JP2019196107A - 乗り物用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の吹出口の温度差が抑制された乗り物用空調装置を提供する。【解決手段】乗り物用空調装置は、ケース20を有する。乗り物用空調装置は、出口ユニット5を有する。出口ユニットは、ベントドア31を有する。ベントドアは、センタベント吹出口およびサイドベント吹出口を開くフェースモード位置、センタベント吹出口およびサイドベント吹出口を開くバイレベルモード位置、およびセンタベント吹出口を閉じ、サイドベント吹出口を開くヒートモード位置に停止可能である。ベントドアは、フェースモード位置からヒートモード位置にかけて、バイレベルモード位置を経由して移動可能である。ケースは、固定ガイド部材41を有する。固定ガイド部材は、バイレベルモード位置に位置付けられたベントドアと対向して、バイレベル位置におけるケース内の空気流れを制御する。【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、乗り物用空調装置に関する。
特許文献1は、複数の吹出口を備える空調装置を開示する。この装置は、部屋の上部の吹出口から吹出す空気温度と、部屋の下部の吹出口から吹出す空気温度との間に、所定の温度差を作り出している。このような吹出モードは、車両用空調装置の場合、バイレベルモードと呼ばれる。従来技術として列挙された先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
特開2004−345377号公報
従来の空調装置では、所定の空気温度を実現するために、改良が重ねられてきた。一方、空調装置では、複数の吹出口の間における温度差を抑制することが求められる場合がある。例えば、ひとつの吹出モードにおいて、部屋の上部に位置付けられた複数の吹出口から空気が吹出す場合、それらの間における温度差は、小さいことが望ましい。ところが、他の吹出モードでは、複数の吹出口の一部だけから高温または低温の空気を吹出すことが求められる場合もある。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、乗り物用空調装置にはさらなる改良が求められている。
開示されるひとつの目的は、複数の吹出口の間における温度差が抑制された乗り物用空調装置を提供することである。
開示される他のひとつの目的は、ひとつの吹出モードでは、複数の吹出口の間における温度差を抑制でき、他のひとつの吹出モードでは、一部の吹出口だけの温度に所定の温度特性を与えることができる乗り物用空調装置を提供することである。
開示されるさらに他のひとつの目的は、ヒート吹出モードではサイドベント吹出口だけの温度を高く調整でき。バイレベル吹出モードではサイドベント吹出口とセンタベント吹出口との間における温度差を抑制できる乗り物用空調装置を提供することである。
ここに開示された乗り物用空調装置は、空調対象としての部屋の中央上部に空気を供給するセンタベント吹出口(21、22)、部屋の左右側部に空気を供給するサイドベント吹出口(23、24)、および部屋の下部に空気を供給するフット吹出口(25)を提供するケース(20)と、ケースから部屋へ供給される空気の温度を調節する冷却用熱交換器(11)および加熱用熱交換器(12)を含む温度調節ユニット(4)と、センタベント吹出口、サイドベント吹出口、およびフット吹出口の開度を調節することにより複数のモードを提供する出口ユニット(5)と、出口ユニットを制御する制御装置(6)とを備え、出口ユニットは、センタベント吹出口およびサイドベント吹出口を開くフェースモード位置、センタベント吹出口およびサイドベント吹出口を開くバイレベルモード位置、およびセンタベント吹出口を閉じ、サイドベント吹出口を開くヒートモード位置に停止可能であって、フェースモード位置からヒートモード位置にかけて、バイレベルモード位置を経由して移動可能なベントドア(31)を有し、ケースは、バイレベルモード位置に位置付けられたベントドアと対向して、センタベント吹出口から供給される空気温度とサイドベント吹出口から供給される空気温度との差を抑制するように、バイレベルモード位置におけるケース内の空気流れを制御する固定ガイド部材(41)を有する乗り物用空調装置。
開示される乗り物用空調装置によると、ベントドアは、フェースモード位置、ヒートモード位置、およびバイレベルモード位置のそれぞれに停止可能である。ヒートモードにおいて、空調装置は、センタベント吹出口を閉じ、サイドベント吹出口を開く。これにより、サイドベント吹出口には、左右側部の窓に適した温風が提供される。ケースおよびベントドアなどは、サイドベント吹出口に好適な比較的高温の温風を供給するように設計され、形成されている。一方、バイレベルモードにおいて、空調装置は、センタベント吹出口およびサイドベント吹出口を開く。このとき、ベントドアは、固定ガイド部材と対向するバイレベル位置に位置付けられる。このため、固定ガイド部材は、ベントドアとともに、センタベント吹出口から供給される空気温度と、サイドベント吹出口から供給される空気温度との差を抑制するように、ケース内の空気流れを制御する。固定ガイド部材は、サイドベント吹出口から供給される空気温度を高く調整するヒートモードにおける特性に抗するように、バイレベルモードだけにおいて、ケース内の空気流れを制御する。この結果、バイレベルモードにおいては、センタベント吹出口からの空気温度と、サイドベント吹出口からの空気温度との温度差が抑制される。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
