JP2002345955A

JP2002345955A - 安全キャップ付注射針

Info

Publication number: JP2002345955A
Application number: JP2001193714A
Authority: JP
Inventors: Kazuaki Yamaoka; 一昭山岡
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-05-23
Filing date: 2001-05-23
Publication date: 2002-12-03

Abstract

(57)【要約】【課題】医療関係者の針刺し事故防止のため、操作が
簡便かつ低コストな、使用後に針先を覆う構造の安全キ
ャップ付注射針を提供する。【解決手段】安全キャップ付注射針は注射針１０、安
全キャップ２０、注射針支持部３０、安全キャップ２０
と注射針支持部３０とを連結する連結部４０、４２の４
つの部分により構成され、使用前は安全キャップ２０と
注射針支持部３０とは嵌合し、連結部４０、４２は安全
キャップ２０に内蔵されている。注射針による処置後、
安全キャップ２０を注射針支持部３０より解離し、注射
針１０の針先部へと滑動させる。安全キャップ２０の針
先部への滑動に伴い、可塑的に連結部４０、４２が伸長
してゆく。注射針１０先端が安全キャップ２０内に完全
に収納されると、再突出防止手段２４、２８により安全
キャップ２０からの注射針１０の再突出は困難となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、医療用の注射針に
関するもので、より特定すると、注射針による針刺し事
故を防止するため、使用後の針先を収納するキャップを
備えた注射針に関する。

【０００２】

【従来の技術】医療用注射針は医療行為を行う際、不可
欠な器具であり、体液採取時（動静脈血、髄液、胸腹水
等）や注射時（動静脈内、皮下、筋肉、関節腔、髄膜腔
等）、もしくはカテーテルチューブ（動静脈造影、中心
静脈栄養等）やドレナージチューブ（胸腹腔、胆管．胆
嚢内、膿瘍内等）留置時など広い範囲で多彩な目的に使
用されている。使用後の注射針には通常患者の体液が付
着するため、細菌やウイルス等の感染性病原体で汚染さ
れていることがある。このため注射針は原則として一回
限りの使い捨てであり、使用後は付属のキャップをかぶ
せ（リキャップ）、医療廃棄物として搬送、処理され
る。医療現場では注射針による針刺し事故がしばしば発
生しており、針刺し事故により肝炎ウイルスやエイズウ
イルス等の感染が成立した場合、医療従事者の生命を脅
かす場合がある。針刺し事故は使用後の注射針にキャッ
プをかぶせそこなう際に指などに刺傷する頻度が一番高
い。このため、リキャップを禁止している医療施設もあ
るが、針刺し事故防止の対策としては不完全であり、ま
た、注射針にキャップをせず廃棄すると廃棄処分に携わ
る作業員等が針刺し事故を起こす可能性がある。現在ま
で注射針キャップや注射シリンジ、注射針に対して、さ
まざまな針刺し事故防止装置が提案されているが、コス
トや操作性の面から医療現場に普及していないのが実状
である。

【０００３】注射針キャップに関する針刺し事故防止装
置として、キャップを保持する指を保護するためキャッ
プ開孔部をラッパ状としたり（特開２０００−０９３５
１７、特開２０００−０９３５１６）、開孔部顎を大き
くする（特開２０００−１４０１０４）方法が提案され
ている。この方法は簡便でコストも安いが、注射針キャ
ップを針先からかぶせる動作は変わらないためキャップ
を保持する指を刺傷する危険は残ってしまう。

【０００４】注射シリンジに関する針刺し事故防止装置
として、注射シリンジの外側に円筒状のシールドを装着
し、シリンジに沿ってシールドを滑動させることで注射
針を覆う装置（特開２０００−１２６２９５、特開平９
−１１７５０７、特開平０８−１１７３３６、特公平０
６−４９０７２、特開平０６−３９０３６、特開平０６
−１５４３２６）や注射シリンジ内に注射針を収納する
装置が提案されており、すでに製品化されている。この
方法の欠点は使用できる注射針の長さが注射シリンジの
長さで規定されてしまうことである。

