JP4036100B2 - 遮水シートの構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業廃棄物処理場などの低段地よりなる貯留部の底面及び周面に敷設され、これら底面,周面を被覆する遮水シートの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業廃棄物処理場などでは、廃棄物より浸出する汚水が、土壌汚染、地下水汚染、公共水域汚染などを発生するおそれがあることから、公害防止上、その処理場の構造を遮水構造としなくてはならない。すなわち、処理場の地面に対して遮水シートを敷設しなくてはならない。そして、処理場などの構造として、海岸埋め立て地等の低段地である場合に、水が貯留されており、このことから、水中に遮水シートを沈め敷設しなくてはならない。
【0003】
このような処理場の遮水構造としては、例えば塩化ビニル樹脂製のシート材よりなる遮水シートを用い、この遮水シートを水中に沈めて展張することで遮水構造としている。この遮水シートの水中への設置方法としては、下記に示す特許文献1,2などがある。
特許文献1は、処理場内に貯留している水を敷設する遮水シート上にポンプを用いて置換し、低段地内に沈めることで、敷設を行う工法である。また、特許文献2は、遮水シートに注水バッグを取り付け、水中内にて展張し、遮水シート展張後、注水バッグを遮水シートより取り外し、敷設を行う工法である。
そして、処理場内に投棄される廃棄物などにて、この遮水シートが破損しないように、遮水シートの上から砂などを投入し堆積させて緩衝層を構成させ、遮水構造を構成させていた。
【0004】
ところが、上記した遮水シートの破損防止のための砂の投入は非常に煩雑であることから、近年ではこの遮水シートの上面に不織布よりなる緩衝シートを敷設する構造が利用されている。
この破損防止用の不織布は、遮水シートを敷設した後に、遮水シートと同様の敷設工法を用い、すなわち、下記特許文献1或いは特許文献2で示されるような工法にて水中に沈め、敷設を行っていた。
【0005】
【特許文献1】
特公昭60−58330号公報
【特許文献2】
特開2000−192434号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の遮水構造では、遮水シートを水中に沈め、その後に緩衝シートを沈める工法であることから、完了するまでの施工が非常に煩雑であり、改善が望まれていた。特に緩衝シートが不織布からなる構成であり、水に対して浮力があることで、水中に沈みにくく、沈ませるための作業が困難である欠点を有し、敷設する領域が広域な場合に、施工に長大な時間を要する欠点がある。また、緩衝シートが水中に沈みにくいことから、水中内で確実に遮水シートを覆わせることが困難な欠点も有している。
【0007】
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、産業廃棄物処理場などに遮水構造を敷設する際に、容易に展張させることができ、効率よく展張を行うことのできる遮水シートの構造を得ること目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の遮水シートの構造は、複数のシートエレメント2を接合してなり、低段地よりなる貯留部の底面及び周面に敷設される遮水シート1の構造であって、
