JP2011212412A - 治療鍼搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 全方向において、治療鍼の無菌状態での刺入と操作を容易にすると共に、刺入後の、鍼治療師の通常行う様々な処置を妨げることのない、治療鍼および搬送システムの提供。
【解決手段】 治療鍼搬送システムは、組み立て済みかつ使用前の状態において、糸状の軸と大径のヘッド部とを有する治療鍼と、軸方向の長さが治療鍼の軸方向の長さより小さく、少なくとも治療鍼の糸状の軸を格納して該糸状の軸を汚染から保護する、挿管と、該挿管の外面に摺動可能に係合する安定用スリーブと、治療鍼を前記挿管内に固定する、除去可能なリテイナ手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本開示は鍼治療に関し、さらに詳しくは、鍼治療用の鍼と、鍼治療中の衛生的な鍼の刺入および取り扱いの為の搬送システムおよび方法に関する。
鍼治療は、様々な健康状態に対する医学的処置として、広く受け入れられつつあり、北米の大部分で医療制度に組み込まれている。鍼治療においては、通常、糸状の鍼(少なくとも軸部分は医療グレードのステンレス鋼により構成されているもの)を、皮膚の所定の感点において、目標とする深さまで刺入し、患者の健康状態を好転させるための刺激を与えるべく、様々な付加的処理を行う。付加的処理とは、例えば、鍼を熱源により熱したり(灸として知られている)、鍼に、ミリアンペアやマイクロアンペアレベルの刺激装置を接続する等して、電気的刺激を付与したり、鍼の進退、角度付け、振動などの様々な手技を行うことである。
患者の不快感を最小限に抑えるため、鍼治療の鍼は、まず、速やかに患者の皮層を穿って『セット』され、次に、患者の皮膚から体内に、術式および処理される部位に応じて数センチメートルにまで達する、目標の深さまで刺入される。多くの場合、鍼治療は、術者が所定の感点に容易にアクセスできるような体勢で横たわった患者に対して行われる。しかし、循環器系あるいは神経系の制限から、そうはできず、治療用の鍼を水平にした状態で、あるいは下方から、セットし刺入しなければならない場合がある。
鍼治療のプロセスを通じて、患者と術者の双方を起こりうる汚染から保護するため、治療鍼を無菌状態に保たれるよう、十分に注意が払われなければならない。そのため、治療鍼の搬送の技術は、衛生状態の保持(そして、場合によっては、治療鍼の適切な(consistent)なセッティングを容易にすること)を目的として、シンプルなフリーハンドによる刺入・操作から挿管を用いた搬送システムに至るまで、長年にわたって発展を遂げてきた。以下にさらに論じるように、鍼の軸を囲む挿管を利用することにより、術者による、治療鍼の、使用前の衛生的な取り扱いとセッティングが容易になった。鍼がセットされると、鍼を目的の深さまで刺入し操作することを可能とするため、挿管は通常破棄される。
しかし、目的の深さへ鍼をさらに刺入し操作する課程において、特に、術者が鍼を、傷跡のある、密度の高い、あるいは堅い組織に刺入(例えば、膝関節内へ刺入)する際に、さらなる衛生上の課題がしばしば発生する。例えば、鍼の太さが0.22mm以下、長さが35mm以下の場合、あるいは、太さが0.22mm以上、長さが50mm以上、のような場合に、鍼は、刺入および操作の課程で、弓状にしなったり、折れ曲がったりしやすい。
そのように、しなったり折れ曲がったりすると、術者が鍼を正確に刺入し操作する能力の妨げとなり、術者は、時間の掛かる、および/または、難しい補正動作により、補正する試みを行うことが求められる。多くの場合、鍼がしなったり曲がったりした時の適切な補正は、容易に達成できるものではなく、時には、たとえ最も熟練した術者であっても、消毒綿あるいは、簡単には指によって、鍼の軸を安定させない限り、全く達成できないことすらある。こういった安定化のテクニックは、鍼の無菌状態を損ない、汚染のリスクを増大させる。
このような安定化の必要性(そして、その結果としての潜在的汚染)に対し、グリップエレメントが設けられた治療鍼のアセンブリと搬送システムが提案されている。しかしながら、鍼の刺入および操作中の安定化を容易にするためのグリップエレメントが追加的に設けられた、全ての既知の治療鍼アセンブリおよび搬送システムは、鍼が感点に水平方向に、あるいは下方から刺入される場合については、適切に対応できていないし、様々な刺激性の処置の実行には適合していない。さらに、既知の鍼アセンブリおよび搬送システムは、製造するのも使用するのも、比較的困難である。
