JP2019503276A - クイックリリースチェーンファスナを作動させるための装置を有する多機能ツール - Google Patents

クイックリリースチェーンファスナを作動させるための装置を有する多機能ツール Download PDF

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Abstract

本発明は、ハンドル部(11)とツール収容部(12)とを備える携帯用多機能ツール(10)に関する。ツール収容部(12)には、2枚のチェーンリンクプレート(1001A、1002A)と2枚のチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B)を備えたクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を作動させるように構成されたツール機能要素(100、200)が配置されている。ツール機能要素(100、200)は、クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の第1のチェーンリンクプレート接続手段(1001B)に力(F1、F2)を付与するように構成された第1の力付与手段(101、201)を含む。ツール機能要素(100、200)は、さらに、クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の第2のチェーンリンクプレート接続手段(1002B)に力(F1、F2)を付与するように構成された第2の力付与手段(102、202)を備える。本発明によれば、第1の力付与手段(101、201)及び第2の力付与手段(102、202)は、並進運動によってクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を作動させるように互いに対して並進移動可能である。さらに、ツール機能要素(100、200)は、固定された第1線形ガイド要素(801)と移動可能に配置された第2線形ガイド要素(802)とを有する線形ガイド手段(801、802)とを備え、2つの力付与手段(101、201;102、202)のうちの一方のみが、第2の線形ガイド要素(802)に配置されている。【選択図】 図1C

Description

本発明は、クイックリリースチェーンファスナを作動させるための、請求項1の特徴を有するツール機能要素と、請求項22の特徴を有するツール機能要素とを有する携帯用多機能ツールに関する。
今日、移動体又は車両において、駆動される車輪に駆動力を伝達するための異なる動力伝達手段が知られている。例えば、駆動力の伝達はチェーンによって行ってもよい。例えば、モータ駆動車両では、エンジンからの動力又はその下流の変速装置を駆動すべき車輪に導くための駆動チェーンを使用することが知られている。補助エンジンのない昔ながらの自転車では、乗り手が提供する筋力をフットペダルから駆動されるホイールに導くために駆動チェーンが利用される。
このようなチェーン又は駆動チェーンは、今日では、主に、いわゆるローラチェーン又はボルトチェーンとして構成されている。前記チェーンは、典型的には、いくつかのチェーンリンクからなり、各チェーンリンクは、互いに対向して配置された2枚のリンクプレートを含む。チェーンリンクの2枚のリンクプレートは、例えばリンクプレート間に配置されたリベット、ボルト及び/又はロールなどのチェーンリンクプレート接続手段によって相互に接続されている。そのようなチェーンは、例えば、EP1245862A2により公知である。
チェーンの隣接するチェーンリンクは、いわゆる内側リンクプレートと外側リンクプレートとを交互に含み、チェーンリンクの2枚の内側リンクプレートの相互距離は、隣接するチェ−ンリンクの2枚の相互距離よりも小さい。
内側リンクプレートの寸法は、チェーンリンクの2枚の内側リンクプレートの外側面が、それぞれ隣接するチェーンリンクの2枚の外側リンクプレートの内側面に接するように構成される。チェーンリンクの2枚の内側リンクプレートは、そのまま、それぞれ隣接するチェーンリンクの2枚の外側リンクプレートに挿入される。
各内側リンクプレート及び各外側リンクプレートは、走行方向に見て外部に位置する両端のそれぞれに孔を有する。内側リンクプレートが外側リンクプレートに挿入されると、一つの内側リンクプレートの孔が隣接する外側リンクプレートの孔と一直線になるように、リンクプレートの端部が互いに向き合う。互いに整列した前記孔により、ボルト又はリベットが押圧されてリンクプレートを接続し、それにより、個々のチェーンリンクを相互に接続する。リベットと孔との間の圧入により確実に取り付けることができる。さらに、リベットの周りにブシュ又はチェーンローラを配置してもよい。このようにして、無端チェーンがボルト又はローラ、チェーンの形態で製造される。
このようなチェーンは非常に安定しており、大きな引っ張り力を可能にする。しかしながら、個々のチェーンリンクの交換の際の取り扱いには多大な労力を必要とし、複雑である。ここで、交換対象のチェーンリンクのリベット、又はいくつかのチェーンリンクからなる交換対象のセグメントのリベットは、押し出すことによって完全に除去する必要がある。その後、新しいリベットを挿入して押し込み、再度圧入する必要がある。これは、典型的には、この目的のために特別に提供されるツールを使用して行われる。
このような携帯用の特殊ツールは、例えば自転車の分野では知られている。これらはいわゆるチェーンリベットツールであり、コンパクトな寸法で、多要素多機能ツールの一部として入手可能である。このようなチェーンリベットツールは、チェーンの2個の隣接するチェーンリンクが挿入される収容部を備える。チェーンリベットツールは、さらに、挿入されたチェーンに対して直交する方向に、又はチェーン長手方向に対して横方向に向けられたいわゆるチェーンリベット破断ピンを含む。チェーンを破断又は開放するため、チェーンリベット破断ピンを、除去対象のリベットの方に向け、前記リベットに向かって並進移動させる。並進運動を継続することにより、チェーンリベット破断ピンは、リベットをチェーンリンクプレートから押し出す。
このようなチェーンのリベット取り付けは、確かに非常に安定している。しかしながら、リベットが比較的小さく、よって取り扱いが厄介であるため、チェーンのこのようなリベット接続を破断するには時間がかかり、面倒な場合もある。
チェーンの個々のリンクをより容易に破断して接続できるようにするため、チェーンロックとも呼ばれる、いわゆるクイックリリースチェーンファスナが知られている。このようなチェーンロックは、例えばEP1816372A2により公知であり、例として、図10、図11、及び図12に示している。クイックリリースチェーンファスナ1000は、それぞれが固定接続されたリベット1001B、1002Bを含む2枚の相補的な外側リンクプレート1001A、1002Aを含む。リベット1001Bは、各外側リンクプレート1001Aの内側1003から突出しており、外側リンクプレート1001Aに対向して位置する自由端1005に、縮径した部分1006を有する。
固定リベット1001Bは、外側リンクプレート1001Aの走行方向に見て外部に位置する端部1007に配置されている。走行方向に見て外部に位置する反対側の端部1008には、外側リンクプレート1001Aが長穴1009を有する。固定リベット1001Bに面する長穴1009の側面1011に、前記長穴は、拡径部1012を含む。
クイックリリースチェーンファスナ1000にチェーンを接続するために、クイックリリースチェーンファスナの2枚の外側リンクプレート1001A、1002Aのリベット1001B、1002Bを、それぞれ隣接するチェーンリンク(図示せず)の2枚の内側リンクプレートの孔に配置する。内側リンクプレートリンクを通過するクイックリリースチェーンファスナの2枚の外側リンクプレート1001A、1002Aのリベット1001B、1002Bのそれぞれの端部1005は、反対側に位置するクイックリリースチェーンファスナのその補完外側リンクプレート1001A、1002Aの拡径部1012を通ってそれぞれ案内される。続いて、チェーン(ここでは図示せず)は反対方向F、F(図11)の引張荷重を受ける。
引っ張り力F1、F2が付与されることにより、各リベット1001Bの縮径部1005は、長穴1009の固定リベット1001Bと反対方向を向いた側1013に摺動し、圧入により長穴1009内に形成された縮径部1014内に押し込まれる。したがって、クイックリリースチェーンファスナ1000は、図10、11、12に示す位置に固定され、チェーン(ここには図示せず)はしっかりとロックされる。したがって、個々のチェーンリンクのリベット締め付けを省略してもよい。
ここでも、クイックリリースチェーンファスナでロックされたチェーンを取り外すための特殊なツールがある。この目的のため、いわゆるチェーンプライヤが知られている。チェーンプライヤの前端は、クイックリリースチェーンファスナに隣接するチェーンリンクの内側リンクプレートに導入され、クイックリリースチェーンファスナの固定リベットに当接する。チェーンプライヤが作動されると、プライヤの前端が既知の方法で閉じる。したがって、クイックリリースチェーンファスナ内に固定されたリベットは、互いに向かって押圧され、長穴内で、拡径部を有する部分に向かって摺動する。それらが到着したら、リベットは、クイックリリースチェーンファスナの補完的なリンクプレートを横方向に引き出せば取り除くことができる。これにより、クイックリリースチェーンファスナが開き、チェーンを切断することができる。
このようなチェーンプライヤは、クイックリリースチェーンファスナによってロックされたチェーンを切断して開くための簡単な手段である。上述のチェーンリベットツールとは異なり、2つの半体のプライヤは、プライヤの共通のジョイントの周りで回転運動を行う。したがって、クイックリリースチェーンファスナを解放するのに必要な力を生成するために、レバーアームを設けなければならない。この理由から、プライヤは比較的長いハンドルを有する。コンパクトな寸法を示す上述の移動式チェーンリベットツールに比べて、チェーンプライヤは、よって比較的大きく、扱いにくい。
本発明の目的は、コンパクトなサイズを有する一方、取扱いが容易となるように、クイックリリースチェーンファスナを開くための装置を改良することである。
本発明によれば、この目的は、クイックリリースチェーンファスナを開くためのツール機能要素を有し、請求項1の特徴を有する携帯用多機能ツールによって達成される。
本発明の多機能ツールは、ハンドル部と、ツール機能要素が配置されたツール収容部とを備えている。ツール機能要素は、2枚のチェーンリンクプレート及び2枚のチェーンリンクプレート接続手段を含むクイックリリースチェーンファスナを作動させる、すなわち開放及び/又は閉鎖するように構成される。本発明の多機能ツールは、そのようなクイックリリースチェーンファスナでロックされた、又はロック対象のチェーンを開放及び/又は閉鎖するのにも適している。クイックリリースチェーンファスナは、チェーンリンクプレート接続手段が互いに関連して動くように作動させることができる。チェーン内では、クイックリリースチェーンファスナは、前記チェーンのチェーンリンクである。第1の力付与手段は、クイックリリースチェーンファスナの第1のチェーンリンクプレート接続手段に力を付与するように構成され、第2の力付与手段は、クイックリリースチェーンファスナの第2のチェーンリンクプレート接続手段に力を付与するように構成される。本発明によれば、2つの力付与手段は、互いに対して並進移動可能である。この並進運動により、それぞれの力は、力付与手段によって、それぞれのチェーンリンクプレート接続手段に伝達され、それに付与することができる。この力が付与されることにより、典型的にはチェーンリンクプレートに固定的に接続されているクイックリリースチェーンファスナのリベットを、それぞれ対向するチェーンリンクプレート内に設けられた圧入部から押し出す、及び/又は押し込むことができ、よって、チェーンロック又はチェーン全体をそれぞれ開く又は閉じることができる。2つの力付与手段の本発明の並進的相対運動により、チェーンプライヤに慣例の回転運動を本発明の多機能ツールに適用することができる。したがって、本発明の多機能ツールは、チェーンプライヤと同様に、作動装置として長いレバーアームを必要としない。したがって、本発明の多機能ツールは、コンパクトな寸法とすることができる。互いに関連する2つの力付与手段の並進運動は、例えば2つの力付与手段を単純に変位させることによって簡単な方法で行うことができる。したがって、本発明の多機能ツール、及び/又はその上に配置されたツール機能要素は、簡単で直観的に扱うことができる。本発明によれば、ツール機能要素は、固定された第1の線形ガイド要素と、その中で移動可能に配置された第2の線形ガイド要素とを有する線形ガイド手段をさらに備える。2つの力付与手段の一方のみが可動の第2の線形ガイド要素上に配置される。両力付与手段が線形ガイド要素(例えば、ねじ付きボルト)に配置されているチェーンテンショナが知られている。しかしながら、前記公知のチェーンテンショナと比較して、本発明のツール機能要素では、第2の線形ガイド要素は、2つの力付与手段のうちの1つのみを収容すればよいので、実質的により短く構成してもよい。したがって、本発明の多機能ツールは、公知のチェーンテンショナよりもかなりコンパクトに構成してもよい。
一実施形態によれば、2つの力付与手段のうちの一方は、第2の線形ガイド要素上に運動結合方式で配置することによって、第2の線形ガイド要素とその上に配置された力付与手段が一緒に同じ方向に移動するようにしてもよい。一緒に移動するとは、第2の線形ガイド要素及びその上に配置された力付与手段が同じ速度で同じ方向に同じ動きを行うことを意味すると理解されるべきである。また、これにより、本発明は、線形ガイド要素の回転(ねじ付きボルト)が、ねじ付きボルト上を走る2つの力付与手段の並進運動を引き起こす公知のチェーンファスナと区別される。しかしながら、本発明では、第2の線形ガイド要素の並進運動は、同様に並進運動する力付与手段を備えている。換言すれば、公知のチェーンファスナでは、ねじ付きボルトに配置された力付与手段は、ねじ付きボルトの回転時にねじ付きボルト上で前後に移動する、すなわち、力付与手段は線形ガイド要素に対して並進移動する。しかしながら、本発明では、線形ガイド要素に配置された力付与手段は、線形ガイド要素上を往復しない。すなわち、力付与手段は線形ガイド要素に対して並進移動しない。これはまた、「運動結合」という用語によって理解されるべきであり、すなわち、線形ガイド要素とその上に配置された力付与手段との間の並進的相対運動はない。
