JP2004017859A - シート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】着座使用位置でシート本体の位置を前後に調整可能にするとともに、シート本体の姿勢が安定して移動し格納することができる装置を実現することである。
【解決手段】第1可動部71を、第1スライド装置3によって前記フロアの高い位置21の部分で前後方向に移動可能に支持するとともに、第2可動部72を前記フロアの低い位置の部分22で前後方向に移動可能に支持する第2スライド装置を備え、前記第1スライド装置3が備えるレール31の前端部を下方に湾曲させて前記第1可動部を下方に案内可能に構成した
【選択図】 図1
【解決手段】第1可動部71を、第1スライド装置3によって前記フロアの高い位置21の部分で前後方向に移動可能に支持するとともに、第2可動部72を前記フロアの低い位置の部分22で前後方向に移動可能に支持する第2スライド装置を備え、前記第1スライド装置3が備えるレール31の前端部を下方に湾曲させて前記第1可動部を下方に案内可能に構成した
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、シートを折畳み可能に構成し、さらに着座使用時の高い位置から折畳みされたときの低い位置への移動を可能にするシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートを着座使用の状態から折り畳み移動させることで広い荷物用空間を得ることができるようにするシート装置の構成としては、従来特開2001−47916号公報に示されるものがある。このシート装置は、多くの回転軸で連結されるリンクを用いた機構を備え、リンク機構の作動でシートをフロアの高い位置にロック固定した着座使用位置から、シート本体を折畳しながらフロアの低い位置へと移動して格納できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したシート装置では、フロアの高い位置ではシートの位置はリンク機構で特定個所に決められ、乗員がシートの着座位置を調整できない。また、シートを着座使用の状態から格納状態へ移動させる過程では、シート装置の姿勢が不安定で、操作者が支持する必要があって不便なものであった。このために、これらの問題を解決するために、本発明は着座使用位置でシート本体の位置を調整可能にするとともに、シート本体の姿勢が安定して移動し格納できるようにする装置を実現することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明で講じた技術的な第1の手段は、着座側のシートクッションと、背凭れ側のシートバックとを備えるシート本体と、
前記シートクッションの後部をフロアの高い位置の部分に支持する第1可動部と、
前記シートクッションの前部を前記フロアの低い位置の部分に支持する第2可動部とを備えるシート装置において、
第1可動部を、第1スライド装置によって前記フロアの高い位置の部分で前後方向に移動可能に支持するとともに、第2可動部を前記フロアの低い位置の部分で前後方向に移動可能に支持する第2スライド装置を備え、前記第1スライド装置が備えるレールの前端部を下方に湾曲させて前記第1可動部を下方に案内可能に構成したことである。
【0005】
この構成によって、シート本体を着座使用位置で前後方向に調整可能になり、かつ前記シートクッションをフロアの高い位置から低い位置の部分に移行して、シート本体を折畳み格納することができる。
【0006】
さらに、上記第1の手段に加え、本発明で講じた技術的な第2の手段は、前記第2可動部は前記シートクッションの前部を前記第2可動部に枢軸結合された支持リンクを介して支持し、該支持リンクと前記第1可動部を連結リンクで連結するように構成したことである。
【0007】
この構成によって、シート本体は所定の姿勢を維持しつつ折畳まれて格納できるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関るシート装置1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0009】
図1及び図2に示されるように、本発明に関るシート装置1のシート本体10は、背凭れ部となるシートバック11と着座部となるシートクッション12を備えている。そして、シートバック11が起立し、乗員が着座使用できる状態では、車両のフロア2の高い位置の部分21上にシート本体10は位置する。本発明のシート装置1では、図4に示されるように、シートバック11を前方(図4の左方)に倒し、シートクッション12の上に折畳み、同時にシート本体10をフロア2の高い位置の部分21から低い位置の部分22に移動して、シート本体10を格納された状態にすることができる構成となっている。
