JP2019196217A - 持ち手用の取付部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】持ち手孔に指を挿し入れる方向の自由度が高く、かつ、持ち手孔を通じて外部から異物が侵入することは効果的に防止することのできる持ち手用の取付部材を提供する。【解決手段】持ち手用の取付部材7は、容器9の側板95に形成された持ち手孔8に取り付けられるフレーム部材1と、フレーム部材1に連結されたフラップ部4を備える。フラップ部4は、フレーム部材1が持ち手孔8に取り付けられた状態で、容器9の内外両側に向けて回転自在であるか、或いは、容器9の内外両側に向けて少なくとも部分的に変形自在である。【選択図】図9

Description

本発明は、容器に用いられる持ち手用の取付部材に関する。
特許文献1には、容器からの荷こぼれを防止するために、容器の側板に形成された持ち手孔に、グリップカバーを着脱自在に装着することが記載されている。このグリップカバーは、持ち手孔の開口全体を内側から覆い、持ち手孔に対して外側から指を挿し入れたときに、グリップカバーが内側に回転し、持ち手孔を開放するようになっている。
特開2010−70264号公報
上記した従来のグリップカバーは、容器の内側にだけ回転する構造であるから、持ち手孔に指を挿し入れる方向が制限されていた。
本発明が解決しようとする課題は、持ち手孔に指を挿し入れる方向の自由度が高く、かつ、持ち手孔を通じて外部から異物が侵入することは効果的に防止することのできる持ち手用の取付部材を提供することにある。
本発明の一態様に係る持ち手用の取付部材は、容器の側板に形成された持ち手孔に取り付けられるフレーム部材と、前記フレーム部材に連結されたフラップ部を備え、前記フラップ部は、前記フレーム部材が前記持ち手孔に取り付けられた状態で、前記容器の内外両側に向けて回転自在である。
本発明の別態様に係る持ち手用の取付部材は、容器の側板に形成された持ち手孔に取り付けられるフレーム部材と、前記フレーム部材に連結されたフラップ部を備え、前記フラップ部は、前記フレーム部材が前記持ち手孔に取り付けられた状態で、前記容器の内外両側に向けて少なくとも部分的に変形自在である。
本発明は、持ち手孔に指を挿し入れる方向の自由度が高く、かつ、持ち手孔を通じて外部から異物が侵入することは効果的に防止することができるという効果を奏する。
図1は、一実施形態の持ち手用の取付部材が取り付けられた容器の斜視図である。 図2は、図1の要部を拡大した正面図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、図2のB−B線断面図である。 図5は、同上の取付部材の斜視図である。 図6は、同上の取付部材を分解した斜視図である。 図7は、同上の取付部材を更に分解した斜視図である。 図8は、同上の取付部材を更に分解した平面図である。 図9Aは、フラップ部が内側方に開いたときの断面図であり、図9Bは、フラップ部が外側方に開いたときの断面図であり、図9Cは、フラップ部が内側方に一部変形したときの断面図である。 図10は、同上の取付部材の一変形例を示す断面図である。
(一実施形態)
図1〜図4には、一実施形態の持ち手用の取付部材7が、容器9の側板95に取り付けられた状態を示している。
まず、容器9の全体構造について説明する。
以下の説明で用いる上下等の各方向は、容器9が組み立てられた状態(図1に示す組立状態)を基準とする。
容器9は、矩形板状の底板91と、底板91の上方に位置する矩形枠状の口枠93と、底板91と口枠93の間で起立するように取り付けられた四つの側板95を備える。更に容器9は、口枠93の開口部分を開閉するように設けられた一対の蓋板97を備える。
容器9は、折り畳み式の運搬用容器であり、容器9を構成する各部材91,93,95,97は、合成樹脂製の成形品である。
