JP2019202669A - 乗物用内装材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造の際の手間とコストを削減することができる乗物用内装材及びその製造方法を提供する。また、軽量かつ剛性が高い乗物用内装材及びその製造方法を提供する。【解決手段】少なくとも発泡性樹脂95により構成される基材10と、基材10に設けられるボス20,30とを有し、インサート成形にて形成されるロアトリム1であって、基材10は、板状の基材本体11と、発泡性樹脂95の発泡により基材本体11から一方向へ突出して成る土台部50,60とを有し、ボス20,30が、土台部50,60の突出端面52,62に接着している。【選択図】図6

Description

本発明は、乗物用内装材及びその製造方法に関する。
従来、乗物用内装材及びその製造方法として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の乗物用内装材及びその製造方法では、ブラケット3において、トリムボード2の取付面と対向する座板31の外表面に設けられた突起部35をトリムボード2と混融し、これらを一体的に固化することにより、ブラケット3がトリムボード2上に強固に固定されていることが開示されている。
特開2007−62301号公報
特許文献1に開示の構成のように、トリムボード(基材)に対しブラケット(樹脂部材)を混融にて接着させる場合、樹脂部材は基材の面に倣う座板(接着面)を有する構成となる。しかし、乗物の内装材において、基材は、平面状の部分や曲面状の部分といった様々な形状の部分を有する。従って、樹脂部材を基材の複数箇所に設けようとすると、基材の形状に倣う座板(接着面)を有した様々な種類の樹脂部材を用意しなければならず、内装材を製造する際に手間とコストがかかる。一方で、乗物の内装材は、軽量かつ剛性が高い部材であることが望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、製造の際の手間とコストを削減することができる乗物用内装材及びその製造方法を提供することを目的の一つとする。また、軽量かつ剛性が高い乗物用内装材及びその製造方法を提供することをさらなる目的の一つとする。
本発明は、少なくとも発泡性樹脂により構成される基材と、前記基材に設けられる樹脂部材とを有し、インサート成形にて形成される乗物用内装材であって、前記基材は、板状の基材本体と、前記発泡性樹脂の発泡により前記基材本体から一方向へ突出して成る土台部とを有し、前記樹脂部材が、前記土台部の突出端面に接着していることに特徴を有する。
このような乗物用内装材によると、基材が土台部を有し、土台部の突出端面に樹脂部材が接着しているので、基材本体が平面状や曲面状等の部分を有していても、土台部によって樹脂部材の向きや位置を調整することができる。これにより、樹脂部材を基材に対してインサート成形にて形成する場合に、基材本体の形状に倣う様々な種類の樹脂部材を用意する必要が無くなり、同一形状の樹脂部材を基材の複数箇所に設けることができる。また、土台部は、基材を構成する発泡性樹脂の発泡を利用して形成した部分なので、別途の工程を経ることなく基材本体と一体に形成することができる。
上記構成において、前記基材は、繊維を含んで構成され、前記発泡性樹脂が発泡していることとすることができる。このような乗物用内装材によると、基材が繊維を含むことで、乗物用内装材の剛性を高めることができる。また、繊維を含んだ基材において、発泡性樹脂が発泡していることで、乗物用内装材の軽量化を図ることができる。
また、本発明は、少なくとも繊維と発泡性樹脂とにより構成される基材と、前記基材に設けられる樹脂部材とを有する乗物用内装材の製造方法であって、前記繊維からなるマットに対し、前記発泡性樹脂を塗布して板状体を形成する板状体形成工程と、前記板状体に対し、前記樹脂部材をインサート成形により形成する樹脂部材形成工程と、を備え、前記板状体形成工程においては、前記板状体のうち前記樹脂部材を形成する位置に対して局所的に前記発泡性樹脂を塗布するものとされ、前記樹脂部材形成工程においては、加熱された成形型によって前記板状体をプレスして前記基材を得るものとされ、前記板状体のうち局所的に前記発泡性樹脂が塗布された箇所には、加熱により発泡して前記板状体から一方向へ突出する土台部が形成され、前記土台部の突出端面に、前記成形型内にインサートされた前記樹脂部材が接着することに特徴を有する。