前記各シートエレメント2は、前記底面及び周面に当接する不織布よりなる緩衝接地層3と、前記貯留部の被覆面となる不織布よりなる緩衝層5と、前記緩衝接地層3と前記緩衝層5との間に展着されるシート材よりなる遮水層4と、を互いに対向する面を加熱溶着して三層に積層形成するとともに、前記緩衝接地層3の角部に隣り合う二辺となる各端縁が前記遮水層4の端縁より所定長さ延出し、該遮水層4の角部に隣り合う一辺及び他辺の二辺となる各端縁が前記緩衝層5の端縁より所定長さ延出するように、前記緩衝接地層3と前記遮水層4と前記緩衝層5とが、それぞれ対角線方向にずれて構成され、かつ、前記各層のそれぞれの周縁に互いを加熱溶着しない非溶着部分を端縁に沿って形成して前記緩衝接地層3の延出した端縁と前記遮水層4の延出した端縁及び各層の各端縁に接合代31,41,51を設けて構成し、これらシートエレメント2の接合代31,41,51にて、隣り合うシートエレメント2の前記遮水層4の各端縁同士を重ね合わせ、互いに接合される縁部に沿って線状に加熱溶着するとともに、前記緩衝接地層3及び前記緩衝層5の各端縁同士を重ね合わせ、互いに接合される縁部に沿って点状又は線状に加熱溶着して構成されることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の遮水シートの構造は、複数のシートエレメント2を接合してなり、低段地よりなる貯留部の底面及び周面に敷設される遮水シート1の構造であって、
前記各シートエレメント2は、前記底面及び周面に当接する不織布よりなる緩衝接地層3と、前記貯留部の被覆面となる不織布よりなる緩衝層5と、前記緩衝接地層3と前記緩衝層5との間に展着されるシート材よりなる遮水層4と、を互いに対向する面を加熱溶着して三層に積層形成するとともに、前記緩衝接地層3の角部に隣り合う一辺及び他辺の二辺となる各端縁が前記遮水層4の端縁より所定長さ延出し、該遮水層4の角部に隣り合う一辺及び他辺の二辺となる各端縁が前記緩衝層5の端縁より所定長さ延出するように、前記緩衝接地層3と前記遮水層4と前記緩衝層5とが、それぞれ対角線方向にずれて構成され、かつ、前記各層のそれぞれの周縁に互いを加熱溶着しない非溶着部分を端縁に沿って形成して前記緩衝接地層3の延出した端縁と前記遮水層4の延出した端縁及び各層の各端縁に接合代31,41,51を設けて構成し、これらシートエレメント2の接合代31,41,51にて、隣り合うシートエレメント2の前記遮水層4の各端縁同士を重ね合わせ、互いに接合される縁部に沿って線状に加熱溶着するとともに、前記緩衝接地層3及び前記緩衝層5の各端縁同士を重ね合わせ、互いに接合される縁部に沿って点状又は線状に加熱溶着して構成されることを特徴とする。
【0010】
前記緩衝接地層3と前記遮水層4と前記緩衝層5との間の前記互いに対向する面は、点状又は線状の加熱溶着により三層に積層形成されている。
【0011】
請求項4記載の遮水シートの敷設構造では、前記遮水層4の各端縁同士を重ね合わせ、互いに接合される縁部に沿って線状に加熱溶着する部分は、二重線状に加熱溶着されており、該二重の線状に溶着された各溶着部分の間となる中間部分は、エア注入用の空間とされていることを特徴とする。
このような構造とすることにより、エア洩れ部分が未溶着部分であるとの判断が可能となり、これにより遮水シートを構成する遮水層同士の溶着状態を確認することができる。
【0012】
このような遮水シートの構造によれば、遮水シート1を構成するシートエレメント2を、緩衝接地層3と遮水層4と緩衝層5とで三層構造とし、表裏面に不織布よりなる緩衝層3,5を備えた構造としたので、例えば貯留部7を産業廃棄物処理場とした際に、廃棄物が投入された際の、この廃棄物による破損を防ぐことができるとともに、貯留部7の底面である地面に対しても緩衝作用を備えたものとなり、このことから破損の起きにくい遮水構造が得られる。
【0013】
また、この遮水シートの構造の敷設方法によれば、漏水などを防ぐ遮水層4を緩衝層3,5となる不織布で挟み、互いを接着して積層状態で構成させたことから、遮水構造と緩衝構造とを1度の敷設作業で完了でき、また、水中内に沈ませる敷設方法である施工作業として、水置換の作業工程が1度で済ませることが可能となる。
【0014】