【0010】
このようなシート装置1を備える車両では、シート本体10が図1に示される位置になっているときに、シート本体10後方のフロア2のスペースは荷物積載用として使用される。そして、シート装置1を作動させて、図4のようにシート本体10を折畳んだ格納状態にすることで、より広い荷物積載スペースに拡張することができる構成になっている。
【0011】
以下に、各構成を順に詳細に説明する。
【0012】
図1及び図2に示されるように、シートクッション12の幅方向両側の後方部にクッションブラケット51が固定して取付けられ、一方シートバック11の幅方向両側の下端部にもシートバックブラケット61が固定して取付けられている。クッションブラケット51およびシートバックブラケット61は、それぞれシート本体10に内蔵されてシート本体10の構造体を形成するシートフレーム(図示せず)に固定されている。
【0013】
図6に示されるように、シートバックブラケット61の下端部にはシートリクライナ8がその一方の面で取付けられ、他方面で可動ブラケット71に取付けられている。シートリクライナ8はロック機構(図示せず)を内蔵し、着座者が操作レバー81を操作することによってロック機構(図示せず)を解除し、可動ブラケット71に対するシートバックブラケット61の回転角度を任意に調整し、そして操作レバー81を放することによって調整した位置に固定することができる既知の装置である。さらに、シート本体10の幅方向でシートバックブラケット61の内側には、シートリクライナ8の回転中心と同軸になるようにボス部62が設けられ、ボス部62によってクッションブラケット51の後端が回転自在に支持される構成となっている。
【0014】
また、図6に示されるようにフロア2の高い位置の部分21には平行に前後方向に延びる一対の第1スライド装置3が固定されて取付けられている。第1スライド装置3は上方に開口し概略U字形状の断面形状を有するレール31を備えている。レール31の前端部には、フロア2の高い位置の部分21とその前方にある段差部23との境界で円弧となるフロア部分の形状に沿って、下方に延びる湾曲部38が形成されている。レール31内に1対のローラ32が互いに前後になるように配置され、ローラ32は可動ブラケット71の下端部に固定された軸39に回転自在に取付けられている。これによって、フロア2の高い位置の部分21では可動ブラケット71を起立した状態に維持しつつ、前後方向に移動できるようになっている。また、図4に示されるように、可動ブラケット71のローラ32が湾曲部38に移動したとき、可動ブラケット71を下方に移動させ、且つ回転させることができる構成となっている。
【0015】
さらに、図1に示されるようにフロア2の低い位置の部分22にも前後に平行に延びる一対の第2スライド装置4が固定されて取付けられている。第2スライド装置4も第1スライド装置3と同様にレール41とレール41内に前後して支持される2つのローラ42を備えている。2つのローラ42は第2可動ブラケット72に枢軸(図示せず)で取付けられ、第2可動ブラケット72をフロア2の低い位置の部分22に対して起立した状態で、前後方向に移動可能にしている。
【0016】
図1に示されるように、第2可動ブラケット72の上端部とシートクッション12の前端底部の間には、上下に延びる支持リンク73が夫々に枢軸73a、73bで結合されている。図2に示されるように、支持リンク73の長さ方向のほぼ中央部に、後方に延びる連結リンク74が枢軸74aで回転自在に連結され、連結リンク74の後端は可動ブラケット71に前側のローラ32を取付ける軸39に回転可能に接続されている。この連結によって第1可動ブラケット71と第2可動ブラケット72は互いに所定の位置を確保して各スライド装置3、4に案内されて移動できるようになっている。
【0017】
図2及び図5に示されるように、第1可動ブラケット71にはガイドプレート75よって摺動可能に支持されるロックプレート35が取付けられている。ロックプレート35にはガイドピン36が取付けられ、ガイドピン36は第1可動ブラケット71に形成された上下に延びる長穴71aに嵌り、ロックプレート35を、ガイドプレート75とともに、前後方向には移動しないように、上下方向にのみ摺動できるように案内している。またロックプレート35の下端部にはロック歯33が形成され、ロック歯33はレール31の底部にレール31の長さ方向に沿って等間隔に形成される複数の係止穴34に嵌っている。ロック歯33と係止穴34とは前後方向には隙間がなく係合し、レール31に対して第1可動ブラケット71を固定する。ロックプレート35と第1可動ブラケット71間には図示しないスプリングが配置され、ロック歯33と係止穴34が係合する方向にロックプレート35を付勢する。第1可動ブラケット71を前後に移動させるときは、ロックプレート35を持ち上げてロック歯33と係止穴34の係合を解除させる。
