JP2019211753A - 磁気回路、ファラデー回転子及び磁気光学素子 - Google Patents

磁気回路、ファラデー回転子及び磁気光学素子 Download PDF

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【課題】外部磁界や温度上昇による不可逆減磁を抑制することができ、かつファラデー素子に十分な磁束密度を安定して与えることができる磁気回路を提供する。【解決手段】光が通過する貫通孔がそれぞれ設けられたサマリウム−コバルト系磁石からなる第1〜第3の磁石を有する磁気回路1であって、磁気回路1は、第1〜第3の磁石が前後方向に同軸上にこの順序で配置されてなり、光が磁気回路1の貫通孔を通過する方向を光軸方向としたときに、第1の磁石11は、光軸方向に垂直な方向に、かつ貫通孔側がN極となるように磁化されており、第2の磁石12は光軸方向に平行な方向に、かつ第1の磁石11側がN極となるように磁化されており、第3の磁石13は、光軸方向に垂直な方向に、かつ貫通孔側がS極となるように磁化されており、第2の磁石12が、第1、3の磁石以上の保磁力を有することを特徴とする、磁気回路1。【選択図】図1

Description

本発明は、磁気回路、ファラデー回転子及び磁気光学素子に関する。
ファラデー回転子は、ファラデー素子と、ファラデー素子に磁界を与える磁石とからなる素子である。ファラデー回転子は光を一方向だけに伝搬し、戻り光を阻止する働きがあるため、光アイソレータなどの磁気光学素子として、光通信システムやレーザー加工システムなどのレーザー発振器に用いられてきた。
光通信システムで使用される波長域は主に1300nm〜1700nmであり、従来のファラデー回転子では、ファラデー素子に希土類鉄ガーネットが用いられてきた。
一方で、近年レーザー加工などに用いられる波長域は、光通信帯域よりもより短波長側であり、主に1000nm付近が利用される。この波長域では、上記希土類鉄ガーネットは光吸収が大きく使用することができないため、ファラデー素子にテルビウム・ガリウム・ガーネット(TGG)のような常磁性体結晶が用いられてきた。
ところで、このようなファラデー回転子を光アイソレータとして用いるためには、ファラデー回転による回転角度(θ)が45°である必要がある。この回転角度は、ファラデー素子の長さ(L)、ベルデ定数(V)、光軸と平行な磁束密度(B)と下記の式(1)の関係にあることが知られている。
θ=V・B・L (1)
このうち、ベルデ定数はファラデー素子の材料に依存する特性である。一般に、TGGのような常磁性体は希土類鉄ガーネットに比べてベルデ定数が小さいため、45°のファラデー回転角を得るためには、ファラデー素子の長さや、ファラデー素子に加わる光軸と平行な磁束密度を大きくする必要があった。特に近年は装置の小型化が望まれているため、ファラデー素子や磁石を大型化するのではなく、磁石の構造を工夫することで、ファラデー素子に加わる磁束密度を向上させる発明が提案されている。
例えば、特許文献1には、第1〜第3の磁石により構成された磁気回路と、ファラデー素子とを備えるファラデー回転子が開示されている。第1の磁石は、光軸と垂直の方向であり、かつ光軸に向かう方向に磁化されている。第2の磁石は、光軸と垂直の方向であり、かつ光軸から離れる方向に磁化されている。これらの間に第3の磁石が配置されている。第3の磁石は、光軸と平行な方向であり、かつ第2の磁石から第1の磁石に向かう方向に磁化されている。この磁気回路では、第1の磁石と第2の磁石の光軸方向に沿う長さをL、第3の光軸方向に沿う長さをLとしたとき、L/10≦L≦Lの関係が成立するように構成されている。
特開2009−229802号公報
