JP2019209850A - 車両用電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】ボディに電流が流れることの抑制された車両用電池パックを提供する。【解決手段】車両300に搭載された車載機器110,120,130,140,150,160,170との間で電力供給を行う電池と、車載機器と電池とを接続するための接続部100a,100b,100dと、電池と接続部の設けられる筐体と、筐体を車両のボディ310に連結する連結部95と、を有する。筐体は車両の進退方向側に位置する前後壁、および、車両の左右方向側に位置する左右壁を有し、接続部は筐体の前後壁側に設けられている。【選択図】図2

Description

本明細書に記載の開示は、車両用電池パックに関するものである。
特許文献1に示されるように、車両のフロアパネルに取り付けられる車両用バッテリパックが知られている。この車両用バッテリパックは、電池と、電池を収納するバッテリケースを備えている。電池は電力ケーブルを介してバッテリやインストルメントパネルと接続されている。
特開2014−24359号公報
特許文献1に示される車両用バッテリパックは、車両幅方向においてフロアパネルのトンネルとサイドシルとの間に設けられる。そして電力ケーブルはトンネルとバッテリケースとの間に位置している。したがって、車両側方からの外力印加によってサイドシルが変形すると、バッテリケースがトンネル側に変位する虞がある。この変位によって、バッテリケースとトンネルとの間に位置する電力ケーブルに応力が作用する。これにより電力ケーブルや車両用バッテリパックにおける電池ケーブルとの接続部位に漏電が発生する虞がある。この漏電した部位がトンネルに接触すると、フロアパネル(ボディ)に電流が流れる虞がある。
そこで本明細書に記載の開示物は、ボディに電流が流れることの抑制された車両用電池パックを提供することを目的とする。
開示の1つは、車両(300)に搭載された車載機器(110,120,130,140,150,160,170)との間で電力供給を行う電池(10)と、
車載機器と電池とを接続するための接続部(100a,100b,100d)と、
電池と接続部の設けられる筐体(91)と、
筐体を車両のボディ(310)に連結する連結部(95)と、を有し、
筐体は車両の進退方向側に位置する前後壁(96,97)、および、車両の左右方向側に位置する左右壁(98,99)を有し、
接続部は筐体の前後壁側に設けられている。
これによれば、例えば車両(300)に左右方向から外力が印加された結果、車両(300)のボディ(310)が左右方向に変形したとしても、接続部(100a,100b,100d)のボディ(310)との接触が抑制される。これにより接続部(100a,100b,100d)での漏電の発生が抑制される。ボディ(310)に電流の流れることが抑制される。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
電源システムを示すブロック図である。 電源システムの構成要素の車載位置を示す模式図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 車両用電池パックの変形例を示す上面図である。 外部接続端子の変形例を示す図表である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4に基づいて本実施形態にかかる車両用電池パック100、および、それを含む電源システム200を説明する。
<電源システムの概要>
電源システム200は車両300に搭載される。電源システム200は車両300に搭載された複数の車載機器と車両用電池パック100とによって構成されている。車載機器の1つとして鉛蓄電池110がある。車両用電池パック100は組電池10を有している。電源システム200はこれら鉛蓄電池110と組電池10とによって2電源システムを構築している。
他の車載機器としてエンジン140がある。電源システム200を搭載する車両300は、所定の停止条件が満たされるとエンジン140を停止し、所定の始動条件が満たされるとエンジン140を再始動するアイドルストップ機能を有する。
図1および図2に示すように電源システム200は、上記した鉛蓄電池110とエンジン140の他に、スタータモータ120、回転電機130、電気負荷150、上位ECU160、および、MGECU170を有する。鉛蓄電池110、スタータモータ120、および、電気負荷150それぞれは、第1ワイヤハーネス210を介して車両用電池パック100と電気的に接続されている。回転電機130は第2ワイヤハーネス220を介して車両用電池パック100と電気的に接続されている。なお、図2においては電気負荷150、上位ECU160、および、MGECU170をまとめて1つのブロックで示し、150の符号のみを付与している。
上位ECU160とMGECU170は鉛蓄電池110と車両用電池パック100それぞれと電気的に接続されている。同様にして、車両300に搭載された他の各種ECUも鉛蓄電池110と車両用電池パック100それぞれと電気的に接続されている。これらECUは車両用電池パック100を介して鉛蓄電池110と電気的に接続されている。
以上に示したように電源システム200は、鉛蓄電池110と車両用電池パック100(組電池10)の2つを電源とする2電源システムを構築している。
<電源システムの構成要素>
鉛蓄電池110は化学反応によって起電圧を生成する。鉛蓄電池110は組電池10よりも蓄電容量が多い。
スタータモータ120はエンジン140を始動する。スタータモータ120はエンジン140の始動時にエンジン140と機械的に連結される。スタータモータ120の回転によってエンジン140のクランクシャフトが回転される。エンジン140のクランクシャフトの回転数が所定回転数を超えると、燃料噴射弁から燃焼室に霧状の燃料が噴射される。この際に点火プラグで火花が生成される。これにより燃料が爆発し、エンジン140が自律回転し始める。このエンジン140の動力によって車両300の推進力が得られる。エンジン140が自律回転し始めると、スタータモータ120とエンジン140との機械的な連結が解除される。
