JP2019213286A - ブレーキ付モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造時等において、ブレーキディスクの軸方向における位置を適正な位置に容易に調整できるブレーキ付モータを提供する。【解決手段】 モータケース1と回転軸2と第1及び第2のベアリング5,6とブレーキ機構Bと調整機構Cとを備え、ブレーキ機構Bは、回転軸2に取り付けられたブレーキディスク26と、励磁コイル22が収容されたフィールドコア21と、フィールドコア21の磁極面とブレーキディスク26との間で軸方向に移動自在に設けられたアーマチュア24と、フィールドコア21に取り付けられ、励磁コイル22への通電が行われていないときにアーマチュア24をブレーキディスク26に押付けるための制動ばね23と、を有し、調整機構Cは、第1のベアリング6を、軸方向における位置を調整可能にモータケース1に取付けるための取付装置40と、第2のベアリング5を第1のベアリング6に向かう方向へ付勢する付勢部材44と、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁ブレーキを有するブレーキ付モータに関する。
モータには、電磁ブレーキが用いられているものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の構成では、モータの回転軸に装着されるハブに、ブレーキディスクが嵌合されている。また、ブレーキディスクは、サイドプレートとアーマチュアとの間に設けられている。アーマチュア側には、励磁コイル及び圧縮コイルばねが収容されたフィールドコアが設けられ、このフィールドコアに対してサイドプレートが固定されている。
そして、フィールドコアが無励磁状態において、アーマチュアが圧縮コイルばねにより押圧されてサイドプレート側へ付勢されることにより、ブレーキディスクがアーマチュアとサイドプレートとの間に挟まれて回転軸が制動される。また、フィールドコアが励磁状態においては、圧縮コイルばねの押圧力に抗してアーマチュアがフィールドコアに磁気吸着されるので、ブレーキディスクや回転軸の制動が解放され、モータの駆動が可能になる。
特開2000−120734号公報
上記の構成において、ブレーキディスクの軸方向における位置が適正な位置でない場合には、モータ駆動時に、ブレーキディスクと、アーマチュアまたはサイドプレートとの接触度合いが大きくなってブレーキディスクの摩耗が大きくなるという問題が生じる。
このような問題は、ブレーキディスクがモータの回転軸に固定して取り付けられている場合も同様に生じる。また、サイドプレートを備えていない構成の場合にも、ブレーキディスクが適正な位置でない場合には、モータ駆動時に、ブレーキディスクとアーマチュアとの接触度合いが大きくなってブレーキディスクの摩耗が大きくなるという問題が生じる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、モータ製造時等において、ブレーキディスクの軸方向における位置を適正な位置に容易に調整することができるブレーキ付モータを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある態様に係るブレーキ付モータは、内部にステータを有するモータケースと、ロータが取り付けられた回転軸と、それぞれモータケースに取り付けられ、前記ロータを挟んで前記回転軸の軸方向両側において前記回転軸を回転可能に支持する第1及び第2のベアリングと、前記第1のベアリングと前記ロータとの間に設けられたブレーキ機構と、前記軸方向における前記回転軸の位置を調整する調整機構と、を備え、前記ブレーキ機構は、前記回転軸に取り付けられたブレーキディスクと、前記モータケースの内部に固定され、励磁コイルが収容されたフィールドコアと、前記フィールドコアの磁極面と前記ブレーキディスクとの間で前記軸方向に移動自在に設けられ、前記励磁コイルへの通電が行われることにより前記フィールドコアに磁気吸引されるアーマチュアと、前記フィールドコアに取り付けられ、前記励磁コイルへの通電が行われていないときに前記アーマチュアを前記ブレーキディスクに押付けるための制動ばねと、を有し、前記調整機構は、前記第1のベアリングを、前記軸方向における前記第1のベアリングの位置を調整可能に前記モータケースに取付けるための取付装置と、前記第2のベアリングを前記第1のベアリングに向かう方向へ付勢する付勢部材と、を有している。