【0018】
次に、以上のように構成された、シート装置1の作動について説明する。
【0019】
図2は、シート本体10が着座して使用する状態で最も後方の位置に調整されている場合を示している。ここで、ロックプレート35を持ち上げ操作して、ロック歯33と係止穴34の係合を解除させると、図3に示されるように、シート本体10、第1および第2可動ブラケット71、72およびこれらを連結するリンクが一体となってシート本体10の姿勢を維持した状態で前方に移動させることができる。乗員が希望する位置に到達したところでロックプレート35を放すと、シート本体10は調整された位置で再びロックされ、固定される。
【0020】
さらに、シート本体10を折畳み、フロア2の低い位置22に格納する作動について説明する。図4に示されるように、ロックプレート35を解除した状態で、シート本体10をさらに前方へ移動させると、第1可動ブラケット71はレール31の前端の湾曲部38に到達する。そして、湾曲部38に案内されて第1可動ブラケット71は下方に移動すると共に反時計方向に回転する。これによって、シートクッション12の後部を支持するボス62(図6)の位置も下方に大きく移動する。一方、第2可動ブラケット72は、第1可動ブラケット71がレール31の前端の湾曲部38に到達する前に、第2スライド装置4がレール41の最前位置に到達して停止するように設定されていて、第1可動ブラケット71が湾曲部38に到達すると、連結リンク74にとって支持リンク73は押され反時計方向に回転する。そして、シートクッション12の前部も大きく下方に移動させて、シートクッション12はフロア2の低い位置22に格納される。このとき、着座位置にあったシートバック11は、図4に2点差線で示される位置になるが、シートリクライナ8を作動させてシートバック11を実線で示す位置に調整することによって、シートバック11の背面をフロア2の高い位置の部分21とほぼ同一の面になるようにしても良い。これによって、車両内の荷物積載スペースを拡張することができる。
【0021】
このように格納したシート本体10を、再び着座位置に戻す場合は上記した過程を逆に辿って作動する。
【0022】
格納位置でシート本体10の格納状態を確実に保持するために、ロックプレート35のロック歯33が係止する係止穴34を湾曲部38部分にも設けて係止可能にするとよい。
【0023】
【発明の効果】
上記した構成で、作動するシート装置によって、着座使用位置でシート本体の位置を調整することが可能となるとともに、シート本体の姿勢が安定して移動させることができて、容易に格納できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート装置の斜視図である。
【図2】本発明に係るシート装置が着座使用状態になっているときの側面図である。
【図3】本発明に係るシート装置が着座使用状態で前方位置に調整されたときの側面図である。
【図4】本発明に係るシート装置が格納状態になっているときの側面図である。
【図5】図−2における、A−A断面図を示す。
【図6】図−2における、B−B断面図を示す。
【符号の説明】
2 フロア
3 第1スライド装置
4 第1スライド装置
10 シート本体
11 シートバック
12 シートクッション
31 レール
71 第1可動部材(第1可動ブラケット)
72 第2可動部材(第2可動ブラケット)
【発明が属する技術分野】
本発明は、シートを折畳み可能に構成し、さらに着座使用時の高い位置から折畳みされたときの低い位置への移動を可能にするシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートを着座使用の状態から折り畳み移動させることで広い荷物用空間を得ることができるようにするシート装置の構成としては、従来特開2001−47916号公報に示されるものがある。このシート装置は、多くの回転軸で連結されるリンクを用いた機構を備え、リンク機構の作動でシートをフロアの高い位置にロック固定した着座使用位置から、シート本体を折畳しながらフロアの低い位置へと移動して格納できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したシート装置では、フロアの高い位置ではシートの位置はリンク機構で特定個所に決められ、乗員がシートの着座位置を調整できない。また、シートを着座使用の状態から格納状態へ移動させる過程では、シート装置の姿勢が不安定で、操作者が支持する必要があって不便なものであった。このために、これらの問題を解決するために、本発明は着座使用位置でシート本体の位置を調整可能にするとともに、シート本体の姿勢が安定して移動し格納できるようにする装置を実現することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明で講じた技術的な第1の手段は、着座側のシートクッションと、背凭れ側のシートバックとを備えるシート本体と、