【０００５】注射針に関する針刺し事故防止装置には一
つには注射針全体を覆うプロテクターを注射針に取り付
けたもの（特開２０００−３４２６８９、特開平１０−
０７６００７、特開平０９−０８４８７５、特開平０８
−２０６２０３、特開平０８−１８２７６１、特開平０
７−０１６２９５、特開平０６−０１５００２）、もう
一つには注射針の基始部に装着し使用後に注射針先端に
冠着（特開２００１−７９０８５、特開平１０−２０１
８４５、特開平０８−２２９１２３、特開平０８−１１
２３４８）、もしくは注射針全体を被覆（特開２００１
−９０３２、特開２０００−２８８０８７、特開平０７
−３２８１１６）するカバーよりなるものの大きく２種
類の公知例がある。前者の考案の最大の欠点はプロテク
ターが注射針全体を覆うため、穿刺や注射の際に注射針
先端部が見えにくく処置がしにくいことである。後者は
穿刺等の処置時には注射針がプロテクターで覆われてい
ないため前者のような欠点はみられないが、装置の形状
が特殊なため、さまざまな種類の注射針に同じ装置を適
用できないことに加えて、包装のコストがかかることで
ある。

【０００６】以上に述べた針刺し事故防止装置はいずれ
も広く用いられておらず、現時点で医療現場で最も標準
的に使用されている注射器は針刺し事故防止装置のない
注射器であり、針刺し事故の問題が解決されているとは
いえない状況にある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術の項で記載
した公知例の問題点を解決するため、リキャップせずに
注射針の針先をカバーでき、注射シリンジの長さで使用
できる注射針の長さが規定されることがなく、注射針自
体の機能を損なわず、さらにさまざまな種類の注射針に
装着しうる安価で構造が簡単かつ操作が単純な針刺し事
故防止装置を実現することが課題である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】発明が解決しようとする
課題の項で記載した問題点を解決するため、以下に述べ
る安全キャップ付注射針を提案する。なお、本発明を説
明するにあたり、用語「先端」は、注射針１０の先端で
ある穿刺用刃面（ｂｅｖｅｌ）に最も近い装置の端部を
意味し、用語「基端」は同じ装置の最も遠い端部を意味
する。

【０００９】安全キャップ付注射針は、注射針１０と注
射針支持部３０と安全キャップ２０と連結部４０、４２
との大きく４つの部分より構成される。安全キャップ２
０は安全キャップ蓋底面２１に設けた収納済み注射針の
再突出防止手段２４、２８を有し、安全キャップ蓋部に
は注射針貫通孔２６が設けられている。安全キャップ２
０は注射針貫通孔２６を介して注射針１０の軸方向へ滑
動可能に注射針１０に嵌装され、安全キャップ蓋底部２
１で連結部４０、４２により注射針支持部３０と連結さ
れている。連結部４０、４２は最短縮時は注射針支持部
３０と嵌合した安全キャップ２０により完全に被覆収納
され，最伸長時は注射針１０の全長よりも若干長大とな
る。注射針支持部３０との嵌合を解除した安全キャップ
２０を注射針１０の針先部に滑動させると、再突出防止
手段２４、２８により注射針１０の針先部が安全キャッ
プ２０内に不可逆的に収納される。

【００１０】再突出防止手段としては、弾性のある１対
の舌状突起２４ａ、２４ｂよりなり、注射針貫通孔２６
を挟み舌状突起上底面２５同士が合わさる形状で安全キ
ャップ蓋底面２１と一体成形され、舌状突起２４ａ、２
４ｂにはそれぞれ舌状突起内側面２７より舌状突起上底
面２５にかけて注射針１０を挟む溝が形成されている再
突出防止手段２４、もしくは安全キャップ蓋底面を円錐
状に形成した再突出防止手段２８がある。

【００１１】連結部としては、可塑性のある材質の螺旋
構造４０、もしくは可塑性のある材質の蛇腹構造４２が
ある。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明は多くの異なる形態によっ
て達成し得るが、以下、本発明の好ましい実地例を添付
図面に示し、図面を参照して本発明の実地の形態を説明
する。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその
等価物によって規定される。

