JP2019208954A - 穿刺補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】dTRI(distal Trans Radial Intervention)の際に手を穿刺しやすい姿勢にできる穿刺補助具を提供する。【解決手段】穿刺補助具100は、患者のいずれかの手Hによって握持可能な握り部10と、握り部の外方に配置され、手の穿刺部位を露出させるとともに手の指を伸ばした状態とすることを妨げる壁部20し、壁部は、壁部の装着状態において手を少なくとも部分的に包囲する第1壁部21と、装着状態において患者の前腕を少なくとも部分的に包囲する第2壁部22を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、穿刺補助具に関する。
カテーテル手技の一つとして、患者の腕の血管(例えば、橈骨動脈)を穿刺し、患者の腕の血管に形成した穿刺部位を介して各種の医療用長尺体を血管内に導入し、病変部位に対する処置や治療を行う手技が知られている。
穿刺の際には、穿刺部位を穿刺に適した状態とするために様々な器具が使用され得る。上記のように患者の橈骨動脈に穿刺を行う場合、患者の腕や手の姿勢を維持し易くするために枕等の器具が用いられる(特許文献1参照)。
近年では、上記部位に代えて前腕ではなく、手に位置する橈骨動脈を穿刺し、当該穿刺部位を介して治療を行うdTRI(distal Trans Radial Intervention)によるカテーテル手技が試みられている。dTRIの場合、穿刺の際には手を握った状態とすることが望ましい。しかし、このような手の橈骨動脈等に穿刺する際に手を穿刺しやすい姿勢とする器具はいまだ開発されていない。
そこで本発明は、dTRIの際に手を穿刺しやすい姿勢にできる穿刺補助具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る穿刺補助具は、患者のいずれかの手によって握持可能な握り部と、前記握り部の外方に配置され、前記手の穿刺部位を露出させるとともに前記手の指を伸ばした状態とすることを妨げる壁部と、を有する。
本発明に係る止血器具によれば、握り部と壁部によって手を握った状態にでき、dTRIの際に手を穿刺しやすい姿勢にすることができる。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1〜図5は、本発明の実施形態に係る穿刺補助具100の説明に供する図である。
本実施形態に係る穿刺補助具100は、手の甲側を走行する橈骨動脈(例えば、スナッフボックス内の橈骨動脈又はスナッフボックスよりも指先側を走行する遠位橈骨動脈)を穿刺針によって穿刺する際等に用いられる。なお、スナッフボックス内の橈骨動脈とは、橈骨動脈の末梢側で、短母指伸筋腱と長母指伸筋腱の間に位置する部位の橈骨動脈(ネッター原書第4版解剖学的カギ煙草入れ内の橈骨動脈)であり、以下s−RAという。遠位橈骨動脈は、橈骨動脈の背側手根枝で、長母指伸筋腱と、長橈側手根伸筋腱の間に位置する橈骨動脈であり、以下d−RAという。
穿刺補助具100は、図1、図2を参照して概説すれば、握り部10と、壁部20と、を有する。以下、詳述する。
(握り部)
握り部10は、図2等に示すように、患者のいずれかの手Hによって握持可能に構成される。握り部10は、手Hを穿刺しやすい形(姿勢)とするように装着状態において掌側に配置されるように構成している。握り部10は、後述するように図5に示す一枚の平坦なプラスチック等のシート部材Sの握り部分S10を円筒状に丸めることによって、手Hを過度ではなく、リラックスして適度な力で握ることができるような形に構成している。
握り部10は、図2等に示すように、患者のいずれかの手Hによって握持可能に構成される。握り部10は、手Hを穿刺しやすい形(姿勢)とするように装着状態において掌側に配置されるように構成している。握り部10は、後述するように図5に示す一枚の平坦なプラスチック等のシート部材Sの握り部分S10を円筒状に丸めることによって、手Hを過度ではなく、リラックスして適度な力で握ることができるような形に構成している。
ただし、掌側から手Hを穿刺しやすい形とできれば、握り部は、上記のような構成に限定されない。ここで、本明細書において「適度な力で握る」とは、手Hの周囲の筋肉が硬直し、血管が収縮して穿刺が困難にならないことを意図しており、イメージの一例としてガラスのコップ等の割れ易い物を割れないようにつかむ等が挙げられる。
