JP2021050712A - エンジンシステム及びエンジンシステムの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルジェットからのオイルの噴射を停止させた場合におけるエンジンの燃費の悪化を抑制することができるエンジンシステム、及び、エンジンシステムの制御装置を提供する。【解決手段】エンジンシステム1は、エンジン10と、オイルジェット74と、オイルポンプ71と、制御装置60と、を備えるエンジンシステムにおいて、制御装置は、所定の停止条件が満たされた場合にオイルジェットからのオイルの噴射を停止させるオイル噴射停止制御を実行し(S30)、オイル噴射停止制御の実行後に、オイルポンプに流入するオイルの温度が所定温度より低くなった場合(S41)に、オイルジェットからのオイルの噴射を再開させる制御処理(S42)を実行することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本開示は、エンジンシステム及びエンジンシステムの制御装置に関する。
従来、エンジンと、エンジンのシリンダ内に配置されたピストンに向けて、オイルを噴射するオイルジェットと、エンジンの動力によって駆動されて、オイルジェット及びエンジンの被潤滑部にオイルを圧送するオイルポンプと、を備えるエンジンシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1には、このようなオイルポンプとして、オイルポンプのオイル吐出量を変更することが可能な「可変容量型のオイルポンプ」が開示されている。
特開2018−71430号公報
上述したような、エンジンシステムにおいて、所定の停止条件が満たされた場合(例えば、ピストンの温度が基準温度以下になった場合等)に、オイルによるピストンの冷却を抑制するために、オイルジェットからのオイルの噴射を停止させることが考えられる。このようにオイルジェットからのオイルの噴射を停止させた場合、オイルポンプに流入するオイルの温度が低下して、所定温度より低くなることがある。オイルの温度とオイルの粘度とは反比例の関係を有するため、このようにオイルポンプに流入するオイルの温度が低くなった場合、オイルポンプに流入するオイルの粘度が増大する結果、オイルポンプの駆動時における摩擦損失が増大して、エンジンの燃費が悪化するおそれがある。
本開示は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、オイルジェットからのオイルの噴射を停止させた場合におけるエンジンの燃費の悪化を抑制することができるエンジンシステム、及び、エンジンシステムの制御装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本開示に係るエンジンシステムは、エンジンと、前記エンジンのシリンダ内に配置されたピストンに向けて、オイルを噴射するオイルジェットと、前記エンジンの動力によって駆動されて、前記オイルジェット及び前記エンジンの被潤滑部にオイルを圧送するオイルポンプと、制御装置と、を備えるエンジンシステムにおいて、前記制御装置は、所定の停止条件が満たされた場合に、前記オイルジェットからのオイルの噴射を停止させるオイル噴射停止制御を実行し、前記オイル噴射停止制御の実行後に、前記オイルポンプに流入するオイルの温度が所定温度より低くなった場合に、前記オイルジェットからのオイルの噴射を再開させる制御処理を実行することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本開示に係るエンジンシステムの制御装置は、エンジンと、前記エンジンのシリンダ内に配置されたピストンに向けて、オイルを噴射するオイルジェットと、前記エンジンの動力によって駆動されて、前記オイルジェット及び前記エンジンの被潤滑部にオイルを圧送するオイルポンプと、を備えるエンジンシステムの制御装置において、前記制御装置は、所定の停止条件が満たされた場合に、前記オイルジェットからのオイルの噴射を停止させるオイル噴射停止制御を実行し、前記オイル噴射停止制御の実行後に、前記オイルポンプに流入するオイルの温度が所定温度より低くなった場合に、前記オイルジェットからのオイルの噴射を再開させる制御処理を実行することを特徴とする。
本開示によれば、オイルジェットからのオイルの噴射を停止させた場合におけるエンジンの燃費の悪化を抑制することができる。
実施形態に係るエンジンシステムの全体構成を模式的に示す構成図である。 実施形態に係るオイル供給装置の構成を説明するための構成図である。 実施形態に係る制御装置によるオイル供給装置の制御を説明するためのフローチャートの一例である。 実施形態に係るオイル噴射停止後制御を説明するためのフローチャートの一例である。
