特定の感知ユニット40を形成する6つの画素センサ81を第1画素センサ(特定受光素子)A1〜F1と称する。同様に、第2受光部76の特定の感知ユニット40を構成する6つの画素センサ81を、第2画素センサA2〜F2と称する。
画素センサ81は、CMOS(相補型金属酸化物半導体)技術またはCCD(電荷結合素子)技術、またはこれらの技術の組み合わせを用いたイメージセンサである。図5に示すように、各画素センサ81は、PD(フォトダイオード、光素子)42と、第1キャパシタ44と、第2キャパシタ46と、第1スイッチ48と、第2スイッチ50とを含む。第1スイッチ48および第2スイッチ50は、MOSトランジスタまたはトランスファゲートなどのMOS型デバイスまたは電荷結合素子(CCD)である。第1キャパシタ44および第2キャパシタ46は、MOS、CCDまたはMIM(金属−絶縁体−金属)などの容量性素子である。第1キャパシタ44は、第1スイッチ48に電気的に接続され、第1スイッチ48は、PD42に電気的に接続される。したがって、第1キャパシタ44は、第1スイッチ48を介してPD42に電気的に接続されている。同様に、第2キャパシタ46は、第2スイッチ50に電気的に接続され、第2スイッチ50は、PD42に電気的に接続される。したがって、第2キャパシタ46は、第2スイッチ50を介してPD42に電気的に接続されている。
PD42は、反射光に曝されている間、電気を生成する。受光器コントローラ30から受信した制御信号DNは、第1スイッチ48及び第2スイッチ50のオン/オフ状態を制御して画素センサ81を動作させる。前述したように、制御信号DNは、通常は相補的な一対のゲート信号TG1、TG2を含む。例えば、第1スイッチ48がオンし、第2スイッチ50がオフしたとき、第1キャパシタ44は、PD42から生成された電荷を蓄積する。一方、第1スイッチ48がオフし、第2スイッチ50がオンしたとき、第2キャパシタ46は、PD42から生成された電荷を蓄積する。本実施形態では、2つのスイッチ/キャパシタ対(すなわち、第1スイッチ48と第1キャパシタ44、および、第2スイッチ50と第2キャパシタ46)を用いているが、3つ以上のスイッチ/キャパシタ対を用いてもよい。第1キャパシタ44に蓄積された電荷と第2キャパシタ46に蓄積された電荷は、アナログデータとしてコモンモードチョーク32に別々に出力される。
コモンモードチョーク32は、画素センサ81から出力されたデータからコモンモード(CM)成分を除去することによって光の飽和を回避するために使用される。CM成分は、光の飽和が生じたとき、すなわち、光景内に十分に高い背景光が存在する場合に生成される。CM成分を除去した後、第1キャパシタ44に対応するデータと第2キャパシタ46に対応するデータとが、差動増幅器34に入力される。差動増幅器34は、各電荷データの差分値をA/D変換器36に出力する。すなわち、差動増幅器34からは、第1キャパシタ44に蓄積された電荷に対応するデータと、第2キャパシタ46に蓄積された電荷に対応するデータとの差分値が出力される。
(TOF計測の一般原理)
図6は、放射光が50%のデューティサイクルを持ち、2つの画素センサ(以下、「第1画素センサ」、「第2画素センサ」)81が、互いに位相の異なるゲート信号TG1、TG2によって制御される、信号シーケンス(変調周期:Tm、露光期間:Tw)の一例を示す。図6に示すように、第1画素センサ81が、第1ゲート信号対TG1−1、TG2−1によって制御され、第2画素センサ81が、第2ゲート信号対TG1−2、TG2−2によって制御される。換言すると、このモデルでは4回のサンプリングが実行される。光源24からの放射光の波形(放射光波形52)は、ゲート信号TG1、TG2と同期した方形である。
この例では、ゲート信号TG1−1、TG2−1が第1画素センサ81に数千〜数十万サイクルにわたって出力される。ゲート信号TG1−2、TG2−2も第2画素センサ81に数千〜数十万サイクル出力される。第1ゲート信号対TG1−1、TG2−1によって生成された電荷はデータQ1、Q2として取得され、第2ゲート信号対TG1−2、TG2−2によって生成された電荷はデータQ3、Q4として取得される。具体的には、データは、電荷電圧変換を介して、電荷の変換値となる電圧値である。そして、4回のサンプリングにより得られたデータQ1〜Q4と離散フーリエ変換(DFT)を用いる数式(1)により位相差φの推定値θを算出することができる。
(数1) θ=tan-1((Q1-Q3)/(Q2-Q4))
