JP2019202598A - 乗物用シート装置 - Google Patents

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西村 聖也
Kiyonari Nishimura
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Abstract

【課題】乗物の壁の凹部内に格納されるシートバックを前記凹部よりも高い位置まで移動できるようにして、乗物用シート装置の着座性能を向上させる。【解決手段】乗物の壁12に形成された凹部13内にシートバック24が格納される乗物用シート装置20であって、凹部13内のシートバック格納位置とシートバック使用位置間でシートバック24が移動可能なように、シートバック24を支持するシートバック支持機構40を備えており、シートバック使用位置では、シートバック24の上部が壁12の凹部13の上端位置よりも高い位置にある。【選択図】図15

Description

本発明は、乗物の壁に形成された凹部内に格納される折り畳み可能な乗物用シート装置に関する。
折り畳み可能な乗物用シート装置に関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の乗物用シート装置100は、図17に示すように、車両の側壁面110に形成された格納凹部112に格納できるように構成されたシート装置である。乗物用シート装置100は、シートクッション101とシートバック102とヘッドレスト104とを備えている。そして、シートクッション101がシートバック102に重なる位置まで上回動可能なように、シートクッション101の後端部がシートバック102の下端部と連結機構103により連結されている。また、シートバック102の右側面は上下のヒンジ機構105により水平回動可能な状態で格納凹部112の後側面112bに連結されている。また、シートクッション101の前後寸法はシートバック102の高さ寸法よりもヘッドレスト104の寸法分だけ小さく設定されている。そして、シートクッション101の前端部にヘッドレスト104を連結するための連結穴101rが設けられている。
図17に示すように、展開状態の乗物用シート装置100を格納凹部112に格納する場合には、先ず、ヘッドレスト104をシートバック102から外してシートクッション101の前端部にセットする。次に、シートクッション101をシートバック102に重なる位置まで上回動させてロックし、シートバック102を上下のヒンジ機構105を中心に水平回動させる。これにより、シートクッション101及びシートバック102が車両の側壁面110の格納凹部112に格納されて、シートバック102の背面が前記側壁面110と面一になる。
特開2002−67759号公報
上記した乗物用シート装置100は、シートバック102を上下のヒンジ機構105の回りに水平回動させて格納凹部112に格納するように構成されている。このため、シートバック102の高さ位置を格納凹部112と等しい高さ位置に設定する必要がある。このため、シートバック102の高さ位置をシートクッション101に着座している乗員にとって好ましい高さ位置に調整するのは難しい。特に、車両の側壁面110の上端位置が所定高さ位置で決まっている場合、格納凹部112の高さ位置を十分な高さに設定できず、シートバック102の高さ位置を乗員にとって好ましい高さ位置に設定できない場合がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、乗物の壁の凹部内に格納されるシートバックを前記凹部よりも高い位置まで移動できるようにして、乗物用シート装置の着座性能を向上させることである。
上記した課題は、各発明によって解決される。第1の発明は、乗物の壁に形成された凹部内にシートバックが格納される乗物用シート装置であって、前記凹部内のシートバック格納位置とシートバック使用位置間で前記シートバックが移動可能なように、前記シートバックを支持するシートバック支持機構を備えており、前記シートバック使用位置では、前記シートバックの上部が前記壁の凹部の上端位置よりも高い位置にある。
本発明によると、シートバックはシートバック支持機構に支持されており、乗物の壁の凹部内のシートバック格納位置からシートバック使用位置まで移動できるように構成されている。そして、シートバック使用位置では、前記シートバックの上部が前記壁の凹部の上端位置よりも高い位置にある。このように、シートバックを凹部内のシートバック格納位置よりも高い位置で使用できるため、格納式の乗物用シートの着座性が向上する。