前記シートクッションの後部をフロアの高い位置の部分に支持する第1可動部と、
前記シートクッションの前部を前記フロアの低い位置の部分に支持する第2可動部とを備えるシート装置において、
第1可動部を、第1スライド装置によって前記フロアの高い位置の部分で前後方向に移動可能に支持するとともに、第2可動部を前記フロアの低い位置の部分で前後方向に移動可能に支持する第2スライド装置を備え、前記第1スライド装置が備えるレールの前端部を下方に湾曲させて前記第1可動部を下方に案内可能に構成したことである。
【0005】
この構成によって、シート本体を着座使用位置で前後方向に調整可能になり、かつ前記シートクッションをフロアの高い位置から低い位置の部分に移行して、シート本体を折畳み格納することができる。
【0006】
さらに、上記第1の手段に加え、本発明で講じた技術的な第2の手段は、前記第2可動部は前記シートクッションの前部を前記第2可動部に枢軸結合された支持リンクを介して支持し、該支持リンクと前記第1可動部を連結リンクで連結するように構成したことである。
【0007】
この構成によって、シート本体は所定の姿勢を維持しつつ折畳まれて格納できるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関るシート装置1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0009】
図1及び図2に示されるように、本発明に関るシート装置1のシート本体10は、背凭れ部となるシートバック11と着座部となるシートクッション12を備えている。そして、シートバック11が起立し、乗員が着座使用できる状態では、車両のフロア2の高い位置の部分21上にシート本体10は位置する。本発明のシート装置1では、図4に示されるように、シートバック11を前方(図4の左方)に倒し、シートクッション12の上に折畳み、同時にシート本体10をフロア2の高い位置の部分21から低い位置の部分22に移動して、シート本体10を格納された状態にすることができる構成となっている。
【0010】
このようなシート装置1を備える車両では、シート本体10が図1に示される位置になっているときに、シート本体10後方のフロア2のスペースは荷物積載用として使用される。そして、シート装置1を作動させて、図4のようにシート本体10を折畳んだ格納状態にすることで、より広い荷物積載スペースに拡張することができる構成になっている。
【0011】
以下に、各構成を順に詳細に説明する。
【0012】
図1及び図2に示されるように、シートクッション12の幅方向両側の後方部にクッションブラケット51が固定して取付けられ、一方シートバック11の幅方向両側の下端部にもシートバックブラケット61が固定して取付けられている。クッションブラケット51およびシートバックブラケット61は、それぞれシート本体10に内蔵されてシート本体10の構造体を形成するシートフレーム(図示せず)に固定されている。
【0013】
図6に示されるように、シートバックブラケット61の下端部にはシートリクライナ8がその一方の面で取付けられ、他方面で可動ブラケット71に取付けられている。シートリクライナ8はロック機構(図示せず)を内蔵し、着座者が操作レバー81を操作することによってロック機構(図示せず)を解除し、可動ブラケット71に対するシートバックブラケット61の回転角度を任意に調整し、そして操作レバー81を放することによって調整した位置に固定することができる既知の装置である。さらに、シート本体10の幅方向でシートバックブラケット61の内側には、シートリクライナ8の回転中心と同軸になるようにボス部62が設けられ、ボス部62によってクッションブラケット51の後端が回転自在に支持される構成となっている。
【0014】
