JPH10164856A - 3レベルインバータ・3レベルコンバータの制御装置 - Google Patents

3レベルインバータ・3レベルコンバータの制御装置

Info

Publication number
JPH10164856A
JPH10164856A JP8318905A JP31890596A JPH10164856A JP H10164856 A JPH10164856 A JP H10164856A JP 8318905 A JP8318905 A JP 8318905A JP 31890596 A JP31890596 A JP 31890596A JP H10164856 A JPH10164856 A JP H10164856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
voltage
pulse width
modulated wave
generating means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8318905A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Ohashi
哲也 大橋
Masakane Shigyo
正謙 執行
Takashi Ikimi
高志 伊君
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8318905A priority Critical patent/JPH10164856A/ja
Publication of JPH10164856A publication Critical patent/JPH10164856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中性点電位の変動に関わらず出力電圧に高調
波電圧が重畳するのを抑制すること。 【解決手段】 搬送波信号発生回路Gcから発生する多
重搬送波のうち第1搬送波とコンデンサC1の両端電圧
Vdcpとを乗算するとともに、第2搬送波とコンデン
サC2の両端電圧Vdcnとを乗算し、第1搬送波Ec
1、第2搬送波Ec2を生成する。すなわちVdcp>
Vdcnのときには第1搬送波Ec1の振幅を大きく
し、Ec2の振幅を小さくし、検出電圧Vdcp、Vd
cnの比に応じてEc1、Ec2の振幅を調整し、これ
らの搬送波と変調波電圧指令値Vu*との比較結果によ
りパルス幅変調信号のパルス幅を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータおよび
コンバータの制御装置に係り、特に、直流電力を交流電
力に変換する3レベルインバータの制御装置と交流電力
を直流電力に変換する3レベルコンバータの制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力変換器として、パルス幅変調
制御により、直流電力を交流電力に変換するインバータ
や、パルス幅変調制御により、交流電力を直流電力に変
換するコンバータが知られている。これら電力変換器の
うちインバータによって誘導電動機等の負荷を駆動する
に際しては、インバータの交流出力電圧に含まれる高調
波成分は少ないことが望ましい。また高圧大容量化を比
較的容易にできるといった要求に対して、特開昭56−
74088号公報に記載されているように、3レベルイ
ンバータが提案されている。
【0003】また、コンバータによって交流電力を直流
電力に変換するに際しては、コンバータから交流電源に
回生される電力には高調波成分が少ないことが望まし
い。そして、高圧大容量化を比較的容易に実現するとい
った要求に対して、3レベルインバータと対をなす電力
変換器として3レベルコンバータが提案されている。
【0004】3レベルインバータは、直列接続された一
対の平滑コンデンサと負荷との間に配置されて、各平滑
コンデンサからの直流電圧をパルス幅変調信号に応答し
て、正・負・零の3レベルの電位を有する交流相電圧に
変換するようになっており、1相分の素子として、一対
の平滑コンデンサの両端に接続された4個のスイッチン
グ素子と、各スイッチング素子に逆並列接続されたフリ
ーホイールダイオードと、平滑コンデンサの直列接続点
となる中性点と、正側スイッチング素子の直列接続点と
の間に挿入された正側クランプ用ダイオードと、中性点
と負側スイッチング素子の直列接続点との間に挿入され
た負側クランプ用ダイオードを備えて構成されている。
なお、3レベルコンバータは3レベルインバータと素子
構成は同一である。
【0005】上記構成による3レベルインバータおよび
3レベルコンバータにおいては、平滑コンデンサの中性
点が直流的に変動したり、交流的に変動したりすると、
出力に高調波成分が重畳することがある。中性点の直流
的変動は、各平滑コンデンサの特性差に起因し、各平滑
コンデンサの両端電圧の間に偏差が生じると、この偏差
に応じて、出力電圧波形の正側ゲインと負側ゲインとが
異なり、出力電圧に歪が生じる。
【0006】一方、中性点の交流的変動については、3
レベルインバータにおけるスイッチングパターンによ
り、中性点がスイッチング素子およびダイオードを介し
て交流電動機に接続される期間に、中性点を流れる中性
点電流に起因していることが知られている。さらに、こ
の中性点電位の変動はインバータの基本周波数の3倍の
周波数となることも知られている(「3レベルインバー
タの中性点電位の交流的変動の抑圧」平成4年電気学会
産業応用部門全国大会No.91)。また3レベルコン
バータの中性点の交流的変動については、3レベルコン
バータおけるスイッチングパターンにより、中性点がス
イッチング素子およびダイオードを介して交流電源に接
続される期間に、中性点を流れる中性点電流に起因する
ことが知られている。また中性点電位の変動は交流電源