第1実施形態の乗り物用空調装置のブロック図である。 複数の吹出モードにおける吹出口を示す対照表である。 フェース吹出モードを示す断面図である。 フェース吹出モードを示す正面図である。 フェース吹出モードを示す斜視図である。 ヒート吹出モードを示す断面図である。 ヒート吹出モードを示す正面図である。 ヒート吹出モードを示す斜視図である。 バイレベル吹出モードを示す断面図である。 バイレベル吹出モードを示す正面図である。 バイレベル吹出モードを示す斜視図である。 バイレベル吹出モードを示す断面図である。 デフロスト吹出モードを示す断面図である。 デフロスト吹出モードを示す正面図である。 デフロスト吹出モードを示す斜視図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
第1実施形態
図1において、空調装置1は、車両に搭載されている。空調装置1は、例えば、車両の前席の前方に搭載されている。空調装置1は、空調対象としての部屋の空気温度を調節する。図中には、車両における上方向UP、下方向DW、左方向LT、右方向RT、前方向FR、および後方向RRが図示されている。前方向FRおよび後方向RRは、奥行方向を示す。左方向LTおよび右方向RTは、幅方向を示す。下方向DWが、重力方向を示す。空調装置1は、車両の後部、天井部など多様な位置に搭載することができる。空調装置1は、多様な用途に利用可能である。ひとつの用途は、車両を含む乗り物用空調装置である。空調装置1は、乗り物の乗員室の空調を提供する。ここで、乗り物の語は、広義に解釈されるべきであり、車両、船舶、および航空機などを含む移動体、並びにアミューズメント機器、及びシミュレーション機器などを含む固定物を含む。
空調装置1は、内外気ユニット2、送風ユニット3、温度調節ユニット4、および出口ユニット5を有する。空調装置1は、空気の流れを規定するためのケース20を有する。ケース20は、内外気ユニット2、送風ユニット3、温度調節ユニット4、および出口ユニット5のそれぞれを提供する複数の部分ケースを有する。ケース20は、空調するための空気が流れる通路を形成する。ケース20は、ひとつまたは複数の熱交換器、およびひとつまたは複数の流れ制御ドアのような機能部品を収容している。
例えば、温度調節ユニット4は、ケース20から部屋へ供給される空気の温度を調節する冷却用熱交換器11および加熱用熱交換器12を含む。冷却用熱交換器11は、通過する空気を冷却する。加熱用熱交換器12は、通過する空気を加熱する。冷却用熱交換器11は、蒸気圧縮式冷凍サイクルの蒸発器によって提供されている。冷却用熱交換器11は、吸着式冷凍サイクル、磁気熱効果型冷凍サイクル、熱電効果型冷凍サイクルなど、多様な冷凍サイクルによって提供されてもよい。加熱用熱交換器12は、車両の廃熱を放熱する放熱器によって提供されている。加熱用熱交換器12は、蒸気圧縮式冷凍サイクルの凝縮器によって提供されてもよい。加熱用熱交換器12は、ジュール熱型放熱器、吸着式冷凍サイクル、磁気熱効果型冷凍サイクル、熱電効果型冷凍サイクルなど、多様なヒートポンプサイクルによって提供されてもよい。また、加熱用熱交換器12は、電気ヒータを熱源とする電気式の空気加熱器を備えていてもよい。電気ヒータは、例えば、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを利用することができる。
代表的な空気ARの流れは、矢印によって例示されている。空気ARは、内外気ユニット2から入り、送風ユニット3を通り、さらに温度調節ユニット4を通過する。空気ARは、温度調節ユニット4において、冷却用熱交換器11および/または加熱用熱交換器12を通過して、温度調節される。空気ARは、温度調節ユニット4から、出口ユニット5へ入り、複数の吹出口へ分岐する。温度調節された空気ARは、複数の吹出口から部屋へ向けて吹き出される。これにより、空調が提供される。複数の吹出口は、ベント吹出口21、22、23、24と、フット吹出口25と、デフロスト吹出口26とを含む。出口ユニット5は、センタベント吹出口21、22、サイドベント吹出口23、24、およびフット吹出口25の開度を調節することにより複数のモードを提供する。さらに、出口ユニット5は、デフロスト吹出口26の開度を調節することによりデフロストモードを提供する。
ベント吹出口21、22、23、24は、車両の部屋の上部に開口している。ベント吹出口21、22、23、24は、部屋の上部、すなわち乗員の上半身に空気を供給する。ベント吹出口21、22、23、24は、センタベント吹出口21、22およびサイドベント吹出口23、24を含む。センタベント吹出口21、22は、部屋の中央部分に開口している。サイドベント吹出口23、24は、部屋の窓の近く、典型的にはサイドウインドウガラスの近くに開口している。サイドベント吹出口23、24は、部屋の左右側部に空気を供給する。ベント吹出口21、22、23、24は、上部吹出口、冷房用吹出口、またはフェース吹出口とも呼ばれる。ベント吹出口21、23は、部屋の左領域に配置されている。ベント吹出口22、24は、部屋の右領域に配置されている。
