以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態によるプレゼンテーションシステム1のシステム構成を示す図である。同図に示すように、プレゼンテーションシステム1は、講師端末2と、補助講師端末3と、アプリケーションサーバ4と、複数の受講者端末6とがインターネット7を介して相互に接続された構成を有している。また、アプリケーションサーバ4にはデータベースサーバ5が接続され、講師端末2にはプロジェクタ8及びプリンタ9が接続される。
プレゼンテーションシステム1はスライド形式のアプリケーションを用いて講義を行うために使用されるシステムであり、原則として会員制で運用される。会員は、後述する会員データベース(図4を参照)に予め個人情報を登録しておき、後述するプログラムデータベース(図3を参照)に登録された個々の講義プログラムにエントリすることで、講義サービスの提供を受ける。プレゼンテーションシステム1を用いた講義は、1つの教室に受講者を集めて行う集合形式で行われることが基本であるが、講師及びスライドの映像をリアルタイムで配信する配信形式、集合形式で行っている講義をリアルタイムで配信するハイブリッド形式などによっても行われ得る。なお、配信形式又はハイブリッド形式で講義を行う場合における配信の対象は、ロケーションの異なる複数の教室のそれぞれに設けられた端末(図示せず)であってもよいし、個々の受講者端末6であってもよいし、これらの両方であってもよい。
講師端末2、補助講師端末3、及び複数の受講者端末6はそれぞれ、例えば、ノートタイプ又はデスクトップタイプのパーソナルコンピュータ(PC)、タブレット端末、スマートフォン(SP)などの個人用コンピュータによって構成される。一方、アプリケーションサーバ4及びデータベースサーバ5はそれぞれ、個人用コンピュータに比べて処理能力の高い汎用コンピュータによって構成される。なお、1つのハードウェア内にアプリケーションサーバ4及びデータベースサーバ5の両方を実装することとしてもよい。
図2は、講師端末2、補助講師端末3、アプリケーションサーバ4、データベースサーバ5、及び複数の受講者端末6のそれぞれについて、基本的なハードウェア構成を示す図である。同図に示すように、各端末及び各サーバは、プロセッサ10と、記憶装置11と、通信装置12と、入力装置13と、出力装置14とがバス15を介して相互に接続された構成を有して構成される。
プロセッサ10は、記憶装置11に記憶されるプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。各端末又は各サーバが行う処理として後述する各処理は、それぞれのプロセッサ10がそれぞれの記憶装置11に記憶されるプログラムを読み出して実行することによって、実現されるものである。プロセッサ10は、バス15を介して当該端末又はサーバ内の各部と通信可能に構成されており、実行するプログラムの記述に応じて、各部の制御や記憶装置11に記憶されるデータの処理などを行う。後述するプレゼンテーションアプリは、講師端末2のプロセッサ10によって実行されるプログラムである。
記憶装置11は、各種プログラム及び各種データを一時的又は永続的に記憶する装置である。記憶装置11は通常、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などによって構成される主記憶装置、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などによって構成される補助記憶装置など、複数の記憶装置の組み合わせによって構成される。データベースサーバ5内に設けられる後述の各データベースは、物理的には、データベースサーバ5の記憶装置11内に構築される。
通信装置12は、プロセッサ10の制御に応じ、外部の通信装置(図1に示したインターネット7を含む)との間で通信を実行する装置である。通信装置12が行う通信の方式は特に限定されないが、一例としてTCP/IP通信が挙げられる。
入力装置13は、ユーザからの入力を受け付ける装置であり、マウス、キーボード、タッチパネルなどの各種入力手段を含む。入力装置13が受け付けたユーザ入力の内容は、バス15を介してプロセッサ10に伝達される。
出力装置14は、プロセッサ10の制御に応じてユーザに対する出力を行う装置であり、ディスプレイやスピーカなどの各種出力手段を含む。図1に示したプロジェクタ8及びプリンタ9は、講師端末2に設けられる出力装置14の一部を構成する。
図3〜図9は、データベースサーバ5内に構築される各種データベースを示す図である。以下、1つ1つ説明する。
図3は、個々の講義プログラムに関する情報を記憶するプログラムデータベースの構造を示す図である。プログラムデータベースの各レコードには、講義ごとに異なるプログラムIDに対応付けて、プログラム名、開催日時、ステータス1、ステータス2、1以上のメールアドレス、1以上の講義資料URL、1以上の属性、1以上の設問、及び1以上のアンケートが記憶される。プログラムデータベースの各レコードは、後述する図23に示す基本情報登録修正画面30において講師が各情報を入力したうえで登録ボタン37を押下することによって、プログラムデータベースに登録される。
プログラム名は、受講者が講義プログラムを特定するためのテキスト文であり、例えば「○○セミナー第1回」のようなものである。開催日時は、講義プログラムの開催日を特定する日付型の情報と、開始時刻を特定する時刻型の情報と、終了時刻を特定する時刻型の情報とによって構成される。
ステータス1は、受講申し込みの受付中であることを示す「受付中」状態、受講申し込みの受付が終了したことを示す「受付終了」状態、講義中を示す「Live Now」状態と、講義終了を示す「終了」状態と、録画コンテンツの視聴ができる「視聴可」状態とのいずれかを特定する情報である。ステータス1の変更についての詳しい説明は省略するが、ステータス1の変更は、講師とは異なるプレゼンテーションシステム1の管理者により、図示しない管理画面を通じて実施される。以下の説明で単に「管理者」という場合、このプレゼンテーションシステム1の管理者を指す。
