JPH05500766A - 外科用針止め器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ｒ外科用針止め器具Ｊ 本発明は、外科的処置の際に縫い針を受けたり案内する外科用器具に関する。本 発明は特に、スティミー処置（Ｓｔａｍｅｙ処置）や類似の処置の際に外科用縫 い針を受けたり案内するための針止め器具に関する。本器具は、外科的処置の際 に外科医の縫い針による創傷を防止するために発明されたのであるが、その結果 、外科医に後天性免疫不全症候群（エイズ）や肝炎等が感染するのを防止するも のである。

発明の背景 発明の分野 スティミー処置（Ｓｔａｍｅｙ処置）は、女性のストレス性尿失禁を治療するだ めの外科的処置である。もう一つの類似の処置は、ビリーラ処置（Ｐｅｒｅｙｒ ａ処置）である。スティミー処置（Ｓｔａｍｅｙ処置）は、膀胱頚部の尿道周囲 の組織における縫合を含む処置である。これらの縫合では、スティミー針（Ｓｔ ａｍｅｙ針）が置部の筋膜まで通る。縫合は、失禁状態の治癒を助けるために膀 胱頚部を持ち上げるのに用いられる。外科医が膀胱頚部における指を休ませるた めに、膣の切開がなされる。スティミー針（Ｓｔａｍｅｙ針）は、癒合した恥骨 の後部の置部の筋膜を通って、癒合表面の後部に沿って縫うのである。

現在の慣例上、外科医は、同側の膀胱頚部における膣の切開に利き手でない方の 手の人差し指を挿入し、利き手の人指し指の指先に向かって縫い針の針頭を移動 することによって、骨盤において縫い針を扱うのである。縫い針が骨盤の中を通 って膣の切開から出る際に、外科医の大指し指は、縫い針の針頭上に保たれる。

なお、スティミー処置（Ｓｔａｍｅｙ処置）についての詳細は、Ｃａｍｐｂｅｌ ｌ″Ｓ　Ｌｌｒｏｌｏｇｙ第５版の第２７０２頁〜第２７１０頁に記載されてい る。

この処置の危険の一つは、外科医が人指し指に縫い針による裂傷や穿刺を負うこ とである。Ｂ型肝炎やエイズが流行する以前は、その感染の危険性は極微であっ た。しかしながら、これらＢ型肝炎、エイズ等の病気の罹患率の現在の実情に鑑 み、外科医がこれらの処置の際に、自分自身や患者に縫い針による裂傷や穿刺を 負わせるのを防止することが必須になってきた。本発明の器具により縫い針を受 け止めることによってこの危険性が除かれるのである。

先行技術 縫い針による創傷から指を保護するための器具としては、これまでに様々な器具 が知られている。米国特許第３．２２８．０３３号（Ａｍｅｓ　ｅｔ　ａｌ、） は、人の指の赤んぼのおむつビンによる創傷を防止する指ガードである。米国特 許第３．５１１．２４２号（Ａｇｎｏｎｅ）は、外科医の縫合針による指の創傷 を防止する外科用指サツクに関する。その指サツクは、手術の際に患者の傷つい た組織を感じて支えるに十分なほど柔軟である。米国特許第１．３８０．９６０ 号（Ｈｍｅｎｉａ）は、指のかぎ針による創傷を防止するシンプルに関する。

指のおおいやグローブを有する他の外科用器具がこれまでに知られている。米国 特許第２．７８１．７６０号（Ｂａｅｒ）は、三日月形のブレードを有する僧帽 弁手術のための器具に関し、その器具は外科医の人差し指にぴったり合う。米国 特許第２．８４７．０１２号（ＥａｓｔＯｌｌａｎ）は、羊膜の膜組織を裂くた めの外科用グローブに関する。米国特許第２．８１１，９６９号（Ｓｃｈｕｂｅ ｒｔ）は、羊膜の嚢を裂くための別の産科用器具に関する。

しかしながら、上述したこれらの器具においては、切開を通る縫い針を受けたり 案内したり、又は外科医の縫い針による創傷を防止する程度のものである。

発明の要旨 本出願人は、手術の際縫い針を受けたり案内することによって、外科医がスティ ミー処置（Ｓｔａｍｅｙ処置）や類似の処置を施すのを助けるための外科用器具 を発明した。この外科用器具は、同時に外科医を縫い針による創傷から保護する ものである。

本出願人が発明した針止め器具は、３つの主要部から構成される手持ち式器具で あり、その３つの主要部とは、指ハウジング、針受は部、及びハンドル部である 。指ハウジングは、一本の指が入る形状である。指ハウジングの一端は、縫い針 を受けたり案内するための針受は部に連結されている。指ハウジングのもう一方 の端にはハンドル部が連結されている。そのハンドル部は、一本の指をハウジン グに入れた際にその手の残りの指でハンドル部を掴持することができるように設 計されている。