の周波数の3倍の周波数となる。そして中性点が交流的
に変動すると、出力電圧波形のゲインが中性点の電位変
動に比例して変動し、出力電圧波形に歪が生じる。
【0007】このように、中性点電位が変動すると、3
レベルインバータの出力電圧に歪が生じ、3レベルイン
バータとして所望の電圧波形が得られず、交流電動機の
制御性能に悪影響を与える恐れがある。また3レベルコ
ンバータにおいても、中性点電位の変動は3レベルイン
バータと同様に、交流側端子の相電圧に歪を生じ、交流
電源に悪影響を及ぼす恐れがある。
【0008】そこで、中性点の電位の変動を抑制するよ
うにしたものとして、例えば、特許第2500140
号、文献:「3レベルインバータの中性点電位変動抑制
平成7年電気学会産業応用部門全国大会」に記載され
ているように、中性点の電位を0に制御することで、高
調波の発生を抑制するようにしたものが提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のうち前者の
ものは、中性点電圧を検出し、この検出値を基にフィー
ドバック制御によって中性点電圧を0に抑制するように
しているが、フィードバック制御によって中性点電位の
変動を0に抑制しているため、フィードバック制御に伴
う応答遅れが存在し、中性点電位の変動を0に抑制する
にも、抑制可能な交流的中性点電位の変動には限界があ
る。また後者のものは、3相の変調率と、相電流瞬時値
とから補償量を求め、この補償量を電圧指令に加算し、
この加算値に基づいて中性点の電位の変動を抑制するよ
うにしているが、電圧指令に加算する補償量は、その時
点での変調率に比例するため、電圧指令が大きいほど補
償量が大きくなり、電圧の利用率が悪化する。
【0010】本発明の目的は、中性点電位の変動にも関
わらず出力電圧に高調波成分が重畳するのを抑制するこ
とができる3レベルインバータの制御装置および3レベ
ルコンバータの制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、直列接続点を中性点として互いに直列に
接続された複数の平滑コンデンサと負荷との間に配置さ
れて、複数の平滑コンデンサからの直流電圧をパルス幅
変調信号に応答して正・負・零の3レベルの電位を有す
る交流相電圧に変換する3レベルインバータにおいて、
前記3レベルインバータの交流側の端子に出力させる相
電圧の振幅指令と周波数指令に基づいて基本波の変調波
電圧指令値を発生する変調波発生手段と、前記変調波発
生手段から発生する変調波電圧指令値に対応した多重搬
送波信号を発生する搬送波信号発生手段と、前記変調波
発生手段から発生する変調波電圧指令値と搬送波信号発
生手段から発生する多重搬送波とを比較し、この比較結
果に応じて、前記3レベルインバータの交流側の端子か
ら正・負・零の3レベルの電位を有する交流相電圧を発
生させるためのパルス幅変調信号を生成して3レベルイ
ンバータに供給する変調手段と、前記各平滑コンデンサ
の電圧をそれぞれ検出する複数の電圧検出手段と、各電
圧検出手段の検出出力に応じて変調手段の生成に関連す
るパルス幅変調信号のパルス幅を調整するパルス幅調整
手段とを備えていることを特徴とする3レベルインバー
タの制御装置を構成したものである。
【0012】また、本発明は、直列接続点を中性点とし
て互いに直列に接続された複数の平滑コンデンサと交流
電源との間に配置されて、交流電源からの交流電圧をパ
ルス幅変調信号に応答して正・負・零の3レベルの電位
を有するパルス列の信号に変換する3レベルコンバータ
において、前記3レベルコンバータの交流側の端子に出
力させる相電圧の振幅指令と周波数指令に基づいて基本
波の変調波電圧指令値を発生する変調波発生手段と、前
記変調波発生手段から発生する変調波電圧指令値に対応
した多重搬送波信号を発生する搬送波信号発生手段と、
前記変調波発生手段から発生する変調波電圧指令値と搬
送波信号発生手段から発生する多重搬送波とを比較し、
この比較結果に応じて、前記3レベルコンバータの直流
側の端子から正・負・零の3レベルの電位を有するパル
ス列の信号を発生させるためのパルス幅変調信号を生成
して3レベルコンバータに供給する変調手段と、前記各
平滑コンデンサの電圧をそれぞれ検出する複数の電圧検
出手段と、各電圧検出手段の検出出力に応じて変調手段
の生成に関連するパルス幅変調信号のパルス幅を調整す
るパルス幅調整手段とを備えていることを特徴とする3
レベルコンバータの制御装置を構成したものである。
【0013】前記各制御装置を構成するに際しては、以
下の要素を付加することができる。
【0014】(1)パルス幅調整手段は、搬送波信号発
生手段の多重搬送波を構成する第1搬送波のゲインと第
2搬送波のゲインとの比を各電圧検出手段の検出出力の
比に応じて調整してなる。
【0015】(2)パルス幅調整手段は、変調波発生手
段から発生する変調波電圧指令値の正負のゲイン比を各
電圧検出手段の検出出力の比に応じて調整してなる。
【0016】(3)搬送波信号発生手段の多重搬送波を
構成する第1搬送波と第2搬送波との間にはレベルが重
複する重複領域が設定され、変調波発生手段の変調波電
圧指令値が多重搬送波の重複領域内のレベルに対応づけ
て設定されている。
【0017】前記した手段によれば、各平滑コンデンサ
の両端電圧を検出し、この検出出力に応じてパルス幅変
調信号のパルス幅をフィードフォワード的に調整するよ
うにしているため、中性点電位の変動を0に抑制するこ
となく、すなわち中性点電位が変動したままでも、出力
電圧に高調波成分が重畳するのを抑制することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明に係る3レベルインバータ
の制御装置の一実施形態を示す全体構成図である。図1
において、3レベルインバータは、互いに直列に接続さ
れた平滑コンデンサC1、C2と負荷となる交流電動機
Mとの間に配置されており、U相、V相、W相ごとに、