(壁部)
壁部20は、図1、図3に示すように握り部10の外方に配置され、手Hの穿刺部位を露出させるとともに手Hの指を伸ばした状態とすることを妨げる第1壁部21を備える。壁部20は、図1、図3等に示すように第2壁部22と、第1開口部23と、第2開口部24と、をさらに備える。壁部20は、図1、図3等に示すように長尺状に構成している。
壁部20は、図1、図3に示すように握り部10の外方に配置され、手Hの穿刺部位を露出させるとともに手Hの指を伸ばした状態とすることを妨げる第1壁部21を備える。壁部20は、図1、図3等に示すように第2壁部22と、第1開口部23と、第2開口部24と、をさらに備える。壁部20は、図1、図3等に示すように長尺状に構成している。
壁部20は、後述するように図5に示す一枚の平坦なプラスチック等のシート部材Sの包囲部分S20を円筒状に丸めて形成している。本実施形態において壁部20の略円筒形状には底面にあたる部分を設けておらず、中空に形成している。以下では、壁部20の長手方向を長手方向Xと記載する。
第1壁部21は、壁部20の装着状態において手Hの外方から手Hを少なくとも部分的に包囲する壁面を構成する。本明細書において「包囲」とは、手Hの穿刺部位を穿刺しやすい形とするために、手Hにおける穿刺補助具100の装着状態において第1壁部21等が指先等を外方から覆うことを意味する。
第2壁部22は、図1、図3等に示すように壁部20の装着状態において患者の前腕における手側の部位を少なくとも部分的に包囲する壁面を構成する。第2壁部22は、図1、図3等に示すように第1壁部21から連なって設けられる。
第1開口部23は、図1等に示すように壁部20における略円柱形状の側面に設けている。dTRIでは手Hに穿刺部位が形成されるため、本実施形態において第1開口部23は第1壁部21に設けている。第1開口部23は、本実施形態において図1、図5に示すように後述するシート部材Sの一部に切り込みを形成し、切り込んだ部分を折り返すように構成している。第1開口部23は、本明細書において穿刺針を穿刺部位に穿刺可能な開口部にあたる。
第2開口部24は、図1等に示すように第2壁部22における側面(周面)に設けている。第2開口部24は、後述するように穿刺補助具100を一枚のシート部材Sから形成するにあたり、シート部材Sの握り部分S10をシート部材Sから切り取ることによって形成される。ただし、穿刺補助具100の装着状態において患者の手Hの形(姿勢)を穿刺しやすい形にできれば、第2開口部24は設けなくてもよい。
(シート部材)
次に、穿刺補助具100を構成するシート部材Sについて説明する。本実施形態において穿刺補助具100は、図5に示すように一枚のプラスチック等のシート部材Sから形成している。シート部材Sは、図5に示すように平面視した際に略矩形状を有する。
次に、穿刺補助具100を構成するシート部材Sについて説明する。本実施形態において穿刺補助具100は、図5に示すように一枚のプラスチック等のシート部材Sから形成している。シート部材Sは、図5に示すように平面視した際に略矩形状を有する。
シート部材Sは、図5に示すように握り部分S10と、包囲部分S20と、を備える。握り部分S10は、穿刺補助具100において握り部10となる部位である。包囲部分S20は、穿刺補助具100において壁部20となる部位である。このように、握り部10及び壁部20は、同一のシート部材Sから形成している。
(握り部分)
握り部分S10は、図5に示すようにシート部材Sの一部を構成する。握り部分S10は、シート部材Sの一部を切り取り、丸めた状態に保持することで握り部10に形成される。握り部分S10は、図5に示すように本実施形態において略矩形状に形成される。ただし、患者によって握持可能であれば、握り部分の具体的な形状やシート部材における位置は図5に限定されない。
握り部分S10は、図5に示すようにシート部材Sの一部を構成する。握り部分S10は、シート部材Sの一部を切り取り、丸めた状態に保持することで握り部10に形成される。握り部分S10は、図5に示すように本実施形態において略矩形状に形成される。ただし、患者によって握持可能であれば、握り部分の具体的な形状やシート部材における位置は図5に限定されない。