【００１３】本発明の実地に際しての基本的な形態を図
１を参照にして説明する。図１（Ａ１）、図１（Ａ２）
は本発明による安全キャップ付注射針の安全キャップ使
用前の状態を示し、図１（Ｂ１）、図１（Ｂ２）は安全
キャップ使用後の状態を示す。図１（Ａ１）および図１
（Ｂ１）は側面図、図１（Ａ２）および図１（Ｂ２）は
それぞれ図１（Ａ１）と図１（Ｂ１）の縦断面図であ
る。

【００１４】本発明の安全キャップ付注射針は注射針１
０、安全キャップ２０、注射針支持部３０、安全キャッ
プと注射針支持部との連結部４０の４つの部分より構成
される。

【００１５】注射針１０は先端に穿刺用刃面（ｂｅｖｅ
ｌ）を有する円筒状、ステンレス製の既知の構造であ
り、注射針支持部３０の針基部３２内に挿入され接着剤
にて液密に固着されている。

【００１６】安全キャップ２０は樹脂製で、安全キャッ
プ先端部２２、及び安全キャップ蓋底面２１に設けた収
納済み注射針の再突出防止手段２４を有する。安全キャ
ップ２０には安全キャップ先端部２２から安全キャップ
蓋部に注射針貫通孔２６が設けられており、安全キャッ
プ２０は注射針貫通孔２６を介して注射針１０に嵌装さ
れる。再突出防止手段２４および安全キャップ先端部２
２については図２、図３を用いて後述する。

【００１７】注射針支持部３０は、注射針１０と連結部
４０が固着されており、安全キャップ２０と解除自在に
摩擦嵌合が可能である。注射針支持部３０については図
４を用いて後述する。

【００１８】連結部４０は最短縮時は安全キャップ２０
により完全に被覆収納され、最伸長時は注射針の全長よ
り若干長大な可塑性のある金属、樹脂、繊維、合成紙等
を用いた螺旋構造であり、連結部４０の先端部分は安全
キャップ蓋底面２１と、連結部４０の基端部分は注射針
支持部３０とそれぞれ接着剤もしくは熱溶着により固着
されている。なお、「注射針の全長より若干長大」とは
連結部４０の最伸長時に再突出防止手段２４により安全
キャップ内に完全に収納された注射針１０の穿刺用刃面
（ｂｅｖｅｌ）がキャップ基端部より逸脱しない範囲の
長さである。

【００１９】図１（Ａ１）、図１（Ａ２）に安全キャッ
プ２０使用前の状態を示す。安全キャップ２０は注射針
支持部３０と解除自在に摩擦嵌合しており、連結部４０
がその内部に完全に被覆収納されていることが特徴であ
る。

【００２０】図１（Ｂ１）、図１（Ｂ２）は安全キャッ
プ２０使用後の状態を示す。すなわち、注射針１０によ
る処置後、安全キャップ２０を注射針支持部３０より解
離し、注射針１０の軸方向に注射針１０の針先部へと滑
動させる。安全キャップ２０の針先部への滑動に伴い、
螺旋構造である連結部４０が可塑的に伸長してゆく。安
全キャップ２０内に穿刺用刃面（ｂｅｖｅｌ）を含む注
射針１０を収納させていき、いったん完全に注射針１０
が安全キャップ２０内に収納されると、再突出防止手段
２４により安全キャップ２０からの注射針１０の再突出
は困難となる。また、連結部４０の最伸長時の長さは注
射針１０の穿刺用刃面（ｂｅｖｅｌ）がキャップ基端部
より逸脱しない範囲で設けられているため、注射針１０
の穿刺用刃面（ｂｅｖｅｌ）が安全キャップ２０から逸
脱することはない。

