JP3686711B2 - ポンプ付き吐出容器 - Google Patents

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    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1028Pumps having a pumping chamber with a deformable wall
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリームや軟膏など半流動性の内容物を吐出する簡易なポンプ機構を具備した吐出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の吐出容器として、図5に示す実開昭59ー153875号公報に開示されたポンプ付き吐出容器が提供されている。
【0003】
図に示すポンプ付き吐出容器は、有頭筒状の容器本体51の頂壁52に貫通孔53を穿ち、逆止弁機能と押し釦機能とを兼ね備えた弾性帽体54を前記貫通孔53に係着させて前記頂壁52の上面に突設するとともに、容器本体51内に底部からクリームからなる内容物55を充填し、可動底壁56を嵌挿してから保護板58を取り付けて構成されたものである。
【0004】
そして、弾性帽体54を押圧すると、弾性帽体54内の内容物55が吐出され、押圧を中止すると、弾性帽体54の自己復元に伴い弾性帽体54内に内容物55が吸引されるとともに容器本体51内は負圧となり、吐出された内容物55の量だけ埋め合わせるように可動底壁56が容器本体51内を摺動しながら上昇する。そして、上記操作を繰り返すことにより内容物の吐出が反復するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来のポンプ付き吐出容器にあっては、部品数の少い簡単な構造であるが、弾性帽体54からなるポンプ機構が容器本体51に一体的に設けられており、内容物55を使いきってしまうとポンプ機構ごと廃棄されてしまう使い捨て容器であって、資源や環境を問題とする時代の要求に沿わなくなっている。また、この従来の容器の内容物の充填と組立作業は、容器本体54を倒立してその底側の開口部57から内容物55を充填し、直ちに可動底壁56を嵌挿して気密に密封し、底部に保護板58を取り付けて組み立てるものであるので、容器本体1と可動底壁56との摺動部分は高い成形精度が要求されるうえに、変則的な内容物の充填作業と面倒な容器の組立作業とが同時に行われるものであるので、生産性が望まれる量産には適合していなかった。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、内容物の充填と容器の組立作業が容易にできるようにすることで量産に適したものにするとともに、使用者が新しい内容物のリフィール容器と簡単に交換が行える半流動体の内容物に適合したポンプ付き吐出容器にすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明のポンプ付き吐出容器は、外周面に雄螺子が設けられた口頸部を有する外装体を備え、前記口頸部の内周面に口部を溶着した袋体を形成するとともに前記袋体を反転させることにより前記外装体の内部に引き込まれた袋体を形成し、前記袋体に内容物が充填された容器本体と、周壁と頂壁を有し前記周壁の内面に前記雄螺子と螺合する雌螺子が設けられているとともに、前記頂壁にはその上下に貫通し上端に逆止弁が嵌着され下端部が前記頂壁下面から垂下して前記容器本体内に開口する筒管に形成された貫通孔が貫設され、且つ前記頂壁の上面には前記逆止弁を被覆して気密室を形成した弾性体からなるドーム状の押し釦が装着され、前記押し釦のフランジに突設された舌片が前記頂壁上面に密着して自動開閉性のある吐出口を形成したベースキャップと、前記ベースキャップを被覆する蓋体と、を有してなり;前記容器本体は前記ベースキャプに着脱自在とされ、新しい内容物が袋体に充填され別途に具えられた前記容器本体と同一構造を有するリフィール容器の開口端はバージンシールで密封されており、前記リフィール容器が前記ベースキャップに装着可能としたことで前記課題の解決手段とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0009】
図1乃至図4は、本発明に係るポンプ付き吐出容器の好適な実施形態を示すもので、図1乃至図2に示すように、袋体2を内装した容器本体1と、この容器本体1の口頸部3に螺着し逆止弁11と弾性体からなるドーム状の押し釦12とによる簡易ポンプ機構が設けられたベースキャップ10と、このベースキャップ10の上面を被覆する蓋体20とから構成されている。
【0010】
前記容器本体1は、AS、PS、ABSなど硬質の汎用合成樹脂材料で形成された外装体1aと、この外装体1aに内装された軟質の合成樹脂製のフイルムで形成された袋体2とで二層に構成されており、前記外装体1aは、外周面に雄螺子4が突設された広口の口頸部3を立設した筒状の胴部5の下端開口部5aに通孔6を穿設した底板7が嵌込まれて形成されている。
【0011】
