以下に添付図面を参照して、教育支援システムの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施の形態にかかる教育支援システム1000の構成の一例を示す模式図である。
本実施の形態の教育支援システム1000は、情報処理装置11と、サーバ装置12と、を備える。情報処理装置11とサーバ装置12とは、ネットワーク13を介して通信可能に接続されている。なお、サーバ装置12は、サーバ群であるクラウドであってもよい。
教育支援システム1000は、1または複数の情報処理装置11を備える。本実施の形態では、一例として、4台の情報処理装置11を備える場合を説明する。なお、教育支援システム1000における情報処理装置11の台数は、限定されない。
なお、1または複数の情報処理装置11およびサーバ装置12の少なくとも1つは、無線または有線によりネットワーク13に接続されている。無線により接続する場合、例えば、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、LTE(Long Term Evolution)、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、WI/Fi(Wireless Fidelity)などを用いればよい。
サーバ装置12は、複数の情報処理装置11と通信するサーバである。複数の情報処理装置11は、サーバ装置12を介して通信する。なお、複数の情報処理装置11は、サーバ装置12を介さずに通信してもよい。
情報処理装置11は、ユーザによって操作される装置である。情報処理装置11は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、などである。
本実施の形態では、教育支援システム1000に含まれる複数の情報処理装置11は、第1の情報処理装置10と、第2の情報処理装置14と、を含む。
第2の情報処理装置14は、第2の属性のユーザによって操作される情報処理装置11である。第2の属性のユーザは、例えば、授業を教える先生や、講師である。例えば、第2の情報処理装置14は、先生であるユーザ“Z”によって操作される。以下では、第2の情報処理装置14を操作するユーザを、先生Zと称して説明する場合がある。
第1の情報処理装置10は、第1の属性のユーザによって操作される。第1の属性のユーザとは、例えば、授業や講義を教わる学生や、受講者や、学習者などである。以下では、第1の情報処理装置10を操作するユーザを、学生と称して説明する場合がある。なお、先生Z、学生、などのユーザを総称して説明する場合には、単に、ユーザと称して説明する。
例えば、図1に示すように、複数の第1の情報処理装置10(第1の情報処理装置10A、第1の情報処理装置10B、第1の情報処理装置10C)は、それぞれ、学生A,学生B、学生Cの各々によって操作される。
次に、サーバ装置12および情報処理装置11(第2の情報処理装置14、第1の情報処理装置10)の、ハードウェア構成の一例を説明する。図2は、情報処理装置11およびサーバ装置12のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
情報処理装置11およびサーバ装置12の各々は、CPU(Central Processing Unit)25と、ROM(Read Only Memory)26と、RAM(Random Access Memory)27と、HDD(Hard Disk Drive)28と、通信I/F(インターフェース)24と、外部I/F23と、操作部29と、を備え、バス21を介して相互に接続されている。
CPU25は、情報処理装置11およびサーバ装置12の動作を統括的に制御する。CPU25は、RAM27をワークエリアとし、ROM26またはHDD28などに格納されたプログラムを実行することで、情報処理装置11およびサーバ装置12全体の動作を制御し、後述する各種機能部を実現する。
HDD28は、プログラムやデータなどを格納する。なお、情報処理装置11は、HDD28に代えて、SSD(Solid State Drive)を備えた構成であってもよい。
本実施の形態の情報処理装置11およびサーバ装置12で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態の情報処理装置11およびサーバ装置12で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の情報処理装置11およびサーバ装置12で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