握り部分S10は、図5に示すように第1係合部S11、S12と、第1係合部S11、S12と係合可能な第2係合部S13、S14と、を備える。第1係合部S11、S12と第2係合部S13、S14は、互いに係合することによって、握り部分S10を丸めた状態に保持する。第1係合部S11、S12は、矩形状の握り部分S10において短手方向(図5の横方向)に沿う辺に並べて設けている。
第1係合部S11、S12は、本実施形態において図5に示すように略山形に形成した切り込みを周囲から立ち上げることによって第2係合部S13、S14に係合可能に構成している。ただし、患者によって握持可能な形状にできれば、第1係合部の形状、数及び配置は図5に限定されない。
第2係合部S13、S14は、第1係合部S11、S12と係合可能に構成している。第2係合部S13、S14は、図5に示すように第1係合部S11、S12と同様に略矩形状の短手方向に沿う辺(図5の横方向)に複数並べて設けるとともに、シート部材Sを丸める方向(図5の縦方向)に沿って複数箇所設けている。第2係合部S13、S14は、図5に示すように第1係合部S11、S12と対向する辺に設けている。
第2係合部S13、S14は、本実施形態において略直線状の切り込みを複数設けることによって構成している。ただし、第1係合部S11、S12と係合し、患者の手Hの大きさに応じて握り部10の大きさを段階的に変化できれば、第2係合部の形状、数、及び配置は第1係合部と同様に図5に限定されない。
(包囲部分)
包囲部分S20は、シート部材Sにおいて握り部分S10を除く部分から構成している。包囲部分S20は、図5に示すように第1係合部S21、S22、S23、S24と、第1係合部S21、S22、S23、S24と係合可能な第2係合部S25、S26、S27、S28と、開口部S29と、を備える。
包囲部分S20は、シート部材Sにおいて握り部分S10を除く部分から構成している。包囲部分S20は、図5に示すように第1係合部S21、S22、S23、S24と、第1係合部S21、S22、S23、S24と係合可能な第2係合部S25、S26、S27、S28と、開口部S29と、を備える。
第1係合部S21、S22、S23、S24と第2係合部S25、S26、S27、S28は、互いに係合することによって、包囲部分S20を丸めた状態に保持する。第1係合部S21、S22、S23、S24は、略矩形状のシート部材Sの一辺(図5の縦方向)に並べて設けている。第1係合部S21、S22、S23、S24は、握り部分S10の第1係合部S11、S12と同様に山形の切り込みを周囲から立ち上げ可能にして構成している。
第2係合部S25、S26、S27、S28は、第2係合部S13、S14と同様に第1係合部S21、S22、S23、S24と係合可能に構成している。第2係合部S25、S26、S27、S28は、図5に示すようにシート部材Sにおいて第1係合部S21、S22、S23、S24と対向する辺(図5の縦方向)に複数配置するとともに、シート部材Sを丸める方向(図5の横方向)に沿って複数箇所設けている。
ただし、第1係合部S21、S22、S23、S24と係合し、手Hの大きさに応じて壁部20の大きさを段階的に変化できれは、第1係合部S21、S22、S23、S24の形状、数、及び配置は図5に限定されない。第2係合部S25、S26、S27、S28についても同様である。
開口部S29は、穿刺補助具100における第1開口部23となる部位である。開口部S29は、第1係合部S21、S22、S23、S24と第2係合部S25、S26、S27、S28の間に設けている。開口部S29は、シート部材Sに形成した切り込みを完全に切り取らない状態に構成している。また、開口部S29は、図5の破線にて示すように切り残した部分に図5の破線にて示すように折り目を設けている。このように構成することによって、開口部S29の大きさを患者の穿刺部位の大きさに合わせて調整できる。
なお、開口部S29の位置や形状は、穿刺器具を穿刺部位に穿刺でき、穿刺部位を止血できれば図5に示す形状及び配置に限定されない。
(使用例)
次に本実施形態に係る穿刺補助具100の使用例について説明する。まず、医師や看護師等の使用者は、カテーテル等とともにシート部材Sを滅菌された包装袋(図示省略)から取り出す。そして、シート部材Sにおける握り部分S10を包囲部分S20から分離させる。握り部分S10と包囲部分S20との分離は、握り部分S10と包囲部分S20との境界に予め切り込みを設け、当該切り込みを利用して行ってもよいし、はさみなどで単純に切り取ってもよく、又は他の方法で行ってもよい。