さらなる実施形態によれば、第2の線形ガイド要素及びその上に配置された力付与手段は、それぞれ別の力付与手段に向かって一緒に移動することができる。2つの力付与手段の一方のみが第2の線形ガイド要素上に配置されているので、2つの力付与手段の他方は、例えば、固定された状態で、すなわち、ツール機能要素に関していかなる動きもせずにその上に配置してもよい。しかしながら、第2の線形ガイド要素及びその上に配置された力付与手段は、ツール機能要素上に配置されており、ツール機能要素に対して移動可能である。
第2の線形ガイド要素は、第1の方向に移動可能であり、クイックリリースチェーンファスナを開くことができ、第2の線形ガイド要素上に配置された力付与手段は、この第1の移動方向では、第1の線形ガイド要素の前方に配置可能である。この構成により、公知の装置と比較して第2の線形ガイド要素の長さを短縮して、コンパクトな多機能ツールを得ることもできる。
ツール機能要素は、第2の力付与手段が取り付けられている固定軸受部を備え、前記軸受部は、第1の線形ガイド要素から離間して配置され、第2の線形ガイド要素の移動方向に沿って対向して配置されると考えられる。既に述べたように、固定軸受部は、ツール機能要素に対して移動しない軸受部を意味すると理解されるべきである。この固定軸受部の上には、2つの力付与手段のそれぞれ他の1つが配置されている。これは、移動可能な第2の線形ガイド要素に配置された力付与手段が、固定された第1の線形ガイド要素上に配置された力付与手段に対して移動することを意味する。
第2の線形ガイド要素は、第1の線形ガイド要素を通って延在しているが、固定軸受部を通って延びていないねじ部を備えることも可能である。第1の線形ガイド要素は、第2の線形ガイド要素のねじ部に相補的な雌ねじを備えていてもよい。したがって、このねじは、第2の線形ガイド要素の回転を、第1の線形ガイド要素に対して第2の線形ガイド要素の並進運動に変換する。しかしながら、ここでは、第2の線形ガイド要素のねじ部は、2つの力付与手段の他方が配置されている対向して配置された軸受部を通って延びていない。これは、2つの力付与手段のそれぞれ他の1つが、第2の線形ガイド要素上ではなく軸受部上分に配置されていることを意味する。
実現可能な実施形態によれば、固定された第1の線形ガイド要素及び固定軸受部は、一体構成されてもよい。換言すれば、第1の線形ガイド要素と軸受部の両方は、ツール機能要素上に固定的に配置されてもよい。したがって、第1の線形ガイド要素及び軸受部は、共に、ツール機能要素と一体構成されてもよい。
固定された第1の線形ガイド要素と固定軸受部との間にガイド部が構成され、このガイド部は第1の走行面を備え、第2の線形ガイド要素上に配置された力付与手段は、第1の走行面に対して相補的な第2の走行面を備え、回転に対して力の作用を支持する2つの走行面は、線形運動中に回転を阻止すると考えられる。2つの走行面は、例えば、第2の線形ガイド要素上に配置された力付与手段がその直線移動方向に対して直行する方向に回転及び/又は傾動することを防止するように、平行平面として構成してもよい。
さらに、2つの力付与手段のうちの少なくとも1つが、クイックリリースチェーンファスナを収容するための収容部を備え、前記収容部は、クイックリリースチェーンファスナの長手方向のチェーンの軸線に沿った傾動を避けるように構成されていると考えられる。このように、クイックリリースチェーンファスナは、クイックリリースチェーンファスナが簡単に開放及び/又は閉鎖できるように、収容部内に着座するか、又は収容部によって保持される。クイックリリースチェーンファスナがチェーン内に配置される場合、そのような収容部は、隣接するチェーンリンクに着座するように働くこともできる。このようにして、収容部は、チェーンを、例えば、ねじれ、すなわちねじれ力、又はチェーン長手方向に作用する回転に抗して支持することができる。したがって、クイックリリースチェーンファスナの取り付け及び/又は取り外しが簡単になる。
収納部は、クイックリリースチェーンファスナがチェーン内に配置されたときに、クイックリリースチェーンファスナに隣接するチェーンリンクの2枚のチェーンリンクプレートの間に係合するように構成された係合部を含んでいてもよい。例えば、両力付与手段は、このような係合部を有する収容部をそれぞれ備えていてもよい。各係合部は、クイックリリースチェーンファスナに隣接するチェーンリンクの2枚のリンクプレートの間に形成された間隙に係合することができる。それぞれの係合部の横方向の寸法は、2枚のチェーンリンクプレートの距離、すなわち、それぞれのチェーンリンクのそれぞれのチェーンリンクプレート間隙の寸法に略対応していているので、係合部とチェーンリンクのチェーンリンクプレート間の間隙がフォームフィット又はクリアランスフィットとなる。したがって、係合部は、多かれ少なかれ正確なフィッティング態様で、隣接するチェーンリンクのチェーンリンクプレート間隙に係合することができる。したがって、隣接するチェーンリンクは、本発明のツール機能要素上に単に取り付けるだけで、前記チェーンリンク間に配置されたクイックリリースチェーンファスナの組立体及び/又は分解を容易にすることができる。
ここで、収容部及び/又は係合部は、直進方向に対して直角に測定される1mmと2mmとの間の厚さを有することが可能である。この厚さは、本発明の多機能ツールを使用して自転車チェーンを機械加工するのに特に有利であることが判明した。表示された1mmと2mmとの間の厚さは、自転車チェーンの内側リンクプレートの間にうまく収まり、自転車チェーンのクイックリリースチェーンファスナを作動させるのに十分な安定性を提供する。
また、収容部は、クイックリリースチェーンファスナのチェーンリンクプレート接続手段と接触することができる接触部を含むことも可能であり、前記接触部は、チェーンリンクプレート接触手段の半径に実質的に対応する半径を含む接続手段を備える。したがって、接触部は、例えばチェーンリンクプレート接続手段の形状と相補的な形状を有していてもよい。例えば、チェーンリンクプレート接続手段が円形のリベット又はボルトであり、付加的に円形のチェーンローラによって囲まれている場合、接触部はまた、円形の形状を有してもよく、その半径は、概ねチェーンリンクプレート接続手段の半径に相当する。有利なことに、接触部の半径は、チェーンリンクプレート接続手段の半径よりも大きくてもよい。したがって、チェーンリンクプレート接続手段は、そのまま、接触部に嵌め込まれ、それにより安全に収容され、保持され、又は着座することができる。このことは、並進運動を行うとき、及び/又は力付与手段によってチェーンリンクプレート接続手段に力を付与するとき、それぞれのチェーンリンクプレート接続手段を安全に案内することができる。
ここで、半径は3.5mm〜4.0mm、好ましくは3.7mm〜3.9mm、より好ましくは3.8mmに達することが可能である。前記半径は、自転車チェーンに使用されるチェーンローラの半径にほぼ対応する。これにより、自転車用チェーンのチェーンローラが力付与手段の接触部内に安定して保持される。
ツール収容部は、ハンドル部の主延在方向に対して横方向に、特に垂直に延びるボルトを備え、少なくとも1つのツール機能要素は、前記ボルト上に配置してもよい。このようなボルトを用いて、本発明のツール機能要素を多機能ツールのハンドル部に取り付ける簡単な可能性を実現することができる。ハンドル部の主延在方向に横方向にボルトを配置することにより、多機能ツールのコンパクトな構造寸法も保証される。ハンドル部の主延在方向は、ユーザが把持するハンドル部が主に延びる延在方向である。
本発明の多機能ツールの実現可能な実施形態によれば、少なくとも1つのツール機能要素は、ツール機能要素がボルト上に取り付けられる装着部を備え、前記装着部は、ボルトを通すことができる開口を備えてもよい。したがって、本発明の多機能ツール上にツール機能要素を取り付けるという簡単な可能性が保証される。ツール機能要素は、ボルト上にそのまま整列され、ボルトを用いてハンドル部に接続される。
少なくとも1つのツール機能要素をツール収容部に回転可能に配置することが可能である。このように、ツール機能要素は、非使用中に折り畳むことができるので、例えば、本発明の多機能ツールのコンパクトな構造寸法に資する。
ツール収容部を2分割し、少なくとも1つのツール機能要素の装着部をツール収容部の2つの部分の間に配置することが考えられる。このようにして、ツール機能要素は、特に、ツール機能要素が折り畳まれたときに、2分割のツール収容部の2つの部分の間、すなわち多機能ツールの1つの部分内にそのまま配置することができる。その結果、ツール機能要素は、誤って損傷されないよう、又はユーザがそれを使用して自分自身を傷つけることがないよう保護されて配置される。
ハンドル部は2分割し、ハンドル部の第1の部分はツール収容部の第1の部分と一体に形成され、ハンドル部の第2の部分はツール収容部の第2の部分と一体に設けられる。このような一体構造のハンドル部とツール収容部は、容易かつ安価に製造することができる。
さらに、多機能ツールは、第1のツール収容部に対向して配置された第2のツール収容部を備えることが考えられる。また、第2のツール収容部上には、少なくとも1つのツール機能要素が配置されていてもよい。したがって、この実施形態では、1つのツール収容部に、1つ以上のツール機能要素を両側、例えば多機能ツールの両端部に備えていてもよいので、多機能ツールが多種多様なツール機能要素の形態ではっきりとより多くの機能を提供できる。
一実施形態では、第1及び第2のツール収容部は、ハンドル部の主延在方向と平行に延びる共通の断面軸を含んでいてもよい。したがって、両ツール収容部又はその上に配置されたツール機能要素は、互いに対称的に配置され、折り畳まれたツール機能要素が互いに対向して配置される。このようにして、本発明の多機能ツールのコンパクトな構造形状、特に、主延在方向のコンパクトな構造形状が達成される。
さらに実現可能な実施形態によれば、第1及び第2のツール収容部は、ハンドル部の主延在方向に対して斜めに延びる共通の断面軸を含んでいてもよい。好ましいそのような実施形態では、共通の断面軸は、例えば、ハンドル部の中心を通って追加的に延在してもよい。このようにして、本発明の多機能ツールのコンパクトな構造形状、特に、主延在方向に垂直な方向のコンパクトな構造形状が達成される。
少なくとも1つのツール機能要素の両力付与手段が共通の平行移動軸に沿って相互に並進移動可能であることが考えられる。並進運動は、クイックリリースチェーンファスナを作動させるのに特に適している。加えて、これは、2つの力付与手段の間の相対運動が簡単な方法で実施できるという利点がある。その結果、両力付与手段が同じ軸上で互いに移動可能であり、よって多機能ツールを直観的に操作することができるので、多機能ツールの取り扱いがより容易になる。
ツール機能要素は、両力付与手段が専ら並進的に互いに対して移動可能であるように構成することが可能である。従来のチェーンプライヤでは、ヒンジジョイントにより、並進運動に加えて回転運動が行われる。本発明の多機能ツールにおいて排他的な並進可動性により、力を付与するための既知のチェーンプライヤにおいて慣習的である追加の回転運動は、完全に省略可能である。加えて、長いレバーアームも必要なく、コンパクトな寸法を有する本発明の多機能ツールが得られる。
収容部は、長手方向のチェーンの軸線を横切る方向に延びる軸に沿って、又は収容部から外向きの動きに抗して、クイックリリースチェーンファスナが傾動しないよう固定するように構成された保持セクションを備えていてもよい。したがって、クイックリリースチェーンファスナは、開放及び/又は閉鎖中に保持部によって安全に収容され、保持され、又は着座することができる。保持部は、作動中にツール機能要素内のクイックリリースチェーンファスナが傾動したり、ツール機能要素から飛び出したりすることを防ぐ。
ツール機能要素は、線形ガイド手段を備え、前記線形ガイド手段は、第1の線形ガイド要素と第2の線形ガイド要素とを含み、第1の線形ガイド要素が第2の線形ガイド要素に対して並進移動可能であり、2つの力付与手段のうちの少なくとも1つは、第1及び第2の線形ガイド要素の一方に配置されることが考えられる。線形ガイド手段により、直線的な並進運動が可能となる。力付与手段の少なくとも1つが線形ガイド手段の第1又は第2の可動線形ガイド要素上に取り付けられているので、前記力付与手段はそれぞれ別の力付与手段に対して線形に並進するように移動することもできる。したがって、2つの力付与手段の線形並進的相対運動は、線形ガイド手段によって達成、改善できる。
一実施形態では、2つの力付与手段の少なくとも1つは、第1又は第2の線形ガイド要素上に回転移動可能に配置される。さらなる実施形態では、2つの力付与手段の少なくとも1つは、並進移動可能に第1又は第2の線形ガイド要素に配置される。さらに別の実施形態では、2つの力付与手段のうちの少なくとも1つは、第1又は第2の線形ガイド要素に、回転及び並進移動可能に配置されてもよい。例えば、第1の線形ガイド要素が軸受として設けられ、第2の線形ガイド要素がその中に着座されたボルトとして設けられ、2つの力付与手段の1つがボルト上に配置される。ボルト自体が軸受内で移動できない場合、このボルト上の力付与手段の並進運動及び/又は回転運動可能な取り付けにより、力付与手段がボルトによって直線的に案内され、一方、他の力付与手段に対して並進運動を行なうという目的を果たす。回転移動可能性により、力付与手段は、例えば、線形ガイド要素の周りを移動可能であり、例えば、ほぼ同じ方向に旋回可能であってもよい。線形ガイド要素により、2つの力付与手段の直線的な並進運動が互いに対してより容易に実行される。線形ガイド要素は、例えば、一方又は両力付与手段が長手方向のボルト軸に沿って摺動するボルトであってもよい。並進運動の大きさは、例えば、ボルトの端部に設けられたサークリップ又はコッタピンによって制限されてもよい。例えば、ボルト及び力付与手段上に設けられたスロット及びキーなどの追加のガイドは、力付与手段を回転しないようにボルトに固定することができる。しかし、実施形態によれば、ボルト上での力付与手段の回転が望ましい場合がある。
ツール機能要素は、2つの線形ガイド要素のいずれにも配置されていない力付与手段が並進的に固定された状態で取り付けられている軸受を備えていてもよい。軸受により、着座した力付与手段が長手方向のチェーンの軸線と平行に延びる回転軸を中心として回転できるようになり、これにより、ツール機能要素をチェーンの方容易に向けることができるようになる。しかし、軸受は、着座された力付与手段を並進運動しないように固定して、2つの力付与手段のうちの他方の作用手段が、着座された力付与手段に対して動くことができるようにする。