さらに、この遮水シートの敷設方法では、台船上にてシートエレメントを所定長さごとで切断して、その幅方向の端縁同士で接着し、これを貯留部7の周面7aに引き上げて、この周面7aを覆う工程を含むことで、貯留部7の周面7aに対する敷設を確実なものとし、底面側への沈下工程とともに、貯留部7の全面への敷設が行われることとなる。特に、シートエレメント同士の接着される端縁が、引き上げ方向と略同方向となることで、帯状遮水シートとして形成されている状態からの接着部分の剥離などの破損が起きにくくなる。
【0015】
また、遮水シートを構成するシートエレメント同士の接着において、遮水層4の接合代41の接着を二重線状接着とすることで、この接着部分における接着状態を検査可能となる。すなわち、二重線状に接着された中間部分において、エア注入による接着不良検査を行うことが可能となり、これにより、遮水層4同士の接着状態を確認した後、敷設させることが可能となる。
【0016】
さらに、この遮水シートの構造によれば、各層を構成する緩衝接地層3、遮水層4、緩衝層5のそれぞれを略対角線方向にずらして積層形成する構成とすることで、各シートエレメント2同士を接合する際に端縁部分が捲りやすく、容易に各層同士の接合作業を行うことができ、また、各層の接合代31,41,51が、厚み方向に全て重合することがなく、各シートエレメント2の接合部分が嵩ばらない遮水シート1を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
まず始めに、本発明の遮水シートの構造について説明する。
図1は本発明による遮水シートの構造の一実施の形態を示す側断面図、図2は同遮水シートを構成するシートエレメントの平面図を(a)に、側断面図を(b)に示した図である。
【0018】
遮水シート1は、複数のシートエレメント2で構成され、これらシートエレメント2を端縁同士で接合し、得られるものである。
図2に示すように、このシートエレメント2は、緩衝接地層3と遮水層4と緩衝層5とで構成される。緩衝接地層3及び緩衝層5は、それぞれ不織布よりなり、これら緩衝接地層3と緩衝層5との間に樹脂シートよりなる遮水層4が展張され、すなわち三層構造とされる。
【0019】
遮水層4とされる樹脂シートは、長さ約20〜50m×幅2〜3m×厚さ約1.5mmの矩形状に形成される塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エラストマ材料などよりなる。また、緩衝接地層3と緩衝層5とされる不織布は、樹脂シートと略同長、略同幅な、すなわち略同面積とされ、厚さ約10mmのポリエステル系樹脂などを素材とする。
【0020】
また、これら各層を構成する不織布の緩衝接地層3及び樹脂シートの遮水層4は、図2(a)に示すように、隣り合う二辺となる各端縁3a,3b,4a,4bが所定長さ延出するように構成されている。
【0021】
本実施の形態では、緩衝接地層3の隣り合う二辺となる各端縁3a,3bが遮水層4の端縁4a,4bより所定長さ延出し、遮水層4の隣り合う二辺となる各端縁4a,4bが緩衝層5の端縁5a,5bより所定長さ延出するように、緩衝接地層3と遮水層4と緩衝層5とが、それぞれ略対角線方向にずれて構成されている。なお、延出する長さは各端縁3a,3b,4a,4bで略同等の長さに設定され、例えば、200mm程度とされる。
【0022】
そして、各層3,4,5の互いに対向する面は、例えば、熱溶着などの手段にて、互いを接着しており、表裏面が不織布とされる積層構造としている。
この各層3,4,5同士の接着は、各層のそれぞれの周縁部分に互いを接着しない非接着部分を端縁に沿って形成して緩衝接地層3の延出した端縁3a,3bと遮水層4の延出した端縁4a,4b及び各層3,4,5の各端縁に接合代31,41,51を設け、これら接合代31,41,51を除いて所定間隔毎の点状接着や線状接着、或いは全面にわたって接着される(図中黒丸部分)。なお、各層3,4,5の接着されない接合代31,41,51の幅長は例えば150mm程度とされる。
【0023】
各シートエレメント2は、図1に示すように、遮水層4の互いの接合代41同士を接着し、所定の長さ及び幅長の遮水シート1となる。接着の手段としては、熱風や高周波加熱方式が採用される。
