JP2019196235A - シート状物検査機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリッタ部を有していても、処理部で取り替えたラベルを検査部まで送って検査することのできるシート状物検査機を提供する。【解決手段】検査機は、巻出し方向と巻取り方向とに回転可能な巻出し軸を有する巻出部と、巻出部から巻き出されるシート状物のラベルを検査する検査部と、検査部で不良と判断されたラベルを取り替えるための処理部と、処理部のシート搬送方向下流側に設けられていてシート状物を切断するスリッタ部と、シート状物を蓄積するバッファ部であって、バッファ部から下流側のシート状物の搬送を止めた状態で、シート状物を搬送方向上流側に搬送して取り替えたラベルを検査部まで送ることのできる長さのシート状物を放出可能に蓄積するバッファ部とを備え、バッファ部で蓄積されたシート状物を放出可能とし且つ巻出し軸を巻取り方向に回転させてシート状物を巻き取ることにより、シート状物をシート搬送方向上流側に搬送可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、シート状物検査機に関する。
従来、特許文献1に開示されたシート状物検査機が知られている。
特許文献1に開示されたシート状物検査機は、シート状物のラベルを検査する機械である。この検査機は、一側部に巻出部を有すると共に他側部に巻取部を有し、巻出部から巻取部に向けて、シート状物が搬送可能である。巻出部と巻取部との間には、シート搬送方向の上流から順に、検査部、処理部、スリッタ部が設けられている。
巻出部には、シート状物がロール状に巻き取られたシートロールが装着されていて、該シートロールからシート状物が巻き出される。この巻き出されたシート状物は、検査部で、ラベルが不良であるか否かが検査される。ラベルに異常がないと、シート状物は、処理部を通過した後、スリッタ部で切断され、その後、巻取部において巻き取られる。
一方、検査部で不良と判断されたラベルがあると、該不良のラベルが処理部に到達した際に、シート状物の搬送が止まり、該処理部で不良のラベルを他のラベルに取り替える。その後、シート状物の搬送を再開する。
特許第4456647号公報
従来、処理部で取り替えたラベルを、もう一度、検査部で検査したいという要望がある。取り替えたラベルを検査部で検査するには、シート状物をシート搬送方向上流側に搬送して取り替えたラベルを検査部まで送らなければならない。
しかしながら、処理部のシート搬送方向下流側にスリッタ部を有しているため、処理部で取り替えたラベルを検査部まで送るべく、シート状物をシート搬送方向上流側に搬送すると、スリッタ部で切断されたシート状物の切断部分もスリッタ部を通ってシート搬送方向上流側に搬送されることとなる。
したがって、従来のシート状物検査機では、シート状物をシート搬送方向の上流側に搬送して処理部で取り替えたラベルを検査部まで送った後、シート状物のシート搬送方向への搬送を再開すると、スリッタ部で切断したシート状物の切断部分が、再びスリッタ部を通過するという問題が生じる。それ故、従来のシート状物検査機では、処理部で取り替えたラベルを検査部に送って検査することはできず、取り替えたラベルが良であるか否かは、目視でしか判断することができなかった。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、スリッタ部を有するシート状物検査機であっても、処理部で取り替えたラベルを検査部まで送って検査することのできるシート状物検査機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るシート状物検査機は、長手方向にラベルが並べて設けられたシート状物を巻き出す巻出し方向とシート状物を巻き取る巻取り方向とに回転可能な巻出し軸を有する巻出部と、前記巻出部から巻き出されてシート搬送方向に搬送される前記シート状物のラベルが不良であるか否かを検査する検査部と、前記検査部のシート搬送方向下流側に設けられていて前記検査部で不良と判断されたラベルを取り替えるための処理部と、前記処理部のシート搬送方向下流側に設けられていて前記シート状物をシート搬送方向に沿って切断するスリッタ部と、前記処理部と前記スリッタ部との間に設けられていて前記シート状物を蓄積するバッファ部であって、該バッファ部からシート搬送方向下流側の前記シート状物の搬送を止めた状態で、前記シート状物をシート搬送方向上流側に搬送して前記取り替えられたラベルを前記検査部まで送ることのできる長さのシート状物を放出可能に蓄積するバッファ部と、を備え、前記バッファ部で蓄積されたシート状物を該バッフ
ァ部から放出可能とすると共に前記巻出し軸を巻取り方向に回転させてシート状物を巻き取ることにより、前記シート状物をシート搬送方向上流側に搬送可能としている。
また、シート状物検査機は、前記巻出し軸及び前記バッファ部を制御する制御装置を備え、前記バッファ部は、複数の回転ローラと、該回転ローラに対して近接離反する方向に移動可能な複数のダンサローラとを有していて、前記複数の回転ローラと前記複数のダンサローラとにシート状物を交互に巻き掛けることによりシート状物を蓄積可能であると共に前記ダンサローラを前記回転ローラに近接する方向に移動することによりシート状物を放出可能であり、前記制御装置は、張り替えられたラベルを前記検査部まで送る際に、前記バッファ部から放出可能なシート状物の放出可能量と、前記巻出部へ搬送されるシート状物の搬送量とが略同量となるように、前記回転ローラに近接する方向の前記ダンサローラの移動速度と、前記巻出し軸の巻取り方向の回転速度との少なくとも一方の速度を制御する。
また、シート状物検査機は、前記バッファ部と前記スリッタ部との間におけるシート状物の張力を維持するダンサー部を備えている。
また、前記ダンサー部は、シート状物が巻掛けられ且つシート状物の張り方向及び弛み方向に変位可能な巻掛けローラと、前記巻掛けローラの位置を検出する変位センサとを有し、前記制御装置は、前記変位センサの検出結果に基づいて、前記巻掛けローラが所定の位置を保つように、前記回転ローラに近接する方向の前記ダンサローラの移動速度と、前記巻出し軸の巻取り方向の回転速度との少なくとも一方の速度を制御する。
