JP2001276177A - 保護膜付き針 - Google Patents

保護膜付き針

Info

Publication number
JP2001276177A
JP2001276177A JP2000088472A JP2000088472A JP2001276177A JP 2001276177 A JP2001276177 A JP 2001276177A JP 2000088472 A JP2000088472 A JP 2000088472A JP 2000088472 A JP2000088472 A JP 2000088472A JP 2001276177 A JP2001276177 A JP 2001276177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
protective film
needle body
film according
handle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000088472A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Ito
大介 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seirin Corp
Original Assignee
Seirin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seirin Corp filed Critical Seirin Corp
Priority to JP2000088472A priority Critical patent/JP2001276177A/ja
Publication of JP2001276177A publication Critical patent/JP2001276177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finger-Pressure Massage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴム手袋等を着用する場合のような使い勝手の
悪さを感じることなく施術者による針体への接触を防ぐ
ことができる針を提供する。 【解決手段】針体1上にこれに対し密着性が低く、かつ
自由に移動可能な樹脂製の保護膜3を設ける。この膜3
は、浸漬成形、塗布、又は一度収縮チューブに形成した
ものを針体に被せ、これを加熱収縮すること等で設ける
ことができる。施術時には、切皮後、この膜3の上から
針体1を支えるようにして針Nを刺入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍼灸療法の分野で
使用される針に関し、より詳細には、施術時において施
術者の指と針体との接触を防ぎ、施術者及びその患者の
安全を確保しうる針に関する。
【0002】
【従来の技術】施術者は、鍼灸針のうち細くて長い針
(毫針)を、次のような手技により患者に刺入する。
【0003】管針法による場合、針管に挿入した状態で
針をツボに立て、切皮(穿皮)という動作により針先を
2〜3mmほど硬い皮膚を通過させ、その後針管を取り去
り、右利きの場合には、左手(押し手)で針体を支え、
かつ針先の刺入している皮膚を押し開くようにして、右
手(刺し手)で刺入を進める。
【0004】このとき、針体には、押し手の親指や人差
し指が触れてしまう。使い捨ての針を最初に使用する場
合には、このようにして針体に触れることによりヒト蛋
白(皮膚のかけら)や指に付着した微生物で針を汚染す
るという危険を冒すことになり、2回目以降に使用する
場合には、これに加え、一度患者の体内に入った針体部
分に施術者の指が触れるという危険を冒すことになる。
【0005】従って、針を刺入する際に施術者の指が針
体に触れることは、施術者に対しても、患者に対しても
安全上避けたい行為である。しかし、実際には、左手を
添えないと針を正確に針入することは困難である。
【0006】そこで、安全上の対策として、施術者はゴ
ム手袋又は指サックを着用するのが好ましいとされてき
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゴム手
袋や指サックを付けての施術には、次のような問題があ
る。
【0008】まず、ツボを探す等の手の感触は微妙であ
るため、ゴム手袋等をしていては得ることができない。
そして、左手で針体を支える際には、針から伝わる情報
を左手で感じ取らなければならないが、ゴム手袋等をし
ていてはこの情報が伝わらない。また、何人もの患者を
同時に施術する場合には、ゴム手袋や指サックを患者毎
に取り換えなければならず、作業が煩雑となる。
【0009】このような実情に鑑み、本発明は、上記の
ような使い勝手の悪さを軽減させて施術者による針体へ
の接触を防ぐことのできる針を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、請
求項1記載のように、金属製の針体と、その基端側に設
けられた針柄と、該針柄から先端側に露出する針体部分
の一部を被覆する、前記針体に対し密着性が低く相対移
動可能な保護膜と、を含んで構成される。
【0011】かかる構成によれば、針を刺入するに際
し、針体と、これを支える施術者の指との間には、保護
膜が介在することになる。そして、この保護膜は、針体
に対する密着性が低く、軸方向に移動可能であるので、
施術者は、保護膜の上から針体を支えながら針を刺入す
ることができる。
【0012】前記保護膜は、請求項2記載のように、管
状であるのが好ましい。また、前記保護膜は、請求項3
記載のように、樹脂材からなるのが好ましく、この樹脂
材は、請求項4記載のように、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン酢酸ビ
ニル樹脂、ゴム及び4フツ化エチレンのうちの1つであ
るのが好ましい。
【0013】前記保護膜は、請求項5記載のように、浸
漬成形して設けることができる。または、請求項6記載
のように、塗布して設けてもよい。または、請求項7記
載のように、予め管状に形成して前記針体に被せ、これ
を加熱収縮して設けてもよい。
【0014】前記保護膜は、請求項8記載のように、そ
