JP2019209300A - 遮水構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】海面上に仮置きされたとき、当初の多層構造を保持できる遮水構造体を提供する。【解決手段】各多層一体型遮水シート2aの接続部位10aは、その上下端に位置する保護マット4A、4Cの幅方向端部が重ね合される上端及び下端保護マット重合部位12A、12Bと、その上下側に位置する遮水シート5A、5Bの幅方向端部が重ね合される上側及び下側遮水シート重合部位13A、13Bと、その上下方向中間に位置する保護マット4B、4Bの幅方向端部の間に配置され、遮水シート5A、5Bと同じ材質で構成される接続シート15と、が重なり合い、少なくとも同じ材質同士の熱溶着により一体化される。上側遮水シート重合部位13Aには、浮き具が取り付けられるフック部材18が溶着され、該フック部材18は、上端保護マット重合部位12Aを貫通して上方に突設されている。そして、遮水構造体1が海面上に係留仮置きされたとき、当初の多層構造を保持できる。【選択図】図4

Description

本発明は、管理型廃棄物処分場等に敷設される、遮水シート及び保護マットを有する遮水構造体に関するものである。
一般廃棄物や、産業廃棄物を焼却施設にて燃焼させた残渣である焼却灰は、陸上もしくは海面の管理型廃棄物処分場に埋め立てられている。管理型廃棄物処分場(以下、処分場という)は、処分場内の水が処分場外に漏出しないように、処分場として区画する、例えば傾斜堤護岸や混成堤護岸の側面、及び当該処分場の底面に、遮水シート及び保護マットを有する遮水構造体が敷設されて構成される。遮水シートは、法令上、二重に設置する必要がある。これは、埋立材として投入される廃棄物により、一枚の遮水シートが損傷しても、もう一枚の遮水シートが損傷していなければ、処分場内の汚染された可能性のある保有水が、処分場外に漏出することを防止できる、というフェイルセーフの設計思想に基づいたものである。
また、この処分場に投入される廃棄物が、鉄筋や鉄骨、コンクリート片などといった遮水シートを損傷させる可能性のあるものではなく、焼却灰や石炭灰に限った処分場においては、廃棄物により遮水シートが損傷する可能性が低い。この場合には、二重の遮水シートを一体化させて敷設することがある。そこで、敷設された状態での遮水シートの下面には、遮水シートを敷設する下地面に配置される基盤材料からの遮水シートの損傷を防ぐ保護マットが配置され、一方、遮水シートの上面にも、遮水シート上に設置される載荷材料からの遮水シートの損傷を防ぐために保護マットが配置される。そして、二重の遮水シートを一体化させるためには、上下の保護マットを含めて一体化させる必要がある。そして、敷設された状態で、上から、保護マット/遮水シート/保護マット/遮水シート/保護マットからなる五層構造で構成された多層一体型遮水シートが採用されている。
当該多層一体型遮水シートを製造するには、まず、遮水シート及び保護マットが、それぞれの製造工場にて幅約2mの原反として製造される。続いて、製造工場にて、これら遮水シート及び保護マットの原反から帯状の遮水シート及び保護マットを繰り出し、上から保護マット/遮水シート/保護マット/遮水シート/保護マットの五層に重ねた状態で部分的に熱溶着することで、多層一体型遮水シート(幅2m)が製造される。この多層一体型遮水シートは、ロール状に巻き取られて梱包される。
なお、多層一体型遮水シートを構成すべく、部分的に施された熱溶着加工は、処分場での施工時において、遮水シート及び保護マットの敷設回数を減らすため、すなわち1回で敷設できるように、後述する遮水構造体として海面上に仮置きする際保護マット一層分を保持する程度の仮設的に講じる措置であり、恒久的な溶着強度を有していない。そして、複数の多層一体型遮水シートの梱包ロールが処分場に搬入され、現地の陸上ヤード、もしくは大型艤装船上にて、帯状の多層一体型遮水シートの幅方向端部同士を各層それぞれ重ねた状態で熱溶着により接続することで、幅約6〜50mの大きなパネル状(略矩形状)の遮水構造体に広幅加工される。この遮水構造体が複数海面上に引き出されて、各遮水構造体の端部同士が海面上でさらに接続されて、対象面積の全てを覆う一枚のシートとした後、海底面または護岸側面に沈設して敷設される。
