JP2019209995A - エアゾール容器用吐出具 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー体を固定盤から取り外すことなくノズルの内部を容易に洗浄することが可能なエアゾール容器用吐出具を提供する。【解決手段】ノズル30と、固定盤10と、カバー体20と、を有するエアゾール容器用吐出具1であって、ノズル30が、接続筒部31と、吐出筒部33と、上方に開口する凹部空間32aを備えたベース部32と、ベース部32から後方に延びる押下げ操作部36と、カバー体20にヒンジ35を介して一体に連結された連結部34と、を有し、吐出筒部33に嵌合固定された装着筒部41と、装着筒部41にヒンジ44を介して一体に連結されて凹部空間32aを開閉可能な蓋体42と、を備えたヒンジキャップ40がノズル30に装着されていることを特徴とするエアゾール容器用吐出具1。【選択図】図1

Description

本発明は、エアゾール容器に装着して使用されるエアゾール容器用吐出具に関する。
従来、内容物とともに加圧ガスを収容しておき、ステムを押し下げることで内容物を当該ステムから外部に吐出させるようにしたエアゾール容器が知られている。このようなエアゾール容器としては、1つの容器内に一の内容物を収容するとともに1本のステムを有するシングルタイプのもの、シングルタイプの容器を左右に並べて1組とした二連タイプのものの他、1つの容器内に2種類の内容物を別個に収容するとともにそれぞれの内容物に対応した2本のステムを備えたタイプのものがあるが、何れのタイプのものも、内容物を吐出させる操作を容易にするために、吐出具を装着して使用されるのが一般的である。
エアゾール用スパウトとも呼ばれるエアゾール容器用吐出具としては、ステムに着脱自在に取り付けられるノズルと、エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、固定盤に着脱自在に取り付けられてノズルの少なくとも一部を覆うカバー体とを有し、カバー体に設けられた操作レバーを押下げ操作することにより、ノズルとともにステムを押し下げて内容物をノズルから外部に向けて吐出させることができるようにしたものが知られている。
また、上記のようなエアゾール容器用吐出具として、例えば内容物として染毛剤を収容するエアゾール容器に用いられる場合において、使用後にノズルの内部を容易に洗浄することができるようにするために、ノズルに蓋体を設け、当該蓋体によりノズルの内部に設けられた凹部空間を開閉可能な構成としたものも知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2015−009837号公報
しかし、上記従来のエアゾール容器用吐出具では、ノズルの上方は固定盤に取り付けられたカバー体で覆われており、カバー体が固定盤に取り付けられた状態では蓋体を開くことができない構成であるので、使用後にノズルの内部を洗浄するためには、カバー体を固定盤から取り外してからノズルの蓋体を開く必要があり、その作業が煩雑であるという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、カバー体を固定盤から取り外すことなくノズルの内部を容易に洗浄することが可能なエアゾール容器用吐出具を提供することにある。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、エアゾール容器のステムに取り付けられるノズルと、前記エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、前記固定盤に取り付けられて前記ノズルの少なくとも一部を覆うカバー体と、を有するエアゾール容器用吐出具であって、前記ノズルが、前記ステムに接続される接続筒部と、内容物の吐出口を前端に備えた吐出筒部と、上方に開口する凹部空間を備えて前記接続筒部と前記吐出筒部との間に設けられたベース部と、前記ベース部から後方に延びて設けられた押下げ操作部と、前記ステムよりも前方に設けられ、前記カバー体にヒンジを介して一体に連結された連結部と、を有し、前記吐出筒部に嵌合固定された装着筒部と、前記装着筒部にヒンジを介して一体に連結され、前記ヒンジを中心として回動することで前記凹部空間を開閉可能な蓋体と、を備えたヒンジキャップが前記ノズルに装着されていることを特徴とする。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記ヒンジキャップが前記ノズルよりも軟質の樹脂製であるのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記ヒンジキャップが前記ノズルとは異なる色に着色された樹脂製であるのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記蓋体の上面が彫刻により加飾されているのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記ヒンジキャップが前記蓋体から後方に延びて前記押下げ操作部に重なる操作片を一体に有するのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記エアゾール容器が2本の前記ステムを有するのが好ましい。
