JP2019210859A - 潤滑システム及び電動オイルポンプの制御装置 - Google Patents

潤滑システム及び電動オイルポンプの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジン始動時においてエンジンが無給油運転状態になることを抑制することができる潤滑システム及び電動オイルポンプの制御装置を提供する。【解決手段】潤滑システム50は、エンジン10によって駆動されてエンジン10にオイルを供給する機械式オイルポンプ52を備える潤滑システム50において、電動モータ54によって駆動されてエンジン10にオイルを供給する電動オイルポンプ53と、電動オイルポンプ53の動作を制御する制御装置40と、を備え、制御装置40は、エンジン10を始動させる場合において、エンジン10の回転速度がゼロよりも大きくなる前に、電動オイルポンプ53の運転を開始させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、潤滑システム及び電動オイルポンプの制御装置に関する。
従来、エンジンによって駆動されて、エンジンにオイルを供給する機械式オイルポンプを備える潤滑システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
なお、本開に関連する他の先行技術文献として、特許文献2がある。この特許文献2には、電動オイルポンプに関する技術が開示されている。
特開2009−299573号公報 特開2013−241992号公報
上述したように機械式オイルポンプはエンジンによって駆動されるので、この機械式オイルポンプは、エンジン始動時において、エンジンの回転開始と同時に運転を開始する。このため、エンジンの回転開始から、エンジン内部のオイル圧が実際に上昇を開始するまでの間には、若干の時間を要してしまう。この結果、エンジンは、エンジン始動時において、オイル供給が不十分の状態で回転する状態(無給油運転状態と称する)になるおそれがある。
本開示は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジン始動時においてエンジンが無給油運転状態になることを抑制することができる潤滑システム及び電動オイルポンプの制御装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の態様に係る潤滑システムは、エンジンによって駆動されて前記エンジンにオイルを供給する機械式オイルポンプを備える潤滑システムにおいて、電動モータによって駆動されて前記エンジンにオイルを供給する電動オイルポンプと、前記電動オイルポンプの動作を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記エンジンを始動させる場合において、前記エンジンの回転速度がゼロよりも大きくなる前に、前記電動オイルポンプの運転を開始させることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の態様に係る電動オイルポンプの制御装置は、エンジンによって駆動されて前記エンジンにオイルを供給する機械式オイルポンプと、電動モータによって駆動されて前記エンジンにオイルを供給する電動オイルポンプと、を備える潤滑システムの前記電動オイルポンプの動作を制御する制御装置であって、前記制御装置は、前記エンジンを始動させる場合において、前記エンジンの回転速度がゼロよりも大きくなる前に、前記電動オイルポンプの運転を開始させることを特徴とする。
本発明の態様によれば、エンジンを始動させる場合に、電動オイルポンプによるエンジンへのオイル供給を機械式オイルポンプによるエンジンへのオイル供給よりも先に開始させることができるので、エンジン始動時においてエンジンが無給油運転状態になることを
抑制することができる。
実施形態に係る車両の一部の構成を模式的に示す構成図である。 実施形態に係る制御装置による電動オイルポンプの制御処理を示すフローチャートの一例である。 図3(a)は比較例に係る潤滑システムのエンジンの回転速度の変化を模式的に示す図である。図3(b)は比較例に係る潤滑システムのオイルポンプの回転速度の変化を模式的に示す図である。図3(c)は比較例に係る潤滑システムのエンジン内オイル圧の時間変化を模式的に示す図である。 図4(a)は実施形態に係る潤滑システムのエンジンの回転速度の変化を模式的に示す図である。図4(b)は実施形態に係る潤滑システムのオイルポンプの回転速度の変化を模式的に示す図である。図4(c)は実施形態に係る潤滑システムのエンジン内オイル圧の時間変化を模式的に示す図である。