なお、遮水構造体の各多層一体型遮水シートを接続する接続部位には、上から二層目の遮水シート重合部位に、当該遮水シートと同材質のフック部材が取り付けられており、このフック部材は、一層目の保護マット重合部位を貫通した状態で上方に向かって突設されている。このフック部材には浮き具が装着される。そして、遮水構造体を海面上に引き出した後、沈設するまでの期間は、海面上に浮遊仮置きされるが、遮水構造体の各多層一体型遮水シートの一層目の保護マット及び二層目の遮水シートは、浮き具により、海面に浮上するための浮力が十分得られている。
しかしながら、遮水構造体の各多層一体型遮水シートにおいて、浮き具により浮力が得られている二層目の遮水シートの下面に位置する三層目の保護マットは、多層一体型遮水シートの製造工場において施された部分的な熱溶着により、二層目の遮水シートと接合されているだけの状態となっている。そのために、遮水構造体が長期間に亘って海面に係留仮置きされた状態で、風波の影響を受けると、各多層一体型遮水シートの二層目の遮水シートと三層目の保護マットとの間の熱溶着部が剥離してしまい、三層目の保護マット、四層目の遮水シート及び五層目の保護マットが脱落して、遮水構造体を、当初の多層構造にて敷設することが困難になる虞がある。これは、遮水構造体の各多層一体型遮水シートの、二層目の遮水シートと三層目の保護マットとの間の熱溶着部の溶着強度は、前述のごとく恒久的な溶着強度が要求されていないことから、遮水構造体を海面上に係留仮置きした際に、三層目の保護マット、四層目の遮水シート及び五層目の保護マットを長期間保持するに十分なものではなく、二層目の遮水シートと三層目の保護マットとの間の熱溶着部が剥離するためである。
ところで、遮水シートと保護マットとの接合における従来技術として、特許文献1には、接合補助材は、遮水シートと同一材質を含むフィルム状をなすものであって、保護マットの、遮水シートとの接合部に周知の熱溶着方法又は熱圧着方法により一体に設けられ、この接合補助材を介して保護マットの接合部が熱溶着又は熱圧着により遮水シートに一体に接合されることが開示されている。
特開2008−188500号公報
上述した特許文献1の発明を採用したとしても、互いに異なった材質である保護マットと接合補助材との間で剥離する虞があり、上述した問題を解決することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、海面上に係留仮置きされたとき、その仮置きの期間、当初の多層構造を保持できる遮水構造体を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明は、互いに異なる材質の保護マットと遮水シートとを交互に重ねて、三層の保護マット及び二層の遮水シートを部分的に溶着してなる多層一体型遮水シートの端部同士が接続されて所望のシート面積が確保される遮水構造体であって、
一方の多層一体型遮水シートの端部と、他方の多層一体型遮水シートの端部との接続部位は、敷設された状態において、前記各多層一体型遮水シートの上下端に位置する前記保護マットの端部が重ね合されて構成される上端及び下端保護マット重合部位と、該上端及び下端保護マット重合部位の内側にそれぞれ配置され、前記各多層一体型遮水シートの上下側に位置する前記遮水シートの端部が重ね合されまたは対向されて構成される上側及び下側遮水シート部位と、該上側及び下側遮水シート部位の内側で、前記各多層一体型遮水シートの上下方向中間に位置する前記保護マットの端部の間に配置され、前記遮水シートと同じ材質で構成される帯状の接続シートと、が重なり合い、少なくとも同じ材質同士の溶着により一体化されて構成され、
前記上側遮水シート部位には、前記遮水シートと同じ材質で、浮き具が取り付けられるフック部材が溶着され、該フック部材は前記上端保護マット重合部位を貫通して上方に突設していることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、互いに異なる材質の保護マットと遮水シートとを交互に重ねて、三層の保護マット及び二層の遮水シートを部分的に溶着してなる多層一体型遮水シートの端部同士が接続されて所望のシート面積が確保される遮水構造体であって、
一方の多層一体型遮水シートの端部と、他方の多層一体型遮水シートの端部との接続部位は、敷設された状態において、前記各多層一体型遮水シートの上端及び下端に位置する前記保護マットの端部が重ね合されて構成される上端及び下端保護マット重合部位と、該上端及び下端保護マット重合部位の内側にそれぞれ配置され、前記各多層一体型遮水シートの上下側に位置する前記遮水シートの端部が重ね合されて構成される上側及び下側遮水シート重合部位と、該上側及び下側遮水シート重合部位の内側で、立体的に重ね合される、各多層一体型遮水シートの上下方向中間に位置する保護マットの端部の間に配置され、前記各多層一体型遮水シートの上下側に位置する前記遮水シートの端部から分岐した分岐遮水シートが重ね合されて構成される分岐遮水シート重合部位と、が重なり合い、少なくとも同じ材質同士の溶着により一体化されて構成され、
