JP2000282775A - メタンハイドレートガスの採取方法及び装置 - Google Patents

メタンハイドレートガスの採取方法及び装置

Info

Publication number
JP2000282775A
JP2000282775A JP11087061A JP8706199A JP2000282775A JP 2000282775 A JP2000282775 A JP 2000282775A JP 11087061 A JP11087061 A JP 11087061A JP 8706199 A JP8706199 A JP 8706199A JP 2000282775 A JP2000282775 A JP 2000282775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
methane hydrate
gas
seabed
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11087061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3305280B2 (ja
Inventor
Ryotaro Nomura
▲りょう▼太郎 能村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Kogyo Co Ltd filed Critical Taiyo Kogyo Co Ltd
Priority to JP08706199A priority Critical patent/JP3305280B2/ja
Publication of JP2000282775A publication Critical patent/JP2000282775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3305280B2 publication Critical patent/JP3305280B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E21EARTH DRILLING; MINING
    • E21BEARTH DRILLING, e.g. DEEP DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
    • E21B41/00Equipment or details not covered by groups E21B15/00 - E21B40/00
    • E21B41/0099Equipment or details not covered by groups E21B15/00 - E21B40/00 specially adapted for drilling for or production of natural hydrate or clathrate gas reservoirs; Drilling through or monitoring of formations containing gas hydrates or clathrates

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタンハイドレートガスを海底又は水底で捕
捉することにより、大気への排出を防止する。 【解決手段】 海底又は水底を所定範囲覆うシート(フ
レキシブルシート)2を形成して沈設により該シート2
を海底又は水底に展開し、該シート2の展開領域でガス
化したメタンの浮力によるシート2内の上昇・移動によ
りシート2内にメタンハイドレートガスを捕捉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海底又は水底に固定
されたメタンハイドレートガスの採取方法及びその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
メタンハイドレートガスを採取するために、種々の方法
が検討されている。例えば、海底のメタンハイドレート
層中に温かい海水を注入して、メタンハイドレートの温
度条件を、水とメタンハイドレートガスとに分解する温
度に変え、分解したメタンハイドレートガスのみを海上
の液化設備に輸送して液化する方法が知られている。ま
た、その採取装置として、海上からメタンハイドレート
層に一対の輸送管を延ばし、一方の輸送管でメタンハイ
ドレート層に海水を注入し、他方の輸送管を液化設備に
接続してメタンハイドレートガスを採取するものも知ら
れている。メタンハイドレートは、周知のように、組成
がCH4・6〜7H 2 Oの水との親和物であり、圧力8
kg/cm2 、0°Cで分解し、分解熱は100kca
l/kgとされるが、水上又は海上よりメタンハイドレ
ート層の層圧及び層の安定度の正確な探査は難しく、不
用意な輸送管の打ち込みによっては、大規模なメタンハ
イドレートガスの噴出が生じ、有用なガス資源が温暖化
ガスとしてそのまま大気に放出される慮れがある。
【0003】そこで、メタンハイドレートガスを海底又
は水底でフレキルブル性を有するシートにより捕捉する
ために解決せられるべき技術的課題が生じて来るのであ
り、本発明は該課題を解決することを第1の目的とす
る。本発発明の他の目的は、前記シート内に捕捉された