操作部29は、ユーザの操作に応じた各種の操作入力を受付けるとともに、各種の情報や各種の画像を表示する。例えば、操作部29は、各種操作指示を受付ける受付機能を実現する操作受付部29Aと、各種情報の表示を行う出力機能を実現する表示部29Bと、の双方を一体的に備えたタッチパネルである場合を説明する。しかし、操作部29の構成は、このような構成に限定されない。例えば、操作部29は、操作受付部29Aと、表示部29Bと、を別体として構成してもよい。
通信I/F24は、ネットワーク13を介して他の装置や機器と通信するためのインターフェースである。
外部I/F23は、マイク23Aや、スピーカ23Bや、記録媒体などの外部メモリなどと通信するためのインターフェースである。マイク23Aは、ユーザによって発話された音声を電気信号に変換し、発話や応答を受付ける受付機能を実現する。スピーカ23Bは、音声を出力する出力機能を実現する。なお、サーバ装置12は、外部I/F23、マイク23A、およびスピーカ23Bを備えない構成であってもよい。
次に、各装置(第1の情報処理装置10、サーバ装置12、第2の情報処理装置14)のCPU25がHDD28やROM26に記憶されたプログラムを実行することによって発揮する機能について説明する。なお、ここでは従来から知られている機能については説明を省略し、本実施の形態の教育支援システム1000が発揮する特徴的な機能について詳述する。
なお、各装置が発揮する機能の一部または全部をIC(Integrated Circuit)などの専用の処理回路を用いて構成してもよい。
図3は、教育支援システム1000に含まれる、各装置(第1の情報処理装置10、サーバ装置12、第2の情報処理装置14)の機能的構成例を示すブロック図である。
まず、サーバ装置12の機能的構成を説明する。
サーバ装置12は、制御部40と、記憶部41と、を備える。制御部40と記憶部41は、データや信号を授受可能に接続されている。制御部40は、サーバ装置12全体の制御を行うとともに、第1の情報処理装置10および第2の情報処理装置14との通信を制御する。記憶部41は、各種データを記憶する。
記憶部41は、シラバスDB101(データベース)、コンテンツDB102、教科DB103、学習記録DB104を有している。
シラバスDB101は、講義などの内容や進め方を示す授業計画書を記憶する。
コンテンツDB102は、コンテンツ(教材)を記憶する。図4は、コンテンツDB102のデータ構成例を示す図である。図4に示すように、コンテンツDB102は、コンテンツID102a、教科ID102b、日付102c、教材102dを記憶する。コンテンツID102aは、コンテンツ(教材)を識別するための識別番号(通し番号)である。教科ID102bは、教科ごとの識別番号である。教材102dは、コンテンツとしてのアップロードファイル(例えば、文書ソフトウェアのファイルやプレゼンテーション用ソフトウェアのファイルなど)である。
教科DB103は、教科の種別を記憶する。図5は、教科DB103のデータ構成例を示す図である。図5に示すように、教科DB103は、教科ごとの識別番号である教科ID103aに対応して、教科名103bを記憶する。図○○に示すように、例えば教科IDが“001”の場合には、教科「デザイン」が記憶されている。
学習記録DB104は、個人の学習ノート、ポートフォリオ(特定の資料や情報)を記憶する。
また、記憶部41は、評価DB105、評価タイプDB106、しおりDB107、付箋DB108を有している。
評価DB105は、コンテンツの評価にかかるデータベースである。図6は、評価DB105のデータ構成例を示す図である。図6に示すように、評価DB105は、コンテンツID105a、ページ番号105b、評価位置情報105c、時刻105d、ユーザID105e、評価ID105fを記憶する。評価位置情報105cは、コンテンツの評価の対象となる位置にかかる位置情報である。ユーザID105eは、ユーザ(学生)ごとの識別番号であり、例えば学籍番号である。評価ID105fは、段階的な評価ごとの識別番号である。
図7は、評価タイプDB106のデータ構成例を示す図である。図7に示すように、評価タイプDB106は、評価ID106a毎に、アイコン106bと、段階的な評価のタイプ106cとを記憶する。