次に本実施形態に係る穿刺補助具100の使用例について説明する。まず、医師や看護師等の使用者は、カテーテル等とともにシート部材Sを滅菌された包装袋(図示省略)から取り出す。そして、シート部材Sにおける握り部分S10を包囲部分S20から分離させる。握り部分S10と包囲部分S20との分離は、握り部分S10と包囲部分S20との境界に予め切り込みを設け、当該切り込みを利用して行ってもよいし、はさみなどで単純に切り取ってもよく、又は他の方法で行ってもよい。
次に、使用者は、シート部材Sの握り部分S10を丸めて、握り部分S10の第1係合部S11、S12を第2係合部S13、S14に係合させ、握り部10を形成する。
次に、使用者は、シート部材Sの包囲部分S20を丸めて、包囲部分S20の第1係合部S21、S22、S23、S24を第2係合部S25、S26、S27、S28に係合させる。
次に、使用者は、切り込みを入れた開口部S29を周囲から立ち上げる。これにより、第1壁部21、第2壁部22、第1開口部23、及び第2開口部24を備えた壁部20が形成される。
次に、使用者は、握り部10を患者の手Hで握持させる。図1では右手を示しているが、もちろん左手に使用してもよい。これにより、患者の手Hが握り部10を握った形(姿勢)となる。
次に、使用者は、握り部10を握持させた患者の手Hに壁部20を装着させる。これにより、患者の手Hの握り部10に対する握り度合いが調整される。握り部10と壁部20によって患者の手Hを適度な力で握った形(姿勢)にすることができる。
この状態において医師は、穿刺器具等を用いて患者のs−RAやd−RA等の穿刺部位に穿刺を行う。次に、医師は穿刺器具を抜去し、イントロデューサーシースやダイレーターを用いて穿刺部位にカテーテル等の医療器具の導入部位を形成する。そして、医師はカテーテル等を用いて手技を行う。
手技が終了したら、医師はカテーテル等の医療器具を生体外に抜去する。そして、止血を行なった後、使用者は壁部20を手Hから取り外し、握り部10を手Hから取り外す。
以上、説明したように本実施形態に係る穿刺補助具100は、握り部10と、壁部20と、を有する。握り部10は、患者のいずれかの手Hによって握持可能に構成される。壁部20は、握り部10の外方に配置され、手Hの穿刺部位を露出させるとともに手Hの指を伸ばした状態とする事を妨げる。
dTRIにおける穿刺の際には手Hを握った形(姿勢)とすることがよいものの、握りこみが強すぎると、筋肉が硬直し、血管が収縮するため、穿刺が難しくなる。これについて、本実施形態にかかる穿刺補助具100は、上記のように握り部10と壁部20によって患者の手Hを握った形(姿勢)とでき、d−RAやs−RA等のdTRIの際に手Hを穿刺しやすい形(姿勢)にすることができる。また、握り部10と壁部20によって手Hの内側(掌側)と外側(手の甲側)から手Hを握った状態にするため、患者自身が手Hを握った状態に維持する負担を減らし、患者をリラックスした状態としやすくすることで疲労軽減を図ることができる。
また、壁部20は、装着状態において患者の手Hを少なくとも部分的に包囲する第1壁部21と、装着状態において患者の前腕を少なくとも部分的に包囲する第2壁部22と、を備える。このように第1壁部21と第2壁部22とによって患者の手Hから前腕に亘る部分を覆うことで手首の動きを抑制し、より穿刺しやすい形(姿勢)とすることができる。
また、壁部20は、穿刺針を穿刺部位に穿刺可能な第1開口部23を備えるように構成している。そのため、穿刺補助具100によって患者の手Hの形(姿勢)を調整した状態で穿刺や止血を行うことができる。
また、握り部10は、第1係合部S11、S12と、第1係合部S11、S12と係合可能な第2係合部S13、S14と、を備える。壁部20は、第1係合部S21、S22、S23、S24と、第1係合部S21、S22、S23、S24と係合可能な第2係合部S25、S26、S27、S28と、を備える。第1係合部S11、S12と第2係合部S13、S14、及び第1係合部S21、S22、S23、S24と第2係合部S25、S26、S27、S28は、各々が係合した状態でシート部材Sを丸めた状態に保持する。第2係合部S13、S14、S25、S26、S27、S28は、シート部材Sを丸める方向に沿って複数箇所設けるように構成している。これにより、患者の手Hの大きさに合わせて握り部10及び壁部20の大きさを可変にして調節でき、一つの穿刺補助具にて多くの患者に対応することができる。