回転電機130は力行と発電を行う。回転電機130には図示しないインバータが接続されている。このインバータが第2ワイヤハーネス220に電気的に接続されている。
インバータは鉛蓄電池110および車両用電池パック100の組電池10のうちの少なくとも一方から供給された直流電圧を交流電圧に変換する。この交流電圧が回転電機130に供給される。これにより回転電機130は力行する。
回転電機130はエンジン140と連結されている。回転電機130とエンジン140とは、ベルトなどを介して相互に回転エネルギーを伝達可能になっている。回転電機130の力行によって生じた回転エネルギーはエンジン140に伝達される。これによりエンジン140の回転が促進される。この結果、車両300走行がアシストされる。上記したように電源システム200を搭載する車両300はアイドルストップ機能を有する。回転電機130は車両300走行のアシストだけではなく、エンジン140の再始動時においてクランクシャフトを回転させる機能も果たす。
回転電機130はエンジン140の回転エネルギー、および、車両300の車輪の回転エネルギーの少なくとも一方によって発電する機能も有する。回転電機130は発電によって交流電圧を生成する。この交流電圧がインバータによって直流電圧に変換される。この直流電圧が、車両用電池パック100、鉛蓄電池110、および、電気負荷150それぞれに供給される。
エンジン140は燃料を燃焼駆動することで車両300の推進力を生成する。上記したようにエンジン140の始動時においては、スタータモータ120によってクランクシャフトが回転される。しかしながらアイドルストップによってエンジン140が一度停止した後に再び始動する際に、上記の所定の始動条件が満たされる場合、回転電機130によってクランクシャフトが回転される。
電気負荷150は一般負荷151と保護負荷152を有する。一般負荷151には、シートヒータ、送風ファン、電動コンプレッサ、ルームライト、および、ヘッドライトなどの供給電力が一定でなくともよい車載機器が含まれる。保護負荷152には、電動シフトポジション、電動パワーステアリング(EPS)、ブレーキ(ABS)、ドアロック、ナビゲーションシステム、および、オーディオなどの供給電力が一定であることが求められる車載機器が含まれる。ここに例示した保護負荷152は供給電圧がリセット閾値を下回るとオン状態からオフ状態へと切り換わる性質を有する。保護負荷152には一般負荷151よりも車両300走行に関連性の高い車載機器が含まれる。
なお、上記した各種車載機器が一般負荷151と保護負荷152に含まれる構成は一例に過ぎない。車載システムの変更などに応じて、各種車載機器を一般負荷151と保護負荷152に適宜振り分けることができる。例えば一般負荷151にEPSやABSが含まれる構成を採用することができる。
上位ECU160とMGECU170は車両300に搭載された各種ECUのうちの1つである。これら各種ECUはバス配線161を介して互いに電気的に接続され、車載ネットワークを構築している。各種ECUが協調制御することで、エンジン140の燃焼および回転電機130の力行や発電などが制御される。上位ECU160は車両用電池パック100を制御する。MGECU170は回転電機130を制御する。
また図示しないが、電源システム200は、上記した各車載機器の他に、各種電圧や電流などの物理量、および、アクセルペダルの踏み込み量やスロットルバルブ開度などの車両情報を測定するためのセンサを有している。これら各種センサの検出した検出信号は、各種ECUに入力される。
なお、ECUはelectronic control unitの略である。ECUは、少なくとも1つの演算処理装置(CPU)と、プログラムおよびデータを記憶する記憶媒体としての少なくとも1つのメモリ装置(MMR)と、を有する。ECUはコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体はコンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供され得る。
<車両用電池パックの概要>
図1に示すように車両用電池パック100は、組電池10、回路基板20、スイッチ30、センサ部40、給電バスバー50、および、パックケース90を有する。
組電池10は鉛蓄電池110よりも体格が小さく、重量も軽くなっている。組電池10は鉛蓄電池110よりもエネルギー密度が高い性質を有する。組電池10が電池に相当する。
回路基板20は配線基板21とBMU22を有する。配線基板21にはスイッチ30の一部とBMU22が搭載されている。そして配線基板21にはスイッチ30の残りと組電池10とが給電バスバー50を介して電気的に接続されている。これにより車両用電池パック100の電気回路が構成されている。この電気回路にセンサ部40が絶縁電線などを介して電気的に接続されている。BMU22が制御部に相当する。
車両用電池パック100の電気回路は図1において二重丸で示す外部接続端子と電気的に接続されている。この外部接続端子としては、第1外部接続端子100a、第2外部接続端子100b、第3外部接続端子100c、第4外部接続端子100d、および、第5外部接続端子100eがある。
第1外部接続端子100a、第4外部接続端子100d、および、第5外部接続端子100eは第1ワイヤハーネス210を介して鉛蓄電池110、スタータモータ120、および、電気負荷150それぞれと電気的に接続されている。第2外部接続端子100bは第2ワイヤハーネス220を介して回転電機130と電気的に接続されている。第3外部接続端子100cは車両300のボディにボルト止めされている。この第3外部接続端子100cに挿入されるボルトが、車両用電池パック100と車両300のボディとを接続する機能を果たす。これにより車両用電池パック100はボディアースされている。
