JP2009149126A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Yasue Yonezu
安恵 米津
Atsushi Inaba
淳 稲葉
Yasuaki Sasaki
泰昭 佐々木
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Abstract

【課題】フェイス開口部およびフット開口部へ送風される空調空気の温度差を低減するとともに、空調空気の温度分布のムラを軽減することで快適性を向上させることができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】空調ケース(11)内に配置される冷却用熱交換器(12)と、加熱用熱交換器(13)と、温風が流通する温風流路(16)と、冷風が流通する冷風バイパス流路(15)と、温風と冷風とを混合する混合部(18)と、フェイス開口部(21)と、フェイス開口部(21)の下流部位に形成されるフット開口部(25)とを備える車両用空調装置において、温風流路(16)の出口(16a)からフェイス開口部(21)までの間で、混合部(18)の内部を略均等に仕切る仕切板(30)を備え、仕切板(30)には、温風流路(16)の出口(16a)からフェイス開口部(21)までが連続するように配置される仕切板側温風ガイド部(35)を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内の空調を行う車両用空調装置に関する。
従来技術として、例えば、特許文献1に記載されるような車両用空調装置がある。この車両用空調装置では、冷風の流れに対してフェイス開口部がフット開口部より上流に配置されており、バイレベルモード時には、頭寒足熱の観点から、フェイス開口部に冷風、フット開口部に温風が排出されやすい構造となっている。
特開平9−123748号公報
しかし、上記構成では、頭寒足熱を図ることができる反面、フェイス吹出温度とフット吹出温度の差が増大し、乗員にとってのフィーリングが悪化してしまうという問題があった。
また、ケース内側面に空調空気をガイドするための突起物等が形成されていると、ケース内の中央部と端部の風流れに差異が生じることがある。このため、例えばフェイス開口部に接続されるダクトの下流端であるフェイス吹出口(センターフェイス吹出口、サイドフェイス吹出口)から吹き出される空調空気において、温度分布のムラが発生し、ますますフィーリングが悪化するという問題が生じていた。
上記問題に鑑み、本発明は、フェイス開口部およびフット開口部へ送風される空調空気の温度差を低減するとともに、空調空気の温度分布のムラを軽減することで快適性を向上させることができる車両用空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、内部を空調空気が流通する空調ケース(11)と、空調ケース(11)内に配置される冷却用熱交換器(12)と、冷却用熱交換器(12)の下流側に配置される加熱用熱交換器(13)と、加熱用熱交換器(13)を通過した温風が流通する温風流路(16)と加熱用熱交換器(13)を迂回した冷風が流通する冷風バイパス流路(15)と、温風流路(16)からの温風と冷風バイパス流路(15)からの冷風とを混合する混合部(18)と、混合部(18)の下流部位であって空調ケース(11)に開口形成されるフェイス開口部(21)と、フェイス開口部(21)の下流部位であって空調ケース(11)に開口形成されるフット開口部(25)とを備える車両用空調装置において、温風流路(16)の出口(16a)からフェイス開口部(21)までの間で、混合部(18)の内部を略均等に仕切る仕切板(30)を備え、仕切板(30)には、温風流路(16)の出口(16a)からフェイス開口部(21)までが連続するように配置される仕切板側温風ガイド部(35)を形成したことを特徴とする。
本構成によれば、仕切板(30)に形成された仕切板側温風ガイド部(35)により、温風をフェイス開口部(21)へ導くことができ、温風と冷風とが適度に混合された空調空気をフェイス開口部(21へ送風することができる。このため、フェイス開口部(21)とフット開口部(25)が共に開状態とされるバイレベルモード時において、フェイス開口部(21)への送風とフット開口部(25)への送風の温度差を低減することができる。
