JP2019218320A - 液体組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる問題に対して、特許文献1には、銅の水溶性塩、亜鉛の水溶性塩又は銀の水溶性塩と、メチルグリシンジ酢酸塩と、トリアミンとを組み合わせて配合することにより、臭気が軽減した消臭剤組成物の例が記載されている。
本発明は、トリアミンを含有しながらアミン臭の発生が抑制されており、組成や用途が制限され難い液体組成物の提供を目的とする。
[1](A)成分:下記式(a1)で表されるアミン化合物、及び(B)成分:非環式モノテルペンアルコールの1種以上を含有し、(B)/(A)で表される、前記(A)成分に対する前記(B)成分の質量比が0.25以上である、液体組成物。
R1−N((CH2)nNH2)2 ・・・(a1)
(式中、R1は炭素数8〜18の直鎖のアルキル基、炭素数8〜18の分岐鎖のアルキル基、炭素数8〜18の直鎖のアルケニル基、又は炭素数8〜18の分岐鎖のアルケニル基であり、nは2〜6の整数である。)
[2]前記(B)成分がリナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、及びラバンジュロールからなる群から選ばれる1種以上を含む、[1]の液体組成物。
[3]さらに、(C)成分:環式モノテルペンの1種以上を含有する、[1]又は[2]の液体組成物。
[4](B)/(C)で表される、前記(C)成分に対する前記(B)成分の質量比が1.3〜15である、[3]の液体組成物。
[5]前記(C)成分がリモネン、α−フェランドレン、1,8−シネオール、テルピネン、及びp−サイメンからなる群から選ばれる1種以上を含む、[3]又は[4]の液体組成物。
[6]除菌剤組成物である、[1]〜[5]のいずれかの液体組成物。
[7]洗剤組成物である、[1]〜[5]のいずれかの液体組成物。
本発明の液体組成物は、(A)及び(B)成分を含有する組成物である。さらに(C)成分を含むことが好ましい。
液体組成物は、溶媒として少なくとも水を含む。可溶化成分として(D)成分と(E)成分の一方又は両方を含むことが好ましい。
(A)成分は、下記式(a1)で表されるアミン化合物(トリアミン)である。(A)成分は1種でもよく、2種以上を併用してもよい。
R1−N((CH2)nNH2)2 ・・・(a1)
R1は炭素数8〜18の直鎖のアルキル基、炭素数8〜18の分岐鎖のアルキル基、炭素数8〜18の直鎖のアルケニル基、又は炭素数8〜18の分岐鎖のアルケニル基である。炭素数8〜18の直鎖のアルキル基が好ましく、炭素数12の直鎖のアルキル基又は炭素数14の直鎖のアルキル基がより好ましい。
nは2〜6の整数である。2又は3が好ましく、3がより好ましい。
(A)成分が、N−(3−アミノプロピル)−N−ドデシルプロパン−1,3−ジアミン(R1が炭素数12の直鎖のアルキル基、nが3である化合物)を含むことが好ましい。
(B)成分は非環式モノテルペンアルコールである。非環式モノテルペンアルコールは2つのイソプレン単位からなり、線形構造を有するテルペンアルコールである。
(B)成分を(A)成分と共存させることにより(A)成分に起因するアミン臭が抑制される。(B)成分は1種でもよく、2種以上を併用してもよい。
(B)成分の例としては、シトロネロール、ロジノール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、ジヒドロリナロール、テトラヒドロリナロール、ジメチルオクタノール、テトラヒドロムコール、ムゴール、ミルセノール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、オシメノール、3,6−ジメチル−3−オクタノール、ラバンジュロール、イソジヒドロラバンジュロール、ヒドロキシシトロネロールが挙げられる。
これらの中でもリナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ラバンジュロールが好ましく、リナロールがより好ましい。
(B)/(A)が前記範囲の下限値以上であると、アミン臭抑制効果が優れる。上限値を超えるとアミン臭抑制効果は飽和し、(B)成分由来の臭気が強くなって用途が制限される場合がある。
(C)成分は環式モノテルペンである。(A)成分及び(B)成分に加えて(C)成分を共存させることにより、(A)成分に起因するアミン臭抑制効果がより高まる。(C)成分は1種でもよく、2種以上を併用してもよい。