以下、本実施形態に係る潤滑システム50及び電動オイルポンプ53の制御装置40について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る潤滑システム50が適用された車両1の一部の構成を模式的に示す構成図である。なお、車両1の具体的な種類は特に限定されるものではなく、乗用車や商用車等の種々の車両を用いることができる。本実施形態では、車両1の一例として、商用車を用いている。図1に例示されている車両1は、エンジン10、過給機20、キースイッチ30、制御装置40、及び、潤滑システム50を備えている。
エンジン10は、シリンダブロック、シリンダブロックの上部に配置されたシリンダヘッド、シリンダブロックに形成された気筒内に配置されたピストン、このピストンにコンロッドを介して接続されたクランクシャフト等を備えている。なお、エンジン10の具体的な種類は特に限定されるものではなく、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の種々のエンジンを用いることができる。本実施形態では、エンジン10の一例として、ディーゼルエンジンを用いている。
過給機20は、エンジン10に吸入される吸気を過給する装置である。本実施形態においては、この過給機20の一例として、ターボチャージャを用いている。具体的には、この過給機20は、エンジン10の排気通路に配置されたタービンと、エンジン10の吸気通路に配置されたコンプレッサと、このタービン及びコンプレッサを連結する回転シャフトとを備えている。タービンが排気のエネルギを受けて駆動することで、回転シャフトを介してタービンに接続されたコンプレッサが駆動して吸気を過給する。
キースイッチ30は、車両1の運転席に配置されている。キースイッチ30は、制御装置40と電気的に接続されており、キースイッチ30の操作状態は制御装置40に伝えられる。
また、キースイッチ30は、キーが挿入された場合に回転できるように構成されている。そして、本実施形態に係るキースイッチ30は、キーが挿入されて回転した場合に、LOCK位置(すなわち第1位置)、ACC位置(すなわち第2位置)、ON位置(すなわち第3位置)、及び、START位置(すなわち第4位置)に順に切り替わる。LOCK位置は、キーを抜き差しできる位置である。ACC位置は、車両1の走行に必要でない電装部品(例えばオーディオ装置等)が使用可能となる位置である。ON位置は、エンジン10をクランキングするスターターモータへの通電が可能となる位置である。START位置は、スターターモータが実際に回転を開始する位置(エンジン10のクランキングが開始する位置)である。ドライバーは、エンジン10を始動させる場合において、まず、キースイッチ30にキーを挿入し、次いで、キースイッチ30をLOCK位置、ACC位置、ON位置、及び、START位置へと順に回転させる。
制御装置40は、電子制御装置によって構成されている。具体的には、制御装置40は、各種の制御処理を実行するCPU(Central Processing Unit)41と、このCPU41の動作に用いられるプログラムやデータ等を記憶する記憶部42と、を有するマイクロコンピュータを備えている。なお、記憶部42は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えている。
本実施形態に係る制御装置40は、エンジン10のスターターモータを制御するとともに、エンジン10の燃料噴射時期や燃料噴射量等を制御することで、エンジン10を統合的に制御する。また、本実施形態に係る制御装置40は、電動オイルポンプ53の制御装置としての機能も有している。但し、電動オイルポンプ53の制御装置の構成は、これに限定されるものではなく、例えば、電動オイルポンプ53の制御装置は、エンジン10を統合的に制御する制御装置とは別に設けられた制御装置によって実現されていてもよい。
続いて、潤滑システム50の構成について説明する。潤滑システム50は、オイル貯留部51、機械式オイルポンプ52、電動オイルポンプ53、電動モータ54、逆止弁55、オイルフィルタ56、各種のオイル通路(第1オイル供給通路57、第2オイル供給通路58、オイル戻り通路59)、オイルクーラ70、及び、圧力センサ60を備えるとともに、前述した制御装置40もその構成要素の一部に含んでいる。