さらに、混合部(18)の内部を略均等に仕切る仕切板(30)によって、仕切られた混合部(18)内の分割空間に温風が均等に配風されるため、混合部(18)内での温度分布のムラを解消することができる。これにより、フェイス開口部(21)やフット開口部(25)へ送風される空調空気温度が均一化され、最終的に乗員へ向けて吹き出される空調空気の温度ムラが低減されて快適性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、仕切板(30)は、混合部(18)内を略均等に仕切る基板部(31)を有し、仕切板側温風ガイド部(35)は、冷風バイパス流路(15)から送風される冷風流れに対向する平面として、基板部(31)に板状に形成されることを特徴とする。
本構成によれば、仕切板側温風ガイド部(35)の例えば下面(冷風バイパス流路(15)側の面)で冷風バイパス流路(15)からの冷風の一部を遮断し、仕切板側温風ガイド部(35)の上面(混合部(18)側の面)を滑らかに沿わせることによって温風流路(16)からの温風をフェイス開口(21)まで導いてやることができる。
請求項3に記載の発明では、空調ケース(11)の内側面に、温風流路(16)の出口(16a)からフェイス開口部(21)までが連続するように配置されるケース側温風ガイド部(43A,43B)が形成されていることを特徴とする。
本構成によれば、空調ケース(11)の内側面に形成されたケース側温風ガイド部(43A,43B)によって、混合部(18)内の両サイド側(例えば車両幅方向における空調ケース(11)内の両側部)を流通する温風をフェイス開口部(21)へ導いてやることができる。すなわち、仕切板側温風ガイド部(35)よって混合部(18)内の内部中央を流通する温風をフェイス開口部(21)へ導くとともに、ケース側温風ガイド部(43A,43B)によって混合部(18)内の両サイド側を流通する温風をフェイス開口部(21)へ導くことができる。これにより、混合部(18)の中心部位および両側部位における空調空気の混合ムラを低減することができる。
請求項4に記載の発明では、空調ケース(11)には、フェイス開口部(21)よりも温風流れの上流側にデフロスタ開口部(23)が形成されており、仕切板側温風ガイド部(35C)はデフロスタ開口部(23)を開閉するデフロスタドア(24)を介して温風流路(16)の出口(16a)からフェイス開口部(21)までが連続するように配置されていることを特徴とする。
本構成によれば、デフロスタ開口部(23)が開状態に制御される吹出口モード(例えば、デフロスタモードやフットデフモード等)時には、温風を優先的にデフロスタ開口部(23)へ送風することができる。温風を確実にデフロスタ開口部(23)へ送風することで車両窓ガラスの曇り止め効果を奏することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用した一実施形態における車両用空調装置の空調ユニット10の縦断面図である。図2は、図1におけるII−II部を示す断面図であり、図3は、空調ユニット10を示す全体斜視図、図4は、空調ユニット10を示す分解斜視図である。
本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、空調ユニット10と送風ユニット(図示略)との2つの部分に分かれている。送風ユニットは車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユニット10は車室内の計器盤下方部のうち、左右方向で送風ユニットより中央側に配置されている。
図示しない送風ユニットは、周知のごとく、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱から導入される空気を送風する送風機とから構成されている。この送風機は周知の遠心多翼ファン(例えばシロッコファン)を電動モータにて回転駆動するものである。
図1に示すように、空調ユニット10は、一つの共通の空調ケース11内に蒸発器(冷却用熱交換器)12とヒータコア(加熱用熱交換器)13とを内蔵するタイプのものである。空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程度弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品であって、分割された右ケース11A(図2〜図4参照)と左ケース11Bとから構成されている。
空調ユニット10は、車両の上下方向に対して、図1に示す形態で配置されている。これ以後、図1に示す車両搭載時における上下方向を上下とし、便宜上、紙面右側を前、紙面左側を後、紙面手前側を右、紙面奥側を左として説明する。なお、この前後左右方向は、車両搭載時における車両の前後左右方向と必ずしも一致する必要はなく、車種等に応じて空調ユニット10は車両に対して種々の向きで設置されるものである。空調ケース11の最も前方部の部位には、空気流入口14が配設されており、この空気流入口14には、送風機ユニットから送風される空気が流入する。この空気流入口14は助手席前方の部位に配置される送風機ユニットの空気出口部に接続するために、空調ケース11のうち、助手席側の側面に開口している。
