1.プリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、横置きタイプの中間転写型カラープリンタである。プリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2内に、用紙Pを給紙するための給紙部3と、用紙Pに画像を形成するための画像形成部4と、画像が形成された用紙Pを排紙するための排紙部5とを備えている。
なお、以下の説明において、プリンタ1に関し、方向について言及する場合には、プリンタ1を水平方向に載置した状態を基準とする。すなわち、図1の紙面上方が上方であり、紙面下方が下方である。また、図1の紙面右方が前方であり、図1に紙面左方が後方である。また、プリンタ1を前方から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前が左方であり、紙面奥が右方である。なお、前後方向が第1方向の一例であり、左右方向が第2方向の一例である。また、前方が第1方向の一方の一例であり、後方が第1方向の他方の一例である。また、左方が第2方向の一方の一例であり、右方が第2方向の他方の一例である。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、略ボックス形状を有している。本体ケーシング2は、本体開口部6と、フロントカバー7とを備えている。
本体開口部6は、本体ケーシング2の前壁を前後方向に貫通している。
フロントカバー7は、後述するプロセスフレーム52を本体ケーシング2の内外にスライド移動させるために、その下端部を支点として、図1および図12に示すように、本体開口部6を閉鎖する閉鎖位置と、図14および図15に示すように本体開口部6を開放する開放位置との間を揺動可能である。
(2)給紙部
給紙部3は、図1に示すように、給紙トレイ8と、ピックアップローラ9と、給紙ローラ10と、給紙パッド11と、1対のピンチローラ12と、1対のレジストローラ13とを備えている。ピックアップローラ9は、その回転により、給紙トレイ8上の用紙Pを、給紙ローラ10と給紙パッド11との間に搬送するように構成されている。給紙ローラ10は、その回転により、用紙Pを1枚ずつに捌くとともに、その用紙Pが1対のピンチローラ12間を通過するように、上方の1対のレジストローラ13間に向けて搬送するように構成されている。1対のレジストローラ13は、その回転により、用紙Pを所定のタイミングで、後述する中間転写ベルト41と後述する二次転写ローラ38との間に搬送するように構成されている。
(3)画像形成部
画像形成部4は、プロセスユニット16と、転写ユニット17と、定着ユニット18とを備えている。
(3−1)プロセスユニット
プロセスユニット16は、本体ケーシング2の上下方向略中央に配置されている。プロセスユニット16は、複数、すなわち4つのドラムユニットの一例としてのドラムカートリッジ21と、複数、すなわち4つの現像カートリッジ22と、複数、すなわち4つの露光部材の一例としてのLEDユニット23とを備えている。
4つのドラムカートリッジ21は、それぞれ、プロセスユニット16の上方部分において、前後方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。具体的には、前方から後方に向かって、ブラックドラムカートリッジ21K、イエロードラムカートリッジ21Y、マゼンタドラムカートリッジ21M、および、シアンドラムカートリッジ21Cが、順次配列されている。
4つのドラムカートリッジ21は、それぞれ、感光ドラム26と、スコロトロン型帯電器27と、ドラムクリーニングローラ28とを支持している。
感光ドラム26は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。感光ドラム26は、左右方向に沿って延びる軸線Aを中心として回転可能である。
スコロトロン型帯電器27は、感光ドラム26の後下方において、感光ドラム26と間隔を空けて配置されている。
ドラムクリーニングローラ28は、感光ドラム26の後方に配置されている。ドラムクリーニングローラ28は、感光ドラム26の後端部に接触している。ドラムクリーニングローラ28は、感光ドラム26の表面をクリーニングするように構成されている。
4つの現像カートリッジ22は、それぞれ、プロセスユニット16の下方部分、かつ、対応する感光ドラム26の前下方において、前後方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。具体的には、前方から後方に向かって、ブラック現像カートリッジ22K、イエロー現像カートリッジ22Y、マゼンタ現像カートリッジ22M、および、シアン現像カートリッジ22Cが、順次配列されている。
4つの現像カートリッジ22は、それぞれ、現像ローラ30と、供給ローラ31と、層厚規制ブレード32と、トナー収容部33とを備えている。
現像ローラ30は、現像カートリッジ22の後上端部に回転可能に支持されている。現像ローラ30は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。現像ローラ30は、感光ドラム26の前下端部に接触している。
供給ローラ31は、現像ローラ30の前下方において、現像カートリッジ22に回転可能に支持されている。供給ローラ31は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。供給ローラ31は、現像ローラ30の前下端部に接触している。
層厚規制ブレード32は、現像ローラ30の下方に配置されている。層厚規制ブレード32は、現像ローラ30の下端部に接触している。
トナー収容部33は、供給ローラ31および層厚規制ブレード32の下方に配置されている。トナー収容部33は、現像剤の一例としてのトナーを収容するように構成されている。
4つのLEDユニット23は、それぞれ、プロセスユニット16の下方部分、かつ、対応する感光ドラム26の下方において、前後方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。4つのLEDユニット23は、それぞれ、所定の画像データに基づいて、対応する感光ドラム26の表面を露光する。
(3−2)転写ユニット
転写ユニット17は、本体ケーシング2内の上部において、プロセスユニット16の上方に配置されている。転写ユニット17は、ベルトユニット37と、二次転写ローラ38とを備えている。
ベルトユニット37は、すべての感光ドラム26の上方に位置するように、前後方向に沿って配置されている。ベルトユニット37は、駆動ローラ39と、従動ローラ40と、ベルトの一例としての中間転写ベルト41と、複数、すなわち4つの一次転写ローラ42とを備えている。
駆動ローラ39は、転写ユニット17の後端部に回転可能に支持されている。
従動ローラ40は、転写ユニット17の前端部に回転可能に支持されている。
中間転写ベルト41は、その下方部分がすべての感光ドラム26の上端部に対して接触するように、駆動ローラ39および従動ローラ40の周りに掛け渡されている。また、中間転写ベルト41は、駆動ローラ39の駆動、および、従動ローラ40の従動により、その下方部分が前方から後方に向かって移動するように、周回移動される。
4つの一次転写ローラ42は、それぞれ、駆動ローラ39と従動ローラ40との間において、4つの感光ドラム26のそれぞれの上方に、中間転写ベルト41を介して配置されるように、前後方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。一次転写ローラ42は、中間転写ベルト41の下方部分に上方から接触している。
二次転写ローラ38は、ベルトユニット37の駆動ローラ39の後方において、中間転写ベルト41を挟むように配置されている。
(3−3)定着ユニット
定着ユニット18は、二次転写ローラ38の前上方に配置されている。定着ユニット18は、加熱ローラ44と、加熱ローラ44の後上端部に対して圧接する加圧ローラ45とを備えている。
(3−4)画像形成動作
(3−4−1)現像動作
画像形成動作が実施されると、供給ローラ31は、トナー収容部33内のトナーを、その回転によって、供給ローラ31と現像ローラ30との間で摩擦帯電しながら、現像ローラ30に供給する。
層厚規制ブレード32は、現像ローラ30の回転に伴って、現像ローラ30に供給されたトナーの厚さを規制する。これにより、現像ローラ30は、トナーを、一定厚さの薄層として、その表面に担持する。
一方、感光ドラム26の表面は、感光ドラム26の回転に伴って、スコロトロン型帯電器27により一様に正帯電された後、LEDユニット23によって所定の画像データに基づいて露光される。これにより、LEDユニット23は、画像データに基づく静電潜像を、感光ドラム26の表面に形成する。そして、現像ローラ30は、その表面に担持するトナーを、感光ドラム26の表面上の静電潜像に供給する。これにより、感光ドラム26は、その表面上にトナー像を担持する。
(3−4−2)転写・定着動作
感光ドラム26は、その表面に担持するトナー像を、中間転写ベルト41の下方部分に順次、一次転写する。これにより、感光ドラム26は、中間転写ベルト41の表面にカラー画像を形成する。
中間転写ベルト41は、その表面に形成されたカラー画像を、二次転写ローラ38との接触位置を通過する間に、給紙部3から供給される用紙Pに二次転写する。
そして、定着ユニット18は、カラー画像が転写された用紙Pが加熱ローラ44と加圧ローラ45との間を通過する間に、用紙Pを加熱および加圧する。このとき、画像が用紙Pに熱定着される。
(4)排紙部
排紙部5は、本体ケーシング2の上方において、側断面視略V字状に窪んでいる。排紙部5は、排出口47、および、1対の排紙ローラ48を備えている。
排出口47は、排紙部5の後端部における前面において、本体ケーシング2の内部と外部とを連通している。
1対の排紙ローラ48は、排出口47から排出される用紙Pを挟んで案内するように、配置されている。
また、排紙部5の前方の本体ケーシング2の上面は、排紙トレイ49として画定されている。
そして、排紙ローラ48は、定着ユニット18においてトナー像が熱定着された用紙Pを、排出口47を介して、排紙トレイ49上に排紙する。