メタンハイドレートガスを水上又は海上に輸送して採取
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の目的を達
成するために、海底又は水底を所定範囲覆うシートを形
成して沈設により該シートを海底又は水底に展開し、該
シートの展開領域でガス化したメタンの浮力によるシー
ト内の上昇・移動によりシート内にメタンハイドレート
ガスを捕捉するメタンハイドレートガスの採取方法を提
供し、更に、シートに骨材を張設して海底又は水底を所
定範囲覆うドームを形成し、沈設により該ドームを海底
又は水底のメタンハイドレートの保持部に着床させて、
該ドーム内に、ガス化したメタンハイドレートガスを捕
捉するメタンハイドレートガスの採取方法を提供する。
【0005】そして、本発明の他の目的を達成するため
に、前記各メタンハイドレートガスの採取方法におい
て、更に、前記シートにガスの輸送管を接続して該輸送
管により前記シート内に捕捉したメタンハイドレートガ
スを水上又は海上に輸送するメタンハイドレートガスの
採取方法を提供し、更に、前記各メタンハイドレートガ
スの採取方法において、メタンハイドレートがガス化す
る温度の海水、水若しくは温水を前記シートと海底又は
水底との間に連続的に供給してメタンハイドレートを強
制的にガス化する請求項1乃至3いずれかに記載のメタ
ンハイドレートガスの採取方法を提供するものである。
【0006】また、本発明の第1の目的を達成するため
に、海底又は水底を所定範囲覆うシートと、該シートを
海底又は水底に展開して沈設する錘又はアンカー等のシ
ート沈設手段と、前記錘を海底又は水底の所定位置に誘
導する誘導手段とを有し、海底又は水底のメタンハイド
レートの保持部を前記シートで覆ってガス化したメタン
ハイドレートの浮力によるシート内部での上昇・移動に
よりシート内にメタンハイドレートガスを捕捉するよう
に構成したメタンハイドレートガスの採取装置を提供
し、更に、骨材にシートを張設して海底又は水底を所定
範囲覆うドームを形成し、該ドームにシートを骨材毎、
海底又は水底に沈設するための錘又はアンカー等のシー
ト沈設手段を固設し、更に、ドームにこれを海底又は水
底のメタンハイドレート保持部に案内して着床させるた
めのドーム誘導手段を設け、前記ドームを海底又は水底
のメタンハイドレート保持部に着床させて覆うことによ
り、ドーム内にメタンハイドレートガスを捕捉するよう
に構成したメタンハイドレートガスの採取装置を提供
し、そして、本発明の他の目的を達成するために、前記
各メタンハイドレートガスの採取装置において、前記シ
ートに、前記海底又は水底より水上又は海上に延びるガ
スの輸送管を接続し、該輸送管により前記シート内に捕
捉されたメタンハイドレートガスを輸送するように構成
したメタンハイドレートガスの採取装置を提供し、更
に、前記メタンハイドレートガスの採取装置において、
前記シートに海底又は水底より水上又は海上に延びる輸
送管を接続し、該輸送管により前記シートと海底又は水
底との間にメタンハイドレートがガス化する温度の海
水、水若しくは温水を供給して海底又は水底に捕捉され
たメタンハイドレートをガス化するように構成したメタ
ンハイドレートガスの採取装置を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳述する。
【0008】図1はメタンハイドレートガス回収装置1
を示し、所定厚さ、所定幅、所定長さのシート2を形成
し、このシート2の四隅部に、該シート2の沈設と展開
のためのシート沈設手段として錘3を取付けている。こ
の場合、前記シート2は、メタンハイドレート層が存在
する水深の温度で十分な可撓性を発揮するフレキシブル
シート材、例えば、織布、網布、不網布等の布あるいは
これら布を更に強化繊維(炭素繊維等)の織糸21で強
化した布や、これら布を芯体としてその表面を合成樹脂
でコーティングしたフレキシブルシート材の何れかが用
いられるが、後述するように、温水の供給によりメタン
ハイドレートガスの放出を強制する場合には、前記シー
ト材を多重に重ねてシート材間に、発砲ウレタン等の発
砲樹脂より成る断熱材を介設する等して断熱層を形成す
ることによって、一定の断熱性を持たせても良い。更
に、前記シート2の厚さは、水底又は海底のメタンハイ
ドレートガス層の面積、メタンハイドレートガス層のメ
タンハイドレートガスの保持量に基づいて一義的に決定
される。例えば、厚さを1mm〜5mmとし、シート2
の幅及び長さはメタンハイドレートガス層の面積、メタ
ンハイドレートガスの保持量に基づいて決定される。例
えば、メタンハイドレートガス層の幅及び長さが20m
四方である場合には、シート2の幅、長さは、メタンハ
イドレートガスの大規模な噴出に対応した余裕のある
幅、長さに設定される。もちろん、シート2の面積の設
定は自在であり、5000m2 、10000m2 として
大規模なメタンハイドレートガスの採取を可能としても
良い。なお、前記シート2は、正方形、長方形に限定せ
られるべきではなく、円形、多角形としても良い。
【0009】該シート2を、例えば、輸送船(又は液化
ガス輸送船)4により、メタンハイドレートガスの保有
水域又は海域に輸送し、錘3又はアンカー等のシート沈
設手段の重さにより水中又は海底に沈設する。
【0010】沈設には、例えば、図1に示すように、二
隻の輸送船(又は液化ガス輸送船)4,5の船首、及び
船尾のウインチを利用する。