なお、図1に示すように第1ワイヤハーネス210は、鉛蓄電池110、スタータモータ120、および、一般負荷151を接続するものと、保護負荷152を接続するものとに分けられている。この鉛蓄電池110、スタータモータ120、および、一般負荷151を接続する第1ワイヤハーネス210の端部は二又に分かれている。二又に分かれた端部の一方が第1外部接続端子100aに接続され、他方が第5外部接続端子100eに接続される。保護負荷152を接続する第1ワイヤハーネス210の端部は第4外部接続端子100dに接続される。
図2では説明を簡略化するために、第1ワイヤハーネス210を独立した3つの配線として図示している。スタータモータ120は鉛蓄電池110を介して車両用電池パック100と電気的に接続されている。
パックケース90は筐体91とカバー92を有する。この筐体91とカバー92とによって収納空間が構成されている。この収納空間に、組電池10、回路基板20、スイッチ30、センサ部40、および、給電バスバー50それぞれが収納されている。
<車両用電池パックの構成要素>
次に、車両用電池パック100の構成要素を個別に説明する。それにあたって、以下においては互いに直交の関係にある3方向を、左右方向、進退方向、および、高さ方向と示す。高さ方向は車両300の天地方向に沿っている。車両300が水平面に停車している場合、高さ方向は鉛直方向に沿う。左右方向と進退方向は水平方向に沿う。
組電池10は複数の直列接続された電池セルと、これら電池セルを収納する電池ケースと、を有する。これら電池セルは具体的にはリチウムイオン電池である。リチウムイオン電池は化学反応によって起電圧を生成する。起電圧の生成により電池セルに電流が流れる。これにより電池セルは発熱してガスを発生する。そのために電池セルは膨張する。なお電池セルとしては上記例に限定されない。例えば電池セルとしては、ニッケル水素二次電池、有機ラジカル電池などの二次電池を採用することができる。
電池セルは直方体形状を成している。電池セルは高さ方向に面する2つの主面を有する。この2つの主面は他の4面よりも面積が広くなっている。そして2つの主面間の長さ(厚さ)が薄くなっている。このように電池セルは高さ方向の厚さの薄い扁平形状を成している。
本実施形態の組電池10は5つの電池セルを有する。これら5つの電池セルのうちの3つが高さ方向に積層配置されて第1電池スタックを構成している。そして残り2つの電池セルが高さ方向に積層配置されて第2電池スタックを構成している。これら2つの電池スタックは左右方向に並んでいる。これら5つの電池セルの配置が電池ケースによって保持されている。
電池ケースは樹脂から成る本体部と、本体部に設けられる接続端子と、を有する。接続端子としては、5つの電池セルを直列接続する直列接続端子がある。これら直列接続端子と対応する電池セルの電極端子とを接触させ、その接触状態で両者を溶接接合する。これにより5つの電池セルが直列接続される。
また接続端子としては、上記の直列接続端子の他に、5つの直列接続された電池セルのうちの最高電位に位置する電池セルの正極端子と接続される出力端子と、最低電位に位置する電池セルの負極端子と接続される接地端子と、がある。この出力端子は最高電位の電池セルの正極端子と溶接接合される。接地端子は最低電位の電池セルの負極端子と溶接接合される。
電池ケースは筐体91にボルト止めされる。それとともに電池ケースは拘束プレートによっても筐体91に固定される。電池ケースは高さ方向において拘束プレートと筐体91との間に設けられる。電池セルの膨張に起因する組電池10の膨張が、拘束プレートと電池ケースとの接触によって抑制される。
上記したように回路基板20は配線基板21とBMU22を有する。配線基板21は絶縁基板に導電材料からなる配線パターンの形成されたプリント基板である。絶縁基板の表面および内部の少なくとも一方に、配線パターンとして第1給電線23、第2給電線24、および、第3給電線25が形成されている。
配線基板21はボルトなどを介して筐体91に固定される。配線基板21(回路基板20)は高さ方向において電池ケースとカバー92との間に設けられる。また配線基板21は左右方向において最高電位の電池セルと並んで設けられる。配線基板21は第1電池スタックの最もカバー92側に位置する電池セルと左右方向において並んで設けられる。
配線基板21には配線パターンと電気的に接続される端子が形成されている。この端子としては、第1内部端子26a、第2内部端子26b、第3内部端子26c、および、第4内部端子26dがある。また配線基板21には図2に示すコネクタ27が設けられている。このコネクタ27に上記の第5外部接続端子100eが含まれている。第5外部接続端子100eも配線パターンと電気的に接続されている。コネクタ27が端子部に相当する。これら配線パターンと内部端子および第5外部接続端子100eそれぞれの電気的な接続の説明は、後の車両用電池パック100の回路構成の説明の際に行う。
なお上記のコネクタ27は、図1に示すBMU22とバス配線161とを接続する機能も果たしている。コネクタ27は後述の指令信号や判定信号などを入出力する機能を果たしている。コネクタ27には、他の第1外部接続端子100aや第2外部接続端子100bよりも電流量の少ない電流が流れる。
スイッチ30は、第1スイッチ31、第2スイッチ32、第3スイッチ33、第4スイッチ34、第5スイッチ35、および、第6スイッチ36を有する。第1スイッチ31と第2スイッチ32は筐体91に搭載される。第3スイッチ33と第4スイッチ34、および、第5スイッチ35と第6スイッチ36それぞれは配線基板21に搭載される。
第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれは半導体スイッチを有する。この半導体スイッチは具体的にはNチャネル型MOSFETである。したがって第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれはハイレベルの制御信号の入力によって閉状態になる。第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれはローレベルの制御信号の入力によって開状態になる。
