JP2019207252A - 携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイス - Google Patents

携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2019207252A
JP2019207252A JP2019140989A JP2019140989A JP2019207252A JP 2019207252 A JP2019207252 A JP 2019207252A JP 2019140989 A JP2019140989 A JP 2019140989A JP 2019140989 A JP2019140989 A JP 2019140989A JP 2019207252 A JP2019207252 A JP 2019207252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control stem
indexing plate
stem
plate
position indexing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019140989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6884827B2 (ja
Inventor
ヴィットリオ・ザネスコ
Zanesco Vittorio
パスカル・ラゴルゲット
Lagorgette Pascal
パスカル・メイエ
Meyer Pascal
ダミアン・シュムツ
Schmutz Damien
ラファエル・バルメ
Balmer Raphael
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ETA Manufacture Horlogere Suisse SA
Original Assignee
ETA Manufacture Horlogere Suisse SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ETA Manufacture Horlogere Suisse SA filed Critical ETA Manufacture Horlogere Suisse SA
Publication of JP2019207252A publication Critical patent/JP2019207252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6884827B2 publication Critical patent/JP6884827B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B19/00Indicating the time by visual means
    • G04B19/24Clocks or watches with date or week-day indicators, i.e. calendar clocks or watches; Clockwork calendars
    • G04B19/243Clocks or watches with date or week-day indicators, i.e. calendar clocks or watches; Clockwork calendars characterised by the shape of the date indicator
    • G04B19/247Clocks or watches with date or week-day indicators, i.e. calendar clocks or watches; Clockwork calendars characterised by the shape of the date indicator disc-shaped
    • G04B19/25Devices for setting the date indicators manually
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B37/00Cases
    • G04B37/08Hermetic sealing of openings, joints, passages or slits
    • G04B37/081Complete encasings for wrist or pocket watches also comprising means for hermetic sealing of the winding stem and crown
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04GELECTRONIC TIME-PIECES
    • G04G21/00Input or output devices integrated in time-pieces
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B27/00Mechanical devices for setting the time indicating means
    • G04B27/02Mechanical devices for setting the time indicating means by making use of the winding means
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B27/00Mechanical devices for setting the time indicating means
    • G04B27/002The setting apparatus being crown shaped
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/001Electromechanical switches for setting or display
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/001Electromechanical switches for setting or display
    • G04C3/005Multiple switches
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04GELECTRONIC TIME-PIECES
    • G04G21/00Input or output devices integrated in time-pieces
    • G04G21/08Touch switches specially adapted for time-pieces