第2の発明によると、シートバック使用位置では、シートバックの背もたれ面側が壁の凹部の外側にある。このため、格納式の乗物用シートの着座性がさらに向上する。
第3の発明では、シートクッションがクッション格納位置とクッション使用位置間で移動可能なように、前記シートクッションを支持するクッション支持機構を備えており、前記クッション格納位置では、前記シートクッションは前記シートバック格納位置にある前記シートバックに対して厚み方向から重ねられて、前記凹部内に格納される。このように、シートクッションをシートバック格納位置にあるシートバックと重ねた状態で凹部内に格納できるため、使用しない状態の乗物用シート装置が邪魔にならない。
第4の発明では、クッション格納位置では、シートクッションの着座面が壁面と面一になる。このため、格納された状態の乗物用シート装置のシートクッションの着座面に乗員が凭れることができる。
第5の発明では、シートバック支持機構は、凹部内の定位置に設けられた水平軸と、前記水平軸から半径方向外側に突出し、その水平軸の軸心回りに回動が可能で、回動自由端側が上下方向に相対回動可能な状態で前記シートバックの背面上部に連結されている第1リンクとを備えており、前記第1リンクが前記水平軸から前記凹部の奥方向に突出する位置にあるとき、前記シートバックは前記シートバック格納位置に保持されており、前記第1リンクが前記水平軸から上方に突出する位置にあるとき、前記シートバックが前記シートバック使用位置に保持されている。このように、第1リンクの回動により、シートバックがシートバック格納位置とシートバック使用位置間で移動するため、機構を簡単にできる。
第6の発明では、シートバック支持機構の第1リンクが凹部の奥方向に突出する位置から水平軸の軸心回りに下回動し、さらに前記水平軸の下側を通って前記凹部の開口方向に上回動することにより、前記シートバックの上部は、前記シートバック格納位置から下降しながら前記凹部の外側方向に移動し、さらに下限位置から前記凹部の外側方向に移動しつつ上昇してシートバック使用位置に到達する。
第7の発明では、シートバック支持機構の第1リンクは、水平軸と一体化されており、前記水平軸は、駆動機構の回転力を受けて軸心回りに回転可能に構成されている。
第8の発明では、シートバック支持機構は、上下方向に回動可能な状態でシートバックの背面下部に連結された第2リンクと、前記第2リンクの回動自由端側に設けられたカムフォロアと、前記凹部内の定位置に設けられ、前記カムフォロアを上下方向にガイドするガイド部材とを備えており、前記シートバックが前記第1リンクの上回動により上昇する際に、前記第2リンクが前記カムフォロアと前記ガイド部材との働きにより、前記シートバックの背面に沿う倒伏位置から前記シートバックの背面に対して起立する起立位置まで回動することで、前記シートバックの下部が前記凹部の外側方向に移動する。このため、シートバックの下部を凹部の外側方向に移動させる機構が簡単になる。
第9の発明では、カムフォロアが前記ガイド部材の上端位置まで到達した状態で、前記シートバックがさらに上昇することにより、前記第2リンクが倒伏位置から起立位置まで回動する。
第10の発明では、第1リンクが水平軸から上方に突出する位置にあって、凹部の奥方向に傾斜することで、シートバックのリクライニング角度が変化する。即ち、シートバックのリクライニング角度を変化させられるため、シートの座り心地を良くできる。
本発明によると、乗物の壁の凹部内に格納されるシートバックが前記凹部よりも高い位置まで移動できるようになり、乗物用シート装置の着座性能が向上する。
本発明の実施形態1に係る乗物用シート装置の使用状態を表す模式斜視図である。 前記乗物用シート装置の格納状態を表す模式斜視図である。 前記乗物用シート装置の使用状態をシート前方から見た全体斜視図である。 前記乗物用シート装置の使用状態をシート後方から見た全体斜視図である。 前記乗物用シート装置の使用状態のフレーム構成をシート後方から見た斜視図である。 前記乗物用シート装置のシートクッションが使用位置、シートバックが格納位置にある状態のフレーム構成をシート後方から見た斜視図である。 前記乗物用シート装置のシートクッションが使用位置にあり、シートバックが格納位置から使用位置方向に移動する過程のフレーム構成をシート後方から見た斜視図である。 前記乗物用シート装置のシートクッションが使用位置にあり、シートバックが格納位置から使用位置方向に移動する過程のフレーム構成をシート後方から見た斜視図である。 前記乗物用シート装置のシートクッションとシートバックとが使用位置にある状態のフレーム構成をシート後方から見た斜視図である。 