プログラムデータベースに新しい講義プログラムが登録されると、管理者は、受講者の募集を開始するとともに、その講義プログラムのステータス1を「受付中」状態とする。その後、募集してきた受講者の数が定員に達した場合、管理者はステータス1を「受付中終了」状態とし、受講者の募集を停止する。講師によって講義が開始されると、管理者はステータス1を「講義中」状態とする。そして講義が終了すると、管理者はステータス1を「講義終了」状態とする。また、講義終了後に講義の録画映像を視聴できるようにする場合があり、その場合の管理者は、ステータス1を「視聴可」状態とする。
ステータス2は、後述するプレゼンテーションアプリを実行できる状態になっている「開始中」状態と、実行できない状態になっている「終了」状態とのいずれかを特定する情報である。ステータス2は、原則として常に「開始中」状態であり、後述する講義終了ボタン24(図22を参照)により明示的に指示された場合にのみ「終了」状態となる。
1以上のメールアドレスは、講義中に受講者が質問を投稿した場合に、その質問の内容をメール送信する宛先となるメールアドレスである。講義資料URLは、後掲する図23に示す講義資料等追加ボタン33を利用して講師がアプリケーションサーバ4に登録した講義資料等のファイルのURL(アプリケーションサーバ4内のパスを含む)であり、インターネット7を経由してアクセス可能なアドレスにより構成される。
属性は、その統計データを講義中に受講者に提示する必要があると講師が判断した1以上の受講者属性の内容であり、属性ごとに、タイトル及び複数の選択肢を含んで構成される。受講者に提示とは、後掲する図25に示す集計画面への表示を意味するが、後掲する図4に示す会員データベースに格納されている「性別」「年代」「職業」については、プログラムデータベースに登録しておかなくてもアプリケーションサーバ4及びデータベースサーバ5の機能によって自動的に表示される。したがって、プログラムデータベースに登録すべき属性は、「性別」「年代」「職業」以外の属性(例えば「資格」など)ということになる。プログラムデータベースに登録された属性は、図示しない受講申し込みフォーム内で受講者に提示される。
設問は、講義中に受講者に対して提示される設問の内容であり、設問ごとに、形式フラグ、タイトル、及び複数の選択肢を含んで構成される。形式フラグは、その設問が記述式か選択式かを示す1ビットの値であり、タイトルは、設問の内容を示すテキスト文であり、複数の選択肢はそれぞれ、選択式の設問に関して記憶される選択肢の内容を示すテキスト文である。
アンケートは、講義中又は講義終了後に実施されるアンケートの内容であり、項目ごとに、形式フラグ、タイトル、及び複数の選択肢を含んで構成される。形式フラグは、その項目が記述式か選択式かを示す1ビットの値であり、タイトルは、項目の内容を示すテキスト文であり、複数の選択肢はそれぞれ、選択式の項目に関して記憶される選択肢の内容を示すテキスト文である。
図4は、プレゼンテーションシステム1の会員に関する情報を記憶する会員データベースの構造を示す図である。会員データベースの各レコードには、会員ごとに異なるユーザIDに対応付けて、その会員の属性が記憶される。図4には、こうして記憶される属性の例として、メールアドレスと、姓と、名と、性別と、生まれた年(年代)と、職業(の区分)とを示しているが、会員データベースに記憶され得る会員の属性がこれらに限られないのは勿論である。
図5は、プログラムデータベースに記憶される各講義プログラムの受講者を記憶する受講者データベースを示す図である。受講者データベースの各レコードは、講義プログラムのプログラムIDと、その講義プログラムの受講者のユーザIDとを含んで構成される。受講者データベースへのレコードの追加は、会員が講義プログラムの受講を申し込んだことに応じて、プレゼンテーションシステム1の管理者により実行される。
図6は、プログラムデータベースに設定された属性への受講者からの回答を記憶する属性回答データベースを示す図である。属性回答データベースの各レコードは、プログラムIDと、ユーザIDと、プログラムデータベース内に登録された複数の属性の中の1つを特定する属性IDと、その属性に対する受講者の回答(具体的には、受講申し込みフォーム内において、上述した複数の選択肢の中から受講者が選択したもの)とを含んで構成される。
図7は、プログラムデータベースに設定された設問への受講者からの回答を記憶する設問回答データベースを示す図である。設問回答データベースの各レコードは、プログラムIDと、ユーザIDと、プログラムデータベース内に登録された複数の設問の中の1つを特定する設問IDと、その設問に対する受講者の回答(具体的には、選択式の設問について使用される回答選択肢、及び、記述式の設問について使用される回答テキスト)を含んで構成される。設問回答データベースへのレコードの追加については、後ほど図16を参照して詳しく説明する。
図8は、受講者が講義中に投稿した質問を記憶する質問データベースの構造を示す図である。質問データベースの各レコードは、プログラムIDと、ユーザIDと、受講者からの質問の内容を示すテキストを含んで構成される。質問データベースへのレコードの追加については、後ほど図18を参照して詳しく説明する。
図9は、アンケートへの回答結果を記憶するアンケート回答データベースを示す図である。アンケート回答データベースの各レコードは、プログラムIDと、ユーザIDと、プログラムデータベース内に登録された複数のアンケートの中の1つを特定するアンケートIDと、そのアンケートに対する受講者の回答(具体的には、選択式の項目について使用される回答選択肢、及び、記述式の項目について使用される回答テキスト)を含んで構成される。アンケート回答データベースへのレコードの追加については、後ほど図20及び図21を参照して詳しく説明する。
以上、データベースサーバ5内に構築される各種データベースについて詳しく説明した。次に、プレゼンテーションシステム1の処理を示すシーケンス図(図10、図11、図13〜図21)と、講師端末2に表示される画面(プロジェクタ8により投影される画面を含む)の例(図22〜図29)と、受講者端末6に表示される画面の例(図30〜図35)と、受講者への事前配付資料の記載例(図12)とを参照しながら、プレゼンテーションシステム1の動作について詳しく説明する。