フット吹出口25は、部屋の下部に開口している。フット吹出口25は、部屋の下部、すなわち乗員の下半身に空気を供給する。フット吹出口25は、下部吹出口、暖房用吹出口、またはヒート吹出口とも呼ばれる。
デフロスト吹出口26は、車両の前方のフロントガラスの内面に向けて開口している。デフロスト吹出口26は、フロントガラスの内面に空気を吹き付ける。デフロスト吹出口26は、曇り防止用、および曇り除去用の吹出口である。デフロスト吹出口26は、窓吹出口、温風吹出口、またはデフ吹出口とも呼ばれる。
複数の吹出口は、追加的な吹出口を備えることができる。複数の吹出口は、例えば、車両の後席に向かう吹出口、または、乗員のシート用の吹出口を有していてもよい。
空調装置1は、制御装置6(CNT)を備える。制御装置6は、電子制御装置(Electronic Control Unit)である。制御装置6は、空調装置1のための制御システムを提供する。制御システムは、少なくともひとつの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくともひとつのメモリ装置(MMR)とを有する。制御システムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。制御システムは、ひとつのコンピュータ、またはデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。プログラムは、制御システムによって実行されることによって、制御システムをこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される方法を実行するように制御システムを機能させる。
制御システムが提供する手段および/または機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御システムは、if-then-else形式と呼ばれるロジック、または機械学習によってチューニングされたニューラルネットワークによって提供することができる。代替的に、例えば、制御システムがハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
図2において、複数の吹出モード(MODE)における、複数の吹出口21、22、23、24、25、26の利用関係が示されている。複数の吹出モードは、フェースモード(FACE)と、バイレベルモード(B/L)と、ヒートモード(HEAT)と、デフロストモード(DEF)とを含む。複数の吹出モードは、さらに追加的な中間モードを備えていてもよい。丸印は、大量の空気が流れることを示す。三角印は、丸印の他のモードと比較して少量の空気が流れることを示す。複数の吹出口21、22、23、24、25、26は、複数の吹出モードのそれぞれにおいて特有の組合せで利用される。
フェースモードでは、センタベント吹出口21、22(CENTER−VENT)と、サイドベント吹出口23、24(SIDE−VENT)とが利用される。フェースモードでは、センタベント吹出口21、22およびサイドベント吹出口23、24は、部屋の温度に対して比較的低温の空気を供給するために利用される。
ヒートモードでは、主としてフット吹出口25(FOOT)が利用される。ヒートモードでは、サイドベント吹出口23、24と、デフロスト吹出口26(DEFROST)とにも空気ARが供給される。ただし、ヒートモードにおいて、サイドベント吹出口23、24の風量と、デフロスト吹出口26との風量とは、フット吹出口25の風量より明らかに識別可能に少ない。ヒートモードでは、サイドベント吹出口23、24およびデフロスト吹出口26は、窓の曇りを抑制するように比較的高温の空気を供給するために利用される。ヒートモードでは、フット吹出口25は、部屋の温度に対して比較的高温の空気を供給するために利用される。
バイレベルモードでは、ベント吹出口21、22、23、24と、フット吹出口25とが利用される。バイレベルモードでは、ベント吹出口21、22、23、24は、フット吹出口25から供給される空気に対して比較的低温の空気を供給ために利用される。フット吹出口25は、ベント吹出口21、22、23、24から供給される空気に対して比較的高温の空気を供給するために利用される。
デフロストモードでは、デフロスト吹出口26が利用される。
ヒートモードにおいて、サイドベント吹出口23、24が利用される理由は、主として2つある。ひとつは、サイドウインドウグラスの曇り防止およびサイドウインドウグラスの曇り除去である。他のひとつは、ヒートモードにおいて、部屋の壁からの冷気の遮断、言い換えると部屋の壁への熱放射の低減である。このため、ヒートモードにおける、サイドベント吹出口23、24には、他のモードに対して比較的高温の空気を供給することが求められる。この要請に応えるために、温度調節ユニット4および出口ユニット5は、ヒートモードにおけるサイドベント吹出口23、24に高温の空気を供給するようにチューニングされている。このチューニングは、温度調節ユニット4および出口ユニット5のケース20の形状、および/またはドアの開度設定などによって実施されている。