【００２１】再突出防止手段２４について図２を参照に
して説明する。図２（Ａ１）、図２（Ａ２）は安全キャ
ップ２０使用前の再突出防止手段２４と注射針１０の関
係を示し、図２（Ｂ１）、図２（Ｂ２）は安全キャップ
２０使用後の再突出防止手段２４と注射針１０の関係を
示す。図２（Ａ１）、図２（Ｂ１）は正面図、図２（Ａ
２）、図２（Ｂ２）は平面図をそれぞれ示す。再突出防
止手段２４は樹脂製で、適度の弾性を有する１対の舌状
突起２４ａ、２４ｂよりなり、注射針貫通孔２６を挟み
図２（Ｂ１）、図２（Ｂ２）に示すように舌状突起上底
面２５同士が合わさる形状で安全キャップ蓋底面２１と
一体成形されている。舌状突起２４ａ、２４ｂはその上
底面２５と内側面２７上部に溝が形成されている。舌状
突起内側面２７上部から舌状突起上底面２５内側端にか
けては注射針１０の半径より若干大きい半円形の溝を設
け、舌状突起上底面２５の外側端になるにしたがって円
弧状の溝が徐々に浅くなるように形成する。適度の弾性
を有する舌状突起２４ａ、２４ｂは図２（Ａ１）、図２
（Ａ２）に示すように注射針１０が安全キャップ２０内
に収納される前の状態では、注射針１０により舌状突起
上底面２５内側端を支点として弾性的に外反している
が、図２（Ｂ１）、図２（Ｂ２）に示すようにいったん
注射針１０が安全キャップ２０内に完全に収納される
と、舌状突起上底面２５同士が合わさる形に復元し、注
射針貫通孔２６からの注射針１０の再突出は困難とな
る。ここで「適度の弾性」とは舌状突起２４ａ、２４ｂ
が注射針１０を挟み弾性的に外反している図２（Ａ
１）、図２（Ａ２）に示す状態では、注射針１０が軸方
向へ自在に滑動可能であり、図２（Ｂ１）、図２（Ｂ
２）に示す状態では、舌状突起上底面２５同士がきちん
と合わさる程度の弾性を意味する。

【００２２】安全キャップ先端部２２の役割について図
３を参照にして説明する。図３は安全キャップ２０の縦
断面図である。安全キャップ先端部２２は円柱状で安全
キャップ蓋部と一体形成されており、安全キャップ先端
部２２の中心には安全キャップ蓋底面２１に至る注射針
貫通孔２６が設けられている。注射針貫通孔２６の径は
注射針１０がぐらつかない程度でかつ注射針１０が軸方
向へ自在に滑動可能な大きさである。安全キャップ先端
部２２の役割は、安全キャップ２０を注射針１０の針先
部へと滑動させる際に安全キャップ２０がぐらつくのを
防ぐこと、注射針１０での作業をいったん中止し別の作
業をおこなう必要がある場合でも、図３に示すように注
射針１０の穿刺用刃面（ｂｅｖｅｌ）を安全キャップ先
端部２２内に一時的に収納することで別の作業を安全に
施行でき、安全キャップ２０を注射針支持部３０にもど
すことで、同じ注射針１０での作業が可能であること、
図９に示すように血管内カニューラの支持部となること
である。

【００２３】注射針支持部３０について図４を参照にし
て説明する。図４（Ａ１）は側面図、図４（Ａ２）は正
面図である。注射針支持部３０は樹脂製で、針基部３
２、間隔をおいて形成された複数突起部３４、円筒部３
６より構成され、注射針が針基部３２内に液密に挿入、
固着されており、連結部４０の基端部分が複数突起部３
４内側の針基部３２周囲に固着されている。注射針支持
部３０は複数突起部３４により安全キャップ２０と解除
自在に摩擦嵌合している。なお、摩擦嵌合の固定力を高
めるため、注射針支持部３０と安全キャップ２０の摩擦
嵌合面に粗面加工を施したり、両者の摩擦嵌合面に互い
に係合する溝部と凸状の係止部を設けてもよい。また、
円筒部３６は様々な医療器具との接続部の役割をする。