この第1スイッチ31〜第4スイッチ34の有する半導体スイッチとしてはIGBTなどを採用することもできる。この場合、IGBTにはダイオードが並列接続される。
第5スイッチ35と第6スイッチ36それぞれはメカニカルリレーである。詳しく言えば第5スイッチ35と第6スイッチ36それぞれはノーマリクローズ式の電磁リレーである。したがって第5スイッチ35と第6スイッチ36それぞれはハイレベルの制御信号の入力によって開状態になる。第5スイッチ35と第6スイッチ36それぞれはローレベルの制御信号の入力によって閉状態になる。換言すれば、第5スイッチ35と第6スイッチ36それぞれはハイレベルの制御信号の入力が途絶えると閉状態になる。
第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれは、2つのMOSFETが直列接続されてなる開閉部を少なくとも1つ有する。これら2つのMOSFETはソース電極同士が連結されている。2つのMOSFETのゲート電極は電気的に独立している。MOSFETは寄生ダイオードを有する。2つのMOSFETの寄生ダイオードは互いにアノード電極同士が連結されている。上記のゲート電極は回路基板20と電気的に接続される。
第1スイッチ31と第2スイッチ32は複数の開閉部を有する。複数の開閉部は並列接続されている。複数の開閉部それぞれのソース電極は互いに電気的に接続されている。
第3スイッチ33は1つの開閉部を有する。第4スイッチ34は複数の開閉部を有する。第4スイッチ34の有する複数の開閉部は直列接続されている。
図1では第1スイッチ31と第2スイッチ32それぞれの並列接続された開閉部を2つ示している。第4スイッチ34の有する直列接続された開閉部を2つ示している。これら開閉部の数は電流量や冗長性などに応じて適宜定めることができる。
上記したように電気回路にセンサ部40が電気的に接続されている。このセンサ部40は、組電池10とスイッチ30それぞれの状態を検出するセンサ素子を有する。センサ部40はセンサ素子として、温度センサ、電流センサ、および、電圧センサを有する。
センサ部40は組電池10の温度、電流、および、電圧を検出する。センサ部40はそれを組電池10の状態信号としてBMU22に出力する。またセンサ部40はスイッチ30の温度、電流、および、電圧を検出する。センサ部40はそれをスイッチ30の状態信号としてBMU22に出力する。
なおセンサ部40は上記の各種センサの他に水没センサを有する。この水没センサは2つの対向電極を有する。2つの対向電極の間に水があると、2つの対向電極が通電する。それによって2つの対向電極間の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化が状態信号としてBMU22に入力される。BMU22は抵抗値の変化が所定時間継続されるか否かに基づいて、車両用電池パック100の水没を検出する。
BMU22はセンサ部40の状態信号、および、上位ECU160からの指令信号の少なくとも一方に基づいてスイッチ30を制御する。BMUはbattery management unitの略である。上位ECU160は制御装置に相当する。
上記したように第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれは複数の半導体スイッチを有する。例えば第1スイッチ31の開閉を制御する場合、BMU22は第1スイッチ31の有する全ての半導体スイッチを同時に閉状態、若しくは、同時に開状態に制御する。すなわちBMU22は、第1スイッチ31の有する全ての半導体スイッチのゲート電極にハイレベルの制御信号、若しくは、ローレベルの制御信号を同時に入力する。
なおBMU22は、半導体スイッチを閉状態にする期間において、ハイレベルの制御信号を間断的に出力することで半導体スイッチの閉時間を調整してもよい。簡単に言えば、BMU22は半導体スイッチをパルス幅制御してもよい。
BMU22はセンサ部40の状態信号に基づいて組電池10の充電状態(SOC)やスイッチ30の異常を判定する。SOCはstate of chargeの略である。BMU22はこれらSOCや異常を判定した信号(判定信号)を上位ECU160に出力する。
上位ECU160はBMU22から入力された判定信号、および、他の各種ECUから入力された車両情報に基づいてスイッチ30の制御を決定する。そして上位ECU160はその決定したスイッチ30の制御を含む指令信号をBMU22に出力する。
BMU22は上位ECU160からの指令信号に基づいてスイッチ30を制御する。ただしBMU22は、水没センサの状態信号により車両用電池パック100が水没したと判断した場合、スイッチ30への制御信号の出力の停止を独断で実行する。これにより組電池10の電気的な接続が遮断される。
またBMU22は、動作保障温度程度までスイッチ30の温度が上昇したと判断すると、スイッチ30の駆動を制限する。例えばスイッチ30の半導体スイッチをパルス幅制御していた場合、BMU22はそのオンデューティ比を低める。これにより半導体スイッチの通電時間が短くなる。この結果、半導体スイッチの発熱が抑制される。
給電バスバー50はアルミニウムや銅などの導電材料から成る。給電バスバー50は例えば以下に列挙する方法で製造することができる。給電バスバー50は1枚の平板を屈曲加工することで製造することができる。給電バスバー50は複数の平板が一体的に連結されることで製造することができる。給電バスバー50は複数の平板を溶接することで製造することができる。給電バスバー50は鋳型に溶融状態の導電材料を流し込むことで製造することができる。以上に列挙した製造方法とは異なる製造方法によっても給電バスバー50を製造することができる。給電バスバー50の製造方法としては特に限定されない。
車両用電池パック100は給電バスバー50として、第1給電バスバー51、第2給電バスバー52、第3給電バスバー53、および、第4給電バスバー54を有する。これら複数の給電バスバーによって回路基板20と組電池10、および、回路基板20と外部接続端子とが電気的に接続されている。図1ではこれら給電バスバーそれぞれを配線基板21の給電線よりも太くして図示している。