自己消弧型スイッチング素子S1u〜S4u、S1v〜
S4v、S1w〜S4w、フリーホイーリングダイオー
ドD1u〜D4u、D1v〜D4v、D1w〜D4w、
クランプ用ダイオードCD1u、CD2u、CD1v、
CD2v、CD1w、CD2wを備えて構成されてい
る。コンデンサC1、C2の直列接続点は中性点Oとし
て接地されており、コンデンサC1の正側端子Pとコン
デンサC2の負側端子Nがそれぞれ直流電源Sdに接続
されている。そして3レベルインバータは平滑コンデン
サC1、C2からの直流電圧をパルス幅変調信号に応答
して正・負・零の3レベルの電位を有する交流相電圧に
変換して交流電動機Mに出力するようになっている。な
お、U相、V相、W相は同一の構成であるため、以下U
相についてのみ説明する。
【0020】一方、3レベルインバータの制御装置とし
て、平滑コンデンサC1、C2の両端電圧をそれぞれ検
出する電圧検出手段としての電圧検出器PT1、PT
2、変調波電圧指令発生回路Gref、搬送波信号発生
回路Gc、除算回路10、加減算器AL1、AL2、除
算回路12、乗算回路ML1、ML2、比較器C1u、
C2u、NOT回路14、16、ゲートアンプGA1u
〜GA4uを備えて構成されている。
【0021】変調波電圧指令発生回路Grefは、3レ
ベルインバータの交流側端子に出力させる相電圧の振幅
指令および周波数指令に基づいて、基本波による交流の
変調波電圧指令値Vu*を発生する変調波発生手段とし
て構成されており、変調波電圧指令値Vu*が各比較器
C1u、C2uにそれぞれ入力されている。
【0022】搬送波発生回路Gcは、下ピーク値が−
1、上ピーク値が+1の三角波信号を発生するようにな
っており、この三角波信号が搬送波信号の指令値として
除算回路10に入力されている。この三角波信号が除算
回路10によって2で除算されると、三角波信号の振幅
が1/2となる。そして除算回路10の出力信号が加減
算器AL1、AL2に入力され、ここで除算回路12か
らの信号によって一方に2分の1のレベルが加算され、
他方には2分の1のレベルが減算される。そして加減算
器AL1からは0よりもレベルの高い搬送波信号出力さ
れ、加減算器AL2からは0よりもレベルの低い搬送波
信号が出力され、各搬送波信号がそれぞれ乗算回路ML
1、ML2に入力されている。すなわち搬送波信号発生
回路Gc、除算回路10、12、加減算器AL1、AL
2は第1搬送波Ec1、第2搬送波Ec2を含む多重搬
送波信号を発生する搬送波信号発生手段として構成され
ている。
【0023】乗算回路ML1、ML2はそれぞれ電圧検
出器PT1、PT2の検出電圧Vdcp、Vdcnと第
1搬送波Ec1、第2搬送波Ec2とをそれぞれ乗算
し、乗算結果に応じた第1搬送波Ec1、Ec2をそれ
ぞれ比較器C1u、C2uに出力するようになってい
る。すなわち乗算回路ML1、ML2は、第1搬送波E
c1のゲインと第2搬送波Ec2のゲインとの比を検出
電圧VdcpとVdcnとの比に応じて調整するパルス
幅調整手段として構成されている。
【0024】比較器C1u、C2uは変調波電圧指令値
Vu*と第1搬送波Ec1および第2搬送波Ec2との
レベルを比較し、比較結果に応じた信号として、二値か
らなるPWMパルス列のPWMパルス信号(パルス幅変
調信号)を出力するようになっている。そして比較器C
1u、C2uの出力信号はゲートアンプGA1u、GA
2uに直接入力されるとともに、NOT回路14、16
を介してゲートアンプGA3u、GA4uに入力され
る。このとき、各ゲートアンプGA1u〜GA4uに
は、図2(b)に示すようなPWMパルス信号が入力さ
れる。これらのPWMパルス信号はゲートアンプGA1
u〜GA4Uで増幅された後、スイッチング素子S1u
〜S4uのゲート端子に入力され、各スイッチング素子
のスイッチング動作が制御される。すなわち比較器C1
u、C2u、NOT回路14、16、ゲートアンプGA
1u〜GA4uはパルス幅変調信号を生成する変調手段
として構成されている。そしてパルス幅変調信号によっ
てスイッチング素子S1u〜S4uがスイッチング動作
すると、3レベルインバータからは、正・負・零の3レ
ベルの電位を有する交流相電圧が出力される。
【0025】すなわち、3レベルインバータの出力相電
圧Vupは4つのスイッチング素子S1u〜S4uをオ
ン・オフさせることにより、次のように与えられる。た
だし、平滑コンデンサC1、C2の直流電圧をVdc
p、Vdcnとし、直流電圧を2Edcとし、2Edc
=Vdcp+Vdcnとする。
【0026】まず、スイッチング素子S1u、S2uが
オン、スイッチング素子S3u、S4uがオフのときに
は、Vup=Vdcpとなる。
【0027】次に、スイッチング素子S2u、S3uが
オン、スイッチング素子S1u、S4uがオフのときに
は、Vup=0となる。
【0028】一方、スイッチング素子S3u、S4uが
オン、スイッチング素子S1u、S2uがオフのときに
は、Vup=−Vdcnとなる。
【0029】次に、3レベルインバータの中性点電位の
直流的変動があるとき、すなわち、Vdcp、Vdcn
が時不変な値(変動した状態を維持したときの値)とな
り、Vdcp/Vdcn=Xとなったときの動作を図2
にしたがって説明する。
【0030】まず、搬送波信号発生回路Gcから搬送波
信号が出力され、加減算器AL1、AL2から多重搬送
波信号が出力されると、多重搬送波を構成する第1搬送
波と第2搬送波がそれぞれ乗算回路ML1、ML2にお
いて検出電圧Vdcp、Vdcnと掛け算される。この
ときVdcp>Vdcnのときには、図2(a)に示す
ように、検出電圧VdcpとVdcnとの比に応じて第
1搬送波Ec1と第2搬送波Ec2のレベルの比が調整
される。すなわち第1搬送波Ec1の振幅が大きくな
り、第2の搬送波Ec2の振幅が小さくなる。そして第
1搬送波Ec1、第2搬送波Ec2がそれぞれ変調波電
