JP2019040700A - 電池パック - Google Patents

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康平 山本
井上 美光
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美光 井上
正登 丹羽
Masato Niwa
正登 丹羽
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Abstract

【課題】流体の検出を早く行うことのできる電池パックを提供する。【解決手段】電池10と、電池の出力を制御する制御部20と、電池と制御部それぞれを収納する筐体51と、液状の流体を検出する水没センサ41と、を有する電池パックであって、筐体は、底壁53と、底壁から起立した環状の側壁54と、を有し、底壁と側壁とによって流体の流入可能な収納空間SSが構成され、電池と制御部は収納空間に設けられ、水没センサの少なくとも一部は、収納空間の外に位置している。【選択図】図4

Description

本明細書に記載の開示は、筐体に電池が収納された電池パックに関するものである。
特許文献1に示されるように、複数の単電池を有してなる組電池モジュールと、組電池モジュールの充放電を制御する制御基板と、ベースおよびカバーからなる収容ケースと、を備える電池ユニットが知られている。ベースは底板部と、底板部から起立して設けられる立ち壁部と、を有している。底板部は略四角形状をなしており、その周縁部又は周縁部付近を取り囲んで立ち壁部が形成されている。
また電池ユニットは水没センサを備えている。水没センサは、立ち壁部に囲まれるケース内空間において、立ち壁部の壁上端部よりも底板部に近い位置に設けられている。
特許第6001360号公報
上記したように特許文献1には、水没センサがケース内空間に設けられた構成が開示されている。このような構成の場合、ケース内空間に水などの流体が流入した後でしか流体を検出することができなかった。したがって、流体が単電池などと接触した後でしか流体を検出することができなかった。流体が単電池に接触すると、それによって電気的な接続不良が生じる虞がある。
そこで本明細書に記載の開示物は、流体の検出を早く行うことのできる電池パックを提供することを目的とする。
開示の1つは、 電池(10)と、
電池の出力を制御する制御部(20)と、
電池と制御部それぞれを収納する筐体(51)と、
液状の流体を検出する水没センサ(41)と、を有する電池パックであって、
筐体は、底壁(53)と、底壁から起立した環状の側壁(54)と、を有し、
底壁と側壁とによって流体の流入可能な収納空間(SS)が構成され、
電池と制御部は収納空間に設けられ、
水没センサの少なくとも一部は、収納空間の外に位置している。
これによれば、収納空間(SS)に流体が流入する前に、水没センサ(41)によって流体を検出することができる。したがって、流体が電池(10)などと接触する前に、流体を検出することができる。電池(10)で電気的な接続不良が生じる前に流体を検出することができる。
なお、特許請求の範囲に記載の請求項、および、課題を解決するための手段それぞれに記載の要素に括弧付きで符号をつけている。この括弧付きの符号は実施形態に記載の各構成要素との対応関係を簡易的に示すためのものであり、実施形態に記載の要素そのものを必ずしも示しているわけではない。括弧付きの符号の記載は、いたずらに特許請求の範囲を狭めるものではない。
電源システムを説明するためのブロック図である。 第1実施形態の電池パックを概略的に示す模式図である。 水没センサを説明するための模式図である。 収納空間を説明するための模式図である。 第2実施形態の電池パックを概略的に示す模式図である。 第3実施形態の電池パックを概略的に示す図表である。 外壁の変形例を説明するための模式図である。 第4実施形態の電池パックを概略的に示す図表である。 第5実施形態の電池パックを概略的に示す図表である。 電池パックの変形例を説明するための図表である。 電池パックの変形例を説明するための図表である。 電池パックの変形例を説明するための図表である。 電池パックの変形例を説明するための図表である。 電池パックの変形例を説明するための模式図である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4に基づいて本実施形態にかかる電池パック100、および、それを含む電源システム200を説明する。
<電源システムの概要>
電源システム200は車両に搭載される。電源システム200は車両に搭載された複数の車載機器と電池パック100とによって構成されている。車載機器の1つとして鉛蓄電池110がある。電池パック100は組電池10を有している。電源システム200はこれら鉛蓄電池110と組電池10とによって2電源システムを構築している。
他の車載機器としてエンジン140がある。電源システム200を搭載する車両は、所定の停止条件が満たされるとエンジン140を停止し、所定の始動条件が満たされるとエンジン140を再始動するアイドルストップ機能を有する。
図1に示すように電源システム200は、上記した鉛蓄電池110とエンジン140の他に、スタータモータ120、回転電機130、電気負荷150、上位ECU160、および、MGECU170を有する。鉛蓄電池110、スタータモータ120、および、電気負荷150それぞれは、第1ワイヤハーネス201を介して電池パック100と電気的に接続されている。回転電機130は第2ワイヤハーネス202を介して電池パック100と電気的に接続されている。