上記の磁気回路では、第3の磁石の貫通孔付近において、第1の磁石と第2の磁石の相互作用で作り出された強い磁界が発生する。この磁界は第3の磁石の磁化方向と逆向きである。このように着磁方向と逆向きの外部磁界が生じる場合、磁石の動作点の移動及びそれに帰属する減磁の影響を考慮する必要がある。説明のため、図7に磁石の減磁曲線(B−H曲線及びJ−H曲線)の一例を示す。B−H曲線32は、磁束密度Bと外部磁界Hの関係を表す曲線である。また、J−H曲線33は、磁化Jと外部磁界Hの関係を表す曲線である。曲線と縦軸、横軸の交点は、それぞれ残留磁束密度Br、固有保磁力Hcj及び保磁力HcBを意味する。残留磁束密度Brは、外部磁界を飽和磁化の状態から0にした時に磁性体に残る磁束密度のことである。保磁力は、磁性体が持つ磁化方向と反対方向の磁界を作用させて、磁化または磁束密度が0になる時の外部磁界の値のことであり、前者が固有保磁力HcJ、後者が保磁力HcBと表される。なお、磁性体の磁束密度(B)、外部磁界の強さ(H)、磁化の強さ(J)、真空の透磁率(μ)は、下記の式(2)の関係にあることが知られている。
B=μH+J (2)
(外部磁界による不可逆減磁)
図7に示すように、磁石に外部磁界H1が加えられた場合、磁石の動作点a1は、B−H曲線32上を移動し、H軸へ近い動作点b1へ移動する。また、より大きな外部磁界H2を与えると、磁石の動作点a1は、さらにH軸へ近い動作点c1へ移動する。このとき、B−H曲線32上の動作点c1をJ−H曲線33上に投影した動作点c2は、J−H曲線33のクニック点34(傾きが変化して急激に磁束密度が減少する変化点)を越えてしまう。このように、より大きな外部磁界H2による減磁の場合、B−H曲線32上の動作点をJ−H曲線33上に投影した動作点c2がJ−H曲線33のクニック点34を越えることで、外部磁界H2を取り除いた際に磁石の動作点a1が動作点d1へと移動する。ここで、動作点d1は、動作点c1から外部磁界H2を取り除いたときの動作点であり、動作点c1を通るリコイル透磁率曲線の傾きと平行な直線と、動作点a1と原点を通る直線の交点である。このとき、動作点a1における磁束密度と、動作点d1における磁束密度の差は外部磁界H2による不可逆減磁ΔBであり、再着磁を行わない限り回復しない減磁となる。
なお、磁石の動作点とは、図7に示すように、磁石のB−H曲線32上の点であり、磁気回路内における磁石の磁束密度B、磁界Hの状態を示す点のことである。また、原点からこの点に向かって引いた直線をパーミアンス線31と呼ぶ。パーミアンス線31の傾き(B/H)は、真空の透磁率(μ)、パーミアンス係数(P)と下記の式(3)の関係にあることが知られている。
B/H=μP (3)
(高温による不可逆減磁)
図8にネオジム磁石の減磁曲線の温度変化を示す。それぞれ、高温時のB−H曲線35、低温時のB−H曲線36、高温時のJ−H曲線37、低温時のJ−H曲線38を示している。ネオジム磁石は温度が上昇すると、残留磁束密度Br、固有保磁力Hcj及び保磁力HcBがそれぞれ、Br´、Hcj´及びHcB´に移動する。すると、低温時のB−H曲線36、低温時のJ−H曲線38は、それぞれ高温時のB−H曲線35、高温時のJ−H曲線37に変化する。このような温度変化において、B−H曲線上の動作点がB−H曲線のクニック点34を越えると、温度条件を元に戻しても磁力が元に戻らない、つまり温度変化による磁石の不可逆減磁が生じる。例えば、動作点a1は、低温から高温へ外部温度を変化させると、動作点b1へ移動する。動作点b1は高温時のB−H曲線35上のクニック点を越えていないため、外部温度を高温から低温へ戻すと、動作点b1から動作点a1へ戻ることができる、すなわち可逆減磁となる。一方、よりH軸へ近い動作点a2は、低温から高温へ外部温度を変化させると、動作点b2へと移動する。この場合は、動作点b2が高温時のB−H曲線35上のクニック点34を越えているため、外部温度を高温から低温へ戻しても、動作点b2から動作点a2へ戻ることができず、動作点c2へ移る。このとき、動作点a2における磁束密度と、動作点c2における磁束密度の差が不可逆減磁ΔBとなる。特にネオジム磁石は、図8に示すように、温度の上昇によりB−H曲線とJ−H曲線がB軸(磁束密度)側へ大きく変化することが知られており、高温下において、動作点の移動による不可逆減磁が生じやすい。なお、図8の動作点c2は、図7の動作点d1と同様の方法で求めることができる。
