特許法第30条第2項適用 公開日 令和2年10月20日 公開場所等 Facebookメッセンジャー 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、株式会社ティーアールケイワークス(長野県飯山市瑞穂6358)代表 小林 輝紀にFacebookメッセンジャーを介して、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムの使用状態を示す動画を送信し、公開した。
特許法第30条第2項適用 展示日 令和2年11月7~8日 展示会名 第33回 全日本選手権自転車競技大会-M TB(DHI/XCO) 開催場所 富士見パノラマリゾート(長野県諏訪郡富士 見町富士見6666-703) 公開者 江越 勇也 展示した物の内容 江越 勇也が、第33回 全日本選手権自転車競技大会-MTB(DHI/XCO)の会場にて、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて展示し、公開した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年6月20日 展示会名 富士見ダートクリテ 開催場所 富士見パノラマリゾート(長野県諏訪郡富士 見町富士見6666-703) 公開者 江越 勇也 展示した物の内容 江越 勇也が、富士見ダートクリテの会場にて、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて展示し、公開した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年7月1日 公開場所等 Facebook https://www.facebook.com/100004039284614/videos/2894461847438003/ 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、Facebookにおける自身のアカウントに、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて公開した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年7月1日 公開場所等 Facebook https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2453701188107833&id=100004039284614&__cft__[0]=AZVqVytpvLRbfVq-n2Ku-4cmj69pCsi1GV77DMly8Ydn331bK5EAQomw7fxNKnfHGupCZMLYwlKRq-7e8LokhjX9VTFP6h9i1zDnEHs0N9x1M3A0Wpxyx0VT9P14nvlpV5U&__tn__=%2CO%2CP-R 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、Facebookにおける自身のアカウントに、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて公開した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年7月2日 公開場所等 Facebook https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2454202004724418&id=100004039284614&__cft__[0]=AZVk8C2MnJYvdpx7WJwgES6FDJccKHWZcsKjh2aj-42_vkrVc2iYYGbhayno4J4NIc8hYEJwkHxOmMIzkecH1UnCLKT8LYDNoJLILTZXCRkKwhbSRDegtWkfC7oLSFB-7h0&__tn__=%2CO%2CP-R 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、Facebookにおける自身のアカウントに、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて公開した。
特許法第30条第2項適用 展示日 令和3年7月3~4日 展示会名 Coupe du Japon富士見パノラ マ 開催場所 富士見パノラマリゾート(長野県諏訪郡富士 見町富士見6666-703) 公開者 江越 勇也 展示した物の内容 江越 勇也が、Coupe du Japon富士見パノラマの会場にて、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて展示し、公開した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年7月3日 公開場所等 Facebook https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2455131524631466&id=100004039284614&__cft__[0]=AZW4B0qASN1SMEfepJyVZaiauCxI-6QLBPZj4DeCGQoaWXfAk3TzYCuB1KHv3S-W8HS-NDPYzBUS8sfSbbAXCPO3y0Y7OeSOQCXP65tZu5RCu0h51a3O0fwa8knrI5g3Woc&__tn__=%2CO%2CP-R 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、Facebookにおける自身のアカウントに、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて公開した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年7月3日 公開場所等 Facebook https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2455600017917950&id=100004039284614&__cft__[0]=AZVzJorg7MMBdZnyzrwuwJ2dVLIATZosx7l_0OJ_BCvEEuYxSsiZvqFnDkQd6f0PDgn2QIey3J7T6QX_cwr4gRvWgzGyE-Kj-AZc_mqKgOhjsGGXgbhOXIxw_5HOEfYy18U&__tn__=%2CO%2CP-R 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、Facebookにおける自身のアカウントに、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて公開した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年7月3日 公開場所等 Facebook https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2455625647915387&id=100004039284614&__cft__[0]=AZUyHsa6Vnt6krF1G9dp7G16yMzRk2J-jsvHimRH6fKJCdsjnYAkaWAF_fG0JfiK-uf980B7upahMLg_jt9vQqRwJrSiX2AHInVYTTZQoyFFFrsQxuGKo-B0vR31h_fpIHc&__tn__=%2CO%2CP-R 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、Facebookにおける自身のアカウントに、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて公開した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年7月4日 