JPS60126414A - 埋立地における遮水シ−トの敷設方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） この発明は、埋立地における遮水シートの敷設方法に関
するものである。

（従来技術） 近年、海岸を埋立てる場合には、一般家庭より出る生ご
みや産業廃棄物が使用されている。ところが、これらの
ものは有害物質を含んでいることが多く、埋立後にその
有害物質が海水中に流れ出して海水を汚染させ、近海漁
業に被害を及ぼすおそれがあった。

このようなおそれを防止するために、埋立地に遮水シー
トを敷設し、その遮水シート内に生ごみや産業廃棄物を
投入して、有害物質が海水中に流れ出ないようにするこ
とも考えられる。

ところが、海岸の埋立に際しては、一般に陸地側の護岸
から所定距離をおいて外洋側に埋立護岸な築き、その埋
立護岸を陸地側の護岸との間をそれら護岸と直交する方
向に延びる仮護岸により所定間隔おきに区画して、複数
個の埋立地を設けており、その１区画の埋立地が約２２
０ｍ　Ｘ　２８０ｍ程度の大きさになっている。そのた
めに、この１区画の大きな埋立地をカバーできるような
大きな遮水シートを用意しなければならず、この遮水シ
ートをＴ場で製造した場合には、製造が極めて困難であ
るばかりでなく、丁場から埋立現場までの運搬及び埋立
現場における敷設作業が極めて煩雑になるという欠陥が
あった。

（発明の目的） この発明は前記のような欠陥を解消し、工場で製造され
た帯状のシートに基づき埋立現場において大型の遮水シ
ートを簡単に製作することができ、工場からの埋立現場
へのシートの運搬及び埋立地へのシートの敷設作業を容
易に行うことができる埋立地における遮水シートの敷設
方法を提供することを目的とする。

（発明の構成） この発明は、前記の目的を達成するために、埋立地に臨
む陸トにおいて、帯状のシートをその側端縁同志互いに
接合して大型の遮水シートを作り、この遮水シートを陸
上から埋立地側に引き延ばして埋立地の海底に敷設する
ようにしたものである。

（実施例） 以Ｆ、この発明の−・実施例を図面に従って説明する。

まず、この実施例に使用するシートについて、特に第１
図及び第２図に基づき説明すると、この実施例において
は、工場において加硫合成ゴム等により平面長方形状の
シート片（１）が多数作られ、そのシート片（１）の端
縁同志をＵいに重ね合せた状態で熱加圧プレス機により
接合して広幅の帯状シート（２）が作られ、この帯状シ
ート（２）をローラ（３）に所′ｌｉ￥長さ巻き取った
状態で、工場から埋立現場へ搬入されるようになってい
る。

ちなみに、この実施例では、縦１．２ｍ　、横８ｍ、厚
さ２ｍｍのシート片（１）が重ね代３ｃｍで接合され、
約１００ｍ分の帯状シート（２）が１本のローラ（３）
に巻き取られている。従って、工場におけるシートの製
造を簡単に行うことができるとともに、シートを折り畳
んだりする必要もなくＬ場から埋立現場へ容易に運搬す
ることができる。

次に、この実施例の埋立現場におけるシート敷設方法を
第３図以降に従って説明すると、第３図は埋立現場を示
すものであって、陸地（４）側の護岸（５）から所定距
離をおいて外洋（６）側に埋立護岸（７）が設けられ、
両護岸（５）（７）間を仮護岸（８）により所定間隔お
きに区画して複数個の埋立地（８）が設けられている。

そして第３図は、左側の埋立地（８）が既に埋立てられ
、中央の埋立地（９）にシートが敷設されている状態を
示している。なお、この実施例における埋立地（８）の
大きさは、護岸（５）（７）間の距離が２８１ｍ、仮護
岸（８）間の距離が２２０ｍになっている。

そして、この実施例では埋立地（８）内に作業船（１０
）が浮かべられ、その作業船（１０）から四方に延長さ
れた繰船ワイヤ（１１）が両側方の仮護岸（８）に同定
されている。作業船（１０）−Ｌには、第４図及び第５
図に示すように２台の電動ウィンチ（１２）が設けられ
、この電動ウィンチ（１２）の作動により繰船ワイヤ（
１１）が引き寄せられて、作業船（ｌＯ）が仮護岸（８
）間で往復移動されるとともに、仮護岸（８）に対する
繰船ワイヤ（１１）の固定位置の変更に基づいて、作業
船（１０）の移動位置が変更されるようになっている。