上位ECU160とMGECU170は図示しない配線を介して鉛蓄電池110と電池パック100それぞれと電気的に接続されている。同様にして、車両に搭載された他の各種ECUも、図示しない配線を介して鉛蓄電池110と電池パック100それぞれと電気的に接続されている。
以上に示したように電源システム200は、鉛蓄電池110と電池パック100(組電池10)の2つを電源とする2電源システムを構築している。
スタータモータ120はエンジン140を始動する機能を果たす。回転電機130はエンジン140と機械的に連結されている。回転電機130は発電や力行を行う。回転電機130の発電により鉛蓄電池110や組電池10が充電される。回転電機130の力行により車両走行のアシストやエンジン140の再始動が行われる。
電気負荷150は一般負荷151と保護負荷152を有する。一般負荷151には、シートヒータ、送風ファン、電動コンプレッサ、ルームライト、および、ヘッドライトなどの供給電力が一定でなくともよい車載機器が含まれる。保護負荷152には、電動シフトポジション、電動パワーステアリング(EPS)、ブレーキ(ABS)、ドアロック、ナビゲーションシステム、および、オーディオなどの供給電力が一定であることが求められる車載機器が含まれる。保護負荷152には一般負荷151よりも車両走行に関連性の高い車載機器が含まれる。
上位ECU160とMGECU170は車両に搭載された各種ECUのうちの1つである。これら各種ECUはバス配線161を介して互いに電気的に接続され、車載ネットワークを構築している。各種ECUが協調制御することで、エンジン140の燃焼および回転電機130の発電や力行などが制御される。上位ECU160は電池パック100を制御し、MGECU170は回転電機130を制御する。
また図示しないが、電源システム200は、上記した各車載機器の他に、各種電圧や電流などの物理量、および、アクセルペダルの踏み込み量やスロットルバルブ開度などの車両情報を測定するためのセンサを有している。これら各種センサの検出した検出信号は、各種ECUに入力される。
<電池パックの概要>
次に電池パック100を説明する。図1に示すように電池パック100は、組電池10、回路基板20、および、センサ部40を有する。また図2に示すように電池パック100はケース50を有する。
組電池10は鉛蓄電池110よりも体格が小さく、重量も軽くなっている。組電池10は鉛蓄電池110よりもエネルギー密度が高い性質を有する。組電池10が電池に相当する。
組電池10は複数の直列接続された電池セルを有する。複数の電池セルはバスバーなどの導電部材とレーザ溶接によって電気的に直列接続されている。複数の直列接続された電池セルのうちの最高電位側の電池セルの正極端子が回路基板20とはんだなどによってろう接される。複数の直列接続された電池セルのうちの最低電位側の電池セルの負極端子が後述の第3外部接続端子100cに機械的および電気的に接続される。
電池セルは二次電池である。具体的には電池セルはリチウムイオン電池である。リチウムイオン電池は化学反応によって起電圧を生成する。起電圧の生成により電池セルに電流が流れる。これにより電池セルは発熱する。電池セルは膨張する。なお電池セルとしては上記例に限定されず、例えばニッケル水素二次電池、有機ラジカル電池などを採用することもできる。
回路基板20は、配線基板21にスイッチ22とBMU23とが搭載されて電気回路を構成している。この電気回路に組電池10やセンサ部40が電気的に接続されている。この電気回路が図1において二重丸で示す外部接続端子と電気的に接続されている。電気回路と外部接続端子との接続には、銅板などの金属導体を加工した導電部材が用いられる。回路基板20が制御部に相当する。
外部接続端子としては、第1外部接続端子100a、第2外部接続端子100b、第3外部接続端子100c、第4外部接続端子100d、および、第5外部接続端子100eがある。第1外部接続端子100a、第4外部接続端子100d、および、第5外部接続端子100eは第1ワイヤハーネス201を介して鉛蓄電池110、スタータモータ120、および、電気負荷150それぞれと電気的に接続されている。第2外部接続端子100bは第2ワイヤハーネス202を介して回転電機130と電気的に接続されている。第3外部接続端子100cは車両のボディにボルト止めされている。この第3外部接続端子100cに挿入されるボルトが、電池パック100と車両のボディとを接続する機能を果たす。これにより電池パック100はボディアースされている。
図2に示すようにケース50に組電池10と回路基板20が収納される。ケース50は筐体51とカバー52を有する。
筐体51はアルミダイカストによって生成される。筐体51は底壁53、および、底壁53から起立した環状の側壁54を有する。この底壁53と側壁54とによって構成される筐体51の内部に組電池10、回路基板20、および、センサ部40それぞれが収納される。筐体51は組電池10や回路基板20にて生じた熱を放熱する機能も果たす。なお筐体51は鉄やステンレスをプレス加工することで製造してもよい。
図示しないが、底壁53の端部に孔が形成されている。この孔は上記の第3外部接続端子100cに相当する。そして筐体51の側壁54によって開口部が構成されている。この開口部はカバー52によって覆われる。これにより組電池10と回路基板20は防水されている。ただし筐体51とカバー52との間には空隙がある。したがってこの空隙を介して水などの液状の流体が筐体51の内部(後述の収納空間SS)に流入可能となっている。なおこの空隙にシール材を設けることで防水してもよい。しかしながら例えば電池パック100が水没すると、このようなシール材を設けても流体は筐体51の内部に流入する。上記のカバー52は樹脂製若しくは金属製である。