本発明によれば、カバー体を固定盤から取り外すことなくノズルの内部を容易に洗浄することが可能なエアゾール容器用吐出具を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用吐出具をエアゾール容器に装着した状態で示す側面視での断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具のエアゾール容器に装着された状態における正面視での半断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具の、ヒンジキャップの蓋体を開いた状態における側面視での断面図である。 変形例のエアゾール容器用吐出具をエアゾール容器に装着した状態で示す側面視での断面図である。 図4に示す変形例のエアゾール容器用吐出具の、ヒンジキャップの蓋体を開いた状態における側面視での断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明をより具体的に例示説明する。
なお、本明細書、特許請求の範囲及び要約書においては、「前方」とは、ノズルの吐出口が向けられる側(図1における左側)を意味し、「後方」とは、「前方」の反対側を意味し、「側方」とは、前方側から見た場合(正面視)における左右両側を意味し、「上方」とは、エアゾール容器に対してノズルが位置する側(図1における上側)を意味し、「下方」とは、「上方」の反対側を意味するものとする。
図1において、符号1は、本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用吐出具(以下、単に「吐出具」と称す場合もある)を示し、符号2は、吐出具1が取り付けられるエアゾール容器(以下、単に「容器」と称す場合もある)を示す。吐出具1は、固定盤10、カバー体20及びノズル30を有している。
容器2は、例えば金属製や合成樹脂製となる有底筒状の容器本体2aの口部に、金属製のマウンティングカップ2bを、その巻締め部2cにおいて巻き締めして固着したものであり、その内部には2種類の内容物が別個に収容されている。図2に示すように、容器2は、それぞれマウンティングカップ2bの平面視にてトラック形状となる上面から上方に向けて突出する2本のステム2dを備えている。これらの2本のステム2dは、それぞれ容器本体2aの対応する内容物の収容空間に連通しており、容器本体2aに向けて押し下げられると内容物を吐出する。
固定盤10は樹脂製となっており、図1に示すように、中央部に2本のステム2dを露出させる開口11を有する天壁12を備えている。開口11は、マウンティングカップ2bの上面に対応する形状(平面視でトラック形状)となっており、天壁12の内縁に一体に設けられた内側環状壁13がマウンティングカップ2bの上面を含むトラック形状の突起部分に嵌合されることで、固定盤10はマウンティングカップ2bに回転方向に位置決めされた状態で取り付けられている。
天壁12の外縁には、天壁12から垂下する中間環状壁14が一体に設けられている。中間環状壁14は下方向に延在し、その下端は巻締め部2cの上面に当接している。中間環状壁14の下端には径方向外側に向けて延在する上部フランジ15が一体に設けられ、上部フランジ15の下面には、巻締め部2cに全周に亘って接する内部環状壁15aが一体に設けられている。内部環状壁15aの内面には係止爪15bが周方向に向けて間欠状に設けられており、係止爪15bがマウンティングカップ2bの巻締め部2cの下端縁部分にアンダーカット係合することで、固定盤10はマウンティングカップ2bに固定されている。なお、係止爪15bは、巻締め部2cの全周に亘って延びる環状の形態としてもよい。
上部フランジ15の外縁には、下方に向けて延在する外側環状壁15cが一体に設けられており、外側環状壁15cの下端からは径方向外側に向けて延在する下部フランジ16が一体に設けられている。下部フランジ16の外縁には、容器本体2aの外周面と略同径の円筒状の外壁16aが一体に設けられている。