公開場所等 Facebook https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2456011384543480&id=100004039284614&__cft__[0]=AZWcs7317f7etO5lkqI4mGBAeSyC_zOPrHRscEeYLMahpybLgo8TOuh9evLAjLyeBs-mwfnN5gT7Kzv6avVTgbdG-n3_pyZNYFLUhSuxrlKkMp8jNfiK9xpmKcyycvw6S4I&__tn__=%2CO%2CP-R 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、Facebookにおける自身のアカウントに、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて公開した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年7月4日 公開場所等 Facebook https://www.facebook.com/photo/?fbid=4131975376883616&set=a.311908232223702&__tn__=%2CO*F 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、Facebookにおける自身のアカウントに、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムについて公開した。
特許法第30条第2項適用 配布日 令和3年7月4日 配布場所 富士見パノラマリゾート(長野県諏訪郡富士 見町富士見6666-703) 配布者 江越 勇也 配布した物の内容 江越 勇也が、株式会社ライコン(松本市新橋6-16)代表 鈴木雷太に、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムを配布した。
特許法第30条第2項適用 配布日 令和3年7月8日 配布場所 Glocal bike(愛知県豊橋市忠興 3-8-2) 配布者 江越 勇也 配布した物の内容 江越 勇也が、Glocal bike(愛知県豊橋市忠興3-8-2)代表 白井みつよしに、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムを配布した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年7月9日 公開場所等 Facebookメッセンジャー 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、Glocal bike(愛知県豊橋市忠興3-8-2)代表 白井みつよしに、Facebookメッセンジャーを介して、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムの使用状態を示す動画を送信し、公開した。
特許法第30条第2項適用 公開日 令和3年7月14日 公開場所等 Facebookメッセンジャー 公開者 江越 勇也 公開した物の内容 江越 勇也が、Glocal bike(愛知県豊橋市忠興3-8-2)代表 白井みつよしに、Facebookメッセンジャーを介して、江越 勇也が発明した、チェーン接続装置及びシステムの画像を送付し、公開した。
以下、図1から図11を用いて、本発明の第1の実施形態によるチェーン接続システムについて説明する。チェーン接続システムは、第1のチェーン接続装置10と、チェーン収納ケース20とを主に備える。
図1を用いて、第1のチェーン接続装置10により接続されるチェーン2について説明する。チェーン2は、スライド式継手プレートである第1のチェーンコネクタ2a及び第2のチェーンコネクタ2bと、複数のチェーンコマ2cとを主に備える。第1のチェーンコネクタ2aは、板状のチェーンプレート2dと、チェーンプレート2dから突出する嵌合軸2eと、チェーンプレート2dを貫通する貫通穴2fとを備える。第2のチェーンコネクタ2bもまた、第1のチェーンコネクタ2aと同様に、板状のチェーンプレート2dと、チェーンプレート2dから突出する嵌合軸2eと、チェーンプレート2dを貫通する貫通穴2fとを備える。チェーンプレート2dは、略長円形であって、長円形の長手方向中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれ2lを有する。嵌合軸2eは、チェーンプレート2dの一端付近の片面から、直角に突出する円柱である。嵌合軸2eの突出端付近には、嵌合軸2eの全周に渡って嵌合溝2gが設けられる。チェーンプレート2dの他端付近には、チェーンプレート2dを厚さ方向に貫通する、長円形の貫通穴2fが設けられる。複数のチェーンコマ2cは、複数の外リンク2hと複数の内リンク2iとをピン2jで直列に接続して成る。互いに接続された複数のチェーンコマ2cの両端部は、各々2枚の内リンク2iで構成され、この2枚の内リンク2iの端部は、円筒形のブッシュ2kで接続される。嵌合軸2eは、このブッシュ2kの内周に挿入可能な程度の直径を有する。複数のチェーンコマ2cは、その両端を第1及び第2のチェーンコネクタ2a、2bを用いて接続される。
図2から6を参照して、第1のチェーン接続装置10について説明する。第1のチェーン接続装置10は、第1の接続部材110と第2の接続部材150とを主に備える。
図2から4を参照すると、第1の接続部材110は、YZ平面と平行に延びる板状の第1のベースプレート111と、第1のベースプレート111の正面111aから直角に突出する第1の接続突起112とを主に備える。図2及び3において、符号111cで示されるY正方向端部を先端側、符号111fで示される長手方向反対側の端、つまりY負方向端部を後端側とする。
第1のベースプレート111は、X軸正方向に向く正面111aに設けられた第1のチェーンプレート保持部113を有する。第1のチェーンプレート保持部113は、正面111aにおいて、第1のベースプレート111の厚さ方向、すなわちX軸負方向に窪んだ第1の保持凹部113a、113b、113cと、第1の保持凹部113a、113b、113cの底面、つまりX軸正方向に向く面に埋め込まれた円柱形の3つの磁石113dとを有する。第1の保持凹部113a、113b、113cの底面と、磁石113dの頂面、つまりX軸正方向に向く面とは、略面一である。
第1の保持凹部113aの内周形状は、略長円形であって、略長円形の長手方向略中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれを有し、チェーンプレート2dの外周形状と略相似形であって、チェーンプレート2dの外周よりもわずかに大きい。第1の保持凹部113aの深さは、チェーンプレート2dの厚みと略同じである。これにより、第1の保持凹部113aに第1のチェーンコネクタ2aを設置したとき、チェーンプレート2dが第1の保持凹部113aに遊嵌して、チェーンプレート2dの面内方向に対する移動を制限される。
第1の保持凹部113aの底面であって、長手方向先端111c側には、長円形のくぼみ113eが設けられる。くぼみ113eの幅、すなわちZ軸方向の長さは、嵌合軸2eの直径よりも長く、くぼみ113eの長手方向長さ、すなわちY軸方向長さは、貫通穴2fの長手方向長さと略同じ、あるいは後述する嵌合軸2eの滑動距離以上の長さである。また、くぼみ113eの深さ、すなわちX軸方向長さは、後述する第1のチェーンコネクタ2aと第2のチェーンコネクタ2bとが重ね合わされた状態において、嵌合軸2eがくぼみ113eの底面、すなわちZY平面と平行な面に届かない程度である。