この構成によれば、上記の取付装置と付勢部材とを有する調整機構を備えているため、モータ製造時及びモータ修理時において、第1のベアリングの位置を容易に調整することができ、ベアリングの位置が調整されることで回転軸の位置が調整され、回転軸に取り付けられたブレーキディスクの位置も調整されるので、ブレーキディスクの軸方向における位置を適正な位置に容易に調整することができる。この際、人が取付装置を操作して第1のベアリングの位置を調整(変更)するが、第2のベアリングは第1のベアリングの位置の変更に応じて位置が変更され、付勢部材によって第1のベアリングの方向へ付勢されて位置決めされるので、第2のベアリングの位置を調整するための作業を行わなくても済む。
前記取付装置は、前記第1のベアリングの外輪を前記モータケースの内側から支持する支持板と、前記モータケースを外側から貫通して前記支持板に設けられた複数のねじ穴と螺合する複数のボルトと、前記第1のベアリングの外輪を前記モータケースの外側から支持し、外周面におねじ部が形成され、前記おねじ部が前記モータケースに形成されためねじ部と螺合する円環状のねじ部材と、を有していてもよい。
この構成によれば、例えば、人が、ボルトを緩め、ねじ部材を回すことによってねじ部材が軸方向に移動するので、ねじ部材の位置を調整してからボルトを締めることによって、第1のベアリングがねじ部材と当接する位置に固定される。
前記取付装置は、前記第1のベアリングの外輪を前記モータケースの内側から支持する支持板と、前記モータケースを外側から貫通して前記支持板に設けられた複数のねじ穴と螺合する複数のボルトと、前記第1のベアリングの外輪を前記モータケースの外側から支持する円環状の押さえ部材と、前記第1のベアリングの外輪と前記押さえ部材との間に挿入されるスペース部材と、前記押さえ部材を前記モータケースに取外し可能に固定する固定部材と、を有していてもよい。
この構成によれば、例えば、人が、ボルトを緩め、固定部材を操作して押さえ部材を取外し、スペース部材の取出し、追加または交換を行ってスペース部材の厚みを調整した後、固定部材を操作して押さえ部材をモータケースに固定し、ボルトを締めることによって、第1のベアリングがスペース部材と当接する位置に固定される。
本発明は、以上に説明した構成を有し、モータ製造時等において、ブレーキディスクの軸方向における位置を適正な位置に容易に調整することができるブレーキ付モータを提供することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態のブレーキ付モータの概略断面図である。 図2(A)は、フィールドコアが無励磁状態のときのブレーキ機構の状態を示す概略断面図であり、図2(B)は、フィールドコアが励磁状態のときのブレーキ機構の状態を示す概略断面図である。 図3は、取付装置の変形例を示す反負荷側のベアリング付近の拡大概略断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態)
図1は、本実施形態のブレーキ付モータの概略断面図である。また、図2(A)は、励磁コイルが通電されていないフィールドコアが無励磁状態のときのブレーキ機構の状態を示す概略断面図であり、図2(B)は、励磁コイルが通電されているフィールドコアが励磁状態のときのブレーキ機構の状態を示す概略断面図である。
図1に示すように、このブレーキ付モータは、モータ本体部Aと、ブレーキ機構Bと、調整機構Cとを備えている。