【0024】
次に、上記構成のシートエレメント2よりなる遮水シート1の敷設手順について説明する。
まず、上記したシートエレメント2は、予め工場内で長手方向に連接される。すなわち、シートエレメント2は、長手方向の両端である短辺同士を接合させて、長尺な帯状に成形される。成形された帯状のシートエレメント2Aは、ロール状に巻回される。
【0025】
このロール状シートエレメント2Bを得るための互いの接合手順としては、各シートエレメント2の短辺における端縁(接合代)に沿って溶接機が自走することで行われる。まず、図3(a)に示すように、まず最上層の緩衝層5と遮水層4の各端縁を捲り、最下層の緩衝接地層3の接合代31を重ね合わせて互いの接合代を溶接機にて点状接着或いは線状接着を行って互いに接合する。次に、図3(b)に示すように、最上層の緩衝層5の端縁を折り返し捲った状態で中間層である遮水層4の接合代41同士を重ね合わせ、この状態で遮水層4の接合代41同士を溶接機にて溶接する。この遮水層4の接合代41同士の接合は、端縁に沿って、一重線状接着或いは二重線状接着にて行われる。その後、図3(c)に示すように、最上層の緩衝層5の接合代51同士を重ね合わせ、好ましくは、この接合代51同士を、溶接機にて点状接着或いは線状接着を行って互いに接合し、完了する。すなわち、延出する各接合代31,41,51を、他のシートエレメント2の端縁の接合代31,41,51上にそれぞれに重ねて接合させる。このような接合代31,41,51により、各シートエレメント2,2,…を長手方向に順次連接し接合した際には、接合部分が厚さ方向に重なることがなく、嵩ばりを防止でき、帯状のシートエレメント2Aが得られる。そして、この帯状のシートエレメント2Aを巻き取り、ロール状とする。
【0026】
次に、ロール状シートエレメント2Bは、台船としての敷設船10に積載される。
この敷設船10は、自航性のものでもよく、または曳舟により曳航される単なる台船でも良い。この敷設船10上には、複数のロール状シートエレメント2Bを収納保持する収納保持部11と、収納保持部11に隣接して配置され帯状のシートエレメント2Aを拡げる展張台12と、展張台12上を移動自在に設けられる溶接機13、溶接後のシートを水上へ送り出す巻き出し機14とが具備される。
【0027】
次に、長手方向敷設工程として、図6に示すように、各ロール状シートエレメント2Bは、展張台12上にて所定長さ巻き戻され、それぞれが並列して展張状態とされる。次に、各帯状のシートエレメント2Aの隣り合う長さ方向に沿う幅方向の端縁部分が、溶接機13にて接合される。この各帯状シートエレメント2Aの接合は、上記した短辺(端縁3a,4a,5a)同士の接合と同様とされる。すなわち、まず、図3(a)に示すように、まず最上層の緩衝層5と遮水層4の各端縁を捲り、最下層の緩衝接地層3の接合代31を重ね合わせて互いの接合代を溶接機13にて点状接着或いは線状接着を行って互いに接合する。次に、図3(b)に示すように、最上層の緩衝層5の端縁を折り返し捲った状態で中間層である遮水層4の接合代41同士を重ね合わせ、この状態で遮水層4の接合代41同士を溶接機13にて溶接する。この遮水層4の接合代41同士の接合は、端縁に沿って、一重線状接着或いは二重線状接着にて行われる。その後、図3(c)に示すように、最上層の緩衝接地層5の接合代51同士を重ね合わせ、好ましくは、この接合代51同士を、溶接機にて点状接着或いは線状接着を行って互いに接合し、完了する。これにより、帯状のシートエレメント2Aが幅方向に接続され所定の幅長Wの帯状遮水シート1Aが得られる(図6参照)。
なお、この長手方向同士の接合では、図4に示すように、接合済みとなっている短辺部分、すなわち連接部分が幅方向に直線状に連続しないように、互い違いに接合される。つまり、各シートエレメント毎の各角部分同士が互いに重なり合わないように接合される。これにより、各シートエレメント2,2,…の接合された部分が、厚さ方向に重なることがなく、嵩ばりを防止できる。
