JP2005332037A - 履修科目選択支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、職業職種に対する学生の適性を配慮して履修科目の選定を行う履修科目選択支援システムの提供を目的とする。
【解決手段】 本発明は、職業職種情報(10)と関連付けられたシラバス情報(11)と履修科目の時間割情報(12)を記憶させた記憶手段を含むサーバ(1)と、学生が利用するユーザ端末(2)とを通信網(3)で接続しておくことで、職業職種情報(10)をキーに学生が履修科目の選択を行えるようにすることで上記の課題を解決した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、学校等の教育機関(以下、単に学校という)において、教育を受けようとする者(以下、単に学生という)が履修科目の選定を行う際のコンピュータを利用した支援システムに関し、さらに詳しくは、各学生が当該学校を修了した後に就く職業あるいは職種を考慮した適切なカリキュラムや時間割計画の作成を支援する履修科目選択支援システムに関する。
従来より学校における学生個人別の履修登録は、学校側が予め準備したシラバス(講義要綱)や時間割等を紙媒体で構成された冊子として纏めたものが配布され、学生はこの冊子によって提供される情報を基に、自らの判断で履修を希望する科目や時間割を選択し、履修申請するのが一般的である。
近年では、例えば、学校側の事務効率化や学生側の利便性を考慮して、履修申請に必要な情報を電子化したものをサーバ上に用意し、通信網で前記サーバと接続されたユーザ端末から学生がオンラインで履修登録をするようにした履修計画支援システムも知られている。(例えば特許文献1参照)
他方、企業側において当該企業への入社予定者のキャリア履歴に応じて企業として必要とする求人条件に適した追加履修カリキュラムを助言するキャリアカウンセリングシステムが提案されている。(例えば特許文献2参照)
特開2003−187007号公報 特開2003−331093号公報
特許文献1に記載の履修計画支援システムによれば、教員側と学生側の双方向の情報交換が可能で、個人別の適切な履修計画が設定でき、かつ、履修計画の誤りの修正等が容易な利便性の高い履修計画支援装置及び履修計画支援システムが提供され、通信網を介して大学教員側と学生側との双方向での質問・回答の情報交換が可能になり、学生の履修計画立案に際しての疑問点等を即時に解決して適切な履修計画の設定が可能となるという優れた効果を奏するものである。
しかしながら特許文献1に記載の履修計画支援システムは教員の主観的な判断によるカウンセリングであるため応答する教員の回答にバラツキが生ずる可能性が高い。特に学生が将来進むべき職業職種との関連で履修科目を選定しようとすると、応答する教員が多種多様な職業あるいは職種に関する全般的な知識や情報をもっていないために偏った判断に基づくカウンセリングになる可能性がある。
学生が履修科目を選択し時間割を決定する際に卒業に必要な単位数について考慮する点は言うまでもない。しかしながら、学生側も自分が将来就きたい職業あるいは職種が判らない場合も多い。このような学生は、格別明確な学習目的や進路目標等を描けないので結局のところ学生本人の単なる好き嫌い、無目的な科目選択しかできないことが想定される。
従って、学生が履修科目の選択をする場合、仮に電子化されたシラバス情報や時間割情報を、ユーザ端末を介してアクセスできるようなシステムが提供されたとしても、履修科目を選定する具体的な基準がないので的確な履修科目選択が行えないという課題がある。
学生に対して教員が履修科目選択に際してカウンセリングする仕組みが提供されたとしても、カウンセリングにあたる全ての教員が多種多様な職業あるいは職種に関する全般的な知識や情報を持っているとは一般的に言い難いので、履修科目と多種多様な職業あるいは職種とを結びつけたカウンセリングが行えないという課題がある。
また、特許文献2に記載のようなキャリアカウンセリングシステムは各企業側が独自に学生にアドバイスするためのものであり学校側のシステムとの連携は全くない。従って、企業側が意図するような職業職種に関する狙いは学校側のシステムには反映されず、他方、シラバスは各学校ごとに異なるものであるから学校側が意図する各講義内容に関する狙いは企業側のシステムには反映されないという課題がある。