四つの側板95は、互いに対向して位置する一対の揺動板95aと、互いに対向して位置する一対の折曲板95bで構成されている。
揺動板95aの上縁部分は、口枠93に対して回転自在に連結されている。揺動板95aの下縁部分は、底板91の周縁部分に対して着脱自在に係合する。
揺動板95aの上部には、貫通孔を有する筒状部952が、外側方D1に向けて突出するように形成されている(図3、図4参照)。筒状部952の貫通孔が、揺動板95aの持ち手孔8を構成している。
折曲板95bは、互いに回転自在に連結された合成樹脂製の上板954と下板956で、主体が構成されている。折曲板95bの上縁部分(上板954の上縁部分)が、口枠93に対して回転自在に連結され、折曲板95bの下縁部分(下板956の下縁部分)が、底板91の周縁部分に対して回転自在に連結されている。上板954と下板956は、内側に向けて「く」字状に折り曲がる。
次に、持ち手用の取付部材7について説明する。
以下の説明で用いる左右等の各方向は、揺動板95aに取り付けられた状態の取付部材7を、正面から視たときを基準とする。
取付部材7は、揺動板95aの持ち手孔8に対して取り付けられる部材であり、図5〜図8に示すように、持ち手孔8に対して外側方D1から取り付けられる外側パーツ2と、持ち手孔8に対して内側方D2から取り付けられる内側パーツ3と、内側パーツ3に連結されるフラップ部4を備える。
持ち手孔8に外側パーツ2と内側パーツ3が取り付けられた状態で、外側パーツ2と内側パーツ3は、複数箇所で互いに係合する。互いに係合した外側パーツ2と内側パーツ3で、フレーム部材1が構成される。
図3に示すように、持ち手孔8に外側パーツ2と内側パーツ3が取り付けられた状態で、揺動板95aと内側パーツ3の間に、フラップ部4の一部(接続部分41)が挟み込まれる。この状態で、フラップ部4と内側パーツ3(ひいてはフレーム部材1)が連結される。
以下、外側パーツ2、内側パーツ3及びフラップ部4の構造について、更に説明する。
まず、外側パーツ2について説明する。
外側パーツ2は、揺動板95aの筒状部952の下側部分(U字状の部分)に対して、外側方D1から嵌るように形成された正面視U字状の樹脂成形品である。外側パーツ2は、たとえばポリプロピレンを用いて形成される。
外側パーツ2は、正面視U字状の外壁21と、U字状である外壁21の外周側の端縁部分から内側方D2に向けて突出した外周壁22と、外壁21の内周側の端縁部分から内側方D2に向けて突出した内周壁23を、一体に有する。外壁21からの内周壁23の突出寸法は、外壁21からの外周壁22の突出寸法よりも大きい(図8等参照)。外周壁22と内周壁23は、ともに正面視においてU字状の外形を有する。
外側パーツ2において、外壁21と外周壁22と内周壁23の間には、筒状部952の一部を収容することのできる収容溝25が形成されている。
外周壁22の左右の両端には、互いに離れる方向に突出するように突出平面部221が一対形成されている。突出平面部221は、揺動板95aの外側面に当たるように設けられている(図4参照)。
内周壁23には、内側パーツ3に係合するための突起状の係合部231が、複数箇所に形成されている(図3、図4、図8参照)。複数箇所の係合部231は、いずれも外周壁22に近づく方向に突出している。
一実施形態において、複数箇所の係合部231は、内周壁23の左右の両端部分から突出した係合部231a(図4、図8参照)と、内周壁23のうち左右方向の中央部分から突出した係合部231b(図3、図8参照)を含む。左右の両端の係合部231aは、互いに離れる方向に突出している。中央部分の係合部231bは、左右両端の係合部231aの間に位置し、下方に向けて突出している。
次に、内側パーツ3について説明する。
内側パーツ3は、揺動板95aの筒状部952の下側部分に対して、内側方D2から嵌るように形成された正面視U字状の樹脂成形品である。内側パーツ3は、たとえばポリプロピレンを用いて形成される。