【0028】
そして、このような長手方向に沿う幅方向の端縁の接合を連続して行い、所定の幅長Wの帯状遮水シート1Aを、敷設船10を徐々に移動させながら、対岸まで、すなわち、貯留部7における敷設するシート長さとなるまで接合、成形を行う。なお、この成形と同時に、帯状遮水シート1Aの長手方向に沿う幅方向の端縁部分には、図5に示すように、所定の間隔ごとにフロート16を接続させる。
また、帯状遮水シート1Aの先端(接合開始部分)は、貯留部7の護岸に固定しておく。
【0029】
次に、敷設船10を、既に上記長手方向敷設工程にて成形された帯状遮水シート1Aの側方に移動させる。そして、この帯状遮水シート1Aの近接位置にて、再び各帯状シートエレメント2Aをロール状の状態から巻き戻し、それぞれを接合して、上記同様に帯状遮水シート1Aを成形させる。
【0030】
同時に、幅方向敷設工程として、既に敷設された帯状遮水シート1Aの端縁と、この新たに成形される帯状遮水シート1Aとの接合を行う。この工程は、フロート16の接続された端縁を、敷設船10とは別体の小型台船としての潜水船18にて図7(a)(b)に示すように水上に浮上させ、帯状遮水シート1A同士の端縁を上記同様に各層毎に接合させる。
なお、この帯状遮水シート1A同士の接合を行うとともに、フロート16を取り外すこととしてもよい。
【0031】
そして、上記長手方向敷設工程と、幅方向敷設工程とを繰り返し、敷設対象である処理場などの貯留部7の底面及び周面を含めた長さ及び幅長に対応した面積に各シートエレメント2を遮水シート1として接合形成させる。
なお、ロール状シートエレメント2Bが終端まで達した場合には、新たにロール状シートエレメント2Bを接合して連続して作業を行う。
【0032】
次に、沈下工程として、完成された上記遮水シート1を貯留部7の溜水内に沈める。この工程は、まず、貯留部7の近傍地上に設置されるポンプ(図示せず)を作動させる。そして、貯留部7の溜水を貯留部7の全面を覆う遮水シート1の上面に置換を行う。これにより、遮水シート1を水中に沈め、貯留部7の底面及び周面が覆われる。
その後、遮水シート1の周縁が、貯留部7の周囲で固定され、敷設が完了する。
【0033】
従ってこのように構成された遮水シート1の構造では、漏水などを防ぐ遮水層4となる樹脂シートを緩衝層3,5となる不織布で挟み、互いを接着して積層状態で構成させたことから、敷設方法として、水中内に沈ませる作業として水置換の作業工程を1度で済ませることが可能となる。
【0034】
また、遮水層4の表裏面に緩衝層3,5が設けられた構成であることから、処理場として廃棄物が投入された際の、この廃棄物による破損を防ぐことができるとともに、貯留部7の底面である地面に対しても緩衝作用を備えたものとなる。このことから破損の起きにくい遮水構造を得ることが可能となる。
【0035】
さらに、各層を構成する緩衝接地層3、遮水層4、緩衝層5のそれぞれを略対角線方向にずらして積層形成したので、各シートエレメント2同士を接合する際に端縁部分が捲りやすく、容易に遮水層4同士の接合作業を行うことができ、また、各層の接合代31,41,51が、厚み方向に重合せず、各シートエレメント2の接合部分が嵩ばらないこととなる。
【0036】
なお、上述した実施の形態では、各層を構成する、緩衝接地層3と遮水層4と緩衝層5とを、それぞれ略対角線方向にずらし、それぞれが同方向に所定長さ延出形成された接合代31,41,51を備えた構造とした例について述べたが、この接合代の延出形成構造としては、図8,9,10に示すような構成としてもよい。すなわち、図8(a)に示すように、最上層の緩衝層5と最下層の緩衝接地層3とを遮水層4に対して同幅長ずつずらして構成する例や、図9(a)に示すように、最下層となる緩衝接地層3のみが延出形成する構成例、或いは、図10(a)に示すように、最上層の緩衝層5と最下層の緩衝接地層3とを遮水層4に対してずらすとともに緩衝層5を緩衝接地層3よりもずらして構成する例などとしても良い。このような構成としても、図8(b),図9(b),図10(b)に示すように、各層3,4,5の各端縁の接合時に、接合代31,41,51部分を捲り易くでき、その接合作業を行いやすくすることができる。