の長さが5〜30mmであるのが好ましい。また、本発明
は、請求項9記載のように、前記針体の露出部及び保護
膜が包囲され、かつ前記針柄の外端部が突出するように
針管を配置し、該針管に対し前記針柄が仮止めされてな
るのが好ましい。
【0015】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、針体上に
保護膜を設けたことで、施術者は、指先の感覚を鈍らせ
るゴム手袋等を着用することなく、針体への接触を回避
することができる。また、この保護膜は針ごとに設けら
れているので、患者毎に取り換えるような煩わしい作業
も不要である。
【0016】請求項2に係る発明によれば、施術中に、
保護膜を患者の体に刺した針に残しておくことができ
る。請求項3に係る発明によれば、施術者の指と、針体
との間の隔離性が良好となる。また、樹脂製の保護膜は
比較的軽量であるので、施術中に針に残しておいても違
和感が少ない。
【0017】請求項4に係る発明によれば、針体に対す
る保護膜の密着性が低く、容易に刺入することができ
る。請求項5,6及び7に係る発明によれば、保護膜を
容易に形成することが可能となる。
【0018】請求項8に係る発明によれば、容易に保護
膜の上から針体を支えることができる一方で、針体の刺
入部分が確保される。請求項9に係る発明によれば、針
とともに針管も使い捨てにし、針のみに限らず針管も衛
生的に使用することができる。また、この針管は針と容
易に一体化され、針及び針管を、一体の状態で滅菌し及
び包装することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係る保護膜付き針Nの構成を概略示す断面図である。
このように、針Nは、針体1、その基端側の針柄2、及
び針柄2から露出する針体部分1aに設けられる保護膜
3を含んで構成される。
【0020】針体1は、ステンレス、銀又は金合金等か
らなる金属製であり、細長く、深部刺入を目的とする。
図のように露出部1aは直線状であるが、その基端部
は、鉤状又は蛇行状等をなしている。
【0021】針柄2は、ポリプロピレン(PP)、ポリ
エチレン(PE)又はポリスチレン等からなる樹脂製で
あり、上記のように屈曲成形された針体1の基端部を覆
うように一体成形(例えば、インサート成形)される。
【0022】保護膜3は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エチレン
酢酸ビニル樹脂(EVA)、ゴム又は4フツ化エチレン
(商品名「テフロン」)等からなる樹脂製或いはプラス
チック製であり、針柄2の形成後に(又はそれ以前
に)、浸漬成形、塗布、又は一度収縮チューブ等に加工
したものを針体1に被せ、これを加熱収縮することによ
り形成される、長さ5〜30mm程度(例えば、20mm)
及び厚さ0.1〜1.0mm程度の、針体1に対し密着性
の低い膜状体である。
【0023】本実施形態に係る保護膜付き針Nは、切皮
を行うのに便利な針管4と一体で提供される。この針管
4は、針柄2と同一材(即ち、ポリプロピレン、ポリエ
チレン又はポリスチレン等)からなる樹脂製であり、針
柄2の外径より小さい内径を有する円筒体である。この
円筒体は、針体の露出部1aより長くこれを完全に包囲
することができ、かつ切皮を行うに際しては、針Nを収
めた状態で針柄の外端部2aが4mmほど突出するよう
に、形成される。
【0024】そして、針Nと針管4とを一体に固定(仮
止め)するに当たり、針Nに針管4を被せ、針体の露出
部1a及び保護膜3を針管4内に完全に収める一方、針
柄2については、その外端側を図のように一部突出させ
る。このような配置の後、針管4内の針柄2の一部(例
えばP点)を、針管4の内面に超音波溶着することがで
きる。
【0025】このようにして一体となった針N及び針管
4は、滅菌及び包装工程を経て、ユーザに提供される。
次に、以上のようにして提供される保護膜付き針Nの使
用について説明する。
【0026】まず、包装具から一体の針N及び針管4を
取り出し、これらを分離する。これは、片手で針管4を
支えながら、他方で針柄の外端部2aに対し図1の下方
向に荷重するか、又はトルクをかけて行うことができ
る。
【0027】次に、図2(a)に示すように、針管4内
に針Nを収めた状態でツボに針管4を立てて切皮を行
う。その後、針管4を取り去り、右利きの場合には、図
の矢印方向から(保護膜3の上から)左手で針体1を支
え、かつ針先の刺入している皮膚を押し開くようにし
て、右手で刺入を進める。
【0028】ここで、押し手と針体1との間には保護膜
3が介在するので、施術者が針体1に直接触れることは
ない。また、保護膜3は針体1に対する密着性が低く相
対移動可能なため、施術者は、この上から針体1を支え
ながら針Nを刺入することができる。
【0029】そして、目的の深さに達し(図2
(b))、通常通り適当な技法を行った後に針Nを抜き
取り、針管4とともに廃棄する。なお、針体1は、少な
くとも保護膜3の長さ分は刺入されないで残ることに留
意すべきである。例えば、保護膜長を20mmとすると、
針長30mmの針は10mmの深さまで、針長50mmの針は
30mmの深さまでしか刺入できない。このような制約
は、針柄2の根元まで刺入できる場合に比べ、折針等の
事故に対しては安全に作用する。折針事故は針柄2の根
元で起きる事例が多く、その際に、少なくとも保護膜長
に相当する分は刺入されないで残ることになるからであ
る。
【0030】以上に説明したように、本発明によれば、
針体1上に保護膜3を設けたことで、施術者は、指先の
感覚を鈍らせるゴム手袋や指サックを着用することな
く、針体1への接触を回避することができる。また、こ
の膜3は、ゴム手袋等に比べ、より薄く形成可能なた
め、押し手で針からの情報を得ることができる。
【0031】なお、ここでは、針柄2及び針管4をとも
に樹脂製としたが、本発明はこれに限らず、例えば針柄
2を金属製とし、針管4をプラスチック製とするなど、
所望の材料を適宜選択してもよい。針柄2と針管4とを
超音波溶着することができない場合には、楔状のクリッ
プ等適切な部材を使用してこれらを仮止めすることがで
きることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る保護膜付き針の断面
【図2】同上保護膜付き針の使用例を示す図
【符号の説明】
N 保護膜付き針 1 針体 2 針柄 3 保護膜 4 針管