圧指令値Vu*と比較されると、図2(b)に示すよう
なオンオフ信号が生成される。
【0031】Vu*≧Ec1のとき、g1u=1、g2
u=1、g3u=0、g4u=0となり、スイッチング
素子S1u=オン、S2u=オン、S3u=オフ、S4
u=オフとなる。
【0032】Ec2≦Vu*<Ec1のとき、g1u=
0、g2u=1、g3u=1、g4u=0となり、スイ
ッチング素子S1u=オフ、S2u=オン、S3u=オ
ン、S4u=オフとなる。
【0033】Vu*<Ec2のとき、g1u=0、g2
u=0、g3u=1、g4u=1となり、スイッチング
素子S1u=オフ、S2u=オフ、S3u=オン、S4
u=オンとなる。
【0034】スイッチング素子S1u〜S4uがオンオ
フ信号に従ってスイッチング動作することにより、U相
出力相の電圧波形Vupは図2(c)のような波形とな
る。すなわち、第1搬送波Ec1、第2搬送波Ec2が
それぞれ乗算回路ML1、ML2において検出電圧Vd
cp、Vdcnと掛け算されることにより、乗算回路M
L1、ML2がないときと比較して、Vu=Vdcpを
とる時間幅が(X+1)/2X倍され、またVu=−V
dcnをとる時間幅が2X/(X+1)倍される。この
結果、出力電圧の平均値Vuは図2(c)のような歪の
ない波形となる。これは、図3(a)に示すように、乗
算回路ML1、ML2がないときの出力電圧=Vdcp
をとる時間幅をAとし、乗算回路ML1、ML2がある
ときの出力電圧=Vdcpをとる時間幅をBとしたとき
に、B/A=(X+1)/2Xの関係を示している。さ
らに、図3(b)に示すように、Vdcp>Vdcnの
ときに、第1搬送波Ec1の振幅が大きくなると、乗算
回路ML1がないときに比べて、第1搬送波Ec1と変
調波電圧指令値Vu*との比較から得られるパルス幅は
狭くなることが分かる。すなわち中点電位の直流的変動
がないときよりもパルス幅が狭くなり、結果として出力
電圧が低くなる。なお、第2搬送波Ec2はレベルが低
くなるので、変調波電圧指令値Vu*との比較によって
生成されるパルスのパルス幅は広くなり、このパルスか
ら得られる出力電圧のレベルは高くなる。
【0035】次に、3レベルインバータの中性点電位の
交流的変動がある場合、すなわち、Vdcp、Vdcn
が時変な値(時間とともに変化する値)をとり、Vdc
p(t)/Vdcn(t)=X(t)となる場合の動作
を図4のタイムチャートにしたがって説明する。
【0036】中性点電位が交流的に変動すると、検出電
圧Vdcp、Vdcnも時間とともに変化し、第1搬送
波Ec1、第2搬送波Ec2は図4(a)に示すような
波形となる。このとき、Ec1は下側ピーク値が0、上
側ピーク値がVdcp(t)、Ec2は下側ピーク値が
−Vdcn(t)、上側ピーク値が0をとる三角波とな
る。これらの搬送波が変調波電圧指令値Vu*と比較さ
れると、図4(b)に示すようなオンオフ信号が生成さ
れ、3レベルインバータのU相の出力相の電圧波形は、
図4(c)に示すような波形となる。すなわち、乗算回
路ML1、ML2により、乗算回路ML1、ML2がな
いときと比較して、Vu=Vdcp(t)をとる時間幅
が(X(t+1)/2X(t)倍され、またVu=−V
dcn(t)をとる時間幅が2X(t)/(X(t)+
1)倍される。この結果、出力電圧の平均値Vuは、
(c)に示すように、歪のない波形となる。このため、
本実施形態においては、中性点電位が交流的に変化した
ときでも、出力電圧に高調波成分が重畳するのを抑制す
ることができる。
【0037】次に、本発明の第2実施形態を図5にした
がって説明する。
【0038】本実施形態は、搬送波信号発生回路Gcか
らの搬送波信号を乗算回路ML1、ML2に導き、この
乗算回路ML1、ML2で搬送波信号と検出電圧Vdc
p、Vdcnとをそれぞれ乗算し、各乗算結果を加減算
器AL1、AL2に導き、除算回路18の出力による除
算値Edc/2を一方の乗算値に加算し他方の乗算値か
ら減算して第1搬送波Ec1、第2搬送波Ec2を生成
するようにしたものあり、他の構成は図1と同様であ
る。すなわち、本実施形態では、図6(a)に示すよう
に、第1搬送波Ec1、第2搬送波Ec2を生成すると
きに、各搬送波の間にはレベルが重複する重複領域が形
成されるようにし、この重複領域内のレベルに対応づけ
て変調波電圧指令値Vu*のレベルを設定するようにし
たものである。
【0039】第1搬送波Ec1、第2搬送波Ec2およ
び変調波電圧指令値Vu*のレベルを設定するに際し
て、上記の関係でレベルを設定すると、交流電動機Mが
低速駆動されるときのように、変調波電圧指令値Vu*
と各搬送波Ec1、Ec2との比較結果から生成される
パルス信号のパルス幅が狭く(各搬送波Ec1、Ec2
と変調波電圧指令値Vu*とが各搬送波Ec1、Ec2
の頂点近傍で交差するような場合)、狭いパスル幅のパ
ルス信号ではスイッチング素子の応答が困難なときで
も、パルス幅を拡げてスイッチング素子を確実に応答さ
せることができる。すなわち、出力電圧はパルス幅に比
例するため、パルス幅全体の面積を一定とすれば出力電
圧は同じになる。そこで、図6(c)に示すように、ス
イッチング素子を駆動するためのパルスP2のパルス幅
を拡げ、その前後にパルスP1、P3を挿入する。この
場合、各パルス信号は、パルス幅の面積として、P2=
P1+P3の関係にある。このように、パルス幅の狭い
パルス信号のパルス幅を広げることで、交流電動機Mが
低速駆動されるときでも、スイッチング素子を確実に駆
動することができる。
【0040】次に、本実施形態における3レベルインバ
ータの中性点電位の直流的変動があるとき、すなわち、
Vdcp、Vdcnが時不変な値となり、Vdcp/V
dcn=Xとなる場合の動作を図6にしたがって説明す
る。
【0041】まず搬送波信号発生回路Gcから多重搬送
波が出力され、多重搬送波が乗算回路ML1、ML2に
入力され、多重搬送波が検出電圧Vdcp、Vdcnと