一実施形態では、第1の線形ガイド要素は雌ねじを備え、第2の線形ガイド要素は、前記雌ねじと係合する雄ねじを備えていてもよく、2つの力付与手段の一方が第1の線形ガイド要素に配置され、互いに関連する2つの力付与手段の並進的相対運動は、2つの線形ガイド要素の互いに係合したねじ山の回転によって生じる。例えば、第2の線形ガイド要素は、ねじ付きボルトであってもよい。第1の線形ガイド要素は、相補的な雌ねじを含む軸受であってもよい。ねじ付きボルトは回転して、ねじ式ボルトが軸受に支持され、並進運動を行うことができる。これにより、ツール機能要素を有するコンパクトな多機能ツールを実現し、互いに関連して2つの力付与手段の線形並進的相対運動を容易に行なうことができる。ねじ山により、力の伝達が起こる可能性があり、これによりクイックリリースチェーンファスナをより容易に作動させることができる。チェーンプライヤで必要とされる長いレバーアームは、ここで力を伝達するためには必要ない。
2つの力付与手段の一方をツール機能要素と一体に構成してもよい。これにより、多機能ツールを簡単に製造できる。加えて、一体構成は、別々の接続と比較して安定性が向上するという利点を有する。
さらに、少なくとも1つの力付与手段が、例えば、チェーン長手方向に作用するそれぞれのチェーンリンクプレート接続手段に力を付与するように構成してもよい。よって、言い換えれば、第1及び/又は第2の力付与手段は、例えば、それぞれのチェーンリンクプレート接続手段に、チェーン長手方向に作用する力を付与するように構成してもよい。チェーン長手方向とは、例えばチェーンの個々のリンクが次々と、すなわち直列に配置された、チェーンが延びる方向を意味すると理解される。したがって、チェーン状に配置されたチェーンリンクのチェーンリンクプレート接続手段から出発して、チェーン長手方向に作用する力は、このチェーンリンクプレート接続手段から同じチェーンリンクプレートのチェーンリンクプレート接続手段に向かう力、又は反対方向に作用する力、すなわち、このチェーンリンクプレート接続手段から最も近接して隣接するチェーンリンクに向かう力となり得る。したがって、力付与手段は、クイックリリースチェーンファスナのチェーンリンクプレート接続手段上で、チェーン長手方向に見て引っ張り力及び/又は圧縮力を及ぼすことができる。
第1のチェーンリンクプレート接続手段に作用する力と第2のチェーンリンクプレート接続手段に作用する力とがほぼ反対方向に向くように、2つの力付与手段の少なくとも一方が構成されていると考えられる。言い換えれば、チェーンリンクプレート接続手段は、例えば力付与手段によって加えられる反対方向に作用する力によって、互いに離れるように引っ張られるか、又は押し離されて、クイックリリースチェーンファスナをロックすることができる、あるいは、互いに押したり引っ張ったりしてクイックリリースチェーンファスナを開く。この目的のため、反対に作用する力を作用させるために本発明によって提供される並進運動は、公知のクイックリリースチェーンファスナに設けられた長穴が、平行に延在し、典型的には線形に、あるいは直線的に延在する長手方向の辺を有する。並進運動は、好ましくは、直線で構成可能であってもよい。しかし、例えばチェーンプライヤから知られているような回転運動は、長穴の直線の長手方向の側面を含むこのようなクイックリリースチェーンファスナを作動させるには適していない。
2つの力付与手段のうちの少なくとも1つが、それぞれのチェーンリンクプレート接続手段に力を直接付与することが可能である。したがって、力の伝達は直接的に行うことができる。これは、例えば、力付与手段がそれぞれのチェーンリンクプレート接続手段に直接当接するようになるということで達成できる。チェーンリンクプレート接続手段は、例えば、リベット又はボルトであってもよい。リベット又はボルトの周りに配置されたオプションのチェーンローラは、チェーンリンクプレート接続手段の一部であってもよい。いくつかのクイックリリースチェーンファスナでは、クイックリリースチェーンファスナのチェーンリンクプレートに固定的に接続されたリベットは、例えば隣接するチェーンリンクに設けられたチェーンローラの開口部を通過する。このため、クイックリリースチェーンファスナのチェーンリンクプレートに固定的に接続されたリベットは、隣接リンクのこのチェーンローラによって取り囲まれ、リベットとその周囲のチェーンローラとからなるこのユニットは、この特許出願の文脈から、チェーンリンクプレート接続手段であるとも考えられる。したがって、本発明の力付与手段によってこのチェーンローラに及ぼされる力は、チェーンリンクプレート接続手段上に直接作用する力として理解されるべきである。それぞれのチェーンリンクプレート接続手段に直接作用する力は、力付与手段とそれぞれのチェーンリンクプレート接続手段との内部接触によって生じさせることができる。換言すれば、力付与手段は、クイックリリースチェーンファスナに対向して配置された2枚のチェーンリンクプレート接続手段の互いに対向する側部に接触する。あるいは、それぞれのチェーンリンクプレート接続手段上に直接作用する力は、力付与手段とそれぞれのチェーンリンクプレート接続手段との外部接触によって生じさせることができる。換言すれば、力付与手段は、互いに離れて対向する側部に、クイックリリースチェーンファスナに対向して配置された2枚のチェーンリンクプレート接続手段が接触する。
さらに、2つのチェーン付与手段のうちの少なくとも1つが、クイックリリースチェーンファスナのチェーンリンクプレートを介して、又はクイックリリースチェーンファスナに隣接するチェーンリンクを介して間接的にチェーンリンクプレート接続手段に力を付与することが考えられるが、後者は、クイックリリースチェーンファスナがチェーン内に配置されるときに適用される。チェーンリンクプレート接続手段は、それぞれのチェーンリンクプレートに固定的に接続されているので、チェーンリンクプレートに作用する力も各チェーンリンクプレート接続手段に伝達される。したがって、チェーンリンクプレート接続手段への力の伝達は、チェーンリンクプレートを介して間接的に行われる。クイックリリースチェーンファスナがチェーン内に配置される場合、クイックリリースチェーンファスナは前記チェーンのリンクとなる。したがって、クイックリリースチェーンファスナは、第1の、及び対向する第2のチェーンリンク、すなわち左側及び右側の隣接チェーンリンクに接続される。これによれば、本発明のツール機能要素の力付与手段は、隣接するチェーンリンクに力を付与するように構成されてもよい。次いで、この力は、前記隣接するチェーンリンクを介してクイックリリースチェーンファスナのそれぞれのチェーンリンクプレート接続手段に間接的に加えられる。換言すれば、クイックリリースチェーンファスナは、ツール機能要素が、力をクイックリリースチェーンファスナに力を直接加えず、隣接するチェーンリンクにそれを付与する本発明のツール機能要素によって、開放及び/又は閉鎖することができ、これにより、この力がクイックリリースチェーンファスナに伝達される。
保持部は、少なくとも部分的に、チェーンリンクプレート接続手段を通ってチェーン長手方向に延在する中心線を越えて延在し、また保持部は、さらに可能である中心線の上方に配置されているチェーンリンクプレート接続手段の一部と少なくとも部分的に接触することが考えられる。保持部は、チェーンリンクプレート接続手段をそのまま、少なくとも一部を包囲している。保持部は、少なくとも部分的に上方からチェーンリンクプレート接続手段を包囲している。すなわち、保持部は、中心線の上に位置するチェーンリンクプレート接続手段の一部を少なくとも部分的に包囲している。保持部は、チェーンリンクプレート接続手段をそのまま保持し、よって、開放及び/又は閉鎖中にクイックリリースチェーンファスナが本発明のツール機能要素から飛び出すことを防止する。
本発明は、上述した本発明のツール機能要素を有する多機能ツールに関する。そのような多機能ツールは、例えばサイクリングで知られている。前記多機能ツールは、手軽でコンパクトなので、通常は携帯可能である。上述したツール機能要素は、この多機能ツールの一部として提供される。ツール機能要素は、好ましくは可動式に多機能ツールに取り付けられているので、ツール機能要素を必要に応じて折り畳んだり広げたりすることができる。
2つの力付与手段の少なくとも1つが、本発明のツール機能要素上に移動可能に配置されることが考えられる。これは、本発明のツール機能要素をクイックリリースチェーンファスナに適用してそれを作動させる場合に、直線的なアライメントを可能にする。例えば、二輪車にチェーンを据え付けた状態では、チェーンが接近しにくい場合であっても、力付与手段をクイックリリースチェーンファスナに容易に近づけることができる。さらなる利点は、例えば、本発明のツール機能要素が必要でないときに、回転可能な力付与手段を折り畳んで、場所を節約する方法で取り除くことができることにある。
本発明の実施形態を図面に示し、以下に説明する。
本発明の多機能ツールの斜視図である。 本発明の別の多機能ツールの斜視図である。 広げた状態の本発明のツール機能要素を有する本発明の別の多機能ツールの斜視図である。 折り畳んだ状態の本発明のツール機能要素を有する図1Cの多機能ツールの側面図である。 広げた状態の本発明のツール機能要素を有する図1Cの多機能ツールのさらなる側面図である。 折り畳んだ状態の本発明のツール機能要素を有する本発明の多機能ツールの上面図である。 折り畳んだ状態の本発明のツール機能要素を有する本発明の別の多機能ツールの上面図である。 本発明のツール機能要素の斜視図である。 ツール機能要素の側面図である。 定型化されたチェーンリンクプレート接続手段の一部を備えた図2Aのツール機能要素の側面図である。 定型化されたチェーンリンクプレート接続手段を備えた図2Aのツール機能要素の側面図である。 定型化されたチェーンリンクプレート接続手段を備えた図2Aのツール機能要素の側面図である。 例示的なツール機能要素の斜視図である。 図3のツール機能要素の側面図である。 クイックリリースチェーンファスナで係止されたチェーンの切欠きを有するツール機能要素の斜視図である。 クイックリリースチェーンファスナで係止されたチェーンの切欠きを有するツール機能要素の上面図である。 クイックリリースチェーンファスナで係止されたチェーンの切欠きを有するツール機能要素の側面図である。 クイックリリースチェーンファスナで係止されたチェーンの切欠きを有するツール機能要素のさらなる斜視図である。 本発明のツール機能要素のさらなる斜視図である。 図8Bのツール機能要素のさらなる斜視図である。 本発明のツール機能要素のさらなる斜視図である。 本発明のツール機能要素のさらなる斜視図である。 本発明のツール機能要素の側面図である。 図8Fのツール機能要素の正面図である。 クイックリリースチェーンファスナで係止されたチェーンの切欠きとリベットチェーンの切欠きを有するツール機能要素の斜視図である。 チェーン用のクイックリリースチェーンファスナの斜視図である。 チェーン用のクイックリリースチェーンファスナの側面図である。 チェーン用のクイックリリースチェーンファスナの上面図である。
図1Aは、本発明の携帯用多機能ツール10の実施形態を示す。多機能ツール10は、ユーザが多機能ツール10を保持することができるハンドル部11を含む。
さらに、ハンドル部11は、ツール機能要素100が配置されたツール収容部12を備えている。ツール機能要素100は、2枚のチェーンリンクプレート1001A、1002Aとチェーンリンクプレート接続手段1001B、1002Bを含むクイックリリースチェーンファスナ502、1000(図10、11、12)を作動させる、すなわち開放及び/又は閉鎖するように構成されている。本発明のツール機能要素100、200の異なる実施形態については、図1H〜9を参照して以下に詳細に説明する。
ここに示すツール機能要素100は、とりわけ、第1の力付与手段101を含む。第1の力付与手段101は、クイックリリースチェーンファスナ502、1000の第1のチェーンリンクプレート接続手段1001Bに力F、F(図11)を付与するように構成されている。
ツール機能要素100はまた、クイックリリースチェーンファスナ502、1000の第2のチェーンリンクプレート接続手段1002Bに力F、Fを付与するように構成された第2の力付与手段102を備える。
本発明によれば、第1の力付与手段101及び第2の力付与手段102は、前記並進運動によってクイックリリースチェーンファスナ502、1000を作動させるように互いに対して並進移動可能である。
多機能ツール10は、いくつかの機能、例えば、ねじ込み機能、切断機能、押圧機能などを組み合わせたツールを意味するものと理解されたい。このために、多機能ツール10は、典型的には、それぞれの所望の機能を実行することができる1つ以上のツール機能要素100を備える。前記ツール機能要素100は、通称としてビットとも呼ばれる。
本発明のツール機能要素100により、クイックリリースチェーンファスナ502、1000が作動される、すなわち、開放及び閉鎖の両方が可能である。したがって、図示されたツール機能要素100は、既にいくつかの機能(開放及び閉鎖)を実行しており、本発明の多機能ツール10はそのように呼ばれてもよい。
本発明の多機能ツール10又はハンドル部11は、主延在方向Xを含む。多機能ツール10のツール収容部12は、ハンドル部11の主延在方向Xに対して横方向、好ましくは垂直方向に延びるボルト13を備えている。ツール機能要素100は、前記ボルト13上に配置される。
図1Aに示す実施形態では、ツール収容部12は、ボルト13が貫通する開口部を備える。ボルト13は、例えばツール収容部12にナット14のような、適した固定手段によって取り付けることができる。ボルト13は、ツール収容部12内で旋回可能である。しかしながら、好ましくは、ボルト13はツール収容部12内に回転可能に固定されていない。
最初に述べたように、ツール収容部12は、その上に1つ以上のツール機能要素100を取り付けて、多機能ツール10のハンドル部11にツール機能要素100を接続する役目を果たす。
この目的のために、ツール機能要素100自体もまた、装着部901を備える。このため、ツール機能要素100の装着部901は、多機能ツール10のツール収容部12に取り付けられている。ここで、装着部901は、開口部903(図9)を有する環902として構成され、ボルト13は、前記開口部903を通過する。装着部901の詳細については、図9を参照して後述する。
図1Bは、本発明の多機能ツール10のさらなる実施形態を示す。前記実施形態は、図1Aに示された実施形態とは、ハンドル部11が実際には一体的に構成されているが、ツール収容部12は二部である点が異なる。ツール収容部12は、第1部分12aと、対向配置された第2部分12bとを備えている。ツール収容部12は、この場合にはボルト13によって、ハンドル部11に結合されるようにツール機能要素100が配置された多機能ツール10の部分である。
