JP3452164B2 - 安全注射器 - Google Patents

安全注射器

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JP3452164B2
JP3452164B2 JP02041696A JP2041696A JP3452164B2 JP 3452164 B2 JP3452164 B2 JP 3452164B2 JP 02041696 A JP02041696 A JP 02041696A JP 2041696 A JP2041696 A JP 2041696A JP 3452164 B2 JP3452164 B2 JP 3452164B2
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    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • A61M5/3205Apparatus for removing or disposing of used needles or syringes, e.g. containers; Means for protection against accidental injuries from used needles
    • A61M5/321Means for protection against accidental injuries by used needles
    • A61M5/3243Means for protection against accidental injuries by used needles being axially-extensible, e.g. protective sleeves coaxially slidable on the syringe barrel
    • A61M5/3271Means for protection against accidental injuries by used needles being axially-extensible, e.g. protective sleeves coaxially slidable on the syringe barrel with guiding tracks for controlled sliding of needle protective sleeve from needle exposing to needle covering position

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用後に装着した
注射針をシールド部材で覆うことができ、また該注射針
に手を触れることなく、注射針を外筒から抜去できる注
射器に関する。
【0002】
【従来の技術】病院や研究所では、生体に流体を投与す
る目的で注射針を装着した注射器がしばしば使用され
る。そのため、従来より使用済み注射針を注射器より取
り外す際に、医療従事者が注射針で自身の身体を誤穿刺
したり、注射針や注射器に付着していた(残っていた)
患者の血液によって汚染されることが少なくなかった。
最近では医療従事者の間でも肝炎やエイズ等の感染に対
する関心が高まり、医療器具にそうした感染防止の工夫
を加えたものがみられるようになってきた。誤穿刺は、
注射器を使用した後に針カバ−を被せる際に起こり易
く、注射器に残存した患者血液等による汚染は、注射器
から注射針を抜去する際に起こることが多かった。その
ため、感染防止のために改善された医療器具のほとんど
が、注射終了後に注射針カバ−を被せなくても良く、且
つ注射針を注射器から取り外さなくても良いような注射
針/注射器一体化のものであり、機構的に複雑なもので
あった。例えば、特開平6−7448号公報、特開平6
−233820号公報には使用後、注射針を外筒内に引
き込む構造を有するものが開示されており、特開平6−
39036号公報には使用後、注射針を覆うためのシ−
ルド機構を有するものが開示されている。
【0003】しかし、これらのものは一時的に注射針
を、注射器の内筒ごと外筒内に引き込んだり、注射器に
装着されたままの注射針をシールド部材(注射器外筒に
装着された)によって覆うだけなので、これらのものを
廃棄するときは問題であった。即ち、廃棄物は金属製注
射針と合成樹脂製注射器の混合物であり、汚染されてい
る可能性もあるので、従来は専門の廃棄業者に依頼する
ことになる。そうなると、上記のようなものは注射器を
付けたまま廃棄されているので、量がかさみ、余計な費
用がかかってしまう。また、これらのものをこのまま焼
却すると、有毒ガスが発生したり、高熱のため焼却炉を