(C)成分の例としては、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、カンフェン、フェランドレン、テルピネン、テルピノーレン、3−カレン、p−サイメン、イソプレゴール、メントール、ジヒドロテルピネオール、テルピネオール−4、カルベオール、ジヒドロカルベオール、ペリラアルコール、4−ツヤノール、3−ツヤノール、イソシクロゲラニオール、α−フェンキルアルコール、メチルフェンコール、ボルネオール、イソボルネオールが挙げられる。
これらの中でもα−フェランドレン、リモネン、1,8−シネオール、テルピネン、p−サイメンが好ましく、α−フェランドレン、リモネン、テルピネン、p−サイメンがより好ましく、α−フェランドレン、p−サイメンがさらに好ましい。
(D)成分は界面活性剤である。(D)成分は、(A)成分及び(B)成分の溶媒への溶解性又は分散性の向上に寄与する。また(C)成分の溶媒への溶解性又は分散性の向上にも寄与する。
(D)成分は、公知の界面活性剤を、用途に応じて選択して用いることができる。(D)成分は1種でもよく、2種以上を併用してもよい。以下、(D)成分の例を挙げる。
アニオン界面活性剤は、大別すると、スルホン酸塩タイプ、硫酸エステル塩タイプ、カルボン酸塩タイプ、リン酸エステルタイプが挙げられる。
スルホン酸塩タイプとしては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸等が挙げられる。
硫酸エステル塩タイプとしては、アルキル硫酸エステル塩、アルケニル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩等が挙げられる。
カルボン酸塩タイプとしては、アルキルエーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、スルホコハク酸塩、アミノ酸系アニオン界面活性剤等が挙げられる。
上記アニオン界面活性剤は、炭素数8〜18のアルキル基又は炭素数8〜18のアルケニル基を有することが好ましく、炭素数8〜18のアルキル基が好ましい。当該アルキル基又は当該アルケニル基は、直鎖であってもよく、分岐鎖であってもよい。
アニオン界面活性剤を構成する塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、高級アミン等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、ソルビタン脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド等が挙げられる。
半極性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジエチルアミンオキシド、n−ドデシルジメチルアミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド系のもの;ラウリン酸アミドプロピルアミンオキシド等のアルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシド系のもの等が挙げられる。アルキルジメチルアミンオキシド系のものがより好ましい。
両性界面活性剤としては、カルボン酸塩型、硫酸エステル塩型、スルホン酸塩型、リン酸エステル塩型が挙げられる。カルボン酸塩型の両性界面活性剤が好ましい。
カルボン酸塩型の両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシアルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン型両性界面活性剤が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては第4級アンモニウム型、脂肪族3級アミドアミン型が挙げられる。例えば、下記式(d1)で表される化合物(アルキルアミドアミン)が好ましい。
具体例としては、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミドが挙げられる。
(E)成分は有機溶剤である。(E)成分は、(A)成分及び(B)成分の溶媒への溶解性又は分散性の向上に寄与する。また(C)成分の溶媒への溶解性又は分散性の向上にも寄与する。
有機溶剤としてはエタノール、プロパノール等のアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール化合物、ジエチレングリコーモノブチルエーテル等のグリコールエーテル化合物等が挙げられる。
液体組成物は、本発明の効果を妨げない範囲で、(A)〜(E)成分以外にその他の任意成分を含有してもよい。その他の任意成分は液体組成物の用途に応じて適宜選択される。
液体組成物のpHは5〜11が好ましく、必要に応じてpH調整剤を含有させてよい。前記pHが上記の範囲であるとアミン臭抑制効果が得られやすい。前記pHは6〜9がより好ましく、6〜8がさらに好ましい。