第1オイル供給通路57は、オイル貯留部51、機械式オイルポンプ52、オイルクーラ70、オイルフィルタ56、エンジン10(具体的にはエンジン10の被潤滑部)、及び、過給機20(具体的には過給機20の被潤滑部)をこの順序で連通している。
第2オイル供給通路58は、第1オイル供給通路57におけるオイル貯留部51と機械式オイルポンプ52との間の部分と、第1オイル供給通路57における機械式オイルポンプ52とオイルクーラ70との間の部分と、を連通している。換言すると、第2オイル供給通路58は、第1オイル供給通路57における機械式オイルポンプ52よりも上流側の部分から分岐して、第1オイル供給通路57における機械式オイルポンプ52よりも下流側且つオイルクーラ70よりも上流側の部分に合流している。オイル戻り通路59は、過給機20のオイル出口とオイル貯留部51とを連通している。
オイル貯留部51は、潤滑用のオイルを貯留する部位であり、本実施形態では、一例として、オイルパンを用いている。このオイルパンは、エンジン10の下部に配置されている。
機械式オイルポンプ52は、エンジン10によって駆動されて、エンジン10にオイルを供給するオイルポンプである。具体的には、本実施形態に係る機械式オイルポンプ52は、エンジン10のクランクシャフトの回転が、動力伝達部材を介して機械式オイルポンプ52に伝達されるように、エンジン10に接続されている。これにより、機械式オイルポンプ52は、エンジン10のクランクシャフトの回転と同時に、運転(すなわち回転)を開始して、エンジン10に向けてオイルを供給する。
電動オイルポンプ53は、第2オイル供給通路58の途中に配置されている。具体的には、本実施形態に係る電動オイルポンプ53は、機械式オイルポンプ52に対して並列になるように、第2オイル供給通路58を介して第1オイル供給通路57に接続されている
。電動オイルポンプ53は、電動モータ54によって駆動されて、オイルを供給するオイルポンプである。なお、電動モータ54は、バッテリ(図示せず)と電気的に接続されており、このバッテリからの電力供給を受けて回転する。この電動モータ54が回転を開始することで、電動オイルポンプ53は運転(すなわち回転)を開始して、エンジン10に向けてオイルを供給する。
また、電動オイルポンプ53の動作は制御装置40によって制御されている。具体的には、本実施形態に係る制御装置40は、電動オイルポンプ53を駆動する電動モータ54の動作を制御することで、電動オイルポンプ53の動作を制御している。
逆止弁55は、第2オイル供給通路58に配置されている。具体的には、逆止弁55は、電動オイルポンプ53のオイル出口から吐出されたオイルが第2オイル供給通路58を通過して第1オイル供給通路57に流入することは許容する一方で、機械式オイルポンプ52のオイル出口から吐出されたオイルが第2オイル供給通路58を逆流して、電動オイルポンプ53のオイル出口に流入することは抑制している。
このように、本実施形態においては、電動オイルポンプ53が機械式オイルポンプ52に対して並列になるように、第2オイル供給通路58を介して第1オイル供給通路57に接続され、且つ、第2オイル供給通路58に逆止弁55が配置された構成を有している。これにより、車両1に既に配備されている第1オイル供給通路57を有効活用して、電動オイルポンプ53を第1オイル供給通路57に接続している。
オイルクーラ70は、このオイルクーラ70に導入されたオイルを冷却するための熱交換器である。本実施形態に係るオイルクーラ70は、エンジン10を冷却する冷媒(エンジン冷媒)とオイルクーラ70に導入されたオイルとの間で熱交換することによって、このオイルを冷却している。
オイルフィルタ56は、このオイルフィルタ56に導入されたオイルに含まれる異物を除去する装置である。このように潤滑システム50がオイルフィルタ56を備えることによって、異物の少ないクリーンなオイルをエンジン10に供給することができる。
なお、本実施形態において、オイルフィルタ56を通過した後にエンジン10に供給されたオイルのうち、一部はエンジン10の被潤滑部(例えば、ピストンやカム等の摺動部品)の潤滑に供され、残りは過給機20の被潤滑部(例えば回転シャフトやベアリング等の摺動部品)に供給される。エンジン10の被潤滑部の潤滑に供されたオイルは、その後、落下したり、エンジン10の内部の壁部に沿って流れ落ちたりすることで、オイル貯留部51に戻る。また、過給機20の被潤滑部の潤滑に供されたオイルは、その後、オイル戻り通路59を通過して、最終的にはオイル貯留部51に戻る。
