JP3143302U - 自己注射器補助具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】注射器を挟み込んで固定するための装置本体110と、装置本体110に対して開閉可能であり、かつ、装置本体110に対して注射器セット位置と注射可能位置との間を軸方向にスライド移動可能となっている本体カバー120とを備えている。本体カバー120が閉じられると、針キャップ後端係合片122がシリンダの先端と針キャップとの間隙に挿入され、この状態で本体カバー120を注射可能位置にスライド移動させるだけで、針キャップを容易で確実かつ安全に取り外すことができる。
【選択図】図1
Description
請求項1に記載の考案によれば、本体カバーを開いて注射器をセットし、本体カバーを閉じると、注射器のシリンダが装置本体の長溝と本体カバーの押さえ溝との間で挟み込まれて固定される。本体カバーが閉じられると、針キャップ後端係合片がシリンダの先端と針キャップとの間隙に挿入され、この状態で本体カバーを注射可能位置にスライド移動させると、針キャップが取り外されて注射針が露出する。患者は、注射針を注射部位に刺し、この状態を保持したままピストンを針先方向に押し込むことにより、薬液が注射される。
請求項3に記載の考案によれば、前記本体カバーが前記装置本体に対してヒンジ結合されているので、装置本体と本体カバーとが一体となっていて取り扱いに便利である。
請求項4に記載の考案によれば、本体カバーが注射器セット位置にあるときに開動作が許容されるので注射器のセットが可能となり、本体カバーが注射可能位置にあるときには開動作が不能とされるのであるから、注射器が補助具から脱落することがなく、安定した状態で注射動作を行うことができる。
請求項5に記載の考案によれば、本体カバーが注射可能位置にあるとき、ロック機構が本体カバーのスライド移動をロックするので、薬液中の気泡を除去する際に注射針が上方を向くような姿勢をとっても、本体カバーが注射器セット位置側にスライド移動することなく、安定した状態で作業を行うことができる。
請求項7に記載の考案によれば、薬液中の気泡を抜く際、当該開口を通じて気泡の様子を視認することができる。
請求項8に記載の考案によれば、本体カバーの後端に備えられたつば部に指をあてがうことにより、当該つば部は軸方向と直交する方向に拡径しているので、安定した状態で補助具全体を保持することができるとともに、気泡抜き及び注射時に、ピストンの後端を針先に向けて押す際の大きな支持部を確保することができることと相俟って、安定した注射動作を行うことができる。
本考案は、シリンダと、該シリンダ内を軸方向に移動可能なピストンと、前記シリンダの後端に設けられたつばもとと、前記シリンダの先端に形成された小径部に接続される注射針と、該注射針の外周囲を覆いつつ前記シリンダの先端との間に僅かな間隙を有して前記小径部に嵌合される針キャップとを備えた注射器により注射する際に用いられる自己注射用補助具である。
本考案の自己注射補助具は、前記注射器を挟み込んで固定するための装置本体と、この装置本体に対して開閉可能であり、かつ、該装置本体に対して注射器セット位置と注射可能位置との間を軸方向にスライド移動可能となっている本体カバーとを備えている。
前記装置本体は、前記注射器のシリンダを受け入れてこれを支持可能な軸方向に長い長溝と、前記注射器のつばもとを受け入れる凹部と、該凹部の軸方向前後に設けられ前記つばもとの前後に当接して注射器を軸方向に移動不能に支持する前後板とを有するつばもと装着部とを備えてなる。
一方、前記本体カバーは、前記装置本体に対して閉じられた状態で前記装置本体の長溝にセットされた注射器のシリンダを前記長溝との間で挟み込んで固定するための押え溝と、前記装置本体に対して閉じられた状態で前記注射器の前記シリンダの先端と前記針キャップとの間隙に挿入される針キャップ後端係合片とを備えてなる。針キャップ後端係合片は、これが軸方向に相対移動されたとき、その復帰力に起因した弾発力が蓄積される構造となっていることが好ましい。本体カバーは、前記装置本体に対してヒンジ結合されており、また、その後端に、軸方向と直交する方向に拡径するつば部を備えていることが好ましい。
そして、前記注射器、装置本体及び本体カバーは、前記注射器のシリンダを本体カバーの長溝に支持し、かつ、前記つばもとをつばもと装着部に装着したとき、前記シリンダの先端と前記針キャップとの間隙が前記装置本体の前端よりもつばもと装着部側に位置するとともに、前記注射針が針キャップに外周囲を覆われた状態で前記装置本体の前端よりも外側に突出するような大きさとなっている。
前記本体カバーが前記つばもと装着部側の注射器セット位置にあるときにその開動作を許容し、前記本体カバーが前記注射可能位置にあるときにその開動作を不能とする係止部を前記装置本体及び本体カバーのいずれかに設けるとともに、前記係止部と係合する係合部を前記装置本体及び本体カバーの他方に設けることが好ましい。
これら係止部と係合部とは、前記本体カバーが前記注射可能位置にあるとき、前記本体カバーのスライド移動をロックするロック機構を備えていることが好ましい。
前記装置本体または前記本体カバーの前端に形成され、軸方向と直交する方向に拡径し、かつ、前記注射器の針キャップが配置され前記長溝の延長上に形成される凹部と、該凹部に連続して形成され前記針キャップを受け入れ可能な導入部とを有する羽根部を備えていることが好ましい。
前記装置本体または前記本体カバーには、装置本体にセットされた注射器のシリンダ先端を視認可能な開口が形成されていることが好ましい。
図1は、本考案に係る自己注射用補助具100を示し、この補助具100は、図2に示されるような一般の注射器300(例えば、エンブレル皮下注25mgシリンジ0.5mL)により患者等が自宅等の院外で注射する際に用いられる自己注射用補助具であって、例えばポリプロピレン等のプラスチックからなっている。