モータ本体部Aは、フレーム1aと前蓋である負荷側ブラケット1bと後蓋である反負荷側ブラケット1cとで構成されるモータケース1と、モータの回転軸2と、回転軸2に設けられたロータ3と、ロータ3と磁気的空隙を介して半径方向に対向配置されるようにフレーム1aの内周面に設けられたステータ4とを有している。また、負荷側ブラケット1b及び反負荷側ブラケット1cには、回転軸2を回転自在に支持する負荷側のベアリング5及び反負荷側のベアリング6がそれぞれ設けられている。各ベアリング5,6は、内輪と、外輪と、転動体と、転動体を正しい位置で保持する保持器とを備えており、例えばボールベアリングで構成されている。各ベアリング5,6は、回転軸2に圧入され、各々の内輪が回転軸2に固定されている。
ブレーキ機構Bは、励磁コイル22及び制動ばね23を収容した円筒状のフィールドコア21と、フィールドコア21の負荷側に対向配置された円環状のアーマチュア24と、円環状のサイドプレート25と、回転軸2に取り付けられたブレーキディスク26等を有している。
フィールドコア21は、反負荷側ブラケット1cに、円周方向に適宜の等間隔をおいて配した複数(1つのみ図示)のボルト32によって固定されている。
また、フィールドコア21には、環状溝が設けられ、この環状溝に励磁コイル22が収容されている。励磁コイル22は通電された状態において、アーマチュア24に対し反負荷側への磁気吸引力を与える。
また、フィールドコア21には、円周方向に適宜の等間隔をおいて複数の穴が設けられ、これら複数の各穴に制動ばね23が収容されている。このようにしてフィールドコア21に取り付けられた制動ばね23は、例えば圧縮コイルばねで構成され、アーマチュア24に対し負荷側へ押圧する付勢力を作用させる。
サイドプレート25は、カラー27を介してボルト33によってフィールドコア21に固定されている。カラー27及びボルト33は、円周方向に適宜の等間隔をおいて複数(1つのみ図示)設けられている。このようにして、サイドプレート25は、フィールドコア21に、その磁極面(サイドプレート25と対向する面)と回転軸2の軸方向に所定間隔を有して固定されている。以下、回転軸2の軸方向を、単に、軸方向と記載する。
アーマチュア24は、磁性体(鋼板等)で形成されており、フィールドコア21の磁極面とサイドプレート25との間で軸方向に移動自在に設けられている。このアーマチュア24は、制動ばね23によってブレーキディスク26側へ付勢されており、制動時にブレーキディスク26に押し付けられて、ブレーキディスク26の反負荷側の面に摩擦係合する。
アーマチュア24の外周には、カラー27と係合する切欠き部24aが複数設けられている。各々の切欠き部24aが各々のカラー27と係合することにより、アーマチュア24は、その回転が防止される。
本実施形態のブレーキ付モータは、電源ON時(すなわちモータ駆動時)には、励磁コイル22に通電が行われてフィールドコア21が励磁状態となり、ロータ3及び回転軸2が回転する。また、電源OFF時(すなわちモータ非駆動時)には、励磁コイル22に通電が行われずフィールドコア21は無励磁状態となる。このような電源ON,OFFによるモータ駆動制御及び励磁コイル22への通電制御は、図示しない制御部によってなされる。
ブレーキ機構Bは、図2(A)に示すように、励磁コイル22が通電されていないフィールドコア21が無励磁状態では、アーマチュア24が制動ばね23の押圧力(付勢力)により負荷側(ブレーキディスク26側)へ押圧されることにより、ブレーキディスク26はアーマチュア24とサイドプレート25とに挟まれて摩擦係合する。この結果、ブレーキディスク26は制動されて、回転軸2の回転が制動される。このようにして、ブレーキ機構Bは、慣性回転している回転軸2を静止させることができるとともに、静止している回転軸2の静止状態を維持することができる。
一方、図2(B)に示すように、励磁コイル22が通電されているフィールドコア21が励磁状態では、アーマチュア24は制動ばね23による押圧力に抗しつつ反負荷側へ移動し、フィールドコア21に磁気吸着される。この結果、ブレーキディスク26とアーマチュア24との間、及び、ブレーキディスク26とサイドプレート25との間に、隙間が生じた状態となり、ブレーキディスク26の制動が開放されて、回転軸2が回転可能となり、モータは駆動される。
図2(A),(B)は、ブレーキディスク26の軸方向の位置が適正な位置であるときの状態を示したものであり、モータ駆動時には、図2(B)に示すように、ブレーキディスク26とサイドプレート25との間に隙間が生じている。ブレーキディスク26は合成樹脂等で形成されており、モータ非駆動時(駆動停止時)には、アーマチュア24の押圧によってブレーキディスク26が撓んで、図2(A)に示すように、ブレーキディスク26とサイドプレート25との間の隙間が無くなり、ブレーキディスク26はアーマチュア24とサイドプレート25とに挟まれた状態となる。
例えばモータを製造したときに、部品の製造誤差等によって、ブレーキディスク26の軸方向の位置が適正な位置からずれて、ブレーキディスク26がアーマチュア24またはサイドプレート25と接した位置になっていると、モータが駆動される際に、ブレーキディスク26が摩耗する。この摩耗が大きくなると、ブレーキが利かなくなる。
そこで、本実施形態では、調整機構Cを設けている。この調整機構Cは、反負荷側のベアリング6を、その軸方向における位置を調整可能に反負荷側ブラケット1cに取付けるための取付装置40を備えている。この取付装置40は、ベアリング6の外輪を負荷側から支持する円環状の支持板41と、支持板41を反負荷側ブラケット1cに取付けるための複数(1つのみ図示)のボルト42と、反負荷側ブラケット1cに取付けられ、ベアリング6の外輪を反負荷側から支持する円環状のねじ部材43と、を備えている。円環状の支持板41及びねじ部材43は、ベアリング6同様、各々の中心が回転軸2の軸線上になるよう配置される。
さらに、調整機構Cは、負荷側のベアリング5を反負荷側に向かう方向(ベアリング6に向かう方向)へ付勢する付勢部材44を備えている。ここでは、付勢部材44の一例として、2枚のウェーブワッシャを重ねて用いている。負荷側ブラケット1bに形成されたベアリング5の嵌合部11に、付勢部材44が配されてベアリング5が嵌合されている。この付勢部材44はベアリング5の外輪と当接しており、付勢部材44によって、ベアリング5が反負荷側(ベアリング6側)の方向へ常時付勢されている。ここで、負荷側のベアリング5は嵌合部11内を軸方向に移動可能に構成されており、後述のように取付装置40を操作して、反負荷側のベアリング6の軸方向における位置が変更(調整)されると、その変更に応じて負荷側のベアリング5は嵌合部11内を軸方向に移動し、その位置で付勢部材44による付勢力によってベアリング5が位置決めされる。
前述の取付装置40についてさらに説明する。反負荷側のベアリング6は、反負荷側ブラケット1cに貫通して形成されたベアリング挿入穴12に挿入されて、支持板41とねじ部材43とによってベアリング6の外輪が両側から挟持されて固定される。
ねじ部材43は、その外周面におねじ部が形成されている。このおねじ部に螺合するめねじ部が、反負荷側ブラケット1cのねじ部材43が取り付けられる穴13の側壁に形成されている(穴13はねじ穴である)。ねじ部材43には、ねじ部材43を回転操作するための複数の工具係合孔43aが形成されている。よって、人が、所定の工具を用いて、ねじ部材43を一方向へ回転させることにより、ねじ部材43を負荷側方向へ移動させることができ、逆方向へ回転させることにより反負荷側方向へ移動させることができる。
また、反負荷側ブラケット1cには、ボルト42を挿入するための複数(1つのみ図示)の挿入孔14が形成されている。そして、支持板41には、各挿入孔14に挿入されたボルト42と螺合するめねじ部が形成されたねじ穴41aが複数(1つのみ図示)形成されている。
この調整機構Cでは、ブレーキディスク26の軸方向の位置を調整する際には、例えば、人が、ボルト42を緩めた状態にして、ねじ部材43を所望の方向に回転させて軸方向に移動させる。回転軸2は、負荷側のベアリング5を介して付勢部材44によって反負荷側に向かう方向へ付勢された状態であるので、反負荷側のベアリング6は、ねじ部材43に当接した状態で、ねじ部材43の移動に伴って軸方向に移動する。ブレーキディスク26を適正な位置にした状態で、ボルト42を締めればベアリング6が固定される。このようにして、モータ駆動時、すなわちブレーキの非制動時において、ブレーキディスク26が、アーマチュア24とサイドプレート25との間で、これら両者と接触しない適正な位置となるように、ブレーキディスク26の軸方向の位置を調整できる。
なお、支持板41と反負荷側ブラケット1cとは、当接しても構わないが、通常、両者の間に小さな隙間が生じるよう構成されている(後述の図3の場合も同様)。
上記のように本実施形態では、調整機構Cを備えているため、モータ製造時(組立時)及びモータ修理時において、反負荷側のベアリング6の位置を容易に調整することができ、ベアリング6の位置が調整されることで回転軸2の位置が調整され、回転軸2に取り付けられたブレーキディスク26の位置も調整されるので、ブレーキディスク26の軸方向における位置を適正な位置に容易に調整することができる。この際、人が取付装置40を操作して反負荷側のベアリング6の位置を調整(変更)するが、負荷側のベアリング5は反負荷側のベアリング6の位置の変更に応じて位置が変更され、付勢部材44によって反負荷側のベアリング6の方向へ付勢されて位置決めされるので、負荷側のベアリング5の位置を調整するための作業を行わなくても済む。
〔取付装置の変形例〕
図3は、取付装置の変形例を示す反負荷側のベアリング付近の拡大概略断面図である。この取付装置40aは、前述の取付装置40において、ねじ部材43に代えて、円環状のスペース部材45と、反負荷側のベアリング6の外輪を反負荷側ブラケット1cの外側から支持する円環状の押さえ板(押さえ部材)46と、複数(1つのみ図示)のボルト47とを用いた構成である。支持板41及びボルト42は、前述の取付装置40のものと同様である。
この取付装置40aでは、反負荷側のベアリング6の外輪と当接するスペース部材45を配置し、スペース部材45に押さえ板46を当接させ、押さえ板46を複数のボルト47で反負荷側ブラケット1cに固定している。すなわち、ベアリング6の外輪と押さえ板46との間にスペース部材45が挿入されている。
スペース部材45には、例えばシムリングを用いることができる。押さえ板46には、複数のボルト47を挿入するための複数(1つのみ図示)の挿入孔46aが形成されている。そして、反負荷側ブラケット1cには、各挿入孔46aに挿入されたボルト47と螺合するめねじ部が形成されたねじ穴15が複数(1つのみ図示)形成されている。ボルト47は、押さえ板46を反負荷側ブラケット1cに取外し可能に固定する固定部材である。
この取付装置40aを用いた調整機構Cでは、ブレーキディスク26の軸方向の位置を調整する際には、例えば、人が、ボルト42を緩めた状態にして、ボルト47及び押さえ板46を取外す。そして、ブレーキディスク26が適正な位置となるように、スペース部材45の取出し、追加または交換を行ってベアリング6と押さえ板46との間のスペース部材45の厚みを調整した後、押さえ板46をボルト47で反負荷側ブラケット1cに固定し、ボルト42を締めればベアリング6が固定される。このようにして、ブレーキディスク26の軸方向の位置が適正な位置となるように容易に調整することができる。
なお、本実施形態において、サイドプレート25を設けない構成としてもよい。この場合、アーマチュア24がブレーキディスク26に押し付けられることによって、ブレーキが掛けられる。
また、本実施形態では、ブレーキディスク26が直接回転軸2に取り付けられて回転軸2に固定された構成としたが、ブレーキディスク26が、回転軸2に固定されるハブ(以下、「ハブ26b」と記載)と、このハブ26bに取り付けられる円環状のブレーキディスク(以下、「ブレーキディスク26a」と記載)とに分離された構成としてもよい。この場合、ブレーキディスク26aは、ハブ26bを介して回転軸2に取り付けられた構成である。また、この場合において、ブレーキディスク26aの内周面にスプライン(歯状の溝)が設けられ、このスプラインとハブ26bの外周面に設けられたスプラインとが噛合して、ブレーキディスク26aがハブ26bに対して軸方向に移動可能に取り付けられており、モータ駆動時には、ブレーキディスク26aの軸方向の位置がハブ26bの所定位置に保持された状態でハブ26bとともに回転するよう構成されていてもよい。