本実施形態のケース50(電池パック100)は車両の座席下方に設けられる。しかしながら電池パック100の配置としてはこれに限定されない。電池パック100は、例えば後部座席とトランクルームとの間の空間、および、運転席と助手席の間の空間などに配置することもできる。
<電池パックの電気回路>
次に、電池パック100の電気回路を説明する。上記したように回路基板20は、配線基板21、スイッチ22、および、BMU23を有している。
配線基板21は絶縁基板に導電材料からなる配線パターンの形成されたプリント基板である。絶縁基板の表面および内部の少なくとも一方に、配線パターンとして第1給電線24、第2給電線25、第3給電線26、および、第4給電線27が形成されている。
配線基板21には外部接続端子と電気的に接続される端子が形成されている。この端子としては、第1内部端子28a、第2内部端子28b、第3内部端子28c、第4内部端子28d、および、第5内部端子28eがある。これら内部端子が上記の導電部材を介して外部接続端子と電気的に接続されている。
具体的に言えば、第1内部端子28aは第1外部接続端子100aと電気的に接続されている。第2内部端子28bは第2外部接続端子100bと電気的に接続されている。第3内部端子28cは第3外部接続端子100cと電気的に接続されている。第4内部端子28dは第4外部接続端子100dと電気的に接続されている。第5内部端子28eは第5外部接続端子100eと電気的に接続されている。
そして、第1内部端子28aと第2内部端子28bとは第1給電線24を介して電気的に接続されている。第1給電線24と第3内部端子28cとは第2給電線25を介して電気的に接続されている。第1給電線24と第2給電線25とは第3給電線26を介して電気的に接続されている。第4内部端子28dと第1給電線24とは第4給電線27を介して電気的に接続されている。また第1給電線24と第3給電線26とは第4給電線27を介して電気的に接続されている。第3給電線26と第5内部端子28eとは第4給電線27を介して電気的に接続されている。
スイッチ22は、第1スイッチ29、第2スイッチ30、第3スイッチ31、第4スイッチ32、第5スイッチ33、および、第6スイッチ34を有する。第1スイッチ29〜第4スイッチ32それぞれは半導体スイッチを有する。この半導体スイッチは、具体的にはMOSFETである。ただし半導体スイッチとしてはIGBTなどを採用することができる。この場合、IGBTにはダイオードが並列接続される。
第1スイッチ29〜第4スイッチ32それぞれは、2つのMOSFETが直列接続されてなる開閉部を少なくとも1つ有する。2つのMOSFETはソース電極同士が連結されている。2つのMOSFETのゲート電極は電気的に独立している。MOSFETは寄生ダイオードを有する。2つのMOSFETの寄生ダイオードは、互いにアノード電極同士が連結されている。
第1スイッチ29と第2スイッチ30は複数の開閉部を有する。複数の開閉部は並列接続されている。複数の開閉部それぞれのソース電極は互いに電気的に接続されている。
第3スイッチ31は1つの開閉部を有する。第4スイッチ32は複数の開閉部を有する。第4スイッチ32の有する複数の開閉部は直列接続されている。
図1では、第1スイッチ29と第2スイッチ30それぞれの並列接続された開閉部を2つ示している。第4スイッチ32の有する直列接続された開閉部を2つ示している。開閉部の数は電流量や冗長性などに応じて定めることができる。ただし開閉部の数は特に限定されない。
第1スイッチ29は第1給電線24に設けられる。これにより、第1スイッチ29を開閉制御することで第1内部端子28aと第2内部端子28bとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第1スイッチ29を開閉制御することで鉛蓄電池110と回転電機130との電気的な接続が制御される。
第2スイッチ30は第2給電線25に設けられる。これにより、第2スイッチ30を開閉制御することで第3内部端子28cと第2内部端子28bとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第2スイッチ30を開閉制御することで組電池10と回転電機130との電気的な接続が制御される。
第3スイッチ31と第4スイッチ32それぞれは第3給電線26に設けられる。詳しく言えば、第3スイッチ31は第3給電線26における第1給電線24との接続点と第4給電線27との接続点との間に設けられる。第4スイッチ32は第3給電線26における第4給電線27との接続点と第2給電線25との接続点との間に設けられる。
これにより、第3スイッチ31を開閉制御することで第1内部端子28aと第5内部端子28eとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第3スイッチ31を開閉制御することで鉛蓄電池110と保護負荷152との電気的な接続が制御される。
また、第4スイッチ32を開閉制御することで第3内部端子28cと第5内部端子28eとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第4スイッチ32を開閉制御することで組電池10と保護負荷152との電気的な接続が制御される。
第5スイッチ33と第6スイッチ34それぞれはメカニカルリレーである。詳しく言えば第5スイッチ33と第6スイッチ34それぞれはノーマリクローズ式の電磁リレーである。
第5スイッチ33と第6スイッチ34それぞれは第4給電線27に設けられる。詳しく言えば、第5スイッチ33は第4給電線27における第4内部端子28dとの接続点と第1給電線24との接続点との間に設けられる。第6スイッチ34は第4給電線27における第1給電線24との接続点と第3給電線26との接続点との間に設けられる。