前記上側遮水シート重合部位には、前記遮水シートと同じ材質で、浮き具が取り付けられるフック部材が溶着され、該フック部材は前記上端保護マット重合部位を貫通して上方に突設していることを特徴とするものである。
本発明の遮水構造体によれば、海面上に係留仮置きされたとき、その仮置きの期間、各層が剥離・脱落することなく、当初の多層構造を保持することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遮水構造体の平面図である。 図2は、図1の遮水構造体に採用された多層一体型遮水シートの断面図である。 図3は、図1の遮水構造体であって、一方の多層一体型遮水シートの幅方向端部と、他方の多層一体型遮水シートの幅方向端部との接続部位の斜視図である。 図4は、図1の遮水構造体であって、一方の多層一体型遮水シートの幅方向端部と、他方の多層一体型遮水シートの幅方向端部との接続部位の断面図である。 図5は、図1の遮水構造体であって、一方の多層一体型遮水シートの幅方向端部と、他方の多層一体型遮水シートの幅方向端部との接続部位における、他の実施形態を示す断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る遮水構造体に採用された多層一体型遮水シートの断面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る遮水構造体であって、一方の多層一体型遮水シートの幅方向端部と、他方の多層一体型遮水シートの幅方向端部との接続部位の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1及び第2実施形態に係る遮水構造体1a、1bは、管理型廃棄物処分場として区画する、例えば傾斜堤護岸や混成堤護岸の側面、及び当該処分場の底面に敷設されるものである。第1及び第2実施形態に係る遮水構造体1a、1bは、現地の陸上ヤード、もしくは大型艤装船上にて、図1に示すように、帯状の多層一体型遮水シート2a、2a(2b、2b)の幅方向端部同士を接続部位10a(10b)にて接続することで、所望のシート面積を確保してパネル状(略矩形状)にしたものである。第1及び第2実施形態に係る遮水構造体1a、1bでは、多層一体型遮水シート2a、2a(2b、2b)の幅方向(図1の左右方向)の寸法は略2mである。第1及び第2実施形態に係る遮水構造体1a、1bは、その全幅(図1の左右方向の長さ)が約6〜50mとなり、長手方向(図1の上下方向)の長さが約10〜200mとなる。
まず、第1実施形態に係る遮水構造体1aを図1〜図5に基づいて説明する。
当該多層一体型遮水シート2aは、図2に示すように、所定域に敷設された状態において、上から、保護マット4A/遮水シート5A/保護マット4B/遮水シート5B/保護マット4Cの五層を重ねた状態で部分的(図1の一点鎖線部分)に熱溶着されて一体化されたものである。保護マット4A〜4Cは、長繊維不織布や短繊維不織布、反毛フェルト等の材質からなるものである。遮水シート5A、5Bは、所望の遮水機能を有し、塩化ビニル製、ポリエチレン製、その他の高分子材が用いられた材質からなるものである。遮水シート5A、5Bの厚みは、1.5〜10mmの範囲内で設定される。なお、多層一体型遮水シート2aは、部分的に熱溶着することによって、互いに異なった材質の保護マット4A〜4Cと遮水シート5A、5Bとを接合して一体化されているが、その接合強度は、本遮水構造体1aを海面上に仮置きした際保護マット4C一層分を保持する程度の単に一体化させるためのものであって、保護マット4C一層分より大きな剥離方向への荷重に対しては強固なものではなく、長期間にわたる接合強度としては信頼できるものではない。
図2に示すように、多層一体型遮水シート2aの幅方向端部において、一層目及び五層目に位置する保護マット4A,4Cの幅方向端面は、略同一平面上に位置している。二層目及び四層目に位置する遮水シート5A、5Bの幅方向端面は、略同一平面上に位置している。また、一層目及び五層目に位置する保護マット4A、4Cの幅方向端面は、二層目及び四層目に位置する遮水シート5A、5Bの幅方向端面よりも若干幅方向外方に突出している。さらに、三層目に位置する保護マット4Bの幅方向端面で、後述する接続シート15を配置する箇所の幅方向端面は、二層目及び四層目に位置する遮水シート5A、5Bの幅方向端面よりも幅方向内方に位置している。