前記乗物用シート装置のシートクッションとシートバックとが格納位置にある状態の側面図である。 前記乗物用シート装置のシートバックが格納位置にある状態で、シートクッションが格納位置から使用位置方向に移動する過程を表す側面図である。 前記乗物用シート装置のシートバックが格納位置にある状態で、シートクッションが使用位置まで移動した状態を表す側面図である。 前記乗物用シート装置のシートバックが格納位置から使用位置方向に移動する過程を表す側面図である。 前記乗物用シート装置のシートバックが格納位置から使用位置方向に移動する過程を表す側面図である。 前記乗物用シート装置のシートバックが使用位置まで移動した状態を表す側面図である。 前記乗物用シート装置のシートバックが使用位置からリクライニング角度を変えた状態を表す側面図である。 従来の乗物用シート装置の使用状態を表す斜視図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図16に基づいて、本発明の実施形態1に係る乗物用シート装置について説明する。本実施形態に係る乗物用シート装置は、折り畳んだ状態で車両10の車室内に設けられたインストルメントパネル12に格納できるように構成されたインパネシート20である。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、インパネシート20を備える車両10の前後左右、及び上下に対応している。また、図中に示すシート前後左右、及び上下は、インパネシート20の前後左右、及び上下に対応している。
<インストルメントパネル12の概要について>
インストルメントパネル12は、図1、図2に示すように、計器類等のモニター(図示省略)が設けられる前面壁部12fと、前面壁部12fの上端位置で棚状に設けられた上面部12uとを備えている。そして、インストルメントパネル12の上面部12uの前側に車両10のフロントガラス(図示省略)が設けられている。前記インストルメントパネル12には、例えば、左側に位置に折り畳まれた状態のインパネシート20が格納される凹部13が前面壁部12fから上面部12uにかけて形成されている。インストルメントパネル12の凹部13の幅寸法は、インパネシート20のシートクッション22とシートバック24との幅寸法にほぼ等しい値に設定されている。そして、凹部13に格納されたインパネシート20のシートクッション22の着座面22c、及び後端部22bが、図2等に示すように、インストルメントパネル12の前面壁部12f、及び上面部12uとそれぞれ面一になるように構成されている。
<インパネシート20の概要について>
インパネシート20は、図1に示すように、インストルメントパネル12の凹部13の外で展開することで、乗員がインストルメントパネル12を背にして着座できるシートとして使用できる。また、インパネシート20は、図2に示すように、インストルメントパネル12の凹部13に格納された状態で、乗員が立座り状に凭れかかるクッションとして使用できる。インパネシート20は、図3〜図5に示すように、シートクッション22とシートバック24とを備えている。また、インパネシート20は、シートクッション22を使用位置(展開位置)と格納位置間で移動できるように支持するクッション支持機構30と、シートバック24を使用位置(展開位置)と格納位置間で移動できるように支持するシートバック支持機構40を備えている。
<シートクッション22について>
シートクッション22は、図5等に示すように、クッションフレーム22fを備えている。シートクッション22のクッションフレーム22fは、図3、図4に示すように、クッションパッド22pに覆われており、そのクッションパッド22pが表皮22sによって覆われている。そして、シートクッション22の上面側が着座面22cとして使用される。また、シートクッション22の左右後部には、幅方向外側に突出した状態で前記クッション支持機構30(後記する)のスライドピン32が設けられている。
<クッション支持機構30について>
クッション支持機構30は、上記したように、シートクッション22を使用位置(展開位置)と格納位置間で移動できるように支持する機構であり、図3、図4に示すように、シート架台25に取付けられている。シート架台25は、インストルメントパネル12の凹部13内に設置される架台であり、背面板25bと左右の側面板25sとから構成されている。そして、シート架台25は、背面板25bがインストルメントパネル12の凹部13の奥壁面13w(図10等参照)に沿うように、また左右の側面板25sが凹部13の左右側面に沿うように、凹部13内に設置される。なお、図5〜図16では、シート架台25は省略されている。