図2に示すように、固定盤10の上部フランジ15から下部フランジ16に亘る部分には、上部フランジ15の一部、外側環状壁15c及び下部フランジ16の一部を切り欠く係止孔17が設けられている。なお、係止孔17は、固定盤10の左側にも同様にして設けられている。
カバー体20は樹脂製となっており、図1に示すように、固定盤10に着脱自在に取り付けられ、ノズル30の少なくとも一部(左右両側の一部)を覆っている。カバー体20は、固定部21と一対の側方カバー部22とを有している。
固定部21は固定盤10に固定された部分であり、固定盤10の外側を覆う環状の固定壁部21aを有している。図2においては一方のみを示すが、固定壁部21aの両側部には、それぞれ固定壁部21aの一部が上下方向に延びる一対のスリット(不図示)により区画されることで弾性板片21bが設けられている。それぞれの弾性板片21bは、固定壁部21aよりも下方に突出しており、当該下方に突出した下端側部分は、その外周面に爪部21cを備えるとともに径方向に弾性変形によって変位可能となっている。
カバー体20は、それぞれの弾性板片21bの下端が対応する係止孔17に挿通され、それぞれの爪部21cが下部フランジ16の下面にアンダーカット係合することにより、固定盤10に固定されている。一方、弾性板片21bをカバー体20の内側に向けて押し込むことにより、爪部21cと係止孔17との係合を解除させてカバー体20を固定盤10から取り外すことができる。このように、本実施の形態では、カバー体20は固定盤10に着脱可能に取り付けられている。
固定壁部21aの上端には内向きのフランジ部21dが一体に設けられており、フランジ部21dのステム2dに対して前方側の部分は固定盤10の天壁12の上面に当接している。
図2に示すように、一対の側方カバー部22は、それぞれ固定部21の上方に左右両側に分けて一体に連ねて設けられている。より具体的には、一対の側方カバー部22は、それぞれ固定壁部21aと略同径の円弧状の外周壁22a、ノズル30に対向するとともに互いに平行に配置された平らな内壁22b及びノズル30の上方で水平方向に延在する頂壁22cを有する中空の形態を有している。カバー体20は、これら一対の側方カバー部22により、ノズル30の左右の両側方を覆っている。
図1においては一方のみを示すが、樹脂製となるノズル30は一対の接続筒部31を有しており、これらの接続筒部31は対応するステム2dに緩く嵌合されて接続されている。接続筒部31は対応するステム2dに緩く嵌め合わされているので、ノズル30はステム2dに対して前後方向に傾動することができる。
接続筒部31の上方にはベース部32が一体に設けられている。ベース部32は箱状となっており、その内部は上方に開口する凹部空間32aとなっている。ベース部32の底壁には、それぞれの接続筒部31に対応した一対の入口孔32bが設けられ、この入口孔32bを通してステム2dから吐出された内容物が凹部空間32aの内部に流入することができるようになっている。なお、凹部空間32aの幅方向の中央部には隔壁32cが設けられ、それぞれのステム2dから流入した2種類の内容物は凹部空間32aにおいては混合され難くされている。
図1に示すように、ベース部32の前方側には吐出筒部33が一体に設けられている。吐出筒部33は断面が横長のトラック形状となる筒状に形成されており、その内側空間は凹部空間32aに連通されている。吐出筒部33の前端は吐出口33aとなっており、それぞれのステム2dから凹部空間32aに流入した2種類の内容物は、吐出筒部33の内部で混合されつつ吐出口33aから外部に吐出される。
図1に示すように、ノズル30にはステム2dよりも前方に位置して連結部34が一体に設けられている。連結部34は吐出筒部33の下面から下方に延びる縦壁部34aと、縦壁部34aの下端から前方に向けて僅かに下方に傾斜しつつ延びる前壁部34bとを備えており、前壁部34bの前端においてヒンジ35を介してカバー体20のフランジ部21dの内側縁に一体に連結されている。すなわち、ノズル30はカバー体20と一体となっている。
ヒンジ35は前壁部34bよりも薄肉に形成されて折り曲がるように容易に変形することができる。これにより、ノズル30は、ベース部32がステム2dとともに上下方向に変位するようにヒンジ35を中心として回動することができる。また、ノズル30の吐出筒部33の下面に連結部34が設けられることで、ヒンジ35は、ステム2dよりも前方であって当該ステム2dと同等の高さに配置されているので、ノズル30は、そのベース部32がステム2dとともに上下方向に変位するように効率良く回動することができる。