【0011】まず、二隻の輸送船(又は液化ガス輸送
船)4,5の各ウインチ6,7,8,9のロープ10,
11,12,13を所定長さ繰り出して停止し、各ロー
プ10,11,12,13の先端部をシート2の対応す
る錘3、又はアンカー等のシート沈設手段に接続する。
次に、各ウインチ6,7,8,9の繰り出しによってシ
ート2を沈設する。
【0012】シート2を展開し、水平面にほぼ沿った状
態を維持しながら沈設する場合は、まず、各ウインチ
6,7,8,9の繰り出し又は巻き取りによってシート
2を水平面にほぼ沿わせて展開する。シート2の展開終
了後は、二隻の輸送船(又は液化ガス輸送船)4,5の
ウインチ6,7,8,9の繰り出し速度を同一に設定
し、同一速度の繰り出し速度によって、シート2の水平
を維持しながら錘3,3,3,3又はアンカーの重量に
よりシート2を水底又は海底に向けて沈降させる。これ
によりシート2は、図2に示す如く、水底又はメタンハ
イドレートの保持部14に向けて沈降する。各ロープ1
0,11,12,13の弛みにより、各錘3,3,3,
3がメタンハイドレートの保持部14に着床したことが
確認されたとき、各ロープ10,11,12,13の繰
り出しを停止する。然る後は、必要に応じてシート2の
着床位置を修正する。
【0013】例えば、一方の輸送船4のウインチ6,7
の繰り出しと、他方の輸送船5のウインチ8,9の巻き
取りによって、メタンハイドレートの保持部14に対す
るシート2の前後方向位置を修正し、更に、必要に応じ
て、両輸送船4,5の船尾側又は船首側の一方側と他方
側のウインチの繰り出し巻き取りにより、左右方向位置
を修正する。
【0014】一方、シート2を水平面に対して傾けた状
態で沈降する場合は、まず、二隻の輸送船(又は液化ガ
ス輸送船)4,5の各ウインチ6,7,8,9の繰り出
し又は巻き取りによってシート2を水平面に対して傾
け、この後、船首側又は船尾側のウインチ6,7,8,
9の繰り出し速度を同一に設定して、シート2の水平面
に対する傾きをほぼ維持しながら錘3,3,3,3の重
量によりシート2を水底又は海底に向けて沈降させる。
【0015】次に、シート2の先行沈設側のロープ、例
えばロープ10,12の弛みにより、メタンハイドレー
トの保持部14に対する錘3,3の着床が確認されたと
き、ロープ10,12の繰り出しを停止する。然る後、
ロープ11,13の弛みによって、錘3,3のメタンハ
イドレートの保持部14の着床が確認されたとき、ロー
プ11,13の繰り出しを停止する。そして、一方の輸
送船4のウインチ6,7の繰り出しと、他方の輸送船5
のウインチ8,9の巻き取りによって、メタンハイドレ
ートの保持部14に対するシート2の左右方向位置を修
正し、更に、必要に応じて、両輸送船4,5の前後移動
により、シート2の前後方向の位置を修正する。
【0016】シート2の着床位置の確認後あるいは着床
位置の修正後は、各ロープ10,11,12,13を各
輸送船4,5のウインチ6,7,8,9より切り離し、
更に、各ロープ10,11,12,13の端末部に、指
標となるブイ(図示せず)を取付けて水面又は海面上に
各ロープ10,11,12,13の端部を浮上させて放
置する。
【0017】図3(a),(b)に前記シート2及び錘
3,3,3,3より成るメタンハイドレートガス採取装
置1によるメタンハイドレートガスの捕捉状態を示す。
【0018】同図に示すように、シート2の外周部側は
錘3,3,3,3又はアンカー等のシート沈設手段によ
って、メタンハイドレートの保持部14上に固定され
る。この状態では、シート2の中央側は、シート2の弛
みによって自由に浮上可能な状態であるから、シート2
の中央部側は、メタンハイドレートの保持部14から放
出されるメタンガスの浮力を受けて時間の経過とともに
次第に上昇し、最終的には図3に示す如きドーム状とな
る。
【0019】液化ガスの採取の際には、図3(b)に示
すように、メタンハイドレートの保持部14との間、好
ましくは、シート2内の中央部上部側に吸入口16を位
置させて、水底又は海底より水上又は海上に輸送管17
を延出しておき、そして、該輸送管17の端部に接続装
置18と、該接続装置18を水面又は海面に保持するた
めの第二の浮き19Aとを取付けて、水面又は海面に保
持しておけば、メタンハイドレートガスの採取時期に、
前記接続装置18を輸送船4,5の液化ガス設備22
(又は液化ガス輸送船の液化設備(冷凍装置)22)に
接続して採取されたメタンハイドレートガスを液化し
て、近隣のガス基地に輸送することになるが、この場合
に、前記輸送管17の設置をより良好にするには、図4
に示すように、予め、シート2の中央部に、水底又は海
底より水上又海上に延びる輸送管19を接続しておき、
該輸送管19の管端部に前記第2の浮き19Aと前記接
続装置18とを取り付けておいても良い。また、メタン
ハイドレートガスの自然放出を待たずに、放出を強制
し、一時期にメタンハイドレートガスを採取することも
可能である。この場合は、図5に示すように、前記シー
ト2の中央部に上記輸送管19と共に、予め、メタンハ
イドレートの保持部14を加熱してメタンハイドレート
ガスの放出を強制する温度の温水(水、又は海水)を供
給すべく温水の輸送管20を接続しておき、該温水の輸
送管20を通じてシート2とメタンハイドレートの保持
部14との間に、一定期間温水を連続的に供給してメタ
ンハイドレートの保持部14よりメタンハイドレートガ