空調ケース11内において、空気流入口14直後の部位に蒸発器12が空気通路の全域を横切るように配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空気から吸収して空気を冷却するものである。ここで、蒸発器12は、前後方向には薄型で、垂直状態から下端側が後側へ若干傾斜して設置されている。
また、蒸発器12は周知の積層型のものであって、アルミニウム等の金属薄板等により構成した扁平チューブをコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。そして、蒸発器12の空気流れ下流側に、所定の間隔を開けてヒータコア13が隣接配置されている。
このヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を加熱するものであって、その内部に高温のエンジン冷却水(温水)が流れ、この冷却水を熱源として空気を加熱するものである。このヒータコア13も蒸発器12と同様に、前後方向には薄型で、水平状態から後端側が下側へ若干傾斜して設置されている。
ヒータコア13は周知のものであって、アルミニウム等の金属薄板等により構成した扁平チューブをコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。
また、空調ケース11内で、ヒータコア13の下方かつ後方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス流路15が形成されている。空調ケース11内において、ヒータコア13の下流側にはヒータコア13と所定間隔をおいて前方から後方へ向けて延びる内壁部11aが設けられている。この内壁部11aにより、ヒータコア13の上方部位に、ヒータコア13を通過した空気(温風)が流れる温風流路16が区画形成されている。
そして、蒸発器12の下流側かつ後方側の部位には、冷風バイパス流路15を通過する冷風量と温風流路16を通過する温風量の風量割合を調整するエアミックスドア17が配置されている。
エアミックスドア17は平板状のものであって、空調ケース11に水平方向に回動可能に支持された回転軸17aと一体に結合されており、この回転軸17aとともに上下方向に回動可能になっている。
冷風バイパス流路15および温風流路16の下流側部位(冷風バイパス流路15の上方、温風流路16の後方)には、冷風バイパス流路15からの冷風と温風流路16からの温風とを混合させる冷温風混合部18が形成されている。
空調ケース11の後面上方部には、フェイス開口部21(センターフェイス開口部21a(図3参照)、サイドフェイス開口部21b)が開口している。フェイス開口部21は、空調ケース11内を等間隔に区画する3枚の壁部11b(図3参照)によって、平面視において中央に位置する2つのセンターフェイス開口部21aと、このセンターフェイス開口部21aの左右にそれぞれ位置する2つのサイドフェイス開口部21bとを有して形成されている。以下、これらの開口部21a、21bを総称して言うときは「フェイス開口部21」と言うものとする。
このフェイス開口部21は、冷温風混合部18から温度制御された空気が流出するものであって、センターフェイスダクトおよびサイドフェイスダクト(いずれも図示略)を介して計器盤略中央部に配置されるセンターフェイス吹出口および計器盤左右方向側部に配置されるサイドフェイス吹出口に接続されている。これらの吹出口から前席乗員の上半身(頭部)側に向けて空調空気を吹き出すようになっている。
フェイス開口部21はフェイスフットドア22により開閉される。このフェイスフットドア22は、空調ケース11に水平方向に回動可能に支持された回転軸22aに結合された平板状ドア部にて形成されている。
空調ケース11内の上面において、フェイス開口部21より下流側(フェイス開口部21より前方であって、内壁部11aの上方部位)には、デフロスタ開口部23が開口している。このデフロスタ開口部23も冷温風混合部18から温度制御された空気が流出するものであって、デフロスタダクト(図示略)を介してデフロスタ吹出口に接続され、この吹出口から車両前面窓ガラスの内面に向けて空調空気を吹き出すようになっている。
デフロスタ開口部23はデフロスタドア24により開閉される。このデフロスタドア24は、空調ケース11に水平方向に回動可能に支持された回転軸24aに結合された平板状ドア部にて形成されている。