対照的に、第1発光部70は、上述したように、50%のデューティサイクルで基本成分を含む放射光を放出するように制御される。図9に示すように、2次高調波成分は50%のデューティサイクルでは0となり、その一方で、基本成分は50%のデューティサイクルで最大値を有する。したがって、第1発光部70の放射光を50%のデューティサイクルを持つように設定することにより、第1受光部74は、第1発光部70から放射された反射光の基本成分を感度良く感知し、その一方で、マルチパス干渉が存在しないときには、第1受光部74は、第2発光部72から放射される反射光の2次高調波成分を検出することはない。換言すると、第1受光部74は、マルチパス誤差が発生した場合にのみ、25%のデューティサイクルで第2発光部72から放射される反射光の2次高調波成分を感知する。
(本実施形態における制御信号)
本実施形態では、受光器コントローラ30は、複数の画素センサ81のそれぞれに、複数の制御信号Dを各々生成して送信する。なお、以下の説明では、制御信号Dが第1スイッチ48および第2スイッチ50のゲート信号TG1、TG2の差動信号として説明されるが、差動信号は、以前に説明したように、1対の通常の相補ゲート信号TG1、TG2として物理的に実装される代表信号である。図7における説明と同様に、本実施形態では、図10に示すように、制御信号Dが、第1および第2スイッチ48、50のオン/オフ状態を、「1」で示される第1状態と「−1」で示される第2状態とに切り替える。
マルチパス検出器82は、DFT60から出力された計算値に基づいて、マルチパス誤差の発生を検出する。本実施形態では、マルチパス検出器82は、第1部分領域R1内の対象物(つまり、歩行者78)に関してマルチパス誤差が発生したか否かを判定する。換言すると、第1部分領域R1は、マルチパス誤差の発生を検出するためのターゲット領域である。マルチパス検出器82が、DFT60から第1制御信号D1〜D1に対応する基本成分と2次高調波成分の算出値を受信したとき、換言すれば、第1受光部74が基本成分と2次高調波成分を感知したとき、マルチパス検出器82が第1部分領域R1におけるマルチパス誤差の発生を検出する。この場合、数式(3)により算出される距離L1は、マルチパス誤差に起因する誤差値を含んでいる。したがって、処理ユニット38は、距離L1をキャンセルしてもよいし、距離L1を補正してもよい。逆に、マルチパス検出器82がDFT60から基本成分の計算値のみを受信した場合、マルチパス検出器82は、第1部分領域R1にマルチパス誤差が生じていないと判定する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るTOF装置20について説明する。第1実施形態では、制御信号Dの第3状態(すなわち、零期間)は、第1スイッチ48および第2スイッチ50が共にオンの状態として定義される。しかし、第2実施形態では、制御信号Dの第3状態は、図14に示すように、第1スイッチ48および第2スイッチ50が共にオフの状態として定義される。さらに、各画素センサ81は、PD42と放電ターゲット(図示せず)との間に電気的に接続されたサブスイッチ75をさらに含む。
サブスイッチ75は、第1状態(つまり、「1」)と第2状態(つまり、「−1」)の間、オフとなり、第3状態(つまり、「0」)の間、オンとなるように、受光器コントローラ30から出力されるサブゲート信号TG3によってサブスイッチ75が制御される。これにより、第3状態の間に発生した電気(Qc)は、第1キャパシタ44及び第2キャパシタ46に蓄えられることなく、サブスイッチ75を介して放電される。したがって、画素センサ81からは第3状態の間の電気が出力されないので、第3状態の間に生成された電気に関連するデータは処理ユニットで使用されない。その結果、第1実施形態と同様に、基本成分と2次高調波成分とを同時に感知することができる。
上記実施形態では、第2発光部72は、基本成分と2次高調波成分を含む放射光を放射し、第1受光部74が基本成分と2次高調波成分を感知したとき、マルチパス検出器82は、マルチパス誤差の発生を検出する。しかしながら、第2発光部72は第1発光部70の放射光とは異なる次数の高調波成分を含む放射光を放射する限り、第2発光部72は、別の高調波成分を含む放射光を放射してもよい。例えば、第2発光部72は、基本成分と3次高調波成分(M=3、奇数)とを含む放射光を放射するように制御され、第1発光部70は、基本成分を含む放射光を放射するように制御されてもよい。第1受光部74は、基本成分及び3次高調波成分に感応するように制御することができる。この場合、3次高調波成分は奇数次であるので、第2発光部72は、50%のデューティサイクルで放射光を放射するように制御される(図9参照)。さらに、第1制御信号は、第1受光部74が3次高調波成分を検出できるように、第3状態を有さない。第1受光部74が基本成分と3次高調波成分の両方を感知すると、マルチパス検出器82はマルチパス誤差の発生を検出することができる。