本発明の器具は、癒合した恥骨の後部にステイミー針（Ｓｔａｍｅｙ針）を通す スティミー処置（Ｓｔａｍｅｙ処置）の一部において用いられるものである。外 科医は、針止め器具の指ハウジング中に利き手でない方の手の一本の指、好まし くは人差し指を挿入し、残りの指で針止め器具のハンドル部をつかむ。それから 、針止め器具を膣の切開中に挿入し癒合部の後部に通すのである。さらに、ステ ィミー針（Ｓｔａｍｅｙ針）を利き手によって針止め器具の針受は空間中に導入 する。外科医に縫い針による創傷を負わせる危険性なしに、縫い針は骨盤を通っ て膣の切開の外に導かれるのである。

本発明の針止め器具によるこれらの特徴は、以下に簡単な説明をした添付図面を 参照するとさらに容易に理解できる。

図面の簡単な説明 図１は、本発明の外科用針止め器具を手に保持した状態の斜視図であり、図２は その平面図であり、図３はその底面図であり、さらに、図４は、図３の線４−４ に沿った断面図である。また、図５は、本発明の別の実施態様の平面図であり、 その指ハウジングは挿入された指を完全に囲む頂部を有するものである。

詳細な説明 図１に示されているように、本発明の外科用針止め器具は、一本の指を入れる指 ハウジング】を具備している。ハンドル部２は、指ハウジングの一端に連結され ており、手の一本の指をハウジングに入れた際にその手の残りの指がハンドル部 を掴持し得るように設計されている。針を受け止めるための開口部４を有する針 受は部３は、指ハウジングに連結されている。

指ハウジングは、ハンドル部と反対側の端に、指ハウジングに入れた指を針によ る創傷から保護するための末端壁５を有している。指ハウジングの末端壁からハ ンドル部に至るまで指を受け止める基底部６が延びており、その基底部の端から 端まで沿って側壁が延びている。指ハウジングの基底部、末端壁、及び側壁は全 体として、内部面を有して指を受け止めるための空間を規定している。

針受は部は、指ハウジングの末端壁に近い方の端部で連結されている。針受は部 は、指ハウジングの外面部、及びそれに連結した針受は空間を規定する壁部とか ら成る。針受は部は、大体円錐体の形状をしており、その円錐体の開いた底面は 針を受け入れる開口部を形成している。針を受け入れる空間の形状はまた、外科 手術における組織の裂傷を防止するために円錐体の開いた底面から先細になって いる。

ハンドル部は、その第一区間が指ハウジングから該ハウジングの長手方向の軸に 沿った方向に延びており、指ハウジングに入れた人差し指とその人差し指と同じ 方の手の親指の間に第一区間を掴持できるものである。さらに、ハンドル部は、 その第二区間が第一区間からある角度をなした方向に延びており、針止め器具を 保持している手の残りの指と掌の間に第二区間を掴持できるものである。

図５は、本発明の針止め器具の別の実施態様を示したものであり、その指ハウジ ングは側壁と末端壁の上端に頂部が設けられており、これにより、指ハウジング に挿入した指を完全に囲むようにくぼんだ指受は空間を形成するものである。頂 部は、指ハウジングに挿入した指を支持し保持するのに役立つ。

本発明の針止め器具は、様々な大きさに製造することが可能で、右手用のものも 左手用のものも製造できる。図に示された針止め器具の寸法については、指ハウ ジングは全長５ｃｍ、外径１．５ａｍであり、ハンドル部は全長約１３　ｃｍで その第一区間が４ｃｍ、第二区間が９ｃｍであり、ハンドル部の外径は０．５ｃ ＋ｎである。さらに、針受は空間は、直径１．５ｃｍの円形の開口部を有し、深 さは３ｃｍである。

本発明の針止め器具の材料については、十分な硬さを有し針で貫かれることのな い適宜の材料を用いればよい。例えば、プラスチック、金属等を用い、好ましく はステンレス鋼を用いればよい。これらの代わりに、使い捨ての器具として使用 できるような材料を用いてもよい。例えば、針受は部にステンレス鋼を用い、指 ハウジングにプラスチック若しくは他の合成樹脂を用いる。ハンドル部には硬い 材料を用いるが、好ましくは合成樹脂を被覆したワイヤー若しくは軟金属のよう に使用者が適宜曲げることが可能な展性のある材料が適合する。図５に示された 本発明の実施態様において、指ハウジングの頂部は、透明で弾力性のある材料か ら成る。しかし、頂部の材料としては、このような材料に限定されるものではな く、可撓性若しくは弾力性のある材料、又は指ハウジングを一体成型できるよう に指ハウジングを構成しているのと同じ硬い材料を用いてもよい。頂部は、ハウ ジングに挿入した一本の指や複数本の違った大きさの指を支持したり保持するの に役立つものである。