図10は、新たな講義プログラムをプログラムデータベースに登録する際の処理を示すシーケンス図である。また、図22及び図23はそれぞれ、プログラム検索一覧画面20及び基本情報登録修正画面30を示す図である。なお、プログラム検索一覧画面20は、図示しないログイン画面を通じて講師がプレゼンテーションシステム1にログインしたときに最初に表示される画面であり、基本情報登録修正画面30は、講義プログラムに関する具体的な情報の登録及び編集を行うための画面である。
図10に示すように、まず初めに、アプリケーションサーバ4から講師端末2に対し、プログラム検索一覧画面20が供給される(ステップS1)。講師端末2は、こうして供給されたプログラム検索一覧画面20を、図示しないディスプレイに表示する。
プログラム検索一覧画面20は、図22に示すように、新規登録ボタン21と、プログラム検索ボタン22と、プログラム一覧表23とを有して構成される。このうちプログラム一覧表23は、図3に示したプログラムデータベースに登録済みの講義プログラムの一覧表であり、講義プログラムごとに、プログラムデータベースに登録されている情報の一部(例えば、開催日時、プログラム名、ステータス1、ステータス2)と、講義終了ボタン24、編集ボタン25、集計ボタン26、2次元バーコード表示ボタン27、及びプレゼンボタン28とを有して構成される。プログラム一覧表23には、初期状態では、例えばプログラムデータベースに登録済みのすべての講義プログラムが一覧で表示される。プログラム検索一覧画面20内に配置される各ボタンのうちプログラム検索ボタン22は、プログラム一覧表23に表示される講義プログラムを任意の検索条件で絞り込むために使用される。
講義終了ボタン24は、講義プログラムを使えない状態にするためのボタンである。講義終了ボタン24の表面には、ステータス2を示すテキストが表示される。講師が講義終了ボタン24を押下すると、ステータス2が「終了」状態に変化し、その講義プログラムについては、後述するプレゼンテーションアプリを実行することができなくなる。また、編集ボタン25は、プログラムデータベースに登録済みの講義プログラムの内容を編集するためのボタンである。講師が編集ボタン25を押下すると、基本情報登録修正画面30が表示され、講義プログラムの内容を更新することが可能になる。集計ボタン26は、後述する集計画面(図25を参照)と同一内容の画面を仮に表示させるためのボタンである。プログラム検索一覧画面20内のその他のボタンの機能については、以下の説明の中で詳しく説明する。
図10に戻り、プログラム検索一覧画面20において講師が新規登録ボタン21を押下すると、プログラム登録指示が講師端末2からアプリケーションサーバ4に対して送信される(ステップS2)。アプリケーションサーバ4は、この指示を受けて、講師端末2に対して基本情報登録修正画面30を供給する(ステップS3)。講師端末2は、こうして供給された基本情報登録修正画面30を、図示しないディスプレイに表示する。
基本情報登録修正画面30は、図23に示すように、プログラム基本情報入力部31と、メールアドレス入力部32と、講義資料等追加ボタン33と、属性情報編集ボタン34と、設問情報編集ボタン35と、アンケート情報編集ボタン36と、登録ボタン37とを有して構成される。
プログラム基本情報入力部31は、講義プログラムに関する基本的な情報の入力欄である。典型的には、図示するように、プログラム名を入力するテキストボックスと、開催日、開始時刻、終了時刻の各選択ボックスとを含んで構成される。
メールアドレス入力部32は、それぞれメールアドレスを入力可能に構成された1以上のテキストボックスを含んで構成される。ここで入力されるメールアドレスは、講義中に受講者が投稿した質問の送信先となる。
講義資料等追加ボタン33は、講義資料等のファイルをアップロードするためのボタンである。ファイルの形式は特に問わないが、少なくともPPTファイル及びPDFファイルのアップロードに対応していることが好ましい。図示していないが、講師が講義資料等追加ボタン33を押下するとファイルの選択画面が表示され、そこで選択されたファイルがアプリケーションサーバ4内の所定フォルダに格納される。図示した講義資料等欄には、こうして格納されたファイルのURLが一覧で表示される。
属性情報編集ボタン34は、図3に示したプログラムデータベースに格納する属性の内容を入力するためのボタンである。図示していないが、講師が属性情報編集ボタン34を押下すると、図3に示した属性内容(タイトル及び複数の選択肢など)の入力画面が表示される。図示した属性情報欄には、こうして入力された1以上の属性のタイトルが一覧で表示される。
設問情報編集ボタン35は、図3に示したプログラムデータベースに格納する設問の内容を入力するためのボタンである。図示していないが、講師が設問情報編集ボタン35を押下すると、図3に示した設問内容(形式フラグ、タイトル、及び複数の選択肢など)の入力画面が表示される。図示した設問情報欄には、こうして入力された1以上の設問のタイトルが一覧で表示される。
アンケート情報編集ボタン36は、図3に示したプログラムデータベースに格納するアンケートの内容を入力するためのボタンである。図示していないが、講師がアンケート情報編集ボタン36を押下すると、図3に示したアンケート内容(形式フラグ、タイトル、及び複数の選択肢など)の入力画面が表示される。図示したアンケート情報欄には、こうして入力された1以上のアンケートのタイトルが一覧で表示される。
図10に戻る。講師は、基本情報登録修正画面30が表示された講師端末2において、上述したようにメールアドレスを入力し(ステップS4)、講義資料等のファイルをアップロードし(ステップS5)、その統計データを講義中に受講者に提示する必要がある属性を入力し(ステップS6)、講義中に受講者に対して提示する設問を入力し(ステップS7)、講義中又は講義終了後に受講者に提示されるアンケートを入力する(ステップS8)。
最後に講師が図23に示した登録ボタン37を押下すると、登録内容確定指示が講師端末2からアプリケーションサーバ4に対して送信される(ステップS9)。アプリケーションサーバ4は、この指示を受けてプログラムデータベースに新規レコードを追加し、ステップS4〜S8で入力された各情報を登録する(ステップS10)。データベースサーバ5は、こうして新規レコードが追加されたことを受けて新たなプログラムIDを発行し、アプリケーションサーバ4に送信する(ステップS11)。ここまでの処理により、新たな講義プログラムのプログラムデータベースへの登録が完了する。