2.プロセスユニットの詳細
プロセスユニット16は、図1および図2に示すように、支持体の一例としてのプロセスフレーム52を備えている。
プロセスフレーム52は、図1および図12に示すように、本体ケーシング2内に位置する内側位置と、図15に示すように、本体ケーシング2外に位置する外側位置との間を前後方向に移動可能に構成されている。なお、詳しくは後述するが、プロセスフレーム52は、内側位置において、図12に示すように、4つの感光ドラム26と、中間転写ベルト41とが接触する接触位置と、図14に示すように、4つの感光ドラム26と、中間転写ベルト41とが離間する離間位置との間を移動可能に構成されている。プロセスフレーム52は、図1および図2に示すように、平面視略矩形の略枠形状を有している。プロセスフレーム52は、側板の一例としてのプロセス左側壁53と、側板の一例としてのプロセス右側壁54と、左支持壁55と、右支持壁56と、プロセス前壁57と、プロセス後壁58と、プロセス底壁59とを備えている。
プロセス左側壁53、および、プロセス右側壁54は、図2および図3に示すように、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。プロセス左側壁53、および、プロセス右側壁54は、前後方向に延びる側面視略矩形の略板状を有している。
左支持壁55、および、右支持壁56は、それぞれ、プロセス左側壁53、および、プロセス右側壁54の左右方向内方に隣接配置されている。左支持壁55、および、右支持壁56は、前後方向に延びる側面視略矩形の略板状を有している。
左支持壁55は、複数、すなわち4つの膨出部62と、複数、すなわち4つの第1ドラム係合溝70と、複数、すなわち4つの第2ドラム係合溝71とを備えている。
右支持壁56は、左支持壁55に対して、第2ドラム係合溝71を備えておらず、複数、すなわち4つの膨出部62と、複数、すなわち4つの第1ドラム係合溝70とを備えている。
4つの膨出部62は、それぞれ、前後方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。膨出部62は、左支持壁55、および、右支持壁56の左右方向内面における下方部分から、左右方向内方に向かって膨出する側面視略矩形の略板状を有している。膨出部62の上面は、左支持壁55、および、右支持壁56の上面よりも下方に位置しており、ドラムカートリッジ21を載置するためのドラムカートリッジ載置面66として画定されている。また、膨出部62は、第1現像係合溝68と、第2現像係合溝69とを備えている。
第1現像係合溝68は、膨出部62のドラムカートリッジ載置面66の前端部から下方に向かって、側面視略矩形状に切り欠かれている。
第2現像係合溝69は、膨出部62のドラムカートリッジ載置面66の後方部分から下方に向かって窪む側面視略U字状の溝である。第2現像係合溝69の上下方向寸法は、第1現像係合溝68の上下方向寸法と略同じである。
4つの第1ドラム係合溝70は、それぞれ、4つの膨出部62のそれぞれの上方において、前後方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。第1ドラム係合溝70は、左支持壁55、および、右支持壁56の上面から下方に向かって窪む側面視略U字状の溝である。第1ドラム係合溝70の前端縁は、前後方向において、対応する膨出部62の第1現像係合溝68の後端縁と一致している。また、第1ドラム係合溝70の下端部は、膨出部62のドラムカートリッジ載置面66と略面一である。
4つの第2ドラム係合溝71は、それぞれ、4つの第1ドラム係合溝70のそれぞれ、および、4つの膨出部62のそれぞれの後方において、前後方向に互いに間隔を空けて配置されている。第2ドラム係合溝71は、左支持壁55の上面から下方に向かって窪む側面視略U字状の溝である。第2ドラム係合溝71の上下方向寸法は、第1ドラム係合溝70の上下方向寸法と略同じである。
プロセス前壁57は、図2および図8に示すように、プロセス左側壁53の前端部と、プロセス右側壁54の前端部との間に架設されている。プロセス前壁57は、左右方向に延びる正面視略矩形の略板状を有している。プロセス前壁57の上端部は、プロセス左側壁53の上端部、および、プロセス右側壁54の上端部よりも上方まで延びている。プロセス前壁57は、プロセス屈折部74と、プロセス把持部75とを備えている。
プロセス屈折部74は、プロセス前壁57の上端縁から、後方に向かって延びる平面視略矩形の略板状を有している。プロセス屈折部74は、プロセス凹部76を備えている。
プロセス凹部76は、プロセス屈折部74の右方部分において、後端部から前方に向かって平面視略U字状に窪む凹形状を有している。
プロセス把持部75は、後方に向かって開放される平面視略U字状の略角柱形状を有している。プロセス把持部75の左方の遊端部は、プロセス前壁57の左方部分に固定されており、プロセス把持部75の右方の遊端部は、プロセス前壁57の右方部分に固定されている。
プロセス後壁58は、図3および図8に示すように、プロセス左側壁53の後方部分と、プロセス右側壁54の後方部分との間に架設されている。プロセス後壁58は、左右方向に延びる正面視略矩形の略板状を有している。
プロセス底壁59は、図1および図3に示すように、プロセス左側壁53の下端部と、プロセス右側壁54の下端部との間に架設されている。プロセス底壁59の前端部は、プロセス前壁57の下端部と連続しており、プロセス底壁59の後端部は、プロセス後壁58の下端部と連続している。プロセス底壁59は、上記した4つのLEDユニット23と、4つのカバーユニット80とを備えている。
4つのLEDユニット23は、図1および図2に示すように、それぞれ、4つの膨出部62のそれぞれの後方であって、左支持壁55と、右支持壁56との間に配置されている。LEDユニット23は、図4Aおよび図4Bに示すように、LEDアレイ82と、LED支持部83と、胴体部84とを備えている。
LEDアレイ82は、左右方向に延びる略棒形状を有している。LEDアレイ82は、左右方向に並列配置される多数のLEDを一体的に保持している。
LED支持部83は、左右方向に延び、その上方が開放された有底矩形枠形状を有している。LED支持部83は、その内部に、上記したLEDアレイ82の上方部分が露出されるように、LEDアレイ82を受け入れている。
胴体部84は、LED支持部83の下方に配置されている。胴体部84は、左右方向に延びる正面視略矩形の略板状を有している。胴体部84の上端部は、LED支持部83の下端部と連続しており、胴体部84の下端部は、図1に示すように、プロセス底壁59に埋設されている。
4つのカバーユニット80は、図3および図4Aに示すように、それぞれ、対応するLEDユニット23のLEDアレイ82を被覆するように、前後方向に間隔を空けて並列配置されている。カバーユニット80は、図4Aおよび図4Bに示すように、1対の支柱部85と、1対の円柱部86と、1対の付勢部87と、被覆部材の一例としてのカバー部88とを備えている。
1対の支柱部85は、LEDユニット23の左右方向両端部において、プロセス底壁59の上面から上方に向かって胴体部84の後面に沿って延び、LED支持部83の上面と向かい合うように前方に屈曲する略角柱形状を有している。詳しくは、支柱部85は、上下方向に延びる垂直部分85Aと、垂直部分85Aの上端部から前上方に向かって延びる傾斜部分85Bと、傾斜部分85Bの前上端部から前方に向かって延びる水平部分85Cとから構成されている。また、支柱部85は、支柱部85は、第1ガイド溝90と、第2ガイド溝91とを備えている。
第1ガイド溝90は、支柱部85の垂直部分85Aの上方部分において、支柱部85を左右方向に貫通している。第1ガイド溝90は、上下方向に延びる側面視略矩形状を有している。
第2ガイド溝91は、支柱部85の傾斜部分85Bから水平部分85Cにわたって、支柱部85を左右方向に貫通している。第2ガイド溝91は、傾斜部分85B、および、水平部分85Cに沿って屈曲する側面視略V字状を有している。
1対の円柱部86は、1対の支柱部85の左右方向外方に隣接配置されている。円柱部86は、プロセス底壁59の上面から上方に向かって延びる略円柱形状を有している。円柱部86の上端部は、第2ガイド溝91の下端部よりもわずかに下方に位置している。
1対の付勢部87は、それぞれ、圧縮ばね92と、ころ93とを備えている。
圧縮ばね92は、上下方向に沿って、線材が螺旋状に巻回されるコイル形状を有している。付勢部87の自然長は、円柱部86の上下方向寸法よりも大きい。
ころ93は、圧縮ばね92の上端部に接続されている。圧縮ばね92は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。
そして、圧縮ばね92に円柱部86が挿通されることにより、付勢部87が円柱部86に対して組み付けられている。
カバー部88は、平面視略U字状を有している。具体的には、カバー部88は、カバー本体94と、1対の腕部95とを一体として備えている。
カバー本体94は、左右方向に延びる平面視略矩形の略板状を有している。カバー本体94の前後左右方向寸法は、LEDアレイ82の前後左右方向寸法よりもわずかに大きい。
1対の腕部95は、カバー本体94の左右方向両端部であって、1対の支柱部85の左右方向内方に配置されている。腕部95は、カバー本体94の左右方向外端部から連続して前後方向に延び、その後端部から後下方に向かって延びた後、下方に向かって屈折する略角柱形状を有している。腕部95は、第1ガイド軸96と、第2ガイド軸97とを備えている。
第1ガイド軸96は、腕部95の前上端部における左右方向外面から、左右方向外方に向かって延びる略円柱形状を有している。第1ガイド軸96の左右方向寸法は、支柱部85の左右方向寸法よりも小さい。第1ガイド軸96は、支柱部85の第2ガイド溝91に挿通されている。
第2ガイド軸97は、腕部95の後下端部の左右方向外面から、左右方向外方に向かって延びる略円柱形状を有している。第2ガイド軸97の左右方向寸法は、1対の支柱部85の左右方向寸法よりも大きい。第2ガイド軸97は、支柱部85の第1ガイド溝90に挿通され、その左右方向外端部が付勢部87のころ93に挿通されている。