ところが、ヒートモードにおいてサイドベント吹出口23、24に高温の空気を供給するためのチューニングは、他の吹出モードにおけるサイドベント吹出口23、24の温度にも変化をもたらす。例えば、上記チューニングは、複数の吹出モードにおいて、サイドベント吹出口23、24の温度上昇をもたらす。センタベント吹出口21、22と、サイドベント吹出口23、24との両方から空気が供給される場合に、これらの間に大きい温度差を生じる場合がある。この温度差は、特に、バイレベルモードにおいて顕著に表れる。この温度差は、バイレベルモードにおける複数のベント吹出口21−24における温度ばらつきとも呼ばれる。快適な空調のひとつの指針として、小さい温度ばらつきが求められる場合がある。
この実施形態では、ヒートモードのための上記チューニングに起因するサイドベント吹出口23、24から供給される空気の温度上昇を、他のモードにおいては抑制する。言い換えると、ヒートモードのための上記チューニングに起因するサイドベント吹出口23、24から供給される空気の温度上昇を、バイレベルモードにおいては抑制する。これにより、ヒートモードにおいてサイドベント吹出口23、24から比較的高温の空気を供給することを可能としつつ、かつ、バイレベルモードにおいて、センタベント吹出口21、22と、サイドベント吹出口23、24との温度ばらつきを抑制することを可能とする。
図3、図6、図9、および図13は、図1のIII−III断面における断面図である。温度調節ユニット4および出口ユニット5は、センタユニット、およびセンタユニットの両側に配置された2つのサイドユニットとを有する。図3、図6、図9、および図13は、温度調節ユニット4および出口ユニット5のサイドユニットにおける断面を示す。
温度調節ユニット4は、ひとつまたは複数の温度調節機構を有する。温度調節機構は、温度調節部材としてのエアミックスドア18、19を含む。温度調節機構は、温度調節部材によって風量比が調節される冷風通路と、温風通路とを含む。冷風通路と温風通路とは、冷却用熱交換器11を通過した空気を受け入れるように配置されている。加熱用熱交換器12は、温風通路だけを横切るように配置されている。冷風、温風の定義は、比較的低温の空気、または比較的高温の空気を指している。多くの場合、冷風は、部屋の温度より低温の空気を示す。多くの場合、温風は、部屋の温度より高温の空気を示す。これらの用語は、相対的な用語である。
温度調節ユニット4は、上部に配置された上部ユニットと、上部ユニットより下部に配置された下部ユニットとを有する。上部ユニットは、冷却用熱交換器11を通過した冷風を通す上部冷風通路14と、冷却用熱交換器11を通過した後に加熱用熱交換器12を通過した温風を通す上部温風通路15とを有する。下部ユニットは、冷却用熱交換器11を通過した冷風を通す下部冷風通路17と、冷却用熱交換器11を通過した後に加熱用熱交換器12を通過した温風を通す下部温風通路16とを有る。
下部温風通路16は、電気的に発熱する電気ヒータ13を追加的に備える場合がある。電気ヒータ13は、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータとも呼ばれる。温度調節ユニット4は、上部エアミックスドア18、および下部エアミックスドア19を有する。上部エアミックスドア18は、上部冷風通路14と上部温風通路15との風量比を調節することにより、空気温度を調節する。下部エアミックスドア19は、下部冷風通路17と下部温風通路16との風量比を調節することにより、空気温度を調節する。上部エアミックスドア18および下部エアミックスドア19の位置は、制御装置6によって制御される。
出口ユニット5は、複数の吹出口21、22、23、24、25、26と連通している。出口ユニット5は、4連の長方形開口であるベント接続部21a、22a、23a、24aを有する。ベント接続部21a、22a、23a、24aは、センタベント吹出口21、センタベント吹出口22、サイドベント吹出口23、およびサイドベント吹出口24のそれぞれに連通するダクトと接続されている。なお、接続口のそれぞれは、対応する吹出口に接続されている。よって、以下の説明において、接続口の語は、吹出口を意味することがある。
センタベント吹出口21、22およびサイドベント吹出口23、24は、ケース20の幅方向(LT、RT)に沿って配置されている。サイドベント吹出口23、24は、センタベント吹出口21、22の両側に位置付けられている。
出口ユニット5は、フット吹出口25を有する。出口ユニット5は、フット吹出口25に連通するダクトと接続されるためのフット接続部を備えていてもよい。出口ユニット5は、デフロスト接続部26aを有する。デフロスト接続部26aは、デフロスト吹出口26に連通するダクトと接続されている。
出口ユニット5は、複数の吹出口21、22、23、24、25、26との連通状態を、複数の吹出モードに応じて調節するために、切換機構を有する。切換機構は、上述のフェースモード、ヒートモード、バイレベルモード、およびデフロストモードを提供する。切換機構は、複数のドア31、32、33によって提供されている。複数のドア31、32、33は、制御装置6によって制御される。出口ユニット5は、ヒートモードにおいて、上部ユニットをサイドベント吹出口23、24に連通し、下部ユニットをフット吹出口25に連通する。出口ユニット5は、バイレベルモードにおいて、上部冷風通路14をセンタベント吹出口21、22およびサイドベント吹出口23、24に連通する。出口ユニット5は、バイレベルモードにおいて、上部温風通路15、下部温風通路16、および下部冷風通路17をフット吹出口25に連通する。さらに、出口ユニット5は、バイレベルモードにおいて、フット吹出口25に供給される空気の一部をケース20の壁面に沿って固定ガイド部材41を経由してセンタベント吹出口21、22およびサイドベント吹出口23、24に供給する。