第1の保持凹部113aは、その凹部をZ負方向に開放する切り欠き113gを備える。第1の保持凹部113aの底面は、切り欠き113gの底面と面一である。切り欠き113gのY軸方向の長さは、後述されるリアディレーラのテンションプーリ92bの歯の周方向の長さよりわずかに長く、テンションプーリ92bの歯が進入可能な程度の長さである。
第1の保持凹部113bの内周形状は、略長円形であって、長円形の長手方向略中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれを有し、外リンク2hの外周形状と略相似形であって、外リンク2hの外周よりもわずかに大きい。第1の保持凹部113bの深さは、外リンク2hの厚みと略同じである。これにより、第1の保持凹部113bにチェーン2を設置したとき、外リンク2hが第1の保持凹部113bに遊嵌して、外リンク2hの面内方向に対する移動を制限される。第1の保持凹部113bは、第1の保持凹部113aと同様に、その凹部をZ負方向に開放する切り欠き113gを備える。
第1の保持凹部113cの内周形状は、第1の保持凹部113bを長手方向略中央で切断した形状であって、外リンク2hの長手方向半分の外周形状と略相似形であって、外リンク2hの外周よりもわずかに大きい。第1の保持凹部113cの深さは、外リンク2hの厚みと略同じである。これにより、第1の保持凹部113cにチェーン2を設置したとき、チェーン2の外リンク2hが第1の保持凹部113cに遊嵌して、外リンク2hの幅方向に対する移動を制限される。第1の保持凹部113cは、第1の保持凹部113aと同様に、その凹部をZ負方向に開放する切り欠き113gを備える。
磁石113dは、第1の保持凹部113a、113b、113cにチェーン2を設置したとき、嵌合軸2e又はピン2jが当たる位置に設けられ、嵌合軸2e、チェーンプレート2d、ピン2j、及び/又は外リンク2hを磁着する。第1の保持凹部113aにおいては後端111f側に、第1の保持凹部113bにおいては先端111c側に、第1の保持凹部113cにおいては先端111c側に、磁石113dが各々設けられる。以上の構成により、第1のチェーンプレート保持部113がチェーン2、つまりチェーンプレート2dを保持できる。
第1のベースプレート111は、その先端111cであって正面111aに設けられる逃げ凹部111dを備える。逃げ凹部111dは、正面111aから外リンク2hの厚さだけX負方向へ向けてわずかに窪むとともに、Y負方向へ向けて凹み、いわゆるラグビーボール形状、あるいは凸レンズ断面形状を成す。逃げ凹部111dは、後述されるチェーン接合時において、第2の接続部材150に取り付けられている外リンク2hの先端を逃がす空間を形成する。
第1のベースプレート111は、その先端111cであって背面111bに設けられる傾斜面111eを備える。傾斜面111eは、先端111cに向けて第1のベースプレート111の厚みを薄くする。後述されるチェーン接合時において、傾斜面111eにより、リアディレーラ90のガイドプーリ92a及びテンションプーリ92bとケージ91との間に第1の接続部材110を容易に挿入可能となる。
第1の接続突起112は、平板状の第1の突起本体112aと、1以上の第1の補強部112bと、第1の突起本体112aからL字形状に突出する第2の補強部112cと、第1の突起本体112aからZ軸方向に所定の距離を離間して設けられる2以上の第3の補強部112dとを主に備える。第1の突起本体112aにおいて、第1のチェーンプレート保持部113側の側面112eは、第1のチェーンプレート保持部113の形状に合わせた形状を有する。2以上の第3の補強部112dは、第1の接続部材110の長手方向、つまりY軸方向に対して所定の間隔を空けて設けられる。この所定の間隔は、リアディレーラ90が有するガイドプーリ92aの歯の周方向の間隔よりわずかに大きい。後述されるチェーン接合時において、ガイドプーリ92aの歯が、第3の補強部112dの間に挿入され、これによりガイドプーリ92aとケージ91との間を第1の接続部材110が容易に通過可能となる。第1の突起本体112aと第2の補強部112c及び第3の補強部112dとの間に案内溝112fが形成される。
図5及び6を参照して、第2の接続部材150について説明する。第2の接続部材150は、YZ平面と平行に延びる板状の第2のベースプレート151と、第2のベースプレート151の背面151bから直角にX正方向へ突出する第2の接続突起152とを主に備える。
第2のベースプレート151は、背面151bに設けられた第2のチェーンプレート保持部153と、逃げ凹部151dとを有する。第2のチェーンプレート保持部153は、背面151bにおいて、第2のベースプレート151の厚さ方向、つまりX軸負方向に窪んだ第2の保持凹部153a、153b、153cと、第2の保持凹部153a、153b、153cの底面、つまりX軸正方向に向く面に埋め込まれた円筒形の3つの磁石153dとを有する。第2の保持凹部153aの内周形状は、略長円形であって、長円形の長手方向中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれを有し、チェーンプレート2dの外周形状と略相似形であって、チェーンプレート2dの外周よりもわずかに大きい。第2の保持凹部153aの深さは、チェーンプレート2dの厚みと略同じである。これにより、第2の保持凹部153aに第2のチェーンコネクタ2bを設置したとき、チェーンプレート2dが第2の保持凹部153aに遊嵌して、チェーンプレート2dの面内方向に対する移動を制限される。
第2の保持凹部153bの内周形状は、略長円形であって、長円形の長手方向略中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれを有し、外リンク2hの外周形状と略相似形であって、外リンク2hの外周よりもわずかに大きい。第2の保持凹部153bの深さは、外リンク2hの厚みと略同じである。これにより、第2の保持凹部153bにチェーン2を設置したとき、外リンク2hが第2の保持凹部153bに遊嵌して、外リンク2hの面内方向に対する移動を制限される。
第2の保持凹部153cの内周形状は、略長円形であって、長円形の長手方向中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれを有し、外リンク2hの外周形状と略相似形であって、外リンク2hの外周よりもわずかに大きい。第2の保持凹部153cの深さは、外リンク2hの厚みと略同じである。これにより、第2の保持凹部153cにチェーン2を設置したとき、外リンク2hが第2の保持凹部153cに遊嵌して、外リンク2hの面内方向に対する移動を制限される。
磁石153dは、第2の保持凹部153a、153b、153cにチェーン2を設置したとき、嵌合軸2e又はピン2jが当たる位置に設けられ、嵌合軸2e、チェーンプレート2d、ピン2j、及び/又は外リンク2hを磁着する。第2の保持凹部153aにおいては後端151f側に、第2の保持凹部153bにおいては先端151c側に、第2の保持凹部153cにおいては後端151f側に、磁石153dが設けられる。以上の構成により、第2のチェーンプレート保持部153がチェーン2、つまりチェーンプレート2dを保持できる。
観察穴153eは、長円筒形状を有し、第2の保持凹部153aの先端151c側において、第2のベースプレート151の厚さ方向、つまりX方向に貫通する。これにより、ユーザが第2の接続部材150の正面150a側から、観察穴153eを介して第1のチェーンコネクタ2a及び第2のチェーンコネクタ2bの状態を確認できる。
観察穴153fは、円筒状を有し、第2の保持凹部153cの先端151c側において、第2のベースプレート151の厚さ方向、つまりX方向に貫通する。これにより、ユーザが第2の接続部材150の背面151b側から、観察穴153fを介してチェーン2の状態を確認できる。