また、握り部10及び壁部20は、同一のシート部材Sから形成するように構成している。このように構成することによって、穿刺補助具100を手術室等の医療現場で組み立てて使用する、衛生的で安全性の高いディスポーザブル(単回使用)に適した仕様にできる。また、穿刺補助具100をシート部材Sから形成することで、組立前はシート部材Sがシート状に形成されているため、保管スペースをコンパクトにすることができる。あるいは、使用後に分解してシート状にすれば、廃棄の際、省スペース化により廃棄物の容積を減らすことができる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲に応じて種々の変更が可能である。図6、図7、図8は本発明の変形例に係る穿刺補助具100a、100b、100cについて示す図である。
上記では握り部10をシート部材Sから切り取った略矩形状の握り部分S10を丸めることによって形成すると説明したが、これに限定されない。握り部10aには図6に示すような手Hの内側に粘着によって貼付可能な部材を設けることで、握り部10aを手Hにフィットしやすくできる。そのため、穿刺補助具100aによって手Hを穿刺しやすい形(姿勢)とすることができる。
また、握り部については患者の手Hを適度に丸めた状態に維持できれば、上記以外にも図7に示すように、シリコンやゲル等のような放射方向の内方に弾性変形可能な弾性部材によって握り部10bを構成してもよい。このように構成することによって、握り部10bを手Hにフィットしやすくし、穿刺補助具100bによって手Hを穿刺しやすい形(姿勢)とすることができる。
また、握り部は、上記以外にも自動車のブレーキ等のように棒状の部材によって構成してもよい。
また、上記では、一枚のシート部材Sから握り部10と壁部20を形成すると説明したが、穿刺補助具によって患者の手を穿刺しやすい形(姿勢)にできれば、穿刺補助具は一枚のシート部材から握り部と壁部を構成しなくてもよい。すなわち、穿刺補助具は、握り部と壁部を2枚以上のシート部材から構成してもよい。また、穿刺補助具に係る握り部又は壁部は、シート部材以外にも例えば中空の環状部材(筒状部材)によって構成してもよい。
また、握り部10を構成する握り部分S10が第1係合部S11、S12と第2係合部S13、S14を備え、壁部20を構成する包囲部分S20が第1係合部S21、S22、S23、S24と第2係合部S25、S26、S27、S28とを備えると説明した。しかし、これに限定されず、第1係合部と第2係合部は、握り部又は壁部のいずれかのみが備えていてもよい。
また、穿刺補助具に係る握り部と壁部とは別体に構成すると説明したが、一体に構成してもよい。また、穿刺補助具に係る壁部は、上記において底面のない略円柱形状に構成すると説明したが、これに限定されず、装着状態において前腕と反対側に位置する手側の底面を設けるように構成してもよい。
また、穿刺補助具100に係る壁部20は、上記において略円柱形状の第1壁部21と第2壁部22とによって構成すると説明したが、これに限定されない。上記以外にも図8に示すように第1壁部21cと第2壁部22cとが、壁部20cの長手方向Xにおける端部側から中間部に向かって窄むように形成された円錐台の斜面を備えてもよい。
このように構成することによって、壁部20cを患者の手首にフィットしやすくし、手Hだけでなく手首の動きも抑制して手Hをより穿刺しやすい形(姿勢)とすることができる。もちろん、壁部が円錐台の斜面を備えていれば、壁部はその他の構成として円柱形状の側面等を合わせて備えていてもよい。
また、壁部20の第1開口部23は、シート部材Sにおいて切り込んだ部分を残し、折り返すと説明したが、これに限定されない。上記以外にも図1等において折り返す部分を第1開口部に残さずに完全に切り取るか、シート部材以外の方法で壁部を構成する場合、第1開口部は折り返す部分を設けなくてもよい。
また、壁部20は、装着状態において前腕を少なくとも部分的に包囲する第2壁部22を備えると説明したが、装着状態において手Hを少なくとも部分的に包囲できれば、壁部は第2壁部を備えていなくてもよい。
100、100a、100b、100c 穿刺補助具、
10 握り部、
10a (粘着によって貼付可能な部材を備えた)握り部、