しおりDB107は、既読の目印とするしおりにかかるデータベースである。図8は、しおりDB107のデータ構成例を示す図である。図8に示すように、しおりDB107は、コンテンツID107a、ページ番号107b、しおりID107c、ユーザID107d、時刻107eを記憶する。しおりID107cは、しおりにかかる識別番号である。なお、しおりについては、ページ単位での使用になるため、位置情報はない。
付箋DB108は、メモ書きに用いられる付箋にかかるデータベースである。図9は、付箋DB108のデータ構成例を示す図である。図9に示すように、付箋DB108は、コンテンツID108a、ページ番号108b、位置情報108c、イメージデータ108d、ユーザID108e、時刻108fを記憶する。位置情報108cは、付箋の貼付位置にかかる位置情報である。イメージデータ108dは、付箋に対するメモ書きの情報である。
さらに、記憶部41は、職業リストDB109、職業登録DB110、活動履歴DB111、スキル活動DB112、職業別スキル活動リストDB113、活動タイプDB114を有している。
職業リストDB109は、職業にかかるデータベースである。図10は、職業リストDB109のデータ構成例を示す図である。図10に示すように、職業リストDB109は、職業ID109a、職業名109b、職業の説明109cを記憶する。職業ID109aは、職業ごとの識別番号である。
職業登録DB110は、職業の登録にかかるデータベースである。図11は、職業登録DB110のデータ構成例を示す図である。図11に示すように、職業登録DB110は、ユーザID110a、職業ID110b、登録日時110cを記憶する。
活動履歴DB111は、ユーザ(学生)のスキルや活動の履歴にかかるデータベースである。図12は、活動履歴DB111のデータ構成例を示す図である。図12に示すように、活動履歴DB111は、ユーザID111a、スキル活動ID111b、ステータス111cを記憶する。スキル活動ID111bは、スキルや活動ごとの識別番号である。ステータス111cは、スキルや活動にかかる値である。
スキル活動DB112は、ユーザ(学生)のスキルや活動の内容にかかるデータベースである。図13は、スキル活動DB112のデータ構成例を示す図である。図13に示すように、スキル活動DB112は、スキル活動ID112a、スキルや活動の名称112b、スキルや活動の説明112c、スキルまたは活動の種別112dを記憶する。
職業別スキル活動リストDB113は、職業ごとに必要なユーザ(学生)のスキルや活動にかかるデータベースである。図14は、職業別スキル活動リストDB113のデータ構成例を示す図である。図14に示すように、職業別スキル活動リストDB113は、職業ID113a、スキル活動ID113b、必要性レベル113cを記憶する。必要性レベル113cは、スキル活動ID113bにより特定されるスキルや活動ごとに必要とされる値である。
活動タイプDB114は、活動のタイプにかかるデータベースである。図15は、活動タイプDB114のデータ構成例を示す図である。図15に示すように、活動タイプDB114は、活動タイプID114a、タイプ名114bを記憶する。活動タイプID114aは、活動のタイプごとの識別番号である。
次に、第2の情報処理装置14の機能的構成を説明する。
第2の情報処理装置14は、制御部50を備える。制御部50は、第2の情報処理装置14全体の制御を行うとともに、サーバ装置12との通信を制御する。制御部50は、情報受付部51と、蓄積部52と、テスト作成部53と、を有する。
情報受付部51は、授業にかかるコンテンツに対する各種の情報を受け付ける。蓄積部52は、情報受付部51により受け付けた各種の情報をサーバ装置12の記憶部41に蓄積する。
テスト作成部53は、サーバ装置12の記憶部41に蓄積された各種の情報に基づいた授業の内容のテストを作成する。
次に、第1の情報処理装置10の機能的構成を説明する。
第1の情報処理装置10は、制御部30を備える。制御部50は、第1の情報処理装置10全体の制御を行うとともに、サーバ装置12との通信を制御する。制御部30は、登録部31と、履歴取得部32と、提示部33と、レコメンド部34と、を有する。
登録部31は、ユーザ(学生)の将来像(なりたい自分)をサーバ装置12の記憶部41に登録する。将来像は、職業、職種、資格等である。