さらに、特許文献1に記載の第3の磁石は、第1、第2の磁石に比べ、磁化方向に短い形状を有している。このような磁化方向に短い形状の磁石では、磁石の形状に依存するパーミアンス係数も考慮する必要がある。通常、パーミアンス係数は磁化方向に短い、すなわち磁極同士が近づく形状の磁石で小さくなる。また、パーミアンス係数は式(3)に示すように、パーミアンス線31の傾きでもある。例えば、図9に示すように、動作点a1を通るパーミアンス線31は、動作点b1を通るパーミアンス線31の傾きβよりも大きな傾きα、すなわち、より大きなパーミアンス係数を有していることになる。言い換えれば、値の小さいパーミアンス係数βを有する磁石はH軸へ近い位置に動作点があるため、よりB−H曲線32及びJ−H曲線33上のクニック点34を越えやすくなり、上述した逆磁界や高温下による不可逆減磁が生じやすくなる。
以上のように、特許文献1に記載の磁気回路の第3の磁石は、磁石として不利な動作点において使用されるため、逆磁界や高温下による不可逆減磁を引き起こしやすい状況にあった。特に、高出力レーザー用光アイソレータなどの磁気光学素子として上記磁気回路を用いる場合、高出力光によるファラデー素子の温度上昇に伴う磁気回路の温度上昇は避けられないため、第3の磁石で高温による不可逆減磁が生じる可能性が高くなっていた。このように第3の磁石で不可逆減磁が生じると、ファラデー素子に十分な磁束密度を安定して与えることができなくなるため、ファラデー回転子が本来の機能を果たせなくなる可能性があった。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、外部磁界や温度上昇による不可逆減磁を抑制することができ、かつファラデー素子に十分な磁束密度を安定して与えることができる磁気回路を提供するものである。
本発明の磁気回路は、光が通過する貫通孔がそれぞれ設けられたサマリウム−コバルト系磁石からなる第1〜第3の磁石を有する磁気回路であって、磁気回路は、第1〜第3の磁石が前後方向に同軸上にこの順序で配置されてなり、光が磁気回路の貫通孔を通過する方向を光軸方向としたときに、第1の磁石は、光軸方向に垂直な方向に、かつ貫通孔側がN極となるように磁化されており、第2の磁石は光軸方向に平行な方向に、かつ第1の磁石側がN極となるように磁化されており、第3の磁石は、光軸方向に垂直な方向に、かつ貫通孔側がS極となるように磁化されており、第2の磁石が、1、3の磁石以上の保磁力を有することを特徴とする。なお、本発明で単に保磁力と記載する際は、HcBを指すものとする。
上記のような構成において、第2の磁石の貫通孔付近には、第1の磁石と第3の磁石の相互作用で作り出された強い磁界が発生する。しかし、本発明の磁気回路では第2の磁石における保磁力が大きいため、動作点がB−H曲線、J−H曲線上のクニック点を越えにくくなり、温度上昇や逆磁界による不可逆減磁発生を抑制することができ、第2の磁石の貫通孔部分における磁束密度を大きく保持しやすくなる。すなわち、ファラデー素子に十分な磁束密度を安定して与えることができる。
さらに、第1〜第3の磁石はサマリウム−コバルト系磁石からなる磁石である。サマリウム−コバルト系磁石は、ネオジム磁石と同等の残留磁束密度と保磁力を有するが、温度変化による保磁力の変動が小さく、かつキュリー温度が高いという特徴を有する。そのため、上記磁石からなる磁気回路では、特に高温下において動作点がB−H曲線、J−H曲線上のクニック点を越えにくく、不可逆減磁発生を抑制することができ、第2の磁石の貫通孔部分における磁束密度を大きく保持しやすくなる。
本発明の磁気回路では、第1〜第3の磁石が650kA/m以上の保磁力を有することが好ましい。このような保磁力を有することで、第2の磁石における不可逆減磁の発生を抑制することができる。
本発明の磁気回路では、第2の磁石の光軸方向に沿う長さが、第1、3の磁石の光軸方向に沿う長さ以上であることが好ましい。このようにすれば、第2の磁石における不可逆減磁の発生を抑制することができ、第2の磁石の貫通孔部分における磁束密度を大きく保持しやすくなる。
本発明の磁気回路では、第2の磁石の光軸方向に沿う長さが、第1、3の磁石の光軸方向に沿う長さより大きいことが好ましい。