本明細書において液体組成物のpHの値は、特に断りが無い限り25℃における値である。
本発明の液体組成物は、特に限定されず、従来公知の製造方法を用いることができる。
例えば、水と、(A)成分と、(B)成分と、必要に応じて(C)成分と、(D)成分と、(E)成分と、任意成分とを混合することにより調製される。
(A)成分は除菌性能を有する。したがって、本発明の液体組成物は、除菌を目的とする各種の除菌剤組成物として用いることができる。
除菌剤組成物は、被処理物に直接適用して使用する組成物であってもよく、水で希釈して使用する組成物であってもよい。
前記(A)〜(E)成分以外のその他の任意成分としては、除菌剤組成物において公知の成分を適宜用いることができる。例えば、繊維製品用の除菌剤組成物に配合される成分の例としては、pH調整剤、キレート剤、再汚染防止剤、防腐剤、抗菌剤、防カビ剤、忌避剤、分散剤、酸化防止剤、増粘剤、減粘剤、紫外線吸収剤、(B)成分及び(C)成分以外の香料、色素等が挙げられる。
本発明の液体組成物は、各種の洗剤組成物として用いることができる。
洗剤組成物の用途は特に限定されず、衣料用、食器用、食器洗い機用等が挙げられる。用途に応じて(D)成分の種類を選択することが好ましい。
前記(A)〜(E)成分以外のその他の任意成分としては、洗剤組成物において公知の成分を適宜用いることができる。洗剤組成物に配合される任意成分の例としては、pH調整剤、ハイドロトロープ剤(パラトルエンスルホン酸等)、キレート剤、酵素、(B)成分及び(C)成分以外の香料、色素等が挙げられる。
特に、食器用洗剤(手洗い)である場合、洗剤組成物の総質量に対して、(A)成分の含有量が0.05〜2質量%、(B)成分と(C)成分の含有量の合計が0.03〜2質量%、(D)成分の含有量が5〜60質量%、(E)成分の含有量が1〜20質量%である態様が好ましい。
食器洗い機用洗剤である場合、洗剤組成物の総質量に対して、(A)成分の含有量が0.01〜0.5質量%、(B)成分と(C)成分の含有量の合計が0.05〜0.5質量%、(D)成分の含有量が0.1〜5質量%、(E)成分の含有量が1〜15質量%である態様が好ましい。
衣料用洗剤である場合、洗剤組成物の総質量に対して、(A)成分の含有量が0.1〜5質量%、(B)成分と(C)成分の含有量の合計が0.1〜5質量%、(D)成分の含有量が10〜70質量%、(E)成分の含有量が1〜20質量%である態様が好ましい。
<(A)成分>
A−1:トリアミン、ロンザ社製、製品名「Lonzabac12.100」、前記式(a1)においてR1が炭素数12の直鎖のアルキル基、nが3である化合物。
A−2:トリアミン、ライオンアクゾ社製、製品名「トリアミンY−12D」、前記式(a1)においてR1が炭素数12、14の直鎖のアルキル基、nが3である化合物。
B−1:リナロール(3,7−dimethyl−1,6−octadien−3−ol)。
B−2:ゲラニオール(2−trans−3,7−dimethyl−2,6−octadien−1−ol)。
B−3:ネロール(cis−3,7−dimethyl−2,6−octadien−1−ol)。
B−4:シトロネロール(3,7−dimethyl−6−octen−1−ol)。
B−5:ラバンジュロール(2−isopropenyl−5−methyl−4−hexen−1−ol)。
C−1:α−フェランドレン(1−methyl−4−isopropyl−1,5−cyclohexadiene)。
C−2:リモネン(p−mentha−1,8−diene)。
C−3:1,8−シネオール(eucalyptol)。
C−4:テルピネン(p−mentha−1,3−diene)。
C−5:p−サイメン(p−methylisopropyl benzene)。
C−6:α-ピネン(2,6,6−Trimethylbicyclohept−2−ene)。
C−7:カンフェン(2,2−Dimethyl−3−methylenebicycloheptane)。
・シトラール(アルデヒド)。
・n−ノナナール(アルデヒド)。
・酢酸エチル(エステル)。
・へディオン(登録商標、化合物名:Methyl dihydrojasmonate)。
D−1:アニオン界面活性剤、クラリアントジャパン株式会社製、製品名「HOSTAPUR SAS 30A」。
D−2:ノニオン界面活性剤、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、製品名「LMAO−90」。
D−3:半極性界面活性剤、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、製品名「カデナックスDM12D−W」。
D−4:ノニオン界面活性剤、BASF社製、製品名「Lutensol XP100」。