また、図6に示されるようにフロア2の高い位置の部分21には平行に前後方向に延びる一対の第1スライド装置3が固定されて取付けられている。第1スライド装置3は上方に開口し概略U字形状の断面形状を有するレール31を備えている。レール31の前端部には、フロア2の高い位置の部分21とその前方にある段差部23との境界で円弧となるフロア部分の形状に沿って、下方に延びる湾曲部38が形成されている。レール31内に1対のローラ32が互いに前後になるように配置され、ローラ32は可動ブラケット71の下端部に固定された軸39に回転自在に取付けられている。これによって、フロア2の高い位置の部分21では可動ブラケット71を起立した状態に維持しつつ、前後方向に移動できるようになっている。また、図4に示されるように、可動ブラケット71のローラ32が湾曲部38に移動したとき、可動ブラケット71を下方に移動させ、且つ回転させることができる構成となっている。
【0015】
さらに、図1に示されるようにフロア2の低い位置の部分22にも前後に平行に延びる一対の第2スライド装置4が固定されて取付けられている。第2スライド装置4も第1スライド装置3と同様にレール41とレール41内に前後して支持される2つのローラ42を備えている。2つのローラ42は第2可動ブラケット72に枢軸(図示せず)で取付けられ、第2可動ブラケット72をフロア2の低い位置の部分22に対して起立した状態で、前後方向に移動可能にしている。
【0016】
図1に示されるように、第2可動ブラケット72の上端部とシートクッション12の前端底部の間には、上下に延びる支持リンク73が夫々に枢軸73a、73bで結合されている。図2に示されるように、支持リンク73の長さ方向のほぼ中央部に、後方に延びる連結リンク74が枢軸74aで回転自在に連結され、連結リンク74の後端は可動ブラケット71に前側のローラ32を取付ける軸39に回転可能に接続されている。この連結によって第1可動ブラケット71と第2可動ブラケット72は互いに所定の位置を確保して各スライド装置3、4に案内されて移動できるようになっている。
【0017】
図2及び図5に示されるように、第1可動ブラケット71にはガイドプレート75よって摺動可能に支持されるロックプレート35が取付けられている。ロックプレート35にはガイドピン36が取付けられ、ガイドピン36は第1可動ブラケット71に形成された上下に延びる長穴71aに嵌り、ロックプレート35を、ガイドプレート75とともに、前後方向には移動しないように、上下方向にのみ摺動できるように案内している。またロックプレート35の下端部にはロック歯33が形成され、ロック歯33はレール31の底部にレール31の長さ方向に沿って等間隔に形成される複数の係止穴34に嵌っている。ロック歯33と係止穴34とは前後方向には隙間がなく係合し、レール31に対して第1可動ブラケット71を固定する。ロックプレート35と第1可動ブラケット71間には図示しないスプリングが配置され、ロック歯33と係止穴34が係合する方向にロックプレート35を付勢する。第1可動ブラケット71を前後に移動させるときは、ロックプレート35を持ち上げてロック歯33と係止穴34の係合を解除させる。
【0018】
次に、以上のように構成された、シート装置1の作動について説明する。
【0019】
図2は、シート本体10が着座して使用する状態で最も後方の位置に調整されている場合を示している。ここで、ロックプレート35を持ち上げ操作して、ロック歯33と係止穴34の係合を解除させると、図3に示されるように、シート本体10、第1および第2可動ブラケット71、72およびこれらを連結するリンクが一体となってシート本体10の姿勢を維持した状態で前方に移動させることができる。乗員が希望する位置に到達したところでロックプレート35を放すと、シート本体10は調整された位置で再びロックされ、固定される。
【0020】
さらに、シート本体10を折畳み、フロア2の低い位置22に格納する作動について説明する。図4に示されるように、ロックプレート35を解除した状態で、シート本体10をさらに前方へ移動させると、第1可動ブラケット71はレール31の前端の湾曲部38に到達する。そして、湾曲部38に案内されて第1可動ブラケット71は下方に移動すると共に反時計方向に回転する。これによって、シートクッション12の後部を支持するボス62(図6)の位置も下方に大きく移動する。一方、第2可動ブラケット72は、第1可動ブラケット71がレール31の前端の湾曲部38に到達する前に、第2スライド装置4がレール41の最前位置に到達して停止するように設定されていて、第1可動ブラケット71が湾曲部38に到達すると、連結リンク74にとって支持リンク73は押され反時計方向に回転する。そして、シートクッション12の前部も大きく下方に移動させて、シートクッション12はフロア2の低い位置22に格納される。このとき、着座位置にあったシートバック11は、図4に2点差線で示される位置になるが、シートリクライナ8を作動させてシートバック11を実線で示す位置に調整することによって、シートバック11の背面をフロア2の高い位置の部分21とほぼ同一の面になるようにしても良い。これによって、車両内の荷物積載スペースを拡張することができる。