内側パーツ3は、正面視U字状の内壁31と、U字状である内壁31の内周側の端縁部分から外側方D1に向けて突出した内周壁33を、一体に有する。内周壁33には、外側パーツ2に係合するための係合部331が、複数箇所に形成されている(図3、図4、図6〜図8参照)。複数箇所の係合部331は、いずれも貫通孔で構成されているが、複数箇所の係合部331の一部又は全部が非貫通の溝で構成されてもよい。
一実施形態において、内周壁33は、左右両側の端部335と中央部337に分断されている。
複数箇所の係合部331は、図4、図6、図7に示すように左右両側の端部335に形成された係合部331aと、図3、図6〜図8に示すように中央部337に形成された係合部331bを含む。左右両端の係合部331aは、左右に貫通している。中央の係合部331bは、上下に貫通している。
更に内側パーツ3には、フラップ部4を取り付けるための凸状の取付部312が、内壁31の複数箇所に形成されている(図6〜図8参照)。各箇所の取付部312は、内壁31から外側方D1に向けて突出した円柱状の凸起で構成されている。
一実施形態において、複数箇所の取付部312は、内周壁33の分断箇所の下方に位置する二つの取付部312を含む。二つの取付部312のうち一方は、内周壁33の一方の端部335と中央部337を分断するスペースの下方に位置する。二つの取付部312のうち他方は、内周壁33の他方の端部335と中央部337を分断するスペースの下方に位置する。
次に、フラップ部4について説明する。
フラップ部4は、内側パーツ3に接続される接続部分41と、接続部分41の上方に位置する変形可能な扉部分43を、一体に有する。
フラップ部4は、十分な柔軟性と弾性を有するように、たとえばエラストマー、LDPE(低密度ポリエチレン)、ゴム、軟質ポリプロピレン、或いはポリプロピレンにエラストマー等を添加した材料を用いて形成する。フラップ部4は、フレーム部材1(つまり外側パーツ2及び内側パーツ3)とは異なる軟質の材料で形成することが好ましい。
接続部分41には、一つのスリット状の貫通孔411と、二つの丸孔状の取付部412が形成されている。左右方向において、貫通孔411は、二つの取付部412の間に位置する。
スリット状の貫通孔411は、内側パーツ3の内周壁33のうち突片状の中央部337が挿し通される部分である。丸孔状の取付部412は、円柱状の取付部312が嵌り込む部分である。
図3等に示すように、扉部分43は、外側方D1に膨らむように湾曲した形状を有する。扉部分43の先端部分432(つまり上端部分)は、他の部分よりも大きな厚みを有し、かつ、他の部分よりも外側方D1に突出するように形成されている。
扉部分43の下側の部分(つまり接続部分41に近い側の部分)のうち、外側方D1を向く面には、扉部分43の周縁に沿ったU字状の突条434が、一体に形成されている。
次に、上記構造の外側パーツ2、内側パーツ3及びフラップ部4の取り付け作業について説明する。
図6に示すように、フラップ部4は、内側パーツ3に取り付けられる。このとき、接続部分41の貫通孔411に、内壁31から外側方D1に突出した内周壁33の中央部337が、挿し通される。中央部337のうち貫通孔411から突き出した部分に、係合部331bが位置する。
接続部分41の二つの取付部412には、内壁31から外側方D1に突出した二つの取付部312が、一対一で嵌り込む。
内側パーツ3は、図6のようにフラップ部4を取り付けた状態で、揺動板95aの持ち手孔8に対して内側方D2から取り付けられる。
このとき、揺動板95aの持ち手孔8に、内側パーツ3の内周壁33(つまり両側の端部335と中央部337)が、内側方D2から挿入される。フラップ部4の接続部分41は、揺動板95aの持ち手孔8より下側の部分と、内側パーツ3の内壁31との間で、挟み込まれる(図3参照)。