圧力センサ60は、エンジン10の内部におけるオイルの圧力(以下、「エンジン内オイル圧」と称する)を検出して、この検出結果を制御装置40に伝える。具体的には、本実施形態に係る圧力センサ60は、一例として、エンジン10の内部に設けられたオイルギャラリの所定箇所に配置されており、この箇所のオイル圧力(すなわち、オイルギャラリのオイル圧力)を検出している。
なお、図1に例示されている第1オイル供給通路57において、過給機20はエンジン10よりもオイル流動方向で下流側に配置されているが、この構成に限定されるものではない。他の一例を挙げると、第1オイル供給通路57において、エンジン10及び過給機20は互いに並列になるように配置されていてもよい。具体的には、この場合、第1オイル供給通路57は、オイルフィルタ56を通過後のオイルが、2方向に分岐して、エンジ
ン10及び過給機20にそれぞれ供給されるように配管される。また、この場合、オイル戻り通路59の上流側端部は2方向に分岐して、エンジン10及び過給機20にそれぞれ接続される。
あるいは、第1オイル供給通路57において、過給機20は、エンジン10よりも上流側に配置されていてもよい。具体的には、この場合、過給機20を通過後のオイルがエンジン10に供給されることになる。また、この場合、オイル戻り通路59の上流側端部は、エンジン10に接続される。
続いて、制御装置40による電動オイルポンプ53の制御について説明する。図2は、制御装置40による電動オイルポンプ53の制御処理を示すフローチャートの一例である。なお、図2の各ステップは、制御装置40の具体的にはCPU41が、記憶部42に記憶されたプログラムに基づいて実行する。また、制御装置40は、エンジン10を始動させる場合に、図2のフローチャートを最初にスタートする。具体的には、制御装置40は、キースイッチ30がLOCK位置からACC位置へ切り替わった場合に、図2のフローチャートを最初にスタートする。
ステップS10において、制御装置40は、電動オイルポンプ53の運転を開始させるための条件である運転開始条件が満たされたか否かを判定する。この運転開始条件として、本実施形態では、「エンジン10を始動させる場合において、エンジン10の回転速度(rpm)がゼロよりも大きくなる前である」という条件を用いている。具体的には、本実施形態では、この運転開始条件の一例として、キースイッチ30がON位置になったという条件を用いている。
すなわち、本実施形態に係る制御装置40は、ステップS10において、キースイッチ30がON位置になった場合に、運転開始条件が満たされたとして、YESと判定する。一方、制御装置40は、キースイッチ30がON位置になる前の状態の場合(ACC位置の場合)には、運転開始条件が満たされないとして、NOと判定する。
ステップS10はYESと判定されるまで、繰り返し実行される。ステップS10でYESと判定された場合、制御装置40は、ステップS20において、電動オイルポンプ53の運転を開始させる。
すなわち、本実施形態に係る制御装置40は、エンジン10を始動させる場合において、エンジン10の回転速度がゼロよりも大きくなる前に、電動オイルポンプ53の運転を開始させている。
このステップS20が実行されることで、電動オイルポンプ53は、エンジン10及び過給機20の被潤滑部へのオイル供給を開始させる。なお、この場合、エンジン10の回転速度は未だゼロの状態であるので、機械式オイルポンプ52の運転は開始していない。このため、エンジン10及び過給機20の被潤滑部には、機械式オイルポンプ52からのオイルは供給されず、電動オイルポンプ53からのオイルが供給される。
ステップS20の後に制御装置40は、ステップS30を実行する。このステップS30において制御装置40は、キースイッチ30がSTART位置になったか否かを判定する。このステップS30は、YESと判定されるまで繰り返し実行される。
ステップS30において、キースイッチ30がSTART位置になったと判定された場合、制御装置40は、ステップS40を実行する。このステップS40において制御装置40は、エンジン10の運転を開始させる。具体的には、制御装置40は、スターターモ
ータによるクランキングを開始させる。このエンジン10の運転開始によって、エンジン10の回転速度がゼロよりも大きくなる結果、機械式オイルポンプ52の運転も開始される。この結果、エンジン10及び過給機20の被潤滑部には、電動オイルポンプ53からのオイルに加えて、機械式オイルポンプ52からのオイルも供給されることになる。