第1〜第3受光部74、76、88は、基板83上に配置され、互いに離間している。第1発光部70と第1受光部74との対、第2発光部72と第2受光部76との対、および第3発光部86と第3受光部88との対は、それぞれ、光学的な関係を形成している。つまり、第1受光部74は、第1部分領域R1で反射される反射光のみを感知し、第2受光部76は、第2部分領域R2で反射される反射光のみを感知し、第3受光部88は、第3部分領域R3から反射される反射光のみを感知する。
図19(a)に示すように、発光コントローラ28は、50%デューティサイクルにて、第1発光部70が基本成分を含む出射光を出射するように制御する。受光器コントローラ30は、基本成分と2次高調波成分を同時に感知するように第1受光部74を制御する。すなわち、第1制御信号D1〜D1は、第3状態「0」を有する。これに対して、発光コントローラ28は、図19(b)および図19(c)に示すように、第2発光部72および第3発光部86を、25%のデューティサイクルにて基本成分および2次高調波成分の両方を放射するように制御する。受光器コントローラ30は、第2受光部76および第3受光部88を、基本成分のみを感知するように制御する。すなわち、第2制御信号D2〜D2および第3受光部88の第3制御信号D3〜D3は、第3状態「0」を有さない。
本実施形態では、第1部分領域R1がターゲット領域に設定される。第1受光部74が基本成分及び2次高調波成分を感知したとき、マルチパス検出器82は、第1部分領域R1内の対象物(例えば、歩行者78)までの距離にマルチパス誤差が発生したことを検出する。例えば、第1の他車両80aが第2部分領域R2に進入し、図18に示すように、第1の他車両80aによって反射された反射光によりマルチパス干渉が生じると、第1受光部74は、基本成分と2次高調波成分を感知する。第1受光部74が基本成分と2次高調波成分とを感知したとき、マルチパス検出器82は、マルチパス誤差の発生を検出する。
上記実施形態では、各感知ユニット40は、6個の画素センサ81で構成されている。しかし、感知ユニット40は、5個の画素センサ81または7個以上の画素センサ81で構成されてもよい。

Claims (11)

  1. 所定の領域を照射するため、放射光として、光を放射する光源(24)と、
    所定の領域内の対象物(78、80,80a、80b)によって反射された放射光を、反射光として検出する受光器(26)と、
    光源(24)を制御する第1のコントローラ(28)と、
    受光器(26)を制御する第2のコントローラ(30)と、
    受光器(26)によって検出された反射光に基づいて対象物までの距離を計算する計算器(66)と、
    マルチパス誤差の発生を検出するマルチパス検出器(82)と、を備え、
    所定の領域は、複数の部分領域(R1、R2)に分割され、
    光源(24)は、複数の発光部を含み、複数の発光部の各々は、複数の部分領域のそれぞれ1つを照射し、
    受光器は、複数の発光部のそれぞれに対応する複数の受光部(74、76)を含み、複数の受光部の各々は、対応する発光部によって照射された部分領域から反射された反射光を感知するため、互いに離間されており、
    第1のコントローラは、(i)基本周波数のN次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第1発光部を制御し、および、(ii)基本周波数のM次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第2発光部を制御し、N及びMは異なる正の整数であり、
    第2のコントローラは、複数の発光部の第1発光部に対応する、複数の受光部のうちの特定の受光部(74)を、N次高調波成分およびM次高調波成分に感応できるように制御し、
    マルチパス検出器は、特定の受光部がN次成分とM次成分の両方を感知するときにマルチパス誤差の発生を検出する飛行時間型距離測定装置。
  2. Mは偶数であり、
    第1のコントローラは、50%未満のデューティサイクルで放射光を放射するように第2発光部を制御する、請求項1に記載の飛行時間型距離測定装置。
  3. Mは2であり、
    第1のコントローラは、25%のデューティサイクルで放射光を放射するように第2発光部を制御する、請求項2に記載の飛行時間型距離測定装置。
  4. NとMの少なくとも1つは偶数であり、
    複数の受光部の各々は、複数の光検出器(80)を含み、
    第2のコントローラは、複数の制御信号(D)を生成し、複数の制御信号の各々を複数の光検出器のそれぞれに出力し、