履歴取得部32は、ユーザ(学生)の履修履歴および活動履歴を取得してサーバ装置12の記憶部41に登録する。履修履歴は、学校での学習済みの課目などをいう。活動履歴は、学外での資格、資格取得のための学習/実習などをいう。
提示部33は、履修履歴および活動履歴に応じ、登録された将来像を実現する条件(シラバス、履修履歴、バイト、ボランティア、資格、クラブなど)を提示する。
レコメンド部34は、将来像の登録が無い場合、履修履歴および活動履歴に基づく将来像を勧める。
次に、教育支援システム1000における処理の流れについて説明する。
(第2の情報処理装置14における処理)
まず、先生Zが使用する第2の情報処理装置14における処理について説明する。
図16は、第2の情報処理装置14における処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図16に示すように、まず、制御部50は、コンテンツ(教材)を登録するかを判断する(ステップS1)。
制御部50(情報受付部51、蓄積部52)は、コンテンツを登録すると判断した場合(ステップS1のYes)、ステップS2に進み、コンテンツ登録処理を実行する。
制御部50は、コンテンツを登録すると判断しなかった場合(ステップS1のNo)、授業を開始するかを判断する(ステップS3)。
制御部50は、授業を開始すると判断した場合(ステップS3のYes)、ステップS4に進み、授業開始処理を実行する。
制御部50は、授業を開始すると判断しなかった場合(ステップS3のNo)、授業を終了するかを判断する(ステップS5)。
制御部50は、授業を終了すると判断した場合(ステップS5のYes)、ステップS6に進み、授業終了処理を実行する。
制御部50は、授業を終了すると判断しなかった場合(ステップS5のNo)、ステップS1に戻る。
また、制御部50は、ステップS6の授業終了処理が終了した場合、次の授業のコンテンツを考えるかを判断する(ステップS7)。
制御部50は、次の授業のコンテンツを考えると判断した場合(ステップS7のYes)、ステップS8に進み、コンテンツ検討処理を実行する。
制御部50は、次の授業のコンテンツを考えると判断しなかった場合(ステップS7のNo)、小テストを作成するかを判断する(ステップS9)。
制御部50(テスト作成部53)は、小テストを作成すると判断した場合(ステップS9のYes)、ステップS10に進み、小テスト作成処理を実行する。
制御部50は、小テストを作成すると判断しなかった場合(ステップS9のNo)、ステップS1に戻る。
ここで、ステップS2のコンテンツ登録処理について詳述する。
図17は、コンテンツ登録処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図17に示すように、まず、制御部50(情報受付部51)は、コンテンツ登録画面201(図18参照)を表示する(ステップS21)。
ここで、図18は、コンテンツ登録画面201を示す正面図である。図18に示すように、コンテンツ登録画面201は、教科名を選択するためのプルダウンメニュー201aと、日付を選択するためのプルダウンメニュー201bと、コンテンツ(教材)となるアップロードファイルを選択するためのプルダウンメニュー201cと、登録ボタン201dと、を備える。
なお、アップロードファイルとしては、後述する学生個別に実施する小テストについても学生に紐付けて登録することができる。
制御部50(蓄積部52)は、登録ボタン201dが操作され、コンテンツを登録すると判断した場合(ステップS22のYes)、プルダウンメニュー201cで選択したコンテンツをコンテンツDB102に保存する(ステップS23)。
次に、ステップS4の授業開始処理について詳述する。
図19は、授業開始処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図19に示すように、まず、制御部50は、コンテンツ選択画面202(図20参照)を表示する(ステップS41)。
図20は、コンテンツ選択画面202を示す正面図である。図20に示すように、コンテンツ選択画面202は、教科名を選択するためのプルダウンメニュー202aと、日付を選択するためのプルダウンメニュー202bと、OKボタン202cと、キャンセルボタン202dと、を備える。
次に、制御部50は、OKボタン202cが操作され、教科名が選択されてコンテンツが選択されたと判断した場合(ステップS41のYes)、コンテンツ表示画面203(図21参照)を表示する(ステップS43)。