スを強制的に放出させる。そして、シート2内にメタン
ハイドレートガスが採取された時期に、前記装置18を
介して前記ガスの輸送管19と輸送船の液化ガス設備2
2(液化ガス輸送船の液化ガス設備)とを接続して、採
取と共に液化を行う。もちろん、シート2の面積は、メ
タンハイドレートガスの大規模な噴出に対応する面積に
設定される。
【0020】図6及び図7は、前記シート2、骨材23
…、及び前記錘3…又はアンカー等の沈設手段より成る
他のメタンハイドレートガス採取装置1aを示し、予
め、前記シート2、骨材23、及び前記錘3…によりメ
タンハイドレートガスを回収するためのドーム24を構
築し、該ドームを前記輸送船(又は液化ガス輸送船)
4,5の各ウインチ6,7,8,9と各ロープ10,1
1,12,13により沈設する。この場合に、前記骨材
23…は、ステンレス(SUS304以上)、アルミニ
ウム合金(ジュラルミン等)等の不錆金属材の棒材又は
パイプより構成し、ドーム24の構築は、各骨材23…
によりドーム状、例えば、円錐状又は多角錐状の骨格を
構築した後、これらの骨格の内側又は外側に、内側又は
外側よりシート2を張設すると共に、骨格の底辺部に対
してコンクリートブロッの錘3…又はアンカーを取付け
て完了する。ドーム24からメタンハイドレートガスの
基地への輸送は、前述の如く、輸送船(又は液化ガス輸
送船)4,5により行い、ドーム24の沈設と、位置修
正は、前述の実施の形態と同様にして行う。
【0021】もちろん、図8及び図9に示すように、シ
ート2の中央部に、前記メタンハイドレートガスの輸送
管19を接続しておいて、このガスの輸送管19によ
り、前記輸送船(液化ガス輸送船)4,5の液化ガス設
備22にメタンハイドレートガスを輸送して液化しても
良く、また、図10及び図11に示すように、メタンハ
イドレートガスの輸送管19と共に、前記温水の輸送管
20を接続して、ドーム24内への連続的な温水の供給
により、メタンハイドレートの保持部14からのメタン
ハイドレートガスの放出を強制し、放出されたメタンハ
イドレートガスを上記と同様に液化設備22により液化
し、輸送してもよい。
【0022】なお、この実施の形態において、前記ドー
ム24の開口面積及び容積も、メタンハイドレートガス
の固定部14を突然のメタンハイドレートガスの噴出に
対応して予め設定される。
【0023】従って、この実施の形態にあっても、海底
の掘削なく、メタンハイドレートガスを良好に採集する
ことが可能となり、メタンハイドレートガスの大気放出
を規制することができる。なお、図3乃至図5に示すよ
うに、シート2の中央部にロープを介して浮き15を取
付け、該浮き15の浮力によりシート2の中央部を強制
的に水底又は海底側より水面又は海面側に引き上げるこ
とによってメタンハイドレートガスを採取するためのド
ームを形成しても良い。然るときは、前記骨材23の削
減あるいは廃止が可能となる。また、上記各実施の形態
において、前記シート2の錘3、アンカ等のシート沈設
手段とシート沈設手段との間には、余長部を形成して、
シート2の着床時に、この余長部がメタンハイドレート
ガスの固定部14上に折り返した状態で着床させる構成
とし、係る構成により、メタンハイドレートガスの漏出
と、温水の漏出とを積極的に防止する構成してもよい。
また、シート2を輸送し、水底又は海底に沈降するため
の他の手段として、輸送船を利用する説明をしたが、ヘ
リコプータを利用してもよい。
【0024】このように、本発明は本発明の精神を逸脱
しない限り種々の改変を為すことができ、そして本発明
が該改変された発明に及ぶことは当然である。
【0025】
【発明の効果】請求項1、請求項2、請求項5及び請求
項6記載の発明によれば、海底の掘削なく、メタンハイ
ドレートガスの回収が可能となり、貴重なガス資源を大
気に放出することなく採取できるとともに、メタンハイ
ドレートガスの突然の噴出にも対応することができる
等、正に、著大なる効果を発揮する。
【0026】また、請求項3及び請求項7記載の発明
は、更に、メタンハイドレートガスの回収効率を向上で
き、更に、請求項4及び請求項8記載の発明は、短期間
に、メタンハイドレートガスを採取することができる
等、正に、著大なる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、メタンハイドレ
ートガス回収装置の沈設前の状態を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、メタンハイドレ
ートガス回収装置の着床前の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示し、メタンハイドレ
ートガス回収装置によるメタンハイドレートガス採取状
態を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示し、輸送管によりメ
タンハイドレートガスを採取するように構成した実施の
形態を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示し、温水を輸送する
輸送管によりメタンハイドレートガスの放出を強制する
ようにした実施の形態を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示し、骨材によりドー
ム状に構成したメタンハイドレートガス採取装置の他の