このような乗物用内装材の製造方法によると、樹脂部材形成工程にて、板状体のうち局所的に発泡性樹脂が塗布された箇所において、その発泡性樹脂が加熱により発泡することで、土台部が、基材本体と一体に形成される。そして、土台部の突出端面に、成形型内にインサートされた樹脂部材が接着するので、土台部(基材)に対し樹脂部材を固定することができる。従って、板状体をプレスして平面状や曲面状等の部分を有する基材本体(基材)を得たとしても、基材本体と樹脂部材との間の空間を土台部で埋めて接着することができる。すると、基材に対する樹脂部材の向きや位置を調整することができる。これにより、基材本体の形状に倣う様々な種類の樹脂部材を用意する必要が無くなり、同一形状の樹脂部材を基材の複数箇所に設けることができる。
本発明によれば、製造の際の手間とコストを削減することができる乗物用内装材及びその製造方法を提供することが可能となる。また、軽量かつ剛性が高い乗物用内装材及びその製造方法を提供することが可能となる。
実施形態におけるロアトリムを車室外側から視た斜視図 平面部に設けられた土台部を示す拡大斜視図 斜面部に設けられた土台部を示す拡大斜視図 板状体を示す説明図 板状体を成形型内に配した状態を示す断面図 板状体を成形型によってプレスした状態を示す断面図 ロアトリムを成形型から外した状態を示す断面図(図1のA−A線断面)
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図7によって説明する。なお、矢印方向Frを前方、矢印方向Rrを後方、矢印方向Tを上方、矢印方向Bを下方、矢印方向Inを車室内側(ロアトリムの表面側)、矢印方向Outを車室外側(ロアトリムの裏面側)として説明する。
車両のドアパネルに取り付けられるドアトリムのうち、相対的に下方に位置するロアトリム(乗物用内装材)1は、図1に示すように、物体を出し入れ可能なドアポケットを設けるためのドアポケット設置部2や、スピーカグリルを取り付けるためのスピーカグリル取付部3等を有する。ドアポケット設置部2は、ロアトリム1の中央よりも上方において、前後方向に延在し、車室外側へ窪むように形成されている。
また、ロアトリム1は、板状の基材10と、基材10の複数箇所に裏面側から設けられている樹脂製の樹脂部材20,30,40と、を有しており、後述するインサート成形によって形成されている。樹脂部材は、かしめ用のボス20,30や、クリップを取り付けるためのブラケット40である。ボス20及びボス30は、その形状及び材質等が同一の部材であるが、基材10における設置箇所が異なる。
基材10は、繊維と、発泡した発泡性樹脂とによって構成されている。繊維としては、木材等を解織して得た木質繊維、ケナフ等の靭皮植物繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維、合成樹脂繊維等を採用することができる。発泡性樹脂は、所定温度以上に加熱されることによって発泡する構成となっている。この発泡性樹脂としては、例えば、ウレタン系発泡性樹脂、エポキシ系発泡性樹脂、オレフィン系発泡性樹脂等のうちの1種又は2種以上の組み合わせが挙げられる。これらのうち、ウレタン系発泡性樹脂であることが好ましい。
また、基材10は、板状の基材本体11において、ドアポケット設置部2の下方に位置し、平面を形成する平面部12と、ドアポケット設置部2の上方に位置し、下側に向かうほど車室外側に傾く斜面を形成する斜面部13と、平面部12の下方に位置する下端部であって、下側に向かうほど車室外側に曲がる曲面を形成する曲面部14と、を有する。
平面部12には、図2に示すように、発泡性樹脂の発泡により平面部12から車室外側の方向へ突出したテーパー状(先端縮径状)の土台部50が形成されている。土台部50は、平面部12からラウンド状に立ち上がる部分であって、縁を形成する縁部51と、突出端部において車室外側を向く面の突出端面52と、を有する。テーパー状の土台部50がラウンド状の縁部51を有することで、土台部50に力が加わったとしても、その根本部分が破断しにくくなる。
土台部50の車室外側には、ボス20が配されている(二点鎖線で示す)。ボス20は、板状の座板部21と、座板部21から車室外側に突出し、円柱状かつ内部が空洞の形状を成す円柱部22と、を有する。座板部21の裏面(車室内側の面)は、土台部50の突出端面52に接着している。なお、座板部21の裏面は、凹凸状となっており(図示せず)、土台部50の突出端面52との接着面積を増加させている。
一方、斜面部13には、図3に示すように、発泡性樹脂の発泡により斜面部13から車室外側の方向へ突出した土台部60が形成されている。土台部60の根本部分は、斜面部13の斜面に倣う形状である。土台部60は、斜面部13からラウンド状に立ち上がる部分であって、縁を形成する縁部61と、突出端部において車室外側を向く面の突出端面62と、を有する。