Abstract

【課題】小直径のステムを有する、少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイスを提供する。【解決手段】小型の携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイスに関し、このデバイスは、少なくとも第1の位置と第2の位置との間で軸方向に可動な制御ステム4を有し、この制御ステム4は、第1端6に操作部材を備え、第2端10に向かって、制御ステム4の第1の位置と第2の位置のそれぞれを機械的機能または電子的機能の1つと合わせるために弾性部材80と協働するように構成された位置割り出し板58を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、小型の携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイスに関する。より正確には、本発明は、それぞれの電子的機能または機械的機能を制御ステムの個別の位置に合わせることを可能とする機械的位置割り出し装置を備えた制御ステムを有するデバイスに関するものである。
本発明は、時計のような小型の携帯品に装着されて、その携帯品の電子的機能および/または機械的機能の1つ以上を制御するように構成された制御ステムの分野に関する。
極めて簡単に言えば、この種の制御ステムは、その直径よりも長さがかなり大きい円柱部を備え、携帯品の外側に位置するその一端に、使用者が制御ステムを操作して1つもしくは複数の電子的機能または機械的機能を調整することを可能とするための竜頭が固定される。これらのステムでいくつかの機能を制御する場合には、それぞれの所与の機能を制御ステムの決められた位置に合わせることが可能でなければならない。
そのような制御ステムの一例を、本特許出願に添付の図22に示している。その全体を全体参照番号200で示す、この制御ステムは、円柱部202を有し、これは、操作用竜頭204が装着される携帯品(図示せず)の外側に位置するその端において操作用竜頭204で終端している。制御ステム200の円柱部202には、操作用竜頭204とは反対のその端に向かって、十分に丸みを帯びた外形の2つのフランジ210aおよび210bによって互いに分離された3つの一連の環状溝208a、208b、208cで形成されたカム軌道206が設けられている。環状溝208a〜208cの寸法は、例えば軌道カム206の環状溝208a内に突出する例えばU字形バネであるバネ214の弾性アーム212の寸法に適合されている。バネ214の弾性アーム212を環状溝208aから環状溝208bに移動させるためには、使用者が、弾性アーム212を開くように動かしてフランジ210aを乗り越えて環状溝208bにおいて再び閉じるまでスライドさせるのに必要な力よりも大きい牽引力を制御ステム200に作用させなければならないと理解される。逆に、バネ214の弾性アーム212を環状溝208bから環状溝208aに移動させたい場合には、弾性アーム212を変形させてフランジ210aを乗り越えて環状溝208aに落とし入れることを可能とするのに十分な推力を制御ステム200に作用させなければならない。バネ214の弾性アーム212を環状溝208bから環状溝208cに移行させる場合、およびその逆の場合についても同様である。
このように、バネの弾性アームと、制御ステムの円柱部に一体のカム軌道と、の協働によって、効果的に、所与の機能の調整にそれぞれ対応する例えば制御ステムの3通りの安定位置を規定することが可能である。ところが、このソリューションの欠点は、制御ステムの円柱部にカム軌道を機械加工するためには、制御ステムの円柱部の直径が比較的大きくなければならないことにあり、これによって、そのような制御ステムを使用することは、特に、ミドルケースに大直径の孔を加工することが特にミドルケースの厚さが理由で望ましくない腕時計の分野では極めて難しくなり、さらには不可能となる。
本発明の目的は、特に時計製作技術の分野で使用可能とするのに十分な小直径のステムを有する、少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイスを提供することにより、上記問題などを克服することである。
この目的のため、本発明は、小型の携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイスに関し、このデバイスは、少なくとも第1の位置と第2の位置との間で軸方向に可動な制御ステムを有し、この制御ステムは、第1端に操作部材を備え、第2端に向かって、制御ステムの第1の位置と第2の位置のそれぞれを機械的機能または電子的機能の1つと合わせるために弾性部材と協働するように構成された位置割り出し板を備える。
従属請求項の主題をなす本発明の他の特徴によれば、
− 割り出し板は、概ね水平面内に広がる。
− 弾性部材は、制御ステムの第1の位置と第2の位置を規定するために位置割り出し板に設けられた2つの同一のカム軌道と協働する2つの弾性アームを有する。
− 2つのカム軌道は、制御ステムの1つの不安定位置と1つの安定位置を規定するか、または2つのカム軌道は、制御ステムの第1の安定位置と第2の安定位置を規定する。
− 2つのカム軌道が制御ステムの第1の安定位置と第2の安定位置を規定する場合には、それらのカム軌道は、第2の凹部から尖部で分離された第1の凹部を含み、第1と第2の凹部は、制御ステムの第1と第2の安定位置を規定し、弾性部材の弾性アームは、尖部を乗り越えることによって、第1の凹部から第2の凹部へと、およびその逆に移行する。
− 2つのカム軌道が制御ステムの1つの安定位置と1つの不安定位置を規定する場合には、それらのカム軌道は、安定位置を規定する凹部を含み、弾性部材の弾性アームは、凹部を離れて、制御ステムの不安定位置を規定するランプ傾斜プロファイルに係合し、これにより、弾性アームは、そのレスト位置から離れるように動かされる。
− 位置割り出し板は、制御ステムに設けられた溝内に収容される。
− 位置割り出し板は、制御ステムと一体であるか、または位置割り出し板は、制御ステムに取り外し可能に結合される。
− 位置割り出し板が制御ステムに取り外し可能に結合される場合には、位置割り出し板と制御ステムとの結合は、通常の使用状態における位置割り出し板と制御ステムの結合解除を防ぐように構成された弾性結合である。
これらの特徴の結果として、本発明は、少なくとも2つの電子的機能または機械的機能を制御するためのデバイスを提供し、このデバイスは寸法が抑制されることで、このような制御デバイスを、特に腕時計のような小型の携帯品の内部に装着することを可能としている。実際に、制御ステムの位置割り出し用の機械的構造は、実際の制御ステムから、制御ステムとは別に機械加工される位置割り出し板に移されている。この板は、比較的薄く、しかも概ね水平面内に広がっているが、一方、機械的な位置割り出し構造が制御ステム上に配置される場合には、制御ステムの直径ひいては携帯品のミドルケースの高さが必然的に増大することで、特に時計の分野では回避することが求められる携帯品の厚さの増大につながる。
さらに、本発明による制御デバイスでは、摩耗を可能な限り抑制して、制御デバイスの最大限の寿命を確保するために、摩擦を略排除している。また、摩擦の発生が少ないほど、特に不安定な押し込み位置に制御ステムを操作することは容易となる。この摩擦を最小限に抑えるために、本発明による制御デバイスで生じる電気的接触はいずれも、摩擦によって得られるものではないことに留意することが特に重要である。電気的接触はいずれも、部品同士の当接によって得られる。従って、部品同士が擦れ合う場合よりも、生じる摩耗ははるかに少ない。位置割り出し板についても同様であり、その上動は制限バネによって制限されるが、位置割り出し板ひいては制御ステムは、通常の運用状態では制限バネに接触しない。この場合も、摩擦は観測されない。
最後に、制御ステムと割り出し板とが分離不可能に取り付けられるのではないことによって、本発明による制御デバイスを装備する時計がある程度の価格である場合に特に効果的である制御デバイスの分解性を確保する。
また、本発明による制御デバイスで生じる電気的接触はいずれも、電気的接触がないときには制御デバイスの電力消費はゼロであることを意味するガルバニック式であるということも注目される。
本発明の他の特徴および効果は、単なる非限定的な例示として、添付の図面を参照して提示される、本発明による制御デバイスの例示的な実施形態についての以下の詳細な説明から、より明らかになるであろう。
