JP2019212819A - 光半導体素子及び光伝送装置 - Google Patents

光半導体素子及び光伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】応答特性を向上することができる光半導体素子及び光伝送装置を提供する。【解決手段】光半導体素子100は、第1の屈折率及び第1の光吸収係数を備えた第1の半導体層113と、第2の屈折率及び第2の光吸収係数を備え、第1の半導体層113上に形成された第2の半導体層133と、を有する。第2の屈折率は第1の屈折率より大きく、第2の光吸収係数は第1の光吸収係数より大きい。第1の半導体層113は第2の半導体層133の下方に第1導電型の領域を含み、第2の半導体層133は第1導電型の領域の上方にi型の領域を介して第2導電型の領域134を含む。第1の半導体層113を進行する光の光軸に垂直な第1の方向における第2の半導体層133の寸法は、光軸に沿って変化している。【選択図】図5B

Description

本発明は、光半導体素子及び光伝送装置に関する。
コンピュータの処理能力への要求が高まるにつれ、データ送受信帯域の拡大が望まれている。電気信号でのデータ伝送には限界が迫りつつあり、光信号の適用が求められている。光信号を電気信号に高効率で変換するためには、損失の低減のために、電気信号を処理する装置に光部品を集積化することが有効である。そこで、近年では、シリコン(Si)基板上に種々の光部品を構成するSiフォトニクスとよばれる分野の研究及び開発が注目を集めつつある。
これまで、Siフォトニクスに関し、種々の光半導体素子が提案されているが、十分な光信号の電気信号への変換速度、すなわち応答特性を得ることができない。
特開2017−76651号公報
本開示の目的は、応答特性を向上することができる光半導体素子及び光伝送装置を提供することにある。
光半導体素子の一態様は、第1の屈折率及び第1の光吸収係数を備えた第1の半導体層と、第2の屈折率及び第2の光吸収係数を備え、前記第1の半導体層上に形成された第2の半導体層と、を有する。前記第2の屈折率は、前記第1の屈折率より大きく、前記第2の光吸収係数は、前記第1の光吸収係数より大きい。前記第1の半導体層は前記第2の半導体層の下方に第1導電型の領域を含み、前記第2の半導体層は前記第1導電型の領域の上方にi型の領域を介して第2導電型の領域を含む。前記第1の半導体層を進行する光の光軸に垂直な第1の方向における前記第2の半導体層の寸法は、前記光軸に沿って変化している。
光伝送装置の一態様は、上記の光半導体素子を有する。
本開示によれば、応答特性を向上することができる。
参考例に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。 参考例に係る光半導体素子の構成を示す断面図である。 参考例に係る光半導体素子の動作を示す図である。 参考例に係る光半導体素子の動作を示すバンド図である。 参考例に係る光半導体素子の応答特性を示す図(その1)である。 参考例に係る光半導体素子の応答特性を示す図(その2)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の構成を示す上面図である。 第1の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の2次元光強度分布を示す図である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の1次元光強度分布を示す図である。 参考例に係る光半導体素子の2次元光強度分布を示す図である。 参考例に係る光半導体素子の1次元光強度分布を示す図である。 キャリア密度の分布を示す図である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その1)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その1)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その2)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その2)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その3)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その3)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その4)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その4)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その5)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その5)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その6)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その6)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その7)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その7)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その8)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その8)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その9)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その9)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その10)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その10)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す上面図(その11)である。 第1の実施形態に係る光半導体素子の製造方法を示す断面図(その11)である。 第2の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。 第3の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。 第4の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。 第5の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。 第6の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。 第7の実施形態に係る分波装置の構成を示す図である。 第8の実施形態に係る光半導体素子の構成を示す断面図である。 第9の実施形態に係る光伝送装置の構成を示すブロック図である。