こうして新たな講義プログラムがプログラムデータベースに登録されるとき、データベースサーバ5は、その講義プログラムのステータス1及びステータス2をそれぞれ「受付中」状態及び「開始中」状態に設定する。これらの状態の意味については、上述したとおりである。
図11は、講義中に受講者にアクセスさせる設問回答/質問用サイトのURL及びその2次元バーコードと、講義終了後に受講者にアクセスさせるアンケートサイトのURL及びその2次元バーコードとを作成するための処理を示すシーケンス図である。また、図12は、こうして作成されたURL及び2次元バーコードを印刷してなる配付資料の例を示す図である。
図22に示したプログラム検索一覧画面20において講師が2次元バーコード表示ボタン27を押下すると、図11に示すように、対応する講義プログラムについてのURL作成指示(コード情報生成指示)が講師端末2からアプリケーションサーバ4に対して送信される(ステップS21)。この指示を受けたアプリケーションサーバ4は、対応する講義プログラムのプログラムIDに基づいて設問回答/質問用サイトのURL(第1のコード情報)及びアンケートサイトのURL(第2のコード情報)を生成する(ステップS22,S23)。
図30は、設問回答/質問用サイト80を示す図である。同図の例による設問回答/質問用サイト80は、スマートフォン又はフィーチャーフォンである受講者端末6に表示されるWebサイトであるが、設問回答/質問用サイトはPC向けのサイトであってもよい。より好適には、設問回答/質問用サイトは、受講者端末6の種類に応じて表示を変化させるレスポンシブ機能を有するサイトであることが好ましい。
図30に示すように、設問回答/質問用サイト80は、プログラムデータベースに登録された1以上の設問のそれぞれに回答するための1以上の設問回答ボタン81と、質問を投稿するための質問ボタン82と、アンケートに回答するためのアンケート回答ボタン83とを有して構成される。受講者がこれらを押下したときの処理については、後ほど図16、図18、及び図20を参照して詳しく説明する。
図33は、アンケートサイト90を示す図である。同図の例によるアンケートサイト90は、スマートフォン又はフィーチャーフォンである受講者端末6に表示されるWebサイトであるが、アンケートサイトもPC向けのサイトであってもよい。より好適には、アンケートサイトも、受講者端末6の種類に応じて表示を変化させるレスポンシブ機能を有するサイトであることが好ましい。
図33に示したアンケートサイト90は、第2のコード情報からはもちろん、図30に示したアンケート回答ボタン83からもアクセス可能に構成される。アンケート回答ボタン83からアクセスできるにも関わらず第2のコード情報を用意しているのは、ステータス1が「Live Now」状態でない場合、アプリケーションサーバ4により設問回答/質問用サイト80へのアクセスがブロックされるからである。ブロックの詳細については、後ほど図16の説明に合わせて説明する。また、アンケートサイト90の動作については、後ほど図20及び図21を参照して詳しく説明する。
図11の説明に戻る。図12には、図11のステップS22,S23で生成されるURLの具体的な例を示している。同図に示すアドレス情報U1は設問回答/質問用サイトのURLを示しており、アドレス情報U2はアンケートサイトのURLを示している。これらの例から理解されるように、設問回答/質問用サイト及びアンケートサイトはそれぞれアプリケーションサーバ4内で実行されるプログラム(例えば、PHP、JavaScript(登録商標)などの汎用スクリプト言語で書かれたプログラム)によって動的に作成されるサイトであり、それぞれGETリクエストによりプログラムID(program_id及びeid)の入力を受けて動作するように構成される。したがって、ステップS22,S23で生成されるURLは、対応するプログラムのパスに、プログラムIDを示す情報を付加したものとなっている。以下の説明では、設問回答/質問用サイトを表示するためのプログラムを「第1のプログラム」と称し、アンケートサイトを表示するためのプログラムを「第2のプログラム」と称する場合がある。
2つのURLを生成したアプリケーションサーバ4は続いて、図11のステップS24に示すように、生成した2つのURLをそれぞれ示す2つの2次元バーコードを生成する。図12には、こうして生成される2つの2次元バーコードの例も示している。同図に示す2次元バーコードC1はアドレス情報U1を示しており、2次元バーコードC2はアドレス情報U2を示している。
ステップS22〜S24で2つのURL及び2つの2次元バーコードを生成したアプリケーションサーバ4は、講師端末2に対してこれらを送信する(ステップS25)。講師端末2は、こうして受信した2つのURL及び2つの2次元バーコードを、図示しないディスプレイに表示する(ステップS26)。講師は、こうして表示された2つのURL及び2つの2次元バーコードを用いて、図12に例示する受講者用の配付資料を作成し、図1に示したプリンタ9などを用いて印刷する。そして、印刷した配付資料を講義直前に受講者に配付することにより、受講者は、自身の受講者端末6から容易に設問回答/質問用サイト及びアンケートサイトのそれぞれにアクセスすることができるようになる。
図13〜図19は、講義中におけるプレゼンテーションシステム1の処理を示すシーケンス図である。また、図24〜図29は、講義中に講師端末2がプロジェクタ8を介してスクリーンに投影する画像の例を示している。以下、これらの図を参照しながら、講義中におけるプレゼンテーションシステム1の処理について、詳しく説明する。
初めに、図13に示すように、講師端末2からアプリケーションサーバ4に対し、講義開始指示が送信される(ステップS41)。この講義開始指示は、図22に示したプレゼンボタン28を講師が押下したことに応じて送信されるものであり、いずれかの講義プログラムに対応している。