以下、本開示の実施形態に係るエンジンシステム1、及び、エンジンシステム1の制御装置60について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係るエンジンシステム1の全体構成を模式的に示す構成図である。エンジンシステム1は車両に搭載されている。この車両の具体的な種類は特に限定されるものではなく、乗用車、トラック、バス等の種々の車両を用いることができる。図1に例示されているエンジンシステム1は、エンジン10と、吸気通路20と、排気通路30と、ターボチャージャ40と、温度センサ50と、制御装置60と、オイル供給装置70とを備えている。
エンジン10の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態では一例として、軽油を燃料とするディーゼルエンジンを用いている。なお、エンジン10として、ガソリンを燃料とするガソリンエンジンを用いることもできる。エンジン10は、シリンダ11を有するシリンダブロック、シリンダブロックの上部に配置されたシリンダヘッド、シリンダ11の内部(以下、「シリンダ内」と称する)に配置されたピストン12(これは、後述する図2に図示されている)、ピストン12にコンロッドを介して接続されたクランクシャフト、各々のシリンダ内に燃料を噴射する燃料噴射弁、エンジン10の吸気ポートを開閉する吸気弁、エンジン10の排気ポートを開閉する排気弁、吸気弁及び排気弁を駆動する動弁駆動機構(カムやカムシャフト等)等を備えている。本実施形態に係るエンジン10は、一例として、4個のシリンダ11を有しているが、シリンダ11の個数は4個に限定されるものではなく、1個以上であればよい。
吸気通路20は、エンジン10に吸入される吸気が通過する通路であり、その下流側の端部がエンジン10の吸気ポートに接続されている。排気通路30は、エンジン10から排出された排気が通過する通路であり、その上流側の端部がエンジン10の排気ポートに接続されている。
ターボチャージャ40は、エンジン10から排出された排気のエネルギを受けて駆動して、エンジン10に吸入される吸気を過給する装置である。ターボチャージャ40は、排気通路30に配置されたタービン41と、吸気通路20に配置されたコンプレッサ42と、タービン41及びコンプレッサ42を連結する連結軸43とを備えている。タービン41が排気のエネルギを受けて回転することで、タービン41に連結軸43を介して接続されたコンプレッサ42が回転する。このコンプレッサ42の回転によって、エンジン10に吸入される吸気が過給される。なお、このターボチャージャ40は本実施形態に必須の構成というわけではない。エンジンシステム1は、ターボチャージャ40を備えていない構成とすることもできる。
温度センサ50は、後述するオイル供給装置70のオイルポンプ71に流入するオイルの温度を検出し、検出値を制御装置60に伝える。なお、エンジンシステム1は、温度センサ50以外にも、例えば、車両のアクセルペダルのアクセル開度を検出するアクセル開度センサや、車両のブレーキペダルのブレーキ開度を検出するブレーキ開度センサ、エンジン10のクランク角度を検出するクランク角度センサ等、種々のセンサを備えている。
制御装置60は、エンジン10の燃料噴射弁を制御することで、エンジン10の動作を制御する。また、制御装置60は、後述するオイル供給装置70のオイルジェット74の動作や、後述するオイルポンプ71のオイル吐出量の増減動作も制御している。このような制御装置60は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)61と、CPU61の動作に用いられる各種情報やプログラム等を記憶する記憶装置62とを有するマイクロコンピュータを備えている。なお、記憶装置62は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体によって構成されている。
図2は、オイル供給装置70の構成を説明するための構成図である。オイル供給装置70は、オイルポンプ71と、第1オイル流路72と、第2オイル流路73と、第3オイル流路76と、オイルジェット74と、開閉弁75とを備えている。
オイルポンプ71は、エンジン10の動力(具体的には、クランクシャフトの動力)によって駆動されて、オイルジェット74及びエンジン10の被潤滑部80にオイルを圧送するオイルポンプである。また、本実施形態に係るオイルポンプ71は、オイルポンプ71のオイル吐出量(mm3/sec)を変更することが可能な「可変容量型のオイルポンプ」である。オイルポンプ71のオイル吐出量の増減動作は、制御装置60によって制御されている。このオイルポンプ71のハードウエア構成は、例えば前述した特許文献1に開示されているような公知の可変容量型オイルポンプの構成と同様であるので、オイルポンプ71のハードウエア構成の詳細な説明は省略する。
第1オイル流路72は、オイルポンプ71とオイルジェット74とを連通するオイル流路である。具体的には、本実施形態に係る第1オイル流路72は、オイルポンプ71から出発した後に、途中で複数本に分岐して、各々のオイルジェット74に連通している。第2オイル流路73は、オイルポンプ71とエンジン10の被潤滑部80とを連通するオイル流路である。なお、第1オイル流路72及び第2オイル流路73は、オイルポンプ71から吐出されたオイルが通過する吐出用オイル流路である。