図21は、コンテンツ表示画面203を示す正面図である。図21に示すように、コンテンツ表示画面203は、コンテンツ(アップロードファイル)を表示するためのエリア203aと、当該エリア203aに表示されるコンテンツのページ送り/戻しを行うページボタン203bと、当該エリアに表示されるコンテンツに対する情報を受け付ける付加ボタン203cと、を備える。付加ボタン203cは、質問等の書き込みに用いる付箋ボタン203dと、ページを特定するためのしおりボタン203eと、コンテンツの評価に用いる評価ボタン203fと、EXITボタンと203g、を備えている。評価ボタン203fは、複数のボタンで構成されており、段階的な評価が可能である。
次に、制御部50は、コンテンツ表示画面203上でページボタン203bの操作に伴うページ遷移が有った場合(ステップS44のYes)、ページ遷移情報を学生の第1の情報処理装置10に送信する(ステップS45)。ページ遷移情報は、コンテンツIDとページ番号である。
また、制御部50は、先生の第2の情報処理装置14において、ページを遷移させたコンテンツを表示させる(ステップS46)。
次に、ステップS8のコンテンツ検討処理について詳述する。
図22は、コンテンツ検討処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図22に示すように、まず、制御部50は、授業分析結果表示画面204(図23参照)を表示する(ステップS81)。
図23は、授業分析結果表示画面204を示す正面図である。図23に示すように、授業分析結果表示画面204は、コンテンツの個々のページのサムネール204aと、個々のページ毎における評価ボタンによる評価204bと、個々のページ毎におけるしおりボタンの押下数204cと、個々のページ毎における付箋ボタンの押下数204dと、付箋一覧ボタン204eと、が表示される。なお、コンテンツの個々のページのサムネールには、個々のページの分析画面を表示するための分析ボタン204fが表示される。
制御部50は、個々のページの分析ボタン204fが選択された場合(ステップS82のYes)、個々のページの分析画面205(図25参照)を表示する(ステップS83)。
図24は、個々のページの分析画面205を示す正面図である。図24に示すように、個々のページの分析画面205は、コンテンツの個々のページのサムネール205aと、評価段階ごとの数205bと、しおりの数205cと、付箋の数205dとが表示されている。なお、図24に示すように、付箋の数205dは、「質問用」や「その他」のように、用途別に集計するようにしてもよい。
制御部50は、授業分析結果表示画面204の付箋一覧ボタン204eが押下された場合(ステップS84のYes)、付箋一覧画面206(図25参照)を表示する(ステップS85)。
図25は、付箋一覧画面206を示す正面図である。図25に示すように、付箋一覧画面206は、コンテンツの個々のページ毎の付箋を一覧表示する。
制御部50は、復習素材を登録する場合(ステップS86のYes)、コンテンツDB102に復習素材を教材として登録する(ステップS87)。
次に、ステップS10の小テスト作成処理について詳述する。
図26は、小テスト作成処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図26に示すように、まず、制御部50(テスト作成部53)は、小テスト作成画面207(図27参照)を表示する(ステップS101)。
図27は、小テスト作成画面207を示す正面図である。図27に示すように、小テスト作成画面207は、教科名を選択するためのプルダウンメニュー207aと、日付を選択するためのプルダウンメニュー207bと、OKボタン207cと、を備える。
制御部50(テスト作成部53)は、OKボタン207cが押下された場合(ステップS102のYes)、問題種別選択画面208(図28参照)を表示する(ステップS103)。
図28は、問題種別選択画面208を示す正面図である。図28に示すように、問題種別選択画面208は、共通問題の作成を選択するためのチェックボックス208aと、個別問題の作成を選択するためのチェックボックス208bと、OKボタン208cと、を備える。
制御部50(テスト作成部53)は、共通問題作成が選択された場合(ステップS104のYes)、共通問題登録画面を表示する(ステップS105)。制御部50(テスト作成部53)は、個別問題作成が選択された場合(ステップS106のYes)、個別問題作成処理を実行する(ステップS107)。制御部50(テスト作成部53)は、終了ボタン210c(図31参照)が押された場合(ステップS108のYes)、処理を終了する。