これにより、第5スイッチ33を開閉制御することで第4内部端子28dと第2内部端子28bとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第5スイッチ33を開閉制御することで鉛蓄電池110と回転電機130との電気的な接続が制御される。
また、第6スイッチ34を開閉制御することで第5内部端子28eと第2内部端子28bとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第6スイッチ34を開閉制御することで保護負荷152と回転電機130との電気的な接続が制御される。
上記したように回路基板20の構成する電気回路にセンサ部40が電気的に接続されている。このセンサ部40は、組電池10とスイッチ22それぞれの状態を検出するセンサ素子を有する。センサ部40はセンサ素子として、温度センサ、電流センサ、および、電圧センサを有する。
センサ部40は組電池10の温度、電流、および、電圧を検出する。センサ部40はそれを組電池10の状態信号としてBMU23に出力する。またセンサ部40はスイッチ22の温度、電流、および、電圧を検出する。センサ部40はそれをスイッチ22の状態信号としてBMU23に出力する。
図2に示すようにセンサ部40は、上記の温度センサ、電流センサ、および、電圧センサの他に水没センサ41を有する。図3に示すようにこの水没センサ41は流体のセンシング部としての第1対向電極42と第2対向電極43、および、第1対向電極42と第2対向電極43を回路基板20に接続する第1絶縁電線44と第2絶縁電線45を有する。
第1対向電極42と第2対向電極43は互いに対向している。第1対向電極42と第2対向電極43との間に水などの流体があると、流体を介して第1対向電極42と第2対向電極43が通電する。これにより第1対向電極42と第2対向電極43の間の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化が状態信号としてBMU23に入力される。BMU23は抵抗値の変化が所定時間継続されるか否かに基づいて、電池パック100の水没を検出する。なお図3以外で水没センサ41を図示する場合、水没センサ41の構成要素の代表として、第1対向電極42と第1絶縁電線44を示している。
BMU23はセンサ部40の状態信号、および、上位ECU160からの指令信号の少なくとも一方に基づいてスイッチ22を制御する。BMUはbattery management unitの略である。
BMU23はセンサ部40の状態信号に基づいて組電池10の充電状態(SOC)やスイッチ22の異常を判定する。SOCはstate of chargeの略である。BMU23はこれらSOCや異常を判定した信号(判定情報)を上位ECU160に出力する。
上位ECU160はBMU23から入力された判定情報、および、他の各種ECUから入力された車両情報に基づいてスイッチ22の制御を決定する。そして上位ECU160はその決定したスイッチ22の制御を含む指令信号をBMU23に出力する。BMU23は上位ECU160からの指令信号に基づいてスイッチ22を制御する。
ただしBMU23は、水没センサ41の状態信号に基づいて電池パック100が水没したと判断した場合、スイッチ22への制御信号の出力の停止を独自で判断し、そして実行する。これにより組電池10の車載機器との電気的な接続が遮断される。
<電池パック>
次に、電池パック100の構成を詳しく説明する。以下においては互いに直交の関係にある3方向を、横方向、縦方向、および、高さ方向と示す。また、高さ方向における筐体51の底壁53側を下側、筐体51の開口部を覆うカバー52側を上側と示す。縦方向と横方向とによって規定される平面に沿う方向を平面方向と示す。
本実施形態では縦方向は車両の進退方向に沿っている。横方向は車両の左右方向に沿っている。高さ方向は車両の天地方向に沿っている。車両が水平面に停車している場合、進退方向と左右方向は水平方向に沿い、天地方向は鉛直方向に沿う。
図2に示すように筐体51は平面方向に沿う底壁53と、底壁53の内底面53aから上側に起立する環状の側壁54と、を有する。底壁53の内底面53aが側壁54によって囲まれている。この内底面53aにおける側壁54によって囲まれた部位の上側に、筐体51の収納空間SSが構成されている。この収納空間SSに組電池10と回路基板20とが収納されている。なお底壁53の外底面53bは車両のボディと対向配置される。
側壁54の底壁53から上側に延びた先端の内側面54aによって開口部が構成されている。車両が水平面に停車している場合、この開口部は鉛直方向に開口している。図4に破線で囲って示すように、収納空間SSはこの開口部の上側にも位置している。側壁54の先端の高さ方向に面する上面54bは収納空間SSの外に位置している。
カバー52は平面方向に沿う蓋部55と、蓋部55の内蓋面55aから下側に起立した環状の庇部56と、を有する。蓋部55は底壁53よりも平面方向での体格が大きくなっている。そのために高さ方向で内蓋面55aと内底面53aとが対向している。内蓋面55aと上面54bとが対向している。この内蓋面55aと、内底面53aおよび上面54bとの間に空隙が構成されている。
図4に破線で囲って示すように、収納空間SSは内蓋面55aと内底面53aとの間にある。このように収納空間SSの高さ方向の体格は底壁53と蓋部55とによって規定される。そして収納空間SSの平面方向での体格は側壁54によって規定される。ただしケース50がカバー52を有さない場合、収納空間SSの高さ方向の体格は特に規定されない。
本実施形態では、収納空間SSにおける側壁54の上面54bよりも下側の部位に組電池10は設けられている。収納空間SSにおける側壁54の上面54bよりも上側の部位に回路基板20の少なくとも一部が設けられている。