これにより、カバーユニット80において、カバー部88の第2ガイド軸97は、付勢部87の圧縮ばね92の付勢力により、上方に付勢されている。
そうすると、第2ガイド軸97は、第1ガイド溝90の上端部に位置し、第1ガイド軸96は、第2ガイド溝91の前上端部に位置する。このとき、カバー部88のカバー本体94が、LEDアレイ82に対して上方から向かい合う被覆位置に位置する。
また、図5Aおよび図5Bに示すように、圧縮ばね92の付勢力に抗して、ころ93が下方に移動すると、第2ガイド軸97が第2ガイド溝91の上下方向略中央に移動し、第1ガイド軸96が第1ガイド溝90の前端部よりも後方に移動する。このとき、カバー部88のカバー本体94が後方に移動し、LEDアレイ82の前方部分が露出される。
さらに、図6Aおよび図6Bに示すように、圧縮ばね92の付勢力に抗して、ころ93が下方に移動すると、第2ガイド軸97が第2ガイド溝91の下端部に移動し、第1ガイド軸96が第1ガイド溝90の前後方向略中央部分まで移動する。このとき、カバー部88のカバー本体94がさらに後方に移動し、LEDアレイ82を露出させる露出位置に移動する。
つまり、カバーユニット80において、カバー部88は、図4Aおよび図4Bに示すように、LEDアレイ82を被覆する被覆位置と、図6Aおよび図6Bに示すようにLEDアレイ82を露出させる露出位置との間を移動可能であって、常には、1対の付勢部87によって、常には、被覆位置となるように付勢されている。
なお、プロセスフレーム52において、図1および図2に示すように、4つのドラムカートリッジ収容部100と、4つの現像カートリッジ収容部101とが画定されている。
4つのドラムカートリッジ収容部100は、それぞれ、4つの膨出部62のそれぞれのドラムカートリッジ載置面66の上方、かつ、側面視における右支持壁56のそれぞれの第1ドラム係合溝70から第1ドラム係合溝70の後方に位置する第2ドラム係合溝71までの間に画定されている。
つまり、1つのドラムカートリッジ収容部100において、第1ドラム係合溝70が左右1対配置され、第2ドラム係合溝71が左方に1つ配置されている。1対の第1ドラム係合溝70が、1対のドラムガイド、および、ガイド部の一例である。第2ドラム係合溝71が、ガイド部の一例である。
4つの現像カートリッジ収容部101は、それぞれ、4つのLEDユニット23のそれぞれの前方、かつ、左支持壁55の4つの膨出部62のそれぞれと、右支持壁56の4つの膨出部62のそれぞれとの間に画定されている。
つまり、1つの現像カートリッジ収容部101において、膨出部62が左右1対、すなわち、第1現像係合溝68が左右1対配置され、第2現像係合溝69が左右1対配置されている。1対の第1現像係合溝68、および、1対の第2現像係合溝69が、1対の現像ガイドの一例である。
また、1対の第1ドラム係合溝70は、1対の第1現像係合溝68、および、1対の第2現像係合溝69よりも左右方向外方に配置されている。
3.ドラムカートリッジの詳細
(1)ドラムカートリッジの構成
ドラムカートリッジ21は、図1に示すように、ドラムフレーム104を備えている。
なお、ドラムカートリッジ21は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色において、ほとんどが同一の構成であり、一部的にその構成が異なっている。そこで、以下の説明において、4つのドラムカートリッジ21の同一の構成について説明し、4つのドラムカートリッジ21の差異点についてはその都度説明する。
ドラムフレーム104は、図7Aおよび図7Bに示すように、ドラム左側壁105と、ドラム右側壁106と、第1連結壁107と、第2連結壁108と、帯電器支持部109とを備えている。
ドラム左側壁105、および、ドラム右側壁106は、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。
ドラム左側壁105は、ドラム側壁本体112と、ドラム屈折部114と、載置部115と、第1ドラム係合部116と、当接部117と、第2ドラム係合部118とを備えている。
ドラム右側壁106は、ドラム左側壁105に対して、第2ドラム係合部118を備えておらず、ドラム側壁本体112と、ドラム屈折部114と、載置部115と、第1ドラム係合部116と、当接部117とを備えている。
ドラム側壁本体112は、上下前後方向に延びる側面視略矩形の略板状を有している。ドラム側壁本体112は、ドラム支持部120を備えている。
ドラム支持部120は、ドラム側壁本体112の側面視略中央を側面視略円形に貫通し、その周縁部から左右方向外方に向かって延びる略円筒形状を有している。ドラム左側壁105のドラム支持部120と、ドラム右側壁106のドラム支持部120とは、感光ドラム26の左右方向両端部が挿通されることにより、感光ドラム26を支持している。なお、感光ドラム26の上端部は、後述する第1連結壁107と、第2連結壁108との間から露出されており、第1連結壁107、および、第2連結壁108の上面よりも上方に突出している。
ドラム屈折部114は、ドラム側壁本体112の上端縁から、左右方向内方に向かって延びる平面視略矩形の略板状を有している。ドラム屈折部114は、係合部の一例としての位置決め穴121を備えている。
位置決め穴121は、ドラム屈折部114の前後方向略中央部分を、上下方向に貫通している。位置決め穴121は、左右方向に長手の断面略矩形状を有している。言い換えると、位置決め穴121は、ドラム屈折部114の上面から下方に向かって窪む凹形状を有している。
載置部115は、ドラム側壁本体112の下端部に配置されている。載置部115は、前後方向に延びる略角柱形状を有している。載置部115の左右方向寸法は、ドラム側壁本体112の左右方向寸法よりも大きい。これにより、載置部115は、ドラム側壁本体112とともに、正断面視略T字状をなしている。また、載置部115は、受入溝122を備えている。
受入溝122は、載置部115の下面から上方に向かって底面視略矩形状に窪む溝である。
第1ドラム係合部116は、ドラム側壁本体112の前端部から、載置部115の前端部にわたって延び、左右方向外方に向かって突出する正面視略矩形の略板状を有している。
当接部117は、第1ドラム係合部116の前面から前方に向かって突出する正面視略矩形の略角柱形状を有している。当接部117は、面取り部124を備えている。
面取り部124は、当接部117の左右方向内方における下端部が切り欠かれるように構成されている。
第2ドラム係合部118は、ドラム左側壁105の載置部115の後端部における左面から左方に向かって突出する略角柱形状を有している。
なお、イエロードラムカートリッジ21Y、マゼンタドラムカートリッジ21M、および、シアンドラムカートリッジ21Cのドラム左側壁105、および、ドラム右側壁106は、それぞれ、ドラム把持部113を備えており、ブラックドラムカートリッジ21Kは、図19に示すように、左ブラックドラム把持部134と、右ブラックドラム把持部135とを備えている。
ドラム把持部113は、図7Aに示すように、ドラム把持部113は、1対の突出部の一例としての把持突出部125と、連結部の一例としての把持連結部126とを備えている。
1対の把持突出部125は、前後方向に間隔を空けて配置されている。把持突出部125は、上下方向に延びる略角柱形状を有している。1対の把持突出部125のそれぞれの下端部は、ドラム側壁本体112の前上端部、および、後上端部のそれぞれに固定されている。また、1対の把持突出部125のそれぞれの上端部は、上方に向かうにつれて、互いに近づくように湾曲している。
把持連結部126は、左右方向に延びる略角柱形状を有し、1対の把持突出部125の上端部間を連結している。
これにより、ドラム把持部113は、下方に向かって開放される側面視略U字状の略角柱形状を有している。また、ドラム把持部113の左右方向寸法は、載置部115の受入溝122の左右方向寸法よりもわずかに小さい。また、ドラム把持部113は、位置決め穴121よりも左右方向の外方に位置している。
左ブラックドラム把持部134は、図19に示すように、ドラム把持部113と同様に、1対の把持突出部125と、把持連結部126とを備えており、下方に向かって開放される側面視略U字状の略角柱形状を有している。また、左ブラックドラム把持部134は、平板部136を備えている。
平板部136は、左ブラックドラム把持部134の把持連結部126の前後方向全域にわたって左方に向かって突出する平面視略板状を有している。
右ブラックドラム把持部135は、ドラム把持部113と同様に、1対の把持突出部125と、把持連結部126とを備えており、下方に向かって開放される側面視略U字状の略角柱形状を有している。なお、右ブラックドラム把持部135の上下方向寸法は、ドラム把持部113の上下方向寸法よりも小さい。
第1連結壁107は、図7Aおよび図7Bに示すように、ドラム左側壁105のドラム側壁本体112の上端部と、ドラム右側壁106のドラム側壁本体112の上端部との間に架設されている。第1連結壁107は、前後方向に延び、その前端縁が下方に向かって屈折する側断面視略L字状の略板状を有している。第1連結壁107の上面は、ドラム屈折部114の上面よりも下方に位置している。第1連結壁107の前面は、ドラム側壁本体112の前面と略面一である。第1連結壁107は、突条部127を備えている。
突条部127は、第1連結壁107の左右方向両端部を除く前面から前方に向かって突出している。突条部127は、左右方向に延びる略突条を有している。突条部127は、ドラム凸部128を備えている。
ドラム凸部128は、突条部127の前面から前方に向かって突出する断面略矩形の凸形状を有している。
なお、ドラム凸部128は、図8に示すように、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれによって、その左右方向における配置が互いに異なる。具体的には、ブラックドラムカートリッジ21Kのドラム凸部128をブラックドラム凸部128K、イエロードラムカートリッジ21Yのドラム凸部128をイエロードラム凸部128Y、マゼンタドラムカートリッジ21Mのドラム凸部128をマゼンタドラム凸部128M、シアンドラムカートリッジ21Cのドラム凸部128をシアンドラム凸部128Cとし、それぞれについて説明する。