光部品のうち、光の合分波や変調等の処理を行う部分については、過剰損失を避けるため光を吸収しない特性が求められる。一方で、光信号を電気信号に変換(E/O変換)するための受光部には、光を吸収する特性が求められる。これらの要求を満たす材料の候補として、波長が1.2μm〜1.6μmの近赤外光に対し、受光部にGeを、それ以外の部分にSiを用いる組み合わせが挙げられる。この波長の近赤外光はSiに対して透明であり、かつGeに吸収されやすい。
このような受光部を備えた光半導体素子の一つとして、PIN型フォトダイオード(photo diode:PD)が挙げられる。PIN型PDは、光吸収によって発生したフォトキャリアである電子及び正孔を外部に取り出す機構として、半導体に電界を印加するための電極、並びに、電子及び正孔を分離して取り出す整流作用を得るためのバンド構造を備える。
(参考例)
ここで、受光部にGeを用いたPIN型PDの参考例について説明する。図1Aは、参考例に係る光半導体素子の構成を示す上面図である。図1Bは、参考例に係る光半導体素子の構成を示す断面図である。
参考例に係る光半導体素子1000は、図1A及び図1Bに示すように、Si基板11、Si酸化膜12及びSi層13を含むSOI(silicon on insulator)基板10を有する。光半導体素子1000は、導波路領域41、光モード変換部42及び光電変換部43を含む。導波路領域41では、Si層13が光導波路の形状に加工されている。光モード変換部42では、Si層13が光モード変換器の形状に加工されている。
光電変換部43において、Si層13は矩形の平面形状に加工されている。Si層13はp型Si領域21、及び平面視でp型Si領域21を間に挟む2つのpSi領域22を含む。pSi領域22はp型Si領域21よりも高濃度でp型不純物を含有する。p型Si領域21上にi型ゲルマニウム(Ge)層33が形成され、i型Ge層33の表面にnGe領域34が形成されている。Si層13、及びnGe領域34を含むi型Ge層33の積層体を覆うようにSi酸化膜31が形成されている。Si酸化膜31には、pSi領域22に達する開口部31P、及びnGe領域34に達する開口部31Nが形成されている。開口部31Pを通じてpSi領域22に接する金属膜35P、及び開口部31Nを通じてnGe領域34に接する金属膜35NがSi酸化膜31上に形成されている。
次に、光半導体素子1000の動作について説明する。図2は、光半導体素子1000の動作を示す図である。光半導体素子1000では、導波路領域41及び光モード変換部42のSi層13を通じて光が光電変換部43に入射し、Geの屈折率がSiの屈折率より高いため、エバネッセント型光結合によりSi層13内の光がi型Ge層33へと導かれる。i型Ge層33は光を吸収し、フォトキャリアである電子41e及び正孔41hを発生する。また、nGe領域34とp型Si領域21との間で整流作用が働く。従って、バイアス40により金属膜35Pに対して金属膜35Nが高電圧となる逆バイアスを印加することで、フォトキャリア(電子41e及び正孔41h)が引き抜かれる。光半導体素子1000は、このようにしてPDとして機能する。
上記の動作では、p電極である金属膜35Pに正孔41hが引き抜かれる際に、正孔41hはi型Ge層33とSi層13との間のヘテロ界面を通過することとなる。図3は、参考例に係る光半導体素子の動作を示すバンド図であり、特にこのSi/Geヘテロ界面におけるバンド図を示す。図3に示すように、正孔はSi/Geヘテロ界面において価電子帯に生じている障壁を超えなければならない。正孔は量子トンネル効果等によって、ある確率でこの障壁を超えることができるが、その一部はSi/Geヘテロ界面に溜まり込む。溜まり込んだ正孔は外部からの印加電圧を遮蔽し、空乏層の電界強度の低下を引き起こす。フォトキャリアの空乏層内の定常状態における輸送速度は、電界強度に対してほぼ比例関係にあるので、電界強度の低下はキャリアの輸送速度の低下を引き起こす。キャリアの溜まり込みが多いほど遮蔽の効果が大きいので、輸送速度の低下の割合も大きくなる。そして、キャリアの輸送速度の低下は、光信号の電気信号への変換速度、すなわち受光器の応答特性の劣化を引き起こすことになる。
このように、参考例の光半導体素子1000では、Si/Ge界面へのフォトキャリアの溜まり込みに起因する応答特性の劣化が引き起こされる。また、応答特性の劣化の程度はフォトキャリアの量に依存するため、入射光の強度が高いほど応答特性の劣化が顕著になる。更に、光半導体素子1000では、光電変換部43に入射した光のほとんどがi型Ge層33の光モード変換部42側の端部近傍で吸収されるため、この端部近傍でフォトキャリアの溜まり込みが生じやすい。
図4A及び図4Bに、光強度と応答特性との関係を示す。図4Aは、光強度が低い場合の光半導体素子の応答特性を示し、図4Bは、光強度が高い場合の光半導体素子の応答特性を示す。例えば、図4Aは入力光強度が100μW程度の場合の応答特性を示し、図4Bは入力光強度がその10倍の1mW程度の場合の応答特性を示す。図4A及び図4Bにおいて、横軸は周波数を示し、縦軸は相対的な応答強度を示す。グラフ中の電圧値は、バイアス電圧の大きさを示す。一般に、低周波信号に対する応答から3dBだけ応答強度が劣化する周波数の帯域を受光器の応答帯域とよぶ。図4A及び図4Bに示すように、光強度が高い場合(図4B)には、光強度が低い場合(図4A)よりも応答強度の低下が顕著である。特に、バイアス電圧が0.0V、−0.25V、−0.5Vのときの応答強度の低下が顕著である。その一方で、バイアス電圧が−1.0V、−2.0V、−3.0Vのときは、応答強度の低下が比較的緩やかである。これは、バイアスを強くすることで電界ポテンシャルによってSi/Geヘテロ界面のエネルギー障壁を超えられるエネルギーを持つキャリアの割合が増えて、キャリアの溜まり込みが緩和されるためである。ただし、光半導体素子1000を実際に電子回路に実装して受信器として用いる際には、印加可能なバイアスには制限があるため、応答速度の劣化を防ぐだけの高電圧を印加することは困難である。