前記外装体1aに内装される袋体2の形成工程を説明すると、図3(a)に示すように、筒状に形成されたフイルム2aの一端部2cを外装体1aの口頸部3内に差し込んでこの口頸部3の内周面に熱溶着して取り付け、次ぎに、口頸部3の外にあるフイルム2aのもう一つの端部を熱溶着して、図3(b)にクロスハッチングで示す溶着帯2dからなる底部を形成する。更に、外装体1aの下部開口部5aにバキュームヘッド8を挿入して吸引し、これににより袋体2を外装体1a内に反転させて引き込んで容器本体1の内装体を形成する。次ぎに、外装体1aの底部に底板7を取り付けて容器本体1が完成する。
【0012】
前記容器本体1は、内容物(図示省略)が充填された後、ベースキャップ10に取り付けられてポンプ付き吐出容器を構成するとともに、図3(c)に示すように、口頸部3の開口端3aに合成樹脂フイルムからなる不正使用防止の為のバージンシール21を剥離可能に仮接着して内容物を密封し、リフィール用の蓋20を施蓋して交換用のリフィール容器Rとなるものである。そして、このリフィール容器Rは、内容物を袋体2と剛性のある外装体1aとで二重に収納しているので、搬送時などに受ける衝撃にも強く、安全性の高い容器である。
【0013】
この容器本体1にあっては、袋体2を形成するフイルム2aを外装体1aの口頸部3内へ溶着する工程に於いて溶着する位置にばらつきがあっても、図4(a)に示すように、袋体2の開口端2bは、外装体1aの口頚部3の内周面に溶着され反転して口頸部3の内側に折り返されて形成してあるので、袋体2の開口端2bが外装体1aの口頚部3内から突出することがない。従って、口頚部3の開口端3aにバージンシール21を接着する工程に於いて袋体2の開口端2bが溶着作業の邪魔になることがなく、バージンシール21の接着が確実に行えるものである。
【0014】
また、図4(b)に示すように、口頸部3の開口部3a内側に低い段部3bを設けて袋体2を装着すると、袋体2の開口端2bは口頚部3の口元迄いっぱいに充填される内容物によって隠れ、使用者がバージンシール21を取り去ったとき袋体2の開口端2bが視界に触れず、見映えを良くすることができる。
【0015】
一方、ベースキャップ10は、図1および図2に示すように、頂壁13と、この頂壁13の周縁から垂設された周壁14とから構成され、前記周壁14の内周面には容器本体1の雄螺子4と螺合する雌螺子15が刻設されているとともに、周壁14の基端に沿った頂壁13部分にはリングパッキン16が嵌め込まれている。
【0016】
前記頂壁13には上下に貫通する貫通孔17が穿孔され、この貫通孔17の上端には容器本体1内の内容物の吐出のみを許容する片持ち膜状の逆止弁11が取り付けられており、また、貫通孔17の下端部は頂壁13の下面から垂下して前記容器本体1内に開口する筒管18に形成されている。この筒管18は、容器本体1をベースキャップ10に装着した際に内容物に刺し込まれるもので、容器の上部に入った空気を吸い込まずに内容物を貫通孔17を通して頂壁13の上面に導く為の導管である。
【0017】
前記押し釦12は、容器本体1の内容物を頂壁13の上面に供給するとともに、頂壁13の上面に供給された内容物を外部に吐出する操作部材であって、ゴムやエラストマーなど弾性変形および弾性復帰可能な材料を用いて前方に向かって舌片12cが突設されたフランジ12aに囲まれたドーム状に形成されている。
【0018】
この押し釦12は、頂壁13の上面に操作する部分を突出し逆止弁11を中心に置いて設けられた円形の凹所13aにフランジ12aを嵌込んでいるとともに、前記凹所13a内に逆止弁11を囲んで設けられた周溝13bに、フランジ12a下面に周設された裾部12bを嵌入することによって、頂壁13の上面に気密に装着されている。従って、この押し釦12の内面と逆止弁11を含む頂壁13の上面との間には気密室11aが形成され、押し釦12を押圧することによって作動する簡易ポンプ機構が構成されている。
【0019】
また、頂壁13の上面にあって前記押し釦12の一側方には吐出された内容物を受け入れる浅い凹所からなる受皿19が凹設され、この受皿19と前記凹所13aとは溝13cによって連通され、この溝13cには押し釦12の舌片12cが嵌込まれて頂壁13の上面に密着し、内圧によって開放されるとともに消圧によって弾性的に自己閉鎖する自動開閉性のある吐出口11bが形成されている。そして、溝13から凹所13a内の周溝13bの側部13dにかけて流出通路11cが形成されて気密室11aに連通し、逆止弁11を介して容器本体1内に連通する内容物の流路を構成している。
【0020】
そして、上述したベースキャップ10には蓋体20が外嵌し、この実施形態のポンプ付き吐出容器は構成されている。
【0021】
この実施形態のポンプ付き吐出容器に内容物を充填するときは、普通の広口のジャーに充填する場合と同様にクリームなどの半流動体の内容物を容器本体1に流し込み、普通のスクリューキャップをジャーに施蓋する要領でベースキャップ10を容器本体1の口頸部3に螺合させればよい。また、交換用のリフィール容器Rとするときは、図3(c)に示したように、内容物を充填した後、薄肉の合成樹脂フイルムからなるバージンシール21を開口端3aに戴置し、熱溶着して剥離可能に仮接着し、蓋22を施蓋して完成する。
【0022】
次ぎに、この実施形態のポンプ付き吐出容器の作動について説明する。