土台部60の車室外側には、ボス20(図2参照)と同一のものであるボス30が配されている(二点鎖線で示す)。すなわち、ボス30は、座板部31と円柱部32を有する。座板部31の裏面(車室内側の面)は、土台部60の突出端面62に接着している。
ここで、斜面部13に設けられた土台部60の突出端面62は、図2に示す平面部12に設けられた土台部50の突出端面52と同一の方向(車室外側の方向)を指向している。従って、基材10に設けられたボス20及びボス30は、同一の方向を指向している。
次に、ロアトリム1を製造する装置4について説明する。装置4は、図5に示すように、後述する板状体90を上下方向からプレスし、図6に示す基材10を成形する成形型5から成る。成形型5は、図5に示すように、上方に配され、板状体90を基材10における表面(車室内側の面)となる面側からプレスする上型70と、上型70に対向するように下方に配され、板状体90を基材10における裏面(車室外側の面)となる面側からプレスする下型80と、によって構成される。尚、板状体90は、図4に示すように、繊維からなるマット91の表裏面に対し、発泡性樹脂95を塗布して形成した板状の部材である。
図5に示すように、上型70は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ、エアシリンダ、油圧シリンダ等)によって、下型80に対し上下方向へ移動が可能な可動型とされる。図5では、上型70が下型80から離間する方向へ移動した状態、つまり成形型5が開いた状態(開状態)を示している。図6では、上型70が下型80に近づく方向へ移動し、板状体90が成形型5によってプレスされている状態、つまり、成形型5が閉じた状態(閉状態)を示している。
上型70及び下型80は、図5に示すように、中央よりも左方にて、板状体90をプレスすることでドアポケット設置部2(図1参照)を形成するためのドアポケット設置部形成面71,81をそれぞれ有する。上型70のドアポケット設置部形成面71は、板状体90を表面側からプレスする、下方に突出した部分の面である。また、下型80のドアポケット設置部形成面81は、板状体90を裏面側からプレスする、下方に窪んだ部分の面である。2つのドアポケット設置部形成面71,81は、上下方向において互いに対向する位置に配されている。
また、上型70及び下型80は、ドアポケット設置部形成面71,81の右方において水平方向に延在し、板状体90をプレスすることで平面部12(図1参照)を形成するための平面部形成面72,82をそれぞれ有する。上型70の平面部形成面72は、水平方向に拡がり、板状体90を表面側からプレスする面である。また、下型80の平面部形成面82は、水平方向に拡がり、板状体90を裏面側からプレスする面である。2つの平面部形成面72,82は、上下方向において互いに対向する位置に配されている。
さらに、上型70及び下型80は、ドアポケット設置部形成面71,81の左方において、板状体90をプレスすることで斜面部13(図1参照)を形成するための斜面部形成面73,83をそれぞれ有する。上型70の斜面部形成面73は、板状体90を表面側からプレスする面であって、右側に向かうほど下方に傾いた斜面を成している。また、下型80の斜面部形成面83は、板状体90を裏面側からプレスする面であって、右側に向かうほど下方に傾いた斜面を成している。2つの斜面部形成面73,83は、上下方向において互いに対向する位置に配されている。
下型80には、平面部形成面82の中央付近及び斜面部形成面83の中央付近において、下方にラウンド状に窪むことで形成される空間S1,S2を有する。以降は、便宜上、平面部形成面82の中央付近の空間を単に空間S1、斜面部形成面83の中央付近の空間を単に空間S2として説明する。
空間S1,S2には、同一部材(形状及び材質等が同一)であるボス20,30がそれぞれ配されている(成形型5内にインサートされている)。空間S1に配されたボス20は、円柱部22が下側、座板部21が上側となる向きでインサートされている。また、空間S2に配されたボス30は、円柱部32が下側、座板部31が上側となる向きでインサートされている。すなわち、ボス20,30は、同一の方向を向いて空間S1,S2にそれぞれインサートされている。
次に、ロアトリム1の製造方法について説明する。尚、図4において、マット91の上側の面を裏面、下側の面を表面とする。また、図5において、マット91の上側の面を表面、下側の面を裏面とする。ロアトリム1の製造方法は、大別すると、図4に示すように、繊維からなるマット91に対し、発泡性樹脂95を塗布して板状体90を形成する板状体形成工程と、図5ないし図7に示すように、板状体90に対し、ボス20,30をインサート成形により形成する樹脂部材形成工程と、を備える。