ベントドア31は、ベント接続部21a、22a、23a、24aを開閉するためのドアである。ベントドア31は、ベントモードにおいてベント接続部21a、22a、23a、24aを開く。ベントドア31は、ヒートモードおよびデフロストモードにおいてベント接続部21a、22a、23a、24aを閉じる。ベントドアは、ヒートモード位置およびデフロストモード位置に停止可能である。ベントドア31は、バイレベルモードにおいてベント接続部21a、22a、23a、24aの中間的な開度を提供する。
ベントドア31は、ケース20内における空気通路を区画形成するためのガイド部材でもある。すなわち、ベントドア31は、ベント接続部21a、22a、23a、24aを少なくとも部分的に開いているとき、ケース20内における空気通路を区画形成するガイド板を提供している。特に、後述するバイレベルモード位置において、サイドユニットにおける空気流をサイドユニットからセンタユニットへ向けて案内する固定ガイド板を提供する。
ケース20は、箱状の外形を有している。ケース20は、上部にセンタベント吹出口21、22およびサイドベント吹出口23、24への接続口を有し、下部にフット吹出口25を有する。ベントドア31は、複数の位置で停止可能である。ベントドア31は、フェースモード位置からヒートモード位置にかけて、バイレベルモード位置を経由して移動可能である。ベントドア31は、フェースモード位置において、センタベント吹出口21、22およびサイドベント吹出口23、24を開く。ベントドア31は、バイレベルモード位置において、センタベント吹出口21、22およびサイドベント吹出口23、24を開く。ベントドア31は、ヒートモード位置において、センタベント吹出口21、22を閉じ、サイドベント吹出口23、24を開く。
フットドア32は、フット吹出口25を開閉するためのドアである。フットドア32は、ヒートモードにおいてフット吹出口25を開く。フットドア32は、ベントモードにおいてフット吹出口25を閉じる。フットドア32は、バイレベルモードにおいてフット吹出口25の中間的な開度を提供する。
フットドア32は、ケース20内における空気通路を区画形成するためのガイド部材でもある。フットドア32は、ヒータモードにおいて下部温風通路16をフット吹出口25に直通させ、上部ユニットと下部ユニットとを遮断する。フットドア32は、バイレベルモードにおいて、上部温風通路15と下部温風通路16との両方をフット吹出口25に連通させる。さらに、フットドア32は、バイレベルモードにおいて、ケース20の内面に沿って、上へ向けて流れる空気流を許容する。このとき、上部温風通路15、下部温風通路16、および下部冷風通路17を通過した空気は、ケース20のサイドユニットの角部を通して流れ上がる。
デフロストドア33は、デフロスト接続部26aを開閉するためのドアである。デフロストドア33は、デフロストモードにおいてデフロスト接続部26aを開く。デフロストドア33は、ベントモードおよびバイレベルモードにおいてデフロスト接続部26aを閉じる。デフロストドア33は、ヒートモードにおいてデフロスト接続部26aの中間的な開度を提供する。
ケース20は、固定ガイド部材41を有する。固定ガイド部材41は、ケース20の内面に形成されている。固定ガイド部材41は、ケース20の内面からケース20の内側に向けて突出する板状の小片によって提供されている。固定ガイド部材41は、ケース20の正面壁と側壁との角部に位置している。固定ガイド部材41は、ケース20の幅方向(LT、RT)における2つの角部のそれぞれに配置されている。固定ガイド部材41は、連続する樹脂材料によってケース20と一体的に形成されている。固定ガイド部材41は、2つのサイドユニットに形成されている。
固定ガイド部材41は、下方向DWに面する下向面を提供している。固定ガイド部材41は、ケース20内を下から上へ向けて流れる空気流に対して障壁面を提供する。固定ガイド部材41は、幅方向におけるケース20内の空気流れを生成する。この障壁面は、上記空気流を内向きに案内する案内面でもある。固定ガイド部材41は、バイレベルモードにおいて、下から上に向かう空気流をケース20の左右方向の内側に傾斜させる。固定ガイド部材41は、バイレベルにおいて、ケース20内における空気の混合を促進する。固定ガイド部材41は、ケース20内におけるセンタベント吹出口21、22へ向かう空気と、サイドベント吹出口23、24へ向かう空気との混合を促進する。固定ガイド部材41は、バイレベルモードにおける複数のベント吹出口21、22、23、24の間における温度差を抑制する。固定ガイド部材41は、空調装置1による温度コントロール性を調整するための部材である。固定ガイド部材41は、温度コントロールガイド板、バイレベルガイド板とも呼ばれる。