本発明の磁気回路では、第2の磁石が、第1、3の磁石より大きな保磁力を有することが好ましい。
本発明の磁気回路では、貫通孔の断面積が100mm以下であることが好ましい。貫通孔の断面積を100mm以下にすることで、磁束密度が大きくなりやすい。
本発明の磁気回路は、光が通過する貫通孔がそれぞれ設けられた第1〜第3の磁石を有する磁気回路であって、磁気回路は、第1〜第3の磁石が前後方向に同軸上にこの順序で配置されてなり、光が磁気回路の貫通孔を通過する方向を光軸方向としたときに、第1の磁石は、光軸方向に垂直な方向に、かつ貫通孔側がN極となるように磁化されており、第2の磁石は光軸方向に平行な方向に、かつ第1の磁石側がN極となるように磁化されており、第3の磁石は、光軸方向に垂直な方向に、かつ貫通孔側がS極となるように磁化されており、第2の磁石が、第1、3の磁石以上の保磁力を有し、第2の磁石の光軸方向に沿う長さが、第1、3の磁石の光軸方向に沿う長さ以上であることを特徴とする。
上記のような構成において、第2の磁石の貫通孔付近には、第1の磁石と第3の磁石の相互作用で作り出された強い磁界が発生する。しかし、第2の磁石における保磁力が大きいため、動作点がB−H曲線、J−H曲線上のクニック点を越えにくくなり、温度上昇や逆磁界による不可逆減磁発生を抑制することができ、第2の磁石の貫通孔部分における磁束密度を大きく保持しやすくなる。また、第2の磁石の光軸方向に沿う長さが、第1、3の磁石の光軸方向に沿う長さ以上であるため、第2の磁石における不可逆減磁の発生を抑制することができ、第2の磁石の貫通孔部分における磁束密度を大きく保持しやすくなる。
本発明のファラデー回転子は、上記磁気回路と、磁気回路における貫通孔内に配置されており、かつ光が透過する常磁性体からなるファラデー素子とを備えてなることを特徴とする。
本発明のファラデー回転子は、常磁性体がガラス材であることが好ましい。
本発明の磁気光学素子は、上記ファラデー回転子と、ファラデー回転子の磁気回路の光軸方向における一方端に配置されている第1の光学部品及び他方端に配置されている第2の光学部品とを備え、磁気回路の貫通孔を通過する光が、第1の光学部品及び第2の光学部品を通過することを特徴とする。
本発明の磁気光学素子では、第1の光学部品及び第2の光学部品が偏光子であることが好ましい。
本発明によれば、外部磁界や温度上昇による不可逆減磁を抑制することができ、かつファラデー素子に十分な磁束密度を安定して与えることができる磁気回路を提供することができる。
本発明の磁気回路の構造の一例を示す模式的断面図である。 本発明における第1の磁石の構造の一例を示す図である。 本発明における第2の磁石の構造の一例を示す図である。 本発明における第3の磁石の構造の一例を示す図である。 本発明のファラデー回転子の構造の一例を示す模式的断面図である。 本発明の磁気光学素子の構造の一例を示す模式的断面図である。 磁石の減磁曲線(B−H曲線及びJ−H曲線)の一例を示す図である。 ネオジム磁石の減磁曲線の温度変化(B−H曲線及びJ−H曲線)の一例を示す図である。 磁石の減磁曲線(B−H曲線及びJ−H曲線)の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではない。また、各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照する場合がある。
(磁気回路1)
図1は、本発明の磁気回路の構造を示す模式的断面図である。磁気回路1は、それぞれ貫通孔が設けられた第1の磁石11、第2の磁石12及び第3の磁石13を有する。磁気回路1は、第1の磁石11、第2の磁石12及び第3の磁石13が前後方向に同軸上にこの順序で配置されてなる。なお、同軸上に配置されるとは、光軸方向から見て、各磁石の中央付近が重なるように配置されることをいう。本実施形態では、第1の磁石11、第2の磁石12及び第3の磁石13の貫通孔が連結されることにより、磁気回路の貫通孔2が構成されている。なお、図1中のN及びSの文字は磁極を示し、後述する他の図面においても同様である。