また、前記ダンサー部は、シート状物が巻掛けられ且つシート状物の張り方向及び弛み方向に変位可能な巻掛けローラと、前記巻掛けローラをシート状物の張り方向に付勢する付勢装置とを有し、且つ、前記バッファ部から放出可能なシート状物の放出可能量と、前記巻出部へ搬送されるシート状物の搬送量とに差異が発生した際に、前記巻掛けローラが所定範囲で変位することによりシート状物の張力を維持する。
また、前記付勢装置は、前記バッファ部の上方に横向きに配置されたエアシリンダによって構成されている。
上記の構成によれば、処理部で不良のラベルを他のラベルに取り替えた後、バッファ部で蓄積したシート状物を該バッファ部から放出可能とすると共に巻出し軸を巻取り方向に回転させてシート状物を巻き取る。すると、バッファ部で蓄積したシート状物が該バッファ部からシート搬送方向上流側に搬送される。これにより、バッファ部からシート搬送方向下流側のシート状物の搬送を止めた状態で、取り替えたラベルを検査部まで送ることができる。即ち、スリッタ部で切断された切断部分がスリッタ部を逆搬送されることなく、取り替えたラベルを検査部まで送って検査することができる。
また、取り替えたラベルを検査部まで送るに際して、バッファ部から放出可能な分のシート状物を巻出部で巻き取るようにしているので、巻出部と検査部との間にシート状物を逆搬送するための装置を別途設ける必要がない。
シート状物検査機の概略正面図である。 シート状物の平面図である。 巻出部から処理部までの正面図である。 巻取部側の正面の図である。 バッファ部及びダンサー部の正面図である。 バッファ部の平面図である。 ダンサー部の平面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係るシート状物検査機1の概略正面図である。シート状物検査機1は、長手方向Lにラベル2が並べて設けられたシート状物3(図2参照)における各ラベル2が不良か否かを検査する機械である(以下、シート状物検査機1を、単に検査機1
ともいう)。また、検査機1は、検査後のシート状物3を長手方向Lに沿って切断するスリッタ部4を有する検査機1である。
図2に示すように、シート状物3は、帯状の台紙3A(剥離紙等)の長手方向Lにラベル2が一定間隔ごとに貼付された連続用紙である。本実施形態では、台紙の長手方向Lにラベル2が列設されたラベル列が台紙の幅方向Wに複数列(図例では、3列)設けられている。各ラベル2の表面には、印刷が施されている。
ラベル2が不良であるとは、例えば、ラベル2に、印刷の汚れ、異物付着、ゆがみ、欠け、位置ずれ、脱落、濃淡のムラ、目詰まり、ピンホール、ボイド、バリ等があることである。
図1に示すように、検査機1は、機枠5を有すると共に、この機枠5の一側部(図1における左側部)に、シート状物3が巻き出される巻出部6を有する。巻出部6には、シート状物3がロール状に巻き取られたシートロール6Aがセットされる。また、巻出部6には、シートロール6Aを装着する巻出し軸7が回転可能に設けられている。
図3に示すように、巻出部6には、巻出し軸7を回転駆動する駆動装置である駆動モータ(第1駆動モータという)M1が設けられている。第1駆動モータM1の回転動力は、第1伝動機構(巻掛伝動機構)T1を介して巻出し軸7に伝達される。即ち、第1駆動モータM1の動力によって巻出し軸7が回転する。第1駆動モータM1は、正逆転可能である。第1駆動モータM1は、例えば、正転することにより巻出し軸7を矢印b1で示す方向に回転させ、逆転することにより巻出し軸7を矢印b2で示す方向に回転させる。
巻出し軸7には、外巻きタイプのシートロール6A、或いは、内巻きタイプのシートロール6Aが装着される。「外巻きタイプのシートロール6A」とは、ラベル2がロールの表側(外側)にくる形でシート状物3を巻回してロール状に仕上げたものである。「内巻きタイプのシートロール6A」とは、ラベル2が裏側(内側)にくる形でシート状物3を巻回してロール状に仕上げたものである。
外巻きタイプのシートロール6Aの場合は、シート状物3は、図3に実線で示すように第1ガイドローラG1に巻掛けられる。この外巻きタイプのシートロール6Aの場合は、巻出し軸7が矢印b1で示す方向に回転することにより、シートロール6Aはシート状物3を巻き出す巻出し方向に回転し、シート状物3が巻き出される。また、巻出し軸7が矢印b2で示す方向に回転することにより、シートロール6Aはシート状物3を巻き取る巻取り方向に回転し、シート状物3が巻き取られる。
一方、内巻きタイプのシートロール6Aの場合は、シート状物3は、図3に2点鎖線で示すように第1ガイドローラG1に巻掛けられる。この内巻きタイプのシートロール6Aの場合は、巻出し軸7が矢印b1で示す方向に回転することにより、シートロール6Aはシート状物3を巻き取る巻取り方向に回転し、シート状物3が巻き取られる。また、巻出し軸7が矢印b2で示す方向に回転することにより、シートロール6Aはシート状物3を巻き出す巻出し方向に回転し、シート状物3を巻き出される。
第1駆動モータM1は、検査機1に装備されたメインコントロールユニット9に接続されている。このメインコントロールユニット9によって第1駆動モータM1の回転方向及び回転数が制御される。メインコントロールユニット9は、例えば、CPUやEEPROMなどを備えたマイクロコンピュータを利用して構成される。
図1に示すように、検査機1は、機枠5の他側部(図1における右側部)に、シート状物3を巻き取る巻取部11を有する。図4に示すように、巻取部11は、シート状物3を巻き取る巻取り軸12と、巻取り軸12を回転駆動する駆動装置である駆動モータ(第2駆動モータ)M2を有する。第2駆動モータM2の回転動力は、第2伝動機構T2を介して巻取り軸12に伝達される。即ち、第2駆動モータM2の動力によって巻取り軸12が回転する。第2駆動モータM2は、メインコントロールユニット9に接続され、該メインコントロールユニット9によって制御される。
この第2駆動モータM2は、例えば、正転することにより、シート状物3を巻き取る方向に巻取り軸12が回転する。また、駆動モータM2は、正逆転可能であってもよい。駆動モータM2が正逆転可能であることにより、シート状物3を外巻きタイプ又は内巻きタ