ブラックドラム凸部128Kは、突条部127の右方部分に配置されている。
イエロードラム凸部128Yは、突条部127の左右方向略中央部分よりもやや右方であって、ブラックドラム凸部128Kよりも左方に配置されている。
マゼンタドラム凸部128Mは、突条部127の左右方向略中央部分よりもやや左方であって、イエロードラム凸部128Yよりも左方に配置されている。
シアンドラム凸部128Cは、突条部127の左方部分であって、マゼンタドラム凸部128Mよりも左方に配置されている。
第2連結壁108は、図7Aおよび図7Bに示すように、ドラム左側壁105のドラム側壁本体112の後上端部と、ドラム右側壁106のドラム側壁本体112の後上端部との間に架設されている。第2連結壁108は、左右方向に延びる略角柱形状を有している。第2連結壁108は、ドラム凹部130を備えている。
ドラム凹部130は、第2連結壁108の後面から前方に向かって、平面視略U字状に窪む凹形状を有している。
なお、ドラム凹部130は、図8に示すように、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれによって、その左右方向における配置、および、構成が互いに異なる。具体的には、ブラックドラムカートリッジ21Kのドラム凹部130をブラックドラム凹部130K、イエロードラムカートリッジ21Yのドラム凹部130をイエロードラム凹部130Y、マゼンタドラムカートリッジ21Mのドラム凹部130をマゼンタドラム凹部130Mとし、それぞれについて説明する。また、シアンドラムカートリッジ21Cは、ドラム凹部130を備えていない。
ブラックドラム凹部130Kは、第2連結壁108の左右方向略中央部分よりもやや右方に配置されている。
イエロードラム凹部130Yは、第2連結壁108の左右方向略中央部分よりもやや左方であって、ブラックドラム凹部130Kよりも左方に配置されている。
マゼンタドラム凹部130Mは、第2連結壁108の左方部分であって、イエロードラム凹部130Yよりも左方に配置されている。
帯電器支持部109は、図7Bおよび図16Bに示すように、第2連結壁108の下方にあって、ドラム左側壁105のドラム側壁本体112の後下端部と、ドラム右側壁106のドラム側壁本体112の後下端部との間に架設されている。帯電器支持部109は、左右方向に延び、前上方に向かって開放される断面視略U字状の略枠形状を有している。帯電器支持部109は、上記したスコロトロン型帯電器27を有している。また、帯電器支持部109は、1対の延設部132を備えている。
1対の延設部132は、帯電器支持部109の左右方向両端部に配置されている。延設部132は、帯電器支持部109の前下面から下方に向かって突出する略角柱形状を有している。
(2)ドラムカートリッジのプロセスフレームに対する装着状態、および、並び順
4つのドラムカートリッジ21のそれぞれは、図2および図19に示すように、プロセスフレーム52の対応するドラムカートリッジ収容部100に収容されるときには、左方において、第1ドラム係合部116が第1ドラム係合溝70に対して上方から嵌まり、第2ドラム係合部118が第2ドラム係合溝71に対して上方から嵌まっている。また、右方においては、第1ドラム係合部116が第1ドラム係合溝70に対して上方から嵌まっている。
これにより、左方の載置部115が左方の膨出部62のドラムカートリッジ載置面66上に載置され、右方の載置部115が右方の膨出部62のドラムカートリッジ載置面66上に載置されて、ドラムカートリッジ21がドラムカートリッジ収容部100に収容されている。
このとき、図16Aに示すように、ドラムカートリッジ21の延設部132は、カバーユニット80のころ93の上端部に当接されており、圧縮ばね92の付勢力に抗して、ころ93を下方に向けて押圧している。
これにより、図6Aおよび図6Bに示すように、カバー部88が露出位置に位置し、LEDユニット23と感光ドラム26とが上下方向に向かい合う。
そして、4つのドラムカートリッジ21は、図8に示すように、プロセスフレーム52の対応するドラムカートリッジ収容部100に収容されるときには、前後方向における並び順が変更不能に構成されている。
具体的には、プロセスフレーム52のプロセス凹部76と、シアンドラムカートリッジ21C以外の3つのドラムカートリッジ21のそれぞれのドラム凹部130とが左右方向において互いに異なる位置に配置されており、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれのドラム凸部128が左右方向において互いに異なる位置に配置されている。
こうして、ブラックドラムカートリッジ21Kは、ブラックドラム凸部128Kがプロセスフレーム52のプロセス凹部76と係合するようにして、最前端のドラムカートリッジ収容部100に収容されている。
また、イエロードラムカートリッジ21Yは、イエロードラム凸部128Yがブラックドラムカートリッジ21Kのブラックドラム凹部130Kと係合するようにして、前から2番目のドラムカートリッジ収容部100に収容されている。
また、マゼンタドラムカートリッジ21Mは、マゼンタドラム凸部128Mがイエロードラムカートリッジ21Yのイエロードラム凹部130Yと係合するようにして、後から2番目のドラムカートリッジ収容部100に収容されている。
また、シアンドラムカートリッジ21Cは、シアンドラム凸部128Cがマゼンタドラムカートリッジ21Mのマゼンタドラム凹部130Mと係合するようにして、最後端のドラムカートリッジ収容部100に収容されている。
こうして、4つのドラムカートリッジ21が前後方向に沿って、実質的な隙間が無いように、並列配置されている。具体的には、前後方向に隣り合うドラムフレーム104間の寸法は、例えば、0.5mm以上、好ましくは、2mm以上であり、例えば、8mm以下、好ましくは、5mm以下である。
このとき、図1に示すように、ブラックドラムカートリッジ21Kの第1連結壁107の上面と、プロセスフレーム52のプロセス屈折部74の上面とは、面一となっている。
また、隣り合うドラムカートリッジ21の内、前方のドラムカートリッジ21の第2連結壁108と、後方のドラムカートリッジ21の第1連結壁107とは、面一となっている。
なお、図8に示すように、4つのドラムカートリッジ21の内、シアンドラムカートリッジ21Cが第1ドラムカートリッジの一例であり、シアンドラムカートリッジ21Cと互いに隣り合うマゼンタドラムカートリッジ21Mが第2ドラムカートリッジの一例であり、マゼンタドラムカートリッジ21Mと隣り合うイエロードラムカートリッジ21Yが第3ドラムカートリッジの一例である。
また、シアンドラムカートリッジ21Cのシアンドラム凸部128Cが第1係合部の一例であり、シアンドラム凸部128Cと係合するマゼンタドラムカートリッジ21Mのマゼンタドラム凹部130Mが第1被係合部の一例である。
また、マゼンタドラムカートリッジ21Mのマゼンタドラム凸部128Mが第2係合部の一例であり、マゼンタドラム凸部128Mと係合するイエロードラムカートリッジ21Yのイエロードラム凹部130Yが第2被係合部の一例である。
そして、マゼンタドラム凸部128M、および、イエロードラム凹部130Yは、シアンドラム凸部128C、および、マゼンタドラム凹部130Mと、左右方向における位置が異なっている。
また、4つのドラムカートリッジ21の内、プロセスフレーム52が内側位置から外側位置に向かう方向における最下流、すなわち、最前端のブラックドラムカートリッジ21Kにおけるブラックドラム凸部128Kが、第3係合部の一例であり、ブラックドラム凸部128Kと係合するプロセスフレーム52のプロセス凹部76が、第3被係合部の一例である。
そして、ブラックドラム凸部128K、および、プロセス凹部76は、シアンドラム凸部128C、および、マゼンタドラム凹部130Mと、左右方向における位置が異なっている。
4.現像カートリッジの詳細
(1)現像カートリッジの構成
現像カートリッジ22は、図2および図9に示すように、現像フレーム140と、軸受部材141とを備えている。
現像フレーム140は、左右方向に延び、その左端部および右端部が閉鎖された略角筒形状を有している。なお、現像フレーム140の後上端部は、左右方向にわたってその内外が連通されており、現像ローラ30の後上端部を露出している。また、現像フレーム140の下方部分は、トナー収容部33として画定されている。現像フレーム140は、1対の現像把持部143を備えている。
1対の現像把持部143は、現像フレーム140の左右方向両端部に配置されている。現像把持部143は、土台部144と、移動部の一例としての揺動部145と、付勢部材の一例としてのトーションばね146とを備えている。
土台部144は、現像フレーム140の上面における左右方向両端部から、上方に向かって延びた後、左右方向外方に向かって延びる正面視略L字状の略角柱形状を有している。なお、図8に示すように、左方の土台部144の右端部と、右方の土台部144の左端部との間の寸法は、ドラムカートリッジ21の突条部127の左右方向寸法よりもわずかに大きい。また、左方の土台部144の左端部と、右方の土台部144の右端部との間の寸法は、左方の当接部117の右面と、右方の当接部117の左面との間の寸法と略同じである。土台部144は、図9に示すように、受入部147と、軸部148とを備えている。
受入部147は、土台部144の左右方向外端部において、後方から前方に向かって背面視略矩形状に窪んでいる。
軸部148は、受入部147の前面から後方に向かって突出する略円柱形状を有している。軸部148の後端部は、前後方向において、土台部144の後端部と略同じ位置に位置している。
揺動部145は、一端部が閉鎖された長手の略角筒形状を有している。揺動部145は、貫通穴149を備えている。
貫通穴149は、揺動部145の他端部を背面視略円形状に貫通している。
そして、貫通穴149が軸部148を受け入れることにより、揺動部145は、軸部148を支点として、左右方向外方に延び、先端が現像フレーム140から相対的に離かられるように突出する図9に実線で示す突出位置と、軸部148を支点として、下方に延び、先端と現像フレーム140との距離が突出位置よりも小さくなり、現像フレーム140に相対的に近接するように上下方向に沿う図9に仮想線で示す収容位置との間を回動可能に組み付けられている。