【0023】
ドーム状の押し釦12を押圧して気密室11aの容量を小さくした状態から、押し釦12を弾性力によって自己復帰させると、気密室11aが負圧化することにより、逆止弁11が開いて容器本体1内の内容物が貫通孔17を通って気密室11a内に供給されるとともに、容器本体1内は内容物が減少した分だけ負圧化し、この負圧に伴って袋体2は収縮する。
【0024】
更に、もう一度押し釦12を押圧すると、気密室11aに供給された内容物は、流出通路11bを通って自圧によって溝13c内の舌片12cを押し上げ、吐出口11bを開放してベースキャップ10上面の受皿19内に吐出する。
【0025】
そして、内容物の吐出後、押し釦12を弾性復帰させると、前記吐出口11bは自身の自閉機能によって閉じられるとともに、気密室11aが負圧化することにより、逆止弁11が開いて容器本体1内の内容物が貫通孔17を通って再び気密室11a内に供給される。
【0026】
以後は、押し釦12の押圧動作を繰り返すことによって、容器本体1内から気密室11aに供給された内容物の容量だけ袋体2を収縮しつつ、繰り返し内容物を外部に吐出操作することができる。
【0027】
そして、内容物を使いきってリフィール容器Rと交換するときは、普通のスクリューキャップを操作するようにベースキャップ10を螺解して取り外し、新しい内容物が充填されたリフィール容器Rに螺着させる。このとき、容器内に多少の空気が入っても、ベースキャップ10の下面から垂設された貫通孔18の下端部を形成す筒管8が内容物に刺し込まれているので、再び押し釦12を作動させたとき、所謂空気によるポンプの空打ちがなく、引き続き連続して内容物を吐出させることができるものである。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のポンプ付き吐出容器によれば、ポンプ機構が設けられたベースキャップと内容物が充填される袋体を内装した容器本体とを別体に設け、ベースキャップと容器本体とは螺子嵌合によって嵌脱自在に構成したので、クリームなどが充填される普通のジャーを取り扱う要領で充填と施蓋作業が可能となり、従って、量産が容易となって安価に製造できるものである。
【0029】
また、内容物の吐出によって縮小する内容物の収納部分を袋体としたことにより、容器本体の成形精度が緩和されるとともに、袋体の口頸部への溶着取り付け位置がばらついても、袋体を反転させてその開口端を折り返して形成し、袋体の開口端が外装体の口頸部内から外部に突出することのない構成としたので、バージンシールの口頸部の開口端への接着が確実になり、組立の容易なポンプ付き吐出容器となっている。
【0030】
そして、ベースキャップには、別に用意した容器本体と同一構造のリフィール容器を螺子嵌合によって着脱可能としたので、使用者が手指を汚すことなく新しい内容物と簡単に交換できる。また、内容物は袋体と剛性のある外装体とで二重に収納されているので、搬送時の安全性が高く、且つ、ベースキャップと蓋とが複数回に亘って使用可能であるので環境と省資源を目指す時代の要請に適合したポンプ付き吐出容器である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポンプ付き吐出容器の実施形態を示す断面図である。
【図2】同実施形態の一部を破断した分解斜視図である。
【図3】同実施形態の容器本体とリフィール容器の組立工程を示す説明図である。
【図4】同実施形態の容器本体の口頸部を示す説明図である。
【図5】従来のポンプ付き吐出容器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体,1a 外装体,2 袋体,3 口頸部,4 雄螺子,10 ベースキャップ,11 逆止弁,11a 気密室,11b 吐出口,12 押し釦,12a フランジ,12c 舌片,13 頂壁,14 周壁,15 雌螺子,17 貫通孔,18 筒管,20 蓋体,R リフィール容器,

Claims (1)

  1. 外周面に雄螺子が設けられた口頸部を有する外装体を備え、前記口頸部の内周面に口部を溶着した袋体を形成するとともに前記袋体を反転させることにより前記外装体の内部に引き込まれた袋体を形成し、前記袋体に内容物が充填された容器本体と、周壁と頂壁を有し前記周壁の内面に前記雄螺子と螺合する雌螺子が設けられているとともに、前記頂壁にはその上下に貫通し上端に逆止弁が嵌着され下端部が前記頂壁下面から垂下して前記容器本体内に開口する筒管に形成された貫通孔が貫設され、且つ前記頂壁の上面には前記逆止弁を被覆して気密室を形成した弾性体からなるドーム状の押し釦が装着され、前記押し釦のフランジに突設された舌片が前記頂壁上面に密着して自動開閉性のある吐出口を形成したベースキャップと、前記ベースキャップを被覆する蓋体と、を有してなり;前記容器本体は前記ベースキャプに着脱自在とされ、新しい内容物が袋体に充填され別途に具えられた前記容器本体と同一構造を有するリフィール容器の開口端はバージンシールで密封されており、前記リフィール容器が前記ベースキャップに装着可能としたことを特徴とするポンプ付き吐出容器。
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