イプのロールに巻き取ることができる。「外巻きタイプのロールに巻き取る」とは、ラベル2がロールの表側(外側)にくる形でシート状物3をロール状に巻き取ることであり、「内巻きタイプのロールに巻き取る」とは、ラベル2がロールの裏側(内側)にくる形でシート状物3をロール状にに巻き取ることである。
シート状物3を外巻きタイプのロールに巻き取る場合は、シート状物3を、図4に実線で示すように、第16ガイドローラG16に巻き掛け、駆動モータM2を正転させる。また、シート状物3を内巻きタイプのロールに巻き取る場合は、シート状物3を、図4に2点鎖線で示すように、第16ガイドローラG16及び第17ガイドローラG17に巻き掛け、駆動モータM2を逆転させる。
図1に示すように、巻出部6から巻き出されたシート状物3は、複数の駆動ローラ(第1駆動ローラD1〜第4駆動ローラD4)によって駆動されて巻出部6から巻取部11に向かう方向であるシート搬送方向Aに搬送されると共に複数のガイドローラ(第1ガイドローラG1〜第16ガイドローラG16、又は第1ガイドローラG1〜第17ガイドローラG17)によって案内されて巻取部11に至り、該巻取部11で巻き取られる。
図3に示すように、第1駆動ローラD1の近傍には、シート状物3を第1駆動ローラD1に押さえ付ける第1押さえローラP1が設けられている。第2駆動ローラD2の近傍には、シート状物3を第2駆動ローラD2に押さえ付ける第2押さえローラP2が設けられている。第1駆動ローラD1及び第2駆動ローラD2は、駆動装置である駆動モータ(第3駆動モータという)M3によって回転駆動される。第3駆動モータM3の動力は、第3伝動機構T3を介して第1駆動ローラD1及び第2駆動ローラD2に伝達される。第3駆動モータM3は、正逆転可能であり、正転することによりシート状物3をシート搬送方向A下流側(以下の説明において、シート搬送方向A下流側を、単に下流側ともいう)に搬送するように第1駆動ローラD1及び第2駆動ローラD2を回転させ、逆転することによりシート状物3をシート搬送方向Aの逆方向であるシート搬送方向A上流側(以下の説明において、シート搬送方向A上流側を、単に上流側ともいう)に搬送するように第1駆動ローラD1及び第2駆動ローラD2を回転させる。
本実施形態では、巻出し軸7と、第1駆動ローラD1及び第2駆動ローラD2とを、別の駆動モータで駆動するようにしているので、外巻きタイプのシートロール6Aを使用する場合と、内巻きタイプのシートロール6Aを使用する場合とに容易に対応することができる。
上述したように、外巻きタイプのシートロール6Aを使用する場合、巻出し軸7の回転方向は、シート状物3を巻き出すときはb1方向であり、巻き取るときはb2方向である。また、内巻きタイプのシートロール6Aを使用する場合、巻出し軸7の回転方向は、シート状物3を巻き出すときはb2方向であり、巻き取るときはb1方向である。即ち、外巻きタイプのシートロール6Aを使用する場合と内巻きタイプのシートロール6Aを使用する場合とで、シート状物3を巻き出すときと巻き取るときにおける巻出し軸7の回転方向が異なる。一方、第1駆動ローラD1及び第2駆動ローラD2の回転方向は、外巻きタイプのシートロール6Aを使用する場合と、内巻きタイプのシートロール6Aを使用する場合とで同じ方向である。
それ故、巻出し軸7と、第1駆動ローラD1及び第2駆動ローラD2とを、別駆動にすることで、巻出し軸7の回転方向を、外巻きタイプのシートロール6Aを使用する場合と内巻きタイプのシートロール6Aを使用する場合とに容易に対応させることができる。
なお、巻出し軸7、第1駆動ローラD1及び第2駆動ローラD2を1つの駆動モータによって駆動させるようにしてもよい。この場合は、駆動モータが正逆転可能であると共に、さらに、該駆動モータから巻出し軸7に動力を伝達する動力伝達系に該動力を正逆転可能に伝達するための回転方向切替機構が必要である。
図3に示すように、巻出部6の上方に、シート状物3の張力を検出する第1張力検出器13が設けられている。この第1張力検出器13は、メインコントロールユニット9に接続されている。第1駆動モータM1及び第3駆動モータM3は、第1張力検出器13の検出結果に基づいて、シート状物3の張力を一定に(所定の張力に)保つように制御される
図4に示すように、第3駆動ローラD3の近傍には、シート状物3を第3駆動ローラD3に押さえ付ける第3押さえローラP3が設けられている。第4駆動ローラD4の近傍には、シート状物3を第4駆動ローラD4に押さえ付ける第4押さえローラP4が設けられている。第3駆動ローラD3及び第4駆動ローラD4並びにスリッタ部4は、駆動装置である駆動モータ(第4駆動モータという)M4によって回転駆動される。
第4駆動モータM4の回転動力は、第4伝動機構T4を介して第3駆動ローラD3に伝達されると共に、第5伝動機構T5及び第6伝動機構T6を介して第4駆動ローラD4及びスリッタ部4に伝達される。
本実施形態では、巻取り軸12と、第3駆動ローラD3及び第4駆動ローラD4並びにスリッタ部4とを、別の駆動モータで駆動するようにしているので、シート状物3を外巻きタイプのロールに巻き取る場合と、内巻きタイプのロールに巻き取る場合とに容易に対応することができる。
即ち、シート状物3を外巻きタイプのロールに巻き取る場合と内巻きタイプのロールに巻き取る場合とで、巻取り軸12の回転方向が異なるが、第3駆動ローラD3、第4駆動ローラD4及びスリッタ部4の回転方向は、外巻きタイプのロールに巻き取る場合と内巻きタイプのロールに巻き取る場合とで同じ方向である。
それ故、巻取り軸12と、第3駆動ローラD3及び第4駆動ローラD4並びにスリッタ部4とを、別駆動にすることで、巻取り軸12の回転方向を、外巻きタイプのロールに巻き取る場合と内巻きタイプのロールに巻き取る場合とに容易に対応させることができる。
図4に示すように、巻取部11の上方に、シート状物3の張力を検出する第2張力検出器14が設けられている。この第2張力検出器14は、メインコントロールユニット9に接続されている。第2駆動モータM2及び第4駆動モータM4は、第2張力検出器14の検出結果に基づいて、シート状物3の張力を一定に(所定の張力に)保つように制御される。