【0037】
また、上記した各シートエレメント2の接合時において、遮水層4の接合代41の接着を二重線状接着とすることで、この接着部分における接着状態の検査が可能となる。すなわち、二重の線状に接着された各接着部分の間となる中間部分において、この中間部分が未接着な管状空間を生じる部分となることで、この中間部分にエア注入による接着不良検査を行うことが可能となる。すなわち、エア注入を行い、エア洩れが生じていないかを検査でき、エア洩れ部分が未接着部分であると判断が可能となる。これにより、遮水層4同士の接着状態を確認することができ、その検査後に敷設させることが可能となる。
【0038】
さらに、上記した遮水シートの敷設方法において、貯留部7の周面7aの位置においては、上述のような帯状シートエレメント2Aを帯状遮水シート1Aに形成して(長手方向敷設工程)行う手順、すなわち帯状シートエレメント2Aの長手方向を帯状遮水シート1Aの長手方向に一致させて接合形成して敷設を行う手順ではなく、周面7a部分における敷設工程として帯状シートエレメント2Aを、所定の長さに切断形成し、この切断長さをシート幅長として、各シートエレメントをその幅方向に接合して、この幅方向をシートの長さ方向として帯状に形成する工程とし行うこととしてもよい。
【0039】
この工程としては、周面敷設工程とされ、図11に示すように、まず、積載船(台船)10上にて複数の帯状シートエレメント2Aを所定長さごとで切断して、すなわち複数載置された各ロール状シートエレメント2Bを展張台12上にて所定長さ巻き戻して、周面7aの高さ方向の長さ程度に切断し、これをシートエレメント2の幅方向に複数並列載置させる。次に、その隣り合う幅方向の端縁同士で上記と同様に各層3,4,5同士で溶接機13にて接着し接合を行う。次に、これらシートエレメントの幅方向を帯状遮水シート1Aの長さ方向とし、この長さ方向にずらしながら、すなわちシートエレメント2自体での幅方向にずらしながら、送り出し、上記のシートエレメント毎の幅方向の接合を繰り返すとともに、送り出された既接合のものと接合し、これを敷設するシート長さになるまで繰り返して帯状遮水シート1Aを得る。次に、この帯状遮水シート1Aを、図11に示すような貯留部7の近接地上に配置されるクレーン車20等を用いて、貯留部7の周面7aに、遮水シート1の周縁を引き上げて、貯留部7の周縁部分にて固定される。
【0040】
ここで、帯状遮水シート1Aとされて形成される際に、長手方向の端縁に、クレーン車20の牽引ワイヤ21に連結可能なように連結穴等を形成させることとしてもよい。
【0041】
その後、上記した幅方向敷設工程を行って、貯留部7の底面を覆う帯状遮水シート1Aと接合され、ポンプを用いることで、水中に沈下させ(沈下工程)敷設を行う。
なお、この周面敷設工程では、図11に示すように、積載船10を、上述した長手方向敷設工程,幅方向敷設工程にて用いた積載船10を利用して、この積載船の航行方向を変えることで帯状遮水シート1Aの敷設を行うこととしてもよく、別途用意される積載船10にて施工を行ってもよい。
【0042】
この貯留部7の周面7aを覆う工程を含むことで、貯留部7の周面7aに対する敷設を確実なものとし、底面側への沈下工程とともに、貯留部7の全面への敷設が行われることとなる。すなわち、貯留部7の周面7aが水中の部分と水上に表出している部分とがある場合に有効である。特に、シートエレメント同士の接着される端縁が、クレーン車20による引き上げ方向と略同方向となることで、帯状遮水シート1Aとして形成されている状態からの接着部分の剥離などの破損が起きにくくなる。