図1は、小型の携帯品の電子的機能の少なくとも1つを制御するためのデバイスの、組み立て前の状態の斜視図である。 図2は、下枠の上面斜視図である。 図3は、左から右へと、その後端から前端まで延びる制御ステムの斜視図である。 図4は、支持リングと着磁リングとで形成される磁気アセンブリ、および平滑軸受の、組み立て前の状態の斜視図である。 図5は、平滑軸受、および支持リングと着磁リングとで形成された磁気アセンブリ、が内部に配置された制御デバイスの、垂直面に沿った長手断面図である。 図6は、上枠の底面斜視図である。 図7Aは、制御ステムの位置割り出し板の上面斜視図である。図7Bは、図7Aにおいて丸で囲んだ領域の拡大図である。 図8は、制御ステムの位置割り出し板と協働するように構成された位置決めバネの斜視図である。 図9は、制御ステムの位置割り出し板の変位制限用のバネの上面斜視図である。 図10は、分解板の斜視図である。 図11は、制御デバイスの一部の長手断面図であり、制御ステムを位置割り出し板から解放するために、先の尖った工具が挿入される孔を示している。 図12Aは、位置割り出し板および位置決めバネと協働する制御ステムを示す斜視図であり、制御ステムは安定位置T1にある。 図12Bは、図12Aと同様の図であり、制御ステムは不安定な押し込み位置T0にある。 図12Cは、図12Aと同様の図であり、制御ステムは安定した引き出し位置T2にある。 図13は、第1と第2の接触バネの斜視図である。 図14Aおよび14Bは、制御ステムの位置割り出し板のフィンガと、第3および第4の接触バネとの協働を示す概略図である。 図15は、フレキシブルプリント回路シートの部分斜視図であり、その上に第1と第2の接触バネの接触パッドが配置されている。 図16は、フレキシブルプリント回路シートの自由部の斜視図であり、その上に誘導式センサが固定されている。 図17Aは、制御デバイスの斜視図であり、その裏面上にフレキシブルプリントシートの自由部が折り畳まれている。 図17Bは、制御デバイスの斜視図であり、その裏面上にフレキシブルプリント回路シートの自由部が折り畳まれて、ネジで制御デバイスに固定された保持板によって保持されている。 図18は、携帯品に装着された制御デバイスの斜視図である。 図19は、図18と同様の図であり、制御ステムは携帯品から取り外されている。 図20Aは、2つの安定位置のみを規定する、制御ステムの位置割り出し板の上面斜視図である。図20Bは、図20Aにおいて丸で囲んだ領域の拡大図である。 図21Aは、1つの安定位置と1つの不安定な押し込み位置のみを規定する、制御ステムの位置割り出し板の上面斜視図である。図21Bは、図21Aにおいて丸で囲んだ領域の拡大図である。 図22は、既に引用した、従来技術による制御ステムの斜視図である。
本発明は、時計のような小型の携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するステムのための位置割り出し機構を、当該制御ステムから、その制御ステムとは別に機械加工される板に移すことにある包括的発明概念を、展開させたものである。これにより、制御ステムの直径を抑制し、それに伴って時計のような携帯品のミドルケースの厚さを抑制することが可能である。この結果は、典型的には弾性部材と協働する2つのカム軌道の形態をとる割り出し機構を、制御ステム上に直接構成するのではなく、制御ステムとは別個の部品をなして制御ステムに機械的に結合される薄板に形成することによって得られる。制御ステムは、その割り出し機構を有しないことで、その直径を抑制することができるとともに、本発明の位置割り出し板の厚さが小さいことによって、本発明の制御ステムの寸法は顕著に増大することはない。
以下の全体において、後前方向とは、携帯品の裏蓋が広がる平面に対して平行に、制御ステムの長手方向対称軸X−Xに沿って、外部の操作用竜頭から、この制御デバイスを装備する携帯品の内部に向かって水平に延びる直線方向である。従って、制御ステムは、後ろから前に押し込まれて、前から後ろに引き出されることになる。また、垂直方向とは、制御ステムが延在する平面に対して垂直に延びる方向である。
図1は、腕時計のような小型の携帯品の電子的機能の少なくとも1つを制御するためのデバイスの、組み立て前の状態の斜視図である。その全体を全体参照番号1で示す、この制御デバイスは、例えば射出プラスチック材料または黄銅のような非磁性金属材料で構成された下枠2(図2を参照)を備える。この下枠2は、長手方向対称軸X−X(図3を参照)を有する好ましくは細長い略円柱状の制御ステム4のための、クレードルとして機能する。この制御ステム4は、その長手方向対称軸X−Xに沿って、前から後ろへと、さらには後ろから前へと、スライドするように構成され、さらに/または、その同じ長手方向対称軸X−Xに関して時計回りおよび反時計回りに回転するように構成される。
制御デバイス1を装備したときの携帯品の外側に位置する後端6において、制御ステム4は操作用竜頭8を受ける(図18を参照)。
組み立てられたときの制御デバイス1の内部に位置する前端10において、制御ステム4は、例えば方形セクション12を有するとともに、磁気アセンブリ14と平滑軸受16を相次いで受ける。
磁気アセンブリ14は、2極着磁リングまたは多極着磁リング18と、着磁リング18が典型的には接着接合によって固定された支持リング20と、を含む(図4を参照)。支持リング20は、略円筒状の構成要素である。図5に示すように、支持リング20は、後ろから前へ、着磁リング18が係合する第1の外径D1を有する第1セクション22aと、第1の外径D1より大きい第2の外径D2を有するとともに着磁リング18が当接するショルダ部24を画定する第2セクション22bと、を有する。支持リング20の第1セクション22aは、制御ステム4の方形セクション12に適合した形状およびサイズの方形孔26が貫通しており、これは、制御ステム4と共にスライドピニオン式機構を形成する。すなわち、制御ステム4を軸方向にスライドさせたときに、支持リング20および着磁リング18は不動に維持される。一方、制御ステム4を回転させると、制御ステム4は、支持リング20および着磁リング18を回転駆動する。支持リング20によって支持される着磁リング18が制御ステム4に接触しないことは、上記から明らかであり、これにより、制御デバイス1を装備する携帯品に衝撃が与えられた場合にそれを保護することが可能である。
平滑軸受16は、制御ステム4の方形セクション12が内接する円の直径よりもごくわずかに大きい第1の内径D3を有する円筒状ハウジング28を画定しており(図5を参照)、これにより、制御ステム4は、この円筒状ハウジング28内で軸方向スライドおよび/または回転が可能である。このように、平滑軸受16によって、制御ステム4の完全な軸方向案内を確保する。
なお、注目されるのは、支持リング20の第1セクション22aに設けられた方形孔26は、平滑軸受16の第3の外径D5に外嵌する第2の内径D4を有する環状孔30によって、制御デバイス1の前方に向かって延長されているということである。このようにして、支持リング20は、自由に回転するように平滑軸受16に外嵌されて、平滑軸受16と軸方向に当接するように動き、これにより、これらの2つの構成要素の完全な軸方向アライメントを確保して、スライドピニオン式連結によって生じ得る同心性の問題を解決することが可能となる。
平滑軸受16は、軸方向に動かないように、その外面に環状鍔32が設けられていることが分かり、これは、下枠2(図2を参照)および下枠2を覆うように配置される例えば射出プラスチック材料または黄銅のような非磁性金属材料で構成された上枠36(図6を参照)にそれぞれ配置された第1の溝34aおよび第2の溝34b内に突出する。これら2つの下枠2と上枠36についての詳細は後述する。
上述の磁気アセンブリ14および平滑軸受16は、単なる例示目的で示されたものにすぎないことに留意することが重要である。実際に、例えば鋼鉄で構成された制御ステム4が、下枠2および上枠36に擦れて、これら2つの下枠2および上枠36を一般的に構成するプラスチック材料の摩耗が生じることを防ぐために、例えば鋼鉄または黄銅で構成された平滑軸受16が配置される。一方、簡略化した実施形態では、そのような平滑軸受16を使用することなく、制御ステム4を下枠2で直接支持するように配置することを想定することが可能である。
同様に、着磁リング18、および着磁リング18が固定される支持リング20は、着磁リング18の回転によって誘起される磁場の局所変化によって制御ステム4の回転を検出する場合のものである。一方、磁気アセンブリ14を例えばスライドピニオンで置き換えることを想定することが十分可能であり、その位置によって、例えば、制御デバイス1を装備する時計の主ゼンマイの巻き上げまたは時刻設定を制御する。
また、その長さの一部に方形セクションを備える制御ステム4の例は、単なる例示目的で提示されたものにすぎないことに留意することも重要である。実際には、磁気アセンブリ14を回転駆動するために、制御ステム4は、例えば三角形または楕円形など、円形セクション以外の任意のタイプのセクションを有してよい。
下枠2と上枠36は、これらを合わせたアセンブリによって制御デバイス1の外部形状を規定しており、これらは、例えば、概ね平行六面体形状を有する。下枠2は、制御ステム4を受けるクレードルを形成する(図2を参照)。この目的のため、下枠2は、前方に向かって、平滑軸受16のための座部として機能する半円形プロファイルの第1の受け面38を有し、これに環状鍔32を受ける第1の溝34aが設けられている。このようにして、軸方向と回転方向の両方で、平滑軸受1が不動であることを確保する。