逃げ凹部151dは、背面151bから外リンク2hの厚さだけ、X負方向へわずかに窪んでおり、後述されるチェーン接合時において、第1の接続部材110に取り付けられている外リンク2hの先端を逃がす空間を形成する。
第2の接続突起152は、先端151c側に設けられる略平板状の第2の先端側突起本体(案内突起)152aと、後端151f側に設けられる略平板状の第2の後端側突起本体152bとを主に備える。第2の先端側突起本体152aのY軸正方向側にある後端と第2の後端側突起本体152bのY軸負方向側にある先端とが接続される。第2の先端側突起本体152aの厚さ、すなわちZ軸方向長さは、第1の接続部材110の案内溝112fに遊びなく嵌合するが、案内溝112f内で滑動可能な程度である。第2の後端側突起本体152bにおいて、第2のチェーンプレート保持部153側の側面152eは、第2のチェーンプレート保持部153の形状に合わせた形状を有する。また、その裏面には、2つの把持凹部152fが設けられる。把持凹部152fは、第2の後端側突起本体152bのZ正方向側側面からZ負方向にむけて弧状に凹む形状を有する。ユーザは、把持凹部152fに指を掛けて、第2の接続部材150を確実に保持できる。
次に、第1のチェーン接続装置10の使用手法について説明する。まず、第1の接続部材110に、第1のチェーンコネクタ2aと複数のチェーンコマ2cを取り付ける。具体的には、まず第1のチェーンコネクタ2aの貫通穴2fを先端111c側に、嵌合軸2eを後端111f側に向けて、第1の保持凹部113aに置く。このとき、磁石113dが嵌合軸2e及び/又はチェーンプレート2dに磁着し、チェーンプレート2dは第1の保持凹部113a内に遊嵌する。これにより、第1のチェーンコネクタ2aが第1の保持凹部113aに取り付けられる。すなわち、第1の保持凹部113aが、嵌合軸2eの軸方向外側から第1のチェーンコネクタ2aを保持する。
次に、嵌合軸2eの先端がチェーンコマ2cのブッシュ2k内周に挿入されるようにして、チェーンコマ2cを第1の保持凹部113bに、続くチェーンコマ2cを第1の保持凹部113cに置く。このとき、磁石113dがブッシュ2k及び/又は外リンク2hに磁着し、外リンク2hは第1の保持凹部113b内に遊嵌する。これにより、複数のチェーンコマ2cが第1の保持凹部113b、113cに取り付けられる。
次に、第2の接続部材150に、第2のチェーンコネクタ2bと複数のチェーンコマ2cを取り付ける。具体的には、まず第2のチェーンコネクタ2bの貫通穴2fを先端151c側に、嵌合軸2eを後端151f側に向けて、第2の保持凹部153aに置く。このとき、磁石153dが嵌合軸2e及び/又はチェーンプレート2dに磁着し、チェーンプレート2dは第2の保持凹部153a内に遊嵌する。これにより、第2のチェーンコネクタ2bが第2の保持凹部153aに取り付けられる。すなわち、第2の保持凹部153aが、嵌合軸2eの軸方向外側から第2のチェーンコネクタ2bを保持する。
次に、嵌合軸2eの先端が、チェーンコマ2cのブッシュ2k内周に挿入されるようにして、チェーンコマ2cを第2の保持凹部153bに、続くチェーンコマ2cを第2の保持凹部153cに置く。このとき、磁石113dがブッシュ2k及び/又は外リンク2hに磁着し、外リンク2hは第2の保持凹部153b内に遊嵌する。これにより、複数のチェーンコマ2cが第2の保持凹部153b、153cに取り付けられる。
次に、第1の接続部材110に取り付けられた第1のチェーンコネクタ2aに対して、第2の接続部材150に取り付けられた第2のチェーンコネクタ2bを、一方の嵌合軸2eの先端が他方の貫通穴2f内に挿入されるように、かつ第2の先端側突起本体152aが案内溝112f内に挿入されるように、重ね合わせる。このとき、第1の接続部材110に取り付けられた嵌合軸2eの先端は、貫通穴2fを貫通して観察穴153eに達し、第2の接続部材150に取り付けられた嵌合軸2eの先端は、貫通穴2fを貫通してくぼみ113eに達する。ここで、くぼみ113eの深さは、第1のチェーンコネクタ2aと第2のチェーンコネクタ2bとが重ね合わされた状態において、嵌合軸2eがくぼみ113eの底面に届かない程度である。そのため、嵌合軸2eが第1の接続部材110に接しない。加えて、第2の接続部材150に取り付けられている外リンク2hの先端が、第1の接続部材110の逃げ凹部111dに遊嵌し、第1の接続部材110に取り付けられている外リンク2hの先端が、第2の接続部材150の逃げ凹部151dに遊嵌する。このため、第1のチェーンコネクタ2aの嵌合溝2gが、第2のチェーンコネクタ2bの貫通穴2f内に位置し、かつ第2のチェーンコネクタ2bの嵌合溝2gが、第1のチェーンコネクタ2aの貫通穴2f内に位置するまで、第1のチェーンコネクタ2aと第2のチェーンコネクタ2bとを重ね合わせてX軸方向に密着させることができる。次に、この状態において、ユーザは、第2の先端側突起本体152aを案内溝112fに沿うように滑動させながら、第1の接続部材110に対して第2の接続部材150をY軸方向へ互いに離間するように引っ張る。そうすると、嵌合軸2e先端に設けられた嵌合溝2gが、貫通穴2fの縁と嵌合し、これにより第1のチェーンコネクタ2aと第2のチェーンコネクタ2bとが結合される。第1の接続部材110に対して第2の接続部材150が移動する方向、すなわち本実施形態ではY軸方向を滑動方向といい、第1の接続部材110に対して第2の接続部材150がY軸方向へ移動する距離を滑動距離という。嵌合軸2eもまた、同じ滑動距離をくぼみ113e内で移動する。
次に、図7から10を参照して、チェーン収納ケース20について説明する。チェーン収納ケース20は、背面パネル200と、背面パネル200の正面、すなわちX正方向側に取り付けられた正面パネル400とを主に備える。背面パネル200は、YZ平面内に延びる略平板状であって、正面視五角形の収納部210と、収納部210の頂部から正面視上方、すなわちZ正方向に突出する第1の部材保持部220及び第2の部材保持部230と、収納部210から正面視右側方、すなわちY正方向に突出するチェーンステー右側保持部270とを主に備える。正面パネル400は、L字型の略平板状であって、透明な部材から成る。ここで、正面視は、X正方向から負方向へ見ることをいい、平面視は、Z正方向から負方向へ見ることをいい、背面視は、X負方向から正方向へ見ることをいう。
収納部210は、正面視右側部において、正面210aからX正方向へ直角に突出する右側面壁211、正面視左側部において、正面210aからX正方向へ直角に突出する左側面壁212、及び正面視底部において、正面210aからX正方向へ直角に突出する底部壁213を備える。右側面壁211、左側面壁212、及び底部壁213が突出する長さは、チェーン2の厚さ、すなわち複数のチェーンコマ2cの接続軸方向に対する厚みよりも長い距離である。
背面パネル200の正面210aと、正面パネル400の頂端と、右側面壁211の頂部と、左側面壁212の頂部との間にチェーン出入口218が設けられる。左側面壁212は、正面視略台形状を呈し、正面パネル400の縁が係合する段部212cを備える。左側面壁212の正面、すなわちX正方向側の面には、コネクタ保持部240を形成する2つの穴212aと磁石212bが設けられる。2つの穴212aには、各々嵌合軸2eが挿入され、磁石212bにはチェーンプレート2dが磁着される。これにより、チェーン収納ケース20に第1のチェーンコネクタ2a及び第2のチェーンコネクタ2bが保持される。左側面壁212の頂部、すなわちZ正方向側には、第1のチェーン繰り出し部216が設けられる。つまり、第1のチェーン繰り出し部216は、チェーン出入口218の長手方向、すなわちY軸方向の一端部に設けられる。