図1に示すように、検査機1は、巻出部6と巻取部11との間に、検査部16と、処理部17と、スリッタ部4とを有する。検査部16は、巻出部6の下流側に配置されている。処理部17は、検査部16の下流側に配置されている。スリッタ部4は、処理部17の下流側に配置されている。
検査部16は、シート状物3のラベル2が不良であるか否かを検査する所である。検査部16は、第1駆動ローラD1の下流側に設けられている。検査部16は、シート状物3のラベル2の表面(上面)の画像を撮像する撮像装置18と、この撮像装置18が撮像した画像情報に基づいてラベル2が不良か否かを判断する判断部を有するカメラコントロールユニット19と、ラベル2の検出部位を照らすドーム照明20とを有する。
撮像装置18は、例えば、ラインスキャン型のCCDカメラであって、シート状物3のシート搬送方向Aに直交する1ライン分の画素を、連続してシート搬送方向Aに繋ぎ合わせることでラベル2の表面の画像を取得する。また、撮像装置18は、機枠5に立設された支柱部材の上端部に、撮像装置18のレンズ部分がラベル2の検出部位Xに正対するように鉛直下向きに取り付けられている。つまり、撮像装置18の焦点と検出部位Xとを結ぶ直線Yが鉛直下向きとなっている。
カメラコントロールユニット19は、例えば、CPUやEEPROMなどを備えたマイクロコンピュータを利用して構成される。図1に示すように、このカメラコントロールユニット19に、撮像装置18が接続されている。また、カメラコントロールユニット19は、メインコントロールユニット9に接続されている。カメラコントロールユニット19とメインコントロールユニット9とによって、検査機1の制御装置21が構成されている。なお、制御装置21は、1つのコントロールユニットによって構成されていてもよいし、3つ以上のコントロールユニットを有していてもよい。
カメラコントロールユニット19は、該撮像装置18により取得された各ラベル2の画像情報を、そのラベル2の基準画像、つまり良品の画像と対比することによって、各ラベル2が不良か否かを判断する。また、検査部16は、シート状物3の搬送ラインの速度を
監視するエンコーダ(図示省略)を有する。エンコーダの出力信号は、カメラコントロールユニット19に入力される。カメラコントロールユニット19は、エンコーダの出力信号をもとに、不良であると判断されたラベル2の位置(シート状物3の搬送ライン上の位置)を監視(把握)することができる。カメラコントロールユニット19に入力された信号は、メインコントロールユニット9に送られる。
なお、カメラコントロールユニット19は、少なくともラベル2が不良か否かを判断する判断部を有していればよい。ラベル2の位置を監視する位置監視部はメインコントロールユニット9に設けられていてもよい。
図3に示すように、ドーム照明20は、機枠5に固定された支柱部材22の下部であって、ラベル2の検出部位Xの上方に配置され、シート状物3のラベル2の検査作業中、連続してシート状物3の検出部位Xを露光している。
図1に示すように、検査部16の上流側に、シート状物3の蛇行を補正する第1蛇行修正装置23が設けられている。第1蛇行修正装置23は、第1張力検出器13の下流側で且つ巻出部6の上方に配置されている。また、スリッタ部4の上流側に、シート状物3の蛇行を補正する第2蛇行修正装置24が設けられている。
図1に示すように、処理部17は、検査部16で不良と判断されたラベル2を他のラベル2に取り替える(貼り替える)ための部位である。この処理部17は、機枠5の略中央部であって、第2駆動ローラD2の下流側に設けられている。また、処理部17は、シート状物3を水平方向に送る処理台(テーブル)17Aを有する。シート状物3は、処理台17A上をシート搬送方向Aの下流側及び上流側に移動可能である。処理台17Aの上方は開放されており、作業者は、処理台17Aの上方からラベル2の取り替え及びシート状物3の目視が可能である。
検査部16で不良と判断されたラベル2が処理台17A上に到達すると、メインコントロールユニット9は、第1駆動モータM1〜第4駆動モータM4の駆動を停止させる。シート状物3の搬送が停止すると、作業者は、不良と判断されたラベル2を他のラベル2に取り替える処理をすることができる。
検査部16と処理部17との間に配置された第6ガイドローラG6〜第9ガイドローラG9は、検査部16で検出された不良のラベル2が処理部17に到達するまでの距離(時間)をかせぐための経路をつくる経路形成部25を構成している。第6ガイドローラG6と第8ガイドローラG8との間の下方に第7ガイドローラG7を配置し、第8ガイドローラG8と第2駆動ローラD2との間の下方に第9ガイドローラG9を設けている。これにより、経路形成部25をシート搬送方向Aでコンパクトに形成することができる。
スリッタ部4は、シート状物3をラベル列間においてシート搬送方向Aに沿って切断する部位である。このスリッタ部4は、シート状物3の下方に位置するスリッタ下刃4Aと、シート状物3の上方に位置するスリッタ上刃4Bとを有する。スリッタ下刃4Aは、第4駆動モータM4によって駆動される。スリッタ上刃4Bは、リンクを介して機枠5に揺動可能に枢支され、スリッタ下刃4Aに押し付けられる。シート状物3は、スリッタ下刃4Aとスリッタ上刃4Bとによって上下から挟み込まれ、シート搬送方向Aに沿って切断される。スリッタ部4で切断された後のシート状物3は、巻取部11で巻き取られる。
なお、スリッタ上刃4Bを上方に揺動させると共に上方に揺動させた位置に保持しておくことで、シート状物3を切断しない状態にすることもできる。
図1に示すように、処理部17とスリッタ部4との間(シート状物3の搬送経路における間)には、バッファ部26と、ダンサー部(エアダンサー部)27とが設けられている。バッファ部26は、処理部17とダンサー部27との間に設けられ、ダンサー部27は、バッファ部26とスリッタ部4との間に設けられている。また、バッファ部26の上方にダンサー部27が配置され、ダンサー部27の上方に第2蛇行修正装置24が配置されている。
バッファ部26は、シート状物3を放出可能に蓄積する装置である。このバッファ部26は、少なくとも、処理部17で取り替えられたラベル2を検査部16まで送ることのできる長さのシート状物3を蓄積することができる。また、バッファ部26は、蓄積したシ
