JP2019201493A - マルチレベル電力変換装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 マルチレベル電力変換装置において、出力電流の高調波による制御の不安定性を低減させる。【解決手段】 出力電圧指令発生器9は、補正前出力電圧指令値が、逆変換器相モジュール2の出力電圧が変化する閾値以下の場合、出力電圧指令値を補正前出力電圧指令値の2倍の値として算出する。直流電圧指令発生器10は、補正前出力電圧指令値が、閾値以下の場合、直流電圧指令値Vdc_refを通常の直流電圧指令値の1/2の値として算出する。【選択図】図1
Description
本発明は、 マルチレベル電力変換装置の制御方法に関する。
図8に、従来のマルチレベル電力変換装置とその制御構成を示す。図8に示すようにマルチレベル電力変換装置は、三相の順変換器相モジュール1と三相の逆変換器相モジュール2と各相共通の直流モジュール3と、を備える。順変換器相モジュール1と逆変換器相モジュール2は直流モジュール3を介して接続するBTB(Back to Back)構成としている。順変換器相モジュール1は系統4に接続され、逆変換器相モジュール2はモータなどの誘導性負荷5に接続される。
この回路は第1,第2直流リンクキャパシタCdc1、Cdc2をそれぞれ2Eの電圧、第1,第2フライングキャパシタFC1、FC2をそれぞれEの電圧に制御することで、5つの電位(2E、E、0、−E、−2E)を生成する。
次に、その電位を逆変換器相モジュール2が選択して5レベルを出力する。変調方式はキャリア比較方式のPWM(Pulse Width Modulation)を用い、5レベル電力変換装置の場合、図9に示すように4つのキャリア信号を用いている。
図8の順変換器PWM制御部PWM1,逆変換器PWM制御部PWM2では、各キャリア信号と正弦波状の電圧指令との比較を行い、順変換器相モジュール1,逆変換器相モジュール2内のスイッチング素子をオンオフさせる信号を生成する。
図9に出力電圧指令値0.5、出力電圧指令値1.0の時の逆変換器相モジュール2の出力電圧指令値(正弦波)とキャリア信号(三角波)、出力電圧(パルス波形)、出力電流のシミュレーション波形を示す。可変速運転時に、出力されるレベル数は、出力電圧指令値に応じて変化し、出力電圧指令値0.5以下の場合は3レベルの電圧が出力され、出力電圧指令値1.0の場合に5レベルの電圧が出力される。
このとき、図9(c)に示すように、出力電圧指令値0.5の場合は、出力電流に高調波成分が含まれていることがわかる。この高調波成分は電流制御部ACRの不安定性を引き起こす。
一方、図9(f)に示すように、出力電圧指令値1.0の場合は、出力電流が正弦波に近い波形となり、高調波成分は軽減され、電流制御部ACRの不安定性は軽減する。
以上示したようなことから、マルチレベル電力変換装置において、出力電流の高調波による制御の不安定性を低減させることが課題となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、各相共通の直流モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の順変換器相モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の逆変換器相モジュールと、を備え、前記順変換器相モジュールと前記逆変換器相モジュールにおいてPWM制御を行うマルチレベル電力変換装置であって、補正前出力電圧指令値が、前記逆変換器相モジュールの出力電圧が変化する閾値以下の場合、出力電圧指令値を前記補正前出力電圧指令値の2倍の値として算出し、前記補正前出力電圧指令値が、前記逆変換器相モジュールの出力電圧が変化する閾値より大きい場合、前記補正前出力電圧指令値を出力電圧指令値とする出力電圧指令発生器と、前記出力電圧指令値とキャリア信号との比較によりPWM制御を行う逆変換器PWM制御部と、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値以下の場合、直流電圧指令値を通常の直流電圧指令値の1/2の値として算出し、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値より大きい場合、直流電圧指令値を通常の値として算出する直流電圧指令発生器と、前記直流電圧指令発生器が算出する前記直流電圧指令値に基づいてPWM制御