第1のチェーン繰り出し部216は、係止部216aと、縮みばねから成る係止付勢部216bと、係止支持部216cと、有底のねじ孔212dとを主に備える。係止支持部216cは、左側面壁212の頂部、すなわちZ正方向側に向けて、円筒形の一側面が径方向に開放された形状を有する。係止部216aは、円柱と、円柱から径方向に延びる角柱とを有する。角柱の側面から直角に円柱216dがわずかに突出する。係止部216aは、係止支持部216c内に旋回可能に格納される。係止部216aの角柱は、係止支持部216cにおいて径方向に開放された部位の間で旋回する。係止支持部216cにおいて、係止部216aが係止支持部216c内で旋回したときに円柱216dに対応する位置には、円筒穴216eが設けられる。円柱216dの外周面には、係止付勢部216bの内周が嵌められ、円筒穴216eの内周面には、係止付勢部216bの外周が嵌められる。これにより、係止部216aは、係止支持部216c内で正面視右方に付勢され、左側面壁212の頂部から略直角に上方へ突出する位置から、正面視左方に旋回可能である。ねじ孔212dは、第1のチェーン繰り出し部216の正面に設けられる非貫通穴である。
右側面壁211は、正面パネル400の縁が係合する段部211aと、右側面壁211の頂部、すなわちZ正方向側に設けられる第2のチェーン繰り出し部214と、有底のねじ孔211bとを備える。第2のチェーン繰り出し部214は、チェーン出入口218の長手方向他端部に設けられる。第2のチェーン繰り出し部214は、滑り部214aと、係止支持部214cとを主に備える。ねじ孔211bは、第2のチェーン繰り出し部214の正面に設けられる非貫通穴である。係止支持部214cは、係止支持部216cと同じ形状を有し、右側面壁211の頂部に向けて、円筒形の一側面が径方向に開放された形状を有する。滑り部214aは、円柱と、円柱から一方向に延びる扇形柱とを有し、係止支持部214c内に嵌められる。このとき、滑り部214aの扇形の突出面は、右側面壁211の頂部と連続した曲面、例えば円弧面を形成する。
第1のチェーン繰り出し部216の係止支持部216cと、第2のチェーン繰り出し部214の係止支持部214cとは同じ形状を有するため、第2のチェーン繰り出し部214に係止支持部216cを取り付けることも可能であり、第1のチェーン繰り出し部216に係止支持部214cを取り付けることも可能である。第2のチェーン繰り出し部214に係止支持部216cを取り付ける場合、係止部216aは、係止支持部216c内で正面視左方に付勢され、右側面壁211の頂部から略直角に上方へ突出する位置から、正面視右方に旋回可能となる。
底部壁213は、正面パネル400の縁が係合する段部213aと、2つの有底のねじ孔213bとを備える。2つのねじ孔213bは、段部213aのX軸正方向に向く正面に設けられる非貫通穴である。
正面パネル400は、透明の平面板であり、その端部が、段部212c、213a、211aと係合して、背面パネル200のねじ孔212d、211b、213bにねじ止め、及び/又は接着剤で固定される。正面パネル400と、収納部210と、右側面壁211と、左側面壁212と、底部壁213とにより、チェーン収納部201が形成される。これにより、複数のチェーンコマ2cの接続軸方向に対する厚みよりもわずかに長い距離を空けて、正面パネル400が背面パネル200に取り付けられる。チェーン収納部201は、第1及び第2のチェーンコネクタ2a、2bと直列に接続された複数のチェーンコマ2cを収納可能である。
第1の部材保持部220は、チェーン出入口218に隣接して正面視上方に設けられ、第2の部材保持部230は、第1の部材保持部220に隣接してさらに正面視上方に設けられる。第1の部材保持部220は、第1の接続部材110の背面111bが係合可能な溝221と、磁石113dと磁着可能な鉄板222とを有する。溝221は、背面111bと略相似形であって、わずかに大きい形状を有する。これにより、背面111bは溝221に遊嵌し、保持する。溝221が背面111bを保持し、鉄板222が磁石113dと磁着することにより、第1のチェーンコネクタ2a及び複数のチェーンコマ2cを保持する第1の接続部材110を、チェーン収納ケース20に確実に固定及び保持できる。
第2の部材保持部230は、チェーン2のピン2jを磁着可能な位置に設けられる2以上の磁石231を備える。磁石231がチェーン2のピン2jを磁着することにより、第2のチェーンコネクタ2b及び複数のチェーンコマ2cに加えて、これらを保持する第2の接続部材150を、チェーン収納ケース20に確実に固定及び保持できる。
チェーンステー右側保持部270は、そのZ正方向に向く頂面及びZ負方向に向く底面に有底筒状かつ円形の孔を有する。これら2つの孔に円筒棒271、272が挿入されて固定される。円筒棒271、272は、孔から若干突出する。これらの円筒棒271、272には、弾性体から成るベルト273が取り付けられる(図11参照)。ベルト273は、円筒棒271、272を挿入可能かつ容易には抜けない程度の直径を有する複数の円筒状の穴273aを備える。ベルト273の一端の穴273aに円筒棒271を挿入した後、自転車のチェーンステー95を抱き込みながら、他方端部に設けられた穴273aに円筒棒272を挿入する。これにより、チェーン収納ケース20の正面視右辺を自転車に固定できる。
図8を参照すると、背面パネル200は、その背面210bから延びるチェーンステー左側保持部250と、スタンド280とをさらに備える。チェーンステー左側保持部250は、例えばアルミニウム合金から成る円柱体をL字型に湾曲させて成り、収納部210の背面210bにおいて、背面視右上側に設けられた円筒穴253に、その先端を着脱可能に挿入して取り付けられる。この状態において、チェーンステー左側保持部250は、背面パネル200の背面210bから、背面パネル200から所定の距離を空けて背面視下方に延びる。チェーン収納ケース20を自転車に取り付けた状態において、チェーンステー左側保持部250は自転車のチェーンステーを上方から抱き込むように位置する。これにより、チェーン収納ケース20の背面視右辺、言い換えると正面視左辺を自転車に固定できる。
スタンド280は、背面パネル200と同じ樹脂から成る平板であって、背面210bの背面視下方寄りに設けられた第1のスロット穴281に、その先端を着脱可能に挿入して取り付けられる。スタンド280の突出端部と底部壁213とが地面に接触して、チェーン収納ケース20を立てて置くことができる。また、背面パネル200は、その背面210bにおいて、背面視下方に開口する第2のスロット穴282を備える。チェーン収納ケース20を自転車に固定する際、第1のスロット穴281に取り付けられたスタンド280が邪魔になることがある。この場合には、スタンド280を第1のスロット穴281から取り外して、第2のスロット穴282に挿入し、保持させることができる。これにより、チェーン収納ケース20を自転車に容易に固定できる。
次に、図9及び10を参照して、蓋部300について説明する。蓋部300は、蓋部本体310と、蓋部正面パネル320とを主に備える。蓋部本体310は、樹脂から成り、背面311と右側面312に背面スロット311a、右側面スロット312aを備える。蓋部正面パネル320は、無色透明の樹脂から成り、ねじ及び/又は接着剤により、蓋部本体310に取り付けられる。蓋部300は、チェーン出入口218、第1の部材保持部220、及び第2の部材保持部230を覆うように、チェーン収納ケース20、つまり背面パネル200及び正面パネル400に着脱可能に設けられる。このとき、背面スロット311aは、チェーンステー左側保持部250及び円筒穴253を逃がす孔となり、右側面スロット312aはチェーンステー右側保持部270を逃がす孔となる。背面311の上方には、円柱形の磁石313が埋め込まれる。蓋部300がチェーン収納ケース20に取り付けられたとき、磁石313は、チェーン収納ケース20の磁石231と磁着し、これにより、蓋部300がチェーン収納ケース20に保持される。
次に、主に図11から13を参照して、チェーン収納ケース20を用いて、自転車にチェーンを取り付ける作業について説明する。