カバー体20とノズル30は、例えば樹脂材料の射出成形により、カバー体20とノズル30とが一体に成形された一体成型品として構成することができる。これにより、カバー体20とノズル30とを容易に形成することができるようにし、また、吐出具1の部品点数を減少させて、吐出具1のコストを低減することができる。
図1に示すように、ノズル30にはベース部32からステム2dよりも後方にまで延びる押下げ操作部36が一体に設けられている。押下げ操作部36は、操作者が指を掛けて押下げ操作部36を押下げ操作することができる程度の大きさないし長さの板状に形成された操作片36aと、操作片36aの左右の両縁部から上方に延びて一体に設けられた側方補強壁36bと、操作片36aの後端に下方に延びて一体に設けられた下向き後端補強壁36cとを有している。また、操作片36aの前端には、上方に向けて曲げられてベース部32に対向する係止壁36dが一体に設けられている。
押下げ操作部36はステム2dよりも後方に延びており、また、ヒンジ35はステム2dよりも前方に設けられているので、押下げ操作部36の操作片36aを下方に向けて押下げ操作することにより、ノズル30のベース部32を下方に移動させて一対のステム2dを押し下げることができる。このとき、接続筒部31は対応するステム2dに緩く嵌め合わされているので、ノズル30をステム2dに対して前後方向に傾動させつつ容易に押し下げることができる。
一対のステム2dが容器2の内部に向けて押し下げられると、それぞれのステム2dから内容物が吐出される。それぞれのステム2dから吐出された2種類の内容物は、ノズル30の凹部空間32aを介して吐出筒部33に流入し、吐出筒部33において互いに混合されつつ吐出口33aから外部に吐出される。
ノズル30には、ベース部32に設けられた凹部空間32aの上方開口を開閉するために、ヒンジキャップ40が装着されている。ヒンジキャップ40は樹脂製となっており、装着筒部41と蓋体42とを有している。
装着筒部41は、ノズル30の吐出筒部33の外形形状に対応した内径形状を有する筒状に形成されており、吐出筒部33の外側に差し込まれて縦壁部34aに当接した状態で吐出筒部33の外周面に嵌合固定されている。なお、本実施の形態では、装着筒部41は吐出筒部33の外周面にアンダーカット係合することで吐出筒部33に対して抜け止めされている。
装着筒部41は上方に向けて延びる連結壁43を一体に備えており、装着筒部41の連結壁43の上端にヒンジ44を介して蓋体42が一体に連結されている。ヒンジ44は蓋体42及び連結壁43よりも薄肉に形成されて容易に折れ曲がることができ、蓋体42は、ヒンジ44を折れ曲がるように変形させて当該ヒンジ44を中心として回動することで、凹部空間32aを開閉することができる。蓋体42の下面には環状のシール筒42aが一体に設けられており、このシール筒42aがベース部32の開口の内周縁に嵌合することで蓋体42は凹部空間32aを閉塞している。また、蓋体42は、押下げ操作部36に設けられた係止壁36dの前面に対向する被係止壁42bを備え、被係止壁42bが係止壁36dにアンダーカット係合により係止されることで閉位置に保持されている。
蓋体42は、係止壁36dよりも後方に延びる摘み部42cを一体に備えており、摘み部42cを上方に引き上げることで、図3に示すように、被係止壁42bの係止壁36dに対するアンダーカット係合を解除させて蓋体42を開くことができる。蓋体42を開くことで、ベース部32の凹部空間32aを外部に開放させることができ、凹部空間32aを外部に開放させることで、使用後に、ノズル30の内部すなわち凹部空間32a、吐出筒部33の内部及び入口孔32bを容易に洗浄することができる。
上記構成を有する本実施の形態の吐出具1では、ノズル30をステム2dよりも前方に設けた連結部34においてヒンジ35を介してカバー体20に一体に連結するとともに、ベース部32に後方に向けて延びる押下げ操作部36を設けるようにしたので、ノズル30に設けられた押下げ操作部36を押下げ操作することで、ヒンジ35を中心としてノズル30を回動させ、これによりベース部32とともにステム2dを押し下げて内容物を吐出させることができる。したがって、カバー体20として、ノズル30の上方を開放した構成のものを採用することができるので、図3に示すように、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ノズル30に装着されたヒンジキャップ40の蓋体42を開くことができる。よって、内容物を吐出させた使用後に、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく蓋体42を開いてベース部32の凹部空間32aを外部に開放し、ノズル30の内部すなわち凹部空間32a、吐出筒部33の内部及び入口孔32bを容易に洗浄することができる。