また、空調ケース11内のうち、デフロスタ開口部23よりも前方には、フット開口部25が開口している。このフット開口部25にも冷温風混合部18から温度制御された空気が流出する。フット開口部25は、フットダクト(図示略)を介してフット吹出口に接続され、この吹出口から車室内の乗員足元に向けて空調空気を吹き出すようになっている。なお、フット開口部25は前述したフットフェイスドア22によって開閉されるようになっている。以上のように、フット開口部25は、空調空気流れに対して、フェイス開口部21より下流側に位置する配置となっている。
なお、図1では、バイレベルモード時における態様を示しており、各ドア(エアミックスドア17,フェイスフットドア22,デフロスタドア24)はその態様における開度で図示してある。そして、図1に示すように、バイレベルモード時には、フェイス開口部21およびフット開口部25が共に開状態に制御され、デフロスタ開口部25は閉状態に制御される。
次に、本発明の要部を構成する仕切板30について、主に図1、図4を参照して説明する。前述の冷温風混合部18には、この冷温風混合部18を左右略均等に分割して仕切る仕切板30が設けられている。仕切板30は、右ケース11Aと左ケース11Bに挟まれるようにして空調ケース11の略中央に設けられている。仕切板30は、側面視において、中心角約45度程度の略扇形状をなす基板部31を有し、その形状は、冷温風混合部18の側断面形状と略一致している。そして、組み付け時には、仕切版30の前方下端部が温風流路16の出口16a(図1参照)と一致し、仕切板30の後方下端部がフェイス開口部21の下端部と一致する。
また、仕切板30の基板部31には、左右のケース11A,11Bとの組み付け時に各ケース11A,11B側に形成された被嵌合部(例えば凹部等、図示略)と嵌合する3つの嵌合部(第1嵌合部32、第2嵌合部33、第3嵌合部34)が、それぞれ基板部31から左右方向側に対称に突出形成されている。
第1嵌合部32は、基板部31の上端に棒状に形成されている。そして、棒状の右端部が右ケース11Aに形成された凹部に嵌合し、左端部が左ケース11Bに形成された凹部に嵌合するようになっている。第2嵌合部33は、基板部31の前方辺の下端寄り位置に、温風流路16を構成する空調ケース11の内壁部11aからなだらかに連続するように板状に形成されている。後方への延設長さは、基板部31の前後方向長さの半分より若干短くなっている。第2嵌合部33の両側部には溝(図示略)が形成されており、各ケース11A,11Bに形成された凸部(図示略)が係合するようになっている。第3嵌合部34は、基板部31の後方下端に左右方向に長手方向を持つ棒状に形成されている。そして、棒状の右端部が右ケース11Aに形成された凹部に嵌合し、左端部が左ケース11Bに形成された凹部に嵌合するようになっている。
また、基板部31の曲面状をなす下端辺には、仕切板側温風ガイド部35が基板部31を対称面に左右方向に延びるように延設されている。この仕切板側温風ガイド部35は、基板部31の下端辺に沿って、側面視において前方から後方へ向けて滑らかに曲げられており、全体的に後ろ上がりの曲線を描くように形成されている。
この仕切板30によって、冷温風混合部18内は、冷風と温風の混合空気が流通する右側通路41(図2参照、図1においては紙面表側)と左側通路42(図2参照、図1においては紙面裏側)とに区画されている。
一方、図2、図3、図4に示すように、各ケース11A,11Bの内側壁(右ケース11Aの右内側壁、左ケース11Bの左内側壁)には、仕切板側温風ガイド部35に対応する位置(左右方向において同一高さ位置)に、ケース側温風ガイド部43A,43Bが左右対称の同形状に突出形成されている。このケース側温風ガイド部43A,43Bは、仕切板側温風ガイド部35と同形状をなし、温風流路16の出口16a(図1参照)からフェイス開口部21の下端部にかけて形成されている。なお、図2に示すように、仕切板側温風ガイド部35とケース側温風ガイド部43A,43Bの左右方向の突出長さは、各温風ガイド部35,43A,43Bの突出長さの合計値が冷温風混合部18の通路幅Wの半分より小さい程度(本実施形態では4割程度の長さ)に設定されている。よって、右ケース11Aのケース側温風ガイド部43Aと仕切板側温風ガイド部35との間、および左ケース11Bのケース側温風ガイド部43Bと仕切板側温風ガイド部35との間には、冷風が流通する隙間(通路幅Wの6割程度)が形成されている。
また、前述したフェイス開口部21を開閉するフェイスフットドア22の左右方向中央部には図示しない切り込みが形成されており、回動時に仕切板30と干渉しないようになっている。