【0021】
このように格納したシート本体10を、再び着座位置に戻す場合は上記した過程を逆に辿って作動する。
【0022】
格納位置でシート本体10の格納状態を確実に保持するために、ロックプレート35のロック歯33が係止する係止穴34を湾曲部38部分にも設けて係止可能にするとよい。
【0023】
【発明の効果】
上記した構成で、作動するシート装置によって、着座使用位置でシート本体の位置を調整することが可能となるとともに、シート本体の姿勢が安定して移動させることができて、容易に格納できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート装置の斜視図である。
【図2】本発明に係るシート装置が着座使用状態になっているときの側面図である。
【図3】本発明に係るシート装置が着座使用状態で前方位置に調整されたときの側面図である。
【図4】本発明に係るシート装置が格納状態になっているときの側面図である。
【図5】図−2における、A−A断面図を示す。
【図6】図−2における、B−B断面図を示す。
【符号の説明】
2 フロア
3 第1スライド装置
4 第1スライド装置
10 シート本体
11 シートバック
12 シートクッション
31 レール
71 第1可動部材(第1可動ブラケット)
72 第2可動部材(第2可動ブラケット)
Claims (2)
- 着座側のシートクッションと、背凭れ側のシートバックとを備えるシート本体と、
前記シートクッションの後部をフロアの高い位置の部分に支持する第1可動部と、
前記シートクッションの前部を前記フロアの低い位置の部分に支持する第2可動部とを備えるシート装置において、
第1可動部を、第1スライド装置によって前記フロアの高い位置の部分で前後方向に移動可能に支持するとともに、第2可動部を前記フロアの低い位置の部分で前後方向に移動可能に支持する第2スライド装置を備え、前記第1スライド装置が備えるレールの前端部を下方に湾曲させて前記第1可動部を下方に案内可能に構成したことを特徴とするシート装置。 - 前記第2可動部は、前記シートクッションの前部を前記第2可動部に枢軸結合された支持リンクを介して支持し、該支持リンクと前記第1可動部を連結リンクで連結するように構成した請求項1に記載のシート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177460A JP2004017859A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177460A JP2004017859A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | シート装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004017859A true JP2004017859A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31175489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002177460A Pending JP2004017859A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004017859A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103407386A (zh) * | 2013-08-26 | 2013-11-27 | 清华大学苏州汽车研究院(相城) | 一种汽车座椅 |
WO2023061066A1 (zh) * | 2021-10-13 | 2023-04-20 | 厦门谊瑞智能制造有限公司 | 一种座椅 |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002177460A patent/JP2004017859A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103407386A (zh) * | 2013-08-26 | 2013-11-27 | 清华大学苏州汽车研究院(相城) | 一种汽车座椅 |
WO2023061066A1 (zh) * | 2021-10-13 | 2023-04-20 | 厦门谊瑞智能制造有限公司 | 一种座椅 |
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