そして収納空間SSの外に水没センサ41の流体を検出するセンシング部としての第1対向電極42と第2対向電極43が位置している。第1対向電極42と第2対向電極43は平面方向において側壁54を介して収納空間SSと並んでいる。また第1対向電極42と第2対向電極43は互いに平面方向で対向している。
庇部56の蓋部55から下側に延びた先端の内庇面56aによって開口部が構成されている。この内庇面56aは外側面54cと平面方向で対向している。内庇面56aと外側面54cとの間に空隙が構成されている。また高さ方向において蓋部55の内蓋面55aと上面54bとが対向し、両者の間に空隙が構成されている。これらの空隙が、水などの流体の収納空間SSへの浸入経路となっている。庇部56の開口部が浸入経路の上流に相当し、側壁54の開口部が浸入経路の下流に相当する。
この浸入経路に水没センサ41の第1対向電極42と第2対向電極43の少なくとも一部が位置している。そのために第1対向電極42と第2対向電極43は側壁54の上面54bよりも底壁53の外底面53b側に位置している。換言すれば、第1対向電極42と第2対向電極43は側壁54の開口部(収納空間SS)よりも浸入経路の上流側に位置している。したがって車両が水平面に停車している場合、第1対向電極42と第2対向電極43は、収納空間SSよりも鉛直方向において下側に位置している。
また第1対向電極42と第2対向電極43は浸入経路に設けられることにより、第1対向電極42と第2対向電極43それぞれの上側と平面方向側が側壁54とカバー52とによって覆われている。ただし第1対向電極42と第2対向電極43それぞれの下側は何ら覆われていない。
<作用効果>
次に、本実施形態にかかる電池パック100の作用効果を説明する。上記したように水などの流体を抵抗値の変化によって検出する水没センサ41の第1対向電極42と第2対向電極43は収納空間SSの外に位置している。より詳しく言えば、流体が収納空間SSへ流入する経路(浸入経路)に第1対向電極42と第2対向電極43は位置している。
これによれば、収納空間SSに流体が流入する前に、水没センサ41によって流体を検出することができる。したがって、流体が組電池10や回路基板20と接触する前に、流体を検出することができる。組電池10で電気的な接続不良が生じる前に流体を検出することができる。回路基板20で誤作動が生じることが抑制される。回路基板20の誤作動による組電池10と車載機器との意図しない電気的な接続が生じることが抑制される。
第1対向電極42と第2対向電極43それぞれの上側と平面方向側が側壁54とカバー52とによって覆われている。これにより、例えば上側から落ちてきた流体や、平面方向側から飛び跳ねてきた流体が第1対向電極42と第2対向電極43に接触することが抑制される。この結果、収納空間SSに流入しようとする流体を誤検出することが抑制される。
回路基板20の少なくとも一部は、収納空間SSにおける側壁54の上面54bよりも上側の部位に設けられている。これによれば、回路基板20の全てが収納空間SSにおける側壁54の上面54bよりも下側の部位に設けられた構成と比べて、回路基板20が流体と接触し難くなる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図5に基づいて説明する。以下に示す各実施形態にかかる電池パックは上記した実施形態によるものと共通点が多い。そのため以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には同一の符号を付与する。
第1実施形態では第1対向電極42と第2対向電極43が側壁54の上面54bよりも下側に位置している例を示した。これに対して本実施形態では、図5に示すように、第1対向電極42と第2対向電極43は側壁54の上面54bに位置している。
そのために第1対向電極42と第2対向電極43の下側が上面54bによって覆われる。したがって上側に飛び跳ねた流体が第1対向電極42と第2対向電極43に接触することが抑制される。これにより、収納空間SSに流入しようとする流体を誤検出することが抑制される。
なお本実施形態にかかる電池パック100には第1実施形態に記載の電池パック100と同等の構成要素が含まれている。そのために本実施形態にかかる電池パック100は第1実施形態に記載の電池パック100と同等の作用効果を奏する。
以上、第1実施形態と第2実施形態で示したように、水没センサ41の第1対向電極42と第2対向電極43は、側壁54の外側面54cと対向するように位置してもよいし、側壁54の上面54bに位置してもよい。いずれにおいても、収納空間SSに流体が流入する前に、水没センサ41によって流体を検出することができる。このような作用効果を奏するための構成は、表現を変えてまとめると、水没センサ41の第1対向電極42と第2対向電極43の少なくとも一部が、底壁53の外底面53bと側壁54の上面54bとの間に位置すればよい。また水没センサ41の第1対向電極42と第2対向電極43の少なくとも一部が上面54bに位置すればよい。
また、回路基板20への流体の接触前の流体の検出を主眼において述べると、図5に示すように回路基板20が上面54bよりも上側に位置する場合、以下に示す構成を採用することができる。すなわち、第1対向電極42と第2対向電極43の少なくとも一部が、高さ方向において回路基板20と底壁53の外底面53bとの間に位置する構成を採用することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図6に基づいて説明する。第1実施形態では、筐体51は底壁53と側壁54を有する例を示した。これに対して本実施形態では、筐体51は底壁53と側壁54の他に、外壁57を有する。