    複数の受光部の、複数の特定の光検出器(A1〜F1)の各々は、光素子(42)、第1キャパシタ(44)、第2キャパシタ(46)、第1キャパシタに接続された第1スイッチ(48)、および、第2キャパシタに接続された第2スイッチ(50)を含み、
    複数の特定の光検出器に対する、複数の制御信号のうちの複数の特定の制御信号(D1〜D1)の各々が、第1スイッチと第2スイッチのオン/オフ状態を切り替え、
    光素子が反射光に曝されたときに光素子が電気を出力し、
    第1キャパシタは第1スイッチがオンしているときに光素子から出力される電荷を蓄積し、第2キャパシタは第2スイッチがオンしているときに光素子から出力される電荷を蓄積し、
    複数の特定の制御信号の各々は、第1スイッチがオンで第2スイッチがオフである第1状態、第1スイッチがオフで第2スイッチがオンである第2状態、および、第1スイッチと第2スイッチが両方ともオンまたは両方ともオフの第3状態の間で、オン/オフ状態を切り替え、および、
    複数の特定の制御信号の各々は、第1状態と第2状態との間で第3状態が生じるようにオン/オフ状態を切り替える請求項1に記載の飛行時間型距離測定装置。
  5. 第3状態は、第1スイッチと第2スイッチが両方ともオンの状態であり、
    第3状態の間に第1キャパシタと第2キャパシタに蓄積された電荷がキャンセルされる請求項4に記載の飛行時間型距離測定装置。
  6. 複数の特定の光検出器の各々は、さらに、サブスイッチ(74)を含み、
    第3状態は、第1スイッチと第2スイッチが両方ともオフであって、サブスイッチがオンの状態であり、
    第3状態の間に光素子から出力された電気はサブスイッチを介して放電される請求項4に記載の飛行時間型距離測定装置。
  7. 所定の領域を照射するため、放射光として、光を放射する光源(24)と、
    所定の領域内の対象物(78、80)によって反射された放射光を、反射光として検出する受光器(26)と、
    光源(24)を制御する第1のコントローラ(28)と、
    受光器(26)を制御する第2のコントローラ(30)と、
    受光器(26)によって検出された反射光に基づいて対象物までの距離を計算する計算器(66)と、
    マルチパス誤差の発生を検出するマルチパス検出器(82)と、を備え、
    所定の領域は、複数の部分領域(R1、R2)に分割され、
    光源は複数の発光部を含み、複数の発光部の各々は、複数の部分領域のそれぞれ1つを照射し、
    受光器は、複数の発光部のそれぞれに対応する複数の受光部を含み、複数の受光部の各々は、対応する発光部によって照射された部分領域から反射された反射光を感知するため、互いに離間されており、
    第1のコントローラは、第1のタイミングで、(i)基本周波数のN次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第1発光部を制御し、および、(ii)基本周波数のM次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第2発光部を制御し、N及びMは異なる正の整数であり、そして、第2のタイミングで、(i)基本周波数のN次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、第2発光部を制御し、および、(ii)基本周波数のM次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、第1発光部を制御し、
    第2のコントローラは、第1のタイミングで、第1発光部に対応する、複数の受光部のうちの第1受光部(74)を、N次高調波成分およびM次高調波成分に感応できるように制御し、第2のタイミングで、第2発光部に対応する、複数の受光部のうちの第2受光部(76)を、N次高調波成分およびM次高調波成分に感応できるように制御し、
    マルチパス検出器は、(i)第1受光部が、第1のタイミングで、N次成分とM次成分の両方を感知するか、または、(ii)第2受光部が、第2のタイミングで、N次成分とM次成分の両方を感知するときにマルチパス誤差の発生を検出する飛行時間型距離測定装置。
  8. Mは偶数であり、
    第1のコントローラは、(i)第1のタイミングで、50%未満のデューティサイクルで放射光を放射するように、第2発光部を制御し、および(ii)第2のタイミングで、50%未満のデューティで放射光を放射するように、第1発光部を制御する請求項7に記載の飛行時間型距離測定装置。
  9. Mは2であり、