ここで、ツール収容部12は、ヨークの形態で構成されている。ツール機能要素100は、ツール収容部12の両部分12a、12bの間に配置されている。より具体的には、ツール機能要素100の装着部901は、ツール収容部12の2つの部分12a、12bの間に配置されている。
ツール機能要素100は、ツール収容部12又はハンドル部上に回転可能に配置される。図1A及び図1Bに示す実施形態では、回転する能力は、例えば、ツール機能要素100の装着部901がボルト13上に回転可能に配置されていることによる。したがって、ツール機能要素100は、ハンドル部11に対して回転することができる。
例えば、ツール機能要素100は、もはや必要でない場合には、図1Bに示される広げた位置から折りたたまれた位置(図示せず)に回転されてもよい。ここで、ハンドル部11とツール機能要素100とは互いに接近する方向に移動する。ツール機能要素100は、ハンドル部11に設けられた凹部15内において、例えば少なくとも一部が、皿木であってもよい。
図1Cは、本発明の多機能ツール10のさらなる実施形態を示す。ここで、ツール収容部12に加えて、ハンドル部11も二部構成であり、すなわち、ハンドル部11は、第1のハンドル部11aと、反対側の第2のハンドル部11bとを備えている。多機能ツール10が使用されるとき、一方のハンドル部11a、11bは典型的にはユーザの手のひら内にあり、他方のハンドル部11a、11bはユーザの指によって囲まれる。
第1のハンドル部11aは、ツール収容部12の第1の部分12aを備えている。第2ハンドル部11bは、ツール収容部12の反対側の第2の部分12bを含む。第1のハンドル部11aは、ツール収容部12の第1の部分12aと一体に構成されている。第2のハンドル部11bは、ツール収容部12の反対側の第2の部分12bと一体に構成されている。
また、本実施形態のハンドル部11は、二分割された第2のツール収容部14を備える。第1のハンドル部11aは、第2の二分割ツール収容部14の第1の部分14aを備える。第2のハンドル部11bは、第2の二分割ツール収容部14の反対側の第2の部分14bを備える。第1のハンドル部11aは、第2の二分割ツール収容部14の第1の部分14aと一体に構成される。第2のハンドル部11bは、第2の二分割ツール収容部14の反対側の第2の部分14bと一体に構成される。
第2のツール収容部14は、ハンドル部11の主延在方向Xに対して横方向に、好ましくは垂直に延びるボルト13bを有する。
図1Cに見られるように、両ボルト13a、13bの各々は、その上に配置された多数のツール機能要素を有する。すべてのツール機能要素は、ツール機能要素を内外に折り畳むことができるように、それぞれのボルト13a、13bに回転可能に配置されることが好ましい。図1Cでは、例えば、ツール機能要素100は広げた状態であるが、他のすべてのツール機能要素は折り畳まれている。
図1Dは、本発明の多機能ツール10の側面図を示す。ここでは、全てのツール機能要素が折り畳まれているので、携帯用多機能ツール10は省スペースの構成となっている。これを説明するために、本発明のツール機能要素100の背後に配置されたツール機能要素を破線で示す。
図1Eは、再び本発明の多機能ツール10の側面図を示す。しかし、ここでは、ツール機能要素100は広げた状態で示され、さらなるツール機能要素が見えるようになる。
図1Fは、ツール機能要素が折り畳まれた、二部のハンドル部11の第1の部分11aの上面図を示す。図示された上面図において、ツール機能要素は、第1のハンドル部11aの背後に配置されているので見えない。したがって、本発明のツール機能要素100は、点線のみで示されている。
さらに、ツール機能要素及び非常に独創的なツール機能要素100も配置される両ボルト13a、13bが示されている。両ボルト13a、13bは、それぞれツール収容部12、14の一部を形成している。また、ハンドル部11の主延在方向Xが描かれている。
図に示すように、両ツール収容部12、14及び/又は両ボルト13a、13bは、互いに対向して配置されている。第1及び第2のツール収容部12、14及び/又は第1及び第2のボルト13a、13bは、共通の断面軸16を有する。この実施形態では、共通の断面軸16は、ハンドル部11(ここでは二分割)の主延在方向Xと平行に延在する。
図1Gは、本発明の多機能ツール10のさらなる実施形態を示す。多機能ツール10は、2つの構成要素10a、10bを備え、これらの構成要素は、上下に配置され、接続部分17に、好ましくは離脱可能に互いに接続されている。
多機能ツール10は、マルチパーツハンドル部11を備える。より具体的には、第1のツール部品10aは、第1のハンドル部11aを備える。そして、第1のハンドル部11aは、第1のツール収容部12aを備える。第1ツール収容部12aは、少なくとも1つのツール機能要素が配置されたボルト13aを備える。
第2のツール部品10bは、第2のハンドル部11cを備える。第2ハンドル部11cは、第2のツール収容部14を備える。第2のツール収容部14は、少なくとも1つのツール機能要素100が配置されたボルト13bを備える。
ここでも、マルチパーツハンドル部11は、主延在方向Xを有する。さらに、マルチパーツハンドル部11は、例えば接続部分17の領域に配置され得る中心18を備える。
両ツール収容部12、14及び/又は両ボルト13a、13bは、マルチパーツハンドル部11の主延在方向Xに対して斜めに延びる共通の断面軸16を有する。図1Gに示されているような特定の実施形態では、斜め断面軸16は、さらにハンドル部11の中心18を通って延在する。
図1Hは、本発明のツール機能要素100の斜視図を示す。ツール機能要素100は、図10、11、12に示すクイックリリースチェーンファスナ1000を作動させるのに適している。
ツール機能要素100は、クイックリリースチェーンファスナ1000の第1のチェーンリンクプレート接続手段1001Bに力を付与するように構成された第1の力付与手段101を備える。
ツール機能要素100は、クイックリリースチェーンファスナ1000の第2のチェーンリンクプレート接続手段1002Bに力を付与するように構成された第2の力付与手段102を備える。
ツール機能要素100は、第1の力付与手段101と第2の力付与手段102とを互いに並進移動させて、この並進運動によってクイックリリースチェーンファスナ1000を作動させるように構成されている。
図1Hに示す実施形態では、ツール機能要素100は、両力付与手段101、102が互いにもっぱら並進的に動くことができるように構成されている。特に、ツール機能要素100は、第1の力付与手段101を第1の方向103及び反対方向に整列した第2の方向104に並進移動させることができるように構成されている。第1の運動手段101のこの並進可動性により、第1の力付与手段101と第2の力付与手段102との間の本発明の並進的相対運動が行なわれるようになる。並進的相対運動は、好ましくは線形並進的相対運動である。
図2Aは、本発明のツール機能要素100の側面図を示す。図に示されているのは、クイックリリースチェーンファスナ1000の第1のチェーンリンクプレート接続手段1001Bに力を付与するように構成された第1の力付与手段101である。さらに、クイックリリースチェーンファスナ1000の第2のチェーンリンクプレート接続手段1002Bに力を付与するように構成された第2の力付与手段102が示されている。
図1Hを参照して上述したように、第1の力付与手段101は並進移動可能であり、第1の力付与手段101と第2の力付与手段102との間の本発明の並進的相対運動が行われるようになる。第1の力付与手段101は、少なくとも第1の方向103に移動可能であってもよい。第1の力付与手段101は、第1の方向103とは反対の方向104に移動可能であってもよい。
図3及び図4は、ツール機能要素200のさらなる実施例を示す。ツール機能要素200は、図10〜図12に示すクイックリリースチェーンファスナ1000を作動させるのに適している。
ツール機能要素200は、クイックリリースチェーンファスナ1000の第1のチェーンリンクプレート接続手段1001Bに力を付与するように構成された第1の力付与手段201を備える。
ツール機能要素200は、クイックリリースチェーンファスナ1000の第2のチェーンリンクプレート接続手段1002Bに力を付与するように構成された第2の力付与手段202をさらに備える。
ツール機能要素200は、第1の力付与手段201と第2の力付与手段202とを互いに並進移動させて、前記並進運動によりクイックリリースチェーンファスナ1000を作動させるように構成されている。並進的相対運動は、好ましくは線形並進的相対運動である。
この実施形態によれば、第1の力付与手段201は、第1の方向203及び/又は第1の方向203とは反対の第2の方向204に移動することができる。この実施形態では、第2の力付与手段202が、第1の方向203及び/又は第1の方向203とは反対の第2の方向204に移動可能とすることもできる。
図5は、チェーン500と共に描かれた本発明のツール機能要素100のさらなる実施形態を示す。分かりやすくするために、チェーン500の切り抜き部のみが示されている。特に、チェーン500の3つのチェーンリンク501、502、503のみが示されているが、チェーンリンクの数は任意である。
2つのチェーンリンク501、503は、クイックリリースチェーンファスナ502(付随的に図10〜図12に示すクイックリリースチェーンファスナ1000に相当する)によって接続され、及び/又はロックされていることが分かる。したがって、クイックリリースチェーンファスナ502は、チェーン500のチェーンリンクでもある。
クイックリリースチェーンファスナ502は、第1の外側リンクプレート1001Aと、対向配置された第2の外側リンクプレート1002Aとを備える。第1外側リンクプレート1001Aは、第2外側リンクプレート1002Aに向かう方向に延在する第1のチェーンリンクプレート接続手段1001Bを含む。
第1のチェーンリンク501は、第1の内側リンクプレート505と、対向配置された第2の内側リンクプレート506とを備える。2枚の内側リンクプレート505、506の間には、チェーンローラ504が配置されている。チェーンローラ504は、中央に連続的に延在する開口部(ここでは図示せず)を含む。図5に示す状態では、クイックリリースチェーンファスナ502の第1のチェーンリンクプレート接続手段1001Bがチェーンローラ504内に設けられたこの開口部を通って案内される。したがって、クイックリリースチェーンファスナ502の第1のチェーンリンクプレート接続手段1001Bは、チェーンローラ504によって取り囲まれている。
第3のチェーンリンク503は、第1の内側リンクプレート507と、対向配置された第2の内側リンクプレート508とを備える。2枚の内側リンクプレート507、508の間にはチェーンローラ509が配置されている。チェーンローラ509は、中央に連続的に延在する開口部(ここでは図示せず)を含む。図5に示す状態では、クイックリリースチェーンファスナ502の第2チェーンリンクプレート接続手段1002Bがチェーンローラ509内に設けられたこの開口部を通って案内される。したがって、クイックリリースチェーンファスナ502の第2チェーンリンクプレート接続手段1002Bは、チェーンローラ509によって取り囲まれている。
クイックリリースチェーンファスナ502の2枚のチェーンリンクプレート接続手段1001B、1002Bは、例えば、リベット、ボルト、又は接続ピンとして構成することができる。
両力付与手段101、102は、いずれの場合もクイックリリースチェーンファスナ502に直接隣接するチェーンリンク501、503の2枚の内側リンクプレート505、506、507、508の間に係合する。したがって、図5において、2つの力付与手段101、102は、それぞれ、第1及び第3のチェーンリンク501、503の図示された内側リンクプレート505、506、507、508によって部分的に覆い隠されているので、部分的にしか見えない。しかしながら、図5を見れば、チェーンリンク501、502、503は、両力付与手段101、102が少なくとも部分的にチェーンローラ504、509に接触するように、ツール機能要素100上に配置されていることが分かる。
これは、図2Aを参照することにより、さらに詳細に説明される。ここでは、両力付与手段101、102がチェーンによって隠されていないので、見ることができる。第1の力付与手段101は、クイックリリースチェーンファスナ502を収容するための第1の収容部211を含む。第2の力付与手段102は、クイックリリースチェーンファスナ502を収容するための第2の収容部212を含む。
収容部211、212は、長手方向のチェーンの軸線601(図6)に沿ったクイックリリースチェーンファスナ502の傾動を回避するように構成されている。この目的のため、図6を簡単に参照する。図6は、ツール機能要素100上に配置されたチェーン500を含むツール機能要素100の上面図を示す。チェーン500は切欠き内に示され、第1、第2、及び第3のチェーンリンク501、502、503を備える。
チェーンリンク501、502、503は、長手方向のチェーンの軸線601に沿って配置されている。図6には、さらに上述した収容部211、212も示す。収容部211、212は、チェーンファスナ502が長手方向のチェーンの軸線601に沿って傾動することを回避するように構成されている。このような傾動は、矢印602によって象徴的に示されている。このような傾動は、長手方向のチェーンの軸線601を中心とした回転である。
収容部211、212の実施形態をさらに説明するために、図2Aを再び参照する。ここで、第1の収容部211が第1の係合部213を備えていることがさらに分かる。第2の収容部212は、第2の係合部214を備える。2つの係合部213、214は、クイックリリースチェーンファスナ502がチェーン500内に配置されているときには、クイックリリースチェーンファスナ502に隣接するチェーンリンク501、503の2枚のチェーンリンクプレート505、506、507、508(図5及び図6)の間に係合するように構成されている。