エンジン10の被潤滑部80としては、エンジン10の摺動部材(互いに摺動し合う部材)が用いられている。この摺動部材は、具体的には、エンジン10のクランクシャフトとクランクシャフトを軸支する軸受や、エンジン10のカムシャフトとカムシャフトを軸支する軸受等である。このようなエンジン10の摺動部材に、第2オイル流路73を介してオイルポンプ71からのオイルが供給されることで、摺動部材の潤滑を促進させて、摺動部材の摩耗を抑制することができる。
第3オイル流路76は、オイルポンプ71に流入するオイルが通過するオイル流路(すなわち、流入用オイル流路)である。本実施形態に係る第3オイル流路76は、その下流側端部がオイルポンプ71のオイル入口に連通し、その上流側端部がエンジン10のオイルパンに連通している。なお、オイルパンは、エンジン10のクランクシャフトの下方側に配置されており、ピストン12やクランクシャフトに供給された後のオイルを一時的に貯留するオイル貯留部としての機能を有している。
本実施形態において、前述した温度センサ50は、一例として、第3オイル流路76の所定箇所に配置されており、この第3オイル流路76のオイルの温度を検出している。但し、温度センサ50の具体的な配置箇所は、オイルポンプ71に流入するオイルを検出することができる箇所であればよく、第3オイル流路76に限定されるものではない。他の例を挙げると、温度センサ50は、例えば、オイルパンに配置されて、オイルパンに貯留さているオイルの温度を検出してもよく、オイルポンプ71のオイル入口部分に配置されて、この部分のオイルの温度を検出してもよい。
オイルジェット74は、エンジン10のシリンダ内に配置されたピストン12に向けてオイルを噴射する装置である。具体的には、本実施形態に係るオイルジェット74は、各々のピストン12に対応するように設けられており、合計で4個設けられている。また、オイルジェット74は、エンジン10のシリンダブロックの部分における、ピストン12よりも下方側の箇所に配置されている。オイルジェット74には、オイルポンプ71から圧送されたオイルが第1オイル流路72を介して供給される。オイルジェット74は、ピストン12の背面(クランクシャフトの側を向いている面)に向けて、下方側からオイルを噴射する。オイルジェット74から噴射されたオイルによって、ピストン12の冷却を効果的に図ることができる。なお、オイルジェット74からピストン12に供給された後のオイルは、前述したオイルパンによって回収された後に、第3オイル流路76を通過してからオイルポンプ71に戻る。
開閉弁75は、第1オイル流路72に配置されている。具体的には、本実施形態に係る開閉弁75は、第1オイル流路72における「1本に合流した箇所」に配置されている。なお、オイル供給装置70は、第1オイル流路72における「複数本に分岐した箇所」にそれぞれ、開閉弁75を備えていてもよい。
開閉弁75は、制御装置60に制御されることで、開弁状態と閉弁状態とを切り替える。制御装置60が開閉弁75を開弁状態に制御した場合、オイルポンプ71から圧送されたオイルの一部は、第1オイル流路72を通過して各々のオイルジェット74に供給されて、各々のオイルジェット74から各々のピストン12に向けて噴射される。一方、制御装置60が開閉弁75を閉弁状態に制御した場合、オイルポンプ71からオイルジェット74へのオイル供給は停止される。これにより、オイルジェット74からピストン12へのオイルの噴射も停止される。すなわち、本実施形態に係る制御装置60は、開閉弁75を制御することで、オイルジェット74からのオイル噴射の実行とオイル噴射の停止とを切り替えている。
続いて、制御装置60によるオイル供給装置70の制御について説明する。図3は、制御装置60によるオイル供給装置70の制御を説明するためのフローチャートの一例である。図3の各ステップは、制御装置60の具体的にはCPU61が記憶装置62のプログラムに基づいて実行する。また、制御装置60は、エンジン10の始動開始と同時に、図3のフローチャートをスタートする。すなわち、図3のフローチャートは、エンジン10の運転中に実行されている。
ステップS10において、制御装置60は、オイルジェット74からのオイル噴射を停止させる条件として予め設定された「所定の停止条件」が満たされたか否かを判定する。この停止条件の具体的な内容は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、停止条件の一例として、ピストン12の温度が予め設定された基準温度以下であるという条件を用いている。このステップS10の詳細は以下のとおりである。