磁気回路1において、第1の磁石11と第3の磁石13は光軸と垂直方向に磁化され、互いに磁化方向が対向している。具体的には、第1の磁石11は、光軸と垂直な方向に、かつ貫通孔側がN極となるように磁化されている。第3の磁石13は、光軸と垂直な方向に、かつ貫通孔側がS極となるように磁化されている。第2の磁石12は光軸に平行な方向に、かつ第1の磁石11側がN極となるように磁化されている。
磁気回路1を構成する第1〜第3の磁石は、サマリウム−コバルト(Sm−Co)を主成分とする磁石から構成されることが好ましい。サマリウム−コバルト系磁石はキュリー温度が600℃以上であるため、高温下における不可逆減磁を抑制することができる。また、サマリウム−コバルト系磁石の残留磁束密度の温度依存性は、一般に−0.03%/℃程度であり、ネオジム磁石は−0.1%/℃程度である。また、保磁力の温度依存性は、ネオジム磁石で−0.5%/K程度、サマリウム−コバルト系磁石で−0.2%/K程度である。そのため、サマリウム−コバルト系磁石を用いると、磁気回路1の温度上昇による磁石の残留磁束密度及び保磁力の低下を、より効果的に抑制することができる。なお、サマリウム−コバルト(Sm−Co)を主成分とする磁石以外を用いても良い。
磁気回路1を構成する第1〜第3の磁石は、保磁力が650kA/m以上であることが好ましく、660kA/m以上がより好ましく、700kA/mがさらに好ましく、750kA/mが特に好ましい。保磁力が低いと、第2の磁石12が、第1の磁石11と第3の磁石13の相互作用で作り出される強い磁界によって動作点がH軸へ近づくことにより、磁石が不可逆減磁しやすくなる。また、保磁力が大きいほど高温化で安定した磁気回路1を得ることができるが、サマリウム−コバルト系磁石で得られる保磁力は、現実的には1000kA/mが上限である。
また、第1の磁石11と第3の磁石13の保磁力は等しいことが好ましい。このようにすれば、第2の磁石12に均一な磁界を与えることができる。もっとも、第1の磁石11の保磁力と、第3の磁石13の保磁力が等しくなくてもよい。
第2の磁石12は、第1、第3の磁石以上の保磁力を有する。具体的には、第2の磁石12の保磁力は、第1、第3の磁石の保磁力の1倍以上であり、1.05倍以上が好ましく、1.1倍以上が特に好ましい。このようにすれば、第2の磁石12の貫通孔付近に、第1の磁石11と第3の磁石13の相互作用で作り出された強い磁界が発生しても、第2の磁石12の動作点がB−H曲線、J−H曲線上のクニック点を越えにくくなり、温度上昇や逆磁界による不可逆減磁発生を抑制することができ、第2の磁石12の貫通孔部分における磁束密度を大きく保持しやすくなる。また、サマリウム−コバルト系磁石で得られる保磁力は、現実的には400〜1000kA/m程度である。そのため、第2の磁石12の保磁力は最大で、第1、第3の磁石の保磁力の2.5倍以下が好ましく、2倍以下であることがより好ましく、1.8倍以下であることが特に好ましい。なお、第1の磁石11の保磁力と、第3の磁石13の保磁力が等しくない場合は、第1及び第3の磁石のうち、より高い保磁力に対して、上記の値を有するものとする。
また、磁気回路1を構成する第1〜第3の磁石の残留磁束密度(Br)は、0.7T以上であることが好ましく、0.8T以上であることがより好ましく、0.9T以上であることが特に好ましい。このようにすれば、第2の磁石12の貫通孔付近に磁束密度の大きい領域を形成することができ、後述するファラデー素子14に45°の回転角度を与えることができる。
また、第1の磁石11と第3の磁石13の残留磁束密度は等しいことが好ましい。このようにすれば、第2の磁石12に均一な磁界を与えることができる。もっとも、第1の磁石11の保磁力と、第3の磁石13の残留磁束密度が等しくなくてもよい。