例えば、Yoo氏の米国特許第5,624,460号に記載されている治療鍼アセンブリは、ガイドパイプ(挿管)と、ガイドパイプ内に配置され、鍼の先端から3〜5mmあたりの鍼の軸を直接囲む、紙製、ゴム製、または発泡樹脂製の『グリップパイプ』を備える。従来の、挿管補助タイプの搬送システムを用いた場合と同様、ガイドパイプは、施術前の鍼の初期操作および設定を容易にし、鍼がセットされると破棄される。術者は、鍼刺激中に鍼を安定させるため、グリップパイプを掴み、使用後に患者から鍼を抜く際にもグリップパイプを用いる。
しかし、Yoo氏のグリップパイプは紙製、ゴム製、または発泡樹脂製であり、鍼の軸に直接巻き付いていて、内径がハンドル、すなわち鍼自体の上部であるグリップ部の径より小さい。そのため、Yoo氏のグリップパイプは、使用中は簡単には抜けず、それ故、術者が鍼に熱や電気を加える必要のある処置の妨げになる。例えば、雀啄術として知られる灸の技術は、術者が外部熱源で、鍼を刺入する点と鍼とに熱を加えることにより、血行を良くし、免疫力を高める必要がある。この施術の場合、熱が強くかつ我慢できる点に、『行きつ戻りつ』させて(雀が啄む動作の様に)熱源を持って行くことが重要であり、これを達成するためには、強い熱反応を引き起こすため、熱源は鍼および皮膚にできるだけ近づけなければならない。Yoo氏のグリップパイプは鍼の軸に直接取り付けられているため、簡単には取り外せないので、鍼と熱源との間における断熱効果をもたらす(そして、熱源に近づけすぎると、溶けたり燃えたりすることもあり得る)ため、この種の処置については、効果が制限される。さらに、いくつかの筋書きでは、処置の目的の深さによっては、鍼の全長の90%程度を刺入しなければならない。Yoo氏の鍼アセンブリは使用中のグリップパイプの取り外しができないので、グリップパイプも、術者がYoo氏の鍼を刺入する深さを制限する。
ここで参照することにより、その開示内容をここに組み込む、Teichert氏・他の米国公開特許出願第11/292,025号(米国特許公開公報第2007/0129744号)には、以下のような治療鍼のガイドアセンブリが開示されている。当該ガイドアセンブリは、軸とハンドル部を有する治療鍼と、使用前の治療鍼を格納し、セッティングのために当該治療鍼をガイドするガイドチューブ(すなわち挿管)と、ガイドチューブ内に配置され、鍼の軸をカバーする保持チューブと、コネクタが破壊されるか取り外されるまで、保持チューブをハンドルとガイドチューブの内壁との間に固定する、破壊可能あるいは取り外し可能なコネクタを備える。保持チューブは、内径が鍼の軸の直径より大きく、好ましくは、体内に刺入した後、保持チューブを鍼から抜き取ることができるよう、保持チューブの内径は、ハンドル部の外径より大きくなっている。使用時には、アセンブリはまず、処置する患者の皮膚の上に置かれ、コネクタを破壊または取り外すことにより治療鍼をリリースする。コネクタを取り外すか破壊すると、保持部は鍼の軸を、重力の影響下で、先端に向けて落され、次に、ガイドチューブが抜き取られた後、さらなる刺入および操作中の安定化を容易にするため、術者の手により掴まれる。
Teichert氏・他のアセンブリに対し、保持チューブが『ゆるく』フィットしていることは、鍼使用中に、保持チューブの取り外しを許容し、従って、Yoo氏のアセンブリの短所に幾分かは対応しているものの、コネクタが取り外されあるいは破壊された後であって、ガイドチューブを取り外す前は、保持チューブの位置を術者が制御できないという点は、水平方向での利用や、鍼が感点に対し下方からセットされ刺入される状況には概して適さない。
このため、全方向において、治療鍼の、無菌状態での刺入および操作を容易にし、そして、患者の健康状態に好ましい変化をもたらす、鍼治療師たちの間で一般に行われているいろいろな刺入後の処置を行うことを妨げない、改良された治療鍼と搬送システムが必要とされている。鍼の軸の安定化が必要かどうかは状況に依存するので、安定化のための特徴を備えることが選択可能であり、術者に対し、所定の刺入処置を強制することのない、改善された治療鍼および搬送システムを提供することは、有益である。
