JP6639870B2 - 封止方法 - Google Patents
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Description
[1] 構造物の隙間部分に定形性と可塑性とを有するシリコーンゴム組成物を含む封止材を設置する封止方法。
[2] 前記シリコーンゴム組成物の前記可塑性は、前記組成物が硬化前の25℃において、平行板可塑度計による可塑度が100〜500の範囲である[1]に記載の封止方法。
[3] 前記シリコーンゴム組成物は、縮合反応により硬化する[1]又は[2]に記載の封止方法。
[4] 前記構造物の部材同士の境界部を覆うように防水シートを設置し、前記防水シートの端縁部に形成される前記防水シートと前記構造物との隙間部分に封止材を設置する、[1]から[3]のいずれか1に記載の封止方法。
[5] 土台と前記土台上に設置された屋外タンクとの境界部を覆うように防水シートを設置する[4]に記載の封止方法。
[6] 前記防水シートのシート端が相互に重なる部位を接着するように設けられる[4]に記載の封止方法。
[7] 前記構造物の隙間部分がアンダーパスの下部における部材同士の隙間である[4]に記載の封止方法。
本実施形態の封止方法は、構造物の隙間部分に施工される。ここで構造物の隙間部分とは、構造物を構成する部材が部材内に有している隙間、構造物を構成する部材同士の相互に存在する隙間、又は、構造物の部材と種々の目的(例えば、防水等)のために構造物に追加される部材(例えば、防水シート等の覆い)との隙間を含む。封止(又はシーリング)とは、封止する対象となる隙間部分を塞ぐことで、隙間部分に密着し、少なくとも液密(隙間に液体を通さない)にする、特に水密にする(止水する)ことも指す。
定形性とは、外力が加わらない限り形状が一定に保持される性質を指す。例えば、流動性のない状態であること等である。可塑性を有するとは、外力により形状を変化できることを指す。より具体的には、前記外力は指で押す程度の力であればよい。なお、本実施形態では、シリコーンゴム組成物11は後述するように使用後(設置後)には各種反応により硬化するが、硬化前において定形性と可塑性とを有することを指す。
本実施形態でのポリオルガノシロキサンは、シリコーンゴム組成物11の主剤成分であり、下記化学式(1)又は(2)で表されるジオルガノポリシロキサンを用いる。
架橋剤としては、加水分解性の基を1分子中に2個以上、好ましくは3個以上有するシラン又はその部分加水分解縮合物を用いることができる。加水分解性の基としては、メトキシ基、エトキシ基、若しくはブトキシ基等のアルコキシ基、ジメチルケトオキシム基、若しくはメチルエチルケトオキシム基等のケトオキシム基、アセトキシ基等のアシルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、若しくはイソブテニルオキシ基等のアルケニルオキシ基、又は、N−ブチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基等のアミノ基、若しくはN−メチルアセトアミド基等のアミド基等があげられる。これらの中でも、アルコキシ基、ケトオキシム基、アシルオキシ基、又はアルケニルオキシ基が好ましい。架橋剤の配合量は、上記ジオルガノポリシロキサン100部(質量部、以下同様)に対して1〜50部、好ましくは2〜30部、より好ましくは5〜20部を用いることができる。
シリコーンゴム組成物11は、硬化触媒を使用することにより硬化を促進することができる。この硬化触媒としては、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、若しくはジブチル錫ジオクトエート等のアルキル錫エステル化合物、テトライソプロポキシチタン、テトラn−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタン、ジプロポキシビス(アセチルアセトナ)チタン、若しくはチタニウムイソプロポキシオクチレングリコール等のチタン酸エステル又はチタンキレート化合物、ナフテン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、亜鉛−2−エチルオクトエート、鉄−2−エチルヘキソエート、コバルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチルヘキソエート、ナフテン酸コバルト、若しくはアルコキシアルミニウム化合物等の有機金属化合物、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノアルキル基置換アルコキシシラン、ヘキシルアミン、若しくはリン酸ドデシルアミン等のアミン化合物及びその塩、ベンジルトリエチルアンモニウムアセテート等の第4級アンモニウム塩、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、若しくは蓚酸リチウム等のアルカリ金属の低級脂肪酸塩、ジメチルヒドロキシルアミン、若しくはジエチルヒドロキシルアミン等のジアルキルヒドロキシルアミン、又は、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルメチルジメトキシシラン、若しくはテトラメチルグアニジルプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン等のグアニジル基を含有するシラン又はシロキサン等があげられる。これらは、1種に限定されず、2種若しくはそれ以上の混合物を用いても良い。