<板状体形成工程>
板状体形成工程では、図4に示すように、繊維(複数のウェーブ状の線で示す)からなる板状のマット91の表裏面に対し、図示しない装置によって発泡性樹脂95(複数の点で示す)を塗布して、板状体90を形成する。このとき、板状体90の裏面において、ボス20,30を形成する位置に対して局所的に発泡性樹脂95を塗布する。すると、他の部分よりも発泡性樹脂95が比較的多く塗布された多塗布部分92,93が生じる。
<樹脂部材形成工程>
樹脂部材形成工程では、図5に示すように、開状態の成形型5において、上型70と下型80の間に板状体90を配する。このとき、板状体90の裏面が下型80に、表面が上型70に対向するとともに、多塗布部分92,93が下型80の空間S1,S2に対向する位置になるように、板状体90を配する。
成形型5を発泡性樹脂95が発泡する温度以上に加熱しつつ、上型70を下型80に対して所定圧にて近接させると、図6に示すように、成形型5が基材10(板状体90)をプレスした閉状態となる。発泡性樹脂95は、成形型5によって加熱されて発泡するとともに、その一部が、繊維からなるマット91に含浸する。
板状体90は、図5及び図6に示すように、成形型5によってプレスされることで、上型70及び下型80の成形面に倣う形状の基材10となる。基材10には、ドアポケット設置部形成面71,81によってドアポケット設置部2が形成される。また、基材本体11には、平面部形成面72,82によって平面部12が、斜面部形成面73,83によって斜面部13が形成される。
ここで、板状体90のうち、平面部12及び斜面部13となる部分であって、空間S1,S2に対向する部分には、局所的に発泡性樹脂95が塗布されている多塗布部分92,93が位置している。従って、多塗布部分92,93の発泡性樹脂95は、成形型5によって加熱されることで、基材本体11と、ボス20,30の座板部21,31との間を埋めるように発泡する。
この状態で成形型5を所定時間保持したのち、基材10を冷却し、固化させる。そして、成形型5を開状態にして、成形された部材を型から外す。すると、図7に示すように、平面部12及び斜面部13には、基材本体11(板状体90)から車室外側の方向へ突出した土台部50,60が形成され、土台部50,60の突出端面52,62に、ボス20,30の座板部21,31が接着する。このようにして、ロアトリム1の製造が完了する。
続いて、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、少なくとも発泡性樹脂95により構成される基材10と、基材10に設けられるボス20,30とを有し、インサート成形にて形成されるロアトリム1であって、基材10は、板状の基材本体11と、発泡性樹脂95の発泡により基材本体11から一方向へ突出して成る土台部50,60とを有し、ボス20,30が、土台部50,60の突出端面52,62に接着している。
このようなロアトリム1によると、基材10が土台部50,60を有し、土台部50,60の突出端面52,62にボス20,30が接着しているので、基材本体11が平面状の平面部12や斜面状の斜面部13等を有していても、土台部50,60によってボス20,30の向きや位置を調整することができる。これにより、ボス20,30を基材10に対してインサート成形にて形成する場合に、基材本体11の形状に倣う様々な種類のボス(樹脂部材)を用意する必要が無くなり、同一形状の樹脂部材を基材10の複数箇所に設けることができる。また、土台部50,60は、基材10を構成する発泡性樹脂95の発泡を利用して形成した部分なので、別途の工程を経ることなく基材本体11と一体に形成することができる。
また、基材10は、繊維を含んで構成され、発泡性樹脂95が発泡している。このようなロアトリム1によると、基材10が繊維を含むことで、ロアトリム1の剛性を高めることができる。また、繊維を含んだ基材10において、発泡性樹脂95が発泡していることで、ロアトリム1の軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、少なくとも繊維と発泡性樹脂95とにより構成される基材10と、基材10に設けられるボス20,30とを有するロアトリム1の製造方法であって、繊維からなるマット91に対し、発泡性樹脂95を塗布して板状体90を形成する板状体形成工程と、板状体90に対し、ボス20,30をインサート成形により形成する樹脂部材形成工程と、を備え、板状体形成工程においては、板状体90のうちボス20,30を形成する位置に対して局所的に発泡性樹脂95を塗布するものとされ、樹脂部材形成工程においては、加熱された成形型5によって板状体90をプレスして基材10を得るものとされ、板状体90のうち局所的に発泡性樹脂95が塗布された箇所(多塗布部分92,93)には、加熱により発泡して板状体90から一方向へ突出する土台部50,60が形成され、土台部50,60の突出端面52,62に、成形型5内にインサートされたボス20,30が接着する。