課題を解決するための手段は、ここに記載され、クレームされた主題の範囲の輪郭を示すことを意図し、概観するものである。課題を解決するための手段は主題の様々な態様を単純化して示すことにより、以下に示す詳細な説明の前置きとして、基本的な考え方を示すものである。この課題を解決するための手段も、次の詳細な説明も、発明を規定したり制限したりすることを意図するものではない。発明は、特許請求の範囲によってのみ定義される。
本主題の実施形態においては、組み立て済みかつ使用前の状態において、治療鍼搬送システムは、糸状(filiform)の軸と、大きく構成されたヘッド部とを備えた治療鍼と、軸方向の長さが、治療鍼の軸方向の長さより短い、少なくとも治療鍼の糸状の軸を格納し、汚染から保護するよう構成された挿管と、該挿管の外面と摺動可能に係合する安定用スリーブと、治療鍼をリリース可能に挿管内に保持する保持手段と、を有する、治療鍼搬送システムが提供される。
好ましくは、挿管の軸方向の長さは、治療鍼の軸方向の長さより、おおよそ2mmから5mm短く、安定用スリーブの軸方向の長さは、挿管の軸方向の長さのおおよそ4分の1から2分の1である。
処置体への治療鍼の導入方法もまた提供され、当該方法は、本記載に基づく治療鍼搬送システムを提供し、処置する患者の皮膚上の所定の感点に挿管を位置させ、安定用スリーブを下方へスライドして患者の皮膚に当接させ、保持手段を除去あるいは破壊することにより、挿管内で治療鍼をリリースし、治療鍼の糸状(filiform)軸を皮膚層(dermal layer)の内部に、あるいは貫通してセットし、治療鍼のさらなる刺入を許容すべく挿管を取り除き、選択的に(optionally)安定用スリーブを掴みつつ、治療鍼をさらに目的とする所定深さまで刺入し、選択的に(optionally)安定用スリーブを除去あるいは破棄する、という工程を有する。
安定用スリーブは、挿管の外面周りに、摺動可能に係合しているため、鍼治療のプロセス前あるいはプロセス中の任意の時点で、容易に破棄することができる。これにより、安定化が望まれる、あるいは必要とされる環境においては、任意で安定用スリーブを提供することができ、このとき、様々な刺入後の処置であって鍼治療師が一般的に行う種類の処置の実行中に、安定用スリーブが存在することにより起こりうる干渉を避けることができる。挿管の外面周りに対する安定用スリーブの、摺動可能な係合は、また、全方向における治療鍼の衛生的な刺入と操作を可能とする。
開示された主題、及び、それについての好適な使用のモードの性質及び利点のより十分な理解のため、以下の詳細な説明を参照し、添付の図面と共に理解すべきである。図面において、同じような参照番号は、同じような又は類似のステップ又は要素を示す。
図1は、開示された主題の実施例に基づく、治療鍼と搬送システムの分解斜視図である。 図2は、開示された主題の実施例に基づく、治療鍼と搬送システムの、組み立て済みかつ使用前の状態を示す図である。 図3は、図2のA-Aラインに沿った、拡大断面図である。 図4は、開示された主題に基づく治療鍼と搬送システムを用いた、治療鍼のセットおよび刺入のいくつかの段階を示す、斜視図である。
開示される装置および方法の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。この詳細な説明は、どの要素、特徴、あるいは工程も、それが発明にとって本質的なものであるということを示唆する意図を持って記載されたものではない。
図1から図3を参照すると、本開示に基づく、治療鍼と搬送システムの一実施形態は、参照番号1によって概ね示されており、治療鍼と搬送システムは、鍼10、挿管20、安定用スリーブ30、そしてリテイナ40を有する。鍼10は概ね従来の治療鍼と同様の構成を有し、糸状(filiform)の軸12と、術者/ユーザによる取り扱いを容易にするための、大径のヘッド部14とを有する。好適実施例においては、軸12とヘッド部14とは、灸および/または電気的刺激による処置に対応すべく、医学的に承認された外科用ステンレススチールにより形成されているか、あるいは当業者に知られた、適切な熱および電気を伝導する材料により形成されている。