上述したように、一方の多層一体型遮水シート2aの幅方向端部と、他方の多層一体型遮水シート2aの幅方向端部とは、接続部位10aにより接続されている。この接続部位10aは、図3及び図4に示すように、各多層一体型遮水シート2a、2aの一層目(上端)に位置する保護マット4A、4Aの幅方向端部が重ね合されて構成される上端保護マット重合部位12Aと、各多層一体型遮水シート2a、2aの二層目(上側)に位置する遮水シート5A、5Aの幅方向端部が重ね合されて構成される上側遮水シート重合部位13A(上側遮水シート部位)と、各多層一体型遮水シート2a、2aの三層目(上下方向中間)に位置する保護マット4B、4Bの幅方向端部の間に隙間が無いように配置された帯状の接続シート15と、各多層一体型遮水シート2a、2aの四層目(下側)に位置する遮水シート5B、5Bの幅方向端部が重ね合われて構成される下側遮水シート重合部位13B(下側遮水シート部位)と、各多層一体型遮水シート2a、2aの五層目(下端)に位置する保護マット4C、4Cの幅方向端部が重ね合されて構成される下端保護マット重合部位12Bと、が重なり合い一体化されて構成される。
なお、図3及び図4における接続部位10aの、上端保護マット重合部位12A、上側遮水シート重合部位13A、下側遮水シート重合部位13B及び下端保護マット重合部位12Bは、図4においては左側(一方)からの保護マット4A、4C、及び遮水シート5A、5Bの上側に、右側(他方)からの保護マット4A、4C、及び遮水シート5A、5Bが重ね合されて構成されているが、図4において右側からの保護マット4A、4C、及び遮水シート5A、5Bの上側に、左側からの保護マット4A、4C、及び遮水シート5A、5Bを重ね合せて構成してもよく、各重合部位12A、13A、13B、12Bにおいて、その積層順序は特に限定されない。接続シート15は、遮水シート5A、5Bと同じ材質で構成される。接続シート15の厚みは、三層目の保護マット4Bの厚みに対して1/10〜1倍となる。本実施形態では、接続シート15の幅方向の寸法は、10〜30cmの範囲で設定される。接続シート15は、本遮水構造体1aの長手方向全域に配置してもよいし、長手方向に沿って間隔を置いて複数配置してもよい。
また、図3及び図4に示す実施形態において、上側及び下側遮水シート重合部位13A、13Bは、各多層一体型遮水シート2a、2aの二層目及び四層目(上側及び下側)に位置する遮水シート5A、5A(5B、5B)の幅方向端部が重ね合されて構成されているが、これに限らず、図5に示すように、上側及び下側遮水シート部位13A、13Bにおいて、各多層一体型遮水シート2a、2aの二層目及び四層目(上側及び下側)に位置する遮水シート5A、5A(5B、5B)の幅方向端面を互いに対向して当接するように配置してもよい。
各多層一体型遮水シート2a、2aの接続部位10aは、熱溶着により一体化されている。この熱溶着は、接続部位10aにおいて長手方向全域に亘って施されている。その結果、接続部位10aにおける、上端保護マット重合部位12Aでは、各保護マット4A、4Aの幅方向端部が同じ材質であることから互いに強固に熱溶着される。上側遮水シート重合部位13Aでは、各遮水シート5A、5Aの幅方向端部が同じ材質であることから互いに強固に熱溶着される。下側遮水シート重合部位13Bでは、各遮水シート5B、5Bの幅方向端部が同じ材質であることから互いに強固に熱溶着される。また、上側遮水シート重合部位13Aと接続シート15とが同じ材質であることから互いに強固に熱溶着され、下側遮水シート重合部位13Bと接続シート15とが同じ材質であることから互いに強固に熱溶着される。さらに、下端保護マット重合部位12Bでは、各保護マット4C、4Cの幅方向端部が同じ材質であることから互いに強固に熱溶着される。
そして、各多層一体型遮水シート2a、2aの接続部位10aでは、上側遮水シート重合部位13Aと、下側遮水シート重合部位13Bとが、接続シート15を介して強固に熱溶着される。これにより、本遮水構造体1aにおいて、各多層一体型遮水シート2a、2aの二層目(上側)の遮水シート5A、5Aと、各多層一体型遮水シート2a、2aの四層目(下側)の遮水シート5B、5Bとが、接続部位10aにおける、上側遮水シート重合部位13A、接続シート15及び下側遮水シート重合部位13Bを介して一体的に強固に接続される。この溶着強度は、多層一体型遮水シート2aとして一体化する際に施した部分的な熱溶着による溶着強度よりもはるかに大きく、後述するフック部材18が上側遮水シート重合部位13Aに熱溶着された際の溶着強度と同等以上になる。