さらに、下枠2は、後方に向かって、第2の受け面40を有し、その半円形プロファイルの中心は制御ステム4の長手方向対称軸X−X上にあるが、その直径は制御ステム4の直径よりも大きい。組み立てられた制御デバイス1を携帯品に組み込む前に試験する段階では、制御ステム4を第2の受け面40に載置するのみであると理解することが重要である。この組み立て段階では、試験目的で、制御ステム4は、制御デバイス1に挿入されて水平方向に延在し、その前端10では平滑軸受16によって、その後端6では第2の受け面40によって、支持されるとともに軸方向に案内される。一方、制御デバイス1が携帯品に組み込まれると、制御ステム4は、携帯品のミドルケース48に設けられた孔42に貫通して、案内および支持され(図19を参照)、その孔は裏蓋49によって下方で境界画定される。
さらに、下枠2には、着磁リング18およびその支持リング20で形成された磁気アセンブリ14を受けるために、半円形プロファイルの第3と第4の逃げ面44aおよび46aが設けられ、上枠36には、相補的な逃げ面44bおよび46b(図6を参照)が設けられている。注目されるのは、制御デバイス1が組み立てられて携帯品に装着されたときに、着磁リング18およびその支持リング20は、第3と第4の逃げ面44a、46aおよび相補的な逃げ面44b、46bに接触していないということである。同じく注目されるのは、第3の逃げ面44aおよびそれに対応する相補的な逃げ面44bは、磁気アセンブリ14を軸方向に係止するための環状鍔50によって境界画定されるということである。
図3に示すように、制御ステム4は、方形セクション12の後方に、円柱状セクション52を有し、その直径は、制御ステム4の方形セクション12が内接する円の直径と、その端に操作用竜頭8が固定される制御ステム4の後部セクション54の基本直径と、の間である。この縮径された円柱状セクション52によって溝56を形成しており、この溝内に制御ステム4の位置割り出し板58(図7Aおよび図7Bを参照)が配置される。この目的のため、位置割り出し板58は、縮径円柱状セクション52のプロファイルに沿う湾曲部60を有し、これにより、位置割り出し板58は、概ね水平に広がることが可能である。位置割り出し板58は、例えば、導電性金属薄板の打ち抜きによって得られるものであってよい。一方、例えば、導電性粒子を添加した硬質プラスチック材料の成形によって位置割り出し板58を製造することを想定することも可能である。位置割り出し板58が溝56に係合することによって、前から後ろ、および後ろから前へ並進する際の制御ステム4と位置割り出し板58との間の結合を確保する。一方、以下でより明らかとなるように、位置割り出し板58は、制御ステム4に対して、制御ステム4の長手方向対称軸X−Xに垂直な垂直方向zに自由である。
図7Aに示すように、位置割り出し板58は、略平坦な概ねU字形状の部品である。この位置割り出し板58は、2つの略直線状の案内アーム62を有し、これらは互いに平行に延出するとともに、湾曲部60によって互いに連結されている。これら2つの案内アーム62は、例えば下枠2に配置された2つのスタッド64に当接して軸方向に案内される。位置割り出し板58は、その2つの案内アーム62で案内されて、上枠36に配置されたリム68に沿ってスライドし、そのリムの周縁は位置割り出し板58の周縁に対応している(図6を参照)。さらに、位置割り出し板58は、2つの案内アーム62からいずれかの側で垂直下向きに延出する2つのフィンガ66a、66bを有する。位置割り出し板58は、リム68に沿ってスライドする際に、前から後ろ、および後ろから前への制御ステム4の並進案内を確保する機能を果たす。フィンガ66a、66bは、特に、位置割り出し板58が並進するときに斜めになることを防ぐ目的のものである。
位置割り出し板58の案内アーム62には、略矩形状の輪郭を呈する2つの開口70が設けられている。これら2つの開口70は、制御ステム4の長手方向対称軸X−Xの各側で対称に広がっている。制御ステム4の長手方向対称軸X−Xに最も近い2つの開口70の側に、尖部76で分離された第1と第2の凹部74a、74bによって略正弦波形状のカム軌道72が形成されている。
案内アーム62に設けられた2つの開口70は、位置決めバネ80(図8を参照)の2つの端部78を受け入れる目的のものである。この位置決めバネ80は、底辺84で相互に連結された2つの枝部82が水平面内で延びる概ねU字形状である。2つの枝部82は、それらの自由端で、2つの直立する略直線状のアーム86によって延長されている。位置決めバネ80は、下枠2の底に貫通して、アーム86の端部78が位置割り出し板58の開口70内に突き出すように、制御デバイス1に装着されるためのものである。位置割り出し板58と位置決めバネ80との協働によって、不安定な押し込み位置T0と2つの安定位置T1およびT2との間で制御ステム4の位置割り出しが可能となることは、以下で明らかとなるであろう。
位置割り出し板58は、並進においては制御ステム4に結合されるが、垂直方向zには制御ステム4に対して自由であることは上述した。従って、通常の使用状態において、例えば重力の影響下で、位置割り出し板58が制御ステム4から外れることを防止するための措置を講じる必要がある。この目的のため、位置割り出し板58から少し離れた上方に、位置割り出し板58の垂直方向zの変位を制限するためのバネ88(図9を参照)が配置される。変位制限バネ88は、制御デバイス1の下枠2と上枠36との間で拘束されているが、通常の使用状態では位置割り出し板58に接触しておらず、これにより、制御ステムの操作を難しくするとともに摩耗の問題を引き起こすことになる寄生摩擦力が制御ステム4に作用することを防いでいる。しかしながら、変位制限バネ88は、位置割り出し板58が制御ステム4から不意に外れることを防ぐのに十分に、位置割り出し板58に近接している。
変位制限バネ88は、略直線状の中央部90を有し、その端部から2対の弾性アーム92および94が延出している。これらの弾性アーム92および94は、中央部90が延在する水平面から上方に離間するように、変位制限バネ88の中央部90の各側で延出している。これらの弾性アーム92および94は、上枠36が下枠2に接合されるときに圧縮されて、変位制限バネ88に対して垂直方向zに沿った弾性を付与する。これらの弾性アーム対92および94の間には、さらに、一対の、好ましくは2対の剛性ラグ96が設けられており、これらは、変位制限バネ88の中央部90の各側で垂直下向きに延出している。これらの剛性ラグ96は、上枠36が下枠2の上に配置されたときに、下枠2に当接するように動いて、制御デバイス1の通常の運用状態において位置割り出し板58と変位制限バネ88との間に最小限の空間が確保されることを保証する。
変位制限バネ88によって、制御デバイス1の分解性を確保している。実際に、変位制限バネ88がない場合には、位置割り出し板58は、制御ステム4と一体に製造されなければならず、その結果、制御ステム4は、分解できなくなる。制御ステム4を分解できなければ、制御デバイス1を装備した時計のムーブメントも分解不可能であり、これは、特に高価な時計の場合には、あり得ないことである。そこで、下枠2と上枠36を接合することで形成される制御デバイス1を携帯品の内部に取り付けて、携帯品の外から制御ステム4を制御デバイス1に挿入するときに、制御ステム4は、変位制限バネ88の弾性力に抗して、位置割り出し板58をわずかに持ち上げる。引き続き制御ステム4を前に押し進めると、重力の影響下で、位置割り出し板58が溝56に落ち込む瞬間が来る。その後、制御ステム4と位置割り出し板58は、並進において結合される。
制御ステム4の分解を可能とするために、分解板98(図10を参照)が設けられる。この分解板98は、概ねH字形状であり、制御ステム4の長手方向対称軸X−Xに平行に延在する直線セグメント100を有し、これに第1と第2のクロスピース102および104が付属している。第1のクロスピース102は、さらに、その2つの自由端に、略直角に折り曲げられた2つのラグ106を備える。分解板98は、下枠2に設けられたハウジング108内に受容されて、制御ステム4の下に位置する。このハウジング108は、制御デバイス1の下面112に開口した孔110(図11を参照)を通して、制御デバイス1の外部に連通している。先の尖った工具を孔110に挿入することによって、分解板98に推力を作用させることができ、そして次に、その2つのラグ106によって、変位制限バネ88の弾性力に抗して位置割り出し板58を押し上げる。その後、制御ステムを制御デバイス1から取り出すために、制御ステム4にわずかな牽引力を作用させれば十分である。
制御ステム4は、その安定したレスト位置T1から、前に押し進めて不安定位置T0にするか、または引き出して安定位置T2にすることができる。制御ステム4のこれら3通りの位置T0、T1、T2は、位置割り出し板58と位置決めバネ80との協働によって割り出される。より正確には、安定したレスト位置T1(図12Aを参照)は、位置決めバネ80のアーム86の端部78が、位置割り出し板58の案内アーム62に設けられた2つの開口70の第1の凹部74aに突き出している位置に相当する。この安定したレスト位置T1から、制御ステム4を前に押し進めて不安定位置T0(図12Bを参照)にすることができる。この変位の際に、位置決めバネ80のアーム86の端部78は、第1の凹部74aを離れて、第1のランプ傾斜プロファイル114をたどり、これにより、第1の急勾配α(図7Bを参照)に沿って、制御ステム4の長手方向対称軸X−Xから離れるように徐々に移行する。従って、位置決めバネ80のアーム86の端部78を、互いに離間するように動かすことによって、第1の凹部74aから離して、第1のランプ傾斜プロファイル114に係合させるために、使用者は、かなりの抵抗力に打ち勝たなければならない。
アーム86の端部78は、遷移点116に達すると、第1のランプ傾斜プロファイル114の第1の勾配αよりも低い第2の勾配βで第1のランプ傾斜プロファイル114を延長している第2のランプ傾斜プロファイル118に係合する。位置決めバネ80のアーム86の端部78が遷移点116を越えて第2のランプ傾斜プロファイル118に係合した時点で、引き続き制御ステム4を動かすために必要な使用者からの力は急激に低くなり、使用者は、制御ステム4の位置T1と位置T0との間の移行を示すクリックを感じ取る。位置決めバネ80のアーム86は、第2のランプ傾斜プロファイル118をたどる際に、引き続きそれらのレスト位置からわずかに離れるように動くとともに、使用者が制御ステム4に付与する推力に対抗するそれらの弾性復帰力の影響下で、再び互いに向かって動こうとする傾向を示す。制御ステム4に対する圧力を使用者が解放すると直ぐに、位置決めバネ80のアーム86は、第1のランプ傾斜プロファイル114に沿って自ずと戻り、それらの端部78は、位置割り出し板58の案内アーム62に設けられた2つの開口70の第1の凹部74aに再び入り込む。このようにして、制御ステム4は、その不安定位置T0からその第1の安定位置T1に自動的に復帰する。
下枠2に設けられた第1と第2のキャビティ122aおよび122b内に、第1と第2の接触バネ120aおよび120bを圧縮して配置する。これらの第1と第2の接触バネ120aおよび120bは、接触コイルバネ、板バネ、またはその他のバネ、とすることができる。2つのキャビティ122a、122bは、必ずしもそうではないが、好ましくは水平に広がっている。2つの接触バネ120a、120bは、圧縮状態で設置されるので、その位置決め精度は、下枠2の製造公差に依存する。下枠2の製造精度は、これら2つの第1と第2の接触バネ120a、120bの製造精度よりも高い。従って、制御ステム4の位置T0の検出精度は高くなる。
図13および図15に示すように、第1と第2の接触バネ120a、120bの端部の一方は、フレキシブルプリント回路シート128の表面に設けられた2つの対応する第1の接触パッド126に当接するように動く2つの接触ラグ124を形成するように屈曲している。位置決めバネ80のアーム86の端部78が、位置割り出し板58に設けられた2つの開口70の第2のランプ傾斜プロファイル118に係合する時点は、位置割り出し板58のフィンガ66a、66bが第1と第2の接触バネ120a、120bに接触する時点と一致する。この位置割り出し板58は導電性であるので、フィンガ66a、66bが第1と第2の接触バネ120a、120bに接触すると、位置割り出し板58に電流が流れて、第1と第2の接触バネ120a、120bの間の電気的な閉接が検出される。
第1と第2の接触バネ120a、120bは、同じ長さである。しかしながら、第1と第2のキャビティ122a、122bの一方は、特に公差問題を考慮して、他方よりも長いことが好ましい(2つのキャビティ122a、122bの長さの差は、10分の数ミリメートルである)。従って、制御ステム4を位置T0に押し進めると、長いほうの第1のキャビティ122a内に収容された第1の接触バネ120aに揃った位置割り出し板58のフィンガ66aが、第1の接触バネ120aに接触して、これを圧縮し始める。引き続き制御ステム4が前方に動かされて、位置割り出し板58の第2のフィンガ66bが、短いほうの第2のキャビティ122b内に収容された第2の接触バネ120bに接触する。その時点で、位置割り出し板58は、第1と第2の接触バネ120a、120bに接触しており、位置割り出し板58に電流が流れることで、第1と第2の接触バネ120a、120bの間の電気的な閉接を検出することが可能となる。なお、注目されるのは、位置割り出し板58のフィンガ66a、66bは、第1と第2の接触バネ120a、120bに当接接触するように動くということである。従って、制御ステム4を位置T0に押し進めて、第1と第2の接触バネ120a、120bの間の回路を閉じるときに、摩擦または摩耗は生じない。同じく注目されるのは、第1と第2のキャビティ122a、122bの長さが異なることによって、電気的な閉接、および制御デバイス1を装備した携帯品への対応するコマンドの入力は、クリックが感じ取られた後にのみ発生することが保証されるということである。
位置割り出し板58の2つのフィンガ66a、66bが第1と第2の接触バネ120a、120bに接触しているときには、長いほうの第1のキャビティ122a内に収容された第1の接触バネ120aは圧縮状態にある。従って、制御ステム4に対する圧力を使用者が解放すると、この第1の接触バネ120aは弛緩して、制御ステム4をその不安定な押し込み位置T0からその第1の安定位置T1に強制的に戻す。このように、第1と第2の接触バネ120a、120bは、電気接点部品として機能すると同時に、制御ステム4をその第1の安定位置T1に戻すための弾性復帰手段として機能する。
第1の安定位置T1から、制御ステム4を後方に引いて、第2の安定位置T2(図12Cを参照)にすることが可能である。この移行の際に、位置決めバネ80のアーム86の端部78は、位置割り出し板58の案内アーム62に設けられた2つの開口70の尖部76を越えて、第1の凹部74aから第2の凹部74bに移行するように弾性変形する。制御ステム4が、その第2の安定位置T2に達すると、位置割り出し板58の2つのフィンガ66a、66bは、下枠2に設けられた第3と第4のキャビティ132a、132b内に収容された第3と第4の接触バネ130a、130b(図13を参照)に当接するように動く。これらの第3と第4の接触バネ130a、130bは、接触コイルバネ、板バネ、またはその他のバネ、とすることができる。第3と第4のキャビティ132a、132bは、制御デバイス1におけるスペース的な理由で、垂直に広がっていることが好ましい。位置割り出し板58は導電性であるので、フィンガ66a、66bが第3と第4の接触バネ130a、130bに接触すると、位置割り出し板58に電流が流れて、これらの接触バネ130a、130bの間の電気的な閉接T2が検出される。
注目されるのは、安定位置T2の場合にも、位置割り出し板58のフィンガ66a、66bは、第3と第4の接触バネ130a、130bに当接接触するということであり、これにより、摩擦による摩耗のリスクが回避される。さらに、第3と第4の接触バネ130a、130bは、これに位置割り出し板58のフィンガ66a、66bが突き当たるときに撓むことが可能であり、従って、位置割り出し板58の位置決め精度不足を吸収することが可能である。
第3と第4の接触バネ130a、130bは、必ずしもそうではないが、好ましくは、撓んで機能するように構成される。実際に、直径が一定である接触バネ130a、130bの場合には、下枠2および上枠36におけるその取付点に近接した大きな表面にわたって、位置割り出し板58のフィンガ66a、66bが接触バネ130a、130bに接触する。接触面が接触バネ130a、130bの取付点に近接していることによって、接触バネ130a、130bにおいて剪断応力が誘起され、これが接触バネ130a、130bの過早な摩耗および破損につながることがある。この問題を克服するため、接触バネ130a、130bは、好ましくは高さの略中央に、制御ステム4がその安定位置T2に引き出されるときに位置割り出し板58のフィンガ66a、66bに接触する拡径部134(図14Aおよび14Bを参照)を有する。第3と第4の接触バネ130a、130bは、それらの上端では、上枠36に設けられた2つの孔136内で案内されるとともに、フレキシブルプリント回路シート128の表面に設けられた第2の接触パッド138に接触する。制御ステム4が後方に引かれて安定位置T2にされるときに、位置割り出し板58のフィンガ66a、66bが、第3と第4の接触バネ130a、130bに対して、その拡径部134において少ない表面に接触することは明らかであり、これにより、接触バネ130a、130bは、下枠2および上枠36における2つの取付点の間で撓むことが可能となる。
図15では、図面の理解を容易とするために、下枠2および上枠36を意図的に省略している。図15に示すように、フレキシブルプリント回路シート128は、携帯品の文字盤側に配置された板140の上に固定される。これは、特に、上枠36を受け入れるように形状およびサイズを適合させた切り抜き部142を有する。フレキシブルプリント回路シート128の一部分144は、自由な状態に維持されている(図16を参照)。フレキシブルプリント回路シート128のこの自由部144は、少なくとも2つの誘導式センサ150が固定された第3の接触パッド148に加えて、複数の電子部品146を支持している。「誘導式センサ」とは、これを通り抜ける磁界を、レンツの法則およびファラデーの法則で定義される誘導現象によって電圧に変換するセンサを意味する。例として、これは、ホール効果センサであるか、またはAMR(異方性磁気抵抗)型、GMR(巨大磁気抵抗)型、もしくはTMR(トンネル磁気抵抗)型の磁気抵抗部品であってよい。
フレキシブルプリント回路シート128の自由部144は、2つのストリップ152によって、フレキシブルプリント回路シート128の残り部分に接続されており、これにより、自由部144を、上枠36と下枠2のアセンブリに対して折り返して、下枠2の下面112に対して折り倒すことが可能であり、このとき、誘導式センサ150は、下枠2の下面112に設けられた2つのハウジング156に入る。このように、誘導式センサ150を、そのハウジング156内に配置することで、着磁リング18の下に正確に位置決めし、これにより、制御ステム4の回転方向の確実な検出を確保する。フレキシブルプリント回路シート128の自由部144を下枠2に対して折り畳んだら(図17Aを参照)、1つまたは2つの弾性フィンガ160を備えた保持板158で、アセンブリを覆い、このとき弾性フィンガによって、誘導式センサ150をハウジング156の底に押し当てる(図17Bを参照)。保持板158は、例えば2つのネジ162によって、板140に固定される。
言うまでもなく、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば、添付の請求項で規定される発明の範囲から逸脱することなく、種々の簡単な変更および変形を想定することが可能である。特に、着磁リングの寸法は、中空シリンダに相当するように拡張してよい。特に、位置割り出し板58は、2つのみの異なる位置、すなわち2つの安定位置、もしくは1つの安定位置と1つの不安定位置、を規定するものであってよく、または3つ以上の異なる位置、すなわち少なくとも3つの安定位置、もしくは少なくとも2つの安定位置と1つの不安定位置、を規定するものであってよいことは理解されるであろう。
図20Aは、位置割り出し板58が2つの安定位置のみを規定する場合を示している。そのような場合、位置割り出し板58の案内アーム62には、略矩形状の輪郭を呈する2つの開口70−1が設けられる。これら2つの開口70−1は、制御ステム4の長手方向対称軸X−Xの各側で対称に広がっている。制御ステム4の長手方向対称軸X−Xに最も近い2つの開口70−1の側に、尖部76−1で分離された第1と第2の凹部74a−1、74b−1によって略正弦波形状のカム軌道72−1が形成されている。案内アーム62に設けられた2つの開口70−1は、第1と第2の安定位置T1−1、T2−1の間での制御ステム4の位置割り出しのために、位置決めバネ80のアームの2つの端部78を受け入れる目的のものである。
より正確には、第1の安定位置T1−1は、位置決めバネ80のアーム86の端部78が、位置割り出し板58の案内アーム62に設けられた2つの開口70−1の第1の凹部74a−1に突き出している位置に相当する。この第1の安定位置T1−1から、制御ステム4を後方に引いて、第2の安定位置T2−1にすることができる。この移行の際に、位置決めバネ80のアーム86の端部78は、位置割り出し板58の案内アーム62に設けられた2つの開口70−1の尖部76−1を越えて、第1の凹部74a−1から第2の凹部74b−1に移行するように弾性変形する。
図21Aは、割り出し板58が1つの安定位置T1−2と1つの不安定位置T0−2のみを規定する場合を示している。そのような場合、位置割り出し板58の案内アーム62には、略矩形状の輪郭を呈する2つの開口70−2が設けられる。これら2つの開口70−2は、制御ステム4の長手方向対称軸X−Xの各側で対称に広がっている。制御ステム4の長手方向対称軸X−Xに最も近い2つの開口70−2の側に、凹部74a−2およびそれに続くランプ傾斜プロファイル114−2によってカム軌道72−2が形成されており、このランプ傾斜プロファイルは、第1の急勾配α−2で、制御ステム4の長手方向対称軸X−Xから離れるように徐々に移行する。従って、位置決めバネ80のアーム86の端部78を、互いに離間するように動かすことによって、凹部74a−2から離して、第1のランプ傾斜プロファイル114−2に係合させるために、使用者は、かなりの抵抗力に打ち勝たなければならない。アーム86の端部78は、遷移点116−2に達すると、第1のランプ傾斜プロファイル114−2の第1の勾配α−2よりも低い第2の勾配β−2で第1のランプ傾斜プロファイル114−2を延長している第2のランプ傾斜プロファイル118−2に係合する。位置決めバネ80のアーム86の端部78が遷移点116−2を越えて第2のランプ傾斜プロファイル118−2に係合した時点で、引き続き制御ステム4を動かすために必要な使用者からの力は急激に低くなり、使用者は、制御ステム4の安定位置T1−2と不安定位置T0−2との間の移行を示すクリックを感じ取る。位置決めバネ80のアーム86は、第2のランプ傾斜プロファイル118−2をたどる際に、引き続きそれらのレスト位置からわずかに離れるように動くとともに、使用者が制御ステム4に付与する推力に対抗するそれらの弾性復帰力の影響下で、再び互いに向かって動こうとする傾向を示す。制御ステム4に対する圧力を使用者が解放すると直ぐに、位置決めバネ80のアーム86は、第1のランプ傾斜プロファイル114−2に沿って自ずと戻り、位置割り出し板58の案内アーム62に設けられた2つの開口70−2の凹部74a−2に再び入り込む。このようにして、制御ステム4は、その不安定位置T0−2からその安定位置T1−2に自動的に復帰する。
1 制御デバイス
2 下枠
4 制御ステム
X−X 長手方向対称軸
6 後端
8 操作用竜頭
10 前端
12 方形セクション
14 磁気アセンブリ
16 平滑軸受
18 着磁リング
20 支持リング
22a 第1セクション
D1 第1の外径
22b 第2セクション
D2 第2の外径
24 ショルダ部
26 方形孔
28 円筒状ハウジング
D3 第1の内径
30 環状孔
D4 第2の内径
D5 第3の外径
32 環状鍔
34a 第1の溝
34b 第2の溝
36 上枠
38 第1の受け面
40 第2の受け面
42 孔
44a,46a 第3および第4の逃げ面
44b,46b 相補的な逃げ面
48 ミドルケース
49 裏蓋
50 環状鍔
52 円柱状セクション
54 後部セクション
56 溝
58 位置割り出し板
60 湾曲部
62 案内アーム
64 スタッド
66a,66b フィンガ
68 リム
70 開口
72 カム軌道
74a 第1の凹部
74b 第2の凹部
76 尖部
78 端部
80 位置決めバネ
82 枝部
84 底辺
86 アーム
88 変位制限バネ
90 中央部
92 弾性アーム対
94 弾性アーム対
96 剛性ラグ
98 分解板
100 直線セグメント
102 第1のクロスピース
104 第2のクロスピース
106 ラグ
108 ハウジング
110 孔
112 下面
114 第1のランプ傾斜プロファイル
α 第1の勾配
116 遷移点
118 第2のランプ傾斜プロファイル
β 第2の勾配
120a,120b 第1および第2の接触バネ
122a,122b 第1および第2のキャビティ
124 接触ラグ
126 第1の接触パッド
128 フレキシブルプリント回路シート
130a,130b 第3および第4の接触バネ
132a,132b 第3および第4のキャビティ
134 拡径部
136 孔
138 第2の接触パッド
140 板
142 切り抜き部
144 自由部
146 電子部品
148 第3の接触パッド
150 誘導式センサ
152 ストリップ
156 キャビティ
158 保持板
160 弾性フィンガ
162 ネジ
70−1 開口
72−1 カム軌道
74a−1 第1の凹部
74b−1 第2の凹部
70−2 開口
72−2 カム軌道
74a−2 凹部
114−2 第1のランプ傾斜プロファイル
α−2 第1の勾配
116−2 遷移点
118−2 第2のランプ傾斜プロファイル
β−2 第2の勾配
200 制御ステム
202 円柱部
204 操作用竜頭
206 カム軌道
208a,208b 凹部
210 尖部
212 弾性アーム
214 バネ