固定ガイド部材41は、ベントドア31と共同して、上記案内面を提供する。特に、固定ガイド部材41は、ベントドア31がバイレベルモード位置にあるときに、案内面としての機能を顕著に発揮する。ベントドア31の可動範囲R31は、フェースモードにおけるベントドア31の位置と、ヒートモードにおけるベントドア31の位置との間に渡っている。固定ガイド部材41は、可動範囲R31より径方向外側に位置している。固定ガイド部材41は、ベントドア31の可動範囲R31の中間に位置している。言い換えると、ベントドア31のフェースモード位置とヒートモード位置との間に、バイレベルモード位置がある。
固定ガイド部材41の位置は、バイレベルモードにおけるベントドア31の板状部分の延長上である。固定ガイド部材41は、バイレベルモードにおいてベントドア31の板状部分の外周縁に対して微小隙間を形成して位置している。微小隙間は、装置を実現するために許容できる最小隙間とすることができる。
しかし、フェースモード、ヒートモード、バイレベルモードにおいて、固定ガイド部材41は、ベントドア31の板状部分から遠く離れている。このため、固定ガイド部材41は、バイレベル以外のモードにおいて、ベントドア31との間に空気力学的な強い関係を生じない。
固定ガイド部材41は、ベントドア31が、フェースモード位置、ヒートモード位置、およびデフロストモード位置にあるときに、上記案内面としての機能をほとんど発揮しない。言い換えると、固定ガイド部材41は、ベントドア31がバイレベルモード位置以外の位置にあるときに、上記案内面としての機能をほとんど発揮しない。
固定ガイド部材41は、バイレベルモード位置に位置付けられたベントドア31と対向する。固定ガイド部材41は、バイレベル位置におけるケース20内の空気流れを制御する。固定ガイド部材41は、センタベント吹出口21、22から供給される空気温度とサイドベント吹出口23、24から供給される空気温度との差を抑制するように、空気流を制御する。
図4、図7、図10、および図14は、ケース20の正面図である。図中には、ケース20の内部おける加熱用熱交換器12と、ベントドア31と、固定ガイド部材41とが図示されている。ベントドア31は、固定ガイド部材41と関係する縁に注目して図示されている。
図5、図8、図11、および図15は、温度調節ユニット4および出口ユニット5を示す斜視図である。複数のベント接続部21a、22a、23a、24aは、ケース20の上面に開口している。さらに、デフロスト接続部26aも、ケース20の上面に開口している。フット吹出口25は、ケース20の側面に開口している。
図3、図4、および図5は、フェースモードを示している。これらの図には、フェースモードにおける空気の流れが矢印によって示されている。フェースモードにおいて、ケース20内を流れるすべての空気は、ベント接続部21a、22a、23a、24aに向けて流れる。上部ユニットを通過した空気は、ベントドア31によってやや上向きに偏向されて、ベント接続部21a、22a、23a、24aに向けて流れる。下部ユニットを通過した空気は、フットドア32およびケース20の壁面に沿って下から上に向けて流れ、ベントドア31の板状部分に沿って流れ、ベント接続部21a、22a、23a、24aに向けて流れる。このとき、ベントドア31と固定ガイド部材41とは、遠く離れており、空気力学的な作用をほとんど生成しない。フェースモードでは、温度調節機構によって温度調節された空気が複数のベント吹出口21、22、23、24から部屋へ供給される。
図6、図7、および図8は、ヒートモードを示している。これらの図には、ヒートモードにおける空気の流れが矢印によって示されている。ヒートモードでは、下部ユニットがフット吹出口25に温風を提供する。ヒートモードでは、温度調節機構によって温度調節された空気が主としてフット吹出口25から部屋へ供給される。
ヒートモードでは、サイドベント吹出口23、24およびデフロスト吹出口26からも温風が部屋へ供給される。ヒートモードでは、上部ユニットが、サイドベント吹出口23、24およびデフロスト吹出口26に温風を供給する。
ヒートモードにおいて、上部温風通路15からサイドベント吹出口23、24のための接続部23a、24aへ向かう空気は、ケース20の壁面に沿って下から上へ向けて流れる。このとき、ベントドア31は、ケース20の壁面に沿って位置している。このため、ケース20内には、上部温風通路15から接続部23a、24aへ向かう空気のための大きい断面積が提供されている。この空気通路において固定ガイド部材41が占める面積は、極めて小さい。このため、固定ガイド部材41は、上記案内面としての機能を発揮することがない。ヒートモードにおけるサイドベント吹出口23、24への通風抵抗において、固定ガイド部材41に起因する通風抵抗が占める割合は、小さい。固定ガイド部材41は、ヒートモードにおける風量をほとんど低下させない。
図9、図10、および図11は、バイレベルモードを示している。これらの図には、バイレベルモードにおける空気の流れが矢印によって示されている。バイレベルモードでは、主として上部冷風通路14が、ベント接続部21a、22a、23a、24aに冷風を供給する。バイレベルモードでは、上部温風通路15および下部温風通路16、下部冷風通路17がフット吹出口25に温度調節された温風を提供する。バイレベルモードでは、上部冷風通路14が、ベント接続部21a、22a、23a、24aに冷風を供給する。