又、作業船（ｌＯ）上には巻き取り状態の帯状シート（
２）が載置され、この帯状シート（２）の端部（１３）
を第３図に示すように仮護岸（８）に固定した状態で作
業船（１０）が移動されることにより、巻き取り状態の
帯状シート（２）が順次巻き戻されるようになっている
。さらに、作業船（１０）１にはクレーン（１４）が設
けられ２このクレーン（１４）によって作業船（ｌＯ）
上へ帯状シート（２）の補給が行われる。

一方、第３図にて示したように、仮護岸（８）上には電
動ウィンチ（１５）が設けられ、この電動ウィンチ（１
５）から延びるワイヤロープ（１θ）を帯状シート（２
）の側端縁に取着するとともに、同側端縁に多数の浮玉
（１７）を取付けて１作業船（１０）から繰り出される
帯状シート（２）の側端縁が浮上状態で張設保持される
ようになっている。又、作業船（ｌＯ）！−には、第４
図にてポしたように、電熱プレス機（１８）が設けられ
１作業船（ｌＯ）が移動に伴なって巻き戻される新しい
帯状シート（２）が、先に埋立地（８）に張設された帯
状シート（２）の側端縁に対し約３ＣＩＩ＋程度重ね合
わせた状態で、この電熱プレス機（１８）によりホット
ジヨイント式で熱加圧して互いに接合される。このホッ
トジヨイント方式は、接着剤等で接合するコールドジヨ
イント方式に比較して、接着剤や保護テープを必要とせ
ず作業が極めて容易であり、しかも重ね代をコールドジ
ヨイント方式の１／７程度の狭いものとし得るにもかか
わらず、接合部の引剥強度や剪断強度が大きくて、強固
かつバラツキの少ない接合力を得ることができるもので
ある。

従って、作業船（１０）上の電動ウィンチ（１２）の作
動による作業船（１０）の移動、その作業船（ｌＯ）の
移動による帯状シート（２）の巻き戻し供給、帯状シー
　）　（２）に対するワイヤロープ（１６）及び浮玉（
１７）の取付け、電熱プレス機（１８）によるシート側
端縁の接合、及び仮Ｍ岸（８）に対する繰船ワイヤ（１
１）の固定位置の変更による作業船（１０）の移動位置
の変更の動作を繰り叔すことにより、埋立地（８）をカ
バーできる大型の遮水シート（１９）を埋立現場におい
て容易に作ることができる。そして、この作業において
遮水シート（ｔｉｌｌ）が所定の大きさになった後、仮
護岸（８）に対する帯状シート（２）の端部（１３）の
同定を解放するとともに前記浮玉（１７）を除去するこ
とにより、遮水シー）　（１９）が埋立地（９）の海底
に敷設される。なお、埋立地（８）内の側面のシートは
別に張設されて、この海底に敷設された遮水シート（１
９）と接合される。

（発明の効果） 以］−詳述したようにこの発明は、埋立地に浮かべた作
業船Ｉ−において、帯状のシートを、先に埋立地に張設
した帯状シートの側端縁に接合しながら、その作業船の
移動により新しい帯状シートを作業船−ヒから繰り出し
て大型の遮水シートを作り、この遮水シートを埋立地の
海底に敷設するようにしたので、Ｔ場で製造された帯状
のシートに基づき埋立現場において大型の遮水シートを
簡単に製作することができ、Ｔ場からの埋立現場へのシ
ートの運搬及び埋立地へのシートの敷設作業を容易に行
うことができるという優れた効果を奏する

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に使用する帯状シートを示す部分斜視
図、第２図は帯状シートの巻き取り状態を示す縮小斜視
図、第３図はシートの製作及び敷設状態を示す埋立地の
部分平面図、第４図は作業船を拡大して示す部分平面図
、第５図は第４図の部分縦断面図である。 符　号　の　説　明 ２・・・帯状シート、８・・・埋Ｓ′ｆ地、１０・・・
作業船、１１・・・繰船ワイヤ、１８・・・電熱プレス
機、１９・・・遮水シート。 特許出願人 太陽下業株式会社 代　理　人 ０ 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 埋立地に浮かべた作業船上において、帯状のシートを、
   先に埋立地に張設した帯状シートの側端縁に接合しなが
   ら、その作業船の移動により新しい帯状シートを作業船
   −Ｆから繰り出して大型の遮水シートを作り、この遮水
   シートを埋立地の海代に敷設することを特徴とする埋立
   地における遮水シートの敷設方法。