JPH0726379B2 - 遮水シートの敷設方法 - Google Patents

遮水シートの敷設方法

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JPH0726379B2
JPH0726379B2 JP2269478A JP26947890A JPH0726379B2 JP H0726379 B2 JPH0726379 B2 JP H0726379B2 JP 2269478 A JP2269478 A JP 2269478A JP 26947890 A JP26947890 A JP 26947890A JP H0726379 B2 JPH0726379 B2 JP H0726379B2
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、廃棄物処理場等の底面及び法面等に遮水シー
ト所要の大きさに接合して沈設する経済的な遮水シート
の敷設方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、産業廃棄物処理場等を閉水域などにつくる場合、
その廃棄物中に水溶性有害物質が含まれる場合には、周
囲の環境を汚染するという問題が発生するため、その設
置場所の水域で、その廃棄物処理場の底面や法面等に遮
水シートを敷設することが行なわれている。
そこで、遮水シートを敷設するのに、従来、一方の岸か
ら対岸に向けてシートを浮かせながらウインチで引張っ
ておき、これに隣接して同様にしてシートを引張り、水
上または作業船上でシートを接合した後にシートを沈め
る作業を行なっていた。
このような従来の方法では、シートをウインチで引張る
ため、敷設後に必要なシートの強度より、敷設時に必要
なシートの強度が大きくなるので、強度の大きいシート
を使用することになるので経済的でないという問題があ
った。
また、遮水シートに所定間隔で縦ロープを配設し、さら
に横ロープを取付けることにより、大きな遮水シートの
引張強度をこれらロープからなる格子状ネット構造で受
けさせるようにした閉水域の遮水シートの布設方法に関
する特開昭61−5109の発明がなされているが、この場合
もロープ等の補強部材が必要であり、経済性に問題があ
った。
〔発明の解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされた
ものであり、敷設する遮水シートに、敷設時の無理な力
がかからない、経済的な遮水シートの敷設方法を提供す
ることを解決課題としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
所定の広さのユニットに接合した遮水シート上に、所定
の間隔で複数のフロートチューブを着脱可能に取付け、
フロートチューブと直角方向に、遮水シートを適宜な間
隔に縮めてロープでしばり、水面に浮かせた状態で、フ
ロートチューブの延長方向に曳航して所定の敷設位置ま
で運搬した後、複数の上記遮水シートのユニット同志を
水上で所要の広さに接合の上、各フロートチューブを空
気抜きしながら遮水シートを沈設する遮水シートの敷設
方法からなる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の敷設方法を使用して閉水域
に遮水シートを敷設する場合の実施例における一連の作
業手順を説明する。
まず、所定の広さのユニットに接合した遮水シート(以
下の説明では便宜上単にシートと称す)の製作について
説明すると、運搬等に適した幅及び長さのシートの中心
に心棒をいれてロール状のシートにして現地へ運搬した
後、このシートロール1を、第1図、第2図及び第3図
に示すような仮設のシートロール受け架台2に載置す
る。この場合、シートロール1の中心の心棒をシートロ
ール受け架台2の心棒受けに第1図及び第2図に示すよ
うな水平方向、または、第3図に示すような上下方向に
千鳥状にセットするものとする。
セットされたシートロール1の横に、仮設のシート接合
架台4を、水平または図示のごとく少し傾斜させて木材
等で作っており、シート接合架台4上の下方に、シート
5を適宜引張るシート送りローラ6を仮設架台7の上に
セットする。
シート送りローラ6は、仮設架台7の上にベアリングロ
ーラ12のローラ受け台8がセットされ、その上に軌道ロ
ーラ9、受けローラ10が配置され、さらにその上に重し
ローラ1が配置され、重しローラ11と軌道ローラ9及び
受けローラ10の間にシート5が挿入され、軌道ローラ9
を回転させると、シート5はローラ間との摩擦により送
り出される。
なお、この実施例では、陸上で製作する方法について述
べているが、同様な作業を台船上などで実施することも
可能である。
次に、上記のごとく所定の広さのユニットに接合したシ
ート5の運搬につき説明すると、まず第4図のごとくシ
ート5の端部にシート5を水上または水底で固定するた
めの固定用ロープ13を適宜な間隔で取付ける。
次に、このようなユニットのシート5全体を曳航による
運搬時に水面に浮かせるために、空気を入れるとフロー
トの役目をする軟らかい気密性ホースなどのフロートチ
ューブ14をシート5上に適宜な間隔で取付ける。
この取付けは、フロートチューブ14を取付ける線上に適
宜な間隔で取付け用のロープ15をシート5に取付けてお
き、そのロープ15の輪の中にフロートチューブ14を通す
ことにより行なうが、この時フロートチューブ14と取付
け用のロープ15はルーズになっている。
したがって、各フロートチューブ14は、上記のロープ15
でできた輪の中を縫うように差し込むことができ、また
逆に抜き取ることによってシート5に対して着脱可能に
なっている。
そして、水際または台船上で、フロートチューブ14をシ
ート5に取付けることで、シート5全体を水面に浮か
せ、この状態で第5図のごとくフロートチューブ14と直
角方向にシート5を適宜な間隔で縮めて、ロープ16等で
縛っておくが、長さが長すぎる場合には、適宜折り曲