【００２４】図５、図６に別の再突出防止手段２８を提
示する。図５（Ａ１）は縦断面図、図４（Ａ２）は正面
図である。図６（Ａ１）は側面図、図６（Ａ２）は図６
（Ａ１）の縦断面図である。本実地例では安全キャップ
蓋底面を円錐状に一体形成し、注射針１０の再突出を防
止する。安全キャップ２０を注射針１０の針先部へと滑
動させ、注射針１０の穿刺用刃面（ｂｅｖｅｌ）が円錐
頂部の注射針貫通孔２６より完全にはずれると、安全キ
ャップ２０は注射針１０による支持が失われるため、安
全キャップ２０の注射針貫通孔２６と注射針１０は同一
線上ではなくなる。これにより、注射針１０に突出する
力がかかった場合でも注射針１０の穿刺用刃面（ｂｅｖ
ｅｌ）は円錐の基部へ向かうため、不慮の突出の可能性
は極めて低くなる。また、円錐部分を天然ゴム、シリコ
ンゴム等のゴム材料にすれば、樹脂製の円錐とは異な
り、注射針１０の穿刺用刃面（ｂｅｖｅｌ）は安全キャ
ップ２０の円錐部分に刺さり固定されるため、さらに不
慮の突出の可能性は低くなる。

【００２５】図６に示すように連結部４２を可塑性のあ
る材質の蛇腹構造にすることも可能である。安全キャッ
プ２０使用後は注射針全体が蛇腹部分に覆われるため、
連結部分を螺旋構造にした場合と異なり、注射針１０の
穿刺用刃面（ｂｅｖｅｌ）での誤刺だけでなく、注射針
１０に付着している血液に触れることも防止される。

【００２６】

【実施例】図７、図８、図９に種々の医療用注射針にお
ける本発明の具体的適用例を提示する。

【００２７】図７（Ａ）は採血や薬物注射等を目的とし
て、安全キャップ付注射針を注射シリンジに嵌合させた
場合である。採血、注射等の処置終了後は図７（Ｂ）に
示すように針先部を安全キャップ２０で覆い、廃棄す
る。

【００２８】図８は最も誤刺事故が多いとされる翼状針
への本発明の適用である。通常の場合と同様に、図８
（Ａ）の状態で翼状針を患者の末梢静脈に穿刺留置し、
絆創膏等を用い２片の翼状部６０で患者の体に固定す
る。翼状針での誤刺は抜針後におこるため、点滴等の処
置終了後は翼状針を末梢静脈より抜針せず末梢静脈へ留
置したまま注射針支持部３０を安全キャップ２０より嵌
合解除し手前に引けば、図８（Ｂ）のように注射針１０
が安全キャップ２０内に収納され、誤刺は防止される。
なお、翼状針での穿刺は２片の翼状部６０を１つに折り
合わせ手指でつまんで行うため、翼状部６０の付く安全
キャップ２０と注射針支持部３０との嵌合が穿刺時に解
離してはならない。このため、翼状針へ本発明を適用す
る場合には安全キャップ２０と注射針支持部３０の摩擦
嵌合の固定力を高めるために安全キャップ２０と注射針
支持部３０の摩擦嵌合面に粗面加工を施したり、両者の
摩擦嵌合面に互いに係合する溝部と凸状の係止部を設け
てもよい。

【００２９】図９は血管内カニューラ留置針への本発明
の適用である。図９（Ａ）の状態で患者の末梢動静脈へ
血管内カニューラ留置針を穿刺し、安全キャップ２０内
への血液の逆流を確認後、注射針支持部３０を手元で固
定する。安全キャップ２０を注射針支持部３０より解離
し、注射針１０の針先部へと滑動させると、図９（Ｂ）
で示すように安全キャップ２０の滑動にともなって血管
内カニューラ７０は末梢動静脈内へと留置され、同時に
注射針１０の針先部も安全キャップ内へ収納される。

【００３０】

【発明の効果】本発明は構造が簡単で構成する部品も安
価であり、安全キャップ内に連結部分が内蔵される構造
のため、図７、８、９に示したように基本的に同一の仕
様で様々な種類の注射針に対応できる。このため、本発
明による注射針を医療現場へ低コストで大量に供給する
ことが可能である。また、本発明は、操作が簡便なため
多くの人が使用可能である。これらのことから、本発明
による注射針は多くの医療現場への普及が望め、その普
及により多くの医療関係者の注射針による針刺し事故が
防止できると考えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の安全キャップ付注射針の一実地例を示
し、（Ａ１）、（Ａ２）は安全キャップ使用前、（Ｂ
１）、（Ｂ２）は使用後のそれぞれ側面図と縦断面図で
ある。

