JP2000231081A - 光アイソレータ - Google Patents

光アイソレータ

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JP2000231081A
JP2000231081A JP11034078A JP3407899A JP2000231081A JP 2000231081 A JP2000231081 A JP 2000231081A JP 11034078 A JP11034078 A JP 11034078A JP 3407899 A JP3407899 A JP 3407899A JP 2000231081 A JP2000231081 A JP 2000231081A
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magnet
garnet
optical isolator
isotropic
magnetic field
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JP11034078A
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Tadakuni Sato
忠邦 佐藤
Takahiro Nakajima
隆弘 中島
Masayuki Kimura
昌行 木村
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイソレータ構成に対して、磁界印加用磁石
と、その形状及びその着磁条件とを特定することによ
り、低価格化を図ることができる光アイソレータを提供
すること。 【解決手段】 ファラデー回転素子にガーネット厚膜を
使用し、前記ガーネット素子を磁化して構成された光ア
イソレータにおいて、前記ガーネット素子を磁化するた
めに発生する磁界を等方性希土類磁石11から供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光通信シ
ステムや光計測器に用いられる光学部品であり、光源か
ら出射した光が光学系の中の光学素子の端面で反射し、
光源に戻るのを防ぐための光学アイソレータ及びその様
な非可逆相反部品に使用されるファラデー回転素子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光源からの出射光を光学系を用
いて伝達しようとするとき、光学系中の光学素子の端面
で反射した光は光源に戻ってくる。例えば、光通信にお
いては光源のレーザから出射した光は結合レンズによっ
て収束され、光ファイバの端面に厚められている。大部
分の光は光ファイバ中に入りその中を伝搬するが一部の
光はファイバ端面で反射されて光源のレーザに戻る。レ
ーザ中に戻った光は、一般に位相も偏光方向もレーザ中
の光とは異なり、これによってレーザ発振が乱されレー
ザ光のノイズとなったり、最悪の場合は発振が停止す
る。
【0003】このようなノイズを防ぐため、戻り光を遮
断する光アイソレータが用いられる。また、同様な機能
を有するものとして光サーキュレータがある。特に、光
アイソレータでは戻り光の遮断特性(アイソレーショ
ン、消光比)の高いこと、入射光の透過損失(挿入損
失)の少ないことが要求される。
【0004】図7は従来の光アイソレータの典型的な構
成を示す断面図である。図7を参照すると、ファラデー
回転素子3の両側に偏光素子1を配置して入射光側を偏
光子とし、出射光側を検光子として機能させている。ま
た、ファラデー回転素子3の周囲には、この素子を一方
向に磁化させるための筒形の永久磁石4が配設されてい
る。これらの光学素子1,3及び磁石4等は、通常はそ
れぞれホルダ2を介したり、永久磁石4を介したりし
て、接着剤や半田、レーザ溶接等により、筐体5に固定
されている。
【0005】これら部材の中で、永久磁石4はファラデ
ー回転子に使用される磁性材料を一方向に十分に磁化さ
せるだけの磁界強度を有する必要がある。ファラデー回
転子3に使用されている市販のガーネット膜の多くは飽
和磁化が高く、そのため高性能な永久磁石が必要とな
り、Sm2 Co17系等の異方性希土類磁石を使用するの
が通例となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】Sm2 Co17系等の異
方性希土類磁石は、個々の磁石粉末粒子の結晶C軸方向
を磁場中で整列させた後に成形し、この成形粉末を焼