特に、2本のステム2dを有する容器2では、それぞれのステム2dから吐出される2種類の内容物として、混合されると硬化し易くなる性質のものが用いられる場合が多いが、本実施の形態の吐出具1では、このような2本のステム2dを有する容器2に用いられても、上記の通り、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく蓋体42を開いてノズル30の内部を容易に洗浄することができるので、ノズル30の内部が硬化した内容物で詰まることを未然に防止することができる。
また、カバー体20と一体とされたノズル30に対して、ヒンジキャップ40をノズル30とは別体に設けてノズル30に装着する構成としたので、例えば樹脂材料の射出成形によりカバー体20とノズル30とが一体に成形された一体成型品を成形する際に、その成形を容易に行い得るようにすることができる。
さらに、ヒンジキャップ40をノズル30とは別体に設けてノズル30に装着する構成としたので、ノズル30とヒンジキャップ40とを互いに相違する樹脂材料で形成することができる。この場合、ヒンジキャップ40を、比較的硬質の樹脂製とされたノズル30よりも軟質の樹脂製とすることで、ノズル30と蓋体42との密着性を高めることができる。これにより、蓋体42ないしシール筒42aによる凹部空間32aのシール性を高めて、ノズル30と蓋体42との間からの内容物の漏れ出しを防止することができる。
さらに、ヒンジキャップ40をノズル30とは別体に設けてノズル30に装着する構成としたので、ヒンジキャップ40をノズル30とは異なる色に着色された樹脂製とすることができる。すなわち、ヒンジキャップ40の色をノズル30の色と相違させることができる。これにより、使用者に、ノズル30とは別体に設けられた蓋体42がノズル30に装着されていることを認識させて、ノズル30の凹部空間32aを蓋体42によって開閉してノズル30の内部を洗浄可能な構成であることを、容易に認識ないし案内することができる。
さらに、詳細は図示しないが、ヒンジキャップ40の蓋体42の上面を彫刻により加飾した構成とすることもできる。当該加飾としては、蓋体42が開閉可能であることやノズル30が洗浄可能であることを示す文字ないし記号等とすることができる。加飾は、ヒンジキャップ40を樹脂材料の射出成形によって形成する際に蓋体42の上面に突起ないし凹みとして一体に成形されたものとすることができる。本実施の形態の吐出具1では、ヒンジキャップ40をノズル30とは別体に設けてノズル30に装着する構成としたので、樹脂材料の射出成形の際に、簡易な金型によって蓋体42の上面に容易に所望の加飾を彫刻により形成することができる。
本実施の形態の吐出具1では、カバー体20として、ノズル30の上方を開放した構成のものを採用することができることから、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ヒンジ35を中心としてノズル30を図1において反時計周り方向に回動させるだけの簡単な操作で、ノズル30をステム2dから容易に取り外すことができる。ノズル30をステム2dから取り外してから蓋体42を開いてノズル30の内部を洗浄することにより、当該洗浄をさらに容易に行うことができる。なお、回動後のノズル30はカバー体20の前方側であってステム2dに対して斜め上方に位置するので、ノズル30がヒンジ35を介してカバー体20に一体に連なる構成であっても、ノズル30の内部を容易に洗浄することができる。洗浄後は、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ヒンジ35を中心としてノズル30を図1において時計周り方向に回動させて接続筒部31をステム2dに接続することで、内容物の吐出操作が可能な状態(図1に示す状態)に容易に戻すことができる。
図4は変形例のエアゾール容器用吐出具をエアゾール容器に装着した状態で示す側面視での断面図であり、図5は図4に示す変形例のエアゾール容器用吐出具の、ヒンジキャップの蓋体を開いた状態における側面視での断面図である。
図4に示すように、吐出具1は、ヒンジキャップ40が蓋体42から後方に延びて押下げ操作部36に重なる操作片45を一体に有する構成とすることもできる。この場合、操作片45は、蓋体42の後端縁に一体に連なるとともに前端側が上方に向けて湾曲した板状に形成されており、一対の側方補強壁36bの間において押下げ操作部36の係止壁36dと操作片36aとに重ねて配置されている。また、操作片45の後端は操作片36aの後端よりも方向に突出しており、当該突出部分は摘み部45aとなっている。