【図２】本発明の再突出防止手段の一実地例を示し、
（Ａ１）、（Ａ２）は安全キャップ使用前、（Ｂ１）、
（Ｂ２）は使用後のそれぞれ正面図と平面図である。

【図３】本発明の安全キャップ先端部の縦断面図であ
る。

【図４】本発明の注射針支持部の一実地例を示し、（Ａ
１）は側面図、（Ａ２）は正面図である。

【図５】本発明の再突出防止手段の別の実地例を示し、
（Ａ１）は縦断面図、（Ａ２）は正面図である。

【図６】本発明の連結部の別の実地例を示し、（Ａ１）
は安全キャップ使用後の側面図、（Ａ２）はその縦断面
図である。

【図７】本発明の安全キャップ付注射針を注射シリンジ
に嵌合させた場合であり、（Ａ）は使用前、（Ｂ）は使
用後の側面図を示す。

【図８】本発明の安全キャップ付注射針を翼状針に適用
した場合であり、（Ａ）は使用前、（Ｂ）は使用後の平
面図を示す。

【図９】本発明の安全キャップ付注射針を血管内カニュ
ーラ留置針に適用した場合であり、（Ａ）は使用前、
（Ｂ）は使用後の側面図を示す。

【符号の説明】

１０注射針２０安全キャップ２１安全キャップ蓋底面２２安全キャップ先端部２４１対の舌状突起よりなる再突出防止手段２５舌状突起上底面２６注射針貫通孔２７舌状突起内側面２８円錐状の安全キャップ蓋底面による再突出防止手
段３０注射針支持部３２針基部３４複数突起部３６円筒部４０螺旋構造の連結部４２蛇腹構造の連結部５０注射シリンジ６０翼状部７０血管内カニューラ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】注射針（１０）と、注射針支持部（３
０）と、注射針貫通孔（２６）及び前記注射針貫通孔
（２６）からの前記注射針（１０）の再突出防止手段
（２４）、（２８）を有し、前記注射針貫通孔（２６）
を介して前記注射針（１０）の軸方向へ滑動可能に前記
注射針（１０）に嵌装した筒状の安全キャップ（２０）
と、安全キャップ蓋底面（２１）と前記注射針支持部
（３０）とを連結し、最短縮時は前記注射針支持部（３
０）と嵌合した前記安全キャップ（２０）により完全に
被覆収納され最伸長時は前記注射針（１０）の全長より
も若干長大となる連結部（４０）、（４２）との４つの
部分より構成され、前記注射針支持部（３０）との嵌合
を解除した前記安全キャップ（２０）を前記注射針（１
０）の針先部に滑動させると、前記再突出防止手段（２
４）により前記注射針（１０）の針先部が前記安全キャ
ップ（２０）内に不可逆的に収納されることを特徴とす
る安全キャップ付注射針。
【請求項２】前記再突出防止手段（２４）が弾性のあ
る１対の舌状突起（２４ａ、２４ｂ）よりなり、前記注
射針貫通孔（２６）を挟み舌状突起上底面（２５）同士
が合わさる形状で前記安全キャップ蓋底面（２１）と一
体成形され、前記舌状突起（２４ａ、２４ｂ）にはそれ
ぞれ舌状突起内側面（２７）より前記舌状突起上底面
（２５）にかけて前記注射針（１０）を挟む溝が形成さ
れている請求項１記載の安全キャップ付注射針。
【請求項３】前記再突出防止手段（２８）が円錐状の
安全キャップ蓋底面である請求項１記載の安全キャップ
付注射針。
【請求項４】前記連結部（４０）が可塑性のある材質
の螺旋構造である請求項１、２又は３記載の安全キャッ
プ付注射針。
【請求項５】前記連結部（４２）が可塑性のある材質
の蛇腹構造である請求項１、２又は３記載の安全キャッ
プ付注射針。