図1は、治療鍼と搬送システムの、組み立て済みかつ使用前の状態を示し、少なくとも鍼10の糸状の軸12が挿管20に囲まれ、軸12が汚染から保護される。挿管20の内径は、鍼10のヘッド部14の直径を参照して、適宜選択されており、一旦リテイナ40が除去あるいは破壊されると、鍼10が挿管20内を自由にスライドするに十分な大きさ、ただし、鍼10を患者の皮膚の皮膚層(Dermal layer)の中、あるいはそれを貫通してセッティングされる時にユーザによりヘッド部14に加えられる軸方向の力によって、鍼10が極端に曲がったり、しなったりすることができるほどには大きくないようになっている。
挿管20の軸方向の長さは、治療鍼および搬送システムが組み立て済みかつ使用前状態の時に、少なくともヘッド部14が挿管20の端部を超えて延出するよう、鍼10の軸方向の長さと同程度になっている。軸12の軸方向の全長が、汚染から保護されるよう、挿管20に含まれる。好適な実施例においては、挿管20は鍼10より、患者の皮膚の皮層の厚み分だけ短い。最も好ましくは、挿管20の軸方向長さが、鍼10の軸方向と比べて、2mmから5mmだけ短くなるよう構成される。
挿管20は、当業者に知られている、任意の適切な材料で形成されていて良く、好適な実施例においては、ポリエチレンのように、経済的に生産できる、プラスチック製の材料で形成されている。そして、ガンマ線放射や、エチレンオキシド滅菌のような、貿易で認められている方法による殺菌処理中により、材質を劣化させることなく、殺菌が行われる。好適な実施例においては、挿管20は、製造に必要な材料の量を最小化するため、円形の断面を有する。しかしながら、当業者は、挿管20が、例えば四角形や三角形など、任意の断面形状を有するよう形成されて良いことを、理解するであろう。最も好ましくは、挿管20は、鍼10の『セッティング』を容易にするため、透明な材料で形成してもよい。
安定用スリーブ30は、治療鍼と搬送システムが、組み立て済みかつ使用前の時、円筒状に挿管20の一部を囲み、その内径は、安定用スリーブ30が摺動可能に挿管20の外面にぴったり係合して、ユーザが、使用中、安定用スリーブ30を容易に上下にスライドさせられるよう、しかし、ユーザによる外力が与えられていない時に、安定用スリーブ30が(重力により)挿管20に対し、自由にスライドすることを防ぐよう、挿管20の外径を参照して選択されている。安定用スリーブ30は、紙やプラスチックなど、任意の、適切な材料により形成されており、好適な実施例においては、経済的に製造可能な弾性材料により形成されていて、ガンマ線放射や、エチレンオキシド滅菌のような、貿易で認められている方法による殺菌処理中により、劣化させることなく、殺菌が行われる。もしも挿管20の断面形状として円以外の形状が選択されている場合は、当然、対応する安定用スリーブ30の断面形状は、それに合わせた形状とする。安定用スリーブ30の材料の厚みは、安定用スリーブ30が、ユーザによる外力が無い状態でその形状と構成を保持できるよう選択されているが、安定化するための施術の実施中にユーザが握った時には、容易に鍼10の軸12周りにつぶれる程度に柔軟である。
安定用スリーブ30の軸方向の長さは、鍼10の長さとその使用法を参照し、そして、人間の指の幅も多少考慮した上で、選択される。例えば、鍼10が傷跡のある、密度の高い、あるいは繊維質の組織(このような組織は、柔らかい組織に鍼を刺入する場合と比較して、より顕著な安定化が求められる)に刺入される場合、ユーザが安定用スリーブ30をより堅固に掴む、あるいは親指および他の複数の指で掴むことができるよう、比較的長い安定用スリーブ30が好ましい。逆に、鍼10が長く、柔らかい組織において、非常に深い目的の深さまで刺入する場合には、比較的短い(鍼10の全長と比較して)安定用スリーブ30が選択される。好適な実施例においては、安定用スリーブ30の軸方向の長さは、挿管20の軸方向の長さの、概ね4分の1から2分の1である。
リテイナ40は、治療鍼と搬送システムが組み立て済みかつ使用前の状態である場合に、鍼10を挿管20内の所定位置に保持しており、治療鍼と搬送システムが、患者の皮膚上の所定の感点に置かれると、鍼10を患者の皮膚の皮層の内部にあるいはこれを貫通してセットするため、ユーザにより除去あるいは破壊される。図3に最もよく表されている通り、リテイナ40は、好適実施例においては、挿管20の端部に挿入されており、鍼10のヘッド部14に近接して配置されて、リテイナ40が除去あるいは破壊されるまで、挿管20に対してリテイナ40自体の移動を防ぐ、取り外し可能な楔を備えている。代替的には、リテイナ40が、当業者に知られている任意の、接着剤、ハンドルあるいはコネクタを備えていても良い。