実施の形態を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施の形態を示し、骨材によりドー
ム状に構成したメタンハイドレートガス採取装置のメタ
ンハイドレートガスの採取状態を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態を示し、骨材によりドー
ム状に構成したメタンハイドレートガス採取装置のメタ
ンハイドレートガスの採取装置において、メタンハイド
レートガスの回収効率を向上するためにガスの輸送管を
取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施の形態を示し、骨材によりドー
ム状に構成したメタンハイドレートガス採取装置のメタ
ンハイドレートガスの採取装置にガスの輸送管を取り付
けた場合のメタンハイドレートガスの採取状態を示す斜
視図である。
【図10】本発明の一実施の形態を示し、骨材によりド
ーム状に構成したメタンハイドレートガス採取装置のメ
タンハイドレートガスの採取装置にガスの輸送管の他に
温水の輸送管を取り付けた実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図11】本発明の一実施の形態を示し、骨材によりド
ーム状に構成したメタンハイドレートガス採取装置のメ
タンハイドレートガスの採取装置にガスの輸送管の他に
温水の輸送管を取り付けた実施の形態において、メタン
ハイドレートガスの採取状態を示す側面図である。
【符号の説明】
2 シート 3 錘 19 メタンハイドレートガスの輸送管 20 温水の輸送管 23 骨材 24 ドーム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海底又は水底を所定範囲覆うシートを形
    成して沈設により該シートを海底又は水底に展開し、該
    シートの展開領域でガス化したメタンの浮力によるシー
    ト内の上昇・移動によりシート内にメタンハイドレート
    ガスを捕捉することを特徴とするメタンハイドレートガ
    スの採取方法。
  2. 【請求項2】 シートに骨材を張設して海底又は水底を
    所定範囲覆うドームを形成し、沈設により該ドームを海
    底又は水底のメタンハイドレートの保持部に着床させ
    て、該ドーム内に、ガス化したメタンハイドレートガス
    を捕捉することを特徴とするメタンハイドレートガスの
    採取方法。
  3. 【請求項3】 前記シートにガスの輸送管を接続して該
    輸送管により前記シート内に捕捉したメタンハイドレー
    トガスを水上又は海上に輸送する請求項1又は2記載の
    メタンハイドレートガスの採取方法。
  4. 【請求項4】 前記メタンハイドレートがガス化する温
    度の海水、水若しくは温水を前記シートと海底又は水底
    との間に連続的に供給してメタンハイドレートを強制的
    にガス化する請求項1乃至3いずれかに記載のメタンハ
    イドレートガスの採取方法。
  5. 【請求項5】 海底又は水底を所定範囲覆うシートと、
    該シートを海底又は水底に展開して沈設する錘、アンカ
    ー等のシート沈設手段と、前記錘を海底又は水底の所定
    位置に誘導する誘導手段とを有し、海底又は水底のメタ
    ンハイドレートの保持部を前記シートで覆ってガス化し
    たメタンハイドレートの浮力によるシート内部での上昇
    ・移動によりシート内にメタンハイドレートガスを捕捉
    するように構成したことを特徴とするメタンハイドレー
    トガスの採取装置。
  6. 【請求項6】 骨材にシートを張設して海底又は水底を
    所定範囲覆うドームを形成し、該ドームにシートを骨材
    毎、海底又は水底に沈設するための錘又はアンカー等の
    シート沈設手段を固設し、更に、ドームにこれを海底又
    は水底のメタンハイドレート保持部に案内して着床させ
    るためのドーム誘導手段を設け、前記ドームを海底又は
    水底のメタンハイドレート保持部に着床させて覆うこと
    により、ドーム内にメタンハイドレートガスを捕捉する
    ように構成したことを特徴とするメタンハイドレートガ
    スの採取装置。
  7. 【請求項7】 前記シートに、前記海底又は水底より水
    上又は海上に延びるガスの輸送管を接続し、該輸送管に
    より前記シート内に捕捉されたメタンハイドレートガス
    を輸送するように構成した請求項5又は6記載のメタン
    ハイドレートガスの採取装置。
  8. 【請求項8】 前記シートに海底又は水底より水上又は
    海上に延びる輸送管を接続し、該輸送管により前記シー
    トと海底又は水底との間にメタンハイドレートがガス化
    する温度の海水、水若しくは温水を供給して海底又は水
    底に捕捉されたメタンハイドレートをガス化するように
    構成した請求項5乃至7いずれかに記載のメタンハイド
    レートガスの採取装置。