そこで本発明は、職業あるいは職種に対する個々の学生の適性を配慮し、職業あるいは職種という視点に立って履修科目の選定を客観的に行える履修科目選択支援システムの提供を目的とする。
本発明の履修科目選択支援システムは、以下の各態様に記載の手段により上記の課題を解決するものである。
本発明の第1の態様は、学校運営情報を含む学校運営サーバ(1)と複数のユーザ端末(2)とが通信網(3)により接続され、前記学校運営サーバ(1)と前記ユーザ端末(2)との間で学生が前記ユーザ端末を利用して履修科目の選択を行う際に必要な情報の送受信を行う履修科目選択支援システムにおいて、前記学校運営サーバ(1)は、少なくとも、履修科目ごとの講義内容を示すシラバス情報(11)と、履修科目の時間割情報(12)と、職業あるいは職種に関する職業職種情報(10)とを記憶させた記憶手段を備えており、前記シラバス情報(11)と前記職業職種情報(10)とが予め関連付けられていることを特徴とする履修科目選択支援システムである。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様において、前記ユーザ端末(2)より職業職種情報(10)をキーに当該履修科目候補を自動選択するようにしたことを特徴とする履修科目選択支援システムである。
本発明の第3の態様は、前記第2の態様において、選択された履修科目候補に対して前記時間割情報(12)を当て嵌めて当該履修科目が同時間帯に重なるか否かを判定する時間重複判定手段を備えたことを特徴とする履修科目選択支援システムである。
本発明の第4の態様は、前記第1から第3の何れかの態様において、前記職業職種情報(10)は、職業適性診断システムを受診して得られた情報に基づくことを特徴とする履修科目選択支援システムである。
本発明の第5の態様は、前記第1から第4の何れかの態様において、少なくとも前記シラバス情報(11)ならびに前記職業職種情報(10)は予めコード付けされていることを特徴とする履修科目選択支援システムである。
本発明の第6の態様は、前記第5の態様において、前記職業職種情報(10)は、職業適性診断システムのコード体系であることを特徴とする履修科目選択支援システムである。
本発明の第7の態様は、前記第5または第6の態様において、職業適性診断システムが学校運営サーバ内に備えられていることを特徴とする履修科目選択支援システムである。
本発明の第8の態様は、前記第1から第7の何れかの態様において、講義を担当する教員が操作する前記ユーザ端末(2)から前記シラバス情報(11)と前記職業職種情報(10)との関連付けを行えるようにしたことを特徴とする履修科目選択支援システムである。
本発明によれば、学生が履修科目を選択する際、シラバス情報と職業職種情報が予め関連付けられているので職業職種を視点にして客観的に履修科目の選択ができるという効果がある。
さらに、本発明によれば、職業適性診断システムの職業職種情報と、学校運営サーバに記憶された職業職種情報とを共通体系にしておくことで、学生が当該診断システムを受診して得た情報から当該学生の職業職種適性に合致した履修科目を自動的に選出できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明による実施形態のシステム構成を示す図である。図1において、1は学校運営情報を含むサーバ、2は学生や教員等の利用者がサーバ1を利用するためのユーザ端末、3はサーバ1とユーザ端末2を接続する通信網を示している。
図2は本発明による実施形態の処理内容を示す図である。図2において、10は職業職種情報、11はシラバス情報(講義要綱に関する情報)、12は時間割情報、13は学生マスター、14は履修マスター、20は推奨科目一覧、21は時間割表を示している。
学生マスター13、履修マスター14は学校運営に必要な教務関連情報であり、教務関連の情報を処理する教務システムにより管理されている。学生マスター13には、個々の学生の個人情報(学生番号、氏名、住所、生年月日、入学年度、出身校、保護者名など)が記憶されている。履修マスター14には、個々の学生の履修情報(履修状況、成績など)が前記学生マスター13中の個々の学生と紐付けされて記憶されている。
シラバスとは、講義要綱を意味するもので、授業の内容や進め方などを学生に理解してもらい当該授業を受講するか否か学生が判断するためのものである。本発明のシラバス情報11は電子情報としてサーバ1の記憶手段(シラバス情報データベース)に記憶されている。