ート状物3を、該バッファ部26から上流側に搬送させることができるように該バッファ部26からシート状物3を放出させることが可能である。
次に、図5、図6を参照して、バッファ部26を、具体的に説明する。以下の説明において、左右方向とは、図1において、検査機1の一側部(左側部)から他側部(右側部)に向かう方向(右方)及びその逆方向(左方)の双方向をいう。この左右方向に直交する水平方向を前後方向という。
バッファ部26は、機枠5の内部に設けられた支持フレーム(図示省略)を有する。なお、図5において、符号28は、機枠5に設けられた開口を示しており、外部から開口28を介してバッファ部26が視認可能とされている。
このバッファ部26は、複数本の回転ローラ(第1回転ローラ29a〜第5回転ローラ29e)と、複数本のダンサーローラ(第1ダンサーローラ30a〜第4ダンサーローラ30d)とを有する。複数の回転ローラ29a〜29eは、バッファ部26の下部に左右方向に並べて配置されている。各回転ローラ29a〜29eは、前記支持フレームに前後軸回りに回転自在に支持されている。また、各回転ローラ29a〜29eは、上下方向に移動不能である。複数のダンサーローラ30a〜30dは、複数の回転ローラ29a〜29eの上方に配置されている。隣接する回転ローラの間の上方に、それぞれ一本のダンサーローラが配置されている。
詳しくは、第1回転ローラ29aと第2回転ローラ29bとの間の上方に第1ダンサーローラ30aが配置され、第2回転ローラ29bと第3回転ローラ29cとの間の上方に第2ダンサーローラ30bが配置され、第3回転ローラ29cと第4回転ローラ29dとの間の上方に第3ダンサーローラ30cが配置され、第4回転ローラ29dと第5回転ローラ29eとの間の上方に第4ダンサーローラ30dが配置されている。
シート状物3は、複数の回転ローラ29a〜29eと複数のダンサーローラ30a〜30dとに順次交互に巻掛けられている。詳しくは、第1回転ローラ29aの下面側には、第10ガイドローラG10からシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3が巻掛けられ、該第1回転ローラ29aからシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3は、第1ダンサーローラ30aの上面側に巻掛けられている。また、第1ダンサーローラ30aからシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3は、第2回転ローラ29bの下面側に巻掛けられ、該第2回転ローラ29bからシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3は、第2ダンサーローラ30bの上面側に巻掛けられている。また、第2ダンサーローラ30bからシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3は、第3回転ローラ29cの下面側に巻掛けられ、該第3回転ローラ29cからシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3は、第3ダンサーローラ30cの上面側に巻掛けられている。また、第3ダンサーローラ30cからシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3は、第4回転ローラ29dの下面側に巻掛けられ、該第4回転ローラ29dからシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3は、第4ダンサーローラ30dの上面側に巻掛けられている。そして、第4ダンサーローラ30dからシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3は、第5回転ローラ29eの下面側に巻掛けられ、該第5回転ローラ29eからシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3は、第11ガイドローラG11に巻掛けられている。
以上のように、複数の回転ローラ29と複数のダンサーローラ30とにわたってシート状物3が順次交互に巻掛けられることにより、バッファ部26(複数の回転ローラ29a〜29eと複数のダンサーローラ30a〜30dとの間)にシート状物3を蓄積可能である。また、複数のダンサーローラ30a〜30dを同時に下方に移動させることにより、蓄積したシート状物3をバッファ部26から放出可能としている。
このバッファ部26には、該シート状物3を上流側に搬送して処理部17で取り替えられたラベル2を検査部16で検査することのできる位置(直線Yと第4ガイドローラG4との交点よりも上流側)まで送ることのできる長さのシート状物3が少なくとも蓄積可能である。
図5、図6に示すように、バッファ部26は、可動フレーム31を有する。可動フレーム31は、ダンサーローラ30a〜30dの前方に配置された第1フレーム31Aと、ダ
ンサーローラ30a〜30dの後方に配置された第2フレーム31Bとを有する。ダンサーローラ30a〜30dは、第1フレーム31A及び第2フレーム31B(可動フレーム31)に前後軸回りに回転自在に支持されている。
第1フレーム31Aは、前後一対のスライダ32を有する。第2フレーム31Bも、前後一対のスライダ32を有する。バッファ部26は、各スライダ32を上下動可能に支持する4本の縦スライドレール33を有する。スライダ32が縦スライドレール33に沿って上下に移動することにより、複数のダンサーローラ30a〜30dが一体に上下動する。即ち、複数のダンサーローラ30a〜30dが複数の回転ローラ29a〜29eに対して近接離反方向に移動可能である。
第1フレーム31Aの前方には、上下方向に延伸する軸心を有する第1ネジ杆34Aが設けられている。第2フレーム31Bの後方には、上下方向に延伸する軸心を有する第2ネジ杆34Bが設けられている。第1ネジ杆34A及び第2ネジ杆34Bは、ロッドの外周面に雄ネジが形成された杆部材である。第1ネジ杆34A及び第2ネジ杆34Bは、支持フレームに上下方向の軸心回りに回転可能に支持されている。第1ネジ杆34Aには、第1フレーム31Aに取り付けられた第1昇降部材35Aが螺合され、第2ネジ杆34Bには、第2フレーム31Bに取り付けられた第2昇降部材35Bが螺合されている。