図6の(a)欄と(b)欄に示すように、環状の側壁54は底壁53の内底面53aに起立している。そして外壁57も内底面53aから起立している。外壁57は側壁54の一部の外側面54cに連結されている。この外壁57、および、外壁57の連結された側壁54の一部によって上側に開口する筒形状の壁が構成されている。この筒形状の壁を成す外壁57の内壁面57a、および、外壁57の連結された側壁54の外側面54cによって検出空間DSが構成されている。図6においては検出空間DSを破線で囲って示している。
外壁57は側壁54よりも高さ方向の長さが短くなっている。したがって車両が水平面に停車している場合、外壁57の上壁面57bは、側壁54の上面54bよりも鉛直方向において下側に位置している。そのために収納空間SSよりも検出空間DSに流体が流入しやすくなっている。この検出空間DSに水没センサ41の第1対向電極42と第2対向電極43が設けられている。
以上に示した構成により、第1対向電極42と第2対向電極43は側壁54とカバー52だけではなく、外壁57と底壁53とによって覆われる。これにより、上側から落ちてきた流体、平面方向側から飛び跳ねてきた流体、および、上側に飛び跳ねた流体が第1対向電極42と第2対向電極43に接触することが抑制される。このために収納空間SSに流入しようとする流体の誤検出が効果的に抑制される。
そして本実施形態にかかる電池パック100には第1実施形態に記載の電池パック100と同等の構成要素が含まれている。そのために本実施形態にかかる電池パック100は第1実施形態に記載の電池パック100と同等の作用効果を奏する。
なお、図7に示すように外壁57は環状を成してもよい。この場合、外壁57の内側に側壁54が位置する。このように外壁57を側壁54よりもケース50の外側に配置する。これにより、検出空間DSは収納空間SSよりもケース50の外側に位置する。この結果、流体は先ず検出空間DSに浸入した後に収納空間SSに浸入する。これによっても、収納空間SSに流体が流入する前に、流体を検出することができる。なおこの変形例の場合、外壁57の高さ方向の長さは、側壁54の高さ方向の長さよりも短くとも、長くともよい。なお図7に示す外壁57と側壁54との間の壁は、両者を連結して強度を高めるための連結壁57cである。この連結壁57cによって検出空間DSが複数に区切られても区切られなくともよい。検出空間DSが連結壁57cによって複数に区切られている場合、各検出空間DSそれぞれに水没センサ41を設けてもよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態を図8に基づいて説明する。第1実施形態では、筐体51は底壁53と側壁54を有する例を示した。これに対して本実施形態では、筐体51は底壁53と側壁54の他に囲み壁58を有する。
図8の(a)欄と(b)欄に示すように、環状の側壁54は底壁53の内底面53aに起立している。この側壁54の一部の外側面54cに囲み壁58が連結されている。この囲み壁58、および、囲み壁58の連結された側壁54の一部によって上側と下側の両方に開口する筒形状の壁が構成されている。この筒形状の壁を成す囲み壁58の内面58a、囲み壁58の連結された側壁54の外側面54cによって検出空間DSが構成されている。図8においては検出空間DSを破線で囲って示している。
検出空間DSは下側に開口している。そのために収納空間SSよりも検出空間DSに流体が流入しやすくなっている。この検出空間DSに第1対向電極42と第2対向電極43が設けられている。したがって、本実施形態にかかる電池パック100は第1実施形態に記載の電池パック100と同等の作用効果を奏する。
なお図示しないが、図7に示した変形例と同様にして、囲み壁58が環状を成し、囲み壁58の内側に側壁54が位置してもよい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態を図9に基づいて説明する。第1実施形態では、庇部56の内庇面56aと側壁54の外側面54cとの間に構成される空隙に水没センサ41の第1対向電極42と第2対向電極43の少なくとも一部が位置する例を示した。これに対して本実施形態では、図9の(a)欄と(b)欄に示すように、底壁53に内底面53aと外底面53bとを高さ方向に貫く貫通孔53cが形成されている。この収納空間SSの外に位置する貫通孔53cに水没センサ41の第1対向電極42と第2対向電極43の少なくとも一部が位置する。このため、本実施形態にかかる電池パック100は第1実施形態に記載の電池パック100と同等の作用効果を奏する。
なお図9の(a)欄に示すように、本実施形態では貫通孔53cの内底面53a側の縁部から環状の縁壁53dが上側に起立している。そしてこの縁壁53dによって第1対向電極42と第2対向電極43の一部が平面方向において囲まれている。これにより流体が収納空間SSに流入することが抑制される。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第1の変形例)
第1実施形態および第2実施形態それぞれでは、図4および図5に示すように側壁54の高さ方向の長さが一律である例を示した。しかしながら側壁54の高さ方向の長さは電池パック100の構成要素や他の車載機器との接続、および、電池パック100の車両への配置位置や配置角度などに応じて変更可能であり、一律に長さが等しくなくともよい。
図10の(a)欄と(b)欄に破線で囲って示すように、側壁54の一部は、他よりも高さ方向の長さが短くなっている。換言すれば、側壁54の一部の上面54bは、他の上面54bよりも高さ方向における底壁53との離間距離が短くなっている。この場合、図10の(c)欄に示すように、最も高さ方向の長さの短い側壁54とカバー52の庇部56との間に水没センサ41の第1対向電極42と第2対向電極43の少なくとも一部を配置する。図10の(d)欄に示すように、最も高さ方向の長さの短い側壁54の上面54bに第1対向電極42と第2対向電極43の少なくとも一部を配置する。これによれば、収納空間SSに流体が浸入する前に水没センサ41によって流体を検出することができる。