上記したようにパックケース90は筐体91とカバー92を有する。筐体91はアルミダイカストで製造することができる。また筐体91は鉄やステンレスをプレス加工することによっても製造することができる。筐体91は配線基板21よりも伝熱性能が高くなっている。したがって筐体91は配線基板21よりも放熱性が高くなっている。
筐体91は、底壁93と、底壁93の内底面93aから環状に起立した側壁94と、を有する。環状の側壁94によって開口部が構成されている。この開口部がカバー92によって覆われる。これにより収納空間が構成される。カバー92は樹脂製若しくは金属製である。
図示しないが、底壁93には第3外部接続端子100cに相当する孔が形成されている。また底壁93には車両300のボディと連結するためのフランジ95が連結されている。このフランジ95と車両300のボディとがボルトを介して機械的および熱的に連結される。これにより車両用電池パック100が車両300に固定される。
<車両用電池パックの回路構成>
次に、車両用電池パック100の回路構成を説明する。以下に示す各給電バスバーと各スイッチとの接続はTIG溶接によって行われる。各給電バスバーと外部接続端子との接続はボルト締めによって行われる。そして各給電バスバーと回路基板20との接続はろう接によって行われる。なお、各給電バスバーと各スイッチとはレーザ溶接によって接続してもよい。
図1に示すように第1外部接続端子100aと第1スイッチ31の一端とが第1給電バスバー51を介して電気的に接続されている。第1給電バスバー51から一部が分岐している。この第1給電バスバー51の分岐部位51aが配線基板21の第1内部端子26aと電気的に接続されている。
第1スイッチ31の他端と第2外部接続端子100bとが第2給電バスバー52を介して電気的に接続されている。第2給電バスバー52から一部が分岐している。この第2給電バスバー52の分岐部位52aが第2スイッチ32の一端と電気的に接続されている。
また第2給電バスバー52における第1スイッチ31の他端と分岐部位52aとの連結部位との間から一部が分岐している。この分岐部位52bが配線基板21の第4内部端子26dと電気的に接続されている。
第2スイッチ32の他端と組電池10の正極とが第3給電バスバー53を介して電気的に接続されている。第3給電バスバー53から一部が分岐している。この第3給電バスバー53の分岐部位53aが配線基板21の第2内部端子26bと電気的に接続されている。なお組電池10の負極は第3外部接続端子100cと電気的に接続されている。
配線基板21の第1内部端子26aと第2内部端子26bとは第1給電線23を介して電気的に接続されている。この第1給電線23に、第1内部端子26aから第2内部端子26bに向かって順に第3スイッチ33と第4スイッチ34とが直列接続されている。
配線基板21の第3内部端子26cと第4内部端子26dとは第2給電線24を介して電気的に接続されている。そして第3内部端子26cは第4給電バスバー54を介して第4外部接続端子100dと電気的に接続されている。
第2給電線24には第6スイッチ36が設けられている。そして第2給電線24における第3内部端子26cと第6スイッチ36との間の中点が、第1給電線23における第3スイッチ33と第4スイッチ34との間の中点と連結されている。これにより第6スイッチ36は第3スイッチ33と並列接続されている。
また第2給電線24における第4内部端子26dと第6スイッチ36との間の中点が、第3給電線25を介して第5外部接続端子100eと電気的に接続されている。この第3給電線25に第5スイッチ35が設けられている。これにより第5スイッチ35は第1スイッチ31と並列接続されている。
以上により、第1スイッチ31、第2スイッチ32、第4スイッチ34、および、第3スイッチ33が順に環状に接続されている。第1スイッチ31と第2スイッチ32の中点が第2外部接続端子100bに接続されている。第2スイッチ32と第4スイッチ34の中点が組電池10に接続されている。第4スイッチ34と第3スイッチ33の中点が第4外部接続端子100dに接続されている。第3スイッチ33と第1スイッチ31の中点が第1外部接続端子100aに接続されている。
また、第1スイッチ31と第2スイッチ32の中点が第6スイッチ36を介して第4スイッチ34と第3スイッチ33の中点に接続されている。第1スイッチ31と第2スイッチ32との中点が第5スイッチ35を介して第5外部接続端子100eに接続されている。
以上の電気的な接続構成により、第1スイッチ31を開閉制御することで第1外部接続端子100aと第2外部接続端子100bとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第1スイッチ31を開閉制御することで鉛蓄電池110と回転電機130との電気的な接続が制御される。
第2スイッチ32を開閉制御することで第2外部接続端子100bと組電池10との電気的な接続が制御される。換言すれば、第2スイッチ32を開閉制御することで回転電機130と組電池10との電気的な接続が制御される。
第4スイッチ34を開閉制御することで第2内部端子26bと第3内部端子26cとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第4スイッチ34を開閉制御することで組電池10と保護負荷152との電気的な接続が制御される。
第3スイッチ33を開閉制御することで第1内部端子26aと第3内部端子26cとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第3スイッチ33を開閉制御することで鉛蓄電池110と保護負荷152との電気的な接続が制御される。
また、第6スイッチ36を開閉制御することで第4内部端子26dと第3内部端子26cとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第6スイッチ36を開閉制御することで回転電機130と保護負荷152との電気的な接続が制御される。