図3に示すように、第1実施形態に係る遮水構造体1aの各多層一体型遮水シート2a、2aの接続部位10aにおいて、上側遮水シート重合部位13Aの上面には、フック部材18が熱溶着により接続されている。フック部材18は、遮水シート5A、5Bと同材質にて構成されており、上側遮水シート重合部位13Aと互いに強固に熱溶着される。フック部材18は、図1に示すように、接続部位10aにおいて長手方向に沿って間隔を置いて複数熱溶着される。本実施形態では、フック部材18は、約2.0m間隔で設けられている。上端保護マット重合部位12Aには、各フック部材18と対応する位置に開口部20がそれぞれ形成されている。そして、上側遮水シート重合部位13Aに熱溶着された各フック部材18は、上端保護マット重合部位12Aに設けた対応する開口部20に挿通されて、上方に向かって突出されている。これらのフック部材18には、浮き具(図示略)がそれぞれ取り付けられる。
なお、各多層一体型遮水シート2a、2aの接続部位10aにおいて、各多層一体型遮水シート2a、2aの二層目(上側)に位置する遮水シート5A、5Aの幅方向端部が重なっておらず、図5に示すように、遮水シート5A、5Aの幅方向端面が対向して当接するように配置されている場合には、フック部材18は、遮水シート5A、5Aの幅方向端部を跨ぐように接続される。
そして、第1実施形態に係る遮水構造体1aを海面上に引き出した後、沈設するまでの期間は、各浮き具により海面上に浮遊仮置きされる。このとき、本遮水構造体1aの各多層一体型遮水シート2aの一層目の保護マット4A及び二層目の遮水シート5Aは、浮き具により、海面に浮上するための浮力が十分得られている。また、本遮水構造体1aは、各多層一体型遮水シート2a、2aの接続部位10aにおいて、上側遮水シート重合部位13Aと下側遮水シート重合部位13Bとが、接続シート15を介して強固に熱溶着されている。すなわち、本遮水構造体1aでは、各多層一体型遮水シート2a、2aの二層目(上側)の遮水シート5A、5Aと、各多層一体型遮水シート2a、2aの四層目(下側)の遮水シート5B、5Bとが、接続部位10aにおける、上側遮水シート重合部位13A、接続シート15及び下側遮水シート重合部位13Bを介して一体的に強固に接続されている。これにより、本遮水構造体1aが長期間に亘って海面上に係留仮置きされた状態で風波の影響を受けても、本遮水構造体1aにおける各多層一体型遮水シート2aの三層目の保護マット4B、四層目の遮水シート5B及び五層目の保護マット4Cが脱落するリスクを軽減することができ、当初の多層構造を保持することができる。
なお、各多層一体型遮水シート2aの四層目の遮水シート5Bと五層目の保護マット4Cとは、多層一体型遮水シート2aとして一体化する製造工場にて部分的に熱溶着して接合されているが、上述しているように、四層目の遮水シート5Bと五層目の保護マット4Cとの熱溶着部の溶着強度は、本遮水構造体1aとして海面上に仮置きされたとき、各多層一体型遮水シート2aの五層目の保護マット4Cを保持すべく十分なものであり、各多層一体型遮水シート2aの四層目の遮水シート5Bと五層目の保護マット4Cとの間の熱溶着部が剥離して、五層目の保護マット4Cが脱落することはない。
以上説明した、第1実施形態に係る遮水構造体1aによれば、一方の多層一体型遮水シート2aの幅方向端部と、他方の多層一体型遮水シート2aの幅方向端部との接続部位10aが、各多層一体型遮水シート2a、2aの上下端(一層目及び五層目)に位置する保護マット4A、4A(4C、4C)の幅方向端部が重ね合される上端及び下端保護マット重合部位12A、12Bと、該上端及び下端保護マット重合部位12A、12Bの内側にそれぞれ配置され、各多層一体型遮水シート2a、2aの上下側(二層目及び四層目)に位置する遮水シート5A、5A(5B、5B)の幅方向端部が重ね合される上側及び下側遮水シート重合部位13A、13Bと、上側及び下側遮水シート重合部位13A、13Bの内側で、各多層一体型遮水シート2a、2aの上下方向中間(三層目)に位置する保護マット4B、4Bの幅方向端部の間に配置され、遮水シート5A、5Bと同じ材質で構成される帯状の接続シート15と、が重なり合い、少なくとも同じ材質同士の熱溶着により一体化されて構成される。また、上側遮水シート重合部位13Aには、遮水シート5A、5Bと同じ材質で、浮き具が取り付けられるフック部材18が熱溶着され、該フック部材18は、上端保護マット重合部位12Aを貫通して上方に突設されている。