結、時効して製造される。したがって、成形体は、磁場
中成形が可能な金型形状とする制約がある。また、高価
で大掛かりな磁場中成形設備を必要とする。また、成形
用粉末は不定形な磁石粒子の一次粒子が、流動性が著し
く低下した成形用粉末として使用されるので小さな金型
への充填バラツキが大きくなり、特に肉厚が小(約2m
m以下)となった場合は粉末充填不良により成形不能と
なる。また、これら磁石の結晶は、結晶格子のC面が成
長容易方向となるので、成形時の磁場配向方向はその他
の方向に比べ焼結時の収縮率が大となり、焼結磁石変形
の原因となる。
【0007】以上の原因で、Sm2 Co17系等の異方性
希土類焼結磁石の低価格化は困難となっている。
【0008】そこで、本発明の技術的課題は、アイソレ
ータ構成に対して、磁界印加用磁石と、その形状及びそ
の着磁条件とを特定することにより、低価格化を図るこ
とができる光アイソレータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ファラ
デー回転素子にガーネット厚膜を使用し、前記ガーネッ
ト素子を磁化して構成された光アイソレータにおいて、
前記ガーネット素子を磁化するために発生する磁界を等
方性希土類磁石から供することを特徴とする光アイソレ
ータが得られる。
【0010】また、本発明によれば、前記光アイソレー
タにおいて、前記等方性希土類磁石の形状が円筒形状で
あることを特徴とする光アイソレータが得られる。
【0011】また、本発明によれば、前記光アイソレー
タにおいて、前記等方性希土類磁石の形状が角枠状であ
ることを特徴とする光アイソレータが得られる。
【0012】また、本発明によれば、前記光アイソレー
タにおいて、前記等方性希土類磁石の形状が凹形状であ
ることを特徴とする光アイソレータが得られる。
【0013】また、本発明によれば、前記いずれかの光
アイソレータにおいて、前記等方性希土類磁石の底面積
Sと厚さtの比S1/2 /tを5.5以下(0を含まず)
としたことを特徴とする光アイソレータが得られる。
【0014】また、本発明によれば、前記いずれかの光
アイソレータにおいて、前記等方性希土類磁石内空隙部
に発生する最大磁場Hmと、該ガーネットの飽和磁化4
πMsとの比Hm(Oe)/4πMs(G)が0.7O
e/G以上としたことを特徴とする光アイソレータが得
られる。
【0015】また、本発明によれば、前記いずれかの光
アイソレータにおいて、前記等方性希土類磁石の保磁力
ic )と、アイソレータ組み込み後の該磁石への着
磁の印加磁界(Hex)との比Hex/ ic を1.0
以上としたことを特徴とする光アイソレータが得られ
る。
【0016】また、本発明によれば、前記いずれかの光
アイソレータにおいて、前記等方性希土類磁石は、Sm
2 Co17系磁石からなることを特徴とする光アイソレー
タが得られる。
【0017】さらに、本発明によれば、前記いずれかの
光アイソレータにおいて、前記ファラデー回転素子がL
PE法にて作製されたGdBi系ガーネット及びTbB
i系ガーネットの内の少なくとも1種からなることを特
徴とする光アイソレータが得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明について更に具体的
に説明する。
【0019】図1は本発明の光アイソレータの一構成例
を示す斜視図であり、本発明の第1、第4乃至第6の実
施の形態で用いられている。図2は本発明の光アイソレ
ータのもう一つの構成例を示す斜視図であり、本発明の
第2、第4乃至第6の実施の形態に置いて用いられてい
る。図3は本発明の光アイソレータのさらにもう一つの
構成例を示す斜視図であり、本発明の第3乃至第6の実
施の形態に用いられている。
【0020】本発明の光アイソレータの基本構成は、図
7に示す従来技術による光アイソレータとほぼ同様な構
成を有している。
【0021】本発明では、LPE法(液相エピタキシャ
ル成長法)によりガーネット育成基板上にFeの一部を
Al、Gaで置換したGdBi系ガーネット膜、及びT
bBi系ガーネット膜をファラデー回転子として使用す
るものであり、これらのガーネット膜は膜厚方向に磁化
容易性を有しており、より低い磁場で磁化が飽和し易い
特性を有する。
【0022】また、GdBi系ガーネット及びTbBi
系ガーネットは、他の希土類ガーネットに比べ、飽和磁
化が著しく低い特性を有している。加えてFeの一部を
Al、Gaで置換することにより、飽和磁化の低減が図