乗算された後、これらの乗算値にEdc/2が加算また
は減算されると、(a)に示すような第1搬送波Ec
1、第2搬送波Ec2が生成される。Ec1は0〜Vd
cp間で変化する三角波であり、Ec2は−Vdcn〜
0間で変化する三角波であり、各搬送波は同位相となっ
ている。各搬送波と変調波電圧指令値Vu*とが比較さ
れると、(b)に示すようなオンオフ信号が生成され
る。この結果、3レベルインバータのU相の出力相電圧
波形Vupは(c)に示すような波形となる。すなわ
ち、乗算回路ML1、ML2により、乗算回路ML1、
ML2がないときと比較して、Vu=Vdcpをとる時
間幅が(X+1)/2X倍され、またVu=−Vdcn
をとる時間幅が2X/(X+1)倍される。この結果、
出力電圧の平均値Vuは図示のような歪のない波形とな
る。
【0042】次に、3レベルインバータの中性点電位の
交流的変動がある場合は、図7に示すように、Vdc
p、Vdcnが時変な値をとり、Vdcp(t)/Vd
cn(t)=X(t)となる。ここで、Ec1は下側ピ
ーク値が0、上側ピーク値がVdcp(t)で、Ec2
は下側ピーク値が−Vdcn(t)、上側ピーク値が0
をとる三角波となる。そして各搬送波Ec1、Ec2が
変調波電圧指令値Vu*と比較されると、(b)に示す
ようなオンオフ信号が生成され、3レベルインバータの
U相の出力相の電圧波形Vupは、(c)に示すような
波形となる。すなわち、乗算回路ML1、ML2によ
り、これらの乗算回路がないときに比較して、Vu=V
dcp(t)をとる時間幅が(X(t)+1)/2X
(t)倍され、またVu=−Vdcn(t)をとる時間
幅が2X(t)/(X(t)+1)倍される。この結
果、出力電圧の平均値Vuは図示のような歪のない波形
となる。
【0043】次に、本発明の第3実施形態を図8にした
がって説明する。
【0044】本実施形態は、図1に示す乗算回路ML
1、ML2の代わりに、加減算器AL1、AL2の出力
にそれぞれEdcを乗算する乗算回路20、22を設け
て第1搬送波Ec1、第2搬送波Ec2を生成し、変調
波電圧指令値Vu*を除算回路DL1、DL2で除算
し、除算して得られた値をそれぞれ比較器C1u、C2
uに出力するようにしたものであり、他の構成は図1と
同様である。
【0045】すなわち、本実施形態においては、中性点
電位の変動に合わせてパルス幅を調整するに際して、変
調波電圧指令値Vu*の正負のゲイン比を検出電圧Vd
cp、Vdcnの比に応じて調整するパルス幅調整手段
として除算回路DL1、DL2を設けたものである。こ
の除算回路DL1、DL2は変調波電圧指令値Vu*を
検出電圧Vdcp/Edcで除算するとともに、検出電
圧Vdcn/Edcで除算するように構成されている。
【0046】次に、3レベルインバータの中性点電位の
直流的変動があるとき、すなわち、Vdcp、Vdcn
が時不変な値となり、Vdcp/Vdcn=Xとなる場
合の動作を図9のタイムチャートにしたがって説明す
る。ここで、第1搬送波Ec1、第2搬送波Ec2は常
に一定の状態に維持されており、Ec1は0〜Vdc間
で変化する三角波、Ec2は−Vdcn〜0間で変化す
る三角波である。そして、Vdcp>Vdcnとなった
ときには、図9(a)に示すように、Vu*の正のゲイ
ンが小さくなり、負のゲインが大きくなる。そしてこの
指令値Vu*とEc1、Ec2とが比較されると、
(b)に示すようなオンオフ信号が生成される。この結
果、3レベルインバータのU相の出力の相電圧波形Vu
pは(c)に示すような波形となる。すなわち、除算回
路DL1、DL2により、これらの回路がないときに比
較して、Vu=Vdcpをとる時間幅が(x+1)/2
X倍され、またVu=−Vdcnをとる時間幅が2X/
(X+1)倍される。この結果、出力電圧の平均値Vu
は図示のような歪のない波形となる。
【0047】次に、3レベルインバータの中性点電位の
交流的変動がある場合、すなわち、Vdcp、Vdcn
が時変な値となり、Vdcp(t)/Vdcn(t)=
X(t)となる場合の動作を図10にしたがって説明す
る。
【0048】中性点電位が交流的に変化すると、この変
化に合わせて除算回路DL1、DL2の除算値も変化す
るため、指令値Vu*の波形は(a)に示すような波形
となる。そしてVu*とEc1、Ec2とが比較される
と、(b)に示すようなオンオフ信号が生成される。そ
してこのオンオフ信号にしたがって各スイッチング素子
が動作すると、3レベルインバータのU相出力の相電圧
波形Vupは(c)に示すような波形となる。すなわ
ち、除算回路DL1、DL2により、これらの回路がな
いときと比較して、Vu=Vdcp(t)をとる時間幅
が(X(t)+1)/2X(t)倍され、またVu=−
Vdcn(t)をとる時間幅が2X(t)/(X(t+
1))倍される。この結果、出力電圧の平均値Vuは図
示のような歪のない波形となる。
【0049】次に、本発明の第4実施形態を図11にし
たがって説明する。
【0050】本実施形態は、図8に示す除算回路10を
削除したものであり、他の構成は図8に示す第3実施形
態と同様である。すなわち、本実施形態では、第1搬送
波Ec1、第2搬送波Ec2を生成するに際して、第2
実施形態と同様に、各搬送波の間にはレベルが重複する
重複領域が形成されるように、各搬送波のレベルを設定
するとともに、変調波電圧指令値Vu*を各搬送波の重
複領域内のレベルに対応づけて設定したものである。
【0051】次に、本実施形態による3レベルインバー
タの中性点電位を直流的変動があるとき、すなわち、V
dcp、Vdcnが時不変な値となり、Vdcp/Vd
cn=Xとなる場合の動作を図12のフローチャートに
したがって説明する。
【0052】多重搬送波として重複領域を有する第1搬
送波Ec1、第2搬送波Ec2が生成されると、これら
の搬送波は(a)に示すような波形となる。このとき中