まず、チェーン収納ケース20に、第1のチェーンコネクタ2a及び複数のチェーンコマ2cを保持する第1の接続部材110を、第1の部材保持部220に取り付け、第2のチェーンコネクタ2b及び複数のチェーンコマ2cを保持する第2の接続部材150を、第2の部材保持部230に取り付ける。そして、残りの複数のチェーンコマ2cをチェーン収納部201に収納する。
そして、チェーン収納ケース20を自転車に取り付ける。詳細には、チェーンステー左側保持部250を、自転車のチェーンステーを上方から抱き込むように設置し、チェーンステー右側保持部260を、自転車のチェーンステーを保持するように設置する。これにより、チェーン2を自転車に取り付け可能な程度の強度で、チェーン収納ケース20が自転車に取り付けられる(図11、12参照)。
次に、第1の接続部材110をチェーン収納ケース20から取り外し、リアディレーラ90及びリアスプロケット93にチェーンを通す。このとき、傾斜面111eにより、リアディレーラ90のガイドプーリ92a及びテンションプーリ92bとケージ91との間に第1の接続部材110を容易に挿入できる。
ここで、フロントチェーンリング94が1枚である場合、ガイドプーリ92a及びテンションプーリ92bには、それらの歯が、回転軸方向に対する厚みが厚いものと、薄いものとを回転方向に交互に配置されて成るものがある。回転軸方向に対する厚みが厚い歯は、外リンク2h間に挿入され、薄い歯は内リンク2i間に挿入される。このようなテンションプーリ92bに対して第1の接続部材110を通す場合、回転軸方向に対する厚みが厚い歯を切り欠き113gを通じて外リンク2h間に挿入し、回転軸方向に対する厚みが薄い歯を正面111a上を通じて内リンク2i間に挿入する。これにより、テンションプーリ92bとケージ91との間に第1の接続部材110を容易に挿入できる。
また、2以上の第3の補強部112dの間隔は、リアディレーラ90が有するガイドプーリ92aの歯の周方向の間隔よりわずかに大きく、ガイドプーリ92aの歯が係合可能な程度の間隔である。そのため、ガイドプーリ92aの歯が、第3の補強部112dの間に挿入され、これにより第1の接続部材110はガイドプーリ92aを逃がしながら、ガイドプーリ92aとケージ91との間を容易に通過できる(図13参照)。
次に、第2の接続部材150をチェーン収納ケース20から取り外し、フロントチェーンリング94、フロントディレーラ、及び/又はフロントチェーンデバイスにチェーンを通す。このとき、第2の接続部材150は、幅及び奥行きが十分に小さいため、フロントディレーラ及びフロントチェーンデバイス内を通過可能である。
そして、第1の接続部材110をリアディレーラ90及びリアスプロケット93に通しているとき、チェーンコマ2cの内側に、係止部216aが、正面視右方に付勢されながら係合する。これにより、第1の接続部材110に引かれた勢い、あるいは引き出されたチェーン2自体の重量により、不要なチェーンコマ2cがチェーン収納部201から流れ出ることを防止できる。他方、第2の接続部材150をフロントチェーンリング94、フロントディレーラ、及び/又はフロントチェーンデバイスに通しているとき、チェーンコマ2cは、第2のチェーン繰り出し部214の湾曲面に沿って、何らかの部材に引っ掛かることなくスムーズにチェーン収納部201から取り出される。
リアディレーラ90及びリアスプロケット93に第1の接続部材110を通す工程の方が、フロントチェーンリング94に第2の接続部材150を通す工程よりも煩雑であり、両手を必要とする。そのため、一般的に、リアディレーラ90及びリアスプロケット93に第1の接続部材110を通す工程をフロント側よりも先に行う。このような手順を経ると、フロントチェーンリング94に第2の接続部材150を通す間、リア側に通し済みの第1の接続部材110から手を離す必要がある。このとき、不要なチェーンコマ2cが、自重によりチェーン収納部201から流れ出るおそれがある。しかしながら、係止部216aがチェーンコマ2cと係合し、チェーン収納部201からチェーン2が流れ出る力に抵抗するため、不要なチェーンコマ2cがチェーン収納部201から流れ出ることを防止できる。また、フロントチェーンリング94に通すチェーンは、リアディレーラ90及びリアスプロケット93に通すチェーンよりも短いため、不要なチェーンコマ2cがチェーン収納部201から流れ出にくい傾向がある。そのため、第2のチェーン繰り出し部214により、スムーズにチェーン2を引き出すことができる。他方、第2の接続部材150に繋がるチェーン2がチェーン収納部201から流れ出るおそれがある場合には、第2のチェーン繰り出し部214の係止支持部214cに係止支持部216cを取り付け、これにより、不要なチェーンコマ2cがチェーン収納部201から流れ出ることを防止することも可能である。
本実施形態によれば、スライド式継手プレートを容易に接続可能なチェーン接続装置及びシステムを得る。
次に、図14から18を参照して、第2の実施形態による第2のチェーン接続装置50について説明する。第1の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。第2のチェーン接続装置50は、第3の接続部材510と第4の接続部材550とを主に備える。
図14及び15を参照して、第3の接続部材510について説明する。第3の接続部材510は、YZ平面と平行に延びる板状の第3のベースプレート511を主に備える。図14において、符号511cで示されるY正方向端部を先端側、符号511fで示される長手方向反対側の端、つまりY負方向端部を後端側とする。
第3のベースプレート511は、X軸正方向に向く正面511a、511bに設けられた第1のチェーンプレート保持部513を有する。正面511bの厚さ、すなわち正面視奥行き方向の長さは、正面511aよりも薄い。第1のチェーンプレート保持部513は、正面511bにおいて、第3のベースプレート511の厚さ方向、すなわちX軸負方向に窪んだ第1の保持凹部513a、513b、513c、513d、514eと、第1の保持凹部513a、513c、513eの底面、つまりX軸正方向に向く面に埋め込まれた円柱形の3つの磁石514とを有する。第1の保持凹部513a、513c、513eの底面と、磁石514の頂面、つまりX軸正方向に向く面とは、略面一である。
第1の保持凹部513aの内周形状は、略長円形であって、略長円形の長手方向略中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれを有し、チェーンプレート2dの外周形状と略相似形であって、チェーンプレート2dの外周よりもわずかに大きい。第1の保持凹部513aの深さは、チェーンプレート2dの厚みよりも大きく、チェーン2を第3のベースプレート511に置いたとき、内リンク2iの内側面が正面511bと面一になる程度の深さである。これにより、第1の保持凹部513aに第1のチェーンコネクタ2aを設置したとき、チェーンプレート2dが第1の保持凹部513aに遊嵌して、チェーンプレート2dの面内方向に対する移動を制限される。
第1の保持凹部513aの底面であって、長手方向先端511c側には、長円形のくぼみ513eが設けられる。くぼみ513eの幅、すなわちZ軸方向の長さは、嵌合軸2eの直径よりも長く、くぼみ513eの長手方向長さ、すなわちY軸方向長さは、貫通穴2fの長手方向長さと略同じ、あるいは嵌合軸2eの滑動距離以上の長さである。また、くぼみ513eの深さ、すなわちX軸方向長さは、第1のチェーンコネクタ2aと第2のチェーンコネクタ2bとが重ね合わされた状態において、嵌合軸2eがくぼみ513eの底面、すなわちZY平面と平行な面に届かない程度である。