を行う順変換器PWM制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、その一態様として、前記直流電圧指令発生器は、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値よりも大きく所定値以下の場合、直流電圧指令値を通常の値として算出する代わりに前記補正前出力電圧指令値の増加に応じて前記直流電圧指令値を徐々に増加させ、前記所定値で通常の直流電圧指令値とし、前記出力電圧指令発生器は、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値より大きく前記所定値以下の場合、前記補正前出力電圧指令値を出力電圧指令値とする代わりに、前記逆変換器相モジュールの出力電圧が前記補正前出力電圧指令値と同じ値となるように、前記直流電圧指令値の値に応じて前記出力電圧指令値を補正することを特徴とする。
また、他の態様として、各相共通の直流モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の順変換器相モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の逆変換器相モジュールと、を備え、前記順変換器相モジュールと前記逆変換器相モジュールにおいてPWM制御を行うマルチレベル電力変換装置であって、補正前出力電圧指令値が、前記逆変換器相モジュールの出力電圧のレベル数が変化する閾値以下の場合は通常のキャリア信号の半分の振幅である第1キャリア信号と前記補正前出力電圧指令値との比較によりPWM制御を行い、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値よりも大きい場合は通常のキャリア信号の振幅である第2キャリア信号と前記補正前出力電圧指令値との比較によりPWM制御を行う逆変換器PWM制御部と、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値以下の場合、前記直流電圧指令値を通常の1/2の値とし、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値よりも大きい場合、直流電圧指令値を通常の値として算出する直流電圧指令発生器と、前記直流電圧指令発生器が算出する前記直流電圧指令値に基づいてPWM制御を行う順変換器PWM制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、マルチレベル電力変換装置において、出力電流の高調波による制御の不安定性を低減させることが可能となる。
以下、本願発明におけるマルチレベル電力変換装置の実施形態1〜3を図1〜図7に基づいて詳述する。
[実施形態1]
図1に本実施形態1におけるマルチレベル電力変換装置の制御ブロック構成を示す。主回路構成は図8と同様のものを想定しているが、図8以外の主回路構成の電力変換装置にも本実施形態1は適用可能である。
図1に本実施形態1におけるマルチレベル電力変換装置の制御ブロック構成を示す。主回路構成は図8と同様のものを想定しているが、図8以外の主回路構成の電力変換装置にも本実施形態1は適用可能である。
速度検出器6は、誘導性負荷(モータ)5の速度検出値ωr_detを検出する。速度制御部ASR(Automatic Speed Regulator)は速度指令値ωr_refと速度検出値ωr_detが一致するようにモータの回転速度を制御するものである。この出力結果をq軸インバータ電流指令値Iq_inv_refとし、d軸インバータ電流指令値Id_inv_refとともに逆変換器電流制御部ACR2(Automatic Current Regulator)の目標値とする。
逆変換器相モジュール2の三相の出力電流検出値は、第1三相二相変換部7において、d軸インバータ電流検出値Id_inv_det,q軸インバータ電流検出値Iq_inv_detに変換される。
逆変換器電流制御部ACR2は、d軸インバータ電流指令値Id_inv_ref,q軸インバータ電流指令値Iq_inv_refと、d軸インバータ電流検出値Id_inv_det,q軸インバータ電流検出値Iq_inv_detの偏差に基づいて、d軸出力電圧指令値,q軸出力電圧指令値を算出する。