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製の針体と、 その基端側に設けられた針柄と、 該針柄から先端側に露出する針体部分の一部を被覆す
    る、前記針体に対し密着性が低く相対移動可能な保護膜
    と、 を含んで構成される保護膜付き針。
  2. 【請求項2】前記保護膜は、管状であることを特徴とす
    る請求項1記載の保護膜付き針。
  3. 【請求項3】前記保護膜は、樹脂材からなることを特徴
    とする請求項1又は2記載の保護膜付き針。
  4. 【請求項4】前記樹脂材は、ポリエチレン、ポリプロピ
    レン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン酢酸ビニ
    ル樹脂、ゴム及び4フツ化エチレンのうちの1つである
    ことを特徴とする請求項3記載の保護膜付き針。
  5. 【請求項5】前記保護膜は、浸漬成形して設けられたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の保
    護膜付き針。
  6. 【請求項6】前記保護膜は、塗布して設けられたことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の保護膜
    付き針。
  7. 【請求項7】前記保護膜は、予め管状に形成して前記針
    体に被せ、これを加熱収縮して設けられたことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1つに記載の保護膜付き
    針。
  8. 【請求項8】前記保護膜は、その長さが5〜30mmであ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載
    の保護膜付き針。
  9. 【請求項9】前記針体の露出部及び保護膜が包囲され、
    かつ前記針柄の外端部が突出するように針管を配置し、
    該針管に対し前記針柄が仮止めされてなることを特徴と
    する請求項1〜8のいずれか1つに記載の保護膜付き
    針。
JP2000088472A 2000-03-28 2000-03-28 保護膜付き針 Pending JP2001276177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000088472A JP2001276177A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 保護膜付き針

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000088472A JP2001276177A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 保護膜付き針

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001276177A true JP2001276177A (ja) 2001-10-09

Family

ID=18604347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000088472A Pending JP2001276177A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 保護膜付き針

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001276177A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006063530A1 (fr) * 2004-12-16 2006-06-22 Qingdao University Aiguille d’acuponcture avec film protecteur
JP2007075295A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Pharos:Kk 鍼具
KR101452584B1 (ko) * 2012-10-19 2014-10-21 전형태 무침관 일회용 침

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006063530A1 (fr) * 2004-12-16 2006-06-22 Qingdao University Aiguille d’acuponcture avec film protecteur
JP2007075295A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Pharos:Kk 鍼具
KR101452584B1 (ko) * 2012-10-19 2014-10-21 전형태 무침관 일회용 침

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5341822A (en) Bandage cutter and remover
US5450626A (en) Protective guard
EP2653148B1 (en) Safety needle
JP3143302U (ja) 自己注射器補助具
US20030056274A1 (en) Protective guards for fingers and thumbs
JP2011212412A (ja) 治療鍼搬送システム
JP2019526719A (ja) 保護手袋および保護手袋の製造方法
JP2001276177A (ja) 保護膜付き針
JP2006239144A (ja) 鍼灸針ユニット及び鍼灸用針管
JP2008245889A (ja) 鍼灸針
US6015418A (en) Fingernail and toenail drill
JP2021146168A (ja) 組み合わせ型鍼管
JP2006149544A (ja) 鍼灸用針管及び鍼灸針ユニット、並びに鍼灸針ユニットの使用方法
JP4115587B2 (ja) 翼付針用プロテクタ
JP2009022702A (ja) 口腔内保護手段を備えた舌圧排子
JP3782992B2 (ja) 安全鍼管及びその安全鍼管に用いる指ガード
JP3764642B2 (ja) 鍼灸施術用補助具
JP2571540B2 (ja) 皮内針及び皮内針セット
JP4315353B2 (ja) 安全鍼
JP2006158581A (ja) 鍼灸針ユニット及び鍼灸用針管
CN202069856U (zh) 一次性无菌针灸针
JP3269040B2 (ja) 針 管
KR100511346B1 (ko) 침술치료를 위한 새로운 침 세트
JP2003033435A (ja) 針組立体
JP2019208954A (ja) 穿刺補助具