クッション支持機構30は、図3、図4に示すように、シート架台25の左右の側面板25sに取付けられた左右のスライドガイド33と、図10〜図12に示すように、シートクッション22の前部を裏側から支える支持リンク35とを備えている。ここで、図10〜図12等では、スライドガイド33は省略されている。スライドガイド33は、帯板状に形成されており、インストルメントパネル12の凹部13の左右側面に沿って上下方向に延びるように配置されている。また、スライドガイド33の幅方向略中央位置には、シート架台25の背面板25bの傾き、即ち、インストルメントパネル12の凹部13の奥壁面13wの傾きに沿って上下方向に延びるガイド溝33gが形成されている。そして、左右のスライドガイド33のガイド溝33gには、図5等に示すように、シートクッション22の左右後部のスライドピン32がそれぞれスライド可能な状態で嵌合している。
クッション支持機構30の支持リンク35は、図4に示すように、その支持リンク35の基端部がインストルメントパネル12の凹部13内の床面Fに設けられた軸受部35jに上下回動可能な状態で連結されている。そして、支持リンク35の先端部35mがシートクッション22のクッションフレーム22fの前部裏側に上下回動可能な状態で連結されている。このため、図12に示す状態から支持リンク35が起立方向に上回動(左回動)すると、シートクッション22の前部裏側が後上方に押し上げられる。
これにより、シートクッション22の左右後部のスライドピン32が、図11に示すように、左右のスライドガイド33のガイド溝33gに沿って上方にスライドし、シートクッション22は後側が上になるように折り畳まれる。このとき、シートクッション22の着座面22cはインストルメントパネル12の凹部13の表側を向くようになる。また、支持リンク35が起立位置から倒伏方向に下回動(右回動)すると、シートクッション22の前部裏側が前下方に下降し、シートクッション22のスライドピン32がスライドガイド33のガイド溝33gに沿って下方にスライドする。これにより、シートクッション22が着座面22cを上にした状態で展開される。ここで、クッション支持機構30には、支持リンク35を軸受部35jの回りに上下回動させる駆動装置(図示省略)が設けられている。
<シートバック24について>
シートバック24は、図5等に示すように、バックフレーム24fを備えている。シートバック24のバックフレーム24fは、図3に示すように、バックパッド24pに覆われており、そのバックパッド24pが表皮24sによって覆われている。そして、シートバック24の前面側が背もたれ面24cとして使用される。また、シートバック24のバックフレーム24fの背面上部には、左右一対の上部ブラケット26が後方に突出するように設けられている。そして、左右一対の上部ブラケット26に対してシートバック支持機構40(後記する)の左右の第1リンク43が上下回動可能に連結されている。さらに、シートバック24のバックフレーム24fの背面下部には、図5に示すように、シートバック支持機構40の左右の第2リンク45が上下回動可能に連結されている。また、バックフレーム24fの背面下部には、第2リンク45の下方に転動ローラ27が設けられている。
<シートバック支持機構40について>
シートバック支持機構40は、上記したように、シートバック24を使用位置(展開位置)と格納位置間で移動できるように支持する機構である。シートバック支持機構40は、図4、図5に示すように、シート架台25の左右の側面板25sの上部に形成された左右の軸受部25jに回転可能な状態で支持された水平軸41を備えている。そして、水平軸41の左右端部に左右の第1リンク43の基端部がその水平軸41と一体で回転可能な状態で連結されている。左右の第1リンク43は同位相の状態で水平軸41に連結されており、その水平軸41の半径方向に外側に等しい寸法だけ突出している。そして、左右の第1リンク43の先端(回動自由端側)がシートバック24の左右一対の上部ブラケット26にそれぞれ上下回動可能な状態で連結されている。また、シートバック支持機構40には、水平軸41を軸心回りに回動させる駆動装置(図示省略)が設けられている。
シートバック支持機構40は、図5に示すように、シートバック24に設けられた左右の第2リンク45の先端(回動自由端側)がそれぞれ連結される左右のガイド部材47を備えている。ガイド部材47は、縦方向に延びるガイド長穴部47nと、そのガイド長穴部47nの下側で縦方向に延びるガイドレール部47rとから構成されている。そして、左右のガイド部材47がシート架台25の背面板25bの左右内側にそれぞれ固定されている。シートバック24側の左右の第2リンク45は、シートバック24の背面に沿う倒伏位置と、図5に示すように、シートバック24の背面に対して起立する起立位置間で上下回動が可能なように構成されている。