なお、図18に示すように、揺動部145が突出位置に位置するときに、左方の揺動部145の左端部と、右方の揺動部145の右端部との間の寸法は、プロセスフレーム52の左右方向寸法よりも大きい。
また、揺動部145は、突出位置に位置するときに、プロセス左側壁53、および、プロセス右側壁54の上方に配置され、上方から見て、プロセス左側壁53、および、プロセス右側壁54と重なっている。
トーションばね146は、図9に示すように、前後方向に沿って、線材が螺旋状に巻回されるコイル形状を有している。そして、揺動部145内において、トーションばね146に軸部148が挿通されることにより、トーションばね146の線材の一端部が受入部147の上面に対して下方から当接し、トーションばね146の他端部が揺動部145の内面に対して下方から当接している。これにより、トーションばね146は、揺動部145を収容位置から突出位置に向かって付勢している。
軸受部材141は、図2および図9に示すように、現像フレーム140の右方に配置されている。軸受部材141は、上下前後方向に延びる略厚板状を有している。軸受部材141は、第1現像係合部151と、第2現像係合部152とを備えている。
第1現像係合部151は、軸受部材141の前下端部から、右方に向かって突出している。第1現像係合部151は、側面視略U字状の略板状を有している。また、第1現像係合部151の上面は、右方に向かうにつれて、下方に傾斜している。
第2現像係合部152は、軸受部材141の後下端部から、右方に向かって突出する略角柱形状を有している。第2現像係合部152の上面は、右方に向かうにつれて、下方に傾斜している。
なお、現像フレーム140は、その左方に、現像カートリッジ22の平面視略中央部分を対称線として、左右対称となる第1現像係合部151と、図示しないが、第2現像係合部152を備えている。
つまり、現像カートリッジ22は、第1現像係合部151と、第2現像係合部152とは、それぞれ1対ずつ備えている。
(2)現像カートリッジのプロセスフレームに対する装着状態
4つの現像カートリッジ22のそれぞれは、図2および図3に示すように、プロセスフレーム52の対応する現像カートリッジ収容部101に収容されるときには、1対の第1現像係合部151が1対の第1現像係合溝68に対して上方から嵌まり、1対の第2現像係合部152が1対の第2現像係合溝69に対して上方から嵌まっている。
これにより、現像カートリッジ22は、左方の膨出部62、および、右方の膨出部62に支持され、現像カートリッジ収容部101に収容されている。
なお、現像カートリッジ22、および、ドラムカートリッジ21の両方がプロセスフレーム52に装着されている状態において、図17Aに示すように、現像カートリッジ22は、ドラムカートリッジ21の下方に配置されており、現像カートリッジ22の現像把持部143の揺動部145に対して、ドラムカートリッジ21の当接部117が当接している。
これにより、1対の現像把持部143において、揺動部145は、トーションばね146の付勢力に抗して、収容位置に位置されている。
5.ベルトユニットの詳細
ベルトユニット37は、図10および図11に示すように、ベルトフレーム155と、4対のブラケット166をと備えている。
ベルトフレーム155は、ベルト左側壁156と、ベルト右側壁157と、ベルトフレーム本体158とを一体として備えている。
ベルト左側壁156、および、ベルト右側壁157は、左右方向に間隔を空けて配置されている。ベルト左側壁156、および、ベルト右側壁157は、前後方向に延びる側面視略矩形の略板状を有している。ベルト左側壁156、および、ベルト右側壁157は、それぞれ、4つの位置決め部の一例としての位置決め突出部160を備えている。
4つの位置決め突出部160は、前後方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。位置決め突出部160は、ベルト左側壁156、および、ベルト右側壁157の下面から、下方に向かって突出する断面略矩形の凸形状を有している。言い換えると、位置決め突出部160は、ベルトフレーム155において、4対配置されている。また、4対の位置決め突出部160は、ドラムカートリッジ21が装着されたプロセスフレーム52が内側位置に位置する状態において、ドラムカートリッジ21の1対のドラム把持部113よりも左右方向の内方に位置している。
ベルトフレーム本体158は、ベルト左側壁156と、ベルト右側壁157との間に架設されている。ベルトフレーム本体158は平面視略矩形の略板状を有している。ベルトフレーム本体158は、4つの転写ローラ収容部161と、4対のブラケット収容部162とを備えている。
4つの転写ローラ収容部161は、前後方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。転写ローラ収容部161は、下方が開放された略半円筒形状を有している。
4対のブラケット収容部162は、それぞれ、対応する転写ローラ収容部161の左右方向両端部に配置されている。ブラケット収容部162は、ベルトフレーム本体158の下面から上方に向かって、平面視略矩形状に窪んでいる。
4対のブラケット166は、それぞれ、対応する一次転写ローラ42の左右方向両端部に配置されている。ブラケット166は、前後方向に延びる側面視略矩形の略板状を有している。ブラケット166の側面視略中央は、側面視略円形に貫通されている。
そして、4対のブラケット166のそれぞれが、対応する一次転写ローラ42の左右方向両端部を受け入れ、4対のブラケット収容部162のそれぞれに収容されることにより、4つの一次転写ローラ42のそれぞれが、対応する転写ローラ収容部161に収容されている。
これにより、4つの一次転写ローラ42が前後方向に間隔を空けて、ベルトフレーム155に対して相対移動可能に並列配置されている。
また、ベルトフレーム155の後端部に駆動ローラ39が回転可能に支持され、ベルトフレーム155の前端部に従動ローラ40が回転可能に支持されており、中間転写ベルト41が駆動ローラ39および従動ローラ40の周りに架け渡されている。つまり、ベルトフレーム155は、中間転写ベルト41を支持している。
6.本体ケーシングに対するプロセスユニットの装着状態
プロセスフレーム52が内側位置における接触位置に位置した状態において、図12および図13に示すように、ベルトユニット37のベルトフレーム155に対して、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれのドラムフレーム104が下方から当接されている。
より具体的には、ベルトフレーム155のベルト左側壁156の下面、および、ベルト右側壁157の下面と、4つのドラムフレーム104のそれぞれのドラム屈折部114の上面とが接触し、ベルトフレーム155の4対の位置決め突出部160のそれぞれが、4つのドラムフレーム104のそれぞれの位置決め穴121に嵌まっている。つまり、位置決め穴121は、中間転写ベルト41よりも左右方向の外方に位置している。
こうして、ベルトフレーム155に対して、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれが位置決めされ、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれの感光ドラム26は、対応する一次転写ローラ42に対して、中間転写ベルト41を挟んで向かい合い、中間転写ベルト41に対して接触している。
なお、プロセスフレーム52が内側位置における接触位置に位置した状態では、イエロードラムカートリッジ21Y、マゼンタドラムカートリッジ21M、および、シアンドラムカートリッジ21Cのそれぞれのドラム把持部113は、左右方向から見て、中間転写ベルト41と重なっている。また、ブラックドラムカートリッジ21Kにおいては、左ブラックドラム把持部134、および、右ブラックドラム把持部135が左右方向から見て、ベルトユニット37と重なっている。
7.ドラムカートリッジ、および、現像カートリッジの着脱動作
(1)ドラムカートリッジ、および、現像カートリッジの離脱動作
本体ケーシング2から、ドラムカートリッジ21、および、現像カートリッジ22を離脱させるには、まず、本体ケーシング2からプロセスフレーム52を引き出し、内側位置から外側位置に移動させる。
プロセスフレーム52を内側位置から外側位置に移動させるには、まず、図14に示すように、フロントカバー7を揺動させ、閉鎖位置から開放位置に移動させる。
そうすると、フロントカバー7の揺動に連動し、図示しない連動機構により、プロセスフレーム52が内側位置における接触位置から、下方に移動し、中間転写ベルト41から4つのドラムカートリッジ21のそれぞれの感光ドラム26が離間される離間位置へと移動する。また、このとき、ベルトユニット37の4対の位置決め突出部160と、4つのドラムカートリッジ21の位置決め穴121との係合が解除される。
次いで、図15に示すように、ユーザがプロセス把持部75を把持し、プロセスフレーム52を前方に引き出すようにしてスライド移動させる。
これにより、プロセスフレーム52は、本体開口部6を介して、本体ケーシング2の外側に引き出され、外側位置に位置される。
次いで、プロセスフレーム52から、ドラムカートリッジ21を離脱させる。プロセスフレーム52から、ドラムカートリッジ21を離脱させるには、図19に示すように、ユーザは、ドラム把持部113を把持して、ドラムカートリッジ21を上方に引き上げる。なお、図19においては、4つのドラムカートリッジ21の内、イエロードラムカートリッジ21Yを離脱させている。
そうすると、図16Aおよび図16Bに示すように、ドラムフレーム104の延設部132と、付勢部87のころ93との当接が解除され、ころ93は、圧縮ばね92の付勢力によって、上方へと付勢される。
これにより、第2ガイド軸97が第1ガイド溝90の下端部から上端部まで移動され、第1ガイド軸96が第2ガイド溝91の前後方向略中央から前上端部まで移動し、カバー部88がLEDアレイ82を露出させる露出位置から、LEDアレイ82を被覆する被覆位置に移動する。