支持フレームの上部には、第1ネジ杆34A及び第2ネジ杆34Bを回転駆動する駆動装置である駆動モータ(第5駆動モータという)M5が設けられている。第5駆動モータM5は、正逆転可能である。第5駆動モータM5の回転動力は、第7伝動機構T7を介して第1ネジ杆34Aに伝達されると共に、第8伝動機構T8を介して第2ネジ杆34Bに伝達される。即ち、第5駆動モータM5の動力によって第1ネジ杆34A及び第2ネジ杆34Bが軸心回りに回転する。そして、第1ネジ杆34A及び第2ネジ杆34Bを軸心回りに回転させることにより、可動フレーム31及び複数のダンサーローラ30a〜30dが一体に上下動する。第5駆動モータM5は、メインコントロールユニット9に接続されていて、該メインコントロールユニット9によって、回転方向及び回転数が制御される。
図5、図7に示すように、ダンサー部27は、シート状物3が巻掛けられる巻掛けローラ36と、この巻掛けローラ36の位置(変位)を検出する(測る)変位センサ(リニア変位センサ)37と、巻掛けローラ36をシート状物3の張り方向に付勢する付勢装置38とを有する。
先ず、ダンサー部27の概要を説明する。このダンサー部27は、バッファ部26とスリッタ部4との間におけるシート状物3の張力を維持する装置である。巻掛けローラ36は、シート状物3の張り方向及び弛み方向に変位可能である。付勢装置38は、例えば、エアシリンダ(アクチュエータ)によって構成されている。エアシリンダ38は、バッファ部26の上方に横向き(本実施形態では左右方向に沿って)に配置されている。変位センサ37は、例えば、直線摺動形のポテンショメータによって構成され、巻掛けローラ36の直線変位を検出する。
次に、ダンサー部27について詳細に説明する。
巻掛けローラ36は、前後方向に延伸する軸心を有する。巻掛けローラ36の左側には、第12ガイドローラG12及び第3駆動ローラD3が上下に並べて配置されている。巻掛けローラ36の右側には、第12ガイドローラG12から第3駆動ローラD3へ向けてシート搬送方向Aに搬送されるシート状物3が巻掛けられている。
巻掛けローラ36の前側に前スライド部材39Aが設けられ、巻掛けローラ36の後側に後スライド部材39Bが設けられている。巻掛けローラ36は、前スライド部材39Aと後スライド部材39Bとに前後軸回りに回転可能に支持されている。前スライド部材39Aは、巻掛けローラ36の前側に配置された前ガイドレール40Aに左右移動可能に支持されている。後スライド部材39Bは、巻掛けローラ36の後側に配置された後ガイドレール40Bに左右移動可能に支持されている。これにより、巻掛けローラ36が左右に移動可能であり、巻掛けローラ36は、左右に移動することによりシート状物3の張り方向及び弛み方向に変位可能である。
変位センサ37は、メインコントロールユニット9に接続されている。エアシリンダ3
8のシリンダ本体38aのロッド側は、機枠5に固定されたブラケット部材42に前後軸回りに回転可能に支持されている。エアシリンダ38のピストンロッド38bの先端側は、連結部材41を介して前スライド部材39A及び後スライド部材39Bに連結されている。シリンダ本体38a内に所定圧のエアを供給することにより、エアシリンダ38は、巻掛けローラ36を右方に付勢している(右方に引っ張っている)。このエアシリンダ38(ダンサー部27)は、シート状物3にかかる張力を発生する装置であり、エアシリンダ38のエア圧力を一定にすることで、第2駆動ローラD2と第3駆動ローラD3との間におけるシート状物3の張力を作っている。エアシリンダ38にエアを供給するエア供給装置は、メインコントロールユニット9によって制御される電空変換器を含み、希望の張力に対応する圧力のエアをエアシリンダ38に供給する。これにより、シート状物3に所定の張力がかかる。エアシリンダ38に供給されるエアの設定圧は、メインコントロールユニット9によって変更することができる。
バッファ部26とスリッタ部4との間で、シート状物3に所定以上の張力が作用すると、巻掛けローラ36は左方(弛み方向)に移動する。これにより、シート状物3の張力が、エアシリンダ38で設定した張力よりも増加しても、巻掛けローラ36が弛み方向に変位することにより、該張力の増加を吸収する。
また、バッファ部26とスリッタ部4との間で、シート状物3の張力が所定未満になる(所定以上減少する)と、巻掛けローラ36は右方(張り方向)に移動する。これにより、シート状物3の張力が、エアシリンダ38で設定した張力よりも減少しても、巻掛けローラ36が張り方向に変位することにより、該張力の減少を吸収する。
以上のことから、ダンサー部27は、シート状物3の張力の所定範囲の変化を吸収し、シート状物3の張力を所定の張力に維持する。また、巻掛けローラ36が少し動いたとしてもシート状物3の張力を維持できる。また、言い換えると、ダンサー部27は、バッファ部26から放出可能なシート状物3の放出可能量と、巻出部6へ搬送されるシート状物の搬送量(巻取搬送量という)とに差異が発生した際に、巻掛けローラ36が所定範囲で変位することによりシート状物3の張力を維持する。
前記巻掛けローラ36の移動、即ち、巻掛けローラ36の位置(変位)は、変位センサ(ポテンショメータ)37で検出される。言い換えると、前記放出可能量と前記巻取搬送量とに差異が発生して巻掛けローラ36が変位すると、この変位が変位センサ37で検出される。
制御装置21(メインコントロールユニット9)は、この変位センサ37の検出結果に基づいて、巻掛けローラ36が所定の位置(略一定の位置)を保つように、巻出し軸7及び第1駆動ローラD1並びに第2駆動ローラD2と、バッファ部26との少なくとも一方の駆動を制御する。詳しくは、制御装置21は、変位センサ37の検出結果に基づいて、巻掛けローラ36が所定の位置を保つように、第1駆動モータM1及び第3駆動モータM3と、第5駆動モータM5との少なくとも一方を制御し、これにより、回転ローラ29a〜29eに近接する方向のダンサローラ30a〜30dの移動速度と、巻出し軸7の巻取り方向の回転速度及び第1駆動ローラD1並びに第2駆動ローラD2の回転速度との少なくとも一方の速度を制御する。