講義開始指示を受けたアプリケーションサーバ4は、プログラムデータベースにアクセスし(ステップS42)、対応する講義プログラムについて記憶されている1以上の講義資料URLのうちの所定のもの(例えば、1番目に登録されているもの)を取得する(ステップS43)。そして、取得したURLにより示されるフォルダから講義資料のファイルを読み出し、講師端末2に対して送信する(ステップS44)。
講師端末2はまた、講義開始指示の送信とともに、所定のプレゼンテーションアプリを起動する(ステップS45)。このプレゼンテーションアプリは、講義資料ファイルを1ページずつスライド形式で順に表示可能に構成されたアプリであり、講師端末2にインストールされている専用アプリであってもよいし、アプリケーションサーバ4内に記憶されるプログラムであってもよい。後者の場合、プレゼンテーションアプリは、例えばブラウザ内で実行されることになる。いずれの場合においても、プレゼンテーションアプリが行う処理として以下に記載する処理を実際に実行するのは、講師端末2のプロセッサ10(図2を参照)である。なお、図22に示したプログラム検索一覧画面20及び図23に示した基本情報登録修正画面30についても、プレゼンテーションアプリの一機能として提供されることとしてもよい。
プレゼンテーションアプリは、アプリケーションサーバ4から受信した講義資料を含むプレゼンテーション画面を生成し、講師端末2のディスプレイに表示するとともに、図1に示したプロジェクタ8を介して、教室に設けられたスクリーンにも表示する(ステップS46)。
図24は、こうしてスクリーン上に表示されるプレゼンテーション画面40を示す図である。同図に示すように、プレゼンテーション画面40は、ブラウザライクなウインドウの内部領域41に、講義資料のファイルが表示された構成を有している。表示中スライドの変更は、例えば講師端末2に接続されているマウスのクリックにより実行され得る。図示していないが、プレゼンテーション画面40内にページ送りのためのアイコンを配置することとしてもよい。
図24にも示すように、プレゼンテーションアプリはさらに、プレゼンテーション画面40の内部領域41のエッジ部にオプションボタン42を表示するよう構成される(ステップS46)。オプションボタン42は、以下で説明する子画面50へのリンクとして機能するボタンである。
図25は、子画面50を表示した状態のプレゼンテーション画面40を示す図である。同図に示すように、子画面50は、内部領域41内に、表示中のスライドの一部分に重ねて表示される。なお、プレゼンテーションアプリは、この子画面50を表示するにあたり、プレゼンテーション画面40の右端に設置されたオプションボタン42が左に移動し、それに伴って子画面50が右側から引き出される、という形態のアニメーションを実行することが好ましい。
図25に示すように、子画面50は、集計タブ51、質問タブ52、資料タブ53を有して構成される。図25は、集計タブ51が選択され、その結果として子画面50内に集計画面が表示されている状態を示している。また、図28は、質問タブ52が選択され、その結果として子画面50内に質問画面が表示されている状態を示しており、図29は、資料タブ53が選択され、その結果として子画面50内に資料画面(プログラムデータベースに登録されている各講義資料URLへのリンクを含む画面)が表示されている状態を示している。このように、子画面50は、タブの選択により表示内容を変更可能に構成される。
図13に戻り、講師がマウス等の入力装置13(図2を参照)を用いてオプションボタン42を押下する(すなわち、子画面50へのリンクを選択する)(ステップS47)と、プレゼンテーションアプリは、この選択に応じ、図25に示した集計画面用の情報をアプリケーションサーバ4に対して要求する(ステップS48)。この要求を受けたアプリケーションサーバ4は、プログラムデータベース及び会員データベースにアクセスすること(ステップS49)によって、対応する属性タイトル及び設問タイトルを取得し(ステップS50)、講師端末2に送信する(ステップS51)。講師端末2は、こうして受信した属性タイトル及び設問タイトルに基づいて集計画面を構成し、集計タブ51をアクティブにした状態(すなわち、集計タブ51が選択され、集計画面が表示されている状態)で子画面50を表示する(ステップS52)。
図25を再び参照すると、集計画面は、属性ごとにURL取得ボタン54及び属性提示ボタン55を、設問ごとにURL取得ボタン56及び設問提示ボタン57をそれぞれ有している。なお、同図に示す複数の属性のうち属性A〜Cは、アプリケーションサーバ4が会員データベースから自動的に取得する属性(具体的には、「性別」「年代」「職業」)を示し、属性1は、アプリケーションサーバ4がプログラムデータベースから取得する属性(例えば、「資格」)を示している。
URL取得ボタン54,56は、対応する属性又は設問を含むWebページのURLを講師端末2のクリップボード(複数のプログラムからアクセス可能な一時的記憶領域)に格納するためのボタンである。ここで、後ほど詳しく説明する図26に示すプレゼンテーション画面40は、講義資料のスライドに代え、属性の統計データを含むWebページを内部領域41に表示した状態を示している。また、後ほど詳しく説明する図27に示すプレゼンテーション画面40は、講義資料のスライドに代え、設問の内容及び回答を含むWebページを内部領域41に表示した状態を示している。講師は、URL取得ボタン54,56を押下し、これらのWebページのURLを取得することで、プレゼンテーションアプリ以外のアプリ(汎用ブラウザアプリなど)によりこれらのWebページにアクセスすることが可能となる。
図25に戻り、属性提示ボタン55及び設問提示ボタン57は、プレゼンテーションアプリ内で、それぞれ属性及び設問を受講者に対して提示するためのボタンである。以下、図14〜図17を参照しながら、それぞれを押下した場合のプレゼンテーションシステム1の動作について説明する。