第5スイッチ35を開閉制御することで第4内部端子26dと第5外部接続端子100eとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第5スイッチ35を開閉制御することで回転電機130と鉛蓄電池110との電気的な接続が制御される。
さらに言えば、第5スイッチ35と第6スイッチ36を同時に開閉制御することで第3内部端子26cと第5外部接続端子100eとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第5スイッチ35と第6スイッチ36を同時に開閉制御することで保護負荷152と鉛蓄電池110との電気的な接続が制御される。
<車載状態>
次に、車両300を説明する。車両300は、フロア側からリア側に向かって順に並ぶ、エンジンルーム301、車室302、および、トランクルーム303を有する。エンジンルーム301に、鉛蓄電池110、スタータモータ120、回転電機130、および、エンジン140が設けられている。エンジンルーム301と車室302との間に位置するダッシュパネルに、電気負荷150と各種ECUが設けられている。そして車室302に車両用電池パック100が設けられている。これらエンジンルーム301とダッシュパネルに設けられた車載機器は、第1ワイヤハーネス210と第2ワイヤハーネス220を介して車両用電池パック100と電気的に接続されている。
車室302の床板は金属製のフロアパネル310によって構成されている。フロアパネル310はダッシュパネルからトランクルーム303に向かって延びている。図2ではダッシュパネルとフロアパネル310との境、および、フロアパネル310とトランクルーム303との境を、左右方向に延びる破線で示している。またフロアパネル310のフロア側とリア側との境を、左右方向に延びる破線で示している。このフロアパネル310のフロア側に前部座席が設けられる。フロアパネル310のリア側に後部座席が設けられる。フロアパネル310がボディに相当する。
フロアパネル310の中央には、進退方向に延びるフロアートンネル320が構成されている。フロアートンネル320は高さ方向に沿って車室側に突起している。フロアートンネル320は進退方向に沿ってダッシュパネル側からトランクルーム303側へ延びている。フロアートンネル320によって、フロアパネル310は左右方向で左領域と右領域に区画されている。
以下においては、フロアートンネル320によって区画される左領域のフロア側を第1領域、リア側を第2領域と示す。そして右領域のフロア側を第3領域、リア側を第4領域と示す。第1領域に助手席が設けられる。第3領域に運転席が設けられる。第2領域と第4領域に後部座席が設けられる。また、これら4つの領域それぞれの車側にサイドシル330が設けられる。サイドシル330はフロアパネル310から高さ方向に突起している。サイドシル330にドア340が対向配置される。本実施形態では、上記した3種類の席のうち、助手席350を図4に代表として示している。図2と図3では助手席350の表記を省略している。
図2〜図4に示すように、車両用電池パック100はフロアパネル310の第1領域に設けられる。第1領域には、助手席350と、この助手席350を搭載する2つのシートレール360がある。また第1領域の車両側方にサイドシル330が設けられている。
図3に示すように2つのシートレール360は助手席350の左右方向の長さ(横幅)に応じて左右方向で離間しつつ、対向している。またフロアートンネル320とサイドシル330は車幅に応じて左右方向で離間しつつ、対向している。
図4に示すように助手席350は第1領域と高さ方向で離間している。このために助手席350と第1領域との間には空間が構成されている。この空間に車両用電池パック100が位置している。以下においては助手席350の下の空間を配置空間と示す。
この配置空間に配置された状態で、車両用電池パック100は左右方向で2つのシートレール360の間に位置している。また車両用電池パック100は左右方向でフロアートンネル320とサイドシル330との間に位置している。車両用電池パック100のカバー92が2つのシートレール360と左右方向で離間しつつ対向している。車両用電池パック100の筐体91がフロアートンネル320とサイドシル330それぞれと左右方向で離間しつつ対向している。
図4に示すように配置空間の進退方向側には、乗員の脚を設けるためのスペースがある。そのために車両用電池パック100の進退方向側にはスペースがある。これに対して、上記したように車両用電池パック100は左右方向においてフロアートンネル320とサイドシル330との間に位置する。また車両用電池パック100は左右方向において2つのシートレール360の間に位置する。そのために車両用電池パック100の左右方向にはスペースがあまり構成されていない。
配置空間に配置された状態で、車両用電池パック100のボディアースとしての機能を果たすための第3外部接続端子100cを除く他の外部接続端子がエンジンルーム301側に位置している。すなわち、第1外部接続端子100a、第2外部接続端子100b、第4外部接続端子100d、および、第5外部接続端子100eを含むコネクタ27それぞれがエンジンルーム301側に位置している。
以下においては表記が煩雑となることを避けるために、第1外部接続端子100a、第2外部接続端子100b、および、第4外部接続端子100dそれぞれを単に外部接続端子と示す。これら3つの外部接続端子が接続部に相当する。
上記したように筐体91は、底壁93と、底壁93の内底面93aから環状に起立した側壁94と、を有する。図3および図4に示すように側壁94は進退方向で離間して対向する前壁96と後壁97を有する。側壁94は左右方向で離間して対向する左壁98と右壁99を有する。高さ方向まわりに前壁96、右壁99、後壁97、および、左壁98が順に連結されている。これにより側壁94は高さ方向まわりで環状を成している。前壁96と後壁97が前後壁に相当する。左壁98と右壁99が左右壁に相当する。