上記構成による空調ユニット10の作動時には、図1に黒矢印で示すように、ヒータコア13を通過した温風は、内壁部11aに衝突して温風流路16内を流通して冷温風混合部18まで送風される。この際、空調ケース11内の左右方向中央部を流れる温風は、仕切板側温風ガイド部35にガイドされて、仕切板側温風ガイド部35の上面を滑るようにしてフェイス開口部21(センターフェイス開口部21a)まで導かれる。一方、空調ケース11内の左右両側部を流れる温風は、ケース側温風ガイド部43A,43Bにガイドされて、ケース側温風ガイド部43A,43Bの上面を滑るようにしてフェイス開口部21(サイドフェイス開口部21b)まで導かれる。
一方、ヒータコア13を迂回して冷風バイパス流路15を流通してきた冷風は、空調ケース11の後壁部を伝い、右ケース11Aのケース側温風ガイド部43Aと仕切板側温風ガイド部35との間、および左ケース11Bのケース側温風ガイド部43Bと仕切板側温風ガイド部35との間を通過して冷温風混合部18まで送風される。このとき、各温風ガイド部35,43A,43Bが冷風流れを遮断する遮断壁として機能するため、冷風の一部は各温風ガイド部35,43A,43Bの下面に衝突してその流れが阻害される。
すなわち、本実施形態によれば、各温風ガイド部35,43A,43Bによって冷風流れの一部を遮断するとともに、温風を効率的に温風流路16の出口16aからフェイス開口部21まで導くようにしている。したがって、温風をフェイス開口部21へ導くことができ、冷温風混合部18内で温風と冷風とが適度に混合された空調空気をフェイス開口部21へ送風することができる。特に、フェイス開口部21とフット開口部25とが共に開状態とされるバイレベルモード時において、フェイス開口部21への送風とフット開口部25への送風との温度差を低減することができ、乗員へ温度差による違和感を与えることがない。
さらに、本実施形態では、温風流路16の出口16aからフェイス開口部21までを仕切板30によって均等に2分割しているため、温風流路16を流通後の温風が均等に右側通路41と左側通路42に配風される。さらに、ケース側ガイド部43A,43Bが左右対称に形成されているため、下方の冷風バイパス流路15から流通してくる冷風についても左右均等に遮断する。これにより、冷温風混合部18内の左右方向において均等に温風と冷風が配風されて混合させることができ、温度分布のムラなく略同じ温度の空調空気をセンターフェイス開口部21aとサイドフェイス開口部21bに送風することができる。
さらに、本実施形態では、仕切板側温風ガイド部35とケース側温風ガイド部43A,43Bの左右方向の突出長さの合計値を、冷温風混合部18の通路幅Wの半分より小さくなるように設定している。このため、各温風ガイド部35,43A,43Bを形成することで生じる冷風バイパス流路15からの冷風流れにおける圧力損失が許容範囲を超えて極端に増大しないようになっている。
以上のように、本実施形態によれば、各温風ガイド部35,43A,43Bによって温風と冷風を確実に配風して混合することで、フェイス開口部21への送風とフット開口部25への送風の温度差を低減している。つまり、フェイス吹出口およびフット吹出口から乗員に向けて吹き出される空調空気の温度差を低減することができる。さらに、仕切板30を設けることで、左右方向の温度分布のムラを低減し、センターフェイス吹出口およびサイドフェイス吹出口から最終的に乗員に向けて吹き出される空調空気の温度を均等にできる。したがって、乗員への快適性を向上させることができる。
特に、吹出口モードがフットモードの際には、フット開口部25の他、サイドフェイス開口部21bも僅かに開状態に制御されるため、サイドフェイス吹出口からの送風を確実に温風として、フット吹出口からの送風との温度差を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を適用した第2実施形態について図5、図6を参照しつつ説明する。図5は、第2実施形態における車両用空調装置の空調ユニットの縦断面図であり、図6は、図5におけるVI−VI部を示す断面図である。
なお、本実施形態では、第1実施形態と共通する構成部材には第1実施形態と同様の符号を付しており、以下、第1実施形態との相違部分に着目して説明することとする。本実施形態では、空調ケース11および、蒸発器12やヒータコア13の配置等の内部構成については第1実施形態と同様であって、仕切板30Bの形状のみ異なっている。
本実施形態の仕切板30Bは、温風流路16の出口16aからフェイス開口部21にかけて設けられている点は上記第1実施形態と同様であるが、その上下方向高さが温風流路16の出口16aの流路高さと略同一であって上記第1実施形態より短く設定されている。
また、仕切板30Bは、上記第1実施形態における3つの嵌合部32,33,34を有しておらず、一方のケース(右ケース11Aもしくは左ケース11B)と一体に成形されている。