そして、左右の第2リンク45の先端間に棒状のカムフォロア46が渡されており、そのカムフォロア46が、図5に示すように、左右のガイド部材47のガイド長穴部47nに通された状態で嵌合している。これにより、シートバック24の上下動に伴って左右の第2リンク45の先端間に渡されたカムフォロア46がガイド部材47のガイド長穴部47nに沿って摺動可能になる。また、シートバック24の上下動に伴ってシートバック24の左右の転動ローラ27が左右のガイド部材47のガイドレール部47rに沿って転動可能になる。
<インパネシート20の展開・格納動作について>
格納位置にあるインパネシート20を展開して使用する場合の手順を説明する。インパネシート20が格納位置にある状態では、図10に示すように、シートバック支持機構40の第1リンク43は、水平軸41に対して斜め後下方に突出しており、インストルメントパネル12の凹部13の奥壁面13wに対してほぼ直角に保持されている。また、シートバック支持機構40の第2リンク45は、シートバック24の重量を受けて上方に回動し、シートバック24の背面に沿う位置まで倒伏している。そして、前記第2リンク45の先端のカムフォロア46はガイド部材47のガイド長穴部47nの上端位置の保持されている。これにより、インパネシート20のシートバック24は、インストルメントパネル12の凹部13内の最も奥位置で、高さ方向略中央部に保持されている。
また、クッション支持機構30の支持リンク35が上限位置まで回動してシートバック24の背もたれ面24cに当接している。これにより、インパネシート20のシートクッション22は、クッション支持機構30のスライドガイド33とスライドピン32との動作により後部を上にした状態で起立し、シートバック24の背もたれ面24cに重ねられている。この結果、図2、及び図10に示すように、シートクッション22の着座面22cがインストルメントパネル12の前面壁部12fと面一に保持される。また、シートクッション22の着座面22cの後端部22bがインストルメントパネル12の上面部12uと面一に保持される。これにより、インパネシート20は、図2に示すように、乗員が立座り状に凭れかかるクッションとして使用できる。
インパネシート20を展開して使用する場合には、インストルメントパネル12に設けられたインパネシート20の展開スイッチ(図示省略)を操作する。これにより、先ず、クッション支持機構30の駆動装置(図示両略)が動作して支持リンク35が図10において右回動する。この結果、支持リンク35の先端(回動自由端側)が、図11に示すように、円弧運動してシートクッション22の前部を前下方に移動させる。この結果、シートクッション22の後部のスライドピン32がスライドガイド33のガイド溝33g(図5等参照)に沿って下降し、図6、及び図12に示すように、シートクッション22は着座面22cを上にした状態で展開される。即ち、シートクッション22はクッション使用位置に保持される。ここで、図6〜図12等では、スライドガイド33等は省略されている。
次に、シートバック支持機構40の駆動装置(図示両略)が動作して水平軸41、及び第1リンク43が図6、及び図12に示す状態から左回動(下回動)する。これにより、第1リンク43の先端(回動自由端側)が円弧運動して、図7、及び図13に示すように、シートバック24の上部ブラケット26を下前方に押し下げる。この結果、シートバック24の上部が下前方に移動するとともに、シートバック24の全体が下降する。これにより、シートバック24の第2リンク45の先端のカムフォロア46がガイド部材47のガイド長穴部47nに沿って下降する。さらに、シートバック24の背面下部の転動ローラ27がガイド部材47のガイドレール部47rに沿って下降する。
そして、図7、及び図13に示す状態、即ち、シートバック24が下限位置にある状態から水平軸41、及び第1リンク43がさらに左回動すると、第1リンク43がシートバック24の上部ブラケット26を上前方に押し上げる。これにより、シートバック24が上昇し、シートバック24の第2リンク45の先端のカムフォロア46がガイド部材47のガイド長穴部47nに沿って上昇する。さらに、シートバック24の背面下部の転動ローラ27がガイド部材47のガイドレール部47rに沿って上昇する。そして、図8、及び図14に示すように、第1リンク43が斜め前上方に突出する位置まで左回動した状態で、シートバック24の第2リンク45のカムフォロア46がガイド部材47のガイド長穴部47nの上端部に到達する。