傷める恐れがあった。
【0004】廃棄時に注射針を注射器から抜去し、注射
針と注射器を別々にする施設もあるが、最終的に注射器
から注射針を抜去しなくてはならず、廃棄時に誤穿刺し
たり、感染する危険を有していた。そうなると、上記公
報に記載された注射器を使用しても施術時に回避された
危険性が廃棄時に持ち越されただけであり、誤穿刺や感
染の問題は本質的に解決されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、使用済注射器に装着された注射針の一時的な遮蔽
だけでなく、手で注射針を触らなくても注射器から抜去
でき、注射針と注射器を別々に廃棄できるような注射器
を提供することにある。
【0006】本発明の安全注射器は、内筒と、内筒が挿
入可能で先端に突出した注射針結合用のルアーチップを
有する外筒と、中央部に前記ルアーチップの外径より大
きい円形状の穴を有する環状の針脱着手段と、外筒の外
側をスライド可能に覆っている両端の開放した円筒状シ
ールド部材からなる注射器であって、前記(針脱着手段
に形成された)穴に前記ルアーチップが貫通しており、
前記針脱着手段は少なくとも外周縁部の一部が外筒の先
端より突出し、前記(針脱着手段の)穴の内径は、前記
ルアーチップに結合される注射針の針基の外径よりも小
さくなるように形成され、シールド部材を先端方向にス
ライドさせたとき、針脱着手段の外周縁部と係合し、針
脱着手段による針の脱着を行わせる係合手段が、シール
ド部材の基端部近傍に設けられたことを特徴とする医療
用注射器である。
【0007】ここで、注射器の先端部とは注射針を結合
される側の端部のことであり、基端部とは先端部と反対
側の端部のこととし、また、端部近傍とは対象とされた
ものの端部から全長の1/4を超えない範囲のものと定
義する。まず、針脱着手段及び外筒の外側をスライド可
能にシールド部材で覆うことによって、注射器使用前に
は注射器に装着した注射針をシールド部材で覆ってお
き、使用時にはシールド部材をスライドさせて注射針を
露出させ、使用後はシールド部材を使用時と反対方向に
スライドさせて、再び注射針をシールド部材で覆うこと
ができる。また、中央部に円形状の穴を有する針脱着手
段を、外筒のルアーチップが該穴に貫通した状態で外筒
先端に抜去可能に装着し、さらにシールド部材の基端部
近傍に、お互い係合することによって針脱着手段とシー
ルド部材とのスライドを係止する係合手段を設け、更に
係合手段と針脱着手段とが作用し合うことによって、外
筒と注射針とを簡単に抜去できるようにした。即ち、針
脱着手段とシールド部材の基端部に形成された係合手段
が係合しているとき、外筒とシールド部材とを引き離す
ように引張ると、前記係合手段の係合強度より弱く(外
筒先端に)装着された針脱着手段が注射針ごと外筒から
抜去される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の安全注射器はおおまかに
別けて、内筒、外筒、針脱着手段、円筒状シールド部材
から構成された注射器である。外筒には内筒が挿入で
き、スライドして移動することが可能であり、また外筒
の先端には注射針結合のための突出したルアーチップが
形成されている。針脱着手段は中央部に円形状の穴を有
し、且つ突出した外周縁部を有する環状の部材である。
この穴に外筒のルア−チップを貫通し、また外筒の先端
部に突出した外周縁部を嵌めて、外筒に針脱着手段が装
着されている。針脱着手段は外筒の先端部に固着されて
いるのではなく、抜去可能に装着されている。シールド
(遮蔽)部材は両端の開放した円筒形状であり、針脱着
手段及び外筒の外側をスライド可能に覆っている。シー
ルド部材内面の基端部近傍に、針脱着手段の外周縁部と
係合する係合手段を設けており、シールド部材を先端方
向にスライドさせたとき、或いは外筒を基端部方向にス
ライドさせたとき、シールド部材内面の係合手段が(外
筒に装着された)針脱着手段の外周縁部と係合し、その
結果外筒とシールド部材とのスライドを係止する。前記
係合手段が針脱着手段に係合したままで、シールド部材
を先端方向に(或いは、外筒を基端方向に)引張ると、
外筒先端部に弱く装着された針脱着手段はシールド部材
内面の係合手段に係合されたまま、外筒から抜去され
る。
【0009】ここでスライドして係止する手段について
は、様々な実施態様を挙げることができる。例えば、シ
ールド部材内面の基端部近傍に設けた係合手段と係合す
るように、前記外周縁部に相補の係合手段(以下、第2
係合手段と略す)を設けることができる。即ち、シール
ド部材内面の基端部近傍に設けた係合手段を第1係合手
段として、第1係合手段が凸状ならば、針脱着手段に設