第1二相三相変換部8は、d軸出力電圧指令値,q軸出力電圧指令値を三相の補正前出力電圧指令値に変換する。出力電圧指令発生器9は、補正前出力電圧指令値に基づいて出力電圧指令値を算出する。直流電圧指令発生器10は補正前出力電圧指令値に基づいて直流電圧指令値Vdc_refを算出する。出力電圧指令発生器9、直流電圧指令発生器10の処理については後述する。
逆変換器PWM制御部PWM2は、出力電圧指令値と4つのキャリア信号との比較を行い、逆変換器相モジュール2のスイッチング素子をオンオフさせる信号を生成する。
直流電圧制御部AVR(Automatic Voltage Regulator)は、直流電圧検出値Vdc_1(第1直流リンクキャパシタCdc1の印加電圧)、Vdc_2(第2直流リンクキャパシタCdc2の印加電圧)と目標とする直流電圧指令値Vdc_refの差分から第1,第2直流リンクキャパシタCdc1,Cdc2に注入すべきd軸整流器電流指令値Id_rec_refを算出する。
このd軸整流器電流指令値Id_rec_refは、q軸整流器電流指令値Iq_rec_refとともに順変換器電流制御部ACR1(Automatic Current Regulator)の目標値とする。なお、q軸整流器電流指令値Iq_rec_refは、順変換器相モジュール1の入力力率指令に従って設定する(入力力率指令=1の場合は、Iq_rec_ref=0とする)。
順変換器相モジュール1の三相の電流検出値は、第2三相二相変換部11において、d軸整流器電流検出値Id_rec_det,q軸整流器電流検出値Iq_rec_detに変換される。
順変換器電流制御部ACR1は、d軸整流器電流指令値Id_rec_ref,q軸整流器電流指令値Iq_rec_refと、d軸整流器電流検出値Id_rec_det,q軸整流器電流検出値Iq_rec_detの偏差に基づいて、d軸整流器電圧指令値,q軸整流器電圧指令値を算出する。
第2二相三相変換部12は、d軸整流器電圧指令値,q軸整流器電圧指令値を三相の整流器電圧指令値に変換する。順変換器PWM制御部PWM1は、三相の整流器電圧指令値と4つのキャリア信号との比較を行い、順変換器相モジュール1のスイッチング素子をオンオフさせる信号を生成する。
次に、直流電圧指令発生器10、出力電圧指令発生器9について説明する。 逆変換器相モジュール2の出力電圧のレベル数が変化する補正前出力電圧指令値0.5を閾値として直流電圧指令値Vdc_refと出力電圧指令値を変更し、1レベルの電位を変える。これにより、5レベル領域を0.25≦補正前出力電圧指令の範囲に広げる。
直流電圧指令発生器10は、図2(a)に示すように、補正前出力電圧指令値が閾値0.5以下の領域では、直流電圧指令値Vdc_refをEとする。これにより、補正前出力電圧指令値が0.5以下の領域の直流リンク電圧(図8のCdc1、Cdc2の印加電圧)は、補正前出力電圧指令値が閾値0.5よりも大きい領域の直流リンク電圧(通常の直流電圧指令値)の1/2になる。
補正前出力電圧指令値が0.5を超えた領域においては、図8に示す従来技術と同様に直流電圧指令値Vdc_refを通常の値である2Eとする。
出力電圧指令発生器9は、図2(b)に示すように、補正前出力電圧指令値が閾値0.5以下の領域は、出力電圧指令値を補正前出力電圧指令値の2倍とする。また、補正前出力電圧指令値が閾値0.5よりも大きい領域では、出力電圧指令値=補正前出力電圧指令値とする。
この直流電圧指令値Vdc_refと出力電圧指令値の補正によって、補正前出力電圧指令値が0.25〜0.5の領域での出力電圧指令値は0.5〜1.0となる。よって、図9からわかるように、出力電圧指令値は4つのキャリア信号すべてと交差するようになる。
図3(a),(b)に実施形態1における出力電圧指令値0.5の場合の出力電圧,出力電流を示す。本実施形態1では、補正前出力電圧指令値が0.25〜0.5(出力電圧指令値0.5〜1.0)の領域において、出力電圧指令値が4つのキャリア信号全てと交差するため、図3(a)に示すような5レベルの電圧を出力できるようになる。
よって、図3(b)に示すように、0.25≦補正前出力電圧指令値≦0.5における出力電流の高調波成分の低減が可能となる。
また、補正前出力電圧指令値が閾値0.5以下の領域では、直流電圧指令値Vdc_refを1/2とし、出力電圧指令値を2倍としているため、逆変換器相モジュール2の出力電圧(図8の誘導性負荷5への印加電圧)の値は、補正前出力電圧指令値と同じ電圧となる。
すなわち、5レベルの領域を増加させるため、出力電圧指令値を大きくしているが、逆変換器相モジュール2の出力電圧が補正前出力電圧指令値と同じ値となるように、直流電圧指令値Vdc_refを小さくしている。