本実施形態では、バッファ部26とスリッタ部4との間のシート状物3の所定範囲の張力の変化はダンサー部27で吸収するが、ダンサー部27が吸収できないシート状物3の張り又は弛みが生じる場合(ダンサー部27が吸収できる範囲を超えて巻掛けローラ36が変位する場合)に、巻掛けローラ36を所定位置(例えば、変位する前の初期の位置)に戻すように、第1駆動モータM1及び第3駆動モータM3と、第5駆動モータM5との少なくとも一方が制御される。
上記構成の検査機1にあっては、シート状物3は、例えば、巻出し軸7を正転方向に回転させることで巻出部6から巻き出され、この巻き出されたシート状物3は、第1駆動ローラD1〜第4駆動ローラD4によって駆動されてシート搬送方向Aに搬送される。このとき、複数のダンサーローラ30は、回転ローラ29から上方に離れた位置に位置しており、バッファ部26にシート状物3が蓄積される状態とされている。
巻出部6から巻き出されたシート状物3が検査部16を通過する際に、シート状物3上のラベル2は、検査部16において、不良か否かが検査される。不良のラベル2が発見されない場合は、シート状物3は、処理部17、バッファ部26、ダンサー部27等を経てスリッタ部4に至り、該スリッタ部4で切断される。切断後、シート状物3は、巻取部11で巻き取られる。検査部16において、不良であると判断されたラベル2があると、該不良のラベル2が処理部17に至った際に、制御装置21は、検査機1の駆動(第1駆動モータM1〜第4駆動モータM4の駆動)を止める。不良のラベル2は、作業者によって、処理部17で他のラベル2に取り替えられる。
図1に示すように、メインコントロールユニット9に再検査のスイッチ(ボタン)43が接続されており、ラベル2を取り替えた後、スイッチ43を操作する(押す)と、制御装置21は、シート状物3の搬送を再開する。
再検査のスイッチ43を操作すると、制御装置21は、先ず、第3駆動モータM3及び第4駆動モータM4の駆動を止めた状態で、第1駆動モータM1(巻出し軸7)及び第2駆動モータM2を逆転方向に回転させると共に第5駆動モータM5を駆動させる。第5駆動モータM5を駆動させると、複数のダンサーローラ30が下方移動する。即ち、複数のダンサーローラ30がシート状物3を弛ませる方向に移動し(実際には、シート状物3は、巻出部6で巻き取られるので、弛まない)、バッファ部26は、蓄積したシート状物3を放出可能となる(放出可能な状態となる)。これにより、バッファ部26の下流側におけるシート状物3の搬送を止めた状態で、シート状物3を巻出部6で巻き取ることができる。そして、シート状物3を巻出部6で巻き取ることにより、シート状物3をバッファ部26から上流側に搬送することができる。
制御装置21は、シート状物3を上流側に搬送して、取り替えたラベル2を処理部17から検査部16で検査することのできる位置まで送ると、第1駆動モータM1、第2駆動モータM2及び第5駆動モータM5の駆動を停止させる。その後、制御装置21は、第1駆動モータM1、第2駆動モータM2及び第5駆動モータM5を正転方向に回転させる。これにより、シート状物3は、シート搬送方向Aに搬送されると共に、複数の回転ローラ29a〜29eと複数のダンサーローラ30a〜30dとの間にシート状物3が蓄積される。複数の回転ローラ29a〜29eと複数のダンサーローラ30a〜30dとの間にシート状物3が蓄積される位置まで複数のダンサーローラ30が戻ると、制御装置21は、第5駆動モータM5の駆動を停止する。
また、制御装置21は、第5駆動モータM5の駆動を停止すると同時に、第3駆動モータM3及び第4駆動モータM4を駆動させて、スリッタ部4及び巻取り軸12を駆動する。
一方、取り替えたラベル2は検査部16で検査され、不良であると、上記の動作を繰り返す。
処理部17で取り替えたラベル2を検査部16まで送る方法として、例えば、以下の方法が考えられる。
検査部の上流側と処理部の下流側とにバッファ部を設け、下流側のバッファ部に蓄積したシート状物を該バッファ部から放出可能とすると共に、この放出可能な分のシート状物を上流側のバッファ部に蓄積することにより下流側のバッファ部から上流側のバッファ部に向けてシート状物を搬送するようにすることが考えられる。しかしながら、この方法であると、シート状物が搬送されて上流側のバッファ部を通過する際や、上流側のバッファ部に蓄積される際に、シート状物が上流側のバッファ部のローラに巻き掛けられて、湾曲状に曲がったり、しごかれたりする。これにより、ラベルがずれる可能性が高まる。つまり、シート状物を搬送する上で、シート状物が曲がる部位が少なく且つシート状物を搬送する距離が短い方がシート状物を安定的に搬送することができる。
本実施形態の検査機1では、取り替えたラベル2を検査部16まで送るに際して、バッファ部26で蓄積したシート状物3をバッファ部26から放出可能とすると共にシート状物3を巻出部6で巻き取るようにしているので、巻出部6と検査部16との間にシート状物3を逆搬送する装置が別途必要でなく、ラベル2のずれを抑えることができる。また、
構造の簡素化、コンパクト化を図ることもできる。
制御装置21は、シート状物3を上流側に搬送する際において、ダンサー部27の検出結果(変位センサ37による巻掛けローラ36の位置検出結果)に基づいて、バッファ部26におけるシート状物3の放出可能量と、上流側へ搬送されるシート状物3の搬送量とが略一致するように、バッファ部26と、巻出し軸7及び第1駆動ローラD1並びに第2駆動ローラD2との少なくとも一方の駆動を制御する。具体的には、第1駆動モータM1及び第2駆動モータM2の回転数と、第5駆動モータM5の回転数との少なくとも一方の回転数を制御する。例えば、第1駆動モータM1及び第2駆動モータM2の回転数は一定で、第5駆動モータM5の回転数を変化させる制御をする。
これにより、上流側にシート状物3を搬送する際におけるシート状物3の張力を適正にすることができ、張力がかかりすぎることによるシート状物3の破損やシート状物3の弛みを防止することができる。