けた第2係合手段を凹状にする、等のような例であり、
そのため両方の係合が簡単で、且つ確実となる。勿論、
どちらの係合手段が凸でも凹でも構わない。
【0010】また、シールド部材内面の基端部近傍に設
けた第1係合手段とは別に、第2係合手段と係合できる
第3係合手段をシールド部材内面の先端部に設けると、
注射針を露出した状態で使用するときに、シールド部材
を外筒に対して固定できるので、ズレなくて使いやす
い。
【0011】また他の実施例としては、前記第2係合手
段が凸形状であり、これと係合するシールド部材内面の
それぞれ基端部近傍、先端部近傍に設けた第1係合手段
及び第3係合手段がシールド部材内周に沿って周方向に
形成された短溝としたものをあげることができる。この
場合には、凸形状の第2係合手段がシールド部材の両端
部に形成された係合手段、第3係合手段の短溝に嵌まっ
て係合する。係合手段及び第3係合手段を一個所の凹と
せずに、溝形状にすることで係合の許容範囲を拡げるこ
とができる。即ち、前述した実施形態の場合は、シール
ド部材が外筒に沿って回転を伴ってスライドした時に、
一個所の凹ではちょっとした位相のズレによっても嵌ま
り合うことができなくなるが、本実施形態のように短溝
がシールド部材内周に沿って形成されていると、上記の
問題は解消できる。短溝はシールド部材内周に、その軸
方向に対してほぼ垂直に形成されていればよく、溝の長
さは最大シールド部材の全周まで延長することが可能で
ある。ただし、この溝が深く、シールド部材の内面から
外面まで貫通している場合は、溝の長さをシールド部材
の全周まで延長することはできない。
【0012】両端部に形成された2つの短溝を連絡し、
且つ軸方向に形成された直線的な長溝がシールド部材に
形成されたものは、上述したスライド時の回転そのもの
が規制される。というのは、シールド部材は凸状の第2
係合手段が一方の短溝に係合した状態からもう一方の短
溝に係合する状態にスライドして移動する際に、長溝に
係合したまま移動するため、回転することができない。
なお、上記短溝、長溝の定義は単にシールド部材の両端
部に軸方向に垂直に設けた溝が、該溝を連絡する軸方向
の溝に比較して短いという理由による。
【0013】針脱着手段の外周縁部、前記シールド部材
がスライドした際、それぞれの当接する部位の少なくと
も一部が摩擦抵抗の少ない材料で形成されているか、或
いは針脱着手段の外周縁部に摩擦抵抗の少ない材料で形
成されたスライド部を設けると、スライドを容易に行う
ことができる。
【0014】前記係合手段が第2係合手段と係合した状
態で、さらに外筒とシールド部材を引張ると、外筒先端
部に装着された針脱着手段は外筒から抜去される。ここ
で、針脱着手段の穴の径が前記ルア−チップに結合され
る注射針針基の外径より小さい場合、外筒を引張ること
によって、抜去した針脱着手段から注射針だけを抜去す
ることが可能となる。
【0015】より安全性を高めるため、針脱着手段に注
射針を残したまま、シールド部材とともに廃棄したい場
合(廃棄に際して、注射器だけは取り除きたい場合)に
は、針脱着手段の中央部の穴周囲に、注射針針基と螺合
する環状突出した雌コネクターを形成したものが勧めら
れる。このものはシールド部材を保持して外筒を抜去し
たときに、注射針が針脱着手段に結合したまま、シール
ド部材に残される。
【0016】さらに前記ルアーチップに注射針を結合し
たまま、シールド部材をスライドして針を遮蔽した状態
で包装し、且つ滅菌したものは針カバーが不要であり、
また、処置を迅速に行うことができる。
【0017】
【実施例】以下に図面とともに、本発明のより具体的な
実施例を示す。
【0018】実施例1.図1に示すように、安全注射器
1は内筒2、外筒3、針脱着手段6、及びシールド部材
8からなる。針脱着手段6は、中央の円形状の穴5に外
筒3の先端に形成されたルアーチップ4を貫通され、外
筒3の先端部に抜去可能に装着されている。シールド部
材8は、針脱着手段6の外周縁部及び外筒3の外側をス
ライド可能に覆っている。針脱着手段6の中央の穴5の
周囲には、注射針20の針基縁部21とルア−結合でき
る環状凸部の雌コネクター7が形成され、また針脱着手
段6の外周縁部には、シールド部材8の内面とスライド
できるスライド部9が形成されている。またスライド部
9には、シールド部材8とスライドしたときに第1係合
手段11と係合できる凹状の第2係合手段10が形成さ
れている。シールド部材8の基端部近傍、及び先端部近
傍には、スライド部9の第2係合手段10と協同して、
シールド部材8とスライド部9とを係合するための凸状
の第1係合手段11及び第3係合手段12が形成されて
いる。
【0019】次に本注射器の使用方法、使用する上での