このような変形例の構成によれば、ヒンジキャップ40に設けられた操作片45は押下げ操作部36の操作片36aの上方に重ねて配置されているので、操作片45を下方に向けて押し下げることにより、操作片45とともに押下げ操作部36の操作片36aを下方に向けて押下げ操作して、ノズル30すなわち一対のステム2dを押し下げることができる。このとき、操作片45は押下げ操作の押圧力が加えられて操作片36aに押し付けられた状態となるので、操作片45と一体に連なる蓋体42は閉位置に保持される。したがって、内容物の吐出時に蓋体42が不意に開いてノズル30と蓋体42との間から内容物が漏れ出すことを確実に防止することができる。
また、図5に示すように、変形例の吐出具1においても、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、操作片45の後端に設けられた摘み部45aを上方に引き上げることで蓋体42を開くことができる。よって、内容物を吐出させた使用後に、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく蓋体42を開いてベース部32の凹部空間32aを外部に開放し、ノズル30の内部すなわち凹部空間32a、吐出筒部33の内部及び入口孔32bを容易に洗浄することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば前記実施の形態では、本願発明を、2本のステム2dを有する容器2に装着される吐出具1に適用した場合を示したが、例えばシングルタイプの容器や二連式タイプの容器に装着される吐出具に本願発明を適用してもよい。
1 エアゾール容器用吐出具
2 エアゾール容器
2a 容器本体
2b マウンティングカップ
2c 巻締め部
2d ステム
10 固定盤
11 開口
12 天壁
13 内側環状壁
14 中間環状壁
15 上部フランジ
15a 内部環状壁
15b 係止爪
15c 外側環状壁
16 下部フランジ
16a 外壁
17 係止孔
20 カバー体
21 固定部
21a 固定壁部
21b 弾性板片
21c 爪部
21d フランジ部
22 側方カバー部
22a 外周壁
22b 内壁
22c 頂壁
30 ノズル
31 接続筒部
32 ベース部
32a 凹部空間
32b 入口孔
32c 隔壁
33 吐出筒部
33a 吐出口
34 連結部
34a 縦壁部
34b 前壁部
35 ヒンジ
36 押下げ操作部
36a 操作片
36b 側方補強壁
36c 後端補強壁
36d 係止壁
40 ヒンジキャップ
41 装着筒部
42 蓋体
42a シール筒
42b 被係止壁
42c 摘み部
43 連結壁
44 ヒンジ
45 操作片
45a 摘み部

Claims (6)

  1. エアゾール容器のステムに取り付けられるノズルと、
    前記エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、
    前記固定盤に取り付けられて前記ノズルの少なくとも一部を覆うカバー体と、を有するエアゾール容器用吐出具であって、
    前記ノズルが、
    前記ステムに接続される接続筒部と、
    内容物の吐出口を前端に備えた吐出筒部と、
    上方に開口する凹部空間を備えて前記接続筒部と前記吐出筒部との間に設けられたベース部と、
    前記ベース部から後方に延びて設けられた押下げ操作部と、
    前記ステムよりも前方に設けられ、前記カバー体にヒンジを介して一体に連結された連結部と、を有し、
    前記吐出筒部に嵌合固定された装着筒部と、
    前記装着筒部にヒンジを介して一体に連結され、前記ヒンジを中心として回動することで前記凹部空間を開閉可能な蓋体と、を備えたヒンジキャップが前記ノズルに装着されていることを特徴とするエアゾール容器用吐出具。
  2. 前記ヒンジキャップが前記ノズルよりも軟質の樹脂製である、請求項1に記載のエアゾール容器用吐出具。
  3. 前記ヒンジキャップが前記ノズルとは異なる色に着色された樹脂製である、請求項1または2に記載のエアゾール容器用吐出具。
  4. 前記蓋体の上面が彫刻により加飾されている、請求項1〜3の何れか1項に記載のエアゾール容器用吐出具。
  5. 前記ヒンジキャップが前記蓋体から後方に延びて前記押下げ操作部に重なる操作片を一体に有する、請求項1〜4の何れか1項に記載のエアゾール容器用吐出具。
  6. 前記エアゾール容器が2本の前記ステムを有する、請求項1〜5の何れか1項に記載のエアゾール容器用吐出具。
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