係合部213、214に関する限り、図6の上面図に見られるように、チェーンリンク501の2枚の対向するチェーンリンクプレート505、506の方向におけるそれらの横方向延長部は、概ねこれらの2枚のチェーンリンクプレート505、506の間に形成される間隙603の幅に相当する。言い換えれば、係合部213、214の幅は、対向して配置された2枚のチェーンリンクプレート505、506の間のクリアランスにほぼ対応する。したがって、第1の係合部213は、ほぼ高精度の形状及び嵌合で、クイックリリースチェーンファスナ502に隣接する第1のチェーンリンク501の間隙603に係合する。同様のことは、ほぼ高精度の形状及び嵌合で、クイックリリースチェーンファスナ502に隣接する第3のチェーンリンク503の間隙に係合する第2の係合部214にも当てはまる。
収容部211、212の実施形態をさらに説明するために、再び図2Aを参照する。ここで、第1の収容部211は、クイックリリースチェーンファスナ502のチェーンリンクプレート接続手段1001Bと接触可能な第1の接触部215を備えていることも分かる。第2の収容部212は、クイックリリースチェーンファスナ502の他のチェーンリンクプレート接続手段1002Bにそれぞれ接触可能な第2の接触部216を備える。
第1の接触部215は、半径Rを有する。第2の接触部216は、半径Rを有する。半径R、Rは、実質的に、それぞれのチェーンリンクプレート接続手段1001B、1002Bの半径に相当する。
例えば、第1の半径Rは、実質的に第3のチェーンリンク503の、図5に示すチェーンローラ509の半径又は外周に相当する。第2半径Rは、実質的に第1のチェーンリンク501の、図5に示すチェーンローラ504の半径又は外周に相当する。上述したように、チェーンローラ504、509もまた、チェーンリンクプレート接続手段であると理解されるべきである。
接触部215、216及びチェーンローラ504、509の半径R、Rが実質的に一致することにより、チェーンリンクプレート接続手段504、509が積極的に接触部215、216に接触するようになってもよい。したがって、クイックリリースチェーンファスナ502は、収容部211、212によって積極的に収容され、安全に保持又は着座され得る。さらに、力付与手段101、102は、有利なことに、チェーンリンクプレート接続手段1001B、1002B;504、509にクイックリリースチェーンファスナ502を作動させるために必要な力を作用させることができる。
収容部211、212の実施形態をさらに説明するために、ここで図2Bを参照する。ここでは、ツール機能要素100が側面図で示されており、図2Aと比較して、例示的なチェーンリンクプレート接続手段が、チェーンローラ504の形で、ここでは追加で描かれている。
第1の収容部211は、第1の保持部221を有する。第2の収容部212は、第2の保持部222を備える。2つの保持部221、222は、長手方向のチェーンの軸線601(図2C)を横切って延びる軸240に沿って傾動しないように、又は収容部(図2D)から引き出される移動230に対して、クイックリリースチェーンファスナ502を固定するように構成される。
図2Cは、定型化されたクイックリリースチェーンファスナ502を示す。図2Cは、長手方向のチェーンの軸線601に対して横方向に延びる軸線240に沿って傾動する場合を示す。軸240は、シートあるいは図面、平面に向けられる。この軸240の周りのクイックリリースチェーンファスナ502の傾動は、象徴化された矢印241で示す。
図2Dは、収容部211、212の外に向けられた移動230の場合を示す。ここに示す定型化されたクイックリリースチェーンファスナ502は、象徴化された矢印230で示す収容部211、212から移動する。
冒頭に述べたように、収容部211、212は、図2C及び図2Dに示すこれらの動きに抗してクイックリリースチェーンファスナ502を固定するように構成された保持部221、222を備える。保持部221、222は、そのまま、ツール機能要素100内のクイックリリースチェーンファスナ502を保持する。
図2Bでは、保持部221、222が、少なくとも部分的に、チェーンリンクプレート接続手段504を通ってチェーンの長手方向に延びる中心線250を超えて延在していることが分かる。中心線250の上方に配置された保持部222のその部分は、少なくとも部分的に、中心線250の上方に配置されたチェーンリンクプレート接続手段504の一部と接触している。
これは、図4に示す実施形態においても見ることができる。ここでも、収容部211、212は、保持部221、222を備えている。保持部221、222は、少なくとも部分的に、チェーンリンクプレート接続手段504を通ってチェーンの長手方向に延びる中心線250を越えて延在している。
ここで中心線250の上に配置された保持部222の部分は、完全には接触しておらず、中心線250の上に配置されたチェーンリンクプレート接続手段504の一部とだけ、部分的に接触している。中心線250の上方に配置された保持部222のその一部と、中心線250の上方に配置されたチェーンリンクプレート接続手段504のその部分との間に、単一の接点401のみを設けることも可能である。
本実施形態では、これは、とりわけ、チェーンリンクプレート接続手段504に接触する保持部222の接触面520が、線形延在部521として構成されていることで実装されている。この線形延在部521は、チェーンローラ504の円形に沿って接線方向に延び、点401において正確に同様に接触する。言い換えれば、保持部222は、チェーンリンクプレート接続手段504と接触するように構成された線形延在部521を含む。
保持部222の下方に配置された収容部212は、チェーンリンクプレート接続手段504と接触するように構成された線形延在部522も備える。収容部212に属する線形部522は、保持部222に属する直線軸線である線形部521に対して概略鏡像ように構成されており、中心線250がミラー軸として作用する。
対向配置された第2の力付与手段202は、上述した第1の力付与手段201と同様の輪郭を有する。第2の力付与手段202の保持部221は、チェーンリンクプレート接続手段504に接触するように構成された線形延在部523を含む。保持部221の下方に配置された第2の力付与手段202の収容部211は、チェーンリンクプレート接続手段504と接触するように構成された線形延在部524も備える。
収容部211に属する直線部524は、保持部221に属するその線形部523に対して概略鏡像のように構成されており、中心線250がミラー軸として作用する。
言い換えれば、第1の力付与手段201は、第1の、又は上方の線形延在部521と、第2の、又は下方の線形延在部522とを含む。第2の力付与手段202は、第1の、又は上方の線形延在部523と、第2の、又は下方の線形延在部524とを含む。第1及び第2の力付与手段201、202の2つの上下の線形延在部521、522、523、524は、それらが少なくとも部分的に、チェーンリンクプレート接続手段504を包囲するように構成されている。
本実施形態では、第1の力付与手段201と第2の力付与手段202の線形延在部が互いに対向するように配置されている。これにより、対向配置された線形延在部521、522、523、524は、略プリズム型形状を形成する。このプリズム型形状は、好ましくは、公知の六角形のスクリューヘッドを収容できるように構成されている。
したがって、線形延在部521、522、523、524は、六角形のスクリューヘッドと相補的な負の形状(negative shape)を形成する。線形延在部521、522、523、524は、少なくとも部分的に、そのようなスクリューヘッドを包含するように構成される。このようにして、スクリューヘッドは、レンチと同様に、第1及び第2の力付与手段201、202の間に挟持され、ツール機能要素200を回転させることによってスクリューを作動させることができる。図2Bに示すツール機能要素100及び図4に示すツール機能要素200は両者とも、中心線250の上方に配置された保持部221、222が相互に整列している。言い換えれば、第1の保持部221のうち、中心線250の上方に位置する部分は、第2の保持部222に向かってチェーン長手方向に延在する。中心線250よりも上方に配置されるその第2の保持部222は、第1の保持部221に向かってチェーンの長手方向にさらに延在する。
図7は、チェーン500が配置されるツール機能要素100のさらなる側面図を示す。また、ここでは2つの力付与手段101、102がチェーンリンクによってここでも部分的に覆い隠されて示されている。少なくとも第1の力付与手段101は、チェーンリンクプレート接続手段1002B上で、チェーン長手方向、すなわち長手方向のチェーンの軸線601に作用する力F、Fを付与するように構成されている。
図7に示す実施形態では、対向配置されたチェーンリンクプレート接続手段1001Bは、第2の力付与手段102に支持されている。したがって、第2の力付与手段102は、チェーンリンクプレート接続手段1001Bに力を加え、前記力は、大きさ及び方向に関して第1の力付与手段101によってチェーンリンクプレート接続手段1002Bに付与される力と反対方向に向けられる。
例えば、2つの力付与手段101、102の互いの方向に向かう並進的相対運動において、第1の力付与手段101がチェーンリンクプレート接続手段1002Bに力Fを付与する。同時に、第2の力付与手段102は、チェーンリンクプレート接続手段1001B上に、大きさが等しく方向が反対の力Fを付与する。
ここに示す実施形態では、2つの力付与手段101、102がそれぞれのチェーンリンクプレート接続手段1001B、1002Bにそれぞれの力F、Fを直接付与する。既に上述したように、とりわけ図5に関して、チェーンローラ504、509もチェーンリンクプレート接続手段の間にある。したがって、本発明との関連において、チェーンローラ504、509に直接かかる力は、チェーンリンクプレート接続手段1001B、1002Bに直接かかる力としても理解されるべきである。
しかし、力付与手段101、102の少なくとも1つが、クイックリリースチェーンファスナ1000、502のチェーンリンクプレート1001A、1002Aを介して直接チェーンリンクプレート接続手段1001B、1002Bに力F、Fを付与することも可能である。
この目的のために、例えば図7に示す実施形態では、第1の力付与手段101は、チェーンリンクプレート接続手段1002Bに力Fを直接付与することができる。対照的に、第2の力付与手段102は、例えばチェーンリンクプレート1001Aの外側702と接触することがあり、したがって、ここでは参照符号Fで示す力703をチェーンリンクプレート接続手段1001Bに間接的に付与するが、この力Fは大きさが等しく、力Fとは反対である。
同様に、クイックリリースチェーンファスナ1000、502がチェーン500内に配置されていれば、力付与手段101、102の少なくとも1つが、クイックリリースチェーンファスナ1000、502に隣接するチェーンリンク501、503を介してチェーンリンクプレート接続手段1001B、1002Bに間接的に力F、Fを付与することが可能である。この目的のために、両力付与手段101、102を、力F、Fがクイックリリースチェーンファスナに隣接する2つのチェーンリンク501、503に作用するように構成してもよい。
さらに、本発明の多機能ツール10のツール機能要素100、200は、線形ガイド手段を備える。このような実施形態を、例えば、図8Aに示す。
ここでは、ツール機能要素100は、線形ガイド手段801、802を備える。線形ガイド手段は、第1の線形ガイド要素801及び第2の線形ガイド要素802を備える。第1の線形ガイド要素801は、第2の線形ガイド要素802に対して並進移動可能である。ここでもまた、チェーン500によって部分的に覆われている第1の力付与手段101が、第2の線形ガイド要素802上に配置されている。
本発明によれば、2つの力付与手段101、102の一方のみが第2の線形ガイド要素802上に配置される。したがって、第2の線形ガイド要素802の長さは、公知の装置に比べて短くてよく、よって多機能ツール10全体をよりコンパクトに構成してもよい。
図8Aに示す実施形態では、第2の線形ガイド要素802は、ねじ付きボルトとして構成されている。第1の線形ガイド要素801は、ツール機能要素100と一体に構成された軸受801である。軸受801は、ねじ付きボルト802が貫通する孔を有する。軸受801の孔は、雌ねじを備えている。軸受801の雌ねじは、ねじ付きボルト802の雄ねじと相補的であり、これと係合する。
第1の線形ガイド要素801は、ツール機能要素100に関して固定されている、すなわち、ツール機能要素100に対して移動しない。しかし、第2の線形ガイド要素802は、ツール機能要素100に関して移動可能である、すなわち、ツール機能要素100に対して移動可能である。
それぞれの力付与手段101、102を第2の線形ガイド要素802に取り付けるために考えられる例示的な可能性として、ブシュ803を第2の線形ガイド要素の前側第1端部810又はねじ付きボルト802に配置してもよい。第1の力付与手段101が前記ブシュ803に配置されている。
ねじ付きボルト802は、ブシュ803がねじ付きボルト802の周りに配置される領域にねじを含まないのが好ましい。しかしながら、ねじ付きボルト802が、ブシュ803によって囲まれたこの領域にもねじを設けることも可能である。ブシュ803の内側は、ねじ付きボルトに面しており、ねじ山を含まない。ブシュ803、ひいてはそれに配置された第1の力付与手段101は、ねじ式ボルト802に回転移動可能に取り付けられている、すなわち、ボルト803及び/又は第1の力付与手段101は、後者の回転時に、ねじ付きボルト802上で受動的に回転する。したがって、第1の力付与手段101は、ねじ付きボルト802の回転時に図8Aに示す位置にとどまることができる。
ねじ付きボルト802がその長手方向に延びる中心軸805を中心に回転すると、ねじ付きボルト802は軸受801に支持される。回転運動は、2つの線形ガイド要素、すなわちねじ付きボルト802及び軸受801のねじ結合によって、ねじ付きボルト802の並進運動に変換される。したがって、ねじ付きボルト802に配置された第1の力付与手段101もねじ付きボルト802と共に移動し、ひいては並進運動も行う。
したがって、それぞれの力付与手段101、102は、第2の線形ガイド要素802上に運動結合方式で配置されるので、第2の線形ガイド要素802と、その上に配置された力付与手段101、102が共に作動すると同時に同じ方向に移動する。
例えば、標準的な右ねじの実施態様では、ねじ付きボルト802の時計回りの回転により、ねじ付きボルト802と第1の力付与手段101が並進運動を行い、前記並進運動は、第2の力付与手段102に向かう。したがって、第2の線形ガイド要素802と、その上に配置された力付与手段101、102は、運動結合方式で配置されるので、互いに別の動力付与手段101、102に向かって一緒に動く。したがって、両前記力付与手段101、102は、互いに対して並進移動可能である。