例として、しかし限定するのではなく、本開示の治療鍼と搬送システム1により、患者の体内に鍼10を刺入し安定させるための、いくつかの典型的な使用態様が、図4A〜4Gに示されている。理解を容易にするため、図4A〜4Gでは、鉛直方向、すなわち、治療鍼と搬送システム1が患者の上方において、ほぼ鉛直方向を向いている。しかしながら、当業者は、本治療鍼と搬送システム1が容易に、方向に拘わらず、水平方向や患者の下方からの場合を含んで、同様の利便性を持って、用いられ得ることを理解できるであろう。また、当業者は、図4A〜4Gが、安定化が望まれあるいは求められた場合に、および安定化が望まれないあるいは求められない場合に、任意の使用の段階に先立って安定用スリーブ30が除去され破棄される。
さて、図4Aを見ると、治療鍼と搬送システム1が術者により、組み立て済みかつ使用前の状態に保持されて、処置される患者の体の皮膚60の所定の感点に置かれているところが描かれている。図4Bでは、安定用スリーブ30が下へとスライドされて皮膚60に当接し、図4Cでは、鍼10の挿管20内での相対移動を可能とするため、リテイナ40が除去または破壊されている。
図4Dは、術者50が鍼10のヘッド部14を素早く叩くことによる、鍼10の、皮膚60の皮層の内部へのあるいはこれを貫通する『セッティング』を描いており、図4Eは、鍼10を更に刺入できるようにするための挿管20の除去を示す。図4Fに示すとおり、安定用スリーブ30は術者50が、鍼10を所定の目的の深さまでの鍼10の刺入する際のガイドのアシストとして用いられ、最終的には、図4Gに示すように、安定用スリーブ30は選択的に除去され破棄される。
本記載は、ここに開示され、クレームされる技術主題の実行についての、現在考えられるベストモードの説明であり、その技術主題の一般的な原理を説明することを目的としてなされているのであって、限定する意味で曲解すべきでない。技術主題の基礎となる原理の理解を通して当業者にとって明らかとなる通り、開示された範囲から逸脱することなく、様々な実施において、本技術主題の実用性を見出すことができる。

Claims (7)

  1. 組み立て済みかつ使用前の治療鍼搬送システムであって、
    糸状の軸と大径のヘッド部とを有する治療鍼と、
    軸方向の長さが前記治療鍼の軸方向の長さより小さく、少なくとも前記治療鍼の前記糸状の軸を格納して前記糸状の軸を汚染から保護する、挿管と、
    前記挿管の外面に摺動可能に係合する安定用スリーブと、
    前記治療鍼を前記挿管内に固定する、除去可能なリテイナ手段と、
    を備えた、治療鍼搬送システム。
  2. 前記挿管の軸方向の長さが、前記治療鍼の軸方向の長さより、概ね2mmから5mmの範囲で短い、請求項1に記載の治療鍼搬送システム。
  3. 前記安定用スリーブの軸方向の長さが、前記挿管の軸方向の長さの、概ね4分の1から2分の1の間にある、請求項1に記載の治療鍼搬送システム。
  4. 前記リテイナ手段は、前記挿管の内壁と、前記治療鍼の大径ヘッド部との間に挿入される、除去可能な弾性楔を有する、請求項1に記載の治療鍼搬送システム。
  5. 前記リテイナ手段は、前記治療鍼の大径ヘッド部に隣接した挿管の端部に貼り付けられた接着剤を有する、請求項1に記載の治療鍼搬送システム。
  6. 処置対象の体内に治療鍼を導入する方法であって、
    請求項1に記載の治療鍼を準備し、
    処置対象の患者の皮膚上の所定の感点に前記挿管を位置させ、
    前記安定用スリーブを、患者の皮膚に当接するまで下方にスライドさせ、
    前記リテイナ手段を除去または破壊することにより、前記挿管内で前記治療鍼をリリースし、
    前記治療鍼の前記糸状の軸を皮膚層(dermal layer)の内部に、または貫通させてセッティングし、
    前記治療鍼のさらなる刺入を許容するため、前記挿管を除去し、
    選択的に、前記治療鍼を所定の目的深さまで刺入しながら前記安定用スリーブを掴み、
    選択的に、前記安定用スリーブを除去あるいは破棄する、方法。
  7. 前記の選択的に前記安定用スリーブを除去あるいは破棄するステップは、処置対象の患者の皮膚上の所定の感点に前記挿管を位置させるステップの前に実行される、請求項6に記載の方法。
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