JP08706199A 1999-03-29 1999-03-29 メタンハイドレートガスの採取方法 Expired - Fee Related JP3305280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08706199A JP3305280B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 メタンハイドレートガスの採取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08706199A JP3305280B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 メタンハイドレートガスの採取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000282775A true JP2000282775A (ja) 2000-10-10
JP3305280B2 JP3305280B2 (ja) 2002-07-22

Family

ID=13904435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08706199A Expired - Fee Related JP3305280B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 メタンハイドレートガスの採取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3305280B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003084069A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスハイドレート探査システム及び探査方法
WO2004009958A1 (ja) * 2002-07-22 2004-01-29 Institute For Applied Optics Foundation 地下賦存炭化水素ガス資源収集装置および収集方法
JP2005139825A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Kajima Corp ガスハイドレートの生産方法及びシステム
JP2007512454A (ja) * 2003-11-13 2007-05-17 アール. イェミントン チャールズ ハイドレートからの天然ガス生産
JP2014122531A (ja) * 2012-12-22 2014-07-03 Hiromasa Kitaguchi 海底資源採掘装置。
JP2014201875A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 寄神建設株式会社 メタンハイドレート採取装置
JP2017128950A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 千春 青山 ガス捕集方法
JP2019143309A (ja) * 2018-02-16 2019-08-29 国立大学法人東京海洋大学 ガスハイドレート採掘装置および採掘方法
CN111155972A (zh) * 2020-03-09 2020-05-15 青岛海洋地质研究所 一种覆盖式深海泥火山型天然气水合物开采系统及方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003084069A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスハイドレート探査システム及び探査方法
JP4508494B2 (ja) * 2001-09-14 2010-07-21 三菱重工業株式会社 ガスハイドレート探査システム
WO2004009958A1 (ja) * 2002-07-22 2004-01-29 Institute For Applied Optics Foundation 地下賦存炭化水素ガス資源収集装置および収集方法
JP2005139825A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Kajima Corp ガスハイドレートの生産方法及びシステム
JP4662232B2 (ja) * 2003-11-10 2011-03-30 鹿島建設株式会社 ガスハイドレートの生産方法及びシステム
JP2007512454A (ja) * 2003-11-13 2007-05-17 アール. イェミントン チャールズ ハイドレートからの天然ガス生産
JP4727586B2 (ja) * 2003-11-13 2011-07-20 アール. イェミントン チャールズ ハイドレートからの天然ガス生産
JP2014122531A (ja) * 2012-12-22 2014-07-03 Hiromasa Kitaguchi 海底資源採掘装置。
JP2014201875A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 寄神建設株式会社 メタンハイドレート採取装置
JP2017128950A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 千春 青山 ガス捕集方法
WO2017126533A1 (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 千春 青山 ガス捕集方法