既に述べたように、第2の線形ガイド要素802は、第1の方向103(図2A)で可動であり、クイックリリースチェーンファスナ502を開く。前記第1の移動方向103は、2つの力付与手段101、102が互いに向かって移動する方向である。図8Aにおいて、第2の線形ガイド要素802上に配置された力付与手段101が、この第1の移動方向103において第1の線形ガイド要素802の前方に配置されていることが分かる。
ツール機能要素100は、2つの力付与手段101、102のそれぞれの上に配置された又は取り付けられた固定軸受部804を含む。図8Aに示す実施形態では、第2の力付与手段102が軸受部804上に配置され、第1の力付与手段101が第2の線形ガイド要素802上に運動結合されて配置される。
軸受部804は、第1の線形ガイド要素801から離間している。さらに、軸受部804は、第2の線形ガイド要素802の移動方向103に沿って、第1の線形ガイド要素801に対向して配置される。図示された実施形態によれば、第1の線形ガイド要素801及び軸受部804は、さらに一体に構成されている。
これは、軸受部804と第2の線形ガイド要素802との間にクリアランスを有する自由空間が存在することを意味するので、第2の線形ガイド要素802上に配置された力付与手段101、102は、具体的には少なくともクリアランスの寸法によって前記自由空間の中を行き来して移動することができる。
第2の線形ガイド要素802は、ねじ部分を備える。図8Aに見られるように、このねじ部分は、第1の線形ガイド要素801を通って延在しているが、固定軸受部804は通らない。
上述したように、2つの力付与手段101、102、すなわち、第2の線形ガイド要素802に配置されていない力付与手段101、102のそれぞれの他方は、固定軸受部804上に配置される。ここで、それぞれの力付与手段101、102は、並進及び/又は回転移動可能、又は固定的に軸受部804上に配置されてもよい。
図8Aに示す実施形態では、第2の力付与手段102は、軸受部804と一体に構成されている、すなわち、第2の線形ガイド要素802上に配置されていない力付与手段102がこの軸受部804を並進的かつ回転的に固定して配置している。
図8Bに示す代替の実施形態では、ツール機能要素100はまた、固定軸受部804と、第2の線形ガイド要素802上に配置されていない力付与手段102は、並進的に固定され、かつ回転移動可能な状態で前記軸受部804上に配置される。
ここで、ツール機能要素100は、第1の線形ガイド要素801に対向する側にも第2の軸受部804を含む。この第2の軸受部804には、第2の線形ガイド要素802に配置されていない第2の線形ガイド要素102が着座している。ここで、第2の力付与手段102は、並進的に固定された状態で軸受部804に着座している。第2の力付与手段102は、回転運動可能な状態で軸受部804内に着座するが、すなわち、第2の力付与手段102は、長手方向軸805の周りに少なくとも部分的に回転することができる。
したがって、図8Cは、第1及び第2の力付与手段101、102の両方が、2つの力付与手段101、102を折り畳むように、長手方向軸線805の周りをどのように回転するかを示している。
図8Dは、本発明の多機能ツール10のための本発明のツール機能要素100のさらなる実施形態を示す。ガイド部820は、固定された第1の線形ガイド要素801と、対向して配置された固定軸受部804との間に構成される。
ガイド部820は、2つの力付与手段101、102の移動方向103、104と平行に延びる平面に沿って実質的に延びる第1の走行面821を含む。言い換えれば、前記平面は、開放及び/又は閉鎖のためのチェーンがツール機能要素100に挿入される場合に、チェーンの長手方向に延在する。
第2の線形ガイド要素802上に配置された力付与手段101は、その下面、すなわちチェーンから離れた側に、第1の走行面821と相補的な第2の走行面822を含む。したがって、第2の線形ガイド要素802上に配置された力付与手段101の移動の際に、前記力付与手段101は、その運動面822と共に、固定軸受部804と固定第1線形ガイド要素801の間に形成された走行面821上を摺動する。
したがって、第2の線形ガイド要素802に配置された力付与手段101は、2つの走行面821、822によって長手方向軸805の周りに回転しないように、すなわち傾動しないように支持される。
図8Eは、上述した走行面821、822を含むツール機能要素100のさらに斜めから見た図を示す。さらに、ここでは2つの力付与手段101、102はピンとしてのみ構成されている。前記ピン101、102は、力付与手段を与える簡単な可能性を提供する。
図8F及び図8Gは、本発明の多機能ツール10のための本発明のツール機能要素100のさらなる図を示す。図2A及び図2Bを参照して説明した収容部211、212及び/又は係合部213、214は、線形移動方向103、104及び/又は長手の軸805に対して直角に測定される厚さd(図8G)は1mmから2mmである。一実施形態によれば、厚さは1.8mmである。
さらに、接触部215、216は、3.5mm〜4.0mm、好ましくは3.7mm〜3.9mm、より好ましくは3.8mmの半径Rを有する。
線形ガイド手段を含むツール機能要素100の他の例が図3に示されている。
ここで、ツール機能要素200は、線形ガイド手段301、302を備え、線形ガイド手段301、302は、第1の線形ガイド要素301と第2の線形ガイド要素302とを含む。第1の線形ガイド要素301は、第2の線形ガイド要素302に対して並進移動することができる。第1の力付与手段201は、第1の線形ガイド手段301に配置されている。
線形ガイド手段301、302は、第2の力付与手段202が配置される第3の線形ガイド要素303をさらに含む。
図3に示す実施形態では、第2の線形ガイド要素302は、ボルトとして構成されている。第1及び第3の線形ガイド要素301、303は、ボルト302上を摺動可能なブシュとして構成されている。一実施形態によれば、両ブシュ301、303がボルト302上に摺動可能に配置される。したがって、両ブシュ301、303は、第1の方向203及び反対の第2の方向204の両方に並進移動することができる。
第1の力付与手段201の反対側に、第1のブシュ301は、作動要素320をさらに備える。力314が作動要素320上にかかり、それによって、第1のブシュ301は、ボルト302上を摺動しながら第2のブシュ303に向かって方向204に移動する。したがって、力314とは反対方向に作用して作動要素320に付与される力は、第1のブシュ301を第2のブシュ303から方向203から離れる方向にボルト302上を摺動しながら移動させる。
ブシュ301、303と共に、ブシュ301、303に配置された力付与手段201、202も互いに関連して動く。ブシュ301、303及び両力付与手段201、202は共用の並進軸318に沿って並進移動する。
リミッタ又はエンドストップを設け、ブシュ301、303の並進運動を制限することができる。例えば、ボルト302の第1の前面308に配置されたディスク304は、第2の方向204における第2のブシュ303の並進運動を制限する。例えば、ボルト302の反対側の前側の端部305に、サークリップ(図示せず)やコッタピンなどを配置して、第1のブシュ301の第1方向203での並進運動を制限することができる。
さらなる実施形態によれば、ボルト302は、少なくとも部分的に、雄ねじを備えていてもよい。この実施形態によれば、ボルト302は、ねじ付きボルトとして構成してもよい。雄ねじは、例えば端部305から第2のブシュ303のおおよそ反対側の前面309まで延在していてもよい。したがって、第2のブシュ303によって取り囲まれたボルト302のその部分は、雄ねじのない部分であってもよい。したがって、第2のブシュ303は、少なくとも回転しながらにボルト302の周りを移動することができる。しかしながら、第2のブシュ303は、ボルト302が第2のブシュ303によって取り囲まれた部分にねじ山を含む場合、ボルト302の周りで回転可能に動くこともできる。第2のブシュ303は、雌ねじを備えていないため、ボルト302の雄ねじとは係合しない。ボルト302が回転すると、第2のブシュ303は、そのまま受動的に回転する。第2のブシュ303は、その雌ねじが欠如していることによるその回転移動可能性により、ボルト302と共に回転しない。したがって、ボルト302の回転時に、第2のブシュ303は、図3に示す位置に留まることができる。
この実施形態によれば、第1のブシュ301は、対照的に、その連続した内側孔310に構成された雌ねじを備える。第1のブシュ301の雌ねじは、ボルト302の雄ねじと係合する。ねじ山付きボルト302がその中心軸318の周りを回転すると、第1のブシュ301は、ボルト302の回転方向に応じて、互いに係合する上記のねじ山により、第1又は第2の方向203、204に変位する。かくして、ねじ式接続部は、ボルト302の回転を第1のブシュ301の並進運動に変換する。
第1のブシュ301及びそこに配置された第1の力付与手段201は、共用の並進軸318に沿って並進移動する。したがって、両ブシュ301、303及び両力付与手段201、202は共用の並進軸318に沿って互いに対して並進移動する。
ボルト302の回転運動に抗して第1のブシュ301を支持するために、回転とは反対の保持力312が作動要素320に付与してもよい。
ボルト302の回転を行うために、ボルト302は、その第1の前面308に作動要素311を備えていてもよい。これは、アレン(Allen)、トルクス(登録商標)(Torx)等の公知の係合構造を有するスクリューヘッド311であってもよい。
したがって、上記の実施形態によれば、2つのブシュ301、303の少なくとも一方がボルト302に沿って摺動してもよいし、2つのブシュ301、302の少なくとも一方がボルト302とともに、係合ねじ山接続を設けてもよい。両方の場合において、第1のブシュ301に配置された第1の力付与手段101、201は、第2のブシュ302に配置された第2の力付与手段102、202に対して並進移動可能である。
上述のツール機能要素100、200を本発明の多機能ツール10に取り付けるため、ツール機能要素100、200は、装着部を備えていてもよい。
図9から分かるように、ツール機能要素100は、装着部901を含む。装着部901は、ツール機能部品100を多機能ツール10(図1A〜図1Gに示す)に取り付けるように構成されている。この目的のために、装着部901は、例えば開口903を含む目902を備えてもよく、目902は、多機能ツール10に設けられたピン又はボルト13に取り付け可能である。さらなるツール機能要素又はビットを前記ピン又はボルト13に取り付けることができる。
ツール機能要素100はまた、リベット破断ピン904を備えてもよい。リベット破断ピン904は、ブシュ905に配置してもよい。リベット破断ピン904は、代わりに、第2の力付与手段102に面するねじ付きボルト906のその前側端部に設けられてもよい。この場合、ブシュ905は、リベット破断ピン904が貫通する孔を有する。
このツール機能要素100がリベット破断ピン904を備えることにより、リベット付きチェーン500Aを開放、及び/又はリベット留めできる。このツール機能要素100では、クイックリリースチェーンファスナ502、又はクイックリリースチェーンファスナ502を含むチェーンも、場合によっては同時に開くことができ、及び/又は閉じることもできる。
本発明の装置の構造的特徴を説明してきたが、ツール機能要素100、200を含む本発明の多機能ツール10の動作モードを、図1H、図2A、図8A〜図8Gを参照して以下でより詳細に説明する。図に示す例では、クイックリリースチェーンファスナ502を含むチェーン500の開放及び/又は閉鎖が示されており、チェーン500の一部のみが3つのチェーンリンク501、502、503で示されている。しかしながら、本発明の多機能ツール10は、必ずしもチェーン内に配置されなくてもよいクイックリリースチェーンファスナ502、1000を開放及び/又は閉鎖するのにも適している。
図8Aに示す例では、クイックリリースチェーンファスナ502で係止されたチェーン500が示されている。クイックリリースチェーンファスナ502、ひいてはチェーン500は、多機能ツール10、又はその上に配置されたツール機能要素100によって開かれる。この目的のために、図8Aに示すように、最初にチェーン500をツール機能要素100に挿入する。
そのため、ツール機能要素100は、図2Aに示す収容部211、212を備える。チェーン500は、収容部211、212上に配置されて第3のチェーンリンク503の2枚のリンクプレート507、508が第1の収容部211を取り囲み、第1のチェーンリンク501の2枚のリンクプレート505、506は、第2収容部212を取り囲む。したがって、両チェーンリンク501、503は、収容部211、212によって収容され、長手方向のチェーンの軸203に沿った傾動しないように固定される。
そして、両力付与手段101、102は、互いに向かい合って互いに関連して並進移動することができる。この目的のために、ねじ付きボルト202が作動される。ねじ付きボルト202は回転され、この場合、対応する雌ねじが設けられた軸受201内に支持される。したがって、ねじ付きボルト202の回転は、ねじ付きボルト202の並進運動に変換される。このように、第2の力付与手段102に面するねじ付きボルト202の前側端部に取り付けられた第1の力付与手段101も並進運動する。
例えば、標準の右ねじにおいて、ねじ付きボルト202の時計回りの回転は、第2の力付与手段102に向けられたねじ付きボルト202の並進運動に変換される。したがって、ねじ付きボルト202に配置された第1の力付与手段101も、第2の力付与手段102に向かって並進運動する。接触部215、216がチェーンローラ504、509に接触するまで、2つの力付与手段101、102の互いに向かい合った動きが最初に続く。
第1の接触部215は、クイックリリースチェーンファスナ502と第3のチェーンリンク503との間に配置されたチェーンローラ509に接触する。第2の接触部216は、クイックリリースチェーンファスナ502と第1のチェーンリンク501との間に配置されたチェーンローラ504と接触する。
接触部215、216は、チェーンローラ504、509の半径に実質的に対応する半径を有する。その結果、チェーン500は、形状及び嵌合の精度が高いツール機能要素100によって収容することができる。
ここでチェーン500は、図8Aに示されるツール機能要素100のその位置に配置される。係合部213、214は、第1、及び第3チェーンリンク501、503のそれぞれのチェーンリンクプレート間隙に係合し、接触部215、216はチェーンローラ504、509に接触する。