げ、この状態で曳船17により所定の敷設位置まで曳航に
より運搬する。
次に、敷設する水面上で、シート5を縛っていたロープ
16を解き、第7図のごとく、シート5を広げ、適宜な方
向の固定用ロープ13をアンカー19で固定し、所定の水面
上にセットする。
この状態でシート5を沈設する場合には、フロートチュ
ーブ14内の空気を抜きながら、フロートチューブ14を順
次船上に抜き取ればよい。
さらに、このように所定の敷設位置まで運搬された複数
のシート5の各ユニットをその水域の水面Wに浮かせ、
シート5の端部を第6図及び第7図に示すように最端部
のフロートチューブ14から適宜な長さだけ水中に垂らし
ておく。
この際、最端部のフロートチューブ14は、垂らした分の
シート5の水中重量に充分耐えられる浮力を与える大き
さのものとしておく。
そして、上記のシート5の端部を吊り上げるために、適
宜な間隔に吊り上げ用の単体ブイ20を取付けておく。
上記の状態で水面W上に浮いたシート5を2枚適宜な間
隔に接近させ、第8図に示すシート接合用の二叉作業船
21を用意する。
この二叉作業船21の前方の二叉の下には、適宜な高さの
作業用デッキ22を設けており、また、シート端部吊り上
げ用の単体ブイ20の間隔に合せて、二叉でシート5を吊
り上げるため、複数のフック23を、シーヤ25で支持した
二叉24に備えている。
そこで、第9図に示すように、二叉作業船21を2枚の浮
いたシート5の間に挿入させて、その二叉作業船21の前
方をシート5の端部の位置にセットし、4個の吊り上げ
用の単体ブイ20を吊り上げて、シート5を作業用デッキ
22にセットした上、作業用デッキ22上に置かれた2枚の
シート5のそれぞれ端部を、適宜な器具を用いて作業員
が、圧着または縫い付け等により接合する。
次に、二叉作業船21を後退させながら上記の作業を繰り
返し行ない、2枚のシート5を水上で接合し、このよう
な作業を順次行なって必要な枚数のユニットのシート5
を水上で接合しながら所要の広さのシート5にする。
なお、すでに水底に沈設したシート5に別のシート5を
接合する場合は、水底のシート5の端部に適宜な数のフ
ロートチューブ14を、空気を抜いた状態でセットし、フ
ロートチューブ14内に空気を入れてシート5の端部のみ
を浮上させる。
なお、この場合、シート端部の吊り上げ用の単体ブイ20
も取付けるものとする。
そして、既設のシート5の端部のみを浮上させ、既設の
シート5と接合するシート5の端部を水面Wに適宜な間
隔で配置し、上記と同じ手順でシート5を水上で接合す
る。
次に、シート端部吊り上げ用の単体ブイ20を外して、フ
ロートチューブ14内の空気を抜きながら、フロートチュ
ーブ14を順次船上に抜き取って、シート5を水底に沈設
する。
ここで、法面の場合は、法肩にシート5の固定用の杭を
適宜な間隔で配置しておき、シート5の端部の固定用ロ
ープ13をその杭に結びつけた後に、フロートチューブ14
の空気を抜き、シート5を沈設する。
〔発明の効果〕
以上に説明した本発明の遮水シートの敷設方法によれ
ば、その遮水シートの運搬及び沈設作業中に、遮水シー
トに無理な力が加わらないので敷設後に必要なシート強
度で充分であり、従来より安価な遮水シートを使用で
き、ロープなどの補強部材も簡単になり経済的な効果が
ある。
また、所要の広さの遮水シートを、水上で接合により得
られるので、遮水シートを敷設する場所が矩形でない場
合にも本発明の方法を有効に適用できる。
さらに、水底に沈設した遮水シートの端部のみを浮上さ
せて接合できるので、天候に左右されずに作業が行なえ
るという利点もある。また本発明では遮水シートを水面
に浮かせた状態で運搬する場合に、フロートチューブと
直角方向に、遮水シートを適宜な間隔に縮めてロープで
しばり、水面に浮かせた状態で、フロートチューブの延
長方向に曳航するようにしたので、単に遮水シートを水
面に広げて浮かせたままで曳航するよりも曳航抵抗が少
なく、しかもその時にフロートチューブの延長方向に曳
航するから、フロートチューブの間を水が通過すること
によってフロートチューブが水の通過ガイドの役目をし
て遮水シートを直線状に曳航でき、蛇行せず動力損失が
少ないという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の遮水シートの敷設方法を使用して閉水域
に遮水シートを敷設する場合の実施例における一連の作
業手順の説明図であり、第1図はあらかじめ所定の広さ
のユニットに遮水シートを製作する際のシートロールを
水平に千鳥に配置した側面図、第2図は第1図の平面
図、第3図は第1図と同様に遮水シートを製作する際の
シートロールを上下に千鳥に配置した側面図、第4図は
遮水シートを水面上に広げた状態を示す斜視図、第5図
は第4図の遮水シートの曳航運搬状況を示す斜視図、第
6図は遮水シート端部の浮上状態を示す側断面図、第7
図は遮水シート端部間に二叉作業船を挿入した状態を示
す平面図、第8図は遮水シート接合用の自航式の二叉作
業船の側面図、第9図は水上での遮水シートの接合作業
の状態を示す平面図である。 5……遮水シート、14……フロートチューブ、15……
(取付用の)ロープ、17……曳船、21……二叉作業船、
22……作業用デッキ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の広さのユニットに接合した遮水シー
    ト上に、所定の間隔で複数のフロートチューブを着脱可
    能に取付け、フロートチューブと直角方向に、遮水シー
    トを適宜な間隔に縮めてロープでしばり、水面に浮かせ
    た状態で、フロートチューブの延長方向に曳航して所定
    の敷設位置まで運搬した後、複数の上記遮水シートのユ
    ニット同志を水上で所要の広さに接合の上、各フロート
    チューブを空気抜きしながら遮水シートを沈設する遮水
    シートの敷設方法。
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