以上示したようなことから、本実施形態1によれば、 マルチレベル電力変換装置において、補正前出力電圧指令値が閾値0.5以下の場合、直流電圧指令値および出力電圧指令値を補正することにより、5レベル領域を広げることが可能となる。よって、出力電圧指令値が0.25〜0.5以下の場合、出力電圧波形指令値が正弦波に近づくため、出力電流の高調波が軽減され、制御の不安定性も低減される。
[実施形態2]
図4に本実施形態2における直流電圧指令値および出力電圧指令値を示し、図5に本実施形態2におけるマルチレベル電力変換装置の制御ブロック図を示す。図1と同様の箇所については同じ符号を付して、その説明を省略する。
図4に本実施形態2における直流電圧指令値および出力電圧指令値を示し、図5に本実施形態2におけるマルチレベル電力変換装置の制御ブロック図を示す。図1と同様の箇所については同じ符号を付して、その説明を省略する。
実際には第1,第2直流リンクキャパシタCdc1,Cdc2の充電時間や直流電圧制御部AVRの応答時間によっても直流電圧が目標値に達するまでに時間を要する。このことを考慮すると、図2(a)のような直流電圧指令値Vdc_refの急峻な変化は制御の安定上、好ましくない。
よって、直流電圧指令発生器10は、図4(a)に示すように、補正前出力電圧指令値が閾値0.5より大きい領域において、直流電圧指令値Vdc_refを補正前出力電圧指令値の変化に応じて徐々に増加させる。さらに、出力電圧指令発生器9は、この直流電圧指令値Vdc_refに基づき、出力電圧指令値を生成する。
図4(b)に示す補正前出力電圧指令値x=閾値0.5〜所定値aにおける出力電圧指令値yは、以下の(1)式となる。なお、所定値aは、直流電圧指令値Vdc_refが2Eに到達するときの補正前出力電圧指令値である。
(1)式について説明する。図4(a)に示す補正前出力電圧指令値x=閾値0.5〜所定値aの期間の直流電圧指令値Vdc_ref=zは、以下の(2)式となる。
本実施形態2における逆変換器相モジュール2の出力電圧の値を、従来方式の場合と同値にするためには、以下の(3)式が成立しなければならない。すなわち、逆変換器相モジュール2の出力電圧が補正前出力電圧指令値と同じ値となるように、直流電圧指令値Vdc_refの値に応じて出力電圧指令値を調整している。
(2)式と(3)式より、(1)式が導きだされる。以上示したように、本実施形態2によれば実施形態1と同様の作用効果を奏する。また、直流電圧指令値Vdc_refのVdc_ref急峻な変化を抑制し、制御を安定させることが可能となる。
なお、本実施形態2では、補正前出力電圧指令値x=閾値0.5〜所定値aの期間の直流電圧指令値Vdc_ref=zが(2)式に示すような一次関数となっている例である。これを二次以上の関数や階段状のステップ入力等に置き換えても、本実施形態2と同様の効果が得られる。
[実施形態3]
図6に、本実施形態3における逆変換器相モジュール2のキャリア信号を示す。図6に示すように、本実施形態3では、補正前出力電圧指令値に応じて逆変換器相モジュール2のキャリア振幅を変更している。図6(b)に示すキャリア信号Bは従来技術や実施形態1,2のキャリア信号と同じ振幅である。図6(a)に示すキャリア信号Aはキャリア信号Bの半分の振幅となる。なお、順変換器相モジュール1のキャリア信号の振幅の変更は行わない。
図6に、本実施形態3における逆変換器相モジュール2のキャリア信号を示す。図6に示すように、本実施形態3では、補正前出力電圧指令値に応じて逆変換器相モジュール2のキャリア振幅を変更している。図6(b)に示すキャリア信号Bは従来技術や実施形態1,2のキャリア信号と同じ振幅である。図6(a)に示すキャリア信号Aはキャリア信号Bの半分の振幅となる。なお、順変換器相モジュール1のキャリア信号の振幅の変更は行わない。
図7に本実施形態3における制御ブロック図を示す。図1と同様の箇所については、同じ符号を付してその説明を省略する。上述した実施形態1,2では出力電圧指令値を変更することで、5レベル電圧を出力する領域を広げていたが、本実施形態3では、図6に示すように4つのキャリア信号の振幅を出力電圧指令値(=補正前出力電圧指令値)に応じて変更する。
図7に示すように、スイッチ13により、補正前出力電圧指令値≦0.5ではキャリア信号Aを選択し、補正前出力電圧指令値>0.5ではキャリア信号Bを選択する。直流電圧指令値Vdc_refは、実施形態1と同様、図2(a)に従う。他の動作は、図1と同じである。