    第1のコントローラは、(i)第1のタイミングで、25%のデューティサイクルで放射光を放射するように、第2発光部を制御し、および(ii)第2のタイミングで、25%のデューティサイクルで放射光を放射するように、第1発光部を制御する請求項8に記載の飛行時間型距離測定装置。
  10. 第1のコントローラ(28)によって、所定の領域を照射するため、放射光として、光を放射するように光源(24)を制御すること、
    第2のコントローラ(30)によって、所定の領域内の対象物(78、80,80a、80b)によって反射された放射光を、反射光として検出するように受光器(26)を制御すること、
    計算器(66)によって、受光器で検出された反射光に基づいて対象物までの距離を計算すること、
    マルチパス検出器(82)によって、マルチパス誤差の発生を検出することと、を備え、
    所定の領域は、複数の部分領域(R1、R2)に分割され、
    光源(24)は、複数の発光部を含み、複数の発光部の各々は、複数の部分領域のそれぞれ1つを照射し、
    受光器は、複数の発光部のそれぞれに対応する複数の受光部を含み、複数の受光部の各々は、対応する発光部によって照射された部分領域から反射された反射光を感知するため、互いに離間されており、
    第1のコントローラは、(i)基本周波数のN次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第1発光部を制御し、および、(ii)基本周波数のM次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第2発光部を制御し、N及びMは異なる正の整数であり、
    第2のコントローラは、第1発光部(70)に対応する、複数の受光部のうちの特定の受光部(74)を、N次高調波成分およびM次高調波成分に感応できるように制御し、
    マルチパス検出器は、特定の受光部がN次成分とM次成分の両方を感知するときにマルチパス誤差の発生を検出する、飛行時間型距離測定技術を用いてマルチパス誤差を検出する方法。
  11. 第1のコントローラ(28)によって、所定の領域を照射するため、放射光として、光を放射するように光源(24)を制御すること、
    第2のコントローラ(30)によって、所定の領域内の対象物(78、80)によって反射された放射光を、検出光として検出するように受光器(26)を制御すること、
    計算器(66)によって、受光器で検出された反射光に基づいて対象物までの距離を計算すること、
    マルチパス検出器(82)によって、マルチパス誤差の発生を検出することと、を備え、
    所定の領域は、複数の部分領域(R1、R2)に分割され、
    光源(24)は、複数の発光部を含み、複数の発光部の各々は、複数の部分領域のそれぞれ1つを照射し、
    受光器は、複数の発光部のそれぞれに対応する複数の受光部を含み、複数の受光部の各々は、対応する発光部によって照射された部分領域から反射された反射光を感知するため、互いに離間されており、
    第1のコントローラは、第1のタイミングで、(i)基本周波数のN次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第1発光部(70)を制御し、および、(ii)基本周波数のM次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、複数の発光部の第2発光部(72)を制御し、N及びMは異なる正の整数であり、そして、第2のタイミングで、(i)基本周波数のN次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、第2発光部を制御し、および、(ii)基本周波数のM次高調波成分を含む振幅変調波形として放射光を放射するように、第1発光部を制御し、
    第2のコントローラは、第1のタイミングで、第1発光部に対応する、複数の受光部のうちの第1受光部(74)を、N次高調波成分およびM次高調波成分に感応できるように制御し、第2のタイミングで、第2発光部に対応する、複数の受光部のうちの第2受光部(76)を、N次高調波成分およびM次高調波成分に感応できるように制御し、そして、
    マルチパス検出器は、(i)第1受光部が、第1のタイミングで、N次成分とM次成分の両方を感知するか、または、(ii)第2受光部が、第2のタイミングで、N次成分とM次成分の両方を感知するときにマルチパス誤差の発生を検出する、飛行時間型距離測定技術を用いてマルチパス誤差を検出する方法。
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