図14は、講師が属性提示ボタン55を押下した場合の処理を示すシーケンス図である。初めにプレゼンテーションアプリは、講師が属性提示ボタン55を押下した(ステップS61)ことに応じて、アプリケーションサーバ4を介し、対応する属性の統計データをデータベースサーバ5に対して要求する(ステップS62,S63)。この要求を受けたデータベースサーバ5は、対応するプログラムの各受講者の属性を属性回答データベース又は会員データベースから読み出す。そして、読み出した属性に対して所定の統計処理を実行することによって統計データを取得し(ステップS64)、アプリケーションサーバ4を介し、講師端末2に対して送信する(ステップS65,S66)。講師端末2は、こうして受信した統計データを、表示中のスライドに代えて表示するよう構成される(ステップS67)。
図26には、こうしてプレゼンテーション画面40内に属性の統計データが表示された例を示している。同図の例で示されている属性は、受講者の性別である。この場合、データベースサーバ5が行う統計処理は、受講者のうち女性が占める割合と、受講者のうち男性が占める割合とのそれぞれを求める処理を含む。データベースサーバ5が送信する統計データは、図26に示す円グラフのように画像化されたデータであってもよいし、数値データであってもよい。後者の場合、画像化はプレゼンテーションアプリが行うことになる。
属性の統計データを表示中のプレゼンテーション画面40には、さらに、全画面表示切替ボタン62と、「資料に戻る」ボタン63と、「前の属性」ボタン64と、「次の属性」ボタン65とが含まれる。全画面表示切替ボタン62は、属性の統計データの表示場所を子画面50内に切り替えるためのボタンである。「資料に戻る」ボタン63は、属性の統計データの表示を終了し、スライドの表示に戻るためのボタンである。「前の属性」ボタン64は、1つ前の属性の統計データの表示に切り替えるためのボタンであり、「次の属性」ボタン65は、1つ後ろの属性の統計データの表示に切り替えるためのボタンである。「前の属性」ボタン64又は「次の属性」ボタン65が押下された場合、図14に示す処理(図25に示した属性提示ボタン55が押下された場合の処理)が新たに実行されることになる。
図15〜図17は、講師が設問提示ボタン57(図25を参照)を押下した場合の処理を示すシーケンス図である。初めにプレゼンテーションアプリは、図15に示すように、講師が設問提示ボタン57を押下した(ステップS71)ことに応じて、対応する設問の提示をアプリケーションサーバ4に対して要求する(ステップS72)。この要求を受けたアプリケーションサーバ4は、まずプログラムデータベースにアクセスする(ステップS73)ことによって当該設問の内容を取得し(ステップS74)、講師端末2に転送する(ステップS75)。講師端末2は、こうして受信した設問の内容を、表示中のスライドに代えて表示する(ステップS76)。
図27には、プレゼンテーション画面40内に設問の内容及び回答が表示された例を示している。同図には、設問が選択式である場合の例を示している。この場合、設問の内容として具体的に表示されるのは、同図に示すように、設問ID70、設問タイトル71、各選択肢72、及び、各受講者から得られた回答の集計結果73である。設問タイトル71及び各選択肢72の具体的な内容は、図3に示したプログラムデータベースに格納されているテキスト文となる。集計結果73については、後ほど図17を参照しながら詳しく説明する。
設問の内容及び回答を表示中のプレゼンテーション画面40には、さらに、全画面表示切替ボタン74と、「資料に戻る」ボタン75と、「前の設問」ボタン76と、「次の設問」ボタン77とが含まれる。全画面表示切替ボタン74は、設問の内容及び回答の表示場所を子画面50内に切り替えるためのボタンである。「資料に戻る」ボタン75は、設問内容の表示を終了し、スライドの表示に戻るためのボタンである。「前の設問」ボタン76は、1つ前の設問の表示に切り替えるためのボタンであり、「次の設問」ボタン77は、1つ後ろの設問の表示に切り替えるためのボタンである。「前の設問」ボタン76又は「次の設問」ボタン77が押下された場合、図15〜図17に示す処理(図25に示した設問提示ボタン57が押下された場合の処理)が新たに実行されることになる。
図16は、図27に示したプレゼンテーション画面40がスクリーンに表示されている状態で、受講者が設問に回答する際の処理を示すシーケンス図である。同図に示すように、まず各受講者は、自身の受講者端末6を用いて図12に示した2次元バーコードC1を読み取り、図30に示した設問回答/質問用サイト80にアクセスする(ステップS81)。この場合の具体的なアクセス先は、上述したように、アプリケーションサーバ4内に格納されている第1のプログラム(設問回答/質問用サイトを表示するためのプログラム)となる。アクセスを受けたアプリケーションサーバ4は、まず、アクセスに用いられたURLにより特定されるプログラムIDに基づいてプログラムデータベースにアクセスすること(図示せず)により、その講義プログラムのステータス1が「Live Now」状態であるか否かを判定する(ステップS82)。その結果、「Live Now」状態でなければ、設問回答/質問用サイトへのアクセスをブロックする。具体的には、例えば「アクセスできません」といった文章を含むサイトを受講者端末6に対して送信することとすればよい。一方、「Live Now」状態であれば、アクセスに用いられたURLにより特定されるプログラムIDに基づいて、第1のプログラムを実行する(ステップS83)。その結果、図30に示した設問回答/質問用サイト80が受講者端末6のディスプレイに表示される(ステップS84)。
図30に示した設問回答/質問用サイト80において、ステップS76で表示中の設問に対応する設問回答ボタン81を受講者が押下する(ステップS85)と、受講者端末6は、アプリケーションサーバ4に対して、対応する設問についての設問回答ページを要求する(ステップS86)。この要求を受けたアプリケーションサーバ4は、要求された設問回答ページを生成し、受講者端末6に対して送信する(ステップS87)。なお、設問回答ページを生成するにあたり、アプリケーションサーバ4は、図15のステップS74で取得した設問の内容を利用することが好ましい。
図31は、設問回答/質問用サイト80内で表示される設問回答ページの例を示す図である。同図に示すように、設問回答ページは、設問への回答を入力するための回答欄83を含んで構成される。同図の例は設問が5択の選択式である場合の例であり、回答欄83は5つのボタンを含んで構成される。受講者は、これら5つのボタンのうちのいずれかを押下することにより、設問に回答する。図示していないが、設問が記述式である場合には、後述する図32の質問ページと同様、テキスト入力欄と、送信ボタンとにより回答欄83を構成すればよい。