次に、ステップS107の個別問題作成処理について詳述する。
図29は、個別問題作成処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図29に示すように、まず、制御部50(テスト作成部53)は、評価ボタンが押されているページを取得する(ステップS1071)。
次いで、制御部50(テスト作成部53)は、虫食いデータが登録されているページを確認する(ステップS1702)。
次に、制御部50(テスト作成部53)は、個別問題対象ページ選択画面209(図30参照)を表示する(ステップS1703)。
図30は、個別問題対象ページ選択画面209を示す正面図である。図30に示すように、個別問題対象ページ選択画面209は、個別問題の作成対象となるコンテンツの個々のページのサムネール209aを表示し、対象となるページを選択させる。なお、既に個別問題を作成済みのページには「済」マークが表示され、個別問題を未作成のページには「未」マークが表示される。また、図30に示すように、個別問題対象ページ選択画面209は、終了ボタン209bを備えている。
制御部50(テスト作成部53)は、対象ページが選択された場合(ステップS1074のYes)、個別問題作成ページ画面210(図31参照)を表示する(ステップS1075)。
図31は、個別問題作成ページ画面210を示す正面図である。図31に示すように、個別問題作成ページ画面210は、コンテンツの個々のページ210aに対して所定のエリアを選択させ、虫食いボタン210bの押下によって虫食いデータを生成させる。また、図31に示すように、個別問題作成ページ画面210は、終了ボタン210cを備えている。
制御部50(テスト作成部53)は、虫食いボタン210bが押された場合(ステップS1076のYes)、虫食いデータ211(図32参照)を登録し(ステップS1077)、ステップS1078に進む。
図32は、虫食いデータ211の一例を示す図である。図32に示すように、虫食いデータ211は、虫食いエリアの対角線上の2点の座標211aをコンテンツID211bのページ番号211cに対応付けたものである。
制御部50(テスト作成部53)は、終了ボタン210cが押された場合(ステップS1078のYes)、ステップS1074に戻る。
一方、制御部50(テスト作成部53)は、対象ページが選択されずに(ステップS1074のNo)、終了ボタン209bが押された場合(ステップS1079のYes)、虫食い資料を作成する(ステップS1080)。
(第1の情報処理装置10における処理)
続いて、学生が使用する第1の情報処理装置10における処理について説明する。
(第1の情報処理装置10における受講処理)
図33は、第1の情報処理装置10における受講処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図33に示すように、まず、制御部30は、授業が開始されると(ステップS11のYes)、コンテンツ表示処理を実行する(ステップS12)。
ここで、ステップS12のコンテンツ表示処理について詳述する。
図34は、コンテンツ表示処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図34に示すように、まず、自分専用の時間割画面212(図35参照)を表示する(ステップS121)。
図35は、自分専用の時間割画面212を示す正面図である。図35に示すように、自分専用の時間割画面212は、教科を選択可能な時間割212aと、開始ボタン212bと、を備えている。
制御部30は、時間割212aから教科が選択され(ステップS122のYes)、開始ボタン212bが押下されると(ステップS123のYes)、教材画面(同期モード)213(図36参照)を表示する(ステップS124)。本実施の形態においては、コンテンツの閲覧に関して、個人モードと、他の装置における閲覧に追従する同期モードとが存在する。
図36は、教材画面(同期モード)213を示す正面図である。図36に示すように、教材画面(同期モード)213は、コンテンツの個々のページのサムネール213aと、一のサムネールの選択に応じたコンテンツのページを表示するエリア213bと、当該エリア213bに表示されるコンテンツに対する情報を受け付ける付加ボタン213cと、教材画面(個人モード)へ切り替えるモード切替ボタン213dと、備えている。付加ボタン213cは、質問等の書き込みに用いる付箋ボタン213eと、ページを特定するためのしおりボタン213fと、コンテンツの評価に用いる評価ボタン213gと、を備えている。評価ボタンは、複数のボタンで構成されており、段階的な評価が可能である。