この時点から、ねじ付きボルト202のさらなる回転により、したがって2つの力作用要素101、102の互いの継続的な相対的な並進運動によって、クイックリリースチェーンファスナ502に力が付与される。より具体的には、力作用要素101、102は、チェーンローラ504、509に力を付与する。図示されたチェーン500において、チェーンローラ504、509は、それぞれ、1つのチェーンリンクプレート接続手段の一部である。
クイックリリースチェーンファスナ502が長手方向チェーン軸203を横切るように向けられた軸240に沿って傾動すること241(図2C)を回避するために、長手方向のチェーンの軸線203内で延在するクイックリリースチェーンファスナ502の中心線250(図1)の上方に配置される、それら保持部221、222は、チェーンローラ504、509を包囲している。
さらに、保持部221、222は、クイックリリースチェーンファスナ502がツール機能要素100から出る方向230(図2D)に滑り出ることを回避する働きをする。
保持部分221、222は、特に、クイックリリースチェーンファスナ502がチェーン500内に配置されておらず、スタンドアロン部品として開放及び/又はロックされる場合に有利である。クイックリリースチェーンファスナ502がチェーン500内に配置されていれば、具体的には、隣接するチェーンリンク501、503と係合している係合部213、214は、クイックリリースチェーンファスナ502が傾動241及び/又は摺動230しないようにすでに防止することができる。
したがって、ねじ付きボルト202は、第1の力付与手段101が第2の力付与手段102に向けて並進移動し続けるように回転し続ける。第1の力付与手段101は、クイックリリースチェーンファスナ502と第3のチェーンリンク503との間に配置されたチェーンローラ509に力F(図7)を付与する。第2の力付与手段102は、クイックリリースチェーンファスナ502と第1のチェーンリンク501との間に配置されたチェーンローラ504に力F(図7)を付与する。両方の力F、Fは大きさが等しく、方向が反対である。
両方の力F、Fは、両チェーンローラ504、509が互いに向かって押し込まれるように向けられている。両方の前記力F、Fが2つのチェーンローラ504、509に付与されることにより、チェーンローラ504、509は互いに向かって移動する。より具体的には、クイックリリースチェーンファスナ502の両ボルト1001B、1002Bが、クイックリリースチェーンファスナ502の対向するリンクプレートの長穴内で互いに向かって摺動する。
ねじ付きボルト202は、両力付与手段101、102が相互に並進的相対運動するために、クイックリリースチェーンファスナ502の両ボルト1001B、1002Bがそれぞれ拡大した直径を有する長穴の内部に設けられた領域に到着するまでの間作動状態が維持される。直径が拡大されたこの領域にボルト1001B、1002Bが達すると直ぐに、クイックリリースチェーンファスナ502の両チェーンリンクプレートは、互いに離れる方向に横方向に移動可能となる。その後、クイックリリースチェーンファスナ502が開かれる。
また、ツール機能要素100を使用してクイックリリースチェーンファスナ502をロックしてもよい。したがって、両力付与手段101、102をクイックリリースチェーンファスナ502のチェーンリンクプレートの間隙に導入し、第1力付与手段101をチェーンローラ509と内側で接触させるとともに、第2力付与手段102を内側でチェーンローラ504に接触させることが有用であろう。
より具体的には、クイックリリースチェーンファスナ502と第3チェーンリンク503との間に配置されるチェーンローラ509と、クイックリリースチェーンファスナ502と第1のチェーンリンク501との間に配置されるチェーンローラ504の両方は、それぞれチェーンリンクプレートの間隙に対向する側を有している。前記側はまた、互いに対向して配置される。第1の力付与手段101は、クイックリリースチェーンファスナ502と、チェーンリンクプレート間隙に面する第3のチェーンリンク503との間に配置されたチェーンローラ509の側に接触する。第2の力付与手段102は、クイックリリースチェーンファスナ502と、チェーンローラプレートの間隙に面する第1のチェーンリンク501との間に配置されたチェーンローラ504の側に接触する。
ここで、ツール機能要素100は、ねじ付きボルト202が上述の方向とは反対の方向に回転されるように作動させることができる。標準的な右ねじでは、ねじ付きボルト202、802はこのように反時計方向に回転する。これにより、2つの力作用要素101、102の相対的な並進運動が生じ、この相対的な並進運動は、ここで2つの力作用要素101、102が互いに離れるように向けられる。
力付与手段101、102は、次に、それぞれのチェーンローラ504、509に力F、Fを付与する。したがって、両チェーンローラ504、509も互いに離れる方向に移動する。クイックリリースチェーンファスナ502のボルト1001B、1002Bは、それぞれの長穴内に設けられた縮径部に沿ってそれらがストッパに到達するまで摺動する。したがって、クイックリリースチェーンファスナ502は閉じる。
図11に見られるように、特に、長穴1011内に設けられ、直径が縮小された部分1014は、直線又は線形の部分1015を有する。この線形部分1015内で、ボルト1001B、1002Bもまた、直線的又は線形に摺動する。したがって、ツール機能要素100、200を用いて行われる直線的な並進運動は、クイックリリースチェーンファスナ502、1000を作動させるのに、すなわち開放及び/又は閉鎖するのに適している。これに対して、チェーンプライヤを使用する場合には、チェーンプライヤの2つの半体が相互に相対回転運動するので、長穴の直線方向に対応しない力成分がボルトに常に付与される。言い換えれば、図11に関して、これは、チェーンプライヤを使用するとき、水平力F、Fには常に垂直力成分(ここには図示せず)がかかることを意味する。
続いて、さらなる実現可能な実施形態、特に、本発明の多機能ツール10と組み合わせ可能なツール機能要素100、200の実施形態を開示する。前記ツール機能要素100、200は、以降、同義語として単にデバイス100、200とも称する。
1.2枚のチェーンリンクプレート(1001A、1002A)と2枚のチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B)とを含み、チェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B)が互いに対して移動されることで作動可能であるクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を作動させるための装置(100、200)であって、
クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の第1のチェーンリンクプレート接続手段(1001B)に力(F、F)を付与するように構成された第1の力付与手段(101、201)と、
クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の第2のチェーンリンクプレート接続手段(1002B)に力(F、F)を付与するように構成された第2の力付与手段(102、202)と、を備え、
並進運動によってクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を作動させるように、第1の力付与手段(101、201)と第2の力付与手段(102、202)が互いに対して並進移動可能であることを特徴とする装置(100、200)。
2.両力付与手段(101、102;201、202)が互いに対して排他的に並進的に移動可能であるように構成された実施形態1の装置。
3.力付与手段(101、102;201、202)の少なくとも1つが、長手方向(601)に作用する力(F、F)をそれぞれのチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B)に付与するように構成された実施形態1又は2に記載の装置。
4.2つの力付与手段(101、102;201、202)の少なくとも1つが、第1のチェーンリンクプレート接続手段(1001B)に付与する力(F)と、第2のチェーンリンクプレート接続手段(1002B)に付与する力(F)が反対方向に向くように構成された前記実施形態のいずれかに記載の装置。
5.2つの力付与手段(101、102;201、202)のうちの少なくとも1つが、直接的にそれぞれのチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B;504、509)に力(F、F)を付与する前記実施形態のいずれかに記載の装置。
6.クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)がチェーン(500)内に配置されているときに、2つの力付与手段(101、102;201、202)の少なくとも1つが、チェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B;504、509)に、クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)のチェーンリンクプレート(1001A、1002A)を介して、又はクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)に隣接するチェーンリンク(501、503)を介して、間接的に力(F、F)を付与する前記実施形態のいずれかに記載の装置。
7.2つの力付与手段(101、102;201、202)の少なくとも1つが、クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を収容するための収容部(211、212)を含み、収容部(211、212)は、長手方向のチェーンの軸線(601)に沿ったクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の傾動(602)を回避するように構成されていることを特徴とする前記実施形態のいずれかに記載の装置。
8.収容部(211、212)は、クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)がチェーン(500)内に配置されたときに、クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)に隣接するチェーンリンク(501、503)の2枚のチェーンリンクプレート(505、506;507、508)の間に係合するように構成された係合部(213、214)を含む実施形態7に記載の装置。
9.収容部(211、212)は、クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)のチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B;504、504)と接触可能な接触部(215、216)を含み、前記接触部(215、216)は、前記チェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B;504、509)の半径に実質的に対応する半径(R、R)を含む実施形態7又は8に記載の装置。
10.収容部(211、212)は、長手方向チェーン軸線(601)に対して横方向に、又は収容部(211、212)の外向きの移動方向(230)に沿って延びる軸線(240)に沿って傾動(241)しないようにクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を固定するように構成された保持部(221、222)を含む実施形態7〜9のいずれか1項に記載の装置。
11.保持部(211、212)は、チェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B;504、509)を通ってチェーン長手方向に延在する中心線(250)を越えて、少なくとも部分的に延在し、保持部(211、212)は、少なくとも部分的に、前記チェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B、504、509)の中心線(250)の上方に配置された部分と接触する実施形態10に記載の装置。
12.線形ガイド手段(301、302;801、802)を備え、線形ガイド手段(301、302;801、802)は、第1の線形ガイド要素(301;801)と第2の線形ガイド要素(302、802)とを備え、第1の線形ガイド要素(301;801)は、第2の線形ガイド要素(302、802)とに対して並進移動可能であり、2つの力付与手段(101、102;201、202)の少なくとも1つは、第1と第2の線形ガイド要素(301、302;801、802)の一方に配置されている前記実施形態のいずれかに記載の装置。
13.2つの力付与手段(101、102;201、202)のうちの少なくとも1つが、第1及び第2の線形ガイド要素(301、302;801、802)の一方に、回転可能及び/又は並進移動可能に配置される実施形態12に記載の装置。
14.軸受(204、804)を備え、2つの線形ガイド要素(301、302;801、802)のいずれにも配置されていない力付与手段(101、102;201、202)は、軸受(204、804)に並進固定されて取り付けられている実施形態11から13のいずれかに記載の装置。
15.第1の線形ガイド要素(301)が雌ねじを備え、第2の線形ガイド要素(302)が前記雌ねじと係合する雄ねじを備え、2つの力付与手段(201、202)のうちの一方が、第1の線形ガイド要素(301)に配置され、2つの力付与手段(201、202)の互いに対する並進相対運動が、2つの線形ガイド要素(301、302)の相互に係合したねじ山の回転によって提供される実施形態11から14のいずれかに記載の装置。
16.第1の線形ガイド要素(801)が雌ねじを備え、第2の線形ガイド要素(802)が前記雌ねじと係合する雄ねじを備え、2つの力付与手段(201、202)のうちの一方が、第2の線形ガイド要素(802)に配置され、2つの力付与手段(101、102)の互いに対する並進相対運動が、2つの線形ガイド要素(801、802)の相互に係合したねじ山の回転によって提供される実施形態11から14のいずれかに記載の装置。