シリコーンゴム組成物11には、上記成分以外に補強等の目的で1種以上の充填剤を用いることができる。このような充填剤としては、例えば、煙霧質シリカ、沈降性シリカ、これらのシリカ表面を有機珪素化合物で疎水化処理したシリカ、石英粉末、カーボンブラック、タルク、ゼオライト若しくはベントナイト等の補強剤、アスベスト、ガラス繊維、炭素繊維若しくは有機繊維等の繊維質充填剤、又は、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、若しくはセライト等の塩基性充填剤等が例示される。
接着性賦与成分(接着促進剤)としては、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ基含有オルガノアルコキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のエポキシ基含有オルガノアルコキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプト含有オルガノアルコキシシラン、アミノ基含有オルガノアルコキシシランとエポキシ基含有オルガノアルコキシシランとの反応混合物が例示される。本成分の配合量は、通常、後述するジポリオルガノシロキサン成分100質量部に対して0.1〜5質量部である。
本実施形態のシリコーンゴム組成物11は、封止材10を構成するにあたって、一定の形状に形成されている。具体的には、シート状、又は長尺形状(いずれかの辺の寸法が大きいシート状、棒状、若しくはひも状)等である。断面形状は、略楕円形又は多角形であってもよい。前記略楕円形は、楕円形、真円形を含む。また、前記略楕円形は一部が切り取られた形状、例えば半円形であってもよい。
次に、本実施形態の封止方法の具体的な工程について説明する。図2に示すように、本実施形態の封止材10は、土台20上と、土台20の上に設置された屋外タンク30と、屋外タンク30の境界部を覆うための防水シート40と共に使用される。封止材10は、防水シート40の端縁部と、土台20又は屋外タンク30との間を封止するために使用される。
本実施形態の変更態様として、前述のシート40が相互に重なる部位がある際、上になるシートの辺縁部に沿って、相互に重なるシート40にまたがるように封止材10を設置してもよい。その他の操作については前述と同様である。
本発明の第2の実施形態の封止方法は、図6に示すように、アンダーパス50構造の部材同士の隙間に封止材10が使用される。具体的には、本実施形態では前記部材はアンダーパス構造物51と防水シート40Aである。なお、上述の封止材10など、第1の実施形態と同じ構成については同符号を付して記載を省略する。
11 シリコーンゴム組成物
12 フィルム
20 土台
30 屋外タンク
31 アニュラープレート
32 境界部
40、40A 防水シート
50 アンダーパス構造
51 アンダーパス構造物
52 通水路
53 支持部材
Claims (6)
- 構造物の隙間部分に定形性と可塑性とを有するシリコーンゴム組成物を含む封止材を設置する封止方法であって、
前記構造物の部材同士の境界部を覆うように防水シートを設置し、前記防水シートの端縁部に形成される前記防水シートと前記構造物との隙間部分に封止材を設置し、
前記構造物の隙間部分がアンダーパスの下部における部材同士の隙間である、封止方法。 - 前記シリコーンゴム組成物の前記可塑性は、前記組成物が硬化前の25℃において、平行板可塑度計による可塑度が100〜500の範囲である請求項1に記載の封止方法。
- 前記シリコーンゴム組成物は、縮合反応により硬化する請求項1又は2に記載の封止方法。
- 土台と前記土台上に設置された屋外タンクとの境界部を覆うように防水シートを設置する請求項1から3のいずれか1に記載の封止方法。
- 前記防水シートのシート端が相互に重なる部位を接着するように設けられる請求項1から3のいずれか1に記載の封止方法。
- 前記シリコーンゴム組成物がシート状である、請求項1から5のいずれか1に記載の封止方法。
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