前壁96は後壁97よりもエンジンルーム301側に位置している。後壁97は前壁96よりもトランクルーム303側に位置している。そして左壁98は右壁99よりもサイドシル330側に位置している。右壁99は左壁98よりもフロアートンネル320側に位置している。
図2に示すように筐体91は上記のフランジ95を4つ有している。これら4つのフランジ95のうちの2つが底壁93の左壁98側に一体的に連結されている。残り2つのフランジ95が底壁93の右壁99側に一体的に連結されている。これにより底壁93とサイドシル330との間に2つのフランジ95が位置している。底壁93とフロアートンネル320との間に2つのフランジ95が位置している。これら4つのフランジ95とフロアパネル310とがボルトによって連結される。フランジ95が連結部に相当する。
前壁96の一部は、高さ方向の長さが短くなっている。この前壁96の高さ方向の長さの短い部位は、進退方向に沿って延びている。この前壁96の高さの低い部位の一部が、筐体91とカバー92とによって構成される収納空間の外に位置している。この前壁96の収納空間の外に位置する部位に3つの外部接続端子が設けられている。
またカバー92には回路基板20に設けられたコネクタ27を外に露出するための切欠きが形成されている。この切欠きはカバー92における前壁96との対向部位に形成されている。切欠きは左右方向において前壁96に設けられる3つの外部接続端子と並んでいる。そのためにコネクタ27も3つの外部接続端子と左右方向で並んでいる。
以上に示したように、コネクタ27と3つの外部接続端子は左右方向で並んでいる。そしてコネクタ27と3つの外部接続端子は前壁96側に位置している。これによりコネクタ27と3つの外部接続端子は配置空間の進退方向に位置するスペース側に位置している。コネクタ27と3つの外部接続端子は、左右方向において右壁99よりも離間している。またコネクタ27と3つの外部接続端子に接続される第1ワイヤハーネス210と第2ワイヤハーネス220は車室302において進退方向に延びている。
<作用効果>
次に、車両用電池パック100の作用効果を説明する。車両300への別車両の衝突などによって、左右方向において助手席350側のドア340から内側に向かう外力が印加されると、サイドシル330およびフロアパネル310のサイドシル330側が、フロアートンネル320に向かって変形する。この変形によって、車両用電池パック100は左右方向に変位しようとする。また車両用電池パック100は自身を進退方向に貫く基準線まわりの周方向に回転しようとする。これにより3つの外部接続端子やコネクタ27およびこれらと接続される第1ワイヤハーネス210と第2ワイヤハーネス220に応力が作用する。この結果、漏電が発生する虞がある。以下においては説明を簡素化するために、3つの外部接続端子、コネクタ27、第1ワイヤハーネス210、および、第2ワイヤハーネス220をまとめて電気的接続部と示す。
例えば電気的接続部が右壁99側にある場合、上記の車両用電池パック100の左右方向および周方向の変位によって、電気的接続部がフロアートンネル320に近づく。電気的接続部はフロアートンネル320とパックケース90との間で圧縮される。これによって電気的接続部に漏電が発生する虞がある。この漏電の発生した部位がフロアートンネル320に接触すると、車両用電池パック100とフロアパネル310とが電気的に接続される。これによりフロアパネル310に電流が流れる虞がある。
これに対して、上記したように本実施形態の車両用電池パック100の電気的接続部はエンジンルーム301側に位置している。そのために上記の車両用電池パック100の左右方向および周方向の変位によって、電気的接続部がフロアートンネル320とパックケース90との間で圧縮されることが抑制される。これにより電気的接続部に漏電が発生することが抑制される。
またコネクタ27と3つの外部接続端子は前壁96側に設けられている。そのためにコネクタ27と3つの外部接続端子は、左右方向において右壁99よりも離間している。このために電気的接続部とフロアートンネル320との接触が抑制される。以上により、左右方向に沿う外力の印加によって、電気的接続部とフロアパネル310との接触が抑制される。フロアパネル310に電流が流れることが抑制される。
またコネクタ27と3つの外部接続端子は車両用電池パック100の設けられる配置空間の進退方向に位置するスペース側に位置している。したがって、車両用電池パック100の進退方向への変位によって、電気的接続部への応力印加が抑制される。これにより車両用電池パック100と車両300との間での電気的な接続信頼性の低下が抑制される。
上記したようにコネクタ27と3つの外部接続端子が前壁96側に設けられている。これによれば、エンジンルーム301とダッシュパネルに設けられた各種車載機器と、コネクタ27および3つの外部接続端子との離間距離の増大が抑制される。したがって、これらを接続する第1ワイヤハーネス210と第2ワイヤハーネス220の配線長の増大が抑制される。この結果、配線抵抗の増大が抑制される。電力ロスが抑制される。さらに言えば、コネクタ27と3つの外部接続端子それぞれと、第1ワイヤハーネス210および第2ワイヤハーネス220との嵌合などによる接続処理が容易となる。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第1の変形例)
本実施形態ではコネクタ27と3つの外部接続端子それぞれが前壁96側に設けられる例を示した。しかしながらコネクタ27と3つの外部接続端子の位置としては上記例に限定されない。コネクタ27と3つの外部接続端子は、前壁96側および後壁97側の少なくとも一方に位置していればよい。
例えば図5に示すように前壁96側に3つの外部接続端子が位置し、後壁97側にコネクタ27が位置する構成を採用することもできる。上記したようにコネクタ27には指令信号や判定信号などの駆動を制御するための信号が流れる。これに対して3つの外部接続端子には回転電機130の発電や力行に応じた大電流が流れる。これにより3つの外部接続端子からは比較的大きな電磁ノイズが発生する。