制御部30は、モード切替ボタン213dの押下により個人モードにすると(ステップS125のYes)、教材画面(個人モード)214(図37参照)を表示する(ステップS126)。
図37は、教材画面(個人モード)214を示す正面図である。図37に示すように、教材画面(個人モード)214は、コンテンツの個々のページのサムネール214aと、一のサムネールの選択に応じたコンテンツのページを表示するエリア214bと、当該エリア214bに表示されるコンテンツに対する情報を受け付ける付加ボタン214cと、教材画面(同期モード)へ切り替えるモード切替ボタン214dと、備えている。付加ボタン214cは、質問等の書き込みに用いる付箋ボタン214eと、ページを特定するためのしおりボタン214fと、コンテンツの評価に用いる評価ボタン214gと、を備えている。評価ボタン214gは、複数のボタンで構成されており、段階的な評価が可能である。
制御部30は、モード切替ボタン214dの押下により同期モードが選択されると(ステップS127のYes)、ステップS124に戻り、教材画面(同期モード)213を表示する(ステップS124)。
図33に戻り、制御部30は、評価ボタン213g、214gが押された場合(ステップS13のYes)、評価登録処理を実行する(ステップS14)。評価登録処理は、評価DB105にデータを登録する。
制御部30は、しおりボタン213f、214fが押された場合(ステップS15のYes)、しおり登録処理を実行する(ステップS16)。しおり登録処理は、しおりDB107にデータを登録する。
制御部30は、付箋ボタン213e、214eが押された場合(ステップS17のYes)、付箋登録処理を実行する(ステップS18)。付箋登録処理は、付箋DB108にデータを登録する。
制御部30は、ステップS12〜S18の処理は、授業が終了するまで(ステップS19のYes)、繰り返される。
(第1の情報処理装置10における将来像実現処理)
次に、学生が使用する第1の情報処理装置10における処理のうち、将来像実現処理について説明する。
図38は、第1の情報処理装置10における将来像実現処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図38に示すように、まず、制御部30(登録部31)は、将来像(なりたい自分)を登録する場合(ステップS201のYes)、なりたい自分登録処理を実行する(ステップS202)。
制御部30(レコメンド部34)は、レコメンドを得る場合(ステップS203のYes)、レコメンド通知処理を実行する(ステップS204)。
制御部30は、不足スキルを知りたい場合(ステップS205のYes)、不足スキル活動提示処理を実行する(ステップS206)。
制御部30は、課外活動を登録する場合(ステップS207のYes)、課外活動登録処理を実行する(ステップS208)。
制御部30は、学習ノートを確認する場合(ステップS209のYes)、学習ノート表示処理を実行する(ステップS210)。
次に、ステップS202のなりたい自分登録処理について詳述する。
図39は、なりたい自分登録処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図39に示すように、まず、制御部30(登録部31)は、職業リスト画面215(図40参照)を表示する(ステップS2021)。
図40は、職業リスト画面215を示す正面図である。図40に示すように、職業リスト画面215は、職業リストDB109に従い、職業215aと職業に対する説明215bとが一覧表示される。各職業には、チェックボックス215cが設けられている。また、職業リスト画面215は、登録ボタン215dを備えている。
制御部30(登録部31)は、何れかのチェックボックス215cにチェックが入れられて登録ボタン215dが押下された場合(ステップS2022)、職業登録DB110に登録される(ステップS2023)。
次に、ステップS204のレコメンド通知処理について詳述する。