このように、第1実施形態に係る遮水構造体1aにおける、各多層一体型遮水シート2a、2aの接続部位10aでは、上側遮水シート重合部位13Aと、下側遮水シート重合部位13Bとが、接続シート15を介して強固に熱溶着されるので、本遮水構造体1aが長期間に亘って海面に係留仮置きされた状態で風波の影響を受けても、本遮水構造体1aの各多層一体型遮水シート2aの三層目の保護マット4B、四層目の遮水シート5B及び五層目の保護マット4Cが脱落するリスクを軽減することができ、当初の多層構造を保持することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る遮水構造体1bを図6及び図7に基づいて説明する。当該第2実施形態に係る遮水構造体1bを説明する際には、第1実施形態に係る遮水構造体1aとの相違点のみを説明する。
第2実施形態に係る遮水構造体1bでは、図6に示すように、多層一体型遮水シート2bの幅方向一端部(図6の左側)においては、上から、保護マット4A/遮水シート5A/保護マット4B/分岐遮水シート5B’/遮水シート5B/保護マット4Cの積層構造にて構成されている。このように、多層一体型遮水シート2bの幅方向一端部では、四層目の遮水シート5Bの一端部から分岐した分岐遮水シート5B’が、三層目の保護マット4Bと四層目の遮水シート5Bとの間に配置されている。分岐遮水シート5B’は帯状に形成される。分岐遮水シート5B’は遮水シート5A、5Bと同じ材質で構成される。一方、多層一体型遮水シート2bの幅方向他端部(図6の右側)においては、上から、保護マット4A/遮水シート5A/分岐遮水シート5A’/保護マット4B/遮水シート5B/保護マット4Cの積層構造にて構成されている。多層一体型遮水シート2bの幅方向他端部では、二層目の遮水シート5Aの他端部から分岐した分岐遮水シート5A’が、二層目の遮水シート5Aと三層目の保護マット4Bとの間に配置されている。分岐遮水シート5A’は帯状に形成されている。分岐遮水シート5A’も遮水シート5A、5Bと同じ材質で構成される。なお、遮水シート5Aと分岐遮水シート5A’、及び遮水シート5Bと分岐遮水シート5B’は、図6に示す実施形態に対して、それぞれ上下逆の配置としてもよい。
また、多層一体型遮水シート2bは、製造工場にて、図6に示すA及びBの範囲においては、長手方向に沿って部分的にまたは全域に亘って熱溶着されて、これに加えて、他の部位が部分的に熱溶着されて各層が一体化されて構成される。この結果、多層一体型遮水シート2bの幅方向一端部においては、遮水シート5Bと分岐遮水シート5B’とが同じ材質であることから、Aの範囲で強固に熱溶着される。同様に、多層一体型遮水シート2bの幅方向他端部においては、遮水シート5Aと分岐遮水シート5A’とが同じ材質であることから、Bの範囲で強固に熱溶着される。
上述したように、一方の多層一体型遮水シート2bの幅方向一端部と、他方の多層一体型遮水シート2bの幅方向他端部とは、接続部位10bにより接続されている。この接続部位10bは、図7に示すように、各多層一体型遮水シート2b、2bの一層目(上端)に位置する保護マット4A、4Aの幅方向端部が重ね合されて構成される上端保護マット重合部位12Aと、各多層一体型遮水シート2b、2bの二層目(上側)に位置する遮水シート5A、5Aの幅方向端部が重ね合されて構成される上側遮水シート重合部位13Aと、一方の多層一体型遮水シート2bの三層目(上下方向中間)に位置する保護マット4Bの幅方向端部と、各多層一体型遮水シート2b、2bの上下側に位置する遮水シート5A、5Bの幅方向端部から分岐した分岐遮水シート5A’、5B’の幅方向端部が重ね合されて構成される分岐遮水シート重合部位14と、他方の多層一体型遮水シート2bの三層目(上下方向中間)に位置する保護マット4Bの幅方向端部と、各多層一体型遮水シート2b、2bの四層目(下側)に位置する遮水シート5B、5Bの幅方向端部が重ね合されて構成される下側遮水シート重合部位13Bと、各多層一体型遮水シート2b、2bの五層目(下端)に位置する保護マット4C、4Cの幅方向端部が重ね合されて構成される下端保護マット重合部位12Bと、が重なり合い一体化されて構成される。
なお、図7における接続部位10bの、上端保護マット重合部位12A、上側遮水シート重合部位13A、分岐遮水シート重合部位14、下側遮水シート重合部位13B及び下端保護マット重合部位12Bは、図7においては左側(一方)からの保護マット4A、4C、分岐遮水シート5A’及び遮水シート5A、5Bの上側に、右側(他方)からの保護マット4A、4C、分岐遮水シート5B’及び遮水シート5A、5Bが重ね合されて構成されているが、図7において右側からの保護マット4A、4C、分岐遮水シート5B’及び遮水シート5A、5Bの上側に、左側からの保護マット4A、4C、分岐遮水シート5A’及び遮水シート5A、5Bを重ね合せて構成してもよく、各重合部位12A、13A、14、13B、12Bにおいて、その積層順序は特に限定されない。