車両が水平面に停車している場合において、電池パック100が鉛直方向に対して傾斜して車両に取り付けられる場合、側壁54も鉛直方向に対して傾斜する。この場合、第1対向電極42と第2対向電極43の少なくとも一部は、最も鉛直方向の長さの短い側壁54の外側面54cと対向配置する。これにより収納空間SSに流体が浸入する前に流体を検出することができる。
(第2の変形例)
第3実施形態および第4実施形態それぞれにおいても、図6および図8に示すように側壁54の高さ方向の長さが一律である例を示した。しかしながら側壁54の高さ方向の長さは一律に等しくなくともよい。
このように側壁54の高さが一律に等しくない場合、図11の(a)に示すように、最も高さ方向の長さの短い側壁54に外壁57が連結された構成を採用することができる。図11の(b)に示すように、最も高さ方向の長さの短い側壁54に囲み壁58が連結された構成を採用することができる。
(第3の変形例)
第5実施形態では、底壁53の貫通孔53cに水没センサ41の第1対向電極42と第2対向電極43の少なくとも一部が位置する例を示した。しかしながら車両のボディと筐体51との連結の都合により、底壁53とボディとの間に空隙が有る場合、図12の(a)欄に示すように第1対向電極42と第2対向電極43は底壁53とボディとの間に位置してもよい。
(第4の変形例)
各実施形態では電池パック100が水没センサ41を1つ有する例を示した。しかしながら電池パック100は水没センサ41を複数有してもよい。このように電池パック100が水没センサ41を複数有する場合、平面方向において、筐体51を介して複数の水没センサ41を対向配置する構成を採用することができる。
例えば図12の(b)欄に示すように筐体51を介して縦方向に2つの水没センサ41が並べられた構成を採用することができる。縦方向は、上記したように車両の前後方向に沿っている。車両の載置される地面の傾斜によって、車両の前方と後方の一方が、他方に対して鉛直方向下側に位置する。この際に車両内に水が浸入した場合、車両の前方と後方の一方に水がたまりやすくなる。そのため、例えば車両の前方と後方の他方に水没センサが位置している場合、水が収納空間SSに侵入しようとしているのに、それを検出することができなくなる虞がある。
これに対して、上記したように筐体51を介して縦方向に2つの水没センサ41が並べられた構成の場合、車両の前方と後方の一方に水がたまった場合においても、水が収納空間SSに侵入する前に水を検出することができる。
なお、図12の(b)欄では、2つの水没センサ41と平面方向で対向配置される側壁54の長さが異なっている。しかしながらこれらの側壁54の長さは同一でもよい。ただし、車両が水平面に停車している場合において、電池パック100が鉛直方向に対して傾斜して車両に取り付けられる場合、側壁54も鉛直方向に対して傾斜する。この場合、鉛直方向の長さが同一と成るように側壁54の長さを決定してもよい。この構成では2つの水没センサ41と平面方向で対向配置される側壁54の上面54bが水平方向で並ぶ。
また、図示しないが、筐体51を介して横方向に2つの水没センサ41が並べられた構成を採用することもできる。水没センサ41の個数や配置は、電池パック100の形状や電池パック100の車両への配置位置や配置角度に応じて適宜決定することができる。例えば複数の水没センサを同一の高さ位置において平面方向で並べて配置してもよい。さらに例示すれば、複数の水没センサを同一の平面位置において高さ方向で並べて配置してもよい。
(第5の変形例)
図13の(a)欄に示すように、環状の側壁54の一部に、筐体51の内側へと凹む凹み部54dが形成され、この凹み部54dに水没センサ41が設けられた構成を採用することもできる。これにより水没センサ41に車載機器が接触することが抑制される。
(第6の変形例)
各実施形態では、高さ方向において上側から下側に向かって、回路基板20と水没センサ41が並ぶ構成を示した。しかしながら図13の(b)欄に示すように、高さ方向において上側から下側に向かって、水没センサ41と回路基板20が並ぶ構成を採用することができる。
水没センサ41が収納空間SS内にある構成の場合、水没センサ41による流体の検出の前に回路基板20に流体が接触する虞がある。そのためにこのような構成の場合、回路基板20は側壁54の上面54bよりも上側に配置しなくてはならない。しかしながら本開示で明示されてあるように、水没センサ41は収納空間SSの外に位置するために収納空間SSに流体が流入する前に流体を検出することができる。そのため、図13の(b)欄に示すように回路基板20を上面54bよりも下側に配置することができる。回路基板20の収納空間SSにおける配置位置が特に限定されなくなる。
(第7の変形例)
図13の(c)欄に示すように、カバー52の庇部56に平面方向に沿う孔56dが形成され、この孔56dを介して庇部56の外に第1対向電極42と第2対向電極43が設けられた構成を採用することもできる。
(第8の変形例)
図13の(d)欄に示すように、第1対向電極42と第2対向電極43が庇部56の外に位置する構成を採用することもできる。
(第9の変形例)
本実施形態では、回路基板20(配線基板21)の最も面積の広い主面が高さ方向に面し、平面方向に沿う例を示した。しかしながら図14に示すように、回路基板20の主面が例えば縦方向に面し、高さ方向に沿う構成を採用することもできる。なお図示しないが、回路基板20の主面が横方向に面する構成を採用することもできる。さらに言えば、回路基板20の主面が平面方向に沿う方向に対して交差する構成を採用することもできる。