次いで制御装置40は、ステップS50において、電動オイルポンプ53の運転を停止させるための条件である運転停止条件が満たされたか否かを判定する。この運転停止条件の一例として、本実施形態では、「エンジン内オイル圧(オイルギャラリのオイル圧力)が予め設定された基準圧(Pa1)に到達した」という条件を用いている。
この基準圧(Pa1)の具体的な値は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、一例として、エンジン10のアイドリング運転時において、エンジン10の摺動部品に摩耗が生じないと考えられるエンジン内オイル圧の値を用いている。この基準圧(Pa1)は、予め、実験、シミュレーション等を行うことで、適切な値を求めておき、制御装置40の記憶部42に予め記憶させておく。
具体的には、ステップS50において、制御装置40は、圧力センサ60の検出結果に基づいてエンジン内オイル圧を取得し、この取得されたエンジン内オイル圧が記憶部42に記憶されている基準圧(Pa1)に到達したか否かを判定する。この結果、制御装置40は、エンジン内オイル圧が基準圧(Pa1)に到達したと判定した場合に、運転停止条件が満たされたと判定して、YESと判定する。
ステップS50はYESと判定されるまで繰り返し実行される。ステップS50でYESと判定された場合、制御装置40は、電動オイルポンプ53の運転を停止させる(ステップS60)。次いで制御装置40は、フローチャートの実行を終了させる。
続いて、本実施形態の作用効果について、比較例と比較しつつ説明する。まず、比較例に係る潤滑システムとして、電動オイルポンプ53を備えていない潤滑システムを想定する。すなわち、この比較例に係る潤滑システムは、オイルポンプとして、機械式オイルポンプ52のみを備えている。図3(a)は比較例に係る潤滑システムのエンジン10の回転速度の変化を模式的に示す図であり、図3(b)は比較例に係る潤滑システムのオイルポンプ(すなわち機械式オイルポンプ52)の回転速度の変化を模式的に示す図であり、図3(c)は比較例に係る潤滑システムのエンジン内オイル圧の時間変化を模式的に示す図である。
一方、図4(a)は本実施形態に係る潤滑システム50のエンジン10の回転速度の変化を模式的に示す図であり、図4(b)は本実施形態に係る潤滑システム50のオイルポンプ(すなわち、機械式オイルポンプ52及び電動オイルポンプ53)の回転速度の変化を模式的に示す図であり、図4(c)は本実施形態に係る潤滑システム50のエンジン内オイル圧の時間変化を模式的に示す図である。
図3及び図4において、時間t1は、キースイッチ30がON位置になった時間(図4において、電動オイルポンプ53の運転が開始した時間)であり、時間t2は、キースイッチ30がSTART位置になった時間(エンジン10の回転速度がゼロよりも大きくなった時間)である。また、時間t3は、エンジン回転速度がアイドリング回転速度に到達した時間であり、時間t4は、エンジン内オイル圧が基準圧(Pa1)に到達した時間である。
図3(a)に示すように、時間t2においてキースイッチ30がSTART位置になることで、エンジン10の運転が開始した場合(すなわち、実際にエンジン10が始動した
場合)、図3(b)に示すように、機械式オイルポンプ52も運転を開始する。そして、図3(a)に示すように、時間t3においてエンジン10の回転速度がアイドリング回転速度に到達した場合、図3(b)に示すように、機械式オイルポンプ52の回転速度も所定値に到達する。ここで、図3(c)に示すように、エンジン内オイル圧は、機械式オイルポンプ52の運転開始(時間t2)から若干遅れて上昇を開始し、その後、時間t4において、基準圧(Pa1)に到達している。すなわち、エンジン内オイル圧は、機械式オイルポンプ52の回転速度が所定値に到達してから(時間t3になってから)、若干遅れて、基準圧(Pa1)に到達している。このように、エンジン内オイル圧には、立ち上がり遅れが発生している。
この図3(a)〜図3(c)から分かるように、比較例に係る潤滑システムにおいて、エンジン10の回転開始(時間t2)からエンジン内オイル圧が実際に上昇を開始するまでには、若干の時間を要している。この結果、比較例に係る潤滑システムの場合、エンジン10は、エンジン始動時において、オイルポンプからのオイル供給が不十分の状態で回転する無給油運転状態になっている。