各多層一体型遮水シート2b、2bの接続部位10bは、熱溶着により一体化されている。この熱溶着は、接続部位10bにおいて長手方向全域に亘って施されている。その結果、接続部位10bにおける、上端保護マット重合部位12Aでは、各保護マット4A、4Aの幅方向端部が同じ材質であることから互いに強固に熱溶着される。上側遮水シート重合部位13Aでは、各遮水シート5A、5Aの幅方向端部が同じ材質であることから互いに強固に熱溶着される。分岐遮水シート重合部位14では、分岐遮水シート5A’、5B’の幅方向端部が同じ材質であることから互いに強固に熱溶着される。また、下側遮水シート重合部位13Bでは、各遮水シート5B、5Bの幅方向端部が同じ材質であることから互いに強固に熱溶着される。下端保護マット重合部位12Bでは、各保護マット4C、4Cの幅方向端部が同じ材質であることから互いに強固に熱溶着される。
そして、各多層一体型遮水シート2b、2bの接続部位10bでは、上側遮水シート重合部位13Aと、下側遮水シート重合部位13Bとが、分岐遮水シート重合部位14(遮水シート5Aと分岐遮水シート5A’との溶着(範囲A)、及び遮水シート5Bと分岐遮水シート5B’との溶着(範囲B)を含む)を介して強固に接続される。これにより、本遮水構造体1bにおいて、各多層一体型遮水シート2b、2bの二層目(上側)の遮水シート5A、5Aと、各多層一体型遮水シート2b、2bの四層目(下側)の遮水シート5B、5Bとが、接続部位10bにおける、上側遮水シート重合部位13A、分岐遮水シート重合部位14(遮水シート5Aと分岐遮水シート5A’との溶着(範囲A)、及び遮水シート5Bと分岐遮水シート5B’との溶着(範囲B)を含む)、及び下側遮水シート重合部位13Bを介して一体的に強固に接続される。なお、接続部位10bにて、各多層一体型遮水シート2bの三層目(上下方向中間)に位置する保護マット4Bと、その上下に位置する、分岐遮水シート5A’、5B’を含む遮水シート5A、5Bとを互いに熱溶着したほうが好ましいが、現地作業の効率化を図るために、必ずしも熱溶着する必要はない。
このように、第2実施形態に係る本遮水構造体1bでは、各多層一体型遮水シート2b、2bの二層目(上側)の遮水シート5A、5Aと、各多層一体型遮水シート2b、2bの四層目(下側)の遮水シート5B、5Bとが、接続部位10bにおける、上側遮水シート重合部位13A、分岐遮水シート重合部位14(遮水シート5Aと分岐遮水シート5A’との溶着(範囲A)、及び遮水シート5Bと分岐遮水シート5B’との溶着(範囲B)を含む)、及び下側遮水シート重合部位13Bを介して一体的に強固に接続されて構成されているので、本遮水構造体1bが長期間に亘って海面上に係留仮置きされた状態で風波の影響を受けても、本遮水構造体1bの各多層一体型遮水シート2bの三層目の保護マット4B、四層目の遮水シート5B及び五層目の保護マット4Cが脱落するリスクを軽減することができ、当初の多層構造を保持することができる。
なお、上述した第2実施形態に係る遮水構造体1bでは、多層一体型遮水シート2bを製造する製造工場にて、多層一体型遮水シート2bの幅方向一端部における、遮水シート5Bと分岐遮水シート5B’とを熱溶着して、多層一体型遮水シート2bの幅方向他端部における、遮水シート5Aと分岐遮水シート5A’とを熱溶着しているが、この熱溶着を、現地の陸上ヤード、もしくは大型艤装船上にて、各多層一体型遮水シート2b、2bの幅方向端部同士を接続する接続部位10bを熱溶着する際に、同時に行うようにしてもよい。
以上説明した、本発明の第2実施形態に係る遮水構造体1bでは、一方の多層一体型遮水シート2bの幅方向端部と、他方の多層一体型遮水シート2bの幅方向端部との接続部位10bが、各多層一体型遮水シート2b、2bの上端及び下端に位置する前記保護マット4A、4A(4C、4C)の幅方向端部が重ね合されて構成される上端及び下端保護マット重合部位12A、12Bと、該上端及び下端保護マット重合部位12A、12Bの内側にそれぞれ配置され、各多層一体型遮水シート2b、2bの上下側に位置する遮水シート5A、5A(5B、5B)の幅方向端部が重ね合されて構成される上側及び下側遮水シート重合部位13A、13Bと、該上側及び下側遮水シート重合部位13A、13Bの内側で、立体的に重ね合される、各多層一体型遮水シート2b、2bの上下方向中間に位置する保護マットの幅方向端部4B、4Bの間に配置され、各多層一体型遮水シート2b、2bの上下側に位置する遮水シート5A、5Bの幅方向端部から分岐した分岐遮水シート5A’、5B’が重ね合されて構成される分岐遮水シート重合部位14と、が重なり合い、少なくとも同じ材質同士の溶着により一体化されて構成されている。