られ、ファラデー回転子の磁化を飽和するための印加磁
場が低減できる。したがって、磁界印加用永久磁石の特
性低減が可能となり、低価格化の主要因のひとつとな
る。
【0023】本発明においては、磁界印加用磁石とし
て、等方性Sm2 Co17系磁石を使用している。この等
方性Sm2 Co17系磁石は、異方性Sm2 Co17系磁石
に比べ、磁石特性は低くなるものの、製造工程や作業が
簡便であり、安価となる。
【0024】また、等方性Sm2 Co17系磁石は、磁石
粉末を磁場中成形する必要がないので、成形形状の制約
が著しく小さくなる。また、磁石粒子を集合して2次粒
子を形成して使用することができるので、成形用粉末の
流動性は著しく向上し、金型への粉末充填性が向上する
ので、成形体のバラツキ低減のみでなく、形状の薄肉化
や複雑化も可能となる。
【0025】また、焼結磁石においては、焼結による収
縮は等方的となるため、異方性焼結磁石のような焼結収
縮による変形が生じない。したがって、異方性磁石は、
磁石の加工代を低減できるので、安価となる。
【0026】本発明においては、光学素子を磁石内空隙
部に内包するように構成している。また、磁石の形状と
しては、図1の符号11に示すように円筒形状、図2の
符号12に示すように角枠状、図3の符号13に示すよ
うに凹形状が考えられるが、円筒形状は粉末の充填がよ
り均質化されるので、形状、特性、機械的強度のバラツ
キが少なく、回転を利用した精密な加工が容易になると
いう長所がある。
【0027】ここで、磁石の形状が図2に示すように角
枠状、図3に示すように凹形状では、磁石をアイソレー
タの筐体と併用とすることにより、著しい低価格化、小
型化となるばかりでなく、表面実装用部品として自動装
着が極めて容易となる。加えて、凹形状磁石の場合は、
光学素子の磁石内空隙部への装着が著しく容易となる利
点がある。
【0028】また、本発明においては、等方性Sm2
17系磁石の磁化方向に直交する面積を低面積Sとし、
磁化方向の長さを厚さtとし、その比:S1/2 /tを
5.5以下とするものである。ここで、比の値が0の場
合は、磁石が無い意味となるので、0は含まない。ま
た、部品として、実質的には、比の値が0.1以上の領
域となる。一方、比の値が5.5以上になると、磁石内
空隙部に導入する磁界強度が低下し、光アイソレータの
アイソレーションが著しく劣化する。したがって、比の
値が5.5以下では、磁石により発生する磁界強度と均
質性が良好な状態となるため、高いアイソレーションを
示す。
【0029】また、本発明においては、等方性Sm2
17系磁石内空隙部に発生する最大磁場Hmと、このガ
ーネットの飽和磁化4πMsとの比Hm(Oe)/4π
Ms(G)を0.7Oe/G以上とするものである。こ
こで、0.7Oe/G以上では、ガーネット膜の磁気モ
ーメントの整列が向上し、高いアイソレーションを示
す。一方、0.7Oe/G以下では、アイソレーション
が著しく劣化する。
【0030】また、本発明においては、等方性Sm2
17系磁石の保磁力( ic )と、アイソレータ組み込
み後のこの磁石への着磁の印加磁界(Hex)との比H
ex/ ic を1.0以上とするものである。ここで、
この比の値が1.0以上では、等方性Sm2 Co17系磁
石内空隙粉に導入する磁界強度と均質性が良好な状態と
なるため、高いアイソレーションを示す。一方、この比
の値が1.0以下では磁界強度の低下とバラツキが増加
し、加えて昇温による不可逆変化により特性劣化が発生
するからである。
【0031】尚、熱安定性を考慮すると磁石の ic
約4kOe以上が望ましく、一方、着磁機の低廉化から
ic は18kOe以下が望ましい。したがって、実用
的には、磁石の ic は4〜18kOeの範囲が特に有
用な範囲となる。
【0032】尚、以下に述べる本発明の実施の形態にお
いては、Sm2 Co17系焼結磁石についてのみ述べてい
るが、本発明の請求内であればSm2 Co17系複合型磁
石でも同様なアイソレータ特性が得られる。また、Nd
・Fe・B系希土類磁石でも同様な特性が得られるもの
である。しかしながら、Nd・Fe・B系磁石に比べS
2 Co17系磁石は耐酸化性及び温度安定性に優れてい
るので、信頼性の観点ではSm2 Co17系磁石が有用と
なる。
【0033】また、本発明の実施の形態においては、偏
光子としてガラス偏光子を使用しているが、これに限定
するものでなく、例えばルチル、YVO4 等のような複
屈折材料を用いてもよく、ガーネット結晶のファラデー