性点電位の直流的変動に伴って、Vdcp>Vdcnと
なると、Vu*の正のゲインが小さく、負のゲインが大
きくなる。そしてVu*と各搬送波が比較されると、
(b)に示すようなオンオフ信号が生成される。そして
このオンオフ信号によって各スイッチング素子がスイッ
チング動作すると、3レベルインバータのU相出力の相
電圧波形Vupは(c)に示すような波形となる。すな
わち、除算回路DL1、DL2により、これらの回路が
ない場合と比較して、Vu=Vdcpをとる時間幅が
(X+1)/2X)倍され、またVu=−Vdcnをと
る時間幅が2X/(X+1)倍される。この結果、出力
電圧の平均値Vuは図示のような歪のない波形となる。
【0053】次に、3レベルインバータの中性点電位の
交流的変動がある場合、すなわち、Vdcp、Vdcn
が時変な値をとり、Vdcp(t)/Vdcn(t)=
X(t)となる場合の動作を図13にしたがって説明す
る。
【0054】中性点電位の交流的変動が生じると、中性
点電位の交流的変動に合わせて検出電圧Vdcp、Vd
cnが変化するため、Vu*は(a)に示すような波形
となる。そしてVu*と搬送波Ec1、Ec2とが比較
されると、(b)に示すようなオンオフ信号が生成さ
れ、これらのオンオフ信号によって各スイッチング素子
がスイッチング動作する。これにより、3レベルインバ
ータのU相出力の相電圧波形Vupは(c)に示すよう
な波形となる。すなわち、除算回路DL1、DL2によ
り、これらの回路がない場合と比較し、Vu=Vdcp
(t)をとる時間幅が(X(t)+1)/2X(t)倍
され、またVu=−Vdcn(t)をとる時間幅が2X
(t)/(X(t)+1)倍される。この結果、出力電
圧の平均値Vuは図示のような歪のない波形となる。
【0055】前記各実施形態においては、3レベルイン
バータについて述べたが、本発明を3レベルコンバータ
に適応することもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中性点の電位の変動に合わせてパルス幅変調信号のパル
ス幅を調整するようにしたため、中性点電位の変動に関
わらず出力電圧に高調波成分が重畳するのを抑制するこ
とができる。この結果、3レベルインバータにおいて
は、交流負荷に安定した交流電力を供給することができ
る。また3レベルコンバータにおいては、交流電源に対
して力率の高い負荷として機能することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す3レベルインバー
タの全体構成図である。
【図2】第1実施形態における直流的変動の動作を説明
するための波形図である。
【図3】搬送波のゲインの調整法を説明するための波形
図である。
【図4】第1実施形態において交流的変動が生じたとき
の動作を説明するための波形図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す全体構成図であ
る。
【図6】第2実施形態において直流的変動が生じたとき
の動作を説明するための波形図である。
【図7】第2実施形態において交流的変動が生じたとき
の動作を説明するための波形図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示す全体構成図であ
る。
【図9】第3実施形態において直流的変動が生じたとき
の動作を説明するための波形図である。
【図10】第3実施形態において交流的変動が生じたと
きの動作を説明するための波形図である。
【図11】本発明の第4実施形態を示す全体構成図であ
る。
【図12】第4実施形態において直流的変動が生じたと
きの動作を説明するための波形図である。
【図13】第4実施形態において交流的変動が生じたと
きの動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
Sd 直流電源 C1、C2 平滑コンデンサ S1u〜S4u、S1v〜S4v、S1w〜S4w ス
イッチング素子 D1u〜D4u、D1v〜D4v、D1w〜D4qw
フライホイーリングダイオード CD1u、CD2u、CD1v、CD2v、CD1w、
CD2w クランプ用ダイオード M 交流電動機 Gref 変調波電圧指令発生回路 Gc 搬送波信号発生回路 AL1、AL2 加減算器 ML1、ML2 乗算回路 DL1、DL2 除算回路 C1u、C2u 比較器 GA1u〜GA4u ゲートアンプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02P 7/63 302 H02P 7/63 302D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続点を中性点として互いに直列に
    接続された複数の平滑コンデンサと負荷との間に配置さ
    れて、複数の平滑コンデンサからの直流電圧をパルス幅
    変調信号に応答して正・負・零の3レベルの電位を有す
    る交流相電圧に変換する3レベルインバータにおいて、
    前記3レベルインバータの交流側の端子に出力させる相
    電圧の振幅指令と周波数指令に基づいて基本波の変調波
    電圧指令値を発生する変調波発生手段と、前記変調波発
    生手段から発生する変調波電圧指令値に対応した多重搬
    送波信号を発生する搬送波信号発生手段と、前記変調波
    発生手段から発生する変調波電圧指令値と搬送波信号発
    生手段から発生する多重搬送波とを比較し、この比較結
    果に応じて、前記3レベルインバータの交流側の端子か
    ら正・負・零の3レベルの電位を有する交流相電圧を発
    生させるためのパルス幅変調信号を生成して3レベルイ
    ンバータに供給する変調手段と、前記各平滑コンデンサ
    の電圧をそれぞれ検出する複数の電圧検出手段と、各電
    圧検出手段の検出出力に応じて変調手段の生成に関連す