例えば、取り替えたラベル2を検査部16に送るべく、シート状物3を上流側に搬送する際において、第1駆動モータM1及び第2駆動モータM2の回転数と、第5駆動モータM5の回転数との少なくとも一方の回転数を制御する方法として、バッファ部26とスリッタ部4との間に、シート状物3の張力を検出する張力検出器を設け、この張力検出器の検出結果に基づいて、バッファ部26とスリッタ部4との間のシート状物3の張力を一定に保つように、前記制御対象の駆動モータの回転数を制御する方法がある。この方法であると、駆動モータの回転制御をシビアに行わなければならず、制御が難しい。
本実施形態では、エアシリンダ38によって巻掛けローラ36をシート状物3の張り方向に付勢し、シート状物3の張力の少しの変化は巻掛けローラ36の変位によって吸収してシート状物3の張力を所定の張力に維持し、ダンサー部27が吸収できる範囲を超えて巻掛けローラ36が変位する場合に、巻掛けローラ36を所定位置に戻すように、第1駆動モータM1及び第3駆動モータM3と、第5駆動モータM5との少なくとも一方(例えば、第5駆動モータM5)を制御するようにしているので、制御対象の駆動モータの回転数の制御がやりやすいという利点がある。
なお、バッファ部26とスリッタ部4との間に設けた張力検出器の検出結果に基づいて、第1駆動モータM1及び第2駆動モータM2の回転数と、第5駆動モータM5の回転数との少なくとも一方の回転数を制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、バッファ部26の上方にダンサー部27を配置しており、このダンサー部27は、巻掛けローラ36をシート状物3の張り方向に付勢するエアシリンダ38を有し、このエアシリンダ38は、横向きに配置されている。これにより、ダンサー部27を、上下方向にコンパクトに構成することができ、バッファ部26とバッファ部26の上方に配置された装置(本実施形態では、第2蛇行修正装置24)との間に、ダンサー部27を、コンパクトに収めることができる。これにより、検査機1をコンパクトに構成することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 ラベル
3 シート状物
4 スリッタ部
6 巻出部
7 巻出し軸
16 検査部
17 処理部
21 制御装置
26 バッファ部
27 ダンサー部
29a 回転ローラ(第1回転ローラ)
29b 回転ローラ(第2回転ローラ)
29c 回転ローラ(第3回転ローラ)
29d 回転ローラ(第4回転ローラ)
29e 回転ローラ(第5回転ローラ)
30a ダンサローラ(第1ダンサーローラ)
30b ダンサローラ(第2ダンサーローラ)
30c ダンサローラ(第3ダンサーローラ)
30d ダンサローラ(第4ダンサーローラ)
36 巻掛けローラ
37 変位センサ
38 エアシリンダ
A シート搬送方向
b1 巻出し方向
b2 巻取り方向
L 長手方向

Claims (6)

  1. 長手方向にラベルが並べて設けられたシート状物を巻き出す巻出し方向と前記シート状物を巻き取る巻取り方向とに回転可能な巻出し軸を有する巻出部と、
    前記巻出部から巻き出されてシート搬送方向に搬送される前記シート状物のラベルが不良であるか否かを検査する検査部と、
    前記検査部のシート搬送方向下流側に設けられていて前記検査部で不良と判断されたラベルを取り替えるための処理部と、
    前記処理部のシート搬送方向下流側に設けられていて前記シート状物をシート搬送方向に沿って切断するスリッタ部と、
    前記処理部と前記スリッタ部との間に設けられていて前記シート状物を蓄積するバッファ部であって、該バッファ部からシート搬送方向下流側の前記シート状物の搬送を止めた状態で、前記シート状物をシート搬送方向上流側に搬送して前記取り替えられたラベルを前記検査部まで送ることのできる長さのシート状物を放出可能に蓄積するバッファ部と、
    を備え、
    前記バッファ部で蓄積されたシート状物を該バッファ部から放出可能とすると共に前記巻出し軸を巻取り方向に回転させてシート状物を巻き取ることにより、前記シート状物をシート搬送方向上流側に搬送可能としたシート状物検査機。
  2. 前記巻出し軸及び前記バッファ部を制御する制御装置を備え、
    前記バッファ部は、複数の回転ローラと、該回転ローラに対して近接離反する方向に移動可能な複数のダンサローラとを有していて、前記複数の回転ローラと前記複数のダンサローラとにシート状物を交互に巻き掛けることによりシート状物を蓄積可能であると共に前記ダンサローラを前記回転ローラに近接する方向に移動することによりシート状物を放出可能であり、
    前記制御装置は、張り替えられたラベルを前記検査部まで送る際に、前記バッファ部から放出可能なシート状物の放出可能量と、前記巻出部へのシート状物の搬送量とが略同量となるように、前記回転ローラに近接する方向の前記ダンサローラの移動速度と、前記巻出し軸の巻取り方向の回転速度との少なくとも一方の速度を制御する請求項1に記載のシート状物検査機。
  3. 前記バッファ部と前記スリッタ部との間におけるシート状物の張力を維持するダンサー部を備えている請求項1又は2に記載のシート状物検査機。
  4. 前記ダンサー部は、
    シート状物が巻掛けられ且つシート状物の張り方向及び弛み方向に変位可能な巻掛けローラと、前記巻掛けローラの位置を検出する変位センサとを有し、
    前記制御装置は、
    前記変位センサの検出結果に基づいて、前記巻掛けローラが所定の位置を保つように、前記回転ローラに近接する方向の前記ダンサローラの移動速度と、前記巻出し軸の巻取り方向の回転速度との少なくとも一方の速度を制御する請求項2を引用する請求項3に記載のシート状物検査機。
  5. 前記ダンサー部は、
    シート状物が巻掛けられ且つシート状物の張り方向及び弛み方向に変位可能な巻掛けローラと、前記巻掛けローラをシート状物の張り方向に付勢する付勢装置とを有し、
    且つ、前記バッファ部から放出可能なシート状物の放出可能量と、前記巻出部へのシート状物の搬送量とに差異が発生した際に、前記巻掛けローラが所定範囲で変位することによりシート状物の張力を維持する請求項3又は4に記載のシート状物検査機。
  6. 前記付勢装置は、前記バッファ部の上方に横向きに配置されたエアシリンダによって構成されている請求項5に記載のシート状物検査機。
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