CN108699900A (zh) * 2016-01-21 2018-10-23 青山千春 气体捕集方法
EP3428384A4 (en) * 2016-01-21 2019-09-18 Aoyam, Chiharu GAS COLLECTION PROCEDURES
AU2017210423B2 (en) * 2016-01-21 2020-02-06 Chiharu Aoyama Gas Collecting Method
US11370672B2 (en) 2016-01-21 2022-06-28 Chiharu Aoyama Gas collecting method
JP2019143309A (ja) * 2018-02-16 2019-08-29 国立大学法人東京海洋大学 ガスハイドレート採掘装置および採掘方法
JP7016077B2 (ja) 2018-02-16 2022-02-04 国立大学法人東京海洋大学 ガスハイドレート採掘装置および採掘方法
CN111155972A (zh) * 2020-03-09 2020-05-15 青岛海洋地质研究所 一种覆盖式深海泥火山型天然气水合物开采系统及方法
EP3879069A1 (en) * 2020-03-09 2021-09-15 Qingdao Institute of Marine Geology Coverage-type deep-sea mud volcano-associated natural gas hydrate exploitation system and method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3305280B2 (ja) 2002-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6192691B1 (en) Method of collecting methane hydrate gas and apparatus therefor
JP5237155B2 (ja) 中層浮魚礁の回収方法及びこれに使用する回収用金具
JP4559633B2 (ja) 作業船
CN103422483B (zh) 浅水导管架浮托安装的方法
US20110274501A1 (en) Method for assembling an operating rig for a fluid in a body of water and associated operating rig
EP1280695A1 (en) Temporary floatation stabilization device and method
US6942427B1 (en) Column-stabilized floating structure with telescopic keel tank for offshore applications and method of installation
JP2000282775A (ja) メタンハイドレートガスの採取方法及び装置
JP2011516779A (ja) 波エネルギー変換器を配置し回収するためのシステム及び方法
CN106015736B (zh) 海底管道悬跨处理方法
JPH07509419A (ja) 海底から物体を引き揚げる方法
US3690112A (en) Method and apparatus for attaching pipelines to offshore structures
CN101927812B (zh) 浮体结构与桁架结构的配合
KR101782456B1 (ko) 해저케이블 매설장치 및 그 방법
US3710577A (en) Apparatus for confining a floatable liquid
JP2001280055A (ja) メタンハイドレート採取収拾装置
US8882390B2 (en) Method for installing an operating rig for a fluid in a body of water with a traction unit
US2738750A (en) Anchor
KR20130117815A (ko) 양식용으로 사용되는 정사각형 및 원형의 케이지 래프트를 조립 및 이송하기 위한 방법 및 강성 수중 구조체를 지지하기 위한 폴리에틸렌 부동 시스템
JP3940626B2 (ja) 取水管の敷設方法
JPH0445399B2 (ja)
KR101324118B1 (ko) 케이슨 파이프를 구비한 선박을 이용한 유빙 관리 방법
WO1999022983A1 (en) Rov installed suction piles
CN213571938U (zh) 一种砂被铺设装置
CN220924439U (en) Positioning device for fixing ship

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120510

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120510

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130510

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees