JP2019202803A - 縮合硬化型接着テープの収納容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】接着剤の簡易な供給と長期保存を可能とする縮合硬化型接着テープの収納容器を提供する。【解決手段】本発明は、湿気硬化型のシール層4を含む縮合硬化型接着テープ2を収納する容器であって、容器本体20と、容器本体20に縮合硬化型接着テープ2を出し入れする際に開閉可能な蓋体40と、縮合硬化型接着テープ2を渦巻状に巻いてその中心を保持する軸21,41と、縮合硬化型接着テープ2を外に出す開口部22と、開口部22を開閉自在なキャップ10と、容器本体20と蓋体40との接合部位の一部若しくは全部に配置されるパッキン31と、を備える縮合硬化型接着テープの収納容器1に関する。【選択図】図2
Description
本発明は、縮合硬化型接着テープの収納容器に関する。
コンクリートやモルタルの面、目地若しくは継ぎ目が欠け、剥がれあるいは亀裂が入った場合、従来から、縮合反応型の接着剤あるいはシール剤を必要箇所に塗布して、防水性、止水性あるいは耐震性を改善する方法が行われてきた。当該接着剤やシール剤は、室温で液状であるため、欠けた部位や亀裂の入った部位を埋めるには適している。しかし、広範囲に被覆し、または比較的大きな亀裂、目地若しくは継ぎ目を被覆する場合には、当該接着剤やシール剤は、強度の低下を招く、不均一な厚みになる、あるいはピンホールが空いてもわかりにくいといった欠点を有する。
液状の接着剤やシール剤の上記欠点を克服するため、未硬化状態で自立した形状に賦形されたシリコーン系接着剤が知られている(例えば、特許文献1を参照)。上記接着剤は、比較的広範囲に被覆し、あるいは比較的大きな亀裂、目地あるいは継ぎ目を被覆する場合に、液状の接着剤やシール剤を用いる場合の欠点もなく、非常に使いやすい。加えて、この種の接着剤は、液状の接着剤と異なり、接着剤の使用直後から硬化までの間に液だれの問題が無く、またチューブ等の容器から適量の接着剤を吐出させる手間も無い。
しかし、上記のような接着剤は、空気中の水分に接触すると硬化してしまうため、その保存方法が難しい。例えば、アルミニウム等の金属箔を樹脂フィルムにて挟持したラミネートフィルムから成るパウチ袋に上記の接着剤を密封しておくと、長期間の保存も可能である。しかし、その場合、パウチ袋を一旦開封してしまうと、上記の接着剤を使い切る必要がある。ここで、パウチ袋を密封と開封を自在とするチャック式パウチ袋とすれば、上記の接着剤を使い切ることなく、少しずつ使用可能である。しかし、上記接着剤を建築物の補修現場で使用する場合には、手あるいは指先を自在に使用できる環境ではない場合も多く、パウチ袋の開閉作業に加え、接着剤の供給作業が極めて難しくなる。このような経緯から、接着剤の供給をより簡易化しつつ、より接着剤のより長期の保存を可能とする方法が望まれている。
本発明は、上記改良の要求に対応するためになされたものであり、接着剤の簡易な供給と長期保存を可能とする縮合硬化型接着テープの収納容器を提供することを目的とする。
(1)前記目的を達成するための一実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器は、湿気硬化型のシール層を含む縮合硬化型接着テープを収納する容器であって、容器本体と、前記容器本体に前記縮合硬化型接着テープを出し入れする際に開閉可能な蓋体と、前記縮合硬化型接着テープを渦巻状に巻いてその中心を保持する軸と、前記縮合硬化型接着テープを外に出す開口部と、前記開口部を開閉自在なキャップと、前記容器本体と前記蓋体との接合部位の一部若しくは全部に配置されるパッキンと、を備える。
(2)別の実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器は、好ましくは、前記容器本体と前記蓋体とで形成される空間内であって前記軸に保持された前記縮合硬化型接着テープの巻回体から前記開口部までの経路に、前記縮合硬化型接着テープの移動を容易にする滑り板を、さらに備える。
(3)別の実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器では、好ましくは、前記縮合硬化型接着テープは、前記シール層と、前記シール層の少なくとも片面に剥離可能に備えるセパレータとを有しており、前記滑り板は、少なくとも前記シール層に接触する側に配置されている。
(4)別の実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器では、好ましくは、前記縮合硬化型接着テープは、前記シール層と、前記シール層の両面に剥離可能に備えるセパレータとを有しており、前記滑り板は、少なくとも1つの前記セパレータと接触する側に配置されている。
(5)別の実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器は、好ましくは、前記滑り板を着脱自在に備える。
(6)別の実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器は、好ましくは、前記容器本体と前記蓋体とで形成される空間内に乾燥剤を備える。
(7)別の実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器では、好ましくは、前記容器本体と前記蓋体とで形成される空間は、前記縮合硬化型接着テープの巻回体を保持する第一空間と、前記第一空間と隔壁により隔てて前記乾燥剤を保持する第二空間と、を備える。
(8)別の実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器は、好ましくは、前記乾燥剤を交換自在に備える。
(9)別の実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器では、好ましくは、前記キャップは、前記容器本体および/または前記蓋体に対して紐材によって接続されている。
(10)別の実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器では、好ましくは、前記開口部は、前記縮合硬化型接着テープの少なくとも片面側に切り欠き部を備える。
本発明によれば、接着剤の簡易な供給と長期保存を可能とする縮合硬化型接着テープの収納容器を提供できる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、当該各実施形態の中で説明されている諸要素およびその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器について説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器について説明する。
図1は、第1実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器の一部透過平面図(1A)および一部透過側面図(1B)をそれぞれ示す。図2は、図1における縮合硬化型接着テープの収納容器の分解斜視図を示す。
第1実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器(以後、単に「収納容器」という。)1は、湿気硬化型のシール層4を含む縮合硬化型接着テープ2を収納する容器であって、容器本体20と、容器本体20に縮合硬化型接着テープ2を出し入れする際に開閉可能な蓋体40と、縮合硬化型接着テープ2を渦巻状に巻いてその中心を保持する軸21,41と、縮合硬化型接着テープ2を外に出す開口部22と、開口部22を開閉自在なキャップ10と、容器本体20と蓋体40との接合部位の一部若しくは全部に配置されるパッキン31と、を備える。以下、収納容器1および縮合硬化型接着テープ2について、より具体的に説明する。
収納容器1は、カタツムリ型若しくは小銃型の外観を有する容器である。収納容器1は、その厚さ方向(1Bの上下方向)に二分割した形態を有しており、縮合硬化型接着テープ2を収納する容器本体20と、容器本体20の開口側を塞ぐ蓋体40とを備える。収納容器1は、好ましくは、縮合硬化型接着テープ2を巻回した本体(巻回体ともいう)を軸支する第一空間25と、第一空間25の一側面から延びる延出部27と、延出部27から漏斗状に窄まるように突出する漏斗部28と、漏斗部28の先から略同じ太さにて突出する先端部29と、を備える。また、収納容器1は、延出部27と第一空間25とに挟まれた角領域に、第二空間26を備える。縮合硬化型接着テープ2は、巻回した本体の径方向外側から延ばしたテープを延出部27、漏斗部28、先端部29を経て、先端部29の先に開口形成される開口部22に至るように、収納容器1内に収納されている。
容器本体20は、蓋体40と開閉可能に構成されている。蓋体40は、その外周囲に、複数個の第一結合部43を備える。容器本体20は、その外周囲に、第一結合部43と結合可能な複数個の第二結合部23を備える。第一結合部43は、蓋体40の外周囲から蓋体40の下方(容器本体20と接合する方向)に延出する薄片状の部位であり、その広い面の略中央を厚さ方向に貫通する貫通孔44を備える。第二結合部23は、容器本体20の外周囲であって開口部位に近い位置に設けられ、容器本体20の外側方向に突出する部位である。容器本体20上に蓋体40を被せると、第二結合部23は、第一結合部43の貫通孔44に嵌め込まれる。この結果、容器本体20と蓋体40とが結合する。容器本体20から蓋体40を外す場合には、第二結合部23を容器本体20の内側方向に押し込んで、貫通孔44から第二結合部23を抜けばよい。このような構成によれば、蓋体40を簡易な操作にて容器本体20と接合および分離できる。
容器本体20は、第一空間25の領域における内底面から開口面の方向に突出する軸21を備える。蓋体40は、第一空間25の領域における内天面から開口面の方向に突出して軸21と対向する軸41を備える。縮合硬化型接着テープ2の巻回体は、その中心軸に貫通孔2aを備える。縮合硬化型接着テープ2を収納容器1にセットした状態では、軸21,41は、貫通孔2aの上下開口面から挿入される。この結果、縮合硬化型接着テープ2は、収納容器1の内部にて、軸21,41を中心として回転可能である。なお、軸21,41に代えて、軸21のみ、あるいは軸41のみを備えても良い。その場合、軸21あるいは軸41は、縮合硬化型接着テープ2が回転によって軸21あるいは軸41から外れないように十分長い方が好ましい。また、縮合硬化型接着テープ2は、ラチェット式にて送り出せるようにしても良い。
容器本体20は、好ましくは、蓋体40と部分的若しくは全体的に密着可能なパッキン31を介して、蓋体40と結合される。この実施形態では、パッキン31は、馬蹄形のゴム状弾性体である。また、パッキン31は、収納容器1の第一空間25の主要部において、容器本体20と蓋体40との間に配置されている。パッキン31の周囲のより具体的な構成は、以下のとおりである。
図2の領域Aの拡大図に示すように、容器本体20は、第一空間25の領域において、最も外側の外壁より内側に、外壁の開口端より低い高さの内壁32を有する。容器本体20は、外壁と内壁32との段差面に、内壁32に沿うように凹部33を備える。パッキン31は、凹部33に嵌合配置されている。一方、蓋体40は、内壁32との対向位置に、容器本体20側に突出する内壁42を備える。内壁42は、蓋体40の最も外側の外壁よりも容器本体20側に突出している。容器本体20に蓋体40を結合する状況において、蓋体40の内壁42は、容器本体20の内壁32と、パッキン31を挟んで密着状態になる。これによって、パッキン31の位置から空気中の水分が収納容器1の内部に入ることを防止若しくは低減できる。なお、蓋体40の内壁42の段差面に、パッキン31の曲面に接する凹部(容器本体20の凹部33に対応する部分)を設けても良い。なお、パッキン31の両端をさらに延長して、容器本体20の開口面の周縁に沿って開口部22の近傍に至るようにしても良い。
パッキン31は、特に材料の制約はないが、好ましくはゴム状弾性体から成る。ゴム状弾性体としては、好ましくは、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、ニトリルゴム(NBR)あるいはスチレンブタジエンゴム(SBR)等の熱硬化性エラストマー; ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系、フッ素系等の熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの複合物等を例示できる。パッキン31のより好ましい材料は、シリコーンゴムである。
キャップ10は、収納容器1の開口部22に脱着自在に構成されている。キャップ10は、開口部22を挿入可能な凹部11を備える。キャップ10を開口部22に取り付けると、縮合硬化型接着テープ2は、外気に触れない状態若しくは触れにくい状態にて収納容器1内に保持される。このため、縮合硬化型接着テープ2を使用していない状況に長期間置かれても、シール層4が硬化してしまうリスクを防止若しくは低減できる。キャップ10は、摩擦力にて先端部29に固定できるようにし、あるいは先端部29に第一突状段差を設け、凹部11の内周に設けた第二突状段差が第一突状段差を乗り上がることで先端部29に固定できるようにしても良い。また、凹部11の内周に、第二突状段差に代えて溝を設け、溝が第一突状段差に嵌ることによって、キャップ10を先端部29に固定できるようにしても良い。
開口部22は、好ましくは、縮合硬化型接着テープ2の少なくとも片面側に切り欠き部30を備える。この実施形態では、切り欠き部30は、先端部29の外面、すなわち、第二空間26とは反対側に位置する面に形成されている。切り欠き部30は、先端部29から漏斗部28の方向に窪む形状に切り欠くように形成されている。このため、縮合硬化型接着テープ2は、開口部22の直前位置において、先端部29の外面に露出する。このため、縮合硬化型接着テープ2を使用する際に、切り欠き部30に指を当てて、縮合硬化型接着テープ2を開口部22の方向に容易に引き出すことができる。
第二空間26は、この実施形態では、略三角柱の内部空間を有する。第二空間26は、容器本体20と蓋体40とによって挟まれた空間である。蓋体40の天面46は、第二空間26の天面部を構成する。第二空間26は、隔壁49によって延出部27と隔てられると共に、隔壁50によって第一空間25と隔てられている。隔壁49,50は、好ましくは、蓋体40の内天面に接している。隔壁50は、第一空間25に通じる通気口51を備える。通気口51は、第一空間25に不本意に入った水分を第二空間26に移動可能にする。ただし、通気口51を隔壁50に設けず、隔壁50を蓋体40の内天面に接触させずに隙間を形成できる高さとしても良い。また、通気口51は、この実施形態では、隔壁50の厚さ方向に貫通する複数本のスリットであるが、複数個の小さな貫通孔でも良い。また、隔壁50をメッシュ、多孔体、繊維の構成物にて形成しても良い。
第二空間26の容器本体20側には、皿部52が設けられている。収納容器1は、容器本体20と蓋体40とで形成される空間(この実施形態では第二空間26)内に乾燥剤53を備える。皿部52は、乾燥剤53の収容部位である。このように、収納容器1は、容器本体20と蓋体40とで形成される空間として、縮合硬化型接着テープ2の巻回体を保持する第一空間25と、第一空間25と隔壁49,50により隔てて乾燥剤53を保持する第二空間26と、を備える。乾燥剤53は、この実施形態では、皿部52に収容可能な成形体であるが、粒状あるいは粉状でも良い。その場合、第二空間26は、乾燥剤53を外に漏らさない空間とする必要がある。乾燥剤53としては、シリカゲル、高分子吸水剤、炭素系材料、種々の材料から成る多孔質体など、水分吸収能を持つものであれば特に制約なく用いられる。乾燥剤53は、この実施形態では、第二空間26において交換自在に備えられているが、第二空間26に固定されていて、交換不能若しくは交換困難であっても良い。また、第二空間26以外の空間、例えば、第一空間25を含めた容器本体20と蓋体40とで形成される空間内に、乾燥剤53を備えるようにしても良い。
収納容器1は、好ましくは、容器本体20と蓋体40とで形成される空間内であって軸21,41に保持された縮合硬化型接着テープ2の巻回体から開口部22までの経路に、縮合硬化型接着テープ2の移動を容易にする滑り板35を、さらに備える。この実施形態では、滑り板35は、延出部27から漏斗部28までの領域に配置されている。しかし、滑り板35は、第一空間25から先端部29までのいずれの空間で、またどのような長さで配置されていても良い。さらに、滑り板35は、好ましくは、平板であるが、縮合硬化型接着テープ2の移動経路に合わせて、曲がっていても良い。
この実施形態では、縮合硬化型接着テープ2は、シール層4と、シール層4の片面に剥離可能に備えるセパレータ3とを有している。滑り板35は、好ましくは、シール層4に接触する側に配置されている。すなわち、滑り板35は、セパレータ3側に配置されていない。シール層4は、セパレータ3に比べて粘着性が高いため、縮合硬化型接着テープ2の巻回体から開口部22までの移動を抑制しやすいからである。ただし、後述のように、セパレータ3の側にも滑り板35を設けても良い。
滑り板35は、好ましくは、収納容器1内にて着脱自在に備えられている。容器本体20は、滑り板35を嵌め込むための溝55を備える。また、蓋体40も、また、滑り板35を嵌め込むための溝56を備える。容器本体20と蓋体40とを接合すると、溝55,56によって滑り板35が保持される。ただし、溝55,56のいずれか一方のみを備えても良い。その場合、溝55,56のいずれか一方のみで滑り板35を確実に保持できるように、十分な深さをもって形成されるのが好ましい。
滑り板35は、縮合硬化型接着テープ2の移動を容易にする板であれば、その材質を問わないが、好適には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の樹脂から成る。また、滑り板35の縮合硬化型接着テープ2と接する表面は、好ましくは、ローレット加工を施した面、小突起を有する面のように、縮合硬化型接着テープ2との密着を避ける形態の面である。
容器本体20、蓋体40、キャップ10、隔壁49,50は、その構成材料に制約はないが、好ましくは樹脂にて構成される。容器本体20、蓋体40、キャップ10、隔壁49,50は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリスチレン、フッ素系樹脂、ABS樹脂などから構成できる。容器本体20および蓋体40の少なくとも1つは、外から縮合硬化型接着テープ2を視認できるように、透明若しくは半透明であるのが好ましい。
縮合硬化型接着テープ2のセパレータ3は、紙、布、ガラスクロス、樹脂等の特に制約のない公知の剥離シートを使用できるが、好ましくは、樹脂、とりわけ、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン(延伸ポリプロピレン:OPPも含む)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂からなるフィルムを用いることができる。
縮合硬化型接着テープ2のシール層4は、広義には、半固形状(半硬化状ともいう)の湿気硬化型の組成物の層である。その成分については特に制約はないが、一例として、以下の縮合反応型のシリコーン系または変性シリコーン系の組成物から成る材料を挙げることができる。ただし、シール層4は、湿気硬化型のウレタンゴム組成物のようなシリコーン系あるいは変性シリコーン系以外の硬化性組成物を用いた半固形状の層でも良い。変性シリコーン系の組成物は、一例としては、ポリエーテル系オリゴマーの分子末端をシリコーンで変性した組成物をいう。変性シリコーン系の封止材は、シリコーン系封止材と同様に、湿気によって硬化反応を生じる。なお、縮合反応型のシリコーン系または変性シリコーン系の組成物は、1液型縮合硬化式のシリコーンシーラント、または1液型縮合型の変性シリコーンシーラントと称しても良い。シール層4は、水分を吸収し、脱オキシム反応、脱アルコール反応、あるいは脱酢酸反応などを経て硬化する。
シール層4を構成する縮合反応型の上記組成物の好適な例は、主に以下の成分から構成される。
(a)オルガノポリシロキサン
縮合反応型の上記組成物の主剤成分であり、下記の化学式(1)または化学式(2)により表されるジオルガノポリシロキサンである。
縮合反応型の上記組成物の主剤成分であり、下記の化学式(1)または化学式(2)により表されるジオルガノポリシロキサンである。
上記の化学式(1),(2)において、Rは一価の炭化水素基である。Rとしては、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、2−エチルブチル基、オクチル基等)、シクロアルキル基(シクロヘキシル基、シクロペンチル基等)、アルケニル基(ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ヘプテニル基、ヘキセニル基、アリル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ジフェニル基等)、アラルキル基(ベンジル基、フェニルエチル基等)、および、上記炭化水素基の炭素原子に結合している水素原子の少なくとも一部をハロゲンやシアノ基等で置換したもの(クロロメチル基、トリフルオロプロピル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基等)から選択される一または複数の炭化水素基を挙げることができる。Rの炭素数としては、1〜12であることが好ましく、1〜10であることが一層好ましい。上記の化学式(1),(2)においては、Aは酸素原子または−(CH2)m−(mは1〜8)で表されるポリメチレン基(メチレン基を含む)である。Aは、酸素原子またはエチレン基であることが好ましい。
上記の化学式(1),(2)において、nは(a)成分の25℃における動粘度を100〜1000000cm2/sの範囲内とする任意の数である。当該動粘度は、500〜500000cm2/sの範囲内とすることが一層好ましい。
上記の化学式(1),(2)において、Bは加水分解性基である。Bとしては、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等)、ケトオキシム基(ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基等)、アシルオキシ基(アセトキシ基等)、アルケニルオキシ基(イソプロペニルオキシ基、イソブテニルオキシ基等)を挙げることができる。なお、上記の化学式(1),(2)におけるxは2または3である。
上記(a)成分は、公知の方法(例えば、環状シロキサンまたは線状オリゴマーと酸触媒または塩基触媒とを用いた平衡反応による方法)により製造することができる。なお、(a)成分であるジオルガノポリシロキサンに分岐構造を導入する場合には、常法として、重合中にSiO3/2単位およびSiO4/2単位のうち少なくとも一方を含むシランまたはシロキサンをジオルガノポリシロキサンがゲル化しない程度に添加する方法を用いることができる。(a)成分については、汚れを低減するため、洗浄等により低分子シロキサンを除去してから用いることが好ましい。
(b)架橋剤
架橋剤としては、加水分解性基を1分子中に2個以上、好ましくは3個以上有するシラン、または、当該シランの部分加水分解縮合物を用いる。加水分解性基の例としては、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等)、ケトオキシム基(ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基等)、アシルオキシ基(アセトキシ基等)、アルケニルオキシ基(イソプロペニルオキシ基、イソブテニルオキシ基等)、アミノ基(N−ブチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基等)、アミド基(N−メチルアセトアミド基等)を挙げることができる。これらの中では、アルコキシ基、ケトオキシム基、アシルオキシ基、アルケニルオキシ基を用いることが好ましい。架橋剤の配合量は、(a)成分100質量部に対して1〜50質量部の範囲内にあることが好ましく、2〜30質量部の範囲内にあることが一層好ましく、5〜20質量部の範囲内にあることがより一層好ましい。
架橋剤としては、加水分解性基を1分子中に2個以上、好ましくは3個以上有するシラン、または、当該シランの部分加水分解縮合物を用いる。加水分解性基の例としては、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等)、ケトオキシム基(ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基等)、アシルオキシ基(アセトキシ基等)、アルケニルオキシ基(イソプロペニルオキシ基、イソブテニルオキシ基等)、アミノ基(N−ブチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基等)、アミド基(N−メチルアセトアミド基等)を挙げることができる。これらの中では、アルコキシ基、ケトオキシム基、アシルオキシ基、アルケニルオキシ基を用いることが好ましい。架橋剤の配合量は、(a)成分100質量部に対して1〜50質量部の範囲内にあることが好ましく、2〜30質量部の範囲内にあることが一層好ましく、5〜20質量部の範囲内にあることがより一層好ましい。
(c)硬化触媒
硬化触媒は必須ではないが、硬化触媒を用いることにより硬化を促進することができる。硬化触媒の例としては、アルキル錫エステル化合物(ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクトエート等)、チタン酸エステルまたはチタンキレート化合物(テトライソプロポキシチタン、テトラn−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタン、ジプロポキシビス(アセチルアセトナ)チタン、チタニウムイソプロポキシオクチレングリコール等)、その他の適切な有機金属化合物(ナフテン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、亜鉛−2−エチルオクトエート、鉄−2−エチルヘキソエート、コバルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチルヘキソエート、ナフテン酸コバルト、アルコキシアルミニウム化合物等)、アミノアルキル基置換アルコキシシラン(3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等)、アミン化合物またはその塩(ヘキシルアミン、リン酸ドデシルアミン等)、第4級アンモニウム塩(ベンジルトリエチルアンモニウムアセテート等)、アルカリ金属の低級脂肪酸塩(酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、シュウ酸リチウム等)、のアルカリ金属の低級脂肪酸塩、ジアルキルヒドロキシルアミン(ジメチルヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン等)、グアニジル基を有するシランまたはシロキサン(テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルメチルジメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン等)を挙げることができる。これらは、1種のみで用いてもよいし、2種以上の混合物として用いてもよい。硬化触媒の配合量は、(a)成分100質量部に対して0〜20質量部の範囲内にあることが好ましく、0.001〜10質量部の範囲内にあることが一層好ましく、0.01〜5質量部の範囲内にあることがより一層好ましい。
硬化触媒は必須ではないが、硬化触媒を用いることにより硬化を促進することができる。硬化触媒の例としては、アルキル錫エステル化合物(ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクトエート等)、チタン酸エステルまたはチタンキレート化合物(テトライソプロポキシチタン、テトラn−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタン、ジプロポキシビス(アセチルアセトナ)チタン、チタニウムイソプロポキシオクチレングリコール等)、その他の適切な有機金属化合物(ナフテン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、亜鉛−2−エチルオクトエート、鉄−2−エチルヘキソエート、コバルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチルヘキソエート、ナフテン酸コバルト、アルコキシアルミニウム化合物等)、アミノアルキル基置換アルコキシシラン(3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等)、アミン化合物またはその塩(ヘキシルアミン、リン酸ドデシルアミン等)、第4級アンモニウム塩(ベンジルトリエチルアンモニウムアセテート等)、アルカリ金属の低級脂肪酸塩(酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、シュウ酸リチウム等)、のアルカリ金属の低級脂肪酸塩、ジアルキルヒドロキシルアミン(ジメチルヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン等)、グアニジル基を有するシランまたはシロキサン(テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルメチルジメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン等)を挙げることができる。これらは、1種のみで用いてもよいし、2種以上の混合物として用いてもよい。硬化触媒の配合量は、(a)成分100質量部に対して0〜20質量部の範囲内にあることが好ましく、0.001〜10質量部の範囲内にあることが一層好ましく、0.01〜5質量部の範囲内にあることがより一層好ましい。
(d)充填剤
充填剤は、必須ではないが、補強等の目的で好適に用いることができる。充填剤の例としては、補強剤(ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、これらのシリカの表面を有機珪素化合物で疎水化処理したシリカ、石英粉末、タルク、ゼオライト、ベントナイト等)、繊維質充填剤(アスベスト、ガラス繊維、有機繊維等)、塩基性充填剤(炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、セライト等)を挙げることができる。これらの中では、シリカ、炭酸カルシウムおよびゼオライトを用いることが好ましく、表面を疎水化処理したヒュームドシリカおよび炭酸カルシウムを用いることが一層好ましい。上記充填剤の配合量は、目的や充填剤の種類により選択することができるが、(a)成分に対して1〜90体積%の範囲内にあり、5〜60体積%の範囲内にあることが好ましい。
充填剤は、必須ではないが、補強等の目的で好適に用いることができる。充填剤の例としては、補強剤(ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、これらのシリカの表面を有機珪素化合物で疎水化処理したシリカ、石英粉末、タルク、ゼオライト、ベントナイト等)、繊維質充填剤(アスベスト、ガラス繊維、有機繊維等)、塩基性充填剤(炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、セライト等)を挙げることができる。これらの中では、シリカ、炭酸カルシウムおよびゼオライトを用いることが好ましく、表面を疎水化処理したヒュームドシリカおよび炭酸カルシウムを用いることが一層好ましい。上記充填剤の配合量は、目的や充填剤の種類により選択することができるが、(a)成分に対して1〜90体積%の範囲内にあり、5〜60体積%の範囲内にあることが好ましい。
(e)接着性付与成分
接着性付与成分は必須ではないが好適に用いられる。接着性付与成分の例としては、アミノ基含有オルガノアルコキシシラン(γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン等)、エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等)、メルカプト含有オルガノアルコキシシラン(γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等)、アミノ基含有オルガノアルコキシシランとエポキシ基含有オルガノアルコキシシランとの反応混合物を挙げることができる。接着性付与成分の配合量は、(a)成分100質量部に対して0.1〜5質量部の範囲内にあることが好ましい。
接着性付与成分は必須ではないが好適に用いられる。接着性付与成分の例としては、アミノ基含有オルガノアルコキシシラン(γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン等)、エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等)、メルカプト含有オルガノアルコキシシラン(γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等)、アミノ基含有オルガノアルコキシシランとエポキシ基含有オルガノアルコキシシランとの反応混合物を挙げることができる。接着性付与成分の配合量は、(a)成分100質量部に対して0.1〜5質量部の範囲内にあることが好ましい。
ここで、縮合硬化型接着テープ2を収納容器1に収納しない場合(A)、収納容器1に収納した場合(B)、および乾燥剤53を備える収納容器1に収納した場合(C)の3種類の状況下で、縮合硬化型接着テープ2の使用可能な時間を評価した結果を紹介する。ここで、使用可能な時間は、縮合硬化型接着テープ2を開封後、モルタルとの接着力が15N以上の時間を意味する。使用可能な時間を超えると、接着力は15Nを下回り、その後も低下する。接着力試験は、被着体となるISOモルタルテストピースに対して接着しやすいような下地処理を行った後、温度23度、湿度50%Rh下で72時間養生して作成した。これに縮合硬化型接着テープを10mm幅に調整したものを開封後の時間を変えて貼付けた後、23℃、50%Rh下で96時間かけて硬化させ、テンシロンにて180度剥離時の応力を測定した。引張速度は50mm/分とした。
収納容器1に収納しない場合(A)には、外気湿度30%、50%および70%のときには、それぞれ1.5時間、1.1時間および0.8時間となった。収納容器1に収納した場合(B)には、外気湿度30%、50%および70%のときには、それぞれ24時間、20時間および12時間となった。乾燥剤53を備える収納容器1に収納した場合(C)には、外気湿度30%、50%および70%のときには、それぞれ72時間、60時間および42時間となった。これらの結果から、収納容器1に縮合硬化型接着テープ2を入れることで可使時間が長くなり、さらに乾燥剤53を入れると可使時間をより長くできることがわかった。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器について説明する。第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態で説明した内容を代用し、ここでは重複した説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器について説明する。第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態で説明した内容を代用し、ここでは重複した説明を省略する。
図3は、第2実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器の一部透過平面図(3A)および当該(3A)の形態の各種変形例の一部透過平面図(3B,3C)をそれぞれ示す。
(3A)に示すように、第2実施形態に係る収納容器1は、容器本体20および/または蓋体40に固定部60を、キャップ10に固定部61をそれぞれ備える。固定部60と固定部61は、紐材63でつながっている。すなわち、キャップ10は、容器本体20および/または蓋体40に対して紐材63によって接続されている。これによって、キャップ10を先端部29から外した際に、キャップ10を紛失するリスクを防止若しくは低減できる。紐材63は、樹脂、ゴム状弾性体、金属等の如何なる材料で構成されていても良い。
(3B)に示すように、第2実施形態の第一変形例に係る収納容器1は、凹部11内に、開口部22に挿入して塞ぐことを可能とする大きさの突出部12を有するキャップ10を備えても良い。
(3C)に示すように、第2実施形態の第二変形例に係る収納容器1において、開口部22は、縮合硬化型接着テープ2の両面側に切り欠き部30,30aを備えても良い。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器について説明する。前述の各実施形態と共通する構成については、各実施形態で説明した内容を代用し、ここでは重複した説明を省略する。
次に、本発明の第3実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器について説明する。前述の各実施形態と共通する構成については、各実施形態で説明した内容を代用し、ここでは重複した説明を省略する。
図4は、第3実施形態に係る縮合硬化型接着テープの収納容器の一部透過平面図(4A)および当該(4A)の形態の各種変形例の一部透過平面図(4B,4C)をそれぞれ示す。
(4A)に示すように、第3実施形態に係る収納容器1では、縮合硬化型接着テープ2は、シール層4と、シール層4の両面に剥離可能に備えるセパレータ3,3とを有する。滑り板35は、第二空間26に近い側に位置する1つのセパレータ3と接触する側にのみ配置されている。
(4B)に示すように、第3実施形態の第一変形例に係る収納容器1では、シール層4と、シール層4の片面に剥離可能に備えるセパレータ3とを有する。滑り板35,35aは、シール層4に接触する側と、セパレータ3に接触する側との両方の側に、それぞれ配置されている。