図16に戻り、設問回答ページにおいて受講者が設問に回答すると、受講者端末6は、その回答をアプリケーションサーバ4に対して送信する(ステップS88)。アプリケーションサーバ4は、受信した回答を、図7に示した設問回答データベースに格納する(ステップS89)。こうして、スクリーンに表示中の設問に対する各受講者の回答が設問回答データベースに蓄積されていくことになる。
なお、図16では、ステップS76で表示中の設問に対応する設問回答ボタン81を受講者が押下した場合の処理を説明したが、ステップS76で表示中の設問以外の設問に対応する設問回答ボタン81を受講者が押下した場合については、同様の処理を行って受講者に回答させることとしてもよいし、設問回答ページの代わりに例えば「講師の指示をお待ちください」などと受講者端末6に表示することにより、回答させないこととしてもよい。
図17は、図27に示した集計結果73の更新を行うための処理を示すシーケンス図である。なお、同図に示す処理は、図27のプレゼンテーション画面40がアクティブになっている間、繰り返し実行される。
図17に示すように、プレゼンテーションアプリは、アプリケーションサーバ4を介し、データベースサーバ5に対して表示中の設問に対する回答の集計結果を要求する(ステップS91)。この要求を受けたデータベースサーバ5は、設問回答データベースから各受講者の回答を取得し、取得した回答の集計処理を行う(ステップS93)。そして、その結果として得られる最新の集計結果を、アプリケーションサーバ4を介し、講師端末2に対して送信する(ステップS94,S95)。プレゼンテーションアプリは、こうして受信される集計結果により、図27に示した集計結果73の表示を更新する(ステップS96)。これにより、図27のプレゼンテーション画面40において、常に最新の回答状況を確認することが可能になる。
次に、図18は、受講者が講義中に投稿した質問を質問データベースに格納し、さらに電子メールにより送信する処理を示すシーケンス図である。また、図19は、受講者が講義中に投稿した質問を、図28に示した質問画面(子画面50において質問タブ52が選択された場合に表示される画面)に表示する処理を示すシーケンス図である。なお、図18に示すステップS81〜S84は、図16を参照して説明したものと同じである。
図30に示した設問回答/質問用サイト80において受講者が質問ボタン82を押下する(ステップS111)と、受講者端末6は、アプリケーションサーバ4に対して質問ページを要求する(ステップS112)。この要求を受けたアプリケーションサーバ4は、質問ページを生成し、受講者端末6に対して送信する(ステップS113)。
図32は、設問回答/質問用サイト80内で表示される質問ページの例を示す図である。同図に示すように、質問ページは、テキスト入力欄84と、送信ボタン85とを有して構成される。
図18に戻る。図32に示したテキスト入力欄84に受講者が質問の内容を記入し、送信ボタン85を押下すると、受講者端末6からアプリケーションサーバ4に対して質問が送信される(ステップS114)。アプリケーションサーバ4は、受信した質問を、図8に示した質問データベースに格納する(ステップS115)。こうして、各受講者の質問が質問データベースに蓄積されていくことになる。
アプリケーションサーバ4はさらに、ステップS114において質問を受け付けたことに応じて、プログラムデータベースにアクセスし(ステップS116)、対応するプログラムについて記憶されているメールアドレスを取得する(ステップS117)。そして、取得したメールアドレスに対して、受け付けた質問をメール送信する(ステップS118)。
このメール送信は、図1に示した補助講師端末3によって受信されることを想定して行われるものである。補助講師端末3は、教室内又は教室の近傍にいる補助講師が利用する端末であり、補助講師は、好みのメールソフトを用いて、アプリケーションサーバ4が送信したメールを受信する。こうすることで、メールソフトの振り分け機能や検索機能を用いて質問を整理することができるので、受講者から大量の質問が寄せられた場合であっても、後ほど講師が質問に回答する際に、適切に回答することが可能になる。
次に図19を参照すると、同図に示す処理は、図28に示す質問画面がアクティブになっている間、繰り返し実行される。
図19に示すように、プレゼンテーションアプリは、アプリケーションサーバ4に対し、新たに投稿された質問の内容を要求する(ステップS121)。この要求を受けたアプリケーションサーバ4は、質問データベースにアクセスし(ステップS122)、前回のアクセス後に新たに蓄積された質問の内容を取得する(ステップS123)。そして、取得した質問の内容を、講師端末2に対して転送する(ステップS124)。プレゼンテーションアプリは、こうして受信される質問の内容により、質問画面内に最新のものから順に所定量分の質問を表示する(ステップS125)。これにより、図28の質問画面において、常に最新の質問状況を確認することが可能になる。
図20は、講義中に、受講者が講義についてのアンケートに回答する際の処理を示すシーケンス図である。なお、図20に示すステップS81〜S84は、図16を参照して説明したものと同じである。
図30に示した設問回答/質問用サイト80に含まれるアンケート回答ボタン83は図12に示したアドレス情報U2へのリンクとなっており、受講者がアンケート回答ボタン83を押下する(ステップS131)と、受講者端末6は、アプリケーションサーバ4に対してアンケートサイトにアクセスする(ステップS132)。この場合の具体的なアクセス先は、上述したように、アプリケーションサーバ4内に格納されている第2のプログラム(アンケートサイトを表示するためのプログラム)となる。アクセスを受けたアプリケーションサーバ4は、アクセスに用いられたURLにより特定されるプログラムIDに基づいて第2のプログラムを実行し(ステップS133)、その結果として、図33に示したアンケートサイト90が受講者端末6のディスプレイに表示される(ステップS134)。