全体、或いは各構成要素の関連について説明する。ま
ず、注射器使用前は図2のように、注射針20はルアー
チップ4に結合しており、注射針20はシールド部材8
により遮蔽されている。なお、必要に応じて注射針は使
用前には結合されないで、使用時に初めてルアーチップ
4に結合しても良い。第2係合手段10はシールド部材
上の第1係合手段11に係合し、シールド部材8は外筒
3に保持されている(図2)。
【0020】注射器を使用する際には、シールド部材8
を保持したまま、外筒3を先端方向に押し込んで第2係
合手段10と第1係合手段11の係合を外し、外筒3に
装着した針脱着手段6をシールド部材8とスライドさせ
て、第2係合手段10が第3係合手段12に係合するま
で、針脱着手段6(外筒3)をスライドさせ、ルアーチ
ップ4や注射針20を露出させる。注射器に注射針20
が結合していない場合は、ここで露出したルアーチップ
4に注射針20を結合させる。そして注射器1はこの状
態で使用される(図1)。
【0021】使用後は、医療従事者が注射針による誤穿
刺や血液汚染から防御できるように、シールド部材8に
よって、再び注射針20を覆う。即ち、外筒3を基端側
方向に引張ることにより、第2係合手段10と第3係合
手段12の係合を外し、外筒に装着したスライド部材9
を基端部方向にスライドさせて、注射針20をシールド
部材8で遮蔽する。そして使用前の状態と同じようにシ
ールド部材上の第1係合手段11を第2係合手段10に
係合させる(図2)。ここで、第2係合手段10と第3
係合手段12との係合強度は、針脱着手段6と外筒3と
が抜去する強度より小さい方がよい。注射器を使用した
後に注射針20をシールド部材8で覆う際に、第2係合
手段10と第3係合手段12との係合を外さないといけ
ないが(図1から図2に移行する段階)、この係合強度
が強いと針遮蔽時に針脱着手段6が外筒3から抜け落ち
てしまう。
【0022】図2に示す状態で、シールド部材8を保持
して外筒3をさらに基端部方向に引張った場合、第2係
合手段10が第1係合手段11に係合されたままなの
で、針脱着手段6は移動することが困難な状態にある。
そのため、シールド部材8の基端部に針脱着手段6を係
合したまま、外筒3はシールド部材8(針脱着手段6)
から抜去される。もし、ここで針脱着手段6の穴5の内
径がルアーチップ4に結合した注射針20の針基縁部2
1の外径よりも小さく、注射針20と外筒3がルアー結
合しているだけなら、注射針20も針脱着手段6から抜
け落ちてシールド部材8の中に取り残される(図3)。
【0023】実施例2.ここで図4に示すように、針脱
着手段6に、注射針20の針基と螺合する環状に突出し
た雌コネクター7が形成されていると、シールド部材8
の基端部に針脱着手段6を係合したまま、そして針脱着
手段6に注射針20を結合したまま、外筒3はシールド
部材8から抜去される。注射針20は外筒3から除去さ
れるが、シールド部材8の中に結合したままなので、不
注意な針抜去による血液汚染や注射針廃棄について心配
が不要である。
【0024】実施例3.図5、6に本発明の別の実施例
を示す。主要な構成は実施例1とほぼ同じであるが、係
合手段に工夫を加えたものである。針脱着手段に形成さ
れた第2係合手段10は凸状であり、シールド部材8の
それぞれ基端部近傍、先端部近傍に形成された第1係合
手段11、第3係合手段12がシールド部材8の内周に
沿って、軸方向に垂直に形成された短溝14、15とい
うものである。これら短溝14、15の幅は第2係合手
段の形状によって決まり、溝がシールド部材を貫通して
いない場合には、溝の長さはシールド部材8の全周まで
延長することができるので、必要に応じて調整すれば良
い。さらに両端部に形成された短溝14、15を連絡
し、軸方向に平行な直線的な長溝13がシールド部材8
に形成されている。この長溝13はシールド部材8にお
ける第2係合手段10のガイド溝として機能する。上記
の短溝14、15や長溝13はシールド部材8の内面に
形成され、第2係合手段が係合できる程度の深さがあれ
ば良いが、これらの溝はシールド部材8の外面まで到達
していても良い。
【0025】次に本実施例の注射器の使用方法、操作等
について簡単に説明する。注射器使用前は図6のよう
に、注射針20はシールド部材8により遮蔽されてお
り、第2係合手段10はシールド部材8基端部に形成さ
れた第1係合手段11(短溝14)に係合している。注
射器を使用する際には、シールド部材8を外筒3に対し
て回転して、短溝14に係合している第2係合手段10
を(短溝14に係合したまま)長溝13側に移動する。
更にシールド部材8を基端方向にスライドさせて、第2
係合手段10と短溝14との係合を外す。ただし、第2