D−5:アニオン界面活性剤、テイカ株式会社製、製品名「テイカパワーL121」が水酸化ナトリウムで中和されたもの。
D−6:アニオン界面活性剤、R3−O−CH2CH2O−SO3Na(R3は炭素数12〜14の直鎖アルキル基)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム。
D−7:カチオン界面活性剤、C18ジメチルアミノプロピルアミド、東邦化学株式会社製、製品名「カチナールMPAS」、前記式(d1)中のR6=炭素数15の直鎖のアルキル基である分子(C16)と、R6=炭素数17の直鎖のアルキル基である分子(C18)と、の質量比でC16:C18=3:7の混合物。R7=水素原子、R8=プロピレン基((CH2)3)、R4=メチル基、R5=メチル基。
D−8:ノニオン界面活性剤、ヤシ脂肪酸メチル(質量比でラウリン酸メチル/ミリスチン酸メチル=8/2の混合物)に、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当のエチレンオキシドを付加した化合物。
D−9:アニオン界面活性剤、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、製品名「ライポン LS−250」。
エタノール:関東化学株式会社製。
プロピレングリコール:株式会社アデカ製、製品名「化粧用プロピレングリコール」。
ブチルカルビトール:別名ジエチレングリコールモノブチルエーテル。
<水>
イオン交換水。
pH調整剤(1):クエン酸ナトリウム。
pH調整剤(2):1N水酸化ナトリウム。
pH調整剤(3):モノエタノールアミン(株式会社日本触媒製)及び塩酸(純正化学株式会社製)。
p−TSH:パラトルエンスルホン酸、関東化学株式会社製。
キレート剤(1):クエン酸ナトリウム2水和物、扶桑化学工業株式会社製、製品名「精製クエン酸ナトリウムL」。
酵素(1):プロテアーゼ、ノボザイムズジャパン株式会社製、製品名「サビナーゼウルトラ16XL」。
酵素(2):プロテアーゼ、ノボザイムズジャパン株式会社製、製品名「Coronase 48L」。
乳酸ナトリウム:関東化学株式会社製。
クエン酸:一方社油脂工業株式会社製、製品名「液体クエン酸」。
香料組成物A:表6に示す組成物。
液体組成物のpHは、25℃に調温し、ガラス電極式pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製、製、製品名HM−30G)を用い、ガラス電極を組成物に直接に浸漬し、1分間経過後に示す値を測定した。
各例で調製した組成物を、アミン臭が発生しやすい高温条件で保存し、アミン臭抑制効果を官能試験により評価した。
具体的には、50mlバイヤル瓶(ガラス管ビン、商品名「V−151 No.3」、不二硝子社製)に、評価対象の組成物30gを収容し、キャップを締めて評価サンプルとした。1種の組成物につき6個の評価サンプルを用意した。
これとは別に、評価対象の組成物と(A)成分の含有量が同じであり、(B)成分及び(C)成分を含まず、その代わりに水を増量した組成の参照組成物を調製し、同様にバイヤル瓶に収容して基準品とした。
3個の評価サンプルと3個の基準品を60℃恒温槽に2日間保管した後、室温(20℃)で1時間放置して、サンプルの温度を20℃に低下させた(2日間サンプル)。
残りの3個の評価サンプルと3個の基準品を60℃恒温槽に1週間保管した後、室温で1時間放置してサンプルの温度を20℃に低下させた(1週間サンプル)。
評価サンプル(2日間サンプル及び1週間サンプル)について、専門家パネル3名が、バイヤル瓶キャップを開け、ヘッドスペースの臭気を、それぞれの基準品と比較して下記の採点基準で採点した。3名の評価点の合計点を算出し、下記の評価基準でアミン臭抑制効果を評価した。評価結果が「D」以上を合格とする。
<採点基準>
5点:基準品よりアミン臭が非常に抑制されている。
4点:基準品よりアミン臭がかなり抑制されている。
3点:基準品よりアミン臭が比較的抑制されている。
2点:基準品よりアミン臭がやや抑制されている。
1点:基準品よりアミン臭がわずかに抑制されている。
0点:基準品と同等のアミン臭を感じる。
−1点:基準品よりアミン臭が発生している。
<評価基準>
A:合計点が13点〜15点。
B:合計点が10点〜12点。
C:合計点が7点〜9点。
D:合計点が4点〜6点。
E:合計点が1点〜3点。
F:合計点が0点以下。
表1〜3に示す組成に従い各例の液体組成物を調製した。実施例1〜28は除菌剤組成物の例である。
具体的には、各組成物800gを調製するために、まず1Lのビーカーに、水の含有量の約80質量%を入れた。ここに、pH調整剤を除く各成分を添加して混合し、均一になった段階で、25℃でのpHが7.0になるようにpH調整剤を加えた。その後、全量が800gとなるように残りの水を加えて、液体組成物を得た。