本発明の磁気回路1において、第2の磁石12の光軸方向に沿う長さが、第1の磁石11又は第3の磁石13の光軸方向に沿う長さ以上であることが好ましい。具体的には、第2の磁石12の長さが、第1の磁石11及び第3の磁石13の長さに対して、1倍以上が好ましく、1.01倍以上であることがより好ましく、1.05倍以上であることが特に好ましい。このようにすれば、第2の磁石12の磁化方向の長さが相対的に向上し、第2の磁石12のパーミアンス係数が大きくなるため、第2の磁石12の動作点がB軸側へ近づき、不可逆減磁の抑制効果が大きくなる。また、第2の磁石12の光軸方向に沿う長さが大きすぎると、第1の磁石11と第3の磁石13の相互作用が弱まるため、第2の磁石12の貫通孔付近に磁束密度の大きい領域を形成することができなくなる。そのため、第2の磁石12の光軸方向に沿う長さは、2倍以下が好ましく、1.5倍以下であることがより好ましく、1.4倍以下であることが特に好ましい。なお、第1の磁石11の光軸方向に沿う長さと、第3の磁石13の光軸方向に沿う長さが等しくない場合は、第1及び第3の磁石のうち、より長い磁石の光軸方向に沿う長さに対して、上記の値を有するものとする。
本発明の磁気回路1において、第1の磁石11の光軸方向に沿う長さと、第3の磁石13の光軸方向に沿う長さが等しいことが好ましい。このようにすれば、第2の磁石12に均一な磁界を与えることができる。もっとも、第1の磁石11の光軸方向に沿う長さと、第3の磁石13の光軸方向に沿う長さが等しくなくともよい。
本発明の磁気回路1において、磁気回路の貫通孔2の断面形状は特に限定されず、矩形や円形であってもよい。組み立てを容易にする点では矩形が好ましく、均一な磁界を付与する点では円形が好ましい。
磁気回路の貫通孔2の断面積は100mm以下であることが好ましく、3mm〜80mmがより好ましく、5mm〜60mmがさらに好ましく、7mm〜50mmが特に好ましい。断面積が大きくなりすぎると十分な磁束密度が得られず、小さすぎるとファラデー素子14を磁気回路の貫通孔2内に配置しにくくなる。
図2は、第1の磁石の構造の一例を示す図である。図2に示す第1の磁石11は、4個の磁石片を組み合わせて構成されている。なお、第1の磁石11を構成する磁石片の個数は上記に限定されない。例えば、第1の磁石11は6個もしくは8個等の磁石片を組み合わせて構成されていてもよい。複数の磁石片を組み合わせて第1の磁石11を構成することにより、磁界を効果的に大きくすることができる。もっとも、第1の磁石11は、単体磁石からなっていてもよい。
図3は、第2の磁石の構造の一例を示す図である。図3に示す第2の磁石12は、1個の単体磁石からなる。なお、第2の磁石12は、2個以上の磁石片を組み合わせて構成されていてもよい。
図4は、第3の磁石の構造の一例を示す図である。図4に示す第3の磁石13は、第1の磁石11と同様に、4個の磁石片を組み合わせて構成されている。複数の磁石片を組み合わせて第3の磁石13を構成することにより、磁界を効果的に大きくすることができる。なお、第3の磁石13は、6個もしくは8個等の磁石片を組み合わせて構成されていてもよく、単体磁石からなっていてもよい。
(ファラデー回転子10)
図5は、本発明のファラデー回転子の構造の一例を示す模式的断面図である。ファラデー回転子10は、光アイソレータや光サーキュレータ等、後述する磁気光学素子20に用いられる装置である。ファラデー回転子10は、磁気回路1と、磁気回路の貫通孔2内に配置されたファラデー素子14とを備える。ファラデー素子14は、光を透過する常磁性体からなる。
ファラデー回転子10は、図1に示した本発明の磁気回路1を有するため、外部磁界や温度上昇による不可逆減磁が抑制され、かつファラデー素子14に十分な磁束密度を安定して与えることができるため、安定して使用することが可能である。
また、ファラデー回転子10には、光を第1の磁石11側から入射させてもよく、第3の磁石13側から入射させてもよい。
また、ファラデー素子14の断面形状と磁気回路の貫通孔2の断面形状は必ずしも一致させなくともよいが、均一な磁界を与えるという観点では、一致させることが好ましい。
ファラデー素子14には、常磁性体を用いることができる。中でもガラス材を用いることが好ましい。ガラス材からなるファラデー素子14は、単結晶材料のような欠陥等によるベルデ定数の変動や消光比の低下が少なく、接着剤からの応力の影響も少ないため、安定したベルデ定数と高い消光比を保つことができる。