本実施形態においても、温風流路16からの温風を右側流路41および左側流路42へ左右方向に均等に配風することができ、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。加えて、本実施形態では、仕切板30Bの上下長さが短くて良いため、仕切板30Bを空調ケース11と別部材とするのではなく、成形金型により一体に成形することが可能であり、空調ユニット10の組み付けを容易にすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明を適用した第3実施形態について図7を参照して説明する。図7は、第3実施形態における車両用空調装置の空調ユニット10の縦断面図である。本実施形態では、空調ケース11の全体形状および内部構成が多少異なっている。空調ケース11内において、蒸発器12は垂直状態で縦置きされており、その下方位置に若干後方へ傾いた状態でヒータコア13が配置されている。そして、空調ケース11において、デフロスタ開口部23はフェイス開口部21より温風流れの上流側に開口形成されている。
そして、第1実施形態と同様に、冷温風混合部18には、この冷温風混合部18を左右略均等に分割して仕切る仕切板30Cが設けられている。仕切板30Cは、側面視において、略四角形状をなし、その形状は、冷温風混合部18の側断面形状と略一致している。そして、仕切板30Cにおいて、蒸発器12からの冷風流れに対向する側の辺の一部であって、空調ケース11の内壁が形成されない部位には、上記各実施形態と同様に仕切板側温風ガイド部35Cが形成されている。そして、温風流路16の出口16aからフェイス開口部21までは、ヒータコア13の上方に位置する空調ケース11の内壁部11c、仕切板側温風ガイド部35C、蒸発器12の下流側に位置し蒸発器12に対向する空調ケース11の内壁部11d、デフロスタドア24等を介して連続している。
そして、ケース側温風ガイド部43A,43B(図示略)は、内壁部11c、仕切板側温風ガイド部35C、内壁部11dまで連続する板状部位と対応するように(左右方向において同一高さ位置となるように)、各ケース11A,11Bに形成されている。
本実施形態によれば、バイレベルモード時には、デフロスタドア24は閉状態とされるため、温風流路16からの温風が各温風ガイド部35,43A,43Bの上面を滑るように上昇し、デフロスタドア24のケース内面側を介してフェイス開口部21まで導かれる。なお、本発明の請求項中「温風流路の出口から前記フェイス開口部までが連続するように」とは、仕切板側温風ガイド部35そのものが温風流路16の出口16aからフェイス開口部21まで続いている形態の他、本実施形態のように、バイレベルモード時においてデフロスタドア24や空調ケース11の内面を介して最終的にフェイス開口部21まで連続する形態をも含む概念である。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の効果に加え、デフロスタモードやフットデフモード、フットモードのように、デフロスタ開口部23が開状態とされる吹出口モード時には、温風流路16の出口16aからの温風が、各温風ガイド部35,43A,43Bに沿ってデフロスタ開口部23まで導かれる。すなわち、本実施形態では、デフロスタ開口部23が開状態とされる吹出口モード時には、各温風ガイド部35C,43A,43Bは、温風をデフロスタ開口部23まで導くガイド部として機能するため、デフロスタ開口部23へ確実に温風を配風することができる。そして、車両前面窓ガラスの曇り止めを確実にすることができる。
(その他の実施形態)
上記第1、第2実施形態では、空調ケース11内において蒸発器12を後側へ若干傾斜して配置して、その上方にヒータコア13を設ける構成としたが、図8に示すように、蒸発器12を垂直状態で縦置きにし、その下方にヒータコア13を設ける構成としても良い。または、図9に示すように、蒸発器12を垂直状態で縦置きにし、その上方にヒータコア13を設ける構成としても良い。その他、蒸発器12とヒータコア13の配置形態については種々の変更が可能である。また、仕切板30の外形形状についても、冷温風混合部18に対応する形状において種々の変更が可能である。
上記第2実施形態では、仕切板30Bが一方のケース(右ケース11Aもしくは左ケース11B)と一体に成形されるものとして説明したが、第1実施形態の様に、各ケース11A,11Bとは別部材とし、所定の嵌合部により各ケース11A,11Bに組み付けされる構成としても良い。
上記第3実施形態では、仕切板側温風ガイド部35Cが、温風流路16の出口16aからデフロスタドア24(デフロスタ開口部23が形成される部位)を介してフェイス開口部21まで連続するように仕切板30Cを構成した。これに換えて、図10に示すように、仕切板側温風ガイド部35Dが、温風流路16の出口16aから直接、フェイス開口部21へ向けて湾曲して延びるように仕切板30Dを構成しても良い。