Claims (13)

  1. 小型の携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイスであって、当該デバイスは、少なくとも第1の位置と第2の位置との間で軸方向に可動な制御ステム(4)を有し、前記制御ステム(4)は、第1端(6)に操作部材(8)を備え、第2端(10)に向かって、前記制御ステム(4)の前記第1の位置と前記第2の位置のそれぞれを前記機械的機能または電子的機能の1つと合わせるために弾性部材(80)と協働するように構成された、硬質で、前記弾性部材(80)より硬い位置割り出し板(58)を備える、デバイス。
  2. 前記割り出し板(58)は、概ね水平面内に広がることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記位置割り出し板(58)は、前記制御ステム(4)の前記第1の位置と前記第2の位置を規定するために、前記弾性部材(80)の2つのアーム(86)が協働する2つの同一のカム軌道(72)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のデバイス。
  4. 前記2つのカム軌道(72)は、前記制御ステム(4)の1つの不安定位置と1つの安定位置を規定することを特徴とする、請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記2つのカム軌道(72)の各々は、前記制御ステム(4)の前記安定位置を規定する凹部を含み、前記弾性部材(80)の前記アーム(86)は、前記凹部を離れて、前記制御ステム(4)の前記不安定位置を規定するランプ傾斜プロファイルに係合し、これにより、前記アーム(86)は、そのレスト位置から離れるように動かされる、ことを特徴とする、請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記カム軌道(72)は、第1の勾配αで逸れる第1のランプ傾斜プロファイル(114)を有し、前記第1のランプ傾斜プロファイル(114)の前記第1の勾配αよりも低い第2の勾配βで逸れる第2のランプ傾斜プロファイル(118)によって、前記第1のランプ傾斜プロファイルは延長されている、ことを特徴とする、請求項5に記載のデバイス。
  7. 前記2つのカム軌道(72)は、前記制御ステム(4)の第1の安定位置と第2の安定位置を規定することを特徴とする、請求項3に記載のデバイス。
  8. 前記2つのカム軌道(72)は、第2の凹部から尖部で分離された第1の凹部を含み、前記第1と第2の凹部は、前記制御ステム(4)の前記第1と第2の安定位置を規定し、前記弾性部材(80)の前記アーム(86)は、前記尖部を乗り越えることによって、前記第1の凹部から前記第2の凹部へと、およびその逆に移行する、ことを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記位置割り出し板(58)は、前記制御ステム(4)に設けられた溝(56)内に収容されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のデバイス。
  10. 前記位置割り出し板(58)は、前記制御ステム(4)と一体であることを特徴とする、請求項9に記載のデバイス。
  11. 前記位置割り出し板(58)は、前記制御ステム(4)に取り外し可能に結合されることを特徴とする、請求項9に記載のデバイス。
  12. 前記位置割り出し板(58)と前記制御ステム(4)との前記結合は、通常の使用状態における前記位置割り出し板(58)と前記制御ステム(4)の結合解除を防ぐように構成された弾性結合であることを特徴とする、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記位置割り出し板(58)からわずかに離れた上方に、前記位置割り出し板(58)の垂直方向(z)の変位を制限するためのバネ(88)を配置し、前記変位制限バネ(88)は、通常の使用状態では、前記位置割り出し板(58)に接触していないが、ただし、前記位置割り出し板(58)が前記制御ステム(4)から不意に外れることを防ぐのに十分に、前記位置割り出し板(58)に近接している、ことを特徴とする、請求項12に記載のデバイス。
JP2019140989A 2016-12-06 2019-07-31 携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイス Active JP6884827B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP16202471.5A EP3333644A1 (fr) 2016-12-06 2016-12-06 Dispositif pour la commande d'au moins deux fonctions électroniques et/ou mécaniques d'un objet portable
EP16202471.5 2016-12-06