(4C)に示すように、第3実施形態の第二変形例に係る収納容器1では、シール層4と、シール層4の両面に剥離可能に備えるセパレータ3,3とを有する。滑り板35,35aは、セパレータ3,3に接触する両方の側に、それぞれ配置されている。
このように、滑り板35,35aは、シール層4が露出する場合には、少なくともシール層4と接触する側に配置されるのが好ましい。一方、シール層4が露出せずにセパレータ3が存在する場合には、セパレータ3と接触する側に滑り板35,35aを設けるか否かは自由である。なお、滑り板35,35aの間を縮合硬化型接着テープ2が通過する形態は、縮合硬化型接着テープ2の走行の安定化を図るのに寄与する。
(その他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は各実施形態に限定されることなく、種々変形を施して実施可能である。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は各実施形態に限定されることなく、種々変形を施して実施可能である。
例えば、収納容器1に、滑り板35,35aを備えなくても良い。滑り板35,35aは容器本体20または蓋体40から着脱自在ではなく、取り外し不能若しくは困難な状態で固定されていても良い。また、乾燥剤53は、必ずしも収納容器1内に備えなくても良い。また、収納容器1には、第二空間26を設けずに第一空間25のみを設けても良い。
第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態における各構成要素は、互いに組み合わせ不可能な場合を除き、任意に組み合わせることができる。例えば、縮合硬化型接着テープ2のシール層4の両面にセパレータ3,3を備え、かつ2つの滑り板35,35aを収納容器1内に備える形態(4Cを参照)は、第2実施形態のいずれの形態(3A,3B,3C)に適用しても良い。これは、(4B)の形態についても同様である。
本発明は、例えば、封止材あるいは接着剤に用いることができる。
1・・・収納容器(縮合硬化型接着テープの収納容器)、2・・・縮合硬化型接着テープ、3・・・セパレータ、4・・・シール層、10・・・キャップ、20・・・容器本体、21,41・・・軸、22・・・開口部、25・・・第一空間、26・・・第二空間、30,30a・・・切り欠き部、31・・・パッキン、35,35a・・・滑り板、40・・・蓋体、49,50・・・隔壁、53・・・乾燥剤、63・・・紐材。
Claims (10)
- 湿気硬化型のシール層を含む縮合硬化型接着テープを収納する容器であって、
容器本体と、
前記容器本体に前記縮合硬化型接着テープを出し入れする際に開閉可能な蓋体と、
前記縮合硬化型接着テープを渦巻状に巻いてその中心を保持する軸と、
前記縮合硬化型接着テープを外に出す開口部と、
前記開口部を開閉自在なキャップと、
前記容器本体と前記蓋体との接合部位の一部若しくは全部に配置されるパッキンと、
を備える縮合硬化型接着テープの収納容器。 - 前記容器本体と前記蓋体とで形成される空間内であって前記軸に保持された前記縮合硬化型接着テープの巻回体から前記開口部までの経路に、前記縮合硬化型接着テープの移動を容易にする滑り板を、さらに備える請求項1に記載の縮合硬化型接着テープの収納容器。
- 前記縮合硬化型接着テープは、前記シール層と、前記シール層の少なくとも片面に剥離可能に備えるセパレータとを有しており、
前記滑り板は、少なくとも前記シール層に接触する側に配置されている請求項2に記載の縮合硬化型接着テープの収納容器。 - 前記縮合硬化型接着テープは、前記シール層と、前記シール層の両面に剥離可能に備えるセパレータとを有しており、
前記滑り板は、少なくとも1つの前記セパレータと接触する側に配置されている請求項2に記載の縮合硬化型接着テープの収納容器。 - 前記滑り板を着脱自在に備える請求項2から4のいずれか1項に記載の縮合硬化型接着テープの収納容器。
- 前記容器本体と前記蓋体とで形成される空間内に乾燥剤を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の縮合硬化型接着テープの収納容器。
- 前記容器本体と前記蓋体とで形成される空間は、前記縮合硬化型接着テープの巻回体を保持する第一空間と、前記第一空間と隔壁により隔てて前記乾燥剤を保持する第二空間と、を備える請求項6に記載の縮合硬化型接着テープの収納容器。
- 前記乾燥剤を交換自在に備える請求項6または7に記載の縮合硬化型接着テープの収納容器。
- 前記キャップは、前記容器本体および/または前記蓋体に対して紐材によって接続されている請求項1から8のいずれか1項に記載の縮合硬化型接着テープの収納容器。
- 前記開口部は、前記縮合硬化型接着テープの少なくとも片面側に切り欠き部を備える請求項1から9のいずれか1項に記載の縮合硬化型接着テープの収納容器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018098956A JP2019202803A (ja) | 2018-05-23 | 2018-05-23 | 縮合硬化型接着テープの収納容器 |
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-
2018
- 2018-05-23 JP JP2018098956A patent/JP2019202803A/ja active Pending
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