係合手段10と長溝13とは係合したままである。第2
係合手段10を長溝13に沿わせながら、シールド部材
8を基端部方向に更にスライドして、第2係合手段10
が長溝13の先端側の端部に突き当たるまで移動させ
る。端部に突き当たったら、シールド部材8を外筒3に
対して回転し、第2係合手段10を長溝13との係合を
外して、第3係合手段12(短溝15)に係合させる。
その結果、シールド部材8は外筒3に対して固定される
(図5)。注射器は図5の状態で使用される。使用後は
シールド部材8によって、再び注射針20を覆うため、
上記の使用前から使用時の状態にするまでの手順を反対
にした操作を行う。その結果、シールド部材8は注射針
20を被覆したまま、外筒3に対して固定される(図
6)。図6に示す状態で外筒3を保持してシールド部材
8を先端方向に引張ると、シールド部材8の基端部に針
脱着手段6を係合したまま、外筒3はシールド部材8か
ら抜去される。その他については、実施例1とほぼ同様
である。
【0026】
【発明の効果】注射器を使用した後、シールド部材によ
って直ちに注射針を覆うことができるため、医療従事者
(医者や看護婦)による誤穿刺や感染を防止することが
でき、安全性を確保することができる。そして、使用後
に注射器から針を外す際に、注射針はシールド部材で被
覆されているから、安全に針を抜去することができる。
さらに使用済の注射器及び注射針を手で触ることなく、
別々に廃棄できるので、廃棄物の内容を知らない医療従
事者、職員が不用意に注射針等に触れて、誤穿刺した
り、廃棄物に付着した血液等で汚染する危険性が減少す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1において、使用する状態を示
す概略図である。
【図2】図1において、使用前・後の状態を示す概略図
である。
【図3】図1において、使用後に注射針をシリンジ外筒
から抜去した状態を示す概略図である。
【図4】実施例2において、シールド部材(或いは針脱
着手段)をシリンジ外筒から抜去した状態を示す概略図
である。
【図5】本発明の実施例3において、使用する状態を示
す概略図である。
【図6】図5において、使用前・後の状態を示す概略図
である。
【符号の説明】
1.安全注射器 2.内筒 3.外筒 4.ルアーチップ 5.穴 6.針脱着手段 7.雌コネクター 8.シールド部材 9.スライド部 10.第2係合手段 11.第1係合手段 12.第3係合手段 13.長溝 14.短溝(第1係合手段側) 15.短溝(第3係合手段側) 20.注射針 21.針基縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−120852(JP,U) 実開 平4−5847(JP,U) 特表 平3−505289(JP,A) 国際公開95/021646(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒と、内筒が挿入可能で先端に突出した
    注射針結合用のルアーチップを有する外筒と、中央部に
    前記ルアーチップの外径より大きい円形状の穴を有する
    環状の針脱着手段と、外筒の外側をスライド可能に覆っ
    ている両端の開放した円筒状シールド部材からなる注射
    器であって、前記(針脱着手段に形成された)穴に前記
    ルアーチップが貫通しており、前記針脱着手段は少なく
    とも外周縁部の一部が外筒の先端より突出し、前記(針
    脱着手段の)穴の内径は、前記ルアーチップに結合され
    る注射針の針基の外径よりも小さくなるように形成さ
    れ、シールド部材を先端方向にスライドさせたとき、針
    脱着手段の外周縁部と係合し、針脱着手段による針の脱
    着を行わせる係合手段が、シールド部材の基端部近傍に
    設けられたことを特徴とする医療用注射器。
  2. 【請求項2】前記係合手段を第1係合手段としたとき、
    第1係合手段に係合する第2係合手段が針脱着手段の外
    周縁部に設けられた請求項1に記載された医療用注射
    器。
  3. 【請求項3】第1係合手段、或いは第2係合手段が凸、
    或いは凹の形状である請求項2に記載された医療用注射
    器。
  4. 【請求項4】第2係合手段に係合する第3係合手段がシ
    ールド部材の先端部近傍に形成され、第2係合手段と第
    3係合手段12との係合強度が、針脱着手段と外筒とが
    抜去するのに必要な引抜強度より小さいものである請求
    項2または3のいずれかの項に記載された医療用注射
    器。
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