これに対して、図4に示すように、本実施形態に係る潤滑システム50及び電動オイルポンプ53の制御装置40によれば、エンジン10を始動させる場合において、エンジン10の回転速度がゼロよりも大きくなる前の段階で(時間t2よりも前の時間t1において)、電動オイルポンプ53の運転が開始している(図4(b)参照)。これにより、図4(c)に示すように、電動オイルポンプ53によるエンジン10へのオイル供給を、機械式オイルポンプ52によるエンジン10へのオイル供給よりも先に開始させることができる。この結果、エンジン始動時においてエンジン10が無給油運転状態になることが抑制されている。
以上のように、本実施形態によれば、エンジン始動時においてエンジン10が無給油運転状態になることを抑制することができる。これにより、エンジン始動時において、エンジン10が無給油運転状態になることに起因するエンジン10の摺動部品の摩耗や故障を抑制することもできる。
また、本実施形態によれば、図1で説明したように、第1オイル供給通路57が、機械式オイルポンプ52から吐出されたオイル及び電動オイルポンプ53から吐出されたオイルが、エンジン10のみならず、過給機20にもさらに供給されるように配管されているので、エンジン始動時において、電動オイルポンプ53による過給機20へのオイル供給を、機械式オイルポンプ52による過給機20へのオイル供給よりも先に開始させることもできる。これにより、エンジン始動時において、過給機20が無給油運転状態になることも抑制することができる。
(変形例)
なお、上述した車両1は、キースイッチ30を備えているが、車両1の構成はこれに限定されるものではない。他の一例を挙げると、例えば、車両1は、キースイッチ30に代えて、スタートボタン(プッシュ式のスタートボタン)を備えていてもよい。この場合、ドライバーは、エンジン10を始動させる場合に、このスタートボタンをONにする(具体的には、プッシュする)。制御装置40は、このスタートボタンがONにされた場合に、電動オイルポンプ53の運転を先に開始させ、次いで、スターターモータによるエンジン10のクランキングを開始させる。
この場合においても、エンジン10を始動させる場合において、エンジン10の回転速度がゼロよりも大きくなる前に電動オイルポンプ53の運転を開始させることができるので、前述した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 車両
10 エンジン
20 過給機
30 キースイッチ
40 制御装置
50 潤滑システム
51 オイル貯留部
52 機械式オイルポンプ
53 電動オイルポンプ
54 電動モータ
55 逆止弁
56 オイルフィルタ
57 第1オイル供給通路
58 第2オイル供給通路
59 オイル戻り通路
60 圧力センサ
70 オイルクーラ

Claims (4)

  1. エンジンによって駆動されて前記エンジンにオイルを供給する機械式オイルポンプを備える潤滑システムにおいて、
    電動モータによって駆動されて前記エンジンにオイルを供給する電動オイルポンプと、
    前記電動オイルポンプの動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記エンジンを始動させる場合において、前記エンジンの回転速度がゼロよりも大きくなる前に、前記電動オイルポンプの運転を開始させることを特徴とする潤滑システム。
  2. 前記機械式オイルポンプは、オイルを貯留するオイル貯留部と前記エンジンとを連通するように配管された第1オイル供給通路の途中に配置され、
    前記電動オイルポンプは、前記機械式オイルポンプに対して並列になるように、第2オイル供給通路を介して前記第1オイル供給通路に接続され、
    前記第2オイル供給通路には、前記機械式オイルポンプから吐出されたオイルが前記電動オイルポンプのオイル出口に流入することを抑制する逆止弁が配置されている請求項1に記載の潤滑システム。
  3. 前記第1オイル供給通路は、前記機械式オイルポンプから吐出されたオイル及び前記電動オイルポンプから吐出されたオイルが、さらに、前記エンジンに吸入される吸気を過給する過給機にも供給されるように配管されている請求項2に記載の潤滑システム。
  4. エンジンによって駆動されて前記エンジンにオイルを供給する機械式オイルポンプと、電動モータによって駆動されて前記エンジンにオイルを供給する電動オイルポンプと、を備える潤滑システムの前記電動オイルポンプの動作を制御する制御装置であって、
    前記制御装置は、前記エンジンを始動させる場合において、前記エンジンの回転速度がゼロよりも大きくなる前に、前記電動オイルポンプの運転を開始させることを特徴とする電動オイルポンプの制御装置。
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