回転作用を利用するものであれば、本発明の範囲とな
る。
【0034】また、磁界印加用磁石も、単一焼結体に限
定するものでなく、複数を組み合わせて構成してもよ
い。
【0035】それでは、本発明の実施の形態について図
面を参照しながら説明する。
【0036】(第1の実施の形態)高純度の酸化ガドリ
ニウム(Gd2 3 )、酸化テルビニウム(Tb
2 3 )、酸化第2鉄(Fe2 3 )、酸化ガリウム
(Ga2 3 )、酸化アルミニウム(Al2 3 )、酸
化ビスマス(Bi2 3 )、酸化鉛(PbO)及び酸化
ホウ素(B2 3 )の粉末を原料として使用し、PbO
−Bi2 3 −B2 3 系をフラックスとして使用し、
LPE法にて、NGG基板(格子定数12,5094
Å)上に主成分比がGd1.9 Bi1.1 Fe4.3 Al0.4
Ga0.3 12近傍のGdBiガーネット膜を、またSG
GG基板(格子定数12,496Å)上に主成分比がT
2.1 Bi0.9 Fe5.0 12近傍のTdBi:系ガーネ
ット膜を、約600μmの厚さに育成した。尚、これら
のガーネット膜は少量(各3wt%以下)のB2 3
びPbOを含有していた。
【0037】次に、基板を徐去した後、GdBi系ガー
ネット膜を50%の酸素雰囲気中、1050℃でTbB
i系ガーネット膜を3%の水素雰囲気中500℃で熱処
理した。これら試料について、振動型磁力計を用いて、
ガーネット膜の磁気特性を測定した。これらガーネット
膜の飽和磁化(4πMs)はGdBi系が約150G、
TbBi系が約750Gであり、膜厚方向に磁化容易性
を示していた。
【0038】これらガーネット膜の波長1.55μmに
おけるファラデー回転能はGdBi系が約1000de
g/cm、TbBi系が約900deg/cmであっ
た。
【0039】次に、これらガーネット膜のファラデー回
転角が波長1.55μmで約45degとなるように調
整した。これらガーネット膜にARコート処理した後、
切断加工して辺長が1.0mmの四辺形平板状ファラデ
ー回転子として使用し、その前後に偏光子及び検光子と
して辺長が1.0mmの四辺形平板状ガラス偏光子を偏
光面が45degとなるように配置した光学素子を組み
合せた。符号21はこの光学素子の組合せを示してい
る。
【0040】次に、これら素子の組み合せを図1に示す
ように外径25mmで内径1.5mmで高さ1.5mm
の円筒状の等方性Sm2 Co17系焼結磁石(Brが約
5.5kG、 ic が約9kOe)の内径部に装着した
後、電磁石を使用して約20kOeの磁界を印加して磁
石を高さ方向に着磁してアイソレータとした。これらの
波長1.55μmにおけるアイソレータ特性の測定した
ところ、ガーネット膜の種類の材質による違いは見られ
ず、アイソレーションは約45dB、挿入損失が約0.
2dBの良好な特性であった。
【0041】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
作製した偏光子/ファラデー回転子/検光子の組み合せ
を図2に示した角枠状等方性Sm2 Co17系磁石(外寸
2.5mm、内寸1.1mm、厚さ2.0mm)の
角枠内部に配置し、アイソレータ特性を測定した。尚、
符号22は、この光学素子の組合せを示している。その
結果、ガーネットの種類(GdBi系、TbBi系)に
よらず、アイソレーションは約45dB、挿入損失が約
0.2dBの良好な特性であった。
【0042】(第3の実施の形態)第1の実施の形態で
作製した偏光子/ファラデー回転子/検光子の組み合せ
を図3に示した凹形状等方性Sm2 Co17系磁石(外寸
3.0mm、幅1.1mm、深さ2.3mmの溝を有
し、厚さが1.5mm)の溝底部に配置し、アイソレー
タ特性を測定した。尚、符号23はこの光学素子の組合
わせを示している。その結果、ガーネットの種類(Gd
Bi系、TbBi系)によらず、アイソレーションは約
45dB、挿入損失が約0.2dBの良好な特性であっ
た。
【0043】(第4の実施の形態)第1乃至第3の実施
の形態と同様にして、磁石の底面積をSとし、厚さをt
として、それらの比S1/2 /tとアイソレーションの関
係を調べた。ちなみに光学素子の外寸は0.7〜1.5
mmであり、等方性Sm2 Co17系磁石の外寸は1.0
〜5.0mmであり、厚さは1.0〜7.0mmであ
り、S1/2 /tは0.2、0.8、1.6、2.5、
3.4、4.3、5.0、6.0となっている。
【0044】その結果を図4に示す。S1/2 /tが5.