10b (放射方向における内方に弾性変形可能な部材を備えた)握り部、
20、20c 壁部、
21 第1壁部、
21c (円錐台の斜面を備えた)第1壁部、
22 第2壁部、
22c (円錐台の斜面を備えた)第2壁部、
23 (第1)開口部、
H 手、
S シート部材、
S10 握り部分、
S20 包囲部分、
S11、S12、S21、S22、S23、S24 第1係合部、
S13、S14、S25、S26、S27、S28 第2係合部、
S29 開口部、
X 長手方向。
10 握り部、
10a (粘着によって貼付可能な部材を備えた)握り部、
10b (放射方向における内方に弾性変形可能な部材を備えた)握り部、
20、20c 壁部、
21 第1壁部、
21c (円錐台の斜面を備えた)第1壁部、
22 第2壁部、
22c (円錐台の斜面を備えた)第2壁部、
23 (第1)開口部、
H 手、
S シート部材、
S10 握り部分、
S20 包囲部分、
S11、S12、S21、S22、S23、S24 第1係合部、
S13、S14、S25、S26、S27、S28 第2係合部、
S29 開口部、
X 長手方向。
Claims (8)
- 患者のいずれかの手によって握持可能な握り部と、
前記握り部の外方に配置され、前記手の穿刺部位を露出させるとともに前記手の指を伸ばした状態とすることを妨げる壁部と、を有する、穿刺補助具。 - 前記壁部は、前記壁部の装着状態において前記手を少なくとも部分的に包囲する第1壁部と、
前記装着状態において前記患者の前腕を少なくとも部分的に包囲する第2壁部と、を備える、請求項1に記載の穿刺補助具。 - 前記壁部は、長尺状に形成され、
前記第1壁部及び前記第2壁部は、前記壁部の長手方向における端部側から中間部に向かって窄むように形成された円錐台の斜面を備える、請求項2に記載の穿刺補助具。 - 前記握り部は、前記手の内側に粘着によって貼付可能な部材を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の穿刺補助具。
- 前記握り部は、放射方向における内方に弾性変形可能な部材を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の穿刺補助具。
- 前記壁部は、穿刺針を前記穿刺部位に穿刺可能な開口部を備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の穿刺補助具。
- 前記握り部及び前記壁部の少なくともいずれかは、第1係合部と、前記第1係合部と係合可能に構成するとともに前記第1係合部と係合した状態でシート部材を丸めた状態に保持する第2係合部と、を備え、
前記第2係合部は、前記シート部材を丸める方向に沿って複数箇所設けられる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の穿刺補助具。 - 前記握り部及び前記壁部は、同一の前記シート部材から形成される、請求項7に記載の穿刺補助具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018108755A JP2019208954A (ja) | 2018-06-06 | 2018-06-06 | 穿刺補助具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018108755A JP2019208954A (ja) | 2018-06-06 | 2018-06-06 | 穿刺補助具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=68843849
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019208954A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2018
- 2018-06-06 JP JP2018108755A patent/JP2019208954A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7122487B1 (ja) * | 2022-04-23 | 2022-08-19 | 登 林口 | 穿刺補助具 |
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