このように、参考例に係る光半導体素子1000には、応答特性に関して改良の余地がある。本発明者は、これらの知見に基づいて鋭意検討を行い、以下のような実施形態に想到した。以下、実施形態について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。以下の説明では、同一又は対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は省略することがある。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、PIN型PDを含む光半導体素子に関する。図5Aは、第1の実施形態に係る光半導体素子の構成を示す上面図である。図5Bは、第1の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。図5Cは、第1の実施形態に係る光半導体素子の構成を示す断面図である。図5Cは、図5A及び図5B中のI−I線に沿った断面図に相当する。
図5A〜図5Cに示すように、第1の実施形態に係る光半導体素子100は、Si基板111、Si酸化膜112及びSi層113を含むSOI基板110を有する。光半導体素子100は、導波路領域141、光モード変換部142及び光電変換部143を含む。導波路領域141では、Si層113が光導波路の形状に加工されている。光半導体素子100は、例えば、導波路領域141の光導波路における光軸を対称の軸にした線対称の平面形状を有する。光モード変換部142では、Si層113が光モード変換器の形状に加工され、例えば光電変換部143に近づくほど幅が広くなる平面形状を有している。図5A〜図5Cにおいて、光モード変換部142から光電変換部143に導入される入射光の光軸の方向をZ軸方向とし、このZ軸方向に平行で、かつSOI基板110の表面に平行な方向をX軸方向とする。
光電変換部143は、Z軸方向に沿って並んだ第1の領域171及び第2の領域172を含み、第1の領域171は第2の領域172より光モード変換部142側に位置する。光電変換部143において、例えば、Si層113は矩形の平面形状に加工されている。Si層113に平面形状が矩形のp型Si領域121が形成され、p型Si領域121上で光軸上にメサ状のi型Ge層133が形成され、i型Ge層133の表面にnGe領域134が形成されている。i型Ge層133は第1の領域171及び第2の領域172に設けられており、第1の領域171では、i型Ge層133に光軸上の欠損133Aが形成されている。欠損133Aは矩形の平面形状を有する。例えば、i型Ge層133の平面形状に関し、i型Ge層133のZ軸方向の寸法は40μm〜60μm、欠損133Aを含むX軸方向の寸法は7μm〜13μmであり、欠損133AのZ軸方向の寸法は25μm〜35μm、X軸方向の寸法は3μm〜7μmである。また、例えば、nGe領域134及びi型Ge層133のメサ構造の高さは0.7μm〜1.3μmである。p型Si領域121には、平面視で、X軸方向でi型Ge層133を間に挟む2つのpSi領域122が形成されている。例えば、p型Si領域121はボロン(B)を1.5×1018cm−3〜2.5×1018cm−3の濃度で含有する。例えば、pSi領域122はBを4.5×1019cm−3〜5.5×1019cm−3の濃度で含有する。例えば、nGe領域134はリン(P)を0.5×1019cm−3〜1.5×1019cm−3の濃度で含有する。i型Ge層133の屈折率及び光吸収係数は、Si層113の屈折率及び光吸収係数よりも大きい。
なお、i型の半導体層には意図的な不純物のドーピングが行われていないが、i型の半導体層が僅かな不純物、例えば1×1015cm−3以下の濃度の不純物を含んでいてもよい。
Si層113、及びnGe領域134を含むi型Ge層133の積層体を覆うようにSi酸化膜131が形成されている。Si酸化膜131には、pSi領域122に達する開口部131P、及びnGe領域134に達する開口部131Nが形成されている。開口部131Pを通じてpSi領域122に接する金属膜135P、及び開口部131Nを通じてnGe領域134に接する金属膜135NがSi酸化膜131上に形成されている。金属膜135P及び金属膜135Nは、例えばアルミニウム(Al)を含む。
このように、光半導体素子100では、Si層113を進行する光の光軸に垂直なX軸方向(第1の方向)におけるi型Ge層133の寸法が、光軸に沿って増加する方向に2段階に変化している。本開示における寸法とは、欠損を除いた部分の寸法をいう。また、i型Ge層133の厚さが一定であるため、i型Ge層133の光軸に垂直な面の面積も同様に、光軸に沿って増加する方向に2段階に変化している。
このように構成された光半導体素子100では、導波路領域141及び光モード変換部142のSi層113を通じて光が光電変換部143に入射し、エバネッセント型光結合によりSi層113内の光がi型Ge層133へと導かれる。i型Ge層133は光を吸収し、フォトキャリアである電子及び正孔を発生する。また、nGe領域134とp型Si領域121との間で整流作用が働く。従って、金属膜135Pに対して金属膜135Nが高電圧となる逆バイアスを印加することで、フォトキャリアが引き抜かれる。このようにして光半導体素子100はPDとして機能する。
また、光半導体素子100では、第1の領域171においてi型Ge層133に光軸上の欠損133Aが形成されているため、光電変換部143に入射した光は、光モード変換部142側の端部近傍だけでなく、第1の領域171及び第2の領域172の全体にわたって吸収される。従って、参考例の光半導体素子1000と比較して、光モード変換部側の端部近傍でのフォトキャリアの溜まり込みを生じにくくし、優れた応答速度を得ることができる。また、光の進行方向に関して第1の領域171の後方に第2の領域172が設けられているため、第1の領域171で吸収されない入射光は、第2の領域172にて十分に吸収することができる。
ここで、光半導体素子100及び光半導体素子1000における光強度分布及びキャリア密度分布について説明する。
図6Aは、光半導体素子100の2次元光強度分布を示す図であり、図6Bは、光半導体素子100の1次元光強度分布を示す図である。図7Aは、光半導体素子1000の2次元光強度分布を示す図であり、図7Bは、光半導体素子1000の1次元光強度分布を示す図である。これらの光強度分布はBPM(Beam Propagation Method)を用いた光伝播シミュレーションにより得られる。図6A及び図7Aにおいては明るい部分ほど光強度が高い。また、図6B及び図7Bは、光の進行方向に対して垂直な面内の光強度を積分し、光軸方向の1次元光強度分布を表したものである。図7A及び図7Bから分かるように、光半導体素子1000では、i型Ge層33への入射直後に急激に光強度が減少し、入射直後に強い光吸収が生じている。これに対し、図6A及び図6Bに示すように、光半導体素子100では、光強度の減少が緩やかであり、光軸方向の広い範囲で光吸収が生じている。
図8は、光半導体素子100及び光半導体素子1000のキャリア密度分布を示す図である。図8に示すように、参考例の光半導体素子1000では、i型Ge層33の光モード変換部42側の端部近傍に極端にキャリア密度の高い領域が存在する。この領域では、上述のように、Si/Geヘテロ界面への正孔の溜まり込みが大きく、応答速度の劣化を引き起こす。一方、第1の実施形態に係る光半導体素子100では、i型Ge層133に欠損133Aが形成されているため、i型Ge層133の光モード変換部142側の端部近傍におけるキャリア密度は比較的低く、第2の領域172内にキャリア密度が最大となる領域が存在する。入射光はこの領域に達するまでの間に第1の領域171にて徐々に吸収されているため、第2の領域172内での最大値は応答速度の劣化を引き起こすほど高くはない。従って、応答速度の劣化を引き起こすことなく、十分に入射光を吸収することができる。
なお、光モード変換部142におけるSi層113のX軸方向の最大寸法W1は、欠損133AのX軸方向の寸法W0(例えば3μm〜7μm)以下であることが好ましく、例えば2μm〜6μmである。これは、寸法W1が寸法W0超であると、入射光モードの径が欠損133Aの寸法W0よりも大きくなり、入射光の一部がi型Ge層133の光モード変換部142側端部に直接的に入射し、高強度の光の一部がi型Ge層133に吸収され得るからである。
次に、第1の実施形態に係る光半導体素子100の製造方法について説明する。図9A〜図19Aは、第1の実施形態に係る光半導体素子100の製造方法を示す上面図であり、図9B〜図19Bは、第1の実施形態に係る光半導体素子100の製造方法を示す断面図である。図9B〜図19Bは、それぞれ図9A〜図19A中のI−I線に沿った断面図に相当する。
先ず、図9A及び図9Bに示すように、SOI基板110を準備し、Si層113を加工する。例えば、Si基板111の厚さは400μm〜600μm、Si酸化膜112の厚さは1.5μm〜2.5μm、Si層113の厚さは200nm〜300nmである。Si層113は、電子線(electron beam:EB)リソグラフィ及び誘導結合型プラズマ(inductively coupled plasma:ICP)ドライエッチングにより加工することができる。例えば、Si層113は、導波路領域141では一方向に延びる直線状に加工し、光モード変換部142では導波路領域141から光電変換部143に向かって広がる平面形状に加工し、光電変換部143では矩形の平面形状に加工する。
次いで、図10A及び図10Bに示すように、p型Si領域121を形成する予定の領域を開口する開口部152を備えたフォトレジストマスク151をSOI基板110上に形成する。フォトレジストマスク151はフォトレジスト剤の塗布、露光及び現像により形成することができる。その後、p型不純物のイオン注入を行うことにより、Si層113にp型Si領域121を形成する。
続いて、図11A及び図11Bに示すように、フォトレジストマスク151を除去し、pSi領域122を形成する予定の領域を開口する開口部154を備えたフォトレジストマスク153をSOI基板110上に形成する。フォトレジストマスク153はフォトレジスト剤の塗布、露光及び現像により形成することができる。次いで、p型不純物のイオン注入を行うことにより、Si層113にpSi領域122を形成する。
その後、図12A及び図12Bに示すように、フォトレジストマスク153を除去する。続いて、アニールを行うことにより、Si層113に注入したp型不純物を活性化させる。アニールは、例えば900℃〜1100℃の温度、0.5分間〜2分間の時間で行う。
次いで、同じく図12A及び図12Bに示すように、SOI基板110上にSi酸化膜131Aを形成する。Si酸化膜131Aは、例えば化学気相成長(chemical vapor deposition:CVD)法により形成することができ、Si酸化膜131Aの厚さは15nm〜25nmとする。その後、i型Ge層133を形成する予定の領域を開口する開口部156を備えたフォトレジストマスク155をSi酸化膜131A上に形成する。フォトレジストマスク155はフォトレジスト剤の塗布、露光及び現像により形成することができる。
続いて、図13A及び図13Bに示すように、Si酸化膜131Aのドライエッチングにより、Si酸化膜131Aに開口部132を形成する。次いで、フォトレジストマスク155を除去する。
その後、図14A及び図14Bに示すように、開口部132の内側のみにSi層113上にi型Ge層133を形成する。i型Ge層133は、例えば減圧(low pressure:LP)CVD法により形成することができる。例えばi型Ge層133はメサ状にヘテロエピタキシャル成長する。形成条件により、半導体の上面のみに選択的にGe層を形成させることができるため、開口部132の内側だけにGeメサが形成される。
次いで、図15A及び図15Bに示すように、nGe領域134を形成する予定の領域を開口する開口部158を備えたフォトレジストマスク157をSi酸化膜131A及びi型Ge層133上に形成する。フォトレジストマスク157はフォトレジスト剤の塗布、露光及び現像により形成することができる。その後、n型不純物のイオン注入を行うことにより、i型Ge層133にnGe領域134を形成する。
その後、図16A及び図16Bに示すように、フォトレジストマスク157を除去し、Si酸化膜131A上にi型Ge層133を覆うようにSi酸化膜を、例えばCVD法により形成し、Si酸化膜131Aを含むSi酸化膜131を形成する。続いて、アニールを行うことにより、i型Ge層133に注入されたn型不純物、すなわちnGe領域134に含まれるn型不純物を活性化させる。アニールは、例えば500℃〜700℃の温度、10秒間〜20秒間の時間で行う。
続いて、図17A及び図17Bに示すように、開口部131Pを形成する予定の領域を開口する開口部160P、及び開口部131Nを形成する予定の領域を開口する開口部160Nを備えたフォトレジストマスク159をSi酸化膜131上に形成する。フォトレジストマスク159はフォトレジスト剤の塗布、露光及び現像により形成することができる。
続いて、図18A及び図18Bに示すように、pSi領域122に達する開口部131P、及びnGe領域134に達する開口部131NをSi酸化膜131に形成する。開口部131P及び開口部131Nは、例えばドライエッチングにより形成することができる。次いで、フォトレジストマスク159を除去する。
その後、図19A及び図19Bに示すように、開口部131Pを通じてpSi領域122に達する金属膜135P、及び開口部131Nを通じてnGe領域134に達する金属膜135Nを形成する。金属膜135P及び金属膜135Nの形成では、例えば、開口部131P及び開口部131Nが埋まるようにしてSi酸化膜131上にAl膜をスパッタリング法により形成し、このAl膜のドライエッチングを行う。
このようにして第1の実施形態に係る光半導体素子100を製造することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、PIN型PDを含む光半導体素子に関する。図20は、第2の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。
図20に示すように、第2の実施形態に係る光半導体素子200は、例えば、導波路領域141の光導波路における光軸を対称の軸にした線対称の平面形状を有する。また、光半導体素子200では、i型Ge層133に欠損133Aとは平面形状が相違する欠損233Aが形成されている。欠損233AのZ軸方向の寸法は25μm〜35μm、光モード変換部142側端部でのX軸方向の寸法は3μm〜7μmである。欠損233Aは、第2の領域172に近づくほどその幅が狭まる二等辺三角形の平面形状を有する。他の構成は第1の実施形態と同様である。
このように、光半導体素子200では、Si層113を進行する光の光軸に垂直なX軸方向(第1の方向)におけるi型Ge層233の寸法が、第1の領域171内で連続的に増加し、第2の領域172内では第1の領域171との境界における寸法と一致する。また、i型Ge層133の厚さが一定であるため、i型Ge層133の光軸に垂直な面の面積も同様に、第1の領域171内で連続的に増加し、第2の領域172内では第1の領域171との境界における寸法と一致する。
このように構成された光半導体素子200では、第1の領域171においてi型Ge層133に光軸上の欠損233Aが形成されているため、光電変換部143に入射した光は、光モード変換部142側の端部近傍だけでなく、第1の領域171及び第2の領域172の全体にわたって吸収される。従って、参考例の光半導体素子1000と比較して、光モード変換部側の端部近傍でのフォトキャリアの溜まり込みを生じにくくし、優れた応答速度を得ることができる。また、光の進行方向に関して第1の領域171の後方に第2の領域172が設けられているため、第1の領域171で吸収されない入射光は、第2の領域172にて十分に吸収することができる。従って、光半導体素子200によっても光半導体素子100と同様の効果を得ることができる。
なお、第1の実施形態と同様に、光モード変換部142におけるSi層113のX軸方向の最大寸法W1は、欠損233AのX軸方向の寸法W0以下であることが好ましい。
ここで、第2の実施形態に係る光半導体素子200の製造方法について説明する。光半導体素子200の製造方法では、先ず、第1の実施形態と同様にして、Si酸化膜131Aの形成までの処理を行う(図12A及び図12B)。次いで、i型Ge層133を形成する予定の領域を開口する開口部を備えたフォトレジストマスクをSi酸化膜131A上に形成する。このとき、フォトレジストマスクとして、欠損233Aに倣う部分を有するものを用いる。その後、Si酸化膜131Aのドライエッチングによる開口部132の形成以降の処理を行う。このようにして、第2の実施形態に係る光半導体素子200を製造することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、PIN型PDを含む光半導体素子に関する。図21は、第3の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。
図21に示すように、第3の実施形態に係る光半導体素子300は、例えば、導波路領域141の光導波路における光軸を対称の軸にした線対称の平面形状を有する。また、光半導体素子300は、光モード変換部142に代えて光モード変換部342を、光電変換部143に代えて光電変換部343を含む。光モード変換部342では、Si層113が光モード変換器の形状に加工され、光電変換部343に近づくほど幅が広くなる平面形状を有している。光モード変換部342では、Si層113のX軸方向の最大寸法W3が、第1の実施形態の光モード変換部142におけるX軸方向の最大寸法W1よりも大きく、例えば7μm〜13μmである。
光電変換部343では、p型Si領域121上で光軸上にi型Ge層133に代えてi型Ge層333が形成され、i型Ge層333の表面にnGe領域134が形成されている。i型Ge層333及びnGe領域134は、光モード変換部342から離間するほど幅が狭まる台形又は三角形の平面形状を有する。i型Ge層133のZ軸方向の寸法は40μm〜60μm、光モード変換部342側端部におけるX軸方向の寸法W31は7μm〜13μm、その逆側端部におけるX軸方向の寸法W32は2μm〜6μmである。他の構成は第1の実施形態と同様である。
このように、光半導体素子300では、Si層113を進行する光の光軸に垂直なX軸方向(第1の方向)におけるi型Ge層333の寸法が、光軸に沿って連続的に減少している。また、i型Ge層333の厚さが一定であるため、i型Ge層333の光軸に垂直な面の面積も同様に、光軸に沿って連続的に減少している。
このように構成された光半導体素子300では、入射光のエネルギーの大きな領域で伝播モード径が光半導体素子100よりも広げられる。このため、i型Ge層333に欠損が存在しなくても、単位面積当たりの光強度を抑えてフォトキャリアの密度を抑えることができる。また、i型Ge層333及びnGe領域134が光モード変換部342から離間するほど幅が狭まる台形の平面形状を有するため、i型Ge層333のX軸方向の寸法が全体にわたって寸法W31である場合と比較して、PIN接合の接合面積が小さい。PIN接合の接合面積が小さいほど素子容量を小さくできるため、高速特性の劣化を抑制することができる。このように、光半導体素子300によれば、素子容量の増加に伴う高速特性の劣化を回避しながら、第1の実施形態と同様に優れた応答速度を得ることができる。
なお、最大寸法W3は、i型Ge層133の光の進行方向における最大幅である寸法W31以下であることが好ましい。これは、最大寸法W3が寸法W31未満であると、光電変換部343に入射した光の一部がi型Ge層333に吸収されなくなるためである。また、最大寸法W3は、i型Ge層133の光の進行方向における最小幅である寸法W32以上であることが好ましい。これは、最大寸法W3が寸法W32未満であると、i型Ge層333の光モード変換部342側端部に光が入射してこない部分が存在することとなり、徒に面積が大きくなるからである。
ここで、第3の実施形態に係る光半導体素子300の製造方法について説明する。光半導体素子300の製造方法では、先ず、第1の実施形態と同様にして、Si酸化膜131Aの形成までの処理を行う(図12A及び図12B)。次いで、i型Ge層333を形成する予定の領域を開口する開口部を備えたフォトレジストマスクをSi酸化膜131A上に形成する。その後、Si酸化膜131Aのドライエッチングによる開口部132の形成以降の処理を行う。このようにして、第3の実施形態に係る光半導体素子300を製造することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、PIN型PDを含む光半導体素子に関する。図22は、第4の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。
図22に示すように、第4の実施形態に係る光半導体素子400は、例えば、導波路領域141の光導波路における光軸を対称の軸にした線対称の平面形状を有する。光電変換部343は、Z軸方向に沿って並んだ第1の領域471及び第2の領域472を含み、第1の領域471は第2の領域472より光モード変換部342側に位置する。p型Si領域121上にi型Ge層333に代えてi型Ge層433が形成されており、i型Ge層433の表面にnGe領域134が形成されている。i型Ge層433は第1の領域471及び第2の領域472に設けられており、i型Ge層433及びnGe領域134は第1の領域471及び第2の領域472の各々において矩形の平面形状を有する。i型Ge層433及びnGe領域134の第1の領域471におけるX軸方向の寸法は、第2の領域472におけるX軸方向の寸法よりも大きい。例えば、i型Ge層433のZ軸方向の寸法は40μm〜60μm、第1の領域471におけるX軸方向の寸法W41は7μm〜13μm、第2の領域472におけるX軸方向の寸法W42は2μm〜6μmである。他の構成は第3の実施形態と同様である。
このように、光半導体素子400では、Si層113を進行する光の光軸に垂直なX軸方向におけるi型Ge層433の寸法が、光軸に沿って減少する方向に2段階に変化している。また、i型Ge層433の厚さが一定であるため、i型Ge層433の光軸に垂直な面の面積も同様に、光軸に沿って減少する方向に2段階に変化している。
このように構成された光半導体素子400では、入射光のエネルギーの大きな領域で伝播モードの径が光半導体素子100よりも広げられる。このため、i型Ge層433に欠損が存在しなくても、単位面積当たりの光強度を抑えてフォトキャリアの密度を抑えることができる。また、i型Ge層433及びnGe領域134の第2の領域472におけるX軸方向の寸法が第1の領域471におけるX軸方向の寸法よりも小さいため、i型Ge層433のX軸方向の寸法が全体にわたって寸法W41である場合と比較して、PIN接合の接合面積が小さい。従って、高速特性の劣化を抑制することができる。このように、光半導体素子400によっても、光半導体素子300と同様に、素子容量の増加に伴う高速特性の劣化を回避しながら、第1の実施形態と同様に優れた応答速度を得ることができる。
ここで、第4の実施形態に係る光半導体素子400の製造方法について説明する。光半導体素子400の製造方法では、先ず、第1の実施形態と同様にして、Si酸化膜131Aの形成までの処理を行う(図12A及び図12B)。次いで、i型Ge層433を形成する予定の領域を開口する開口部を備えたフォトレジストマスクをSi酸化膜131A上に形成する。その後、Si酸化膜131Aのドライエッチングによる開口部132の形成以降の処理を行う。このようにして、第4の実施形態に係る光半導体素子400を製造することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態は、PIN型PDを含む光半導体素子に関する。図23は、第5の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。
図23に示すように、第5の実施形態に係る光半導体素子500は、2つの光半導体素子100が組み合させた構造を有する。光半導体素子500は、導波路領域541A、光モード変換部542A、光電変換部543、光モード変換部542B及び導波路領域541Bを含む。導波路領域541A、光モード変換部542A及び光電変換部543が1つの光半導体素子100と同様の構造を有し、導波路領域541B、光モード変換部542B及び光電変換部543が1つの光半導体素子100と同様の構造を有する。光半導体素子500は、例えば、導波路領域541A及び導波路領域541Bの光導波路における光軸を対称の軸にした線対称の平面形状を有する。例えば、導波路領域541A及び導波路領域541Bには、一つの導波路が分岐されて接続されている。
このように構成された光半導体素子500によれば、導波路領域541A及び導波路領域541Bを伝播する光を、その強度を光半導体素子100の導波路領域141を伝播する光の強度の1/2としながら、光電変換部543に入射させることができる。光電変換部543に入射する光の強度を低減することにより、フォトキャリアの溜まり込みをより一層低減することができる。
第2の実施形態に係る光半導体素子200を2つ組み合させた構造を有するように構成してもよい。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態は、PIN型PDを含む光半導体素子に関する。図24は、第6の実施形態に係る光半導体素子における半導体領域のレイアウトを示す図である。
図24に示すように、第6の実施形態に係る光半導体素子600は、2つの光半導体素子300が組み合させた構造を有する。光半導体素子600は、導波路領域541A、光モード変換部642A、光電変換部643、光モード変換部642B及び導波路領域541Bを含む。導波路領域541A、光モード変換部642A及び光電変換部643が1つの光半導体素子300と同様の構造を有し、導波路領域541B、光モード変換部642B及び光電変換部643が1つの光半導体素子300と同様の構造を有する。光半導体素子600は、例えば、導波路領域541A及び導波路領域541Bの光導波路における光軸を対称の軸にした線対称の平面形状を有する。例えば、導波路領域641A及び導波路領域641Bには、一つの導波路が分岐されて接続されている。
このように構成された光半導体素子600によれば、導波路領域541A及び導波路領域541Bを伝播する光を、その強度を光半導体素子300の導波路領域141を伝播する光の強度の1/2としながら、光電変換部643に入射させることができる。光電変換部643に入射する光の強度を低減することにより、フォトキャリアの溜まり込みをより一層低減することができる。
第4の実施形態に係る光半導体素子400を2つ組み合させた構造を有するように構成してもよい。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について説明する。第7の実施形態は、光半導体素子を含む分波装置に関する。図25は、第7の実施形態に係る分波装置の構成を示す図である。
第7の実施形態に係る分波装置700は、波長多重光を3波長に分波する。Si細線導波路からなる入力導波路751に、入力導波路751から入力した波長多重光を偏波面に応じてTE(transverse electric)信号光とTM(transverse magnetic)信号光とに分離する偏波スプリッタ752が接続される。偏波スプリッタ752の出力端にTE信号光及びTM信号光が互いに反対回りで伝播するSi細線導波路からなるループ状導波路753が接続され、このループ状導波路753に偏波ローテータ754が接続される。ここでは、偏波スプリッタ752は、Si細線導波路からなる方向性結合器型の偏波スプリッタとし、偏波ローテータ754は、Si細線導波路よりなる偏芯二重コア型の偏波ローテータとする。
ループ状導波路753とアド・ドロップ型リング共振器アレイを構成する互いに異なった光路長のSi細線導波路からなる複数のリング導波路755a、755b及び755cが光学的に結合される。また、この各リング導波路755a〜755cのドロップポート側に2つの出力ポートを有するSi細線導波路からなる出力導波路756a〜756cを光学的に結合させる。
この場合、リング導波路755a〜755cの曲率半径Rを適正化して分波波長を制御することにより、このアド・ドロップ型リング共振器アレイが分波器となる。この2つの出力ポートから伸びる各出力導波路756a〜756cに対して、偏波スプリッタ752から双方向入射型フォトダイオード750a〜750cの各一対のメサ構造の両方への光学的距離が等しくなるように双方向入射型フォトダイオード750a〜750cを接続する。双方向入射型フォトダイオード750a〜750cとして、光半導体素子500又は600が用いられる。
入力導波路751に入力された波長分割多重(wavelength division multiplexing:WDM)光信号は、偏波スプリッタ752により偏波面に応じてTM光信号とTE光信号とに分離されてループ状導波路753を互いに逆回りに伝播する。TM光信号は偏波ローテータ754により偏波面が90°回転したTE光信号に変換される。ループ状導波路753を伝播するTE光信号及びTE光信号はアド・ドロップ型リング共振器を構成するリング導波路755a〜755cによって、波長毎(λa〜λc)に分波される。
波長毎に分波された光信号は、同じ偏光状態のTE光信号又はTE光信号として双方向入射型フォトダイオード750a〜750cに入力され、両方のメサ構造から流れる電流の和として出力される。また、各双方向入射型フォトダイオード750a〜750cの光軸方向の長さを適切に設定することで、入射光がフォトダイオード内で十分に吸収され、入射面と反対側の終端からは光がほとんど洩れ出さないようにできるため、出力導波路756a〜756cを逆回りして、リング共振器を介してループ状導波路753に光が侵入することによるノイズの発生を抑制することができる。
第5の実施形態に係る光半導体素子500及び第6の実施形態に係る光半導体素子600は、このような分波装置700の双方向入射型フォトダイオード750a〜750cに好適である。
(第8の実施形態)
次に、第8の実施形態について説明する。第8の実施形態は、光吸収層と増倍層とを分離したSACM(separated absorption charge and multiplication)構造を採用したアバランシェフォトダイオード(avalanche photo diode:APD)を含む光半導体素子に関する。第8の実施形態に係る光半導体素子は、第1の実施形態と同様に、導波路領域、光モード変換部及び光電変換部を含み、光電変換部は、Z軸方向に沿って並んだ第1の領域及び第2の領域を含む。ただし、断面構造が第1の実施形態と相違している。図26は、第8の実施形態に係る光半導体素子の構成を示す断面図である。図26は、図5A及び図5B中のI−I線に沿った断面図に相当する。
第8の実施形態に係る光半導体素子800は、Si基板111、Si酸化膜112及びSi層113を含むSOI基板110を有する。Si層113はn型Si領域821、及び平面視でn型Si領域821を間に挟む2つのnSi領域822を含む。nSi領域822はn型Si領域821よりも高濃度でn型不純物を含有する。n型Si領域821上にi型Si層823が形成され、i型Si層823の表面にpSi領域824が形成されている。pSi領域824上にi型Ge層833が形成され、i型Ge層833の表面にpGe領域834が形成されている。Si層113、pSi領域824を含むi型Si層823、及びpGe領域834を含むi型Ge層833の積層体を覆うようにSi酸化膜831が形成されている。Si酸化膜831には、nSi領域822に達する開口部831N、及びpGe領域834に達する開口部831Pが形成されている。開口部831Nを通じてnSi領域822に接する金属膜834N、及び開口部831Pを通じてpGe領域834に接する金属膜834PがSi酸化膜831上に形成されている。i型Ge層833は、光半導体素子100中のi型Ge層133と同様の平面形状を有し、pGe領域834は光半導体素子100中のpGe領域134と同様の平面形状を有する。
光半導体素子800によってもフォトキャリアの溜まり込みに伴う応答速度の劣化を抑制することができる。
APDの各半導体領域のレイアウトが第2、第3又は第4の実施形態のようになっていてもよい。また、APDが第5又は第6の実施形態のように双方向入射型フォトダイオードを構成していてもよい。更に、第7の実施形態のようにAPDが分波装置に用いられてもよい。
なお、第1、第2の半導体層の材料はSi及びGeに限定されず、例えば、第1の半導体層としてSi層を用い、第2の半導体層としてSiGe1−x層(0≦x<1)又はGe1−xSn層(0≦x<1)を用いることができる。
(第9の実施形態)
次に、第9の実施形態について説明する。第9の実施形態は、光半導体素子を含む光伝送装置に関する。図27は、第9の実施形態に係る光伝送装置の構成を示すブロック図である。
図27に示すように、光伝送装置900は、制御回路901、受光器902及び発光器903を含む。受光器902は第1〜第7の実施形態のいずれかに係る光半導体素子を含んでおり、光導波路を通じて光信号OS1を入力し、電気信号ES1に変換して出力する。発光器903は電気信号ES2を入力し、光信号OS2に変換して出力する。制御回路901は受光器902及び発光器903を制御する。制御回路901はバンプ等を介して受光器902及び/又は発光器903上にフリップチップ実装されていてもよく、ボンディングワイヤ等を介して受光器902及び発光器903に接続されていてもよい。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