時間割情報とは、講義の行われるスケジュールを示す情報で、多くの場合は週間情報である。例えば曜日を横軸、時間を縦軸にしたマトリクスに講義名が示されている。学生は受講希望の講義が同一時間帯で重複しないように注意しながら時間割を決定して行く。本発明の時間割情報12は電子情報としてサーバ1の記憶手段に記憶されている。時間割情報12の各講義名はシラバス情報11中の各講義名と対応付けがなされている。
職業職種情報10とは、職業適性診断システムを受診することにより得られる情報である。職業適性診断システムとは、学生の心理分析データに基づき、性格・指向・能力・価値観を分析し、その分析結果から、予め定めた職種項目中最も適した職業あるいは職種を総合的に判定するシステムである。当該システムはコンピュータを利用した診断システムであるから本発明のサーバ1の内部に設けることが可能である。
職業適性診断システムに予め定めた職種項目の一例としては、秘書、通訳、ホテルマン、政治家、ジャーナリスト、証券アナリスト、会計士、経理士、弁護士、弁理士、税理士、不動産鑑定士、パイロット、整備士、電気設備工事、ビル管理、プラント施工管理、調理師、教師、セールスエンジニア、プログラマー、半導体製造、回路設計、気象予報士、コピーライター、販促・商品企画マン、などが挙げられる。職種項目は上記のよう職業職種数項目の羅列でもよいが、階層的に整理しておくことも考えられる。例えば、有資格職種、無資格職種、技術系職種、事務系職種、企画系職種などの大分類を定め、その中を細分化するようにしてもよい。
上記の職種項目は予め定めたコード体系でコード化されており、学生が職業適性診断システムを受診して得た職種項目はコード化された職業職種情報10として受診した学生を特定する情報(例えば学生番号)と対応付けた電子情報としてサーバ1の記憶手段(適性職業データベース)に登録される。
図2を参照して本発明に係る情報処理の流れを説明する。
先ず、教員は自分が担当する講義に関するシラバス情報11をユーザ端末2から入力する。併せて、教員は自分が担当する講義と密接に関連する職業職種情報をユーザ端末2から入力する。このとき職業職種情報は職業診断システムで定められた職業職種情報とマッチングが取れているものから選択される。(S1)
例えば、「弁理士を目指すのであれば、この科目は受講必須」という具合に担当教員が判断し、該当科目のシラバス情報に対する職業職種情報として弁理士を指定する。なお、指定する職業職種情報は複数でもよい。なお、専門科目は多くの場合は特定の職業職種との関連性があるが、例えば一般教養科目のように特定の職業職種と直接結び付かない科目もある。このような特定の職業職種と直接結び付かない科目については例外的に職業職種情報として「特定なし」というコードを定めておく。
このような作業を各講義の担当教員が行うことでシラバス情報11と職業職種情報10とが関連付けられた状態のシラバス情報データベースが構築される。
一方、学生は履修科目の選択に際して予め職業適性診断システムを受診しておく。職業適性診断システムが学校運営サーバ1の内部に備えられている場合は、学生はユーザ端末2を利用しての職業適性診断システムを受診することができる。これにより学生は適切な職業職種情報10を得ることができる。(S2)
個々の学生の職業職種情報10は職業適性診断システムを受診することで自動的に学生本人の適性職業データベースに記録される。職業職種情報10をキーに履修科目選択候補を自動生成する推奨履修科目選出処理(S3)を実行することで、学年別の推奨履修科目一覧20が生成される。この推奨履修科目一覧20は各学年ごと生成される推奨データなので既に当該学生が履修済みの科目も含まれることになる。
最終的には履修マスター14を参照して、当該学生の単位取得済み科目を除く手段(図示せず)を実行し、更に選択された履修科目候補に対して時間割情報12を当て嵌めて当該履修科目が同時間帯に重なるか否かを判定する時間重複判定手段(図示せず)を実行することにより学生本人の当該年度時間割作成処理を行う。(S4)
当該年度時間割作成処理(S4)により得られた履修内容を学生自身が確認し問題なければユーザ端末2を介して教務システムにアクセスし履修の届出を行うことができる。併せて当該年度に受講する時間割表21が得ることもできる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく種々の変形が可能であり、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば以下のような事項が挙げられる。