【0043】
また、上述した実施の形態では、敷設船10を移動させながら帯状遮水シート1Aを接合形成する例について述べたが、敷設船10を移動させず、別体の台船を用い、この別体の台船に帯状遮水シート1Aの先端(接合開始部分)を保持させ、敷設船10に対して帯状遮水シート1Aの先端を貯留部7の対岸まで牽引して、敷設することとしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による遮水シートの構造によれば、遮水シートを構成するシートエレメントを、緩衝接地層と遮水層と緩衝層とで三層構造とし、表裏面に不織布よりなる緩衝層を備えた構造としたので、例えば貯留部を産業廃棄物処理場とした際に、廃棄物が投入された際の、この廃棄物による破損を防ぐことができるとともに、貯留部の底面である地面に対しても緩衝作用を備えたものとなり、このことから破損の起きにくい遮水構造が得られる。
【0045】
また、この遮水シートの構造の敷設方法によれば、漏水などを防ぐ遮水層を緩衝層となる不織布で表裏面を挟み、互いを接着して積層状態で構成させたことから、敷設作業として、同じ個所(地点)を繰り返すことがなく、水中内に沈ませる作業として水置換の作業工程が1度で済ませることが可能となる。これにより、施工時間の短縮化が図れ、工期を短縮することが可能となる。
【0046】
さらに、この遮水シートの敷設方法では、台船上にてシートエレメントを所定長さごとで切断して、その幅方向の端縁同士で接着し、これを貯留部の周面に引き上げて、この周面を覆う工程を含むことで、貯留部の周面に対する敷設を確実なものとし、底面側への沈下工程とともに、貯留部の全面への敷設が行われることとなる。特に、シートエレメント同士の接着される端縁が、引き上げ方向と略同方向となることで、帯状遮水シートとして形成されている状態からの接着部分の剥離などの破損が起きにくくなる。
【0047】
また、遮水シートを構成するシートエレメント同士の接着において、遮水層の接合代の接着を二重線状接着とすることで、この接着部分における接着状態を検査可能となる。すなわち、二重線状に接着された中間部分において、エア注入による接着不良検査を行うことが可能となり、これにより、遮水層同士の接着状態を確認した後、敷設させることが可能となる。
【0048】
さらに、この遮水シートの構造によれば、各層を構成する緩衝接地層、遮水層、緩衝層のそれぞれを略対角線方向にずらして積層形成する構成とすることで、各シートエレメント同士を接合する際に端縁部分が捲りやすく、容易に遮水層同士の接合作業を行うことができ、また、各層の接合代が、厚み方向に重合せず、各シートエレメントの接合部分が嵩ばらない遮水シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による遮水シートの構造の一実施の形態を示す側断面図である。
【図2】 同遮水シートを構成するシートエレメントの平面図を(a)に、側断面図を(b)に示した図である。
【図3】 同シートエレメントの接合手順を示した側断面図である。
【図4】 各シートエレメントを接合し帯状の遮水シートを構成した平面図である。
【図5】 本発明による遮水シートの敷設方法にて用いられる台船の概略側面図である。
【図6】 ロール状シートエレメントの接合手順を示す概略斜視図である。
【図7】 同遮水シートの敷設手順を示す概略図である。
【図8】 他の実施の形態のシートエレメントの側断面図を(a)に、該シートエレメントにて構成される遮水シートの側断面図を(b)に示した図である。
【図9】 他の実施の形態のシートエレメントの側断面図を(a)に、該シートエレメントにて構成される遮水シートの側断面図を(b)に示した図である。
【図10】 他の実施の形態のシートエレメントの側断面図を(a)に、該シートエレメントにて構成される遮水シートの側断面図を(b)に示した図である。
【図11】 周面敷設工程の概略図である。