また、図17Aおよび図17Bに示すように、ドラムカートリッジ21が対応する現像カートリッジ22に対して上方に移動することにより、ドラムフレーム104の当接部117の、現像フレーム140の現像把持部143の揺動部145に対する当接が解除され、揺動部145は、トーションばね146の付勢力により、収容位置から突出位置に移動する。
そして、プロセスフレーム52から離脱されたイエロードラムカートリッジ21Yは、図19および図20に示すように、マゼンタドラムカートリッジ21Mに対して、重ねられるように載置されている。具体的には、イエロードラムカートリッジ21Yのドラムフレーム104の載置部115の受入溝122が、マゼンタドラムカートリッジ21Mのドラム把持部113の上端部と係合するようにして、マゼンタドラムカートリッジ21Mに対して、イエロードラムカートリッジ21Yが積み重ねられている。
なお、図19に示すように、ブラックドラムカートリッジ21Kにおいて、左ブラックドラム把持部134が平板部136を備えていることにより、受入溝122と係合不能となっている。また、右ブラックドラム把持部135は、受入溝122と係合可能であるが、左ブラックドラム把持部134の上端部と、右ブラックドラム把持部135の上端部とは、上下方向寸法が異なることにより、ブラックドラムカートリッジ21Kに対して、イエロードラムカートリッジ21Y、マゼンタドラムカートリッジ21M、および、シアンドラムカートリッジ21Cを積み重ねたときには、傾斜し、バランスが悪くなるので、実質的に積重ねることができないように構成されている。
そして、対応するイエロードラムカートリッジ21Yが離脱されたイエロー現像カートリッジ22Yは、図18に示すように、ユーザが左右の揺動部145を把持することにより、上方に引き抜かれる。
以上により、本体ケーシング2からのドラムカートリッジ21、および、現像カートリッジ22の離脱動作が完了する。
(2)ドラムカートリッジ、および、現像カートリッジの装着動作
本体ケーシング2に対して、ドラムカートリッジ21、および、現像カートリッジ22を装着するには、まず、現像カートリッジ22をプロセスフレーム52に対して装着する。
現像カートリッジ22をプロセスフレーム52に装着するには、図2に示すように、現像カートリッジ22を、対応するドラムカートリッジ21がプロセスフレーム52から離脱された状態で、対応する現像カートリッジ収容部101に対して上方から装着する。具体的には、現像カートリッジ22は、1対の第1現像係合部151が1対の第1現像係合溝68によって上方から下方にガイドされ、1対の第2現像係合部152が1対の第2現像係合溝69によって上方から下方にガイドされるようにして、対応する現像カートリッジ収容部101に装着される。
次いで、ドラムカートリッジ21を、対応する現像カートリッジ22がプロセスフレーム52に装着された状態で、対応するドラムカートリッジ収容部100に対して上方から装着する。具体的には、ドラムカートリッジ21は、左方においては、第1ドラム係合部116が第1ドラム係合溝70によって上方から下方にガイドされ、第2ドラム係合部118が第2ドラム係合溝71によって上方から下方にガイドされる。また、右方においては、第1ドラム係合部116が第1ドラム係合溝70に対して上方から下方にガイドされるようにして、ドラムカートリッジ21は、対応するドラムカートリッジ収容部100に装着される。
これにより、図17Bに示すように、現像カートリッジ22の揺動部145に対して、ドラムカートリッジ21の当接部117が上方から当接され、現像カートリッジ22の揺動部145は、図17Aに示すように、トーションばね146の付勢力に抗して、突出位置から収容位置に移動する。
そして、図12および図15に示すように、プロセスフレーム52を上記した逆の手順により、外側位置から内側位置における接触位置に移動させる。
以上により、ドラムカートリッジ21、および、現像カートリッジ22の本体ケーシング2への装着動作が完了する。
8.作用効果
(1)このプリンタ1によれば、図1に示すように、4つの感光ドラム26が前後方向に沿って並列配置されるように、プロセスフレーム52に支持されている。
そして、図13に示すように、プロセスフレーム52が内側位置の接触位置に位置するときに、中間転写ベルト41を支持するベルトフレーム155の位置決め突出部160に対して、感光ドラム26を支持する4つのドラムフレーム104のそれぞれの位置決め穴121を係合することで、ベルトフレーム155に対して4つのドラムフレーム104を位置決めすることができる。
その結果、中間転写ベルト41に対して、4つの感光ドラム26を精度良く位置決めすることができる。
また、本体ケーシング2に対して内側位置と外側位置との間を移動可能なプロセスフレーム52に支持されるドラムフレーム104が凹形状を有する位置決め穴121を備えていることにより、位置決め穴121の損傷を抑制することができ、位置決め穴121と係合するベルトフレーム155の位置決め突出部160を保護することができる。
(2)また、このプリンタ1によれば、図13に示すように、凸形状と凹形状を係合させるという簡易な構成により、位置決め穴121と位置決め突出部160とを係合することができる。
(3)また、このプリンタ1によれば、図2に示すように、位置決め穴121が凹形状を有していることにより、ドラムフレーム104を支持するプロセスフレーム52が外側位置に位置するときに、位置決め穴121と外部の部材とが干渉することを抑制することができる。
また、図11および図13に示すように、凸形状を有する位置決め突出部160が本体ケーシング2内に収容されるベルトユニット37のベルトフレーム155に設けられていることにより、位置決め突出部160と外部の部材とが干渉することを抑制することができる。
(4)また、このプリンタ1によれば、図11および図13に示すように、位置決め突出部160と位置決め穴121とが断面略矩形状であることにより、位置決め突出部160の周面と、位置決め穴121の内面とを確実に接触させることができる。
そのため、ベルトフレーム155に対して、4つのドラムフレーム104を確実に位置決めすることができる。
(5)また、このプリンタ1によれば、図11および図19に示すように、中間転写ベルト41よりも左右方向の外方において、中間転写ベルト41の駆動を阻害することなく、ベルトフレーム155の位置決め突出部160に対して4つのドラムフレーム104のそれぞれの位置決め穴121を係合して、ベルトフレーム155に対して4つのドラムフレーム104を位置決めすることができる。
(6)また、このプリンタ1によれば、図13に示すように、4つのドラムカートリッジ21をベルトフレーム155に対して位置決めすることができるので、ドラムカートリッジ21がプロセスフレーム52に対して着脱可能でありながら、中間転写ベルト41に対して、4つの感光ドラム26を精度良く位置決めすることができる。
(7)また、このプリンタ1によれば、図2および図7Aに示すように、ドラム把持部113によって、位置決め穴121を保護することができる。
その結果、図13に示すように、位置決め穴121と位置決め突出部160とを精度良く係合することができる。
(8)また、このプリンタ1によれば、図12および図14に示すように、ドラムカートリッジ21は、ドラム把持部113を備えながら、本体ケーシング2内においては、側面視において中間転写ベルト41と重なるように位置されるので、本体ケーシング2が大型化することを抑制することができる。
(9)また、このプリンタ1によれば、図13に示すように、ドラムフレーム104の位置決め穴121を、ベルトフレーム155の位置決め突出部160に対して、下方から係合させ、感光ドラム26を中間転写ベルト41に対して下方から接触させることができる。
(10)また、このプリンタ1によれば、図1に示すように、LEDユニット23によって、対応する感光ドラム26を露光することができる。
そのため、ひとつのLEDユニット23によって複数の感光ドラム26を露光する場合と比較して、精度よく感光ドラム26の表面を露光することができる。
(11)また、このプリンタ1によれば、図10および図11に示すように、ベルトフレーム155に対して、相対移動するように構成される4つの一次転写ローラ42を備えており、感光ドラム26が、一次転写ローラ42に対してではなく、中間転写ベルト41に対して位置決めされている。
そのため、一次転写ローラ42をベルトフレーム155に対して相対移動するように支持しながら、画像形成を実行することができる。
(12)また、このプリンタ1によれば、図8に示すように、4つの感光ドラム26間のピッチを小さくすることができるので、プリンタ1の小型化を図ることができる。
また、4つのドラムフレーム104がベルトフレーム155に対して位置決めされるので、4つの感光ドラム26間のピッチを一定に保持することができ、精度良く画像形成することができる。
9.第2実施形態
図21Aおよび図21Bを参照して、プリンタ1の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
(1)第2実施形態のドラムカートリッジの構成
第2実施形態において、ドラムカートリッジ21は、1対のドラム把持部113と、1対の当接部117とを備えておらず、ドラム把持部の一例としての1つのドラム片把持部170と、1対の押圧部171とを備えている。
ドラム片把持部170は、ドラムカートリッジ21の左端部に配置されている。ドラム片把持部170は、基部174と、第1部分175と、第2部分176とを備えている。
基部174は、ドラム左側壁105のドラム側壁本体112の後上端部における左面から、左方に向かって突出している。
第1部分175は、基部174の上面から上方に向かって延びる略角柱形状を有している。
第2部分176は、第1部分175の上端部から前方に向かって延びる略角柱形状を有している。第2部分176は、ユーザが把持しやすいように、前後方向に沿って並列配置される複数の凹凸を備えている。なお、第2部分176は、位置決め穴121よりも左方に配置されている。
押圧部171は、ドラム屈折部114の前端部から連続して、前方に向かって延びる平面視略矩形の略板状を有している。
(2)第2実施形態の現像カートリッジの構成