外側パーツ2は、揺動板95aの持ち手孔8に対して、外側方D1から取り付けられる。
このとき、持ち手孔8(つまり筒状部952の貫通孔)には、外側パーツ2の内周壁23が挿入される。外側パーツ2の外周壁22は、筒状部952の下側部分の外周を覆うように位置する。外側パーツ2の外壁21は、筒状部952の下側部分の先端部を、その外側方D1から覆うように位置する。
外側パーツ2を揺動板95aに取り付けた状態において、揺動板95aから突出した筒状部952の下側部分は、外側パーツ2の収容溝25に収容される(図3、図4参照)。
上記のように、揺動板95aの持ち手孔8に対して、内側パーツ3と外側パーツ2を互いに反対側から取り付けた状態において、内側パーツ3が三箇所に有する係合部331(331a,331b)と、外側パーツ2が三箇所に有する係合部231(231a,231b)が、一対一で係合する。
より具体的には、内側パーツ3が左右両側の端部335に有する二つの係合部331aと、外側パーツ2が左右の両端部分に有する二つの係合部231aが一対一で係合し(図4参照)、かつ、内側パーツ3が左右の中央部分に有する係合部331bと、外側パーツ2が左右の中央部分に有する係合部231aが係合する(図3参照)。
これにより、持ち手孔8内において、内側パーツ3の内周壁33と外側パーツ2の内周壁23が互いに係合し、内側パーツ3と外側パーツ2とフラップ部4が、持ち手孔8に対して一体的に取り付けられる。
内側パーツ3と外側パーツ2を揺動板95aに取り付けた状態において、揺動板95aから突出した筒状部952の下側部分と、内側パーツ3から突出した内周壁33は、外側パーツ2の収容溝25に収容される(図3、図4等参照)。この状態で、内側パーツ3の内周壁33と外側パーツ2の内周壁23が互いに係合する。
なお、内側パーツ3と外側パーツ2を持ち手孔8に取り付ける順番は、特に限定されない。つまり、持ち手孔8に対して内側パーツ3を取り付けた後に外側パーツ2を取り付けてもよいし、持ち手孔8に対して外側パーツ2を取り付けた後に内側パーツ3を取り付けてもよい。または、持ち手孔8に対して内側パーツ3と外側パーツ2を同時に取り付けてもよい。
以上のように、外側パーツ2、内側パーツ3及びフラップ部4を持ち手孔8に対して取り付けることで、持ち手用の取付部材7が構成される。
図3等に示すように、フラップ部4の接続部分41の上部は、外側パーツ2の内周壁23の突先部分と、内側パーツ3の内壁31との間に挟み込まれ、内外方向の移動が拘束されているのに対して、フラップ部4の扉部分43は、内外方向において移動が拘束されていない。
したがって、フラップ部4は、接続部分41の上端部分をヒンジ4hとして、扉部分43が内外方向において回転自在である。
図3に示す状態は、フラップ部4に特段の外力が作用してない状態であり、この状態において、起立姿勢にある扉部分43の先端部分432は、持ち手孔8の内外方向の幅W内に位置する。フラップ部4の先端部分432と持ち手孔8の内周面(上端面)との間には、僅かにクリアランスが設けられている。扉部分43の周縁は、持ち手孔8の内周面とフレーム部材1の内周面に沿った外形を有している。フラップ部4のヒンジ4hは、持ち手孔8の幅W内に位置せず、持ち手孔8から僅かに内側方D2に外れた位置にある。
図9Aに示す状態は、フラップ部4に対して内側方D2への外力が作用した状態であり、具体的には、たとえば作業者が自身の指先を外側方D1から挿し入れ、扉部分43に対して内側方D2への外力を作用させた状態である。このとき、扉部分43はヒンジ4hを中心として内側方D2に回転し(図中の矢印参照)、持ち手孔8を開放する。作業者は、扉部分43が邪魔になることなく、外側方D1から挿し入れた手で持ち手孔8を把持することができる。