まず、制御装置60は、例えばエンジン10の運転状態に基づいて、ピストン12の温度を推定する。具体的には、制御装置60の記憶装置62(例えばROM)には、エンジン10の運転状態とピストン12の温度とを関連付けて規定したマップが予め記憶されている。エンジン10の運転状態としては、例えば、エンジン10の燃料噴射量やエンジン10の回転数等を用いることができる。また、記憶装置62(例えばROM)には、ピストン12の基準温度も予め記憶されている。この基準温度は、ピストン12の温度がこの基準温度以下の場合には、オイルによるピストン12の冷却を停止させた方が好ましいと考えられる温度(逆にいうと、ピストン12の温度がこの基準温度よりも高い場合には、オイルによるピストン12の冷却を実行することが好ましいと考えられる温度)を用いることができる。この基準温度は、予め、実験、シミュレーション等を行って、記憶装置62に記憶させておく。
制御装置60は、エンジン10の運転状態に基づいて、記憶装置62のマップからピストン12の温度を取得する(すなわち、ピストン12の温度を推定する)。そして、制御装置60は、この取得されたピストン12の温度と基準温度とを比較することで、ピストン12の温度が基準温度以下であるか否かを判定する。以上のように、本実施形態に係るステップS10は実行されている。
ステップS10でNOと判定された場合(すなわち、ピストン12の温度が基準温度よりも高く、この結果、停止条件が満たされない場合)、制御装置60は、オイルジェット74からのオイル噴射を実行させる(ステップS20)。具体的には、本実施形態に係る制御装置60は、開閉弁75を開弁状態に制御することで、各々のオイルジェット74からのオイル噴射を実行させる。なお、ステップS20の実行前に、既に、オイルジェット74からのオイル噴射が実行されている場合には、ステップS20において制御装置60は、このオイルジェット74からのオイル噴射の実行を継続させる。ステップS20の後に制御装置60は、フローチャートをスタートから再度実行する(リターン)。このステップS20に係るオイル噴射が実行されることで、ピストン12の冷却を効果的に図ることができる。
一方、ステップS10でYESと判定された場合(ピストン12の温度が基準温度以下であり、この結果、停止条件が満たされた場合)、制御装置60は、オイルジェット74からのオイル噴射を停止させる「オイル噴射停止制御」を実行する(ステップS30)。具体的には、本実施形態に係る制御装置60は、開閉弁75を閉弁状態に制御することで、各々のオイルジェット74からのオイル噴射を停止させる。
ステップS30に係るオイル噴射停止制御の実行後に、制御装置60は、「オイル噴射停止後制御」を実行する(ステップS40)。このステップS40の具体的な内容は、後述する図4のフローチャートを用いて説明する。ステップS40の後に制御装置60は、フローチャートをスタートから再度実行する(リターン)。
図4は、オイル噴射停止後制御を説明するためのフローチャートの一例である。この図4のフローチャートは、図3のフローチャートのステップS40で実行されるサブルーチンに相当するものである。制御装置60は、図3のステップS30の実行後に(すなわち、オイル噴射停止制御の実行後に)、図4のステップS41を実行し、図4のフローチャートの実行終了後に図3のフローチャートのリターンに戻る。
オイル噴射停止制御の実行後に実行されるステップS41において、制御装置60は、オイルポンプ71に流入するオイルの温度(以下、「流入温度」と称する)が所定温度(T1)より低いか否かを判定する。この所定温度(T1)の具体的な値は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、流入温度がこの温度より低くなった場合に、オイルポンプ71に流入するオイルの粘度が増大してオイルポンプ71の駆動時における摩擦損失が増大してしまい、この結果、オイルポンプ71からエンジン10の被潤滑部80に必要量のオイルを供給することが困難になるような温度を用いている。この所定温度(T1)は、予め、実験、シミュレーション等を行って適切な値を求めておき、記憶装置62(例えばROM)に記憶させておく。
制御装置60は、温度センサ50の検出値に基づいて流入温度を取得し、この取得された流入温度と記憶装置62の所定温度(T1)とを比較することで、ステップS41を実行している。
ステップS41でNOと判定された場合、制御装置60はフローチャートの実行を終了する。一方、ステップS41でYESと判定された場合(すなわち、流入温度が所定温度(T1)より低くなった場合)、制御装置60は、オイルジェット74からのオイル噴射を再開させる制御処理を実行する(ステップS42)。具体的には、制御装置60は、開閉弁75を開弁状態に制御することで、各々のオイルジェット74からのオイル噴射を再開させる。このようにオイル噴射が再開することで、流入温度は徐々に上昇していく。