以下の表において、表中の配合量は純分換算値である。表中の空欄はその成分が配合されていないことを意味する。pH調整剤の含有量「適量」は、各例の液体組成物のpHを所定の値にするのに要した量である。水の含有量「バランス」は、液体組成物に含まれる全成分の合計の含有量が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
表4に示す組成に従い食器用洗剤を調製した。
具体的には、1Lビーカーに、(D−4)と(D−5)とエタノールを入れて充分に撹拌した。ここに(D−1)と(D−3)と(D−6)と(A−1)とp−TSHを加えて混合し、均一になった段階で、25℃でのpHが7.5になるようにpH調整剤を加えた。その後、(B−1)と(C−1)を加え攪拌後、全量が100質量%となるように残りの水を加えて混合し食器用洗剤を得た。
表5に示す組成に従い食器洗い機用洗剤を調製した。
具体的には、1Lビーカー内で、水に、キレート剤(1)とプロピレングリコールを溶解し、これらの合計量が組成物全体の50質量%となるようにキレート剤水溶液を調製した。
別途、1Lビーカー内で、75℃に調整した水と、(D−1)と(D−7)とを混合し、これらの合計量が組成物全体の40質量%となるように界面活性剤液を調製した。
次いで、75℃に加温に加温した前記キレート剤水溶液をアジホモミキサー6000rpmで撹拌しながら、75℃に調整した前記界面活性剤液の全量を加え、その後、30秒間撹拌した。得られた混合液を25℃まで冷却し、(A−1)を加えて撹拌した後、25℃でのpHが7.0になるようにpH調整剤を加えた。次いで(B−1)と(C−1)と香料組成物Aと酵素(1)を加えて撹拌した後、全量が100質量%となるように残りの水を加えて混合し食器洗い機用洗剤を得た。
表7に示す組成に従い衣料用洗剤を調製した。
具体的には、500mLのビーカーに、エタノールと、ブチルカルビトールと、パラトルエンスルホン酸とを入れ、充分に攪拌した。続いて、40℃に加温したバランス量の水を加えて攪拌しながら、クエン酸と、(D−9)と、乳酸ナトリウムとを加えた。次いで、ここまでに得られた混合溶液の25℃でのpHが6.0になるように、pH調整剤としてモノエタノールアミンを添加した。次いで、(D−8)と(A−2)とを加えて攪拌した。その後、最終調製物のpHが7.0になるように、pH調整剤として塩酸を用いて調整し、次いで(B−1)と(C−1)と酵素を加えて攪拌することにより、衣料用洗剤を得た。
(B)成分を含むものの、(B)/(A)の質量比が0.25未満である比較例1〜5、比較例14〜16はアミン臭抑制効果が不充分であった。
(B)成分を含有させずに、(C)成分又は比較成分を含有させた比較例6〜13はアミン臭抑制効果が不充分であった。
Claims (7)
- (A)成分:下記式(a1)で表されるアミン化合物、及び
(B)成分:非環式モノテルペンアルコールの1種以上を含有し、
(B)/(A)で表される、前記(A)成分に対する前記(B)成分の質量比が0.25以上である、液体組成物。
R1−N((CH2)nNH2)2 ・・・(a1)
(式中、R1は炭素数8〜18の直鎖のアルキル基、炭素数8〜18の分岐鎖のアルキル基、炭素数8〜18の直鎖のアルケニル基、又は炭素数8〜18の分岐鎖のアルケニル基であり、nは2〜6の整数である。) - 前記(B)成分がリナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、及びラバンジュロールからなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1に記載の液体組成物。
- さらに、(C)成分:環式モノテルペンの1種以上を含有する、請求項1又は2に記載の液体組成物。
- (B)/(C)で表される、前記(C)成分に対する前記(B)成分の質量比が1.3〜15である、請求項3に記載の液体組成物。
- 前記(C)成分がリモネン、α−フェランドレン、1,8−シネオール、テルピネン、及びp−サイメンからなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項3又は4に記載の液体組成物。
- 除菌剤組成物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体組成物。
- 洗剤組成物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体組成物。
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