図9Bに示す状態は、フラップ部4に対して外側方D1への外力が作用した状態であり、具体的には、たとえば作業者が自身の指先を内側方D2から挿し入れ、扉部分43に対して外側方D1への外力を作用させた状態である。このとき、扉部分43はヒンジ4hを中心として外側方D1に回転し(図中の矢印参照)、持ち手孔8を開放する。作業者は、扉部分43が邪魔になることなく、内側方D2から挿し入れた手で持ち手孔8を把持することができる。
図9Cに示す状態は、フラップ部4に対して内側方D2への外力が局所的に作用した状態であり、具体的には、たとえば作業者が自身の指先を外側方D1から挿し入れ、扉部分43のうち左右の一方にだけ外力を作用させた状態である。このとき、扉部分43は図9A、図9Bに示すように全体が回転するわけではないが、少なくとも部分的には内側方D2に向けて変形し(図中の矢印参照)、この変形部分において持ち手孔8を開放する。この場合であっても、作業者は、外側方D1から挿し入れた手で持ち手孔8を把持することができる。
図9Cでは、扉部分43の一部分が内側方D2に向けて変形しているが、外側方D1に向けて局所的に外力が作用した場合には、扉部分43はその一部分が外側方D1に向けて変形する。
したがって、上記した持ち手用の取付部材7によれば、持ち手孔8に指を挿し入れる方向の自由度(ひいては容器9の持ち上げ方の自由度)が高く、取付部材7が装着された二つの容器9の持ち手孔8を、一度に片手で掴むことも可能である。この場合、作業者が挿し入れた指によって、一方の容器9では外側(一方の容器9における外側方D1)に向けてフラップ部4が回転し、他方の容器9では内側(他方の容器9における内側方D2)に向けてフラップ部4が回転する。
加えて、上記した持ち手用の取付部材7によれば、容器9を持ち上げない保管時等においては、持ち手孔8は扉部分43で塞がれる。埃、虫、鼠等の異物が持ち手孔8を通じて容器9の内部に侵入しようとしても、扉部分43は、異物の侵入を阻止するように抵抗力を発揮する。そのため、上記した持ち手用の取付部材7を持ち手孔8に装着しない場合と比べて、容器9の内部に異物が侵入することは効果的に防止される。
扉部分43の先端部分432(上端部分)は、上記したように他の部分よりも肉厚に形成しているので、繰り返しの使用によって扉部分43に弾力性低下、摩耗等の劣化が生じた場合でも、予め肉厚に設けてある先端部分432によって、持ち手孔8の上端部分は安定的に塞がれる。
(変形例)
次に、持ち手用の取付部材7の各種の変形例について説明する。
なお、各種の変形例の説明において、既に述べた構成と同様の構成については同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図10には、持ち手用の取付部材7の一変形例を示している。図10に示す断面は、図3に相当する部分の断面である。
図10に示す状態は、フラップ部4に特段の外力が作用してない状態であり、この状態において一変形例では、フラップ部4のうちヒンジ4hまで含む扉部分43の全体が、持ち手孔8の幅W内に位置している。フラップ部4の先端部分432と持ち手孔8の内周面(上端面)との間には、僅かにクリアランスを設けている。
一変形例において、扉部分43の先端部分432は、持ち手孔8の幅Wの中間部分よりも内側方D2の領域に位置しているが、先端部分432が、持ち手孔8の内外方向の幅Wの中間部分に位置してもよい。また。先端部分432に限らず扉部分43の全体が、持ち手孔8の幅Wの中間部分に位置してもよい。
また、図3等に示したようにヒンジ4hが持ち手孔8の幅W内の領域から外れて位置する場合にも、扉部分43の少なくとも先端部分432を、持ち手孔8の内外方向の幅Wの中間部分に位置させることが可能である。
また、一実施形態においては、持ち手孔8の内周面とフラップ部4(扉部分43)との間にクリアランスを設けるとともに、フレーム部材1の内周面とフラップ部4(扉部分43)との間にクリアランスを設けているが、これに限定されない。扉部分43の周縁部のうち一部分が、持ち手孔8の内周面とフレーム部材1の内周面の少なくとも一方に当接することも可能であるし、扉部分43の周縁部の全部が、持ち手孔8の内周面とフレーム部材1の内周面に当接することも可能である。