この状態(図8、図14)からさらに水平軸41、及び第1リンク43が左回動すると、第1リンク43がほぼ垂直に起立することでシートバック24の上部は後方に移動しつつ上昇する。また、第2リンク45のカムフォロア46がガイド部材47のガイド長穴部の上端部に掛けられている状態でシートバック24が上昇することで、図9、及び図15に示すように、第2リンク45が下回動(左回動)してシートバック24の背面から起立する。この結果、シートバック24の下部が前方に移動する。この状態で、シートバック24は、背もたれ面24cがインストルメントパネル12の凹部13の外側に配置され、シートバック24の上部がインストルメントパネル12の上面部12uよりも上方に突出する展開位置(シートバック使用位置)に保持される。
ここで、図9、図15に示すシートバック使用位置から水平軸41、及び第1リンク43を約5°の範囲内で左回動させることにより、図16に示すように、シートバック24の上部を後方に移動させて、シートバック24のリクライニング角度を調整することが可能になる。なお、展開位置(使用位置)にあるインパネシート20を折り畳んで格納する場合は、インストルメントパネル12に設けられたインパネシート20の格納スイッチ(図示省略)を操作する。これにより、上記した手順と逆の手順で、シートバック支持機構40の駆動装置とクッション支持機構30の駆動装置とが動作して、シートバック24とシートクッション22とがインストルメントパネル12の凹部13内に格納される。
<実施形態1における用語と本発明の用語との対応>
本実施形態におけるインストルメントパネル12が本発明における乗物の壁に相当し、インストルメントパネル12の上面部12uが本発明における壁の凹部の上端位置に相当する。また、インストルメントパネル12の上面部12u、前面壁部12fが本発明における壁面に相当する。
<本実施形態に係るインパネシート20の長所について>
本実施形態に係るインパネシート20(乗物用シート)のシートバック24はシートバック支持機構40に支持されており、インストルメントパネル12(乗物の壁)の凹部13内のシートバック格納位置からシートバック使用位置まで移動できるように構成されている。そして、シートバック使用位置では、シートバック24の背もたれ面24c側がインストルメントパネル12の凹部13の外側にあって、シートバック24の上部が凹部13の上端位置よりも高い位置にある。このように、シートバック24を凹部13内のシートバック格納位置よりも高い位置で使用できるため、格納式のインパネシート20の着座性が向上する。また、シートクッション22をシートバック格納位置にあるシートバック24と重ねた状態でインストルメントパネル12の凹部13内に格納できるため、使用しない状態のインパネシート20が邪魔にならない。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、シートクッション22をクッション支持機構30により着座面22cが表側(外側)になるようにインストルメントパネル12の凹部13内に格納する例を示した。しかし、シートクッション22の着座面22cをシートバック24の背もたれ面24cに接触させるようにシートクッション22を格納することも可能である。また、本実施形態では、クッション支持機構30、及びシートバック支持機構40に駆動装置を設け、シートクッション22とシートバック24とを自動で格納位置と展開位置間で移動させる例を示した。しかし、クッション支持機構30、シートバック支持機構40の駆動装置を省略し、シートクッション22とシートバック24とを手動で格納位置と展開位置間で移動させる構成も可能である。また、本実施形態では、インストルメントパネル12の凹部13内に格納可能なインパネシート20を例示したが、インストルメントパネル12の代わりに室内の側壁に形成された凹部に格納される乗物用シートに本発明を適用することも可能である。
12・・・・インストルメントパネル(乗物の壁)
12u・・・上面部(上端位置)
12f・・・前面壁部(壁面)
13・・・・凹部
13w・・・奥壁面
13u・・・上面開口
13f・・・前面開口
20・・・・インパネシート(乗物用シート装置)
22・・・・シートクッション
22b・・・後端部
22c・・・着座面
24・・・・シートバック
24f・・・バックフレーム
24c・・・背もたれ面
30・・・・クッション支持機構