第2実施形態において、現像カートリッジ22は、現像把持部143を備えておらず、現像把持部の一例としての1対の現像スライド把持部179を備えている。
1対の現像スライド把持部179は、現像フレーム140の左右方向両端部に配置されている。現像スライド把持部179は、土台部180と、移動部の一例としてのスライド部181とを備えている。
土台部180は、現像フレーム140の上面における左右方向両端部から、上方に向かって延びる略角柱形状を有している。
なお、左方の土台部180の右端部と、右方の土台部180の左端部との間の寸法は、ドラムカートリッジ21の突条部127の左右方向寸法よりもわずかに大きい。土台部180は、スライドガイド183を備えている。
スライドガイド183は、土台部180の後面における左右方向略中央から後方に向かって突出している。スライドガイド183は、土台部180の上下方向全域にわたって延びる略角柱形状を有している。
スライド部181は、立設部185と、展開部186と、補強部187とを備えている。
立設部185は、上下方向に沿って延びる略角柱形状を有している。立設部185は、ガイド溝188を備えている。
ガイド溝188は、立設部185の前面における左右方向略中央部分から、後方に向かって窪んでいる。ガイド溝188は、立設部185の上下方向全域にわたって延びている。
展開部186は、立設部185の上端部から、左右方向外方に向かって延びる略角柱形状を有している。
補強部187は、立設部185の左右方向外面と、展開部186の下面とを連結している。補強部187は、その下面が左右方向外方に向かうにつれて上方に傾斜する正面視略三角形状の略板状を有している。
そして、スライド部181は、土台部180のスライドガイド183が立設部185のガイド溝188に対して嵌まることにより、図21Bに示すように、先端が現像フレーム140から相対的に離れるように上方に突出する突出位置と、図21Aに示すように、先端と現像フレーム140との距離が突出位置よりも小さくなり、現像フレーム140に相対的に近接する収容位置との間をスライド移動可能に組み付けられている。
なお、スライド部181は、図21Bに示すように、図示しない付勢部材の付勢力により、収容位置から突出位置に向かって付勢されている。
(3)ドラムカートリッジおよび現像カートリッジのプロセスフレームに対する着脱
第2実施形態において、4つのドラムカートリッジ21、および、4つの現像カートリッジ22のそれぞれは、図示しないが、第1実施形態と同様に、4つのドラムカートリッジ収容部100、および、4つの現像カートリッジ収容部101のそれぞれに収容される。
そして、ドラムカートリッジ21、および、現像カートリッジ22の両方がプロセスフレーム52に装着されている状態では、図21Aに示すように、現像カートリッジ22の現像スライド把持部179の展開部186の上面に対して、ドラムカートリッジ21の押圧部171が当接している。
これにより、1対の現像スライド把持部179において、スライド部181は、図示しない付勢部材の付勢力に抗して、収容位置に位置されている。
また、ドラムカートリッジ21を、対応する現像カートリッジ22に対して上方に移動することにより、ドラムフレーム104の押圧部171の、現像フレーム140の現像スライド把持部179の展開部186に対する当接が解除され、現像スライド把持部179は、図示しない付勢部材の付勢力により、収容位置から突出位置に移動する。
そして、対応するドラムカートリッジ21が離脱された現像カートリッジ22は、ユーザが左右のスライド部181の展開部186を把持することにより、上方に引き抜かれる。
また、対応する現像カートリッジ22が装着されたプロセスフレーム52に対して、ドラムカートリッジ21を上方から装着していくと、現像カートリッジ22のスライド部181の展開部186に対して、ドラムカートリッジ21の押圧部171が上方から当接される。
これにより、現像カートリッジ22のスライド部181は、図21Aに示すように、図示しないばね部材の付勢力に抗して、突出位置から収容位置に移動する。
このようにして、ドラムカートリッジ21、および、現像カートリッジ22がプロセスフレーム52に対して、着脱される。
(4)第2実施形態の作用効果
第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
10.第3実施形態
図22を参照して、プリンタ1の第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
(1)第3実施形態のドラムカートリッジの構成
上記した第1実施形態では、第2ドラム係合部118は、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれにおいて、同じ位置に配置されている。それに対し、第3実施形態では、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれによって、その前後方向における配置が互いに異なる。具体的には、ブラックドラムカートリッジ21Kの第2ドラム係合部118をブラック第2ドラム係合部118K、イエロードラムカートリッジ21Yの第2ドラム係合部118をイエロー第2ドラム係合部118Y、マゼンタドラムカートリッジ21Mの第2ドラム係合部118をマゼンタ第2ドラム係合部118M、シアンドラムカートリッジ21Cの第2ドラム係合部118をシアン第2ドラム係合部118Cとし、それぞれについて説明する。
ブラック第2ドラム係合部118Kは、ドラム左側壁105の載置部115の前後方向略中央部分よりもやや後方に配置されている。
イエロー第2ドラム係合部118Yは、ドラム左側壁105の載置部115の後方部分であって、ブラック第2ドラム係合部118Kよりも後方に配置されている。
マゼンタ第2ドラム係合部118Mは、ドラム左側壁105の載置部115の後端部よりもやや前方であって、イエロー第2ドラム係合部118Yよりも後方に配置されている。
シアン第2ドラム係合部118Cは、ドラム左側壁105の載置部115の後端部であって、マゼンタ第2ドラム係合部118Mよりも後方に配置されている。
そして、図示しないが、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれに対応するドラムカートリッジ収容部100において、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれの第2ドラム係合部118に対応して、第2ドラム係合溝71の前後方向における配置が異なっている。
そのため、4つのドラムカートリッジ21は、ドラムカートリッジ収容部100に収容されるときには、それぞれが対応するドラムカートリッジ収容部100にのみ収容可能であることにより、前後方向における並び順が変更不能に構成されている。
また、ブラックドラムカートリッジ21Kは、上記した第1実施形態では、左ブラックドラム把持部134、および、右ブラックドラム把持部135を備えているのに対し、第3実施形態では、ブラックドラムカートリッジ21K以外の3つのドラムカートリッジ21と同様に、ドラム把持部113を備えている。
(2)第3実施形態の現像カートリッジの構成
上記した第1実施形態では、第2現像係合部152は、4つの現像カートリッジ22のそれぞれにおいて、同じ位置に配置されている。それに対し、第3実施形態では、4つの現像カートリッジ22のそれぞれによって、その前後方向における配置が互いに異なる。具体的には、ブラック現像カートリッジ22Kの第2現像係合部152をブラック第2現像係合部152K、イエロー現像カートリッジ22Yの第2現像係合部152をイエロー第2現像係合部152Y、マゼンタ現像カートリッジ22Mの第2現像係合部152をマゼンタ第2現像係合部152M、シアン現像カートリッジ22Cの第2現像係合部152をシアン第2現像係合部152Cとし、それぞれについて説明する。
ブラック第2現像係合部152Kは、現像フレーム140、および、軸受部材141の前後方向略中央部分に配置されている。
イエロー第2現像係合部152Yは、現像フレーム140、および、軸受部材141の前後方向略中央部分よりもやや後方であって、ブラック第2現像係合部152Kよりも後方に配置されている。
マゼンタ第2現像係合部152Mは、現像フレーム140、および、軸受部材141の後端部よりもやや前方であって、イエロー第2現像係合部152Yよりも後方に配置されている。
シアン第2現像係合部152Cは、現像フレーム140、および、軸受部材141の後端部であって、マゼンタ第2現像係合部152Mよりも後方に配置されている。
そして、図示しないが、4つの現像カートリッジ22のそれぞれに対応する現像カートリッジ収容部101において、4つの現像カートリッジ22のそれぞれの第2現像係合部152に対応して、第2現像係合溝69の前後方向における配置が異なっている。
そのため、4つの現像カートリッジ22は、現像カートリッジ収容部101に収容されるときには、それぞれが対応する現像カートリッジ収容部101にのみ収容可能であることにより、前後方向における並び順が変更不能に構成されている。
(3)第3実施形態の作用効果
第3実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
11.第4実施形態
図23Aおよび図23Bを参照して、プリンタ1の第4実施形態を説明する。なお、第4実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
第4実施形態において、画像形成部4は、4つのドラムカートリッジ21、および、4つの現像カートリッジ22を備えておらず、複数、すなわち4つのプロセスカートリッジ200を備えている。また、フロントカバー7は、プロセスカートリッジ収容部214を備えており、ベルトユニット37は、4対の位置決め穴218を備えている。
なお、以下の説明において、プロセスカートリッジ200に関し、方向について言及する場合には、閉鎖位置に位置するフロントカバー7に対して、プロセスカートリッジ200を着脱するときの姿勢を基準とする。具体的には、図中に示す方向矢印を基準とする。