これに対して、上記した図5に示す変形例では、前壁96側に3つの外部接続端子が位置し、後壁97側にコネクタ27が位置する。そのためにコネクタ27と3つの外部接続端子は進退方向で離間している。これにより3つの外部接続端子で発生した電磁ノイズがコネクタ27を入出力する信号に重複することが抑制される。
(第2の変形例)
本実施形態ではフランジ95が底壁93の左壁98側と右壁99側に一体的に連結された例を示した。しかしながら例えば図5に示すように、フランジ95が底壁93の前壁96側と後壁97側に一体的に連結された構成を採用することもできる。フランジ95の位置としては特に限定されない。
(第3の変形例)
本実施形態では3つの外部接続端子の左右方向の位置を特に言及していなかった。これら3つの外部接続端子の左右方向の位置としては、例えば図6の(a)欄に示すように前壁96の左壁98側で並ぶ構成を採用することもできる。図6の(b)欄に示すように前壁96の中央側に3つの外部接続端子が位置する構成を採用することもできる。図示しないが、3つの外部接続端子が前壁96の右壁99側で並ぶ構成を採用することもできる。3つの外部接続端子が前壁96や後壁97の左右方向の中央側に位置する場合、3つの外部接続端子への車両300の側方外部からの応力印加が抑制される。また3つの外部接続端子のフロアートンネル320との接触が抑制される。
(第4の変形例)
本実施形態では3つの外部接続端子が前壁96に設けられる例を示した。しかしながら例えば図6の(c)欄に示すように3つの外部接続端子はカバー92の前壁96側に設けられた構成を採用することもできる。図示しないが、3つの外部接続端子はカバー92の後壁97側に設けられた構成を採用することもできる。また、コネクタ27も同様にして、カバー92の前壁96側若しくは後壁97側に設けられた構成を採用することもできる。
(第5の変形例)
本実施形態では助手席350の下に車両用電池パック100が設けられる例を示した。しかしながら車両用電池パック100の配置位置としては上記例に限定されない。例えば車両用電池パック100は運転席の下に設けられてもよい。車両用電池パック100は上記の第1領域〜第4領域のいずれかに設けることができる。
(第6の変形例)
本実施形態では、図2〜図4に示すようにフロアートンネル320に対して前壁96および後壁97が左右方向において非対向の構成を示した。しかしながらフロアートンネル320に対して前壁96若しくは後壁97が左右方向において多少対向される構成を採用することもできる。ただし、例えば車両用電池パック100が第1領域に搭載される場合、フロアパネル310上におけるフロアートンネル320と右壁99との間の角度は、フロアートンネル320と前壁96との間の角度よりも小さくなる。若しくは、フロアパネル310上におけるフロアートンネル320と右壁99との間の角度は、フロアートンネル320と後壁97との間の角度よりも小さくなる。
(その他の変形例)
各実施形態では組電池10が5つの電池セルを有する例を示した。しかしながら組電池10は複数の電池セルを有すればよく、上記例に限定されない。また電池スタックの数としても、2つではなく1つ若しくは3つ以上を採用することもできる。さらに言えば、電池セルが左右方向に並ぶことで電池スタックが構成されてもよい。
各実施形態では電源システム200を搭載する車両300がアイドルストップ機能を有する例を示した。しかしながら電源システム200を搭載する車両300としては上記例に限定されない。例えばハイブリッド自動車や電気自動車を採用することができる。この場合、本実施形態で示したスタータモータ120や回転電機130は、モータジェネレータに代わる。
10…組電池、22…BMU、27…コネクタ、91…筐体、95…フランジ、96…前壁、97…後壁、98…左壁、99…右壁、100…車両用電池パック、100a…第1外部接続端子、100b…第2外部接続端子、100d…第4外部接続端子、110…鉛蓄電池、120…スタータモータ、130…回転電機、140…エンジン、150…電気負荷、160…上位ECU、170…MGECU、200…電源システム、300…車両、310…フロアパネル、320…フロアートンネル、330…サイドシル、350…助手席

Claims (5)

  1. 車両(300)に搭載された車載機器(110,120,130,140,150,160,170)との間で電力供給を行う電池(10)と、
    前記車載機器と前記電池とを接続するための接続部(100a,100b,100d)と、
    前記電池と前記接続部の設けられる筐体(91)と、
    前記筐体を前記車両のボディ(310)に連結する連結部(95)と、を有し、
    前記筐体は前記車両の進退方向側に位置する前後壁(96,97)、および、前記車両の左右方向側に位置する左右壁(98,99)を有し、
    前記接続部は前記筐体の前記前後壁側に設けられている車両用電池パック。
  2. 前記筐体は前記車載機器と前記進退方向で並び、
    前記筐体は前記前後壁を複数有し、
    複数の前記前後壁は前記進退方向で離間して並んでおり、
    複数の前記前後壁における前記車載機器側に位置する前記前後壁(96)側に前記接続部が設けられている請求項1に記載の車両用電池パック。
  3. 前記電池の通電を制御する制御部(22)と、
    前記制御部と電気的に接続された端子部(27)と、を有し、
    前記車載機器として、前記制御部と電気的に接続される制御装置(160)があり、
    前記端子部は前記筐体の前記前後壁側に設けられている請求項1または請求項2に記載の車両用電池パック。
  4. 前記端子部と前記接続部は前記進退方向で離間している請求項3に記載の車両用電池パック。
  5. 座席(350)下の空間に設けられる請求項1〜4いずれか1項に記載の車両用電池パック。
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