17.2つの力付与手段(101、102;201、202)の一方が、装置と一体に構成されている、前記の実施形態のいずれかに記載の装置。
18.両力付与手段(101、102;201、202)が、共用並進軸(318、805)に沿って相互に並進移動可能である、前記実施形態のいずれかに記載の装置。
19.前記装置は、当該装置を多機能ツールに取り付けるように構成された取り付け部(901)を備える前記実施形態のいずれかに記載の装置。
20.前記実施形態のいずれかに記載の装置(100、200)を備える多機能ツール。
21.2枚のチェーンリンクプレート(1001A、1002A)及び2枚のチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B)を含むクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を作動させるための装置(100、200)を製造する方法であって、
クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の第1のチェーンリンクプレート接続手段(1001B)に力(F、F)を付与するように構成された第1の力付与手段(101、102;201、202)を設け、
クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の第2のチェーンリンクプレート接続手段(1002B)に力(F、F)を付与するように構成された第2の力付与手段(101、102;201、202)を設け、
2つの力付与手段(101、102;201、202)が、少なくとも部分的に互いに対向し、かつ互いに対して並進運動が可能となって、この並進運動によってクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を作動させるように、2つの力付与手段(101、102;201、202)を互いに対して配置すること、とを含む方法。
22.2枚のチェーンリンクプレート(1001A、1002A)及び2枚のチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B)を備えたクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を装置(100、200)によって作動させるための作動させる方法であって、
第1の力付与手段(101、102;201、202)によって第1のチェーンリンクプレート接続手段(1001B)に第1の力(F、F)を付与し、
第2の力付与手段(101、102;201、202)によって第2チェーンリンクプレート接続手段(1002B)に第2力(F、F)を付与し、
第1の力付与手段(101;201)及び第2の力付与手段(102;202)が互いに並進移動して第1の力及び第2の力(F、F)をそれぞれのチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B)に付与し、並進運動によって加えられる前記力(F、F)によってクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)起動させるように装置(100、200)を作動させること、とを含む方法。
10 携帯用多機能ツール
11 ハンドル部
12 ツール収容部
13 ボルト
100、200 ツール機能要素
101、201;102、202 力付与手段
211、212 収容部
213、214 係合部
215、216 接触部
801 第1の線形ガイド要素
802 第2の線形ガイド要素
821、822 走行面
804 軸受部
901 装着部
903 開口
1001A、1002A チェーンリンクプレート
502、1000 クイックリリースチェーンファスナ
、F

Claims (22)

  1. 携帯用多機能ツール(10)であって、以下の構成を備える、
    2枚のチェーンリンクプレート(1001A、1002A)及び2枚のチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B)を備えるクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を作動させるように構成され、
    前記クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の第1のチェーンリンクプレート接続手段(1001B)に力(F、F)を付与するように構成された第1の力付与手段(101、201)と、
    前記クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の第2のチェーンリンクプレート接続手段(1002B)に力(F、F)を付与するように構成された第2の力付与手段(102、202)と、
    を備えたツール機能要素(100、200)の少なくとも1つが配置されたハンドル部(11)及びツール収容部(12)を備え、
    前記第1の力付与手段(101、201)と前記第2の力付与手段(102、202)は、互いに並進的に移動可能で、この並進運動によって前記クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を作動させ、
    前記ツール機能要素(100、200)は、固定された第1の線形ガイド要素(801)と移動可能に配置された第2の線形ガイド要素(802)とを有する線形ガイド手段(801、802)とを備え、前記2つの力付与手段(101、201;102、202)の少なくとも1つは、前記第2の線形ガイド要素(802)に配置された
    ことを特徴とする携帯用多機能ツール(10)。
  2. 前記2つの力付与手段(101、201;102、202)のうちの一方が、前記第2の線形ガイド要素(802)に運動結合方式で配置され、これによりその上に配置されている前記第2の直動ガイド要素(802)と前記力付与手段(101、201;102、202)が一緒に同じ方向に移動する請求項1に記載の携帯用多機能ツール(10)。
  3. 前記第2の線形ガイド要素(802)とその上に配置された前記力付与手段(101、201;102、202)は、それぞれ、他方の力付与手段(101、201;102、202)に向かって移動するように配置された請求項1又は2に記載の携帯用多機能ツール(10)。
  4. 前記第2の線形ガイド要素(802)は、前記クイックリリースチェーンファスナ(502)を開くように第1の方向(103)に移動可能であり、前記第2の線形ガイド要素(802)に配置された前記力付与手段(101、201;102、202)は、当該第1の移動方向(103)において前記第1の線形ガイド要素(801)の前方に配置された前記請求項のいずれかに記載の携帯用多機能ツール(10)。
  5. 前記ツール機能要素(100、200)は、前記2つの力付与手段(102、202)のそれぞれの他の1つを装着した固定軸受部(804)を備え、前記軸受部(804)は、前記第1の線形ガイド要素(801)から間隔をあけて位置するとともに、前記第2の線形ガイド要素(802)の前記移動方向(103、104)に沿ってその反対側に配置された前記請求項のいずれかに記載の携帯用多機能ツール(10)。
  6. 前記第2の線形ガイド要素(802)は、前記第1の線形ガイド要素(801)を通って延在するが、前記固定軸受部(804)を通らないねじ部を備えた請求項5に記載の携帯用多機能ツール(10)。
  7. 前記固定された第1線形ガイド要素(801)と前記固定軸受部(804)は一体構成された請求項5又は6に記載の携帯用多機能ツール(10)。
  8. 第1の走行面(821)を有するガイド部(820)が、前記第1の線形ガイド要素(801)と前記固定要素(801)との間に配置されており、
    前記第2の線形ガイド要素(802)に配置された前記力付与手段(101、201;102、202)は、前記第1の走行面(821)に相補的な第2の走行面(822)を含み、前記2つの走行面(821、822)は、線形運動(103、104)時に、前記移動方向(103、104)に延在する長手方向軸(805)を中心とした回転をしないように前記力付与手段(101、201;102、202)を支持する前記請求項のいずれかに記載の携帯用多機能ツール(10)。
  9. 前記2つの力付与手段(101、102;201、202)の少なくとも1つは、前記クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を収容するための収容部(211、212)を備え、前記収容部(211、212)は、前記長手方向のチェーンの軸線(601)に沿った前記クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の傾動(602)を回避するように構成された前記請求項のいずれかに記載の携帯用多機能ツール(10)。
  10. 前記収容部(211、212)は、前記クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)がチェーン(500)内に配置されたときに、前記クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)に隣接するチェーンリンク(501、503)の2枚のチェーンリンクプレート(505、506;507、508)の間に係合するように構成された係合部(213、214)を含む請求項9に記載の携帯用多機能ツール(10)。
  11. 前記収容部(211、212)及び/又は前記係合部(213、214)の、前記線形移動方向と直交する方向に測定される厚み(d)は1mm〜2mmである請求項9又は10に記載の携帯用多機能ツール(10)。
  12. 前記収容部(211、212)は、クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)のチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B;504、509)と接触可能な接触部(215、216)を備え、前記接触部(215、216)は、前記チェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B;504、509)の半径に実質的に相当する半径(R、R)を有する請求項9〜11のいずれかに記載の携帯用多機能ツール(10)。
  13. 前記半径(R、R)が3.5mm〜4.0mm、好ましくは3.7mm〜3.9mm、より好ましくは3.8mmである請求項12に記載の携帯用多機能ツール(10)。
  14. 前記ツール収容部(12)は、前記ハンドル部(11)の主延在方向(X)に対して横方向に延在するボルト(13)を備えており、前記少なくとも一つのツール機能要素(100、200)が前記ボルト(13)に配置された前記請求項のいずれかに記載の多機能ツール(10)。
  15. 前記少なくとも1つのツール機能要素(100、200)は、装着部(901)を含み、前記装着部(901)により、前記ツール機能要素(100、200)が前記ボルト(13)に配置され、前記取付部(901)は、前記ボルト(13)が通過できる開口(903)を備えた請求項14に記載の多機能ツール(10)。
  16. 前記少なくとも1つのツール機能要素(100、200)は、前記ツール収容部(12)に回転可能に配置された前記請求項のいずれかに記載の多機能ツール(10)。
  17. 前記ツール収容部(12)は、2つの部分(12a、12b)からなり、前記少なくとも1つのツール機能要素(100、200)の前記装着部(901)が、前記ツール収容部(12)の前記2つの部分(12a、12b)の間に配置された前記請求項のいずれかに記載の多機能ツール(10)。
  18. 前記ハンドル部(11)は、2つの部分からなり、前記ハンドル部(11)の第1の部分(11a)は、前記ツール収容部(12)の第1の部分(12a)と一体に構成され、前記ハンドル部(11)の第2の部分(11b)は、前記ツール収容部(12)の第2の部分(12b)と一体構成された前記請求項のいずれかに記載の多機能ツール(10)。
  19. 第1のツール収容部(12)に対向して配置された第2のツール収容部(14)を備えた前記請求項のいずれかに記載の多機能ツール(10)。
  20. 前記第1及び第2のツール収容部(12、14)は、前記ハンドル部(11)の前記主延在方向(X)と平行に延在する共通の断面軸(16)を有する請求項19に記載の多機能ツール(10)。
  21. 前記第1及び第2のツール収容部(12、14)は、前記ハンドル部(11)の主延在方向(X1)を横断して延在し、前記ハンドル部(11)の中心(18)を通る共通の断面軸線(16)を備えた請求項19に記載の多機能ツール(10)。
  22. 2枚のチェーンリンクプレート(1001A、1002A)と2枚のチェーンリンクプレート接続手段(1001B、1002B)とを含むクイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を作動させるように構成されたツール機能要素(100、200)を備えた携帯用多機能ツール(10)用のツール機能要素(100、200)であって、
    前記ツール機能要素(100、200)は、以下の構成を御萎える
    前記クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の第1のチェーンリンクプレート接続手段(1001B)に力(F、F)を付与するように構成された第1の力付与手段(101、201)と、
    前記クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)の第2のチェーンリンクプレート接続手段(1002B)に力(F、F)を付与するように構成された第2の力付与手段(102、202)と、を備え、
    前記第1の力付与手段(101、201)と前記第2の力付与手段(102、202)は、互いに並進的に移動可能であり、当該並進運動によって前記クイックリリースチェーンファスナ(502、1000)を作動させ、
    前記ツール機能要素(100、200)は、固定された第1線形ガイド要素(801)と移動可能に配置した第2線形ガイド要素(802)とを有する線形ガイド手段(801、802)とを備え、前記2つの力付与手段(101、201;102、202)の少なくとも1つは、前記第2の線形ガイド要素(802)に配置されている
    ことを特徴とするツール機能要素(100、200)。
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