第1の保持凹部513b、513dの内周形状は、略鼓形であって、長手方向略中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれを有し、内リンク2iにおいて外リンク2hから外部に露出する形状と略相似形であって、内リンク2iの外周よりもわずかに大きい。第1の保持凹部513b、513dの深さは、内リンク2iの厚みと略同じである。これにより、第1の保持凹部513b、513dにチェーン2を設置したとき、内リンク2iが第1の保持凹部513b、513dに遊嵌して、内リンク2iの面内方向に対する移動を制限される。
第1の保持凹部513cの内周形状は、略長円形であって、長円形の長手方向中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれを有し、外リンク2hの外周形状と略相似形であって、外リンク2hの外周よりもわずかに大きい。第1の保持凹部513cの深さは、外リンク2hの厚みよりも大きく、チェーン2を第3のベースプレート511に置いたとき、内リンク2iの内側面が正面511bと面一になる程度の深さである。これにより、第1の保持凹部513cにチェーン2を設置したとき、外リンク2hが第1の保持凹部513cに遊嵌して、外リンク2hの面内方向に対する移動を制限される。
第1の保持凹部513eの外周形状は、第1の保持凹部513cを長手方向中央で切断した形状であって、外リンク2hの長手方向半分の外周形状と略相似形であって、外リンク2hの外周よりもわずかに大きい。第1の保持凹部513eの深さは、第1の保持凹部513cと同じである。これにより、第1の保持凹部513eにチェーン2を設置したとき、チェーン2の外リンク2hが第1の保持凹部513eに遊嵌して、外リンク2hの幅方向に対する移動を制限される。
磁石514は、第1の保持凹部513a、513c、513eにチェーン2を設置したとき、嵌合軸2e又はピン2jが当たる位置に設けられ、嵌合軸2e、チェーンプレート2d、ピン2j、及び/又は外リンク2hを磁着する。第1の保持凹部513aにおいては後端511f側に、第1の保持凹部513cにおいては先端511c側に、第1の保持凹部513eにおいては先端511c側に、磁石514が各々設けられる。以上の構成により、第1のチェーンプレート保持部513がチェーン2、つまりチェーンプレート2dを保持できる。
前述のように、正面511bの厚さ、すなわち正面視奥行き方向の長さは、正面511aよりも薄く、チェーン2を第3のベースプレート511に置いたとき、内リンク2iの内側面が正面511bと面一になる。これにより、チェーン2が取り付けられた第3の接続部材510を平面視、すなわち上方から見たとき、2枚の外リンク2h間の空間及び2枚の内リンク2i間の空間が正面511bによって覆われない。そのため、後述されるチェーン接合時において、リアディレーラ90のガイドプーリ92aとケージ91との間に第3の接続部材510を挿入するとき、正面511bは正面511aよりも上方に位置し、厚さの薄い正面511bがリアディレーラ90のガイドプーリ92aに対向して、第3の接続部材510に取り付けられたチェーン2のチェーンコマ間にガイドプーリ92aの歯が進入可能となる。このとき、ガイドプーリ92aは、第3の接続部材510及びチェーン2の進行に応じて回転する。これにより、リアディレーラ90のガイドプーリ92aとケージ91との間に第3の接続部材510を容易に挿入可能となる。
図16及び17を参照して、第4の接続部材550について説明する。第4の接続部材550は、板状の第2のベースプレート551と、第2のベースプレート551において背面551bの正面視上端から、X負方向へ直角に突出する第2の接続突起552と、背面551bの正面視下端から、X負方向へ直角に突出する第3の接続突起556とを主に備える。
第2のベースプレート551は、背面551bに設けられた、第2のチェーンプレート保持部553及び逃げ凹部551dを有する。第2のチェーンプレート保持部553は、背面551bにおいて、第2のベースプレート551の厚さ方向に窪んだ第2の保持凹部553a、553b、553cと、第2の保持凹部553a、553b、553cの底面に埋め込まれた円筒形の3つの磁石553dとを有する。第2の保持凹部553aの内周形状は、略長円形であって、長円形の長手方向中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれを有し、チェーンプレート2dの外周形状と略相似形であって、チェーンプレート2dの外周よりもわずかに大きい。第2の保持凹部553aの深さは、チェーンプレート2dの厚みと略同じである。これにより、第2の保持凹部553aに第2のチェーンコネクタ2bを設置したとき、チェーンプレート2dが第2の保持凹部553aに遊嵌して、チェーンプレート2dの面内方向に対する移動を制限される。第2の保持凹部553aの先端551c側には、第2のベースプレート551を厚さ方向に貫通する観察穴553eが設けられる。
第2の保持凹部553bの内周形状は、略長円形であって、長円形の長手方向中央部分に設けられた2つの凹部により形成されるくびれを有し、外リンク2hの外周形状と略相似形であって、外リンク2hの外周よりもわずかに大きい。第2の保持凹部553bの深さは、外リンク2hの厚みと略同じである。これにより、第2の保持凹部553bにチェーン2を設置したとき、外リンク2hが第2の保持凹部553bに遊嵌して、外リンク2hの面内方向に対する移動を制限される。第2の保持凹部553bの後端551f側には、第2のベースプレート551を厚さ方向に貫通する観察穴553fが設けられる。
第2の保持凹部553cの内周形状は、第2の保持凹部553bを長手方向中央で切断した形状であって、外リンク2hの長手方向半分の外周形状と略相似形であって、外リンク2hの外周よりもわずかに大きい。第2の保持凹部553cの深さは、外リンク2hの厚みと略同じである。これにより、第2の保持凹部553cにチェーン2を設置したとき、チェーン2の外リンク2hが第2の保持凹部553cに遊嵌して、外リンク2hの幅方向に対する移動を制限される。
磁石553dは、第2の保持凹部553a、553b、553cにチェーン2を設置したとき、嵌合軸2e又はピン2jが当たる位置に設けられ、嵌合軸2e、チェーンプレート2d、ピン2j、及び/又は外リンク2hを磁着する。第2の保持凹部553aにおいては後端551f側に、第2の保持凹部553bにおいては先端251c側に、第2の保持凹部553cにおいては後端551f側に、磁石153dが設けられる。以上の構成により、第2のチェーンプレート保持部553がチェーンプレート2dを保持できる。
逃げ凹部551dは、背面551bから外リンク2hの厚さだけわずかに窪んでおり、後述されるチェーン接合時において、第3の接続部材510に取り付けられている外リンク2hを逃がす空間を形成する。
第2の接続突起552は、先端551c側に設けられる略平板状の第2の先端側突起本体552aと、後端551f側に設けられる平板状の第2の後端側突起本体552bとを主に備える。第2の先端側突起本体552aの後端と第2の後端側突起本体552bの先端とが接続される。第2の先端側突起本体552aは、その底面に段部(案内溝)552gを有する。段部552gは、第2の先端側突起本体552aの長手方向に延びる。第2の後端側突起本体552bにおいて、第2のチェーンプレート保持部553側の側面552eは、第2のチェーンプレート保持部553の形状に合わせた形状を有する。また、第2の後端側突起本体552bの頂面には、把持凹部552fが設けられる。
第3の接続突起556は、先端551c側に設けられる略平板状の第3の先端側突起本体556aと、後端551f側に設けられる平板状の第3の後端側突起本体556bとを主に備える。第3の先端側突起本体556aのY正方向側にある後端と第3の後端側突起本体556bのY負方向側にある先端とが接続される。第3の先端側突起本体556aは、その頂面に段部(案内溝)556gを有する。段部556gは、第3の先端側突起本体556aの長手方向に延びる。第3の後端側突起本体556bにおいて、第2のチェーンプレート保持部553側の側面556eは、第2のチェーンプレート保持部553の形状に合わせた形状を有する。また、第3の接続突起556の頂面及び底面には、把持凹部552fが設けられる。頂面に設けられる把持凹部552fは、第3の後端側突起本体556bのZ正方向側側面からZ負方向にむけて弧状に凹む形状を有する。底面に設けられる把持凹部552fは、第3の後端側突起本体556bのZ負方向側側面からZ正方向にむけて弧状に凹む形状を有する。ユーザは、これら2つの把持凹部552fに指を掛けて、第4の接続部材550を確実に保持できる。