さらに、バイレベルモードでは、フットドア32を通過した一部の空気が、サイドベント吹出口23、24のための接続部23a、24aへ向けて流れる。この空気流AR42は、ケース20の角部を通過して上昇する流れである。バイレベルモードでは、ベントドア31と固定ガイド部材41とが共同して、実質的に連続した障壁を形成する。このため、空気流AR42は、固定ガイド部材41によって偏向される。言い換えると、空気流AR42は、ケース20の内側に向けて曲がる。固定ガイド部材41は、バイレベルモードにおいて、上記案内面としての機能を発揮する。この結果、複数のベント吹出口21、22、23、24における空気の温度差が抑制される。特に、ヒートモードにおいてサイドベント吹出口23、24の空気温度を高めに調整するチューニングが、固定ガイド部材41が生成する内向きの流れによって緩和される。
図12は、バイレベルモードにおけるベントドア31と、固定ガイド部材41との関係を示す模式的な断面図である。図12は、図9における矢印XII方向から見たケース20の断面を示している。バイレベルモードでは、ベントドア31がケース20に接近し、下から上へ向かう空気通路を狭める。さらに、固定ガイド部材41が、ケース20の角部を閉塞している。この結果、空気流AR42は、ケース20の幅方向RT、LTに関する内側に向けて偏向される。この内向きの空気流AR42は、サイドベント吹出口23、24へ向かう温風を減少させる。この結果、サイドベント吹出口23、24の空気温度を低下させる。内向きの空気流AR42は、センタベント吹出口21、22へ向かう温風を増加させる。この結果、センタベント吹出口21、22の空気温度を上昇させる。このようなバイレベルモードにおける調整は、ヒートモードにおけるサイドベント吹出口23、24の空気温度を上昇させるチューニングを少なくとも部分的に、望ましくは実質的に完全に無力化する。これにより、バイレベルモードにおける複数のベント吹出口21、22、23、24の間の温度差が抑制される。
図13、図14、および図15は、デフロストモードを示している。デフロストモードでは、上部温風通路15および下部温風通路16がデフロスト接続部26aに温風を提供する。このとき、固定ガイド部材41は、空気流に対して突出しない。この結果、固定ガイド部材41は、デフロストモードにおける風量を減少させない。
この実施形態によると、ベントドア31は、少なくともフェースモード位置、ヒートモード位置、およびバイレベルモード位置のそれぞれに停止可能である。ヒートモードにおいて、空調装置1は、フット吹出口25から温風を供給する。さらに、ヒートモードにおいて、空調装置1は、センタベント吹出口21、22を閉じ、サイドベント吹出口23、24を開く。これにより、サイドベント吹出口23、24には、左右側部のウインドウガラスに適した温風が提供される。ケース20およびベントドア31などは、サイドベント吹出口23、24に好適な比較的高温の温風を供給するように設計され、形成されている。
一方、バイレベルモードにおいて、空調装置1は、センタベント吹出口21、22およびサイドベント吹出口23、24から冷風を供給し、フット吹出口25から温風を供給する。バイレベルモードにおいて、空調装置1は、センタベント吹出口21、22およびサイドベント吹出口23、24を開く。このとき、ベントドア31は、固定ガイド部材41と対向するバイレベル位置に位置付けられる。このため、固定ガイド部材41は、ベントドア31とともに、センタベント吹出口21、22から供給される空気温度と、サイドベント吹出口23、24から供給される空気温度との差を抑制するように、ケース20内の空気流れを制御する。
固定ガイド部材41は、サイドベント吹出口23、24から供給される空気温度を高く調整するヒートモードにおける特性に抗するように、バイレベルモードだけにおいて、ケース20内の空気流れを制御する。この結果、バイレベルモードにおいては、センタベント吹出口21、22からの空気温度と、サイドベント吹出口23、24からの空気温度との温度差が抑制される。
他の実施形態
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上記実施形態では、固定ガイド部材41は、ケース20の内側へ突出する小片によって提供されている。これに代えて、固定ガイド部材41は、ケース20の凹部および/または凸部によって提供されてもよい。例えば、ケース20の内面から、ケース20の内部に向けて突出する凸部によって、上記案内面を提供してもよい。この場合でも、ベントドア31がバイレベルモード位置にあるときに、固定ガイド部材41は、ベント接続部21a、22a、23a、24aに向かう流れを内向きに案内する。
1 空調装置、2 内外気ユニット、3 送風ユニット、
4 温度調節ユニット、5 出口ユニット、
6 制御装置、11 冷却用熱交換器、12 加熱用熱交換器、
13 電気ヒータ、14 上部冷風通路、15 上部温風通路、
16 下部温風通路、17 下部冷風通路、
18、19 エアミックスドア、20 ケース、
21、22 センタベント吹出口、
23、24 サイドベント吹出口、
21a、22a、23a、24a ベント接続部、
25 フット吹出口、26 デフロスト吹出口、