(1)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ200は、ドラムカートリッジの一例としてのドラムユニット201と、現像カートリッジの一例としての現像剤ユニット202とを備えている。
ドラムユニット201は、上記した感光ドラム26と、上記したスコロトロン型帯電器27とを備え、プロセスカートリッジ200の上方部分を構成している。ドラムユニット201は、ドラムフレーム204を備えている。
ドラムフレーム204は、左右方向に延び、その左端部および右端部が閉鎖された略角筒形状を有している。なお、ドラムフレーム204の上壁は、左右方向にわたってその内外が連通されており、感光ドラム26の上端部を露出している。感光ドラム26の上端部は、ドラムフレーム204の上面よりも上方に突出している。また、図示しないが、ドラムフレーム204の下壁は、左右方向にわたってその内外が連通されており、感光ドラム26の下端部を露出している。ドラムフレーム204は、1対のドラム把持部205と、係合部の一例としての1対の位置決め突出部206とを備えている。
1対のドラム把持部205は、ドラムフレーム204の左右方向両端部に配置されている。ドラム把持部205は、ドラムフレーム204の上面における左右方向両端部から、上方に向かって延びた後、左右方向外方に向かって延びる正面視略L字状の略板状を有している。
1対の位置決め突出部206は、1対のドラム把持部205の左右方向内方に隣接配置されている。位置決め突出部206は、ドラムフレーム204の上面から上方に向かって突出する断面略矩形の凸形状を有している。位置決め突出部206の左右方向外端部は、ドラム把持部205の左右方向内面と連続している。
現像剤ユニット202は、上記した現像ローラ30と、上記した供給ローラ31と、上記した層厚規制ブレード32と、上記したトナー収容部33とを備え、プロセスカートリッジ200の下方部分を構成している。現像剤ユニット202は、現像フレーム209を備えている。
現像フレーム209は、左右方向に延び、その左端部および右端部が閉鎖された略角筒形状を有している。なお、図示しないが、現像フレーム209の上壁は左右方向にわたってその内外が連通されており、現像ローラ30の上端部を露出している。現像ローラ30は、感光ドラム26の下端部と接触している。
現像フレーム209は、1対の第1係合部210と、1対の第2係合部211とを備えている。
1対の第1係合部210は、現像フレーム209の左右両側壁の前下端部における左右方向外面から左右方向外方に向かって突出する略円柱形状を有している。
1対の第2係合部211は、現像フレーム209の左右両側壁の後下端部における左右方向外面から左右方向外方に向かって突出する略円柱形状を有している。
(2)フロントカバー
フロントカバー7は、上記したように、その下端部を支点として、本体開口部6を閉鎖するように上下方向に沿う閉鎖位置と、本体開口部6を開放するように前後方向に沿う開放位置との間を揺動可能である。フロントカバー7は、閉鎖位置に位置した状態で、平面視略矩形の有底枠板形状を有している。
プロセスカートリッジ収容部214は、開放位置に位置するフロントカバー7の上面から下方に向かって、平面視略矩形に窪んでいる。プロセスカートリッジ収容部214は、4つのプロセスカートリッジ200が前後方向に並列するように収容可能に構成されている。なお、プロセスカートリッジ収容部214は、図示しないが、4つのプロセスカートリッジ200のそれぞれの1対の第1係合部210、および、1対の第2係合部211と係合可能な係合な係合穴を備えている。
(3)ベルトユニット
ベルトユニット37は、第1実施形態とはその位置、および、向きが異なり、本体ケーシング2の後方部分において、上下方向に沿って配置されている。ベルトユニット37は、図示しないが、下方に配置される駆動ローラ39と、上方に配置される従動ローラ40とを備えている。そして、駆動ローラ39および従動ローラ40の周りには中間転写ベルト41が架け渡されている。また、図示しないが、4つの一次転写ローラ42が、駆動ローラ39と従動ローラ40との間において、上下方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。
ベルトユニット37のベルトフレーム155は、4対の位置決め突出部160を備えておらず、位置決め部の一例としての4対の位置決め穴218を備えている。
4対の位置決め穴218は、ベルトフレーム155の左右方向両端部において、上下方向に間隔を空けて配置されている。位置決め穴218は、ベルトフレーム155の前面から後方に向かって正面視略矩形状に窪む凹形状を有している。
(4)本体ケーシングに対するプロセスカートリッジの着脱
プロセスカートリッジ200は、開放位置に位置するフロントカバー7において、ユーザが1対のドラム把持部205を把持して、プロセスカートリッジ収容部214に対して上方から挿入することにより、プロセスカートリッジ収容部214に対して装着される。
そして、4つのプロセスカートリッジ200が装着されたフロントカバー7を開放位置から閉鎖位置に移動させることにより、4つのプロセスカートリッジ200のそれぞれの1対の位置決め突出部206が、ベルトフレーム155の4対の位置決め穴218のそれぞれに対して挿入される。
これにより、4つのプロセスカートリッジ200は、そのそれぞれの感光ドラム26が対応する図示しない一次転写ローラ42に対して、中間転写ベルト41を挟んで向かい合うようにして、本体ケーシング2内において上下方向に並列配置される。
以上により、プロセスカートリッジ200の本体ケーシング2に対する装着動作が完了する。
また、プロセスカートリッジ200を本体ケーシング2から離脱させるには、フロントカバー7を上記した逆の手順により、閉鎖位置から開放位置に移動させる。
そして、1対のドラム把持部205を把持して、プロセスカートリッジ収容部214から、プロセスカートリッジ200を離脱させる。
以上により、プロセスカートリッジ200の本体ケーシング2からの離脱動作が完了する。
(5)第4実施形態の作用効果
第4実施形態のプリンタ1によれば、図23Aおよび図23Bに示すように、中間転写ベルト41を支持するベルトフレーム155の位置決め穴218に対して、感光ドラム26を支持する4つのプロセスカートリッジ200のそれぞれの1対の位置決め突出部206を係合することで、ベルトフレーム155に対して、4つのプロセスカートリッジ200を位置決めすることができる。
その結果、中間転写ベルト41に対して、4つの感光ドラム26を精度良く位置決めすることができる。
また、第4実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
12.変形例
上記したプリンタ1は、本発明の画像形成装置の一実施形態であり、本発明は、上記した実施形態に限定されない。
上記した実施形態では、シアンドラムカートリッジ21Cを第1ドラムカートリッジの一例とし、マゼンタドラムカートリッジ21Mを第2ドラムカートリッジの一例とし、イエロードラムカートリッジ21Yを第3ドラムカートリッジの一例として構成している。
それに対して、4つのドラムカートリッジ21の内、マゼンタドラムカートリッジ21Mを第1ドラムカートリッジの一例とし、イエロードラムカートリッジ21Yを第2ドラムカートリッジの一例とし、ブラックドラムカートリッジ21Kを第3ドラムカートリッジの一例とすることもできる。
このような場合には、マゼンタドラムカートリッジ21Mのマゼンタドラム凸部128Mが第1係合部の一例であり、マゼンタドラム凸部128Mと係合するイエロードラム凹部130Yが第1被係合部の一例である。また、イエロードラム凸部128Yが第2係合部の一例であり、イエロードラム凸部128Yと係合するブラックドラム凹部130Kが第2係合部の一例である。
また、上記した第1実施形態では、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれのドラム凸部128の左右方向における配置が異なり、それに対応して、プロセスフレーム52のプロセス凹部76、および、ブラックドラムカートリッジ21K以外の3つのドラムカートリッジ21のそれぞれのドラム凹部130が配置されることにより、4つのドラムカートリッジ21の並び順を変更不能に構成されている。
それに対して、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれのドラム凸部128の個数、形状、および、サイズの少なくともいずれか1つが異なり、それに対応するように、プロセスフレーム52のプロセス凹部76、および、ブラックドラムカートリッジ21K以外の3つのドラムカートリッジ21のそれぞれのドラム凹部130を構成することにより、4つのドラムカートリッジ21の並び順を変更不能に構成することもできる。
また、上記した第3実施形態では、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれの第2ドラム係合部118は、前後方向における配置が異なり、それに対応して、4つのドラムカートリッジ収容部100のそれぞれの第2ドラム係合溝71が配置されることにより、4つのドラムカートリッジ21の並び順が変更不能に構成されている。
それに対して、4つのドラムカートリッジ21のそれぞれの第2ドラム係合部118の個数、形状、および、サイズの少なくともいずれか1つが異なり、それに対応するように、4つのドラムカートリッジ収容部100のそれぞれの第2ドラム係合溝71を構成することにより、4つのドラムカートリッジ21の並び順を変更不能に構成することもできる。
また、上記した第3実施形態では、4つの現像カートリッジ22のそれぞれの第2現像係合部152は、前後方向における配置が異なり、それに対応して、4つの現像カートリッジ収容部101のそれぞれの第2現像係合溝69が配置されることにより、4つの現像カートリッジ22の並び順が変更不能に構成されている。
それに対して、4つの現像カートリッジ22のそれぞれの第2現像係合部152の個数、形状、および、サイズの少なくともいずれか1つが異なり、それに対応するように、4つの現像カートリッジ収容部101のそれぞれの第2現像係合溝69を構成することにより、4つの現像カートリッジ22の並び順を変更不能に構成することもできる。