第2の先端側突起本体552aの段部552gと、第3の先端側突起本体556aの段部556gとの間隔は、それらの間で第3の接続部材510が滑動可能な程度の長さである。滑動時には、第3の接続部材510の正面511aが、第3の先端側突起本体556aの段部552gに係合し、正面511bが段部556gに係合し、互いに滑動する。
次に、第2のチェーン接続装置50の使用手法について説明する。まず、第3の接続部材510に、第1のチェーンコネクタ2aと複数のチェーンコマ2cを取り付ける。具体的には、まず第1のチェーンコネクタ2aの貫通穴2fを先端511c側に、嵌合軸2eを後端511f側に向けて、第1の保持凹部513aに置く。このとき、磁石514が嵌合軸2e及び/又はチェーンプレート2dに磁着し、チェーンプレート2dは第1の保持凹部513a内に遊嵌する。これにより、第1のチェーンコネクタ2aが第1の保持凹部513aに取り付けられる。すなわち、第1の保持凹部513aが、嵌合軸2eの軸方向外側から第1のチェーンコネクタ2aを保持する。
次に、嵌合軸2eの先端がチェーンコマ2cのブッシュ2k内周に挿入されるようにして、チェーンコマ2cの内リンク2i、外リンク2hを第1の保持凹部513b、513cに、続くチェーンコマ2cの内リンク2i、外リンク2hを第1の保持凹部513d、513eに置く。このとき、磁石514がブッシュ2k及び/又は外リンク2hに磁着し、外リンク2hは第1の保持凹部513c、513e内に遊嵌し、内リンク2iは第1の保持凹部513b、513d内に遊嵌する。これにより、複数のチェーンコマ2cが第1の保持凹部513b、513c、513d、513eに取り付けられる。
次に、第4の接続部材550に、第2のチェーンコネクタ2bと複数のチェーンコマ2cを取り付ける。具体的には、まず第2のチェーンコネクタ2bの貫通穴2fを先端551c側に、嵌合軸2eを後端551f側に向けて、第2の保持凹部553aに置く。このとき、磁石553dが嵌合軸2e及び/又はチェーンプレート2dに磁着し、チェーンプレート2dは第2の保持凹部553a内に遊嵌する。これにより、第2のチェーンコネクタ2bが第2の保持凹部553aに取り付けられる。すなわち、第2の保持凹部553aが、嵌合軸2eの軸方向外側から第2のチェーンコネクタ2bを保持する。
次に、ユーザは、把持凹部552f及び把持凹部552fに指を掛けて、第4の接続部材550を確実に保持しながら、嵌合軸2eの先端が、チェーンコマ2cのブッシュ2k内周に挿入されるようにして、チェーンコマ2cの外リンク2hを第2の保持凹部553bに、続くチェーンコマ2cの外リンク2hを第2の保持凹部553cに置く。このとき、磁石514がブッシュ2k及び/又は外リンク2hに磁着し、外リンク2hは第2の保持凹部553b内に遊嵌する。これにより、複数のチェーンコマ2cが第2の保持凹部553b、553cに取り付けられる。
次に、第3の接続部材510に取り付けられた第1のチェーンコネクタ2aに対して、第4の接続部材550に取り付けられた第2のチェーンコネクタ2bを、一方の嵌合軸2eの先端が他方の貫通穴2f内に挿入されるように、かつ第3の接続部材510の正面511aが第3の先端側突起本体556aの段部552gに係合し、正面511bが段部556gに係合するように、重ね合わせる。このとき、第3の接続部材510に取り付けられた嵌合軸2eの先端は、貫通穴2fを貫通して観察穴553eに達し、第4の接続部材550に取り付けられた嵌合軸2eの先端は、貫通穴2fを貫通してくぼみ513eに達する。ここで、くぼみ513eの深さは、第1のチェーンコネクタ2aと第2のチェーンコネクタ2bとが重ね合わされた状態において、嵌合軸2eがくぼみ513eの底面に届かない程度である。そのため、嵌合軸2eが第3の接続部材510に接しない。加えて、第4の接続部材550に取り付けられている外リンク2hの先端が、第3の接続部材510の逃げ凹部511dに遊嵌し、第3の接続部材510に取り付けられている外リンク2hの先端が、第4の接続部材550の逃げ凹部551dに遊嵌する。このため、第1のチェーンコネクタ2aの嵌合溝2gが、第2のチェーンコネクタ2bの貫通穴2f内に位置し、かつ第2のチェーンコネクタ2bの嵌合溝2gが、第1のチェーンコネクタ2aの貫通穴2f内に位置するまで、第1のチェーンコネクタ2aと第2のチェーンコネクタ2bとを重ね合わせてX軸方向に密着させることができる。次に、この状態において、ユーザは、把持凹部552f及び把持凹部552fに指を掛けて、第4の接続部材550を確実に保持しながら、第3の接続部材510の正面511aと第3の先端側突起本体556aの段部552gと係合させ、また正面511bと段部556gとを係合させ、これらを互いに滑動させながら、第3の接続部材510に対して第4の接続部材550をY軸方向へ互いに離間するように引っ張る。そうすると、嵌合軸2e先端に設けられた嵌合溝2gが、貫通穴2fの縁と嵌合し、これにより第1のチェーンコネクタ2aと第2のチェーンコネクタ2bとが結合される。
本実施形態によれば、スライド式継手プレートを容易に接続可能なチェーン接続装置及びシステムを得る。
また、第4の接続部材550が第2の接続突起552と第3の接続突起556とを備えるため、部材全体において高い剛性を得ることができ、これにより、スライド式継手プレートを容易に接続可能となる。
なお、第3の接続部材510において、正面511a及び正面511bの厚さが異なるとして説明したが、正面511a及び正面511bの厚さは同じであってもよい。ガイドプーリ92aとケージ91との間隔が広いリアディレーラ90であれば、リアディレーラ90のガイドプーリ92aとケージ91との間に第3の接続部材510を容易に挿入可能である。
なお、第3の接続部材510において、正面511a及び正面511bの厚さをさらに厚くしてもよい。部材全体において高い剛性を得ることができ、これにより、スライド式継手プレートを容易に接続可能となる。このとき、正面511bの底面、すなわちZ負方向に向く面に、Y軸方向に走るリアディレーラ90のプーリ92を逃がすための溝を設けてもよい。
なお、第2の接続部材150及び第4の接続部材550を透明な部材とすれば、観察穴は設けられなくてもよい。透明な各部材を介して、第1のチェーンコネクタ2aと第2のチェーンコネクタ2bとの結合状態を確認できる。
なお、第1の保持凹部113a、113b、113cは、3つに限定されない。少なくとも第1の保持凹部113aが設けられればよく、第1の保持凹部113a、113bのみが設けられてもよく、第1の保持凹部113aと2つ以上の第1の保持凹部113bが設けられてもよい。第2の保持凹部153a、153b、153cについても同様である。また、第1の保持凹部513a、513b、513c、513d、513eは、5つに限定されない。少なくとも第1の保持凹部513aが設けられればよく、第1の保持凹部513a、513bのみが設けられてもよく、第1の保持凹部513aと2つ以上の第1の保持凹部513b~513eが設けられてもよい。第2の保持凹部553a、553b、553cについても同様である。
本明細書および図中に示した数値は例示であって、これらの値に限定されない。
ここに付随する図面を参照して本発明の実施形態が説明されたが、記載された発明の範囲と精神から逸脱することなく、変形が各部の構造と関係に施されることは、当業者にとって自明である。