    るパルス幅変調信号のパルス幅を調整するパルス幅調整
    手段とを備えていることを特徴とする3レベルインバー
    タの制御装置。
  2. 【請求項2】 パルス幅調整手段は、搬送波信号発生手
    段の多重搬送波を構成する第1搬送波のゲインと第2搬
    送波のゲインとの比を各電圧検出手段の検出出力の比に
    応じて調整してなることを特徴とする請求項1記載の3
    レベルインバータの制御装置。
  3. 【請求項3】 パルス幅調整手段は、変調波発生手段か
    ら発生する変調波電圧指令値の正負のゲイン比を各電圧
    検出手段の検出出力の比に応じて調整してなることを特
    徴とする請求項1記載の3レベルインバータの制御装
    置。
  4. 【請求項4】 搬送波信号発生手段の多重搬送波を構成
    する第1搬送波と第2搬送波との間にはレベルが重複す
    る重複領域が設定され、変調波発生手段の変調波電圧指
    令値が多重搬送波の重複領域内のレベルに対応づけて設
    定されていることを特徴とする請求項2または3記載の
    3レベルインバータの制御装置。
  5. 【請求項5】 直列接続点を中性点として互いに直列に
    接続された複数の平滑コンデンサと交流電源との間に配
    置されて、交流電源からの交流電圧をパルス幅変調信号
    に応答して正・負・零の3レベルの電位を有するパルス
    列の信号に変換する3レベルコンバータにおいて、前記
    3レベルコンバータの交流側の端子に出力させる相電圧
    の振幅指令と周波数指令に基づいて基本波の変調波電圧
    指令値を発生する変調波発生手段と、前記変調波発生手
    段から発生する変調波電圧指令値に対応した多重搬送波
    信号を発生する搬送波信号発生手段と、前記変調波発生
    手段から発生する変調波電圧指令値と搬送波信号発生手
    段から発生する多重搬送波とを比較し、この比較結果に
    応じて、前記3レベルコンバータの直流側の端子から正
    ・負・零の3レベルの電位を有するパルス列の信号を発
    生させるためのパルス幅変調信号を生成して3レベルコ
    ンバータに供給する変調手段と、前記各平滑コンデンサ
    の電圧をそれぞれ検出する複数の電圧検出手段と、各電
    圧検出手段の検出出力に応じて変調手段の生成に関連す
    るパルス幅変調信号のパルス幅を調整するパルス幅調整
    手段とを備えていることを特徴とする3レベルコンバー
    タの制御装置。
  6. 【請求項6】 パルス幅調整手段は、搬送波信号発生手
    段の多重搬送波を構成する第1搬送波のゲインと第2搬
    送波のゲインとの比を各電圧検出手段の検出出力の比に
    応じて調整してなることを特徴とする請求項5記載の3
    レベルコンバータの制御装置。
  7. 【請求項7】 パルス幅調整手段は、変調波発生手段か
    ら発生する変調波電圧指令値の正負のゲイン比を各電圧
    検出手段の検出出力の比に応じて調整してなることを特
    徴とする請求項5記載の3レベルコンバータの制御装
    置。
  8. 【請求項8】 搬送波信号発生手段の多重搬送波を構成
    する第1搬送波と第2搬送波との間にはレベルが重複す
    る重複領域が設定され、変調波発生手段の変調波電圧指
    令値が多重搬送波の重複領域内のレベルに対応づけて設
    定されていることを特徴とする請求項6または7記載の
    3レベルコンバータの制御装置。
JP8318905A 1996-11-29 1996-11-29 3レベルインバータ・3レベルコンバータの制御装置 Pending JPH10164856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8318905A JPH10164856A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 3レベルインバータ・3レベルコンバータの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8318905A JPH10164856A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 3レベルインバータ・3レベルコンバータの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10164856A true JPH10164856A (ja) 1998-06-19

Family

ID=18104290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8318905A Pending JPH10164856A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 3レベルインバータ・3レベルコンバータの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10164856A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1759383A1 (en) * 2004-05-28 2007-03-07 Texas Instruments Incorporated Rejection of power supply variations for gain error cancellation in pulse-width-modulated motor controllers
JP2010172141A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Sanken Electric Co Ltd 3相電力変換装置