26a デフロスト接続部、31 ベントドア、
32 フットドア、33 デフロストドア、
41 固定ガイド部材。

Claims (10)

  1. 空調対象としての部屋の中央上部に空気を供給するセンタベント吹出口(21、22)、前記部屋の左右側部に空気を供給するサイドベント吹出口(23、24)、および前記部屋の下部に空気を供給するフット吹出口(25)を提供するケース(20)と、
    前記ケースから前記部屋へ供給される空気の温度を調節する冷却用熱交換器(11)および加熱用熱交換器(12)を含む温度調節ユニット(4)と、
    前記センタベント吹出口、前記サイドベント吹出口、および前記フット吹出口の開度を調節することにより複数のモードを提供する出口ユニット(5)と、
    前記出口ユニットを制御する制御装置(6)とを備え、
    前記出口ユニットは、
    前記センタベント吹出口および前記サイドベント吹出口を開くフェースモード位置、前記センタベント吹出口および前記サイドベント吹出口を開くバイレベルモード位置、および前記センタベント吹出口を閉じ、前記サイドベント吹出口を開くヒートモード位置に停止可能であって、前記フェースモード位置から前記ヒートモード位置にかけて、前記バイレベルモード位置を経由して移動可能なベントドア(31)を有し、
    前記ケースは、
    前記バイレベルモード位置に位置付けられた前記ベントドアと対向して、前記センタベント吹出口から供給される空気温度と前記サイドベント吹出口から供給される空気温度との差を抑制するように、前記バイレベルモード位置における前記ケース内の空気流れを制御する固定ガイド部材(41)を有する乗り物用空調装置。
  2. 前記固定ガイド部材は、前記ケースの内面から突出する板状の部材である請求項1に記載の乗り物用空調装置。
  3. 前記ケースは、箱状の外形を有し、上部に前記センタベント吹出口および前記サイドベント吹出口を有し、下部に前記フット吹出口を有し、
    前記固定ガイド部材は、前記ケースの幅方向(LT、RT)における2つの角部のそれぞれに配置されている請求項1または請求項2に記載の乗り物用空調装置。
  4. 前記センタベント吹出口および前記サイドベント吹出口は、前記ケースの幅方向(LT、RT)に沿って配置されており、
    前記サイドベント吹出口は、前記センタベント吹出口の両側に位置付けられており、
    前記固定ガイド部材は、前記幅方向における前記ケース内の空気流れを生成する請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗り物用空調装置。
  5. 前記固定ガイド部材は、バイレベルモードにおいて、前記ケース内における空気の混合を促進する請求項1から請求項4のいずれかに記載の乗り物用空調装置。
  6. 前記固定ガイド部材は、前記ケース内における前記センタベント吹出口へ向かう空気と、前記サイドベント吹出口へ向かう空気との混合を促進する請求項5に記載の乗り物用空調装置。
  7. 前記出口ユニットは、前記センタベント吹出口および前記サイドベント吹出口から冷風を供給するフェースモードと、前記フット吹出口および前記サイドベント吹出口から温風を供給するヒートモードと、前記センタベント吹出口および前記サイドベント吹出口から冷風を供給し、かつ、前記フット吹出口から温風を供給するバイレベルモードとを提供可能である請求項1から請求項6のいずれかに記載の乗り物用空調装置。
  8. 前記ケースは、フロントガラスの内面に向けて空気を供給するデフロスト吹出口(26)を有し、
    前記ベントドアは、前記センタベント吹出口および前記サイドベント吹出口を閉じるデフロストモード位置に停止可能である請求項1から請求項7のいずれかに記載の乗り物用空調装置。
  9. 前記出口ユニットは、前記フット吹出口を開閉するフットドア(32)を有する請求項1から請求項8のいずれかに記載の乗り物用空調装置。
  10. 前記温度調節ユニットは、上部に配置された上部ユニットと、前記上部ユニットより下部に配置された下部ユニットとを有し、
    前記上部ユニットは、前記冷却用熱交換器を通過した冷風を通す上部冷風通路(14)と、前記冷却用熱交換器を通過した後に前記加熱用熱交換器を通過した温風を通す上部温風通路(15)とを有し、
    前記下部ユニットは、前記冷却用熱交換器を通過した冷風を通す下部冷風通路(17)と、前記冷却用熱交換器を通過した後に前記加熱用熱交換器を通過した温風を通す下部温風通路(16)とを有し、
    前記出口ユニットは、
    ヒートモードにおいて、前記上部ユニットを前記サイドベント吹出口に連通し、前記下部ユニットを前記フット吹出口に連通し、
    バイレベルモードにおいて、前記上部冷風通路を前記センタベント吹出口および前記サイドベント吹出口に連通し、前記上部温風通路、前記下部温風通路、および前記下部冷風通路を前記フット吹出口に連通し、
    さらに、前記バイレベルモードにおいて、前記フット吹出口に供給される空気の一部を前記ケースの壁面に沿って前記固定ガイド部材を経由して前記センタベント吹出口および前記サイドベント吹出口に供給する請求項1から請求項9のいずれかに記載の乗り物用空調装置。
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