また、一実施形態においては、フラップ部4とフレーム部材1を互いに異なる材料で形成しているが、フラップ部4とフレーム部材1を同一の材料で形成することも可能である。この場合、フラップ部4のうち少なくとも扉部分43を薄肉に設け、扉部分43の変形しやすさを確保することが好ましい。
また、一実施形態においては、図3、図7等に示すようにフラップ部4をその一部(扉部分43)が緩やかに湾曲するように形成しているが、フラップ部4の形状はこれに限定されず、フラップ部4をその一部又は全体が大きく湾曲するように形成してもよいし、フラップ部4の扉部分43を平坦な板状(断面直線状)に形成してもよいし、或いは、フラップ部4の接続部分41から扉部分43に至るまでの全体を、平坦な板状(断面直線状)に形成してもよい。
また、一実施形態においては、外側パーツ2と内側パーツ3を組み合わせてフレーム部材1を構成しているが、内側パーツ3だけでフレーム部材1を構成することも可能である。この場合、たとえば側板95(揺動板95a)の内面に凹状又は貫通した取付部を設け、当該取付部に対してフレーム部材1(内側パーツ3)を嵌め込めばよい。持ち手用の取付部材7は、内側パーツ3とフラップ部4の二部材で組み立てられる。
また、一実施形態においては、フラップ部4と内側パーツ3を別体で成形しているが、フラップ部4と内側パーツ3を、二色成形等の方法で一体に成形することも可能である。この場合、フラップ部4と内側パーツ3を一体に成形した一つの部材に、外側パーツ2を組み合わせて(つまり二部材の組み合わせで)、取付部材7を構成することができる。また、フラップ部4と内側パーツ3を一体に成形した一部材で(つまり当該一部材に外側パーツ2を組み合わせることなく)取付部材7を構成することもできる。当該一部材のうち内側パーツ3に相当する部分は、たとえば凹状又は貫通した取付部を側板95の内面に設けておき、当該取付部に対して嵌め込むことが可能である。
上記の変形例のように、フレーム部材1を側板95の内面に取り付ける場合、持ち手孔8の内側にはフレーム部材1が位置しない。このような場合、フラップ部4の扉部分43の周縁部は、その全体が持ち手孔8の内周面に沿った外形を有することが好ましい。扉部分43の周縁部と持ち手孔8の内周面との間には、クリアランスを設けることが好ましいが、扉部分43の周縁部の一部又は全部が持ち手孔8の内周面に当接するように設けてもよい。
これに対して、たとえばフレーム部材1を環状に形成し、このフレーム部材1を持ち手孔8の内周面に取り付けた場合には、フラップ部4の扉部分43の周縁部は、その全体がフレーム部材1の内周面に沿った外形を有することが好ましい。扉部分43の周縁部とフレーム部材1の内周面との間には、クリアランスを設けることが好ましいが、扉部分43の周縁部の一部又は全部がフレーム部材1の内周面に当接するように設けてもよい。
また、フラップ部4とフレーム部材1(内側パーツ3及び外側パーツ2)の全体を、二色成形等の方法で一体に成形することも可能である。この場合、フラップ部4とフレーム部材1を一体に成形した一部材で、取付部材7が構成される。当該一部材のうちフレーム部材1に相当する部分は、持ち手孔8に対して内側方D2と外側方D1のいずれから装着可能でもよい。
また、一実施形態においては、持ち手用の取付部材7を、折り畳み式の容器9に取り付けているが、取付部材7を取り付け可能な容器9は折り畳み式のものに限定されず、多様な種類の容器9に対して取り付けることが可能である。
取付部材7の他の構成においても、適宜に設計変更を行うことや、公知の技術を適宜に組み合わせることが可能である。
(態様)