40・・・・シートバック支持機構
41・・・・水平軸
43・・・・第1リンク
45・・・・第2リンク
46・・・・カムフォロア
47r・・・ガイドレール部
47n・・・ガイド長穴部
47・・・・ガイド部材

Claims (10)

  1. 乗物の壁に形成された凹部内にシートバックが格納される乗物用シート装置であって、
    前記凹部内のシートバック格納位置とシートバック使用位置間で前記シートバックが移動可能なように、前記シートバックを支持するシートバック支持機構を備えており、
    前記シートバック使用位置では、前記シートバックの上部が前記壁の凹部の上端位置よりも高い位置にある乗物用シート装置。
  2. 請求項1に記載された乗物用シート装置であって、
    前記シートバック使用位置では、前記シートバックの背もたれ面側が前記壁の凹部の外側にある乗物用シート装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された乗物用シート装置であって、
    シートクッションがクッション格納位置とクッション使用位置間で移動可能なように、前記シートクッションを支持するクッション支持機構を備えており、
    前記クッション格納位置では、前記シートクッションは前記シートバック格納位置にある前記シートバックに対して厚み方向から重ねられて、前記凹部内に格納される乗物用シート装置。
  4. 請求項3に記載された乗物用シート装置であって、
    前記クッション格納位置では、前記シートクッションの着座面が壁面と面一になる乗物用シート装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された乗物用シート装置であって、
    前記シートバック支持機構は、前記凹部内の定位置に設けられた水平軸と、前記水平軸から半径方向外側に突出し、その水平軸の軸心回りに回動が可能で、回動自由端側が上下方向に相対回動可能な状態で前記シートバックの背面上部に連結されている第1リンクとを備えており、
    前記第1リンクが前記水平軸から前記凹部の奥方向に突出する位置にあるとき、前記シートバックは前記シートバック格納位置に保持されており、
    前記第1リンクが前記水平軸から上方に突出する位置にあるとき、前記シートバックが前記シートバック使用位置に保持されている乗物用シート装置。
  6. 請求項5に記載された乗物用シート装置であって、
    前記シートバック支持機構の第1リンクが前記凹部の奥方向に突出する位置から前記水平軸の軸心回りに下回動し、さらに前記水平軸の下側を通って前記凹部の開口方向に上回動することにより、
    前記シートバックの上部は、前記シートバック格納位置から下降しながら前記凹部の外側方向に移動し、さらに下限位置から前記凹部の外側方向に移動しつつ上昇してシートバック使用位置に到達する乗物用シート装置。
  7. 請求項5又は請求項6のいずれかに記載された乗物用シート装置であって、
    前記シートバック支持機構の前記第1リンクは、前記水平軸と一体化されており、
    前記水平軸は、駆動機構の回転力を受けて軸心回りに回転可能に構成されている乗物用シート装置。
  8. 請求項6又は請求項7のいずれかに記載された乗物用シート装置であって、
    前記シートバック支持機構は、上下方向に回動可能な状態で前記シートバックの背面下部に連結された第2リンクと、前記第2リンクの回動自由端側に設けられたカムフォロアと、前記凹部内の定位置に設けられ、前記カムフォロアを上下方向にガイドするガイド部材とを備えており、
    前記シートバックが前記第1リンクの上回動により上昇する際に、前記第2リンクが前記カムフォロアと前記ガイド部材との働きにより、前記シートバックの背面に沿う倒伏位置から前記シートバックの背面に対して起立する起立位置まで回動することで、前記シートバックの下部が前記凹部の外側方向に移動する乗物用シート装置。
  9. 請求項8に記載された乗物用シート装置であって、
    前記カムフォロアが前記ガイド部材の上端位置まで到達した状態で、前記シートバックがさらに上昇することにより、前記第2リンクが倒伏位置から起立位置まで回動する乗物用シート装置。
  10. 請求項5から請求項9のいずれかに記載された乗物用シート装置であって、
    前記第1リンクが前記水平軸から上方に突出する位置にあって、前記凹部の奥方向に傾斜することで、前記シートバックのリクライニング角度が変化する乗物用シート装置。
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