(1)学校運営サーバ1は必ずしも学内サーバに限られるものではなく、学外に設置されたサーバを利用してもよい。また学校運営サーバは当該学校以外の第三者機関が当該学校からの委託を受けて運営するサーバであってもよい。
(2)職業職種情報10を含むデータベース、シラバス情報11を含むデータベース、時間割情報12を含むデータベース、学生マスター13を含むデータベース、履修マスター14を含むデータベースなど本発明に係る各データベースは一つのサーバ内に設ける必要はなく、複数のサーバに分散していてもよい。即ち本発明の学校運営サーバ1は複数のサーバから成るものでもよい。また前記複数のサーバの一部あるいは全てが学外の機関が運営するサーバであってもよい。
(3)職業適性診断システムを学校運営サーバ1内に構築し、ユーザ端末2から利用する例を示したが、学校運営サーバ1とは独立した専用の職業適性診断システムを利用して得られた診断結果を利用するようにしてもよい。あるいは職業適性診断システムは、第三者機関が運営する学外の職業適性診断システムを利用するようにしてもよい。前記学外の職業適性診断システムの利用はオンラインでもオフラインでもよい。
(4)学校運営サーバ1とユーザ端末2を繋ぐ通信網3としては例えば学内LAN(Local Area Network)が考えられるが、ユーザ端末2は学内LANに接続される専用端末に限られるものではなく、例えば、学生あるいは教員が所持するパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話のような通信機能を有する情報端末を利用して学外よりインターネット経由で本発明の学校運営サーバ1をアクセスするようにしてもよい。
(5)本発明の履修科目選択支援システムの利用者は当該学校に在学する学生に限るものではなく、当該学校への入学予定者あるいは入学希望者など学外の学生であってもよい。
本発明による実施形態のシステム構成を示す図である。 本発明による実施形態の処理内容を示す図である。
符号の説明
1 サーバ
2 ユーザ端末
3 通信網
10 職業職種情報
11 シラバス情報
12 時間割情報
13 学生マスター
14 履修マスター
20 推奨科目一覧
21 時間割表

Claims (8)

  1. 学校運営情報を含む学校運営サーバと複数のユーザ端末とが通信網により接続され、前記学校運営サーバと前記ユーザ端末との間で学生が前記ユーザ端末を利用して履修科目の選択を行う際に必要な情報の送受信を行う履修科目選択支援システムにおいて、前記学校運営サーバは、少なくとも、履修科目ごとの講義内容を示すシラバス情報と、履修科目の時間割情報と、職業あるいは職種に関する職業職種情報とを記憶させた記憶手段を備えており、前記シラバス情報と前記職業職種情報とが予め関連付けられていることを特徴とする履修科目選択支援システム。
  2. 前記ユーザ端末より前記職業職種情報をキーに当該推奨履修科目候補を自動選択するようにしたことを特徴とする請求項1記載の履修科目選択支援システム。
  3. 選択された履修科目候補に対して前記時間割情報を当て嵌めて当該履修科目が同時間帯に重なるか否かを判定する時間重複判定手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の履修科目選択支援システム。
  4. 前記職業職種情報は、職業適性診断システムを受診して得られた情報に基づくことを特徴とする請求項1から3何れか記載の履修科目選択支援システム。
  5. 少なくとも前記シラバス情報ならびに前記職業職種情報は予めコード付けされていることを特徴とする請求項1から4何れか記載の履修科目選択支援システム。
  6. 前記職業職種情報は、職業適性診断システムのコード体系であることを特徴とする請求項5記載の履修科目選択支援システム。
  7. 職業適性診断システムが学校運営サーバ内に備えられていることを特徴とする請求項5または6記載の履修科目選択支援システム。
  8. 講義を担当する教員が操作する前記ユーザ端末から前記シラバス情報と前記職業職種情報との関連付けを行えるようにしたことを特徴とする請求項1から7何れか記載の履修科目選択支援システム。
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