上記した一実施形態及びその変形例の説明から理解されるように、本願において開示する第1の態様の持ち手用の取付部材7は、下記の構成を備えることを特徴とする。
第1の態様の持ち手用の取付部材7は、容器9の側板95に形成された持ち手孔8に取り付けられるフレーム部材1と、フレーム部材1に連結されたフラップ部4を備える。フラップ部4は、フレーム部材1が持ち手孔8に取り付けられた状態で、容器9の内外両側に向けて回転自在である。
第1の態様の持ち手用の取付部材7によれば、フラップ部4は内外両側に回転することができるので、持ち手孔8に対してどのように指を挿し入れるかの自由度が高く、かつ、持ち手孔8を通じて外部から異物が侵入することはフラップ部4によって効果的に防止することができる。フラップ部4が内外両側に回転するので、たとえば、取付部材7が装着された二つの容器9の持ち手孔8を、片手で掴むことも可能である。つまり、作業者が挿し入れた指によって、一方の容器9では外側に向けてフラップ部4を回転させ、他方の容器9では内側に向けてフラップ部4を回転させることで、二つの容器9の持ち手孔8を片手で掴むことが可能である。
また、上記した一実施形態及びその変形例の説明から理解されるように、本願において開示する第2の態様の持ち手用の取付部材7は、下記の構成を備えることを特徴とする。
第2の態様の持ち手用の取付部材7は、容器9の側板95に形成された持ち手孔8に取り付けられるフレーム部材1と、フレーム部材1に連結されたフラップ部4を備える。フラップ部4は、フレーム部材1が持ち手孔8に取り付けられた状態で、容器9の内外両側に向けて少なくとも部分的に変形自在である。
第2の態様の持ち手用の取付部材7によれば、フラップ部4は内外両側に変形することができるので、持ち手孔8に対してどのように指を挿し入れるかの自由度が高く、かつ、持ち手孔8を通じて外部から異物が侵入することはフラップ部4によって効果的に防止することができる。フラップ部4が内外両側に変形するので、たとえば、取付部材7が装着された二つの容器9の持ち手孔8を、片手で掴むことも可能である。つまり、作業者が挿し入れた指によって、一方の容器9では外側に向けてフラップ部4を変形させ、他方の容器9では内側に向けてフラップ部4を変形させることで、二つの容器9の持ち手孔8を片手で掴むことが可能である。
また、本願において開示する第3の態様の持ち手用の取付部材7は、第1又は第2の態様において、更に下記の構成を備えることを特徴とする。
第3の態様の持ち手用の取付部材7において、フラップ部4は、フレーム部材1とは異なる材料で形成されている。
第3の態様の持ち手用の取付部材7によれば、フラップ部4には高い柔軟性や弾性を持たせ、フレーム部材1には高い耐久性や強度を持たせることができる。
1 フレーム部材
4 フラップ部
7 取付部材
8 持ち手孔
9 容器
95 側板

Claims (3)

  1. 容器の側板に形成された持ち手孔に取り付けられるフレーム部材と、
    前記フレーム部材に連結されたフラップ部を備え、
    前記フラップ部は、前記フレーム部材が前記持ち手孔に取り付けられた状態で、前記容器の内外両側に向けて回転自在である
    ことを特徴とする持ち手用の取付部材。
  2. 容器の側板に形成された持ち手孔に取り付けられるフレーム部材と、
    前記フレーム部材に連結されたフラップ部を備え、
    前記フラップ部は、前記フレーム部材が前記持ち手孔に取り付けられた状態で、前記容器の内外両側に向けて少なくとも部分的に変形自在である
    ことを特徴とする持ち手用の取付部材。
  3. 前記フラップ部は、前記フレーム部材とは異なる材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の持ち手用の取付部材。
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