ファラデー素子14に用いられるガラス材は、モル%の酸化物換算で、Tbの含有量が40%より多いことが好ましく、45%以上がより好ましく、48%以上がさらに好ましく、51%以上であることが特に好ましい。このようにTbの含有量を多くすることにより、良好なファラデー効果が得やすくなる。なお、ガラス中においてTbは3価や4価の状態で存在するが、本明細書ではこれら全てをTbに換算した値として表す。
ファラデー素子14に用いられるガラス材において、全Tbに対するTb3+の割合は、モル%で55%以上であることが好ましく、60%以上がより好ましく、80%以上がさらに好ましく、90%以上であることが特に好ましい。全Tbに対するTb3+の割合が少なすぎると、波長300nm〜1100nmにおける光透過率が低下しやすくなる。
(磁気光学素子20)
図6は、本発明の磁気光学素子の構造の一例を示す模式的断面図である。図6に示す磁気光学素子20は光アイソレータである。磁気光学素子20は、図5に示したファラデー回転子10と、磁気回路1の光軸方向における一方端に配置されている第1の光学部品25及び他方端に配置されている第2の光学部品26とを備える。第1の光学部品25及び第2の光学部品26は、本実施形態では偏光子である。第2の光学部品26の光透過軸は、第1の光学部品25の光透過軸に対して45°傾けられている。
磁気光学素子20に入射する光は、第1の光学部品25を通過し、直線偏光となって、ファラデー素子14に入射する。入射した光はファラデー素子14により45°回転し、第2の光学部品26を通過する。第2の光学部品26を通過した光の一部が反射戻り光となり、偏光面が45°の角度で第2の光学部品26を通過する。第2の光学部品26を通過した反射戻り光は、ファラデー素子14により、さらに45°回転され、第1の光学部品25の光透過軸に対して90°の直交偏光面となる。そのため、反射戻り光は第1の光学部品25を透過できず、遮断される。
本発明の磁気光学素子20は、図1に示した本発明の磁気回路1を有するため、外部磁界や温度上昇による不可逆減磁が抑制され、かつファラデー素子14に十分な磁束密度を安定して与えることができるため、安定して使用することが可能である。
なお、図6に示す磁気光学素子20は光アイソレータであるが、磁気光学素子20は光サーキュレータであってもよい。この場合には、第1の光学部品25及び第2の光学部品26は波長板やビームスプリッタであればよい。もっとも、磁気光学素子20は、光アイソレータ及び光サーキュレータに限定されない。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1は、本発明の実施例1〜7及び比較例1を示している。
実施例1〜7及び比較例1の磁気回路の磁束密度の平均値は、上記の表1の条件になるように保磁力HcB、残留磁束密度Br及び長さLを有する第1〜第3の磁石を設定し、第1〜第3の磁石で図1のような磁石構造を構成する場合についてシミュレーションを行うことで測定した。なお、上記の磁束密度の平均値は、直径3mm、長さ10mm、ベルデ定数0.21min/Oe・cmのファラデー回転ガラス素子を用いることを想定したものであり、第2の磁石の貫通孔の中央から光軸方向に±5mmの長さにおける磁束密度の平均値のシミュレート値を表すものである。また、上記の「長さ」とは光軸方向に沿う長さのことであり、本実施例では単に長さ又はLと表記する。
表1から明らかなように、実施例1〜7では、第2の磁石の貫通孔の中央から光軸方向に±5mmの長さにおける磁束密度の平均値は1.13〜1.34Tとなり、第1の磁石と第3の磁石の相互作用で作り出された強い磁界の影響を受けても、第2の磁石の貫通孔付近で不可逆減磁が生じにくいため、大きな磁束密度を有する磁気回路が得られた。
比較例1は、第2の磁石について、HcBが413kA/m、Brが0.95Tと小さいこと以外は実施例3と同様に作製された磁気回路であるが、第2の磁石の貫通孔の中央から光軸方向に±5mm長さにおける磁束密度の平均値は1.01Tと小さくなった。
1 磁気回路
2 磁気回路の貫通孔
10 ファラデー回転子
11 第1の磁石
12 第2の磁石
13 第3の磁石
14 ファラデー素子
20 磁気光学素子
25 第1の光学部品
26 第2の光学部品