さらに、本実施形態に係る制御装置60は、このステップS42において、オイルポンプ71のオイル吐出量を増大させる制御処理も実行する。具体的には、制御装置60は、オイルポンプ71のオイル吐出量をステップS41でYESと判定された時点のオイル吐出量よりも所定量だけ上昇させる。より具体的には、制御装置60は、オイルポンプ71の回転数をステップS41でYESと判定された時点の回転数よりも所定回転数だけ上昇させる。このように、ステップS42において、オイルポンプ71のオイル吐出量が増大することで、オイル噴射が再開した際に、エンジン10の被潤滑部80に供給されるオイル量が不足することを抑制することができる。
ステップS42の後に、制御装置60は、流入温度が所定温度(T2)以上になったか否かを判定する(ステップS43)。この所定温度(T2)は、ステップS41に係る所定温度(T1)と同じ値であってもよく、異なる値であってもよい。所定温度(T2)が所定温度(T1)と異なる場合、所定温度(T2)として、例えば、所定温度(T1)の近傍の温度(所定温度よりも数℃低い温度、又は、数℃高い温度)を用いることができる。本実施形態では、所定温度(T2)の一例として、所定温度(T1)と同じ値を用いることとする。
ステップS43はYESと判定されるまで繰り返し実行される。ステップS43でYESと判定された場合(すなわち、流入温度が所定温度(T2)以上になった場合)、制御装置60は、オイルジェット74からのオイル噴射を停止させる制御処理を実行する(ステップS44)。さらに、本実施形態に係る制御装置60は、このステップS44において、オイルポンプ71のオイル吐出量をステップS42が実行される前の状態(ステップS41でYESと判定された時点の状態)に戻す。ステップS44の後に制御装置60は、フローチャートの実行を終了する。
以上説明したような本実施形態によれば、オイル噴射停止制御の実行後にオイルポンプ71に流入するオイルの温度が所定温度(T1)より低くなった場合に、オイルジェット74からのオイル噴射を再開させる制御処理(ステップS42)が実行されるので、オイルポンプ71に流入するオイルの温度を上昇させることができる。これにより、オイルポンプ71に流入するオイルの粘度が増大することを抑制して、オイルポンプ71の駆動時における摩擦損失が増大することを抑制することができる。この結果、オイルジェット74からのオイル噴射を停止させた場合におけるエンジン10の燃費の悪化を抑制することができる。
すなわち、本実施形態によれば、オイルジェット74からのオイル噴射を停止させた場合におけるオイルポンプ71の摩擦損失を最小にして、エンジン10の燃費を良好にすることができる。
また、本実施形態によれば、オイルポンプ71として可変容量型オイルポンプを用いており、制御装置60は、オイル噴射停止制御の実行後に流入温度が所定温度より低くなった場合に、オイルポンプ71のオイル吐出量を増大させる制御処理(ステップS42)をさらに実行しているので、ステップS42においてオイル噴射が再開した際に、エンジン10の被潤滑部80に供給されるオイル量が不足することを抑制することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 エンジンシステム
10 エンジン
11 シリンダ
12 ピストン
50 温度センサ
60 制御装置
71 オイルポンプ
74 オイルジェット

Claims (3)

  1. エンジンと、前記エンジンのシリンダ内に配置されたピストンに向けて、オイルを噴射するオイルジェットと、前記エンジンの動力によって駆動されて、前記オイルジェット及び前記エンジンの被潤滑部にオイルを圧送するオイルポンプと、制御装置と、を備えるエンジンシステムにおいて、
    前記制御装置は、所定の停止条件が満たされた場合に、前記オイルジェットからのオイルの噴射を停止させるオイル噴射停止制御を実行し、前記オイル噴射停止制御の実行後に、前記オイルポンプに流入するオイルの温度が所定温度より低くなった場合に、前記オイルジェットからのオイルの噴射を再開させる制御処理を実行することを特徴とするエンジンシステム。
  2. 前記オイルポンプは、前記オイルポンプのオイル吐出量を変更することが可能な可変容量型のオイルポンプであり、
    前記制御装置は、前記オイル噴射停止制御の実行後に、前記オイルポンプへ流入するオイルの温度が前記所定温度より低くなった場合に、前記オイルポンプのオイル吐出量を増大させる制御処理をさらに実行する請求項1記載のエンジンシステム。
  3. エンジンと、前記エンジンのシリンダ内に配置されたピストンに向けて、オイルを噴射するオイルジェットと、前記エンジンの動力によって駆動されて、前記オイルジェット及び前記エンジンの被潤滑部にオイルを圧送するオイルポンプと、を備えるエンジンシステムの制御装置において、
    前記制御装置は、所定の停止条件が満たされた場合に、前記オイルジェットからのオイルの噴射を停止させるオイル噴射停止制御を実行し、前記オイル噴射停止制御の実行後に、前記オイルポンプに流入するオイルの温度が所定温度より低くなった場合に、前記オイルジェットからのオイルの噴射を再開させる制御処理を実行することを特徴とするエンジンシステムの制御装置。
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