このようなロアトリム1の製造方法によると、樹脂部材形成工程にて、板状体90のうち局所的に発泡性樹脂95が塗布された箇所(多塗布部分92,93)において、その発泡性樹脂95が加熱により発泡することで、土台部50,60が、基材本体11と一体に形成される。そして、土台部50,60の突出端面52,62に、成形型5内にインサートされたボス20,30が接着するので、土台部50,60(基材10)に対しボス20,30を固定することができる。従って、板状体90をプレスして平面状の平面部12や斜面状の斜面部13等を有する基材本体11(基材10)を得たとしても、基材本体11とボス20,30との間を土台部50,60で埋めて接着することができる。すると、基材10に対するボス20,30の向きや位置を調整することができる。これにより、基材本体11の形状に倣う様々な種類のボス(樹脂部材)を用意する必要が無くなり、同一形状の樹脂部材を基材10の複数箇所に設けることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態以外にも、土台部を形成させる部分は適宜変更可能である。上記実施形態では、基材本体の裏面側において、平面部及び斜面部に土台部が形成されるものとしたが、これに限られない。例えば、土台部を形成させる部分は、曲面部であってもよい。また、土台部は、基材本体(板状体)の表面側に形成されるものとしてもよい。この場合、樹脂部材は、土台部の車室内側に配されて接着する。
(2)上記実施形態以外にも、土台部に接着する樹脂部材は適宜変更可能である。上記実施形態では、土台部に接着する樹脂部材は、ボス20,30としたが、これに限られない。例えば、土台部に接着する樹脂部材は、ブラケット40であってもよい。これにより、ブラケット40の向きや位置を調整することができる。
(3)上記実施形態で例示した乗物用内装材及びその製造方法は、車両用に提供されるもの限られず、種々の乗物において提供されるものであってもよい。例えば、地上の乗物としての列車や遊戯用車両、飛行用乗物としての飛行機やヘリコプター、海上や海中用乗物としての船舶や潜水艇などの乗物についても上記乗物用内装材及びその製造方法を適用することができる。
1…ロアトリム(乗物用内装材)、2…ドアポケット設置部、3…スピーカグリル用取付部、5…成形型、10…基材、11…基材本体、12…平面部、13…斜面部、14…曲面部、20,30…ボス(樹脂部材)、21,31…座板部、22,32…円柱部、40…ブラケット、50,60…土台部、52,62…突出端面、70…上型、80…下型、90…板状体、91…マット、92,93…多塗布部分、95…発泡性樹脂

Claims (3)

  1. 少なくとも発泡性樹脂により構成される基材と、前記基材に設けられる樹脂部材とを有し、インサート成形にて形成される乗物用内装材であって、
    前記基材は、板状の基材本体と、前記発泡性樹脂の発泡により前記基材本体から一方向へ突出して成る土台部とを有し、
    前記樹脂部材が、前記土台部の突出端面に接着していることを特徴とする乗物用内装材。
  2. 前記基材は、繊維を含んで構成され、前記発泡性樹脂が発泡していることを特徴とする請求項1に記載の乗物用内装材。
  3. 少なくとも繊維と発泡性樹脂とにより構成される基材と、前記基材に設けられる樹脂部材とを有する乗物用内装材の製造方法であって、
    前記繊維からなるマットに対し、前記発泡性樹脂を塗布して板状体を形成する板状体形成工程と、
    前記板状体に対し、前記樹脂部材をインサート成形により形成する樹脂部材形成工程と、を備え、
    前記板状体形成工程においては、前記板状体のうち前記樹脂部材を形成する位置に対して局所的に前記発泡性樹脂を塗布するものとされ、
    前記樹脂部材形成工程においては、加熱された成形型によって前記板状体をプレスして前記基材を得るものとされ、前記板状体のうち局所的に前記発泡性樹脂が塗布された箇所には、加熱により発泡して前記板状体から一方向へ突出する土台部が形成され、前記土台部の突出端面に、前記成形型内にインサートされた前記樹脂部材が接着することを特徴とする乗物用内装材の製造方法。
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