JP2012070498A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Daihen Corp インバータ装置、および、このインバータ装置を備えた系統連系インバータシステム
CN103580520A (zh) * 2013-11-05 2014-02-12 浙江大学 一种逆变器的调制装置及方法
CN114530117A (zh) * 2021-12-31 2022-05-24 上海矽力杰微电子技术有限公司 多通道led系统、驱动电路及驱动方法
CN114977861A (zh) * 2022-07-29 2022-08-30 深圳市首航新能源股份有限公司 一种母线电压补偿方法、电子设备及其系统
CN115441763A (zh) * 2022-10-24 2022-12-06 浙江飞旋科技有限公司 三电平变频器的输出电压调节方法及装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1759383A1 (en) * 2004-05-28 2007-03-07 Texas Instruments Incorporated Rejection of power supply variations for gain error cancellation in pulse-width-modulated motor controllers
EP1759383A4 (en) * 2004-05-28 2015-06-10 Texas Instruments Inc REJECTION OF ELECTRIC POWER VARIATIONS FOR GAIN ERROR CANCELLATION IN MODULATED CONTROL DEVICES BY PULSE DURATION
JP2010172141A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Sanken Electric Co Ltd 3相電力変換装置
JP2012070498A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Daihen Corp インバータ装置、および、このインバータ装置を備えた系統連系インバータシステム
CN103580520A (zh) * 2013-11-05 2014-02-12 浙江大学 一种逆变器的调制装置及方法
CN114530117A (zh) * 2021-12-31 2022-05-24 上海矽力杰微电子技术有限公司 多通道led系统、驱动电路及驱动方法
CN114530117B (zh) * 2021-12-31 2023-09-08 上海矽力杰微电子技术有限公司 多通道led系统、驱动电路及驱动方法
CN114977861A (zh) * 2022-07-29 2022-08-30 深圳市首航新能源股份有限公司 一种母线电压补偿方法、电子设备及其系统
CN115441763A (zh) * 2022-10-24 2022-12-06 浙江飞旋科技有限公司 三电平变频器的输出电压调节方法及装置
CN115441763B (zh) * 2022-10-24 2023-03-24 浙江飞旋科技有限公司 三电平变频器的输出电压调节方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10224830B2 (en) System and method for controlling a back-to-back three-level converter with voltage ripple compensation
EP0672317B1 (en) Closed loop pulse width modulator inverter with volt-seconds feedback control
JP3248153B2 (ja) 多レベル電力変換装置
US5610806A (en) Pulse width modulation method for driving three phase power inverter/converter switches with balanced discontinuous phase commands
JPH05227796A (ja) 電力変換器の制御装置
EP1921740B1 (en) Power converter control
WO2016114330A1 (ja) 5レベル電力変換器および制御方法
JPH10164856A (ja) 3レベルインバータ・3レベルコンバータの制御装置
JP2624793B2 (ja) Pwm昇圧コンバータの制御装置
JP3796881B2 (ja) 3レベルインバータの制御方法とその装置
JPH02261063A (ja) インバータ装置と交流電動機駆動システム
JP3028268B2 (ja) 電力変換装置
JP4015795B2 (ja) 電力変換装置
JP3660255B2 (ja) 電力変換器の制御方法および装置
JP3222489B2 (ja) 3相3線式の中性点クランプ式インバータの制御方法
JP4498891B2 (ja) 半導体電力変換装置
JP2019201493A (ja) マルチレベル電力変換装置およびその制御方法
JP3309761B2 (ja) 3レベルインバータ装置
JP2020171135A (ja) 電力変換装置
JP7318443B2 (ja) 直列多重インバータおよび直列多重インバータの制御方法
JPH03159570A (ja) インバータ装置
JPH1052062A (ja) 3レベルインバータの制御装置
JPH05176553A (ja) 無停電電源装置のインバータ制御方法及び無停電電源装置
EP4362308A1 (en) High harmonic suppression device
JP3341047B2 (ja) 多レベル電力変換装置