なお、本体カバー120は、その後端に、軸方向と直交する方向に拡径するつば部127を備えるとともに、その外周に複数の滑り止め129が形成されている。
そして、本実施例では、本体カバー120の羽根部113側には、装置本体110にセットされた注射器300のシリンダ310先端を視認可能な軸方向に長い開口128が形成されている。
本実施例において、本体カバー120を開いて注射器300をセットし、本体カバー120を閉じると、注射器300のシリンダ310が装置本体110の長溝111と本体カバー120の押さえ溝121との間で挟み込まれて固定される。羽根部113は、凹部113a及び導入部113bを有しているので、装置本体110への注射器300のセットは妨げられない。本体カバー120が注射器セット位置にあるときに開動作が許容されるので注射器300のセットが可能となり、本体カバー120が注射可能位置にあるときには開動作が不能とされるのであるから、注射器300が補助具100から脱落することがなく、安定した状態で注射動作を行うことができる。
このように、注射器300は装置本体110と本体カバー120との間に挟み込まれて固定されるため、補助具100全体の外径は注射器300よりも大きく、従って、手が不自由であっても、取り扱いやすくなる(図8参照)。
110 装置本体
111 長溝
112 つばもと装着部
113 羽根部
115a,115b 軸
115A 第1の突起
116 第2の突起116
120 本体カバー
121 押え溝
122 針キャップ後端係合片
123a,123b ヒンジ部
126 爪部
127 つば部
128 開口
300 注射器300
310 シリンダ
320 ピストン
311 つばもと
330 注射針
340 針キャップ
c 間隙
Claims (8)
- シリンダと、該シリンダ内を軸方向に移動可能なピストンと、前記シリンダの後端に設けられたつばもとと、前記シリンダの先端に形成された小径部に接続される注射針と、該注射針の外周囲を覆いつつ前記シリンダの先端との間に僅かな間隙を有して前記小径部に嵌合される針キャップとを備えた注射器により注射する際に用いられる自己注射用補助具であって、
前記注射器を挟み込んで固定するための装置本体と、
この装置本体に対して開閉可能であり、かつ、該装置本体に対して注射器セット位置と注射可能位置との間を軸方向にスライド移動可能となっている本体カバーとを備え、
前記装置本体は、
前記注射器のシリンダを受け入れてこれを支持可能な軸方向に長い長溝と、
前記注射器のつばもとを受け入れる凹部と、該凹部の軸方向前後に設けられ前記つばもとの前後に当接して注射器を軸方向に移動不能に支持する前後板とを有するつばもと装着部とを備えてなり、
前記本体カバーは、
前記装置本体に対して閉じられた状態で前記装置本体の長溝にセットされた注射器のシリンダを前記長溝との間で挟み込んで固定するための押え溝と、
前記装置本体に対して閉じられた状態で前記注射器の前記シリンダの先端と前記針キャップとの間隙に挿入される針キャップ後端係合片とを備えてなり、
前記注射器、装置本体及び本体カバーは、前記注射器のシリンダを本体カバーの長溝に支持し、かつ、前記つばもとをつばもと装着部に装着したとき、前記シリンダの先端と前記針キャップとの間隙が前記装置本体の前端よりもつばもと装着部側に位置するとともに、前記注射針が針キャップに外周囲を覆われた状態で前記装置本体の前端よりも外側に突出するような大きさとなっていることを特徴とする自己注射用補助具。 - 前記針キャップ後端係合片は、これが軸方向に相対移動されたとき、その復帰力に起因した弾発力が蓄積される構造となっていることを特徴とする請求項1に記載の自己注射用補助具。
- 前記本体カバーは、前記装置本体に対してヒンジ結合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自己注射用補助具。
- 前記本体カバーが前記つばもと装着部側の注射器セット位置にあるときにその開動作を許容し、前記本体カバーが前記注射可能位置にあるときにその開動作を不能とする係止部を前記装置本体及び本体カバーのいずれかに設けるとともに、前記係止部と係合する係合部を前記装置本体及び本体カバーの他方に設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自己注射用補助具。
- 前記係止部と係合部とは、前記本体カバーが前記注射可能位置にあるとき、前記本体カバーのスライド移動をロックするロック機構を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自己注射用補助具。
- 前記装置本体または前記本体カバーの前端に形成され、軸方向と直交する方向に拡径し、かつ、前記注射器の針キャップが配置され前記長溝の延長上に形成される凹部と、該凹部に連続して形成され前記針キャップを受け入れ可能な導入部とを有する羽根部を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自己注射用補助具。
- 前記装置本体または前記本体カバーには、装置本体にセットされた注射器のシリンダ先端を視認可能な開口が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自己注射用補助具。
- 前記本体カバーの後端に、軸方向と直交する方向に拡径するつば部を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の自己注射用補助具。
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