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017224478A Division JP2018091839A (ja) 2016-12-06 2017-11-22 携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019207252A true JP2019207252A (ja) 2019-12-05
JP6884827B2 JP6884827B2 (ja) 2021-06-09

Family

ID=57539042

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017224478A Pending JP2018091839A (ja) 2016-12-06 2017-11-22 携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイス
JP2019140989A Active JP6884827B2 (ja) 2016-12-06 2019-07-31 携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイス

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017224478A Pending JP2018091839A (ja) 2016-12-06 2017-11-22 携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイス

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10921754B2 (ja)
EP (2) EP3333644A1 (ja)
JP (2) JP2018091839A (ja)
KR (1) KR102052802B1 (ja)
CN (1) CN108153136B (ja)
HK (1) HK1255454A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3418813A1 (fr) * 2017-06-23 2018-12-26 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Dispositif de commande a couronne-poussoir pour un objet portable de petites dimensions
EP3910427A1 (fr) 2020-05-13 2021-11-17 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Kit de fixation

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55119324A (en) * 1979-03-06 1980-09-13 Suwa Seikosha Kk Switching structure for watch
JPH0784069A (ja) * 1993-09-16 1995-03-31 Casio Comput Co Ltd 巻真位置決め構造
JP2006194834A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Seiko Instruments Inc 携帯時計
JP2014182107A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Casio Comput Co Ltd スイッチ装置および時計
JP2015158503A (ja) * 2015-04-15 2015-09-03 カシオ計算機株式会社 スイッチ装置、時計

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1337217A (en) * 1916-02-04 1920-04-20 Nat Carbon Co Inc Battery-switch
US2668200A (en) * 1951-12-24 1954-02-02 Grady O Glaze Rotary multiple selector switch
US2948832A (en) * 1958-07-23 1960-08-09 Signal Stat Corp Control switches for automotive vehicles
BE623441A (ja) * 1961-10-13
US3151441A (en) * 1962-11-30 1964-10-06 Tsuzuki Akira Time setting mechanism in watch
US3244822A (en) * 1963-10-21 1966-04-05 Gen Motors Corp Combined push-pull rotary switch with rheostat and thermal circuit breaker structure
US3764762A (en) * 1971-11-10 1973-10-09 J Roeser Electrical switch
US4034553A (en) * 1975-07-11 1977-07-12 Timex Corporation Stem detent arrangement for wristwatch
FR2469789A1 (fr) * 1979-11-09 1981-05-22 Radiotechnique Bouton d'extremite pour commutateur a enfoncement
US4367380A (en) * 1980-08-27 1983-01-04 Oak Industries Inc. Keyboard assembly and components therefor
US4329080A (en) * 1980-09-15 1982-05-11 Schlegel Corporation Joint former
DE3113019C1 (de) * 1981-04-01 1982-10-07 Gebrüder Junghans GmbH, 7230 Schramberg Stellwellen-Stellvorrichtung fuer Minuten- und Stundenzeiger einer elektronischen Armbanduhr
DE3330109C2 (de) * 1983-08-20 1986-01-02 K.A. Schmersal Gmbh & Co, 5600 Wuppertal Elektrischer Schalter
US4536095A (en) * 1984-09-13 1985-08-20 Timex Corporation Crown setting switch for a wristwatch
CH664469GA3 (ja) * 1986-05-26 1988-03-15
US4950845A (en) * 1988-01-07 1990-08-21 Kojima Press Industry Co., Ltd. Switching device
JP3179520B2 (ja) * 1991-07-11 2001-06-25 株式会社日立製作所 半導体装置の製造方法
CH686020B5 (fr) * 1994-03-07 1996-06-14 Smh Management Services Ag Dispositif de commande a bouton-poussoir contacteur.
CH688495B5 (fr) * 1995-09-04 1998-04-30 Smh Management Services Ag Pièce d'horlogerie comportant un mécanisme de commande à tige et à tirette.
US5742565A (en) * 1996-05-21 1998-04-21 Timex Corporation Crown setting device for a timepiece
DE19632525C1 (de) * 1996-08-13 1997-07-03 Leica Camera Gmbh Mehrstufiger Druckschalter für elektronische Geräte
JP3819123B2 (ja) * 1997-08-29 2006-09-06 アルゼ株式会社 押しボタン構造
DE60220811T2 (de) * 2002-12-31 2008-03-06 Eta Sa Manufacture Horlogère Suisse Betätigungsvorrichtung mit mehreren axialen Stellungen für ein elektronisches Gerät
TWI276132B (en) * 2005-09-09 2007-03-11 Hon Hai Prec Ind Co Ltd A switch driver apparatus and electronic device employing the same
US8207466B2 (en) * 2007-09-20 2012-06-26 Siemens Industry, Inc. Multi-position pushbutton with integral LED and actuator
CN105745729A (zh) * 2013-12-09 2016-07-06 松下知识产权经营株式会社 开关装置
EP3015925B1 (en) * 2014-10-28 2020-07-15 The Swatch Group Research and Development Ltd. Optical position detection of a timepiece crown stem
US9911551B2 (en) * 2015-09-30 2018-03-06 Apple Inc. Concealed apparatus for communicating with an electronic device
US10533908B1 (en) * 2018-01-31 2020-01-14 Honeywell Federal Manufacturing & Technologies, Llc Activation component testing apparatus

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55119324A (en) * 1979-03-06 1980-09-13 Suwa Seikosha Kk Switching structure for watch
JPH0784069A (ja) * 1993-09-16 1995-03-31 Casio Comput Co Ltd 巻真位置決め構造
JP2006194834A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Seiko Instruments Inc 携帯時計
JP2014182107A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Casio Comput Co Ltd スイッチ装置および時計
JP2015158503A (ja) * 2015-04-15 2015-09-03 カシオ計算機株式会社 スイッチ装置、時計

Also Published As

Publication number Publication date
EP3333648B1 (fr) 2024-04-24
CN108153136B (zh) 2021-11-23
KR20180064998A (ko) 2018-06-15
JP6884827B2 (ja) 2021-06-09
JP2018091839A (ja) 2018-06-14
KR102052802B1 (ko) 2019-12-05
US20180157219A1 (en) 2018-06-07
EP3333644A1 (fr) 2018-06-13
HK1255454A1 (zh) 2019-08-16
EP3333648A1 (fr) 2018-06-13
CN108153136A (zh) 2018-06-12
US10921754B2 (en) 2021-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102255085B1 (ko) 2 개의 유도 센서들에 의해서 작동이 감지되는 회전 제어 스템을 포함하는 휴대물
TWI612401B (zh) 時計游絲調整機構
JP2019207252A (ja) 携帯品の少なくとも2つの電子的機能および/または機械的機能を制御するためのデバイス
CN108153139B (zh) 包括旋转控制柄轴的便携式物体
TW201502729A (zh) 時計機構匣
JP6557383B2 (ja) 小寸法可搬物体のためのプッシュピース巻上げボタン制御デバイス
US6346082B1 (en) Device for regulating fluid flow rate, evacuation device for a sphygmomanometer and sphygmomanometer
JP2014182145A (ja) 時計機構
US20200192295A1 (en) Timepiece display mobile component with friction adjustment mechanism
JP2011237310A (ja) テープスケールの保持装置、及び、保持方法
JP6443881B2 (ja) 情報信号送信装置
JP2011192488A (ja) 電磁接触器
JP2009036584A (ja) 電子部品
JP2007240749A (ja) カメラのシャッター装置
JP2009037790A (ja) 複合操作型電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200507

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210506

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6884827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150