第1の屈折率及び第1の光吸収係数を備えた第1の半導体層と、
第2の屈折率及び第2の光吸収係数を備え、前記第1の半導体層上に形成された第2の半導体層と、
を有し、
前記第2の屈折率は、前記第1の屈折率より大きく、
前記第2の光吸収係数は、前記第1の光吸収係数より大きく、
前記第1の半導体層は前記第2の半導体層の下方に第1導電型の領域を含み、
前記第2の半導体層は前記第1導電型の領域の上方にi型の領域を介して第2導電型の領域を含み、
前記第1の半導体層を進行する光の光軸に垂直な第1の方向における前記第2の半導体層の寸法は、前記光軸に沿って変化していることを特徴とする光半導体素子。
(付記2)
前記第2の半導体層の前記光軸に垂直な面の面積は、前記光軸に沿って変化していることを特徴とする付記1に記載の光半導体素子。
(付記3)
前記第2の半導体層の前記光の進行方向の後方側の端部において、前記光軸上に欠損が形成されていることを特徴とする付記1又は2に記載の光半導体素子。
(付記4)
平面視で前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とが重なり合う光電変換部と、
前記光電変換部に繋がる光モード変換部と、
を有し、
前記欠損の前記第1の方向における寸法は、前記光モード変換部内の前記第1の半導体層の前記第1の方向における最大寸法以上であることを特徴とする付記3に記載の光半導体素子。
(付記5)
平面視で前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とが重なり合う光電変換部と、
前記光電変換部に繋がる光モード変換部と、
を有し、
前記第1の方向における前記第2の半導体層の寸法は、前記光軸に沿って減少し、
前記第2の半導体層の前記光の進行方向における最大幅は、前記光モード変換部内の前記第1の半導体層の前記第1の方向における最大寸法以上であることを特徴とする付記1又は2に記載の光半導体素子。
(付記6)
前記第2の半導体層の前記光の進行方向における最小幅は、前記光モード変換部内の前記第1の半導体層の前記第1の方向における最大寸法以下であることを特徴とする付記5に記載の光半導体素子。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか1項に記載の光半導体素子が、前記第1の半導体層を進行する光の方向が互いに逆向きになるようにして2つ配置された構成を有することを特徴とする光半導体素子。
(付記8)
前記第1の半導体層がSi層であり、
前記第2の半導体層がSiGe1−x層(0≦x<1)であることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載の光半導体素子。
(付記9)
前記第1の半導体層がSi層であり、
前記第2の半導体層がGe1−xSn層(0≦x<1)であることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載の光半導体素子。
(付記10)
付記1乃至9のいずれか1項に記載の光半導体素子を有することを特徴とする光伝送装置。
100、200、300、400、500、600、800:光半導体素子
113:Si層
121:p型Si領域
122:pSi領域
133、333、433:i型Ge層
133:i型Ge層
134:nGe領域
135P、135N:金属膜
141、541A、541B:導波路領域
142、342、542A、542B、642A、642B:光モード変換部
143、343、543、643:光電変換部
171、471:第1の領域
172、472:第2の領域
700:分波装置
750a、750b、750c:双方向入射型フォトダイオード
900:光伝送装置

Claims (8)

  1. 第1の屈折率及び第1の光吸収係数を備えた第1の半導体層と、
    第2の屈折率及び第2の光吸収係数を備え、前記第1の半導体層上に形成された第2の半導体層と、
    を有し、
    前記第2の屈折率は、前記第1の屈折率より大きく、
    前記第2の光吸収係数は、前記第1の光吸収係数より大きく、
    前記第1の半導体層は前記第2の半導体層の下方に第1導電型の領域を含み、
    前記第2の半導体層は前記第1導電型の領域の上方にi型の領域を介して第2導電型の領域を含み、
    前記第1の半導体層を進行する光の光軸に垂直な第1の方向における前記第2の半導体層の寸法は、前記光軸に沿って変化していることを特徴とする光半導体素子。
  2. 前記第2の半導体層の前記光軸に垂直な面の面積は、前記光軸に沿って変化していることを特徴とする請求項1に記載の光半導体素子。
  3. 前記第2の半導体層の前記光の進行方向の後方側の端部において、前記光軸上に欠損が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光半導体素子。
  4. 平面視で前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とが重なり合う光電変換部と、
    前記光電変換部に繋がる光モード変換部と、
    を有し、
    前記欠損の前記第1の方向における寸法は、前記光モード変換部内の前記第1の半導体層の前記第1の方向における最大寸法以上であることを特徴とする請求項3に記載の光半導体素子。
  5. 平面視で前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とが重なり合う光電変換部と、
    前記光電変換部に繋がる光モード変換部と、
    を有し、
    前記第1の方向における前記第2の半導体層の寸法は、前記光軸に沿って減少し、
    前記第2の半導体層の前記光の進行方向における最大幅は、前記光モード変換部内の前記第1の半導体層の前記第1の方向における最大寸法以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光半導体素子。
  6. 前記第2の半導体層の前記光の進行方向における最小幅は、前記光モード変換部内の前記第1の半導体層の前記第1の方向における最大寸法以下であることを特徴とする請求項5に記載の光半導体素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光半導体素子が、前記第1の半導体層を進行する光の方向が互いに逆向きになるようにして2つ配置された構成を有することを特徴とする光半導体素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光半導体素子を有することを特徴とする光伝送装置。
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