上記各実施形態において、各温風ガイド部35(35C),43A,43Bは、仕切板30(30B,30C)側と空調ケース11側の双方に形成したが、空調ケース11の内側部でフェイス開口部21への温風流れが円滑であれば、ケース側温風ガイド部43A,43Bは形成しなくても良い。
上記各実施形態では、仕切板30(30B,30C)は1枚設けられる構成としたが、冷風バイパス流路15からの冷風流れにおける圧力損失が許容される範囲内で、空調ケース11内に複数枚設ける構成としても良い。この場合、複数枚の仕切板30を、空調ケース11内において均等な複数の空間が分割形成されるように配置する。このようにすることで、さらに、効率的に温風をフェイス開口部21へ導いてやることができる。
第1実施形態における車両用空調装置の空調ユニットの縦断面図である。 図1におけるII−II部を示す断面図である。 空調ユニットを示す全体斜視図である。 空調ユニットを示す分解斜視図である。 第2実施形態における車両用空調装置の空調ユニットの縦断面図である。 図5におけるIV−IV部を示す断面図である。 第3実施形態における車両用空調装置の空調ユニットの縦断面図である。 その他の実施形態における車両用空調装置の空調ユニットの縦断面図である。 その他の実施形態における車両用空調装置の空調ユニットの縦断面図である。 その他の実施形態における車両用空調装置の空調ユニットの縦断面図である。
符号の説明
10 空調ユニット(車両用空調装置)
11 空調ケース
12 蒸発器(冷却用熱交換器)
13 ヒータコア(加熱用熱交換器)
15 冷風バイパス流路
16 温風流路
16a 出口
18 冷温風混合部(混合部)
21 フェイス開口部
23 デフロスタ開口部
25 フット開口部
30,30B,30C 仕切板
35,35C 仕切板側温風ガイド部
43A,43B ケース側温風ガイド部

Claims (4)

  1. 内部を空調空気が流通する空調ケース(11)と、
    当該空調ケース(11)内に配置される冷却用熱交換器(12)と、
    当該冷却用熱交換器(12)の下流側に配置される加熱用熱交換器(13)と、
    当該加熱用熱交換器(13)を通過した温風が流通する温風流路(16)と
    前記加熱用熱交換器(13)を迂回した冷風が流通する冷風バイパス流路(15)と、
    前記温風流路(16)からの温風と前記冷風バイパス流路(15)からの冷風とを混合する混合部(18)と、
    当該混合部(18)の下流部位であって前記空調ケース(11)に開口形成されるフェイス開口部(21)と、
    当該フェイス開口部(21)の下流部位であって前記空調ケース(11)に開口形成されるフット開口部(25)と
    を備える車両用空調装置において、
    前記温風流路(16)の出口(16a)から前記フェイス開口部(21)までの間で、前記混合部(18)の内部を略均等に仕切る仕切板(30)を備え、
    当該仕切板(30)には、前記温風流路(16)の出口(16a)から前記フェイス開口部(21)までが連続するように配置される仕切板側温風ガイド部(35)を形成したことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記仕切板(30)は、前記混合部(18)内を略均等に仕切る基板部(31)を有し、
    前記仕切板側温風ガイド部(35)は、前記冷風バイパス流路(15)から送風される冷風流れに対向する平面として、前記基板部(31)に板状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記空調ケース(11)の内側面に、前記温風流路(16)の出口(16a)から前記フェイス開口部(21)までが連続するように配置されるケース側温風ガイド部(43A,43B)が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記空調ケース(11)には、前記フェイス開口部(21)よりも温風流れの上流側にデフロスタ開口部(23)が形成されており、前記仕切板側温風ガイド部(35C)は前記デフロスタ開口部(23)を開閉するデフロスタドア(24)を介して前記温風流路(16)の出口(16a)から前記フェイス開口部(21)までが連続するように配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の車両用空調装置。
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