(第10の変形例)
本実施形態では電池パック100に鉛蓄電池110が接続され、電池パック100が組電池10を有する例を示した。しかしながら電池パック100に対する鉛蓄電池110と組電池10の包含関係は上記例に限定されない。電池パック100は鉛蓄電池110と組電池10の少なくとも一方を有する構成を採用することができる。
(第11の変形例)
本実施形態では電源システム200を搭載する車両がアイドルストップ機能を有する例を示した。しかしながら電源システム200を搭載する車両としては上記例に限定されない。例えばハイブリッド自動車や電気自動車を採用することができる。この場合、本実施形態で示したスタータモータ120や回転電機130は、モータジェネレータに代わる。
(第12の変形例)
本実施形態では、スイッチ22が配線基板21に搭載される例を示した。しかしながらスイッチ22は配線基板21に電気的に接続されるだけでよく、配線基板21に直接搭載されなくともよい。この変形例の場合、例えばスイッチ22は絶縁性のフィルムを介して筐体51に搭載される。これによりスイッチ22と筐体51とが熱的に接続される。スイッチ22にて生じた熱は配線基板21ではなく筐体51に積極的に流れる。これによりスイッチ22の放熱が促される。
上記したようにスイッチ22は第1スイッチ29〜第6スイッチ34を有する。これらのうちの一部を選択的に配線基板21に搭載しつつ、他を筐体51に搭載してもよい。
10…組電池、20…回路基板、40…センサ部、41…水没センサ、50…ケース、51…筐体、52…カバー、53…底壁、53a…内底面、53b…外底面、53c…貫通孔、54…側壁、54a…内側面、54b…上面、54c…外側面、55…蓋部、56…庇部、57…外壁、57b…上面、58…囲み壁、100…電池パック、200…電源システム、DS…検出空間、SS…収納空間

Claims (14)

  1. 電池(10)と、
    前記電池の出力を制御する制御部(20)と、
    前記電池と前記制御部それぞれを収納する筐体(51)と、
    液状の流体を検出する水没センサ(41)と、を有する電池パックであって、
    前記筐体は、底壁(53)と、前記底壁から起立した環状の側壁(54)と、を有し、
    前記底壁と前記側壁とによって前記流体の流入可能な収納空間(SS)が構成され、
    前記電池と前記制御部は前記収納空間に設けられ、
    前記水没センサの少なくとも一部は、前記収納空間の外に位置している電池パック。
  2. 前記水没センサの少なくとも一部は、前記底壁と前記制御部の並ぶ高さ方向において、前記高さ方向における前記側壁の上面(54b)と前記底壁の外底面(53b)との間に位置している請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記水没センサの少なくとも一部は、前記高さ方向における前記底壁との離間距離が最も短い前記側壁の上面と前記底壁の外底面との間に位置している請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記水没センサの少なくとも一部は、前記側壁の上面(54b)に設けられている請求項1に記載の電池パック。
  5. 前記水没センサの少なくとも一部は、前記底壁と前記制御部の並ぶ高さ方向において、前記高さ方向における前記底壁との離間距離が最も短い前記側壁の上面に設けられている請求項4に記載の電池パック。
  6. 前記側壁の開口部を閉塞するカバー(52)を有し、
    前記カバーによって前記水没センサは覆われている請求項1〜5いずれか1項に記載の電池パック。
  7. 前記カバーは、蓋部(55)と、前記蓋部から前記底壁側に向かって起立した環状の庇部(56)と、を有し、
    前記水没センサの少なくとも一部は前記カバーと前記側壁との間に位置する請求項6に記載の電池パック。
  8. 前記底壁と前記制御部の並ぶ高さ方向において、前記制御部と前記底壁との間に前記側壁が位置しており、
    前記水没センサの少なくとも一部は、前記高さ方向において前記制御部と前記底壁の外底面(53b)との間に位置している請求項1に記載の電池パック。
  9. 前記収納空間とは異なる、前記水没センサを収納する検出空間(DS)を前記底壁および前記側壁とともに構成する外壁(57)を有する請求項1〜8いずれか1項に記載の電池パック。
  10. 前記底壁と前記制御部の並ぶ高さ方向における前記底壁の外底面との離間距離は、前記側壁の上面よりも前記外壁の上面(57b)の方が短い請求項9に記載の電池パック。
  11. 前記筐体は、前記水没センサを前記側壁とともに囲む囲み壁(58)を有し、
    前記囲み壁、および、前記囲み壁と連結された前記側壁の一部によって前記底壁側に開口する開口部が形成されている請求項1〜10いずれか1項に記載の電池パック。
  12. 前記底壁には、前記底壁と前記制御部の並ぶ高さ方向に面する前記底壁の内底面(53a)と外底面(53b)とを貫く貫通孔(53c)が形成されており、
    前記貫通孔に前記水没センサの少なくとも一部が設けられている請求項1に記載の電池パック。
  13. 前記水没センサを複数有し、
    複数の前記水没センサは、前記収納空間を介して対向配置されている請求項1〜12いずれか1項に記載の電池パック。
  14. 車両に搭載され、
    複数の前記水没センサは、前記車両の進退方向において、前記収納空間を介して並んで配置されている請求項13に記載の電池パック。
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