また、本実施形態では、ブレーキ機構Bをロータ3の反負荷側に配置しているが、ロータ3の負荷側に配置するように構成してもよい。
また、調整機構Cには、付勢部材44を用いた負荷側のベアリング5に対する構成と、取付装置40,40aを用いた反負荷側のベアリング6に対する構成とが存在するが、それぞれの構成を負荷側と反負荷側とで入れ替えるようにしてもよい。すなわち、本実施形態では、第1のベアリングを反負荷側のベアリング6とし、第2のベアリングを負荷側のベアリング5としたが、逆でもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、モータ製造時等において、ブレーキディスクの軸方向における位置を適正な位置に容易に調整することができるブレーキ付モータ等として有用である。
B ブレーキ機構
C 調整機構
1 モータケース
2 回転軸
3 ロータ
4 ステータ
5,6 ベアリング
21 フィールドコア
22 励磁コイル
23 制動ばね
24 アーマチュア
25 サイドプレート
26 ブレーキディスク
40,40a 取付装置
41 支持板
42 ボルト
43 ねじ部材
44 付勢部材
45 スペース部材
46 押さえ板
47 ボルト

Claims (3)

  1. 内部にステータを有するモータケースと、
    ロータが取り付けられた回転軸と、
    それぞれモータケースに取り付けられ、前記ロータを挟んで前記回転軸の軸方向両側において前記回転軸を回転可能に支持する第1及び第2のベアリングと、
    前記第1のベアリングと前記ロータとの間に設けられたブレーキ機構と、
    前記軸方向における前記回転軸の位置を調整する調整機構と、
    を備え、
    前記ブレーキ機構は、
    前記回転軸に取り付けられたブレーキディスクと、
    前記モータケースの内部に固定され、励磁コイルが収容されたフィールドコアと、
    前記フィールドコアの磁極面と前記ブレーキディスクとの間で前記軸方向に移動自在に設けられ、前記励磁コイルへの通電が行われることにより前記フィールドコアに磁気吸引されるアーマチュアと、
    前記フィールドコアに取り付けられ、前記励磁コイルへの通電が行われていないときに前記アーマチュアを前記ブレーキディスクに押付けるための制動ばねと、を有し、
    前記調整機構は、
    前記第1のベアリングを、前記軸方向における前記第1のベアリングの位置を調整可能に前記モータケースに取付けるための取付装置と、
    前記第2のベアリングを前記第1のベアリングに向かう方向へ付勢する付勢部材と、を有した、
    ブレーキ付モータ。
  2. 前記取付装置は、
    前記第1のベアリングの外輪を前記モータケースの内側から支持する支持板と、
    前記モータケースを外側から貫通して前記支持板に設けられた複数のねじ穴と螺合する複数のボルトと、
    前記第1のベアリングの外輪を前記モータケースの外側から支持し、外周面におねじ部が形成され、前記おねじ部が前記モータケースに形成されためねじ部と螺合する円環状のねじ部材と、を有した、
    請求項1に記載のブレーキ付モータ。
  3. 前記取付装置は、
    前記第1のベアリングの外輪を前記モータケースの内側から支持する支持板と、
    前記モータケースを外側から貫通して前記支持板に設けられた複数のねじ穴と螺合する複数のボルトと、
    前記第1のベアリングの外輪を前記モータケースの外側から支持する円環状の押さえ部材と、
    前記第1のベアリングの外輪と前記押さえ部材との間に挿入されるスペース部材と、
    前記押さえ部材を前記モータケースに取外し可能に固定する固定部材と、を有した、
    請求項1に記載のブレーキ付モータ。
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