なお、針受は部は、中に挿入した針を支持したり保持するだめの手段を含むもの である。

本発明の針止め器具を使用することによって、外科医は、スティミー処置（Ｓｔ ａｍｅｙ処置）や類似の処置の際、縫い針による指の裂傷や穿刺を防止すること ができる。これにより、外科医がＢ型肝炎やエイズ（ＡＩＤＳ）のような重大な 感染症にかかる危険性を除（ことができるものである。

針止め器具やその材料の詳細については前述した通りであるが、本願に記載の発 明の請求の範囲内で他の構成を付加したり、他の材料を用いることが可能である のは勿論のことである。

ＦＩＧ、４ 要約書 本発明は、指ハウジング、針受は部、及びハンドル部とからなる外科用針止め器 具であって、指ハウジングは一本の指か入る形状である。指ハウジングの一端に は、指に創傷を負うのを防止する末端壁並びに縫い針を受け止め案内するための 針受は部が形設されている。針受は部の形状は円錐体が好ましい。指ハウジング の反対側の端にはハンドル部が連結され、ハウジングに一本の指を挿入した際に その指と同じ方の手の残りの指でハンドル部を掴持できるように構成されている 。

本発明の器具は、スティミー処置（Ｓｔａｍｅｙ処置）や類似の処置において用 いられる。本発明の器具は、外科手術の切開の際に縫い針を受け止め案内するこ とができ、これにより、外科医が縫い針によって指に創傷を負うのを防止する。

本発明の器具を用いることにより、外科医がエイズ（ＡＩＤＳ）やＢ型肝炎のよ うな重大な感染症にかかるのを防止することができる。

国際調査報告

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．外科的処置の際縫い針を受け止め案内するための針止め器具であって、該針 止め器具はすなわち、 中に一本の指を挿入する指ハウジングと、前記指ハウジングの第一端に連結され 、前記ハウジングに一本の指を挿入した際にその指と同じ方の手の残りの指で掴 持できるように構成されたハンドル部と、 さらに、前記指ハウジングに連結され、針が受け止められる際に通る開口部を有 し針を受け止め案内する針受け空間を規定する手段、 とからなることを特徴とする針止め器具。
2. ２．前記指ハウジングが、前記指ハウジングの第一端と反対側の第二端、並びに 該第二端において前記指ハウジングに挿入した指を保護するための末端壁を有し て構成されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の針止め器具。
3. ３．前記指ハウジングが、前記第二端の末端壁から前記第一端まで延びて指を受 け止める基底部、並びに該基底部に沿って前記末端壁から前記第一端まで延びる 側壁を有して構成されることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の針止め器具 。
4. ４．前記指ハウジングの基底部、末端壁、及び側壁が全体として内部面を有して 、指を受け入れる空間を規定し、また、針受け空間を規定する前記手段が前記指 ハウジングの外面上に連結されて構成されることを特徴とする請求の範囲第３項 に記載の針止め器具。
5. ５．前記指ハウジングが前記側壁に沿って前記第二端の末端壁から前記第一端ま で延びる頂部を有し、前記指ハウジングの基底部、末端壁、側壁、及び頂部が全 体として内部面を有し、指を受け入れる空間を規定して構成されることを特徴と する請求の範囲第３項に記載の計止め器具。
6. ６．針受け空間を規定する前記手段が、前記指ハウジングの外面部、及び該外面 部に連結され針受け空間を規定する壁部から構成されることを特徴とする請求の 範囲第１項に記載の針止め器具。
7. ７．前記針受け空間の形状が略円錐体であり、該空間の略円錐体の底面が針を受 け入れる前記開口部を形成していることを特徴とする請求の範囲第６項に記載の 針止め器具。
8. ８．前記指ハウジングの外面部の形状が部分的に円錐体であり、前記壁部が規定 する空間の形状も部分的に円錐体であることを特徴とする請求の範囲第７項に記 載の針止め器具。
9. ９．前記指ハウジングの第一端に連結された前記ハンドル部において、 前記ハンドル部の第一区間が、前記指ハウジングから前記指ハウジングの略長手 方向に延び、前記指ハウジングに挿入した人指し指と該人指し指と同じ方の手の 親指との間に前記第一区間を掴持することが可能で、 さらに、前記第一区間からある角度をなして前記ハンドル部の第二区間が延び、 前記人差し指と同じ方の手の残りの指と掌との間に前記第二区間を掴持すること が可能であるように構成されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の針止 め器具。