5以上になると、アイソレーションが急激に低下してい
る。したがって、S1/2 /tは5.5以下とすることが
有用となる。
【0045】(第5の実施の形態)第5の実施の形態と
同様にして、磁石内空隙部に発生する最大磁場Hmと、
ガーネットの飽和磁化4πMsとの比Hm(Oe)/4
πMs(G)とアイソレーションの関係を求めた。ここ
で使用したガーネットはGdBi系ガーネット及びTb
Bi系ガーネットであり、メルト組成を変化し、4πM
sが30〜900Gでファラデー回転能(波長1.55
μm)が800〜1200deg/cmとなっている。
Hm/4πMs(Oe/G)は0.4〜2.5の範囲と
なっている。
【0046】アイソレーションとHm/4πMsの関係
を図5に示す。Hm/4πMsが0.7Oe/G以下で
はアイソレーションが急激に低下している。したがっ
て、Hm/4πMs(Oe/G)を0.7以上とするこ
とが有用となる。
【0047】(第6の実施の形態)第4の実施の形態と
同様にして、等方性Sm2 Co17系磁石の保磁力( i
c)とアイソレータ組み込み後の該磁石への着磁の印加
磁界(Hex)を0.5〜50kOeの範囲で変化し、
Hex/ ic と光アイソレータのアイソレーションと
の関係を調べた。ちなみに、ここで使用した等方性Sm
2 Co17系磁石の磁気特性はBrが約5.5kGで、 i
c が6〜13kOeであり、Hex/ iHcは0.4
〜5.1となっている。
【0048】その結果を図6に示す。Hex/ ic
1.0以上でアイソレーション高い値となっている。し
たがって、Hex/ ic を1.0以上とすることが有
用となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アイソレータ構成に対して、磁界印加用磁石と、その形
状及びその着磁条件とを特定することにより、低価格化
を図ることができる光アイソレータを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における円筒状の等
方性Sm2 Co17系磁石を使用したアイソレータの構成
を示す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における角枠状の等
方性Sm2 Co17系磁石を使用したアイソレータの構成
を示す斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態における凹形状の等
方性Sm2 Co17系磁石を使用したアイソレータの構成
を示す斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態における等方性Sm
2 Co17系磁石の底面積Sと厚さtの比S1/2 /tとア
イソレーションの関係を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態における等方性Sm
2 Co17系磁石内空隙部に発生する最大磁場Hmと、ガ
ーネットの飽和磁化4πMsとの比Hm(Oe)/4π
Ms(G)とアイソレーションの関係を示す図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態における等方性Sm
2 Co17系磁石の保磁力( ic )と着磁の印加磁界
(Hex)との比Hex/ ic とアイソレーションの
関係を示す図である。
【図7】一般的な光学用アイソレータの構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 偏光素子 2 ホルダ 3 ファラデー回転素子 4、11、12、13 永久磁石 5 筐体 50 光アイソレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 昌行 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 Fターム(参考) 2H099 AA01 BA02 CA11 DA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファラデー回転素子にガーネット厚膜を
    使用し、前記ガーネット素子を磁化して構成された光ア
    イソレータにおいて、前記ガーネット素子を磁化するた
    めに発生する磁界を等方性希土類磁石から供することを
    特徴とする光アイソレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光アイソレータにおい
    て、前記等方性希土類磁石の形状が円筒形状であること
    を特徴とする光アイソレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光アイソレータにおい
    て、前記等方性希土類磁石の形状が角枠状であることを
    特徴とする光アイソレータ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光アイソレータにおい
    て、前記等方性希土類磁石の形状が凹形状であることを
    特徴とする光アイソレータ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のうちのいずれかに記載
    の光アイソレータにおいて、前記等方性希土類磁石の底
    面積Sと厚さtの比S1/2 /tを5.5以下(0を含ま
    ず)としたことを特徴とする光アイソレータ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のうちのいずれかに記載
    の光アイソレータにおいて、前記等方性希土類磁石内空
    隙部に発生する最大磁場Hmと、該ガーネットの飽和磁
    化4πMsとの比Hm(Oe)/4πMs(G)が0.
    7Oe/G以上としたことを特徴とする光アイソレー
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のうちのいずれかに記載
    の光アイソレータにおいて、前記等方性希土類磁石の保
    磁力( ic )と、アイソレータ組み込み後の該磁石へ
    の着磁の印加磁界(Hex)との比Hex/ ic
    1.0以上としたことを特徴とする光アイソレータ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のうちのいずれかに記載
    の光アイソレータにおいて、前記等方性希土類磁石は、
    Sm2 Co17系磁石からなることを特徴とする光アイソ
    レータ。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のうちのいずれかに記載
    の光アイソレータにおいて、前記ファラデー回転素子が
    LPE法にて作製されたGdBi系ガーネット及びTb
    Bi系ガーネットの内の少なくとも1種からなることを
    特徴とする光アイソレータ。
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