このように、第2実施形態に係る遮水構造体1bにおける、各多層一体型遮水シート2b、2bの接続部位10bでは、上側遮水シート重合部位13Aと、下側遮水シート重合部位13Bとが、分岐遮水シート重合部位14(遮水シート5Aと分岐遮水シート5A’との溶着(範囲A)、及び遮水シート5Bと分岐遮水シート5B’との溶着(範囲B)を含む)を介して強固に一体的に接続されるので、本遮水構造体1bが長期間に亘って海面に係留仮置きされた状態で風波の影響を受けても、本遮水構造体1bの各多層一体型遮水シート2bの三層目の保護マット4B、四層目の遮水シート5B及び五層目の保護マット4Cが脱落するリスクを軽減することができ、当初の多層構造を保持することができる。
1a、1b 遮水構造体,2a、2b 多層一体型遮水シート,4A、4B、4C 保護マット,5A、5B 遮水シート,5A’、5B’ 分岐遮水シート,10a、10b 接続部位,12A 上端保護マット重合部位,12B 下端保護マット重合部位,13A 上側遮水シート重合部位(上側遮水シート部位),13B 下側遮水シート重合部位(下側遮水シート部位),14 分岐遮水シート重合部位,15 接続シート,18 フック部材

Claims (2)

  1. 互いに異なる材質の保護マットと遮水シートとを交互に重ねて、三層の保護マット及び二層の遮水シートを部分的に溶着してなる多層一体型遮水シートの端部同士が接続されて所望のシート面積が確保される遮水構造体であって、
    一方の多層一体型遮水シートの端部と、他方の多層一体型遮水シートの端部との接続部位は、敷設された状態において、
    前記各多層一体型遮水シートの上下端に位置する前記保護マットの端部が重ね合されて構成される上端及び下端保護マット重合部位と、
    該上端及び下端保護マット重合部位の内側にそれぞれ配置され、前記各多層一体型遮水シートの上下側に位置する前記遮水シートの端部が重ね合されまたは対向されて構成される上側及び下側遮水シート部位と、
    該上側及び下側遮水シート部位の内側で、前記各多層一体型遮水シートの上下方向中間に位置する前記保護マットの端部の間に配置され、前記遮水シートと同じ材質で構成される帯状の接続シートと、
    が重なり合い、少なくとも同じ材質同士の溶着により一体化されて構成され、
    前記上側遮水シート部位には、前記遮水シートと同じ材質で、浮き具が取り付けられるフック部材が溶着され、該フック部材は前記上端保護マット重合部位を貫通して上方に突設していることを特徴とする遮水構造体。
  2. 互いに異なる材質の保護マットと遮水シートとを交互に重ねて、三層の保護マット及び二層の遮水シートを部分的に溶着してなる多層一体型遮水シートの端部同士が接続されて所望のシート面積が確保される遮水構造体であって、
    一方の多層一体型遮水シートの端部と、他方の多層一体型遮水シートの端部との接続部位は、敷設された状態において、
    前記各多層一体型遮水シートの上端及び下端に位置する前記保護マットの端部が重ね合されて構成される上端及び下端保護マット重合部位と、
    該上端及び下端保護マット重合部位の内側にそれぞれ配置され、前記各多層一体型遮水シートの上下側に位置する前記遮水シートの端部が重ね合されて構成される上側及び下側遮水シート重合部位と、
    該上側及び下側遮水シート重合部位の内側で、立体的に重ね合される、各多層一体型遮水シートの上下方向中間に位置する保護マットの端部の間に配置され、前記各多層一体型遮水シートの上下側に位置する前記遮水シートの端部から分岐した分岐遮水シートが重ね合されて構成される分岐遮水シート重合部位と、
    が重なり合い、少なくとも同じ材質同士の溶着により一体化されて構成され、
    前記上側遮水シート重合部位には、前記遮水シートと同じ材質で、浮き具が取り付けられるフック部材が溶着され、該フック部材は前記上端保護マット重合部位を貫通して上方に突設していることを特徴とする遮水構造体。
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