本実施形態3によれば、補正前出力電圧指令値が0.25〜0.5の領域において出力電圧指令値(=補正前出力電圧指令値)とキャリア信号Aの4つの全てのキャリア信号とが交差するようになるため、5レベル電圧を出力できる。
さらに、補正前出力電圧指令値≦0.5の領域では、直流リンク電圧を1/2になるように制御し、4つのキャリア信号の振幅を1/2にしているため、逆変換器相モジュール2の出力電圧(図8の誘導性負荷5への印加電圧)の値は、補正前出力電圧指令値と同じ電圧となる。
よって、本実施形態3では、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
例えば、実施形態1〜3では、図8の主回路構成の5レベル電力変換装置を例として説明したが、図8以外の主回路構成の変換器にも本発明は適用可能である。また、例として、5レベル電力変換装置を記載しているが、5レベルよりも多いマルチレベル電力変換装置にも適用可能である。例えば9レベル電力変換装置では、図6や図9に示すキャリア信号を8つに増やすことで、本発明を適用できる。
また、図1、5、7、8では速度制御部ASRがある構成を説明しているが、速度制御部ASRがない構成でも本発明は適用できる。さらに、第1三相二相変換器7、第1二相三相変換器8、第2三相二相変換器11、第2二相三相変換器12を備えない(つまりd軸q軸電流への変換を行わない)構成においても、本発明は適用できる。
1…順変換器相モジュール
2…逆変換器相モジュール
3…直流モジュール
4…系統
5…誘導性負荷
6…速度検出器
7…第1三相二相変換器
8…第1二相三相変換器
9…出力電圧指令発生器
10…直流電圧指令発生器
11…第2三相二相変換器
12…第2二相三相変換器
2…逆変換器相モジュール
3…直流モジュール
4…系統
5…誘導性負荷
6…速度検出器
7…第1三相二相変換器
8…第1二相三相変換器
9…出力電圧指令発生器
10…直流電圧指令発生器
11…第2三相二相変換器
12…第2二相三相変換器
Claims (5)
- 各相共通の直流モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の順変換器相モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の逆変換器相モジュールと、を備え、前記順変換器相モジュールと前記逆変換器相モジュールにおいてPWM制御を行うマルチレベル電力変換装置であって、
補正前出力電圧指令値が、前記逆変換器相モジュールの出力電圧が変化する閾値以下の場合、出力電圧指令値を前記補正前出力電圧指令値の2倍の値として算出し、前記補正前出力電圧指令値が、前記逆変換器相モジュールの出力電圧が変化する閾値より大きい場合、前記補正前出力電圧指令値を出力電圧指令値とする出力電圧指令発生器と、
前記出力電圧指令値とキャリア信号との比較によりPWM制御を行う逆変換器PWM制御部と、
前記補正前出力電圧指令値が前記閾値以下の場合、直流電圧指令値を通常の直流電圧指令値の1/2の値として算出し、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値より大きい場合、直流電圧指令値を通常の値として算出する直流電圧指令発生器と、
前記直流電圧指令発生器が算出する前記直流電圧指令値に基づいてPWM制御を行う順変換器PWM制御部と、
を備えたことを特徴とするマルチレベル電力変換装置。 - 前記直流電圧指令発生器は、
前記補正前出力電圧指令値が前記閾値よりも大きく所定値以下の場合、直流電圧指令値を通常の値として算出する代わりに前記補正前出力電圧指令値の増加に応じて前記直流電圧指令値を徐々に増加させ、前記所定値で通常の直流電圧指令値とし、
前記出力電圧指令発生器は、
前記補正前出力電圧指令値が前記閾値より大きく前記所定値以下の場合、前記補正前出力電圧指令値を出力電圧指令値とする代わりに、前記逆変換器相モジュールの出力電圧が前記補正前出力電圧指令値と同じ値となるように、前記直流電圧指令値の値に応じて前記出力電圧指令値を補正することを特徴とする請求項1記載のマルチレベル電力変換装置。 - 各相共通の直流モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の順変換器相モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の逆変換器相モジュールと、を備え、前記順変換器相モジュールと前記逆変換器相モジュールにおいてPWM制御を行うマルチレベル電力変換装置であって、