こうして表示されたアンケートサイトにおいて受講者がアンケートに回答すると、受講者端末6からアプリケーションサーバ4に対し、回答の内容が送信される(ステップS135)。アプリケーションサーバ4は、受信した回答を、アンケート回答データベースに格納する(ステップS136)。こうして、各受講者のアンケート回答結果がアンケートデータベースに蓄積されていくことになる。
図33〜図35には、アンケートサイト90の画面遷移例を示している。アンケートサイト90にアクセスした直後には、図33に示す画面が表示される。図33の画面はアンケート項目が選択式である場合の例であり、複数のボタンを含む回答欄92と、「次項目へ」ボタン93とを含む。なお、対応するアンケート項目が最後の項目である場合には、「次項目へ」ボタン93に代え、図34に示す送信ボタン95が表示される。
図33の画面において受講者が回答欄92に含まれる複数のボタンのいずれかを押下すると、受講者端末6は、押下されたボタンに対応する選択肢を記憶装置11(図2を参照)に一時記憶するとともに、次のアンケート項目(この場合は図34の画面)を表示する。また、受講者が「次項目へ」ボタン93を押下した場合には、受講者端末6は、回答をスキップする旨を示す情報を記憶装置11に一時記憶するとともに、次のアンケート項目(この場合は図34の画面)を表示する。
図34の画面はアンケート項目が記述式である場合の例であり、テキスト入力欄94と、送信ボタン95(又は図33に示した「次項目へ」ボタン93)とを有して構成される。受講者がテキスト入力欄94に回答の内容を記入し、送信ボタン95を押下すると、受講者端末6は、記入内容を示すテキスト文を記憶装置11(図2を参照)に一時記憶する。そして受講者端末6は、送信ボタン95が押下されたことに応じて、記憶装置11に一時記憶していたすべての回答を取得し、アプリケーションサーバ4に対して送信する(図21のステップS134)とともに、図35に示した最終画面を表示する。ここまでの処理により、受講者によるアンケートへの回答が終了する。
図21は、講義終了後に、受講者が講義についてのアンケートに回答する際の処理を示すシーケンス図である。図16を参照して説明したように、アプリケーションサーバ4は、上述したステータス1が「Live Now」状態になっている場合にのみ、設問回答/質問用サイトへのアクセスを許可するように構成されている。したがって、講義終了後には、図30に示したアンケート回答ボタン83からアンケートに回答することはできない。しかし、それでは不便であるので、本実施の形態では、設問回答/質問用サイトをスキップしてアンケートサイトにダイレクトアクセスするためのルートが用意されている。図21は、そのようなルートでのアンケートサイトへのアクセスを示している。
図21の例においては、各受講者は、自身の受講者端末6を用いて図12に示した2次元バーコードC2を読み取り、図33に示したアンケートサイトにアクセスする(ステップS141)。その後の処理は、図19に示したステップS133〜S136の処理と同一である。これにより、講義終了後においても、各受講者のアンケート回答結果をアンケートデータベースに蓄積していくことが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態によるプレゼンテーションシステム1によれば、スライドとともに表示されるオプションボタン42(図24を参照)を押下するだけで、受講者情報を表示するための子画面50(図25を参照)を表示させることができる。したがって、受講者情報を、講師の制御により、かつ、講師の負担を増大させることなく(例えば、スライド内に受講者情報へのリンクを設けておく必要なく)、スクリーン上に表示することが可能になる。
また、子画面50内に表示される集計画面(図25を参照)内に属性提示ボタン55及び設問提示ボタン57を設け、属性提示ボタン55が選択された場合には、受講者データベースに記憶される受講者の属性の統計データを表示中のスライドに代えて表示することとし、設問提示ボタン57が選択された場合には、プログラムデータベースに記憶される設問の内容を表示中のスライドに代えて表示することとしたので、講師は、受講者の属性の統計データ及び設問の内容をスクリーン上に容易に表示することができる。
さらに、設問提示ボタン57が選択されたことに応じて受講者端末に設問回答ページを表示し、そこで入力された回答を設問回答データベースに蓄積することとしたので、各受講者からの回答を容易に集めることが可能になる。また、そうして蓄積された回答の集計処理を設問提示ボタン57が選択されたことに応じて繰り返し実行し、設問の内容とともに表示することとしたので、講師のみならず各受講者も、リアルタイムに他の受講者の回答内容を知ることが可能になる。
また、本実施の形態によるプレゼンテーションシステム1によれば、受講者からの質問を、スクリーンに表示することに加えて、講義ごとに事前に決定したメールアドレスで受信することも可能になる。したがって、メールソフトの振り分け機能や検索機能を介して容易にメールを整理することが可能になるので、講義終了後に行う質問の確認作業の作業負担を軽減することが可能になる。
また、本実施の形態によるプレゼンテーションシステム1によれば、講義ごとに設問回答/質問用サイト80(図30を参照)とアンケートサイト90(図33を参照)とを分けて設け、それぞれにコード情報(例えば、図12に示した2次元バーコードC1,C2)を設けることとしたので、講義終了とともに設問回答/質問用サイト80へのアクセスを遮断しなければならない場合であっても、講義後のアンケートを取ることができるようになる。
また、URLに含まれるプログラムIDに基づいて設問回答/質問用サイト80を生成する第1のプログラムにより設問回答/質問用サイト80を生成し、URLに含まれるプログラムIDに基づいてアンケートサイト90を生成する第2のプログラムによりアンケートサイト90を生成することとしたので、2次元バーコードを用いて容易に、受講者を、特定の講義プログラムに対応した設問回答/質問用サイト80及びアンケートサイト90に誘導することが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。