【符号の説明】
1…遮水シート
1A…帯状遮水シート
2…シートエレメント
2A…帯状シートエレメント
2B…ロール状シートエレメント
3…緩衝接地層
4…遮水層
5…緩衝層
3a,3b,4a,4b,5a,5b…端縁
7…貯留部
10…台船(積載船)
18…小型台船(潜水船)
31,41,51…接合代
Claims (4)
- 複数のシートエレメント(2)を接合してなり、低段地よりなる貯留部の底面及び周面に敷設される遮水シート(1)の構造であって、
前記各シートエレメント(2)は、前記底面及び周面に当接する不織布よりなる緩衝接地層(3)と、前記貯留部の被覆面となる不織布よりなる緩衝層(5)と、前記緩衝接地層(3)と前記緩衝層(5)との間に展着されるシート材よりなる遮水層(4)と、を互いに対向する面を加熱溶着して三層に積層形成するとともに、前記緩衝接地層(3)の角部に隣り合う一辺及び他辺の二辺となる各端縁が前記遮水層(4)の端縁より所定長さ延出するように、前記緩衝接地層(3)が前記遮水層(4)に対して対角線方向にずれて構成され、かつ、前記各層のそれぞれの周縁に互いを加熱溶着しない非溶着部分を端縁に沿って形成して前記緩衝接地層(3)の延出した端縁及び各層の各端縁に接合代(31,41,51)を設けて構成し、これらシートエレメント(2)の接合代(31,41,51)にて、隣り合うシートエレメント(2)の前記遮水層(4)の各端縁同士を重ね合わせ、互いに接合される縁部に沿って線状に加熱溶着するとともに前記緩衝接地層(3)の各端縁同士を重ね合わせ、互いに接合される縁部に沿って点状又は線状に加熱溶着して構成されることを特徴とする遮水シートの構造。 - 複数のシートエレメント(2)を接合してなり、低段地よりなる貯留部の底面及び周面に敷設される遮水シート(1)の構造であって、
前記各シートエレメント(2)は、前記底面及び周面に当接する不織布よりなる緩衝接地層(3)と、前記貯留部の被覆面となる不織布よりなる緩衝層(5)と、前記緩衝接地層(3)と前記緩衝層(5)との間に展着されるシート材よりなる遮水層(4)と、を互いに対向する面を加熱溶着して三層に積層形成するとともに、前記緩衝接地層(3)の角部に隣り合う一辺及び他辺の二辺となる各端縁が前記遮水層(4)の端縁より所定長さ延出し、該遮水層(4)の角部に隣り合う一辺及び他辺の二辺となる各端縁が前記緩衝層(5)の端縁より所定長さ延出するように、前記緩衝接地層(3)と前記遮水層(4)と前記緩衝層(5)とが、それぞれ対角線方向にずれて構成され、かつ、前記各層のそれぞれの周縁に互いを加熱溶着しない非溶着部分を端縁に沿って形成して前記緩衝接地層(3)の延出した端縁と前記遮水層(4)の延出した端縁及び各層の各端縁に接合代(31,41,51)を設けて構成し、これらシートエレメント(2)の接合代(31,41,51)にて、隣り合うシートエレメント(2)の前記遮水層(4)の各端縁同士を重ね合わせ、互いに接合される縁部に沿って線状に加熱溶着するとともに、前記緩衝接地層(3)及び前記緩衝層(5)の各端縁同士を重ね合わせ、互いに接合される縁部に沿って点状又は線状に加熱溶着して構成されることを特徴とする遮水シートの構造。 - 前記緩衝接地層(3)と前記遮水層(4)と前記緩衝層(5)との間の前記互いに対向する面は、点状又は線状の加熱溶着により三層に積層形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遮水シートの構造。
- 前記遮水層(4)の各端縁同士を重ね合わせ、互いに接合される縁部に沿って線状に加熱溶着する部分は、二重線状に加熱溶着されており、該二重の線状に溶着された各溶着部分の間となる中間部分は、エア注入用の空間とされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遮水シートの構造。
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