補正前出力電圧指令値が、前記逆変換器相モジュールの出力電圧のレベル数が変化する閾値以下の場合は通常のキャリア信号の半分の振幅である第1キャリア信号と前記補正前出力電圧指令値との比較によりPWM制御を行い、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値よりも大きい場合は通常のキャリア信号の振幅である第2キャリア信号と前記補正前出力電圧指令値との比較によりPWM制御を行う逆変換器PWM制御部と、
前記補正前出力電圧指令値が前記閾値以下の場合、前記直流電圧指令値を通常の1/2の値とし、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値よりも大きい場合、直流電圧指令値を通常の値として算出する直流電圧指令発生器と、
前記直流電圧指令発生器が算出する前記直流電圧指令値に基づいてPWM制御を行う順変換器PWM制御部と、
を備えたことを特徴とするマルチレベル電力変換装置。 - 各相共通の直流モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の順変換器相モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の逆変換器相モジュールと、を備えたマルチレベル電力変換装置の制御方法であって、
出力電圧指令発生器が、補正前出力電圧指令値が前記逆変換器相モジュールの出力電圧が変化する閾値以下の場合、出力電圧指令値を前記補正前出力電圧指令値の2倍の値として算出し、前記補正前出力電圧指令値が、前記逆変換器相モジュールの出力電圧が変化する閾値より大きい場合、前記補正前出力電圧指令値を出力電圧指令値とし、
逆変換器PWM制御部が、前記出力電圧指令値とキャリア信号との比較によりPWM制御を行い、
直流電圧指令発生器が、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値以下の場合、直流電圧指令値を通常の直流電圧指令値の1/2の値として算出し、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値よりも大きい場合、直流電圧指令値を通常の値として算出し、
順変換器PWM制御部が、前記直流電圧指令発生器が算出する前記直流電圧指令値に基づいてPWM制御を行うことを特徴とするマルチレベル電力変換装置の制御方法。 - 各相共通の直流モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の順変換器相モジュールと、前記直流モジュールに接続された三相の逆変換器相モジュールと、を備えたマルチレベル電力変換装置の制御方法であって、
逆変換器PWM制御部が、補正前出力電圧指令値が前記逆変換器相モジュールの出力電圧のレベル数が変化する閾値以下の場合は通常のキャリア信号の半分の振幅である第1キャリア信号と前記補正前出力電圧指令値との比較によりPWM制御を行い、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値よりも大きい場合は通常のキャリア信号の振幅である第2キャリア信号と前記補正前出力電圧指令値との比較によりPWM制御を行い、
直流電圧指令発生器が、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値以下の場合、前記直流電圧指令値を通常の1/2の値とし、前記補正前出力電圧指令値が前記閾値よりも大きい場合、直流電圧指令値を通常の値として算出し、
順変換器PWM制御部が、前記直流電圧指令発生器が算出する前記直流電圧指令値に基づいてPWM制御を行うことを特徴とするマルチレベル電力変換装置の制御方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022168310A1 (ja) * | 2021-02-08 | 2022-08-11 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | ドライブシステム及びドライブシステムの制御装置 |
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