31 パーミアンス線
32 B−H曲線
33 J−H曲線
34 クニック点
35 高温時のB−H曲線
36 低温時のB−H曲線
37 高温時のJ−H曲線
38 低温時のJ−H曲線
a1、b1、c1、d1、a2、b2、c2 動作点
H、H1、H2 外部磁界
ΔB 不可逆減磁
HcJ、HcJ´ 固有保磁力
HcB、HcB´ 保磁力
Br、Br´ 残留磁束密度
α、β パーミアンス係数

Claims (11)

  1. 光が通過する貫通孔がそれぞれ設けられたサマリウム−コバルト系磁石からなる第1〜第3の磁石を有する磁気回路であって、
    前記磁気回路は、前記第1〜第3の磁石が前後方向に同軸上にこの順序で配置されてなり、
    光が前記磁気回路の前記貫通孔を通過する方向を光軸方向としたときに、前記第1の磁石は、前記光軸方向に垂直な方向に、かつ前記貫通孔側がN極となるように磁化されており、
    前記第2の磁石は前記光軸方向に平行な方向に、かつ前記第1の磁石側がN極となるように磁化されており、
    前記第3の磁石は、前記光軸方向に垂直な方向に、かつ前記貫通孔側がS極となるように磁化されており、
    前記第2の磁石が、前記第1、3の磁石以上の保磁力を有することを特徴とする、磁気回路。
  2. 前記第1〜3の磁石が650kA/m以上の保磁力を有することを特徴とする、請求項1に記載の磁気回路。
  3. 前記第2の磁石の光軸方向に沿う長さが、前記第1、3の磁石の光軸方向に沿う長さ以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の磁気回路。
  4. 前記第2の磁石の光軸方向に沿う長さが、前記第1、3の磁石の光軸方向に沿う長さより大きいことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気回路。
  5. 前記第2の磁石が、前記第1、3の磁石より大きい保磁力を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気回路。
  6. 前記貫通孔の断面積が100mm以下であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気回路。
  7. 光が通過する貫通孔がそれぞれ設けられた第1〜第3の磁石を有する磁気回路であって、
    前記磁気回路は、前記第1〜第3の磁石が前後方向に同軸上にこの順序で配置されてなり、
    光が前記磁気回路の前記貫通孔を通過する方向を光軸方向としたときに、前記第1の磁石は、前記光軸方向に垂直な方向に、かつ前記貫通孔側がN極となるように磁化されており、
    前記第2の磁石は前記光軸方向に平行な方向に、かつ前記第1の磁石側がN極となるように磁化されており、
    前記第3の磁石は、前記光軸方向に垂直な方向に、かつ前記貫通孔側がS極となるように磁化されており、
    前記第2の磁石が、前記第1、3の磁石以上の保磁力を有し、
    前記第2の磁石の光軸方向に沿う長さが、前記第1、3の磁石の光軸方向に沿う長さ以上であることを特徴とする、磁気回路。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁気回路と、前記磁気回路における前記貫通孔内に配置されており、かつ光が透過する常磁性体からなるファラデー素子とを備えてなる、ファラデー回転子。
  9. 前記常磁性体がガラス材であることを特徴とする、請求項8に記載のファラデー回転子。
  10. 請求項8又は9に記載のファラデー回転子と、
    前記ファラデー回転子の前記磁気回路の前記光軸方向における一方端に配置されている第1の光学部品及び他方端に配置されている第2の光学部品とを備え、
    前記磁気回路の前記貫通孔を通過する光が、前記第1の光学部品及び前記第2の光学部品を通過する、磁気光学素子。
  11. 前記第1の光学部品及び前記第2の光学部品が偏光子である、請求項10に記載の磁気光学素子。
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