図41は、レコメンド通知処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図41に示すように、まず、制御部30(履歴取得部32)は、活動履歴DB111からユーザ(学生)の活動内容を取得する(ステップS2041)。
制御部30(レコメンド部34)は、職業別スキル活動を取得し(ステップS2042)、職業別の適正度を算出する(ステップS2043)。例えば、ステータスを加算して閾値と比較することにより、適正度を算出する。
その後、制御部30(レコメンド部34)は、レコメンド通知画面216(図42参照)を表示する(ステップS2044)。
図42は、レコメンド通知画面216を示す正面図である。図42に示すように、レコメンド通知画面216は、お勧めする職業の候補216a、候補となる職業の説明216b、不足しているスキルや活動216cが、お勧め度216dとともに一覧表示される。
次に、ステップS206の不足スキル活動提示処理について詳述する。
図43は、不足スキル活動提示処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図43に示すように、まず、制御部30(履歴取得部32)は、職業登録DB110からユーザが登録した職業IDを取得する(ステップS2061)。
次に、制御部30(履歴取得部32、提示部33)は、職業IDの職業になるための職業別スキル・活動を、職業別スキル・活動リストから取得し(ステップS2062)、不足スキル活動提示画面217(図44参照)を表示する(ステップS2063)。
図44は、不足スキル活動提示画面217を示す正面図である。図44に示すように、不足スキル活動提示画面217は、不足しているスキルや活動にかかる、必須課目、推奨課目、必須活動、推奨活動についての名称217aおよび説明217bを表示する。また、不足スキル活動提示画面217は、終了ボタン217cを備えている。
次に、ステップS208の課外活動登録処理について詳述する。
図45は、課外活動登録処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図45に示すように、まず、制御部30は、課外活動登録画面218(図46参照)を表示する(ステップS2081)。
図46は、課外活動登録画面218を示す正面図である。図46に示すように、課外活動登録画面218は、活動名218a、日時218b、場所218c、活動タイプを選択するためのプルダウンメニュー218dと、登録ボタン218eと、を備えている。活動タイプは、活動タイプDB114に登録されている。課外活動登録画面218は、活動名、日時、場所、活動タイプを登録する。
制御部30は、登録ボタン218eが押下された場合(ステップS2082のYes)、活動履歴DB111にデータを登録する(ステップS2083のYes)。
次に、ステップS210の学習ノート表示処理について詳述する。
図47は、学習ノート表示処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図47に示すように、まず、制御部30は、ノート選択画面219(図48参照)を表示する(ステップS2101)。
図48は、ノート選択画面219を示す正面図である。図48に示すように、ノート選択画面219は、授業を選択するためのプルダウンメニュー219aと、日時を選択するためのカレンダー219bと、表示ボタン219cと、を備えている。
制御部30は、授業と日時が選択されて表示ボタン219cが押された場合(ステップS2102のYes)、教材画面(個人モード)を表示する(ステップS2103)。教材画面(個人モード)が、個人の学習ノート、ポートフォリオ(特定の資料や情報)として機能することになる。
このように本実施の形態によれば、学生が将来像(なりたい自分)として就職先や職業などを登録すると、将来像を実現するために学生にとって必要なこと(シラバス、履修履歴、バイト、ボランティア、資格、クラブなど)を提示し、学生に対して適切な教育支援を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、学生の授業時の反応から理解度を算出し、算出した理解度に合わせて個別の学生に適切な小テストを提供し、授業内容を定着させることができるので、例えば、授業の中で学生の理解できていないポイントを復習させることができる。
なお、小テストは、共通・個別ともに定期的に自動作成され、配信、回収、採点を行うようにしても良い。その記録には、その時点の個々の授業の理解度や分析データを付記するようにしても良い。